「──返事は? って、色のない瞳で見つめられたの」
「(((゚д゚;)))ガクガクブルブル」
「興奮しますっ! それはひぐらしアイですかっ」
「え、ええと、よくわからないけど。すごく怖かったのは確か」
榊さんの目は、私を見ているような見ていないような、そんな焦点の合わない感じ。
蹴り続けていた足は痛いと思うのに、表面からは全然そんな気振りも見せないの。
さっき言ったけど、とても怖かったよ。
もう、はい、って言ってすぐに逃げたいくらい。
それに、私は先輩のことは好きだけど、恋愛感情までは持っていなかったし、先輩もきっとそうだと思う。
……だけどね。私は、その少し前に、とても悲しい別れを経験したの。
何日も、何日も泣いた。その後しばらくは、生きている実感もなく、なんとなく生きていた日々だった。
そんな状態からすこしづつ回復したのは、先輩や、店長や、他の人たちのおかげだった。
だから、もう、誰かの都合で大事な人と別れて、泣いたりしたくはなかったの。
「お断りします」
「……へぇ?」
「私は、先輩のことは好きです。でも、恋人なわけでもないですし、榊さんが先輩の恋人になるのを妨げよう
とは思いません。でも、だからといって、先輩から言われのならともかく、人から言われて離れるのはイヤです」
「……ふぅん」
「それより、足、大丈夫ですか?」
「……」
「保健室に行ったほうがいいです、榊さん。湿布、張ります」
そして、その時──
A 「ベンチに向かって、唾をはきかけたの」
B 「私の頬に、手を伸ばしたの」
C 「そのまま、屋上から姿を消したの」
D 「屋上のドアが開いたの」
C
?!
なんか怪しい展開になってきたべさ
それだけ言うと、榊さんは屋上から姿を消してしまった。
後に残ったのは私だけ。
なんだか、悲しいような、寂しいような、そんなものがぐちゃぐちゃしたみたいな。
今まで感じたこともないような感情だった……
「う〜ん、あたしにゃあよくわからない話だなぁ」
「風子にも難しい話です……」
「うん、わからなくていいと思うよ。やっぱりみんな仲良しな方がいいもの」
「それでまあ……夕菜さんがその榊しのぶ、ってのから宣戦布告されたのはわかったんだけど……それで叔父さんはどうしたんです?」
「先輩? 先輩は…………」
「……どうした梶原。顔色が悪いな。風邪か?」
「え? い、いえ。違いますですよはい」
「そうか……」
その日のお昼。
お弁当は作ってきたあったし、先輩をすっぽかすわけにもいかないからいつものように屋上に行ったんだけど……
正直、あんまりいい気分じゃなかった。
もちろん先輩が嫌ってわけじゃなくて、なんだかこう、もやもやした気持ちで……
「……本当にどうした? いつもなら美味しいか美味しいかと俺がうんざりするぐらい聞いてくるのに……
本当に熱でもあるのか?」
「い、いえ、その……」
「…………」
その日のお昼……私は先輩に
A 休み時間の一件のことを言った。
B 言わなかった。
C 一件のことは伏せて榊さんのことを聞いてみた。
D あんまり体調がよくないことにしておいた
スルー
Cでお願いします
「いつもなら『鶏肉とブロッコリーのホワイトソース煮』をもっと食べてるだろう」
「ううん、今日はちょっと食欲がないだけです」
……本当はこんなこと聞いちゃいけないのかもしれない。
私は先輩のことは大切な人だとは思っているけど『好き』という訳じゃないし。
榊さんと先輩が付き合おうとしても私は嫌じゃないの。
榊さんからすれば愛している男の人が他の女の人と親しくなってほしくないと思うわ。
だから私が先輩から離れれば問題はなくなるかもしれない。
………だけどね、どうしても大切な先輩と離れたくなかったの。
だからね、私、先輩に「榊しのぶ」さんのことを聞こうと思ったの。
榊さんのことを少しでも知れば、私の主張も聞いてくれるかもしれないと思ったの。
「本当に………今日はおかしいぞ、梶原」
………やっぱりいつまでも先輩を誤魔化せない。
先輩が『ピーマンの肉詰めトマトソース掛け』を食べ終わったときにね。
私は勇気を出して聞いてみたの。
あくまで屋上での一件は伏せて彼女のことだけを聞こうとしたのよ。
「先輩………『榊しのぶ』さんって知ってますか?」
私の問いにね、先輩の『ホウレンソウの胡麻よごし』をつまむ箸の動きが止まったの。
「それで、叔父さんはなんて答えたの?」
「興味津々です、風子続きが聞きたいです」
「もう…お姉さんあんまり感心しないな………先輩はね」
A 「………しばらく前に不良に絡まれていたのを助けた時の子だ」
B 「………引っ越してくる前に、幼馴染だった子だ」
C 「………引っ越してくる前に、付き合っていた子だ」
猛烈にCにしたい衝動はあるがここはB
「………引っ越してくる前に、幼馴染だった子だ」
先輩はそれだけ言うと黙っちゃったの。
それ以上は聞けなかった。
いつものように無愛想な顔をしてたけど、
何故か、とてもつらそうに見えたから。
「もしかして、何かあったのか」
「え…ううん。ただ綺麗で有名な人だから、先輩も知ってるかなって。あはは……」
「…そうか」
この時ほど、嘘が下手な自分が嫌だった時はなかったなあ。
「ほら。この『カニのシーザーサラダ』食べて下さい。カニは店長さんからのおすそわけです」
「うむ」
その時は、そこで終わったんだけど、榊さんの事が心から離れなかった。
そんなある日、榊さんが……
A 先輩とお弁当を食べてる所に現れたの
B 私の家に来たの
C バイト先に現れたの
C
その日は、朝から良く晴れていて、お客さんも多かったの。
染みのように心から離れない榊さんのことも、忙しさで忘れちゃってた。
最後のお客様に、かすみ草だけの純白の花束を作って、ありがとうございましたと
言ったところでやっと一息つけたくらい。
「二人とも、今日はお疲れさん。今日はもう帰っていいぞ」
「いえ、後片付けまでやっちゃいますよ」
先輩もうなづいて、そのあと私と先輩は店頭の花たちを片付けようとした。
「こんにちは」
聞こえてきた声に振り返ると、すごく大人っぽい服装をした榊さんが立っていた。
素敵な笑顔で、とてもスタイルも良くて。
私は驚くより前に、少し見とれちゃったもの。
でも、その言葉は私に向けたものじゃなかったの。
そばにいた、先輩に向けたもの。
そして、先輩は珍しく驚いた顔をして、声を返したの。
柳川→榊の呼称を決めてください。
A 榊
B しのぶ
C しーちゃん
D しー
榊→柳川の呼称を決めてください。
1 柳川さん
2 祐也くん
3 祐也
4 ゆう
A4
「榊」
「ゆう」
と二人は互いの名前を呼んだの。
「ゆうはまだ起きませんか?」
「うん、ゆうは良く寝てる。面白い顔で」
「もう、2人とも、ゆうに私が言ったっていっちゃ絶対駄目だからね?」
「ひさしぶり。学校は同じだけど、あまり話さないものね」
「そうだな」
「ゆうが花をいじっているところをはじめて見たけど、結構サマになってるね」
「ああ」
「もう少し愛想良くしたら? お客さんなんだから、こっちは」
「何を買う?」
「だから、それが駄目だって言ってるんでしょ」
とてもうれしそうな榊さんに比べて、先輩は無愛想だったよ。
うーん、いつもと同じといえばそうだったかもしれないけど。
それで、榊さんは私を見もしなかった。全然見たこともない人みたいに、
視野にもいれていなかったんだ。あの屋上の雰囲気なんてぜんぜんなくて、
本当にあれはあったことなのか、ちょっと考え込んじゃったよ。
ずっと見ているわけにもいかないから、一人で片づけを続けてたんだよ。
そうしたら、先輩から、今日は先に帰るって言われたの。
そして、力仕事をぱっぱっと終えて、少し離れて待っていた榊さんのほうに歩いて
いっちゃったんだ。
榊さんは先輩を見て笑っていたけど、最後に少しだけ私を見たような気がした。
たまたま、そう見えただけなのかもしれないけど。
その後、店長と後片付けをして、私は一人で家に帰ったの。
寂しい気持ちと、なんだか良く分からない気持ちがしたよ。
それでね、ええと、の、覗こうとか思ったわけじゃないよ?
たまたま前を通りかかっただけで。だって、お隣なんだから。
もう、二人ともそんな目で見たら駄目だってば……
とにかく、先輩の家の近くにいたの。
そしたら──
A 「二人がキスをしているところを見てしまったの」
B 「二人がけんかをしているような声が聞こえたの」
C 「料理をしている音が聞こえたの」
D 「もちろん……イエス、っていう声が聞こえたの」
A
「二人がキスをしているところを見てしまったの」
「キスですかっ!? 柳川さん、えっちです!」
「いや、それだけでエッチと言うのもなぁ。しかし……叔父さんが、ねぇ?」
あの時は丁度私がお家に入ろうとした時だったな。
不意にね、お隣のアパートのほうを私は見ちゃったの。そしたら……一つ、ドアが開いた。
そのドアが開いた部屋は私がよく知ってる部屋で、中からは私の良く知ってる人たちが出てきて。
先輩は榊さんとお部屋でお話でもしてたんだと思うな。それで、榊さんが丁度帰るところだったみたい。
私も、一言ぐらい声をかけたほうがいいのかな……って思って、そっちに行こうとしたんだけれど、
そうしたら榊さん……先輩に顔を近づけてた。
そうだよね。先輩のことが大好きだったんだから帰るときにキスをしようって思うよね。
それに先輩と榊さんは幼馴染だもの。そういうことしてもおかしくはないよね。
なのに、なのに……私の心臓はどきどきと大きな音を立ててた。
それから……榊さんと目が合った気がする。だって、榊さんはこっちのほうを向いて、ふっと笑ったんだ。
私は結局声をかけ辛くなって、先輩たちには声をかけずにそのまま家に入った。
家の中に入って私はまずベッドに飛び込んだ。
そのとき……まだ頭の中でさっきの事がグルグル回ってたから。
それから、悩んだな。明日から先輩にどう付き合っていけばいいんだろうって。
榊さんは先輩が好きなんだから、私が変なことして誤解とかさせちゃいけないって思ったの。
私は先輩と離れるのは嫌だったけれど、榊さんの恋の邪魔をするのも嫌だった。だから悩んだんだ。
でも……一晩悩んでも、結局答えは見つからなかったな。
それでね、次の日から―――
A 私は先輩にある程度距離を置くようになったの
B お弁当を作っていくのをやめたの
C 私はバイトを先輩と別の日にずらしてもらったんだ
D 学校で私は誰かに嫌がらせを受けるようになったの
ごめんね、夕菜さんDで。
AかBか…
Bだな。
アイアイサー。
帰ったら建てるよ。
ギリシャ文字も打ち止めだよね、次からどうしようか
A.大文字で
B.数学記号で
C.キエフ文字で
D.ひらがなで
E.
>>950に一任
F.もっといいのを俺が知っている、俺に任せろ
F
支援板ではローマ数字でという方向になってた気もするが。
普通にローマ数字だと機種依存だから、アルファベットでな。
次はXXV、かな?
よし、新スレが建つ前に一言だけ言っておく。
アナエリで頑張りました。だからそろそろ4アウトの件は許してくれ。
>>956 許す。よくぞがんがった。
しかし、書き直しはNO。
俺だって星の数ほどの誤字を直したいよ…orz
次スレが建ったところで残りは何をしようか?
A 書き手さんたちの選択スレにおける独白
B 全く出番の無い旧作キャラ(not新作)に喋らせてみる
C 反省会と言う名の糾弾会(お仕置き有り)
D 柳川のように続編があっても良さそうな作品で遊んでみる(このスレの残り分限定)
A行ってみるか。
C
ときどきリアンや透子など 気が弱い主人公を放置して話を進めると胸がスッとして気分がいい
選択肢に関係なく好きなキャラを何度も何度も出してやりたいが自分は小心者なので出来ない
よくマンガやゲームからネタをパクり話の中に混ぜ込んだ時に人に気付かれはしないかとスリルがあって最高だ
新規参入者はありがたい。
けどできれば話の最初から参加してほしい。
盛り上がった話に中途半端に参入して話の質がガクッと下がると荒らし扱いしたくなる。
こともある気持ちになることもある。
校正しているつもりなんだけどなぁ…
ミスは何故か投稿した瞬間に発覚するケースが多々。
する暇が無いのも確かだが。
>>963 今の流れは好きだが、参加し難い。
いっつも少年漫画的バトルとかに走る癖があるので。
俺?前の話で千鶴さんとるーこをバトらせましたよ。
選択スレ書き手中級者の条件の一つに「『書かない』という選択肢を取れる」があると俺は考えている。
最近は選択肢を選ぶ機会があっても意識的に他の人に選んでもらうことが出てきた
自分が選んだ後誰も書いてくれないことがあったから(´・ω・`)
>>965 他にも自分の望む展開の選択を選んで、次の次を書くと言うやり方がある。
たまにしか成功しないけど、次の展開を読んで、予め書いておくってのもある。
3レス分の文章を選択の数分後に投入(wとか。
後、書き負けてもその文章を取って置くと、後々再利用できることがある。
『書かない』選択肢は結構やるな。
なんだか自分だけで書いてると物凄く独りよがりな作品になっちまう気がするしさ。
最近手垢のついてないキャラが沢山使われてきて実に嬉しい。今度はTTT使いたいなぁ、頑張って次の話で選んでみるか
旧作出身で今までパッとしたことない連中はもう駄目かな…
諦めたらそこで試合終了だよ(AA略
>>969 Bが選ばれていたら僅かな間だが望みがあったのだろうが…
出番の量雑感△くらいなら今後に望みがあるだろう。
バットマンやっとこWikiに上げるの終了です。
そのうちキャラごとの打率とかもまとめてみたい気もしますが次の機会に。
梓ミッションをゲーム化してコミケでウハウハ…
そう考えていた時期が俺にもありました
クレイジータクシーっぽいのきぼんぬ
何で今の流れが参加し辛いかやっと分かった。
俺が三人称で書く癖があるからだ。
今のみたいに一人称で書かれるとやりにくい。
何気にRoutesやり直してみたら本当に宗一が出て行ったのは六年前だったのか。
6じゃねぇ8だ。
↑IDの数字で戦うスレ@葉鍵ってスレがあったらよかったのにね
>>978 と、言うことはアレは姉さん@16歳だったのか。
…実を言うと、もっと若いと思っていた俺がいる。
まだあの時点じゃ誕生日迎えてないわけだから15だね。
……外見的に15の姉さんはかなりロリィと思います。そりゃ貧乳って言われてもおかしくないわ。
このスレの前半の時はとうとうスレもωを迎えると同時に死するかと思ってたから、それに比べると今の状況は御の字だな。
Fils様々だよ。