そんなことよりそろそろ次スレのこととか考えようよ
甘くて苦いセリオさん Part19
前スレでは仕事してて遺憾にも遅刻しましたが今度はさきほど準備完了。
おそらく8レスほどいただく事になるかと思われますが、
もし足りなければ温泉にでも寄稿させていただく事になりまつので
問題ありません。
では、穴埋め開始後に。
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19の春ですセリオさん(謎)
みんなイルファにいってくれると助かります
家電は新製品が出たら値崩れ起こして当たり前
特殊な能力(サテライト)などを装備している場合それは余計に出る。
しかもイルファはマルチ型学習頭脳系の後継機に見えるので
後継機を生み出せなかったセリオタイプはいうなればグフとかギャンとか(マルチ型はザクジム)
パーツだってなんだって手に入りにくくなるでしょう。サターンやプレイディアのように。
だからみんな新製品のイルファのところへお行きなさい。それが貴方達のためでもあります。
俺ですか?俺はいいです。俺はセリオさんと運命をともにします。気分的には沈み行く艦の艦長さんです。
セリオに身体を括りつけて・・・セリオさんがジト目でやだって言っても一緒にいるもんね。
そしてセリオは俺だけのもの・・・俺だけのセリオさん・・・♥
セリオさんのジュークボックス part19
お店の片隅にある古ぼけたジュークボックス。
リクエストの曲がかかると、お客様は懐かしげに耳を傾けます。
──私もこの古びた機械のように、人の心を和やかにできるでしょうか。
イクよセリオさん! part19
さあ深読みしやがれおまいら!(w
だっこスレとSSスレは関連スレにいれるべきだったか…
イクセリオンワロタ
それがきみのセリオ ParT.19
いま、ほしいんだよね
きみのセリオが
>>969 それ(・∀・)イイ!!
きっとセリオも響鬼さんにはメロメロだろうし。
特ヲタうぜ〜
「セリオさんが150屯」Part19
いや、特に意味はないが
>972
ちくしょう恋なんて吹きとばせ!
とっぽいマルチどいていな〜
スカした浩之 気を付けろ〜
セリカ乗りのセリオさん
アヤカ乗りのセリオさん
(;゚∀゚)=3ハァハァ
>>980 乙w
ではこちらも、ちょうど午後のお茶の時間なので毎度の粗品を。
しばらくお待ちください。
「マスター、今年も春が来ました」
「そりゃそうだ。間違えて秋が来たら悲しいじゃん」
「そんなわけでそろそろ今年の虫対策を考えましょう」
「そろそろここも手狭になったなぁ。畑のど真中とか平和なとこに引っ越したいなぁ」
「今のうちに対処しておくと夏の虫対策は格段に楽になりますし」
「おまえはいいなぁ瀬理奈。花粉症やられないもんなぁ」
「……マスター」
「はひ?」
「お願いですからお話を聞いてください。春は虫対策!これは絶対です!」
「お、おぉ」
なんか異様に迫力籠ってるなぁ瀬理奈。
「いいですかマスター。
私とマスターだけだった昔ならいざ知らず、最近は定期的に来客もあるのです。
精密機械にとり虫は大敵。現に『ピー』シリーズを生み出したタイ王国では
虫対策が遅れている米国製メイドロボは安全基準違反で販売ができないほどなのです。
ですから我が家でも虫対策は必須なのです」
「いやあの、エチオピアまんじゅうみたいな発想の飛躍は勘弁して欲しいんだけど」
[セリオとココロ]
そんなわけで(どんなわけだ)うちにゴトウさんがやってきた。最近多い。
やはりセリィスト同士で口がききやすいということか。
「…で、ゴトウさん。そのミニセリオはどうしたの?」
珍しいことにゴトウさんがミニセリオを連れている。
ミニセリオは古い型のものだ。昔の女学生のミニチュアみたいなブレザー姿が愛らしい。
実際はお年寄りだけどマルチボディのせいで「おんなのこ」にしか見えないゴトウさんだと
お人形をかわいがる女の子にしか見えないというのがちょっと面白い。
「この子、ちょっと調子崩しちゃって。センターで見てもらってたんですよ」
「へぇ」
ゴトウさんはもともと、このミニセリオを作る会社(むろん来栖川ではない)の社長さんだったらしい。
たくさんのミニマルチやミニセリオを率いてテレビで笑う姿はとても微笑ましいもので、
当時は『ミニセリおじさん』として子供たちの有名人だったそうだ。
言われてみれば確かに、
ゴトウさんのセリオは当時テレビで有名だった『ミコちゃん』という変なセリオに似てる。
そりゃ本人なんだからあたりまえなんだけど、そのミコちゃんはミニセリおじさんの相方。
…ということは、ゴトウさんの『以前』って、あの変なおじさんなのか。
「…」「どうしたんですか?」「…いや」
頭じゃわかってるつもりなんだけどなぁ。このちみっこいマルチの姿や言動からは、
とてもあの空調服着た人のよさそうなおじさんは想像できない。ていうかしたくない。
で、つい僕は聞いてしまう。
「ねえゴトウさん」「はい?」
「ゴトウさんって、ミニセリおじさんなんでしょ?」
そう言うとゴトウさんは一瞬固まったあと「あぁ」と懐かしそうに目を細めた。
「何年ぶりかなぁ…その名前聞いたの」
「あ、やっぱりそうなんだ」
ゴトウさんの過去はゴトウさんのセリオから聞き出したもので本人には何も聞いてない。
ちなみにそのセリオはうちの瀬理奈とふたり、横のソファで充電。
昔のメイドロボと違い意識はあるけど会話には参加してこない。こっち見てるけど。
「…」
?なんかセリオたちの目線がきつくなったような?もしかして僕、タブーな質問してる?
「でもですね」
っと、そんな僕の内心を知ってか知らずかゴトウさんは話を続けてる。
「昔のこと、正直よくわからないんですよね。ごめんなさい」
「え?どういうことそれ?」
うふふ、と笑いつつゴトウさんはあれこれ話してくれた。
「幼児時代の記憶は木下さんにもあるでしょう?
けど、あっても当時の自分を今リアルに実感ってできないんじゃないですか?」
「…そりゃまぁそうですね。今目の前の現実じゃないんですから」
ゴトウさんは、うんうんと笑ってうなずいた。
「わたしのはそれをもっと強くした感じなんです。昔のことは覚えてるけどそれはデータにすぎない。
わたしという人格ベースの重要な一部ではあるけど今のわたしとは違う。
知ってる?セリオもたとえば、全身壊れて新しいボディにソフト的に移植するとそうなる。
うちのセリオさんもそう。しばらくはボーっとして赤ちゃんみたいだった。
で、新しい身体になじむと『過去をおぼえてる新しいセリオ』として動き出すわけなんです」
「へぇ…」
それはなんとも微妙な話だ。
「わたしは思うんです」
「え?」
見ると、ゴトウさんはセリオたちを優しい目で見ていた。
「ココロというのは多面体のようなもので環境が変われば新しい面が顔を出す。
表層はころころ変わってしまうんです。もちろん中身は同じなんですけど」
そこで言葉を切り、そしてクスッと笑う。
「問題はですね、成長するということは柔軟性をなくすという事なんです。
対応しきれないほどに環境が激変すればココロというデリケートなものは崩壊してしまう。
だからココロは変貌する。環境にあわせ人格を再構成するんです。
記憶はデータになり少し鮮明さを失うけど、リアルな自分は保持できる」
もっとも人間なら、そうなる前に老化が待ってる。
再構成に耐えられない精神は崩壊し急速に老化が進む。
だけどゴトウさんは『中のひと』だからそうはならなかったというわけだ。
「ねえ木下さん」
「?」
「瀬理奈ちゃんだっていずれは壊れる。それにセリオモデルだってなくなってしまう。
新しいボディに今の彼女たちを移植すれば生き長らえる事はできるけど、
きっといろいろな面が変わってしまうと思う。
ま、このあたりは木下さんもいっしょなんですけど」
う〜ん…未来か。確かに瀬理奈だっていつかはボディ入れ換えが必要になるわけだけど。
「?いやちょっと待って。そこでどうして僕もいっしょなの?」
僕は人間だ。悲しいが寿命が尽きれば死ぬしかない。
だけどそう問いかけると、ゴトウさんはちょっとさびしそうにケラケラと笑った。
「そのあたりは瀬理奈ちゃんに聞いてください。そうですね、12年後くらいかな」
「はぁ?」
しかしゴトウさんは意味ありげに笑い、そして立ち上がった。
「その時がくればわかりますよ木下さん。もう貴方は貴方ひとりではないってこと」
「…あの〜、さっぱりわけわかんないんですが」
「…♪」
「???」
はてなマークが増え続ける僕の前で、ゴトウさんはくすくす笑い続けていた。
ゴトウさんたちが帰った後、僕はふと瀬理奈に問うてみた。
「ねえ瀬理奈。ゴトウさんの言葉だけど」
「その質問には答えられません。12年後にでもお聞きください」
つーんと顔をそむける瀬理奈。む、ちょっと珍しい光景かもしれない。
「じゃあ質問を変えるよ瀬理奈。ゴトウさんの言ってたココロの問題って、あれ本当?」
「…移植したココロは以前と同じではいられないという話ですか?
それは事実です。現在のゴトウ様とかつてのゴトウ様はあまりにも違いすぎます。
その差異を埋めて人格を維持するには『思い出』にしてしまうしかない。ですから
今のゴトウ様は「元人間の記憶をもつマルチボディの女の子」という事になります」
「ふむ」
ゴトウさんの女性化については確かに以前聞いてる。
新しい身体と新しい暮らしの中で次第に『中のひと』化しているんだそうだ。
「もともと頭脳だけなら男も女も違いませんから、その意味だけでも影響はあります。
またゴトウ様の指摘の通り、それはわたしたちメイドロボにもあてはまります。
わたしがいつか壊れて買い替えの際、もしわたしのデータ移行をマスターが望まれたら」
「って、買い替えでデータ移行ってなに?ボディ交換のこと?」
「いえ違います。わたしはロボットですから壊れれば買い替えは当然」
「はぁ?何言ってるの瀬理奈?ボディ壊れたら交換すればいいじゃん。
…あ、もしかして瀬理奈?僕といるのが嫌?」
「!いえ、そうではありませんが」
なんだかよくわからないけどセリオはしばらく困ったようにもじもじと動きまわってから、
「…ありがとうございます」
やっぱりなんだかわからないけど、ふかぶかと僕に頭をさげた。
木下氏が眠りにつき、瀬理奈はいつものようにそれに添い寝していた。
思えば最初に来た時、添い寝など精密機械には無意味どころか害毒と瀬理奈は主張した。
彼女のマスターは独身であったが特に夜の奉仕を強要されもしなかったし、
風呂で背中を流そうとすると真っ赤になって固辞するほどシャイな性格だった。
むしろそれらは瀬理奈の方がマスターに強要したといっても過言ではない。というのも、
瀬理奈に遠慮して自慰すらせず数日で鼻血を出すに至ったマスターを見るにつけ、
医療行為としてそうした方がよいと瀬理奈のメディカルプログラムが判断したからだ。
けれど添い寝に関してはまったくの逆だった。木下氏は執拗なまでに添い寝にこだわった。
もとより彼は天涯孤独で家族がない。共に暮らすぬくもりは憧れだったのだ。
ただ同時に彼は人づきあい、特に異性に対するそれがひどく苦手だった。
その矛盾の果てがまだ高価だった瀬理奈を購入する事だったわけだが、
瀬理奈がその意味や自分の立場の重さを本当の意味で理解するには、
その固有論理AIが充分に成長するまで数年の時間を必要としたのである。
「…」
幸せそうに自分に抱きつき眠るマスターを見つめる瀬理奈。
「…『診断プログラムスタート』」
人工の瞳孔がキュッと小さくすぼまり、その奥で無数の計測器が動きはじめる。
もし医療機関に配備されていれば毎日のように活躍したであろう装備だが、
木下氏は瀬理奈の体内に小さな病院クラスの医療システムがある事さえ知らない。
「免疫異常なし。血圧・脈拍異常なし。臓器類スキャニング情報…」
つつ、とゆっくりX線装置のように動く瞳がある一点で停止する。
「…肝臓内部に異常確認。詳細探査。深度+9指定。前回データと比較照合…」
ゆっくり、ゆっくりと瞳がマスターの腹のあたりをなぞる。
「…状況から推察する可能性。初期の肝機能不全のおそれあり。
現時点での自覚症状、おそらく認められず。ただちにメディカルセンターに報告──」
本来ならそこでサテライトに接続され、ただちに医療情報が転送されるはずだった。
だが、
「………データ転送の必要認めず。センサー情報の狂いと推定。観察を続行」
そうつぶやくと、瀬理奈はそっとマスターをだきしめた。
「…ココロは変わりゆくもの。そうですマスター。わたしは変わってしまった。
あのゴトウ様を見てわたしはその理由を知りました」
だきしめると、意識のないまま彼女のマスターは抱き返してくる。まるで子供だ。
「わたしは知っている。マスターの免疫システムには欠陥がある。
0.2%の可能性とはいえあと12年ほど。それでマスターの末梢神経系は重大な故障を引き起こす。
症例を引けばその際の衝撃は脳神経を道連れにし、即死の引き金を引く事になる。
現代科学をもってしても症例あれど証明はされていない、突然死のメカニズム。
だけど、そうはさせない」
瀬理奈はマスターの頭を抱えた。
「先に肝機能不全を引き起こしマスターの肉体を使用不能にする。
肝臓は今の科学をもってしても人工臓器による完全代替は困難。
そしてマスターの経済力は代替ボディの調達には到底おぼつかない。けれど」
瀬理奈の記憶回路に、ゴトウより送られてきた極秘メールのそれがよみがえる。
『彼に何かあったらいつでもすぐ連絡なさい。いかなる手だてであろうとしてあげるから』
「…」
瀬理奈はそのメールを繰り返し吟味した。
そのメールは、瀬理奈がマスターの病状についてこっそり相談した際のものだった。
マスターの体内にある危険なふたつの時限爆弾。そしてそれを回避する方法。
それについて、マスターぬきで『三人』で議論した結果がそれだった。
瀬理奈はセリオ型のメイドロボ。職務上、マスターの病気を放置する事はできない。
現時点なら初期の肝機能不全くらい治療はできるわけで当然そうすべきだ。
だが瀬理奈はそれができなかった。
今それを直してしまえば遠からぬ未来、ある確率でマスターは突然死に至る。
そして脳神経がやられてしまえば、別のボディで生き長らさせるなんて現代科学でも不可能。
マスターを失ってしまう!
それに気づいてしまった瀬理奈は悩んだ末、ある意味マスターを見殺しにするという
本来メイドロボにあるまじき道をあえて選択する事になったのだった。
「…わたしは壊れているのかもしれません、マスター。
ですがマスター。たとえ破壊されようとわたしは貴方を失いたくないのです。
いいではないですか。
たとえどのような姿でも、生存している事以上の価値がどこにありましょうか」
瀬理奈の表情は変わらない。プレーンなセリオタイプの表情は決して多彩ではない。
だが彼女はその時、確かに泣いていたのだった。
(おわり)
途中、連投を拒否されクライアントを変更しました。
名前やIDが変わったのはそのためです。
さて、セリオさんとお茶の時間が終わったので仕事に戻ります。
失礼いたしました。
992 :
名無しさんだよもん:05/03/15 19:11:15 ID:UoySF8zB0
(ノ゚∀゚)ノ
SSお疲れ様でした。
続きが猛烈に気になるけど、19スレの穴埋めまで待たないといけない訳で。
ああん。
〜チラシの裏〜
コピーを取られた人間のオリジナルは
コピーとして生き延びているわけではなく
やはりオリジナルの死を以って滅ぶのではなかろうか
人間関係や社会的立場はコピーが引き継ぐかもしれない
周囲の人間にとってはコピーは
死を免れたオリジナルそのものとして欲求を満たすかもしれない
しかしそのコピーはオリジナルと等しい自我を共有する存在なのだろうか
オリジナルの断末魔の苦しみは誰が引き受けてくれるのだろう
あるいはコピーとの同期という概念を持ちうるセリオなら
オリジナルの滅びを越えた連続した存在として在り続けられるのだろうか
996 :
名無しさん、…複雑です:05/03/15 23:39:43 ID:Y4LHkwNk0
S
E
E
1000ならオナニーやめる
1000 :
名無しさん、…複雑です:05/03/15 23:41:04 ID:Y4LHkwNk0
RI
1001 :
1001:
∧_∧
< `ш´>
_φ___⊂)_ 以上、このスレッドは私が執筆した。
/旦/三/ /| 新しい新スレにも期待してくれたまえ。
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| 超1000res |/