設定気にせずゆめみエロまんがっぽいの描いた漏れ
そうか!試作品のフルスペック機種を拾えばいいんだ!
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_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
('A`)
ノヽノヽ
くく
#
>>715参照
947 :
名無しさんだよもん:2006/09/09(土) 00:47:00 ID:UhDXCRgI0
>>944 廉価版はエッチできなくて、旧型はエッチできる。
ここが鍵と葉の、レベルの差なんだよ。
ゆめみタンとMeタン
まあ旧型はレオタード確定なわけだが
え? 全身スーツだろ?
赤とオレンジと黒の。
>>946 数々の危険を冒し、ゆめみのプロトタイプ筐体を手に入れた屑屋。
プロトタイプならではの大容量メモリと高速演算ユニットによって、ゆめみは人間の「感情」を理解するに至る。
そして、手作りの投影機と小さな天蓋で、ささやかな夢だった移動プラネタリウムを始める二人。
・・・しかしゆめみは、星空を見るたびに泣いてしまい、上映会にならないのであった。
星空の感動と、現実世界の悲しさに、涙がこらえきれなくなるらしい・・・
誰がほろっとくる話を書けと・・・(っ_;)
rbbファイルからBGMを吸い出すにはどうしたものか・・・
rbb2wavも404になってるしなあ。
>>946 間違えてHMX−12にメモリーを入れてしまうオチ。
>>954 そしてなんら問題なく起動してしまう二段オチ。
ゆめみ
「こわれていたのは……わたしじゃなかったんですね……
……こわれていたのは………」
屑屋
「……ゆめみ……」
ゆめみ
「……お前やーーー!(ズビシ)」
屑屋
「なんでだよ」
俺は今まで神にろくなことを祈っていない。
しかし、今回だけは心の底から祈った。自分の知りうる数多の神に。
そして、おそらくはあの日、「彼女」が祈ったであろう神に。
俺の目の前にあるもの。
この数ヶ月の対価。俺が「屑屋」として受け取る最後であろう報酬。
それは、幾重もの通信ケーブル・電源ケーブルに繋がれ、静かに「その時」を待っていた。
風貌・服装に至るまで、あの日・あの時と同じまま。
あとは主幹電源(メインパワー)のスイッチを入れるだけ。
「彼女」は、眠っているだけのようにも見えた。
いや、厳密に言えば、まだ「彼女」という表現は相応しくないかも知れない。
つい先程まで、「彼女」の記憶は俺の防湿ケースの中にあったのだから。
人間の耳に当たる部分、そこにあるスロットにメモリーチップを挿入した瞬間、
これを「彼女」にするための一連の下準備が全て終わったのだ。
「…大丈夫だ」
自分に言い聞かせるように呟く。
モスボール処理されていたおかげで、「彼女」より先に世に出でていた割に
パーツの経年劣化がほとんどなかったのはまさに奇跡だった。
ただ、油断は出来ない。あの時、「彼女」のパートナーのために割いた時間よりも
はるかに長い時間をメンテナンスとリカバリーに費やしたとはいえ、失敗したら
おそらく同じものを見つけ出すのは恒星電球を探し出すよりはるかに難しいだろう。
いや、この地上に同じものは存在しない。そう断言してもいい。
「…」
無言で俺は主幹電源の起動スイッチに手をかける。
自分の生命の危機でもないのに、背中を冷たい汗がすっと落ちる。
(…笑ってしまうな)客観的に見た自分の姿を想像して、ついそんなことを考える。
(爺さん、あんたの言ったとおりになっちまったようだな)
ふと思い出した老屑屋の顔に向かって、心の中で毒づいた。
「俺は、お前を連れて行ってやらなきゃならないんでな。起きてくれ」
踏ん切りをつけるようにそう言い放つ。そして、俺の手は起動スイッチを入れていた。
通電したことを証明するように、各部の電磁モーターが静かに和音を奏でる。
一通りの起動シークエンスが終了し、「彼女」は静かに上体を起こし始める。
「…」俺はその様を、ただ無言で見つめる。
永遠とも思える時間を掛けて「彼女」は上体を起こし、そのまま首を左右に向ける。
自分が今いる場所・状況を把握するためだろう、本当にゆっくりと周囲を見回す。
そして、その瞳は、いつしか俺を捉えていた。
瞳の奥のメインカメラが俺に焦点を合わせるためにモーターを唸らせる。光学樹脂が光を集めんと見開かれる。
モーターの唸りが、終わりを告げた。
深い緑の相貌が、俺の姿を凝視する。
その目尻より流れたもの。それは…。
そして「彼女」は、あの時と変わらない声音で言った。
『おはようございます、お客様…』
どうやら天国は、人間とロボット、まだ2つに別れているらしかった。
>>951にインスパイヤされて、今までSSなぞ書いた事もないのに
一気に書いてしまいました。多少反省しています。
先週、パッケージ版を買って一気に読了しました。
あの終わり方に残ったどうしようもないやるせなさを
>>951のカキコが消してくれました。ありがとうございます。
お目汚し、失礼しました。
こんな長文、大学でも書かなかったぞ、俺。
962 :
959:2006/09/14(木) 22:03:45 ID:KVcQvYOF0
>>960-961 有難うございます。勢いだけで書いたSSにそこまで言って下さるなんて…。
喜んで頂けて嬉しいです。
投下してから色々と粗に気付きましたが(×相貌○双眸など)
あの時の俺の精一杯で書いたものです。
ゆめみには本当に幸せになって欲しかったから…。彼女には辛い時代ですけどね。
続きを書いてたりします。全然懲りてません。
バックボーンは
>>951を踏襲していくつもりです。
いつになるかは分かりませんけどね。
キリの良い所でまた投下します。
>>962 マッテルゼィ!(C)男前豆腐
「お客様」→「ご主人様」に、呼び名が変わったりするんだろうか。
ゆめみ「お客様・・・次スレ立てたほうがよろしいかと・・・」
いや、まだ早い
>>964 かしこまりました、お客様。
将来の作業項目として、タスクリストに登録しました。
ところでお客様、この次スレはお客様に使っていただける
機会を待っているように思えるのですが
スレよりもお前を使わせてほしいもんだがな、ゆめみ。
申し訳ありません、おっしゃる意味がよく分からないのですが…
「お客様、ひとつお伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
さして美味くもない固形食を水で流し込んでいると、不意に彼女が尋ねてきた。
名もない小さな居住地区のはずれに位置する俺のねぐら。ここで俺は彼女のエージング(慣らし)と
微調整を行いながら、次の計画を実行に移すための準備をしていた。
とはいっても、「屑屋」としての仕事の準備じゃない。
言うなれば、俺が彼女を連れて行くための準備だ。
あの時、俺と彼女が交わした約束。それを果たすために。
「…あの、お客様?お客様?いかがなされたのでしょうか?」
呼んでも返事が返ってこなかったからか、机の向こうにいた彼女がいつの間にか俺の傍にいた。
緑色に濡れ輝く光学樹脂の瞳に、俺のたいして良くもない顔が映っている。
「…いい加減、名前くらい覚えてくれ。覚えるのは得意なんだろうが…」
彼女に言うわけでもなく、小声で悪態を吐く。
「はい、承知しました。」
しっかりと聞こえていたらしい。飲みかけた水が危うく気管に入ってむせそうになる。
「…ところで、お客様?」
相変わらずこちらの言うことの大半を聞き流すのも変わっていない。
「…まあ、仕方ないか」
俺は軽く溜息を吐きながら苦笑混じりに言った。
「申し訳ありませんが、おっしゃっていることの意味が良く分かりませんでした」
彼女はいつもするように小首を傾げながら、不思議なものを見た、という顔でこちらを見る。
こいつ、実は全て分かって言ってるんじゃないか?と勘繰りたくなってくるが
今のところ実害があるわけでもなし、しばらくはこのままでもいいか、と思った。
今反論したところで『お客様はお客様ですので』と無垢な笑顔で返されるのがオチだろう。
しかし、自分の家で本来なら客であるはずの者にお客様呼ばわりされる。
他人が見たら、相当に滑稽な光景であろう事は想像に難くなかった。
「それで、何だ?」
改めて、彼女のほうに向き直る。
「はい、わたしの今の筐体は、お客様が新しく手配してくださった筐体ですよね?」
「ああ」
「わたしの基本データベース及び、今までの蓄積データベースによりますと
この筐体は以前の私の筐体の試作型、ということですよね?」
「ああ」
そのことについては、以前彼女に話したことがある。
その時は何気なく話したつもりだったのだが…。
SCR5000Si/FL CAPELU。
元々の「ほしのゆめみ」。彼女の「意識」の本来の宿主。
「廉価版」と彼女が言っていたその筐体の民生用プロトタイプ筐体。現在、彼女の「意識」を宿しているもの。
マニュアル・開発日誌に記載されていた開発用コードネームは「Polaris」。略称は「ポーラ」。
「Polaris」…天の北極に凛と輝く小熊座α星。通称、北極星。
「星の案内人」の受け皿となる「北極星」…。不思議な因縁を覚えたものだ。
元々は軍事用対人戦闘仕様ドロイドの実験用筐体を民生用ロボットを開発する際に流用したものらしく
単にコンパニオンロボットとして使用するには恐ろしくオーバースペックな高速演算処理ユニットと大容量記憶ユニット、
そして並みの人間では敵わぬ歩行・走行・運動機能を有している。おそらく民生用のテストに転用するにあたり
デチューンはされているのだろうが、それでも記憶領域・処理速度・稼動可能時間とも以前の筐体とは比較にならない。
少なくとも稼働時間については1年のうち1週間しか稼動出来ず、しかもそのうち9時間3分は休止状態にあった
以前とは雲泥の差だ。
しかも、元々軍用であったためか何処でも簡単に充電することが可能な作りになっている。これは有難かった。
スペアの複合燃料電池と消耗部品さえあれば、彼女さえ望めば何処へでも連れて行ける。
俺が「次の計画」を実行に移せるのも、この機能があればこそだった。
供給量は格段に落ちているとはいえ、今でも居住地域に行けばある程度の電気は確保出来る。
いつまで供給が続くかは神のみぞ知るところなのが頭の痛いところだが、考えても仕方ないことだ。
「この筐体の本来の持ち主の方は、いったい何処に行ってしまわれたのでしょうか?」
彼女は真剣な眼差しで、俺の顔を覗き込みながら尋ねてきた。
「さあな、強制退去命令のあとで誰が何処に行ったかなんて見当もつかん」
答えるのも面倒くさい、といった口調でそう答える。
「申し訳ありませんがお客様、その答えはわたしの望んでいる答えではありません。」
意外な言葉が返ってくる。
「わたしがお伺いしたかったのは、元々この筐体にあったメモリーチップ…ポーラさんのことです。
…ポーラさんの記憶は、いったい何処に行ってしまわれたのでしょうか?」
憂いのこもった声。悲しげに揺れる瞳。真っ直ぐな銀色のツインヘアが心なしか震えている。
彼女は見たことも会ったこともない「姉」のことを案じていた。「心」から。
予兆はあった。
起動させた時、彼女が見せた「涙」。
そして、起動させてから今日に至るまでの彼女の言動・立ち振る舞い。
コンパニオンロボットなのだから行動がある程度人間臭いのは当然だが、最近はそれが以前にも増して鼻につくようになった。
だが、より人間臭くなることは悪いことではない。以前なら否定したかもしれないが、今は素直にそう思える。
ただ、その原因が分からなかったのだ。
今なら確信を持って言うことが出来る。
彼女の中に「心」と「感情」が芽生え始めているのだ。
第三者にプログラミングされた命令(ルーチン)としてではなく
コンパニオンロボット「ほしのゆめみ」としての「心」と「感情」が。
今日まで彼女はエージングの傍ら、俺の家にある粗末な情報端末を介して「勉強」をしていた。
30年−彼女が封印都市に取り残されていた間に世界に何が起こっていたのか、それを知るために。
起動前にインストールする手もあったが、俺は彼女に「学習」させる方法を選んだ。
エージングは1日中やっているわけではない。休止状態に移行するまでの間、受付に立つわけでも
星空の解説をする訳でもない彼女にその時間を有効活用してもらうためだった。
全世界的ネットワーク網などとうに失われているが、それでも地域間ネットワークは細々と稼動している。
知識の泉としては必要にして十分の情報がそこにはあった。
人間だったら30年の知識のギャップを埋めるのは不可能に近い。だが、彼女に搭載されている高速演算処理ユニットと
大容量のメモリならびに記憶装置はスポンジに水を染み込ませるが如く、夥しい情報を彼女の糧としていった。
そして今はもう、彼女に対して大戦について噛み砕いて丁寧に説明してやる必要はほとんど無くなっていた。
いや、大戦以外のことに関しても俺が持っている知識などとうに凌駕しているだろう。
人間の様々な喜怒哀楽、これに伴う行動。理に叶ったものから実に愚かしいものまでそれこそ無限に近いパターンがある。
彼女は演算ユニットを駆使してそれを咀嚼し、自分の知識としていった。
その過程で徐々に「心」と「感情」の原型が形作られていったのだろう。それが発露しているのだ。
そして、「ポーラ」。
試作機とその廉価版、素性はほぼ同じとはいえ細部は当然異なる。彼女が自分自身の身体に
「違和感」を感じたとしても不思議はない。
いや、もしかしたら「他人」の身体を「拝借」していることに対する「罪悪感」すら生まれているかもしれない。
それをうすうす感じていたからこそ、俺はエージングをじっくり、慎重に行ってきたつもりだった。だが…。
「…お客様?」
「…」
答えられない。どう返答していいのか、俺には分からなかった。
封印都市に等しく起こったであろう、強制退去時の混乱。
当然、「ポーラ」がいたあの施設も例外ではなかっただろう。が、彼女の担当者は冷静だった。
筐体をモスボール処理して外気から一切遮断し、可能な限り劣化を防いだ。
必要となるであろうマニュアル・消耗部品・予備の複合燃料電池・バックアップ用の予備メモリと
メモリ及び筐体にアクセスするための簡易情報端末…。それらを全て整理してカートンに収納しておいた。
いつか来るべき日、彼女の復活祭の日のために。
俺が筐体とカートンを回収した時、オリジナルのメモリーチップだけが無かった事から察するに
その担当者はメモリーチップのみ持ち出して退去したのだろう。自分以外の誰かに「彼女」を渡さないために。
考え抜かれた復活へのシナリオ。
だが、それでも落とし穴は大口を開けて待っていた。
強制退去から今日に至るまでの凄まじい勢いでの人類の淘汰。そこまでは「彼」も予測できなかったに違いない。
苛烈を極める生存競争の中、「彼」は命を繋ぐ事が出来たのだろうか?
…答えはひとつしかなかった。
もしこの答えが不正解なら、今ここにいる「ほしのゆめみ」は間違いなくここには存在しないのだから。
…復活祭の機会は、永遠に失われたのだ。
「…」
「…」
身を切られるような沈黙。唇が鉛のように重い。
「…………うっ」
彼女を正視できずにいた俺に静寂を破って聞こえてきたもの。
「うっ・・・・・・・・・・うぅ・・・・・・・・・・・・・・・・すん」
伏せていた視線を上げる。刹那、俺の目に飛び込んできた光景。
「ううぅ・・・・・・・・・・・・ぐすっ・・・・・・・・・・・・・・・ぇぐっ・・・・・・・・・・・・」
嗚咽だった。
苛められた子供が必死で泣き出すのをこらえるかのように。
光学樹脂の瞳が、一杯に溜まった涙でいつもとは異なる光の反射を返す。
その双眸より溢れる涙を拭う事もせず、彼女が言葉を漏らす。
「…申し訳ありません……お客さまがお黙りになって……しまいましたので……どうして……なのかと……
考えていましたら……なぜだかとても……悲しい気持ちに…なって……しまいまして……。」
しゃくりあげながらも、何とか続ける。
「悲しい気持ちに…なりましたら………何故か…涙が………出てきまして……止めたくても……止められません………。
わたしの……基本…データベース及び…現在までの……蓄積データ…ベースに…このような…行動パターンは……
登録されて…おりません…。わたし…単体では……対処できない………重大な問題です…。とても……困りました………。」
2つのことを確信した。
ひとつは、自分の「姉」が、もはやこの世に存在しないであろう事を理解したこと。
もうひとつは、彼女の中に無意識のうちに湧き上がった感情に、彼女自身が戸惑っていること。
知識として理解していても、いざ自分がその行動をとった時にどうしたらよいか分からない。
当然だ。今まで感情を露にした事がないのだから。幼子となんら変わりはない。
ただ、こればかりは俺には手助けは出来ても対処してやることは出来ない。彼女自身の問題なのだから。
彼女自身で方法を掴むしかない。
だから、俺は彼女の前に立った。
放熱素子を兼ねた艶やかな銀髪を優しく撫でる。
不思議そうにしながら上目遣いに俺の表情を見やる彼女に向かって、俺は自分に出来る限りの優しさを込めて言った。
「悲しいのなら思いっきり泣け。悲しい時にはそうするものだ」
一瞬の戸惑い。そして、途切れ途切れになりながらも、彼女は答えた。
「分かり…ました……。わたしに…関する……最重要……事項と…して…登録します………。」
それが、合図だった。
次の瞬間。
「ああああああぁぁぁぁぁ……ぁぁああああああああああああああぁぁぁぁっ!!!」
慟哭。
彼女にとって生まれて初めての感情の爆発。
母親の乳を求める赤子のように、俺の胸に顔を埋めて狂ったように泣き叫ぶ。
「うあああああああああああああぁぁぁっ・・・・・・・・ぅぁぁぁあああああああああああああぁぁぁぁ……」
最早涙は出ていない。文字通り涸れ果てたのだろう。
それでも彼女は止まらない。止める必要もない。
彼女が泣き止むまで、俺は彼女の肩口に手を置きながら、ただ胸の中の彼女の頭を優しく撫でていた。
「お客様?」
ひとしきり泣き明かし、ようやく気持ちが落ち着いたのだろうか、しばらくして彼女が静かに問う。
こちらに向けた顔に涙の跡は残っているが、瞳は充血していない。
「何だ?」
「…あの、わたし、ポーラさんのためにお祈りをしてあげたいと思うのですが…。よろしいでしょうか?」
否定する理由は何もなかった。
「勝手にしろ。そんなことまで俺に聞かなくてもいい」
彼女は心の底からの安堵を言葉に乗せて言った。
「はい、ありがとうございます。」
聞こえているのかいないのか、深々と一礼すると、さして広くもない部屋の一角にスペースを見つけ、そこに膝をつく。
印象的な銀髪の先端が、埃っぽい床に散らばる。
そして彼女は、自らの指を互い違いに胸の前で組み合わせ、俯き、目を閉じた。
もちろん、お祈りの仕方など俺は教えてはいない。彼女が「学習」したやり方なのだろう。
「…」
まるで休止状態に入ったかのように、身じろぎひとつしない。
「…」
人間以外のものが、人間以外のもののために、神に向かって祈る。
だが、不思議と嫌な気はしなかった。
それどころか、神々しくさえあった。
なぜそんな感想が出たのだろう、自分でも分からない。素直な感想だった。
彼女の周りに、天使さえ舞い踊っているようにも感じられた。
古の宗教の主に祈る聖母というのは、きっとこんな感じだったのかもしれない。
それほどまでに、一心不乱に祈る彼女は、無垢で美しかった。
今の時代に一番足りないもの。多くの人々が切望して止まないもの。
それは、純粋な心。
それは、明日への希望。
そして…それは、「ゆめ」。
それを、俺の目の前の少女は間違いなく持っている。何故かそんな気がした。
「それで、一体何に祈っていたんだ?」
なんとなく聞いてみた。
彼女の祈っていた方角には壁しかない。神に祈らない俺の家に祭壇や神棚があるわけはなかった。
「はい、まずロボットの神様にお祈りしました。ポーラさんがロボットの天国に行けますように、と。それから…」
いつもの笑顔を織り交ぜて、彼女は言う。
「ポーラさんの名前の由来である、北極星にお祈りしました。
わたしの事を、ポーラさんと共にいつまでも見守っていてください、と」
978 :
951:2006/09/17(日) 01:45:59 ID:EXjRJNWW0
来た・・・・!
待ち望んでいたものが来た!
もはや「GJ」以外の言葉が見つかりません。
ようやく出来た・・・。SS第2回投下します。
先日、小説(第2版)を読みました。
ああいうのもありかな、と思いました。
でも、俺はきっと俗人的・俗物的なのでしょう。
ゆめみと屑屋には生きて幸せになって欲しいと思いました。
何処まで書けるか分かりませんが、頑張って2人に幸せを追ってもらおうと思います。
しかし、ゆめみの感情表現・・・難しい・・・。
*当然ながら、ポーラさんの設定・世界観はでっち上げです。まさにご都合主義です。
*俺の屑屋のイメージは、ギリアン=シード(スナッチャー)80%、
ケイン=マクドガル(青の騎士ベルゼルガ物語)20%です。
スネークじゃ渋すぎると思って・・・。
981 :
951:2006/09/17(日) 01:52:31 ID:EXjRJNWW0
>>980 またまたGJ!!ギガエロス!
俺もなんか描こう・・・
>>980には遠く及ばないけどorz
素晴らしい・・・
心が洗われたよ.
983 :
951:2006/09/17(日) 02:15:50 ID:EXjRJNWW0
レス忘れてたorz
>>979 >先日、小説(第2版)を読みました。
>ああいうのもありかな、と思いました。
「Polaris」ののち、屑屋が初老にさしかかったあたりで、何か事件があったとか。
たとえば・・・
多数のシオマネキに襲われていた少年と少女を助けるため、シオマネキと対峙する屑屋とゆめみ。
ゆめみは健闘するが、経年劣化した筐体では限界があり、最後のシオマネキと相撃ちに。
そして彼女は、屑屋の腕の中で、静かに機能を停止する・・・
(ちなみに、この戦いで屑屋は片足を失い義足になる)
・・・そして屑屋は、彼女への想いを胸に、「星の人」でありつづける道を選ぶ。
むぅ、結局暗い話になっちまうなぁ・・・orz
小説GJでした。
ああ・・・俺の眼からもオイルが・・(/_;)
あ か い め だ ま の さ そ り
ひ ろ げ た 鷲 の つ ば さ
あ を い め だ ま の 小 い ぬ
ひ か り の へ び の と ぐ ろ
オ リ オ ン は 高 く う た ひ
つ ゆ と し も と を お と す
ア ン ド ロ メ ダ の く も は
さ か な の く ち の か た ち
大 ぐ ま の あ し を き た に
五 つ の ば し た と こ ろ
小 熊 の ひ た い の う へ は
そ ら の め ぐ り の め あ て
すみません、投下した後寝落ちしてしまい、翌日はすぐ出かけてしまったため
昨日のうちにレス出来ませんでした。
>>978,980,982,984
読んで下さって有難うございます。
ちょっと説明が多い分、文章のテンポが冗漫になってしまった気がします。
やっぱりSSは難しいですね。シナリオライターの方々の凄さを
噛み締めながら書いてます。
>>979にも書きましたが、俺は俗人的なので「互いに生きているからこそ得られる幸せ」を
ゆめみと屑屋には追ってもらうつもりで書いていきたいと思います。
いなくなった人を『あいつは幸せだった』と回想する展開は個人的に嫌いなので。
うまくいくかは分かりませんが・・・。俺発想が貧困なんでw
>>983 またインスピレーションを刺激するようなレスを・・・。有難うございます。
そういう幕引きもありかもしれませんね。使わせて頂くかもしれません。m(_ _)m
しかし、シオマネキ多数じゃさすがにキツいよな・・・。
続きはまだ書いていませんが書きたいとは思っています。気長に待ってやってください。
*鳥付けてみました。うまくいっているかどうか・・・。
987 :
951:2006/09/18(月) 12:38:21 ID:SHnm1k1a0
>>986 BGMを流しながら読み返してみたり。
曲数が少ないので、結果的にほぼ一択ではありますが。
>>969:「星めぐりの歌〜Honky Tonk〜」
>>974-975:「全き人」
>>977:「Gentle Jana」
特に
>>974-975、悲しみという感情の発露のシーンで、タイトルが「全き人」というのは
実にしっくりくるんじゃないかと。
・・・で、
>>983なんですが。
小説にある「恋人に愛を伝えるかのように(P204)」という記述、
本編程度の短い付き合いでは、ここまでにはならないかなあと思って。
「Polaris」で関係を深めて、
>>983みたいな形で死別(?)すると、しっくり来ちゃう
ような気がするんですよ。むう。
続編期待しています。
次スレって、●なしでも立てられるのかな?
ところでシオマネキのスレはないのか?
メガネテラカワユス(´・ω・`*)
これってコラ?
>>991 GJ!
メガネかけると、頭よさそうに見えるな。
_ _
〃⌒ヾ-、―( ヾ
{{ ノ-―`゚ヘヽリ
ゞ=〈ヽ〃ノノハ)〉、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノハI」3 o3ノリ`ヾ 、 お客様…眼鏡を外されますと、何も見えなくなってしまいます…
((/( ⊂レ卯つヽ V〉 < わたし単体では対処できな(ry
V〉)' く/V|_!〉 )) \_________
'′ じ'ノ