298 :
名無しさんだよもん:
ho
「何!?バグだと?」
「はっ」
「これ以上のシミュレーションは不可能か。やむをえん。」
シミュレーションは終了した。
【完】
300 :
風の吹く森:04/09/13 12:05:25 ID:af2vtkB2
歌声が止む。
森が静けさを取り戻す。
木洩れ日の中で、木々の合間を吹き抜ける風を感じながら、
岡崎朋也はじっと座り込んで、ひとつの亡骸を見詰めていた。
名も知らぬ少女もまた、そうしていた。
森の静寂を破るようにして足音が聴こえてきても、二人は微動だにしない。
その足音ははっきりと近づいてきていたが、朋也と少女が反応を示すことはなかった。
やがて姿を現した足音の主は一直線に朋也の背に駆け寄ると、声を掛ける。
「―――岡崎、君……っ」
「…………っ、…………っ」
乱れた息を必死に整えようとしながら、橘敬介が立っていた。
青い顔をした神尾観鈴が、その裾にすがりつくようにして荒い息をついている。
「いきなり、走り出したりして……!
僕は、ともかく……っ、観鈴はまだ、ムリができる体調じゃ、ないんだぞ……っ!
いったい、何がどうしたって―――」
言葉が途切れる。
視線の先には、樹にもたれるようにして座り込む影があった。
血に塗れたその影は、ぴくりとも動かない。
「……もしかして、それが、君の探していた……、その……」
言いよどむ敬介に、朋也は振り向きもせず短く応える。
「ああ」
僅かな逡巡も見せず、朋也は言い切った。
301 :
風の吹く森:04/09/13 12:07:03 ID:af2vtkB2
「―――ああ、芳野祐介。俺が、この手で殺さなきゃいけなかった男だ」
そうか、とだけ呟いて、敬介は朋也の背から視線を逸らす。
状況から見て、どこかで致命傷を受けた芳野という男が、ここで息絶えたのだろう。
ならば、かける言葉は見つからなかった。
少し離れた場所に座っている少女にしても、朋也と同じ雰囲気を背負っていた。
自分たちが駆けつける前から朋也と共にそうしていたというのならば、
とりあえずは危険な人物というわけでもないのだろう。
ひとまずそう判断し、敬介も近くの樹に寄りかかるようにして休むことにする。
いまだに荒い呼吸をついている観鈴の背をさすってやりながら、深く息をつく。
急に走ったせいだろう、どうにも足元が定まらなかった。
横腹も痛いし、胃がひっくり返ったようで気分が良くない。
(はは、やっぱり歳かな……)
そんな風に自嘲しながら、眼を閉じる。
別段、眠気があるわけではなかったが、朝陽は少し眩しかった。
奇妙に静かな時間が、その森の中にあった。
302 :
風の吹く森:04/09/13 12:07:47 ID:af2vtkB2
【014 岡崎朋也 刃がずたぼろになった包丁 英和辞典 ビームサーベル
リュック(智代のCD 裁縫道具 乾パン 医療用の針と糸 カップ麺
ホイッスル シェラフ 方位磁石 メタルマッチ 救急セット)】
【095 湯浅皐月 セーラー服、風子のナイフ、鉛筆一箱(1ダース入り)、猫目カッター、
ハンドタオル グレネード(殺傷力は無し。スタン&チャフ効果) [左腕使用不可能]】
【055 橘敬介 歪んだマイクロUZI(残弾20発) 鎌 ピアノ線 大判ハンカチ 筋弛緩剤の注射器(3セット)
メモと鉛筆 食料 腕に万国旗 手品用品 鉈 刃がずたぼろになった文化包丁】
【023 神尾観鈴 なし 右耳の鼓膜が破れている 応急手当済み】
【M16A2アサルトライフル(残弾30)、手製ブラックジャック(×2)、スパナ、バール
救急箱(包帯はアイシングに使用) 煙草(残り3本)、ライター テープ、糸、
ハーバーサンプル1袋、食料2日分】
【朝】
>>302 非常に悪いのだが、確認のため聞かせてくれないか
どの話の続きだ?
他意はない。「前の話」が混乱しているから確認のためだから
芳野関連はNG云々の判定に決着がついてないから問答無用でNGだよ
>>302 無駄な労力だったなw
>303
「世界の中心で歌を謡う」で二人消息不明なのがNG理由だと言っていた気がするんで、
その辺りのフォロー。
芳野の最終話は完璧にNgだったろ今更蒸し返すなよ