1 :
名無しさんだよもん:
そんなものお願いします
2 :
名無しさんだよもん:04/08/19 13:30 ID:rYZxfW3U
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
くれ厨スレは削除指定
昔そんなスレ在ったな。ある悲劇で消滅したが
「美由希さん! 忍さん!! さくらさん!!!」
人間達の凶刃によって、次々と倒れていく仲間たち。
村に点けられた炎が、さながら地獄絵図のようだった。
7歳の祐一には、耐えられる様な光景ではなかった。
「祐一! こっちだ! 早く来い!!」
幼馴染の晃也が叫ぶ。
晃也の隣には、少し震えている女の子がいた。
泣き声をあげないように、必死で晃也の袖を握っていた。
誰もが必死だった。
「へぇ…、今度も子供が相手かよ…。」
下卑た声と共に現れる人間たち。
新たに祐一をターゲットにする。
その手には、女の子の生首があった。
「あゆ…、あゆぅぅぅっ!!!」
呆然と立ち尽くしたまま、幼馴染だった少女の名前を呼ぶ。
いま、先程までの。
「くそっ…、祐一早くしろ!!」
晃也が必死で声をかけるが、祐一は動けなかった。
唇から、血が流れ落ちている。
あゆを殺された男たちに飛び掛りたい気持ちを必死に抑えて
いるのだ。
それもその筈、晃也とあゆは兄妹だったのだから。
この場で一番悔しいのは、間違いなく晃也だった。
その時祐一の目の前に、男が立った。
「恭也さん…。」
自分たちの剣の師匠でもあり、兄的存在でもあった高町恭也が
風のように現れたのだ。
「早く逃げろ、祐一。 此処は俺がなんとしても抑える。」
両手の小太刀を構え、人間たちと対峙する。
眼に見える数だけで10対1。
あとは煙で見えないが、おそらく数えるのも嫌になるほど、
人間たちがいるのだろう。
「きょうや、さん…。」
祐一が呆然とつぶやく。
まもなく戦い−いや、これを戦いと呼ぶには語弊があるが−
が始まった。
10数人を相手に、必死で戦う恭也。
その光景を、眼に焼き付けるかのごとく、祐一は見ていた。
「いい加減にしろ! お前は恭也さんの気持ちを踏みにじる
つもりか!! 今、俺たちがやらなければいけないのは、
此処で呆然としている事じゃないだろう!!」
そんな祐一の腕を無理やり引っ張って晃也は走り出す。
語気の強い発言とは裏腹に、眼には大粒の涙が浮かんでいた。
「俺達が、必ず…。」
最後までその言葉を言う事は無く、晃也は祐一の腕を捕まえた
まま、村を走り去った。
それから五分もした後だろうか、30人の人間を倒した恭也が
力尽きて人間たちに殺されたのは…。
これは、祐一たち『亜族』の復讐の物語…。
この世には、3種類の生物が地を支配していた。
まずは、『人間族』。
最も数が多いが、一番脆弱な存在。
だが、どの種族よりも、生きる事が上手かった。
2つ目は『魔族』。
数は人間の半分以下だが、強靭な肉体と、圧倒的な攻撃力で
数のハンデをカバーしていた。
そして、人間のおよそ10倍の寿命を持っていた。
この二つの種族は、元々仲が悪かった。
では、何故戦争などが中々起こらなかったのだろうか?
能力だけで見れば、完全に魔族は人間を圧倒していた。
だが、魔族は人間を支配できない理由があった。
それは、人間が唯一勝っていた物があったから。
『魔術』、一般的にそう呼ばれるものである。
自然の力を使い、人為的に神秘・奇跡を再現する事。
その力で、人間は完全に弱さをカバーできた。
だから均衡していたのだ。
どちらも動けず、何年もの時が過ぎた。
その間で、新たな種族が生まれた。
それが第3の種族である『亜族』。
人間と、魔族のハーフの事である。
外見は、殆ど人間と変わらない。
魔族と人間族、二つの良い所を持っている最強の存在。
だが、数は数えるほどしかいなかった。
戦う為の準備が全て揃った人間側が戦争を起こした時、
『亜族』が、悲劇の一族となった。
言ってみれば、『亜族』はどちらからも疎まれる存在と
なってしまったのだ。
魔族側からは、「人間族の血を引いているから」という
理由で男は虐殺され、女は蹂躙の限りを尽くされた。
人間族からは、「魔族の血を引く物に生きる価値無し」と
魔族と同じような事をされた。
元々少なかった『亜族』は、あっという間に殺された。
最盛期には1000人以上いた『亜族』達は、3人を残して
完全に滅んでしまったのだ。
皮肉な事に、『亜族』が滅ぼされてから2週間後、双方の
兵が疲弊しているのを理由に、あっさりと戦争は終わった。
お互いの領地を決め、絶対不可侵の条約を取り決めると、
後は何事も無かったように終わってしまった。
残されたたった3人の子供たちは、全てを恨んだ。
人間たちを恨み、魔族たちを恨み、何より何も出来なかった
自分達の弱さを恨んだ。
それからの10年は、人里離れた場所で、誰とも交わらず、
たった3人で訓練し続けた。
祐一と晃也はひたすらに剣技を磨いた。
少女−名は付けられていなかったのでお嬢と呼ばれていた−は
才能のあった魔術を徹底的に訓練した。
血反吐を吐き、死に直面する事など、数え切れないほどあった。
それでも彼らは生き延びた。
ただ、大切な人たちの敵を討つ為に。
10年という間で、どん底の闇の中で、3人は強くなった。
もはや敵無し、とまで言えるほどの実力を手に入れた。
年上の二人が17歳の誕生日−師匠である高町恭也と同じ年齢に
なった時のことだ−を迎えたとき、3人は旅を始めた。
全てを奪った奴らへの復讐をする為に。
これは、悲劇を味わった『亜族』の復讐の物語である…。
12 :
☆ヽ(>ヮ<ヽ):04/08/19 16:19 ID:n9qcHQ7D
U-1警報発令ですっ
こ…怖い…水月ってそんな話だっけ?
>>13 NOR先生を知らないのかね?
「死ぬのはそいつが弱いからだ」は彼の名言中の名言だぞ。
どろり濃厚もろこし味
16 :
(ノ>ヮ<)ノ☆:04/08/19 17:01 ID:n9qcHQ7D
×どろり濃厚もろこし味
○どろり濃厚焼きもろこし味
クロスオーバーイレブン
そこは地方の小さな村だった。
4〜500人が住むのどかな雰囲気の村。
その村は、一面、紅く染められていた。
倒れている複数の体から飛び出た鮮血。
その鮮血は天井でさえも、紅く染めていた。
どれもが息をしていない。
すでにタンパク質の塊と化している。
「なぜ、何故こんな事をするんだ!!!」
ヒステリックな声で、男は叫んだ。
その手には銃が構えられている。
当たり前だ、本人は罪になるような事はしていない。
いや、そう思っていた。
人間は、『亜族』をゴミの様にしか思っていなかったから、
罪の意識を持つほうが珍しいのだ。
「…かつての罪を償ってもらう為…、俺たちは今、此処に
存在している…。」
ゆっくりと一振りの日本刀を構える祐一。
その眼は、冷機すら感じさせるほど冷たかった。
傍にいる晃也とお嬢は手を出さなかった。
今回の自分たちの役目は露払い。
もうその仕事は終わっている。
あとはただ、見届けようとするだけだった。
祐一の体がゆっくりとぶれる。
「ヒィ…、アァァァァッッ!!!!!」
狂ったような叫び声をあげて、男は手に持っていた銃を
乱射した。
祐一は勿論、ただ立っているだけの晃也とお嬢にさえ掠りも
せず、銃弾は飛んでいった。
ズシャッ!!!
銃の弾が出尽くしたと同時に、男の首が飛んだ。
一瞬の静寂の後、大量の血が男の首から吹き出した。
「…終わりだ。」
一言だけ呟くと、晃也とお嬢の方へ歩いていく。
「これでこの町の任務は終了だな。」
先程までとはがらりと口調を変えて、祐一は嬉しそうに言った。
本来の祐一の性格はこちらのほうである。
「…ああ。 では、次の村に向かうとするか。」
無表情で言う晃也。
だが、2人にはその言葉から出ている嬉しさを感じ取れた。
「うんっ! じゃあ、早く行こうよっ!」
お嬢が一番嬉しそうな声で話す。
見た目と同じで、お嬢はこのメンバーの中で一番子供っぽい。
その様子に少し苦笑いをする晃也と祐一。
「じゃあ、行くとするか。」
「…ああ。」
「では、しゅっぱーつ!」
3人は歩き始めた。
小さな頃に交わした誓いを、貫く為に。
大切な物たちの敵をとる為に。
3人はゆっくりと歩き始めた…。
これって後の話でFateのアーチャーの呪文丸パクリしたり久瀬や一弥の惨殺、
ほか打ち切られたからわからんが佐祐理さんもむごたらしく処刑したり、他のkanonキャラをも
ターゲットにしようとしてたしまさしくやりたい放題しまくったアレだな、
さすがにこれにはあいた口が塞がらなかったよ
24 :
名無しさんだよもん:04/08/19 19:35 ID:n0BD6Sga
続きキボン
突撃厨につぶされて消されたからな
保存してる人がいたら続きたのむ
NORにメールしたら送って貰える二十話くらい書き上がっているらしい。
NORを語るスレになりました
というかもうなってるか
高町恭也ってとらハの主人公だよね
数年後…。
始まりの国『Kanon』で汗を流す男がいた。
名前は相沢祐一。
そして、祐一の後で御神流の型を繰り返すのは
晃也・名無しの少女…といったそうそうたるメンバー。
人間の若者は彼らに鍛えられ、立派になった。犯罪は激減し、不況から好況へと変わった。
人間族は裕福な暮らしができ、失業率も減った。雇用形態は、みなアルバイトやパートからすべて正社員となった。
労働条件は改善され、サービス超勤など一切なくなった。
みな幸せだった。社会福祉も完璧だ。年金も完全保証されている。
晃也たちは、国民栄誉賞を受賞して伝説になった。
それは祐一がいまわの際にみた幻でした。
しかしそれは祐一にとっては紛れもない現実なのだ。
見てくださいこの嬉しそうな死に顔。
あなたは こ ん な 顔 で 死 ね ま す か ?
誓い -交わした約束-(完)
名無し「栞ちゃんにはボクが見えるんだ」
栞「嫌です」
相沢祐一 (あいざわゆういち)
17歳
176cm 60kg
武器
日本刀 (主)
銘は高月(こうづき)。
この名前は師匠の高町恭也とその恋人で姉的存在でもあった
月村忍から一文字ずつもらった。
魔力刀 (副)
銘は『空魔(くうま)』。
由来はお嬢が全員の武器に同じ名前を一文字入れたいと言う
理由から。
原型は日本刀。
魔力 B
3人の中では一番魔術が苦手。
ランクはG〜Sまでがある。
人間族ではBランクの人間は500人ほどいる。
戦闘スタイル
日本刀による近接戦闘
得意技
牙突(がとつ)
刃を水平に返しての突進系の剣技。
威力は高い。
雫(しずく)
牙突の連携技。
牙突が避けられた時、前に行く力を筋力方向を上に転換させる。
そして飛び上がった後に刃を振るう。
牙突を避けたと思ってうかつに攻撃するとこれでやられる。
神速(しんそく)
師匠である高町恭也から教わった歩方。
集中力を高める事によって感覚時間を引き延ばし、超高速移動を
可能とするものである。
ただし、負担は大きい。
祐一は神速3段重ねまでは可能。
能力地のパラメーター化
筋力A+ 敏捷A+ 耐久B 魔力B 幸運C 切り札S
補足説明
本編の主人公その@。
顔の良さは上の下。
髪の長さは短髪よりもやや長い程度で、髪色は茶色。
本来の性格は、わりと軽い性格で、人を笑わせたりからかったり
するのが好きな普通の少年。
人間や魔族に対しては、殆ど感情を前に出さない。
まるで機械の様だよね、とお嬢談。
それは殺害方法にも反映している。
殺す事には一切躊躇わず、憎しみが強い相手には相当酷い殺し方を
行う事もある。
近接戦闘はかなりの腕前だが、晃也には敵わない。
が、それでも相当強い。
並の剣士相手なら100人がかりでも負ける事は無い。
それに加えて、天性の何かを持っている。
得意なのは勿論近接戦闘。
逆にやや苦手なのが遠距離戦闘である。
月宮晃也 (つきみやあきや)
17歳
184cm 74kg
武器
小太刀(二刀流)
銘はそれぞれ『雪虎(ゆきとら)』・『銀牙(ぎんが)』。
名前は自分の髪の色(銀)から考えた。
魔力刀
銘は『天魔(てんま)』。
名前の由来は祐一と同じ。
原型は小太刀。
魔力 A
剣士なのに、魔力もかなり高く、魔術も得意。
Aランクは人間族では50人程度。
戦闘スタイル
小太刀による近接戦闘 (御神流を伝承している)
得意技
薙旋 (なぎつむじ)
御神流の奥義の一つ。
抜刀からの高速4連撃。
薙で敵の攻撃を払った後、敵の背後に踏み込みながら2撃目を
放つ強力な技。
師匠の恭也が得意だったため、完成度は高い。
射抜 (いぬき)
御神流の奥義の一つ。
長い間合いからの、高速連続突き。
虎切 (こせつ)
御神流の奥義の一つ。
二刀ではなく、一刀からの遠間からの抜刀術。
虎乱 (こらん)
御神流の奥義の一つ。
二刀で放つ連撃技。
神速 (しんそく)
御神流の奥義の歩方。
解説は祐一のときと同じ。
なお晃也は神速4段重ねが可能。
ただし足への負担が尋常では無いので、一日に3回が限度。
それ以上使うと、足の筋組織が壊れてしまい、最悪の場合、
歩行に支障が出てしまう恐れがある。
能力のパラメーター化
筋力A+ 敏捷A+ 耐久B 魔力A 幸運D 切り札S+
補足説明
本編の主人公そのA。
顔の良さは上の上、チームで一番の美形。
が、本人が人間嫌いのため、殆ど生かされる場所は無い。
髪の長さは肩に掛かる程度で、髪の色は銀。
もともとの性格は祐一と似ていたが、戦争の影響で感情が上手く
出せなくなってしまっている。
その為、晃也を知らない人間なら、よく言えばクール、悪く言えば
無感情な人と言い表される。
祐一と同じく相手を殺すときには一切躊躇はしない。
細身の祐一に比べ、体つきは晃也の方が良いので、神速しかり、
他の技しかり、効力は高くなる。
今の時点では自分が強い事は判っているが、潜在能力の高さでは
祐一のほうが強いという事を知っている唯一の人。
得意なのは勿論近接戦闘だが、特に苦手な距離が無いかなりの
万能さを持っている。
殺された月宮あゆとは、兄妹の関係(双子)。
名無しの少女(=お嬢)
14歳
144cm 32kg
B66 W47 H68
武器
ナイフ
お嬢は魔術師タイプなので、使用頻度は低い。
が、切れ味は抜群で、お嬢自身もわりと強いので侮れない。
銘は無い(洋モノなので銘の概念が無い)が、お嬢はメデスと
呼んでいる。
魔力刀
銘は『海魔(かいま)』。
由来はお嬢の発言(わがまま)より。
原型は脇差。
魔力 S+
間違いなく最強の魔術師。
人間族の中にはS+の魔術師は存在しない。
最高でもSランク。
戦闘スタイル
魔術による遠距離戦闘
得意技(魔術)
Infinity Snow (無限の雪)
一つ一つが一撃必倒の威力を持った魔力で生成された雪を降らす。
なお、お嬢が味方と判断した相手に効力は無い。
広範囲・高威力の上級魔術である。
ちなみにお嬢の魔術はほとんどが自作である。
Spiral Screw (二重の螺旋)
風と風を組み合わせる事によって暴風を作る。
攻撃範囲はあまり広くないが、その分威力は異常に高い。
無論、これも上級魔術に位置する。
これも自作の魔術。
Gate of Arms (凶器の門)
自身の魔力を編みこんで作られた武器を次々と繰り出す魔術。
お嬢の魔力は、はっきり言って底なしなので殆ど、無限に撃つ
ことが出来る。
上級魔術に位置する。
自作の魔術。
Patels Wall (花弁の城壁)
花弁の形をした盾を作り出す魔術。
ほとんどの魔術・高威力の技でさえも完全に防ぎきってしまう。
今までにこれを破る事が出来たのは、晃也と祐一のみ。
上級魔術に位置する、お嬢の自作の魔術。
Bloody Force (全てを奪う鮮血)
鮮血の色をしたドーム状の魔力空間を作り上げる。
そこにいる者は自身の魔力を奪われると同時に、生命力さえも
奪われてしまう。
内側からなら魔力の高い者なら見えるが、外側から見て判る者は
まずいない。
最上級魔術の一つ。
元からあった魔術をお嬢がアレンジした魔術。
高速神言 (こうそくしんげん)
魔術を使用する際、詠唱の時間が殆どいらないという反則技。
これがあるから、お嬢はかなり強い。
能力のパラメーター化
筋力D 敏捷A 耐久D 魔力S+ 幸運A 切り札S
補足説明
本編の主人公そのB。
顔の良さは上の中で、体型と同じく童顔。
いわゆるロリ。
髪の長さは名前で判断できると思うが、水夏のお嬢と同じ。
と言うか、水夏のお嬢である。
生まれた直後に戦争によって両親が死亡した為、名前が付けられて
いない。
その時に助けてくれたのが祐一と晃也。
なので二人に感謝の念を抱いている。
最近はそれ以外にも別の感情を抱きつつあるが、本人はまだ理解
できていない。
お嬢と呼び始めたのも2人。
一応公の場では水夏(すいか)と名乗る事になっている。
性格は幼い少女そのもので、明るく無邪気な少女である。
それは人を殺すときも反映されている。
人を殺すこと=悪い事ではないので、本当に嬉しそうに人を殺す。
原因は祐一と晃也が誉めるからだが…。
耐久や筋力では2人に遥かに劣っているが、魔力が桁外れて高いので
立派な戦力である。
上記の魔術以外にも、相当数の魔術を使う事が出来る。
もの凄い物量の設定だな…
これみんなしっかり元ネタあんの?
色んな所からパクって来れば、量なんて簡単に確保できるものです。
>>45 大半は、るろ剣とFATEだな
パラメータなんてもろにそう
そういや
>>35の>前に行く力を筋力方向を上に転換させる
どういう意味?筋力方向?
>>47 前に行こうとする力を筋肉の力で抑えつけジャンプ力に変換する。
>>35を頑張って理解しようとしたら↑の意味だと言う結論になった。
>>47 それって力の無駄遣いな気がするんですが…
この祐一は銀髪じゃないんだ…
>>51 オリキャラの月宮晃也君が、クールで万能で美形な銀髪キャラですから。
銀髪なんて白髪でしかお目にかかんないけどみな見たことある?
普通に白髪だよなぁ…
しかし、U-1作者は銀髪好きだな。
金髪=DQN、って公式が作者の頭にあるから金髪祐一はいないのでは、と想像
しかし神速三段重ねに四段重ね……重ねりゃいいってもんじゃないのにねぇ。
キモ過ぎるよ、この設定。
白髪なっている祐一はいないのか
音も無く3人は雪の降る道を歩いていく。
彼らが目指している国は始まりの国『Kanon』。
全ての国は、この『Kanon』を中心として出来ている。
人口、土地、共に最大の大国である。
今までに潰してきた村−昨日のも含め、およそ30ほど−は、
言ってみれば予行にしか過ぎない。
それほど『Kanon』を潰すと言う事は意義のあること
だった。
先導している晃也は一言も発さず、後ろの祐一とお嬢は喋りは
しているものの、いつもの様な明るい雰囲気にはなれなかった。
それもそのはずだ。
『Kanon』には、個人的な恨みがある奴等がいるから。
祐一・晃也・お嬢、3人とも『Kanon』の人間に殺されて
いる。
幼い頃に瞼に焼きついた、『Kanon』の紋章。
それは、祐一たちにとっては負の産物のような存在だった。
「…くしゅっ!」
そんなシリアスな雰囲気の中、不意にお嬢がくしゃみをした。
これは、間違いなく天然だ。
いくら魔術に長けているとは言え、まだ14歳の少女なのだ。
寒くないはずが無い。
祐一と晃也は眼を見合わせ少し苦笑すると、自分たちのコート
をお嬢に差し出した。
「あっ、ありがとう!」
それをうれしそうに羽織るお嬢。
見せる表情は、本当に人間の少女と変わりなかった。
その光景に微笑むと、また歩き出した。
祐一たちは、確固とした目的がある。
どんな事があっても、必ず人・魔族を殺すこと。
その為には、多少の無理は厭わない。
それを判っているからこそ、お嬢も何も言わず晃也の後ろに
続いた。
「ねぇ。後何分で着くの?」
1時間ほど歩いただろうか、お嬢が耐え切れなくなったのか
祐一に尋ねる。
「さぁな。 たぶんもうちょっとで着くとは思うけど…。」
「祐一の言うとおりだ。 もう眼で確認できる。」
祐一の言葉に続けて、晃也が言う。
晃也の目線を追うと、うっすらと白い城壁が見えてきた。
始まりの国、『Kanon』に違いない。
「時間に直すと、後5分。 疑われると面倒だから、魔気は
消しておけ。」
素っ気無く言い捨てる晃也。
普通の人にしてみればなんと気遣いが無いと思うだろうが、
裏では晃也が気遣ってくれている事をちゃんと判っている。
心配してくれていなければ、わざわざ魔気を消せなどとは
絶対に言ってこない。
晃也は無駄な事は殆ど喋らないのである。
ちなみに魔気とは魔族、もしくは亜族が持つ特殊な雰囲気の
事である。
一定のレベルを超えた者なら比核的簡単に消す事はできる。
祐一とお嬢は互いに頷くと、魔気を完全に消した。
続いて晃也も魔気を消す。
「…入国許可をお願いします…。」
『Kanon』内でもわりと高級なホテルの一室を借りる
事にする。
セキュリティーが甘い所では、自分たちの存在を話の節々で
気付かれる可能性があるからだ。
金銭に余裕のある祐一たちは、大きな都市に泊まる時は、必ず
少し高めのホテルに泊まる事にしていた。
何事も万全の状態で始めたいからである。
「では、今回の作戦内容だ。 …今回は、『Kanon』でも
わりと有名な久瀬の家を中心に叩き潰す。 …何か質問は?」
簡潔な説明を終える晃也。
効果は最大限、無駄は最小限が晃也の基本。
それにこのメンバーの中では遠慮などは一切無い。
判らない事があれば即座に聞く。
自分の命がかかっているのだから真剣になるのは当たり前かも
しれない。
それに加えて祐一たちには目的がある。
だからなおさら、死ぬわけにはいかない。
「なんで久瀬からなんだ? もっと下っ端から潰した方が警備は
薄くなるんじゃないか? わざわざ相手側を面倒くさくする
必要はないだろ?」
「…だったら俺からも質問だ。 お前はそれで満足できるか?」
静かな声で、晃也が言う。
その声は、大きい声でもないのに部屋中に響き渡った。
「なるほどな。 確かに俺たちはそれくらいじゃ満足できない。
相変わらず最高の作戦だ、晃也。」
「ほんと。 晃也っていつもすごいね。」
「…別に誉めてもらう様な事ではない。 お前らの性格が判って
いれば、これが一番良いと思っただけだ。」
無表情のまま、晃也は呟いた。
戦争の結果無表情の仮面をかぶった晃也だが、誉められた時でも
それは揺るがない。
それでも、祐一とお嬢には晃也の感情が少し見えていた。
『照れくさい』という、少年らしい感情が。
「決行は今夜の午前0時。 今日の数は5000だ。」
それだけ言うと、晃也は部屋を出て行った。
祐一とお嬢は顔を見合わせて、そして笑った。
A.M 0:00
祐一・晃也・お嬢の3人がホテルから出てきた。
『Kanon』の夜は早い。
一年中雪が降るその土地柄、夜になるのが非常に早かった。
今夜は珍しく雪が降っておらず、綺麗に澄み切った星空が、
月が祐一たちを照らしていた。
3人には月が良く似合った。
そして3人とも、月が好きだった。
無遠慮に照りつける太陽よりも、優しく照らしてくれる月が
好きだった。
3人が3人とも黒いコートに身を包み、悠然と空に輝く月を
見上げた。
「さて、行くか!」
「…了解。」
「じゃー頑張って行こうね。」
お互いの声で確認すると、滑るように走り出した。
雪は足元に積もっていると言うのに、全く音はしなかった。
その光景は、少し神々しさが感じられた。
「…早速で悪いが、お嬢、『Bloody Force
(全てを奪う鮮血)』は使えるな?」
久瀬の館が眼に見える所まで来た途端、晃也はお嬢に言った。
「うん、使えるよ?」
「手間を省く。 『Bloody Force』が発動して
3分後に突入する。 久瀬の当主は任せたぞ、祐一。」
「ああ、任せとけ。 お前らは久瀬の息子だったよな?」
「…そうだ。 本当は2人がかりなどしなくても余裕だが、
一応俺もついていく。」
「とにかくわかったから、2人ともちょっと離れて?」
お嬢が話をさえぎるように言う。
お嬢は頭自体はとてつもなく良いのに、なぜか小難しい話は
大嫌いなのだ。
「……『Bloody Force』……。」
短い詠唱の後、紅い帯が久瀬の屋敷とその周辺の屋敷を次々と
取り囲んでいく。
晃也にはやや薄く、祐一には本当に薄ぼんやりとしか見えて
いなかったが。
「じゃあこっからは別行動だな。 任せたぜ、晃也、お嬢。」
闇に紛れる様に、祐一は消えた。
気配も絶っているので、視覚でないと確認できない。
恐らくはもう突入している事だろう。
「・・・俺たちも行くぞ、お嬢。」
「うんっ!」
二人も祐一に続くように、闇に消えていった。
「さすが晃也。 あいつの作戦、本当無駄がないな。」
祐一が感嘆の息を漏らしながら、久瀬の館を走り抜けていく。
館に配置されていたSPたちは、みな魔力不足と生命力不足の
ために、地面に伏していた。
無駄に広い屋敷の一番奥。
この屋敷の中でも一際豪華な扉。
お嬢の『陣地解析』の位置と相違は無い。
祐一はその扉を堂々と開け放った。
パァン! ギィン!!
それは一瞬の攻防。
一応魔術師の端くれである久瀬は館の異変に気付いていた。
その為眠りにつく事無く、息を殺して銃を構えていたのだ。
だが、そんな健気な行為も祐一の前では無意味だった。
祐一や晃也、お嬢には銃、それも実弾銃はまず当たる事は無い。
死すら生温いような地獄を味わって来た者にとって、素人同然の
銃技が当たるはずも無かった。
「お前が、久瀬達臣で間違いないな…。」
先程までの表情とは全く違う、冷たい表情で問う祐一。
この瞬間に、祐一は復讐者に戻っていた。
対する久瀬は沈黙。
いや、喋る事が出来なかったのだ。
祐一の、あまりの威圧感に。
「沈黙は肯定とみなす…。 俺たちは、過去の罪を償わせる
為に此処に参上した。 貴様には此処で死んでもらう…。」
死刑宣告。
その言葉が終わると同時に祐一の体がぶれる。
『神速』。
感覚時間を引き延ばし、超高速移動をする最強の歩方。
達臣の目には祐一の姿は殆ど映ってない。
ただ、何の前触れも無く死が襲ってくるだけだ。
「…死ね。」
祐一が達臣の後ろに姿を現す。
右手に持っていた刀を鞘に戻す。
キンッ!
小気味良い音が部屋に響き、その音と同時に達臣の首が飛んだ。
表情は恐怖に駆られたまま。
何をする事も出来ずに、久瀬の当主は死んだ。
「後は、晃也とお嬢に任せれば大丈夫だろ。 俺はもう戻って
おくか…。」
小さく呟くと、祐一は音も無く黒いコートを翻し部屋を出た。
黒と紅に彩られたコートが、月夜の淡い光に輝いて、とても
美しく見えた。
祐一が達臣を殺す前の時間を遡る事、2分。
「ここか、お嬢?」
「うん、間違いないよ。 微弱だけど、魔力を感じるしね。」
晃也とお嬢は久瀬達臣の息子、達人(たつひと)の部屋の前に
立っていた。
「今回はどちらが殺る? お前がいくのか?」
「うーん、どっちでも良いよ。 晃也がやる気出ないんだったら
ボクがやっても良いし。」
にっこりと笑って、お嬢が言う。
その屈託の無い笑みに、晃也は少し微笑った。
「では今回は俺が殺る。 お前は何もしなくて良い、俺が完全に
守りきってやる。」
「うん、じゃあ任せるね。」
それで会話は終わり。
此処からは、復讐者として行動しなければならない。
部屋の扉を無造作に開ける。
「『Aqua Bullet(水の弾丸)』!!」
開けた瞬間に、達人の魔術が襲ってくる。
達人は、今の不穏な雰囲気を感じ取っていたのだ。
部屋の扉の向こう側からの魔力も感じていた。
だから先手が取れたのだ。
しかし、晃也の瞳は小揺るぎもしない。
「…ふっ!」
即座に小太刀を抜刀すると、全ての水を叩き落す。
魔術であるが故に個体としての性能を持っているから、簡単に
水の弾丸たちは地面に落ちた。
「そんな微温い魔術で俺を殺すつもりか? 俺を殺すのなら
その程度では永遠に無理だな。」
小太刀を鞘に戻しながら、無表情のまま、晃也が言う。
だがその眼には明らかな侮蔑の感情がこもっていた。
「な、何だと…!」
その言葉と眼に、達人は激昂する。
久瀬は有名ではあるが、魔術師の家系としては2流だった。
それでも、プライドはある。
鍛錬を重ねてきた魔術を否定されたのでは仕方ないのだろう。
もっとも、それを口に出せば『その程度で鍛錬したと言える
のか?』と余計に見下されるだろうが。
「気に障ったか? ならもう一度、魔術を撃たせてやろう。
お前の最高の魔術で、俺を殺して見せろ。」
そう言って、少し微笑った。
その笑みは、そこか狂気に近いものが感じられた。
「後悔するなよ…! 深遠に眠る全ての炎よ………………、
我の手に! 『God Flame(神なる炎)』!!」
達人の手から爆炎と言ってもおかしくは無いほどの炎が迫って
くる。
恐らくは上級魔術に位置するであろうそれを撃たれても、
晃也は全く動じる事はなかった。
「微温いな…。 『Ice Wall(氷の壁)』。」
声と呼応して、晃也の前方に大きな氷が出現する。
晃也1人を守るには大きすぎるが、お嬢には指一本触れさせない
と約束したので、それを律儀に守っているようだった。
達人の渾身の炎を渦は、晃也の氷の壁によって完全に相殺された。
「…気は、済んだか? では、消えてもらう…。」
晃也が小太刀に手をかける。
その構えのまま、『神速』に入った。
晃也の体が掻き消える。
全ての時間をスローに感じながら、晃也は進んでいく。
…死を届ける為に。
「…『薙旋』…!」
ザシュッ! ザシュッ! ドシュッ! グシャッ!
4対の音が部屋に響くと、達人はそのまま命を手放した。
部屋中に飛び散る鮮血。
当然、返り血が晃也に飛び掛る。
それを避けようともせず、晃也は自分の小太刀に付着した血糊を
まるで汚らわしい物を払うように一振るいした。
「お嬢、返り血は…?」
「うん、大丈夫、一滴も当たってないよ。 ありがとう、晃也。」
「…約束だからな。 今回は指一本触れさせないって言う…。」
無表情のままだが、そっぽを向く晃也。
その姿を見て笑うお嬢。
本当に不器用、と思いながら…。
「じゃあ、いこっか? 祐一も待ってると思うよ?」
「…ああ、行くか。」
二人は並んでその部屋を後にした。
残されたのは死体のみ。
『亜族』の復讐が、また一つ成就された瞬間だった。
「よう、遅かったな。 手間取ったのか?」
既に戦いーと呼ぶには些かあっさりしたものだったが−を終えていた
祐一が軽く言う。
「…愚問だ。 先に魔術を撃たせてやっただけだ。」
「詠唱が無駄に長いから、時間がかかっちゃったんだよね。」
憮然とした表情で晃也が、くすくす笑いながらお嬢が言う。
「なるほど。 まっ、これで今日の任務は成功って事か。」
「ああ。」
「完璧だよね〜。 私は出番が無くてつまらなかったけどぉ。」
口々に言いながら、3人はハイタッチを交わした。
始まりの国『Kanon』での復讐の第一ラウンドは、『亜族』の
圧倒的な勝利で幕を閉じた。
なんというかその
復讐というより虐殺ですな
これじゃ主人公たちにまったく同情できなくなりますな
A.M4:00
祐一たちの朝は非常に早い。
睡眠時間は2〜3時間が基本で、空いている時間はもっぱら
訓練の時間に割かれている。
今朝も剣士の祐一と晃也は2人で実戦を。
お嬢は文献を読みながら、新しい魔術の作成に励んでいた。
「はあぁぁぁぁっっ!!」
「…ふっ!!」
渾身の力を込めた祐一の刀が振り下ろされる。
ギィン!
それを左手の小太刀で弾く。
攻撃後の一瞬の隙を狙って、右手の小太刀が動く。
ヒュッ!
喉笛を狙った攻撃、祐一はその攻撃を紙一重で避ける。
あとコンマ1秒遅ければ喉から大量の出血をしていただろう。
薄皮がめくれ、少し血が出ていた。
「晃也! お前、殺す気か!!」
「…そのくらいの攻撃、避けてみせろ…。」
祐一の言葉をものともせず、続いての攻撃に入る晃也。
小太刀を袈裟から切り落とす。
その攻撃も何とか半歩体をずらす事によって対応する。
晃也の体が、少しよろめく。
「もらったぁ!」
祐一がその隙を見逃すはずが無い。
そのまま、晃也の背を狙って刀を振り下ろす。
「…チェックメイトだ、祐一。」
刀を振り下ろそうとした構えで、祐一は動きを止める。
いや、止められる。
祐一の首筋に晃也の小太刀が当てられていた。
よろめいた様に見せたのはフェイクだったのだ。
相手に隙を見せる事によって、相手を隙だらけにしたのだ。
もっとも、祐一や晃也レベルでないと、間違いなく殺される。
常を超えたレベルにいるからこそ出来る戦法。
祐一はこれを鍛錬のたびに見せ付けられてきた。
今までの通算成績は…250連敗してからは覚えていない。
祐一は、まだ1勝も晃也からあげてはいなかった。
「くっそ、また俺の負けかよ…。」
悔しそうに呟く祐一。
目の前で涼しげな表情をした晃也に勝てないのが悔しかった。
「…そう気落ちするな。 お前はまだ覚醒していないだけだ。
最終的には俺よりも強くなる、お前は。」
…これもいつもの言葉。
晃也は常日頃から祐一のほうが強くなると言ってきたのだ。
だが、祐一はそれを信じていなかった。
幼い頃からずっと自分の上を行き、常に最善の行動をとり、
どんな強敵にも負けなかった晃也と言う人物が大きすぎて。
「…あんまり信じれないけどな。」
ふてくされた表情を見せ、祐一が呟く。
「いつか判る。 俺の言ってた事は正しかった、と。」
確信していると言った感じで晃也は言い切る。
そして抜き身のままだった小太刀を音を立てて鞘に戻すと、
そのままその場を後にした。
「俺には…、そんな力はねぇよ…。 もしあったんなら、あの時に
発動してなきゃおかしいだろうが…。」
祐一は晃也の背中を見つめながら、泣きそうな表情でそう呟いた。
まだ消えない、過去の悲しい風景を見つめながら。
「それで、今日からどうするの?」
A.M 6:50
朝食を終え、おもむろにお嬢が尋ねた。
珍しく祐一と晃也が次の日の作戦を言わなかったらだ。
「…祐一。」
今回は俺じゃない。
そう、暗にお嬢に伝える。
お嬢もその反応で気付いたようで、じっと祐一を見つめる。
「今日からは…、非常に不本意だが学園に通う。 人間の学園だが
つてがあるし、俺たちは『亜族』の気を隠せるしな。」
本当に不本意そうに言う祐一。
晃也は相変わらずのしかめっ面、お嬢が一番驚いたようで、口を
パクパクさせている。
「ちょ、ちょっと待ってよ! なんで人間なんかの学園に通わないと
いけないの? それ、ちょっとおかしいよ!」
いい感じで激昂するお嬢。
こうなったら中々説得は難しい。
今までの経験がそう物語っていた。
「晃也…、後は頼む。」
祐一がギブアップし、晃也に手助けを求める。
晃也はこの中で誰よりも論理的思考を持っているからだ。
お嬢を説き伏せる事も−容易とは言わないが−可能だ。
「…了解。 お嬢、一度しか言わないから良く聞け。 学園に通う
理由は主に3つ。 まず1つはこの国の潜伏期間。 昨日5千人ほど
殺ったが、その20倍はいるこの国のホテルにとどまり続けるのは
危険だ。 2つ目はこの国の現状を調べる事。 この学園は魔術師や
剣士、その他の兵士を育てる為の機関だ。 そこに通えばある程度の
実力は判断できる。 3つ目は1つ目と重複するが学園に通うことで
他の物の目をくらませる事が出来る。 まさか学園に通っている様な
年齢の人間が大量に人を殺す事は不可能だろうと相手が勝手に決めて
くれる。 誰が来ても殺すだけだが、安全にいける事にこしたことは
ないだろう。」
「う…。」
晃也はこの会話でお嬢を完全に言いくるめた。
正論しか言わないだけに、説得力はかなり高いのだから仕方ないが。
「でも、本当に嫌いな相手に笑いかけるのって嫌だなぁ…。」
しゃがみ込んで弱音のような台詞を吐くお嬢。
仇、いや、宿敵と言っても過言では無い人間たちと肩を並べ、共に
生活しなければならないのは、拷問に近い事だ。
お嬢の気持ちも良く判る。
「まぁいいじゃん。 これも復讐劇の1エピソードだと思えば。
そのほうが楽しいだろ?」
祐一が気楽に言う。
実際、祐一はその程度にしか思っていなかった。
復讐するのには楽な事ばかりだけじゃない。
時には耐えなければならない事もあるという事を、祐一は知っていた。
それはこの7年間も同じ事だったからだ。
「…そうだね。 祐一の言う通りかも。 うん、わかったよ。」
此処でようやくお嬢も納得する。
滅多に仲間割れなんてしない3人だが、どうしても人間や魔族が
関ってくると、こうなってしまう。
大抵はこうやってすぐに終わるのだが。
「じゃあ、早速編入しに行くぞ。 なんでも実践の試験で合格すれば
その日から生徒になれるらしいから。 あ、ちなみに年齢別じゃなくて
実力別らしいからお嬢も俺たちと一緒になるだろうな。 あー、判って
いるとは思うが、ちゃんと手は抜けよ。」
「ホント!? あー、良かった。 これで少し楽しみになったよ。
それに祐一、ボクはそんなに馬鹿な子じゃないよ。」
「それもそうか。」
「…話はそこまでだ。 さっさと行くぞ。」
場を諌める様に晃也が言う。
そしてさっさと部屋を出て行った。
祐一・お嬢は苦笑を交わすと、急いで晃也の後を追った。
「では、今から編入試験を開始する。 まずはじめは相沢祐一!。」
祐一が訓練場−かなり広い、一般高校の校庭くらいはあるだろうか−の
真ん中に立つ。
真ん中以外は本当に森そのもののような訓練場だ。
「相手はAクラスの川澄舞だ。 川澄、手は抜くなよ。」
「………。」
次に登場したのは1人の女性。
女性としてはやや高めの身長に、鋭い視線、そして何も発さない無言の
姿から、威圧感が感じられた。
人間のレベルで言うならば、間違いなく強いのだろう。
もっとも、毎日化け物のような実力を持っている相方たちと訓練している
祐一にとっては、この程度の剣気はどうと言う事は無かった。
「時間は無制限。 では、始め!!」
その言葉と同時に2人が同時に動く。
『神速』を出せば一瞬で勝負がつけれるが、手を抜かないと色々面倒なので
禁じ手とした。
同じタイミングでの抜刀。
奇しくも相手も祐一と同じ日本刀使いだった。
ギィン!!
2人の刀が音を立てる。
…その音は、きっと悲鳴に近いのだろう。
衝撃で少し間合いができる。
続けさまに舞は祐一に切りかかる。
「せぇぇぇぇっ!!!」
渾身の力を込めた一撃、それを肩口に照準を定める。
祐一は降りかかってくる刀を余裕の表情で避ける。
そしてそのまま反撃に移る。
ガィン! ギィン! ガキィ!
日本刀の擦れ合う音が響き、その度に火花が散る。
本気には程遠い祐一の剣戟だったが、それでも舞にとっては脅威だった。
流れるような刀の動きの前に、防御するのが必死だった。
「…くっ!」
ギィン!
首筋を狙われた刀を何とか受ける。
しかし筋力の差が有るため、徐々に舞の首筋に刀が向かっていく。
ここで舞は勝負に出た。
両手で持っていた刀を、片手持ちにしたのだ。
「ぐっ…!」
当然力に耐え切れずに舞は吹っ飛ぶ。
舞に伝わった衝撃は、ダメージとしてかなりの物だろうと予測される。
そんな状況で余裕に満ちているはずの祐一は、
「大した実力だな。 この状況でこんな事するなんて。」
なぜか相手を賞賛していた。
その答えは祐一の刀が炎を上げている事だった。
あの一瞬で、舞は炎の魔術弾を放っていたのだ。
普通の人間なら、たとえ相当の実力者でも間違いなく直撃していただろう。
ただ、祐一たちは次元が違っただけだ。
炎の弾が飛んできたその一瞬だけ本気を出し、炎を掻き切った。
ただそれだけ、非常に単純なやり方である。
実践しろと言われれば、99.9%の人間は出来ないだろうが。
「はい、終わりっと。 中々楽しかったぜ、舞さん。」
子供のような笑顔を浮かべて、祐一は舞の目前に刀を向けた。
「しょ、勝者、相沢祐一!!」
その声と共に、訓練場が大きく沸いた。
Aクラスの−しかも相当の実力者である−川澄舞を完全に制したのだから。
といっても、本人は大した事はしていないというような表情で、晃也と
お嬢の所に戻り、
「楽勝!」
と言ってお嬢とハイタッチを交わしていた。
編入試験、相沢祐一、文句なくAクラスに合格。
83 :
名無しさんだよもん:04/08/25 15:00 ID:fDVghdBY
>>78 >昨日5千人ほど殺ったが、その20倍はいるこの国のホテルにとどまり続けるのは危険だ。
( ゚ Д゚) …?
(つд⊂)ゴシゴシ
>昨日5千人ほど殺ったが
_, ._
( ゚ Д゚) …
(つд⊂)ゴシゴシ
>昨日5千人ほど殺ったが
_, ._
(;゚ Д゚) …?
間違いなく何度見ても5000人ですな
それといやみが過ぎる。正体隠す気ないだろ
んで、七話辺りから人間の反撃が始まり、
三人が惨殺される話になるんですよ。
前に国崎と名無しの少女が出会うSSのスレ無かったかのぅ
あれなかなか微笑ましくて好きだったんじゃが
北の将軍様とおなじ位の強さですな。>昨日五千人くらいやったが。
ホテルにとどまり続けるのが危険だから、学園通う?
学園に泊まるつもりかよっ!?
今話題のU-1スレはここですか?
正直、U-1を召還してこの3人を瞬殺してもらいたい
ある意味全員U-1
「で、では続いて月宮晃也!」
どもりながら教官らしき人物が言う。
それもそのはず、川澄舞はこの学園内でも1.2位を争うほどの剣士なのだ。
教官にも勝ってしまう様なレベルの人間をあっさりと倒してしまった。
その事実に驚かずにはいられなかったのだろう。
呼ばれた晃也がゆっくりと訓練場の真ん中に立つ。
視線は鋭く、何処までも冷たい。
対魔族、対人間の時の表情だった。
本気は出さない予定の晃也だが、目の前に仇がいるとなると流石に抑え
きれない何かがあったのだろう。
「相手はAクラス美坂香里! 美坂、川澄にも言ったが手は抜くなよ。」
教官らしき人物の言葉には耳も貸さず、香里と呼ばれた少女はゆっくりと
晃也に対峙した。
愚問、その眼がそう語っていた。
先ほど目の前であれだけの戦闘を見せられたのだ。
そして目の前に立つ晃也が発している威圧感。
かなりの強さを持っている事は間違いない。
このところ自分と対等に戦える者が少なかった自分としては、願ったり
の戦いになる、その香里は思っていた。
…戦いが、始まるまでは。
「時間は無制限。 では、始め!!」
先ほどの戦いとは違い、両者は戦いの合図がかかっても動かない。
晃也は小太刀を構えることさえしていない。
「どういうつもり? 死にたいの?」
香里が自分の得物、長槍を手にしたまま晃也に問う。
「…お前程度の実力では、俺に掠る事も出来ない。 無駄な話は
止めてさっさとかかってこい…。」
その問いに、晃也は何でもないようにこう答えた。
相手を見下す、冷たい視線。
そして、確信に満ちたその口調。
全てが香里を苛つかせた。
「終わった後に後悔すればいいわ…!!」
ヒュッ! ヒュン!!
香里の長槍が晃也に向かって突き出される。
通常の槍よりもかなり長めの香里の槍。
それを突き出すには相当の筋力が要るはずだが、香里はそれを
何でもない様な表情のまま繰り出していた。
早さ・重さ共に申し分の無い攻撃。
…相手が晃也たちでなければ。
晃也は香里の長槍の切っ先を完全に見極め、当たらないギリギリの
所で避け続ける。
この方が香里のプライドに触る事を、晃也はわかっていた。
自分はお前より遥かに強い、この行為はそうアピールしているような物だ。
香里の攻撃は止まらない。
般若を思わせるようなそんな怒涛の攻撃を繰り出す。
それなのに、一撃たりとも当たらない。
いや、当たらない所の話では無い。
掠りさえしないのだ、渾身の攻撃が。
晃也の言葉どおりの展開になっていくのに、思わず舌打ちをする香里。
学園トップクラスの実力を持つ香里にとっては何よりの屈辱なのだろう。
学園の皆の前で、当たらない槍の乱舞を見せなければならないのだから。
まるで道化(ピエロ)のようだった。
当たらない事を体で感じながらも、必死で槍を繰り出す香里。
それを表情一つ変えず、避けていく晃也。
そんな光景が5分ほど続いた頃だろうか。
「…充分に楽しんだか?」
そう、晃也が言った。
狂気を含んだ微笑みを見せて。
「馬鹿に、しないでっ!! 『Flame Lance(炎の槍)!」
晃也の言葉に激昂しながら、香里は攻撃する。
とっておきの技の内の1つ、『Flame Lance』。
槍でも届かない遠距離の敵に対応する為の技。
槍の切っ先から炎を繰り出す技で、切っ先が当たれば炎との相乗効果
でダメージは2倍以上に膨れ上がる。
晃也には切っ先が当たらない事くらい判っている。
紙一重で避けているのは余裕の現われという事も判っている。
だからこの技を使った。
切っ先の寸前にいる晃也になら、この技は有効だと思ったから。
燃え上がる香里の前方。
香里は一瞬勝利を感じた。
だが、それは幻に終わった。
無傷のまま、全く表情の変わらない晃也が炎の中から出てきたから。
「何、で…?」
「…その程度の炎では俺を殺す事は出来ない。 俺を魔術で殺したいの
なら最上級魔術で攻撃でもする事だ。 …もっとも槍兵の出来損ないの
お前には、到底無理だろうがな。」
氷の様に冷たい言葉が、香里の心を砕いていく。
今まで培ってきた全てが、粉々になっていくような感じだった。
あの瞬間に晃也は小太刀を抜く事無く、鞘だけで炎を両断したのだ。
神技なのは間違いない。
少なくとも香里は、あれほどの剣技を見た事は無かった。
「…余興にも飽きた、此処で決めさせてもらう。」
それだけ言って、晃也は此処に来て初めて小太刀を抜いた。
光が透き通るほどに磨かれた刀身が露になる。
それは、とても美しい光景だった。
晃也の体がぶれる。
『神速』こそ使っていなかったが、それでも充分に疾い。
一瞬で香里との間合いを零にすると、
「…終わりだ。」
両の小太刀が、香里の首筋−後1ミリでもずれていれば頚動脈に到達する
であろう距離−に置かれていた。
「そ、そこまで! 勝者、月宮晃也!!」
慌てて教官がその試合を止める。
自分が此処で止めなければ、試合ではなく死合いになる。
どこか確信めいた予感がしたのだった。
晃也は音も無く、祐一とお嬢の所に戻り、
「…時間の無駄だったな。 …お嬢、頑張れよ。」
お嬢の頭を軽く撫でて、晃也は腰を下ろした。
月宮晃也、祐一に続いて文句無くAクラス入り決定。
「では本日最後の試験だ。 月宮水夏、前へ!」
「はーい。」
気合の抜けるような声を出して、お嬢がゆっくりと訓練場の真ん中に立つ。
ちなみに公の場ではお嬢は水夏と呼ばれている。
苗字はその時のノリで決めているらしい。
どうやら今回は晃也の方を選んだようだ。
お嬢は今から戦闘が出来ると言う事にうきうきしていた。
まるっきり子供のようだった。
「相手はAクラスの水瀬名雪!」
教官に呼ばれて出てきたのは、祐一の一応の血縁となる従妹の少女だった。
一応水瀬名雪は『Kanon』のお姫様に当たる。
国を治めているのは別にいるが、実質国を動かしているのが名雪の母であり
祐一の叔母である水瀬秋子だからだ。
だが、この学園にいる時はあくまで生徒。
だからこそ、教官側も立場云々を気にする事無く名雪にも言いたい事は言えた。
お嬢は、対戦相手であるその名雪を睨む様に見ていた。
眠そうな表情だが端正な顔立ち、そしてその整ったプロポーションに
「むぅ…。」
思わずお嬢はうめく。
自分がまだ殆ど成長していない事に、少しだけコンプレックスを持っている
ようだった。
「時間は無制限! では始め!!」
この戦いは、魔術師同士の対決。
水瀬名雪、学園内では『氷雪の眠り姫』と言う二つ名があるほどの実力者。
一応香里にも舞にも二つ名があるのだが、年中眠っていると言うある意味
凄い特殊能力を持っている名雪の方が有名だった。
「えっと…、名雪さん? あなたは祐一の従妹さんだから、特別に先に攻撃
させてあげる。 使えるだけの魔術、撃ってきてよ。」
その名雪に、お嬢はそう言った。
明らかに自分の方が強いと言わんばかりに。
お嬢は年齢が3人の中で一番低い分、言う事も真っ直ぐな事が多かった。
「いいの?」
と、この場で確認を取る名雪も相当ずれているようだが。
「うん。 手は抜かないで良いよ。 と言うかそんな事したらこの場で
殺しちゃうと思うけど。」
にっこりと笑いながら言うお嬢。
普段は祐一たちを和ませるその笑みからは、圧倒的な殺意が感じられた。
そのあまりもの殺意に、名雪はおもわず魔術を詠唱し始めた。
「……『Freeze Bullet(氷の弾丸)』!!」
氷柱状の弾丸がお嬢に向かって飛んでいく。
しかしお嬢は避けようともしない。
パァン! パァン! パキィン!
避ける必要が無かったから。
圧倒的な魔力を持っているお嬢は、その抗魔力も恐ろしいほど高かった。
抗魔力とは、いってみれば魔術の耐性である。
これが高ければ高いほど、天然のバリアとなって術者を守ってくれるのだ。
氷の弾丸たちは、お嬢の手前50cmほどの所で崩れ去っていた。
「ねぇ…、これがあなたの本気?」
謳う様に笑みを浮かべながら尋ねるお嬢。
だが、その眼は笑っていなかった。
戦いを楽しみにしていた自分の期待を裏切るなら、容赦はしない。
そんな様子の、冷たい視線だった。
「ま、まだ…。 ……『Freeze Storm(氷の嵐)』!!」
数秒の詠唱の後、新たな魔術を繰り出す名雪。
先ほどの魔術よりも威力はやや高い魔術だ。
ランクに直すと中級魔術程度だろうか。
当然その程度の魔術がお嬢に通用するはずも無く、やはりお嬢の手前50cm
位の所で、魔術は霧散してしまった。
一歩も動かずに冷ややかな視線を名雪に向けるお嬢。
もう、終わり?
その眼がさらに名雪に問うていた。
その凍えるような視線に、おもわず名雪は怯える。
このままじゃ、間違いなく殺される。
編入試験云々は関係なく、殺されてしまう。
名雪の魔術師としての経験が、そう言っていた。
先ほどまでよりは大袈裟なくらいに間合いを取って名雪が詠唱を始める。
はっきり言って隙だらけだった。
お嬢たちなら殺そうと思えば2秒で殺せる。
だがそれをする事は無く、お嬢は名雪の魔術が出来上がるのを、本当に
楽しそうに待っていた。
その表情は、子供が親に玩具を買ってもらうときの表情に似ていた。
長い、長い詠唱。
それは1分以上にもわたった。
これだけの長い詠唱になると言う事は、間違いなく上級魔術に属するだろう。
お嬢は少しだけ表情を引き締めると、真っ直ぐに名雪の方を向いた。
「…『Varous Ice(全ての氷たち)』…。」
その詠唱と呼応するように、大気中からだろうか、とこからとも無く大量の
水が名雪の前に現れる。
それは一瞬の間に凍結し、種々様々な形に変化する。
それが一斉に、前後左右、四方八方からお嬢に襲い掛かってくる。
威力は全て上級魔術レベル。
さすがにそれはお嬢の抗魔力でも耐え切れるかどうかは判らない。
ようやく此処で、お嬢は魔術を使う事にした。
「ボクを守って…、『Patels Wall(花弁の城壁)』…。」
1秒足らずで出来た魔術は、お嬢を隙間無く守る城壁だった。
ギィン! ガッ! パキィンッ! ガガガッ!!
魔術と魔術がぶつかり合って、激しい音が鳴り響く。
ぶつかり合う音が始まって2分もした頃だろうか、ようやく音が収まる。
名雪にとっては間違いなく切り札の一つ。
氷雪系最強と噂されている魔術師の名雪の最強の一撃。
…それすらも、お嬢の前には無力だった。
「うーん、合格点ぎりぎりってとこかなぁ? これなら、祐一にはともかく
晃也にも魔力対決で負けそうだよ?」
上目使いで名雪に言うお嬢。
見た目は完全な少女の前に何も出来なかった名雪は、呆然としていた。
「もうしゃべる気力も無い? じゃあ、終わりにしよっか。」
そう言ってお嬢は名雪の近くまでとことこ歩いていき、
「これで良い?」
腰の所に隠してあったナイフを、名雪の首筋に突きつけた。
名雪が少しでも反応していたら、当たるであろう距離に。
「そこまで! 勝者、月宮水夏!!」
教官の言葉が訓練場内に響き渡る。
その言葉と同時にお嬢は駆け出していた。
祐一と晃也のところに。
「おっと。 お疲れ、お嬢。」
まずは祐一に思いっきり抱きつく。
祐一は、某うぐぅ娘の様な対応は取らずに、慈しむ様にお嬢の髪を撫でた。
「えへへ〜、ありがと、祐一。」
祐一の頬に軽くキスをする。
充分に堪能すると、続いて晃也に飛びついた。
「…っと。 …ご苦労だったな、お嬢。」
「うん! 最後は面白かったから良かったよ。」
労いの言葉を掛け、お嬢の髪を撫でる晃也。
普段無表情の晃也だが、今は父親のような優しい眼でお嬢を撫でていた。
「えへへ、ありがと、晃也。」
そう言って祐一と同じように晃也の頬にキスをした。
お嬢、Aクラス入り2人に続いて文句無く決定。
3人がAクラス入りを決定したのを嬉しがって、またお嬢が騒ぎ出す。
祐一と晃也は苦笑いをしてお嬢の様子を見守っていた。
人間側は誰一人として知らない『人間』対『亜族』の戦いは、完膚なきまでに
『亜族』側の勝利に終わっていた。
107 :
コテとトリップ:04/08/26 21:22 ID:9xTQLC4+
・・・なんだこの電波ゆんゆんなスレは
すっげぇ嫌な性格してるな。お嬢ってw
みんなそうじゃんかU-1なんか
「はい、終わりっと。 中々楽しかったぜ、舞さん。」
だぞ
まーそうだけどね。
>『人間』対『亜族』の戦いは、完膚なきまでに
>『亜族』側の勝利に終わっていた。
この一文はさ、いづれ人間側がU−1達に勝つこともあると考えていいわけ?
続きを知る前に削除されちまったからな
ただU-1達にいれこんでるNORが人間側に勝たせる展開を書くなんて
予想もつかないよ
もうすでにkanonキャラにも被害者でてるし
113 :
名無しさんだよもん:04/08/27 01:12 ID:zQQpPJnX
さやか嬢は大安売り。
114 :
コテとトリップ:04/08/27 01:24 ID:wwOg8M3g
それはいいな!
ぬらり〜ひょん
117 :
名無しさんだよもん:04/08/28 01:15 ID:46jttK5W
さやかとことりのフタ有でKanon
文句なしの合格を言い渡された祐一たち3人は、さっそく学園の授業を
受けていた。
この学園はE〜Aクラスに分かれており、行われる授業の種類は大まか
には二つに別れている。
知識の為の授業と、訓練の為の実践の二つだ。
この学園では知識の授業を午前に、実践の授業を午後に行っている。
Cクラスから下(Cも含む)は午前午後が逆になっている。
BやAクラスの連中の邪魔をしないためである。
知識の授業は、薬学や気象学、旅をする人間になるであろう学園生に、
そう言った事を教え、他には魔術学や魔族と人間の歴史−勿論ここでも
いっさい『亜族』の事は語られていない−なども教えている。
実践は、個人の自由鍛錬の時間と相違ない。
特に実力が認められている者に関しては、何をしても別に構わないのだ。
剣技に優れる川澄舞や北川潤などは、戦場で絶対に必要になるだろう集中力を
鍛える為の瞑想の時間とし、優れた槍兵である美坂香里は、さらに素早く
攻撃が出来るようにと重りを付けての走り込みを中心に訓練を、魔術師である
水瀬名雪や倉田佐祐理は、自身の知識を深める為、そして魔術を作り出す為に
過去の文献を読んだり、魔術の訓練をしたり、といった風な具合だ。
もっとも実力が認められていない者たちは、教官が作成した訓練メニューを
元に、鍛錬しているのが基本だ。
今は午前。
−祐一や晃也、お嬢は旅をしている間に勝手に覚えてしまった−気象学の退屈な
授業の真っ最中だった。
勿論、最初から授業を受けるつもりが無かった3人は、それぞれに好き勝手な
事をしていた。
祐一は爆睡し、晃也はひたすら外の風景を見続け、お嬢は幸せそうな顔をして
−机に涎を垂らしながら−眠っていた。
それを気にした様子も無く、授業は続いていった。
「よし、ようやく鍛錬の時間だな。」
寝すぎて体が固まったのか、首やら肩やらを動かしながら祐一。
「…そうだな。」
「うー、よく寝た。 でも、机がベタベタになっちゃったよー。」
激しく嫌そうな顔をしてお嬢がうなだれる。
お嬢はこのメンバーの中で、一番感情表現が豊かなのだ。
祐一や晃也はそれが時に羨ましく見える。
「…後で俺も手伝ってやる。 だから、気にするな。」
ため息を吐きながら、晃也が言う。
「ありがとー、晃也ー!」
お嬢はそう言って晃也の首にまとわりつく。
お嬢は、こういった愛情表現が非常に直接的だった。
精神年齢が、いまいち高くなっていないらしい。
「…判ったから放せ。 で、どうする?」
まとわりつくお嬢をはがし、祐一に眼を向ける。
「そうだな…、俺と晃也は剣士タイプだから一緒に訓練するとして、お嬢は
どうする?」
「え、ボク? ボクは、祐一と晃也を見てるよ。 あなたたちは見ていても
飽きない戦いをしてくれるから。」
にっこりと笑って言うお嬢。
…言っている事は限りなく物騒なのだが。
「んじゃ、早速始めるか!」
「祐一、やる気だねー。 何でそんなに張り切ってるの?」
「いや…、そろそろ晃也に1勝したいんだよ。 何回負けたか何てもう覚え
てないからな。 次からは勝った数を数えていく事にする。」
「へぇー、頑張ってね。 壁はすっごく高いと思うけど。」
お嬢の励ましているのか、貶めているのか判らない様な発言。
これで悪意は全く無いのだから始末に終えない。
「…無駄話はそこまでだ。 祐一、来い。」
晃也が冷たい声で言い、小太刀に手をかける。
すると、今までふざけた様な表情をしていた祐一も、一瞬で真剣な表情に
なる。
ここからは、実戦。
一瞬でも気を抜けば殺られる世界なのだ。
お嬢は既に巻き添えを喰わない程度に離れた場所にいる。
…両者共に動かない。
実力がある程度拮抗している場合、下手に動く事が命取りになる事を2人は
知っているからだ。
晃也は祐一に関しては最大限の注意を払っていた。
潜在能力に関しては、祐一は自分を上回っているから。
覚醒したときの祐一を想定しながら、今の祐一と戦っているのだ。
祐一は晃也の実力を完全に把握している。
油断も隙も何処にも無い晃也を前に、無闇に動く事が出来なかった。
不意に2人の目の前を木の葉が落ちていく。
ゆらゆらと揺れながら落ちていく木の葉。
それが地面に落ちきった。
ギィン!!
その瞬間、2人の体が掻き消え、戦いは始まった。
「はぁぁぁぁぁっっ!!」
全身の筋肉をフルに使いながらの、祐一の打ち下ろし。
『神速』の状態で撃っている事は、もはや言うまでも無い。
その攻撃を、晃也は片手で受けきる。
いや、受けきるのではなく、渾身の力を持って弾き返す。
筋力に関しては、2人の差は殆ど無い。
当然、打ち下ろしの反動を使っている祐一の剣の方が、攻撃の質は
重くなる。
そんな事は、晃也は理解している。
空いた方の左手で、祐一の頚動脈目掛けて攻撃を繰り出す。
ビュンッ!
凄まじい風切り音。
祐一も咄嗟に反応し、その攻撃をやり過ごす。
もし反応が少しでも遅れていれば、祐一の首は間違いなく吹っ飛んで
いただろう。
これが祐一たちの仲間同士の実戦訓練である。
一般人は勿論、学園の生徒たちでもこれほどの訓練をしている者など
間違いなくいない。
こんな死に直面した訓練を、祐一たちは10年も続けてきた。
本当に死にかけた事もあった。
お嬢の魔力や、晃也の適切な処置が無ければ、今此処で祐一は剣を
振る事など出来なかっただろう。
そのおかげで、恭也たち大事な人たちが死んだ事から立ち直れた。
嘆いてばかり、悔やんでばかりだった弱い祐一は完全に消えた。
その事に、祐一は感謝していた。
だから、早く勝って、勝つ事で感謝の意を見せたかった。
「…遅い…!」
晃也が避けたばかりの祐一に連続攻撃を仕掛ける。
前後左右、一糸乱れぬ攻撃が、祐一の首を落とそうと襲い掛かってくる。
ヒュッ! ギィン! ガッ! ビュッ!
その攻撃を冷静に受け流す祐一。
避け、受け流し、攻撃の軌道を読んでいた。
晃也を倒すには、チャンスは一度きり。
その隙が出来るのを、今は耐えるしかない。
「くっ…、せぇぇぇっ!!」
裂帛の気合を持って、晃也の小太刀を弾き返す。
再び2人の間に刀の間合いには、やや広い程度の間合いが出来る。
次はどちらも躊躇する事は無く、
「あああぁぁぁぁっっ!!!」
「…はぁぁぁっ!!」
ガギィッ!!!
日本刀と小太刀がぶつかり合う。
閃光の様な火花が右で光、それを確認できたと思ったら即座に左で光る。
『神速』の、モノクロの世界で2人は戦い続ける。
お嬢はその戦いを脇から楽しそうに見ていた。
自分が本気を出しても絶対勝てない相手と、なかなか勝てない相手が
戦っているのだ。
面白くないはずが無い。
もっとも、本気の魔術を出せば勝てる確率は上がるが、当たった時点で
相手が消滅してしまうので、本気の魔術を使えないのが主な敗因だが。
「右、あ、つぎ左…、ああー2人とも前よりも速いよー。」
ギィン! キィン! ガッ! ギィン!
モノクロの世界で戦い続けて、早5分。
『神速』の状態のまま、実に5分間も戦い続けたのだ。
それも、途中からは『神速』2段階目に移行していたのだから。
当然、2人の体への負担が一気に大きくなる。
『これで決めれないと…、負けか…。』
『…次の攻撃で、断ち切る…。』
2人は揃って一瞬目線を鋭くさせると、また同時に動いた。
『神速』の3段階目の世界に。
周りの景色だけを置き去りにして、自分だけが普通に全力疾走している、
そんな違和感を感じながら、目の前の相手と戦い続ける。
「…『牙突』!!!」
「…『薙旋』!!」
2人の得意技が交差し、
「がはっ…!」
祐一が膝をついた。
祐一の体には、くっきりと4つの刀傷が出来ていた。
勿論、どくどくと血が流れ出ている。
立ったままの晃也はと言うと、
「……。」
無言のまま、祐一を見下ろしていた。
頬に、一筋の刀傷をつけながら。
それを自分の服の袖で軽く拭うと、
「…お嬢、手伝ってくれ。」
「うん、任せてよ。」
お嬢と一緒に祐一の治療を始めた。
「ってぇ…。 晃也、お願いだからもう少し手加減してくれ…。」
回復してもらった傷跡を擦りながら祐一が恨みがましそうに言う。
ちなみに治癒魔術は、外側の傷は治せるが、内側に残った疲労や痛み
までは消せない。
閑話休題…路線復帰
「…手を抜いていたら、今ごろ俺がお前の立場になっていた。
…それどころか、死んでいたかもな…。」
そう言って、自分の頬を指す。
「掠ってたのか…。」
「…ああ。 もうあと一歩速ければお前の勝ちだった。」
「その一歩が遠いんだよ。」
「…違いない。」
くすりと笑みをこぼす晃也。
その無防備な笑顔は、本当に年相応の少年にしか見えなかった。
「んー、二人ともお疲れさま。 祐一ぃ、また負けちゃったね。」
からかう様な声色でお嬢が言う。
事実、お嬢は祐一をからかっていたのだが。
「はぁ…、言い返す言葉がねぇよ。 くっそ、これで今日のうちに2敗目
を喫したじゃねぇかよ…。」
がっくりとうなだれる祐一。
勝ちたいと思う気持ちが強い分、負けた時の落ち込みも強い。
「残念だったね。 でも、今回は掠ったんだし、次はちゃんと当てれるよ。
頑張ってね、祐一。」
「ああ、精々努力するさ。」
お嬢の心からの励ましを、苦笑いで返す。
先の見えない1勝になりそうだ、そう確信しつつ痛む体を強引に立ち
上がらせ、祐一たちはその場を後にした。
「でも、告ぎ当てる事が出来なかったら何だか間抜けだよね。」
「余計なプレッシャーをかけるな!」
「………。」
…楽しそうに話しながら。
オリキャラって凄いよね…何でもありだもん
U-1だってそうさw
ま、しがらみのないオリキャラのほうがすごいか
>>120とか、お嬢のセリフに何か違和感を感じる。
タイトルに偽り有り。
とらはクロスオーバーしてんじゃん。
おかしいのはそこだけじゃないけどなw
序盤でみんな虐殺されて死亡したからいいんじゃないのw
135 :
132:04/08/29 18:55 ID:CYIq9CSD
それもそうかw
いや面白いと思うけどな
沸き具合が
「で、今日の予定は? どうするの?」
学生寮の一室で、お嬢が尋ねる。
学園の生徒になった時点で、通学が不可能な者は寮住まいを許可される。
Aクラスは無条件で、Bクラスは上位の者が個室を与えられている。
ちなみに今集まっている部屋は祐一の部屋である。
閑話休題…路線復帰
「どうする、晃也?」
「…今日は倉田、美坂、もしくは北川だな…。 距離的に一番近い
のが北川。 その代わりに付近の住民が少ない。 倉田はその逆。
美坂が2つのちょうど中間だ。」
どれにする、と目で軽く問う。
「うーん…、いっぱい殺せる方が良いんじゃない?」
「そうだな。 今日は倉田にするか。」
あっさりと答えは決まった。
…難易度は一番高いであろう、倉田家の襲撃に。
「…では、今日は倉田だ。 襲撃はいつも通り午前0時。 今日は
雪が降っているから、お嬢は防寒対策をしておけ。」
無表情のままそっけなく言う晃也。
だが、その言葉には深い優しさがあった。
元々、晃也は人を気遣う事を苦にしない、優しい性格だった。
他の者が嬉しくて笑っていると自分も笑い、悲しんでいると本当に親身に
なって相談を受ける。
『いい人』を地で行く素晴らしい少年だったのだ。
だが、今はその面影は殆ど見えない。
時折、祐一やお嬢に見せる程度になってしまった。
祐一とお嬢は、今と昔の晃也の差に、戦争の業の深さをいつも感じている。
その度に、耐え切れなくなるほどの憎しみが自分の中を渦巻いていく。
それが、今の祐一たちの行動概念だった。
全ては仲間たちの為に。
祐一たちは、今日も『復讐』の舞台に上がる。
しんしんと雪が降る『Kanon』の国。
寝静まった銀色の国は、黒い3つの影を鮮やかなまでに映し出していた。
黒いコートにうっすらとかかっていく銀の結晶。
それは、幻想的な光景だった。
目の前にあるのは倉田の屋敷。
今日の復讐劇の舞台である。
「…確認する。 倉田の実力者は3人、当主倉田厳治、娘佐祐理、息子の
一弥だ。 祐一の担当が一弥、お嬢が佐祐理、俺が厳治を殺る。 今回も
お嬢に乗り込む前に『Bloody Force』を使ってもらう。
…頼むぞ、お嬢。」
「うん、ボクに任せといてよ!」
にっこりと笑うお嬢。
それは掛け値なしの真っ直ぐな笑顔。
「で、俺の相手は一番未熟な倉田一弥かよ…。」
うなだれながら、祐一が言う。
晃也から一刻でも早く勝利を挙げたい祐一は、なるべく強い者との戦闘を
望んでいた。
今回それに当たるのは、剣士のクラスとしてはかなりの実力者の厳治だろう。
一弥は良く見積もっても中々の使い手どまり。
はっきり言って祐一の相手にはならない。
そして祐一が戦いたい厳治を相手するのは晃也だった。
また差が開いてしまう、焦燥にも似た気持ちが少し出てくる。
「…そう言うな。 間合いが同じ相手をぶつけているだけで他意は無い。」
「判ってる。 お前の作戦に外れは無いからな。」
が、こればっかりは仕方ないと割り切る。
倉田一弥も弱い、と言うわけではない。
たくさん攻撃をさせて、その中で使えそうな技をいただこう。
…祐一は割と狡猾だった。
「…では、健闘を祈る。」
「ああ、頑張ろうぜ。」
「まかせといてよ。」
3人は拳をつき合わせると、そのまま屋敷の中へ入っていった。
「さて、本命の敵では無いけど、せいぜい楽しむとしますか。」
屋敷の中を走りながら、祐一は呟く。
祐一にとって戦闘は復讐以外の価値は殆ど無い。
相手が自分よりも格下ばかりだから。
自分と同等の、もしくは自分を越える者との戦闘こそが、自分の実力を
上げる最良の方法だと、祐一は知っている。
晃也に勝つ為には、もっと死線を潜り抜けなければならない。
まだ霞んでしか見えない高い壁。
それを乗り越える日は何時になるのだろうか。
だが、高ければ高いほど、登った時は気持ちがいい。
倉田一弥の部屋に到着する。
最強の2文字を諦めると言う選択肢は、最初から無い。
だからだろうか。
眠っていた倉田一弥をわざわざ起こしたのは。
祐一が一弥の部屋に侵入したというのに、当の本人は眠っていた。
久瀬の屋敷の時とは違い、気配を隠していたのだが、それにしても無防備
すぎる。
静かな寝息を立てて、すぐ隣に待つ『死』に全く気付いていなかった。
「…馬鹿か、コイツ?」
呆れたように呟く祐一。
いや、実際呆れていた。
確かに『Kanon』は治安の良い国として有名ではある。
だが、昨日5000人と言う大量の人間が死んだ−恐らくは他殺だろう、そう
新聞には書いてあった−その夜に此処まで無防備なのははっきり言って
戦う者としての資格すらない。
殺そうと思えば、眠ったまま倉田一弥を殺せる。
だが、それでは何の意味も無い。
普通にやっても殺せる相手なのだから、精々役に立ってもらう事にしよう。
そう祐一は決定して、静かに気配の封を解いた。
…途端に騒ぎ出す殺気と言う死の風。
そこでようやく一弥は目を覚ました。
枕元に置いてあった剣−洋刀で、長さも一般的のツーハンドソードだろう−を
握り、こちらを睨んでいる。
「…何か、僕に用ですか?」
固い構えのまま、見当違いも甚だしい問いを尋ねる祐一。
…祐一の視線が、氷の様に冷たくなった。
殺意の波動は、さっきとは比べ物にならないほど膨れ上がっている。
「眠ったまま死ぬのは嫌だろうと思ってわざわざ起こしてやったんだが、お前には
興醒めしたよ。 倉田一弥、自身の力の無さを知り、嘆きながら死ぬといい。」
祐一の『高月』が面を上げる。
緊張感が、高まっていく。
祐一は『高月』を抜刀したまま、一歩も動かない。
一弥は洋刀を握ったまま動けない。
そう、倉田一弥は動く事が出来なかった。
幼い頃病気がちだった自分を、姉の佐祐理や父の厳治が過保護に育てすぎた。
16歳になったというのに、まだ1度たりとも実戦をこなしていない。
死に瀕する事は、一切一弥にはやらせなかった。
その結果、本物の殺気の前に体が動かなくなった。
ただそれだけの事である。
「…そうやって、一歩も動かずに死にたいのか? 折角、こっちから撃たずに
待ってやってるんだ。 全力で来いよ。」
祐一の容赦ない言葉。
その言葉で、ようやく一弥の体が少し動いた。
完全に固まっていた筋肉が、少しずつ柔らかさを取り戻していく。
固かった構えも、いつも通りの構えに戻る。
『これなら…行ける!』
軽いステップを2つほど入れて、一弥は祐一に迫る。
祐一はそれでも動かない。
一弥の動きを、観察する様にじっと見つめていた。
ブゥン!!
大きな音を立てて、一弥の剣が打ち下ろされる。
それを半歩、後ろに下がって避ける祐一。
…まだ攻撃しようとはしない。
一弥は打ち下ろした剣を、重力に逆らって強引に上に押し上げる。
ブゥン!!!
今度は祐一の前髪が数本舞った。
それでも、祐一の表情は変わらない。
そこで一弥は一旦間合いを取った。
自分ばかりが手の内を見せているだけでは負ける。
それを本能的に一弥は知っていた。
祐一の攻撃を待つ一弥。
その意図に祐一が気付いたのか。
彫像の様に変わらない表情のまま、独特な構えを取った。
刀を水平に返し、右手に刀の先端を添えるような構え。
左手は勿論刀の柄を握っている。
「お前の実力では、これは避ける事は出来ない。 動かなければ『死』に気付く事無く、
楽に死ねるぞ。」
「…動けば?」
「激痛にのた打ち回り、失意の中で死ぬだけだ…!」
そこまで言って祐一の体がその場から消えた。
一弥にとっては勿論初見の技、『神速』。
動体視力を良くする訓練を受けている一弥であっても−いや、学園内でBだのAだので
喜んでいる連中では恐らく見切る事は出来ないだろう−祐一の姿は見えていない。
それは偶然だった。
当たる直前に祐一の姿が−霧がかかった様にだが−見えたのは。
「『牙突』…!」
ザシュッ!!!!!
「ガッ…!!」
一弥の左胸に、一筋の刀傷が入る。
それだけでも十分に死に至る傷だと言うのに、祐一の『牙突』はまだ止まらない。
一弥の体を前に押し出しながら、壁に叩きつけた。
ドォン!!!
「がっ…はぁっ……。」
背中から壁に打ち付けられる一弥。
足は地面についていない。
『高月』が一弥の胸を貫いたまま壁に刺さり、それが一弥を支えていた。
体重の重みで、徐々に体は下に降りていく。
一弥の体は−それと対応するように−切り裂かれていく。
「ギッ…いっ…。」
人間であれば間違い無く耐え切る事は無理であろう痛みを、受け続ける。
徐々に地面に近づく体。
徐々に機能を奪われていく体。
『高月』から滴り落ちる一弥の鮮血。
致死量は、もうとっくに越えている。
どさっ…
「アギィィィッッッ!!!!」
ようやく一弥の体が地面に到着した。
劈くような狂気の悲鳴と共に。
「…だから忠告してやったと言うのに。 動けば激痛にのた打ち回る
事になる…と。」
「ギッ……!!」
ずぶり、肉の裂ける鈍い音を立てて『高月』を一弥の体から引き抜く。
取り出された『高月』は、柄の部分までが一弥の血によって紅く紅く
−それは狂気の色−染まっていた。
べたつく自分の愛刀に思わず舌打ちをすると、
ズシャッ!!!
遠慮も情けも一切かけず、一弥の首を切り落とした。
一息遅れて流れ出す大量の血液。
それは、血の噴水の様だった。
「俺の大切なモノを汚した報いだ。 死んだのは、自分の弱さのせいだ。
せいぜい自分弱さを呪い、地獄の生活を送るといい。」
それだけ言って祐一は簡易魔術で水を取り出す。
その水で丁寧に血を取り除く。
綺麗に洗われた刀を一振るいし、祐一は呟いた。
「任務、完了だ。」
それだけ言うと祐一は一弥の部屋を後にした。
『祐一、晃也、聞こえてる?』
突然、頭の中にダイレクトで音声が伝わってきた。
声の主は恐らくお嬢。
と言うか魔力を使って声を伝達させるような奇妙なマネはお嬢以外出来ない。
『お仕事終わったら、倉田佐祐理の部屋に来て。 面白い物、見せてあげる。』
嬉しそうな口調でそれだけ告げると、プツンと音声は途絶えた。
残るのは闇夜と静寂。
「しかたねぇな…。」
一つ大きな溜息を吐くと、祐一はお嬢の元へ走り出した。
はたして、どんな魔境が出来ているのやら。
期待半分、恐れ半分の微妙な気持ちを抱えたまま。
>学園内でBだのAだので喜んでいる連中では恐らく見切る事は出来ないだろう
他人がそれ相応に努力して出した結果を鼻で笑いますか。
この作者にとっては満点以外の点数は全てカスですか?
そのとーり、だろ。
まったくもってむかつく描写だ
作者の精神を疑うよ、他人の努力をとことんあざ笑う展開だものな
>俺の大切なモノを汚した報いだ。 死んだのは、自分の弱さのせいだ。
>せいぜい自分弱さを呪い、地獄の生活を送るといい。」
てめえが殺しておいて言うことか!!おまえのほうが地獄いけよ
っていうかこれ読んで面白いって奴いるのか?主人公サイドのむかつき度がはんぱじゃないんだけど
>祐一にとって戦闘は復讐以外の価値は殆ど無い。
>相手が自分よりも格下ばかりだから。
自分より弱い相手と知ってて嬲り殺しか。
ほーんと腐った思考だな。捕まえた虫をいびり殺す根暗なガキみたいだ。
ほんとにこれ復讐劇なの?
ただの虐殺じゃん。この話の結末こいつら三人に天誅が下らんとおかしいんじゃないか
まぁある意味面白い。毎話楽しみだよ。
物語性やキャラの性格、中途半端に活かされてない設定は諦めよう。
定期的にうpするマメさだけ評価できる。
ある意味期待が高まってきた。
とうとうkanonのメインキャラまで虐殺するのかと思うと夜も眠れません。
ここでとまってなかったけかこのSS
たしかまだアーチャーの呪文丸パクリするとこが残ってたはずだ。
体はパクリで出来ている
>>159 そうだった。このSSの重要な要素のひとつもろパクリが残ってたよw
祐一が一弥の部屋に辿り着いた時、晃也も時を同じくして倉田厳治の
部屋の前に立っていた。
「…ここか。」
魔力が他の部屋よりも桁違いに濃縮している。
倉田厳治は剣士としても魔術師としても割と有名だから間違いない。
此処まではっきり感じさせるのだから、罠かとも晃也は考えたが、
「…関係ない、何が来ても叩き潰すのみ…。」
その信念のもと、堂々と部屋の扉を開けた。
…そこは、異世界の様だった。
何も無いのだ、不自然なほどに。
部屋であるはずの空間に物が無く、壁すらも無い。
後ろを向けば、恐らく今まであったはずの扉も消えている事だろう。
「…固有結界か…。」
ぼそりと、晃也は固い声で呟いた。
『固有結界』、それは魔術師の最終到達点とも呼ばれる魔術。
今現在とは異なる世界を作り出す、奇跡のような魔術。
それを、倉田厳治は作り上げていた。
「ふん…、侵入者はただの小僧か。 私が此処までする必要も無かった
かもしれないな。」
突如、晃也の後方から聞こえてくる声。
それは余裕を持った声色。
対する晃也は、完全に無言。
そして、相手の『固有結界』に入っていると言うのに、表情すら変える
ことは無かった。
晃也の心中が、これくらいで揺るぐはずも無い。
こんなモノ、あの地獄に比べれば、ただの子供だましと変わらない。
振り向いて初めて厳治の姿を見たとき、それは一変した。
表情に乏しいはずの晃也が、明らかに『怒』の感情を前面に押し出していた。
「…倉田厳治、お前を、殺す…。 お前だけは…!!」
徒手空拳のままの両手からは、血が滴り落ちている。
自分の掌を傷付けるほどに、晃也は厳治に怒気を向けていた。
「心地良い殺気だ。 あの時の『亜族』の小僧が、これ程になっているとは、
正直思いもしなかったがな。」
そう言って厳治は口元を歪める。
やはり倉田厳治と言う男も、『亜族』を殺した事を何も悔いてはいない。
「…お前が、1人目だ。 喜べ、貴様は、完膚なきまでに叩き潰してやる…。」
晃也はそれだけ言うと、ゆっくりと小太刀を抜いた。
透き通るような銀の刃を持つ『雪虎』と『銀牙』。
その刃でさえも、怒りの気を放っているような、そんな感じを持っていた。
「この私の世界で、どこまで強気でいられるかな?」
厳治もそう言うと、背にかけてある剣を抜いた。
一弥と同じ−いや、一弥が真似たと言うべきか−洋刀のツーハンドソード。
その剣もまた、本物の輝きを纏っていた。
もう、2人の間に言葉は無い。
後はただ、殺し合いの合図が始まるのを待つのみ。
静寂の時間。
それは時間に直すとたった10秒だった。
だが、2人にとってはそれが遥かに永く感じられただろう。
動いたのは、同時。
ギィン!!
金属の弾けあう音と共に散る火花。
2人は止まらない。
無呼吸のまま、何十合と撃ち続ける。
ギィン! ガッ! キィン! ガギィッ!
僅か眼前数cmの中で行われる死の剣舞。
お互いに見えているのは、眼前の敵のみ。
2人だけの、純然たる殺し合い。
そのはずなのに、晃也は厳治の剣を避けるには大き過ぎるほどの距離をとった。
その1秒後、晃也の立っていた位置に魔力の塊が飛んできていた。
…大きな、クレーターが出来あがるほどの。
「私が描いた心の世界。 そんなに簡単だとは思わない方が良い。 どれだけ
強いのかは知らんが、この世界にいる限りお前に勝ち目は、無い。」
言いたい事だけ言い終わると、すぐさま晃也に向かって切りかかる。
ブゥン! ビュッ!
風を切り裂く音が、何処までも遠くまで響く。
当たれば間違いなく即死になるであろう剣戟を避けつつ、死角から襲ってくる
魔力弾を避けている晃也は、やはり流石だった。
ただし、それでも劣勢なのは否めない。
それなのに、晃也は微笑った。
「…それで、勝ったつもりとはやはり人間は愚かだな…。」
蔑む様な口調。
いや、晃也は実際蔑んでいた。
目の前で勝利を確信していた、倉田厳治を。
「強がりを言う…。 この状況で、どうお前が勝つというのだ?」
「お前の『固有結界』を、俺が塗りつぶしてやる。 俺の世界は、おれたち
以外には…『亜族』以外には、容赦は無い…! …『Patels Wall
(花弁の城壁)』…!」
それだけ言って、晃也は目の前に自分を包み込むような大きな盾を作った。
そして『銀牙』と『雪虎』を鞘に戻すと、ゆっくりと詠唱を始めた。
…それは、過去より紡がれた剣の唄…。
「I am the bone of my sword.
(体は剣で出来ている)
Steel is my body,and fire is my blood.
(血潮は鉄で、心は硝子)
I have created over a thousand blades.
(幾たびの戦場を越えて不敗)
Unknown to Death,
(ただの一度も敗走は無く)
Nor known to Life.
(ただの一度も理解されない)
Have withstood pain to create wepons.
(彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う)
Yet,those hands will never hold anything.
(故に、その生涯に意味は無く)
So as I pray,“unlimited blade works”.
(その体は、きっと剣で出来ていた) 」
厳治は晃也が詠唱を唱えている間、魔術を放ち、剣を振るって晃也を殺そうとしていたが、
その度に、晃也の盾に阻まれていた。
それもその筈、この盾はお嬢特製の最強の防御魔術。
大分前に教わったと言うのに、完成したのはごく最近。
それほどまでに習得困難だった分、効果は絶大だった。
そして、出来上がった世界は、剣の丘。
ただ無機質で、命の鼓動さえ感じない剣だけの世界。
そこに2人は立っていた。
「…まさか、貴様も『固有結界』が使えるとはな…。」
「…ふん、そう驚く事は無いだろう? お前と違って俺の世界は出来損ないだ。
俺の力は剣に特化している。 故に剣しか呼び出せない。 だが…。」
晃也がゆっくりと右腕を上げる。
その行動に呼応しているのか、無限の剣たちも宙に浮かび上がる。
「歪ゆえに、一つの物事に対して何処までも強くなれる。 この世界は敵対する者
全てを滅ぼす為に、存在している…!」
パチン…!!
晃也が指をならす。
その瞬間、中空にあった剣の全てが厳治に向かって行った。
それは絶望的な速度。
それは絶望的な数。
厳治は、防御の魔術を唱える事さえ出来ずに
ザンッ! グシャッ! ドスッ! グシュッ!・・・・・!!!!!!
「があああぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
全ての剣を、その体に突き刺していた。
その姿は、最早人間と呼ぶ事は出来ない様な姿だった。
顔面と心臓を除いて、至る所に剣が突き刺さっている。
「ガハッ…、ギッ…!!」
痛みのあまり、声にならない声を上げる厳治。
だが、まだ死んでいない。
普通の人間ならまず間違いなく即死だが、厳治は魔術師でもあるが故に
痛みに耐性を持っていた。
死に瀕する事の多い、魔術師は皆痛みには耐性を持っている。
それが、今の状況では災いでしかない。
死にたくても、死ねないのだから。
発狂死しそうな痛みの中、眼に見えるのは薄ぼんやりとした晃也の姿。
喉もやられたのか、もう声も出ない。
そんな虫の息の厳治に向かって、晃也はゆっくりと歩を進める。
厳治の目の前に立つ。
もう、厳治は人間の機能を殆ど失っている。
後残っているのは痛覚だけだろうか。
それを知った上で、晃也は傍にある剣を引き抜いた。
「…お前が殺した、俺たちの大切な人達の恨み…、その報いを受けるといい…。」
そして、躊躇い無く、厳治の左目に突き刺した。
ズシャッ!!
「…………!!!」
声は出ない。
ただ体が反応して痛みを訴えかけてくる。
まだ制裁は終わらない。
次は右目。
グシャッ!!
次は口、次は鼻、次は右耳、左耳…。
顔面の至る所を刺し尽くし、
「…自身の弱さを嘆きながら、死ね…。」
止めの一撃を、心臓に突き刺した。
一度びくりと厳治は体を震わせ、そのまま動かなくなった。
人間の体の何処にこれだけの血液があるのか、大量の血液が晃也の体に
付着していた。
血にまみれた黒のコートからは、いつもの気品は感じられない。
が、晃也はそれを気にした様子も無い。
ただ、無表情のまま虚空を見あげる。
『剣の世界』が徐々に薄れ、完全にもとの厳治の部屋に戻る。
まだ晃也は虚空を見あげていた。
そして、無表情のまま、一筋の涙を流した。
『恭也さん、さくらさん、なのは、皆…、やっと1人目だ…。』
そう、声にする事無く呟いて。
その眼からは、一筋の光が見えた。
(,,゚Д゚)
血にまみれた体のまま、晃也は厳治の部屋を後にする。
それは祐一が一弥の部屋を出たのと時を同じくしての事だった。
その時、不意に耳には言ってきた声。
それは聞き慣れている少女の声だった。
『祐一、晃也、聞こえてる?』
「…ああ。」
お嬢に聞こえないのは判っていて、律儀に答える晃也。
『お仕事終わったら、倉田佐祐理の部屋に来て。 面白い物見せてあげる!』
嬉しそうにはしゃぐ声。
それを聞くだけで、なぜか自分も楽しい気持ちになれる。
本当に晃也にとってお嬢の声は不思議だった。
「…了解した。」
そう呟くと、晃也はお嬢の待つ倉田佐祐理の部屋に向かって走り出した。
…銀色の髪と、鮮血の紅が見事な美しさを奏でていた。
それは、幻想的な姿だった。
本人以外が見れば、きっと誰もが放心するような美しい光景を見せながら、
晃也は無心で走り続けた。
174 :
名無しさんだよもん:04/08/31 18:12 ID:KBG6aY0O
6話目キタ――(゚∀゚)――!!!
幻の第七話をうp職人は入手しているのか
え、佐祐理さん惨殺は7話なのか?
この作者、FATEもKANONも嫌いだろ。
そうでもなきゃこんなイカれたまねはしないと思う。
頭おかしいのは確か。よくもまぁここまで盗用できるもんだ。
>179
要するに才能が皆無?。
パクリも才能、知欠という名の。
黒猫?
ここで叩きの度合いがさらに高まったんだよな
やりすぎだよ、呪文の丸パクリは
せめて似たような詠唱くらいにしときゃあいいのに…
コマ送りのビデオのように、あゆの小さな体が舞っていた。
まるで、地面に向かって降り注ぐ、一粒の雪のように…。
そして、雪が地面に辿り着く。
ぐちゃっ!ぐちょっ!
「美由希さん! 忍さん!! さくらさん!!!」
人間達の凶刃によって、次々と倒れていく仲間たち。
村に点けられた炎が、さながら地獄絵図のようだった。
7歳のあゆには、耐えられる様な光景ではなかった。
「あゆ! こっちだ! 早く来い!!」
幼馴染の晃也が叫ぶ。
晃也の隣には、少し震えている女の子がいた。
泣き声をあげないように、必死で晃也の袖を握っていた。
誰もが必死だった。
「へぇ…、今度も子供が相手かよ…。」
下卑た声と共に現れる人間たち。
新たにあゆをターゲットにする。
その手には、女の子の生首があった。
「あゆ…、あゆぅぅぅっ!!!」
呆然と立ち尽くしたまま、幼馴染だった少女の名前を呼ぶ。
いま、先程までの。
だれも入手できてないのか・・・<七話以降
_, ,_
(`Д´ ∩ < 七話目読めないのヤダヤダー!!
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃
佐祐理惨殺をシーンを捏造してくれ。
終わらないチンコン歌よろしく四肢切断ダルマ状態とかかな?
お嬢のとこに祐一が到着した時点ではまだ佐祐理さんは死んでなさそうだな。
で、3人揃ったら解体ショー開始って流れだろう
やはりネタがなくなったら流れもとまるか・・・
七話目マダー?
んーーー入手するのはやっぱ難しいか
残念だがこのスレはもう終わり
196 :
名無しさんだよもん:04/09/07 05:50 ID:nP087XT5
>>195 何を馬鹿なことを・・・
作者にこのスレの存在を教えてここで連載してもらえばいいじゃないか
つーわけで誰か頼む
お前はわざわざ作者に
「あなたの作品が馬鹿にされてますよ」
なんてことを正面から言わせるつもりか
youはわざわざ作者殿に
「貴方の作品及び人格がキ(ryだと認定されました」
なんてことを正面から伝えるつもりか
>>197 いやいや、結局このスレの住人楽しんでるし、作者の狙いはこれだったのかもしれないですよ?
壊れやる人なら「キチガイ」と話題にされるのはある意味最高の褒め言葉ではないですか。
いろんな所で壊れてるSSなんだよね
キャラの人格といい、鬱展開といい、パクリ描写といい・・・
七話に期待して保守。
じゃあ俺は8話に期待。