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404長谷部@地獄車 ◆HL2fUAyECQ
 人肉を食べた。と言っても、生ではなく缶詰だが。
中には、スライスされた大和煮の肉片が数枚。表記によると太ももの部分らしい。
脂が乗っていて、まるで特上ロースを喰っているかのように思わせるほどだ。
これをオカズに温かいご飯をかき込められれば最高なのだが。

 どのように入手したのかと言えば、行きつけのミリタリーショップの親父が、アフリカの紛争地域から極秘に持ち帰って来たものを譲ってもらった。
現地では一缶5ドル程度で買えるらしい。
人の値段にしてはいささか安すぎる気もするが、死体がごろごろしているからだろう、安く供給出来るようだ。
それに、たびたび集落を襲っての仕入れも行われているそうだ。
なんだか、現地の方々に申し訳なくなってきた。が、よく考えてみると、今さっき俺は誰の物とは分からぬ肉を食ったばかりだ。
そのような気持ちになる事自体、無礼だろうか。

 人肉喰いは歴史が古く、古来中国の孔子も大好きだったらしい。
戦時中ではナチスの人肉缶詰、ひかりごけ事件。都市伝説ではあるが、日本軍もそのような研究を731部隊に行わせていたらしい。
戦時中の食料として、人の死体ほど供給しやすい物は無いからなあ。
最近ではドイツの殺人鬼ハーマン。若い男の子を何人も殺して、缶詰工場で人肉缶詰を作り、実際に売っていたが、その中から爪が見つかり、事件が発覚した。
これは「Der Totmachner」という映画にもなっている。
405長谷部@地獄車 ◆HL2fUAyECQ :04/12/23 23:32:15 ID:S0mBJWEM
 さて、人肉缶詰を食べたその晩、俺は酷い夢にうなされた。
黒肌の若い男が、夢の中で何度も「助けてください、助けてください」と泣き続けると言う内容だ。
その表情は、今まさに生と死の狭間に位置している者の叫び声のようにも感じられた。
もしかしたら、缶詰にされる前の、肉の記憶だったのかもしれない。だが、もしかしたら足を切断されただけで、男はまだ生きているのかもしれない。
関係があるかは分からんが、暫く肉食は控えよう。そう心に誓った次の日、また黒肌の男が、何度も「助けてください、助けてください」と泣き続ける夢を見た。
ただ、今度は片足が消えていた。なるほど。その切られた足を俺が食べたのか。すまなかった。
俺は、ミリタリーショップの親父から肉の入っていた空き缶を譲ってもらい、無縁仏の前に置いてお祈りしてみた。
しかしその次の日も、そのまた次の日も、同じ夢を見てしまう。しかも、徐々に足、腕、舌などが、消えている。
何だか気持ち悪くなってきた。もしかしたらあの缶詰の材料の人は、まだ生きているかもしれない。確かめに行ってみようか。
俺は缶詰に表記されていた生産場へ赴くことにした。待っていてくれ。そして一言謝らせてくれ。俺ははやる気持ちを抑えながら、飛行機に搭乗した。

 『今日未明、アフリカの赤十字社に日本人と思われる手足を切断されたと思われる男性の映ったビデオと、「His body」と書かれた缶詰が届けられました。
詳細はまだ分かっていませんが、映っている男性には手足がなく、声を出すことが出来ない様子だったということです。また、一緒に届けられた缶詰には、何らかの動物の肉片を大和煮された物が入っていました。
専門家の見方では、このビデオに映っている男性は、四肢を切断されたうえ、舌を抜かれている可能性が非常に高く、また、一緒に届けられた缶詰の中身は、人間の何らかの肉片だという可能性が強いそうです。
政府ではこの男性の身元確認を急ぐと共に、送り元の特定、缶詰の中身のDNA鑑定を、各関係組織に求めるとのことです』

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