あゆは丁稚である。
退院してからすったもんだあって結局水瀬家に居候することになったあゆは
引っ越し当日から丁稚奉公が決まっていた。
「あゆちゃん。今日から一緒だね」
「うん。ボク嬉しいよ、名雪さん」
「あゆあゆ…まさかただでやっかいになろうなんて思ってないだろうな」
「そっ…そんなことないよ」
「こういうことは最初が肝心だ。働かざるもの食うべからずってな」
「祐一だって何にもしてないよ〜」
「馬鹿言うな。俺には秋子さんのために(声を大きく)米袋を運ぶという
重大な(さらに声を大きく)使命があるんだ!」
「ボッボク…お手伝いでも何でもするよ」
「ろくに買い物もできないやつがお手伝いなんかできるもんか」
「ム…か、買い物ぐらいできるもん!バカにしないでよね!」
「(ビシっと指差し)おまえはもう商店街ではブラックリストだ」
「あ…」
「ほとぼりが冷めるまで当分買い物はできまい?」
「う、うぐぅ…」
「いきなりお手伝いなどと、口にするのもウーロンがましいわっ!」
「裕一…それ違う」
「おまえの身分はまず丁稚からだ。丁稚あゆあゆだ!」
「うぐぅ〜っ(涙)」
「やめなよ〜。あっ…あゆちゃん気にしなくてもいいからね」
「ふ…いいのか? いきなり人の情けに頼るのか?」
これから一生ずっと他人をあてにして、誰かにおぶさったまま生きて行くつもりか?
負け犬。寄生虫。人生の落伍者。たいやき泥棒。うぐぅ一族の恥さらし。
「そんな烙印を押されたまま日蔭の人生を歩む、それでも貴様はうぐぅのはしくれか!!」
その言葉を聞いた瞬間、あゆの瞳に熱い炎が燃え上がった。めらめらめら。
「わかったよ!ボク負けないよ!」
「えっ? あ、あゆちゃん、急にどうしたの?」
「絶対にジンセイのラクゴシャには、ならないからねっ」
「ふ…それでこそあゆあゆ。だが決して楽ではないぞ」
「うん。頑張るよ」
「二人とも変だよ〜っ」
こうしてあゆは水瀬家に丁稚奉公することになった。
「うぐぅ…これ本当にくれるの?」
「はい」
彼女はにっこり微笑みながら、もう一度差し出した。
「で…でも…」
「ほえ? たいやき嫌いですか〜?」
「大好きだよ。でも…本当にもらっていいのかな」
「ええ。佐祐理はいっぱい買いましたから差し上げます〜」
「う、嬉しいよ…うううっ」
「あ、市電が来たみたいですね。それでは」
「え…」
「さようなら〜」
大きなリボン。緑のストライプが揺れながら走っていく。
そのまま乗り込むと線路のずっと先へと電車は遠ざかっていった。
「おいしい」
はぐはぐ。久しぶりに食べたたいやき。美味しかった。
考えてみると、丁稚になってからお菓子の類は全然口にしてなかった。
ちょっと泣きそうになった。
「ありがとうって言いそびれちゃった…」
神様みたいな人だとあゆは思った。
だが名前が佐祐理というだけで、まったく他に手がかりがない。
後で探してお礼を言わなければいけないが。
うぐぅ
425 :
名無しさんだよもん:05/01/26 01:01:59 ID:NXgzLB5z
何となく浮上 うぐぅ
遅漏アユアユ
__
〃┏━━ 、
| ノノハ)))) ウグウ
リリ;;;) 3 `∩ イジメラレタヨー
〜〜〜 (#つo # ノ
〜〜〜〜〜 <___∞ノ
〜〜〜〜〜 し(_)
「あっ」
「遅いぞあゆあゆ!」
自分の家でもない玄関で仁王立ち、居候一号。
「ただのおつかいで遅すぎる、おまえどっかでサボってたな?」
「そ、そんなことあるよ」
「あるのかよ!」
「ないよ」
「どっちだよ(;´Д`)おや?口元にアンコが…」
「え?え?(ごしごしごし)」
「嘘だよーん」
「ず…ずるいよ祐一くん」
「バカメ!引っ掛かる方が悪い。さあどこで食い逃げしたか白状しろっ!」
「あら、食い逃げはだめよ、あゆちゃん」
「秋子さん、こいつまた…」
「うぐぅ…食い逃げじゃないもん」
「まあ、これが」
「ええ、これが」
うっとりした顔の家主。
「一度聞いてみたかったのよ…」
「俺はもう百万回ぐらい聞いてますが(;´Д`)」
「本当だよ!神様がくれたんだよ!」
「「…」」
「やさしい神様だったよ。嬉しかったなあ」
にこにこにこ。手袋の両手を拝むようにぽんと合わせる。
「神様ありがとうございます神様…」
なむなむなむ。
「「…」」
「祐一さん、虐めすぎ…」
「ご、誤解ですよ!そんなはずでは」
「とにかく…良いお医者様を知ってるから私相談してみるわ」
「はい。お願いします」
「う、うぐぅ。二人とも何言ってるの?」
「あゆちゃん、何も心配はいらないのよ」
「そうだ、秋子さんにみんな任せておけ」
短いつき合いだったな…あゆあゆ…。
元気でねあゆちゃん…おばさんのこと忘れないでね…。
「そ、そんな優しい目で、牛とか豚を市場に売るような目でボクを見るのはやめて!」
「ドナドナド〜ナ、ド〜ナ〜」
歌いながらお嬢様登場。
「何?あゆちゃんどっか逝くの?」
「逝かないよ!てか、字が違ってるよ名雪さんっ!」
「おまえには丁稚は早かった。丁稚見習い契約未満請負外注小僧から始めりゃ良かったんだ」
「わけわかんないけど何気に元ネタのヒントを最後につけてるね」
「でも本当だよ、神様がくれたんだよ」
「貴様まだ言うかまだ言うか(ぱんぱんぱん)」
「うぐぅ!うぐぅ!だって名前もちゃんと」
「名前?」
「うん、神様はね。佐祐理さんって言うんだよ(にっこり)」
「「「神様じゃねえ!!」」」
「作者は此処で筆を擱くことにする。実はうぐぅが「佐祐理」の本体を確かめたい要求から、
祐一に番地と名前を教えて貰って其処を尋ねて行く事を書こうと思った。うぐぅは其処へ行って見た。
ところが、その番地には人の住いがなくて、小さい稲荷の祠があった。うぐぅはびっくりした。
――とこう云う風に書こうと思った。然しそう書く事はうぐぅに対して少し残酷な気がして来た。
それ故作者は前の所で擱筆する事にした。了。」
「勝手に終わらないでよ、祐一くん!てか、カクヒツなんて普通読めないよ!」
「祐一、文学を改造しちゃ駄目だよ〜」
「…でも良かったわ。名雪や祐一さんが知ってる方で」
彼らの前に置いてあるのは毎年学校で配られる生徒と教員の名簿。
2年生だった時のそれに彼女の名前があった。
倉田佐祐理。一つ年上の結構、いやかなり有名な先輩。
「行ってみるんでしょ?あゆちゃん」
やさしい顔で見つめられると逆に言いづらい。
「う、うん。でも本当に稲荷様があったらどうしよう」
「あるか馬鹿!」
「祐一が言ったんだよ〜」
「二人はどうするの?一緒に行ってあげるのかしら?」
「え?お、俺もですか?」
「あゆちゃんがお世話になったんだから、私も本当はお礼に伺いたいんだけど」
「あ…」
少し顔を曇らせる。
「ごめんなさい秋子さん。ボク、一人で行きたいんだ」
「あゆちゃん…」
「これはボクの神様だから」
「そうね。そうするといいわ」
最初から答えがわかっていたように微笑んだ。
書き忘れたが上のでおわり
いいね
433 :
名無しさんだよもん:2005/04/24(日) 13:32:21 ID:ShJ2EWQ10
test
拾われないうぐぅ・・・
__
〃┏━━ 、
| ノノハ)))) ウグウ
リリ;;;) 3 `∩ ヒロワレナイヨー
〜〜〜 (#つo # ノ
〜〜〜〜〜 <___∞ノ
〜〜〜〜〜 し(_)
436 :
名無しさんだよもん:2005/06/07(火) 21:59:32 ID:QqS3OOVu0
うぐぅ
うぐぅ
うち、保健所近いんだよね
ぐぅ〜
ひろわれないうぐぅはきょうも、ぐぅ〜とおなかを
すかせるのでした
ひらめいた!
ぬすめばいいんだ
こうして、のらうぐぅとたいやきてんしゅのたたかいが
はじまったのでした・・・
443 :
のらかの:2005/06/17(金) 17:14:38 ID:jzFmdw+U0
_
'´ ヽ
! iノノノ)))〉
i从!^ヮ^ノ! キャンキャン
ノ⌒ 佳 )
し∪ し∪
444get!
うぐぅ
ぴこーぴこー
446 :
名無しさんだよもん:2005/06/21(火) 22:53:51 ID:x00VdM2z0
447 :
名無しさんだよもん:2005/07/01(金) 19:57:24 ID:v/ombZXX0
うぐう・・・
448 :
名無しさんだよもん:2005/07/18(月) 11:09:28 ID:SZYE9ZXN0 BE:173600339-##
このスレまだあったのか・・・・
野良うぐぅはしぶといのよ
うぐぐのぐ〜
野良んにょへ
ごきごきなみのうぐぅ
453 :
名無しさんだよもん:2005/08/18(木) 00:34:01 ID:lYD4qxqG0
野良にはは
__
〃┏━━ 、
| ノノハ)))) ウグウ
リリ;;;) 3`∩ ハヤクヒロッテヨー
〜〜〜 (#つo # ノ
〜〜〜〜〜 <___∞ノ
〜〜〜〜〜 し(_)
うぐぅだよもん
456 :
名無しさんだよもん:2005/11/03(木) 01:28:14 ID:HyNMYPnG0
過疎うぐぅ
457 :
名無しさんだよもん:2005/11/26(土) 05:59:19 ID:yIYVmrSa0
ぅ‥
458 :
理離滅然 ◆upDrOeT0HQ :2005/11/27(日) 23:53:52 ID:kuRseAKy0
うぐぅ
ぅぐう
なの
ホームレスが俺より良いもの食ってるっていうんですか
…
464 :
名無しさんだよもん:2006/02/01(水) 15:10:22 ID:vhLz0PhC0
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♪ 〃┏━━
♪ |. ノノソハ))) ウグゥ
(\リリ ´ー` リ∩ ウグゥ
(ニ⊂[#~~ ∞"_ノ ウグゥ
/__∞_| ウグゥ
し'(_f)
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♪ 〃┏━━
♪|. ノノソハ))) ウグゥ
.∩リリ ´ー` リ ウグゥ
\_"∞~~#]⊃ ウグゥ
|_∞__\ ウグゥ
(f_) 'J
465 :
名無しさんだよもん:2006/02/01(水) 20:11:26 ID:teF+/kUI0
まだあったのか・・・息がなげえな。
うげらっちょっ!
うぐぅを餓死させない程度にほす
UGUUUUUUUU
……
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♪ 〃┏━━
♪ |. ノノソハ))) ウグゥ
(\リリ ´ー` リ∩ ウグゥ
(ニ⊂[#~~ ∞"_ノ ウグゥ
/__∞_| ウグゥ
し'(_f)
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♪|. ノノソハ))) ウグゥ
.∩リリ ´ー` リ ウグゥ
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