クラナドSS専用スレッド その3

このエントリーをはてなブックマークに追加
702名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 15:32:12 ID:UKi0GsuM0
俺は杏の胸を、出来るだけいやらしく揉みしごいた。
「は、早く脱がしなさいよ!」
「せっかく制服なんだし、着衣プレイを楽しもうと思って」
「馬鹿!朋也の変体!」
脱がすのは何度もやっているので、今回はできるだけ着せたままでやってみたかった。
「あんた、何探しているのよ?」
俺が探してきたのは、愛らしい杏を可愛がるためにネット通販で購入したものだ。
当然配達で送られてくるのだが、殆ど息子に無関心な親父しかいないので、簡単に手に入ったのだ。
こういうときには感謝するぜ、クソ親父。
「やだ・・・あたしの知ってる朋也じゃ、ない・・・」
「お前が可愛すぎるから悪いんだ。親父も最近は殆ど帰ってこれないし、
一晩中二人っきりだな」
まずはこれの威力を確かめてやらないとな。
「まずは杏ちゃんのウンコをご覧になりましょうか」
「嫌だぁ・・・今日の朋也、なんか変だよ・・・」
俺は杏のパンツを無理やり、浣腸を始めた。
「あつい・・・あついよぉ・・・ともやぁ・・・・でる・・・でちゃう・・・
いやあ・・・・・らめぇ・・・・・見ないでぇええええ・・・・・・・」
「杏のウンコがお目見えです」
「ばかぁ・・・、見ないでよぉ・・・」
杏はあまりの羞恥プレイに泣き出してしまった。
703名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 15:44:35 ID:UKi0GsuM0
「でちゃうぅうううううううううう、ともやぁあ、やめてぇえええ、いやああぁあああああああああああああああああ!」
ぶちゅぶちゅぶちゅ・・・
激しい音を出して、杏の汚物が恥穴から溢れでてきた。
「いやだぁ、はずかしいよぉ・・・。」
「恥ずかしがるのは、まだこれからなのに」
俺は、次にバイブを取り出した。
「やめてよ、お願いだから、朋也・・・」
「駄目だね。今日はとことん杏にいたずらしてあげるんだから」
俺は杏のワレ目にブツを挿入する。スイッチONっと。
ブルブルブルブル・・・・
「ああああああああああんんんん、ひゃああああああああああああ、らめぇええええええ、
こんなの、あたし、こわれちゃうよぉ・・・・・・」
俺が買ったバイブはもっとも高性能なもので、女の急所のみをピンポイントに攻撃する奴だった。
「いやああ、ああああああああっ、ひあああああああああああああああああああああああああああああああ」
「ともやぁ、とめて、とめてよぉ、おねがいだからぁ・・・・あん、あん、ひゃああああああああう、ううううううう」」
704名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 15:51:17 ID:UKi0GsuM0
「いやだぁ、また、イっちゃうよぉ・・・・・・・・・・・ひゃああああ、あうあ。ああああああああああああああ」
「はん、あん、ともやぁ、もうやめて、お願いだから、あんあんひゃあ、hyあああああああああああああああ」
何度も痙攣し、止めてくれと懇願する俺の彼女。
「ともやの、いじわるぅ・・・・・・・とめて、またいっちゃうよぉ・・・あん、ああああああああああああああああああ」
「駄目だね、このくらいで満足してもらっちゃ。おっぱい用の奴もあるんだから」
俺は乳首用のバイブを取り出し、杏の乳首に装着した。
「ひゃあああああああ、らめえ、もう、だめ、あたし、こわれちゃう、こわれちゃうの、あんあ、ひゃあああああああ」
悲鳴はさらに倍増する。杏の制服は、愛液でびしょびしょになっていた。
「杏のスカート、びしょびしょだね」
「あんん、ひゃああ、あううう、ともやのいじわる・・・・」

705名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:00:17 ID:UKi0GsuM0
「ごめん、きょうはちょっとやりすぎた。」
「全然ちょっとじゃないわよぉ・・・朋也の馬鹿ぁ・・・」
杏は事が済んでからも泣き止まなかった。
杏のスカートは、汚物、愛液、俺の白濁液、膣からでた血などで
原型をとどめていない色に変色していた。
もう、どうしてくれるのよう・・・
おっ!第二ラウンドのフラグが立ったぞ!
「それなら、いいものがあるぞ」
俺は趣味用のスクール水着を秘密のクローゼットの中から取り出した。
「それ、うちの高校の水着じゃないの?」
「これを着てくれ」
「嫌よっ!そんなの恥ずかしいに決まってるじゃない」
「今の杏はまさにはいてない状態だけど、それでもいいの?」
パンツもスカートも失った杏は仕方なく、
「分かったわよ。着ればいいんでしょ。」
そういって杏はスク水に着替え始めた。
706名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:17:50 ID:UKi0GsuM0
>>705の訂正「もう、どうしてくれるのよう・・・ 」
鍵括弧が抜けていた

スク水といえば、男のロマンだ・・・そうだよな?(誰に聞いてるんだ
なんと今日は俺の彼女が、スク水姿で現れているんだ。
もう、やる以外に選択肢はないでしょう。
なんと、杏が、スク水姿で、俺のために晩飯を、作ってくれているのです・・・
ハァハァ
襲いたい衝動に駆られるが、お楽しみは最後に取っておこう。
言うまでも無く、杏が作ってくれた晩飯はすごく上手かった。
「馬鹿っ!どうしてあたしの胸をさわるのよ!」
「だって、こんなにエッチな格好で俺を誘惑してるからだよ」
「着ろって言ったのはあんたでしょ!」
「それは置いといて、もう俺は我慢できないの。悪いけど、やらせてもらうよ」
実はこのスク水、胸のパッドが一切ついていない!(俺が除去してやった)
だから胸ポチ状態が起きているのだ!
俺は容赦なく杏の胸のぽっちをくりくりと弄繰り回す。
「あん!ら、らめぇ・・・そういえば、どうしてこの水着、乳首が透けるのよぉ・・・」
「俺が除去してやった」
「馬鹿・・・朋也の変体」
「乳首が立ってるよ」
「やだ・・・そんなこと言わないでぇ・・・」
707名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:27:22 ID:UKi0GsuM0
「いやだ、もう、やめてよぉ・・・」
「下のところ、シミになってるよ」
「いやぁ・・・恥ずかしいよぉ・・・・」
俺はスク水の上から杏のアソコに手を突っ込んだ。
「ひゃん!」
「杏のお豆さんはどこかな?あっ、ここだね」
「ひゃあああ、やめて、やめてよ、あう、あん、ひゃあああああああああああああ」
「杏がお漏らししてる」
「もう・・・嫌だよぉ・・・」
俺は、はさみを片手に持っていた。
「あんた、はさみでなにするつもり?」
「見れば分かる。スク水よ、短い命だったな」
俺はスク水の杏のあそこの部分だけを切り抜いた。
「馬鹿っ!どこ切ってるのよ!」
「せっかくだから、このままの状態で入れたいなあと思って」
「やるんなら、脱がせてからにしなさいよ・・・」
「俺はこの状態にこだわっているんだよ」
俺は杏の溝に、自分の物を入れていく。
「ひゃっ!」
「もう何回もやってるから、今日はスピードアップしてもいいよな」
「もう・・・あまり痛くしないでね」
俺は容赦なく肉房を動かした。今までよりもずっと早く、いやらしく。
「いやあああああ、はやい、はやいよ、ともや、ともやぁ・・・・、あああnいやああ、
あん、、あん、ひゃあああああああああああああああああああああああああ」
じゅくじゅくじゅく・・・
俺からでてきた漢の液体が容赦なく杏のそこに放出された。
「朋也は・・・本当にエッチなんだから」
708名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:29:45 ID:UKi0GsuM0
「こんないたずらするのも、杏が可愛いからなんだぞ」
「朋也・・・」
「恥ずかしい事させて、悪かったな」
「いいの。朋也は、あたしの彼氏だから」
その後、強く抱きしめあい、お互いの感触を確かめ合った。
(完)
709名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 01:21:55 ID:FLn1nOa4O
乙。
しかし、なんだか…強姦された気分だ…。

今度は、自分が読みたいと思うようなSSを書いてくれ。
(もしそれが、これらだというなら、文句はない。
その調子でいけるとこまでいってみて)
710名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 09:34:52 ID:3Nhza8xx0
それは、俺がまだ高校生だった時の話だ。
俺はいつもどおり遅刻してくると、教室には誰も居なかった。それでプールへ行くと、
女子が授業をやっていて何故か春原がカメラを持って隠れていた。
「春原、お前なんでカメラなんて持ってるんだ?」
「見れば分かるでしょ。このカメラで美少女の水着姿を激写するのさ・・・」
「俺帰るわ」
「協力してくれよ!僕たち親友だよね?」
「なんで俺がお前のためにそんな危険な目に逢わないといけないんだ・・・」
「ふーん、ちゃんと報酬もあるのに」
「何だよ?」
「渚ちゃんの水着写真。欲しくないの?」
春原、それは卑怯だぞ!
「物で人を釣るって言うのか・・・」
「ねえ、欲しくないの?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「このカメラは、岡崎が使っていいよ」
「なんだか使いにくそうだな」
「そりゃあ高性能な機種だからね」

711名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 09:57:35 ID:3Nhza8xx0
あ、あれは資料室にいつもいる女の子だ。
名前は・・・宮沢だったっけ。
「準備はいいか?」「おうよ!」
カシャ!
「やったぜ岡崎!そこそこな美少女の画像が取れたぜ!」
「ちょっと待て、肝心な奴がまだだろ」
はっきり言って、俺は渚の水着姿しか興味ない。
「夜のおかずが足りなくて困ってるんだよね〜」
「おかずとか言うな」
春原は恐ろしい奴だ。きっと夜の楽しみに利用するのだろう。
「次は誰と行きますか?」
「俺は渚の奴しか興味ない」
「悲しい事言うなよ・・・折角みんな水面から上がってきたのに」
みんな水面から上がって、体育教師の話を聞いている。
取るなら今がチャンスだ。
「すまないな・・・渚」
俺は仕方なく渚の水着ショットを撮影することにした。
「じゃあ僕は何をとればいい?」
「そうだな。お前は藤林姉妹でも取っておいてくれ」
「妹はともかく、姉のほうは取ったら呪われそうなんだけど・・・」
「絶対本人の前で言ったら殺されそうな台詞だな」
「いや、こんなことしている地点で殺されるよ」
「それは怖いな」
「朋也くん、何やってるんですか」
「可愛い渚の水着ショットを撮影しているんだ・・・ってお前本人じゃないか?」
「何か草から人の姿が見えたんです」
「友達同士でこんな事をやっていたのね〜」
「うわっ!杏だ!」
「朋也くん酷いです、勝手にこんな恥ずかしい写真を取って」
「大丈夫、あたしが殺してあげるから」
「ひぃっ!・・・」
ビシッ!バシッ!ボキッ!グサッ!・・・
712名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 10:11:51 ID:3Nhza8xx0
「いたたた・・・あいつ、本当に手加減って言葉を知らないんだから」
「俺は、ちゃんとブツが手に入ったから満足だけどな」
カメラは杏に壊されたが、中のフィルムは無事だった。
「僕は高級カメラ2台も壊されて大損害なのに・・・」
「お前がそんな事するから悪いんだ」
「お前もだよっ!」
収穫は・・・渚、ことみ、藤林姉妹、智代、風子、宮沢・・・
十分なくらい大量だった。
「じゃあ約束だから、渚ちゃんのは全部岡崎にあげるよ」
「ありがとな」
俺はありがたく彼女の水着姿を受け取った。
(完)
713名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 10:19:19 ID:zt03hQN3O
SSの練習するならチラシの裏にでも書いてろ
714名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 12:13:10 ID:3Nhza8xx0
「朋也くんがおかしくなってしまいました。最近春原さんと、
体育の授業中も私の写真を撮っているんです」
「答えは簡単なの。その答えは・・・脱げばいいの」
「え!?」
ことみちゃんはとんでもない事を口にした。
「朋也くんは渚ちゃんの事をもっと知りたくてあんな事しているの。
だから、教えてあげれば、きっとあんなことしなくなるの」
「それは確かに言えてるわね。渚、さっさとしちゃいなさい」
「そ、そんな、まだ早すぎますよ!」
「あいつらの行動、日に日にエスカレートしてやがる・・・
私もぜひここは古河に一肌脱いでもらいたい」
「朋也くんのためなら・・・仕方が無いですね、分かりました」
715名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 12:22:59 ID:3Nhza8xx0
「ただ全裸になるのは微妙ね。こんなのはどうかな?」
藤林さんは、殆ど全裸状態の、いわゆるTバックの水着を私に差し出した。
「いくらなんでも・・・これは恥ずかしすぎますっ」
「男の子は女の子の恥ずかしがる姿に萌えるものなの。だからおとなしく着なさい」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
紙袋にはさっきのTバックの水着が。
結局藤林さんに無理やりかわされてしまった。
「お姉ちゃん、あんまり露出度が高いのは可愛そうだよ」
「いいのよこの位で。むしろこのくらいじゃないと効果が無いのよ」
「風子はヒトデを作らないといけないんです。こんな事をしている場合ではありません、
渚さん、早くやっちゃって下さい」
「そうよ渚。朋也もあんまり我慢させたら可愛そうよ。あたし達は
隠れて古河パンに侵入して上手く言ってるか見守るから、うまくやりなさい。
朋也には来る様に言ってあるから」
716名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 12:29:45 ID:3Nhza8xx0
一番見られたら恥ずかしい張本人、朋也くんがやってきた。
「な、渚・・・その格好は・・・」
「朋也くんのために、着てみました・・・」
「俺は、渚をここまで追い詰めていたのか・・・勝手に写真とってごめんな」
「いいんです、朋也くんが元に戻ってくれたら」
「作戦成功みたいね」
「お前ら・・・やっぱり作戦だったのか」
「次は陽平ね。あいつはあたしが徹底的にやってやるから大丈夫ね。」
「そういうことなら私も協力するぞ」
こうして、俺達の撮影の時間は幕を閉じた。
(完)
717名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 19:14:08 ID:3RI2joMb0
>>713
や、別にいいんじゃね?
欠乏気味の今、ネタ提供してくれてるのは、フツーにありがたいよ。

ただ……テキストは、もう少し練れるな。
まず、細かく添削はしないけれど、台詞に違和感感じる。

あえて挙げるなら、
>>710-712 のネタは好きだな。それだけに、惜しい。
そして、その続編らしき>>714-716 は、視点がブレブレで、
こう言っちゃ悪いが、読めたもんじゃない……orz
頑張れ、超頑張れ。
718名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 19:23:50 ID:3RI2joMb0
続き。(途中で送信しちまいました)

次に、SSは絵がないために、台詞が連続しすぎるとシーンが伝わらない。
>>701-708 は、DNML向きかもしれない。
ただし、個人の好悪によっては、>>709 みたいな感覚で受けとられるかも。
そこは、ほんのちょっとの描きかたしだいで、強引な印象が無くなる(と思う)。

 例えるなら、
「部屋に着いたら、わたしにお茶を出すといい。そうすれば裁判のとき和(ry)」
 という迷文句(?)。

でもまあ、以上のことは抜きにして、実は結構書き慣れてる気がする…自己流で。
ここらで、小説の書き方とか勉強してみるといいかもしれない。
719名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 00:49:26 ID:RIU7WHoG0
>>718
稚拙な文章ですまん・・・
今度からは、エロシーンの描写は極限に控えて書き込んでみる。



「朋也くんがあっちの人だなんて知らなかったです」
いつもの渚とは思えない、やや低めの声で話した。
きっとかなり怒ってるのだ。
「まさか、あれを見たのか・・・」
「朋也くん、酷いですっ・・・最近私に冷たいと思ってたら、あっちの世界の女の子と
 楽しく過ごしていたのですね・・・」
「ごめん、春原にゲームを借り出したらはまっちゃって、いつか渚にも
話そうと思ってたんだけどなかなか切り出せなくって・・・」
すると渚はちゃぶ台を思いっきり手で叩きかなり怖い顔でこう言った。
「もういいですっ!朋也くんは、あっちの世界の女の子と仲良くしといてください」
そういうと渚は、リビングを出てアパートの外にでようとした。
「渚、どこへ行くんだ・・・」
「お父さんとお母さんの家に帰ります」
「頼むから、行かないでくれ・・・」
「朋也くんは、私の事を愛してくれると信じていました、なのに、なのに・・・」
渚は目に涙を浮かべてアパートの個室から抜け出した。
「渚!」
俺は走って追いかけようとするが、渚の姿はどこにも無かった。
720名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 01:01:58 ID:RIU7WHoG0
事の発端は春原が俺にゲームソフトを貸したのが始まりだ。
「ところで岡崎、Kanonってゲーム知ってるか?」
「いや、知らないが・・・」
「いやあ、そのゲームが非常にいい話なんだよ。お前、パソコンは家にあるよな?」
「ああ」
「じゃあお前に貸してやるよ。僕はもう何回もプレイしたから、返すのはいつでもいいぞ」
確かにちょっとは興味があったが、俺には渚が居るんだ。手を出してはいけない。
「でも俺には渚という彼女が居るんだ。渚を裏切るわけには行かない、断る。」
「悲しいこと言わないでくれよ・・・ゲームでの主人公の台詞とか、実際の恋愛に
応用できるんだぜ?」
「そうなのか?」
「ああ、こんなときにどういう優しい言葉をかけたらいいかとか、女の子がやってほしい事とか
が良く分かるんだよ」
「それなら、ちょっとだけやってみるか」
俺はこうして春原に乗せられてしまった。
721名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 01:13:52 ID:RIU7WHoG0
俺はさっそく春原から借りたゲームをプレイした。
まず最初に、苺の大好きないとこの女の子が出てきた。
そのほかにも、「うぐぅ」と奇妙な口癖をしゃべるキャラや、
主人公を何故か嫌うキャラ、病弱な主人公の後輩、夜の校舎に剣を持って現れるキャラなど、
非常に面白いキャラたちだった。俺はそれをクリアしてもやり足らず、
その他のソフトも春原から借り、しまいには通販サイトでエロゲを購入
しだすようになった。
そして、隠れエロゲオタ・岡崎朋也が誕生してしまったのだ。
ちなみに、同妻生活が始まって以降は一切エロゲには手を出していないが、
捨てるのはあまりにもったいないため、アパートの押入れの中にこっそりと
隠していたのだ。
「渚・・・帰ってきてくれ」
仕事から帰ってきても、いつも笑顔で迎えてくれる俺の彼女が、今は居なかった。
「やっぱりあの家に行くしかないな」
決心した俺は、渚の家に行く事を決意した。
ちゃんとあやまって、仲直りしよう。そう決心した。
722名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 10:02:59 ID:RIU7WHoG0
古河パンの前に、渚が立っていた。
「朋也くんなら着てくれると思っていました」
「渚・・・」
「私、別に朋也くんの趣味を嫌っているわけではありません。
ただ、それをやっていて朋也くんが私の事を見てくれなくなるのが、
怖かったんです・・・」
「俺はいつだって渚のことを見ているぞ」
「私はだんだん年を取っていきます。今でも朋也くんより1年も年を取っています。
私が年を取っても、私の事を好きで居てくれますか」
答えは簡単だ。
「俺は、渚が年をとってもいつまでも好きだけどな」
「えっ?」
「だって、年をとっても、渚は渚だろ?それに俺は、渚の体だけが好きになったんじゃない。
俺は渚の全部が好きなんだ」
「朋也くん・・・」
「渚、隠していてごめん・・・」
「私こそ、あんなに怒ってしまってごめんなさい・・・」
その夜、俺達は家に帰り、会話を交わした後、ベッドの上で、
お互いを激しく求め合った。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「本当にいいんですか?全部捨てちゃって・・・」
「いいんだ、俺には渚がいるから」
俺が隠し持っていたブツを、全て捨てる事にした。
俺は別に後悔していない。何故なら俺には、とても可愛い
彼女が居るのだから。
(完)
723名無しさんだよもん:2007/06/01(金) 21:23:20 ID:NypQjbDm0
保守あげ
724名無しさんだよもん:2007/06/02(土) 11:39:57 ID:ufOIAS/vO
圧縮前の絶妙なタイミングだったな。

蔵は割と好きな作品なので、生き残って嬉しい。
分岐多いので難しいけど。
725名無しさんだよもん:2007/07/22(日) 23:07:22 ID:6PW8iFt30
うん
726名無しさんだよもん:2007/08/17(金) 00:22:22 ID:uD+yn2kh0
 
727名無しさんだよもん:2007/09/16(日) 04:35:30 ID:d063gB8dO
ほしゅ
728それち3/0:2007/09/23(日) 16:32:47 ID:5ucGNiEb0
1年以上越しだけど、書いたのでとにかく投下する。
729それち3/1:2007/09/23(日) 16:34:21 ID:5ucGNiEb0
「演劇部? ないよ、廃部になったから」
 俺のクラスメイト一号であるところの真面目君からそのような
ことを聞いたときには、耳から魂が出て行くような気分だった。
 自爆だ俺。どーするよ?
 とりあえずメロディに沿って踊ってみる。
「どうする、どうするー」
「なにやってんの岡崎」
 さすがに廊下の真ん中で踊ると目立つらしい。
 春原が怪訝そうな表情で声をかけてきた。
「たわけ。歌うだけだとサラ金の匂いがするだろうが」
「踊りからもサラ金の匂いがするっつーの」
 それもそうだ。
「ていうか歌も踊りもわけわかんねーですから。
 なに? 新手の健康法?」
「美少女にもてる道を突き進みつつも壁にぶちあたったので踊って
 いるところだ」
「美少女!? いいねー僕の好きな言葉だねぇ。どれ、僕に話してみ?
 何か力になれるかもよっ」
 力になる? 俺に劣らずヘタレなこいつが? とても面白い冗談だ。
 どーせあの美少女を前にしたら適当に純真な言葉で言い包められて
ぽいとゴミのように捨てられるのがオチだ。経過は不明だがそうに
決まってる。ああ不憫な奴だ。
「なんすかそのかわいそうな人を見る目つきは」
「いや見たまんまだが」
 だがこんな奴でも何かの助けにはなるだろうか? 頭がアレとはいえ
一応人間の風貌をしているのだ。
 ハッタリとか、数合わせとか、捨て駒とかそのあたりには、まあ
使いようによっては役に立たないと言えないこともないかも……。
730それち3/2:2007/09/23(日) 16:36:16 ID:5ucGNiEb0
「むう、背に腹は変えられんか。よし、春原。おまえに任務を与えよう」
「いつものことながら偉そうですねあんた」
 春原の毒づきは完璧に無視する。なぜならほら。俺には目的があるからさ。
 演劇部がない? 知るか。
 俺があると美少女に言ったんだからあるに決まってるんだ。
 演劇部はこの学校に存在するのだ。なけりゃ作るのだ。
「春原。演劇部を作るから手伝え」
「はあ?」
「聞こえなかったか。演劇部を作るんだ」
「ハァン? 岡崎、大丈夫? とうとう完全に頭おかしくなった?」
 面白い冗談である。あ、待てよ。そういうことか。
「今更言うなよ、みんな知ってるぜ。春原が完全に狂ってることなんてさ!」
「んなひどいこと爽やかに言うなよ! つーかちげーよっ!
 お・か・ざ・きが狂ってんじゃないかって言ったんだよ!」
「なにぃ!」
 はっいかん。ここで熱くなってしまっては春原と同じレベルに落ちてしまう。
「あんたたち今日も暇そうねぇ」
 と、どこからやってきたのか呆れ顔の杏が声をかけてきた。
「なんだよ藤林。僕らの青春プテラノドン満載の日常になんか文句あんのか?」
「いや意味わかんねーから」
 いつものことだけど。
「アンタ、相変わらず救いようのないアホね」
「なんだとう!」
「まったくだ」
「ってお前が同意するなよ!」
 って春原で遊んでる場合じゃねーんだよ。
 約束してしまった以上、放課後までに演劇部を作って部員を紹介せねばならん。
731それち3/1:2007/09/23(日) 16:37:28 ID:5ucGNiEb0
「はあ。それはそーと朋也さ。廊下であんまバカな言い争いしないでよ。隣の
 クラスまで聞こえてるわよ」
「そうだぞ春原。気をつけろよ」
「華麗なスルーですねえ!」
 ますます呆れ顔を深めていく杏を見て、ふと冴えた考えが浮かぶ。
 よく考えりゃ春原なんかより遥かに頼りになる逸材がここに居るではないか。
 凶暴だが外面は良くて教師からも信頼されている魔性の女、藤林杏。
 こいつなら部の一つや二つ潰すも作るも自由自在だろう
「ところで杏。頼みがある」
「へ。なによ急に改まって」
「演劇部を作りたいんだ。今日の放課後までに」
「は?」
 杏は鳩が豆鉄砲食らったような顔をした。
 こいつの性格からすると鳩ってーかカラスの方だが。
「大丈夫? とうとうあんたにも春原が完全に移っちゃったの?」
 むしろお前の反応に春原が移っている。
「どういう意味ですかねえそれ!」
「どういう意味もなにも、ねぇ」
「なぁ」
「こういうときだけ息ぴったしですねあんたら!」
 つーか遊んでる場合じゃないんだってば。
「まあ待て杏、ただ演劇部を作るというだけでは説明不足だった。
 実はかくかくしかじかという訳でな」
「本当にかくかくしかじかだけでわかるわけないでしょーが」
 ちっ、第六感に欠けた女だ。だから苦手なんだこいつは。
「これだからユーモアを解さん女は。春原、翻訳してやれ」
「はあっ? 僕もわけわかんないんですけど」
「真の男なら俺の言葉がわかるはずだ。ヘタレ女な杏より、
お前の方が想像力と理解力に優れているはず!
 俺が演劇部を作ろうとしている真の理由、お前なら……と思ったんだがな」
 とんでもない屁理屈である。
732それち3/4:2007/09/23(日) 16:39:36 ID:5ucGNiEb0
「そっそうか! ちょっと待て岡崎今考えるから!」
 そして、屁理屈に騙されるのが春原という男である。
 春原は額に手を当てうなっていたが、数秒後、ぴーんと電球が点く
ジェスチャーをして(アホである)びっと俺を指差した。
「つまり演劇部を作って純真な女優志望の美少女をたくさん入れて
 創部者の僕たちはうはうはーのよりどりみどりーの酒池肉林!
 という作戦だね!」
「……だいたい正解だ」
 細部は異なるが概ね合ってるあたり、やはり春原は俺の相棒だと
いうことを認識させられる。アホだけど。
 と、待て。なんか嫌なオーラが横から漂って来るんだが。
「へえええー。でぇ、酒池肉林がどうしたってぇ?」
 振り向くと杏がいつもの杏になっていた。なんというか、黒い。
 顔が。あとオーラが。
 つまり死の危険がデンジャラスに間近で三途の川の向こう側に
俺たちまとめてホームランされそうな雰囲気ですよ?
「まあ待て落ち着けその手を下ろせ。
 これには深いわけがあるんだ実はそら、あれだ」
「へぇ。話してごらんなさい。話が長ければそれだけ、長く
 生き延びられるから」
 本気だ! この女本気だ!
 数字の人が言いそうな脅し文句を本気で吐く杏の恐怖オーラに、
内心がくがく震えながらも、なんとか長く生き延びるための話を考える。
「えー、あー、話は文治二年の頃まで遡るんだが、あるところに
 おじいさんと」
「はい時間切れー、それじゃ死ね」
 なんだとこら、話が違うじゃねーか!
 なんて言う暇も無く、俺の意識は痛みで遠のいていった。
733それち3/4:2007/09/23(日) 16:43:57 ID:5ucGNiEb0
 ちっ。とんだ無駄な時間を食ってしまった。
 結局杏は百烈拳→スピニングキック→ソニック砲(つーか辞書)の
コンボを俺と春原に決めた後、ぷりぷりして去っていってしまった。
 くそ、もう時間がないじゃないか。
 もう放課後になってしまった。間もなくあの美少女が部室に来るだろう。
 せめて演劇部員の一人でも連れて行かないと様にならん。
 春原は気絶したままで役に立たんし、こうなったら……手近な奴を
捕まえて演劇部員に仕立て上げるしかない。
「藤林」
「はい?」
 というわけで、こいつだ。藤林杏の妹、藤林椋。外見は似ているが性格は
姉と正反対。確か部活に入ってなかったし、一応知らない仲ではないことだし、
こいつに決めた。
「ちょっと来てくれ」
 帰り支度をしている藤林に顔をぐいっと近づける。
 すると藤林はぼっと顔を赤らめ、何度も首をきょろきょろさせた。
「え、え、え?」
「頼む、一生のお願いだ」
 抵抗されてはだめなのだ。俺は一生のお願いカードを使うことにした。
 俺の必殺技である一生のお願いカードは、気の弱い奴を説得する効果がある。
 便利なのでこれまで二十枚ぐらい使っている。
「え、ええと、え? えええっ?」
「騙されたと思って、何も言わず俺についてきてください」
 最後はつい敬語になってしまった。
 つーか怖いんだよこいつに強硬手段使うの。姉がアレだし。
「え、あの……」
 藤林は誰かの助けを求めるかのように視線をせわしなく動かした。
 が、助けは来ない。いつもなら占いを目当に近寄ってくる友達らも、
俺達のかもしだす妙な雰囲気のせいで近寄ってこないようだ。
 やがて、ぎゅっと唇をかみ締めて、彼女は言った。
734それち3/1:2007/09/23(日) 16:45:36 ID:5ucGNiEb0
「は…………はい……っ」
 藤林の声はなんだかうわずったものになっていた。
 よくわからないが騙されてくれた。では杏に見つからないうちに部室へGOだ。
「きゃ、あの、ま、え、きゃあっ」
 呆然とするクラスメイトらを置いて、俺達は教室を全速力で去っていった。
 その間中藤林の腕をずっと握っていたのは、まあ役得であると言えよう。

 藤林と共に演劇部室の前で待っていると(ちなみに藤林は真っ赤な顔で
終始無言だった)、背の低い美少女が走ってきた。
 例の中庭のあんぱん美少女だ。
「はあ、はあ、はあ……」
 なぜか息が切れてるし。
「だ、大丈夫ですか?」
 藤林が声をかけて背中に手をやる。
「え、あ、はいっ。ありがとうございます!」
 美少女はしゃきん、と背筋を伸ばした。大丈夫ですよーと全身で言って
いるかのようだが、心臓が服の上からでもわかるほどばくんばくんと音を
立てている。
 でも胸は揺れてないが。
「嬉しくてつい、走ってきてしまいました」
 美少女が息を整えつつ言った。
 なお解説すると、ここでいう美少女とは藤林ではなく俺が中庭で会った
童顔の美少女のことである。もちろん藤林が美少女ではないというわけでは
なく、あくまでこの美少女の名前がわからないために、暫定的にこの美少女
のことを代名詞の美少女で呼んでいるだけである。
 解説したつもりだったが、果てしなくややこしくなった。
735それち3/7:2007/09/23(日) 16:48:01 ID:5ucGNiEb0
「それで、あの、演劇部の方ですよねっ?」
「……はい? いえ、違いますけど?」
 ってちょっ待っTA! いきなりかよ!
 まだまったく口裏合わせてNEEE!
 藤林を連れてきただけで満足して、そのへんの工作を完璧に忘れてた。
「……え?」
 途端に、今まで幸せ一杯だった美少女の顔が曇る。
 そしてこちらを見る。見るな。
 澄んだ瞳でこっち見んなっつーんだこの美少女が。
「あの……」
「む」
「演劇部員の方を紹介していただける、と聞いたんです……けど……」
「え。でも、演劇部は……」
 美少女の疑惑の視線が藤林と俺を交互に襲っている。ど、どうするべー。
 急に言葉がなまる。いや俺ここが地元だけど何かが乗り移ってきた。
 うーむ真相を明かしては俺の威厳っていうか信頼が欠け「廃部になって
しまってますよ」ることになるしここは一つ今からでもっておい、藤林!
藤林椋! この美少女が!
「え……」
「たしか去年、部員が誰もいなくなって、廃部になったはずです」
 速攻でバラしてるし! さっきからおめー連れて来た意味わかってんのか
アホー!
 って教えてなかったんだった。俺のアホー!
「で、でも……部員さんが……知り合いにいると……」
「いる!」
 俺は反射的に叫んだ。
736それち3/8:2007/09/23(日) 16:49:25 ID:5ucGNiEb0
 このままだと俺が悪者になってしまう。それだけは絶対に避けねばならんのだ。
「確かに演劇部は廃部になっていた。だが今日ここで新しく再生、新生するのだ。
 今から部員を紹介してやる!」
 なんか呆然としてる藤林と美少女を置いて、一人で発奮する。
 心の勇気3810号よ、俺に力を!
「新生演劇部の部長はここのこいつ、人呼んで藤林椋!」
 もはやヤケクソ気味な気分で俺は言った。
「ええっ!」
 なんか当人の驚きの声が聞こえてきたがあえて無視する。
「そして副部長はなんとお前だ、えーと、美少女!」
「……え、え……え? えええー!」
 びっと指差すと、美少女は首を回してひとしきりあたりを見回した。
 そしてこちらも驚きの声を上げた。
「ま、まさか美少女ってわたしのことですかっ」
 くっ! やはりいきなり副部長というのは無理があるか!
「わたし、ぜんぜん可愛くないです!」
 そっちかよ!
「お前以外に美少女がいるか!」
「藤林さんのことかと」
「え、えええっ! そんなっとんでもないですっ、わたしなんかが、びっ美少女なんて」
「そんな、藤林さんでとんでもなかったら、わたしなんかもうどうしようも」
「いえ、そんな」
「そのっ」
「えーいうっとおしい、素直に認めろそこの美少女共!」
 つーかなんでこんなことで騒いでんだ俺達。
 でも上手くごまかせたようだ。よかった。

(了)
737それち3/了:2007/09/23(日) 16:51:47 ID:5ucGNiEb0
以上です。

レス番号完璧にずれてます。すいません……。
読んでいただいた方、とてもありがとうございます。
738名無しさんだよもん:2007/09/26(水) 00:39:21 ID:xnSferaR0
2点
739名無しさんだよもん:2007/10/16(火) 21:34:46 ID:HbORhkbm0
辛いな
740名無しさんだよもん:2007/10/26(金) 19:23:12 ID:557BHyb5O
age
741名無しさんだよもん:2007/11/12(月) 01:22:17 ID:Nx6PVdchO
742名無しさんだよもん:2007/11/12(月) 02:49:17 ID:CYtRoWDV0
1点
743名無しさんだよもん:2007/11/27(火) 16:32:29 ID:YN8tXfmkO
744泉 こなた:2007/11/28(水) 03:26:50 ID:ohTdgMyK0
黒崎恵。
745名無しさんだよもん:2007/11/30(金) 07:57:36 ID:Ikh8iNRT0
ほほーお
746喧嘩の原因は? 1:2007/12/04(火) 02:38:12 ID:FOFCy2zQ0
 昼休み。取り立てて用事のなかった俺は、演劇部の部室前までやって来ていた。
 その日はたまたま寝不足だったから、昼寝でもしようと思っていたんだ。
 だが、いざ部室の前に立つと、中から何やら話し声が聞こえてくる。

「……もう、最悪ですっ」

 この声は風子か。
 うーむ。昼寝をするには向かないシチュエーションになってしまった。だが、別に俺はあいつのことは嫌いじゃない。
 中で誰と話しているのか気にもなったから、扉を開けて部室に入った。
 と、そこにいたのは風子と渚だった。部屋の中央に置かれている机を挟んで立ち、何故か剣呑な雰囲気で睨み合っている。
 そして二人共、俺に気付くなり一様に険しい視線を向けてきた。何だ?

「ど、どうしたんだ、お前ら」

 二人の視線を一度に受けて、さすがに俺も少々ビビった。
 普段のほほんとしている奴らが怒ると、ギャップのせいか妙に怖いよな。
 と、風子が俺に向けていた視線をついと斜め上方向にスライドさせて、腕を組み、不機嫌そうにキッパリと言う。

「見てわかりませんか? 風子、渚さんと喧嘩をしているんです」
 そうか喧嘩か。大人気ないな、お前ら。
「いえ、これはもう喧嘩なんて生易しいものではありません。むしろ抗争と言ってしまっていいくらいです。いえ、それどころか、これはもはや戦争です」

 へえ。で、原因は?
 風子が答える。 
「渚さんが、風子の好きなものを取ってしまおうとするからいけないんです。それは風子が自分のものにするって決めたんです。
 つまり、渚さんはいけない泥棒です」
「泥棒じゃないですっ」
747喧嘩の原因は? 2:2007/12/04(火) 02:41:43 ID:FOFCy2zQ0
 胸の前で握り締めた拳をブンブンと振り、渚がそれに口を挟んだ。「私だってずっと好きだったんです! だから、風ちゃんには渡せないです」
 つまり、好きなものを取り合っているわけだな。
「そこはかとなく最悪ですっ」
 と、また風子。「風子の方が、絶対それを強く好きだと思います。いえ、むしろ愛してしまっていると言っても過言ではないでしょう!」
「私の方が好きに決まってます!」 

 二人共、声高に強く主張する。何だ、一体何を取り合っているんだ? にしても、それだけ主張するなら、お互いかなり好きなものなんだろうな。
 気になって俺は訊いてみる。
「お前ら一体何を取り合っているんだ? 俺にも教えてくれよ」
 そう俺が尋ねると、渚は途端に目を泳がせた。
「そ……それ、は……」

 何だ、その反応は。
 まるで、今まで怒りで我を忘れていて、ふと我に返ってとんでもないミスを犯してしまったことに気付いたみたいじゃないか。
 風子の方はと見ると、同じように視線を空中にさまよわせて、ソワソワと落ち着かない素振り。
 ははーん。俺に言えないようなものなんだな。
 俺は試しに推理してみる。うーん。俺に言えないもの……。

「ヒントをくれ。それは食べられるものか?」
 そう言って風子を見た。風子は慌てたように首を振る。心なしか少し顔が赤くなったように見えるが、きっと俺の気のせいだろう。
 風子が質問に答えた。「食べられなくはないですが、きっと美味しくはありません」
「食べるなんてとんでもないですっ!」渚がまた口を挟んだ。「食べちゃったりしたら、私、許さないです!」

 食べ物ではない、と。
 じゃあ、もしかしてあれか…?
「そいつは、もしかして尖った部分があったりしないか?」そう俺は訊いてみる。
 風子がふるふると首を振って答える。「尖っているかどうかと訊かれれば、時と場合によると答えるのもありかもしれないです」
 すると、渚が慌てたようにピッと風子を指差して言う。
「嘘ついたらだめですっ! 時と場合で尖ったりしないです!」
「わからないです。時には尖ったりするかもしれないです!」
「そんなはずありません!」
748喧嘩の原因は? 3:2007/12/04(火) 02:43:53 ID:FOFCy2zQ0
 ああ、何だかもう訳がわからなくなってきた。とりあえずヒトデではない、と。
 事態が混乱するから、もう風子に質問するのは止そう。
 そう思い、俺は渚の方へと向き直った。
 何故か肩をびくんとさせる渚。そして、そっと目を伏せる。

「……な、なんですか、岡崎さん……」

 何故か耳まで真っ赤にさせて、俯きながら渚が呟く。
 いや、何って…。ちょっと質問しようと思っただけだが。

「いや、だから、二人が取り合っているものって一体何なのかって…」
 すると、渚はそろそろと視線を俺の顔に向け、そして再び足元に落とした。
「その……それはあの……岡ざ……何でもないです」

 ん? 今何か答えを言いかけたんだろうか? あいにく、良く聞き取れなかったぞ。


  つづく。
749名無しさんだよもん:2007/12/04(火) 23:51:15 ID:c56IqsofO
期待期待
750名無しさんだよもん:2007/12/14(金) 09:22:01 ID:KTo/jMqb0
×風ちゃん
○ふぅちゃん
751名無しさんだよもん
アニメ化したから久しぶりに葉鍵板に戻ってきたんだが、まだこのスレあったんだな

ところで、朋也と杏がの喧嘩話のSSって途中で止まったままなんか?
あれ結構楽しみにしてたけど掠に諭されて以来の続きは結局投下されなかったのか…orz