ん〜、ユズハってオボロのこと、「兄さま」もしくは「ボボロ兄さま」じゃなかったっけか?
ボボボーボ・ボボロ兄さま
あたしとオボロは高槻が退却した部屋へのドアを開いた
ババババババババ
そこでは高槻・琴音・凸が脱出のためにヘリに乗り込んでいた
「汐!待ちなさい、あんたたち、汐を返せ!」
「何を言ってるんだぁ!貴様のせいで俺の計画は頓挫してしまったのだぞ!
だが俺はあきらめないぞぉ!いつの日か再び野望を達成してやるからなぁ!
安心しろ、こいつは貴重なサンプルだ、俺がたっぷり可愛がってやる」
「なっ、やめろぉぉ!!汐―――――!!!」
「おねえちゃ――――ん!!!」
「こいつ!待ちやがれぇ!」
「高槻様、準備ができました」
「早くお乗りください」
「よし、出発だぁ!」
あたしとオボロはヘリに近づこうとしたがプロペラの風圧で近づけない
天井が開いてゆきヘリが上空に上がってゆく
「汐――――――!!!」
あたしはあらん限りの声を上げて汐の名前を叫んだ
A ここまで来てあきらめるか、あたしは自転車に乗りヘリを追いかけた
B ……数ヵ月後、高槻から汐を調教しているビデオが届けられた(BADEND)
そりゃAしかないだろう。
ババババババババババ
高槻達のヘリは城を脱出し、北へ向かっていた
「高槻様、これからどうされます?」
「ああ?万一失敗したら『北の国』へ脱出する予定だったのだぁ!
一応コネクションがあるからなぁ!データは残っているしもう一度研究をするぞぉ!」
「?!高槻様、後方より小型の物体が接近してきます!」
「ま――――――て――――――!!!」
梓は芹香からもらった魔法の自転車でヘリを追いかけていた
まだ完全には鬼の力が戻っていないので少しでも軽くするため一人で乗っている
あまりの風圧にブラが飛んでいってしまいそうである
「ええぃ、しつこい奴めぇ!」
「?!前方より接近するものがあります…これはミサイルです!」
「何だとぉ!」
高槻のヘリから少し離れた所を飛んでいたエディのヘリから、ミサイルが発射された
「このまま逃がすわけにはいかネェ、お前たちに殺された宗一とリサの敵討ちダ、喰らエ!!」
エディの放ったミサイルは真っ直ぐに高槻のヘリへ飛んでゆく
A 命中、高槻達はパラシュートで脱出した
B ヘリは紙一重でかわした、が、そのせいで後ろを飛んでいた梓にミサイルが飛んでゆく
C その時、琴音の超能力でミサイルがエディのヘリへ方向を変えられた
そろそろクライマックスだろ。普通にAで
自転車って、オボロか蝉丸が持ってきてたのだろうか・・・
そこらへんをちゃんと入れたのを打っていたら先を越された罠
エディのヘリが放ったミサイルは高槻のヘリに命中し減りは爆発、炎上して落下してゆく。
その中で3つのパラシュートが開いた、凸と琴音と…汐を抱えた高槻だ。
「汐――――――――!!!」
「お姉ちゃん!!!」
汐は高槻の腕の中で暴れて出て行こうとする
「くそぅ、暴れるなぁ!!」
高槻は汐を押さえつけようとするが不安定な空中では上手くいかず。
高槻の手から汐は離れて落ちていった。
「汐―――!!すぐ助けるから!」
あたしは全力で急降下し、汐に追いつこうとする
途中でブラが吹っ飛んでいったが今は気にしない
あと2メートル、1メートル、50センチ…
ガシッ
あたしの右手は確かに汐を捕まえた
「汐…無事でよかった…」
「お姉ちゃん!ありがとう、梓お姉ちゃん!!」
もう絶対放さないからね、汐…
A エピローグへ
B そのころ城では…
A
『再び、現場の深山雪見です。
突如空中に現れた魔城ガッデムは、勇者達の活躍によって撃墜された模様です。
なお、この事件の首謀者とおぼしき高槻、またその部下の琴音、凸と名乗るものたちは超常的な力を振るったものの、
自衛隊特殊部隊所属のティリア=フレイ氏、城戸芳晴氏らの活躍により逮捕と相成りました。
我々はこの未曾有の事態を解決に導いた勇者達への直撃インタビューをすべく、彼らの行方を捜索しています
お心当たりのある方は、当局までお電話を…』
あの戦いでは失われたものが多かった。
テレビのニュースは勇者達の訃報をこぞって扱い、宗一さん、リサさん、御堂さん、鹿沼さん、光岡さんの合同葬が放映され高視聴率を収めた。
参列したあたしは今でも泣いていた皐月さんやゆかりさん、高子さんや月代ちゃんの顔が忘れられない。
ちなみに、強化人間になって戦死したエルルゥやリアン、凸こと夕霧たちのことは、ニュースで放映されない。
なんか色々と圧力もかかっているようだが、あたしにはそんな難しい事はわからない。
あたしのクローンについても、何も騒がれない。
汐と添い遂げるといっていたあいつ。
状況が違えば、仲良く馴れたかもしれなかったな、なんて最近は思っている。
あの戦いから時間が流れて、失ったものばかりじゃないって気付けたから。
美汐と由依は改造人間である事を隠してそれぞれの生活に戻った。
今でも彼女達なりに豊胸への道を目指しているらしいが、今度は外道に落ちないで欲しいものだ。
オボロとユズハちゃんも実家の米屋に戻って兄妹仲良く働いている。
時々、ユズハちゃんはうちに遊びに来たりもする。
その逆に、汐が遊びに行く事もある。
「お姉ちゃん、ユズハちゃんのうちにいってくるね〜!」
そうそう、今日も汐はユズハちゃんちに行くそうだ。
朝から行って、お昼はあたしの愛情弁当を食べて、それで夕方に戻ってくる。
そう、あたしの手の中にある愛情弁当を…って!
「汐!お弁当忘れてるってば〜〜!!」
平穏がやってきても、あたしのミッションは終わらない。
END
タイトルを決定してください。
A.梓ミッション
B.ミッション・ポッシブル
C.作戦名・葉鍵オールスター
D.汐と梓のラブラブミッション
E.センスが悪すぎる!俺が決める(タイトルを指定)
A
結局、なんで汐が柏木の妹になってたのかは解決してないのか(w
そういえばそうだった。じーさんの忘れ形見の子とかで、この間から家に引き取られてたんだよな。
と前スレの488であったから別にいいのかなぁ、と。
さて、漏れが人身御供になるかなw
次回作品の主人公が出てる作品を選んでつかあさい
A AIR
B ナイト雀鬼・ナイトライター
C CLANNAD
D こみっくパーティー
E WHITE ALBUM
F Fillsnown
G 痕
H うたわれるもの
I まじかる☆アンティーク
J 天使のいない12月
K Kanon
L To Heart
M MOON.
N 誰彼
O ONE
P Routes
Q 雫
O
アビスボートもテネレッツァも無しか
しかして、その主人公は?
A.里村茜
B.柚木詩子
C.深山雪見
D.七瀬留美
E.住井護
F.椎名繭
G.折原浩平
H.氷上シュン
I.長森瑞佳
J.広瀬真希
K.川名みさき
L.上月澪
Q.清水な(略
Z.もっとサブキャラから選ぶ
z
ちょっと待て、どんなのがいるんだ?>これ以下のサブキャラ
椎名華穂とかか
絶対書けないよ
む、Zが選ばれるとは…。一応並べるが・・
a.小坂由起子
b.渡辺茂雄
c.南明義
d.椎名華穂
e.城島司
f.南条紗江子
g.折原みさお
h.みあ
i.みゅ〜
j.主
Z.やっぱメインキャラから選ぶ(224の記号を指定)
Z Dで
由紀子さん、南(沢口)、中崎勉、南森、担任の髭、佐織…etc.
住井はせこい悪巧みを企てている三流悪役(浩平談)
由紀子さんは放任主義の浩平の保護者。会うことはほとんどない。
南(沢口)は茜の前の席にいる人物。1年のときから茜と一緒。茜に気がある?
中崎は小遣い月5万のお坊ちゃま。
南森は金回りに関して独自のルートを持つ人間。
髭はおおらかな人間で、健やかに育てばそれでいいという教育方針を持つ人間。
佐織は瑞佳の友達。
某サイトのoneキャラ紹介からぐぐった。他にいる?
正直、由紀子さんくらいしかわからん…
くっ、東鳩のはしもっちや
moon.のA棟巡回員なら書ける自身があるのに…
と思ったら七瀬になったか。よかった。
ううむ…繭の母、繭の友人、南、沢口、永遠の世界の少女、司(茜の幼馴染)、浩平の叔母さんあたり?
……せめて立ち絵のあるキャラにした方が……と言っても鉄の掟あるしな。
>>230 由紀子さんではなくって、由起子さんね。
つうか、沙織とか南森を忘れてたよ・・・。
城島司は、本編で名前が出てこないえいえんのせかいに行っちゃった茜の幼馴染。
で、南条紗江子ってのは、その原因となった司や茜の担当となった先生(確か社会科)。
渡辺茂雄ってのは髭の本名。
みさおは浩平の亡き妹。
みあは繭シナリオラストに出てくる繭の友達。
みゅ〜は繭の飼ってたフェレット。
主はノーコメントw
ともかく、七瀬が選ばれて一安心。
俺はkanonの鯛焼き屋の親父なら
誰にも負けない話を書ける。次回選ばれたら追加よろw
皆さんこんにちわ、わたし七瀬よ!
日本一の乙女になることを夢見て日々精進しているの。
でもぶっちゃけ、なかなか道は険しいわ。
そんなある日、なまなかなことでは乙女になれぬと思い立ったわたしは……
A 乙女オブ乙女というべき人と姉妹の契りを結ぶべく、とある女子高に入学を決めた
B 乙女エキスパンダーを通販で購入し、山ごもりを始めた
C 妖しげな女医の手で乙女になろうと改造手術を受けようと思った
D とりあえず神様にお願いしてみた
A
苦節十云年。いまだ一向に乙女となれぬあたしにも、一つの希望があった。
あらゆる少女が憧れ、一度はその門をくぐりたいと願う乙女の園。
私立ハカギアン女学院。
ここで三年間暮らせばどんな荒くれじゃじゃ馬漢も、
歩く時にスカートのすそを決してひるがえしたりしない素敵なお嬢様になるというわ。
そしてそのパライソの頂点に君臨するという、薔薇の名を関した三人の乙女たち。
乙女揃いのハカギアンの中でも、彼女たちの乙女度は郡を抜いているという。まさに究極乙女。
ハカギアン独特の風習である、上級生と下級生で行う姉妹の契りを
もし彼女たちと結ぶことができれば……いずれはあたしも、彼女たちのように……
これよ。現時点の煮詰まりまくった乙女道を一気に打開するにはこれしかないわ!
そうと決めたら善は急げ。行動が早いのはあたしのいいところよ。
五分後にはハカギアンへの入学届をしたため、さらに一週間後には
色々な苦難を乗り越え、見事ハカギアンの転入をはたしたのだった。
漢とかキムチガールとかザ・腰痛とか、数々屈辱のそしりを受けるのも今日が最後よ!
ああ乙女神よ、照覧あれ!七瀬留美は、今こそやります!
そして、ついにあたしは待望のハカギアン入学式を迎え、そこで――
A いきなり何やら上級生らしい人に話し掛けられた。この人……もしかして?
(人物指定。年齢相応の女性キャラのみ)
B 道に迷った……どこかしら、ここ?
C 入学早々、同じクラスに友達が出来た(人物指定。年齢相応の女性キャラのみ)
D ってここ、なんか男子生徒しかいないような……何か間違えた?
Aで宮沢有紀寧
D
今更言うのもなんだが、最後まで不遇だったな、梓ミッションの瑞穂。
エピローグでまでその存在が薄れてる(つーか凸と存在が入れ替わってる)
んで、今はゲーム・同人誌・リアルのうち、どの話だったっけか
というより宮沢有紀寧も七瀬も2年だったはず
この場合はどうすればいいんだ?もう一度3年生の生徒を指定しなおすべきか?
乙女を学びなおすため1年から入学したとか?
困った時は選択だ
A 宮沢有紀寧を3年生という設定にする
B 七瀬を1年生という設定にする
C 合わせ技で有紀寧3年、七瀬1年生にする
D もう一度3年生キャラから選び直す
よし、Cだ!
あたしは校内をいろいろ見て回ることにした。
そしてある教室に入ったとき……
「いらっしゃいませ。コーヒー、いかがですか?」
中にいた人にいきなりそう言われた。
中にいたのは上級生らしき人が一人。
何であたしにコーヒーを? 入る場所間違ったのかしら?
一度廊下に出て表札を確認する。
資料室
確かにそう書いてあったけれど、まるで喫茶店みたい。
あたしは……
A とりあえずコーヒーを貰うことにした
B コーヒーは乙女らしくないので紅茶を貰うことにした
C 何でここでこんなことをしているのか聞いてみることにした
C
七瀬はずっと真人間でいてほしい(w
「あの……どうしてここでこんなことをしているのですか?」
ちょっと気になったのはそこ。
喫茶店のような資料室。どう考えてもおかしい。
しかもポットや炊飯ジャー、コンロや冷蔵庫まで置いてあるし。
「え、いけないんですか?」
「いや、そういう問題じゃなくて……誰も来ないのに喫茶店のようなことをするのは意味がないんじゃないかなーって」
「結構人は来ますよ。私のお友達はよくここを訪ねてきてくれます」
学校の資料室を喫茶店代わりに使うこの人、しかも客もいる。
なんだかおかしな光景ね。
「そういえば自己紹介がまだでしたね。私は三年の宮沢有紀寧です」
「あ、七瀬留美です。今年入学してきた一年の」
そのあと宮沢先輩は「砂糖多めに入れておきますね」と言ってコーヒーを淹れ始めた。
……別に飲むと言っていないんだけれど。
って、ちょっとまった!!
「あの、宮沢先輩! もしかしてあなたは……薔薇の名を冠していないでしょうか!?」
「ふぇ?」
某お嬢様のような声を上げる宮沢先輩。
そういえば聞いたことがある、資料室には一輪の白い薔薇が咲いていると。
だからこそあたしはこんなところまで覗いたのだ。
「えっと……それってもしかして私が戴いた白薔薇という名前のことでしょうか」
……ビンゴ!!
「ええ、そうです! その宮沢先輩にお願いがあります! 私を……妹にしてください!!」
あたしがそういったところ、宮沢先輩は少し固まった。
……もしかしたら、あたしが言っている意味を理解していないのかもしれない。
でも、ちゃんと理解してくれたようでぽんと手を叩いた。
「ああ、あれのことですか。丁度私も他の方々から早く妹を持つように言われていたところです」
「……それじゃあ!!」
「はい、喜んで。……と、言いたいところなんですが、無条件でロザリオを渡してはいけないらしいんです」
……なんだか話が変わってきた。
「と、いいますと?」
「具体的にはよく分からないのですが……私のときはここでお料理を作るように言われました」
「じゃあ私も料理を作れば良いんですか?」
「そう言いたいのですが……生憎今材料を切らしてしまっているんです」
……それじゃあ明日までお預けね。
あたしがそう思っていたところ、宮沢先輩はまたぽんと手を叩いた。
「そうだ、ならゲームで決めてみてはどうでしょうか?」
「ゲーム?」
「はい、この間お友達に教わったゲームがあるんですよ。それで私に勝ったらあなたにロザリオをお譲りすると言うことで」
「……それで良いんですか?」
「ええ。大丈夫ですよ」
宮沢先輩はそう言う。そんな適当でいいのだろうかと思いながらもあたしはそれを受けることになった。
……でも、ゲームってなんだろう。宮沢先輩のお友達から教わったと言うぐらいだからそれは高貴なゲームなんだろう。
果たしてあたしが勝てるかどうか……。
宮沢先輩が用意したゲームは……
A ある特定の組み合わせの牌を集めて相手から点を取るゲーム
B 釘が打ち込まれた壁の上に銀玉を打ち上げて落下運動させるゲーム
C 馬をいっせいに走らせてその馬の順位を予想するゲーム
……って乙女らしさのかけらもないゲームじゃない!!
C
「……というゲームなんです」
「はあ……分かりましたけれどそれって普通競b……」
「あ、その先は言っては駄目ですよ。何故だか分からないけれどこの間他のお友達に怒られましたので」
そりゃそうでしょう。というか、競馬を教えた宮沢先輩の友達って一体……。
「本来は広くて大きなグラウンドで本物の馬を使うゲームなんですけれど、流石にここでは出来ないのでこれを使います」
宮沢先輩はそう言って用意したのはゲーム機。まあ、妥当なところだろう。
ちょうどよくテレビも用意してある。
……けど、こんなところでテレビゲームするのは乙女以前に校則違反なんじゃ……。
まあ、細かいところは気にしないでスイッチを入れて始めたところタイトルが現れた。
【選択スレスタリオン】 PUSH START!!
……猛烈に嫌な予感がしてきた。
「このゲームは馬もそうですけれど騎手も重要なんですよ」
「へえ、そうなんですか……」
ルールを確認してみた。
勝ち負けは競馬と同じね。最初の持ち金は50万円でそこから馬券を買って増やすって言う。
普通と違うのは支払いが相手のお金から払われるところかしら。流石バトルモードね。
どちらかのお金が0円になったら負け。単純で良いわ。
さて、最初はどの券を買おうかしら……。
たしか倍率が低いほうが当たりやすくて高いほうが当たりにくいらしいけれど。
A 買う前にこのレースの出場馬・騎手を確認する
B ゲームの中の専門家の意見を聞いてみる
C 馬券を買う(倍率高め)
D 馬券を買う(倍率低め)
B
まああたしは競馬もこのゲームも素人。
最初は専門家の意見を聞いてみるのも面白い。
というわけで聞いてみたところ……
『このレース何といっても4番の「連邦の白い悪魔」だろう。他の馬よりも抜きん出ている。
騎手の柳也もテクニックに長けていて、その剣技には目を見張るものがある』
……剣技? なんで競馬にそんなものが?
「七瀬さん運が良いみたいですね。このハクオロさんという専門家は的確なアドバイスをしてくれるんですよ。
この間私がやったときに高槻さんという人の言葉を信じたらおおはずれしてしまいました」
「いや、それより……なんですか剣技って?」
「ああ、いってませんでしたっけ? このゲームは騎手が他の馬を邪魔したりするんですよ」
な、な、なんだってーーーっ!?
こういうアホなゲームを作ったのはどこのメーカーだろう?
専門家の人の説明が終わったら出場騎手が出てきた。
馬じゃなくて騎手が出てくる辺り嫌なゲームね。
1 柳川裕也
2 川名みさき
3 柏木初音
4 柳也
5 川澄舞
6 国崎往人
……どこかで見たことのある組み合わせだけど気にしないで置くわ。
さて、どこを買うべきかしら? なお先に言っておくけどゲームだから2位まで予想はしなくていいみたい。
A 買う券を選んでください(番号指定)
いまこそ輝く時だ! 3枠 柏木初音を一点買い
3
“今”じゃないと輝けないのかよ……ッ!○| ̄|_
これにしましょう。3番柏木初音。
専門家の意見も気になったけれど、顔が乙女にふさわしかったからこのキャラにするわ。
倍率だけを見てみると決して悪くはないわね。私はためしに1万円の馬券を買った。
「七瀬さん、そのキャラクターは実力はあるんですけど……あまり選た……ではなく運に恵まれないんですよ」
運が悪い? 競馬に運ってそこまでいるものなのかしら?
宮沢先輩も一人選んで決定ボタンを押した。
選んだのは……専門家の人が一押ししてた4番の人だった。
決定ボタンを押してから画面が変わり、それぞれの馬と騎手をアップで映し出していく。
……無駄に演出が凝ってるわね。
シグナル音がなっていき……スタート!
『さあ各馬一斉にスタートしました! 実況は聖天使コリンちゃんがつとめさせていただきます、
現在トップは4番、その後に1番3番と続いていきます!!』
『解説はこの私ハクオロが務めさせてもらう。
現状のところは流石連邦の白い悪魔だと言っておこう』
……無駄に実況や解説まで用意している。
どうでもいいけど最強決定戦の司会の使いまわしだし。
このゲームの製作者はきっと無意味なことに一生懸命になるタイプなんでしょうね。
しかも馬のいななきや足音はもちろん、砂利の音とかそういったものまでちゃんと演出している。
グラフィックもやけにリアルに作ってあるし、どこまでお金かけているんだろう。
「このゲームは騎手が特殊能力を使うときに右上に表示されるんです」
後はゲームを観戦するだけとなった宮沢先輩が教えてくれた。
特殊能力……ねえ。
順位は番号で言うと、4−1−3−2−5−6
今のところ私の賭けた柏木初音は3着だけど……。
とそのときゲーム画面では……
『5番川澄舞2番川名みさきに対し剣を抜いた! 2番転倒、これはリタイアか!?』
『2番川名みさきはシリーズにおいて非戦闘キャラだったからな、当然の結果だろう』
んなぁっ!?
な、なんつーゲームなの……。
『おおっと、ここで1番柳川裕也鬼化しました!!』
ぶっ!!
な、何それ……。
見れば確かにグラフィックがいかにも鬼に変わってるけど。
『しかしこれはいけません、エルクゥ化したことにより質量が重くなって馬のスピードが落ちてます』
しかも意味なし!
ただ見るからに相手の邪魔をしそうな姿ではあるけど。
『1番柳川裕也追いついてきた3番柏木初音に爪を振るう!!
……おや、振るいません! そのまま素通り!!
1番柳川裕也次に迫る5番川澄舞を狙う! ……と思いきやまた振るいません! 一体どうしたことか!?』
『3番柏木初音5番川澄舞は1番柳川裕也の教え子。加えて特別な感情を抱かれている。
それが1番柳川裕也の腕を止めたのだろう』
妙な裏設定まで付いていた!
「宮沢先輩、ちょっと聞くけど……このゲームに元ネタはあるんですか?」
「さあ……。私もお友達から譲ってもらっただけなのでなんともいえないんです」
『さあ依然としてトップは4番柳也! これはもう決定的か!?』
いや……このキャラ、実力というよりも周りが勝手に自滅しているだけに見えるんですけど。
2位との差もじりじりと開いていくし。……これは私の負けかもね。ぶっ飛んだゲームだからもうどうでもいいけど。
そしてゲームの結果は……
A このまま悪魔が他を引き離してゴールイン
B 舞が突如謎の魔物を召還して柳也と初音を攻撃し逆転
C 初音が突如ヨークを呼び出して全員掃射しどんでん返し
D なんとここに来て1番ビリの国崎が変身していきなりゴール前に
C
ゲームの結果は見えたかと思ったその時だ、
ゴゴゴゴゴゴ……
『おお、この駆動音は来る! ヨーク登場です!!』
実況の声とともに現れたのは謎の物体。
それがゴール前に陣取っている。
黙ってみていたらそれまで何も目立っていなかった3番柏木初音が祈るようなポーズを取る。
『ヨークにおねがい! てやーーーーーーっ!!』
無駄にボイスが流れた。
どこまでこのゲームは無駄なところにお金を費やせばいいんだろう。
突如謎の物体から謎の光線が掃射され、画面を真っ白く染めていく。
そして光が開けたそのとき……某翼を持つ少女の笑顔のCGが映し出された。
どうやらゴールを表現したいらしい。
『ゴーーーール!! 3番柏木初音逆転です!!』
『流石の麒麟も惑星間を航行出来る超生物にはかなわなかったということだな。予想し得ない展開だった』
画面には柏木初音の笑顔がアップで映し出され、
その後ろでは他の出場者が包帯を体中に巻きながら担架で運ばれていく姿が……。
「あ、負けてしまったようですね。さすが七瀬さんです」
宮沢先輩がそう褒めてくれた。が、このとき私はあることを痛感していた。
こ の ゲ ー ム は 間 違 い な く ク ソ ゲ ー !
「じゃあ次のレースをやりましょう。七瀬さん、好きな競馬場を選んでください」
今の勝利でちょっとだけ私が有利になったわね。じゃあ次の競馬場は……
A 好きな過去作品を選んでください(作品指定)
ここはさゆりんで
>>261 作品…だよな?
tacticsのMOON.で
>>263 さっきのレースのメンバーがアレだからアレしか無かろう
>>262はさゆりんが何を指すのかきちんと説明しろと。
っつーかゲームやめる選択肢くらいつけとけよ
>>264 そういうことか…スマン。
ってさゆりんって複数話あったような。
まあ今回の選択自体にゃ賛成だが確かにやめる選択もあった方がよかったな。
はーい、じゃあ選択
A:このまま続行
B:ゲーム止めて話を進める
またこの手の選択肢かよ…
A
『まじかるさゆりん競馬場』
また別の競馬場が出てきた
さっきと違う馬も出ている
「今度は負けませんよ」
「あたしだって」
まぁサクサク進めよう
一位を予想してください
1 倉田佐祐理
2 相沢祐一
3 ディー
4 高槻
5 川澄舞
6 水瀬秋子
3
「じゃあ、あたしはちょっといい男なこの金髪さんにするわ」
「では私は佐祐理にしましょう。ここは安定性を重視で」
かくしてあたしが「3番ディー」、宮沢先輩が「1番倉田佐祐理」を選んでレースはスタートした。
ぴっ…ぴっ…ぴっ……びーっ!
ガチャン!
とゲートが開いて各馬一斉にスタート。
まあ、ちょっと興奮しないこともないわね。
『さあ、第二レースもスタートしました。どう思いますか解説のハクオロさん』
『うむ。まずは5番川澄舞が頭一つ抜け出したな。瞬発力と直線の速さに優れる彼女らしい展開だ』
『続いて4番高槻、2番相沢祐一、3番ディー、1番倉田佐祐理、6番水瀬秋子と続いております。全体的にゆっくりとしたスタート』
『順当な形だな。5番川澄4番高槻とも逃げ切り型。3番1番は共にバランス型。6番秋子は相変わらず後ろからだ。おそらくこれから老獪なテクニックで揺さぶりをかけていくのだろう』
しばらくレースはゆっくりと推移した。2つコーナーを抜けたところで川澄が少し遅れ、2人に抜かれる。
さらに2番相沢が4番高槻から頭一つ抜け出して2−4−5−3−1−6となる。
『おおっとここで4番高槻が動いた! 突然奇妙なロボットを出現させ、股間の筒状の物体を2番相沢に向ける!』
『くははははは! 喰らえ相沢! これこそ俺様の最新作『先行者・カスタム』!
いけぇぇぇぇ先カス!(略称) ネオ・中華カノンだ!」
[トゥナンノカゼ、フカセマショウ。ハァァァァァ!!!!!!]
放送コードギリギリっぽいアクションとともに、股間から精し……極太ビームを発射する。
[シャッシャッシャッシャッシャッホウーーーー]
『中華キャノンだー! さあ2番相沢、ここでリタ……いや、違う! 相沢も動いたッ!』
『拘束制御術式以下略! クロムウェル!!!』
『ぐはぁぁぁーーー!? なんじゃこりゃー!?』
『2番相沢、巧みに身体の一部を分離させてキャノンをやりすごした! さらに分離した身体が黒犬と化し、高槻の馬に襲い掛かる!
転倒ッ! 転倒だぁー! 4番高槻、ここで転倒! 高槻リタイアー! これで順位は2−5−3−1−6!
2番祐一が約3馬身のリード! 5番川澄に3番ディーが迫る! ……おおっと川澄、ここで動いた! 剣を抜き、追いついてきたディーに振り下ろす!
ディーは……』
A こちらも剣で受け止めた。
B 一撃を巧みにかわし、舞を抜いた。
C 術でカウンター。
D もろに喰らった。
B
唐突に思ったのだが、ハカギアンではリ○アンのように
名前をとって「○○さま」とか「○○さん」とか「○○ちゃん」と呼んだりはしないのだろうか
ぶっちゃけ、七瀬が名前で呼ばれることはないのか?ってことなのだがw
>>270 余計な一行挟む暇あったら黙ってAとだけ書き込め。
その一行書いてる間に他の馬鹿にB選ばれるかもしれんだろうが。
『ふん、ニンゲンごときの攻撃など!』
舞の攻撃を、ディーは飛翔してかわす。
しばし馬に単独で走らせ、舞を離し、祐一に残り1馬身と追いついたたところでまた馬に戻った。
これって、競馬のルールじゃあ落馬になるんじゃあ…?
あたしの心配をよそに、レースは続く。
どうやら、そんな細かい事はどうでもいいらしい。
『ハンパものよ、抜かせてもらうぞ!』
『俺はハンパものなんて名前じゃない!相沢祐一だ!!』
祐一は黒犬を使ってディーに攻撃するが、ディーはそれを剣を使って難なく切り払う。
『さあ、壮絶なトップ争い、勝つのは相沢か、ディーか、それとも…!!』
A.ここで祐一がクロムウェル0番解放、怒涛の攻撃で逃げ切る
B.ディーが禁断の『動くな』で他の馬を全て止めて圧勝。
C.ここに来てさゆりんの核攻撃、優勝を掻っ攫う。
D.衛星からのミサイル攻撃、秋子さんが遅れていたのはこのためか!
A
『……零号……解放』
『状況SSS(ウタワレ)発動による承認認識。拘束制御完全解除』
その言葉(無駄にボイス付き、言うまでもないが)と共に、祐一の姿が人のカタチでなくなっていく。
まるで、闇そのものであるかのように。
『オオオオオッッ!!』
馬をなんとか走らせたまま既に人の姿でない祐一はディーへ攻撃し続ける。
その攻撃の余波で、他の馬たちも祐一を抜く事が出来ない。
『チィッ!こざかしいっ!』
ディーが解放者たる姿を発揮しようとしたその時、既に祐一はゴールを決めていた。
さっきも見た翼を持つ少女の笑顔のCGが映し出された。
使いまわしか、ここは。
「どちらも外れですか…」
「うぅ、随分とかけたのに…」
宮沢先輩は連敗なのでもちろん残りが少ないのだけれど、あたしも随分とディーにかけてしまった。
勝負がつくのは、次の一回といったところか。
A.最後の勝負をする。(柳川シリーズ・さゆりん以外で選択スレ作品指定)
B.こんなクソゲーはやめて、他の勝負にする。
C.ゲームは1日30分、今日はここまで、と言われてしまった。
D.このクソゲーをわたした本人、黄薔薇を関する人がやってきた。(女性キャラ指定)
誤字。黄薔薇を関する→黄薔薇を冠する
A
逆襲眼鏡
「宮沢先輩、これで最後にしましょう。あたしは今回、持ち金の全てを賭けます」
「わかりました。受けて立ちましょう」
『逆襲の眼鏡競馬場』
あたしたちの最終決戦の場だ。
また違う馬が出てくるが、あたしはもう馬は見ない。
今までの経験で、トンデモな全体攻撃を持ってる騎手が勝つことがわかったからだ。
だから、見るのはあくまで騎手。
1 一応主人公 猫耳リアン
2 獣耳の調停者 アルルゥ(馬ではなくムックルに騎乗)
3 『腹白い姉妹』総統 立川郁美
4 『スネオカットの九品仏』 九品仏大志
…って、予想もつかないメチャクチャなメンバーじゃないの!
変な耳のが2人もいるし!ていうか、スネオカットって何よ!?
しかも何故か4人しかいないし。
『5番の凸は馬があまりの光の強さに目を潰してしまい棄権。6番の清水な(バキュゥゥゥゥン!!は馬が卒倒してしまったので同じく棄権だ』
あたしが賭けるのは…
A.さっきまで誰も勝ってないから、ここらへんで主人公が勝つはず…そう、リアン、貴女に決めたわ!
B.馬が勝負じゃないとか言っちゃったけど、いくらなんでも虎には勝てないでしょ……アルルゥに賭ける!
C.詠唱とかいらないだろうし、銃を使うという立川郁美、これしかないわね!
D.カタログの厚さは伊達じゃないわね。九品仏大志に賭けるわ!
Bだな。
「じゃあ、あたしはこの2番の虎で」
「では私は今度こそ主人公の1番リアンで」
というわけで、スタート。
ドゴーーーーーーーーーン!!!!
『ぐはぉぅっ!!』
開始早々、スタートゲート付近で巨大な爆発が起きた。
もはや何が起きても驚かなくなったあたしは冷めた目で見ていたのだが、爆風の中を抜けて出てきたのは1番リアン、2番アルルゥ、
そして巨大な筒を投げ捨てる3番立川郁美。
『おおーっと3番立川、開始早々無反動砲で4番九品仏を攻撃! こればかりはいくらカタログの厚みを持ってしてもどうしようもない!
黒コゲになって4番九品仏リタイアーーーーーーーーーーーーーーッ!!!』
『フッ……ハードな一撃だったぞ……ぐはっ!』
無様ね。
『ふん、邪魔くさいのは先に片付けておくに限ります……私の敵はリアン! あなたのみ!
というわけでそこの小娘! 死になさい!』
続いて郁美はパラララララッ、とムックル上のアルルゥに向かってMP5の一斉放火を浴びせかける。
しかし……
『ムックル!』
『アオゥーーーーーーーン!!! ガプゥッ!!!』
『おーーーーーーーっとこれはーーーー! 2番アルルゥ、寸前で身を翻してムックルの口腔内に収まった!
こうなっては攻撃は通用しない! ムティカパの体毛は無敵だーーーーーーーーッ!』
『ちぃっ!!!』
「これって落馬……」
「突っ込みは野暮というものです」
……もうなんでもいいや。
あたしは半ば呆れながらコントローラーを手に取り、早送りボタンを押した。
A そしてレースはスピーディーに展開した。
B 間違えた……スローになってしまった。
C 間違えた……ウルテクを発動させてしまった。
C
あたしは早送りボタンを押した…はずなんだけど、変化が無い。
「あれ?こっちのボタンだっけ?」
適当にボタンをたたきまくる。
すると、何故か水瀬アークデーモン(要するにコスプレ姿)のCGが表示され、『了承』との声が。
「こ、これは幻の隠しコマンド…!?」
え、このゲームって幻の隠しコマンドが存在するほど奥が深いの?
とにかく、それは発動した。
A.最強の禍日神!?エルンガー召喚!
B.『ゴットハンド』ヌワンギ登場!意味はあるの!?
C.『邪夢(イビルドリーム)』秋子のクイズ空間!ジャンルが違うじゃない!
D.リタイアしたはずの大志の熱気玉が発動!これに耐えられる馬がいるの!?
E.凸と清水の恐怖の空間攻撃!こ、これは放送可能なの!?
F.乗っている動物が消えた!既に競馬じゃないじゃないの!!
E
E
じゃあ俺もEでいいや。
『いきなりお馬さんが体調を崩しちゃって残念だね、夕霧ちゃん』
『うん、ここは、同じ「葉鍵・眼鏡キャラを守る会」の応援してあげようよ』
現れたのは、さっきリタイアになったという2人だった。
けど、この2人、ただものじゃない…!
ゲーム画面越しに見ているだけで失神してしまいそうな強力な“領域”を感じる。
ちなみにあたしはONEの七瀬留美なので、清水さんと知り合う機会は無い…って何を言ってるんだろう?
『リアンちゃん、頑張ってーーー!!』
キラァッ!!
『な、凸さんに清水(バキュゥゥゥンゥきさん!?ぐぅっ!』
凄まじい光と精神を侵す攻撃がリアンを襲う。
『オ、オエッ…』
『ふっ、リアン、情け無いですね、馬にでも酔いましたか?』
リアンの様子を見て、郁美が不敵に笑う。
しかし、彼女は気づいていない、“領域”の恐ろしさに。
『あ、あの子可愛いかも』
『ええっ、相変わらず変わったものが好きだね、夕霧ちゃん』
とてつもなく失礼な発言である。
『ううっ、このあたしを、腹白い姉妹総帥の立川郁美を戦慄させるほどの存在…!?』
突然、郁美が胸を抑えて苦しみ出す。
『くうっ、か、完治したはずの心臓が…』
A.この隙にムックルはゴール、見事アルルゥの勝利!
B.2人の魔の手はムックルにも伸びる…。
C.むしろ画面越しに宮沢先輩がやられた。
D.むしろ画面越しにあたしがやられた。
A
清水な(バキュゥゥゥゥン!!はONEの最終兵器じゃないの?
『輝く季節へ』の最終兵器と言いたいんじゃない?
要は、エロがあるか無いか。
B
>>296 アンタのID・・・いかすぜ(`・ω・´)b
『ざ、残念だな……心に大きな傷できちゃったから……悩殺できなくなっちゃった……』がくり。
『……わ、わが生涯、悔い、ばかり、です……』ばたり。
『き、貴様らは……なんなんだ貴様たちはぁぁ!……ぁぁ……』どしゃり。
『そんなこと言われても……。なんかみんな寝ちゃったね、な(ガリガリガリ)ちゃん』
『そうだね、なんかだらしないね夕霧ちゃん。つまんないし、もう行こ?』
そういうと、競技場に惨劇を引き起こした元凶二人はいずこへと去っていった。
『き、きゃっほう……』『……ヴ……ォ…』
禁断の魔技を使った代償はアルルゥ本人にも深刻な影響を及ぼしていたが
それでもなんとか無人の野をわたり、そのままゴールに倒れふした。
『……よくやったなアルルゥ……お父さんは、う……れしい……ぞ……』どさ。
『や、やりました……アルルゥ、ライバル騎手たちを全滅させて、
ままさかのぎゃ、逆転勝利です……
……そ、それではみなさん、ま、また会いましょさような……ぐは』ずだ。
…………実況と解説まで……あ、よく見たら背景の観客席も……ぅわぁー。
……本当にいいの、七瀬留美?
白薔薇様のロザリオを手に入れるために、ゲームとはいえ多くの人たちを不幸に陥れて、
こうまでしないとなれない真の乙女なんて……
七瀬、貴方は本当にそれでいいの!?多くの罪なき人たちの幸せを巻き添えにして、
果てなき屍山血河を築いてまで、本当に乙女になりたいの!?
(答え:はい)
「やったァァァァ!勝ったわぁッッ!」
「うーん、負けちゃいました……」
販促級の裏技くらって負けても、特に文句をいうことなく普通に残念そうな宮沢先輩と
モニターの前で狂喜乱舞なあたしin資料室。
見苦しいとでもなんとでもお言いなさい。勝てばよかろうなのよ!!
「さあ約束ですよ先輩!さっそくロザリオの授与を、そしてあたしを妹に!」
「そうですね、約束ですし。それでは……」
彼女がその首に下げていたロザリオに手をかける。さあ、それを早くあたしの首に!
お・と・め! お・と・め!(姉DVDっぽく)
と、その時。
資料室の扉が開いて、一人の少女がつかつかとこちらに向かってきた。
彼女は……
A とがったもみ上げが印象的な、ロングの赤毛の長身スポーツ風少女
B ちょっとおでこが露出気味な、全体的に黒い印象のある少女
C 「言葉通りよ」とか言いそうな、ウェービーヘアのしっかりしてそうな少女
D 羽付きリュックしょってたい焼くわえた、なんか変な女の子
C
「ちょっとお待ちください、白薔薇様(ロサ・ギガンティア)」
そう言ってあたしたちの元に歩いてきたのは、長いウェービーヘアが印象的な、
きりっとした感じの優等生然とした女子生徒だった。
ってどこの誰だか知らないけど今大事なところなんだから茶々入れないでくれません?
「あ、美坂さん。どうしたんですか?」
「どういうおつもりですか?このわたしを差し置いて、こんなテレビの前でガニマタで大声あげて
みっともなく鼻息吹き散らしているような、はっきり言ってガサツどころの問題じゃない、
乙女の風上にも置きたくないというか単純に見ていたくない子を……」
……んですってぇ?
「初対面でずいぶん言ってくれるじゃない。何様よあなた、ええ?」
「あら、これは失礼したわね。わたしは二年松組の美坂香里。
あなた新入生ね?ごきげんよう、かわいい後輩さん(針を刺すように)」
ぐっ、このアマ……。
「ご…ごきげんよう。あたしは一年藤組の七瀬留美。よろしく、先輩(軋むような声で)」
「七瀬さん、美坂さんは以前から私たち生徒会の手伝いをしてくれてるの。
よければふたりとも仲良くしてくださいね?(にこ)」
「ええ、それはもう……」
「存分に……」
「うふふ……」
「あはは……」
先輩の言葉にあたしたちは笑顔を浮かべつつ、その間にはぎしぎしと重い空気が充満した。
「……で、美坂さん。私になにかお話があったんですよね?」
「そうよそうよ、どんな御用か知れないけど早くすませてくれません?
あたしはこれから宮沢先輩の妹に……」
「…………まさか、お忘れになったんですか?
先日、あなたのロザリオを受ける権利は貴方との勝負に勝って、わたしが得たじゃないですか!?」
「…………あ……」
ええーー!?
「ごめんなさい、忘れてました……」
申し訳なさそうに美坂香里に謝る、ロサ・ギガンティアこと宮沢先輩。
「……ですからロザリオをクリーニングに出したりしないで下さいって以前から言ってますのに……
やっぱり証文だけでも書いていただいた方がよかったかしら」
溜息をつく香里。なんてことなの。せっかくゲームに勝って白薔薇様の妹になる
権利を得たばっかりだっていうのに、先客がいたなんて……
「ま、そういうわけよ。あなたには悪いけど、あいにくと正当な権利はわたしにあるから。
運がなかったわね」
勝ち誇った顔であたしに言う香里。
……そうね。本来ならばそうなんでしょうけど……でもね。
「ふざけないで!順番はどうあれ、あたしだって宮沢先輩のお誘いを受けてちゃんと勝ったのよ!」
「何がちゃんとよ。見てたのよ?変な競馬ゲームで、なんかイカサマ使ってたじゃない」
「あんただってどうせイカサマ使ったんでしょ!いったい何の勝負やったのよ」
「乙女らしく、Eカードよ」
「それのどこが乙女らしいのよ!ていうかやっぱりイカサマじゃないの!」
「正真正銘実力よ!わたしを利根川みたいな小物といっしょにしないで頂戴!」
先程の仲良くしてねという先輩のお言葉もどこへやら、資料室でいがみ合うあたしと香里。
隣では先輩が困り顔でさっきからあたしたちを交互に見てる。
ごめんなさい先輩、でもこればっかりは譲れないの。あたしが乙女になるために……!
そして……
A その時、宮沢先輩はなにやら解決策を思いついたようだった
B 宮沢先輩が「二人とも私の妹に」と言い出した。ってことは……ええー!?
C また資料室の扉が開いて、新たな人がやって来た
D エキサイトしすぎた香里が喉を痛めて、一時休戦を申し出た
Cで名雪(人物指定じゃない?)
304 :
302:04/09/11 01:57:53 ID:9JOFhZOw
Cを選ばれたら(何人かの中から)人物選択の選択肢を出そうと思っていたけど、
支障はないので、名雪でいきます。
次他の人が書く時はそれでお願いします。
「あ、やっぱりここにいたよ」
あたしたちの険悪な空気をものともせず、部屋に入ってきた人が1人。
「白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)、香里、会議を始めたいから早く来てって、お姉さまが怒ってるんだけど…」
「悪いわね、名雪、今取り込み中なの」
「ええ、すいませんけど、これはあたしと美坂先輩が今すぐケリをつけなきゃいけない問題なので」
「香里、新入生の子とケンカしてるの?」
「ケンカじゃないわ、いがみ合いよ」
「もっと悪いよ…。ねえ、とりあえず、私に何があったか聞かせてよ」
「では私が説明を…」
唯一冷静である(しかし元凶の)宮沢先輩が、名雪先輩(っていうのかな?)に説明をする。
「…というわけなんです」
「う〜ん、ねえ、留美ちゃん?」
「え、はい、なんですか?」
突然名前で呼ばれて、美坂先輩とのにらみ合いから視線をそらしてしまうあたし。
「私は二年松組、香里の同級生で紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)の水瀬名雪って言うんだけどね…
A.とりあえず、会議まで一緒に来てくれないかな?」
B.白薔薇のつぼみの座は、香里にゆずってもらえないかな?」
C.白薔薇のつぼみの座は香里にゆずって、香里の妹になったらどうかな?」
D.私の妹にならない?」
A
「とりあえず、会議まで一緒に来てくれないかな?」
「で、でも、あたしたちはどっちが宮沢先輩の妹になるかっていう…」
「だから、それは保留で、ね。香里もいいよね?」
「…まあ、いいわ。近い未来のお姉さまに迷惑をかけたくはないもの」
さりげなくこっちにガンを飛ばしてくる、いい性格してるわ。
「では、急ぎましょう」
宮沢先輩の声で歩き出すあたし達。
資料室から、会議が行われる『薔薇の館』と呼ばれる別館は割と離れている。
走ってスカートのプリーツが乱れてはいけないから、結構時間がかかりそうだ。
道すがら、あたしは水瀬先輩に話しかける。
「あの、水瀬先輩」
「何かな、留美ちゃん?」
「ええと、その呼び方は…」
「あ、そっか、留美ちゃんって高等部からの編入生なんだ?」
「え、は、はい。そうですけど」
「ハカギアンではね、名前で呼び合うのが普通なんだよ」
「そうだったんですか!?」
「うん、白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)は名字で呼ぶけど、他のみんなは大体そうだよ」
細かく言えば、同級生は「○○さん」、上級生には「○○さま」、下級生には「○○ちゃん」と呼ぶのが一般的なのだそうだ。
「仲がいいと呼び捨てになるし、お姉さまのことはお姉さまって呼ぶんだけどね」
「そうなんですか、親切にありがとうございます、水瀬先輩」
「う〜ん、そうじゃないでしょ?」
「あ、ええっと、ありがとうございます、名雪さま」
「うんっ」
ハカギアンの中の常識を1つ知って、あたしは乙女度が高まった気がする。
中庭を通る時だった。
中庭には大きな像があるのだけれど、その前で名雪さまや有紀寧さま、それに香里…さまが立ち止まった。
「あの…?」
「ここを通る時には、手を合わせてお祈りしていくんだよ。入学テストの時にしなかった?」
ああ、そういえばそんなことをしたような気もする。
興奮してたからよく覚えていないんだけど。
これが乙女としての風習ならあたしも祈っていこう。
ところで、この像は何をかたどっているかというと…
A.超先生の像
B.最高の像
C.謎の女医の像
D.大神の像
E.スネオカットにサングラスの男の像
F.毛玉犬の像
G.普通にマリア像
A
今までそんなに気にもかけなかったけど、あたしたちをいつも見守っているという
学園の守護像がどんなお姿だったか改めて気になって、あたしは像を見上げた。
<`ш´>
……なんで乙女の園を見守るお方がこれなのかしら。しかも修道女の格好。
横見たらなんかお姉さま方も普通にもお祈りしてるし……。
まあいいわ。鰯の頭も信心からって言葉もあるしね。
ジト汗をかきつつも、あたしは手を合わせて像にお祈りをした。
∧_∧
<`ш´> オレニマカセロ
( 人 )
_
,.'´ ヽ
rv‐,ノノ)ノ))〉 ……真の乙女になれますように
レV、!;゚ ヮ゚ノV
(( ⊂)ム!つヽ.
)) く/_|〉 ))
'´ !_ハ_)
なんか声が聞こえた気がした。
参照スレ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1089693759/
ほどなくしてあたしたちは薔薇の館に着いた。
そこは名前の割にはちっとも豪奢でも華美でもない、古びて小ぢんまりとした
木造二階建ての小屋だった。
でも逆にその経た年月がどこか趣をかもし出していて、周囲の手入れが行き届いた
草花、木々の風景とあいまって、ちょっと素敵な感じがした。
古式ゆかしい真の乙女はこういうところに住まうものね。
そして館に入ってやや急な階段を上り、会議室の扉を開けると……
薔薇様たちが、あたしたちを待っていた。
※以下の人物たちのキャスティングをお願いします。
対象キャラクターは高校生として適齢の女性キャラのみ。(原作で必ずしも女子高生でなくても可)
なお、キャスティングは一人で全てしてもしなくても構いません。全員出揃ったか
「ここまで」と言った時点で今回、この場にいる人間のキャスティングは終了します。
ロサ・キネンシス(紅薔薇。三年生)
ロサ・フェティダ(黄薔薇。三年生)
ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン(黄薔薇のつぼみ。基本は二年生)
ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スール (紅薔薇のつぼみの妹。一年生)
ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン プティ・スール (黄薔薇のつぼみの妹。一年生。
黄薔薇のつぼみが一年生の場合は該当者なし)
じゃ取り敢えずこれだけ。
ロサ・キネンシス…長谷部彩
ロサ・フェティダ…藤林杏
残りは後続の方にお任せで。
ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン…長森
ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スール…初音
ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン プティ・スール…繭
既に決まってる7人のうち5人か…
ハカギアンって鍵系が多いなあw
というかどの役どころがどういう位置付けされているのか
マリみて知らない人にはわからん。
念のため書いておこう。
「ここまで」
むしろもうこのスレがここまで。
>>317 お前、リレー小説スレで変なこと書き込んでたろ。
嫌なら来るなよ。二度と。
「あら有紀寧、名雪ちゃん…ごきげんよう」
「ごきげんよう」「ごきげんよう」
部屋に入ると、そこは紅茶の香りが立ち込める少し大きめの部屋だった。
あたしには良し悪しがよく解らないけど、使ってる茶器から見ても安物でなさそうな…
「今日は香里ちゃんも一緒なのね…っと。そちらの方は…一年生?」
部屋に入ってきたときに声をかけて下った髪の長い先輩が声をかけてきた。
…話に聞いたことがある。左眼の脇に下げられたその純白のリボン。
『幻の左』と呼ばれるその人こそ…
ロサ・フェティダ
「黄 薔 薇 さま…」
その他のヒトは…残念ながらわからない。しかし、ただ眺めているだけで、
あたしとは段違いの乙女度を感じるわ…
「こちらは転入生で、ついさっき知り合った一年の七瀬さんです。ね、七瀬さん?」
「へ、あっ、そ、そうですっ!」
いけないいけない。圧倒的な存在感を持つ先輩方(同輩もいるのだろうけど)に気をとられていたわ。
「…それで、その七瀬さんは、どのような用件なんですか?…有紀寧」
黄薔薇…杏さまと並んで座っている少し大人びた女性。有紀寧さまを呼び捨てにしているなら…
おそらくこの人が名雪さまの姉。紅薔薇さまなのだろう。
「ええ、それがですね…」と有紀寧さまが事情を説明する。
はじめは緊迫した面持ちだった一同だったけれど、話が進むに連れて落胆へと変わっていったようだ。…というか脱力?
「有紀寧…アンタねぇ…」
杏さまがなんかプルプル震えてる。
「あはは、やっぱりまずいですよねえ」
「ま・ず・い・じゃ、なーーい!!」
バンと机をたたいて杏さまがキレた!それを両脇から2年や1年の人がなだめにかかっている。
…なんというか手馴れた動作だ。…あのとき一際大きく感じた乙女度は…!?
「はぁはぁはぁ……もういいわよ、全く…」
少しは落ち着いた杏さまが周りに声をかける。そして…
「七瀬…いえ、留美って呼んでいいかしら?」
「は、はいっ!」
「香里の事はちょっと前から知っているからいいとして…
あなた、有紀寧の妹になりたいって言ったそうね」
無言で頷く。
「それはあたしたち生徒会の次期メンバーの有力候補となる事も意味してるの。OK?」
「はい」
「この学園は普通じゃないわ。まさかって思うでしょうけど、薔薇の妹やそのまた妹ってだけでゴシップの対象となるのよ。
中途半端な気持ちで有紀寧の妹になるって言っても、現実は甘くないわよ」
「…はい!」
そんな事くらい入学前に知っていたわ。そんな事承知のうえで、あたしは乙女に磨きをかけに来たんだから!
「・・・ふぅ、本気みたいね。どうしたものやら」
「あの…」
それまで沈黙を保っていた紅薔薇さま…彩さまが控えめに発言する。
「…こういうのは…どうでしょう」
A 香里が有紀寧の妹に。留美が香里の妹になる。
B 有紀寧の妹の座を巡って、対決。ただし学校内で行われる事から逸脱しない程度。
C 残念ながら先約は先約。
D 一週間後に生徒会メンバー全員による多数決。
b
秒数が表示される様になったお陰でレスタイムがより正確に判るな。
…一分も経ってないのか、今回。スゲェ。
319が投下されるのに偶然遭遇したから320が投下されるのを待てたからな
対決はゲームになるんだろうけど人生ゲームとか面白そう
「勝負ですか?あたしと香里……さまが?」
「ロサ・ギガンティアの妹の座をかけて?」
あたしと香里(さま)が声をあげる。同時に驚いてしまい、なんか悔しい。
「はい……。ただし、あまり大袈裟なことをするのもなんですし……
あくまで学生生活から逸脱しない程度のもので、です」
たおやかに、しかししっかりと彩さまは提案する。
「やります!やらせてください!」
一も二もなくあたしは返事していた。
「私も受けさせていただきます。何であれ、はなから見えている勝負ではありますが……」
いっちいち癇に障るわね、この女は。
「……よろしいですか、有紀寧さん?」
「ありがとうございます。……ごめんなさい、七瀬さん、美坂さん。
私がヘマして、お二人にこんなご迷惑を強いてしまって……」
しょんぼりと謝る有紀寧さま。ああ、いい人だなあ。
「そんな。有紀寧さま、ご迷惑だなんて……」香里(さま)がフォローする。
「そうです。これはあたしたちが望んだことなんですから」あたしも彼女と意見を同じくする。
そう。正直、あたしはこんなことになるのをどこかで待っていた。
一時は理不尽になくしかけた白薔薇へのキップだったけど、再勝負のチャンスを得た今
悔いなく正々堂々と、恋敵(?)と妹の座を争うことができるんだから!
「なら決まりね。それでは勝負の方法だけど……」
あ、なんか知らんけど杏さまノリノリだ。
A 学園内各所に隠された言葉を探し出せ!(ただしスカートの裾を乱すことは禁止)
一週間限定、女学院一周オリエンテーリングなんてどうかしら。
B 今度の文化祭で生徒会主催のイベントでやる出し物を各自考案、実行してちょうだい。
よりよい出し物になった方の勝ちよ。
C ここはハカギアンにふさわしく、日常の乙女度チェックといきましょう。
あくまで日頃のふるまい、心構えが勝負よ。
D どっちが有紀寧のハートをゲットできるか、なーんて(笑)
c
「そうね、ここはハカギアンにふさわしく、日常の乙女度チェックといきましょう」
「乙女度チェック?」
乙女、という言葉にあたしは勿論反応する。
「そう、乙女度チェック。挨拶の仕方、授業の受け方、食事のとり方、掃除の仕方…とにかく、日頃のふるまい、心構えの勝負よ」
「でも、授業の受け方や掃除の仕方なんて、どうやって確認なさるおつもりですか?」
聞いてみたものの、周りの顔ぶれを見てあたしは既にその方法がわかってしまった。
「言うまでもないみたいだけど、繭ちゃんや初音ちゃんはあなたと同じ一年藤組」
「…名雪や瑞佳ちゃんは、香里ちゃんと同じクラスです」
「と、いうわけ。食事はここに来て一緒に食べてくれるかな?あたし達も見れるし」
「はい、わかりました」
「お言葉ですが、黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)」
あたしと同じく静かに聞いていた香里(さま)が言う。
「あたしと名雪や瑞佳は幼稚舎からのつきあい、それに対して留美ちゃんは高等部からの編入生。
前々から生徒会の手伝いもしてますし、この勝負はあたしに有利な気がするのですが」
「ん〜、留美じゃなくってあなたがそれを言うとは思ってなかったわ。それに対しての答えなら、ま、大丈夫でしょ、かしら」
「その心は?」
「あたしや彩が『命令』すれば、名雪や瑞佳ちゃんは絶対に従うだろうし、1年生にしてもそうってこと」
ハカギアンにおいて、姉妹の関係というのはとてつもなく強くて、姉の『命令』には妹は逆らうことは殆どないのだという。
友情よりも姉妹の契り、ということなんだろう。
「確かにそうでしたね、余計なことを言ってすみません」
「納得してくれたならいいわ。有紀寧、あなたもそれでいいわね?」
「はい。…ご迷惑をおかけします」
「いいのよ、面白そうだしね。期間は…そうねえ、一週間ってところかしら。何か言いたいことはあるかしら?」
A.あるはずがない。乙女度チェック勝負が始まる!
B.期間がやや長い、3日で充分。
C.期間がやや短い、10日にしてほしい。
D.乙女度とやらの最終的な決定方法が知りたい。
E.まさか他に有紀寧さまの妹候補はいないだろうか、という念押し。
D
「乙女度というのはどうやって決定するんですか?」
あたしの質問に杏さまが説明してくれる。
「明日からあなたたち二人には、あくまで普通に、学園生活を送ってちょうだい。
で、あたしたちはこっちで設定した課題に基づいてあなたたちの行動等を
こっそりチェックする。例えば『項目:掃除の仕方』とかね。
で、あなたたちのそれが乙女らしいものだったら1点、とても乙女らしかったら2点。
逆に乙女としてアウトだったら-1点で、致命的だったら-2点。
一週間勝負を続けて、来週月曜放課後の時点でポイントの合計が高い方の勝ち。
勝者にははれて有紀寧からロザリオが授与される、と」
なるほど……採点式ならわかりやすいわね。
「一応毎朝、現時点での二人の累計点をこっちから報告するわ。
その方が緊張感が出るでしょ?」
「……でも、お姉さま」
杏さまの妹である黄薔薇のつぼみ――瑞佳さまが、彼女に言った。
「この勝負って、つまり香里に留美ちゃんのプライバシーが
しばらくわたしたちに侵害されちゃうってことで……いいのかなあ、それって?」
「気にしないで、瑞佳。別に二十四時間監視される訳じゃないし」
「でも……」香里(さま)の言葉にも、瑞佳さまはどこか釈然としないようだ。
「まあね。確かに、相手がクラスメートとはいえ、瑞佳が今言ったような問題点が
この勝負、あるわけだけど……改めて聞くわ。二人とも本当にやる?」
杏さまが最終確認をとる。
今更プライバシーの一つや二つで怖気づくつもりはない。
無言であたしは強くうなづいた。
香里(さま)も同様だ。つーかこの人ったら、妙に自信溢れた笑顔されてるというか
既に勝った気マンマンだったりしません?
あたしが現時点でちょっとばかり乙女っぽくないと踏んで、侮りまくってるわね。
(ふっ)
……今、こっそり鼻で笑った!聞き違いじゃない!チックショウ、吠え面かきなさいよ!?
「あ、そうそう。下手にうわべだけ乙女っぽくしようとつくろってもダメだからね。
立ち振る舞いとかも確かに大事だけど、なにより妹たちはは常にあなたたちの中の
乙女の本質を見極めにくるから、そのつもりで」
真剣な目で釘をさす杏さま。その言葉に香里(さま)も、あたしも、
(そして審判としてプレッシャーをかけられた瑞佳さまたちも)顔を引き締める。
敵は香里(さま)じゃない。油断して乙女たる事を怠るかもしれない、己自身なのだ。
緊張のせいか、ふとあたしは、有紀寧さまの方をみつめていた。
彼女はあたしに気付き、にこっと笑ってくれた……ような。
【勝負前日(月) 放課後】
あれから数十分後。あたしはみんなに見送られて薔薇の館を後にした。
香里(さま)を含む彼女たちは今、今度の生徒会のイベントについて会議中とのことだ。
去り際、名雪さまはあたしに「留美ちゃん、よかったらまた来てね?勝負とか関係なしに
留美ちゃんのことはいつでも歓迎するから」と言ってくれた。
彼女だけでなく杏さまも、彩さまも、瑞佳さまたち彼女たちの妹たちも、そして有紀寧さまも……
社交辞令でなく、本心からあたしを受け入れてくれたらしいのが嬉しかった。
だからこそ。
できるならば負い目なく、堂々と彼女たちの一員として、またあそこを訪れたい。
さて、どうしたもんかしら……。
校舎内をうろうろしながら、あたしは考える。
この勝負、負けるつもりはさらさらないけれど、はっきり言ってピッカピカの新入生のあたしには
一年ここで乙女を磨いたであろう香里(さま)と比べ、若干ハンデがあるのは否めない。
明日からの勝負に備え、今から何か出来ることをしておくべきかしら。
A 図書室を訪れ、乙女に関する文献を探し、心構えや立ち振る舞い等を勉強する。
B 誰かよいアドバイスをくれそうな人を探してみる。
C なんとなしに、部活動なんかを見学してみる。
D 小細工などあたしらしくないわ!今日は帰って英気を養う。
D
さて、どうしようかな。
「図書室を訪れ、乙女に関する文献を探し、心構えや立ち振る舞い等を勉強する。 」
だめね。今さら取り繕ったところで見破られるのが関の山だわ。
「誰かよいアドバイスをくれそうな人を探してみる。 」
わたしはこの学園に知合いがいないわ。無駄ね。
「なんとなしに、部活動なんかを見学してみる。」
悪くない案だけど、何かの間違いであの香里(さま)の部活に行ったらしゃくね。これも却下よ。
「帰るとしますか」
考えてみれば小細工なんて私らしくない。私はいつでも私らしく。これが私の乙女道よ!
というわけで私は家へと着いたわ。私が家に帰るとそこには..........
A こうへいがいた。
B みずかがいた。
C とらがいた。
D 誰もいなかった。
D
選ばれなかったからまあいいんだが……とらって誰だ?
板違いのあの猫か?
ムックルじゃない?
トラっぽいし。
うしおととら?
∧,,∧ ∬ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ミ,,゚Д゚ノ,っ━~ <
>>335 ワシのことやないかのぅ?
_と~,,, .T ~,,ノ_ ∀ \______________
ミ,,,/~), | ┷┳━
ttp://ex8.2ch.net/test/read.cgi/base/1094398739/ ヨロシクタノムデ
 ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄| ┃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┻
「ただいま〜」
なんとなく声をかけてみるけど、返事がない。
今はあたし以外に誰もいないんだから、返事があったら怖いんだけど。
自分の部屋に入ってまだ着慣れない制服から、動きやすい服に着替える。
時計を見てみる。
夕食には少し早いかな?って感じの中途半端な時間。
どうしたものかしら?
A.今日はリッチに外食♪さて、出かけましょ。
B.乙女たるもの日々の努力が肝心ね、日課の鍛錬をしましょう。
C.乙女っていったら、やっぱりお風呂で肌を磨かないと。
D.あ、学園に忘れ物をしてきちゃった、戻らなきゃ!
E.ピンポーン。あ、誰か来たみたい、お客さんかな?それとも宅配便かな?
F.同居人(3人まで男女を問わず指定)を待ってから、一緒に夕食を食べる。
C
乙女たるもの綺麗な肌を保つのは最低条件、今日は早めにお風呂に入って念入りに体を洗おう
…………
ちゃぽん
「ふぅ〜極楽極楽」
あたしは服を脱ぎ裸になって湯船に浸かっていた。
そして今日出会った薔薇様方を思い出した。
「薔薇様方も薔薇のつぼみの方々もブティ・スールの人たちもみんな綺麗だったな…」
「振る舞いの優雅さもそうだが当然体自身も清潔そのものだったわ…」
「あたしも見習って綺麗にしないとね」
そう決意すると湯船から上がり大量のボディーソープをスポンジにつけて
いつもより丁寧に体を洗い始めた。たちまち体中が白い泡に包まれる。
「ふんふふん……」
肩、腰、脚、腕、背中、etc
体の隅々までスポンジで磨く
「ん…」
胸をスポンジでゴシゴシと磨きながら、あたしは泡まみれの自分の胸を凝視した
「体だけなら香里(さま)や瑞佳さまにも負けてないと思うけど
少なくとも初音ちゃんや繭ちゃんよりは発達してるよね…って肝心なのは中身よ
体だけ乙女になっても…まあなるにこしたことはないけどね」
体中の泡を湯で洗い流す。
体も綺麗にしたし、お風呂から上がるか
あたしは長い入浴を終えてお風呂から上がり、夕食をとって部屋に戻った
「明日からハカギアンの生徒、そして試験…緊張するわね」
あたしはさっさとベッドに潜った
A 翌日、さわやかな朝日の下で余裕を持って起床し、優雅に登校した
B お約束、寝坊したあたしはパンを咥えて「遅刻遅刻〜」と叫びながらダッシュした
Bで
「あ〜!遅刻遅刻〜!」
目覚ましが壊れていたことに気付かなかったとは不覚だわ!
でも、寝坊してパンをくわえて走るなんて少女漫画みたいね。
まさに乙女のなせる技(?)だわ!
そんなことを考えながら曲がり角を曲がると──
A お約束通り誰かとぶつかった。
B 行き止まりだった。
C 学校に到着した。
D 雪国だった。
C
とっとと終われ。こんなくだらんパートは。
き〜んこ〜んか〜んこ〜ん
ヤバイ、もうチャイムが鳴っている
あたしはパンを咥えたままダッシュして正門を潜り抜けた
バターが顔面についてベトベトするけど気にしない
「ゼィゼィ、ふぅ〜ギリギリセーフね」
立ち止まってまずパンを食べて呼吸を整えて靴箱に歩いてゆく
初日から遅刻は駄目でしょ、乙女として
上履きに履き替えて急いで教室に入った
「おはよう、初音さん、繭さん」
「おはよう、留美さん」
「おはよっ」
あたしが初音さんと繭さんに挨拶をすると
初音さんと繭さんが挨拶を返してくれた
「あのね留美さん…」
A 「今朝の登校見ちゃった、残念だけど乙女として致命的で減点2だよ」
B 「今朝の登校見ちゃった、残念だけど乙女としてアウトだから減点1だよ」
C 「カウントは今日の一時間目からだから今朝の登校はノーカウント、でも明日から気をつけて」
C
「朝から走って投稿して来るのは構わないけど、それで誰ともぶつからないのは乙女らしくないと思うんです」
「みゅー」
初音の言葉に、繭も同意?する。
「でもまあ、採点は一時間目からですからノーカウントなんですけどね。明日からは気を付けてくださいね」
「え、ええ。分かったわ」
たしかに、誰ともぶつからなかったのは乙女として失敗ね。次からは気を付けないと。
さて、一時間目から試験が始まるわけだけど、その科目は.....
A体育
B保健
C国語
D面倒なので昼休みまで時間をすっとばす。
もちろんDですよ。
ぶつかると乙女らしいのかよw
>>344 くだらないかどうかはお前が決める事じゃない。
それだけ早く書き込めるなら余計な言葉を付け足すな。
「ふぅ…」
4限終業のベルが鳴り渡ると同時にあたしは机に突っ伏す。
「どうだった、授業?留美さん」
のろのろと顔を上げると、そこには笑顔の初音さんが
「うん…前のとこと教科書も違うしね、まぁ追々慣れていくわよ」
「よかった。…よかったらご飯一緒に食べない?」
否定なんかするわけない。あたしは首を猛烈な勢いで縦にシェイクした。
そしてあたしは学食の一角に座り、初音さん繭さんと食事を摂っていた。
繭さんはハンバーガー、あたしは定食、初音さんは弁当と言う混在ぶりだったけど。
「それで…なんて事があったんだよ」
「ふふ…本当?」
しかし、本当に初音さんはいい娘ねぇ…明るいし気を使ってくれるし可愛いし。
なんていうか骨の髄から『女の子』って感じ。…あたしは、その地平に辿り着けるのかしら…?
「留美さん?」
「えッ?ああゴメンゴメン。ちょっとぼうっとしてた」
「……やっぱり緊張してる?」
「…まぁ、それは、ね」
「…ねぇ、留美さん。よかったら私たちの部活に来ない?」
「部活?生徒会と一緒に所属してもいい物なの?」
「うん。やってる人多いよ。よかったら見学だけでもどうかなって思って」
初音さんがちょっと心配そうな表情でこちらを伺ってくる。
「…ええ、何か始めようかなとは考えてたし、うん。こちらこそお願い」
「よかった!じゃあ放課後にね」
天真爛漫な笑顔。やっぱりいい娘だわ。あたしも…いつか。
「…ところで、その部活って?」
A 料理部
B 被服部
C 文芸部
D 飼育部
D
繭も動かしてみよう。
あー、9時間も経って今さらなんだが、
>>326で食事は上級生と一緒にとるってさりげなく言ってたんだが…。
「飼育部よ」
初音さんの返答にあたしは困惑した、飼育部なんて単語小学校を卒業して以来聞いたことがない。
ハカギアンって乙女を育てる学園と聞いていたけどそんな部活まであるなんて…侮れないわ。
でも正直飼育部なんてあまり乙女らしいといえないと思う。もっと華道部とか茶道部とか。
あたしは乙女を目指すにふさわしい部活を選ぶつもりだったし。
まぁ見学だけならかまわないか、折角初音さんが紹介してくれるわけだし。
「ありがとう、案内してもらえる?」
「うん、たっぷり見学して言ってね」
あたしはあまり乗り気でない表情を顔に出さないようにしながら初音さんに返事をした。
対して初音さんは天使のような笑顔で返してくる。うぅっ、ちょっと罪悪感を感じるわ。
放課後
あたしたちは飼育部の飼育小屋の前に来たのだが…
A 先についていた繭が動物にエサをあげている(ピロ・ポイ・ポテト・ボタンから指定)
B なんと飼育小屋の中には動物の惨殺死体が転がっていた(ピロ・ポイ・ポテト・ボタンから指定)
C 飼育小屋の前に繭さんだけでなく香里(さま)もいた
B
一番死ななそうなポテトを殺してみる。
A-芋
グロは勘弁してください
あたしが初音さんに案内されて飼育部の飼育小屋に近づくと、なにやら変な臭いがしてきた。
「何?この臭い…」
初音さんと繭さんが駆け足で飼育小屋の前に行く。
「あ、ちょっと待ってよ〜」
二人は駆け足でも優雅にスカートを翻したりしていない、きっと独特の歩き方なんだろう。
あたしはスカートを翻さないように慣れない歩き方をしているので二人よりちょっと遅れる。
少し遅れて飼育小屋の前に着く、そして立ち尽くす二人の後ろから飼育小屋を覗いたのだが…
「何、これ……」
小屋の中には生き物はいなかった……そこには鮮血と少し前まで生きていた「モノ」しかなかった。
元は子犬だったのだろう、ふわふわの毛玉のようなおそらく白い体毛で可愛かったに違いない。
おそらく白い…そうとしか言えなかった。
子犬の死体は血に染まっていてわずかに血がかからなかった部分が白く見えているだけだったから。
両手、両足を切断されてそこらへんに放り出され
体もお腹から引き裂かれて辺りに内臓や体液が散乱し、腸が伸びている。
極めつけは頭だ、首から切断されて小屋の天井から紐で吊り下げられてた。
おまけに目玉が抉り取られて陥没している。
血と臓器の臭い、そして悪趣味にも吊り下げられた生首…その臭気にあたしは吐き気をもよおしそうになる。
「酷いよ……こんな……」
初音さんも涙を流しながら青ざめた顔で呟く
「………みゅー!!!みゅー!!!ポテトー!!!」
あまりの光景の沈黙から一転して繭さんが大声で泣き出しながら取り乱しだした。
二人は飼育部で今日までこのポテトという犬の世話をしていたからあたしよりもずっとショックを受けてる。
こんな時、あたしはどうすればいいのだろう?
A 某自殺願望のツインテール乙女のように子犬の墓を作る
B 乙女といえば料理、死体を犬鍋にする
C とりあえず薔薇様方に相談しに行く
A
ディルレか?常識で考えろボケ
惨殺って時点でグロは覚悟してた
…漏れも覚悟はしていた…が、自粛してもらいたいな。
一旦目的が決まったのに変な方向に向かいそうだ。
もし本筋がおかしくなればそれを戻さなきゃいかん。
選択肢作りと選択することは簡単そうで難しいんだよ。
ポテトだからカケラでも残ってたら再生しそうだけどなw
ポテトと呼ばれていた子犬の欠片を丁寧に拾い集める。
正視することが出来ない繭さんと初音さんには、穴を掘ってもらった。
かつては、きっと元気に動き回っていたであろう子犬を埋める穴。
そこに、優しくいれてあげる。
「みゅー!ポテトーッ、ポテトー!!」
「繭さん…」
繭さんの悲痛な声が聞こえる。
繭さんが激しく泣いているからか、初音さんは大きく動揺はしてないようだけど、その声には涙の色が滲んでいる。
(何が起きたんだろう、とか…誰がやったの、とかじゃなくって…)
欠片を入れながら、思う。
(ただ、あなたの元気な姿を見たかった……これじゃあ、あまりに可哀想じゃない…)
なるべく冷静でいようと思っていたあたしの目から、涙が零れ落ちた。
その時―
『お前の感じている感情は、俺を感動させた。俺に任せろ』
そんな声が聞こえた気がして、ポテトを入れた穴からすごい光が溢れてきた。
光の眩さが消えて、あたしが目を開けたとき、ポテトの欠片を埋めた穴には、白い毛玉がいた。
「ぴこーー!」
その毛玉が、あたし目掛けて飛んできた。
ふにょ。
顔に生温かい(もしかして肉球?)感触が…。
「みゅ?…ポテトーっ!!」
「留美さん、ポテトが、ポテトが…!」
ん〜、この微妙な感触の持ち主の毛玉が、件のポテトらしい。
「きっと、留美さんの清らかなる乙女の涙が、超先生様の御力を呼んだんだよ!」
「ぴこぴこ〜♪」
「ポテト、るみのこと気に入ったって」
「あ、あはは…」
とりあえず、顔から離れて欲しかったりして。
と、いうことで見事に復活したポテトを肩に乗せて、あたし達は飼育部の活動をした。
そして、ポテトを肩に乗っけたまま、薔薇の館にやって来た。
「あ…留美ちゃん、いらっしゃい」
「あら、逃げずに来たようね?」
紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)の彩さまと香里(さま)が迎えてくれた。
「よっし、じゃあ、早速行くわよ〜。本日の乙女度の発表〜!」
A.超先生のおかげかしら?あたしの5点リード。
B.同点。さすがはライバルね。
C.な、何があったの!?あたしの10点負け。
Cかな
乙女というにはまだ
点数発表って>329によると朝じゃなかったっけ
もうなんか進行ボロボロだな
べつにいいじゃん。
スレ数800を突破
「よっし、じゃあ、早速行くわよ〜。本日の乙女度の発表〜!」
紅薔薇さまと香里(さま)の後ろから出てきた杏さまがノリノリで発表しようとする。
瑞佳さまと名雪さまから渡された集計表、そして初音さんと繭さんから渡された集計表を
眺め、あたしたちに得点を読み上げようとした。
(ふ〜ん、香里ちゃんが早くも10ポイントリードか…やっぱり一年の差は大きいか)
クイッ、クイッ
「何?どうしたの彩さん?」
その時、得点を発表しようとした杏さまの袖を彩さまが引っ張り話しかける。
「………>329で……発表は朝に累計点を発表すると決めたのですが……」
そういえば昨日そう決めたはずだ。すっかり忘れてた。
「あっちゃ〜、そうだったわね、どうしようかな」
A 今日だけ特別に発表する
B 明日のお楽しみにする
B
「ん〜、前に決めたことだし、やっぱり発表は明日にするわ。ごめんね〜」
黄薔薇さまはやたら軽い調子で告げた。
あたしとしてはなんだか肩すかしを食らった気分。
横の香里(さま)を見てみると、やっぱり同じような顔をしてた。
「ま、今から明日の朝までにだってポイントの変化はありえるわけだし。とりあえず、一瞬たりとも気を抜かない事ね!」
黄薔薇さまが気まずげな空気を悟ったのか、やおらビシィィッ!と指差して言った。
「お姉さま、それじゃあまるでおどしみたいだよ…」
黄薔薇のつぼみ・瑞佳さまからツッコミ。
「…では、落ち着いたようですので、解散しましょう」
「…ねえ、初音、落ち着いたのかな?」
「私に聞かれても…」
さりげなく放たれた紅薔薇姉妹の言葉で薔薇の館での会議は幕を引く。
「では、皆さんお疲れ様でした。美坂さん、七瀬さん、明日からも頑張ってください」
「はいっ!!」
有紀寧さまの言葉に、香里(さま)とあたしの返事がかぶってしまった。なんか悔しい。
薔薇の館を出て、超先生の像の前で祈って、門から出る。
「じゃ、皆、明日の朝は薔薇の館に遅れずに集合してね」
「ぴこー」
黄薔薇さまからの言葉に、返事したあたしの肩に乗っている毛玉。
…ポテトを飼育小屋に戻すのを忘れてたわ。
そして、明くる日、水曜日の朝、あたしはやっぱり走っていた。
(遅れそうだけど、むしろここはあたしの乙女度を見せるチャンス!!)
あたしが角を曲がった時、あたしはある人とぶつかった、それは…
A.ハカギアンの生徒だった。だ、誰かしら…。
B.隣の男子校の生徒だった。これぞ、乙女的展開!?
C.ハカギアンの生徒…が乗ったスクーターだった。ぎゃー!
D.なんてことはなく、やっぱり誰ともぶつからない。現実は非常である。
B
ドッシ〜ン!
走っていたあたしは勢いよく角を曲がったとき、一人の男子学生にぶつかってしまった。
結構速度を出してたせいであたしも男子学生もその場にしりもちをついてしまう。
「痛たた…ちょっと、危ないじゃないの」
「あんたが走ってたのがいけないんだろ…って立てるか?」
すぐに立ち上がった男子学生があたしに手を差し出してくれた。
もしかしてこれって運命の出会い?
そうよ、登校中に男子生徒とぶつかって出会うなんて乙女にしかできない業じゃない。
この制服は…確か隣の男子校の制服だ。
「あ、ありがとうございます」
あたしは男子生徒の手をとり使い慣れない丁寧語でお礼を言う。
男子生徒もあたしの手を握り力強くも丁寧に立たせてくれる。
「今度からは気をつけろよ」
ベタベタな展開なのになんだかドキドキしてきちゃった、もしかしてこれが恋?
「あ、あたし私立ハカギアン女学院の一年生七瀬留美って言います」
とりあえず自己紹介をしなきゃ
「ああ、俺は隣の男子校の…
A 木田時紀
B 霜村功
C 岡崎朋也
D 春原陽平
D
どいつもDQNw
「僕は隣の男子校に通ってる春原陽平、よろしくなっ!」
春原君は爽やかに右手を差し出してきた。
「ええ、こちらこそ」
あたしもそれに応えて右手を差し出し、握手。
ちょっと名残惜しげに手を離すと、春原君とあたしはそれぞれの学校へと向かう。
なんだかなんだで遅刻しそうなので。
朝からお隣の男子校の生徒にぶつかるという正に乙女のイベントを起こしたあたし。
しかし、このイベントとて、生徒会の皆様が見ていなくては評価のされようがない。
春原君とぶつかったのは偶然だけど、どうせなら乙女度もアップして欲しいところ。
さて、薔薇さまたちの中で、今の様子を見ていてくれた人はいるのかしら…?
(以下より1〜7人(もしくはZの0人)、このイベントを見ていた人物を選択してください。人数×2点が留美の乙女度に加算されます)
A.白薔薇さま・宮沢有紀寧
B.紅薔薇さま・長谷部彩
C.紅薔薇のつぼみ・水瀬名雪
D.紅薔薇のつぼみの妹・柏木初音
E.黄薔薇さま・藤林杏
F.黄薔薇のつぼみ・長森瑞佳
G.黄薔薇のつぼみの妹・柏木初音
Z.上記の人物は誰も見ていなかった、残念!
メンドクサイ。全員見てろ。
A〜G
初音が二人いるぞーw
>>382だあぁぁっ、ミスりましたぁぁ!
>>380のGは柏木初音じゃなくって、椎名繭って訂正させてください〜
4点リードだな。
保守です
保守
「見てたわよー、留美」
急ぎ足で門をくぐったあたしを迎えたのはそんな声だ。
「ごきげんよう、黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)…ってあら、皆様お揃いで」
声とあたしへの呼び方から黄薔薇さまであることはすぐわかったのだけど、見てみたら生徒会の皆さまと香里(さま)の全員が揃っている。
「ごきげんよう…朝から男子校の生徒とぶつかるなんて…やりますね、留美ちゃん」
「ああいうのって、少女漫画の世界だけだと思ってたよ」
名雪さま、それに関しては同感です。
「さて、留美の起こした奇跡の話で盛り上がるのは結構だけど、時間が沢山あるわけじゃないわ。すぐに薔薇の館に行って結果発表よ」
生徒会の皆さまは興奮冷めやらぬまま、といった感じで歩く。
聞いてみると、あたしが遅いのでとりあえず門のところで待っていようとしたら、たまたまさっきの様子を見ていたらしい。
…遅刻しちゃったあたしが悪いです、はい。
などと考えながらも超先生の前でお祈りして、薔薇の館に到着。
「では、注目の結果発表〜♪」
ダラララララララ……といつの間にか持ち込まれた小太鼓を叩いて場を盛り上げる瑞佳さまと繭さん。
「今現在の時点での点数は〜…」
ビシィィッ!とあたしを指す黄薔薇さま。小太鼓はもう止んでいる。
「留美ちゃんの4点リードッ!」
「え!?」
「な!?」
「まあ」
「みゅ〜」
それぞれから声が漏れる。
あたしの喜びの声と、香里(さま)の驚愕の声、白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)の驚きの声と、繭さんの…なんだろう。
「ふむ、色々と思うところがあるみたいだね〜。ま、4点なんてすぐひっくり返っちゃうから、あんまり気にしないでいいんじゃない?」
なんだかそれはフォローのような、そうでないような…
A.あたしはどんなところでポイントをとっているんだろう?得点の詳細を聞いてみたい。
B.この結果、白薔薇さまはどう思ってらっしゃるのかな?ちょっとお話を。
C.やっぱり祈ったおかげかしら?とりあえず超先生に感謝する。
D.ふふ、このまま行けば妹の座はあたしのものね。香里(さま)をさりげなく挑発してみる。
E.いい感じのスタートね。さあ、今日の授業を受けに行きましょう!
C
どれも捨てがたい…
次の人に譲る。
6秒速かったら…
あれだな、急に続きが上がるペースが落ちたな。
新シリーズ入ってからなにがあった?
マリ見てネタが分からない人が多いだけだと思う。かくいう俺も。
まあのんびり行こうよ。
1・マリ見てを読んでいる職人さんが少ない
2・大学生の夏休みがそろそろ終わる
3・七瀬のキャラが主役にしてはいささか使いづらい
といったあたりではないだろうか。
ていうか、今回のマリ見て編になって
ケチ付ける奴が多くなってないか?
ティリアングサーガと同じ状況ってことか…。
まあ自分マリ見て知らんが、逆に新しい物語みているみたいで新鮮だがな。
だが、もうちっとペースよく書いてもらいたいな…。
私が四点リード.....これはまさしく、超先生のおかげね。
とりあえず、感謝しておかないと。
「さて、今朝の発表は終わりよ。ところで留美」
「なっ、なんでしょうか?」
にんまりと嫌な感じで笑う黄薔薇さまに私はちょっと気遅れしながら答える。
「さっきの男の子どう思う?」
「どうっ、て別に会ったばかりで特に何も....」
というかぶつかっただけだし。
「でも、第一印象っていうのもあるじゃないですか」
と、紅薔薇のこと長谷部彩さま。
「顔は悪くなかったんじゃないかなぁ。一応」
「悪ぶってたけど、根は良い人そうでしたよね」
水瀬名雪さまとその妹の初音さんも続いて話しだす。
「なんかヘタレっぽかったけど、あなたにはああいう人が合ってるかも」
香里(さま)までにやにやしながら言ってるし。
「なんだったら、私が相性占いをしましょうか?」
白薔薇さまもあいかわらずのにこやかさでそう提案してるし。
「で、結局どう思うの?」
と黄薔薇さま。その質問に私は.........
A.あんなヘタレは眼中にないです。
B.ちょっといいかもと思ってます。
C.今は香里さまとの勝負以外考えられません。
D.私が好きなのは別な人です。
E.答えられなくて逆切れ、暴れ出す。
いけ七瀬!Dで乙女を見せろ!!
七瀬の好きな人誰にする?
1、俺が決めてやる!(男性キャラ指名)
2、次の書く人にまかせる
これは…いいの?
とりあえず1で七瀬彰
さすがに無効だろ。
次の書き手が決めるか、あらためて選択肢を出すのが常識的。
何が無効なんだ?
何故無効なんだ?
一行レスばっかじゃこまるけど、たまにはいいだろ。ネタスレだってことは忘れずに。
404 :
名無しさんだよもん:04/09/24 22:18:36 ID:aLJUOwaO
一行レスってのもちょっと違う。
説明不足の際に補足的な選択を付けることってあるだろ?
今回必要だったかどうかは微妙だったが。
ageてしまった。スマソ
「あたしが好きな人は、別にちゃんといます。あんな軽そうな人じゃなくて」
「へぇ〜留美さん、そんなひといたんだ〜、ねぇねぇ、どこのガッコ?」
「転入前の学校の人?」
「みゅ…知りたい」
「えと、ええと…」
そんな質問の矢面に立たされていたあたしを救ったのは、
「あの、みなさん。そろそろ朝のHRが始まるようなんですけれど…」
有紀寧さまが言ったその時、予鈴が広大な敷地を誇るこの学園に鳴り響いた。
「ちっ、ここまでか。でも忘れないことね、留美。いつか吐いてもらうんだから!
それと昨日の分はノーカンでいいけど、今日からはここで昼食だから忘れずに!」
そう捨て台詞を残しながら、カバンを引っ掴んで杏さまがダッシュで階下に消えていった。
遅れて聞こえるスクーターのエンジン音。
「さあ、七瀬さんも早く行ったほうが良いですよ」
微笑みながら有紀寧さまが告げる。
「あの…ありがとうございます……」
「?別にお礼を言われることはしてないですよ、それよりも…」
「!そうでした、じゃ、お先に失礼しますっ、初音さん、繭さん、待って〜」.
こうして、今日も慌しい日常が幕を開けたのだった。
「七瀬さん」
「なんでしょう、先生」
朝のHRが終わった後、あたしは担任の教師に呼び止められていた。
「今日の3限のことなんだけど…七瀬さん、考えてくれた?」
そうだった。今日の3限は選択授業。あたしは途中からの編入なので、どれか選択するもよし、
もしくは自習時間に当てるもよし。今日までに決めておくように言われてたんだった。
A 選択科目を受ける。〔あまり奇矯なのは無しで記入〕
B 自習時間に当てて校内を散策してみよう。
B
「いえ、やめておきます。今から参加しても中途半端になりそうですし」
「そう…できれば参加してほしかったのだけれども、しょうがないわね
この時間は自習していなさい。図書館の場所はわかるわね?それじゃ」
そういい残すと担任の先生は去っていった。さて…とりあえずこの教室から出るとしますか。
残念がる初音さんや繭さんと別れ、わたしは別校舎にある図書館へ歩を進めていた。
歴史を感じさせる校舎群――言い換えればボロ――がこの学院の刻んできた年月を感じさせる。
ちょっと気味の悪い超先生に祈りを捧げ、さらに奥へ。
…と思ったけど。
「まぁ、一回目だし…いいわよね」
気が変わっちゃった。まだこの学院にも慣れてないことだし。
ちょっと気侭にぶらついてみよう。
A グラウンドへ
B 文化部部室棟
C ぐるっと一周してみる
D やっぱり図書館
Dで
自習する気にはなれない。…けど、図書館には興味があった。
昔は運動部一本槍だったけど、履歴書の趣味欄に「読書」の二文字を加えるも悪くないかもしれないし。
それに誰もいない教室の窓際、夕日に横顔を照らされながらページをめくる美少女なんてバリバリに乙女っぽいし!
カード式の学生証を駅自動改札のSuicaみたいにして機械にタッチして、扉を開ける。
持ち出し時に貸し出し手続きをしないとブザーがなるシステムって聞いた覚えがある。
司書さんのカウンターを抜けて、奥へ。
「へぇ…」
さすが名門。圧倒してくるような面積の図書館だった。
さらにこれで2階、3階もあるんだから恐れ入る。
一階の辞書・科学書コーナーは置いておいて…文芸コーナーのある2階へ上る。
本棚と机が平行に並んでいて、東向きの窓が爽やかな太陽をブラインド越しに映す。
ん〜〜、いい雰囲気…
館内にはあたしと同じくサボってるのか自習なのか数人の生徒がいるけど、目の前の問題集やら本と真剣ににらめっこ中だ。
あたしもなにか読んでみようかしら。
通路を折れて、手近な本棚に目を通す。
そんなとき、あたしの目にあるものが映った。
A 高い棚にある本が取れず困っている小柄な女生徒
B 真剣な顔で本を選んでいる男…先生かな?
C 薔薇の館の住人
D 手からコードを生やし、目を閉じてイスに座る女の子
A
しかし誰だ?
同じシチュならイインチョだが、別に小さくないしな。
小さいキャラなら、誰でもいいんでは。
どんどんキャラが追加されますね
まだ許容内だろうが…調節しないと増えすぎてしまうかも
「どれが取りたいんですか?」
いかにも困っている風な子の前に進み出て声をかけてみる。
「あ、ありがとうございます…その上のほうにある全集のGを」
「これね」
軽く背伸びして目当ての本を取ってあげる。
「わ、本当、どうもです…あれ?」
「え、ま、間違えてた?」
「いえ…あなた、七瀬留美さんですよね?」
「そ、そうですけど…何でわかったんです?」
「だってあなた白薔薇の妹の座をかけて二の松の香里さまと対決してるんでしょう?
いまや有名人ですよっ」
「ああ…なるほど」
今となって杏さまの言葉が蘇る。
「学院中に噂が流れてるってわけですか…」
「やだなあ。この閉鎖空間じゃ当然至極な流れですよ。
…それと、あたしに敬語は使わないで良いですよ。わたし、中等部ですから」
…そういえば制服も微妙に違うか。
「あたし、中等部の春原芽衣っていいます。よろしくお願いしますね、留美様…でいいですか?」
うゎ…様付けなんて生涯初だわ。
「ええ…よろしくね、芽衣ちゃん。…って、春原?」
「はい、そうですけど…それが何か?」
きょとんとした仕草で首をかしげる芽衣ちゃん。
「うぅん…なんでもないわ。どこかで聞いた名前のような…そうでないような…」
小声で呟いたせいか芽衣ちゃんには聞こえてなかったようだ。
「あっ!」
芽衣ちゃんが小さく叫ぶ。
「3限終わっちゃいますね、ウチのクラス次は体育なんで早く行かないと…」
走り出しかけて芽衣ちゃんは改めてこっちを向き、
「それじゃ、留美様。頑張って下さいね、応援してますからっ」
それじゃ、ごきげんよう。と言い残して小柄な彼女は去っていった。
…なんていうか、気持ちのいい娘だったな。
「あれ…本」
そういえば渡し忘れてたわ。
棚を見ると、この本は人気シリーズのようで番号が虫食いになっている。
この機会を逃すと彼女がこの本を読むのにしばらく待たなくてはいけないだろう。
ええと…どうしよう。あたしが一旦借りて…それじゃ又貸しだわ。
あ、でも返却のとき芽衣ちゃんと一緒に来れば良いのか。
そうすればその場で渡して上げられるし。それにあたしも彼女が読もうとしていた本に少し興味があった。
幸い短編集だし、Gからでも支障はないわよね。
カウンターで貸し出し手続きを取って、外へ。
その瞬間、終鈴が鳴り響く。ちょうどいいタイミングだなあ、なんて思いながら、教室へと急いだ。
…が、
「…迷ったわ、なんてこと」
呆然と呟いてみてもしょうがない。ぐるっと周りを見渡しても似たような校舎の群れ。
気がついたら薄暗い校舎の間に迷い込んでしまっていたと言う寸法だ。
ここは…
A あ、薔薇の館!ひとまずそちらに向かう。
B 仕方ないからそこら辺のベンチで、本でも読んでいよう。
C 根性で歩き回る
D …ん?あれは…朝の激突男。なんで中等部のほうに走ってるんだろうか?
B
hosyu
干す
作者思考中。
>>420 その保守は……
A スレ違い
B スレ違いではない
C どうでもいい
C
迷うなんて、どうするの、落ち着いて考えるのよ、留美!
誰かに道を聞く…周りに誰かがいる気がしない、却下。
今からしらみつぶしに校舎をあたる…まだ予鈴はなっていないとはいえ遅刻はほぼ確実。
どっちにしてもかなりの恥。
ゆえに、結論。
「人間、時には諦めも肝心よね」
体調が悪かったことにして4限は自主的に休んで、午後の授業から出ることにしましょ。
お昼休みにもなれば、多分誰か通るだろうから道を聞けばいいし。
あ、近くに丁度手頃なベンチが。
「どっこいしょ」
若干乙女らしくない声を上げて座る。
さて、芽衣ちゃんの読もうとしてた本を読んでみるとしますか。
A.ということで読書をして時間は昼休みへ。
B.と思ったら背中に変な感触が…ま、まさかペンキ塗りたて!?
C.丁度その時。「あれ?こんなところで何してるの?」生徒会の人が通りかかった。(人物指定)
D.丁度その時。「あら、1年生に自習なんてあったかしら?」このイヤミな感じの物言い、香里(さま)!
ライバル接触だ、D
保守しておく
マリ見てはよく知らないが無理して書いてみようかと思ったが、
俺は
>>424だったことを思い出しやめた。……誰か、書いてください。マジでネタが分からん
丁度その時。「あら、1年生に自習なんてあったかしら?」なんて声が聞こえてきた。
ここに来てまだそれほどの時を過ごしたわけでもないと言うのにすっかり馴染んでしまった声。
「香里…さま」
「あら、そんな引きつった声出さなくても良いんじゃない?」
視線を上げると、そこにいたのは忘れもしない、有紀寧様の妹の座をかけて争う香里さまだった。
手には筆記用具と教科書ノート。移動教室の合間だろうか。
「移動教室ですか?何の授業です?」 と、とりあえず尋ねてみる。
「英語よ。…それで、なんであなたは堂々とサボってるの?って訊いたんだけど」
く…なんだか素直に『迷っちゃいました(T_T)』というのは簡単だけど…なんか悔しいわ。
「……まぁ言いたくないなら良いけど。そんな場所でサボってると、通りがかりの先生に大目玉食らうわよ」
そう告げて背を向け立ち去ろうとする香里さま。…ええい、頼るのはイヤだけどこのまま迷い続けるよりはましよ!
「ちょ…ちょっと待ってください」
「…何?」
ちょっとだけ、迷惑そうな顔。だけど本心からではない、そんな感じだ。
「あの……………一年生の校舎って…どっちですか?」
「何だ、そんなことか」
ふっ、と香里さまの表情が和らぐ。
「まぁここの敷地は広いから無理もないかもね…付いてきなさい、途中まで送ってあげる」
あれ…もっとつっけんどんな対応が来るかと思ってたのに。
「どうしたの?」
ふと声の方向を辿ると、すでに香里さまは歩き出している。
「い、行きます行きますっ!」
慌てて小走りのあたし。誰かいたならこの仕草は減点だろうか。
「さ、ここまで来れば一人でも行けるでしょ」
一年校舎のすぐそばまで来て、香里さまは立ち止まり振り返った。
「あ、ありがとうございます…」
「気にしないで。これくらい上級生の務めだから」
でも、あたしとこの人とはいわば仇敵なわけだし。なんで?って疑問は当然浮かぶ。
「どうして…こんな親切に?」
香里さまは、質問の裏にある『なんで敵を助けるマネを?』と言う意味を汲み取ったのだろう、
ちょっと考え込むようにしてから、ぽつりと呟き始めた。
「…実はね、初めはあんたの頼みなんか断ってやろうかと…思ったのよ。
でもね…わたしも経験あるのよ、この学院での迷子の」
「へ…」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。何でもそつなくこなしてしまいそうなこの人が…?
「わたし、そんな事で人に頼るのはイヤだったし…入学間もない頃で、本当に心細かった。
で、おろおろしてるとき、親切な先輩が声かけてくれたの。『どうしました?』って」
「はぁ…」
「それで、もし自分が上級生になったらこんな風になれたらなぁ…なんて心に決めてた。
それだけのことよ…じゃあ、遅れないようにね」
そう言うと、さっさと香里さまはくるっと向きを変え、別の校舎のほうへ歩き出してしまった。
「あ、あの!」
つい、声をかけてしまう。
「ありがとうございました!!」
まるで剣道部の頃みたいな大声で礼を言ってしまった。
始めポカ〜ンとしていた香里さまだったが、にっこりと微笑むとスタコラと歩き出していった。
…敵に頼ってしまったのに、不思議と悔しさはなかった……
その後、思いついたのだが。香里さまを助けた先輩って、ひょっとして有紀寧さま?
「ふ〜、終わったー」
そして無事4限を終え、迎えた昼休み。昨日のように初音さんと繭さんがやってきた。
「留美さん、いっしょに薔薇の館に行かない?」
是非もない。作ってきた手弁当を手に取り、3人連れ立って席を立った。
A 数分後、無事薔薇の館へ
B 道中、人だかりが。
C …ん、あれは芽衣ちゃん?
D …あれ?館の前のベンチで名雪さまが寝こけている。
D
あたしが借りてきた本を広げた、ちょうどその時。
「あら」
げっ。ここ数日ですっかり聞きこの声は……
「1年生に自習なんてあったかしら?」
間違いないというか間違って欲しかった。
このイヤミな感じの物言い、顔を上げずともわかる。美坂香里(さま)!
「ええと……確かこの時間、初音ちゃんたちは選択授業だったと思ったけど……
それとも、七瀬留美さんは一年藤組ではなかったのかしら?
ごめんなさいね、今日の私ったら物忘れがひどいみたい」
あたしの首筋を冷や汗が流れた。
この女……こっちのスケジュールを把握している?
迂闊だったわ。少なくとも初音さんたちと一緒に行動していれば、こうはならなかったのに……
こっちの焦燥に恐らくは気付きながら、彼女の口撃は続く。
「それにしても本当にどうしたのかしら?まさかあなたが授業をサボるなんて
乙女らしからぬことするわけないしね……ああ、なるほど!
七瀬留美さんはとても頭がよろしいから、授業なんか出なくてもよろしいのですね?
さすがは有紀寧さまとスールになられるお方、憧れてしまいますわ〜」
心にもない彼女の美辞麗句はまるでチョークスリーパーのように
あたしのこめかみを重く、きつく締め付ける。
うぐぐぐ……視線は相変わらず膝元の本だから見えないけどこの女、胸の前で腕を組んで
勝ち誇った顔でニヤニヤ笑ってあたしを見下しているに違いないわ?
くそう、こうなったら……
A 彼女に調子をあわせて、授業なんかバカらしくて出てられないからと見栄を張る。
B 「実は今日、ちょっと体の調子が悪くて……」嘘をついてごまかす。
C 恥をしのんで、香里(さま)に迷ったことまで一から正直に告白する。
D そっちこそこんな時間にここで何をしているのか、逆に問い詰める。
E いっそ逆ギレする。
しまった……orz
やっぱりリロード怠っちゃいけませんね。
>>430はなしで。
いい話の後にこれを読んでワロタw
初音さんと繭さんと連れ立って薔薇の館の前まで到着した。
「く〜」
薔薇の館の前に置かれたベンチに、なぜか名雪さまが寝ていた。
さりげなく見てみると幸せそうな寝顔。
その顔の横には猫柄の布に包まれたもの…多分、お弁当箱。
あたし達を待っている間に、陽気に誘われて眠ってしまった、ってところかしら。
…けど、なんで薔薇の館の外?
確か、3年生の皆さまと瑞佳さまと香里(さま)と一緒に中で食べる予定だったような…。
「お姉さま、起きてくださ〜い、お姉さまったら〜」
妹である初音さんが名雪さまをゆらゆらと揺らして起こそうとしている。
けど、名雪さまは「う〜、じしんだお〜」なんて言いながら起きそうにない。
「起きてくれない…うぅ、繭さん、留美さん、どうしよう?」
「どうしようって言われても…」
A.乙女な留美は名雪さまを起こすナイスアイディアを閃いた。
B.ちょうどそこに名雪さまを起こせる人が来てくれた。
C.あたし達では起こしようがない。現実は非情である。
D.などと考えているうちに名雪さまは普通に起きた。
主役なんだから頑張れ。A
ほし
ho
ほ
さて、どうしたものかしら……ここはあれをやるしかないわね。
「ちょっと繭さん、あたしのスカート抑えていてくれる?」
「み、みゅ?」
戸惑う彼女をよそに、言うなりあたしは地面に手をつき、
近くの木目掛けて勢いよく大地を蹴る。
たちまち世界は180度逆転する。早い話、あたしは逆立ちしたのだ。
そう、これはあたしのシンキングポーズである!こうすることで何かを閃くのだ!!
「みゅーっ!?」「ちょっと、留美さん?」
「いいから早くスカート抑えて!」
訳わからないなりに、繭さんはめくれ垂れ下がりかけたあたしのスカートを
慌てて抑えてくれた。幸い他に人目はないし、いてもここは女子高だけど、
やっぱり乙女の秘密というものはあんまりひけらかしたくないし。
…………こんなことしてるの自体、乙女ポイントに響きそうよね。
審判ってこの二人だし。
襲ってきた後悔の気持ちとは別に、重力に引かれ集まった血液はあたしの脳細胞を程よく刺激する。
やがて、ポクポクポク……チーン。
「閃いたっっ!!」
木にかけていた足を下ろして、後悔の念を今は振り払いつつあたしは言った。
「初音さん、名雪さまの想い人って誰かいる?」
「え?想い人って……好きな人、ってこと?」
再び戸惑う初音さん。
「ええ。あたしの乙女的精神回路によれば、名雪さまのような乙女の眠りを覚ますのは
好きな人の口付け……愛よ。おそらく多分好きな人の愛の囁きで目覚めるタイプと見たわ。
ご本人が無理ならあたしがその人の物真似とかでなんとかしてみる。
……で、誰かいらっしゃる?その、名雪さまの」
あたしのグッドな解決法を、黙って聞いていた初音さんが答えた。
A 「それなら、お姉さまはお隣の男子校に通っている相沢祐一さんのことが……」
B 「ええと……ここだけの話だけど、お姉さまはロサ・キネンシス(彩さま)のことが……」
C 「…………(モジモジ)」え、ちょっと何その反応?ねえ。
D 「人じゃないけど、イチゴサンデーならとってもお好きだよ」
E そうこうしているうちに、名雪さまは勝手に目覚めていた。
C
ワロタ
はっちゃけ過ぎだw
七瀬が足を下ろした時にスカートを抑えていてくれた繭にナイス蹴りをかましたと思ってしまったのは漏れだけか?(w
保守る
保守
あたしが皆の方を向いてそう告げた時…
初音さんがなんだかモジモジしながらその可愛らしい顔を紅くしていた。
…ええと…どういうこと?そういうこと?
「初音…さん、心当たりでも…あるのかな?」
おっかなびっくり、興味半分恐ろしさ半分の心持ちで尋ねてみる。ちょっと声が掠れたのは内緒だ。
「ぇ!…ぅ、うん。その…あたし…」
…この照れ、キョドり具合、まさか…まさか!?
「―ひょっとして――、名雪さまの…その…好きな人っってのは?」
そこで言葉を区切って初音さんの眼をじっ…と見つめる。
初音さんはビクゥ!っと明後日の方に眼をそらす。
これは…まさか、話に聞く…百合?
…いびつだ…これは…歪だわ、とても歪。
それが…この館の特質なのか…この二人だけなのか…もしかしてこの学院ごとのなのか…
なんだか一瞬、目指す果ての『乙女道』が灰色に見えてしまったわ…
そんなあたしの煩悶を他所に、初音さんは顔を赤くしている。
これは…どうしたらええねん。…と思っていると。
「みゅー!」
繭さんが彼方の時計台を指差しながら飛び跳ねていた。
見やると時計台の短針が昼休みの半分が既に過ぎ去ったことを示していた。
そっか、忘れかけてたけど昼食摂りにここに来たんだっけ。
そんな繭さんの行動を受けて、初音さんはちょっと悩んでから…その小さな顔を名雪様の耳元へと近づけていく。
「お姉さま…おきないと御飯食べられませんよ……!」
「く〜、けろぴ〜」
なんだか初音さんも焦っているように見える。
そして、しばらく悩んだ初音さんは……名雪さまの頬を両手で押さえ…
こっちを伺うようにチラと見てから…
「〜!!」
軽く口唇と口唇をドッキングさせたのだった――
あたしは――女子高というものに……姉妹制度というものに――kissといういものに――
生まれて初めて――畏怖していた。
これが…姉妹だというの…!?
もちろんこの二人が嫌いとかそういう話ではなくって…
でもあたしは…柏木初音という女生徒を前に、心底当惑していた。
あたしは…あたしは…
A 目の前で繰り広げられていくラブ空間に見入っていた。
B 反射的に逃げ出していた。
C なんかもうどうでもよくなっていた
D 大きい腹の虫を鳴かせてしまった。
B
反射的にあたしは館の前から逃げ出してしまっていた。
なんだか知らない得体の知れないあの二人の(一方的だったから二人じゃないかもしれないけど)
行為がなんだか怖くて。
走って、走って。ついさっき迷った校内と言うことも忘れて駆け回ったあたしは…またしても見知らぬ場所に辿りついてしまっていた。
「はぁ…はぁ…ま、また…迷った…?」
ぐるりとあたりを見渡すが…やっぱりよく解らない。
近くの時計を見るに、もう昼休みも終わりのようだ。
「ああ…もう、今度こそ遅刻かしら」
結構高速で突っ走ってしまった上に、ほとんど曲がらずに来てしまったから距離的に相当はなれてしまったようだし。
それでいて真後ろを見ても通った覚えのない風景なのだから、この校舎の奥深さには恐れ入る。
しょうがないか…と結論して、来たと思しき方向にとぼとぼと歩き始める。
また一緒にお昼食べそびれたなぁ…なんて思ってみてもやはり脳内を占拠するのはさっきのキスシーン。
白くて可憐な初音さんの手指が名雪さまの頬を捕らえ…
なにやら寝言を呟くためか軽く開かれた名雪さまの唇に、初音さんの唇が重ねられ…
ガン!!
「痛っ!」
突然の頭部への衝撃に驚き尻餅をついてしまう。
「まったく…今日は失態ばっかね、あたし」
どうやら脳内リフレインに熱中するあまり、並木に激突してしまったみたい。
「頭がずきずきする…」
額を押さえながらのろのろと歩き始める。
しかし…さっきのシーン。いやがおうにも眼に焼きついて離れない。
…こうして、頭を冷やしながら、考えていた……
A やっぱり、なんか嫌
B …いいかも
A
「やっぱり、なんか嫌 …」
それがあたしの偽らざる本音だ。
そういうのにはなんとういうかこう…抵抗がある。
有紀寧さまや香里さまがそうだと決まったわけじゃ無いけど…館に向ける足が重くなったような気がするのも事実だ。
だけど有紀寧さまの妹の座を奪い合う戦いはもはや引っ込みつかなそうだ。
あたしは…どうすれば…
「どうしました、留美さま」
「うわぁっ!!」
唐突に声をかけられてびっくりしてしまった。
「あれ…」
声をかけてくれたのは…芽衣ちゃんだ。
「どうしたんですか…なにか悩み事でも?」
「ああ…」
傍目にも理解るくらいうろたえていたのかしら…あたし。
ちょうどいいや、一切合財打ち明けてしまえ。
「実はね…」
そうしてあたしは語り始めた。今日の昼休み見てしまったもの。そしてそれを受け止めきれず揺れ動く自分の心情。
全てを吐露した後、芽衣ちゃんはあたしに告げた。
「あたしは留美さまと立場が違うから、踏み込んだ事は言えませんけど…
留美さまは、どうしたいんですか?」
「あたしは…いえ、なんだかもうよく解らなくなってきたわ」
そう、漠然と『乙女』と言うものに心揺れ動かされてきたけど…
わざわざこんな学院にまで来たけど…
学内の中でも認められる乙女の中の乙女を目指してきたけど…
…よく、解らなくなってしまった。
「別に留美さまの反応はここでも珍しいものではないですよ」
芽衣ちゃんが滔滔と語り始める。
「紅薔薇のつぼみ姉妹の話は学内でも有名ですけど…拒否感を覚える人も少なくないです」
「……」
「問題は…それを飲み込めるかと言うことです。彼女たちに限らずそういう人たちは数少なくない」
「それが飲み込めないなら…留美さまは、このレースから降りるべきだと思います」
真剣な眼で見つめてくれる芽衣ちゃん。
…あたしは。
A ……降りる。エピローグへ
B なめんじゃないわ、それくらい飲み干せなくて、何が乙女よ!!
B
流石漢らしい決断だ?w
ここらでキッパリ終わった方が良かった気もするが……まぁ書き手頑張れ
詩子以来の打ち切り候補だからな
457 :
名無しさんだよもん:04/10/14 20:54:44 ID:lkCs+9UA
┌──________________________──┐
│ \.. 2CHバニラ アイスたっぷり、うまさ大満足age!!. / │
│ /. . \ .│
│ \ ____ . _ ___ . . / │
│ /. ∧_∧ | | __| |_ | | \.....│
│ \. ( ´∀`)  ̄| | ̄ ̄ | |  ̄| | ̄ ./....│
│ /. ( ) | ̄  ̄ ̄|  ̄ ̄| | ̄ | ̄  ̄| \ │
│ \. | | |  ̄| | ̄ ̄ / /  ̄| | ̄ . ./. ..│
│ /. (__)_) |  ̄ ̄| / / | ̄  ̄ | \ │
│ \  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ./. .│
│ /. 希望小売価格<税別>100円 種類別ラクトアイス ..\ ..│
│ \.. /.. .│
└── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄──┘
「なめんじゃないわ、それくらい飲み干せなくて、何が乙女よ!! 」
辺り一帯に響く怒声でもってあたしは応えた。
……は!もし杏さまとかに聞かれてたら大幅な減点になっちゃうのでは!?
「そうですか……」
芽衣ちゃんがその大きな眼を閉じて、言った。
「しかし…今の留美さまに留美さまの受け入れることができなかった現実を受け入れることが…出来ます?」
「んぐ……」
言葉に詰まる。そりゃあたしかに有紀寧さまの妹になったなら彼女たちとうまくやってく必要があるのは理解るけど…
「それじゃあ…あたしが有紀寧さまの妹になる道ってのは…残されてないって言うの?」
「…留美さまの我慢が大きい方が良いですか?それとも少ない方が良いですか?」
「それは…少ない方が良いに決まってるじゃない」
芽衣ちゃんは再び目を閉じてあたしに背を向けた。
「留美さまは『乙女』というものの理想像がしとやかで可憐で…なんて決めつけているかもしれないですけど…
それを勝手に決めるのは傲慢です。…杏さまをみればわかると思いますけど」
芽衣ちゃんはあたしを中心にした弧を描くように二歩三歩とあたしの横へと進む。
「留美さまが今あたしが言ったようになれないなら…受け入れることが出来ないなら…
可憐微レズな乙女の頂点は柏木初音さまにくれてやればいいんです」
そのまま芽衣ちゃんは歩き続け、あたしの背後に回る。
「ついでに天然美少女系乙女も名雪さまや椎名繭さまに譲ってあげましょう」
「……!」
なんなの、この娘。あたしが挑もうとしていた壁をあっさりと…
「あなたはそんな枠に当てはまらない乙女を目指せばいいんです」
と、あたしのすぐ背後に回った芽衣ちゃんは、言った。
「………」
あたしは芽衣ちゃんの腕を手繰り寄せ、その小さな体を引き寄せる。
「…芽衣ちゃん……
A 『乙女』を12人の妹みたいに増やすんじゃないわよ
B ありがとう、あたし頑張る!!」
男らしくBかな
「…芽衣ちゃん…… ありがとう、あたし頑張る!!」
そう言うと、留美さまはくるりと後ろを振り返ると、猛烈な勢いで駆け出していった。
「ふぅ……」
さすが有紀寧さまの妹になろうって人だ、間近でその叫びを聞くだけで凄い威圧感だったなぁ…
でもその直情径行ぶりは誰かさんに似ているかも。…おにいちゃん?
それでも…その率直さは全薔薇さまの中にあっても唯一留美さまが勝る美徳だし、それを隠し通そうなんて大きな損失だよ。
…今留美さまに話した話。別に留美さまの事だけを思って語ったんじゃなくて…
堅い規律になじめずもがいているお兄ちゃんの姿を思っていたら、自然に浮かんできたものだ。
「二人とも意外に気が合うかもなぁ…」
ふと空を見上げる。
そこには悠然たる蒼穹。その空はどこまでも続いているように見える。
成層圏のその先までこの蒼が続いていると錯覚させるほど、その色は清く、果てしない。
まるで留美さまの行く末を表しているようだ…なんていったら言い過ぎだろうか。
ともあれ賽は投げられた。
彼女が有紀寧さまの妹になれるかどうかは…あたしの見たところ微妙だ。
でもあの台風みたいな人のことだ、勝ち負けなんかに関係なく、この閉塞した学院に大きな嵐を巻き起こすに違いない。
そう考えると少しわくわくしてきた。
いつかあたしが上に上がったら…あの人の妹に名乗りをあげるのも面白そうだ。
嵐の予感をもたらしつつも、去った後には爽やかな風。
嵐を呼ぶ男ならぬ、嵐を呼ぶ少女・七瀬留美。
まだまだ面白いことの続きそうなハカギアンではございますが。
この物語は一時閉幕。またの続きは…皆様の心の中にて。
「 」これにて一部、完!!
さ 爽やかに〆てるー!?
タイトル案
「特別でないただの三十七日」
なんで37日かと思ったらそういうことかw
「これにて一部、完!!」
遠くで芽衣ちゃんが叫ぶと同時に、この物語が終わろうとした…。
「って、ちょっとそりゃないでしょ!?」
仮にも、いえ、正式に主役なあたしをほっぽって話を終わらせるなんて!
これからあたしは乙女道の精進を重ねて白薔薇さまの…有紀寧さまの妹になるんだからっ!!
A.ということで留美の決意表明を聞けたしこの作品はここまで。
B.ということで留美の意向に従ってこのまま第二部「白薔薇のつぼみ爆誕編」に向かう。
A
ではタイトルを決定しますか。
A.特別でないただの三十七日
B.超先生が見てる
C.乙女の園、私立ハカギアン女学園
D.センスが悪い、俺が決める「」(タイトルとしていけそうなものを書いてください)
c
『乙女の園、私立ハカギアン女学園』ご苦労だった。
では、次の作品だ。
まずは主役の本来登場する作品を選んでもらおうか。
A.こみっくパーティー
B.ナイト雀鬼・ナイトライター
C.Fillsnown
D.AIR
E.WHITE ALBUM
F.CLANNAD
G.痕
H.うたわれるもの
I.まじかる☆アンティーク
J.天使のいない12月
K.Kanon
L.To Heart
M.誰彼
N.ONE〜輝く季節へ〜
O.MOON.
P.雫
Q.Routes
新作発売記念でL
では、主役を決めるか。
A.藤田浩之
B.佐藤雅史
C.保科智子
D.宮内レミィ
E.神岸あかり
F.来栖川綾香
G.松原葵
H.姫川琴音
I.雛山理緒
J.長岡志保
K.セバスチャン
L.HMX−12マルチ
M.HMX−13セリオ
N.坂下好恵
O.橋本先輩
P.矢島
Q.岡田メグミ
R.松本リカ
S.吉井ユカリ
T.長瀬主任
Z.他に誰かいたっけ?
A
Z芹香
ふ、どうやらまた俺が主役を張るときが来たようだな。
俺の名は藤田浩之、選択スレの寵児だ。
さて、俺が今していることはといえば…。
A.もちろん学園生活を送っている。
B.なんとなく旅に出ている。
C.格闘技に本格的に励んでいる。
D.魔法を修得してみようかと思っている。
E.エージェントってものになってみることにした。
F.漫画家になって一山当ててみたくなった。
Eってのが今まで出ていないような
藤田浩之も相当色んな事やってるからな……
エージェントになってみることにした。
だが何も知らない俺がエージェントになるには
自力でなんとかなるものではないだろう。
そこで俺はある人物に弟子入りすることにした。
A.宗一に弟子入り
B.リサに弟子入り
C.ゴルゴ13に弟子入り
D.やっぱ自力で
Bで
D
その前に、「エージェントになるのってどうすんだろ?」
進路指導室のパソコンからエージェント関係の情報を探してみることにした。
裏の世界の職業、普通に探していてもどうせ見つからないと思っていたのだが、
おそろしいことに簡単に見つかってしまった。
エージェントってこんな開放的にしてていいのか…・・?
酷いところは、ある学生エージェントの顔写真・プロフィールまで載っていた。
「この業界大丈夫なのか?」と思いつつ求人募集のコーナーを読む。
リストを見ていくが、エージェントも不況になると新卒採用は厳しいようだ。
なかなか雇ってくれるところは無い、諦めかけていたその時、ある紹介が目にとまった。
「リサ・ヴィクセン」
公務員をしていましたが、最近フリーに転向して手伝ってくれる人を探しています。
学歴不問、元気な人を募集。えっと、事務所は――
おっ、ラッキーな事に日本だ、しかもうちから電車で30分。
俺はその週の日曜、面接に向かう事になった。
ヴィクセンなんて言うから恐ろしい人を想像していたのだが、リサという人は信じられないくらい綺麗な人だった。
(ここで働けたら給料いらねぇな…)と妄想に耽っていたところに彼女から採用試験がつげられる。
その採用方法とは?
A 英数国の筆記試験。
B 浮気調査をして報告をまとめる(指定)
C ある行方不明の人物を探す。(指定)
D ある芸能人の裏を探る。(指定)
E 篁さんちの猫を誘拐してくる。
a
俺の目の前に差し出される紙の束。
スパイ映画にお約束の指令書か?と思い裏返した俺の目に
実に見慣れた「英語」の文字が飛び込んできた。
「試験内容は英数国の3科目。それぞれが90分で休憩時間が……」
「……あの、なんで普通に筆記試験なんかやらされるんですか?」
「あら、ご不満だったかしら?」
リサがいたずらっぽく笑う。実にキュートだ。
「エージェントなんだからもっとこう実践的な試験をするんだとばかり」
「即戦力が欲しいなら一般の学生なんて対象にしないわよ。
どこか利害の一致する他の組織からスタッフを借りればそれで用は済むわ。
今回はフリーとして活動するのに信頼出来る仲間が欲しかったからこんな形式にしたの」
「なるほど、1から叩きこむ必要があるかわりに他組織のスパイの心配が薄いと」
「君、なかなか飲み込みが早いわね。好印象よ」
おっ。いかにもスパイ映画にありがちな展開を言ってみただけだが、言ってみるもんだ。
「でも筆記試験に受かってもらわないとどうにもならないわね。
国際社会で必要な英語、経済や物理に直結する数学、そしてこの国の母国語である国語。
この3つが一定水準に達してくれていないと、とてもじゃないけどやっていけないわよ?」
腕時計で時間を見ながら困った表情でリサが告げる。
いや、本当に困っているんだろうか?
本音の読めない表情に困惑している間にも開始時間は迫ってくる。そして……
A 現役学生だからテスト慣れしているんだ。すらすら解けるぜ
B げっ、心の準備が出来てなかったから全然解けないぞ……
C 開始直前になって同じくエージェント志願者が部屋に駆け込んできた(人物指定)
それではAで
ふっ、現役学生を舐めるなっ!
こんなもの普段の授業とそう変わりはないぜ!
国語……評論小説古文漢文なんでもこいだ。面白いぐらいに問題が解けていくぜ。
英語だって楽勝だ。長文? 結構結構得意分野だ。
そして数学。微分積分複素数確率何でもでも持ってきやがれっ。
今の俺をとめることは誰にも出来ないぜ!
そして180分経過ぁっっ!!
「はい、じゃあそれまでね」
リサが俺の解答用紙を持っていく。
……以前この人に英語を教わった世界があった気がしないでもないがとりあえず今のところは関係ないだろう。
配点は英数国それぞれ200点ずつの計600点。
リサが赤ペンを動かすたびに見る見る驚きの表情に変わっていく。
俺の点数はどのぐらい凄かった?
A もちろん全国模試トップレベルだ!
B まぁ、結構高い点は取れたぐらい
C 可もなく不可もなくかな
D 全部で7点だ
Aでいってみよう。
・・・しかし、時間が時間とはいえ2時間半以上も選択肢が放置されるのは珍しいな。
終わったことに気がついてない可能性大だね。
なんか異様に天才になってないか?
浩ちゃんUー1化しつつあるなw
だがそれでこそ浩之だ。
リアン、柳川、舞と並ぶ選択肢スレの寵児だな。
そもそも東鳩本編でもテストの出来は選択次第だったじゃないかw
しかし…
新作なのに開始直後の加速も無いのはどうかと思うぞ。
漏れ?
漏れは浩之が出てくる話は書かない。元々好かんキャラだし。
下手に意地悪するとスレ住人から怒られそうだ。
別に書かない理由を言う必要はないんだがね
「……600点中満点。すごいわね」
リサが驚きのため息をついた。
ふっ、当然だ……と言いたいところだがこれにはある理由がある。
「なかなか、洞察力は優れているみたいね」
リサが笑った。
……学力を見るとか何とか言っておきながらとんでもないことを考え付くな。
実は予め問題にある細工がしてあったのだ。
問題の文末がそれぞれ「選びなさい」「求めよ」「どれか」「答えなさい」「解きなさい」で、
実はなんとその文末の答えが1〜5のマークに対応しているのだ。
こんなもの真面目に解いてちゃ絶対発見できない。
おそらくは洞察力でも試していたのだろう。
学力云々と言ってマジにしておきながらこれか。
本当にとんでもない女狐だ。
「で、合格なんですか?」
「……そうね、とにかくあなたは問題を全問正解した。これは間違いないわ」
とにかく……ね。
そっちが仕組んでおいてよく言うぜ。
「結論から言うわ。とりあえず合格ね。そして……
A 早速仕事をやってもらうわ」
B 二次試験を受けてもらうわ」
んじゃAで
「早速仕事をやってもらうわ」
「ん? もうなんですか?」
「ええ、丁度いい仕事があるのよ」
リサが説明を始める。
なるほど、確かに新人のためといわんばかりの簡単な仕事だ。
これなら俺にだって簡単に出来そうである。
リサから貰った仕事は俺が実際に行動するタイプのものだった。
確かに、この世界に足を踏み入れようとしているだけの俺ではナビみたいなことは無理だろう。
で、肝心の仕事だが……
A 篁エネルギーという会社から一枚の絵を盗み出しクライアントに届けること
B 梶原という女性を監視し、その挙動を逐一報告すること
C あるマンションの管理人の部屋に入り込み、その部屋の中においてある箱を持ってくること
D 第二次世界大戦において失われた強化兵のデータを集めること
E とある骨董品屋の主人が浮気している物的証拠を用意すること
F 緒方プロダクションが作成している新曲のデータを盗み出すこと
E
これはエージェントの仕事なのか?探偵や興信所の仕事では……
けんたろの浮気調査?
なにかデジャヴを感じる…
原作見れば分るが、国家レベルのミッションから、それこそ町探偵レベルの仕事まである。
逆を言えばエージェントのレベルもトップと底辺ではそれくらいの差があると言う事になる。
内容は至極単純なものだ。
とある骨董品屋の主人(宮田健太郎というらしい)が浮気している証拠を用意することだ。
エージェントといえばスリルにサスペンスが思い浮かぶだろうが、こんな仕事もあるという。
いや、むしろこんな仕事ばかりといったほうが正しいらしい。
俺のような駆け出しにとっては仕事があるだけマシだとか。
……まぁ、テレビで見るような大スペクタクルは有名になってからってとこか。
俺はリサにクライアントの連絡先を聞いた。
顔写真を確認する。クライアントは……
A スフィー=リム=アトワリア=クリエール。……見た目幼女なんだが
B リアン=エル=アトワリア=クリエール。少し大人しそうな子だ
C 江藤結花。……胸の薄い女だな
D 高倉みどり。どうやら社長令嬢らしい
E 牧部なつみ。見た目は普通の女の子だが……
影の薄そうなDで
(クライアントは高倉みどり、社長令嬢か)
俺は早速会ってみる事にした。
リサから聞いた電話番号にかける。
『もしもし』
「あ、高倉みどりさんですよね?俺はリサ・ヴィクセンづたいであなたの依頼を受けることになった藤田浩之といいます。詳しい話がしたいので少しお時間作っていただけませんか?」
『はい、わかりました。では場所は…』
ということで場所は変わって百花屋という喫茶店の一角。
あまりそういう話をするところじゃない気もするが、クライアントの要望だから仕方がない。
いや寧ろ、学生の格好をしている俺や見た目女子大生くらいのクライアントが密談していてもおかしくない場所なのかもしれないが。
「では、依頼の内容を確認したいんですが…骨董品屋の主人が浮気している物的証拠を用意すること、でいいんですね?」
宮田健太郎という名前をわざわざあげる必要はないので伏せておく。
「はい、なるべく早くお願いできますか?」
「それは骨董屋の主人次第ですが、最善は尽くします」
なんせ浮気の現場に何かしら仕掛けるしかないからな、物的証拠を掴むとなると。
ん、そういえばこの依頼、素行調査とか浮気調査じゃなくって、『物的証拠を用意する』なんだよな。
「失礼ですが、もしや浮気相手の目星ってついてませんか?」
「え…?」
「いえ、今回のご依頼が『物的証拠を用意する』だったもので。勿論、そこから俺が調査しても全然構わないんですけど」
「いいえ、お隠ししてもしょうがありませんし…」
どうやら本当に知っていたらしい。
リサに褒められた洞察力は伊達じゃない、か?
告げられた浮気相手は…
A.渚のハイカラ人魚、神尾晴子…何、しかもこの人子持ちなのかよ!
B.住所不明の幼女、みちる…人の趣味にとやかく言う気はないが、こいつは…。
C.住所不明年齢不明神出鬼没、岩切花枝…ふう、どうやら厄介な相手みたいだぜ。
D.なんと俺の上司、リサ・ヴィクセン…ていうかよくこんな依頼リサにしたな。
b
けんたろ……おまいってヤシは……。
「ちぃーっす、けんたろ。今日も来てやったぞ!」
「ははは、呼んでわけじゃないんだけどね」
やあみんなこんにちは、久しぶりだな。
俺の名は宮田健太郎。この商店街の一角で親父に任されたこの骨董屋『五月雨堂』を経営する……まあ、自営業者だな。
「なんだなんだ。お客にそんなこと言っていいのかー? みちるは客だぞ!」
「それもそうだったね。はっはっは」
そして今俺の目の前でくるくると表情を変えている少女は、みちる。
名前はそれしか知らないし、身の上もそれ以上は知らない。
なぜか毎日のようにここに出入りしてるんだけど、はっきり言ってお客とはいいがたい。
一頻り商品を見るとその後はずっと俺と喋っていて、そのまま日が沈むころになると帰ってしまうからな。
あ、いや、一度だけ商品を持ち帰ったことがあったな。江戸中期の髪留めを。
……つっても、それはご購入いただいたわけじゃなく、俺があげたんだけどね。
「しっかしいつ来ても客の少ない店だなー。ちゃんと儲かってるのか?」
「まあそこそこはね」
奥の部屋でくつろぐみちるに牛乳を持っていく。あとついでにちょっとしたお菓子を。
これがこの子が来たときの『定番』だ。
こんな感じで二人で延々とどうでもいいことを話している。
最近の天気とか、俺の身の上にあったこととか、仕入れた珍しいものの話とか……
ちなみにさっきの言葉、あれは嘘だ。
こんな状態の店が繁盛しているはずはない。
まあ、親父の蓄えがある程度あるからちまちまと持たしてはいるが……そんなに長くはもたないだろう。
とはいえ、それが時流なら仕方ないかな……と最近は思い始めている。
「ところで、そっちの君。どうだい? よければお茶でもご一緒に」
……藤田浩之だ。
なんか、ある意味ヤバイ。予想とかなり違う。
今俺は客の振りをしてターゲットの経営する骨董屋、五月雨堂に侵入しているところだ。
これから調べる相手。ある程度近づいて様子を確かめておくのも悪くはない。
幸い、状況が状況。客として簡単に近づけるしな。
「え? あ? いいんスか?」
なにせ相手は幼女略取犯。
どんなに鬼畜で学園ソドムな人間かと思って来てみたら……なんか、普通の人。
「へぇ、学生さんかぁ。いいねー若いってのは」
「いや、そんなことはないッスよ」
「そうだぞ。けんたろだってまだまだ十分若いだろう」
「ははは、もうすぐ二十も中盤だしさ。それにこの中じゃ一番お年寄りだよ」
「むー、ダメだなぁけんたろは。骨董に囲まれて自分まで骨董になっちゃってるよ」
「ははは、そうかもな」
むしろどっちかっつーと、いい人かもしれない。
俺は半分仕事のことも忘れ、小一時間ほどお茶をいただき、歓談して店を出た。
何か買わされたということもなく、結構楽しいひと時だった……
〜三日後〜
「……おかしいな……」
早朝、俺は詰め所近くの自動販売機でコーヒーを一本買い、飲み干した。
一息ついたところで思考をまとめる。
(確かにターゲット宮田健太郎は謎の幼女、みちると接点があった……
しかしその関係は見たところ、気のいいお兄さんとかそういう感じでしかない……
店に赴いたとき仕掛けた盗聴器にも、特に怪しいものは入っていなかった……あの日と大して変わらない、二人の楽しげな会話だけだ……
本当にあの人が変態なのか……? 夜な夜なあの幼女を手にかけているのか……?
ううむ……どうも俺には信じられない……。
というか、このままじゃ浮気の物的証拠なんぞつかみようがないぞ……)
どうする?
A 「浮気の事実は認められず」と報告書に書いて提出する。お仕事終了。
B 調査方法を変えてみる。
C むしろ証拠なんぞ作ってしまえばいい。
D 不意にクライアントの方が怪しい気がしてきた。
E 上司であるリサに相談してみる。
俺には1000万円ためられなかったので、D
俺は不意にクライアントのほうが怪しい気がしてきた。
まず第一に依頼内容だ。浮気の物的証拠を用意せよ。
この依頼内容ではターゲットが浮気していることを前提にしている。
確かに目星は着いているのかもしれないが、俺が見た限りどう頑張ってもそういう関係には取れない。
それなのに、何故目星としてあの子を指したのか。
……そういえば、リサが言ってたな。
エージェントとして活動していく以上、クライアントとのいざこざも経験するときが来るってな。
大体は俺たちとクライアントとの金銭交渉の問題や、
途中でどちらかが叛意を翻すかのどちらからしいが。
もしかしたら……第一回目から俺はそれを経験するかもしれない。
何せせっかくエージェントになったんだ。せめて俺が正しいと思う道だけを進みたい。
ピリリリリリ……
不意に携帯が鳴る。
『……それで、どうですか? 調査の結果のほうは』
クライアントからの電話だ。
「いや、まだ大きな動きはありませんよ。もう少し時間が必要です」
『そうですか。では引き続きお願いしますね』
事務的に、自分の本意を悟られないように俺は電話に答えた。
さて……どう動くか?
A このまま健太郎たちに変化があるまで見届ける
B こっそり高倉みどりについて調べてみる
C クライアントを裏切り、健太郎側につく
D この依頼は自分に合わない。適当に調査結果をまとめて仕事を終える
B
俺はこっそりクライアント、つまり高倉みどりのことを調べてみることにした。
やはり今回の依頼……怪しいのは骨董屋ではなくクライアントのほうだ。
もしかしたら、何か裏があるのかもしれない……。
高倉みどり、依頼されたときの書類を確認してみると、
社長令嬢、約束された将来、どれをとっても絵に描いたような恵まれた立場だ。
高倉みどりをよく知る人物を幾人か当たって聞いてみたところ、
趣味は骨董品の茶碗集め。いまどき珍しい趣味をお持ちだ。
そこでふと思い出す。
そういえば、浮気調査の相手も骨董屋店主。
……何か関係がないだろうか。
しかも、まだ実権は握っていないとはいえ、この人は社長の娘である。
もしかしたら自社を栄えさせるために裏で黒いこともやっているかもしれない。
これは……調査のしがいがある。
俺はニヤリと笑った。普段の授業よりもよっぽど真剣にやってるな、この仕事。
さて、どこから調べるか……
A 高倉みどりの会社の中でみどりの評判を聞く
B 宮田健太郎に高倉みどりについて何か聞いてみる
C ご近所さんから情報を集めてみる
D リサにそういった裏の事情に詳しい人間がいないか相談する
A
突っ込めば、みどりが健太郎の「浮気」を調べるとなると二人はすでに付き合ってるのではないかと思うが…
……まずは会社での評判を調べてみるか。
部下からの信頼を得ているかどうか。これはなかなかの判断材料になる。
俺は高倉みどりの会社へと向かった。
俺は運送屋を装って社内に入った。
もちろん荷物は本当に送る。
ただ、中身は俺名義でこれまでの調査内容の書かれた書類だけだが。
とりあえず受け付けのおねーさんに話しかける。
「ちわー、運送屋ですけど高倉みどりさん宛ての荷物は何処に運べばいいでしょうかねぇ?」
「副社長宛のお荷物ですか? それでしたら副社長室へ運んでいただくか、私がお預かりしますが?」
ほー、副社長。
この会社は身内で重要ポストを占めてるタイプか。
俺は関係ないから別に構わないが、あの若さでそこまで責任重大な職に就けていいのかね。
「親切にどうも。……ところで、その副社長ってどんな人なんですかい?」
「えっ、副社長ですか? そうですね……優しい人だと思いますよ」
俺はそれから受付のおねーさんと暫く世間話をし、
他の正社員たちにも話しかけて高倉みどりの評判を探ってみた。
社員達から得た評判は一貫して良いものばかりだった。
厳格な社長と対照的な温和な副社長。
若いのに社内でも受けがよく、まだ独身なので一部では偶像のように崇められているとか。
……会社での話を聞く限り特に怪しい点はない。
部下からの信頼は上々、といったところだろう。
……さて、どうする?
A みどりの会社の企画を調べてみる
B みどりと健太郎が本当に恋仲であるのか調べてみる
C みどりが裏で何か悪事を働いていないか調べてみる
D やっぱり健太郎のほうが怪しい
B
「やあ、君はこないだの」
「にょわっ。こないだ来た変な男だっ」
「ちっす。覚えててくれたんすか?」
「まぁ、最近は客もとんと来ないしね」
俺は再び五月雨堂を訪れていた。
やはり宮田健太郎とみちるの二人しかいないこの店内。
骨董屋は普通人が少ないとはいえ、この少なさは問題かもしれないな。
まぁ、今そんなことはどうだっていいけどな。
俺は暫く骨董品を見回り、それから二人と雑談する。
「……あれっ? もう茶菓子がないや」
「喜べけんたろ! 特別にみちるが取ってきてやるぞ!」
「いや、別にいいって」
「遠慮するな! この家の棚はみちるのバッグみたいなものだ!!」
みちるが台所まで走っていく。
それを健太郎は苦笑しながら微笑ましげに見つめていた。
……チャンスだ。
俺は二人っきりになったところを見計らって、切り出してみた。
「……ところで健太郎さんって、高倉さんって言う人と付き合っているらしいですね」
「ん?」
俺がここに来た目的は高倉みどりと宮田健太郎の仲を確認することだ。
もしかしたら……健太郎の言葉で何か分かるかもしれない。
健太郎が返した言葉は……
A 「ああ、そうだよ。それが何か?」 ……どうやら、普通に付き合っているようだ
B 「ああ、そうだよ。けど……最近はあまり訪ねてきてくれないけどね」 最近は? 何かある気がする……。
C 「いや、別に付き合ってないけど?」 ……何? どういうことだ?
B
「ああ、そうだよ。けど……最近はあまり訪ねてきてくれないけどね」
最近は?
ということは、最近になって何かあったと考えるのが妥当か。
茶碗を集めるのが趣味である高倉みどりが骨董屋に向かわないというのは不自然だ。
ふとクライアントの依頼内容が思い浮かんできた。
……一応、クライアントの言うことが正しいとすれば筋が通る。
だが……この宮田健太郎の生活を見る限り、その線は薄いようにも見える。
唯一健太郎に近しい関係の女が、
「けんたろ! このカールを開けるぞぉっ!!」
「ああ、別にいいぞ……って、それはとっておきだったのに!!」
「みちるに隠し事なんて十年早いのだ!」
このみちるだけだ。しかも盗聴器の情報を聞く限り怪しい点は見つからない。
「しかし健太郎さん、いいのかい? こいつを毎日のように家に上げてもさ。
高倉さんに誤解されちゃうんじゃないか?」
「こいつって言うなっ!」
「あはは。いや、別にいいんだよ。やましい事してるわけじゃないしさ。
それにね……なんだかみちるがいると落ち着くんだよ」
「落ち着く?」
「ああ。何ていうか……みちるがこの店に来たとき感じたんだよ。
これぐらいの子がこの店にもいたなぁってさ。変な話だよ。
親父から店を預かって以来俺一人でやってきて従業員も入れていないのにさ」
「ふぅん……」
まぁそれはいいとして、だ。
一応健太郎は高倉みどりのことを想っているみたいだ。
さて……健太郎のほうにはあまり怪しい点は見受けられない。
ということは……やはり怪しいのは高倉みどりのほうか。
さて……ここでまとめてみよう。
俺は高倉みどりに宮田健太郎の浮気調査を依頼された。
だが、宮田健太郎のほうには一切怪しい点が浮かび上がらない。
高倉みどりのほうも調べてみたが、社内での評判はなかなかいいらしい。
高倉みどりと宮田健太郎は付き合っていたが、最近になって高倉みどりが五月雨堂に来なくなった。
……こんなところか。
そこから考えられる可能性は……
A 単なるクライアントの早とちりである
B 高倉みどりが宮田健太郎を疎ましく思うようになった
C もしかしたら、健太郎がみちるといると落ち着く理由というのが関係している
D 健太郎が他の女とも関係を持っている。何らかの理由でクライアントはその女の名前を出したくない
E 今の俺では何も思い浮かばない。リサに相談だ
A
やはり、一番大きな可能性はクライアントの早とちりであることだろう。
俺はそう考えて調査結果をまとめた。
内容は……浮気の事実はない、これでよし。
「暫く調査しましたが、宮田健太郎に浮気の事実はない。よって物的証拠はありません」
「そうですか……」
俺は調査内容をまとめたレポートをクライアントに渡し、ほっと一息ついた。
これで俺の初仕事も終わりか。結構あっけなかったな。
まあ、リサも最初はこんなものだと言っていたし、当面はこんな仕事が続くのだろう。
そんなことを考えていた俺だが、ふと心に引っかかることがあった。
恋人の疑惑が晴れたというのにあまりクライアントは嬉しそうじゃない。
しかも、いくら浮気の疑惑があるからといって店にまで行かないというのは不自然だ。
そんなことしたら宮田健太郎のほうだって何れは不審に思うだろう。
……まだこの依頼には何か奥がありそうな気がする。
A ……これ以上は俺が関わるべきじゃない。任務完了だ
B 高倉さん、何か隠してないか?
B
「高倉さん、何か隠してないか?」
「えっ?」
正直、ここからはエージェントの仕事の範囲外だ。
単純に俺の興味だろう。
だが……まだ俺はこの事件に関わっていたかったのだ。
酔狂かもしれないが、俺が気が済むまで関わってやる。
「……いえ、別に隠してなどいませんが?」
高倉さんはあくまで事務的にそう答えた。
……やっぱりそう素直に答えてはくれないか。
「だったら……どうして最近は五月雨堂に行かなかったんです?」
「…………」
少し高倉さんの眉が動いた。
やはり、このことは何か関係がある。俺はそう確信した。
「もしかして、『行かなかった』んじゃなくて『行けなかった』。
つまり何か健太郎さんに顔を合わせられない理由でもあったんじゃないんですか?」
カマをかけてみた。
さて……どう動く?
「……別に、あなたには関係のないことです」
乗ってこない。
さすが副社長の椅子を任されているだけある。なかなか手強い。
「ただ……一つだけ言っておきましょう。
健太郎さんは約束を守れなかった。ただそれだけです……」
そう言い残して高倉さんは立ち上がって出て行った。
……約束? なんのことだろうか。
俺は暫く一人で考えてみた。
高倉さんは『約束を守れなかった』と言っていた。
宮田健太郎が一体何の約束をしたというのだろうか。
俺は……
A 健太郎に直接『約束』のことを問いただしてみる
B 周囲の人に高倉みどりが五月雨堂に来なくなる以前からの二人の関係を聞き出す
C どうも考えがまとまらない。腹ごなしに近くの喫茶店へ行く
D どうも考えがまとまらない。リサに相談する
DでGo
一先ず俺はリサに相談することにした。
携帯のダイヤルを回し、リサに電話する。
リサは直ぐに出てくれたので、俺は事のあらましを説明した。
「……という訳なんだ。どう思う?」
『どう思うって……あなたは何やってるの?』
「何やってるのってなんだよ」
『……Hu。まだ分からないの? それはどう見ても仕事の範囲外。
依頼された内容だけをこなすのがエージェントとしての心得よ? OK?』
「ぐっ……」
痛いところを突かれた。たしかにそういう意味ではエージェント失格かもしれない。
『仕事に私情を挟むのは三流のやること。Do you understand?』
「……わ、分かったよ! もう手を……」
『……けれど』
俺が言いかけたとき、リサが急に口を挟んだ。
『一番エージェントに必要なのは、探究心と行動力ね。
仕事の範囲外だろうが私情を挟んでいようがそれは大切だわ』
「と、言うと?」
『OKOK、相談に乗ってあげるわよ』
リサは優しげな口調でそういってくれた。
やっぱり話が分かるぜ。流石先輩だ。
『……Hum。それはなかなか一筋縄にいかなそうな問題ね』
「だろう? 俺もいろいろと気になるんだが……」
『一番気になることは……依頼内容ね。今思い起こせばやはり不自然だわ。
浮気の物的証拠を用意せよというのならつまりMr.宮田が浮気をしていること前提。
確かに浮気を思わせる相手に心当たりがあるなら筋が通るわ。けれど、こうも考えられる。
浮気の疑惑を確かめたいのではなく相手と一方的に別れたかった』
……さすがリサだ。俺よりも恐ろしいことを平然と考え付くぜ。
それが事実だとしたら高倉さんはとんでもない奴だぞ。
『まず実態を確かめる……という依頼内容じゃないのがそう思わせるのよ。
これじゃまるでMr.宮田に浮気をしていて欲しいようにも取れるわ。
あなたが当初抱いたMs.高倉に対する不信感。結構的を得ているかもしれないわよ?
Ms.高倉はMr.宮田の人柄に愛想が尽きたのか、それとも他の何かが関係しているのか。
私としてはその『約束』というのが大きな鍵になっていると思うけれど』
リサが一通りアドバイスをする。
もちろん最後に『これは私の推論に過ぎないけれど』と付け加える。
分かってる分かってる、それが真実かどうか調べるのは俺の役目だ。
「どうもありがとうなリサ。大分参考になったよ」
『Good Luck。最後に一つ教えておくわ。
エージェントとしての資質には運や勘の鋭さとか……ペーパーテストでは測れないものも含まれるわよ』
その言葉を最後に電話は切れた。
……さて、俺も動かないとな。
まず俺がすることは……
A 『約束』について調べることだ。これは直接健太郎に問いただすしかないな
B 高倉みどりと宮田健太郎の仲の良さについて調査することだ
C 高倉みどりと宮田健太郎の人間関係をもっと詳しく把握することだ
D 俺の昼飯を用意することだ
A
Aでいこうか
おお、5秒差で競り勝った。
…どっちにしても選択は変わらんが。
なんか脳内で浩之が宗一に置き換えられてしまっているんだが……w
「やあ、また来たのかい?」
俺は五月雨堂の敷居を跨いだ。これで三度目だな。
店の状態は相変わらず閑散としていて、みちるが奥でゴロゴロしているだけだ。
俺はとりあえず骨董品を一通り見回してみる。
とはいえ、別に骨董に興味があるわけじゃないから買いはしないけどな。
それから俺はいろいろ健太郎と世間話をした。
健太郎の話によると最近は骨董品も出回る量が少なくなっているとか。
なるほど、そう言われてみれば心なしか棚が少し寂しい気もする。
しかし……なかなか話を切り出すことが出来ない。
まさか、直接「高倉さんと交わした『約束』というのはなんですか?」などと聞くわけにも行かない。
だがそうしなければ聞き出せないのもまた事実だ。
俺は意を決して切り出してみた。
「健太郎さん、単刀直入に聞きますけれど高倉さんとの間に交わした『約束』というのはなんなんですか?」
俺がそう言ったら、健太郎の眉がぴくりと動いた。
「……どうして君がそれを?」
やはり……そう聞いてくるか。
さて、俺はどう答えたらいい?
A 浮気調査をしていたことを話し健太郎から全てを聞く
B ただ単に風の噂で聞いただけ……と隠しつつ聞く
C この際自分がエージェントであることも喋っちゃう
>>530 ふと俺もそう思った。……ってこのままじゃいかんっ!
A
533 :
名無しさんだよもん:04/10/17 01:25:23 ID:xvF08buc
A
534 :
名無しさんだよもん:04/10/17 01:26:16 ID:xvF08buc
優柔不断だなぁ・・・
orzスマンsage忘れた・・・今日はもう寝ます
「……分かりました。こちらが聞くだけなのも不公平ですし、全てをお話しましょう」
俺はそれから話し始めた。
高倉さんの依頼で健太郎の浮気調査を始めたこと。不審な点は見当たらず、高倉さんに調査結果を報告したはいいが、
逆に高倉さんの行動に怪しい点が出てきたこと。依頼を終えても何か心に引っかかりこの事件を詳しく調べてみようとしていること。
「なるほどね……みどりさんが」
健太郎はそれだけ言ってからふぅ、とため息をついた。
「怒らないんですか?」
「別に。俺はそうされても仕方がないんだよ。
いや、むしろ俺が浮気していたほうがみどりさんも諦めがつくというものだろう」
「どういうことなんですか?」
「俺はね……約束を守れなかったんだよ」
健太郎が遠い目をしながら答える。
……件の約束か。自然と生唾を飲む俺がいる。何緊張してるんだか。自分で笑ってしまうぜ。
「もともと俺とみどりさんの付き合いはあまり周囲に歓迎されていなかったんだ。
まあ、そりゃそうだろうね。片や社長令嬢、片や街の一骨董屋。生まれからして違いすぎる。
そんな俺がみどりさんに恋慕の情を抱くのがそもそもの間違いだったのかもしれない。
俺たちの付き合いはみどりさんの父親に大反対されたよ」
なるほどね……大体が読めてきた気がする。
「そこで俺は大企業の社長相手に言ったんだ。
せめてみどりさんを嫁に取るのに恥ずかしくない骨董屋になってみせるってさ。
それから俺は店を繁盛させるためにいろいろやったんだけれど、今の店の有様を見れば結果は分かるだろ?」
健太郎が自嘲気味に笑った。
それからも二人は互いを諦めきれずちょくちょく会っていたらしい。
高倉さんの父親にだけは知られてはいけないことだが。
「みどりさんも俺に愛想が尽きたんだろうね。良い傾向だよ。
俺なんかよりもいい相手を見つけたほうがみどりさんのためにもなる」
寂しい言葉だった。こんな裏事情があったのか……。
俺は……
A 何も言わずにその場を後にした
B 「……本当にこのままでいいのか?」と健太郎に問いかけた
B
「本当にこのままでいいのか?」
気づくと、敬語を使うのも忘れて俺はそんなことを口にしていた。
俺はいくらなんでもこんなことを言うな、関わるなと理性は警鐘を鳴らしてるが、感情と衝動で言葉を続ける。
「好きな相手に引け目感じて、裏切るみたいなマネされて、こんな負け犬じみた別れ方で終わって満足なのかよ!」
「…君には何もわからないさ」
健太郎の返事には覇気がない、感情もほとんど無い。
その空虚さが、なんとなくムカついてさらに俺は続ける。
「ああ、わからないね!
相手のことをわかろうともしないで『みどりさんのため』とか言って悲劇の主人公思想に浸ってる野郎の気持ちなんざわかりたくもない!
こんなのに惚れたんじゃ、みどりさんは相当哀れな人か、大バカかのどっちかだったんだな」
わざと大げさに溜め息をついてみる。
「…俺はともかく、みどりさんまで侮辱するな」
言葉や顔に怒りを滲ませつつ胸ぐらを掴んでくる健太郎。
なんだ、感情あるじゃねえか。
「侮辱?事実言ってるだけだろ?こんな何にもわかろうとしない男に懸想したんだからな」
「俺が何がわかってないって言うんだ、いきなり現れたくせにわかったような口を聞くな!」
「わかってないから言ってんだろう!高倉みどりがあんたを見限っただなんて思ってるのがそうだろ!」
「君が何者か知らないが、君に浮気調査なんてことを頼んでるのが、みどりさんが俺を見限ろうとしてる証拠だろうが!」
「ああ、俺が受けたのは浮気調査だよ!だけどな、浮気調査ってのがどういう意味か分かってるのか?」
「…何が言いたい?」
力を込め続けてきた腕の力を抜いてくる健太郎。
「『浮気』ってことはな、少なくとも高倉みどりさんはアンタを今も恋人だと思ってるんだよ!
アンタのおかしな部分を見つけたいなら『素行調査』とか『監視』でいいんだからな。
いや、本当に見限りなら、調べる必要性だって無い。
なんせ、現状であんたとあの人にロクな関わりがないと言えるからな。あんたは『約束』を守れなかったんだし。下手に関わらないのが得策ってやつだ。
それを、わざわざ『浮気調査』だぜ?ありもしねえ物的証拠を探せって言うんだ。
実際にはただの仲がいいだけのみちるを、浮気相手だなんて思って、な。これがどういう意味か、ちゃんと考えたのかよ?」
「だから、それは、俺を見限るための言い訳を…、そ、それに店にだって来てくれないし」
「言い訳なんていらないってさっき言っただろ。店に来ないのだって、来ないんじゃなくって来れないってなんで考えない?
あの人の父親が反対してたんだろ?なんでその人に止められた所為だって思わないのか?なんであの人を信じられない?
アンタ、あの人の恋人じゃないのか?浮気調査っていうのが、アンタに会えないあのひとからのアピールだって考えようとしないのか?
会えないあまりに他の女に心を移しちゃいないか、って心配してるだけだって思うことはできないのかよ」
「…そんなの、好意的解釈じゃないか」
「ああ、そうだよ。だがな、恋人のことならそれぐらい好意的な解釈もしてみせろよ。それを糧に何か行動を起こして見せろよ。
今からでも店を繁盛させるために死に物狂いになるとか、みどりさんを奪いに行くとか、いくらでもすることはあるだろ?
こんな風に何もかも諦めて暮らしてたら、店も恋人もアンタも全部が全部ダメになるぜ、多分な」
どっから湧き出た言葉か、俺がまくしたてると、健太郎はすっかり腕の力を抜いていた。とりあえず振り払っておく。
「健太郎」
奥から来たみちるが、いつになく真面目な顔と口調で健太郎に話しかける。
「みちるはさ、健太郎のことずっと、本当にずっと見てたからわかるんだ。健太郎、みどりが来なくなってから元気がないよ」
「…」
「健太郎があんまり元気がなくって、安全な逃げ道をさがしてるなら、みちるはそれになっててもいいって思って出てきたんだ。
健太郎は、ほっといたらどうなるかわからなくて、危なっかしかったし。
けど、藤田浩之が健太郎のこと怒ってわかったんだ。やっぱり、現実から目を背けちゃダメだって。
みちるは、健太郎の前に出てくるべきじゃなかったのかもしれないね」
みちるの言葉は一部要領を得なかった。少なくとも俺には。
だが、健太郎は何か思い当たるフシがあったのか、「まさか君は…」なんて言ってる。
その細かい内容が気にならなくもないが、今は健太郎の返事が気になる。
だから、俺はあえてもう一度問うことにした。
「なあ、健太郎さん。本当に、あんたはこのままでいいのか?」
A.「俺は、この店を繁盛させて堂々とみどりさんを迎えに行く、今からでも間に合わせて見せるさ!」とやる気を再燃させた。
B.「俺は、みどりさんと駆け落ちする!」それも1つの男の選ぶ道だろう。
C.「悪いけど、出て行ってくれないか…」健太郎はひどく悩んでいる様子だ。
D.「君に頼みたい事がある」どうやら、俺はこの件に深く関わらざるを得ないな、今更ながら。
A
「俺は、この店を繁盛させて堂々とみどりさんを迎えに行く、今からでも間に合わせて見せるさ!」
健太郎が立ち上がった。
その口調は俺が最初この店を訪れたときには観られないような強い口調だった。
「……そうこなくちゃな!」
健太郎の肩をポンッと叩く。
「みちるも手伝うぞ、けんたろ!」
「みちる!?」
「……うん、けんたろとこうやってのんびりしているのも悪くないけれど、やっぱりけんたろにはしっかりして欲しいよ。
けんたろがちゃんとするまで、みちるが頑張る!!」
「みちる……」
「……ここまで言われたらもう失敗できないぜ、健太郎さん?」
俺はニヤリと笑ってそう言った。
健太郎のほうは愚問とでも言いたげに、得意げな顔で俺のことを見返す。
「何を心配しているんだ? 俺は宮田健太郎だぞ? 俺に不可能は……ないさ!!」
根拠はまったくない。だが、それでも今は頼もしく聞こえた。
「で、これからどうするんだ? 繁盛させるのに秘策でもあるのか?」
俺はそのことを聞いてみた。こないだから健太郎と雑談していて分かったことだが、
現在の骨董業界は下火も下火。やはり若い世代に受けが悪いからなのだろう。
骨董品を買い求める客が少ないから売りに出す者も少なくなり、出回る数が減るという悪循環に陥っている。
もし健太郎に類まれなる商才があったとしても市場の需要の操作などはできないはずだ。
「分かってるさ。今の業界じゃあ経営すら厳しいものがあることは。
……けど、それでも何とかしてみせる。それがみどりさんに報いるたった一つの方法だからな」
「具体的な秘策はないのか」
「策か。そうだなぁ……」
そうやって健太郎は暫く考え込んだ。そして……
A 「策はない。だがやれるだけやってみるさ」
B 「俺には長瀬さんという知り合いがいる。その人にまず会うことだ」
C 「幸いにもいろいろな方面で顔の効く知人がいるんだ。そいつに頼み込んでみる」
D 「骨董市に行って見ることかな。あそこならもしかしたらいい商品が……」
Dでお願いします。
「骨董市に行って見ることかな。あそこならもしかしたらいい商品があるかもしれない」
そういえば、俺は骨董の事などぜんぜん分からない。
詳しく聞いてみたら、健太郎が商品を手に入れるルートは大きく分けて三つ。
フリマで手に入れるか、骨董市で手に入れるか、骨董祭で手に入れるか。
最近はフリマにしか行っていなかったらしい。
細々と食いつなぐ程度ならフリマに回ってくる商品程度で十分なのだろう。
フリマと骨董市は大抵の週休に開かれていて、骨董祭は月一。
骨董市の開かれる場所はここからだと少し遠く時間が掛かるらしいが、
その分出回る骨董の量はフリマの比ではないらしい。
骨董祭ともなるとその規模は大きく正に祭りと冠されるにふさわしい量が出回るらしいが、
如何せん開催日が限られているらしいからな。……とはいえ、それも利用するのだろうが。
「ただね、気になることはあるよ。俺が最後に骨董市に行ったのはもう何年も前のことだ。
骨董業界が全体的に低迷している今果たして以前のような活気を保っているかどうか……」
なるほど、確かにその可能性もないとは言えない。
「けど……やるしかないんだろ?」
「ああ」
お互い不敵に笑う。
……こいつは忙しくなってきた。
それから俺は健太郎たちとわかれ家路についた。
流石に骨董品の詳しいことなど俺にわかるはずもないからいたって邪魔なだけだ。
俺が手を貸すなら他にやり方がある。
追加任務潰れかかった五月雨堂の復活・報酬は店主の感謝の気持ちって所か。
興味本位とはいえ、割に合わない任務だぜ。
さて……どうするか。
A 最近の骨董業界の低迷について調査する
B 骨董の中で今何が需要が高いか調査する
C 五月雨堂を上手く宣伝する方法を考える
D 他に骨董品を手に入れることのできるルートを確保する
E リサに協力を仰ぐ
Dで
俺が手を貸すに当たっていろいろと調べたいことはあったが、
とりあえず一番先にすべきことは骨董品を手に入れることのできるルートを確保することだろう。
業界の低迷は健太郎自身がよく分かっていることだろうし、
骨董品の需要も健太郎ならば知ることは出来るだろう。
宣伝もしなければならないが、その前に質の高い商品を仕入れることが先決だ。
……さて骨董品を手に入れるルートと一口に言っても何があるだろうか。
俺が職種を活かしてどこからか戴いてくるなんてのは論外だ。
うーむ、早速壁にぶち当たったな。
駆け出しの俺じゃ裏社会にもまったく詳しくはない。
今の俺の状況を一言で言うと、情報不足ってところか。
普通エージェントには必ずナビが着いているものだが、
生憎と俺はナビと契約はしていない。……この仕事が終わってからさっさと契約を済ませたほうがいいかもな。
そうなると、俺自身の人脈や情報力だけが頼りだ。
……つっても、俺はまだまだ高校生だ。
一介の高校生程度の人脈や情報力などたかが知れてる。
これは厳しいものがあるな。
俺が宛てにできる奴といえば……。
A 志保だ。もしかしたらこういう情報も把握しているかもしれない
B 先輩だ。来栖川の財力と情報力は頼りになる
C リサだ。先輩エージェントであるリサなら自分の情報と言うものがあるだろう
A
なんとなく、みちるがスフィーかしてるような
しかし今頃纏めて読んだがコイツに守秘義務という概念はないのだろうか
そう、志保だ。
志保は普段から耳聡いで済まされないぐらい噂などに詳しい。
いつも何処から手に入れてきたか分からないような話を持ち出しては、
それを大々的に脚色し俺たちを騒がせていた。
……まぁ、それがガセであるなんてケースもあったんだが。
だが、その志保の情報力。それは俺の知る人物の中では群を抜いているだろう。
特にこういった商売についての話のように地域に密着した情報なら志保に聞くのが一番だ。
そう思って俺は志保に会うことにした。
「どうしたのよヒロ、急に呼び出しちゃって」
「ああ、悪いな。ちょっと相談があってさ」
五月雨堂からそれほど離れていない場所にある喫茶店ラディッシュ。
そこのテーブルに俺と志保は向かい合っていた。
急な呼び出しのためか志保はあまりご機嫌優れないようだが。
きっとここの代金は俺が持たされるんだろうな。
「早急に調べて欲しいことがあってさ」
「何よ藪から棒に。あんた私を何でも屋と勘違いしてない?」
「フリマ、骨董市、骨董祭を除いて骨董品を手に入れられる方法。
合法なら手段は問わない。加えて、手に入る骨董品がある程度以上の質であることが条件だな」
「ちょっと! 勝手に話を進めないでよ!!」
「悪いな。事態は急を要するんだよ。
冴えない骨董屋が空に羽ばたくか、それとも地に這いつくばって落ちるかの瀬戸際なんだ」
俺が真面目な口調で言うと、志保も冗談の類ではないことを察したようだ。
少し考え込む。
……流石に志保でもこの条件は厳しいか?
「……一応、当たってみるわよ」
「悪いな、頼むぜ」
「でも一体どうしたのよ。あんたが急に骨董品なんて」
「まぁ……ちょっと、な」
「ふぅん……。でもあまり期待しないでよね?」
志保はそれ以上は聞いてこなかった。
耳聡いだの歩く東スポだのいろいろ言われているが、
その内容が深刻だったり他人の尊厳に深く関わっていたりすると、
ある一線以上には決して入ってこない。それが志保のいいところだ。
俺はそれから志保と別れた。
骨董品を確保するルートは志保に任せておけば大丈夫だろう。
もし志保の情報網にひっかっかって来なかったとしてもそれはそれで仕方ない。
翌日になって俺は再び五月雨堂を訪れた。
客足は全然だったが、心なしか店は綺麗になっている気がする。
俺が来ると健太郎が出て来る。みちるは……店内の掃除をしているようだ。
なるほど、店が綺麗なっている気がしたのはこのためか。
「やぁ、健太郎さん。昨日の成果はどうだったんだ?」
「どうだろうね。俺の目もまだ狂ってはいないはずだけどさ」
俺は店内をざっと見回した。
なるほど、確かに棚は昨日よりも賑やかになっている。
「けんたろは頑張ってたぞ、藤田浩之!」
「じゃあ後必要なのは客足ってところか」
実際問題はそこだ。
客が来なければどうしようもない。
店を繁栄させるには客を集めなければ駄目だ。
「健太郎さん、それについて何か考えはあるのか?」
「客足か……う〜む」
俺がそう聞いたら深く考え込んだ。
そして……
A 「地道にチラシとか配るしかないな」
B 「店の中に目玉になる品を置くことが出来れば……」
C 「あまり褒められた方法とは言えないが、知り合いに市場を引っ掻き回してもらう」
まぁそこら辺は浩之がまだ駆け出しでそこらへんの認識が薄いってことで。
B
クライアントのことをよりにもよって調査対象にペラペラ喋るのは認識云々を通り越してアホだな
こんなエージェント速攻でクビだね
そうかもね。選ばれたからそうなったとしか言いようがないんだが。
後考えられるとすれば浩之はみどりさんを怪しいと思った時点で裏切る気があったとか。
それでも個人的感情でクライアントを裏切るのはアホとしか言いようがないけど。
それ以上に浩之のお節介な部分が勝っていたってとこかな。
この依頼が完結したら浩之の環境がどうなるかはわからんが。
無理に好意的な解釈をするならば、
・健太郎にみどりのことを話した時点では、既にみどりとの契約は終了している。
・健太郎は現在調査対象では無くクライアント。
・任務の性質上後からみどりに責められる可能性は低い。
といった打算が働いているとも考えられるが…無茶には違いないな。
さあまた雲行きが怪しくなってまいりました
素直にエージェントやらせれば「宗一のコピペだろ」
浩之らしくしようとすれば「アホとしかいいようがない」と。
こりゃ書き手も災難だな。
>>558 同意。それ以前にここ選択スレだろうに…
こんな事で文句言ってたら柳川24時初期なんか成り立たんぞ。
多少のご都合主義は勘弁してやれ。いいも悪くもそれが選択スレだろ?
>>559 文句をいったつもりはなかったのだが…。
久々に話が進んでいたので興奮していた。
場の雰囲気を悪くしたのならスマン。
「選択に従っている以上書き手を叩くのは間違い」
「定められた選択肢から選んでいる以上選択者を叩くのは間違い」
この考え方からすれば今回の話は全く問題ない。
俺の言から荒れたようで本当に申し訳ない。
「店の中に目玉になる品を置くことが出来れば……」
「目玉となる品?」
「ああ、浩之君は骨董にあまり詳しくないから分からないか。
それなりに名の通った骨董屋は大抵目玉商品を持っているものなんだよ。
もちろんそれは売却用じゃなくて集客用。
それらの殆どが億を越えるほどの価値があるものばかりだ」
お、億ぅ!?
「ということは、それを用意すればいいんだねけんたろ!」
「ははは……そう簡単に言うなよみちる。そんな高価なものがゴロゴロあってたまるか。
よしんばあったとしても持ち主が売ってくれることはないだろう。しかも俺の用意できる金額となるとさらに可能性は低くなる」
「む〜。前途多難なのか」
「そうは言うけどさ、健太郎さん。……当てがあるんだろ?
なかったらこんな突拍子もないことは言い出さないはずだ」
「まぁね。だけど……それをどうにかするには俺は更に恥をかかなくちゃいけない」
恥? なんのことだろうか。
俺とみちるは健太郎にある骨董屋まで連れて行かれた。
話によると、ここは健太郎の親の友人が経営している店らしい。
「健太郎さん、ここの店に何かあるのか?」
「ああ。まあね……」
健太郎は寂しい目で答えた。以前何かあったのだろうか。
俺が更に理由を聞こうとしたら、みちるが手で制した。
「……ここはけんたろにとって触れられたくない過去の一つなんだよ。
前けんたろはここのお店の人に1000万と引き換えに有名な美人画を買い取る約束をしたんだけれど、
約束の期日までに1000万を用意できなかった。もちろんその絵は他の人の手に渡っちゃって……それっきり」
「そうか……」
……なるほど、知り合いと言うことで億単位のものを1000万まで負けてもらったくせに、
それが用意できなかった。確かに会わせる顔がないだろう。
まぁ、ここいらでストップしる
ループになりかねん
健太郎がドアを開けた。
「失礼します」
「はい。どうぞ……って、その声は健太郎君ではないですか」
「はい……ご無沙汰してます」
俺の目に飛び込んできた人はあの長瀬源之助だった。
これは驚きだ、まさか健太郎の知り合いというのが、
テレビ番組にも出演していて俺のような骨董に詳しくない人間でもよく知ってるあの長瀬源之助だったとは。
……なるほどね、骨董界で最も名が通っている長瀬源之助ならそういうルートを知っているかもしれない。
「もう何年前になりますかね、健太郎君が最後にここに来たのは」
「……あの約束の日以来ですから、三年でしょうか」
健太郎と長瀬が世間話のような会話を続ける。
「それで、今日は骨董品の修繕に来たのですか?」
「……いいえ。恥の上塗りに来ました」
健太郎はそう言うや否や両手を地に付く。
そのままの体勢で長瀬に頼み込んだ。
「け、健太郎君!?」
「……長瀬さん、お願いします。俺にもう一度力を貸してください。
答えを出すのに三年も掛かったけれど、俺は……みどりさんを諦めることは出来ない」
「そうですか……健太郎君はまだみどりさんのことを」
長瀬は事情を粗方知っているようだ。
それなら話も早いというものだろう。
「約束を守れなかった俺が今更虫のいい話を言っているのは自分でも承知しています。
けれど……もう、長瀬さんに頼るしか方法がない!」
「……健太郎君。私が健太郎君に力を貸したとして、それを無駄にしない保証はあるのですか?」
長瀬が厳しい目で健太郎を見た。無理もない。
長瀬のほうにしてみれば、一度健太郎には期待を裏切られているわけだ。
最初普通に接していただけも長瀬は十分人格者だったろう。
「正直、保証などどこにもありません。今の俺には大それたことを言う資格もない。
だけど……それでも、長瀬さんの力を貸して欲しい」
健太郎はあえて正直に言った。
確かにこういった場合その場しのぎの軽口で場を取り繕うよりも、
自分の正直な気持ちをぶつけたほうが効果があるだろう。
だが、問題は長瀬が首を縦に振るかどうかだが……。
長瀬は……
A 了承した
B 拒否した
>>565 同意
A
「いいでしょう」
意外なほどあっけなく、穏やかな表情で長瀬は了承した。
「物事には時機というものがあります。
三年前の健太郎君は期待するのに少々早過ぎでした……
ですが、今のその真摯な姿、真剣な眼差しを見る限りは
今の健太郎君は期待するに値すると信じても大丈夫なようですね」
「長瀬さん……ありがとうございます!」
地面に額を擦り付けるように感謝する健太郎。
涙ぐんでいるようで、その声は心なしかくぐもっている。
「まあまあ、そんなに頭を下げないでください。
実は私もこの三年間ずっと気にしていたのですよ……
あの時の健太郎君の力量を考えると、もっと別の形で
あなたに手を差し伸べたほうが良かったのではないかと」
改めて手を差し伸べる長瀬に、すがるように健太郎は立ち上がった。
「人は困ってしまうと色々考えてしまうものですが……
そんな時は策を弄さずに思いのたけを正直に伝えたほうが
結果として上手く行く事もあるものですよ。そうですよね?」
「そ、そうだな……」
ボーっと眺めていたところで突然同意を求められて思わず生返事を返してしまう。
もしかして、この人も俺の正体を察しているのか?……そんな事はないか。
ただなんか凄く俺向けのいい事を言われたような気はしたので悪い気はしない。
さて、目の前では感動の再出発が繰り広げられているのだが……
A ここからは健太郎の勝負だ。一件落着として首を覚悟でリサの元に戻ろう
B ここまで来たらこの一件の行く末を見届けたい気分になってきた
C ……いけね、志保の存在を忘れるところだった
C
そういえば、俺はふと思い出した。
志保に頼んだ骨董品の確保のほうは上手く行っているのだろうか。
携帯を確認してみると、着信履歴が五件……全部志保からだ。
そういえば何か有益な情報を掴んだら連絡を入れた後に会う約束してた。
やべっ、さっさと待ち合わせ場所に向かわないと!
「健太郎さん、ちょっと約束を思い出したから先に戻ってる!」
「えっ? あっ、分かった」
俺は脱兎のごとく長瀬の店を駆け出していた。
「遅い!」
「悪い悪い、これでも全速力で来たんだぜ?」
ラディッシュではすっかり腹を立てた志保が三杯目のコーヒーを頼んでいるところだった。
……やっぱりこの代金は俺持ちになるんだろう。
「で、何か掴めたんだろ?」
「……まぁね。この志保ちゃんに不可能はないんだから」
偉そうにふんぞり返る。
……今回の情報は確かなんだろうな?
「オークションよ」
「オークション?」
「そう。近々秘密裏に行われるらしいのよ」
志保は説明を始めた。
何でも、今度某所で行われるオークションに、多数の骨董品が出品されるらしい。
「オークションだから多少面倒なことはあるかもしれないけれど、とりあえず条件は満たしてるわよ?」
「そりゃいいが、何でオークションにそんな骨董品が?」
俺がそう聞いたら、志保は辺りを見回してから声を潜めた。
……そんなに極秘事項なのか?
「ねえヒロ、篁グループって知ってる?」
「ああ。あの有名な一大企業がどうかしたのか?」
「前のタンカー沈没事件でそのトップが落ちたのはあまりにも有名な話だけど、
その前総帥が世界中の美術品を集めていたとしたらどうする?」
「……なるほどな」
新しい総帥が芸術に多大な興味を持ってでもいない限り金に変えようとするだろう。
ただでさえ先の事件で崩壊の危機だのなんだのと騒がれたんだ、
今は以前の勢いを取り戻したいところだろう。そんな時に美術品などにかまけている暇はない。
美術品なんてその質を維持するだけでも馬鹿にならない金が掛かるからな。
しかもそれが一つや二つではなく大量ともなればなおさらだ。
篁グループとしては無用の長物だろう。
そして、それで金をもうけるとしたら……上手くすれば大儲けできるオークションか。
志保は一枚のメモにすらすらと何か書いていく。
「はい、これが開催される日時と場所。でも、正直私やあんたなんかと関係ない世界よ。
安いものでも何百万、高いものなら十億を越える美術品が勢ぞろいするのよ?」
「サンキュー。いろいろと助かったぜ」
「ま、当然ってとこね。出品されるものの詳細はおいおい知らせるわ」
志保がまた偉そうにふんぞり返った。
だが、一つ気になった俺は聞いてみた。
「なあ、志保」
「何?」
「……そんな情報、どこで手に入れたんだ?」
「企業秘密よっ」
……後で絶対問いただす。
「なるほど、オークションね」
「ああ。上手くすればそこで目玉となる商品を手にいれられるかもしれない」
俺は五月雨堂で健太郎に志保からの情報を話した。
「偶然だな。実はさっき俺も長瀬さんからその話を聞いたよ。
普通なら招待された人しか参加できないらしいが、俺が望むなら長瀬さんの代理で出てもいいってさ」
……もうこの情報は入っちまってたか。
というか、招待制なんて聞いてないぞ。志保め、そういうところは抜けてやがる。
だが、志保が極秘にしていたオークションとやらに呼ばれるとは、流石長瀬源之助って所だな。
「それで健太郎さん、出るのか?」
問題はそこだ。
このオークションは多大な金が要求される。
上手く他の客を煽ることが出来れば出費は最小限で済むだろうが、
それでも俺にはどのぐらい費用が掛かるのか正直予想もつかない。
健太郎にどれだけのたくわえがあるか知らないが、多く見積もっても千万ってところか?
健太郎の答えは……
A 「ああ、出てみようと思う」
B 「いや……参加する気はないよ」
a
「ああ、出てみようと思う。またとない機会だからね」
まあ、それはそうだろう。
せっかくコネで参加権まで手にしたんだから当然だ。
しかし、問題は依然山積み。
まず、オークションで良品を見分けられるかどうか。
篁グループの前総帥は美術品に明るく名品珍品と言えるもののみを資金に物言わせて買い漁ったらしい。
その品々ならば安心できるのだろうが、もしも今の総帥がガラクタをその中に混ぜていかにも良品のように売り出したら?
グループの沽券に関わる事だが、落ち目の会社が何をするかなんてわかったもんじゃない。
健太郎にそれを確実に見極める鑑定眼はあるのか?
良品を見つけられるとして、次にはさっきも言った通りの資金の問題。
この店が目玉商品として据えるための骨董品がいくらになるかはわかりえない。
五月雨堂の資金では足りない可能性は充分にありえる。
それに、オークション以外でも他の商品の補充も必要だろう。
資金調達の手立てはあるのか?
そして、オークションそのものとは別の問題。
俺が燃やさせた健太郎の熱意に水を差すようだが、高倉みどりの父親に対して3年越しの約束で納得させることが出来るのか?
俺は高倉社長本人に会ったことがないからここらへんはさっぱりだ。
後は…特に無いか?
さて、どれか聞いてみるか?
A.鑑定眼について
B.資金源について
C.みどりをめぐることについて
D.余計なお世話だろうな、やめておこう
B
「なあ、健太郎さん。突っ込んだ事聞くようで悪いんだけどさ、金、足りんの?」
包み隠しても仕方が無いからあけすけに聞いてみる。
「実際のところ、五月雨堂の資金だけじゃちょっと厳しいかな。オークションでいくらかかるかもわからないし、商品の補充も必要だし」
あちらも臆面も無くヤバ気なことを答えてくれる。
「厳しいって…で、資金を手に入れるアテはあるのかい?」
(もしも無いなら、こんなことで頼りたくは無いんだが先輩や綾香に頼むっていう手も考えないといけないかな…。)
健太郎の答えは…
A.長瀬さんに融通してもらうことになってるんだ。あの人にはお世話になりっぱなしだよ。
B.長瀬さんの口利きで、長瀬さんの親戚からお金を借りられることになってるんだ。
C.俺の友人にエージェントをしてる人がいてね、彼にちょっと頼んでみようかと思ってる。
D.友達とか親戚とか、這いずり回ってでもなんとか借り集めるつもりさ。
E.長瀬さんから俺のことを聞いて感動した人が貸してくれることになってるんだ。(充分以上に金持ちなキャラクターを指定)
F.…今のところ、資金を一気に増やす手は無いよ。
C
「実は友人にエージェントがいてね、その人に頼んでみる事にしたんだ」
エージェント…って事は俺の先輩に当たる人物になる訳か。
「といっても俺はその人が自分でエージェントと
言っているのを信じてるだけで、実力のほどは
見た訳じゃないから解らないんだけどね」
おいおい、大丈夫なのかよその人。
「さっき浩之くんと別れた後に連絡したばかりだから
そろそろ返事が返ってくる頃だが…」
そう健太郎が言った瞬間に店の電話が鳴った。
「もしもし。…引き受けてくれるんですか?
ありがとうございます!…えっ、今からすぐに?
では場所を教えて下さい。…はい、信号を右に曲がって…
解りました、そちらに向かいます」
「その友人からの電話だったのか?」
「ああ。だけど今すぐに 自分の店に来いと言ってきた」
「店だと!?もう自分の城まで持ってるのかよ!」
「そういや前に会った時に副業兼エージェントだと
いう事を隠すカモフラージュとして店を出していると言っていたよ」
店を出せるだけ稼いでて、副業をやるだけの余裕…。
こいつはかなりの腕前の持ち主かもしれないぜ。
幸いにもそのエージェントの店は隣街にあったので
すぐに目的地に付く事ができた。
「本当にここなのか?」
「間違いない。言われた通りの建物だ」
A 雑居ビルの二階「長瀬探偵社」一階は古本屋か。
B 「石原診療所」診療所?女医か…
C 屋台「鉄鍋飯店」年期のこもった屋台だな。
D 「久瀬・サクヤのお気楽人生相談室」…なんだこりゃ?
E 雀荘兼私立探偵「DR2ナイト雀鬼」探偵で麻雀???
それぞれのエージェントは
A長瀬祐介、B石原麗子、
C詩子、D久瀬、
E伯斗龍二となっています。
雀鬼の名を世に轟かすべくE!
A
というかこれまさか・・・
うわあああ伯斗龍二ぃぃぃぃぃ!!!!
選ばれてしまったあああああ
Dは支援板ネタ、AはDRトモコネタか?
伯斗は一度も出ていないから出してやりたいが…
しかしここはCだ。
こんな朝方だから俺以外いないと思って
余裕で選んだが…orz
何はともあれ龍二選択スレ初登場オメw
DRトモコってなんだよorz
DJトモコだよ。DR2って文字見て釣られちまった。
選びそこなったけど
伯斗龍二が出るので記念カキコ
問題は龍二を書ける奴がどれだけ居るかだ。
多分書き手も読み手も9割9分9厘
ナイト雀鬼をやってなく伯斗龍二も知らないと
思われる中奇跡的に遊んだ事がある者ですが、
伯斗龍二についての設定はこんなもんです。
代々探偵の家系であり、自身も私立探偵。
世の中が平和なので事件がなく、麻雀で稼ぎ生計を立てている。
麻雀の腕前はプロ級。
不思議な力を持っている。(具体的になんなのかは解らずじまい)
趣味は視姦(w そう断言してもいいくらい裸の女を見てもなにもしない。
いやホントに麻雀で勝って相手脱がせても
オナニーしているのを眺めているだけで何もしないんですって!!
とまあ、これだけです。年齢も外見も不詳。
つまり、凄く設定が薄いキャラなんです。
しかし!逆に言えば半分オリキャラみたいなもんだから
探偵と麻雀が上手いというのだけ守れば
性格も何もかも好き勝手書いてしまって構わないんですよw
どんな設定にしてしまおうと怒るファンもいな(ry
まあ、生かすも殺すも書き手次第って事です。
むしろ手垢が付いてないぶんネタキャラになれる可能性も…
>>588 そういう訳で書ける人に関しては心配なさそうですよ。
何せ好き勝手書けるんですから。
俺の名は伯斗龍二。私立探偵だ。
自慢じゃないが麻雀の腕だけは誰にも負けない自信がある。
地元では数多くの雀ゴロを倒してきた。
だが最近になって麻雀では誰も相手が寄り付かなくなり、
本業の探偵もあまり仕事が来ない。
昔俺が麻雀で打ち負かした魔物達も
最近は全然会いに来てくれない。
なんでも芳晴とかいう若者がいる
隣街の方ばかりに出向いているそうだ。
ふざけやがって…
ガチャリ。
事務所の扉が空く。
「龍二さ〜ん、飲み物買ってきましたよ〜」
「おお、すまないなアレイちゃん」
このピンク髪の女の子はアレイ。
他の魔物は命を助けてやった恩義も知らず
会いにも来てくれない中、彼女だけは本当に優しい。
今も毎日顔を出してくれる上に
戯れで開業した雀荘の店員もやってくれている。
「ごめんなアレイちゃん、こうも毎日…」
「いいんですよ龍二さん。困った時はお互い様ですから」
「それにしても健太郎はまだか…」
雀荘の方は一見さんばかりでリピーターがいないのだ。
「それは龍二さんが素人相手でも
本気で相手するからでは…」
大体なんだ。エージェントという肩書きがあれば
さらに客が来ると聞いたから試験を受けたが
合格したのに全く客なんて来ないじゃないか!!
何がプロのエージェントだ、何が一流だ!!
こっちは明日の生活費すらどうなるか分からないんだぞ!!
「り、龍二さん落ち着いてください」
そういやエージェントのトップの宗一という若僧は
最近まで出番が欲しい等とほざいてたらしいな。
ふ ざ け る な ! !
本当に出番が欲しかったのは俺だ!!
何故か俺だけリーフファイト97にお呼びがかからず
ナイトライターでは主役の座まで奪われ、干され続けてもうすぐ10年…
「何が芳晴だ!コリンってなんなんだクソックソッ」
「あの〜龍二さん…」
「大体俺のゲームがリーフの処女作なんだぞ!?
そのゲームの主人公に対してこの仕打ちはなんだうわぁァがgaいキシち2ふじこ」
「龍二さん正気に返ってください!!」
「俺がリーフ最初の主役なんだあああああーーーーー!!」
ガチャ、キイイイィ。
雀荘の入口から音が聞こえた。
「来たか!」
俺はいても立ってもいられず駆け出した。
「客が一人もいねえ…雀荘には入った事ないが
ちょっと暇すぎないか?健太郎さん、何度も聞くが
本当にここがエージェントの店なんだろうな?」
「言われた場所はここで合ってるんだけど…
ちょっと俺も自信なくしてきたなあ」
とその時、店の奥から一人の男が現れた。
「やあ健太郎、来てくれたか。そちらの人は?」
「どうも龍二さん、こちらは…」
「藤田浩之です。俺は…」
A 正直にエージェント見習いと話す
B まだ同業者だって事は黙っている
C しかし影薄いなこの人…
D 喋る前に龍二が用件に入りだした
C
これは第二の出番キャラの悪感
龍二・・・このまま何かネタを付ければ価値はあるぜ!
鬼ごっことかの他のSSスレでも
山田まさき(同棲の主人公)まで出ていたのに
存在そのものを抹消されつつある主人公伯斗龍二、
もはや君が輝けるのはこのスレしかない!がんがれ!!
「俺は健太郎さんの店でアルバイトをしています」
素早く目をパチパチして話を合わせる合図をする。
「そうです。まだ働いて三ヶ月ですが
色々役に立つんですよ浩之君は」
「そうか。俺は伯斗龍二だ。よろしく頼むよ浩之君。では早速…」
「いらっしゃいませ〜!二名様ですね?
すぐ入れますよ〜!」
突如女の子の声が響いた。客がいないから余計響く。
「龍二さんも卓に入ってください、じゃないと卓割れしちゃいます」
「いや…アレイちゃん、この人達は
麻雀を打ちに来たんじゃないんだ」
「え?では探偵の方の…ごめんなさい!
すぐにお茶汲んできます!!」
慌てて台所に走っていく。
「龍二さんの方もあんな可愛い娘雇ってるじゃないですか」
「いいって言ってるのに毎日来てくれるんだよ。
給料もろくに払えないのに…面目ない限りさ」
俺達は奥の事務所に案内され、
そこで話をする事になった。
しかし…なんだこの龍二という人は?
見た所身なりはきちんとしているし、
年齢は健太郎さんと同じくらいか年上、
二十代中盤から後半くらいか?
にしては仕事は儲かっていないようだし、
それに何より…何だこの影の薄さは!?
普通どんな人間にもそれなりの存在感というのがある。
それが彼にはほとんどないんだ。
なんというか…誰も食べないサンドイッチの
付け合わせのパセリのような…
いるのに見なかった事にされてるような、
そんな感じの哀愁までも漂っている。
俺もいろんな人物を見てきたがここまで影が薄い人は初めてだ。
「失礼します」
「え?あ、ああどうも」先ほどのアレイという女の子がお茶を持ってきた。
しかしこの子の方が龍二さんより
まだオーラを感じるってのは実際どうよ?
「どうかしたのかい、浩之君?」
「いや、なんでもないです!」
「そうか。…で、俺が龍二さんと出会ったのは
骨董品の買い付けで商人の一人に紹介されてねえ」
「その人名前はなんていうんです?」
「解らないよ。聞いても教えてくれないんだ」
「ショップ屋ねーちゃんとしか答えてくれないな」
「あの人も俺が稼ぎ少なくなったらめっきり付き合い悪くなった」
「彼女は儲かってる人しか相手にしませんからねえ」
「ところで仕事の件は…」
「そうだった。実は健太郎君に頼みたい事があってね」
「俺にですか?」
「ああ。これは俺一人では出来ない仕事なんだ。」
「と、いいますと?」
「健太郎君も至急大金が必要なんだろう?
それだけの大金が動く仕事なんだ」
「どれくらいの金額ですか?」
「億は固い」
「お、おくぅ!?」
いけね、俺が思わず取り乱しちまった。
でも億単位の金が手に入れば…
「それで、どのような仕事なんですか?」
「単刀直入に言おう」
A 麻雀の代打ちだよ
B り〜ぽんで勝負を挑まれてな…
C キーボードの速タイプなんて変な勝負を挑まれたんだ
Bだ!
「りーぽん?」
「聞いた事がない博打ですね」
「俺も麻雀なら絶対負けない自信があるんだが
正直全く知らないジャンルとなるとな…」
「相手側の説明ではなんでも
ポンジャンに似ているらしいです」
「ポンジャン?」
「健太郎さん、やった事ない?
ほら、ドラ○もんなんかの漫画の絵が描いてある…」
「あっ子供の頃遊んだ覚えがある!」
「そうそれだよ、ポンジャン」
「ルールは二対二のコンビ戦、しかもイカサマありだ」
「イカサマありだと!?」
「見抜けない方がマヌケ、という事らしい。
当然バレればチョンボになるがな」
「そこで俺と一緒に打つ打ち手が一人と、
見張り役が必要になるんだが…」
「見張りはアレイちゃんもいるし
浩之くんも担ぎ出せば大丈夫でしょう」
「見張りはさりげなく仲間の持ち牌を通しで教えたり
隙あらば相手の牌も覗き見なければならない。責任重大だぞ」
「では、誰が見張りで誰が龍二さんと
りーぽんを打つか決めておきましょう」
「相手にはこっちが誰がパートナーになるのか
伝わっていないんですよね?」
「当然だ。しかしこちらも
相手が誰なのかわからん。」
「ただ、凄腕の代打ちというのは確かなようです」
「待ち合わせ場所はこの店だからもうすぐ来ると思うが…」
「どうやら来たようだぜ」
味方の打ち手と見張り役二人を
アレイ、健太郎、浩之から選んで下さい。
龍二は打ち手で固定です。
そして相手の打ち手二名と見張り役1〜2名を
A〜Zより選んでください。
AコリンB芳晴CエビルDイビルEメイフィアFたま
GフランソワーズHルミラIあかりJ瑠璃子K千鶴L反転初音
M由綺N由宇O詠美P大志Q御堂R麗子
SアルルゥTカミュUヌワンギV透子W夕菜
X醍醐YA棟巡回員Zビル・オークランド
味方の打ち手は浩之、
見はりはアレイと健太郎。
そして相手は因縁繋がりで
打ち手BとH、
見はりはAに‥Z!!
ふむ、城戸芳晴にルミラ…
ナイトライターの主役に雀鬼のラスボスか。
うん、龍二の復讐相手としては最適だ。
見張りにはコリン、うん、これも順当。
そしてもう一人の見張りは…!!!???
ど う す れ ば い い ん だ orz
やべえ久しぶりにどうすればいいんだAA貼りたいが見つからねえ
ビルはどうすれば以下略と言わせときゃいいんだから
扱い楽だろwこいつも半分オリキャラみたいなもん。
それよりも芳晴にルミラまでいたら
こちら側のアレイが無力化しないか?
そっちの方が失敗だ。
ビルに龍二…何かの祭りですか?
ガラリ。
ドアが開いて、入ってきたのは四人の男女。
そいつらが入ってきた瞬間、龍二の目の色が変わった。
「なっ!? お前は……!?」
「久しぶりね」
「ル、ルミラ様!?」
一人目……不思議な感じの女だ。何か他の奴と違っている気がする。
「まあ、今日はお手柔らかに頼むよ」
二人目……何処にでもいそうな野郎。億単位の金をやり取りする相手には到底見えない。
「芳晴! さっさと終わらせちゃうわよ!!」
三人目……場違いな女だな。ぶっちゃけ周りが見えてないんじゃないか?
……これで全員か。
あれっ? そういえば俺最初に四人って言ったはずだが?
「………だ」
しかも何か聞こえてくる。
「……ばいいんだ」
段々不安になってくる。
「どうすればいいんだ」
こっちが聞きたいよ。
それから互いに名乗る。
一番初めの奴がルミラという女で、次が城戸芳晴。
それからコリンに……もう一人、ビル・オークランドか。
「まさかルミラが今日の相手だとはな」
「ふふふ、私相手じゃ本気は出せないとでもいうのかしら?
「まさか。ところで今はそこの城戸芳晴のところでよろしくやっているそうだな」
「あら? 私は関係ないわよ? 私は今のところただの一家庭教師」
早くも対決ムードになっている二人。
以前から何か因縁があるようだな。
……確かりーぽんなら俺も少しはやったことがある。
もともとは一対一で戦うタイマン形式。相手の点数を0にすれば勝ちだ。
加えて勝利すればイカサマ牌というふざけたアイテムを手に入れるチャンスが芽生え、
そのイカサマ牌の種類が「持ち牌一枚チェンジ(ゲーム開始時に限る)」と
「一発ツモ(確率は90%といわれる)」「当たり無効」の三種類だった。
このイカサマ牌は使われない可能性もあるな、話がややこしくなるから。
「さて、早速はじめるわよ?」
ルミラという女の一声で俺たちは席についた。
隣には龍二、向かいには芳晴、斜め右にルミラか。
ふとここで『選択出番最多最少コンビ』とかいう名称が浮かんだ気がしないでもないが気にしないでおく。
さて……勝負はどの牌を使うんだ?
A 初級者向け、こみパ牌
B 中級者向け、天いな牌
C 上級者向け、うたわれ牌
D 実際そんな牌ありませんその一、誰彼牌
E 実際そんな牌ありませんその二、痕牌
F 実際そんな牌ありませんその三、Routes牌
G 実際そんな牌ありませんその四、WA牌
H りーぽんなのに前提から間違ってます、鍵牌
I 様々な種類の牌がごちゃ混ぜになってる混沌とした牌
愛
俺は牌をかき回している途中ちらっとその牌を覗いてみた。
そうしたところ……なんと、バラバラだった。ええ、そりゃもう見事に。
「龍二さん、何でこれバラバラなんだ?」
俺が聞いてみたところ、龍二はこう答えた。
「今日は特別ルールでいろいろな牌をかき混ぜて使う。
そうするとオールスターズが出やすくなるから一度に九種類しか出ないけどそれは仕様だ」
深くつっこむのはやめておこう。
さて、ここでりーぽんのおさらいをしておこう。
りーぽんは一度に九種類の牌を使う。牌は一種類につき九枚だ。
お互い交互に山から一つずつ取り合っていって、
麻雀で言う刻子、つまり同じ絵柄を三種類集めそれが三つ揃えば上がりだ。
それが大前提。ただし、オールスターズという全部バラバラという上がり方もある。
牌には赤・緑・青の色分けがしてあり、それは種類によって決まっている。
それが麻雀で言うマンズとピンズとソーズになるわけだな。
そして注意して欲しいのは、りーぽんではロンは出来るがポンはできない。
リーチは普通の麻雀と同じやり方だ。もちろん場に10点を預けなければいけないから注意してくれ。
よし、次は汎用的な役について思い出しておこう。
さっきも言ったが、基本的な上がりは同じ絵柄三枚を三組作ること。ただしそれだけじゃ10点だ。
それからリーチをかける。これで30点を上乗せできる。
三色。絵柄の組み合わせが赤・緑・青と完全に分かれていること。それで80点だ。
単色。三組の色が全て同じであることだ。これで100点だ。
同種。簡単に言うとイーペーコーみたいなものだ、同じ牌を六枚揃える。180点もらえるぞ。
りーぽん。同じ牌を九枚とか言うとんでもない難しさだ。だが決まれば3000点、勝ちは確定だぜ?
そしてオールスターズ。これだけ異彩を放ってる。九枚全部バラバラだ。それで80点だ。
それから使う牌によってはオリジナルの役なんてのもあるんだが、
今回は使う牌がバラバラだからとてもじゃないが狙えないな。もしかしたらこじつけとかできるかもしれないが。
さて……ゲームの始まりだ。
イカサマ牌は(牌交換:1 一発ツモ:1 当たり無効:1)か。
俺の牌は……
瑞希 瑞希 アルルゥ エルルゥ トウカ 橘 功 功
……ほんっとうにバラバラだな。三つの種類が混ざってやがる。
しかもこのゲームに使われている九種類の牌がなんなのか分からない。
一応龍二やルミラが言うにはランダムだから公平性は保っているらしいが。
ということは……今のところ他の連中も自分の持ち牌しか分からないということか。
さて……どれから集めて言ったらいいものか。
A アルルゥとエルルゥがあるのでオリジナル役を狙う
B 瑞希と功が揃っているので単色でも狙ってみる
C 健太郎に他の連中の手牌を知らせてもらう
D イカサマ技牌交換を使う(牌指定)
プレイヤーにだけこっそり教える今回の使用牌
緑: 瑞希 功 詠美
青: エルルゥ トウカ 文吾
赤: アルルゥ 橘 すばる
d
C
橘を詠美に
まてよ……考えるんだ……
ことゲームとなると真剣勝負になる志保ルートの俺が目を覚ますのを感じていた。
牌の種類を手探りで確かめていかなきゃならないのだから
この対戦は普通に考えれば序盤は役は狙いに行きにくいだろう。
ある程度牌の種類から作れる役が想像出来てからが勝負と考えるのが普通だ。
ならば序盤に少しでも多くの牌を確認するのがいいような気がするので
いきなり牌交換をするのも面白いんじゃないか?
すでに瑞希と功は2枚手の中になるので
この交換でもう1枚手に入れば最低限の上がりに近づき
あわよくば単色狙いに切り替える事も可能だろう。
うたわれステージの牌であるアルルゥ、エルルゥ、トウカは
アルルゥ+エルルゥ、アルルゥ+トウカが役になるので
上手くくっつけばそれなりに大きな役を狙いにいけるかもしれない。
すると必然的にまったく必要がなくなるのが橘だ。
一応功&文吾&橘で役は成立するが、これはそもそも文吾がなければ始まらない。
よし、作戦は決まった。
「おまけゲームの主人公に年季と格の違いを教えてやろう」
「手に入らない廃盤製品よりは場慣れしているつもりですよ」
「戦え!芳晴!龍二!勝ったほうを、私が全身全霊をかけて愛してあげるよ!」
何やら異様な盛り上がりを見せる残り3人。外野の俺など眼中にもないようで、
あまりの熱気に見張りもそっちにばかり注意が向く。その隙に、俺は大胆にも牌交換を試みた!
……詠美だった。単色を狙うにしても3枚揃いがなくては先が長い。
「どうすればいいんだ」
俺の心の声を代弁するかのようにビルが呟いた。
さて、そうして始まった第一局(でいいのか?)だが
A まさかの詠美2連続ツモでいきなり緑単色の大チャンスだ!
B 無難にまとめていったら役なしでリーチをかけられる展開に
B 初志貫徹、牌を確認するためにひたすらツモ切りした
C いきなりの速攻で早上がりを決められた(人物指定)
Cでルミラ。
やっぱこうでないと。
ていうかBがふたつあるぞこのうっかりさんめ
第1局が始まった。
ちなみに状況を説明しておくと、
俺の後ろには健太郎さん、龍二の後ろにはアレイ、
芳晴の後ろにはコリン、ルミラの後ろにはビルが
それぞれ見張り役として付いている。
見張り役といっても相手の配牌を見ては駄目だし、
あくまで相手の不審な挙動やイカサマを見破るのが
目的だからこの配置は当然と言った所か。
背後にいるから見張りと打ち手でアイコンタクトも取れない。
だが、それは1対1の麻雀の場合だ。
2対2のコンビ打ちならもう一人の仲間の背後の
見張りともコンタクトは取れるし、ぶっちゃけた話
イカサマや積み込みもできる。味方の見張りもそれは黙認するだろう。
敵のイカサマは見破り味方のイカサマは見逃す。
ずるいようだがそれは相手も同じ事だ。
「そういえばさぁ…」
ルミラが口を開いた。
「アレイ、あなた最近毎日この店に来てるそうじゃない?」
「ええ…龍二さんには恩もありますし」
「恩…ねぇ。案外違う感情も入ってたりして」
「俺を忘れてとっとと別の男に走った恩知らずが、よく言うぜ」
「龍二、別にあなたの事を忘れた訳じゃないのよ。ただ…」
バシーン!
「私は常に光り輝いていたいだけ。リーチよ」
なんだって!2打目でリーチ?速すぎるぞ。
「健太郎さん!」
「…彼女の腕の動きに怪しい点は見られない。
もう一人も同様だ」
確かに。俺も見ていたがルミラが牌を取る時も
打つ時も不審な動きは全然無かった。
だが龍二は全く動じず牌を進める。
「それは俺が日陰者だと言いたいのか?」
「まさか。あなたは今だって十分魅力的よ」
「じゃあ何故俺の元から離れた」
「私はね…刺激が欲しいのよ。
最近のあなたからは刺激が感じられないわ」
「ルミラから聞いたわよ〜あんたこの頃
仕事も出番もなくて困ってたそうじゃない」
芳晴の背後のコリンとかいう女が口を挟む。
「くっ…」
龍二さん、否定しないのかよ…。
「芳晴と一緒にいるとね、色々事件が起きるのよ。
おかげで私は退屈せずに済む。エビル達も同じ理由で付いてきたのよね」
「ルミラ様…それでは龍二さんがあまりにも可哀想です」
「優しいのねアレイは…昔からそうだったし。
でも私はアレイのそういう所が好きよ」
この女、やはり龍二だけでなくアレイって子とも
深い関係があるようだな。アレイちゃんは様付けで
名前を言っているし、主従の間柄か?
「私も芳晴もアレイが龍二の方にいるからといって
叱ったり邪魔したりしないから安心しなさい。」
「俺もコリンも雇われただけだしね」
「勝負には勝たせてもらうけど」
こいつらさっきから長々と喋りやがって。
「おいあんた、自分の番だろ。早く切りなよ」
「あらあら、せっかちねぇ。もう少し喋らせてよ」
「ふざけんな。喋っている間に
イカサマするかもしれねぇだろ」
「私はそんな事はしないわ。それに、もう牌を切る必要もないし」
「どういう事だ?」
「こういう事よ」
静かに端から自分の牌を倒していくルミラ。
「ツモ。リーチ一発ツモ青単色…150点だから50点オールね」
「んなっ…!!」
俺は絶句した。
「健太郎さん?」
「俺は会話中も腕の動きだけ見ていたが、やはりイカサマはしていない」
「イカサマ牌も使ってないわよ?」
ルミラが言われる前に自分のイカサマ牌を見せ付けた。
その手には確かに牌交換も一発ツモ牌もある。
イカサマではなく実力で単色に一発ツモまで上がったのか…
A 龍二が本領発揮。上がり返した
B 俺に幸運にも良い配牌が
C さらに追撃、芳晴が仕掛けてきた
D その時、見張りが動いた(アレイ、健太郎、コリン、ビルから選択。複数可)
ここは雀鬼の活躍でA
行け龍二!
ここだ!ここでD、ビルにけんたろですよ!!
>>625 ありがとう、選んでくれて
あと5分遅かったら俺「Dでビル」って選ぶ誘惑に負けていたよ……
ゲーム開始から三手で一勝。このルミラっていう女、強い。
しかもイカサマなし。まだまだほんの小手調べといったところだろう。
この先、本気を出された日には……本当に勝てるのか、俺たち?
「お見事」
「褒めたって何も出ないわよ?むしろ何か出す方はそっちじゃないかしら」
余裕の笑みで催促するルミラに50点棒を放り投げながら、龍二さんは言った。
「すぐに返してもらうさ」
その時、ぞくっとした。
ふと横を見ると、龍二の様子が一変していた。
目つきが、顔つきが、仕草がまるで別人のように鋭く感じられる。
さっきまではかげろう同然だった存在感が急に大きく強く、熱くさえ感じられる。
すげぇ。本当にこの人はギャンブラーなんだ。
雀卓という戦場で、麻雀牌という銃を手に、命のやり取りをする瞬間にこそ一番輝く
生粋の戦士なんだ。今日はりーぽんだけど。
見ると、戦士の顔をした龍二さんを前に、ルミラは怖気づくどころか嬉しそうだ。
そうでなくっちゃと言わんばかりに。
なんか、俺も燃えてきた。
そうだよ。こんなサムライたちと刀を並べておいて、この程度で尻込みしていられるか!
そんな俺たちの本気は他の奴らにも次々伝播していき、皆の表情が引き締まっていく。
そのまま緊張の波はぐんぐん高まっていき、やがて爆発する限界まで達し…………
ビルが言った。
「……ところで、勝敗の決着はどうすればいいんだ?」
座が沈黙した。
しまった。とにかく早く始めることばっか考えてて、
その辺ちゃんと取り決めすること忘れていた気がする……。
ああ、みなさん何か凄く気まずい。さっきまでのシビれるような空気はどこへ。
龍二さん、お願いですから下向かないでください。悲しくなるから。
ルミラはルミラでわざとらしく視線そらしてるし。
健太郎さん、咳払いしなくていいから。口笛吹くなコリン。あ、アレイさん泣きそうだ。
……とにかくどうすっか。やっぱ普通に麻雀と同じで
半荘終わった時点で一番得点の多い人が勝ちでいいのか?
それとも原作のゲームよろしく、誰かがハコテンになったら終了なのか?
まさかコンビの両方がハコテンになるまでやるってことは…?
A 半荘形式。二周した時点で終了。
B ゲームは誰か一人ハコテン(0点)が出るまで続く。
C ゲームはどちらかのコンビが両方ハコテンになるまで続く。
※すみません。625の選択は次で結果を出してください。
c
勝負の決着方法は対戦相手を二人ともハコテン、
つまり点棒を0以下にすれば勝利と決まった。
点棒が0になった相手も勝負は続行できるが、
0を越えた分の点数もマイナス100点という風に
蓄積されるし当然リーチもかけられない。
でも上がって点数が0点以上になればまたチャンスが産まれる。
相手を二人ともハコテンにしなければ勝ちにはならないのだ。
これによりツモとロンの使い分け、
わざと仲間に振り込む等の
駆け引きが重要になる。
「さっきから気になるんだが、あのビルっておっさんは何者だ?」
「それは俺も同意見だな。ルミラ、
お前や芳晴とそのコリンという小娘は
知り合いだって解る。しかしあの男は雰囲気からして
お前達とは違う、異質な感じがするぜ」
「ああ、彼はね…」
「…私はスポンサーだよ」
「えっ?」「なんだと?」「ウソ!」「うおおおっ!」
その場にいたビル以外の全員が驚いた!
「…どうかしたのかね、君達」
「……いやおっさん、普通に喋れたんだな」
「どうしたらいいんだ以外の言葉は喋れないと思ってた…」
「…失礼だな、私だって原作では結構口数は多い方だ」
「というかなんでルミラ達まで驚いてるんだ?」
「ん、まあノリよノリ」
にしては本気で驚いていたように見えたが…
「…私はサルベージの会社を経営していてね、
今度大きい仕事が入ったのでその為の資金が必要なのだよ」
「で、私と芳晴は彼の代打ちって訳」
サルベージというと難破や沈没した船を
引き上げるっていう…
「おっさん、その大きな仕事ってなんだ?」
「何故私がそれを君に言う必要があるんだ?」
…そりゃそうだよな。
「…そうだな、引き上げるのは大型タンカーとだけ言っておこう」
タンカーだって?確か志保もタンカー沈没の話をしていた。
前篁グループ総裁の死、タンカー沈没、引き上げられるタンカー…
偶然にしちゃできすぎてる。
「君達が勝ったらさらに詳しく話してあげよう」
「お喋りはもういいか?始めるぞ」
これで俺としても負ける訳にゃあいかなくなったぜ。
ジャラジャラ…
牌をかき混ぜている龍二さんの顔が笑っていた。
(段々感覚が戻ってきたぜ…久しぶりにアレをやるか)
龍二さん何ニヤついてんだ?まあいいや。配牌は…普通だな。
まずはツモ切りと。でもやけにこみパ系の牌が多いな。
(なにこれ!?由宇にすばるに…ラッキー!
配牌から貧しい乳と書いて…がテンパイしてるじゃない!)
「龍二、残念ね。この勝負貰ったわよ」
「へえ、そりゃ良かったな」
「リーチよ!!」
今度は一打目からリーチだと!?捨てた牌はあさひか。
「…フッ、悪いな…そいつだ」
その瞬間龍二さんが牌を倒した。
「ロン。ピーチとピーチに三色も付いたか。240点だな」
ルミラは信じられないって顔をしている。
「龍二さん、すげえ!!」
「俺にも元祖葉の主人公の意地があるんでな。
確かりーぽんには地和はないんだったな…残念だ」
「勿論俺もこの通り、イカサマ牌は使っていないぜ」
「龍二…貴方使ったわね、白龍天武を」
「何の事だ?」
「とぼけないで。あの時も私は
それで貴方に負けた…忘れるはずがないわ」
「さて、ね。これで俺に惚れ直してくれたかい?」
「まあいいわ…そっちがその気なら私も容赦しないから」
確かに色んな牌が混ざりあっているこの特別ルールの牌で
こみパ系の牌ばかり出るのは確率的にはかなり低い。
そんな状況でこみパのオリジナル役を初手で上がったという事は、
龍二さんが何らかのイカサマをしたと考えるのが妥当だろう。
しかもルミラからピンポイントで上がる為に
ルミラの配牌にまで細工して…
やっぱり龍二さんは凄い。神業レベルのイカサマ師だぜ。
(やはり体力を使うな…こうなるなら鬼の札を借金してでも
ショップ屋ねーちゃんから買っておくんだったぜ)
そして次の局。配牌を見て浩之は絶句した。
「なんじゃあこりゃあ!?」
A 3種類まで好きな葉鍵キャラ(スタッフもOK)
の名前を書いてください
持ち点 龍二490 浩之250 ルミラ210 芳晴250
龍二のイカサマ技は↓を参照させて頂きました。
ttp://www.ichigo.sakura.ne.jp/~2nd/yuu/game/nj/
A超先生、久弥、詠美じゃない方のちゃん様で。
でもテンパイするどころかむしろクズ手w
そうだよ。ビルはサルベージ企業の元締めで
それで沈没船の探索に向かったら閉じ込められて
例の台詞を言うはめになったんだ。よく覚えてたな!!
俺は怪物に襲われて逃げた後に言った
「簡単な事だ、逆に殺してしまえばいいんだ!!」って台詞がバカっぼくて好きw
「うわっ! ……びっくりするじゃないか」
「ブラフを張るにはちょっと大げさすぎるわね」
「ははは、さすがに見え見えだね」
あまりに素で反応したために他の打ち手は全員口三味線だと思ったようだ。
薄笑いで誤魔化したものの、実はマジで驚いていたりする。
具体的にはこうだ↓
配牌
超先生 超先生 超先生 超先生 超先生 超先生 久弥 323ちゃん様
∧_∧
< `ш´> < オレニマカセロ
……流石は超先生、確率の偏りなんて無視してるぞ。
しかしこれはやっかいな事になった。
ここまで揃うと逆に伝説の役満『超一色』を狙いたくなるんだが
ポンが出来ない以上は他のプレイヤーが超先生を捨てるまでに
あと2枚自力で超先生を引かなければならない。はっきり言って無茶だ。
しかしスタッフ揃いの役を狙うにしても所属がバラバラ過ぎる。
久弥か323ちゃん様を引いて早上がりを狙うのが王道だが……
A ところがどっこい、超先生を2枚引き入れたぜ!
B 手出しで超先生を6回連続で捨てれば他のPLを威圧出来るかも
C ここまで偏るのはイカサマ臭いな。見張り達に問いただしてみよう。
D というか話の流れ的に次は芳晴が上がる番だった
Aでいきましょ
「……………………」
「どうしたんだい?君の番だよ」
「ハッ!そ、そうだったよな。」
思わず意識が飛びかけてしまった。
あの後立て続けにさらに超先生を2枚引いてしまい、
3巡目にして幻の役満超一色をテンパってしまったのだ。
これはなんだい?俺、なんかのギャンブル漫画の主役?
某カードゲーム漫画の二重人格主人公並みの引きの良さだ。
しかも俺はイカサマ牌も使ってないぞ?
超一色は上がれば5000点、
ツモならその時点でこちらの勝ちだし
ロンでも一人を確実に挽回不可能になるくらい潰せる。
ここまできたら狙うしかない!!
「龍よぉぉぉ!お前の運をワシにくれやぁぁぁ!!」
「…誰の物真似だそれは」
「浩之くん、あなたの番ゆ」
ちっ。あっさり流されたか。まあいい、とにかくツモるぜ!!
この次の書き込みの末尾1ケタの秒数により、
選択が決定します。
1 牌が多いぞ?駄目だ上がり放棄になった
2 いきなりアレイが豪快にずっこけた
3 その時!ビルが叫びだした
4 ゲゲェー!逆に相手に高めをツモられた
5 やった!奇跡的に超先生をツモった!大勝利!!
6 相手に高めを振り込んじまった!俺がハコテンかよ…
7 この声はなんだ?…超先生が直接語りかけてるのか?
8 コリンが妨害工作してきた
9 しまった!勢い余ってチョンボしてしまった
0 相手が超先生を捨てた!ロン!!
4か6か0が出た場合、芳晴かルミラ
どちらが上がったり振り込んだりしたかは次の書き手にお任せします。
何が出るかな♪ ↑この辺か?
5であることを願う。
ってズッコケかよ…
ぜんぜん見当ハズレだな・・・orz
また2→3だ。
>>642 惜しい…あんたが先ならビルが
喋るだけでなく叫んだのにw
「わわっ!」
ビターーンッ!
龍二の後ろに立っていたアレイが何故かいきなり豪快にずっこけた。
さすがに雀卓に倒れてくるってことはなかったから勝負には差し障りは無い。
「ちょっと、びっくりするじゃないのよ!」
「大丈夫かい、アレイちゃん?」
近くにいた見張り役のコリンと健太郎がアレイに近付き様子を見る。
「あ、すみません。なんだか、すごい勝負の雰囲気に呑まれちゃいました」
すぐに起き上がって服についた埃を払って笑うアレイ。
どうやら無事だったようだ。
コリンと健太郎が笑みを返して定位置に戻る。
張り詰めるばかりだった一行の空気に穏やかなものが混ざる…ように見えた。
しかし、この穏やかな1シーンの間でさえ、戦いは続いていた。
(今の間に誰かがイカサマをしやがった…!)
今から指摘しても無駄だろうが。
誰だ、誰がイカサマをしたんだ…!?
A.隣のルミラ、やはり侮れない…。
B.隣の龍二、自分のすぐ後ろにみんなの目線が集まっている時に大胆な!
C.目立ってなかった向かい側の芳晴、ここで仕掛けてくるか?
D.実は俺。これで超一色ツモは確実だぜ!
E.転んだアレイ、あれは演技だったのか!?
F.アレイに歩み寄った健太郎、なるほどあんたもこの勝負に色々と賭けてるもんな。
G.アレイに歩み寄ったコリン、よく考えたら龍二の手を全部見れたんじゃあ…?
H.一見動いていないビル、一体何をした!?
H
超一色テンパイの上に、
この面子の中で唯一
超先生の遺伝子を持つビルが動くか!
これは超展開の予感!!
この流れなら言える!!
雀鬼キャラ率が高いせいで
ビルがエビルとかイビルに見えちまうぜ!!
「しかしおかしいですね……何か急に押された気がするんですが」
さかんに周囲を気にしているアレイだが、場の全員が照れ隠しだと思っていた。
そこで俺も何かがおかしい事に気がつけばよかったのだが
奇跡の超先生連続3ツモが起きた事にに舞い上がってしまっていた。
そしてはまってしまった……まんまとビルのイカサマに。
「よぉぉぉぉぉっし!ツ……って、なんだこれは!?」
絶叫に近い歓喜の声を挙げながら牌を倒そうとしたとした俺の手の動きが止まる。
突然目の前に光り輝く障壁のようなものが張られ
それに当たって手が微塵も前に進まなくなってしまったのだ!
しかもどこからともなく(よせやい)の声が響き渡る。
「光子から慣性力を奪い、それを放射線状に揃え直すことで
己の望むままに空間に物理的な干渉を及ぼす……
君の学校の後輩にも同じ能力を持つ少女がいるだろう」
壁にもたれていたビルが突然饒舌に語りだした。
一見穏やかなようだが、奇跡の選択スレ登場に彼も彼なりに舞い上がっているらしい。
「……そういえば突然何かが吹き飛ぶ現象は琴音ちゃんの十八番だったな」
「わ、私ってガラスとかボール扱いなんですか?」
「私はこの能力をこのように呼んでいる。
深遠なる超先生の壁、Abyss Teacher Field……ATフィールドと」
「ビル……あんた、何の根拠があってそんな特殊能力を?」
「それでは逆に私から尋ねよう。超展開の伏線に根拠が必要かね?」
「う……」
ぐうの音も出ない。何故なら俺はLeafキャラだから!
……そんな面白くない冗談はともかく。
確かに誰彼の石原麗子に代表されるように、超シナリオの特徴は
『選択肢のあやでないはなくて、本当に伏線を張られていない設定が突然現われる』だ。
「龍二君がりーぽんに存在しない技を使い、それでゲームを止めなかった時点でこの勝負は
“りーぽんにない技を使っても相手を出し抜けば良し”……そういう事にはならないかね?」
「まったくその通りだな。でも……」
それまで行方を見守っていた健太郎が言った。
「超一色だけ阻止する上がり阻止なんて潰しの利かない技、今後役に立つのか?」
「 ど う し た ら い い ん だ 」
そんなこといわれても……
しかし少なくとも今この超一色を上がれないのは非常に痛い。
だが特殊能力合戦ならシナリオ数も多く選択スレの歴史も長い俺に一日の長がある。
それならば……この技をッ!
A TCG公式特殊能力『真剣勝負』で能力底上げ、力ずくで押し破るッ!
B 選択で俺の技と言えば千手観音愛撫しかあるまいッッッ!!(対象指定)
C 技などない。現実とは無常である。
ごめん修正ミス発見
選択肢のあやでないはなくて→選択肢のあやではなくて でお願いします
よし。朝で見事に人が居ねぇ。
Cでおながいします。
保ッ守ュァアァアアアァアァア!!
いやっほーう! 保守レス最高ーーー!!
この技なら…って、そんな都合のいい技がいきなり出せるわけがねえ!
だって、俺には超先生の遺伝子が流れていないから!
「ぬおおおおおっ!」
俺の手を遮る金色のA・T・フィールドを押し破ってみようとあらん限りの力をこめるがやはり破れない。
(よせやい)(よせやい)(よせやい)
頭の中でリフレインする言葉が俺の気力をどんどん殺いでいく。
くっ、このままでは超一色をあがるのは絶対不可能…。
これさえ、これさえあがれば勝利は確定なのに…。
どうすればいいんだ…
A.そのとき選択スレの寵児・主人公でエージェントの浩之は現状を打破するナイスなアイデアを思いついた。
B.タイミングよく仲間が助けてくれた。(龍二・健太郎・アレイから指定)
C.もはやここまで。俺はツモあがりを放棄して超先生の牌を捨てることに。現実は非情である。
A がんばれ
「ふっ、ふっふふふふふふふ…………」
「……何がおかしいのかね?」
「ついにこの選択スレ禁断の秘技を使うときが来たか」
「何?」
「これを使うと書き手の選択スレ書き手生命もアブナイという技。
そしてこの技の後ほかの選択スレ作品ではむこう5スレの間は同じネタは使えなくなるという技!!」
「……なんだそれは!? そんなの聞いてないぞ!」
ビルが思いっきりのけぞる。ふふっ、びびってやがる。
「ああ、お前たち選択スレ出演初心者には分からないだろうな。だが、今さっきお前が言った事と同じ意味の言葉を返してやろう。
ネタ選択肢の登場に根拠が必要かね?」
そうだ。俺の最終手段、ネタ選択肢。とっさのところでいいものを考え付けたぜ。
今まで登場回数0だったビルにこいつの恐ろしさは分かるまい。
ネタの一言で七瀬彰はNT能力を有し、相沢祐一はアーカードになり、那須宗一は出番だけに固執し、
エビバーガーは命を持ち、ハクオロは闇の神にされ、リアンは北斗神拳伝承者に、立川郁美は熟女にされたという過去の事実もあるのだ!
「……ぐっ。一体、何をするつもりだ!?」
「っははは! 見て驚きおののけ、必殺……」
A スレ容量の都合!
B 帰ってきた千手観音愛撫改良千手観音ツモ!
C 数レス前の話に戻る!
D コロニー(ry!
ひさびさにD
661 :
葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :04/10/26 21:14:43 ID:iZCXaCmO
____ ____ __/_ ー | ヽ
_|_ |、 /_l_  ̄ ̄| ̄
人 | ヽ. / | . | 」 ├ |
/ \ | | ⊥!ノ \_/
やべぇ。剰りにもやべぇw
「今だ必殺のコロニー(ry!って略されてわかんねーよ!」
一体何出そうとしていたんだ!俺!
「って逆だ!略されていて解らない……ならばここでみんなに選ばせればいいんじゃないか!!」
龍二さん……そうだ、ここは選択肢スレ!!
「スレのみんな!俺に力をわけてくれ!こいつを一気に叩き落してやる!!」
「させるか!」
防げるか!ビル!この
Aコロニーレーザーで邪魔な総てをピンポイント狙撃!
Bコロニー牌ゲット!これは混沌だから混じっていたどれでも好きな牌と交換できる牌だ!!
Cコロニー防御システム!あのビルを全力防御せざるを得ない状況に!
Dコロニー落としだ!(人類は浩之の行いに恐怖した)
EコロニーPC全使用でひろゆき(2ちゃん管理人)と同化!2ちゃん系総ての力を見ろ!
Fコロニーおならぷぅ!コロニー一つ分のおならの臭いを今奴だけの鼻に!
あんま混沌とするのもあれだし。
B
A レーザー好き
保守しとこうか
コロニー牌…
かつて国家間の戦いはその人民への被害を最小にするため、国王とその側近1名が一同に会し、とある遊戯にて行われた。
4人が卓に座し、牌を集めて特定の形を成し、国家の財産を点数にして奪い合う遊戯。
たかが遊戯といえど国家を賭けた戦いなれば、不正も横行した。
その頂点がコロニー牌である。
葉翻雀(りーぽん)と呼ばれた軍師は、自国の確実なる勝利のために殺任意(ころにー)牌を常に袖の中に隠し持ち、自国が劣勢になる際に用いたという。
殺任意牌は、地面に叩きつけると共に大きな爆発を起こし、敵国の国王へとその欠片が襲い掛かり、それで国王を殺してしまえばよし、殺せずともその間に自らの牌を入れ換え超一色や人一色(のちの「りーぽん」)を揃えたのである。
葉翻雀が使えた国は栄えに栄えたが、その勝利のためには手段を選ばぬ恐ろしさゆえに殺任意牌ともども世から消された。
ちなみに、現在りーぽんと呼ばれるゲームの原型がこれであり、その名前が軍師・葉翻雀であることは賢明な読者の推察どおりである。
民明書房 『りーぽんいまむかし』より
かつて葉翻雀が使った殺任意牌…アレほどはヤバクナイが、俺が手にしたコロニー牌はなかなかに凶悪だ。
これを地面に叩きつけると、どうしてもその牌に気がとられてしまうという魔の牌。
普通に超一色をしあげることができないのなら、その一瞬の隙を突いて…仕掛ける!
「おおおっっ!!」
コロニー牌を気合と共に地面に叩きつける。
皆の注意が強制的にそれている、その隙に…
A.龍二さんの牌と俺の牌を全部交換する…これで龍二さんがあがれば勝ちだ!
B.『誰彼スタッフ』を揃える、これでそれなりに点を詰められるはず…。
C.あまりにデカイ手はむしろ怪しまれるか『オールスターズ』を揃えよう。
D.オリジナルの新コンボを作って、一気に点を稼ぐ…!
E.…って、ビルの気がそれているこの隙に超一色がツモれるじゃあないか!
E
…って、ビルの気がそれているこの隙に超一色がツモれるじゃあないか!
「超先生をコロニー牌で超先生にする、このRRで……超一色成立だ!」
自信満々に宣言する俺の背後で(ニッポンイチノヤクマンデス)と声が響いたような気がした
「まさかそんな手があるとは……これが選択式か……」
敗者となったビルは慌てふためくかと思ったが、意外にも静かに佇んでいた。
「サマで負けるか。俺も休んでるうちに腕が鈍ってたな。
今回はお前さんが味方で本当に助かった、そう思ったぞ」
「これがバイニンの勝負……俺は何も出来なかった」
「気にする事はないわ。私や龍二でも歯が立たなかったんだから」
「そんな対したもんじゃないよ、たまたま選択にちょっと慣れてただけさ」
実際に戦ったもの同士が得られる、不思議な連帯感。
しかし俺、芳晴、龍二、ルミラの4人はこれでプレッシャーから解放されたが
俺達に勝負を託した側はここからがプレッシャーに襲われている場面だ。
「それで、約束の……」
それが承知の勝負とは言え、大仕事を控えたビルから資金を奪う事になる。
その罪悪感からか、歯切れ悪く健太郎が話を切り出す。
しばし黙考した後、ゆっくりと目を開けたビルはこう答えた。
A 「仕方ない、約束の金を渡す事としよう」
B 「……その運が欲しい。次のサルベージに協力してくれないか?」
C 「さあ、心ゆくまで私の艶姿を視姦するがいい」
Bでいってみよう!
「では、いい返事を期待してるよ」
深夜0時。ビル達と別れた俺は健太郎さんとも一旦別れ、
喫茶エコーズにいた。
この喫茶店は芸能人や会社の重役、裏社会の者等が
秘密の会談をする場所として有名らしい。
俺はこの店でリサと待ち合わせをしていたが…
「ハイ、遅かったわね」
「なっ、なんで約束の時間より30分も
早く来たのにあんたがいるんだ!?」
「甘いわね、エージェントたる者
クライアントより1時間は早く来ないとダメよ」
「俺はクライアントじゃねえっつーの」
「で、いい結果は出せたの?」
「その事なんだけどな…」
俺はりーぽんの代打ちを請け負いそれに勝った事、
ビルにサルベージの仕事に誘われた事、
そのビルが今度サルベージする船が
前篁グループ総帥が命を落とした巨大タンカー
「アビス」である事…
「篁グループか…確かにこれは大事ね」
「俺もそう思ってリサに相談する事にしたんだ」
「私の方でも篁グループのについて何度も
調べてみたけど、ガードが固くてgoodな情報はほとんど入らないわね」
「だろうな…」
「ただ前篁総帥が亡くなる直前に、
美術品や財宝の類を輸送したらしいって怪情報はあったわ」
「おそらくそれがビルの…」
「yes、そのアビスってタンカーでしょうね」
(本当に運びたかったのは美術品だけかしらね…?)
「何か言ったか?」
「uun、何でもないわ。それでミスター健太郎はどうしたの?」
「そう、健太郎さんの事もあるんだ。
健太郎さんはまだタンカーの仕事の裏にある闇を知らない。」
「でもタンカーの中に美術品が沢山あると知ったら?」
「間違いなく飛び付くだろうな。
ただでさえ代打ちの報酬も貰えなかったんだし」
「それに健太郎さんには俺が探偵だという事は
話したが、まだエージェントだって事はバラシしてない」
「不必要に私達の正体を教える意味もないしね」
そこまで話した時、ふいに扉が開いた。
「しかし互いの利益は一致している、な」
「龍二さん!なんでここが!?」
「俺を誰だと思ってやがる。
一応雀士である前にプロの探偵だぜ?
それに俺もそこにいる女に呼ばれたんだ。
しかし…お前もエージェントだったとはな」
「リサさんに?」
「そうだ。俺も元々はこの女に
エージェントになってみないかと誘われたんだからな」
「龍二さんもエージェントだったんですか?」
「肩書きだけで肝心の仕事依頼は全然来ないがな…」
「ハロー龍二、顔赤いわよ?どうしたの?」
「てめえの方から呼んだ癖に。ルミラ以上に
食えない女だぜ…さっきまで久しぶりにルミラ達と飲んでてな。
メイフィアがあんな酒豪だとは思わなかった」
「それで、何故龍二さんを呼んだんだ?」
「俺もビルの誘いに乗ったからさ。
ビルにタンカーのサルベージを依頼したのは
やはり篁グループらしい」
「OK、やはり思った通りね」
「ビル本人は本当に依頼を受けただけで、
篁の連中とは無関係のようだ」
「それにさっき龍二が言った通り今度のサルベージの仕事は
お互いの利益が一致しているわ」
「健太郎からあの後聞いたぜ。オークション
に出す骨董品を買う為の資金が必要らしいな」
「私達は篁グループの核心に迫る
情報を入手できるかもしれない」
「健太郎さんはオークションの資金、
上手くいけば骨董品その物を…」
「そして俺は貰い損ねた報酬を
改めてビルから受け取れる」
なるほど、誰も損をしない寸法だ。
「龍二はビルと私で二重契約してるけどね」
「ビルからはサルベージ後の探索、
リサからはタンカー内部の調査を命じられている」
後は健太郎さんを連れていくかどうかだ。
「それで健太郎はどうするんだ?」
「そうね…篁グループが絡んでいる以上、
仕事中に何が起きるか解らないし」
「俺も今度の仕事に素人は連れていかない方がいいと思う」
「お前だってまだ素人に毛が生えたようなもんだぜ」
とはいえタンカーの中に
物凄いお宝があった場合俺達では価値を判断できないかもしれない。
お宝が分かりやすい金銀ダイヤとは限らないんだからな。
むしろ骨董品ならガラクタと見分けが付かない方が自然だろう。
さて…大型タンカー「アビス」捜索に
A 健太郎を連れていく
B 健太郎は留守番
C 港まで同行させてビデオ通信で連絡兼鑑定係にする
A
結局健太郎も仕事内容を話し、一緒に付いていく事になった。
リサも護衛兼調査で同行するし、まあ大丈夫だろう。
ちなみに健太郎にはリサの事は同じ探偵仲間だと言っておいた。
まだエージェントの事は言う必要はないだろう。
数日後。大型タンカーアビスが沈んだ近辺の港に
約束通りビルは現れた。
「来てくれたか…そちらの女性は?」
「リサよ。浩之や龍二と同じ探偵仲間」
「そちらは一人だけか?仲間はいないのか?」
「本来ならもう少し人数を集める予定だったのだが、
りーぽんの勝負で負けてしまったからね…」
「俺はあの時事務所と雀荘の土地を賭けていた。
あれに負けていたらこっちが無一文になってたんだ」
「まあそのおかげでこれだけ質の良い人材を
雇えたんだ、OKとしとこうぜ?」
「そうだな…量より質だ」
「ジョンやらジャックとか出てきても
俺以上に個性無いし扱いにくいだろうしな」
「龍二くん、何か言ったかね?」
「いや何も。独り言さ」
早速俺達は潜水船に乗り込み、
海底深く沈むアビスの元へ向かった。
「なんだこれは…」
「unbelievable!!信じられないわ」
アビスは、浮かんでいた。
正確には海底の底に沈む事なく、
かといって浮かび上がる事もなく、
海底の中を潜行していたのだ。
「あの質量のタンカーでは一度でも沈んだら
再浮上はありえない…これは何かあるわね」
俺達は前面部にある沈んだ原因と思われる大穴から
内部に侵入した。だが、中はさらに異常な状況だったのだ。
「空気もあるし、電気も生きてるぞ」
「この船が沈んだのはもう一ヶ月も前なのだろう?」
「補助電源にしたって持つ時間じゃないわね…」
そう。このタンカーの内部は沈没してかなりの時間が経ったにも
関わらず、未だ空気もあれば電源も健在なのだ。
「そもそも沈没した時のショックや水圧で、
窓ガラスが一枚も割れてないのがありえん」
「それどころか俺達が入ってきた入口以外は
水の一滴も濡れた形跡がありませんよ」
「そういや、このタンカーには食堂はあるのか?」
「この大きさだ、当然あるだろう」
「なら生き残った人がいるかもしれない」
「よし、まずは生き残りをさが…」
その瞬間!背後から爆発音が聞こえた。
「shit!まさか…」
大急ぎで音がした方に戻る。「ひでえ…滅茶苦茶だ」
爆発は俺達が乗ってきた潜水船で起きていた。
リサが調べた所、小型の爆薬のような物で
操縦する計器類だけを破壊してある。
「これでは地上へ戻れないぞ!!」
「潜水服はあるが、この水圧では
水に入った瞬間ペチャンコだろうな」
「but、でもこれで船内に生きた人がいるのが確実になったわね」
「ああ。そして一つしかない脱出経路をわざわざ
奪いもせずに破壊していくという事は…」
「そいつが脱出する方法を知ってるって事か!!」
「yes!浩之も賢くなってきたわね」
そこまで話した刹那、今度は船全体が揺れだした!
「海の中で地震か?」
「違うっ!これは…タンカー自体が回転している!!」
「家具や置物が無い方へ逃げて!危険よ!」
そしてタンカーはゆっくりと回転し、ちょうど
天井が床になるように180度回転したら止まった。
「まさかタンカーの中でびっくりハウスを楽しめるとはな」
「これだけ船体が激しく揺れても水が入ってこない…
決まりだな、この船はどう考えても普通じゃない」
「とりあえずこれからどう…」
「待て!!」
いきなりビルに口を挟まれた。
「どうしたんだ一体」
「この状況…このシチュエーション…」
「今こそ私が一番輝く時だ」
そして彼…ビル・オークランドは
壁に寄りかかり、腕を組んで横を向き
寂しそうに、しかしどこか誇らしげにこう言った。
/llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllヽ ど
/ ヽ-―――'´)llllllllllllllll| う
l、 ノllllllllllllllllllll| す
ト 、_ <lllllllllllllllllllllllノ れ
l/ ヽ.、 \llllllllll,、ll/ ば
/ '_ヽ └'´,、ソ い
`l`、`ヽ /_,、-'´ い
|`- / /|\ ん
_,、―-' ̄``ヽ_,、、 ―'´ / | ヽ`ヽ-、_ だ
/' / | \ ノ | ヽ ` ヽ、
/ / ヽ \_/ / ヽ `ヽ、
/ '―, `、 ,' ―´ `l
〈 < `, / ヽ / /
ヽ 、 \ `、 / / | /
ヽ | \ `、 / / / |
ヽ \ \ヽ // / /
| l、 \// | /
\ `l、________ l / /
| |ヽ,―、/_ /
\ |/ 三 `-ヽ、/
A 「そんなこといわれても…」俺も一緒に困り果てた
B 「お前の感(中略)俺に任せろ」龍二がアイデアを出した
C 「よせやい」ビルが寄りかかった壁が倒れた!隠し部屋か?
D 「こうすればいいんだ!!」俺の天才的なひらめきが空気を変えた
さてCでいってみよう
ビルはまさにこの瞬間の為に存在していたといっても過言じゃないなw
「……………………………………」
皆の動きが止まった。
ビルが哀愁漂うのポーズを取ってから1分経過したが皆動かない。
否!動けないのだ。何だかわからんが
あのポーズを取っているビルには近付けないというか、
触ってはいけないというか…
強いて言うなら一世一代の名場面?
彼が彼たる彼らしい見せ場に超先生的威厳がミックスされて…
「だあっ!!何言ってんだ俺は!?」
しまった、思わず声に出しちまった。
だが俺の叫びで他の皆も我に返ったようだ。
「し、しかしビルさんこのままここでじっとしてても
状況は何一つ変わりませんよ?」
「そうだぜ、今は潜水艦を壊した野郎を追うのが先決だ」
「となると犯人はその連絡道を通ってくるしかないな」
「そうなりますね。我々がこの船に上陸して、
まずは反対側にある個室に入った。そしてすぐに爆発です」
今いる場所を説明するとこうだ。
個室→T←潜水艦で乗り上げた部屋
↑
中央部への連絡通路
つまりT字路になっていて、俺達は潜水艦の部屋から
個室へ向かったのだから
犯人が俺達に見付からずに潜水艦のある部屋に忍び込み、
爆発物を仕掛けるには俺達が向こうの個室に入っていた数分の間に
全てを終わらせなければいけない。
「でも個室を調べていた時間は1分ぐらいでしたよ」
「この部屋から個室までは歩いて30秒ほどか」
「T字路までは15秒ね」
この距離と時間から計測すると、犯人はT字路に潜んでいたとして
俺達が個室に入ってから最速でも
潜水艦の部屋に入って15秒、
出ていって再度T字路に隠れるまで15秒。
つまりたった残り30秒で爆発物を潜水艦に取りつけたという事になる。
「そんな事出来るのか?」
「爆弾に精通している人物なら可能ね。でも…、
それでも設置できるギリギリの時間かしら」
「しかし、T字路から中央部に行く通路は
完全な一本道です。しかも隠れられる障害物は無い」
俺も最初に個室へ向かう途中、
爆発音がして戻る途中両方とも
T字路を見たが人影は見えなかった。それにあの連絡通路は
ここから個室までの通路より倍以上はあるぜ。
「じゃあ30秒で爆弾仕掛けたとしても…」
「爆発して我々が元の部屋に急いでる時に
T字路で姿を見られているはずだ」
「走れば間に合うかもしれないが足音でバレる…」
「じゃあどうやっても我々に見られずに
爆弾仕掛けるなんて不可能じゃないか!」
「そういやビル、あんたはどう思…」
龍二はそこまで言いかけて硬直した。というか呆れていた。
なんとまだあのポーズのまんま動かずにいたのだ。
ちなみに台詞も喋っていない。
「おいおっさん!聞こえてんのか?犯人が…」
「………」
俺がビルに詰め寄ろうとした時、
わずかにビルの体が動いた。すると突然、
ビルの寄りかかっていた壁の部分がまるで
忍者屋敷の隠し扉のように回転したのだ。
「これは…隠し部屋か?」
「ビルはまさかこれを最初から見破って…」
「すげえぜおっさん!ただの地味な親父じゃなかったんだな」
「フッ…よせやい」
カッコつけてるが寄りかかってて扉が回転したから
ブッ倒れたまんまのビルであった。
俺達は隠し部屋に入ったが、
部屋の中はさっきの船の反転でめちゃくちゃに散らかっていた。
「ここは書斎だったようだが…」
部屋の奥に鋼鉄でできている扉が見える。
鍵はかかっていないようだ。
どうする?
A この書斎を調べる
B 鋼鉄の扉の奥へ向かう
C 隠れていた爆破犯人の奇襲!
B
じゃ、Cで。
_| ̄|○<ハヤスギダヨ…
444 名前を選択して下さい 2004/11/04(Thu) 21:22
この調子だと現行の話も打ち切りの予感がする
「よーし、早速奥の部屋に向かうぜ!」
「この部屋は調べないのか?」
「犯人がこの奥に逃げたかもしれないんだろ?調べ物は後でもできるぜ」
「ここは浩之に賛成ね」
よし、じゃあすぐに隣の部屋へ・・・
ズダーーーーーーーーーン!!俺は思いっきりすっ転んだ。
倒れていたビルに足が引っかかったのだ。つーかまだ
>>680のポーズのまんまかよ!!
「おっさん!いつまで固まってるんだ?早くいこうぜ」
「…私の役目は終わった…」
「はぁ?」
「…私の最大の出番、役目は
>>680の時点で達成したのだ…もう悔いは無い…」
おいおい、いくらあんたの存在価値の99%は
>>680の台詞に集約されてるからってそりゃないだろ。
「おっさん!いつまで固まってるんだ?早くいこうぜ」
「…私の役目は終わった…」
「はぁ?」
「…私の最大の出番、役目は
>>680の時点で達成したのだ…もう悔いは無い…」
おいおい、いくらあんたの存在価値の99%は
>>680の台詞に集約されてるからってそりゃないだろ。
「しっかりしろ!!あんたの個性はその程度か!?」
「ど、どうしたんだ龍二さん?」
「自分の価値を自分で決めてしまってどうする?ましてやこれで出番が終わったなんて」
「しかし私は…」
「あんたがそんなんだから某スレで続き書けなくなったなんて言われてしまうんだ!!」
「個性なんてこれからいくらでも作ればいい!!それが選択スレってもんだろ!?」
「!!」
「俺も個性は薄い方だが…、まだまだ出番も欲しいし活躍もしてみせる!!」
「ま、それも選択次第だけどね」
ズコッ。
「リサ、このタイミングでそんな実も蓋もないこと言わんといて」
とにかく俺と龍二はビルのおっさんの足を持って引きずってでも隣の部屋に移動した。
鋼鉄の扉を開け、隣の部屋で俺達が見た物は…
A 犯人
B 死体
C 蜘蛛の群れ
D 骨董品の山
Bだな
書いた本人だけどおいおい早すぎ!!送信してから10秒たってないじゃん。
俺達は扉を開け隣の部屋へ入った。電気がついていない。
「この部屋はなんだ?何もなさそうだが・・・」
電気を付ける。
「うわああああああ!!」
「これは・・・」
「死体、だな」
電気を付けた部屋には何もなかった。ただ、奥に扉が一つあるだけで
もう一つある物体は・・・死体だ。俺も映画やドラマ以外で実物の死体を見るのは初めてだ。
「死因はなんだ?」
「その前にこれを見て」
リサが入ってきた後ろの扉を指差した。
「死因はなんだ?」
「その前にこれを見て」
リサが入ってきた後ろの扉を指差した。
「この扉・・・こちら側にはノブも何もついてないぞ!!」
「この部屋は向こうからは入れても扉を閉められたら開けることができない密室。
この人はたぶんあっちの扉からこの部屋に入って閉じ込められたか、
もしくは隠し扉を見つけてこの部屋に入ったはいいが扉を閉められて・・・」
「餓死したって事か?」
「いや・・・そうとも言いきれないわよ」
リサが死体を調べる。哀れな被害者の名前と死因は・・・
「」好きなキャラの名前を入れてください。但し、死体です。
A 餓死
B 銃殺
C 怪物に屠殺される
D 自殺
E 毒殺
Eで
山田まさき(同棲のキャラ)
だからなんで書き込んでから20秒足らずで選ばれてるんだよorz
しかも山田まさきって・・・ちょっと待っててね・・・俺がんばる
死体の衣服を調べたが、紙とペンしか見つからなかった。
「これじゃ名前も判らないな。それにしても・・・こいつも・・・」
「ああ・・・地味だな」
「俺やビルも影が薄いが、こいつも相当なもんだぜ・・・」
死体とはいえ、いきなり会ってここまで言われるなんてこの人もついてないなあ。
まあ俺も前に話が始まっていきなり死んで食われたあげく
鳥葬にされたような記憶があるんで人の事はいえないが。
「これは・・・毒殺ね。死後・・・2週間って所かしら。でも・・・」
「でも、なんだ?」
「死んでそんなに時間が経ってる割には腐敗も少ないし、肌の色も綺麗なのよ。
毒薬のせいなのか、それとも・・・」
「おい!この紙に書置きが残してあるぞ!!遺書じゃないか?」
よし、早速読んでみよう。
『僕の名は山田まさき。選択スレに初めて出られて気分はゴキゲンさ♪』
・・・なんだこれは。
「まあまあ、続きを読んでみようぜ」
『毎日バイト三昧の僕だけど、今日は1週間で100万円もくれる
すごい割りのいいバイトが見つかったから受けることにしたんだ」
タンカーに乗って薬を飲む臨床実験のバイトだというんで、
僕は当然この誘いに乗った。でもこれが今考えたら間違いだったんだ・・・』
「バイト?実験だと?」
「篁グループは薬の実験もやっていたのか?」
『僕は船に乗るなりいきなり注射を打たれ、この部屋に監禁された。
この部屋には何もない。窓から見える光で昼か夜かは判るけど・・・」
「窓から見える光か・・・という事はこいつが生きてる時はまだこの船は沈んでいないという事か』
「次の書き置きを読んでみて」
『2日目。寂しい。早く家に帰りたい。まなみの待ってる家で思いっきりラブラブしたい!』
「こいつ、まだ余裕だな」
『3日目。かどうかは判らないけどこの船に乗ってから月が二回沈んだからたぶん3日目なんだろう。
あれから一度も誰も会いに来ないし食事も持ってこない。でも、なぜかお腹が空かないんだ』
「薬の影響か・・・?」
『4日め。僕はこれからどうなるんだろう?毎日バイトして、たまにパちンコやや喫茶店で
暇をつブして、そんな下らない日じょうが今じゃ懐かしく思える。
なんだか体が痒い。一体なんダろう?蚊に刺されたおぼえはないんだけど』
『5日め。体のかyuみが本格的になってき他。痒いかゆいカユイ。
なんで僕がこんな目にあわNaきゃならないんだ?誰でもいい、助ke手』
「おい、なんだか文体がおかしくなってきてないか?」
「やはり薬の副作用が出てきたみたいね。痒みもその一つでしょう」
『6IKAMめ。MOUこの書おききをきゃQUのも辛くなってきた。
まなみ、ごめん。もWu浮気はしないから。智美、佐伯恵とも会ワない。
理恵にもサソ割れたゲと、ぜっタイに会罠い。誓ううう』
「なんでこんな時に浮気の反省をしてるんだ?」
「もう精神も普通じゃないんだろう・・・」
『7のかメDSガギYsHJじょぽDGん視A案ESI愛TんヴTTきdbuあWyまおAァD蚊DねWS』
「・・・ついに壊れたか・・・」
「待って、次の書置きを見て」
『10日?11日目?あの後僕は気絶して2,3日ほど眠っていたみたいだ。
なんだか知らないけど凄く気分が良い。しかも体の痒みも全く無い。』
「いきなり復活したぞ?」
「次の書置きで最後ね。!これは・・・」
『13日目。扉が開いてなんだか偉い人と軍人みたいな人達が大勢出てきた。
体を全部調べられた。そうしたら君は合格だ、なんて偉い人が言ってくれて
明日には家に帰してくれるらしい。バイト代もそのとき渡すとか。
やったよまなみ!これでようやく君にプレゼントも買ってあげられる。
とにかく明日だ。明日まで待とう。そうすればまなみと・・・』
「これで書置きは全部よ」
「13日か。リサの言った死亡推定時間とも一致しているな」
「でもこれは重要な事よ。書置きに出てきた偉い人というのは
この船で亡くなった前篁グループ総帥かも」
「そうとも言い切れないぜ?偉い人、としか書かれてない。
現篁グループ総帥かもしれないし、他の人物かもしれない」
「この大勢の軍人達、というのも気になるな」
「それについては少し心あたりがあるかもしれないわ・・・」
「とりあえず篁グループがこの船で骨董品隠し以外に何かとてつもなく
ヤバい事をしていたのだけは確かだ。その結果が、この有様だがな」
「これからどうする?」
「そうね・・・」
「なんだか嫌な予感がするぜ・・・」
「どうした浩之?」
「これってよー、俺が遊んだことあるバイオなんとかってゲームにそっくりなんだよな」
「何がだ?」
「この雰囲気だよ、雰囲気。ふいんきじゃなくて雰囲気ね。
このパターンだとおそらく次にとんでもないアクシデントが・・・」
「フーーーーー・・・浩之、ゲームとリアルを一緒にしちゃ駄目よ」
「それもそうだな。ごめん、どうも異常な事ばかり起きすぎて過敏になりすぎた・・・」
とその時!!!!!
A 『かゆうま』まさきがゾンビになり復活!やっぱりお約束かよ!!
B 突然後ろの鋼鉄の扉が閉まり前の扉にも鍵が掛けられた。閉じ込められたか!?
C 突然壁という壁から毒ガスが!!
D さらに船が回転180度回転!って元に戻っただけか。
E 奥の扉から何か物音が聞こえるぞ。犯人か?
F 突然奥の扉が開き、中から大量の軍人達が
G 何か落ちてきたぞ・・・うわこれは蜘蛛だ!しかもでけえ!!
H 鋼鉄の扉が閉まり、俺達は二手に分断されてしまった(誰と誰に別れたかは次の書き手におまかせ)
F
とその時!奥の扉の向こうから足音が聞こえてきた。
「犯人か?」
「よし、とっ捕まえてやろうぜ!」
「7、8、9…shit!みんな、戻って!」
リサのかけ声で俺達は全員その部屋から出て、
鋼鉄の扉をすぐに閉めた。
「これで連中はこちらには来れないわ」
そうだ、この扉は一方通行で
あっち側にはノブも何も無いんだったな。
「どうして捕まえなかったんだ?こっちは5人もいるんだぞ」
「crazy?素性も目的も解らない相手にいきなり
飛びかかるのは得策ではないわ」
「これはリサさんの言う事が正しいね」
「ましてや爆弾や武器を持ってる確率が限りなく高いし、
それに…人数でもこちらが不利よ」
「何人いたんだ?全員の足音が聞こえたのか?」
「まあね。おそらく10人以上は…」
そこまで話した瞬間、
鋼鉄の扉の向こうからドアが開く音、
そしてドカドカと大勢の人間が部屋に入る音がした。
「どうする?今ならまだ連中に気付かれてないと思うが」
「それは相手次第だな…もし相手が爆破犯人なら、
当然俺達が追いかけてきてるのを読んでるはずだ。
つまり大勢の足音は囮で、実はまだ書斎に…」
「それはないわね」
「これまた簡単に否定するなあ」
「考えてもみなさいよ。もし書斎にまだ犯人がいるとしたら、
さっき私達全員が死体のある部屋に入った時に
一方通行の扉を閉めてるはずよ」
「大勢の足音の連中とグルであるにしろないにしろ、
俺達を閉じ込めた方が犯人にとって有利だろうしな」
「そういやその大勢の連中は?」
ビルが持ち前の存在感の無さで扉の側に立ち、聞き耳を立てている。
「どうすればいいんだ…」
「おっさん、いつもの台詞言っている場合じゃないだろ」
「違う…声も気配も感じられないんだ…」
「そんな馬鹿な!確かに大勢の足音がしたんだぞ」
「いや、それだけの人数で死体入りの部屋に
侵入して話し声一つしないのも怪しい」
「あの均等に統一された足音のリズムはおそらく軍人ね…
プロの軍人なら気配を殺し手話や暗号で会話する事もありえるわ」
「ではさっきのまさきさんの書き置きの…」
「yes。その兵隊達がまだこの船に残ってるかもしれない」
「それこそ何が目的なんだ?」
「こうしていても仕方ない、行動に出るべきだ」
「よし…私が覗いてみよう」
そう言ったのはビルだ。
「先ほどの龍二くんの一言は効いたよ…
やはり見せ場は自分で作らないとな」
「確かにビルさんなら気配を悟られる心配は皆無ですしね」
「どういう意味かね?」
「いいからいいから。おっさんなら上手くいくって」
「危険を感じたらすぐに閉めてね」
「わかった…では見てみよう」
ビルは鋼鉄の扉をほんの数ミリだけ開け、
隙間から内部を伺った。
だが、中を覗くなりすぐに閉めてしまった。
「どうした?何があったんだ?」
「どうすれば」
「それはもういい!」
「いや、本当にどうすればいいんだ…
私はあんな光景を見るのは初めてだ」
「だから何があったんだ?」
「驚かないで聞いてくれ…。
確かに軍人が大勢いた、だが…」
A 全員ゾンビと化していたのだよ
B 何かに操られているようだった
C 肌に生気がない。先ほどの薬を打っているのか?
D 幽霊だった…道理で気配を感じないはずだ
E 誰もいないんだ。死体も消えてしまった
F 信じられないかもしれないが…死体を生き返らせていた
Fで混沌と
「聞いて驚くな、なんと死体が蘇っていたのだ」
「死体!?山田まさきの事か?」
「そうだ、なにやら軍人らしき連中が注射を
死体に打ち込んだ。すると…」
「すると?」
「死体の目が開いて、…私と目が合ってしまった」
「マジかよ!」
「私は恐ろしくなってすぐに扉を閉める他はなかった…」
死体を生き返らせる薬?いよいよオカルトじみてきやがったぜ。
「もう一度覗いてみるか?」
「それは止めた方がいいわ。死体が生き返ったのが事実なら、
その蘇った彼と目が合った時点でこちらに気付かれたかもしれない」
「その死体がどれほど意識が覚醒していたかにもよるが…」
「どちらにせよ軍人の群れにこれ以上関わるのは自殺行為だ」
そうだな。やはりここは戻ってさっきの
T字路から行くのが安全だと俺も思う。
「じゃあすぐに戻ろう」
「健太郎さん?何をしてるんだ?」
「浩之君…ここにある本は全て生命の研究に関わる物ばかりだ」
そうだ、ここは書斎だったんだ。俺は近くに散らばっている本を
適当に拾ってみたが、進化の歴史、大脳生理学、
魔法に錬金術の本まであったが
共通するのは全て寿命や生命、不死等
命を伸ばす事柄に関する情報を集めた本ばかりだという事だ。
「さっきの死体蘇生…あれも関係しているのか?」
そういえば篁グループ前総帥はこのタンカーで命を落としたと聞いたが…
「まさか!」
「そのまさかも有り得るかもしれないわ」
「この船自体、工業用大型タンカーは仮の姿かもしれない」
「船の形をした研究所…とでも?」
「あくまでも仮説、だよ。でもそれなら
この船が沈没に見せかけて今もこうして稼働している事の説明になる」
「まだ電気の供給源も数々の怪現象の謎も解けていないけどな」
そういや電力や水圧で割れない窓ガラスも謎だが
あの船体自体の大回転。あれが一番の謎だな。
あんなの大迷惑だろうに。動力源の暴走か?
「何か大きな力を手に入れたのはいいけれど、
まだそれを使いこなせていないのかもしれないわ」
「でも妙だな…。この部屋は書斎だろ?
いくら大切な資料があるとはいえ、わざわざ隠し部屋にするかい?」
「何か隠さなければいけないほど大切な資料があるとか」
「案外そうかもしれないわね。例えばその本とか」
そういってリサが指差した先には
一冊の古ぼけた埃まみれの本があった。
他にも年代物の書物はあるがこれだけ明らかに古い。
「相当のビンテージ物だな…百年、いや二百年は昔のか」
「凄いな…これ一冊だけでもかなりの価値がありそうだ」
「健太郎さん、悪いけど読んでいる時間は無いぜ」
まずはT字路へと向かわなければならないのだ。
とりあえずこの古い本は持っていく事にした。
部屋を出て、T字路に向かう。
「死体があった部屋と軍人達が歩いてきた足音の
方角から計算すると、この先のタンカー中央部で
連中と鉢合わせする確率は限りなく低いと思うわ」
それでも中央ブロックに変わりはないんだろう?
タンカー内の全てのブロックへの連絡通路に
足を踏み入れる訳だから、見つかる可能性はむしろ限りなく高いような…
「リサ姉さんを信じなさいって。ほら、行くわよ」
俺達はT字路を突き当たり、中央ブロックへと繋がる扉の前に着いた。
やけに扉のノブの位置が高い。そうだ、今この船は
回転してるんだった。今歩いてきた廊下は天井で、
この扉も逆さになっている。
「吹き抜けの天井なんかあったら危ないな」
「ああ、逆になれば大穴だからな」
ドアを開け中央ブロックに入る。そこに広がる風景は…
A 普通の連絡通路
B 無重力空間
C 巨大な吹き抜けになっている通路
D 培養カプセルが置いてある研究ラボ
E ホテルのパーティ会場並みの豪華な大広間
F 謎の動力源が稼働している施設
秘密の研究所といえば、<<D>>で。
よし、Fだ。
扉を開け中央ブロックに侵入すると、
想像外の光景が広がっていた。
散乱している実験用具、飛び散った液体…
「どうやらここは何らかの実験施設だったようだ」
「しかしこの散らかりようはなんだ?」
「当然、さっきのタンカー回転による被害だろうな」
「あれを見て」
目の前には人一人は余裕で入れそうな
大きなカプセル…の残骸が多数あり、
その近くには動物なのか、魚なのか虫なのかも解らない
異形の生物の死体が転がっている。
「なんだこの気持ちわりい死体は!?」
「こっちの死体は手が7本、足が3本ありますよ」
「こいつなんか目玉が口の中にあるぜ…」
「いわゆるキメラ、合成獣の類か…」
「この船で大掛りな研究をしていたのは
これで間違いなくなったわね」
「11、12、13…おい、足りないぞ!」
「どうした?」
「今割れているカプセルと死体の数を数えてたんだが…」
「まさか、数が合わないとか?」
「そのまさかだよ」
「あそこに一匹いるぞ!」
俺は部屋の角で死にかけている虫のような物を見つけた。
「まだピクピクいってるぞこれ…」
「NO!浩之離れて!!」
「え…」
俺がリサの声に反応した時には、
もう虫が目の前に飛びかかっていた。
え?なに?虫?俺?どうして?
なんであんな距離からいきなり目の前?俺死ぬの?
一瞬が物凄くスローに感じられる。
スローな感覚で俺が見た物は、
数メートル先で今まで痙攣してた怪物が突然起き上がり俺に飛びかかってきて、
俺の首に噛みつこうとしてきた。
で、次の瞬間には銃声がして目の前の怪物は吹き飛んだ。
ここで俺は我に返り、みんなの方を振り返ったら
リサと龍二さんが拳銃を構えて立っていたんだ。
「い、一体何が…」
「バカッ!!」
思い切りリサにビンタを貰う。
「あなた自分が今死にかけていたのも解らないの!?」
「迂濶だぜ浩之。今俺とリサが撃たなかったら
間違いなくお前は殺されていた」
「少しでも危険を感じる状況では細心の注意を
払う。エージェントの鉄則よ」
「実験生物が逃げてる、という時点で気持ちを
切り替えなきゃならねえ。ただでさえ軍人がウロウロして
「さっきの行動はエージェントとして失格よ」
「リサさん、龍二さん…ごめん」
「もう二度と危ない真似はしないで。約束して」
リサさん…眼がうるんでる。俺のせいで…
「約束する。もう絶対迂濶な行動は取らない」
「OK。じゃあ先にいきましょ」
「おいおいそんなあっさりでいいのかい?」
「本人が非を認め、自覚し覚悟を決めたのなら
それ以上言う必要はないわ。後は浩之次第よ」
そうだ。俺はエージェントになるんだった。
それなのにまだ見習い気分でいて…
こんなんじゃ到底プロのエージェントになんかなれやしない。
気を引き締めなければ。
「リサさんなんで拳銃を…しかもエージェントって」
そう言ったのは健太郎だった。
「oops…私もプロ失格ね」
リサは仕方なく自分と浩之が探偵ではなくエージェントだという事、
自分が浩之の上司である事を健太郎に話した。
「なるほどそういう訳だったんですか…」
「ごめんな健太郎さん、別に悪気があって隠してた訳じゃないんだ」
「でも龍二、あなたも銃を持っていたなんてね」
「もう使うまいと思っていたが…仕事が仕事なんでな」
「前にも銃を使っていたような口ぶりね」
「正確には使えなかった、だな…
昔の仕事で俺は魔族と勝負し、勝った」
「ひょっとしてこの前のりーぽん勝負の…」
「そう、ルミラだ。俺は彼女の力を封じようと
銀の弾丸を込めた銃で撃とうとしたが…」
「撃てなかったのね」
「俺もあの時はヤキが回ったと思ったぜ。
いつのまにか情にほだされちまったらしい」
「本当に情だけかしら?」
「まあいいさ…今じゃ思い出話さ。
だが…銀の弾丸はまだ俺が持っている。
さっき撃ったのは普通の弾丸だがこれは一発しかない」
「そんなに凄い弾なんですか?」
「ルミラほどの魔力を持つ化物でも
完全に無力化させられるな」
「まさに必殺技か」
「これを撃たせるだけの怪物はいないと信じたいが…」
「他に逃げたキメラがどんな姿形をしているのか
解らない以上、用心だけはしておきたいわね」
警戒しつつ、さらに先に進む浩之達。
幸い兵士にも怪物にも合わずに
実験施設の中心部に付いた。
そこで見た物は…
A 骨董品、美術品を保管している金庫
B おびただしい数の惨殺死体
C 人体実験の為の「材料」を入れておく牢屋
D ミルトのAIを組み込んである巨大エンジン
D
「お久しぶりです。リサ様」
中心部に入るなり突然声が聞こえてきた。
「この声は…ミルト!あなたなの?」
「そうです」
ミルト?リサの知り合いか?名前からすると
外人のようだが…声は聞こえど姿が見えない。
「ミルト、どこにいるの?」
「貴女の側にいます、リサ様」
何言ってるんだ?リサの近くには誰もいない。壁しかないじゃないか。
「まさかミルト…これがあなたなの?」
「お察しの通りでございます」
リサだけが全てを知ったような顔をして驚いている。
「リサさん、一体どういう…」
「紹介するわ。彼女がミルト、私の知り合いよ」
そう言ってやはり壁を見る。
なんなんだ?ふざけているのか?
「おい浩之、この壁…」
「なんだ?…!!」
触れてみて初めてわかった。この壁は振動している。
いや、逆さになっているから気付かなかったが
剥き出しのギアや機械の部品のような箇所も所々に見受けられる。
「じゃあミルトって…」
「ご名答。超高性能AIよ」
つー事はなんだ?目の前の壁がミルトで、しかも話せる上に
リサの知り合い?ますます訳わかんねぇ!!
「彼女は元々車に搭載されていたAIなのよ」
「しかし今はこの船の動力兼演算回路、という訳か」
「ミルト、あなたが何故この船の動力源に?」
「少し長くなりますがお話し致します」
ミルトの説明が始まった。
まず、宗一というエージェントが
篁グループの骨董品・美術品輸送に
このタンカーを使用しているのを突き止め、
ミルトと共に単独、独断で潜入した事。
潜入した時期は今から一ヶ月前だ。
宗一…俺も何度も名前を聞いた最強のエージェントか。
彼ほどの男が何故ここに…
「一ヶ月前というと、この船が沈没した時期と一致するぞ!」
「しかし宗一もあなたも篁の連中には顔が
知れわたっているはずよ。」
「そこでマスターは私に変装しろと言いました」
「変装?宗一じゃなくてミルト、車だったあなたが?」
「マスターも思いきった事をします。
まさか私自身をタンカーに取り付けるなんて」
なんと宗一はミルトのAI本体その物を
車体から取り外し、タンカーに忍び込み
この巨大エンジンを見つけて取り付けたのだ。
「スーパータンカーミルトの誕生ってか?」
「ミルト自体は小型のコンピュータ…でもオンボードAIだから
他の機械に取り付けるのは不可能のはずよ」
「来栖川重工の長瀬源五郎氏にマスターが
協力を求め、特殊金属性のコネクタを製作してもらえました」
「源五郎!?マルチを作ったおっさんか?」
「あら、知ってるの?」
「ああ、何度か会った事もあるぜ」
「このコネクタは端子部や接続穴に合わせて
形状を変えられるので、どんな機械にも取り付けるのです」
「しかしやる事が大胆だな…敵の船に潜入した上
動力まで乗っ取るとは。かなり危険だぞ」
「それこそが、彼がNASTY BOYと言われる所以よ」
「で、その宗一はその後どうしたんだ?」
「マスターは私をエンジンに装着し、機器管制の支配
及び船内のデータを全て盗むつもりでした」
「データ?これはただのエンジンだろ?
そういう情報や操縦系統は専用の演算室が…」
「このタンカーはエンジンとメインコンピュータが
直結、一体化しています。セキュリティシステムや
防衛機構もコンピュータにより制御されています」
「全て機械任せという事か」
「この大きさのタンカーを全部監視するには、
人員を裂くより機械に任せた方がいいかもな」
「そこに付け入る隙があったって訳だ」
「ですがプロテクトが仕掛けてあり、
すぐに掌握はできませんでした」
「まあ当然よね」
さらにミルトの話は続く。
すぐにクラッキングができないと解ると
宗一はここはミルトに任せ、
船内をさらに調査しに行ったらしい。
その途中でさっき俺達が見た培養カプセル、
奇妙な生物を確認しこれを通信機でミルトに報告。時を同じくして
ミルトもプロテクトを一部解除、船内の全ての部屋の位置、名前を確認。
「マスターはすぐに美術品の保管室の場所を調べ、
向かおうとしましたがその途中で予想外の人物と遭遇したのです」
「予想外?誰なんだそいつは」
「篁総帥です」
「このタンカーで死んだと言われるあいつか」
「やっぱりね…」
「マスターは驚きましたが、即座に考えを
切り替え尾行を決意。この時点で通信は
危険と判断し切られました」
「おいおい無謀すぎんぞ!」
「それから数時間、マスターからの連絡もないまま
私はプロテクトの解除に全力を注ぎ続け…
ついに二段階目を解除しました」
二段階目に解除できたのは船内の全ての監視カメラとマイクの制御だ。
「それと同時にマスターから通信が入り、
緊急事態であると告げられたのです」
ミルトの口…ではなく音声端末から発せられた主の危機とは?
A 篁に見つかっちまった。只今逃亡中だ
B 篁の手駒とは違う連中の襲撃を受けている
C 怪物だ!さっきの実験体か?
D 篁が殺された!!犯人を追尾中だ
E このタンカーはもうすぐ沈没するぞ!!
悩むな…ここはBだ!
もう4分くらい悩めよぅ…
「『篁の手駒とは違う連中の襲撃を受けている』との報告を受けました。 篁もその場に
いましたが、彼にとっても予期せぬ襲撃の模様でした。 その襲撃以後マスターとの交信
は途絶えたままです」
無機質な合成音声ではあるが重苦しい雰囲気が場に流れた。
特にエージェントとして彼の実力を知っているリサや龍二はその言葉に驚きを隠せなかった。
「船内のセキュリティで調べられないの?」
「分りません…その混乱で船内の監視カメラが故障してしまって…ですが、その後の足取りを
追う限り篁、マスター、襲撃者はどうやら油槽部分の一部移動したと思われます。そこには改造が
施されており動力、回線共に船内のコンピューターから独立しており、
恐らくそこにいると思われます」
ミルトの入力端末のモニターにタンカーの概略図が示され、船の油槽部分の先頭から
1/4が赤く記された。
「敵の正体については分らないのか?」
「監視カメラの映像が残っています。 今から表示します」
モニターに映し出された映像それは──
A 黒尽くめの武装集団
B 獣のような耳を持った黒装束の集団
C 黒髪のと、乳のでかいのと、おかっぱのと、小学生みたいな女性が四人
D 長髪、長身の鋭い目をし剣を持った女性とリボンの女性
C
Aだな、
監視カメラは篁を中心とした十数人の集団を写していた。宗一は曲がり角に身を隠しながら
篁を尾行していた。すると突然、壁が切り裂かれた。
そこから黒い影が4つ現れ、篁に襲い掛かる。彼は老人とは思えない身のこなしでそれを
かわし、間合いと取る。監視カメラには4人の女性が映し出されていた。
その中の黒髪の女性が篁に向かい、口を開いた。
「…篁。 耕一さんを返してもらいますよ」
「耕一…ほう、もしや柏木の娘か。 奴を捕らえるのには手間取ったぞ。 戦闘ヘリ
三機をスクラップにし、このワシに手傷を負わせたのだからな」
「てめぇ、耕一に何しやがる気だ!」
ショートカットの勝気な少女が篁に怒鳴りかけた。
「無論、柏木の血…鬼の力を頂く為 」
篁は彼女らを小馬鹿にしたように見下し、嘲笑する。当然と言わんばかりの態度だ。
「くっ…ッ!!」
その態度に彼女は画面越しでも見るものを恐怖させる怒りを露にした。
周囲の兵隊もその鬼気に気圧されるが、篁はそれを何処吹く風で受け流していた。
「ふっ…だが生憎ワシはお主の相手をしている暇はない。 任せたぞ」
「はっ!」
篁は数名の兵隊を引き連れ先に進む。残った兵隊は進路を塞ぐ形で彼女らに銃を向ける。
「邪魔立てするなら…梓、楓、初音、行くわよ!」
「「「はい!」」」
彼女らは銃を持った兵隊相手に生身で立ち向かっていった。宗一は巻き添えを避けるため
その場から立ち去っていった。その後、監視カメラの映像は切れてしまった。
戦闘の余波を受けてのものだろう。
「ジーサス…生身で壁を切り裂く超人なんて…」
「に、人間じゃねえな…」
「反転したまま沈んだタンカーに蘇る死体。 どうやらこのタンカーにはとんでもないものが
眠っているようだな…脱出手段ない以上はその不明区画に行くしかないようだが…」
「兎に角だ。ミルトさん、そこの区画に行くルートを教えてくれ」
「分りました。 マスターを必ず助けてください」
ミルトのモニターにそこへ行くルートが示された。全長380m、幅70m、深さ30mの超巨大タンカー
だ。縦にすればそん所そこらの超高層ビルより巨大だ。とは言え反転してしまったのが原因で
いくつかの扉が動かなくなったり、浸水し閉鎖された区画があるので真っ直ぐ進める訳では無さそうだ。
「ここは機関部だから…結構あるわね。 しかも他の油槽部分も結構手を入れているみたい」
「って言う事は…さっきみたいな化物が…」
「その可能性もあるし、もしかしたら生存者もいるかもしれないわ」
「び、美術品とかはどうするんだ?一応それが目的な訳だし」
「…脱出できるか怪しいのにがめつい奴だな。 リサさん、それらしき区画は?」
「無いわね。やっぱりここの独立している区画かしら」
暫く進むと、改造区画の一部の扉の前にやって来た。
「リサさん、この区画は?」
「えっと…ここは…」
A 食堂
B 研究室
C 研究員寝室
D 倉庫
B
A
「第三研究室…って表示されているわ。 さっきのところが第四研究室みたい」
「ってことは…」
「さっきみたいに化物がいると言う訳か」
「と、言う訳でビルさんお願いします」
「…随分な役割だな。 とは言え『絶対に出番が無い』とまで蔑まれた私の数少ない出番だ」
ビルは扉を数ミリ開け中を覗いた。そこには──
A 割れたカプセル群と異形の生物が1匹
B 人が倒れていた。死体では無さそうだ
C 妙な植物が部屋中にびっしり生えていた
D 敵の兵隊がいた。数は…2人
E スカ。特になし
B
「人だ!人が倒れているぞ!!」
まさか宗一?すぐに駆け寄るリサ。だが…
「違うわ。でも…彼がこんな所にいるのも不思議ね」
なんと、倒れていたのは山田まさきだった。
よく考えたら宗一が潜入し鬼が暴れていたのは一ヶ月も前の事だ。
そんな長期間沈んだ船の中で生きていられるだろうか?
「さっきのタンカー反転事故から考えると
鬼はまだ生きていると考えた方が無難かもしれんな」
「あんな事できるのはそいつらぐらいだろうしね」
「宗一は生きているわ。彼はこんな事くらいで死ぬ人じゃない」
確かにミルトの口ぶりからも宗一が餓死するとか、
そういう心配の類はしてなかったようだ。
よほど腹持ちがいいか、食糧の確保をしているか…
とにかく今は目の前の彼から何が分かるか、だ。
「一応念の為に銃は構えておいて」
「OK」
龍二が拳銃を突き付け、リサが油断無く近付く。
もし怪物化していてもすぐに対応できるように。
何しろ一度確かに死んでいるんだからな。
ビルの証言だと薬で生き返ったというし。
「じゃあ起こしてみるわよ」
リサが体を揺する。やはり息もしているし体温もある。
「うーん…」
目覚めたまさきの反応は…
A 普通に起きた
B やはりゾンビ化していた
C 記憶を失っていた
D 耕一の人格が移植されていた
E 篁の人格が移植されていた
E
「ふむ……どうやら成功のようだな」
山田まさきは、目覚めるなりそう言った。
「随分派手にやってくれたようだな…鬼共め」
「あなた誰?…どうやらもう、MRまさきではないようね」
リサは彼の挙動、目の色を見て即座に判断した。
「ご名答、流石は地獄の雌狐だな…ワシは篁だ」
「なんだと!!」
「みんな、離れて。…どういう事?」
「教えてやろう。ワシは以前この船に降り立った。
ワシの新しい体となるサンプルの確認の為にな」
サンプル?そういえばまさきの書き置きには
13日目に偉い人が来たとか君は合格だと書いてあったが…
「あの薬は人体の遺伝子、免疫機構を変化させる物ね」
「知っているのかね?ではこの男が残したメモを
見たか…その通り、『ワシ』の記憶・人格を受け入れさせる為のな」
「その為に元の人間の人格・記憶は完全に脳から消去されるが」
「人格に記憶の移植だと!?そんな事できる物か!!」
「篁の力を舐めてもらっては困るな、少年。
既にワシ自身の知性・人格・記憶の共有が可能な技術は構成済みだ。
問題は、『器』の適合者が少ない事だな」
「そんな事の為に罪も無い人々を騙し、薬品を打ち
人体実験のモルモットにしたってのか!?」
「これもワシが永遠に存在し続ける為だ。尊い犠牲だな」
「犠牲者に尊いも糞もあるかよ!!」
「…もういいわ。貴方の理想論なんか聞きたくもない」
「まあそう焦るな、もう少し話してやろう。
そして帰路に付く途中、ワシは鬼の襲撃を受けた」
ミルトから聞いた、鬼の連中の事だな。
「流石のワシといえども本気を出した鬼4体が
相手では分が悪く、戦いは長引いた」
鬼4体と長引くって…どういう身体能力の
持ち主だこの篁という野郎は?
「その戦闘の途中で船内ブロックの3分の1が半壊、
前面部に大穴を開けられこの船自体も沈没しかけた」
俺達が潜水船で入ってきたあの穴か。
「そしてワシ自身も致命傷を追い…撤退せざるを得なかった。
鬼共は強化シャッターで区画ごと封鎖して閉じ込めておいたが、今もいるのか?」
「何故貴方が私達にそれを聞くの?」
「この記憶共有にもまだ不都合があってね、
前のワシ自身が体験した記憶しか共有できないのだよ」
「だからワシには一ヶ月前、脱出ヘリに乗り
沈没する船を見ながら息絶えるまでの記憶しかないのだ」
こいつ、いけしゃあしゃあと!
「いいわ、教えてあげる。鬼はまだ健在よ」
「リサさん!」
「いいのよ。ついでに言うなら、沈没事故からもう一月経っているわ。
貴方が死んだ事はニュースになり篁グループは既に新総帥を迎えている。
貴方はもう過去の人に過ぎないのよ」
「新総帥…フフ、奴か。だが奴は所詮道化にすぎん。
ワシが戻ればすぐに失脚するだろう」
おい何か変だぞ。どうしてこの男は
さっきからベラベラと何でも話してくれるんだ?
「君が思っている疑問に答えてやろう」
ちっ、そこまでお見通しって訳かい。
「君達は全員ここで死ぬからだ」
予想通りの答えだな、オイ。
「なら私も何故話したか教えてあげる」
そう言うなり、リサは銃をまさき…だった篁に突きつけ、
「貴方の方がここで死ぬからよ」
容赦無く引き金を引いた。
だが、篁は逃げようともしない。むしろ笑っていやがる…
そしてリサの撃った弾丸は綺麗に篁の心臓に命中し、倒れた。
「やはり一般人の体ではこの程度か…」
「こうなると解っていたからこそ、貴方も逃げなかったのでしょう?」
「フッ…その通りだ。この肉体は最初の適応実験に過ぎない」
「もう他に第二第三の篁がいるのか!?」
「無論だ。既に地上でもワシの記憶を受け入られる適合者がいるはずだ」
「じゃあ何故この船に戻ってきたんだ?」
「今の君達なら解っているだろうが…鬼だよ。
我々が捕獲した『鬼』にワシの記憶・人格を植え付ける為だ」
鬼にだと…?前のじいさんの体でも
超人レベルだったらしいのに、鬼になりでもしたら…
「本来ワシの記憶を受け入れる為の免疫剤を注射すると
一週間以内に体組織と遺伝子が変化し、適合しない奴はここで死ぬ」
まさきの書き置きでも体のかゆみを訴えていたな…
「そして幸運にも適合した奴はその後回復し、
何事もなかったように過ごせるが2週間後、全ての体組織は完全に停止する。
この時点で脳は記憶を失い、体は何も食わず血液を流さずとも
腐敗せずに保てるように組織変化を起こす。
まさにワシの記憶を移植するまでの『器』になるのだよ」
あの時の遺体が腐らずに残っていたのはそういう訳か。
じゃあやはりまさき本人は最後の書き置きを書いた直後に死んだんだな…
「だがあの鬼は2ヶ月前に捕獲してすぐに免疫剤を
投与したのだが最後まで抵抗し続けたよ…」
「ワシの手の者が今頃は『鬼』に記憶を植え付けているはずだ…
君達に止められるかな…?では…命があったらまた会おう………」
長々と語り続けた篁は今度こそ息を引き取った。
「また会おう、か…二度と会ってたまるかよ」
これでまた問題が増えた。篁の部隊より先に
鬼も見つけ出さなければならない。
とはいえ場所も解らなければどうしようもない。
まずはどれを優先すべきか?
A 宗一捜索
B 耕一救出
C 脱出経路
C
いや、やはりまずは脱出経路の確保だ。
このままだと飢え死になるか敵に殺されるのを待つだけ。
いつでも逃げられるという安心感があってこそ
先に進む気力も沸いてくるのだ。
とりあえずミルトの所へ戻ろう。
ミルトの元へ戻ってきた俺達は改めて考える。
何か脱出できる方法はないか?
A 潜水船を修理する
B 敵の上陸船を奪う
C 潜水服を水圧に耐えられるよう強化する
D そこに助けの手を差しのべる者が(人物指定)
DDDDDDDDDここで宗一!!
「その必要はないぜ!!」
唐突に背後からやけに爽やかな声が響いた。
「この声は…まさか噂の」
「NASTYBOY!!」
「お帰りなさいませ、マイマスター」
俺も後ろを振り返る。そこにいたのは
俺と同じくらいの若者だった。
こいつが…最強のエージェントと称される那須宗一?
「みんな、待たせたな!主役は遅れて来るもんだ」
て、てめえ〜現れていきなりその態度はなんだ!
「ふざけんな!!今の物語の主役はこの俺だ!!」
「流石元祖・出番を求めてさすらう男は言う事が違うな…」
「あんたは龍二さんかい?その通り名、懐かしいな」
「俺もこれからもっと出番を貰えるよう精進するさ」
出番を求めていた男と
出番を待ち望んでいた男の会合か…
「でもあんたは十分目立ってるよ。自分語りもしてたし」
「初めての出演にしては破格の待遇よね」
「私はどうかね?」
そこに口を挟んだのはビルだ。
「「「どうすればいいんだ…」」」
「そ、そんな全員で言わなくても…」
それはさておき。
「ところで宗一、今の今までどこにいたの?」
「そう、それなんだよ!実は…」
宗一の説明を聞いて俺達は呆れた。
「閉じ込められてたぁ!?」
「いや〜面目ない」
宗一は例の戦闘に巻き込まれて逃げた後、
独立ブロックに先行して進んだ。
そこで宝物庫や耕一の死体?(生死不明)を
見つけたが、詳しく調べる前に強化シャッターが
部屋中のあちこちに降りてきて閉じ込められてしまったらしい。
幸い最後に逃げ込んだ場所が食堂だったので、
何とか食い繋いで一ヶ月間生き延びたようだ。
「大変だったんだぜ?冷蔵庫の中の物は
一週間で無くなるし缶詰はまずいし」
「その口ぶりならまだまだ余裕そうね」
「便所がないから流し台で用を足す情けなさといったら…」
おい。さっきから聞いてたらこいつ本当に最強の
エージェントなのか?会話から風格ってもんが感じられねぇ。
「それで今から1時間前にシャッターがようやく
開いたから、外に出てきたんだ」
1時間前というと、俺達がこの船に来る30分前か…。
「おそらくはビルが見たまさきの死体に注射をしていた奴らだな」
そいつらがシャッターを解除したのは間違い無いだろう。
宗一の話によると耕一の死体が独立区画に保管されているらしいから
蘇させる為にそこに向かったと考えるのが自然だ。
「鬼達と篁が暴れたせいでこの船の乗組員は大半が脱出、
兵士達は巻き添えをくいほとんどが死亡した」
「その後船が沈没し一ヶ月間、生存者は宗一だけだったのか」
「『人』じゃない連中なら一緒に生きてるぜ?」
鬼に…実験生物か。
「それで、脱出手段なんだが…」
「その事ならさっきも言ったが必要ないぜ」
宗一は自信ありげにそう断言する。
「わかった!その兵士が乗ってきた潜水艇を奪うんだな?」
「残念ながら違う。実は…」
ここで宗一がシャッターが開いた後
どのような行動を取ったかの話に移る。
まず、封鎖区画から抜け出した宗一は
敵に見つかるのを防ぐ為通気ダクトに入った。
そしてそのままダクトの中を進み、出た先は
>>684の個室だったのだ。
「部屋から出た俺は反対側にある部屋に向かった」
「俺達が上陸した部屋じゃねえか」
「ここは鬼の攻撃で唯一外壁に穴が開き
浸水している部屋だからな、
俺は何か手掛りがないか念入りに壁を調べた…」
「ふんふんそれで?」
「すると、隠し扉を見つけたので中に入ったんだ…
そこは書斎だった。奥にももう一つ扉があったな」
………おい。ちょっと待て。まさか…
「俺は早速書斎を調べようとした。するとだ!
後ろから大きな音がするので俺は隠し部屋に隠れたんだ。」
まさか、まさか…他のみんなの顔も心なしか引きつっている。
「潜水艇の類が来たと察知した俺は足音が
廊下の方に向かったのを確認してから
素早く部屋を出た。するとやはり潜水船がそこにあったんだ」
「俺はすぐに爆薬を仕掛け、計器類だけを
破壊してすぐに隠れたのさ!足止めの為にな」
「…………………………」
「いや〜その後が大変だったよ!爆破して
書斎の奥の部屋に隠れたらなんか死体あるし、
しかも扉が一方通行で戻れなくなってさあ!」
「お前か…」
「その後あちこち遠回りしてようやくここまでたどり着いたんだ!!」
「お前が犯人か…」
「ん?何でみんな恐い顔してるんだ?」
「おまえが爆破犯かあああああ!!」
〜宗一がタコ殴りにされてます…しばらくお待ちください〜
「まったく…相手の確認ぐらいしなさいよね」
やはりNASTYBOYの通り名は伊達じゃないな…
味方の船を間違えて爆破するなんて無茶苦茶すぎるぜ。
「いてて…とにかく脱出経路はその潜水船を使う」
「でもお前が計器を…」
「わざと計器類しか壊していないのさ。ミルトを使う」
そうか!ミルトはどんな機械にも接続できる。
操縦端末に直接繋げれば…
「後は鬼をどうするか、だ」
A 鬼も助けに向かう
B 宝物庫探索を優先する
C またもや船が回転し始めた!
いつまでも逆さだと疲れるだろうし、Cだ
「じゃあ早速ミルトを潜水船に取りつけに行こうぜ」
「それはできません」
「なんでだ?今宗一が…」
「焦んなって。ミルトをこのエンジンから
外すのは本当に最後、脱出する時だ」
「この船の気圧・水圧耐性の管理は私が操作しています」
「本来海の上でしか機能できないタンカーが
沈没しても稼働し、浸水もしなければ水圧で
窓も割れないのは全てミルトのおかげなのさ」
ミルトの話だとタンカー外壁部と内壁部の間に
外敵からの攻撃を防ぐ強力なバリアが張ってあったらしい。
鬼の一族の攻撃で壁に大穴が空き、沈没し始めた時に
ミルトが機転を効かせてバリアの出力を外部に放射し、
タンカーの周りの水圧を地表とほぼ同じになるまで弱めたとか。
「この船が海の底に完全に沈まずに海底を漂っているのも、
船体の下側にもバリアを放射させているからさ」
「バリアごと壁をぶち破る鬼も凄いが、瞬時に
アクシデントに対応したミルトも偉いな」
「えっへん」
「お前がいばるな」
「このようなバリアの使い方は
本来のシステムには組み込まれていませんでした。
ですから今私をエンジンから
外しますと、バリアも消失し水圧も戻ってしまいます」
「そうなったら窓ガラスは全て割れて、数分で
この船は完全に浸水して…今度こそ完全に沈没ね」
「それに、時間はかかりましたがもうすぐ
最終プロテクトの解除が可能になります」
「そうすれば独立ブロックにも干渉できるし、
セキュリティシステムの逆利用も思いのままだぜ」
「そうだな、じゃあミルトを外すのは後に…」
その時だ!恐ろしい轟音を共に部屋が傾き始めた!!
まさかまた船が回転しているのか?
「まずい!前のより勢いがあるぞ」
「向こう側へ走って!!この部屋の広さでは
落ちたら怪我じゃ済まないわよ!!」
部屋の端から端へと、回転に合わせ全員が猛ダッシュする。
幸いこの部屋はエンジン以外の障害物も置物も何もない。
「上から来るぞぉ!気をつけろぉ!!」
そう叫んだのはビルだ。
「お前がその台詞言うかよ!ってマジに降ってきやがった」
回転の途中で隣の実験室への通路が垂直になり、
割れたガラスやカプセルの破片がこっちに落ちてきたのだ。
何とか全てかわすのに成功する
「やりやがったな」
…龍二さんなんだよその棒読みな台詞は。だったら俺も!
「せっかくだから俺はこのでかい胸を選ぶぜッ!!」
そう叫びリサさんにダーイブ…見事に避けられ壁に頭から衝突。
「おうのう」
頭の中をムササビが飛んでいるぜ…
それと同時に船体の回転も収まった。
「俺ですらまだ触れないってのに
お前なんかが触れるわきゃねーだろ」
「うっせえ宗一!リサさんもノリに合わせた
冗談なのにつれないなあ」
「調子に乗りすぎだ馬鹿者」
「全くだな…空気読め」
ビ、ビルのおっさんに龍二さん…あんた達がそれを言うなよ。
「しかし凄まじいパワーだったな…こんな事ができるのは」
「ああ。鬼以外にありえん」
「船内の鑑底部から強い衝撃を感知しました。
おそらく複数で船の底の片側を攻撃したと思われます」
生死不明の耕一を探すのも大事だが
先に今暴れている鬼達も止めないとまずいな。
このままじゃ今度こそ船が沈んでしまう。
俺達が入ってきた船の前面部と違い船底じゃあ
たとえ小さい穴でも浸水の危険がある。
「だが今の回転で船体は元に戻った。それだけが幸いだな」
「やはり床は床、天井は天井が一番だね」
「じゃあすぐに独立ブロックに行こうぜ!」
「ここから先は俺達プロのエージェントの仕事だ。
命が惜しいのならここで待っていたほうがいい」
なっ…宗一いきなり何マジになってんだよ!
「一応の警告さ。この先鬼やら兵隊やら実験体やら
色々出てくるのは間違いないだろ?」
「私と宗一だけで行ってもいいけど…どうする?」
757 :
:04/11/08 23:28:25 ID:ZIvkKotw
連投支援
「リサ、待ちな。俺も行くぜ。まだまだ目立ちたいんでな…
それにこの銀の弾丸が役に立つかもしれん」
まず龍二が名乗りを挙げた。
「怖いけど宝物庫があるのなら、俺も行くよ。美術品を
前にして逃げるくらいなら死んだ方がマシだ」
健太郎も行く事になった。
「どうすれば…いや、迷うのはやめよう。
私もネタではなく実力で出番を勝ち取りたい…付き合うよ」
おいおいビルまでも!!「それで、浩之はどうする?」
なんで俺が最後なんだよ!これじゃ俺が
情けない奴みたいじゃねーか!!
「行くよ!行くに決まってんだろ!!」
「結局全員で向かうのか」
「でもまあ、下手に別れるより私達の側にいた方が安全だしね」
「それではこれから独立ブロックに向かう!」
よーし、これからが本番だぜ!!
視点変更選択
A このまま浩之達の視点続行
B その頃、柏木四姉妹は?
C その頃、蘇った第二の篁は?
D その頃、篁を復活させる為に来た特殊部隊は?
よし、Bで新しい展開を!
保守
こんにちは、あなたの隣に楓です…などと明るく言っていられる状況ではないですね。
私たちの家に遊びに来るはずだった耕一さんが消息不明になってから2ヶ月。
千鶴姉さんは鶴来屋グループや柳川叔父さんや長瀬さんたち警察の情報網を使って耕一さんの行方を調べました。
学生の身では何かと自由に動けず、その時は歯痒い思いばかりしたものです。
そして、調査の結果、耕一さんは篁グループの者によって捕らえられた確率が高いことがわかりました。
確証がために警察の介入はできなかったので、私たち4人は篁グループに潜入。
そして、やはり耕一さんは篁グループに捕らえられたこと、そして沈んだタンカーに運ばれたことがデータベースからわかりました。
タンカーに潜入するのはあまりに危険だから、と私と初音は本当は姉さんたちに止められました。
しかし、ただ待っていることなど、私にも、そして初音にもできなかったのです。
決して邪魔にはならないから、と無理を言ってタンカーに乗り込むための潜水艦に乗せてもらいました。
潜水艦の護衛と、耕一さんを引き連れ次第すぐに戻れるように、柳川叔父さんは潜水艦に残して私たち4人は潜入。
耕一さんは見つからっていないものの、耕一さんを拉致した黒幕である、今は亡きはずの篁総帥と遭遇。
人間であるはずなのに異様な戦闘力を持つ彼をなんとか退けたものの、シャッターが下りてきて閉じ込められてしまいました。
梓姉さんの強力な一撃でも破れないシャッターを、一点集中で何度も攻撃していたのですが…
「うう、お姉ちゃんたち、やりすぎだよ…」
3人がかりで攻撃した時に、なんとタンカーが半回転してしまったのです。
「う…でも、ほら、これでちょうど1回転だし、ちょうどいいでしょ?」
「…色々と瓦礫やら机やらビーカーやら落ちてきて危なかったのですが」
「まったく、梓は力任せで困るわねー」
「お、おい、千鶴姉に楓、お前らだってこの船ひっくり返した原因だろ!?」
「そうでしたっけ?」
「そうだったかしら?」
そ知らぬ顔をする私と千鶴姉さん。
なんだか家にいるときのような団欒ですが…
「そんなことより、やっとシャッターを破れたわ。…ひっくり返ったおかげで、天井の付近に穴ができたけど、まぁ問題ないでしょう」
千鶴姉さんは、軽い口調で言った後に、真面目な顔になって続けました。
「耕一さんを助けに行くわよ」
「ああ、もちろんだ!」
「でも、篁も見失っちゃったし…どうやって耕一お兄ちゃんを捜すの?」
A.千鶴が近くの端末からデータを探ってみる。
B.梓が片っ端から壁を壊し、やってくる警備の連中をのして聞き出す。
C.楓の精神リンクで耕一を捜してみる。
D.初音の持っている「お守り」が光り出した。
E.それを聞いていたミルトから、進む方向の指示が出た。
Eで
すると突然、初音の傍の端末PCが動き出した。
「お、お姉ちゃん。 何かこのパソコンが…」
彼女の呼びかけに他の3人もPCの前にやって来た。
「本当ね…この船に残っているのは私達だけと思っていたのに…何かしら?」
「他にも生存者がいるか…若しくはここにやって来た人がいるかのどちらかでしょう。
先ほどの衝撃でこちらの存在に気付いたのかと」
『こんにちは、皆さん。 私の名前はミルト。 1ヶ月前にこの船に来たのはあなた方ですね』
無機質な合成音声がスピーカーから流れる。
「けど、こっちの場所が分るって事は…やっぱり篁の連中じゃないのか?」
「お姉ちゃん、どうする?」
「敵がもし私達の場所を知っていたとしたら問答無用で奇襲するなりこの区画に
水なり毒ガスなりを流し込むでしょうから…まともに戦ったら篁以外手に負えない
のは彼らも重々承知の筈。 少なくともこれは敵ではなさそうね…」
千鶴は意を決してその謎の応答者にマイク越しに話しかける。
「もしもし、ミルトさん。 そうよ、私は柏木千鶴。 あなたは一体何者?生存者なの?
それとも外からやって来たの?」
『そのどちらでもありません。 私はコンピューターなので。 あなた方とは別の侵入者の
マスターの命によりこの船のメインコンピューターをクラックし、船内のカメラから
あなた方を見つけ出しました』
「道理で…それで、今の状況を教えて頂けませんか? 何せ1ヶ月以上海の底だったので」
『実は──』
ミルトは彼女に現在の状況を話した。篁の目的、そして別の体を得て生きている事、
さらには篁の手の者がこの船にやってきて耕一の肉体を回収しようとしている事を。
そして、宗一達が耕一がいると思しき独立区画に向かっている事を。
『と、言う訳です』
「そうですか…と、言う事はあなた方は私達の敵ではない…と」
『はい。 そして、我々と目的はほぼ同じであるという事、篁が共通の敵であると言う事です』
「分りました。 生き残る為に互いに協力し合いましょう」
『ありがとうございます、千鶴さん』
「千鶴姉が言うと何か裏がありそうに思えるよな…」
梓が思わず自分にしか聞こえないように漏らす。
「何か言ったかしら、梓」
「い、いや、何も(地獄耳め…)」
「それで、その場所への進路を教えていただけませんか?」
『分りました。 今からデータをそちらに転送します』
すると船内の地図と進路が示されたデータが転送され、プリントされる。
『赤い方がマスターの、青い方があなた方の独立区画への最短ルートです』
皆が印刷された地図を難しそうに凝視する。
「浸水等で真っ直ぐ向かうのは難しそうね…」
「それどころか、彼らと合流できるのは独立区画手前の扉になりそうです」
「別に壁をぶち破って突き進めばいいんじゃないの?」
梓が単純且つ楽観的な案をあげる。
「アレをまたやるつもりなの?」
千鶴は顎で破壊した強化壁を指す。鬼の力に1ヶ月以上耐えたその壁は原型を留めておらず、
厚みも元の半分まで減っている。破壊したと言うより、削り取ったと言う表現の方が正しい。
「いや、止めよう…」
『沈没や先ほどの衝撃で船体構造に損傷があります。そういった事が続くとバリアだけでは
浸水を止める事は出来なくなるのでお控えください』
「篁の連中に先を越される訳にはいかないわ。 皆、急ぎましょう」
千鶴が音頭を取り、向かった先は──
A 風呂(曰く、1ヶ月ぶりに入浴したい)
B 食堂(曰く、1ヶ月ぶりにまともな食事をしたい)
C ミルトの示した進路へ
C
Aがみたかった…
「その前に千鶴姉、先に汚れた体を洗わない?」
「残念ですが、船内にあるシャワー室及び
入浴施設は全て完全に浸水しています」
「じ、じゃあ飯食おうよ。流し台で頭も洗えるし」
流石に一ヶ月飲まず食わずで暴れるのは
鬼といえどもキツいようだ。
「ていうか、人間なら死んでます」
「楓、誰につっこみ入れてんだ?」
「わたしや楓お姉ちゃんはあまり力使ってないから
お腹もそんなに減っていないけど…」
「私もそんなに食べない方だからまだ少しは持つけど、梓がねえ」
梓は一ヶ月もの間全く力を抜かず
フルパワーで壁を殴り続けたので心身共に疲れきっているのだ。
「姉さん、ペース配分というのを知って下さい」
「そうよ。まだ耕一さんも助けていないし
敵がさらに襲ってくるかもしれないのに…」
「仕方ないだろ!チマチマしたやり方は苦手なんだよ。
それよりミルトって言ったな、この辺に食堂はないの?」
「この部屋から30メートルほど
進んだ先の地下に食堂がありますが、
おそらく梓様の期待には添えないと思われます」
「へ?どうしてだい」
「私のマスターが食糧をほとんど食べてしまったからです」
「ちょっと!そりゃどういう事だよ!」
ミルトは宗一も一ヶ月前に船に潜入し、
食堂に閉じ込められてしまい
食堂に保存されていた食糧だけで生き延びた事を説明した。
「なるほどね…」
「私達鬼の一族ならともかく
一般人なら空腹になって当然です」
「そ、そりゃそうだけどさあ…」
「ですから梓姉さんも諦めて下さい」
「でもさっきも言ったけど流し台くらいあるだろ!?
せめて水くらい飲ませてくれよ!!」
「申し訳ありませんが、水道の浄水管理システムが
先ほどの二度に渡る船体の回転、及び回転の直接的な
原因となった強大な打撃により完全に機能を停止しています。
貯水している水は既に汚染されてしまいました」
「それじゃあもう飲む事も浴びる事もできないのかよ!!」
「梓…」
「姉さん…」
「な、なんだよその目は!?だからあたし一人のせいに…」
「計算完了。船体が回転し、船内のシステムを破損した直接の原因は
両方とも梓様の打撃が元になって起きています」
「そ、そんな」
「衝撃の位置、回転時の船体の重心の移動、
打撃の破壊力、全て一致しています」
「やっぱり…」
「自業自得ですね」
「…ごめん」
これは梓も悪いと思ったのか、すぐに謝った。
「でも梓お姉ちゃんのおかげで
壁を壊せたんだから許してあげようよ」
「そうね、結果はどうあれここから出ない事には
どうしようもなかったんだし…」
「ではやはり合流が先ですね」
「先も糞も食えない飲めない浴びれないんじゃ
そうするしかないだろ…ちくしょう」
「腐らない、腐らない」
「じゃあすぐに行きましょう!」
「待ってください」
ミルトが呼び止める。
「マスターから聞いた話によりますと、
この独立区画のどこかの部屋で耕一様を見つけたそうです」
「なんだって!?」
「それはどこ?どの部屋なの!?」
「いえ、そこまでは宗一様も覚えていないそうです」
「あんたコンピュータなんだろ?部屋をカメラで探しなよ!」
「実は未だプロテクトを完全には解除していないので、
それはまだ出来ません。この部屋のプロテクトも
たった今解除したばかりなのです」
「いいわ。この近くにいると解っただけで
十分な情報よ。ありがとうミルトさん」
「マスターが見たのは一ヶ月前の上、生きていたか
どうかも確認できなかったので残念な結果になるかもしれませんが…」
「耕一はそう簡単に死なねぇよ。心配無用だ」
「何せ史上最強の鬼だからね」
「耕一さんなら宇宙に一年以上放置しても大丈夫でしょう」
「…貴女達以上の怪物なのですか?その耕一という方は」
「「「「当然!!」」」」
どんな人なのだろう。機械の身とはいえ
その耕一という男に興味が沸いてきた。
「それと、篁グループの新薬研究による弊害で
産まれた実験生物がこの付近を徘回している危険性があります」
「あ、そっちは心配ないから」
「それもそうですね」
「それでは宗一さん達と合流しに行きましょう!」
「おー!」
「…もう少し待ってて、耕一さん」
「腹減った…」
「私もプロテクトが解除できたらすぐに支援します。お気を付けて」
こうして、千鶴達は部屋を出て宗一達と合流しに向かったのだが…
「どう、足届きそう?」
「初音は無理だね。楓ならなんとか」
いきなり部屋を出てすぐの廊下が浸水、水没していたのだ。
下手なプール並みの深さがあり楓の身長で首まで、初音は頭まで全部沈んでしまう。
「急いでるというのに…」
A 梓が初音を肩車して進む
B 横の壁を粉砕して水を逃がす
C 一かバチか初音を抱きドアまで飛ぶ
D 別の通路を探す
B
774 :
1001:04/11/14 13:11:41 ID:tcguVkVd
'´  ̄ ヽ
i liノハ从リ
ヽリ ゚ ‐゚ノ
_φ___⊂)_ ん、この話は私が製作した。
/旦/三/ /| 新しい新作にも期待しておいて。
l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l |
| 撮影 適当 |/
選択スレの1001(嘘)
元ネタははるかの世界から。というかはるかと超先生くっつけただけ。
こんな所で時間を取られる訳にはいかない!
「この廊下の隣は何の部屋なんだ?」
「このプリントだと使われていない空き部屋になってるけど」
「そうかい、だったら!」
そう叫ぶなり梓はいきなり水の中に飛び込み、
壁に向かって力を込めだした!
「梓!また壊すの!?」
「急いでるんだろう!?仕方ないよ!!」
叫ぶと同時に水の中から爆発音が響き、壁に大穴が空いた。
そしてその穴から隣の部屋に水が流れ込み、廊下の水かさは初音の腰以下にまで減った。
「ふ〜、余計腹空かせやがって」
「水の中だと破壊力は激減するのに…なんて馬鹿力なの」
「さあ、さっさと先に…へ?」
「お姉ちゃん…何かいるよ」
穴が空いた隣の部屋から不気味なうめき声がする。
「なんだ一体…うわ!」
その瞬間化け物が飛び出してきた!
体長5メートル近く、
ライオンと熊を掛け合わせたような姿、
異常に発達した牙、
そして剥き出しになっている脳。
どう見ても普通の動物ではない。
「これがさっきミルトが言っていた実験生物?」
一番怪物の目の前にいる梓の最初の反応は…
A 「強そう…」見た目通りの強敵か?
B 「弱そう…」所詮作られた命か。
C 「逃げよう…」今は時間がもったいない。
D 「うまそう…」もうなんでもいいから食べよう。
DDDDDDDDDD!!
「うまそう…」
梓は舌舐めずりをして呟く。その呟きに皆が慌てる。
「ちょ、ちょっと待って下さい姉さん! アレは何と言うか…狂○病とか
○インフルエンザとか、O-15○とかその辺をぶっちぎりに超越していますよ、多分」
その化物の大きく開かれた口から涎が滴る。唾液は床を溶かし、白い煙を上げる。
「………」
「や、やめうようよお姉ちゃん。 あんなの食べたら絶対にお腹壊すよ」
「初音…今のあたしには飢えて死ぬか食あたりで死ぬかの二択しかないんだ…
なら…あたしは…食べて死ぬ!!」
明らかに正気を失った目を見開き、梓が化物に向かう。そして──
A 梓勝利──捕食
B 化物VS怪物開始──崩れかけた船内で大乱闘
C ──の前に空腹で倒れた。梓ピンチ
A
爆笑w
ワロタ
どっちが怪物だかわかんねぇw
楓です。
思いっきり腹をすかせてるってのを口実に「ピキャ」としか言わせずに
5メートルもある脳みそ剥き出しの熊獅子を殺してますって梓姉さんだ!
そんなに腹が減ってるなら自分の胸を食え!
しかもただの肉に成っても人間が食えなさそうな臭いを出しているその怪物を道具もなしに腹も首も掻っ捌き、
胴体にあった心臓二個となぜか四肢にもあった心臓全部を、「血液うめえええええええええ!」とか言いながら食ってます。ってお前はヴァンパイアか!
「うおおおおおおおおお!」とか言いながら生の怪物を肉も骨もお構いなしに食ってる様子からして、絶対あの姉先祖はエルクゥだが、前世はキャスカとガッツの子だ!
きっと腹が減りすぎると人間風車してしまうのが姉さんの悩みで、だから暴走しないようにおいしく多く料理が作れるコックになったんです!間違いない!
……ふう、こっちもつられて暴走してしまいました。
で、その名コックが半分くらい正気を取り戻したのか、
「みんなも食うかー」
とそのやばげなナマモノの肉を薦めてきたのですが
A.こんな臭いからしてサリンの300倍は毒です、って自己主張している肉が食えるか!
B.口にする馬鹿が居たとは……(3人の中から人物指定)
C.直後、梓姉さんは逝きました。今在るのは餓死よりも毒で死ぬことを選んだ女の屍。
D.何か梓姉さんの体が変化してきた、きっと本性が肉体にあらわれたんだろう、間違いない!
B
楓(w
食わせちゃった…
アホカー!(w
ああ、シリアスな話が一転してギャグ展開に…
いや、素敵だ。
楓です…。
梓姉さんはもう怪物以下のケダモノになってしまったとです。
楓です…
「なにヒ○シみたいな事言ってんだよギャハハハハ!!」
くっ…このアホ姉は完全にハイテンションを通り越して
只の酔っぱらいになっています。
久しぶりに食欲を満たされていい気になってるのか
知りませんが明らかにいつもの姉さんではありません。
「軟骨がうめぇんだよ軟骨がぁ〜!!」
ジョ○ョかよ。しかもそんなマニアックな台詞を。
そろそろいい加減に止めないといろんな意味で
姉さんが危ないです。
「姉さん、それ以上食べると…」
「いいからお前も食え!」
むごおぅッ!?姉さんが放り投げた肉片が
ダイレクトに口に入ってしまいました。
「う、う、うぉぇ…」
「吐くなぁぁぁ!飲み込めぇぇぇ!!」
ぐぇふ!!姉さんに顎を掴まれて無理矢理
肉を噛まされている私です。
「食い物を粗末にすると農家の人に怒られるんだぞ」
血まみれで歯の間から内臓の食いカスちらつかせながら
何を言ってやがりますかこの鬼畜姉は。
しかし、この味は…
毒々しい色や異常な臭みと裏腹に、
噛む度に溢れ出る肉汁、柔らかい喉越し、
牛と豚と鶏の良い所だけを集めたような…
つまり、その、一言で言うと…
「うまいぞおおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!」
思わず味っ○みたいに巨大化して
タンカーを破壊しそうになりましたが、
それくらい美味しい!これは予想外です。
これならもっと食べても大丈夫かも…
「か、楓お姉ちゃんまで…」
「うめぇやあああ!うますぎてふりかけがほしいやああぁぁ!!」
「よし、脳味噌を食べてみましょう」
「…わ、私も食べてみようかしら?」
初音です。楓お姉ちゃんに続いて
なんだか千鶴お姉ちゃんまであんな気持ち悪いの
食べようとしてるんだけど…。どうしよう。
A 千鶴も怪物バイキングに参加、状況はさらに悪化
B おっと、その時梓or楓に変化が!(選択、両方も可)
C わたしもたーべよっと♪四姉妹のグロ団欒開始
D いい加減にしやがれぇー!!何故か初音反転
D!目立て柳川不人気ヒロインw
梓は半分正気に戻ったんじゃなかったのかよw
半分だからなwそれと
>うますぎてふりかけがほしい
これ忍空の台詞じゃねえか!
こっちの方がよっぽどマニアックだぞw
「お前ら何しちょっとかァァァァァッ!!」
呆れ果ててしまった初音はそのショックを隠しきれず反転してしまった。
怒りのあまりに何故か土佐弁になっているが気にしないでいただきたい。
そして血と肉の宴を演じている姉達を一人一人しばき上げていった。
「ぎゃッ!」
「きゃッ!」
「いたッ!」
「おまいら…そげな事で耕一の奴を助け出せると思っちょるのかぁぁぁッ!!
あいつはな、俺の助けを今か今かと待っているっているのに…篁のクソ共の
魔の手が迫っているっているのに…ミスター○っ子や忍○しているんじゃねぇぇぇぇ!!
お前らみたいのは…いたぶって!」
梓の顔面にヤクザキックが炸裂。吹き飛ばされて壁に激突する。
「いたぶって!!」
続いて楓の顔面を片手で掴み、そのまま床に叩きつける。
「いたぶって!!!」
更には千鶴の顎を掌低で打ち抜く。乾いた音が廊下に響き、顔が四半回転する。
「ごめんなさいって言わせてやるッ!!」
そして初音は彼女らを正気に戻るか気を失うかの境界線までしばき上げていった。
「「「ごめんなさぁ〜い!!」」」
「うう…ごめん…初音」
流石に反省したのか主犯の梓は肩を撫で下ろし、気落ちしていた。
「まぁいい。 それよりさっさと先に進まねえと奴らに先越されちまうぜ」
彼女らは今までの遅れを取り戻す為に先を急いだ。
「ところで現在位置は?」
「今は船の中間辺りかしら。 この次の角を曲がった部屋を抜ける必要がありそうね」
「そう言えば叔父さん達はどうしたんだ? 連絡がなかったら助けに来るって言っていたのに…」
A その柳川視点に変更
B 次の部屋に侵入(視点このまま)
C 宗一達の視点に
D 篁側の動向は?(篁側視点へ)
間違えた…
俺の助け→俺達の助け に脳内変換してくれ…
B
今更投稿した書き込みに
抜けがあったのに気付いてしまった…
食い物を粗末〜しかしこの味は…の間に
それ以前にどうみても食い物にできる生物じゃないし
農家の人もこんな生物作りません。
「ゴチャゴチャうっさい!!」
バーン!
「ぬごっ」
ゴクン。ああ、しまった!
バカ姉さんが背中叩いたせいで飲み込んでしまいました。
↑の文章を挟んでください。
偶然挟まなくても意味のある文章になっていたのがなんともorz
ドンマイ!
「確かに柳川さんが何の動きも見せないのは気になるわね…」
「一ヶ月だもんな。それに篁の奴等の事もある」
「柳川さんも篁グループに襲われた可能性があると?」
「なーに、ヤナちゃんなら心配ねーだろ。
一応あれでも耕一に並ぶ強さの鬼だぜ?」
「しかし現に耕一さんが捕まってしまったし…」
「おい偽善者、これ以上ネガティブな事考えんじゃねえ」
「そうだぜ、今は宗一達と合流するのを
急ごうよ。悩むのはその後さ」
「そうね…急ぎましょう」
四姉妹は角を曲がり、次の部屋の入口の前に立った。
「なんだこの部屋は?電気が付いてないよ!」
扉を開けたら目の前に広がったのは完全な暗闇だった。
「楓、この部屋は?」
「地図によると環境適応実験室らしいですが…」
「なんだそりゃ?意味わかんねえ」
「とにかく明かりを付けましょう」
鬼の力のおかげで暗闇でもある程度は見えるが、
部屋が思った以上に広いので奥まではよく見えない。
「この部屋だけなんで電気が付いてないんだ?」
「電気配線が壊れたか…もしくは個別に電気を使用する部屋か」
「ん?あそこにブレーカーがあるわ」
千鶴がブレーカーの元に急ぐ。その時、
「おい!あっちに誰か倒れてるぜ」
初音が何者かが倒れているのを見つけた。
すぐに梓が駆け寄るが、
「待って!触らない方がいい」
楓がそれを止める。
「どうしてだ楓?耕一かもしれないのに」
「…それはないわ。耕一さんだとしたら
鬼同士、意識がなくても匂いで解る」
「楓の言う通りね。それにミルトさんから
聞いた篁の「器」の話もあるし…」
「この倒れている人が生きているとしたら、
既に篁に乗り移られている可能性が高い…」
「そしてその場合は、もうこの近くに
篁の特殊部隊が来ているという事」
「そいつらが死体に篁の人格と記憶を植え付けてるんだったな」
「逆に死んでいるとしたら、やはり「器」として
選ばれた適応者の可能性が高いです」
「もしくは最近この船に潜入して気絶した人か?
それなら生きてるかもしれないよ」
「それは確率低いと思うけど…」
「梓、楓、初音。とにかくその人の回りを囲みなさい。
死んでいるか生きていても篁に乗り移られてなければよし、
でも篁の人格が現れた場合は…」
「何もさせずに一気に殺すんだろ?分かってるよ」
梓達は人影を油断せず囲み、いつ襲ってきても対応できるように構える。
「じゃあブレーカーを上げるわよ」
千鶴が部屋のブレーカーを上げ、
暗闇だった部屋は一気に光り輝く。
それと同時にこの部屋が何なのかも明らかになり、
人影の正体も明かされた。
部屋の状態
A 無重力&真空(宇宙空間の再現)
B 超高温&溶岩(マグマ層の再現)
C 超低温&吹雪(極寒地帯の再現)
D 超突風&雷雨(大型台風の再現)
謎の人物の生死
1 生存、篁に乗り移られていない
2 生存、しかし篁の人格を注入されている
3 生存、完全に篁の人格が発現済み
4 死亡、もはやただの「器」
5 死亡、しかし重要な手がかりを遺している
この人物が誰なのかは次の書き手にお任せ致します。
2!部屋の状態は次の人に譲る
よし・・・、ではBでお願いします
初音はそのままか…?
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