478 :
名無しさんだよもん:04/09/08 22:37 ID:IQqswGjE
もうだめぽ
絶体絶命都市、なんだか2800円シリーズに登場してますね。
攻略とか見ないでも普通に解けます?
もうすぐ2が出ますが……何か?
会話が成立してないな。
横殴りの潮風に金髪を靡かせたまま、なすすべもなくリサはそこに居た。
斜め前に止まった修学旅行のバスから、何度となく下手な英語による呼びかけが
あったが、猫を被って相手をするのも、そろそろ限界だった。
最初の数時間は慣れない渋滞にいらつくこともなく、長大な橋から見える風景を
楽しんだりもしたが、何事にも限度というものがある。それに彼女は決して気の長い
ほうではなかった。
(……これなら宗一たちと一緒に、館長の仕事を請けたほうが良かったかもしれない)
ぱちん、と爪を噛んで後悔をあらわにする。その爪音に合わせるようにして、巨大な
橋がぎぎぎと唸った。
橋を渡りはじめたころは気にならなかったが、渋滞に巻き込まれたあたりから何度と
なく、風に煽られるたびに大きく揺れている。
車専用だけでも四車線を有する堅牢そうな建造物だったが、その長さのためか明らか
に横揺れしていた。
今度はクラクションが鳴った。後方三台目くらいの位置に白いバンが止まっていて、
渋滞のいらつきを騒音に変えて周囲へ振りまいている。疫病の感染のように周囲の車も
クラクションを鳴らし始めた。
どうせ聞こえる範囲に渋滞の原因などないのだから、何の効果もなく、迷惑でしかない。
(愚かしい)
小さく呟いて、またも爪を噛もうとしたとき、一段と大きく揺れた。風を伴わなかった揺れ
であり、いままでのそれとは大きく異なっていた。
ぎぎぎぎぎぎぎぎ。
橋が、斜めに傾く。ごうん、と大きな音がして、跳ね上げられるような衝撃とともに、渋滞
は隣接する数台を残して分断されていた。
(――橋が!?)
見た目スローモーションのように、だが確実に、橋が崩壊し始めていたのだ。舌打ちする
暇もなく、路面の傾きに耐えられずに彼女の乗っていたオープンカーが流され始めた。
助手席に放り込んだ鞄を肩にかけ、立ち上がる。すでに勾配がきつくなりすぎて、普通に
座席に座っている事などできなかった。
後ろを振り返る。いまならまだ空港島へ戻れるかもしれない。彼女がそう考えた瞬間、轟音
とともにバスが横転した。窓から逃げ出そうとしていた学生のうち半数が、下敷きになった。
(shit!)
当然のように、リサの乗る車も速度を増して滑落していく。彼女は迷うことなく車の扉に足を
かけると、横転したバスの後輪あたりをめがけて飛び移った。
「おっし! 大丈夫か!?」
既にバスの裏側へ逃げ出していた学生が、彼女の手を掴み引き上げてくれた。礼を言う
間もなく、バスは横転したまま被害者を磨り潰し、天井からガードレールに衝突した。
「うお――」
バランスを崩した少年を、今度はリサが助ける。惨劇を脱するべく周囲を見回すと、バスの
中から声がした。
「藤田くん! 神岸さんが――」
おそらく天井に座っているのだろう、窓枠から上半身を乗り出した眼鏡の女生徒が、誰かを
引っ張り出そうともがいている。
「いいんちょ!」
少年が叫んでバスの側面に足をかけようとしたとき、バスは更に横転し始めた。早い話が、
路面の傾斜がほとんど90度になろうとしていたのだ。リサと少年はバスから投げ出され、バス
は路面と別れを告げて転落していく。
「くそっ!」
「ハッ!」
幸運と反射神経が彼女たちを見捨てなかったのだろう。二人は僅かに残された吊り橋の
ワイヤーに掴まる事ができた。
遅れて何かが水没する音がした。その一瞬前に、眼鏡の少女の姿が見えた気がしたが、今
となっては、それを確認する術はなかった。
皮肉な事に、まるでバスを生贄にして満足したかのように、崩壊は収まったのだった。
*謎の衝撃とともに、首都島と本土を結ぶ橋が崩落
*リサ=ヴィクセン、藤田浩之、崩落地点にてなんとか生存
*藤田浩之のクラスメートが乗っていたバスは水没
最初のころ書きかけていた話を改変して投下。
磨り潰したり水没したり、余裕で死者多数なので、当時は投下を諦めました。
なんで最初から何でもありでやらなかったんだ?
書き易そうなネタなのに。
489 :
名無しさんだよもん:04/09/23 19:56:16 ID:MM8trBgU
>>484-486が投下されてから3日たつが、静かなもんだな。
「キャラが死ぬと荒れる」とか議論してたアフォどもの弁解を聞きたいところだ。
gj
>491
おめでとうございます!
あなたはこのスレに残った最後のNG厨です!
我々はあなたの粘り強い厨活動を讃え、表彰させていただきます!
表 彰 状
491殿
あなたは永年にわたりNG認定活動に精励され
当スレッドの非建設的展開に寄与されましたので
ここに表彰いたします
平成十六年九月二十三日
葉鍵的絶体絶命都市 スレッド一同
生きてたんだな、まだ投下されるとは思わなかったが。
重複は
>>472ルールの適用なら関係ない。
NGNG騒ぐ事ほど馬鹿馬鹿しいものはない。
話はよく雰囲気出てると思うよ。
誰が死んだか確定してない所も上手いが、最初は死亡話に敏感だったから
見送ったのは正解だろうね。
地面に踏ん張って保守だ!
保守
カウボーイハットに鼻めがね、背中に風呂敷、常にルーペを持っている。
そんなカッコの浩平がいろんなところにぶら下がってる図が浮かんだ。
ヒロイン達と再開した時になんて言われるか。
感動的な再会を夢想する
鼻眼鏡をつけた自分 おっと吹き出しちゃいけない ぶらさがり
カウボーイハット 投げ縄 早撃ち 無法者
ぶらさがる俺に惚れちゃあ火傷するぜ
風呂敷つけてどこ行くの 崖でも海でもいってらっしゃい
どっこい逝けない ぶらさがり
【執事コンパス】を手に入れた。
取った瞬間「喝ぁぁぁぁぁぁっ!」と一喝された。
【執事コンパス】
来栖川家執事「長瀬源四郎」
愛のニックネームは「セバスチャン」
SS期待保守
どれでもいいから続きマダー?
2が出るまでお休み
504 :
名無しさんだよもん:04/10/14 20:49:04 ID:lkCs+9UA
┌──________________________──┐
│ \.. 2CHバニラ アイスたっぷり、うまさ大満足age!!. / │
│ /. . \ .│
│ \ ____ . _ ___ . . / │
│ /. ∧_∧ | | __| |_ | | \.....│
│ \. ( ´∀`)  ̄| | ̄ ̄ | |  ̄| | ̄ ./....│
│ /. ( ) | ̄  ̄ ̄|  ̄ ̄| | ̄ | ̄  ̄| \ │
│ \. | | |  ̄| | ̄ ̄ / /  ̄| | ̄ . ./. ..│
│ /. (__)_) |  ̄ ̄| / / | ̄  ̄ | \ │
│ \  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ./. .│
│ /. 希望小売価格<税別>100円 種類別ラクトアイス ..\ ..│
│ \.. /.. .│
└── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄──┘
505 :
名無しさんだよもん:04/10/24 09:27:29 ID:od1CMm1t
不謹慎ながらもネタ期待age
死ねよw
507 :
葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :04/10/26 21:58:53 ID:iZCXaCmO
____ ____ __/_ ー | ヽ
_|_ |、 /_l_  ̄ ̄| ̄
人 | ヽ. / | . | 」 ├ |
/ \ | | ⊥!ノ \_/
続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
509 :
名無しさんだよもん:04/11/14 19:37:10 ID:mN7yDEnT
無い
510 :
名無しさんだよもん:04/12/01 22:23:10 ID:ScrWtKvZ
有る
511 :
ポストマン ◆mGZfoq5fBY :04/12/24 17:17:33 ID:X5Q3YZR/
1000スレ突破記念火気庫ヽ( ´∀`)ノ ボッ
リ
513 :
天空の終焉:05/01/14 23:00:53 ID:24LIzPKN
カタカタカタ……
「いやあ、それにしても見事なシュミレーターですよね」
「全くだ。まるで実写を見てるように各地の情報がわかるもんな」
「最近の3Dは進んでますよねえ」
「全くだ」
「僕らが指示してないところから壊れ始めるんですもんね」
「失敬な。俺はミスなんてしてないぞ。それに基幹部分は既に上の人たちが
作ってて、俺が調整してるのは画面のデザイン部分だよ」
「じゃあなんでクリックしたところと違うところから倒壊が始まってるんでしょうか」
「それはほら、アレだ。ファジー機能ってヤツだよ。便利だな」
「凄いですねえ」
「全くだ」
ここは葉鍵新ビルの最高層。
彼らは葉鍵の新時代をになう災害ゲームの開発中である。
「このフロアって広いですよね。なのに僕達しかいないんですよね」
「貸切ってヤツだな。実に豪勢じゃないか」
「すぐに他の人員を回すからって言ってたのに、全然来ないですよね」
「忙しいんだろ」
静かな室内でカタカタとキーボードを打つ音が響く。
「そろそろキーボードも打ちにくくなってきましたね」
「ああ」
「仕事、やめちゃいますか? 部屋がこんなに傾いてるからマウスも落ちそうですよ」
「何をいう。困難と不可能の間には大きな壁があるぞ」
カタカタとキーを打つ音が続く。
514 :
天空の終焉:05/01/14 23:01:40 ID:24LIzPKN
「さっきから揺れてますよね」
「高層ビルだからな。風で揺れるものらしいぞ」
「音も…結構してますね」
「高層ビルだからな。風の音がすごいんだろう」
「なんか、部屋全体が洒落にならないくらい傾いてきてますよね」
「高層ビルだからな。最新機構なんだろう」
カタカタとキーを打つ音が続く。
「僕、ここに来る前に専務と大喧嘩しちゃったんですよね。迂闊に
T橋さんのことを口に出しちゃって以来、気まずくて」
「何を言う。俺なんて偉いさんと殴り合いの喧嘩になったぞ。ひさやんの
話題を口にしちゃったからな」
「左遷になるかとも覚悟してたんですが、最新ソフトの開発で最新ビルに
いけるなんて聞いて、喜んだんですよねえ」
「俺もてっきりクビになるかと思ってたら、えらく好待遇で新配属されたん
だよなあ。きっと日ごろの行いがいいからだろうな」「僕、えらく多額の生命保険かけられたからびっくりしてたんですよ。それも
あらゆる自称に対応した生命保険。
受取人がしぇんむーで」
「ははは、俺も上司からだぞ。お互い会社から大事にされてるよなあ」
「このビルもすごい保険金がかけられてますよね」
「物を大事にすることはいいことだな」
「どちらも災害時も保険金が出るタイプなんですよね」
「至れりつくせりだ」
カタカタ、カタ…パタン
「そろそろキーボードも机からズレ落ちちゃいましたね」
「だな。USBで繋いでる予備のを使うか」
「なんで机に張りつくキーボードまで用意してるんでしょうね。僕ら」
「どうしてだろうなあ」
515 :
天空の終焉:05/01/14 23:04:26 ID:24LIzPKN
「このシュミレーター、まかりまちがって本物の風景がリアルタイムで
映ってる、なんてことないですよね」
「ははは、何を馬鹿なことを言ってるんだよ。3Dだよ3D」
「ほんとリアルですよね。」
「なんか赤くて厭なものまで映ってるしな」
「あとで現場検証でこれが僕らの犯行の証拠、とか思われたらヤですよね」
「なんせ各地をモニターしてるわ、倒壊シュミレーションやってるわ、怪しいもんなあ」
「本当の犯人を隠すために、別の犯人を仕立てる。
そういう考え方もできますね」
「それにうちの偉いさんが便乗、か」
「『証拠』が各部署に用意されてたらもっと最悪ですね」
「たとえば俺たちが楽しそうに殺しを見ている光景の映像が監視カメラに記録されてたりな」
「似た音声まで吹き込んでありますかね」
「俺らに自殺願望があって、都市を巻き込んで自殺劇をしたてた、なんて筋書き
だったら最悪だな」
「なぜかこの地を訪れるだろう観光客の名簿を手に入れて、その苦しむ姿を楽しむ、
とかの映像が記録されてるわけですね」
「遺書にはなぜか保険の証書が入ってるんだよな」
「よりによってあの上司を保険の受取人にして、ですか?」
「狂人の最後の良心がそれだった、なんて手紙が添えられてたらやりきれないよな」
はははは、二人の乾いた笑い声が室内に響く。
516 :
天空の終焉:05/01/14 23:05:12 ID:24LIzPKN
「なんで僕らの椅子ってこうも頑丈に身体を固定するようにでき
てるんでしょうね」
「そりゃお前、ビジネス用のマッサージ機能搭載の新型椅子の
テストを兼ねて、試用をだな」
「ずいぶん頑丈な電子ロックですね」
「まあな。
きっとマッサージの位置がずれないよう最新の工夫をだな――」
「外れませんよね」
Keyスクリプターの声に、Leafプログラマは窓の外の風景に目を向けた。
ふぅ、と呼気を吐く。
「空が、綺麗だなあ」
「ええ、反対の窓に映る濁流に目を背けなければ、こっちからは実に
綺麗な空が見えますね」
「この倒壊シュミレーションさあ。やっぱこのビルを仮に対応させるなら
この辺になるんだよな」
「そうですね。都市ブロックの連結が解けて、津浪が襲ってくる段階になると、
――このエリアの高層ビル群は、真っ先に外側に倒壊しますね」
「一番脱出困難な…不可能な、エリアだよな」
「ですね」
「地面、迫ってるよな」
「ええ」
カタカタカタ…
「ここ数日、何度シュミレーションしてみてもこのブロックにいた人間が生存
できる可能性が見つからないんだよなあ」
「僕は一つだけ見つけましたよ。奇跡が100個くらい重なれば脱出できるルートが」
「俺もこのエリアのセュリティを抜けるマスターコードまでは発見したんだけどな」
517 :
天空の終焉:05/01/14 23:06:46 ID:24LIzPKN
工島に押し寄せた津波の勢いは、揺れていたビルの最後のバランスを崩した。
巨大な建築物の塊が落ちる。
海に向かって。
構造欠陥により、最上階を直接海面に叩きつけるような角度で――。
「最後の書き込み完了。DVDにもMOにもマスターキーを焼いた。あとは俺らの無実
でも書きこんどくか?」
「本来ならここで逃げ出すつもりだったのになあ」
「……俺のほうは間に合わなかったよ」
「僕のほうの解析ツールも失敗です。
さすがにこの短期間でこのシートのセキュリティ突破は間に合いませんでしたね」
「コード用意してたのにな」
「最終日になってこの椅子だけコード変わるなんて反則ですよね」
相対速度の関係上、鉄よりも硬くなった海面にビル最上階が激突する。
「さよなら。貴方と仕事できて幸せでした」
「俺もだ」
【Keyスクリプタ・Leafプログラマ 生死不明】
【DVD、MO、USBメモリ、プリント紙その他、手当たり次第にデータ書き込み済。
彼らの解析した、この地区の最深部セキュリティ突破用キーコードその他が入っている】
乙カレー
× シュミレーション
○ シミュレーション
…
リ
522 :
名無しさんだよもん:05/03/03 21:15:42 ID:8+hbvdNE0
test
待
ほ
………よく生き残ったもんだよな、このスレ。
526 :
名無しさんだよもん:
保守あげ