== 第二回ゾリオン大会in葉鍵 本スレ ==

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39名無しさんだよもん:04/09/30 22:53:11 ID:h08BeZ+f
でその糞スレを保守荒らしが
40名無しさんだよもん:04/10/04 11:08:49 ID:0cEJLSTP
もう落ちてると思ったけど、なかなか…。
前スレも圧縮で落ちたんだろうけど、終盤の過疎はひどかったしな。これでゾリオンも閉幕か…。
41名無しさんだよもん:04/10/10 11:53:05 ID:gm33CZUS
仕方ない
42名無しさんだよもん:04/10/10 11:56:10 ID:r/B8xdt+
諦めるな
43名無しさんだよもん:04/10/10 12:11:22 ID:mT782HQ8
秋生「これにて、ゾリオン大会を終了します!
     なお、優勝した俺様には早苗を、
     一日好き放題にする権利が与えられます!
     イヤッホーゥ!」
早苗「秋生さんが優勝しなかったら…
     秋生さんは私が他の男性に好き放題にされても、
     良かったんですねーっ!」
だっ
秋生「し…しまった…。
     ということで、ゾリオン大会は終了したが、
     家に帰るまでが遠足だっ!
     気をつけて帰れよ!!
     早苗好きだーーーーーーーー!」
A「結局、途中参加の秋生さんに全部持っていかれちゃったわ」
B「でも、楽しかったからいいじゃないか」
C「さあ、帰ろうか」
D「バイバイ、ゾリオン☆」



=Fin=
44名無しさんだよもん:04/10/10 18:46:03 ID:ebAs8lee
D
45名無しさんだよもん:04/10/10 19:11:08 ID:ORBAJSSX
>>44よくやった
46名無しさんだよもん:04/10/22 20:57:31 ID:gt7uOF06
バイバイ、ゾリオン
47名無しさんだよもん:04/10/22 22:14:34 ID:+qt9gmss
ま、まだ落ちていないのか…。
というかこれからここ、ゾリオンに別れを告げるスレになる?
48名無しさんだよもん:04/10/23 00:20:50 ID:FAxF4yXC
いつしか俺たちは、離ればなれになった。
高校を卒業すると、みんなは進学していった。

たまに思い出すのは、一度だけした、ゾリオン大会だった。
自然に顔がにやけてしまう。
心地よかった。
勝利とか、そんなの関係なしに。
少し笑った後は、気分が休まっていた。
そうして、英気を養う。
またこれから過ごしていく日々の分の。
行こう。
俺はまた、立ち上がった。
ブビィィィ――――ッ!
アラームが鳴る。
「追え、追えーーーーっ!!」
声が聞こえる。
そして、あの日の匂い。
49名無しさんだよもん:04/10/24 21:07:06 ID:flrJbC3W
ほほう
50葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :04/10/26 22:06:46 ID:iZCXaCmO
  ____ ____  __/_   ー | ヽ
  _|_    |、     /_l_   ̄ ̄| ̄
    人      | ヽ. / | . | 」  ├  |
  /  \    |         |    ⊥!ノ \_/
51名無しさんだよもん:04/11/13 09:55:55 ID:fsvsrwvl
ふむ
52名無しさんだよもん:04/11/20 02:32:49 ID:CtBKPH4m
>>13をみてオモタ

MODでゾリオン作れそうなFPSってないんかのぅ
俺FPSやった事ないけど、ゾリオンだったらやってみたい鴨
53名無しさんだよもん:04/11/27 22:23:06 ID:l9oLaWhM
ほほう
54名無しさんだよもん:04/12/05 17:40:54 ID:Chl6t1TB
まだ生きてたのか…
55名無しさんだよもん:04/12/17 22:37:01 ID:Ezanhw/g
しぶといぜ?
56ポストマン ◆mGZfoq5fBY :04/12/24 17:45:11 ID:d6UR3vaT
1000スレ突破記念火気庫ヽ( ´∀`)ノ ボッ
57名無しさんだよもん:04/12/28 06:57:03 ID:2bECFoSS
消滅したFSスレがどこかで復活してるかもしれないと
微かな期待を胸にモレーリ、ゾリオンなどのキーワードでスレタイ検索してたら
たどり着いてしまったわけだが、違ったようだ・・・orz
58名無しさんだよもん:04/12/28 15:26:33 ID:iTCbzkTJ
バカな子・・・
59名無しさんだよもん:05/01/12 21:59:21 ID:iNjHxCfX
60名無しさんだよもん:05/02/02 01:19:17 ID:kThKmhKW
ま、まだ健在してたとは…
61名無しさんだよもん:05/02/10 14:44:48 ID:B2581kB10
もう落とすべきじゃ…
62名無しさんだよもん:05/03/06 23:30:24 ID:m+1o8L8z0
63名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 07:35:17 ID:ZyRbQ+6B0
「おぃっ、そこのお前。お前だよ、お前。暇そうに歩いてる学生のお前」
 放課後、茜に染まる帰り道を一人で歩いていると、後ろから声をかけられた。それなりに低く、成人の男のものだとわかる。えらく漠

然とした呼び方だったので、自分のことを呼んでいるか半信半疑だったが、
「よぉっ」
 振り返ると、自分を呼んでいたと思われる男がにかっと笑って、あいさつをしたので、あぁ、間違いじゃなかったんだ、と思った。しかし

、見たことのない顔だった。端整な顔立ちからは、三十歳前後と読み取れる。そして、痩身にはエプロンを付けていた。正直、不審者だ

と思った。
「お前、暇だろ」
 不審がって黙っていると、男が話しかけてきた。
「つーか、暇だろ。間違いない。そして、日常に興奮を求めてるだろ」
 男は、容姿が不審なだけでなく、話の内容も不審だった。
「いや、間に合ってるから遠慮しておく」
 オレは、強引に話を打ち切り、その場から逃げ出そうと、そそくさと踵を巡らす。
「まぁ、待て」
 が、寸分遅く、男に肩をつかまれる。
「あんたは何がしたいんだ?」
 仕方なく振り返り、言う。
「ようやく話を聞くようになったようだな」と、男はオレの肩から手を離し言った。そして、屈み、床に置いてあった紙袋からよくわからな

いおもちゃを取り出す。
「これだよ」
 おもちゃをオレの目の前に掲げて見せて、男は言った。
 男からおもちゃを受け取り、まじまじと見つめる。それは、よく見ると拳銃の形をしていた。が、重さや作りから明らかにおもちゃとわ

かる。オレは、右手でグリップを握り男に向けて構えてみせる。
「で、これが何なんだ?」
「これから、これを使って撃ち合いをしてもらう」
64名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 07:35:53 ID:ZyRbQ+6B0
 男は、オレが持った銃を見据えて言った。えらくぎらついた目をしていた。
「といっても、もちろんこれは子供用のおもちゃだ。玉も出ない。そこでこれを使う」
 男は、また袋からなにか出し、オレに投げてよこす。オレはそれを空いている左手で受け取る。それは三角形に近い形をしていて、ベ

ルトが付いていた。
「そっちがセンサーになってる。銃から出る光線に反応して、そのセンサーは音を鳴らす。そして、二回それがなったら、つまり、二回打

ち抜かれたときが失格だ」
「おぃっ、オレはまだやるとは言ってないぞ」
 すごい勢いで話が進んでいるので、とりあえず言ってみた。
「はっ、どうせ参加するくせに、いちいちケツの穴のちっちぇヤロウだな」
 見透かされている、と思った。正直、男の話を聞いているうちに心躍るのを感じていたからだ。
「別に命や、金を取ろうって言うんじゃない。ただより多くの参加者が欲しいだけだ。もちろん道具を買わせたりはしない。全部無料貸

し出しだ」
 ……怪しいくらいに、いたせりつくせれりじゃないか。
「やるんだろ」
 無意識にうつむいていた顔を、男が下からのぞき込んで言った。
 オレは、一歩引いて、顔を上げ、男の目を見据えて答えた。
65名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 07:36:28 ID:ZyRbQ+6B0
「そうか。オレの目に狂いはなかったわけだな。詳しいことはこの紙に書いてあるからな」
 といって、ちらしのようなものを受け取る。とりあえず、手に空きがなかったのでセンサーは地面に置いておく。見ると、B4の紙で、い

ろいろなルールが書き込まれていた。
「道具はそのままそれを使え。それと、センサーを隠したりするのは禁止だからな。あとなんか聞きたいことはあるか?」
「いや、大丈夫だ」
「そうか。じゃ、これで最後だな。お前名前はなんて言うんだ?」
「折原浩平だ」 
 自分の名前を答える。
「そっちはなんて言うんだ?」
 不公平な気がしたので聞いてみた。
「はっ。ただのパン屋だよ」と、男は言った。せりふ自体はダサイはずなのになぜかかっこよかった。
 そして、男は踵を返し、歩いていく。途中、一度振り返り、
「お前に、幸あれ……」
 と言った。そして、二度と振り返らなかった。
 オレは、チラシを握りしめ、強く握った右手の銃を男が歩いていった空に向かって構えてみた。そして、引き金を引いた。夕焼けの茜色

に、一筋の蘇枋の光が走った。
66名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 07:38:33 ID:ZyRbQ+6B0
面白そうだったから書いてみた。
まとめサイトも更新止まってたし、過去ログも見れなかったから、第二回って事で。
あぁ、あと、第一回のこともなかったことになってますorz。
多分、しばらくはちょくちょく書くと思うんで、職人様参加キボン。
sageで書いたから、誰も気づかなかったりして・・・
67名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 08:51:33 ID:ZyRbQ+6B0
「銃とかは安物なのに、その他には気合い入ってるな……」
 会場に着いたオレは、思わず独白をもらしていた。
 市販のおもちゃをそのまま流用したような銃やセンサーと違って、会場の設営には力が掛かっているようだった。
そもそも、移動手段からしておかしかった。チラシには駅集合と書いてあったが、駅に着くと、
手に持った銃を目印に黒スーツの男が近づいてきて、リムジンに乗せられた。
そして、車に乗るなり目隠しをさせられて、一時間ほど揺られてようやくたどり着いた。そんな場所だ。
すでにここがどこだか分からない上に、すべてにおいてオレの常識を一回りも二回りも上回っていた。
 会場は会場で、どこかの商店街を模した作りになっているが、人影はなく、人の営みの場という雰囲気はすでに無く、
バリケードの一種にしか見えなかった。そして、遠くを見回してみると、そんなに遠くのないところに山や海が見える。
そのまま軍隊の演習に使えそうなほど、様々な戦場が用意されているようだった。
大がかりな会場を目の当たりにして、戦意が燃え立ったのは確かだが、同時に、得も言えぬ疲れを感じていた。
そういえば、駅前にはまだ数台のリムジンが止まっていった気がする。
そこに乗るはずの連中に向かって、いまからでも遅くない、とテレパシーを送ってやりたい気になった。
「参加者の方ですねっ」
 そんなことを考えていると、不意に声がかけられた。一瞬何のことだか分からず、
目の前に向かって思いっきり銃を構えてしまった。が、すぐに我に返り、構えを解く。
68名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 08:53:06 ID:ZyRbQ+6B0
「すいません、いきなり声をかけられてびっくりしたから」
 とりあえず謝っておく。
「くすくす。駄目ですよ、センサーを付けていないのに銃を構えては」
 目の前にいた女性は、怒るわけでもなく、やんわりと笑って言った。全体的に優しい感じの、若い大人の女性だった。後ろで髪を結んでいる大きなリボンと、前に垂らした左右の長い髪が特徴的だった。
「それで、それを持っているということは、参加者の方ですよね?」
「そうなりますね」
 右手で握りしめた銃を目の前に掲げて、オレは答えた。
「では、くじ引きを引いてくださいっ」
 そういって、上面に丸い穴の空いた四角い箱を取り出す。箱には、ゾリオンチーム分け用抽選くじと書かれていた。手が込みすぎている、と思った。
「引いていいのはひとつだけですよ」
 面を食らったままで、手を伸ばさないオレを促すように、目の前の女性が軽い冗談を飛ばす。ここまで来ておいて、いまさら怖じ気づいても仕方がないので、オレは箱に向かって手を伸ばす。
「強いチームに当たるといいですねっ」
 箱から取り出したボールを手渡すと、女性はそう言った。
「っていうか、チーム戦なのか、これ?」
 オレは、当然の疑問を口にした。
「そうです、三人で一チーム。計十チームでの争いになります。チーム全員が二回ずつやられた時点でそのチームは失格になります。そして、最終的に残った二チームのうち被弾率の低いチームの優勝です」
 ということは、全部で三十人か……。参加者の割には無駄にでかい会場だった。
「会場は、どこまで使えるんだ? 見たところ必要以上にでかいようだけど」
「どこまでも、です。一応、端には柵がありますけど、そこまでたどりつけないと思います」
 やっぱり、無駄にでかいようだった。
「ほかにも質問はありますか?」目の前の女性が笑顔で訪ねる。
「いや、このくらいで大丈夫だ」
69名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 08:53:48 ID:ZyRbQ+6B0
「そうですか」と言って、少しうつむく。そして、すぐに笑顔になり、「そういえば、お名前を教えてもらってもいいですか?」と聞いてきた。
「折原浩平だ」
 だから、答えた。
「そうですか、折原さんですか。折原さんはチーム赤ですよ」
 と言って、赤いボールを見せてくれた。それは、さっきオレが箱から引いたものだった。
「そのチームは強いのか?」
「いえ、折原さんが一番最初です。他の人はまだ来てません」
「そっか。まだ分からないってことか」
「はい。折原さんのチームが強いチームであるよう祈ってますね」
「で、ほかのメンバーが来るまでどうしてたらいいんだ?」
「この道を突き当たったところに、チーム別の控え室があるので、折原さんは、赤チームの控え室で待っていてください」
「わかった。案内ご苦労さん」
 オレは、控え室に向かって歩みを進めた。ここからは、一歩一歩が戦いへの道だ、とかみしめて。
 同時に、ずっと笑ったままだったな、とさっきまで目の前にいた女性のことを思い返す。
「折原さんっ、ゾリオンへようこそっ!!」
 あぁ、だからこんな声と一緒に、つむったまぶたの裏に、さっきの女性の笑顔が浮かぶのかもしれない。
7066:2005/03/25(金) 08:58:02 ID:2znRllZr0
なんつーか、自分でおもしろがってさらに書き進めてしまいました。
申し訳ないです。
こんなのチラシの裏にでも書けよっていわれたら、それまでなんですが・・・
71名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 11:37:16 ID:XTE4ndBP0
まあいいんじゃね?と無責任に煽ってみる
72名無しさんだよもん:2005/03/25(金) 18:14:14 ID:2JtD1YlX0
なんか最初のほうの変な改行は・・・
とりあえずがんばれと言ってみる
73名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 07:47:34 ID:Z7hKmbQG0
 オレは、選手控え室で残りの選手たち――つまりは、戦友たち――を待つ。
会場とうって変わって、控え室はとても簡素な作りだった。
四畳ほどのプレハブ作りといった感じで、
部屋の中央にパイプ椅子が三席とその対面に14インチほどのテレビデオが一つ設えてあるだけだった。
オレは、中央の椅子に腰を下ろす。すると、必然的にテレビの画面が目に入る。
テレビでは、15秒ほどのCMが数パターン、繰り返し流れていた。
他にすることもないので、食い入るようにCMに目をやる。
が、パターンがそんなに多くないため、ものの数分で飽きてしまう。
CMを見続けて分かったことといえば、この銃の正式名称がジリオン銃ということと、
やはり子供向けヒーロー番組のタイアップ商品だというこだけだった。
「……はぁっ」
 暗澹とした気持ちになり、ため息をつく。
すると、まるでそのため息を合図にしたように、背後の扉の開く音がする。
74名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 07:48:15 ID:Z7hKmbQG0
が、オレは振り返りたい衝動を抑えて、椅子に座ったまま右手の中にあるグリップを強く握りしめるにとどめる。
部屋にはいるときにセンサーを胸に装着してしまった。
したがってって、無策に正面を向くことは、そのまま自分の命を縮めることと同じだった。
「すみません。赤チームの方ですか?」
 聞き慣れた声が響く。
しかし、いつもと違う口調。
知り合いのはずがない、と思わず振り返ってしまいそうな自分をいさめる。
「そうなるな」
 オレは努めて、冷静に対処する。
「あはっ。私も同じ赤チームです。隣り失礼しますね」
 そう言って、歩き出したのが、足音と衣擦れの音から分かる。
おそらく、オレの隣の椅子に座ろうとしているのだろう。
「これ、受付の人から預かってる腕章です。渡し忘れちゃったので渡してくださいって頼まれてるんです」
 オレの、右後ろに立って言う。
振り向かなくても、声の位置から分かった。どうやらだいぶ近くにいるようだ。
ツインテールの影が、伏せた視界の中で踊っている。
あの位置からは、オレのセンサーなど丸見えに違いない。
しかし、それでも撃たないということは、どうやら本当に仲間らしい。
オレは信用し、差し出された物を受け取るために振り返る。
75名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 07:49:15 ID:Z7hKmbQG0
 そして、驚き、のけぞり、思いっきり椅子を倒してしまう。
「……ぐぁっ、七瀬じゃないかぁ」
 ポップコーンになる直前のコーンのように心臓がはねるほどの驚きを押さえて、どうにか言葉を作る。
が、驚いたのは七瀬の方も同じらしく、いままで見たこともないほど微妙な顔をしている。
それは、ムンクの叫びと、目の位置でおられた旧千円札の漱石を足したような顔だった。
「なんで折原がこんなところにいるのよっ」
 そして、いつもの怒り顔に戻り、つばを飛ばし言う。
 オレは、七瀬の顔を見ながら椅子を再び立てる。
そうしている内に、さっきまでの緊張は解け、いつもの調子に戻っていくのを感じていた。
だから、こんなことを言ってしまう。
「おー、いつもの七瀬に戻った」
「……くっ」元々怒り顔だったのが、さらに拍車をかけたのか、七瀬の顔はいままで見たこともないくらい赤くなっていた。
「そのまま胸を打ち抜かれて、退場になってしまえっ!!」
 そう言って、肩を震わせたまま、銃をオレに向け、乱雑に撃ちまくる。
赤い光が幾条も走る。
銃は予想以上の連射性能を誇っていた。
が、オレはすんでの所で地にはいつくばり胸のセンサーを七瀬の攻撃から守る。
「待て七瀬、落ち着け」そう言って、七瀬を落ち着けようとする。
「オレらは一応仲間だぞ。貴重な戦力をこんなくだらないことで消費していいのかっ」
 オレの必死の説得がこうをなしたのか、正気に戻ったのか(正気がどこにあるかは知らないが)、七瀬は構えを解く。
76名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 07:49:54 ID:Z7hKmbQG0
「そうね、私が浅はかだったわ」
「あぁ、全くだ。それと、あと少し動くとパンツが見えそうだぞ」
 殊勝にも謝る七瀬を見て、調子に乗って思わず七瀬を挑発するような言葉を選んでしまう。
「仲間なんていらないから、地の果てで死にさらせっ」
 オレの無意識の失言が再び七瀬を激昂状態へと追いやる。
「……しまった」
 後悔しても遅かった。オレは、やられることを覚悟する。そう、本気になった七瀬には誰もかなわないのだ。
 が、絶妙のタイミングで横やりが入る。扉が三度開いたのである。
七瀬は、オレを一瞥した後、扉の方へと向き直る。
オレは、その隙に姿勢を整え、再び椅子に腰を下ろす。
そして、三人目の仲間を一目見ようと、七瀬と同じように扉へと目線をやった――。
7766:2005/03/26(土) 07:52:17 ID:Z7hKmbQG0
すいません。また一人でいいきになって書き進めています。
あと、七瀬が使いやすかったので、同じ作品内でチームを組ませてしまいました・・・。
多分、これからも飽きるまで自分はずっとこの視点で書き進めていくと思います。
神職人さんの降臨希望です・・・
78名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 10:04:49 ID:Z7hKmbQG0
 三人目は、驚くほどつまみどころのないキャラだった。
振り返った七瀬が、どう声をかけていいのか分からずに、しばし固まってしまうほどだった。
まず、身にまとっている雰囲気がオレや七瀬とは違った。
三人目の周りにだけ硬質な空気が流れているようだった。
その雰囲気に飲まれて、思わずつばを飲む。目線をそらすこともできずにずっと見つめている。
すると、部屋を睥睨し終わった三人目と目が合う。
「……」
 言葉はなく、対峙する。
何か言葉を発するには多大な度胸が必要だった。
オレには持ち合わせが無く、目を見つめるほか無かった。
「私は、舞」
 すると、三人目が口を開いた。
悲しいほど澄んだ、美しい声だった。
同時に、空気が少し和らぐ。
「オレは、折原浩平だ」だから、オレが発言する余裕も出てくる。「同じチームなのか?」
「そう」
 そう言って、右手を掲げる。その手には、赤い腕章が握られていた。
それを見て思い出す。未だ七瀬から、自分の分の腕章を受け取っていなかったことを。
「なぁ、七瀬」オレは、固まったままの七瀬に話しかける。「オレの分の腕章は?」
「えっ、ええと。はいっ」
 我に返った七瀬が左手を差し出す。が、その手には何も握られていない。
「お前、拳でも打ちたいのか?」
「ちがうわよっ。確かにさっきまで持ってたはずなのに」
 突然、ぬっっと差し出される、赤い手。舞のだ。違う、赤く見えたのは、腕章を持っているからだ。
「あぁ、サンキュー」
 オレは、驚きながらもそれを受け取る。そして、左腕に装着する。
「どこにあったんだ、これ?」
「……そこに落ちてた」と、床を指さす。
 大方、さっき七瀬が暴れているときにでも落としたのだろう。特に問題にしないことにする。
79名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 10:06:19 ID:Z7hKmbQG0
「ところで、七瀬。お前自己紹介もしろよ」
 まだ自己紹介のすんでない七瀬に話を振る。
それを受けて、思い出したように七瀬が自己紹介を始める。
「私は、七瀬留美っていいます。舞さんですね。よろしくお願いします」
 七瀬が猫をかぶって自己紹介している間、オレはずっと舞のこと見ていた。
よく見ると、舞は美人だった。四肢はすらりと伸び、無駄のない肉体美を感じさせた。
髪も、その手足と同じように長く、腰近くまである長い髪を後ろで一つに結んでいた。
また、顔の作りも良く、少し伏せ目がちな目がかえって印象的だった。
「どうでもいいけど七瀬、もう地がばれてると思うぞ」
七瀬があまりにも無理な自己紹介をしているので、オレは言ってやった。
 見ると、舞は頷いていた。七瀬は、うなだれていた。
「大丈夫、留美はいい子」
 知り合って数分しかっていない舞がフォローを入れていた。
「ところで、舞。お前フルネームはなんて言うんだ?」
 オレは、七瀬を放っておいて話を進める。舞を舞と呼び続けるには、少し恥ずかしかったからだ。
「川澄舞」
 少し逡巡して、舞が言った。
「舞だと気恥ずかしいから、川澄って呼んでいいか?」
「舞でいい。浩平は知り合いに似てるから」
 そう言う問題じゃないんだけどな、と頭の裏をかく。
美人と下の名前で呼び合うのはやはり少し恥ずかしかった。
が、冷静に考えてみると、そんな機会はもう二度と訪れないかもしれない。
そう思うと、多少の気恥ずかしさは役得のような気がしてきた。だから、そうか、とだけ答えておいた。
 ここでこそ乙女になるはずだったのに速攻で地がばれてショックを受けて落ち込んでいる七瀬と、
舞と会話することに照れているオレと、
もともと口数が少ないのであろう舞。後にはしばらく無言が続いた。
80名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 10:07:08 ID:Z7hKmbQG0
 突然、間を埋めるように、テレビがひときわ大きなノイズ音を鳴らした。
三人の焦点がテレビに集まる。ノイズ音は数秒で鳴りやみ、テレビには会場の入り口で出会った女性が映っていた。
さっきとは服装が違い、エプロンをつけていた。
「赤チームの皆さん、集合時間になったので外に出てくださいっ」
 そして、再びCMが流れた。テレビは悠久に同じCMしか流したことがないような雰囲気を放っており、
また画面が変わるような気配は感じられなかった。
 右を向けば、舞と目が合う。目が合うと、舞はうなずいた。
左を向けば、七瀬と目が合う。目が合うと、七瀬もうなずいた。
 オレたちは、部屋の出口に向かって歩き出した。
三人の腕には同じ赤い腕章がとめられていた。それだけで心強かった。

 ………。

 ……。

 …。

「どうでもいいから触れなかったけど、七瀬、なんで制服なんだ?」
「……くっ、ほっといてっ」
8166:2005/03/26(土) 10:09:45 ID:Z7hKmbQG0
さらに独りよがりは続きます。
ようやくゾリオンが始まりそうです。
82名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 19:21:03 ID:yPZHBEhF0
ツマンネ
83名無しさんだよもん:2005/03/28(月) 10:25:42 ID:MVyWJ54X0
 外に出た俺たちを待っていたのは、オレに銃を渡した男だった。
「よぅ。楽しんでるか?」
 男が言う。今日はエプロンをつけていない。それどころか、迷彩服を着込んでいて、戦う気ばりばりだった。しかし、胸にはセンサーをつけていなかった。
「それ、反則じゃないのか?」
 オレは銃を構えて言う。
「あ? 何がだ? オレはこんな服装をしているが戦う気はねぇよ」
 そう言って、両手を目の前に持ってきてぶらぶらとさせる。
(……オレの勘違いだったのか)
「……疑って悪かったな」
 オレが謝ると、男は満足そうに微笑み、再び姿勢を整えると言った。
「いいか、いまからゾリオン大会の始まりだ――」
「……」
「……」
84名無しさんだよもん:2005/03/28(月) 10:26:28 ID:MVyWJ54X0
 要約すると、こういうことらしい。
 各チームは10分おきにそれぞれスタートし、思い思いの場所に身を潜め、開始の合図を待つ。
開始の合図は主催者側が大きな花火を二回打ち上げるらしい。
合図の後は、自ら敵チームを倒しに行くもよし、最後まで隠れて漁夫の利を待つもよし、とにかく何でもありだった。
 また、それとは別に、銃とセンサーについても補足説明がされた。
 銃とセンサーはお互い連動しあっているらしい。オレは気が付いていなかったが、それは重要なことで、
例えば、銃はセンサーが二回被弾を確認した時点で使用不可能になる。
それにより、すでにやられたメンバーを銃を使ったりすることは不可能になる。
また、具体的な効力は教えてもらえなかったが、一度被弾すると銃の性能が上がるらしい。
 そして、現段階では効力は不明だが、男が意味ありげに漏らしたところによると、
残り参加者が半数を割ると、銃とセンサーともにとんでもないことになるらしい。
「なんか、質問はあるか?」
 最後に男はこう言った。オレたちが黙っていると、満足そうに一度頷き、去っていった。
「これからどうするの?」
 男が去り、三人になったとこで、七瀬が口を開いた。
「どうするもこうするも、とりあえず、身を隠すしかないだろ。このままだと次に出てくるチームと鉢合わせになる」
 各チームの控え室は長屋作りなのだ。
「じゃぁ、どっちにいくのよ?」
「そうだな……海の方に行くか?」
 少し考えていった。このまま商店街に残っていたら、本格的な戦闘に巻き込ませそうだったから。
「舞もそれでいいよな?」
「……かまわない」
「じゃぁ、次のチームが出てくる前にさっさと行くか」
 こうして、オレたちは海へ向かうことになった。
8566:2005/03/28(月) 10:29:11 ID:MVyWJ54X0
また一人でバカやってます。
>>82氏にこう言われたので、自分でもあまり文体が向いていないな、と思っていたので、すこしかえてみました。
>>82氏、具体的にどこを直せばいいかおしえてください。
・・・全部、とかはなしの方向で
86名無しさんだよもん:2005/03/30(水) 20:07:05 ID:vI4VmC930
そんなこと言われても…
87名無しさんだよもん:2005/04/10(日) 10:22:36 ID:GfCfAkMB0
いやっはぁ
88名無しさんだよもん
さびれてるな