1 :
名無しさんだよもん:
そんな感じのお願いします
まずお前が書けよ。ボケナス
3 :
椎原:04/07/28 16:54 ID:+r2FYp63
パンパンパン!
4 :
名無しさんだよもん:04/07/28 16:54 ID:UQdPppCu
_ _ ____
_/ ̄/_ \ \ / ̄/ __ / ̄/ / / |__ /
/_ _  ̄/ ̄ / / / _ \○○ / / / / / /
/ / / / / /__ / / \ \ / /__ / / / /
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/ / / / / / ̄/ /  ̄ \ \ / / ̄/ / / /___ \ \__
/ / / / / / /  ̄/  ̄ / / /  ̄/ |____| \__|
 ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄
_ _ _
/ / __/ ̄/_○○ _| |___ / / _
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\ \ / /  ̄ ̄ \\  ̄ | | | |
\ \ / / / ̄ ̄/ \  ̄ ̄| | |  ̄
 ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄
6 :
長谷部悠作:04/07/28 16:54 ID:TjgHeul/
真琴が銃を持ち、祐一に向かって構えた。
「死ねやボケ」
ばーん。祐一は撃ち殺された。
終了
7 :
長谷部悠作:04/07/28 17:06 ID:TjgHeul/
真琴は焦っていた。軍部における手柄欲しさという次元の問題
はとっくの昔に疲弊の中で失ってしまっていた。
問題はそうでは無く、ただ生き延びるというそれだけにあったのである。
状況は芳しくなく、最早勝機も失われつつある今、
果たして自分の功績など一体何の糧になるというのだろうか。
彼女には既に軍人としての誇り等、視野にさえ入らなくなっているのだ。
荒い息を必死に落ち着かせ、辺りの音に耳を傍立てる。
遠くで銃声が鳴り響き、少しずつ戦火が近づいていたことに
彼女は気づいた。このままでは銃撃に巻き込まれるのは自明であろう。
彼女は手持ちの銃弾をすぐにマシンガンに装填し、その黒色の
ボディを力強く抱きしめた。ここでは油まみれの肌触りの悪いマシンガンだけが、
自らの命を繋ぐ力となる。
震えは、止めようも無かった。彼女の汗は頬を伝わり、震える足の振動
が伝わり、一滴ずつ落ちていく。そしてその滴が落ちる度に、彼女は
覚悟を決めてすぐにこの草陰から飛び出さなくてはならない。
8 :
名無しさんだよもん:04/07/28 17:09 ID:8F/HX3ew
_ _ _ _ アゥー
l[》'《|l ヾl|
i| lノノリノ)))〉 ズドゥーン
___!! !!l| ゚ ヮ(ニ((ニC______ ,, '''"´"''';;;- __
ヽZ ノ ]つ1-l__l---A'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ´"''''-''''"
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■■ へヘ ■■
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■ >1 ガッ;.:・::‘ ノノノハ))) .■
■________;,・,:;:||゜∀`|| ________■
■ ⊂;・:.、;..:;:;:・.::;:つ) ■
■ /リ|_リリ:;:;:・.:. ■
■■ |_ノU ■■
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9 :
名無しさんだよもん:04/07/28 17:10 ID:8F/HX3ew
_ _ _ _ アゥー
l[》'《|l ヾl|
i| lノノリノ)))〉 ズドゥーン
___!! !!l| ゚ ヮ(ニ((ニC______ ,, '''"´"''';;;- __
ヽZ ノ ]つ1-l__l---A'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ´"''''-''''"
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ずれた
10 :
長谷部悠作:04/07/28 17:14 ID:TjgHeul/
彼女は必死に平常心を取り戻そうと深呼吸をする。
幾度となくつく大きな呼気は、まるで彼女の恐怖そのもののようであった。
しかし彼女の体内から溢れんばかりの恐怖は、少々吐き出し
たところで彼女の震えに何の効果ももたらされはしないのである。
仕方が無いじゃないか。
前に出る以外無いんだ。
死ぬ覚悟なんて、とっくの昔に終えたはずじゃないか。
あうー。
戦いの場は徐々に近づいている。今は、すでに銃弾に倒れる兵士たちの
うめき声さえもはっきりと聞こえている。連中の距離はおそらく2、30メートル
といったところだ。この分でいけば、も数分でここも戦場となるだろう。
「うぐぅ!死ね!みんな死ね!一人殺せば犯罪でも、100人殺せば英雄だ!
死ねえええええええええええ」
敵の狂ったような怒声に、真琴は恐怖した。戦争がもし無ければ、彼女たち
だって素敵な恋が待っていたのかもしれないのだ。これほどまでに、戦い
とは人を狂わせてしまうのだろうか。その事を思うと、真琴は一層震えが
とまらなくなっていた。
11 :
長谷部悠作:04/07/28 17:24 ID:TjgHeul/
「何だ?もういなくなったのか!ひゃはっ!おい、軍曹。
辺りに残党がいないか探せ。見つけたら即射殺だ。
何?捕虜にすべき?てめーぶち殺すぞ!うぐぅ!」
真琴はその怒声も聞き逃しはしなかった。なんということだろうか、
よりにもよって壊滅したのは自分たちの軍のようである。
銃声が鳴り止んだことに安堵していた彼女にとって、この戦慄は
以前の数倍もの重みを増してのしかかってきた。
「あははー。残党さーん、居るなら出てきてくださいねー」
「…ぽんぽこたぬきさん」
敵兵士の声が間近に迫っている。今、覚悟を決めるしかない。
真琴は音を立てないように静かにマシンガンを手に構ると、草叢から
一気に飛び出し、近くを通っていた二人組みに銃撃を浴びせた。
敵の反応は彼女に確実に捕らえることはできなかった。
なぜなら彼女は再び逃げ隠れなくてはならなかったからだ。
しかし、一瞬のうちに大体の敵の様子は確認できた。
彼女の視野に入った人間が全員であると考えるのであれば、
敵は三人しか居ない。
12 :
長谷部悠作:04/07/28 17:24 ID:TjgHeul/
飽きた
それは酷いだろ
14 :
名無しさんだよもん:04/07/28 18:23 ID:YrAzHs7J
ズガーン
バキューン
ガオーン
まずお前が書けよ。ボケナス
葉鍵キャラが砲撃戦をするスレ
葉鍵キャラが雷撃戦をするスレ
葉鍵キャラが電撃戦をするスレ
葉鍵キャラが遊撃戦をするスレ
どうせならミニ四駆とかベーゴマとかポケモンとか碁とかで戦え
17 :
プリン帯:04/07/28 19:51 ID:nLB2iqxA
駄スレを二つも立てるなやボケ
ぬるぽ
ガッ
へヘ
/ 〃 ⌒ ⌒ ヽ
〈〈〈 ノノノノノハ)))) <いいぞ ベイべー!
l l''|~___;;、_y__ lミ;l 逃げる奴は白チーズだ!!
|ヽ| | `'",;_,i`'"|;i | 逃げない奴はよく訓練された白チーズだ!!
,r''i ヽ, '~rーj`c=/
,/ ヽ ヽ`ー"/:: `ヽ―..._
/ ゙ヽ  ̄、::::: ゙l,:: ホント 学校は地獄だぜ! ニーィハハハーハァー
|;/"⌒ヽ, \ ヽ: _l_ ri ri
l l ヽr‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| | / |
゙l゙l, l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
| ヽ ヽ _|_ _ "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
/"ヽ 'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄ [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
/ ヽ ー──''''''""(;;) `゙,j" | | |
〃´'⌒´`'⌒`ヽ
/ / /|ヽ ヽ
ノ| / / ノ | |∥ ヽ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| // ― || ― | 、| | いいぞ ベイべー!
゙l(6 -==、' ==-、|V < 出番が増える奴は空気キャラだ!
,r''ヽ, ~ , ~〈 | 増えない奴はよく良く訓練された不人気キャラだ!
,/ ヽ ヽ ワ /`ヽ \________________
/ ゙ヽ ─、 ´::::: ゙l, ホント 新作アニメは地獄だぜ! トゥハハハーハァート
|;/"⌒ヽ, \ ヽ: _l_ ri ri
l l ヽr‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| | / |
゙l゙l, l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
| ヽ ヽ _|_ _ "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
/"ヽ 'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄ [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
/ ヽ ー──''''''""(;;) `゙,j" | | |
>>11 "マシンガン”という単語が所々で使われてるけど、一般的に
”マシンガン”・"機関銃"と言った場合は、複数人で運搬する、
陣地に据え置きしてあるもの等、比較的大型で重量のあるもの
なんだ。
見たところ歩兵が携行できる火器のようなので、その場合は普通
”自動小銃”または単に”ライフル”とか”小銃”とした方がいいよ。
小型軽量の携帯火器としてサブマシンガンというのもあるけど、
戦場における歩兵の主力火器としては普通じゃない。
あと、自動小銃に弾を装填する描写だけど、ここで"銃弾"って
語は普通使わない。"弾丸"だよね。"銃"の弾であることは
わかってるんだから余計な表現だよ。どこかから飛来した未確認
物体に対して "銃弾か"と表現するのは理解できるが、手元の銃に
装填する弾に対して"銃弾"と呼ぶのは2重表現と言えます。
"銃弾をすぐにマシンガンに装填し云々"って描写があるけど、
一般的に弾丸は小銃に直接装填するものじゃない。
弾倉一個撃ち尽くしたら、スペアの弾倉に交換するか、外した
空の弾倉に弾丸を装填して、それを銃に装着するものなんだ。
以上、重箱の隅を突付くような事はさておき、戦場に限らず
細部のリアリティに手を抜くと雰囲気が出ないと言う事です。
つまり「銃弾」はリアルリアリティといいたいわけだな。
>>23 軽機=軽機関銃くらいなら一人で扱えるんでね? 最近ので言うとMINIMIとか。
まぁリア廚リア工のおなごがホイホイ担いでいけるようなもんでもないけどさ。
26 :
名無しさんだよもん:04/08/02 17:20 ID:Ovaawwo/
>>25 もったことあんのかよ(プゲプゲプゲラ
>>25が元自衛隊員だという可能性は考えなかったのだろうか
源文漫画なら信用できるがエロげーとかは信用できない。
分隊支援火器を「軽機」などとあまりにも前時代的な言い回ししてるくせに得意になってんじゃねえよ!と
憤慨して思わず煽ってしまった。今は反省している。
このスレを有効活用できないかと、ゾリオンSSを書いてるんだが…難しいな。
32 :
名無しさんだよもん:04/08/03 00:56 ID:zmBpCr5c
「短機関銃」というものもある。
アパハーム!!
弾を持ってこーーい!!
SMGとPDWとSAWを説明しなさい
バーン、観鈴ちんは撃たれてしまいました
バーン、あゆは撃たれてしまいました
ハカロワといいなんで銃ばっかなんだ!?たまにはスレタイ捻れよ。
葉鍵キャラが戦国合戦をするスレ
SMG 短機関銃・サブマシンガン 片手で扱える自動小銃
PDW 聞いたこと無い
SAW 分隊支援火器 軽機とかBARとか?
とりあえずうる覚えで説明してみるテスト。
つうか小学生がカッターナイフで人殺す時代に、なんで高価で入手し難くて
隠匿し難くて大音量を上げて確実性の低い武器を使わにゃならんのだ?
SMG
Sub Machine Gun
短機関銃。機関拳銃などとも呼ばれる。
一般に拳銃と共通の弾丸を使用する小型のフルオート銃器。
PDW
Personal Defence Weapon
個人防衛兵器。
車両や航空機搭乗員の護身用に作られた銃器のこと。
SAW
Squad Automatic Weapon
分隊支援火器。
軽機関銃のこと。
まあ、一般人よりヲタク寄りじゃないと気にもしないよな。
ハリウッド映画でも銃と空薬莢があってないことなんてよく有るし。
まあ、なんだな
どうするにせよあの連中が銃撃戦やって面白いのかという問題が残るわけなんだが
PDWは「P」OW「D」ER SNO「W」の略じゃなかったのか。
43 :
名無しさんだよもん:04/08/03 23:31 ID:37zlXOg8
舞は64式、さゆりんは89式。
これ漏れの脳内設定。
44 :
名無しさんだよもん:04/08/03 23:34 ID:rwBPTyDm
漢なら軍刀だ
>>26 基地祭とか行くと普通に持たせてくれまっせ?
>>45 持たせてくれるような機関銃があるのは「 駐屯地 」祭な。
お昼休みの踊り場でおかずの取り合いから着剣した64式を振りまわす舞
追いつめられてあわやというところで佐祐理さんが89式を天井に向かって乱射しフリーズと……
48 :
名無しさんだよもん:04/08/11 23:35 ID:3WaHnpPL
>>47 そこで舞の64式からピストン桿止め用ばねピンが脱落して大慌て、と
;y=ー( ´ー`)・∵.
ここの>1はヤンマーニしたかっただけじゃねーの?
ヤンマーニするなら栞だな
某公社の義体っぽく
フラテッロは誰だ?
楓なんかもコッペリアな感じで良さげだ
長女はヨゴレ役で
Grand Theft Taiyaki
たいやきを食い逃げした月宮に指名手配が付いて
最初は走って逃げてんだけどその内面倒くさくなって
持ってるミニガンでみんな撃ち殺しちゃうとかそんな感じのゲーム
最下層駄スレ
59 :
名無しさんだよもん:04/08/27 18:19 ID:2vg50VPJ
誰だこんなのageたのは。
まぁ駄作でよけりゃ書いてやるよ。たぶん途中で終わるがな。
>>1は一週間待て。
61 :
名無しさんだよもん:04/08/27 18:29 ID:O+ILi5Th
一週間経ちましたよー
わかった。約90分待て。
今度は
>>61みたいなのは要らないからほっといてくれ。
準備したけど、つまらんとか言うなよ。自分でわかってんだから。
あと、葉キャラは出ないからな。
【Prologue - K.M】
はらはらと雪が舞い散る夜。
すでに町が人の活動する気配を失った、丑三つ時。
明け方に向けてますます冷え込むこの時間、闇を裂き走る一人の少女がいた。
柔らかい長髪が踊り、それに煽られて周囲の雪も踊る。
雪と吐く息が彼女に分かたれ左右に散る。
滑りやすい雪道でも、彼女の走りに躊躇はない。全力疾走の速度ではなく、
全力疾走できるということ自体がすでに彼女の運動能力を示している。
唐突に、その少女がバランスを崩した。同時に、闇に走る一瞬の赤い軌跡。
その軌跡は、少女の残像の左胸元を的確に捉えていた。
わざとバランスを崩した少女は、左手だけで側転。そのむき出しの脚を赤の線が掠める。
続けて幾本もの赤が走るが、それらは彼女の左胸を捉えない。側転と同時に身体を180度捻った少女の背を捉え、虚しく消える。
ブビィィィィィーーーーーーーーーーッ!
耳をつんざくようなアラーム音が響いた。同時に少女が着地する。
その右手には、銃を模したなにかが握られていた。左脇に挟まれ、背後に向けられている。
アラーム音は、ちょうどその銃が向けられた先から聞こえていた。
音源から、舌打ち。
「舌打ちしたいのはあたしの方よ。あなた、こんな腕でよくあれだけの雇用料金を請求できたわね。
『王者』と互角に渡り合ったっていうのは嘘だったの?」
弁明が聞こえる。
「黙って。雇った以上、契約しただけの金は払うわ。ただし、もう少しマトモに相手をする努力をして頂戴」
頷く気配の後、アラーム音の元だった人間の気配が消えた。
少女は目を閉じる。
瞼の裏に、一瞬だけ妹の笑顔が映った。
すぐにそれは消える。
目を開く。時計を見る。
目を閉じていた時間は、きっかり十秒。
制服姿の少女、美坂香里は、再び走り出した。
戦いは、一週間後に迫っていた。
【Prologue - M.K】
風の音が聞こえる。
風に混じる緑が匂う。
風が当たるのを感じる。
さっき食べたカレーライスはおいしかった。
でも、目の前になにがあるのかは視えない。
耳も、鼻も、肌も、舌も、しっかりとはたらいている。なのに、目は見えない。
その見えない目を、閉じた。
わたしの目は、光を映さない。ただそこに在るだけ。
それでも、目を閉じると感じられるものが少なくなった気がする。
それが嬉しい。
目を閉じた時だけであっても、この目が意味を持って在ることがわかるから。
だからわたしは、再び目を開く。
この身体が感じられるもの全てに集中する。
ゆっくりと、両手で銃を構える。
真正面へ、向けた。
震えを抑え、祈るようにトリガーを引く。
赤い光が一条、狙い違わず走った。
耳が、警報機のようなうるさい音を聞いた。
一気に緊張が解けた。
安堵のため息を漏らし、川名みさきは銃を下ろす。
銃が放つ光がない今も、世界は赤の光に満ちている。
今日も綺麗な夕焼け。
目が見えなくてもそれをなんとなく感じるられることが、なによりも嬉しかった。
長い髪をなびかせて絵画のように洗練されたシルエットを翻し、彼女は屋上を後にする。
戦いは、五日後だ。
【Prologue - A.F】
最後のパンが焼きあがると、その男にはもうすることがない。
店番は、仕事であって仕事でない。朝以降、客は滅多に訪れないからだ。
…暇だった。
外はあいにくの雨模様。ガキを集めて野球を始めるのと雨が降り始めるのとどちらが早いか、微妙なところだ…と考えて、
今日が平日だったことを思い出す。そうだ、そもそもガキどもはみんな学校だ。
外に出て、煙草に火をつける。空を見上げると、黒い雲がかなりのスピードで流れているのが見えた。やはり、
雨が降るまでそう時間はなさそうだ。
大して短くなってもいない煙草を左手の灰皿でもみ消し、店内に戻った。
…やはり暇だった。
何とは無しに、パンをいくつか掴む。目の前に軽く放り上げた。
その、自然にはあり得ない七色の光彩を放つパンが全て目の高さより下に来た…瞬間、男は腰の後ろから銃を引き抜く。
全てのパンが地面に落ちた。
アラームは鳴らずとも、男の銃は放り上げた全てのパンを赤い光で射抜いていた。
銃をしまう。
『王者』と呼ばれ恐れられる男、古河秋生は、背後をうかがいながらこそこそと落ちたパンを片付けた。
自分の腕には絶対の自信がある。
なのに、まだ見ぬ対戦相手たちに対する予感めいた恐怖があった。
その恐怖は、期待の裏返しでもある。
今回の相手は、違う。商店街の生っちょろい奴らとは比較にならない。
腕前ではなく根本的な部分で、強い。
そして、対戦者たちは彼の期待を裏切らない。
しとしとと、雨が降り出した。
戦いは、三日後。
【Prologue - Y.S】
身体中が冷たい。
ここ数日、極寒の中で雇われの鍛錬相手として過ごしてきたせいだ。
まったく、あの街はどうかしている。自分の実家よりも寒かった。あそこまでひどく寒くておまけにベリーコールドな街が日本にあるとは…。
しかし、その寒さに耐えただけの収穫はあった。
手元の紙束に目を移す。自然と笑いがこみ上げてきた。
一回戦で戦う相手のうち、最有力の優勝候補とされる少女、美坂香里。
数日間の鍛錬から彼女の戦いを隅々まで観察し、調べ上げたデータがこれだ。
「ふふふ…これで美坂香里も終わりだねっ。せいぜい、僕のテノールで踊るがいいさっ」
「それ、たぶんテノールじゃなくて手のひらな」
自分の部屋にいつも入り浸っている男が言った。それくらい僕だってわかって…いるわけではないが、そんなことはどうだっていい。
重要なのは、これで優勝候補の一人、美坂香里を確実に潰せるってことだ。同じブロックの他はおそらく雑魚。自分の決勝進出は確実だ。
そう思うと、また笑いがこみ上げてくる。ああ、本番が楽しみで仕方がない。
「ところでさ、お前ってDブロックだよな」
「ああ、そうだよ。それがどうかしたか」
こいつは、今更なにが訊きたいんだ。
「美坂香里は、Aブロックだとここには書いてあるが」
はは、こいつはなにを言ってるんだろうね。そんなことがあるわけ…。
あるわけ…。
トーナメント表を見せてやると、春原は「泣いてないやい!」とか言いながら滝の涙を流して部屋から出て行った。
どうやら、ろくに相手のブロックを確認せずに偵察に向かったらしい。相変わらず間抜けなやつだ。相手として不足だらけの男、春原陽平。
「さて……」
俺もそろそろ準備をしなければならない。
春原が裏から仕入れてきたトーナメント表に目を落とす。ごく一部の参加者の名前と、対戦方式が書かれていた。
二人一組で、三組同時の一回戦が五試合。それぞれで勝ち残った一組ずつが決勝に進出する。
選手は、対戦相手はおろかペアを組む相手さえ知らされない。
種目は…「ゾリオン」。
戦いは、明日、始まる。
【春原の入手した参加者データより】(かなり間違ったデータです。筆者注)
A…
春原芽衣&(?)
(?)&(?)
(?)&美坂香里
B…
古河秋生&(?)
(?)&美坂栞
(?)&(?)
C…
古河渚&(?)
(?)&(?)
藤林杏&(?)
D…
(?)&(?)
(?)&神尾晴子
春原陽平&(?)
E…
(?)&(?)
(?)&川名みさき
岡崎朋也&(?)
つまんね
【当日】
早朝。春原の部屋。
「おい、春原起きろ」
「起きろっての」
「起ーきーろー」
一向に起きる気配がない。
昨日届いた参加受付受領のハガキが指定する場所へ行くには、そろそろ出発しないと間に合わない。
ふと、コタツの上に放り出された一枚のハガキが目に留まった。自分のところに届いたものと同じものだ。
何気なく手に取り、裏返してみる。
「………?」
ポケットから自分のハガキを取り出し、比べてみる。
おかしい。
確かに同じハガキだが、二枚のハガキが指定している集合場所は全く違っていた。
「って言うか…」
どういうわけか、春原のほうは集合時間がかなり遅かった。
それだけ遠くから来る人間もいる、ということなのだろうか。
「………」
首を振る。
余計なことを考えている暇はない。
とにかく、春原はまだ起きる必要がないことだけは確かだった。
しかし、どのみちこのまま放っておけばこいつは寝坊して遅刻するだろう。
「………」
少し考えた後、ちょっとした細工をしておくことにする。
これで時間には起きられるだろう。たぶん。
春原の部屋を後にした。
目指す場所は…
数十分後。
「おらあっ! 犯人はてめぇかぁ!」
バターンと部屋のドアが開き、ラグビー部の一人が姿を見せる。
跳ね起きた。
「な、なにがっスか?」
言いながら思う。このパターンは…ヤバい。
男は、手にした目覚まし時計をこっちに放ってきた。その目覚ましに貼られた紙には…
『春原参上。お茶のお供に最適です』
「相変わらず意味不明なことしやがって…こっちは夜練で疲れてるってのに、こんな朝早くに起こされたんだ…礼に、お前の目もしっかりと覚ましてやるよ…」
指をペキパキと鳴らして、男が近づいてくる。
「ちょ、ちょっと待って、それは僕じゃな、って」
うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ…
抵抗の余地はなく、ズルズルと引きずられていった。
「痛ぇ…」
ようやく自分の部屋に戻ってくる。
目が覚めるどころか、永眠するところだった。
「くそぅ…岡崎め…」
ズキズキする頬を押さえて、コタツに足を入れる。
と、ハガキが目に留まった。裏返してみる。
そろそろ出発しないと間に合わない時間だった。
「ははは、そっか、岡崎は僕が遅刻しないように、僕を起こすためにこんなことを…」
「って、普通に目覚ましかけてくれたら済むことですよねぇ!?」
どぉんっ!
『静かにしろっつってんだろがぁっ!』
「ひぃっ」
ハガキを引っ掴んで部屋を飛び出した。これ以上いるとまた袋にされると本能が警鐘を鳴らしている。
当然、着替えを忘れていることに気づいてまた戻ってくることになるのだが。
後は知らない~♪
おもしろくないです
火縄銃はありか?
大好評なので続きを書こう~♪
もう結構です
走る。走る。
雪の積もった道をひたすらに。
流れた汗と切れる息がひたすらに私の体を痛めつけていきます。
つま先が地面を蹴る音と手ひらに伝わるウォールナットの肌触りだけが苦しさ以外に私の感じることが出来るすべてです。
上から突き刺さるようなサーチライトの灯りが闇を切り取り、ストールをまとった私の姿を照らし出します。
肩越しに振り返ると闇の中にさらに黒く浮かび上がるヘリコプターのサイドドアが開く気配が感じられました。
少しでも遠ざかろうと私はひたすらに脚を動かして目的地へと急ぎます。
このあたりで周囲に被害を与えないような広い場所は他にありません。
開かれた校門へとかけ込んで行きます。
目の前には冷たいコンクリートで出来た校舎が行く手をさえぎる壁のようにそびえ立っていました。
走りながら両手を前につきだし、揺れる視界の中でおおざっぱな狙いをつけて引き金を引きます。
まともな照準にならなかったにもかかわらず、飛び出した銃弾は狙い通りの窓を叩き割りました。
すぐに私はぽっかりとうつろな口を開けた校内へと飛び込みます。
私が窓の中へと飛び込むのとヘリコプターが撃ってくるのはほぼ同時でした。
窓ガラスが飛び散り、跳弾が周囲で弾けます。
「っ……やりすぎです!」
立ち上がると割られた窓から片手を突き出してトリガーを引きます。
光の残滓を残してサーチライトが砕け散り、当たりは一瞬で闇に覆われました。
自分の射撃が命中したことを知るとそのまま私は廊下を疾走します。
ヘリコプターの側面で閃光が巻き起こり、あとを追うようにして窓が砕け散っていきます。
銃声やヘリコプターの爆音、ガラスの割れる音が廊下に反響して耳が麻痺しそうです。
走り続けた私はかろうじて階段へと転がり込むことが出来ました。
そのまま2階へと駆け上がったところで異様な雰囲気を感じた私は脚を止めます。
「囲まれてますね……」
完全に電気の消えた廊下はまったく見通しがききませんが、気配からあらゆる方向に敵が存在しているのが分かります。
廊下の角に移動した私は、壁を背にしてまっすぐに立つと両手をだらりと下げて目を閉じました。
無謀きわまりないような気がしますが暗い廊下では5メートルも離れれば何も見えませんし、どうせまわりは敵ばかりです。
こつり。右手の方、ちょうど階段の踊り場あたりで何かが動きました。
音がした方へまっすぐに腕を上げてそのままトリガーを引きます。
当たったかどうかは分かりませんが、そのまま前へと身を投げ出しました。
くるりと前転をしてひざで立ち、低い姿勢から先ほどの発砲炎に向かって銃を撃つ敵に対し1発お見舞いすると、相手はもんどりうって教室の中へと転がりました。
そのまま、背後を振り返ると、闇の中に存在する気配に向けて立て続けに撃ち込みます。
渇いた銃声がリノリウムの廊下に反響して消えていくにつれて、闇の中に立ちこめていた気配も消えていきました。
スライドが目一杯後退したままで止まった銃にちらりと視線を走らせると私は廊下を歩き始めました。
「すべてを見せる星の導きに背いて~まっすぐに駆け上がる空にある扉へ~」
鼻歌を歌いながらリノリウムの廊下をかっ歩した私は、前を見つめたまま手元の感覚だけでマガジンを交換します。
固い音を立ててスライドが前進すると小さな凶器はふたたび殺傷能力を取り戻しました。
「あなたにもし私を捜す勇気があればどこにでも私はいるの」
歌にあわせてびしっとポーズを取って見せます。
………………誰もいない場所でやっても仕方ありませんね。
ちょっと気恥ずかしくなりましたが、目的地の前に来るとそんな気持ちもどこかに消し飛んで緊張が引き絞られる弓のように張りつめていきます。
ドアを開けると闇の中を探りながら照明のスイッチに手を伸ばします。
「ゆ、祐一さん!」
なんと言うことでしょう。
教室の真ん中では最愛の祐一さんがロープで縛られてころがされていたのです。
「あら、2人の愛の営みを邪魔する気かしら?」
「お、おねえちゃんっ!?」
祐一さんのすぐそばにはおねえちゃんが立っていました。
「祐一さんをどうするつもりですか!」
「グラマーなあたしよりも貧相なあなたの方がいいなんて言うから少し反省してもらってるのよ」
「愛は真心です! おねえちゃんにはそれが分からないんです!」
「あたしは相沢君が欲しいだけよ。だからあなたには消えてもらうわ」
そう言っておねえちゃんは手に持った拳銃をこちらへと向けてきます。
「私は負けません! おねえちゃんみたいに汚れた心の人には!」
両手をまっすぐにつきだした私は、手に持った拳銃をおねえちゃんの方へと向けました。
「ふ~ん、で? 続きはどうなるのかしら?」
「ここからが良いところなんです。嫉妬に狂ったおねえちゃんにつかまった祐一さんを私が颯爽と助け出して……え?」
背後からの怒気を含んだ言葉に私は自分の予想が裏切られることを信じてゆっくりと振り返りました。
「へ~、そう。嫉妬に狂った心の汚れたあたしをねぇ……」
いつの間にか部屋の中に入っていたおねえちゃんは頷きながら自分の指先にウェーブのかかった髪をくるくると巻き付けています。
うう、なんだか悪の女王さまみたいです。
おもわず後ずさりをしようとしましたが背後には私の勉強机があります。
ピンチです。
「あ、あはははははっ……そ、そう言えばそろそろご飯の時間ですよね! お母さんのお手伝いをしないと」
唐突に立ち上がった私はおねえちゃんの横をすり抜けてドアへと走ろうとしますが背後から伸びた手が襟首をむんずとつかみました。
「その前にお話があるわ。姉妹としての語らいをゆっくりと楽しみましょう」
「いえ、その、今日は頭痛がしまして……って、その握り拳はなんなんですかーっ!?」
以上でした
基本方針は「ヤンマーニする栞」
しかし、貴重な平日休になにやってんだ俺……orz
83 :
名無しさんだよもん:04/09/02 16:50 ID:b2RV0ib4
>>82 ヘリスレが落ちてるのが惜しいな
なんにせよ乙
dendっぽいな。
悲しい時~
SS書いてみたらdendレベルだと言われた時~_| ̄|●
スレ汚しでしたスマソ
dendのほうがマシだな
>>85 そのSSは誰かの真似なのか? なんだか不自然だぞ。
ハイハイハイハイ!!!
アンガールズです
岡崎「どーもー アンガールズでーす」
春原「いやぁ…最近僕ボンバヘッ! にはまっちゃってさ」
岡崎「へぇ、じゃあ歌ってみせろよ」
春原「僕の美声に酔いしれるなよっ! じゃあ春原歌います」
岡崎「あ、わりい。塾の時間だ」
岡崎・春原「はい、じゃんじゃじゃんじゃじゃんじゃんじゃーーん」
春原「…えっ?」
コージー富田「はい、一旦コマーシャルです」
で、
>>85は何処行ったんだ?
>>88 あれ、「あいあいあい~」って聞こえるんだけど。
92 :
名無しさんだよもん:04/10/05 02:53:21 ID:AlhrhN8N
93 :
葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :
____ ____ __/_ ー | ヽ
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人 | ヽ. / | . | 」 ├ |
/ \ | | ⊥!ノ \_/