天文部部長・遠野美凪の発言から国崎往人の「AIRの夏」は始まった。
当然のように夏休みは翼人が出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、
国崎はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。
驚いたことにプールには先客がいて、背中に羽根をもがれたような傷をつけたその少女は「神尾観鈴」と名乗った……。
おかしくて切なくて、どこか懐かしい……。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・名無しさんだよもんが描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。
甘く切ない陵辱ストーリーの予感
ロケ夏?
最後まで後少し 後少し
禁鳥ネタとかオモタ
/\___/\
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| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < 続きまだ?
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へヘ
/〃⌒⌒ヽ //
〈〈 ノノノハ))) /|
|ヽ|| ´∀`|| E| | 続きマダー?
⊂[リ∨╂リつ」\|
リ /リリリリリ \\
U U
滅茶苦茶気持ちいいぞと、誰かが言っていた。
だから、自分もやろうと思った。
山篭りからの帰り道、学校のプールに忍び込んで泳いでやろうと、国崎往人は思った。
愛用のズタ袋を肩から下げ、不気味なまでに静まりかえった校舎を横目にプールへと向かう。
今頃、宿直のオヤジは自分の巣で眠りこけているはずだ。
去年50を過ぎた、だらしないを絵に描いたようなあの男は週末はいつも酒を必要以上にかっくらうのだ。
この学校のことは生徒よりもよく知っている自信があった。
伊達に長い間学校から学校を転々としていない。
「旅芸人をなめるなよ」
首尾よくグラウンドの外れにあるプールまで辿りついた。
入り口の扉に手をかけるが、開く気配は無い。
いくら田舎とはいえ、学校の施設。施錠されているのは当然のことだった。
「…ふっ」
だが、こと鍵に関しては国崎往人の前では何の意味も成さない。
扉に軽く手を当て念を込める。微かに国崎の手が光ったように見えた。
数秒後、暑気のたちこめる大気に鍵の外れる音が響いた。
黴と塩素の匂いが漂う更衣室。
何度入ってもここは異質な場所だと国崎は思った。
学校の中なのに、学校でない。
ある種神聖な場所だということだろう。サンクチュアリーだ。
「詩人の才能もあるな、俺」
暗闇の中、黒い男は不気味に笑った。
ふと外に気をやると、サイレンの音が遠くで鳴っていた。
どうせまたどっかのルンペンが万引きでもしたんだろう。
「こう暑い日が続くとな…分からなくもない」
自称旅芸人、実体はルンペンその名は国崎往人。他人事ではない。
「さて、と…」
軽く準備体操を済ませ、一張羅を脱ぎ捨てる。
籠など使うのは女子供だけだ。
いそいそと海パンに履き替え…ようとして止まる。
何かを思い出したように愛用のズタ袋を漁る。
「……海パンなんて、あるわけないよな」
出てきたのは日用品ばかり。用途が限定される海パンなど、あるはずもなかった。
「まあ…誰か見てるわけでもないしな」
誰か見ていたら大問題だ。
細かいことは気にしない。ご飯のおかわりは3杯まで、がモットーの国崎往人。
何も穿かずに泳ぐことにした。こつえーに対するリスペクト精神が旺盛なのだ。
「風に揺られて、ぶ〜ら、ぶ〜ら、と…」
妙に開放的な気分になった国崎往人。しばし自らの痴態に酔った。
「おっと、こいつを忘れるところだった」
取り出したるは、石鹸、バスタオル、アヒルのおもちゃ。
天文部部長の私物である。
美人度は学校でも1,2を争う天文部部長の私物、バスタオル。バスタオルからはほのかに少女の香り。
年頃の青少年ならば、一嗅ぎで昇天間違いなしだ。
…ハングリー旅芸人にはどうでもいい話だった。
それにしても、何とあつかましい男であろう。
学校のプールを無断で使用するだけでは飽き足らず、まさか体まで洗おうというのか。
フルチンで。
「ハングリーだったころを思いだすな…」
今でも充分ハングリーだ。しかも関係ない。
洗面用具一式を脇に抱えプールサイドに立つ。
生温い風が国崎の裸体を舐め上げる。
年頃の青少年ならば、一吹きで昇天間違いなしだ。
断っておくが、国崎は別に露出狂ではない。単純なだけだ。
ざらついていて、ぬめぬめした独特の感触を足の裏に感じながら、プールへと足を進める。
気分はもうオリンピック選手でイルカでシャチだ。
思わずその場で屈伸。
…そこで、止まった。停止した。ストップした。
全裸男の視線の先。
先客が居たのだ。
夜のプールに。
「でっかい、おむすびですね」
その日。
運命に出会う。
良スレの予感
なんで最後がFateなんだよw
>>13 そこも含めて面白い。
しかしみすずちんマイペース過ぎw
つーかみすずちんの恰好がどうだったのか気になる…。
しっかり水着という用意周到さも彼女らしくないし、
同じく全裸というのもぶっとびすぎる。
制服のまま靴は脱いで、足だけぱしゃぱしゃさせて遊んでたぐらいを希望。
続き期待してますw
単発スレだと思ってたらこんなのが投下されてたのか。
やべえ面白い。腹が痛いw
下から3行目
「でっかい、おいなりですね」
が良かった。
観鈴ちん全裸キボンヌ
って、俺らがどうこう言ってもしょうがないか…
とりあえず良スレ保守
そういや前プラネ発売決まった時にもイリヤスレって建ったよな
とりあえず保守お手伝いだよー
へヘ
/〃⌒⌒ヽ
〈〈 ノノノハ)))
ズザー |ヽ|| ´Д`||_
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―  ̄ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\/
 ̄ ̄―― | 返 品 |/
22 :
名無しさんだよもん:2005/06/28(火) 23:15:10 ID:wo6ffy3b0
肌に死と言う温もり
どうすればいいんだ。
国崎往人は旅芸人である。自称ではあるが。
元々肝っ玉はでかいほうだと自負していたし、よっぽどのことがなければ動揺などしないタチである。
しかし、それは俺のおいなりさんだHAHAHA!などと切り返す余裕もさすがに今回ばかりは何処へやらだ。
陸に上がった金魚のように口をパクパクさせながらプールサイドに立ち尽くす。
(まずいぞ…状況は刻一刻と悪化している…)
そう、こうしている間も少女の視線は国崎の股間――金といえども光なく玉といえども丸くなし――の部分に突き刺さっているのだ。
少女が突然の変質者登場に悲鳴を上げるのもプール底の塩素を拾って投げつけてくるのも時間の問題だ。
(思考せよ、国崎往人…!今こそ法術の真価を見せる時だ…!)
それは、一瞬の出来事。
脇に抱えたアヒルのおもちゃを掴み、念を込める。おもちゃはふわふわと浮き上がり国崎の股間の前へと移動する。
「完璧だ…」
バスタオルを使うのは邪道だ。湯船にタオルをつけてはいけないのだ。
「わ、すごい…」
目の前の少女も大層驚いたご様子。優越感に浸る国崎。思わず腰を前後に振ってみる。
アヒルのおもちゃもその動きにあわせて前後する。
変質者国崎往人、爆誕の瞬間であった。
改めて少女を観察する。
プールサイドに腰掛け、足だけをプールにつっこんでいる。涼しそうだ、と国崎は思った。
少女は所謂スクール水着を着ていたが、国崎はノーマルな男だったので特に感慨はわかなかった。
寧ろ彼女の雰囲気に気を惹かれた。何処か幻想的な雰囲気。
夜の学校。夜のプール。国崎がここに足を踏み入れた時感じたものとはまた違った空気がそこにはあった。
「えっと…」
アヒルから国崎の顔に視線をうつす。
幻想を生きる少女。一体何を言うのだろう。どんな世界を、見せてくれるのだろう。
「アヒル、かわいいですねっ」
「……ああ」
一気に醒めた。
何が幻想的な雰囲気か。国崎は己の詩人の才能を恨んだ。
そりゃそうだ。こんな夜中にプールでわざわざ泳ぎに来るようなやつだ。よっぽどの変人に違いない。
お風呂セットを脇に抱えた男はそう思った。
暫し、言葉もなく見詰め合う二人。
「…泳ぎに来たんだろ。俺のことはいいから泳げよ」
先に沈黙を破ったのは、アヒル男国崎。
泳ぎたかったら泳げばいい。体が洗いたければ洗えばいい。
俺達は、自由なんだ――。
恐る恐る、プールに身体を沈ませる少女。危うい動作。
まるで初めてプールに入るようなぎこちなさだ。
…こいつはあれか。深窓のお嬢様か何かか。パンがなければご飯を食べればいいじゃないとか言うやつか。
「……畜生」
世の中は不公平だ。
意識を戻すと、少女の姿が無い。
やはり幻想世界の少女だったか…。いや、妖怪だったのかもしれない。
彼女との出会いは国崎の中にひと夏の思い出として永遠に刻まれるだろう。
「さらば、少年の日々よ…」
改めてプールを見る。
「……ここのプールは泡も出るのか。最近のガキは贅沢…って違う!」
泡めがけて飛び込む。
「おいっ、生きてるか!生きてないなら返事しろっ!」
水を両手でかきわけながら、少女を探す。
プールは浅く、少女は直ぐに見つかった。
腕を掴み身体を引き上げる。羽根のように軽い、身体だった。
「よくこんな浅いプールで溺れられるもんだな…おい、大丈夫か」
「うっ…げほっ、げほっ…」
水を吐き出す少女。そこには先程感じた幻想性など、欠片も無かった。
背中をさすってやる国崎。その手が、普通の皮膚とは違う変わった感触を感じた。RRかもしれない。
「…!」
月明かりの下、少女の背中に浮かび上がる痕。
まるで、羽根をもがれたような――傷跡だった。
「何だ、これ……」
思わず問いかけていた。
「はぁっ…はぁっ…」
腕の中で、呼吸を整える少女。その間も国崎の視線はその傷に釘付けだった。
…羽根。羽根があったのだろうか。この少女には。それをもがれ、地上に落ちたのだろうか。
…我が子よ、よくお聞きなさい…
それは、国崎の記憶にこびりついている御伽話。
空には傷ついた羽根を持った少女がいる。それは、ずっと昔から。そして、今このときも。
この少女が、それだと言うのか。
「羽根があったら…ソラと、おそろいだね…」
国崎の腕の中。少女はそっと、呟いた。
良スレ保守
ナニモノだよあんた……笑い死ぬかと思ったじゃねえか!
>パンがなければご飯を食べればいいじゃないとか言うやつか
ここでふいたw
禿げワロス。
かなりの良スレだな。
31 :
名無しさんだよもん:2005/07/01(金) 16:53:52 ID:v/ombZXX0
ヽ(´ー`)ノさくらたん
32 :
hage:2005/07/01(金) 18:18:02 ID:wjR1JWXM0
この後晴子が迎えに来て去っていき国崎は学校に住んでてサボってる観鈴と遊んで、そのうち
観鈴の持病に気付いて、なんとかしようともがいてどっかに逃げるけど
どうにもならならずにジ・エンド。
旅は続く。
という話か。つか、AIRとイリヤって結構似てるんだな
面白いので初期のままイリヤの小説片手に続き書いてくれ
保守っておこう
続きマダー?
続き期待してます
ほっしゅ
37 :
名無しさんだよもん:2005/07/07(木) 19:26:26 ID:d8Wl9PHjO
揚げるのは続きを期待しているからだよ
「ん…」
「気がついたか」
月明かりが照らすプールサイド。水に濡れたむき出しのコンクリートにその身を横たえた少女を、国崎は見下ろしていた。
プールに飛び込んだ時に集中が途切れたのだろう。アヒルはどこかに行ってしまっていた。
変態、再び。
この年で泳げないとは、やはりブルジョワ階級の出だったか。わしわしと頭を掻きながら、国崎は少女に告げた。
「お前、もう帰れよ」
これ以上居ても楽しいことなど無いだろう。
そもそも、こんな夜中にわざわざ泳ぎに来るのがおかしい。
もし今夜自分がここに居なかったら、少女はどうなっていたのだろうか。
考えても仕方の無いことだ。歴史にイフももしももたらもればもないのだ。
「にはは」
プールサイドに腰掛け足だけを水につけている少女。
波紋が立つのが面白いのか、時折足をばたつかせている。
人の話を聞かない奴だと思った。
ふと、先程手が触れた少女の傷跡に目がいってしまう。
さっきは気が動転していた。翼のある人間など居るはずがないのだ。そういう電波話はあの部長の口から出るだけで充分だ。
大方事故か何かだろう。そう、思うことにした。
「お前、名前は」
旅をしてきた。
目的は――無いと言えば嘘になるが、本当にそれが目的かと問われればYESと答えることはできない。
そんな曖昧な旅を続けてきた。
この海辺の町に辿りついて、宿を探して、変な奴に捕まって…。
多少の予期せぬトラブルはあったものの、何時もの旅と変わらない。
出会って、別れて。そこに何かしらの感慨を抱いたことは無かったし、これからも無いと思っていた。
「?」
無垢な瞳が国崎を捉える。
「名前だよ、名前。あるだろ、お前にも」
何をムキになっているのか。孤独を愛し、一匹狼が信条――国崎往人は、そういう男なのだ。
それが、こんなブルジョワ娘の名前一つに何をムキになっているのか。
名前を名乗るのは嫌いだったし、名前を聞くのなんてもっと嫌だった。
名乗れば相手は俺の存在を俺として認識する。名前を聞いたら俺は相手のことを存在として認識しなければならない。
芸をして旅をする身には、どちらも余計なものだ。
雰囲気だ。雰囲気が悪い。
この少女の持つ雰囲気。夜のプールの雰囲気。雰囲気。俺は何時もどおり。クールでニヒルな人形使い。
あいにく人形は持参していないが。
沈黙が続く。
少女の視線があまりに無垢で。国崎は思わず顔を背けた。
「…あー、やっぱり言わなくても――」
「観鈴」
その横顔に、少女の声。
「神尾、観鈴っていいます」
「……そ、そうか」
聞いてしまった。カミオミスズ。
ミスズ。
なるほど夜のプールに相応しい名前だな、と。
多少混乱した頭で国崎は思った。
「塩素っぽいんだな」
「…え?」
「いや、何でもない」
また、沈黙。
やはり聞かなければよかった。それも、よりにもよってこんな得体の知れない女の名前。
まあ、いい。どうせ今夜限りだ。明日になったら忘れる。
ミスズ。
「あ、あのっ…」
沈黙を破ったのは少女の方だった。
プールサイドに立ち、真剣なまなざしでこちらを見ている。
「あなたの、お名前は、なんて――」
言うんですか。
最後の言葉は少女の口の中で消えた。
「俺は…」
言うのか。言っちゃうのか。
思考せよ国崎往人。こんな怪しい女に名前を教えていいのか。
よく考えろ。夜の学校、それもプールに、泳げもしないのに、わざわざやってくるような女だぞ。
よくて変人。悪くて幽霊だ。下手したら数日後は俺の口座から金がごっそりなくなってるかもしれない。
祖母の家に、おばあちゃん俺俺!往人だけど、人形で人轢いちゃってお金が要るんだよねー!とか電話がいくかもしれない。
……祖母は居ないし、口座なんて持った覚えもなかった。
ブルーになった。
「…どうしたんですか?」
「いや、なんでもない…」
改めて少女を見る。
そうだ、さっき自分で言ったじゃないか。どうせ今夜限りだ。
この哀れなブルジョワ幽霊娘に名前を教えてやって成仏させてやろう。
それがきっと、最高の手向けになる。
「いいか、よく聞け。俺の名前は――」
言葉は、パトカーのサイレンによって遮られた。
「!?」
聞き直せば聞き直すほどパトカー。決して救急車でも霊柩車でもない。
しかも近い。具体的には学校のグラウンド。
北のスパイが学校に侵入したのか。不良生徒が校内に陣取って魔物退治をしているのか。
宿直のオヤジが実は満月の夜になると人を殺したくなるという裏設定が発覚したのか。
…変質者がプールで泳いでいるのがバレたのか。
何にせよ、拙い。幼女にそばを奢ってやっただけでしょっぴかれるようなこのご時世だ。
いくらブルジョワ幽霊とはいえ、スク水少女と一緒にいるところなんて見つかったら臭い飯10年は確実だ。
それだけは避けねば――!
「観鈴っ!」
思考をぶった切る声。
プールの入り口に、人影があった。
幼女にそばを…でワロタw
続編キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
ワロスww
45 :
名無しさんだよもん:2005/07/08(金) 10:51:10 ID:ovThkDEqO
age
続きキボンwww
最初の頃の方が好きだったが…イリヤ風味がメインて感じで。
地の文が面白いな。ちなみに、「イフ」も「もし」も同義
お前マジ空気読めないのか。
せっかく良スレになるのを楽しみにしてる人がいるのにその糞つまらねぇレスでぶち壊すなよ。死ね。
いや、「期待している感」は十分分ってるんだけどさー。
別にいいんじゃん?どうせ俺しかこういう事言ってねぇし。
ほっといてマンセーすりゃいいじゃん
はいはい
まったり行きましょうw
書きはじめた頃は小説の方をトレスしていこうかなとも思ったんですが、それだとちょっとなあ…と思ったので
舞台設定はイリヤ、キャラをAIRって感じで再構成してる…つもりです。
地の文含め、基本的にノリと勢いで書いてるので、あまり深く考えないで下さいw
気分がのった時に細々やっていこうと思ってますのでよければ応援してやってください。
>>50 てか、いつもの携帯君ですた。相手してバカを見たよ。
まぁ、なんとなくやりたい事は分かりますたが、陰ながら応援してるのでマターリ書いてくだされ
また急に卑屈になる…(苦笑
お前がいなくなれば全部解決するんだよ^^
何でそんな糞レスしかできないくせにコテ名乗ってんの?ねぇ何で???
芸無し脳無しで名無しで自演と荒らししかできない糞コテに存在する意味はあるの???教えて自称賢いhage様(プゲラ
hageだってプププ!ハゲ!ハゲ!ハゲ!
ですた(笑)
分かりますた(笑)
マターリ(笑)
hage様最高!どんなに頑張ってもそんな自己顕示欲全開の糞レスはできません!!
人を小バカにしたような口調!(自分はバカのくせにw)知ったかぶりの嘘情報と脳内理論でまた糞レス!
あおり耐性は極めて低く、論破されるとすぐ消えて名無しで自演擁護、腹いせにスレ荒らし!
まったくもって糞コテ!存在する意味ある?^^
何事もなかったようにどうぞ↓
荒らしがムカツクのか、自分が荒らしたいのか、どっちなのか。自分のフリを見返して欲しい・・・迷惑だし。
纏めて消えてもらっていいが、まずマジキモイ連投は他所でやってくれ>ID:6FKRNEaSO
>>50 文章読みながら、だと面白い文章かきづいらいしねぇ。イリヤの雰囲気をもーちっと出してくれてもいいと思ったけど。「なめてみる?」とか。
「部長」との出会いに期待してますw
部長誰がやるんだw
>>58 普通に読んだら美凪だが実は裏部長は聖かもしれん
お前「普通」に読めないだろ
学校で1,2を争う美人の天文部部長さん って時点で他にどう「普通」に読めばいいのか皆目見当が付かん
まぁまたーり行こうぜ
住人は友達いないからな・・・久瀬か北川あたり持ってくればベストなんだが・・・。
保守
保守
66 :
名無しさんだよもん:2005/07/16(土) 21:05:04 ID:hdHJJSMRO
晴子「おっくれってるーぅ」
67 :
京大繭:2005/07/16(土) 23:06:09 ID:wXvfk+zrO
合わなさすぎ(w
SSはマジ大好き。愛してる
68 :
名無しさんだよもん:2005/07/17(日) 01:55:59 ID:/8NpvImpO
浅羽/国崎最高
イリヤ/観鈴
榎本/
晶穂/
水前寺/
椎名/
/
/
69 :
京大繭:2005/07/17(日) 06:11:15 ID:my8iC1f9O
なんか知らないけどどうしても水前寺がこみパの大志とかぶる。
何度こつえーのイラスト見ても未だに水前寺の脳内ビジュアルは大志。
いや鍵ですらないんだけどさ。
70 :
hage:2005/07/18(月) 05:21:42 ID:55wMWKVZ0
水前寺を動かしてるのは知的好奇心だが大志は単なる欲望、だと。
水前寺に比べれば大志はそれこそ単なるオタクって感じで、似てるとは思わないな
まぁライターの描写の差なんだろうけど
瑞っ子としてはあの文章力でそれこそAIRとかが書かれたら、とか妄想するけど
あの下品な文体が鍵に合うとはとても思えないが。いや褒めてるんだけどね
突き落とし加減はものすごいことになりそうだな。
佳乃や美凪と親しくなり、友達もいっぱいできて「観鈴ちん、しあわせ。にはは」とか皆で楽しんだ後に呪い発動
背中から血がドバーと出て「死にたくない、死にたくないよ、怖い、往人さん助けて、助けて」とか普通にやりそうだ
にわかに騒がしくなった夜の学校とグラウンドとプール。
宿直のオヤジも今頃大慌てだろう。
…宿直のオヤジが俺を発見、通報したという考えはとりあえずプールの底にでも沈めておくことにする。二度と浮かんでくるな。
(状況を整理しろ、国崎往人…)
そう、これからの行動次第では臭い飯10年も地下帝国労働1000年もありうるのだ。普段以上にクールにならなければいけない。
入り口の影に気を配りながら、背後に佇む少女――カミオミスズに視線をやる。
意外だという感情と当然だという感情の入り混じった何ともいえない表情に見えた。混乱している。国崎往人は、混乱している。
どうする。どうする。
「…観鈴、もう帰る時間だ」
人影が姿を現した。疲労と心労が顔に刻まれた青年。中年かもしれない。恐らく中間管理職だ。
きっちりスーツを着込んだその姿は見ているだけで暑苦しい。国崎はクールビズの普及率の低さを嘆いた。
こちらに近づいてくる。どうやらこの幽霊少女のお迎えらしい。
…と、いうことはつまり。
(こいつも幽霊…いや、閻魔大王か!)
恐ろしい。最近は閻魔大王もスーツを着るのだ。
だが納得だ。クールビズは未だ地獄にまで普及してないのだ。
状況は刻一刻と悪化している。
さしもの人形使い国崎往人も、閻魔大王に見せる芸は持ち合わせていなかった。そもそも人形が無かった。
この中間管理職大王を打倒しても、グラウンドには大量のパトカー。
国崎往人・住所不定無職最大の危機であった。
……ここで退いては負けだ。人形使い国崎往人。伊達にあの世は見ていない。本当は見たことない。
「アンタ、何者だ」
一歩前に出る。揺れるナニ。…国崎往人は相変わらず全裸だった。
閻魔大王の顔に少なからず動揺の色が浮かぶ。全裸男を前にした、至って普通の反応だった。
だが、それも直ぐに元の無愛想な表情に戻る。スーツ男は大人だった。
「僕は、そこにいる子の……兄、みたいなものだ」
背後で少女が頷く気配。そのやり取りがあまりに自然で。思い至った。
(…待て)
こいつら、幽霊でも地獄の使者でもない…?
とことん理解の遅い男、国崎だった。
湧き上がる疑問。
こいつらは、何者だ。
途端、冷静になった。寒気がした。
そうだ。普通に考えれば俺のような不審者一人にパトカーが何台もやって来るはずが無い。
男国崎往人、犯罪に手を染めたことなど一度も無い。誓ってもいい。
だとすれば、あのパトカーの群れは俺の背後にいるスク水少女一人のためだけに在るということだ。
普通に考えればあり得ない事態。それが現実に起こっている。
国崎の脳裏を少女の顔がよぎる。背の傷跡がよぎる。
どうすればいいんだ。浮かんだのは、そんな言葉だった。
少女が実は大犯罪者だった。目の前の男は自首を勧めにやってきた。
少女が実は警視総監の娘だった。目の前の男は警察の偉い人の部下で、迎えにやってきた。
少女が実はルパンだった。目の前の男は銭形のとっつぁんで、捕まえにやってきた。
どれも違う気がした。
そして最後の――全く違う答えにいきついた。
少女も目の前の男もグル。最初から狙いはこの俺、国崎往人の力だった…。
母の言葉が思い出された。幼かった頃、旅の途中で聞かされた話。
往人。よくお聞きなさい。
私達が本当に恐れるべきもの…。
それは貧困でも、警察でも、保健所でもないの。
それは――――
怪しい研究所。怪しい研究施設。
そこに捕まったが最後。能力研究のため脳味噌は取り出されホルマリン漬けにされ、身体は機械を仕込まれ数々の人体実験を…。
よくて廃人。最悪どっかの秘密結社の怪人A。
国崎が代々受け継いだ力。法術。ライダーキックの前に倒れるわけにはいかなかった。
(逃げるか…?)
この包囲網の中、逃げ切れるだろうか…。
いや、寧ろ打倒する。男国崎往人の辞書には敗北も逃走も裕福の文字も存在しない。
「来い、地獄博士ッ!」
奇妙な構えを取る国崎。本人は至って真面目だ。
脳内で国崎流古流武術と名付けた。
「…君が何者かは知らないし、何を勘違いしているのかも知らないが」
溜息と共に男が吐き出す。これ以上厄介ごとを増やさないでくれといった感じだ。
「僕が用があるのは、そっちの女の子だ。君じゃない」
そう言うと背後の少女に手招きをする。無表情のまま、少女が国崎の脇をすり抜けていった。
どこからか取り出したバスタオルを少女に手渡す。
少女は機械的にそれを受け取り頭から被った。そんな少女の耳元でナニやら囁くスーツ男。
援助交際というやつは多分こんな感じなのだろうなと、国崎は思った。
何にせよ、危機は去ったことだけは分かった。構えを解く。神様、今日も人を傷つけずに済みました。
「ところで君は…いや、詮索は無用だね」
お互いにね。男の瞳はそう言っていた。
頼まれたって詮索なんてするものか。俺はただ平穏に暮らしたいだけだ。
ライダーと戦う日々なんてまっぴらごめんだった。
「先に出てくれないか。……大丈夫、君を捕まえたりはしない」
国崎の不安を感じ取ったのか、そう付け加えた。
断る理由は何も無かった。一刻も早く平穏な日々に戻りたかった。スリルとサスペンスは確かに日常のエッセンスだが、とりすぎは良くない。
踵を返し、プールを後にする。そんな国崎の背に声。
「…一つだけ忠告しておくよ。せめて下くらいは、隠したらどうだい」
勇者は、酷く赤面した。
おもろいよー。イイ!
なぜにメロス
なんかイリヤから離れてきてるな
秋山臭さが全く無い。シチュが同じだけのオリジナルSSか
まあそれも良しかな
最後のメロス爆笑した
80 :
hage:2005/07/20(水) 08:10:27 ID:9ejH9mx60
むしろ一応イリヤっぽい路線に修正したと思うが
しかし、いつから下は丸出しだったんだ
あーもしかして「気がついたか」の頃から丸出しだったのか
保守
続きマダー?
84 :
三代目局長:2005/07/28(木) 17:04:08 ID:ZsAMXjJB0
その後は、もう何がなんだ訳がかわからなかった。
なんか帰り際にあのスーツ男が話しかけてきたと思ったら、いきなりMIB
にでも出てくるようなスイッチ式のペンライト(?)を目の前で発光させやがった。
そして気付いたら駅のベンチに座っていた。
「・・・なにやってんだ俺?」
いかんせん頭がボーっとする。
「いかんもうこんな時間!!」
国崎は帰路を急ぐことにした、とうぜん法律上は住所不定無職な訳だ。
本来なら帰る家すらない、だが今は違う。かと言ってエルフェン○ートのようにそこの家の住人達を皆殺しにして自分が住むなんていう残虐非道なまねがこの甲斐性なしに出来ようはずもない。
天文部部長にして学校のアイドル遠野美凪の家だ、なぜこの社会問題ニートよりもたちの悪い住所不定無職がそんな夢の暮らしを手にしたのかというと。
彼がこの町に来てまもなくある種の物乞いとも言えなくもない自称「商売」の人形劇をやっていたところ(当然客はいない)彼女が通りかかり(国崎は逆ナンと勘違いし浮かれてたわけだが。)
ある条件を提示しこの条件をクリアすれば自宅に来てもいいというのだ。その条件とは天文部(校内裏新聞部)の「観測会」(人はそれを張り込み取材という)で翼人の出ると噂の裏山に一人で張り込む。
というもの、宿無し国崎は当然この願ってもない申し入れに二つ返事でおkした。
そして今はその帰りだった。(結果は火の玉とヤンキー以外何も出なかった)
「なんかいろいろあった気がするが・・・」
頭がボーっとして何も思い出せない。ってか腹へってなにも考えられない。
85 :
三代目局長:2005/07/28(木) 17:04:55 ID:ZsAMXjJB0
「ただいま・・・。」ようやく帰ってきた・・・。
「ああ〜・・・お帰りなさい・・・。」まだ起きてたよ。
「遅くなったな・・・。」時計を見るともう日付はとうの昔に変わっていた。
そんな時間に男を引き入れて親はなんとも言わないのだろうか?というか男を泊めること自体問題があるのでは?しかも住所不定無職。
そう国崎は最初に考えた、しかしこの家は母親と娘の二人暮し、しかも母親は重度の知障。
国崎にとっては申し分ない環境だ。
(まあなにはともあれこれで屋根のあるところで眠れる。しかもこんな美人娘付き・・・っしゃー!!この夏俺はフィーバーだあああああああああ!!)
とさっきの不思議体験や疲れはどこへやら国崎は心の中で勝手に舞い上がっていた。
「では、私は寝ますので・・・お休み。」と言い残し一人美凪は自室へ引き上げた。
・・・・・・・・・・・・・(一時間経過。)
「さあ行くぞ!!さらば童貞!!」
そう気合を入れ美凪の寝室へと向かった。国崎の一物は既に張り裂けんばかりに巨大化している。
「・・・お、お邪魔しまーす・・・。」
部屋には美凪の寝息のみが聞こえる。
「ハァハァ・・・」
国崎は布団に手を掛け一気に跳ね除けた。
そしてパジャマに手を掛けたその時。
ドコッ!!!!!
そんな音と共に国崎は跳ね飛ばされ壁に叩きつけられた。
見るとそこには木刀を手にした美凪が・・・。
実は美凪は大河ドラマ「新撰組!」に感化され通信教育で北辰一刀流の免許皆伝を習得するほどの猛者であった。
しかし今の国崎にとってはそんなのはどうでもよいことであった。
「あ、あははははは・・・。」国崎はだらしなく引きつった笑いを浮かべるだけであった。
目の前の美凪の表情は恐ろしく冷たいものであった。
86 :
名無しさんだよもん:2005/07/28(木) 19:24:39 ID:fXfh4IavO
名無しだったしな
88 :
三代目局長:2005/07/28(木) 22:56:56 ID:ZsAMXjJB0
89 :
hage:2005/07/29(金) 13:31:34 ID:9176Ip8Y0
迷惑以外の何者を感じ取って欲しかったのか意味不明だが
90 :
名無しさんだよもん:2005/07/29(金) 19:16:30 ID:xWeBGHbp0
他に書きたい人がいるなら書けばいいと思う。続きじゃなくてオリジナルで。
言わずもがなだけど元の職人さんは元の文につなげて書いてほしい。
とりあえずイリヤに絡よう。スレタイが見えるなら
暑かった。
国崎は両膝に両手をついて呼吸を整えようとした。汗があごの先から畳に滴り落ち、
小さな染みを作っては消えていくのを繰り返す。身体を起こし、辺りの様子を窺う。
誰もいない。いてたまるか。
こんな真っ昼間から家にいるのは、勤労意欲のない若者か年金暮らしの老人か自分
くらいのものだ。ちっとも自慢になることではないのに、そんなことはどうでもよく
なっていた。
国崎は大きく深呼吸をして、くたくたになったジーパンのポケットに手を突っ込む。
ポケットから出した手には、封筒が握られていた。先ほど部長から貰ったものだ。
国崎は高鳴る鼓動を抑えるようにもう一度深呼吸をしてから、
その封筒を、
開けた。
封筒には写真が入っていた。
色素の薄い、長い髪の毛を頭の後ろで結んだ少女が映っている写真だ。
この町で出会った、この家の娘、観鈴だった。ピンクのブラウスと白いミニスカート
という見慣れた格好をして写真に写っている。
無防備な姿で。
「………………………ふっ」
国崎は写真を凝視して微笑を浮かべる。
写真に映る観鈴のスカートは、大きくめくれあがっていた。
そして、
は。
い。
て。
な。
い。
「――グレイト」
「なにしとるんやこの破廉恥居候がっ!」
言葉と同時に衝撃がきて、国崎は畳に頭を突っ込む羽目になった。
が、後悔はなかった。
男の浪漫が、そこにあった。
保守代わりに小ネタ。
イリヤ原作の絵師絡みで一つ。
ワロスwww
続きマダー?
97 :
名無しさんだよもん:2005/08/14(日) 23:37:10 ID:t9BdZ5H2O
まだかな…
98 :
名無しさんだよもん:2005/08/15(月) 16:18:28 ID:WxcGh0BUO
ミスズの命日すぎたよー。
1980年、人類はすでに地球防衛組織SHADOWを結成していた。
100 :
名無しさんだよもん:2005/08/23(火) 20:49:08 ID:0QVP5XOL0
気長に待つよ
ミミズに見えた
続きまだー?
hosyu
スレ主はどこへ行ったんだ?
よくある立て逃げ
106 :
名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 12:30:17 ID:j3D/B3F6O
保っ守っ
107 :
鍵姫:2005/09/24(土) 01:00:04 ID:cOQ5gcQiO
「うぐぅ」
気がつくと病院のベットにいた。
長い間眠っていたせいか気分が悪い。こんな日はたいやきでも食べてゆっくりしてよう。
ところでこの黒い線は…、
と、そんなことを考えているうちに、
「あゆ、回復おめでとう」
祐一くんとお友達がお見舞いにきてくれたみたいだ。
「ほらよ、あゆの大好物のたいやき」
「ありがとふ。ふふひひふん(祐一くん)」
「あ、あゆ。食べるか話すかどっちかにしてくれ…」
………、……、…、
ところで、何か忘れている気がする…。
そうだ、さっきから気になることがあったんだ。
「祐一くん、ひとつ、ボクと一緒に考えてくれないかな?」
「たいやきのおかわりの話ならお断りだ」
「うぐぅ、それも思ったけど違うよ。
どうして、こんなに病院中、ラクガキだらけなのかな?って」
「ハッ?そんなものどこにもないぞ?」
「えぇ!?ホラこことか、アレ?」
指で黒い線を押してみると、線は沈んだ。
「何コレ?面白〜い」
もっと細いものなら線の奥まで届きそうだ。試しに近くにあったハサミでなぞってみよう。
………、……、…、
「ひゃあぁぁ!?」
なんとなぞったところでベットが真っ二つになってしまった!
ツギハギだらけなスレですね。
――それから、二週間。
祐一君はあれ以来病室を訪ねてこなくなった。
ボクは胸に大きな穴が開いてしまったように感じるようになり、(実際のところ、事故で胸に傷痕はあったのだけれど)
度々病室を抜け出しては病院の裏にある草原で空を眺めるようになった。
ずっと寝たきりだったせいで体中がぎしぎし言ったけど、気にしない。
空はずっと遠くて、青くて――。
ここに居る間だけは、胸の穴のことを忘れられた。
身寄りの無いボクは、母親の親友だったという水瀬さんの家に引き取られることになった。
壊れてしまった世界。壊れてしまったボク。
その日は、草原に寝転がっていても胸の穴のことがずっと頭から離れなかった。
――もう、いいのかな。
視線を下げ、胸の穴を見つめる。
そこは冗談みたいなラクガキだらけの世界。
本当に、冗談みたいだ。
ボクは知っている。
これを押せば。これをなぞれば。
きっとボクは、壊れる。
やせ細って木乃伊みたいになった指を、そっと胸にあてる。
そして、力を、込め――
「そんなところで寝転がってると、蹴飛ばされるわよ?」
見上げた先には、長髪の女の人が、ひとり。
「…だれに?」
さも当然、という風に女の人は言った。
「決まってるじゃない。私によ」
その日、運命に出会う。
110 :
鍵姫:2005/09/24(土) 12:38:10 ID:cOQ5gcQiO
「まっ、いつものウチやったら自慢のバイクで引き殺してたとこやな」
「うぐぅ、おばさん、コワイ」
「ホンマ引き殺したろか…。まっ、病人みたいやし大目に見たるか。
ウチは晴子いうねん、アンタは?」
「ボクは水瀬あゆ!」
「水瀬?奇遇やなぁ。ウチの魔法使い仲間にも水瀬っておるん」
「エェ!?おばさん、魔法使いなの!?」
「晴・子・さ・ん」
「うぐぅ、ごめんなさい」
「とにかくウチは魔法使いや。ウチに不可能はないでぇ」
「じゃあじゃあ、この黒いラクガキみたいなものも見えなくするコトできる?」
晴子さんからもらった眼鏡をかけると不思議と黒い線は見えなくなった。
そのあとは晴子さんとたくさんおしゃべりを楽しんだ。
そんな中、一瞬だけ晴子さんの雰囲気が変わったときがあった気がする。
『ところで晴子さんは何で旅をしているの?』
『そやなぁ、失なった大切な娘を取り戻す研究の……、
なんつって、今のは冗談や。ホンマはぶらり温泉巡りの旅や〜。』
何だかよくわからないけど、とても悲しいのを隠すような。
しかし、別れてしまった今となっては気にしてもしょうがない。
それより、明日からはいよいよ、水瀬の家に戻れるんだ!
奇妙な雰囲気を纏った女の人との出会い。
後から考えてみればその時から、ボクの人生は狂いはじめたのかもしれない。
――違うか。
元から、狂ってた。
あの日の事故。灰色の空を見上げるボク。
虚ろな瞳で立ちすくむ男の子。
その、眼を、やめろ。
ボクは、彼の顔に手を伸ばす。
憎たらしい瞳に、ツメを立てる。
闇が流れ出てくる。
ボクはその闇に沈みながら、灰色の空を睨む。
夢はいつも、そこで醒める。
階下から、水瀬さんの呼ぶ声が聞こえる。
ボクは枕元に置いてある眼鏡を手に取り、かける。
世界はその真の姿を隠した。
全く反吐が出る。世界はこんなにも、死に満ちているというのに。
それは隠されてしまっているのだから。
再び、階下から声。
無気力にその声に答え、身を起こした。
――今日も、なんでもない一日が、はじまる。
112 :
鍵姫 第5話:2005/09/24(土) 14:36:29 ID:cOQ5gcQiO
水瀬家のみんなで食事をとる。
今まで病院の食事ばかりだったボクにとって、水瀬家の食事はとても暖かく感じられた。
食後、名雪さんは朝練らしくボクよりずっと早く、祐一くんは宿題が終わってないらしくずっと遅く出ることになった。
そういえば、玄関を出ようとしたときに、秋子さんから渡されたモノがあったっけ。
登校中の今のうちに確認してみると、「月宮」と書かれたナイフのようだ。
秋子さん、今日は調理実習はないよ…。
しかし、何て読むのだろう?ゲッグー?
と、そんなこんな考えているうちに、学校に到着した。
何ヶ月か振りの学校が始まる…。
「それでね、お母さん。今日は学校で…」
うるさい。
「お、今日の名雪は目が覚めてるじゃないか」
だまれ。
「あら、あゆちゃん。口の横にご飯粒がついてるわよ」
さわるな。
ミナセナユキ。
あの事故以来、キミは何度ボクを訪ねてきた?
わたし達、友達だよね。
嘘吐き。
ミナセアキコ。
ボクは知ってる。
月宮家の財産。あの裏山の土地。
今は全部、貴方のものなんだってね。
アイザワユウイチ。
その下賎な笑い。
―――口を縫い付けてやる。
その他人を見下した瞳。
―――そっくりくり抜いてゲロを流し込んでやる。
その人を馬鹿にした言動。
―――一度その腐った脳味噌を解体してやろうか。
アキコサンから貰ったナイフを懐に忍ばせ、学校への道をボクは一人歩き出した。
>ID:nCry6wne0さん
何か話がズレータんで、お互いに独立しませんか?
このズレっぷりがいいと思ったんですけど…
このままやりません?
エッ?あぁ、ソチラがいいんでしたら、コチラもいいんですが…。
では続けちゃいましょう。
じゃあ次はコチラの学校のところから行こうと思うので、暫しお待ちを。
117 :
鍵姫:2005/09/24(土) 15:53:25 ID:cOQ5gcQiO
「あゆさん、お久しぶりですっ!退院記念にヒトデをプレゼントしちゃいます!」
「今日のお昼に外でアイスでもいかがでしょうか?」
席に着くと早速、友達の伊吹風子ちゃんと美坂栞ちゃんが話かけてくれた。
「そういえば知っていますか?この街で起きている連続殺人事件のコト…」
「エェ!?知らなかったよ!最近退院の荷物整理とかで忙しかったから」
「何やら殺されちゃった人達はみんな、体中の血液がなくなってるらしいですよ!お昼のワイドショーでは『現代の吸血鬼』の話で持ちきりなんです」
「風子の楽しみにしていた番組も特番で潰されてしまいました!いい迷惑です!」
そんなこんな話をしていると授業開始のチャイムが鳴った。
そして久しぶりの授業だ。1限目の授業内容は世界史。担当は、たったひとつの誤字でテストを中止にしたことがあることで有名な、橘敬介先生である。
とても眠くなる授業を、ぼ〜っと聞いていると、案の定、当てられた。
「じゃあ水瀬、これを答えてみろ」
「はい、えぇと、うぐぅ、その…、まず……」
眠気のせいか、はたまた病み上がりのせいか、ボクは倒れそうになった。
「ん?まだ体が悪いのかい?事故のことは担任の先生からも聞いている。きつかったら早退していいからな」
せっかくの学校だが体が変なので、お言葉に甘えて今日はもう帰ることにしよう。
下らない。
過去を顧みることで得られるものなど、雀の涙もいいところだ。
――だからといって、未来に、なにがあるわけでもないのだけれど。
几帳面を絵に描いて顔に貼り付けたような能無しの授業など、真面目に聞いてられなかった。
病み上がりなのをいいことに早退した。“ご学友”が、私心配してます、といった表情でこちらを見ていた。
白痴顔をこっちに向けるな。
下らない。
昼前だと言うのに街は人で溢れかえっていた。
馬鹿みたいに声を張り上げるガキ。
下らないことで口論する男女。
ゴミタメに群がるゴミタメ。
何一つ、生み出さないくせに口ばかり達者なゲロども。
下らない。
オマエラナンテ、イッシュンデ、カイタイデキル。
ポケット越しに感じる硬い感触が、ボクの心を侵食していく。
眼鏡をずらせば。眼鏡を外せば。
あとはもう自動で全部やってくれる。
そんな気にさえなった。
―――本当に、下らない。
本当は、そんなこと、できはしないんでしょ?
――うるさい。
だってボクは、皆大好きなんだよ。
――だまれ。
秋子さんも、名雪さんも、栞ちゃんも、風子ちゃんも……祐一くんだっ
だまれ黙れだまれダマレダマレ!!!!!
だったら今直ぐ証明してやる!誰でもいい!バラバラにしてやる解体してやる血の海でのたうちまわらせてやる!!!
ほらそいつがいいあいつがいいどいつだっていっしょだだってみんなごみだげろだいらないやつらなんだぼくはえものをみつけこっそりあとをつけるのだった
119 :
鍵姫:2005/09/24(土) 16:41:41 ID:cOQ5gcQiO
帰り道、何だか頭がもやもやする。自分の中にもう一人の知らない自分がいるような…。
って、こんなこと考えるなんてマンガの読み過ぎだね、きっと。
真っ直ぐ帰って秋子さんのお手伝いをしようっと。
秋子さんの手伝いの内容を考えながら歩いていると、一人の金髪の女性と擦れ違った。
擦れ違い際、ボクは急に胸が苦しくなってその場に座りこむ。
そして、その瞬間からコトが終わるまで、もう一人の自分に操られたかのように行動していた。
その金髪の女性を気付かれないように追い掛けて追い掛けて。
「月宮」と書かれたナイフをそっと取り出す。
晴子さんからもらった大切な眼鏡を外す。
ここは人気のない公園。
やるならいま。何を?殺るなら今!
コトが済んだ瞬間、金髪の女性は17つの肉片に変わり、ボクは元の怖がりの自分に戻り、生の死体を認識した同時に気絶してしまった。
「……おい、あゆ。さっきからどうしたんだ?」
―――気付けば、そこは。
「あゆちゃん、今日は学校早退したんだって?大丈夫だった?」
同情と憐れみと優越感が支配する何時もの日常。吐き気がする程に、平和だった。
赤と朱に染まったあの世界とここは、本当に繋がっているんだろうか?
大丈夫だよ、と曖昧に言葉を濁し、部屋へと退散を決め込む。
豚の作った食事を豚に混ざって食べることを、これ以上強制しないで欲しい。
扉を開ける。部屋に入る。扉を閉める。
電気もつけず、ベッドに転がる。
日中のことを思い出そうとしたが、よく思い出せなかった。
記憶にあるのは狂いそうな程に美しい、赤と金のコントラスト。
ポケットからナイフを取り出してみる。
血も、衣服も、皮も肉も髪の毛すら付着していない。
――結局のところ、あれは一体何だったのだろう。
思考を回転させるより早く、精神は深い眠りの闇に落ちていった。
翌日。
人気も疎らな交差点。学校までの距離は200メートル。
月宮あゆはそこで、再会と邂逅を同時に果たすこととなった。
「にはは」
その出会いは、突然。
だけどきっと、必然。
121 :
鍵姫:2005/09/24(土) 17:43:49 ID:cOQ5gcQiO
ボクは逃げた。
何で?何でボクは逃げてるの?
何故って、夢であったと思っていた出来事が、実は現実だったって思ったから。
でも、現実だったらあの娘は何で生きてるの?
どこまでが夢でどこまでが現か。わからない…。
「ハァハァ…」
たいやきで培ったボクの速さには付いては
来れまい。
振りきり、成功。学校、遅刻だけど到着。
自分の席に着いて、一安心して、そして気付いた、お気に入りの羽根付きカバンがない…。
どうやら走っている間に落としたようだ。
うぐぅ…、最低の午前であった。
お昼休み――
「あゆさん、食べないんですか?アイス、溶けてしまいますよ」
「うん、今日は食欲がないみたい」
「まだムリしちゃダメですよ!風子がヒトデパワーを分けてあげます!」
そんな会話をしていると、見知らぬ先輩が声をかけてきた。
「よければご一緒してもいいですか?」
「何言ってるんですか、先輩なら大歓迎ですよ!」
アレ?2人ともこの先輩と仲良く話してる。ボクが入院している間にお友達になったのかな?
「あゆちゃんはどこかリクエストありますか?」
「え?どうして先輩、ボクの名前知ってるの?」
「ヒドいです!あゆちゃん!どうせ私はこのグループのお荷物ですよぉ〜!」
「うぐぅ、待って下さい、渚先輩!」
そうだった、古河渚先輩だった。どうして
忘れていたのだろう…。
とにかく、今日、今までは踏んだり蹴ったりの一日であった。
さて、心を新たにしてカバンを探しに行こう。
ボクは学校をあとにした。
最悪だ。最悪だ。
何時から最悪だ。
昨日、の午後からか。水瀬家に来た時からか。
――あの、女に、出会った時からか。
鞄を置き忘れた?
我ながら間抜け極まりないと思う。そこまで動転していたのだろうか。
あの事故以来、何事も冷静にこなしてきたと思っていた。
落とし穴なんて、何処にでもあるって、そう言っているのか?
…それもそうか。
自嘲する。
世界はこんなにもツギハギだらけ。
落とし穴だらけじゃないか。
そう考えたら少し冷静になれた。
落とした場所なら大体見当はつく。
どうせ、あの場所だ。
気味が悪い程無垢な笑顔を思い出してしまい、少しふらつく。
――これも、いい機会かもしれない。
狂ったのが世界か。自分か。
それを確かめるには。
ボクはポケットに手を突っ込み、金属の冷たい感触に暫し酔う。
よし、行こう。
昨日と同じ朱に染まる町の。
昨日とは違う、場所へ。
123 :
鍵姫:2005/09/24(土) 18:35:56 ID:cOQ5gcQiO
「うぐぅ」
自分が今朝走り回ったであろう場所を隈無く探して見たが、一向に見つからない…。
日が暮れたし一回公園で休もう。
そういえばこんな探し物をしたのは、あの冬の日以来である。
公園のベンチに腰掛け、物想いにふけっていると、誰かから話し掛けられた。
「探し物ですか?」
「うん」
「もしかしてコレですか?」
顔を上げると、例の金髪の娘が立っていた。
どうやら今日のボクは変みたいだ。
「付いて来て」
ボクは人目の着かないところまで移動することにした…。
「あ、あの、どこまで行く気ですか?」
「人に会いそうもないところまで…。」
「何でですか?」
「一人で何もないところに話し掛けてたら気持ち悪いでしょ?
で?幻覚がボクに何の用?」
「が、がお。人のこと殺しておいてひどい言い様…」
「…ち、違う…」
「違くなんかないよ。すっごく痛くて、ミスズちん、ぴんちっ、って感じだったけど、頑張って生き返ったんだから」
「い、生き返る人間なんて聞いたコトないよ!」
「だって、私、正確に言うと、もう、人間じゃないから」
「え?」
「私は翼人。翼を持つ人だよ」
訳がわからない。ボクはただ彼女の言うことを聞くことしかできなかった。
今日はつくづく厄日だ、なんて、呑気な考えしか浮かばなかった。
目の前にいる女が、昨日×した女だって?
でも生き返って、今目の前にいるって?
どうしてボクのバッグを持ってる?
どうしてボクに会いに来た?
どうしてボクを、そんな眼で見る?
大体おかしいじゃないか。
だってあれは幻。そうさ。赤も朱も金も、全部幻の筈じゃないか!!
でなきゃ駄目だ。でなきゃボクは人を――×したってことに、なる。
「それでね、私にもちょっと事情あって…」
―――あれ?
でもボクは、思ってた筈だ。
誰だって直ぐにカイタイできる。煩イ豚ハ一瞬デ挽キ肉ニシテヤル。
だったらナニを否定する必要がある?ボクは見事この女をカイタイした。幻なんかじゃなかった。
それで何処が間違ってる?
ああ、でもボクは本当はそんなこと、考えて、なかった、んじゃあ、ないの?
「これも、何かの縁だと思う。だから、手伝って欲しいな」
混乱するボクをよそに、女はひとりで話を進める。
そして、まるで友達を誘うかのように、こう告げた。
「―――を、殺すのを」
今日は、本当に、厄日だ。
125 :
鍵姫:2005/09/24(土) 20:17:46 ID:cOQ5gcQiO
「カーカー」
カラスが鳴いている。そろそろ日が沈む頃合いか。
よし、ここはコレを機に…、
「リュック見つけてくれてありがとね。カラスが鳴くから帰りましょ〜」
「あっ。もう見つかっちゃった」
「へっ?」
意味不明な答えが返ってきて、ボクは思わず素頓狂な声を上げてしまった。
「見つかっちゃったって誰に?」
「ぷぎゅる。ぷぎゅる」
真っ黒いウサギさん、にしては少し大き目の動物がコチラを見ている。
「あっ、来るよ」
と、金髪の娘はドンッ、とボクを押した。
数瞬のコトでよくわからなかったが、ウサギさんがボクのいたところに体当たりして、ボクがいたところのドラム缶がぺちゃんこになった。
そしてウサギさんは壁に貼りつき、そこからボクに一直線に飛び掛かってきた。
そこを金髪の娘が仕留めてウサギさんは動かなくなった…。
「にはは、ミスズちんの勝利、ぶいっ」
ぶいっ、ではない。
「もうここらは危ないから行こう」
「行こうってどこに?」
「ん〜〜…、私の隠れ家!」
「でも、ボクはお腹ペコペコでお家帰りたいよ」
「ウチに来ればご馳走するよ、たいやき一緒に食べよ」
キュピーンと音が出る程目輝かせ、ボクはこの娘に付いて行くことにした。
これではどこかの旅人さんである。
「私はミスズェイド。呼びにくいからミスズって呼んで欲しい」
「ボクは水瀬あゆ、たいやき大好き女子高生だよ!」
夜の帳が下りた町を、女の後について歩く。
その後姿は笑える程に無防備。
だというのに、ボクは膝の震えが止まらなかった。
認めよう。まだ、ボクは何処かでこれが冗談だと、夢だと思っていた。
あの、力を見るまでは。
奇妙な生物の力。
――そして、この、バケモノのチカラ。
きっと今この瞬間にだって。
こいつにはできるんだ。ボクを、それこそ呼吸するみたいに、肉塊に変えてしまえるのだ。
どうやら女の根城に着いたらしい。
そこは在り来たりな高級マンション。
この女をカケラほども信用はしてはいなかったが、今更水瀬家に帰る気にもならなかった。
元よりあそこは自分の居場所ではない。
顔は笑っていても、心の底などこの闇よりも深いに違いないのだ。
ボクは黙ってマンションに入った。
階段を昇る間、これからのこと、そしてこれまでのことを整理しようとして、止めた。
腑に落ちない点など、挙げればキリは無かった。
この女、さっきボクに、たいやきを一緒に食べようと言った。
ボクは一言もたいやきが好物だ、などとこいつの前で口にしたことなど、ない。
この女が持つ異質なチカラ、それは単純な力だけではない、ということだ。
ひょっとしたら今この瞬間だって、ボクの心を読んでいるのかもしれない。
―ハ、いいさ。
読みたければ読めばいい。唖然とすればいい。
ボクの心が、どれだけ狂っているのか、知ればいい。
127 :
鍵姫:2005/09/24(土) 21:26:27 ID:cOQ5gcQiO
たいやきを頂いてハッと我に返る。
知らない人に付いて来てしまった〜。
あれだけ秋子さんから言われてたのに〜。
そんな気持ちが顔に出たのか、ミスズが心配そうに声をかける。
「んと、どうしたのかな?」
「いや、別に」
さすがにたいやき頂いて、ハイサヨナラはできないだろう。
そういえばココに来てからミスズは何も食べていない。
これは不思議である。
「ところでミスズは食べないの?」
「私に普通の食事はあまり意味がないから…」
そうだ、ミスズは詳しくはわからないけど、翼人というモノだった。
「じゃあ何を食べてるの?」
「うんと、食べなくても大丈夫なんだけど、最近口にするのはコレだけかな」
ドスッ、と怪しげな音と共に机に置かれたのは高密度そうな紙パックであった。
「どろり濃厚フルーツミックス味、私のオリジナルだよ!」
人のこと言えないが世の中は不思議でいっぱいである。
勧められるままに、その奇妙な物体を手にとってしまった。
気付かぬうちにボクは、この女の術中にはまってしまっているのだろうか?
口をつけてみるが、全く中身が出てくる気配がない。
どうやらこの女は心の底から人を馬鹿にしているらしい。
床に叩きつけ、踏みにじった。
――本当、鬱陶しい。
床を拭きながら、女――ミスズは語る。
曰く、翼人は“殺せない”。
言われてみれば確かにそうだ。
ボクの記憶が確かならば、昨日あれほど完膚無きまでに“殺した”筈だ。
そう告げると、女は軽く首を振り、違うと答えた。
翼人はその存在自体がこの星の生命と直結しているだの、自分はその中でも特に高位の存在だの、
寝言を並べ立てて説明するところによると、どうやらこの女を“殺せた”のは、ボクが持つこの眼のせいらしい。
その気さえあれば、君は神さまだって殺せる、と女は言う。
そりゃあいい。
神さまなんて、どうせ碌なヤツじゃない。
ミナセアキコとミナセナユキとアイザワユウイチを足して濁らせてもまだ足りないくらいだろう。
もし今度町を歩いてるのを見かけたら、バラバラにしてやる、と言うと、ナニが可笑しいのかミスズは白痴のように笑った。
129 :
鍵姫:2005/09/24(土) 22:06:37 ID:cOQ5gcQiO
「それじゃあそろそろ作戦会議タイム〜」
「何の?」
「えっ、だから今夜闘う敵との…」
「敵って?」
「あゆさん、路地裏にいたときの話覚えてる?」
「えと、たいやきのとこだけ」
「そんな、約束覚えてないの…?」
「どんな?」
「私と一緒に、今夜、ネロ・カノス闘ってくれるって」
「な、なんだってー!?(AAry
「私を殺した責任、とってくれるって約束したのに」
どうやらボクは目の前のたいやきに釣られてとんでもない約束をしてしまったらしい。
しかし、考えてみれば自分の撒いたタネである。
ミスズはボクにこんなによくしてくれているのに、ボクはミスズを…。
そうだ、ボクは自分が犯した罪を軽く見すぎていた!
「ミスズ何だかよくわからないけど約束は破らない。ボクにできるコトなら手伝うよ
そして謝らせて。水瀬あゆは君を殺した。ボクは何よりそのコトを最初に謝らなければならなかったのに…」
「にはは、殺した相手に謝るなんて、変な殺し屋さん」
「うぐぅ!ボクは殺し屋さんじゃないよ!
それにミスズだって変だよ!普通、自分を殺した相手なんかに協力を求めるなんてさ!」
「私を殺せたからこそ頼みたいんだよ」
そしてボクたちは、必勝!ネロ・カノス撃破マスター会議、を始めたのであった。
ボクはミスズと、もう何時間共に過ごしたのだろう。
不思議な感覚だった。
普段ならば、直ぐに感じる嫌悪感も、吐き気も無い。
いい意味で純真、ストレートに表現するのなら、馬鹿なのだろう、このミスズという女は。
そうでなければ、不意打ちとはいえ一度殺された相手にこうも心を開きはしないだろう。
――まあ。
それだって、ミスズが怪しげな術を使った結果なのかもしれないけれど。
いいさ。
久しぶりにあの頃の――幼かった頃の気持ちで過ごせたのだから。
――あれ、どうして、だろう。
その感覚は覚えているのに、具体的なコトは何も覚えていない、なんて。
思い出せるのは、暖かな気持ち。
そして、あの――ユウイチクンの、うつろな、メ。
忘れよう。忘れてしまえ。
「…ってことで、どうかな。ミスズちん、凄い」
ニハハ、と。
癇に障る笑い声で我に返った。
作戦会議、と言ってもボクは相手のことなんて全く知らない。
実際のところは、ミスズの指示を仰いでボクが切り込む、その確認作業みたいなものだ。
不思議と恐怖感は無かった。
最上級の恐怖など、きっとずっと昔に経験したから。
だから、寧ろ。
ボクは―――興奮、していた。
131 :
鍵姫:2005/09/24(土) 23:46:06 ID:cOQ5gcQiO
まず、ミスズが先に出る。
そのあと、ボクはその30分後にミスズの隠れ家を出発する。
場所はボクとミスズが初めて出会った公園。
ミスズはベンチに。
ボクは茂みに。
ここまでは作戦通り。あとは敵が現れる待つのみだ。
ところで敵はどんな奴なんだろうか?
しまった、肝心なところを聞き逃がした。
さっきの作戦会議といい、自分の世界にトリップするなんてまるで風子ちゃんみたいだ。
辺りの空気が変わった。
ボクは眼鏡を外した。
ふと、ミスズを見ると彼女の前に一人の少女が立っている。
「お待たせだよ〜、翼人の末裔さん」
「にはは、私も今来たとこだよ、ネロ・カノス。それとも霧島佳乃と言った方がいいのかな?」
な、なんか想像してたのと違って拍子抜けだ。
ミスズはミスズで楽しそうに会話してるし…。
けれど、殺るなら今だろう。
敵はミスズしか見ていない。
ボクはナイフを取り出し、ネロ・カノスへ走り出した!
「あっれぇ〜? ミスズちん、なんだかヘンなの飼ってるんだね!でも…」
眼前に迫るのは、絶望。確実な、死。
「躾が、なってないよ?」
黒いケダマが、嘘みたいなスピードで突っこんできた。
不意打ちも何もあったもんじゃない。
浮かれてた浮かれてた浮かれてた!!
ミスズを×せたからって浮かれてた!!!
もっとよく考えればよかった。ミスズからして、死んでも生き返るバケモノじゃないか!!
ボクが普通じゃないのはこの眼だけだ!あとはただの人間じゃないか!!!
やりあえる筈ない勝てる筈ない!!
昏くなっていく、セカイ。
重くなっていく、カラダ。
血溜りでのたうつのは、結局――。
「あっけないの〜っ! もう、壊れちゃった」
痛みなんてない。
でも、ボクはもう、死んだ。
―――――――死んだ?
誰が?ボクが?
冗談、じゃない。
冗談じゃない、冗談じゃない冗談じゃない!!
ボクは、“もう死んでいる”んだ。
二度死ぬなんて、有得ない――!!
133 :
鍵姫:2005/09/25(日) 00:54:50 ID:wLFOtaaaO
「あゆさん!」
ミスズの叫び声も夢心地だ。
周りの毛玉達にボクはゆっくり侵蝕されている。
栞ちゃんが言ってた、奇跡って起きないから奇跡って言うんです、ってホントだなと感じた。
向こうでミスズとネロ・カノスが闘っているようだ。
「わー!わー!セミ怖い!」
どうやらミスズの方がピンチのようだ。
ここでボクの意識は途切れた。
しかし体は動いている。
誰だろう?ボクを動かしているのは?
次の瞬間、ボクを喰らってた毛玉達は吹っ飛ばされた。ボクの意思とは関係なく動く体によって。
割り込みを避けて感想書かなかったけど、昨日は一日中、凄いセッションを見せてもらったわ。
職人二人の競演なんてすげえもん見てしまった。
しかしこりゃあどうやって収拾つけるんだろう?
感想ありがとうございます。
収拾のほうは…もう、行けるとこまでいこうかとw
そうだ。
そうだ。
そうだ。
ボクが――普通の人間?眼だけが異常?
真逆。
眼だけ壊れるなんて器用な真似ができるもんか。
ボクはもう、とうの昔に壊れてる。
そう、翼人だって、コロシタ。
思考する間も腕を振るう。脚を動かす。
一ミリでも動いてさえいれば、生存の可能性は上がり危険のリスクは下がるボクは生き残れる生き残って狩りを続けられる――!!
ケダマの“線”をなぞり、ケダマを殺害、両断、分割、破棄。
驚愕に歪むネロの顔が可笑しくてたまらない。
ペットの躾がなってないのは――キミのほう、だったね。
次々繰り出されるケダマ、ケダマ、ウサギ、ケダマ、シカ、シカ、シカ、クマ、ケダマ、ケダマ、ウサギ、クマ、クマ、クマ――!!
遅すぎて欠伸が出る。遅すぎて眠くなってくる。遅すぎて――。
「嘘…! こんなことって…!」
「にはは、どっちを見てるのかな。佳乃りん?」
公園の端まで吹き飛ぶネロ。獣達の残骸に埋もれる。
形勢は逆転。されどまだネロの闘志消えず。
警告スル警告スル警戒セヨ警戒セヨ警戒セヨ…
やばい、面白いwww
138 :
鍵姫:2005/09/25(日) 17:49:09 ID:wLFOtaaaO
「はぁ、久々の外だ、もっとゆっくりしてこ」
ボクの口で、そう、誰かが告げる。
「おい、娘。今度は貴様自身でかかって来い。獣じゃ相手にならんよぉ」
トゲトゲしい口調といつもの語尾がなんともミスマッチである…。
「もう、知らないよ…?私、バンダナ、外しちゃうよ…?」
ネロ・カノスも、会話に答えているのだか、一人言を呟いているのだかわからない。
ミスズは相変わらず、にはは、と、スキを伺っているようだ…。
何ともアブノーマルな3人が集まったものである。
「そうだな、何かあるなら出しておくがいい、と思うよ。結果は同じだけどね」
おぉ、いつものボクなら思いつかないセリフだ。今度、祐一くんにイジメられたときに使ってみよう。
「お姉ちゃん、バンダナ、外しちゃうね」
ネロ・カノスの腕に巻かれていた黄色いバンダナが宙を舞い、ボクたちのいた公園は黄金の麦畑に変わっていく。
「あはははー!羽根の力と魔力開放したかのりんは世界一強いんだからー!君たちをかのりんのホンキの敗者さん1・2号に任命する!」
やれやれと溜め息をつき構えるボク。
「月宮あゆ、いざ参る」
聞き覚えのある名前を発し、敵前へと向かった。
反吐が出る。
今日まで、何度そう思っただろう。
だけど本当に――反吐が、出る。
煽るだけ煽っておいて、欠片も役に立たないミスズに。
手品紛いの芸当しかできない、ネロに。
自らの本当の在り方にさえ気付かない、ミナセ アユに。
麦畑を踏み締め、正面からネロの“死”を凝視る。
見える。視える。哀れな道化師の、死が――!
麦が舞う。黄金の麦が舞う。
その一つ一つが意志を持ち、ボクに迫る。
わざわざ“視る”必要すらない。無造作に腕を振るう。それだけで黄金は闇に溶けた。
本当、つまらない。
この――三下。
「ひっ…!」
ネロのカラダから湧き出す無数のケモノ。放つと同時にこちらに向かってくる道化師。遅い。遅すぎる。
人だと、舐めた?消されるなど、微塵も考えなかった?ボクを、障害だなんて認識すらしなかった?
……なんて、無様―――。
――まあ、いい。
その。恐怖に怯えた顔。理不尽に生命を踏みにじられる驚愕。足元の蟻に喉を食い破られる程の意外性。
ボクの乾きを、少しは、癒してくれた、ようだからね。
一閃。
―――極彩と散れ、道化。
すげぇ…
141 :
鍵姫:2005/09/25(日) 21:17:02 ID:wLFOtaaaO
「トドメだ!剛・腕・爆・砕、ブロうぐぅ〜ファント〜ム!!!」
意味不明な叫びと共にネロ・カノスの存在を、世界を破壊する。
ネロ・カノスは文字通り跡形もなくなり、光る羽根だけが残っていた。
今日は本当にたくさんのコトがあった。
昨日殺してしまった相手との出会い。
わけわからない黒いウサギに襲われる。
化け物対化け物に加勢するという無茶な約束。
ミスズオリジナルどろり濃厚フルーツミックス味。
地球外生命体と思われる毛玉。
そして、化け物並の強さを誇るらしいミスズが倒せなかった化け物を倒してしまった化け物以上のボクの知らないボク。
そして、ふと気が付く本来のボク。
体が寒い。今日はもう寝よう。おやすみなさい。
「えいっ!」
「うぐぅ!」
「このまま寝ると起きれなくなっちゃうよ。ミスズちん、親切、ぶいっ!」
「………」
「えいっ!えいっ!!」
「うぐぅ〜〜〜」
「本当に死んじゃうよ!」
「そんなにチョップされたら死因が変わるだけだよぉ」
「せめて傷だけでも治癒しないと!」
「そんなのできるわけないじゃないかぁ、ボクは普通の人間だよ!」
「じゃあ私がやっとくね。ミスズちん、やっぱり親切〜」
その声を聞いてから数秒後、ボクの目の前は真っ暗になった。
何処をどう歩いたのかさえ、記憶に無い。
次にボクが意識を取り戻したのは、吐瀉物の臭いがする、水瀬家のいつもの自室。
身を起こし、自分の姿を確認して―――吐き気がした。
ラクガキだらけの、からだ。
馬鹿な、馬鹿な、バカな!!
だってボクは今、眼鏡を――!
顔をまさぐる。
…かけて、いる。
改めて身体を見るが、そこにはボロボロになった一張羅を纏った貧相な身体があるだけ。
気の、せいか。思わず安堵の息が零れた。
真っ暗な部屋で、時計の音だけをBGMに、今日のことを振り返ってみる。
途端、ガクガクと脚が震え脂汗が噴出してきた。
なんだってんだ、一体。
ボクは、あのバケモノを、コロシタ。
それは小躍りする位嬉しいことじゃないのか。相手は人外。世間様に後ろ指指されることなくボクは乾きを潤せたんだ。
収まれ、鼓動。鎮まれ、身体。
階下から、豚の呼ぶ声が聞こえた。糞め。またあの豚どもと顔をつき合わせて食事を取ることを考えると、それだけで吐き気がしてくる。
こんなことなら――。
こんな、ことなら…?
刹那。あの無邪気な笑顔が、階段を下りるボクの脳裏をよぎった。
――なんだってんだ、本当。
えぇ〜と、非常に申し上げにくいのですが、実は自分、原作をやっておりません!
マンガは読んだので(単行本で)ネロのところまでは知っているのですがそれ以降は…。
なので自分はここでリタイアさせて頂きます。ゴメンナサイ。
ソチラの文章は読者を惹き付けるというか、カッコイイ文章でした。
それに比べてコチラのは何と言うか、幼稚?ストレート?ってな感じですよね。精進してそのうちまたひょっこり来ますね。
あと、設定などをコチラの好きにやらせてもらえて楽しかったです。
ではでは、短い間でしたが、ありがとうございました。
>>143 乙彼3
また次巻がでて、書く気があったらぜひ来てくれ!
おもしろかった!
>>143 >>141でいきなり超展開になって吹いたけど、そういうことだったのかww
コラボ企画でこんな面白いのは初めてだった。
また機会あったら書きに来てくださいな。
相方の職人さんも引き続き楽しみにしてるよ。
>>143 お疲れ様でした。
この形式、いざやってみると相当にエキサイティングでしたw
また機会があればよろしくお願いしますね。
原作月姫の方もなかなかに面白いので、機会があれば是非プレイしてみてください。
っと、なんだか社員みたいなことを…
147 :
月み夜:2005/09/26(月) 00:18:08 ID:ieWzuj2x0
GJ!おもしろかった
>>146 社員乙、そしてGJ!面白かったよ。
渚=シエル先輩っていうのは面白い着眼点だったな
シエル先輩の実家もパン屋だったっけ?(うろ覚え)
月姫をやってみたくなった
あげ
ミスったorz
鍵姫
G,J,!!!
やべ、月姫もっかいやりたくなってきた。
ミスズの空、AIRの夏
はまだ〜?
両方とも原作知ってるから、気になる。
hoshu
職人のスゴさを垣間見た
ho
s
y
h
「あゆちゃんのおかげで敵を倒せたよ。本当にありがとう」
「うん。それじゃあボクはこれで…」
これでやっと普通の生活戻れる。
そう思うと少しさみしいけれど、こんな危険な目に合うのはもうゴメンだ。
ここで縁を切るというのがベストだろう。
「じゃあ打ち上げどこでやろうか?」
「えっ!?」
予想だにしなかったミスズの言葉にボクは鳩が豆鉄砲状態だ。
「う、うちあげって?」
「うちあげっていうのは、学生さんが何かみんなで頑張った後にどこかお店に行くことだよ
あっ、でもこの時間にお店に入ると補導されちゃうから、私の家家でもいいかな?美味しいたい焼きもあるよ?」
うぐぅ…、どうしてボクはこの手に弱いんだ…。
「たい焼き」という言葉につられて、またもミスズの部屋にいる。
「コラ〜、助っ人〜、アンタも飲まんか〜〜」
ミスズは酔いまくってる。未成年じゃないのかな?
「ヒック。コレはなぁ、ワタシがヒック特別にブレンドした『ゲルルンアルコルンジユース』や!」
それはそれは、秋子さんのジャムと同列にできる数少ない食物だと思う…。
「一気に飲め言うとるやろ助っ人〜」
「う、うぐ、…ぅ」
何かの魔法だろうか、体が勝、手、…に…。
「よし、ちゃんと飲んだな。次はミスズちんのちょっぴり恥ずかしいがおがお切ない過去の秘密を告白コーナーや〜!」
遠くなる意識の中、そういえばこんな話し方どこかで聞いたことあるな、そんなどうでもいいことを思いながら暗闇の底へと落ちていった。
>>142へと続く(?)
完成度は高いな・・・
ほう
けい
保守
職人マダー?
保守するんだよぉ
166 :
hage:2005/12/06(火) 07:33:06 ID:jBtIpR390
滅茶苦茶久しぶりに見たら全く関係なくなっててワラタ
っていうかAIRですかないのかYO!
ほ
168 :
名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 17:37:39 ID:I0syNeC/O
前の職人さんいないなら勝手に続き書いてもいい?
いいんじゃない?
保守代わりって言うとナンだけど書いちゃえ書いちゃえ!
170 :
名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 23:33:38 ID:I0syNeC/O
スマソ。
大見得を切ったはいいものの、書こうとしてみると意外とムズい。とりあえず、ロア役を誰にするかで悩んだ、そして、結局、決まらなかった。ラストが決まらないと書くにも書けねぇ。
職人さん、早く帰って来て下さい。
適当に整理
月宮あゆ:七夜
水瀬あゆ:志貴
観鈴:アルク
佳乃:ネロ
渚:尻
栞・風子:弓塚?
てか、こっから先の展開ってどうなるんだっけか。
ネロ倒す→家でエロい夢の後が思い出せない。
尻におっかけ回される→学校でロアと戦うでよかったっけ?
>>171 それに加えるなら、
晴子:青子先生
橘:葛木(Fate)(?)
名雪・秋子:?
でも、今後登場シーン無さそうだしどうでもいいか。
話の流れはそんな感じで合ってると思。
ひとつ気になったのは、
>>117で吸血鬼がどうのこうの言っているのに、佳乃は吸血鬼に全く関係無いこと。これは今後の伏線なのか、それとも………
原作でもネロは吸血鬼(血を吸って殺さないという意味で)じゃないし、そこは特に問題ないかと。
問題ありそうなのはミスズェイドが吸血鬼じゃないことかな。
っても、町を騒がす吸血鬼が実はミスズなんじゃ…?みたいなエピソードが無くなるだけだけど。
名雪達の出番は名雪・秋子の謎と祐一との死闘を描く水瀬家編までお預けかなぁ…あるかどうか分からないけど。
成る程。そうやって考えたか。
俺は、原作で志貴がネロを倒してこれで街の噂の吸血鬼がいなくなったから一安心、のシーンが描けないじゃないかと思ったので、佳乃が吸血鬼関連じゃないのはマズいと考えた。
水瀬家編はマンガ版が遠野家編をやればあるんじゃないか?
あ、そこがあったか。
でもここの月宮あゆちゃんにとって日常なんてものはクソ食らえ!だし(水瀬あゆは違うだろうけど)
ロア候補としては聖(白衣っぽ)あたりかな。
176 :
名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 18:18:31 ID:7nmUJovO0
ぱんつはいてない
h
勇者は、ひどく赤面した。
ほしゅ
アニメって面白いの?
何の?
AIRのなら面白いよ
イリヤだよ
こっ、これは保守じゃあないからねっ!
…保守じゃ、ないんだから…。
ほしゅなのだ
最初のでも乗っ取り後のでもいいから、続きが読みたいねえ。
国崎往人のAIRの夏が始まったのは、今を遡ること八ヶ月程前の、六月二十四日である。
スレ放置してごめんなさい、とも言う。としか言わない。
国崎往人がこの辛気臭い田舎町に着いたのは、梅雨真っ只中の六月中頃。
詳しくは覚えていない。旅を始めた時からずっとカレンダアという文明の利器とは無縁だった。
持ち前の超・法術で近所の高校に忍び込み、持ち前の図太さと無神経さでその屋上に居座った。
屋上からの眺めもまた辛気臭く、俺が老けたらこの町に損害賠償を請求してやると国崎往人は考えた。
そんなある日、国崎往人は屋上で一人の少女と出会った。
容姿端麗頭脳明晰田舎町に咲く一輪の花…と自称する変人、遠野美凪その人である。
自称の癖に割と真実だったりするのだが。
某騎士王ばりの空腹キャラであった国崎往人は遠野が提供した重箱五段弁当(内四段は白米)に三秒で篭絡。
ついでに生徒でもないのに、天文部という看板を掲げた電波ゆんゆん部に強制入部させられるハメとなった。
部員構成は電波部長・遠野美凪、常識人気取りのキチガイ・霧島佳乃、そしてウホッと肉体労働専門・国崎往人の三人となった。
町でガキんちょを脅して金をせびりつつ、天文部の怪しげな活動に勤しむ国崎往人。
部活はその活動内容の殆どが電波部長遠野美凪の電波受信具合…つまり超きまぐれで決定され、哀れな部員がそれに振り回されるという形であった。
国崎往人初日の活動内容はお米と星の関係調査であり、一日中こんぺいとうを食べ続けるハメになった。
次の日はお米と梅雨の関係調査であり、一日中雨の中半裸でサッカーをし続けるハメになった。
その次の日はお米と武田商店の関係調査であったが、国崎往人は39℃の熱を出して寝込んでいたので参加しなかった。
遠野美凪の身体は米でできている――。
国崎往人がそう思う、いや確信するようになってきたある日のこと。
今日も今日とて天文部、というか屋上に遠野美凪が姿を現した。
「今日はなんだ。お米とカラスの関係調査でもやるのか」
先手必勝。適当に言った割には意外と当たってるんじゃないか、と国崎往人は思った。
「……?」
そこに遠野必殺のカウンター。スルーともいう。
「? じゃねえ! どうせまたお米だろお米星人! さっさと星に帰れ!」
しまった…うっかり本音が出てしまった。正体がバレた宇宙人なんて何をしでかすか分かったもんじゃない。
国崎往人は思わず腹を押さえた。まだ今朝食ったアンパンが未消化だ。今ミューティられるとヤバい。
「……お米…」
「ああそうだよお米だよオコメオコメ! いいからさっさと言えよテリーマ」
「お米……?」
こいつには逆加速装置か、新手のスタンドがついてるに違いない。でなきゃ本物のピーだ。ピーはピーだ。追求不可。
「部長のことだから、またお米と〜の関係調査をするんじゃないのって往人君は言いたいんだよね〜」
霧島佳乃はいつも馴れ馴れしい。いや、いつも以上に馴れ馴れしい。やはりスタンド攻撃か。
遠野美凪はアホな部員二人の奇行にも眉一つ動かさず、静かな物腰で屋上の縁へと歩いていく。
振り返り、アホ部員に指まで指して、
「おっくれてるぅーー……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
長く息を吐いた。
どうにかならんのかアレはと国崎は佳乃に目配せするが、佳乃は何を勘違いしているのか頬を赤らめ腰をくねくね曲げた。
MPを吸い取って法術を封じる策か。最近の女子高生は恐ろしいな。エンコーとかするらしいぞ。
「………国崎さん、霧島さん」
某角刈り米兵も真っ青なクソ長い溜めの後、遠野は手下Aと手下Bの名を口にした。
「六月二十四日は……何の日でしょう…?」
出たよ遠野お得意のでっち上げクイズ。正解は解答者が答えてから考えるという、思いつく限りでは最悪のクイズ。
お姉ちゃんの誕生日、金龍ラーメン焼き討ちの日、と解答者Aと解答者Bはいつものように適当に答えた。
「ぶーーっ……残念…没収……ちゃらっちゃらっちゃ〜」
「おい、俺の人形返せ!」
ボロがボロを着てると遠野の妹に評されたそれを、白魚のような指で弄びながら(この指を見て淫らな妄想を抱く男子生徒も多い。寧ろ過半数)
遠野は答えを告げる。
「六月二十四日は……全世界的AIRの日………えっへん」
哀れな愚民に叡智を授けた神にでもなったかのような得意顔で、遠野はその豊満な胸を反らした。
しかし哀れな愚民が悟ったのは“こいつのことは一生かかっても理解できない”ということだけだった。
「あのぉ〜…」
佳乃がおずおずと手を挙げる。腕に巻かれたバンダナが揺れた。
「……はい、はらたいらさん」
「AIRの日って、なに?」
もっともな疑問だ。
国崎往人脳内における霧島佳乃ランクが、変人からちょっと頭のいい変人にアップした。ダウンしたかもしれない。
「AIRの日は……AIRの日」
「そっかぁ〜」
ざんねん。きみはきょうからあたまのわるいへんじんだ。
くにさきゆきとのうないのきりしまかのらんくがぐーっとさがった!
「……と、言うわけで」
手に持っていたボロ人形を国崎のズボンにねじこみながら、遠野が続ける。
「うおっ…修繕されている…」
「霧島さんは……炊き出し…お米……」
「ぶ、ラジャー!」
いくらなんでも古すぎる。つうか古い古くない以前に高校生が使っていいネタじゃないぞ霧島佳乃。
「国崎さんは………裏山」
裏山。タイムカプセル埋めたり鉄人兵団組み立てたりするあそこだ。
「私と……極秘調査…」
ああ、ついに人類対機械軍団の開戦が近づいているのだ。こんなことならラーメンのツユ、飲んでおくんだった。
「………嫌?」
「嫌…だが、男にはやらなきゃならないときが、立たなきゃならないときがあるんだろ。それくらいは分かるつもりだ」
男の美学。俺の法術が…世界を救うのだ。
「ところで、どうして裏山なの?」
「AIRと言ったら……裏山」
おいおい、意味わかんねえよ。海じゃねえのかよ。神社じゃねえのかよ。高野山じゃねえのかよ。つうか鉄人兵団はどうした。
国崎往人の不平不満疑問全て飲み込んで、AIRの夏はやって来た。
>>T/2oeAmG0
久々に来たがめっさワロタwww
これは続くのか??
続きに期待
おもしれえw
霧島は、叫んだ。
肉を用意しろと、そして、一人目の犠牲者が出た。
霧島は、ナイフをぶらさげて、言った。
「とりあえず、皆死ねや!!」
そんな、惨事に国崎とみちるは対応できるのだろうか?
みちるの膝蹴りが、ミルフィーユ・桜葉の顔にhit!
「ぐうっ・・」
ミルフィーユはバカみたいにコケた。
和也はせせら笑いながらミルフィーユを蹴った。
「げふうっ・・」
僕は、みちるを鷲掴みにすると、ブン投げた。
「ごふわーッ・・ズシャアアアアア・・」
「ケホッケホッ何すんだーっ!!」
みちるは俺の下のジッパーを下ろしそして、しゃぶり始めた。
「にはは・・んちゅ・・むにゅ・・ペロッ・・ちゅぷ・・ぴちゃ・・ペロッ」
国崎は放出し、そして天に召された。
和也は菅原の最の最も高貴な部族、クルタ族の末裔であり生き残りである、
クラピカ・サイガ・ユール、という少年に出会った。
「やあ、クラピカ君かい?キミが・・」
クラピカは突然和也を見上げると、股間にダイブし、天に召された。和也は、クラピカの葬式に主席し、一緒に舞を犯した。
和也はそれで満足だったらしい。
それで、良かったんだ。
ミルフィーと過ごしたあの日々を、
忘れる訳がないじゃん。
和也は笑った。
和也は傲慢に笑顔緒を作ると、こう言った。
「エロゲーは、やめましょう」
それに、舞がいたので、俺は早速、殺そうと思った。
「舞い、俺は昔から君の事が忘れられない。好きなんだ・たぶんね・・」
舞はどういう反応をするだろう。
「・・・・殺す」
舞は剣を抜くと、切りかかった。
俺は、身代金を用意しろと脅した。
「今から、オレの家に来い」
「うん・・・」
舞は了承した。
俺は最高の気分と化した。
「ハア・・ハア・・・」
「あんっ・・和也・・そこ・・いいいいい」
いきなりこういう展開になった。
最悪だよ。普通ならないよ。(ガビーン)
俺は、服を脱ぎ捨て、舞に迫った。
俺は、学校に行けと舞に迫った。
舞は登校拒否児だった。
繭も登校拒否児だったっけ?(そうだYO!)
もう自問自答文(自感文)を書き出した。
美紗さんは俺のHフレンズだった。
「あんっ、気持ちいいっス・・」
ヤッホー!!最高!!
もう、なんだか最高。
ミルフィーユ・桜葉が俺を呼んでいる。
今夜、は二人相手か・・
ヨンドーレ!!
kanon残酷版の一部のテキストです。
僕がkanon残酷版シナリオ担当の、ミルフィーユ・桜葉と申します。
よろしくお願いします。
まあ、この文章が採用されるかは、企画担当の、YAMAさんに
かかってるんですけどねえ。
まあ、舞のグロシーンは沢山見られると思います。
では。
全世界的AIRの日か。
>>198 苦しいんですけど・・・
とても、誰かが死ぬのはもう・・・嫌です・・・
h
保守
ほしゅー
hos
204 :
名無しさんだよもん:2006/04/14(金) 20:03:18 ID:MAus1L3sO
ほしゅ
ミミズの空
ミナミサンミナミサン
放置一ヶ月阻止
半ば連行されるような形でド田舎学校の隅のプレハブ小屋――と言うと奴は必ずキレるので口には出さないが――
に連れ込まれた俺はいつものように悪態をついた。
大体俺は単なる旅芸人であってこの学校とは何の関わりも無い善良な一市民に過ぎないわけだが、お前はそこのところを
本当に理解しているのか。
「当然っ!」
自信満々の笑みで返されてしまった。いつものことなので今更特に何も思わない。
この馬鹿の言うことに一々まともな反応を返していては我が身が分身・ゴッドシャドー!しても全く足りないのだ。
それで、このクソ暑い中クソ暑いプレハブ小屋にいたいけで善良な青年を拉致監禁しておいて茶のひとつも出ないのか?
「今日集まってもらったのはね――」
完全に無視しやがった。
むかつくので備え付けの冷蔵庫を勝手に漁ることにする。
部屋の隅に(恐らく無許可で)置いてある冷蔵庫のドアを開けた。冷気が顔に当たり気持ちいい。
だがそれも一瞬のこと。俺は冷蔵庫の中身がいつものアレであることを確認し、失意のまま束の間のオアシスを後にした。
コホンと咳払いをし、机を思い切りはたき、
「今日集まってもらったのはね――」
誰も聞いてなかったからってそこから言い直すな。
部屋中の人間の視線が彼女に集中する。ある者はまたか、と思い、ある者はやれやれ、と思った。
パイプ椅子に腰掛けなんだかよく分からん本(表紙には御米論と書いてある)を読んでいる不思議少女。
致死量クラスの毒物を平気で飲み干す天然少女。
法術で扇風機のスピードアップを図っても、余計疲れるだけだと最近気付いた俺。
そして満面の笑みをたたえ、今日もきっと下らない騒動を持ち込む予定の元気少女。
そう。ここは地の果て流されて俺。
世界を大いに盛り上げるための霧島佳乃の団、略してAIR団。その総本山であった。
………そこ、無理やりにも程があるとか突っ込まない。
全ての始まりは今から少し前に遡る。
放浪大道芸人だった俺はこの田舎の町で3人の少女と出会った。
泊まる場所の無かった俺は少女達の家を転々とし(俺自身の名誉のために言っておくが、断じてヒモではない。色々と事情があるのだ)、
まあ、そこそこ仲良くなったといっていいだろう。
問題はそこからだった。少女達の中に、霧島佳乃という少女がいた。
少女は商店街の外れで診療所を営んでいる姉と二人暮しで、俺も時折診療所で掃除のバイトをしている。
ある日、俺は少女の姉こと霧島聖から彼女の妹の秘密を打ち明けられ、頼みごとをされた。
自分の妹である佳乃は所謂二重人格であり、佳乃が鬱状態になると危険な第二の人格が表に出てしまう。
妹本人は自分が二重人格であることは知らないのだが、公共の目があるところで裏の人格が出ては妹の将来に悪影響が出ることは確実。
故に君とその友人達で妹の“暇潰し”に付き合って欲しい、と。
事情を知った佳乃の友人、神尾観鈴と遠野美凪はこれを快く(美凪に関しては謎だが、少なくとも観鈴は喜んでいた)承諾し、
学校の片隅にあったプレハブ小屋を無断拝借し、AIR団は結成されたのだった。
俺が付き合うのは旅費が稼げるまで、と念を押したのだが、恐らく少女達(特に佳乃)は全く気に留めていない様子である。
さて、ここで一応メンバーの紹介をしておこう。他を知ることは円滑なコミュニケーションの第一歩である。
…但し、それは相手がまともな人間であることが前提である、ということに俺は最近になってようやく気付いた。
まずAIR団のブレーンにして参謀、遠野美凪。成績優秀眉目秀麗ついでに電波全開。時折学校の屋上で電波を受信している。
AIR団の活動拠点となっているプレハブ小屋は元々彼女が所属していた天文部のものであったのだが、佳乃が勝手に徴収してしまった。
遠野自身はそのことについて特に興味が無いようである。いいのかそれで。
続いてAIR団ドジっ子担当、神尾観鈴。ちなみにこのブレーンだのドジっ子だのいう呼称は全て霧島佳乃によるものであり、
俺は一切関与していないことを前もって述べておく。
ガオだのニハハだのとよく分からない口癖を操る少女。
頭はあまり良いほうではないようだが、佳乃に言わせれば“だがそれがいい”だそうだ。
どろり何とかという怪しげな飲料を愛飲しており、小屋に設置された冷蔵庫内容物の7割はそれである。
俺がこの町で一番最初に世話になった少女でもある。
出会って間もない頃は少し抜けているが悪いやつではないという評価だったのだが、
ある日、俺は彼女から翼がどうだの夢の中の私はずっと閉じ込められてただのとある意味遠野真っ青の電波話を延々聞かされたせいで、
観鈴という少女は俺の中でなんというか非常に微妙なポジションに位置づけられることになり今に至る。
そしてAIR団団長にして俺の頭痛のタネこと霧島佳乃。
一言で言うなら奇人、変人、天然、傍若無人、ああ全然一言でなくなってしまった。
こいつに関しては色々と言葉を並べるよりもその行動を見ていただくほうがずっと早いだろう。
最後に俺こと国崎往人。放蕩大道芸人だ。法術も使えるぞ。
本来ならば俺は学校にとって全くの部外者であるのだが、
プレハブ小屋が学校の裏門近くにあるのをいいことに俺は毎日のように佳乃によって死地へと連行されている。
…これが屋上であっても平気で連行されそうなところが佳乃の恐ろしいところだ。
この物語は、霧島佳乃を中心とした美少女と美青年が田舎の町を舞台に…って誰が美少女だ、美青年だ。
勝手に人の日記を書き換えるな、佳乃っ!
―――つづく?
略してもAIRにならない団ワロス
212 :
名無しさんだよもん:2006/06/24(土) 17:26:55 ID:v6+31oIZ0
一周年記念age
そしてまた夏がやってくる。
時の流れは無情なり
保守
観鈴と過ごしたあの夏をもう一度…
AIRやってからイリヤ見たんだけど
あー、まぁなんだ、その、やっぱり連続ってのはまずかったな
鉄人定食を餃子まで食ったかのようだ
次はkanonあたりをやる予定、yeah!
夏休みふたたび
>217
せっかくだから夏ゲー三昧というのはどうか。
鈴のうたう日とかおススメだよもん
もうネタが尽きたのか?www
早く犯罪者を擁護する奴が集まる基地外スレでネタ集めしてこいよ、三重県在住コンビニ店員若禿童貞32歳www
AIR篇の楽しい人形劇の始まりだ、ていうセリフ
DREAM篇に比べて全然楽しくなさそうに聞こえる
保守
age
ついに明日ゴールか…
DSで出ないかなあ
終わるんじゃなくて終わらせなきゃな…
228 :
名無しさんだよもん:2006/09/03(日) 02:13:17 ID:3tnDqjMP0
101 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:2005/08/23(火) 21:18:29 ID:OObn9YOU0
ミミズに見えた
205 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 21:34:39 ID:WHsnk3fA0
ミミズの空
226 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 01:34:13 ID:gwBE7c4V0
>>1 ミミズの空に見えた
俺も
229 :
名無しさんだよもん:2006/09/03(日) 02:45:28 ID:sTHXFbpe0
+ + \ チャラッチャーン パーパパパッパー /
∧_∧ + \ パーパパパッパー /
(0゚・∀・) キター!! V
(0゚∪ ∪ + [□ ]
と__)__) + [ ̄] |
\ ほふりまーみれのぼんへー /
\ ゆふできょほほきっざむー /
V
<⌒/ヽ-、___ [□ ]
/<_/____/ [ ̄] |
230 :
名無しさんだよもん:2006/09/14(木) 23:02:26 ID:fdO7Bc6rO
age
海が
見た。もう怖くない。
餃
子
久しぶりだな。
俺は元気だぜ。
SSは書かないぜ。
だって、めんどいもん。
そんなこといってないでなんか書けよ
236 :
名無しさんだよもん:2006/12/11(月) 17:28:33 ID:tW09hiY70
ここではっきりと断言しますが、「八つ墓村」はズバリ「萌え小説」です。
狙いはアキバ系住人です。
まず、映画では端役扱いだけど本当はヒロインの典子さん。
26歳なのに、発育不全のため、少女のようにしか見えません。
更に外見だけでなく、性格も幼く無邪気で純粋です。
しかも、主人公の辰弥を「お兄様」と呼んだりしてしまいます。
この典子だけではありません。そこにからんでくる、辰弥の姉・春代がまたいいのです。
病弱なおっとりタイプで、主人公を優しく見守ってくれる存在でありながら、
近づく女に嫉妬してすねたりする可愛いお姉さんなのです。
ここにもう一人、現代風の活発な女、美弥子も絡んで、事態は複雑な四角関係を形成します。
この四角関係を軸に、村に纏わる伝説や不気味な殺人事件を織り交ぜながら展開していく、
どこぞの十八禁ビジュアルノベルのようなお話が、「八つ墓村」の本当の姿なのです。
たしかに典子は狙い過ぎだw
ちゃんとエッチシーンもあるしな
>>236 ああそれはオレも思ったw
アニメ化してくんねぇかな
実写で幼女を起用するのもいい。
240 :
名無しさんだよもん: