で、どうすんだ?
道を示せっ!!
昔、あった大地震スレみたいなノリなんだろうな
確か人工島が舞台で、そこに住んでいた、訪れていた人が
大地震に遭って、安全な場所を探しながら救助を待つって流れだっけ?
プレイしたことないから分からん
11 :
名無しさんだよもん:04/07/17 00:21 ID:ZTl1OCPt
ネタ的には面白そうだけどねぇ
サヴァイヴァー国崎が俄然有利
とりあえず1は責任を持って方向性を示してくれ
14 :
名無しさんだよもん:04/07/17 02:33 ID:ZTl1OCPt
流し書きしてみたぞ
ガタガタ、ガタガタ
「う、あ?」
ガタガタ、ガタガタガタ
「う、うっとおしいな。もう少し静かに……」
――ゆきと!国崎往人!!おきろぉ!!
ペこ、ぺこぺこぺこ
「ん…なんだ一体、――ふぅ、眠みぃな…あぁ?ここは――どこだ、くっ」
目を覚ますと、側にあったガラス窓から容赦ない日差しが降りかかってきた。
寝起き直後の光に慣れきっていない目にはそれはまぶしく、頭がくらくらしてくる。
とても目を開けることができる状態では無かった。
しばらくすると、慣れて来たのか周囲の様子を見取る事が出来た。
どうやらここはバスの車内らしい。辺りの席には休日の家族連れ、カップルで賑わっていた。
楽しくやり取りをしている彼らは、この先に待っている何かについて期待に胸を膨らませ家族たちと、
ある人は幸せそうに傍らにいる恋人と語らいあっていた。
窓の外を見渡せば、海、海、海。――見渡す限りの青い海原が見える。
遠くには銀色に輝くビル郡、バスが走っているであろう橋の先に繋がっているであろう、
巨大な都市に見えるそれはおそらくこのバスが向かっている場所だろうか。
海の中に整然と立ち並ぶ姿はどこか未来都市を思い起こさせる。
「国崎往人!寝ぼけてないで少しはみちるの相手をしろぉ!!」
俺、国崎往人は、先ず初めに現在の状況を整理する事にした。
しかし、それは寝ぼけた頭には中々辛いものがあった。
隣にいるみちるが考えをまとめるのを邪魔するのも原因だが、何より昨日の夜
晴子達と今日のことを考えずに夜更かしをしてしまい、睡眠不足なのが原因だろうか。
何故か偏頭痛がちくちくと頭を突き刺すのがそれに追い討ちをかける。
このままでは、考えをまとめる事など至難の業だ。
ひとまず俺は手っ取り早く解決できる問題から取り掛かることにした。
「おまえは、少し黙ってろ!耳元でがたがたされると頭にひびく!」
「んにっ!や、やめろぉ。やめろってばぁ。ぬにぃぃぃ!!」
みちるの頭をむにっむにっと下方向に押し付ける。その顔が拉げるさまがどこか潰れたカエルに見えて面白い。
必死にそれを跳ねぬけようとする様子がそれを彩る。
とりあえず、みちるを黙らせる事が出来たし、落ち着いて考える事にしよう。
俺は昨日の事を少しづつ思い出していく。
――今日の早朝
――バスターミナル前
沢山のバスが所狭しと並んでいる。
目的地は…人工島。そう書いてある。俺たちが向かう先だ。
眠たげな顔でやってくる晴子。どこか足取りがふらふらしているのは気のせいだろうか。
「ふぅぁぁ、眠いわぁ。ん?居候?何やその顔は。あれぐらいでへこたれたんか?
根性の無いやっちゃなぁ。うちの若い頃はなぁ――」
早口でまくし立てたかと思うと陽気に笑う晴子の顔を、俺は恐ろしいものを見るような目つきで見ていた。
「……ばけものかおまえは。あれだけ飲んでその元気は、くっ!いつっ」
突然襲い来る頭痛。二日酔いだ。
昨日の夜、みんなでこの人工島に訪れる前祝いにパーっと飲んだのだった。
それが終わった時、俺の目にかすかに残っていたのは累々と並ぶ屍の山だった。
「残りの奴はどうした?」
「ん〜まだ寝てるわ。まだ時間もあるしな、あいつらも長旅で疲れたんやろうな。そっとしときや」
「――半分はお前のせいだろうが」
「ん?なんかいったか?」
渋い目付きを俺に向ける。――目が据わっている。
俺は蛇に睨まれたカエルのように沈黙する。こいつは…まだ酔ってそうだ。逆らわないのが無難か。
「俺は先に乗って置くぞ。俺とお前たちのバスは違うからな。現地で会おう」
そう告げると、俺は逃げるように目標のバスに向かう。
「先に行ってまっとれや〜〜」
満面の笑顔、晴子の見送りの声を背にバスに乗り込むと、
俺は痛む頭を癒すためにそのままの体勢で目を瞑り、眠りの世界に落ちていった。
――そう、俺たちはこの人工島に観光に来ていたのだった。
「いいかげんにはなせぇぇぇぇぇぇ!」
ヒュンッ!キ―――ン!
「―――っ!!がぁぁぁぁぁ――――!!」
横で抑えられていたみちるの叫びが聞こえると同時に、みちるの放つ必殺の一撃が、俺の股間に……直撃する。
男にしか分からない痛烈な痛みが俺の脳髄に染み渡り、全てを真っ白に染めていく。
あの体勢からどうやって……うぅ。くっ。
「おまえはなぁ!!お前にはこの痛みは分からないだろうが…こ、こいつぅぅ」
両手の拳を握り締め、みちるのこめかみに当てると、思いっきりぐりぐりする。
「うううっ!うめぼしはやめろぉ。あうあうあうあう」
涙目でこちらを見ながらイヤイヤする姿は、他の奴の目にはどう映っているのだろうか。
ふと、そんな事を思って周りに目を見やってみる。
そこにあったのは、年の離れた兄妹がじゃれ合っている様子を微笑ましく見るような
――そう、優しい笑顔だった。
俺は慌てて、みちるを離す。勘違いされたらたまったもんじゃない。
「国崎往人のアホォ!みちるの脳みそに傷がはいったらどうするんだよぉ!」
「お前の頭の中の味噌は元が悪いから大丈夫だろ」
「なにぃぉぉぉ。ふぅぅふぅぅ」
猫のように威嚇するみちるを見て、辺りから歓声が飛び交ってくる。
俺たちはいつもの日常と同じやりとりを、狭いバスの中で延々と繰り返していた。
辺りの目は俺たちに釘付けだったのは言うまでも無かった……
「おぉ――でっかいなぁ、あの上の方はどうなってるんだろ」
「――ああ、この窓からじゃ隠れて見えないが、何階建てなんだ?」
気付いた時には、既に人工島の上。
ふと、横を見ると先程見えていた、巨大なビルが直ぐ横にあった。
バスの窓からは角度的に最上部が見えず、まるで空の先まで突き抜けているような感覚を覚える。
俺が上に視線を向けているその時、隣にいるみちるの表情が陰る。
いつものみちるらしく無い表情に俺は違和感を覚え、言葉を投げかける。
「どうした、車にでも酔ったか?袋なら目の前にあるから、出したければいくらでもだせ」
「ちがうよ!――どうせなら美凪といっしょに見たかったよぉ。なんでおまえなんかと同じバスなんだろ」
「しょうがないだろうが。俺は良く知らないが、観鈴は人気スポットと言ってたしな、バスの席を取るだけで大変だったらしい」
「うーん、それになんだかここって――何だろう『いわかん』があるんだよ」
「――はっ?」
「よく分からないけど、何だかいやな予感が――するんだよ。みんなだい――」
ズズ…ズズズ
ズズガガガガガッ!
――――――――!!
みちるがその言葉を言い終わろうとした時
俺たちの視界、世界はぐにゃぐにゃと歪む。
聞こえてくるのは悲鳴。
あれだけ、笑顔と笑い声で溢れていた車内が一転して悲壮に溢れかえっていた。
まるで、コップの中を引っくり返したような騒ぎ。
バスの中はコップを掻き混ぜて、さらに掻き混ぜてぐちゃぐちゃにしたような状態になっている。宙を舞う荷物、そして人!
「みちる!!何でもいい。掴める物を掴むんだ!体を固定しろ!」
「う、うん」
みちるはガタガタと振るえながらも、目の前にある手すりを右手で掴み、このわけの分からない状態に必死に耐えていた。
――これは、一体…どういうことだ?
俺はこの状況を理解する事が出来ず、みちると同じように左手で手すりを掴み、
余った右手を――みちるの左手に重ねた。子供らしい小さな手を俺の手が包み込む。ほのかに暖かい。
「国崎往人〜〜」
頼りなげな、みちるの声が聞こえ、その瞬間、俺たちの視界は反転し、意識が遠のいていく。
……
…………
目覚めると、俺は道路の上で横たわっていた。背中には気休め程度に誰のものとも分からない服が敷いてあった。
周りを見ると俺たちの乗っていたバスが、見事に横転し道路の側に転がっている。
そして、周囲には廃墟……そういう表現が相応しいのだろうか。
あれだけ高かった建物は、軒並み倒れ伏し無残な姿を晒していた。
「!みちるは……あっ」
慌てて横を見ると、小さなみちるの寝顔が覗く。そしてその手はまだ繋がれたまま。
俺の手はしっかりとその手を握り締めていた。
様子をよく見てみると所々に手当てをした後があり、誰かが面倒を見てくれたことが分かる。
その痛々しい姿を見て忘れていたかのように、自分の体の様子を確認する。
「―――ちっ」
体を起こそうとすると、鋭い痛みが走る。
関節を痛めたのか、まともに動く事は出来そうに無い。
一体誰が介抱を…ん?人の声が聞こえてくる。
――ゆっくりと近づいてくる影が、傷だらけで横たわる二人を見つめていた。
少しでも活気付くといいなぁ(´・ω・`)
そんな願いを込めて
葉鍵的スペランカー先生スレッドはここですか?
>>20 GJ。
ところで、原作プレイしました?
してないけど、10を見れば大体想像出来るかなと
舞台背景も、どんなものがあるかも書いてるし
サバイバルまんまだなこれ。
24 :
名無しさんだよもん:04/07/17 07:29 ID:/SmhNv/U
なるほど。
新葉鍵村スレか。
乙
異世界キャラや昔キャラはどうなる
別の意味で葉鍵サバイバルの予感
登場キャラは、書き手が好きなものでいいんじゃないの?
ロワみたいに殺しあうわけじゃないし、ぽっと出もありだろ
原作知らないから、最後がどうなるか分からんけど
水を良く飲むよね
結構スリリングなところあったな
途中で逃げ出すこと出来たな
とりあえず即死回避しときますね
ロワ2でやれなかった、食料(水)問題ができる訳だが
――空気を読めれば
たくさん食べるキャラはやばい
33 :
名無しさんだよもん:04/07/17 16:06 ID:+3OW7qVY
誰か俺と一緒に企画に乗らないか?
一応作品書いたんだが…
書き手いない?
とりあえず晒したまえ、話はそれからだ。
作品を書いたのなら、まず掲示すること。
その作品が評判が良かったなら、自ずと賛同者が現れるだろう。
「自分一人でも、企画を引っ張って見せる」ぐらいの気概を示さないと・・・。
引っ張りすぎもほどほどに
某ラジオスレのように信者が駄目になるから
今投稿するのもあれなんで、ちょっと見直してからにするよ
協力はしてやりたいが葉のゲームほとんどやったことない上に
肝心な絶体絶命都市もクリアせずに売っちゃったからなあ
そもそも、そんなに知名度高いのか?
絶体絶命都市。
え?別に舞台だけ借りてやるもんじゃないの?
こういう企画って。
>>40 そりゃそうかもしれないけど流れとかあるじゃん
そこら辺の重要な設定がわからんと変な流れになっちゃうでしょ
どっちかというと、葉鍵大震災縮小版って感覚で考えてるんだけど
脱出というシンプルな目標があるし
対人関係がある人は、その人と一緒でなければ抜け出せないとか
いろいろシチュ思いつくけど
何だか俺だけ熱くなってるからちょっと頭冷やしてくる
ググれ。
話はそれからだ。
44 :
名無しさんだよもん:04/07/17 18:25 ID:88ejwOqP
絶体絶命都市って、調べてみたけど
ギャグゲーでもあったのかw
後半に行くほど笑いどころがあるっていったい・・
やるんなら舞台だけ借りた方が良?
あと、おまいら
はなしが進むにつれてドンドン服が破けていくって
マジですか(;´Д`)ハァハァ
45 :
名無しさんだよもん:04/07/17 20:57 ID:BGBg3CCA
∩(゚∀゚∩)age
―――気づいた時には、俺たちは瓦礫の山の中に埋もれていた。
「と、冬弥!げほっ。ごほっ。う、目が…埃だらけで何も見えないよ、どうなってるの?」
「彰…無事か。しかし随分と大きな…地震なのか?こんな揺れ…」
すっと視線を暗闇の中に向け辺りを見回すと、崩落で出来たのだろうか、無数のコンクリートの破片が散乱していた。
暗い闇の中に、足元にある非常灯の淡い緑色の光だけが闇を照らしていた。
停電…電源まで落ちているのか?
とても先程まで賑わっていた場所とは信じられない。
その様子に思考は混乱し、現実を受け止めるのに暫くの時間を要した。
清々しい晴れ模様の中、多くの人々がこの島にやってくる。
俺もそんな彼らのうちの一人。
久々のまとまった休日をこの遠い地。
人工島でショッピングや観光をするつもりでやってきていた。
良い天気…といっても俺のいる地下街では、それを確認する事は出来ないけど…
涼しい空調の聞いた通りを、人々が思い思いの表情を浮かべ歩いてゆく。
左右には煌びやかなショーウインドウ。所狭しと並ぶ商品達が、道行く客を取り込もうとその姿をアピールしている。
そんな店先をぶらりと一通り回り終え、俺は新たな地区に移動しようと地下鉄のホームで次に来る車両を待っていた。
「たまにはこんな『一人』もいいよなぁ。ふぅ〜っ」
のんびりと列に並びながら背伸びをする。
――冬弥の日常はとても平凡と言えるものではなく……と言っても
全ては浮気性の彼自身の責任であったから仕方ないのではあったが、
冬弥にはこのゆったりとした一日がかけがえの無い物に見えた。
しかしそんな一日は突然終わりを告げる。
伸びをして…運動不足なのか少しだけ眩暈を覚える。
俺はその場でぼ〜っと当てもなく周囲を見つめていた。
ぼんやりと何気なく、視線の先を動かしていると、隣の列にならんでいた大学生くらいの青年と目が合う。
穏やかな表情をしている、年は俺と同じぐらいなのだろうか。
その男は見た目には大人しそうな雰囲気でどこか良く見知った友人の姿と被る。
――よ〜く見ると、本当に良く似ていた。
向こうもこちらの怪訝な表情に気付いたのか、同じような顔で見つめていた。
次第にその男の表情が、怪訝な表情から、疑いの表情に、疑いの表情から驚愕の表情に変わっていく。
多分俺もそんな感じだったのだろうか、辺りの人がまた同じように怪訝な表情でこちらを見ている。意味合いは違っただろうけど。
「「あっ!!」」
「まさか…本当に?」
「あれ、もしかして」
「彰!?」
「冬弥!?」
そして同時にお互いの名前を呼び合う。あまりにも滑稽な出来事。
……何でこんなとこで出会うんだろうか。
「何でこんなとこにいるの?旅先で出会うなんて、どんな偶然なんだろ……あれ、由綺は一緒じゃないんだ」
「たまには一人で伸び伸びしたくなるものさ。察してくれよ。彰こそ、どうしてこんなとこにいるんだよ!」
その瞬間到着のベルがなり、ファーーーンと特有の音を立てながら車両がホームに滑り込んでくる。
二人の会話を強制的に中断させる。
俺がそれに乗り込むと、隣の列に並んでいたはずの彰がいつのまにか定位置についていた。
「はぁ〜気楽な旅も、こんなに早く終わってしまうとは…」
「冬弥?」
彰が不思議そうにそっとこちらの顔を覗き込む。
気づいたら隣で笑っている。俺たちはいつもこんな感じだった。
何だか恋人同士みたいで――――それはそれで激しく嫌だ。
俺たちは、いつものような他愛も無い世間話をしながら目的地に着くのを待っている。
「ん?何か引っかかると思えば忘れていた。さっきの質問。どうして彰はここにいるんだよ」
「えっ、ああ、うん。ちょっとね。テレビで見た美味しい茶葉を売ってる有名な店がこの先にあるんだよ。
今度エコーズで使おうと思ってねっ。あは、あはは」
へらへらと笑うその顔には一筋の汗が流れていた。
―――あやしい。わざわざこんな遠くまで普通買いに来るものだろうか。
「ふーん、そうか。それは楽しみだ。彰の入れる茶は美味いからな〜」
「うんうん、そうだよ。この旅が終わったら、うんとご馳走するから楽しみにしててよ。ああ、それよりさ…」
何だかそわそわしながら、話題を逸らそうとする。
―――絶対あやしい。
「そこまで、言うなら飲んでみたくなったな。それも今すぐ。その店はどこにあるんだ?」
「えええっ!!あ、あのさ僕が入れないと美味しく出来ないからさ…また今度にしないかな」
見え見えで、あからさまな慌て方が俺の好奇心をくすぐる。
―――何かがあるな。
もちろん一人も良いが、こういうのも悪くないかも。
「まぁ、俺も今は暇だし、たまにはぶらりと回ってみたい。別に見たらまずい物なんて無いんだろ?」
さっそく切り札を使ってみる事にする。のんびりとした彰には素早い攻めが効果があるだろう。
「う、うん。大丈夫だけど……って!あ、いや。大丈夫じゃない…かな。はっ、はははは」
焦りに焦る彰を見て、あの手、この手で攻めてみたくなる。
暫くそんなやりとりを続けていると彰の降りるべき目的地に到着した。
『俺達』は速やかに電車を後にする。
「――あれ…やっぱりついてくるんだ」
「まぁな。今日だけは俺は自由の身だから。好きな事が出きる。ならやりたい事をやるだけだろ?」
「うぅ〜分かったよ」
彰はしょんぼりとしながら駅の階段を登っていく、その背中に哀愁が漂う。
ん〜ちょっとやりすぎたか。これ以上はまずいよな…友人として、この辺で妥協するべきだろうか…
「なぁ、彰。やっぱり俺…っっな、なんだこの揺れ!!」
「地震!?」
俺が、彰に別れの声をかけようとしたその瞬間に『それ』は起こった。
―――そして、俺たちは一先ずあたりの様子を確認しようとする。
「とりあえず外に出よう。こんな地下に篭っていたら、余震で崩落したらたまったものじゃない!」
「うん、そうだね。―――心配だし」
「ん、何か言った?」
「いや、何でもないよ。急ごう」
二人は地上に向かって階段を上っていく。持っていた携帯の明かりを頼りにゆっくりと上に向かう。
奇跡的にも二人は重い怪我を負う事が無く擦り傷程度で済んだが、
行く手には無数の怪我人達のうめき声、泣き声が聞こえる。
そんな人々を横目で見ながら、二人は地上を目指してただ突き進む。
上に行くにつれて何故か次第に人の数が少なくなり…俺はそれに対して疑問を覚える。
「普通はみんな上に逃げるものだけどな…俺たちみたいに。どうなってるんだ?上に何かがあるのか?」
「分からないけど、この状況がただ事では無いってぐらいしか」
黙々と進みつづける、出口前と思われる階段の踊り場。
多くの人の息遣いが聞こえてくる。暗くて表情が見えないが…
俺は一つの事に気づく、ここは出口一つ前の踊り場。
それなら当然あるはずのものが無い。
「光が…見えない?この先が出口のはずだけど」
「とりあえず行ってみよう」
俺達は階段を上り始め…そしてそれを呆然と見つめる。
「な、何だこれ」
彰はそう呟くと、絶望したかのように地面に膝を着く。
地上への出口。
それは、崩落した岩屑で完全に埋まり…人間の力じゃとても抜け出せそうに無い。
そして、その下には―――潰れた何か。
見てはいけない…そんな心の声を無視し俺はそれに光を当てる。
…それは赤い液体を流し出す、潰れたトマトのような…肉塊。
ぴちゃり、ぴちゃりと流れ出る血が、階段を染めていく。
赤いそれが、次第に靴元にやってきて…赤く染め始める。
「う、あ、ああ!!ぐ、げぇぇぇぇ―――」
俺はそれを認識した瞬間、胃の中にあったものを吐き出す。
人間の死体。
それも完全に潰れてしまっている。
そんなものを見た経験などあるわけがなく、頭の中は真っ白になり思考は完全に停止しする。
生理的嫌悪感のみが体を支配し胃の中のものを排出することだけを命令していた。
「はぁはぁ、何で……こんなことに」
俺はふらふらとしながらも、壁に手を付き体を支えながら、その壁に体を横たえた。
「冬弥…大丈夫?……ははは、まさか僕たちがこんなミステリのような…
密室に閉じ込められるなんて思いもよらなかったよ」
絶望のあまりか彰もこんな異常な状況に苦笑いを浮かべていた。
「俺たちは…閉じ込められたのか…そうか」
時間が次第に二人に落ち着きと冷静さを与える。
もし、俺達が一人だったら…俺はこの事態を冷静に乗り越えられたのだろうか。
親しい友人は、心に安らぎを与えてくれる。
一先ずこの状況に対しての、打開策を二人で相談する事にした。
「まずは、出口の捜索――出口はここだけどとは限らないからな。
非常口があると思うんだが…さっき見た人たちがそれを探していないのが少し妙だな…
あとは、現在の状況を把握する為に情報収集。
これだけの被害だし外は凄い騒ぎになっているだろう、っ!そうだ携帯は…」
ぴぴっぴと手早く連絡を取ろうとするが――当然繋がるわけがなかった。
このような大惨事では、数日間はまともに繋がるとは思えない。
「……うん。そうだね。僕達以外にも地下にいる人達で助ける事が出来そうな人は助けないと…それに」
そう言うと、彰は険しい表情で地上の方を見ていた。
いつものなよなよとした彰らしくなく、その表情は男のそれだった。
「…やっぱり、誰か待たせていたのか?」
「こんな状況でばれる、ばれないも無いよね。僕はその人に会いに行かないと。それが目的でここにきたんだから」
だが、その道は閉ざされている。彰の目は立ちふさがる壁を苦々しく見つめて、そして視線を冬弥に戻す。
「冬弥、行こう」
「ああ……」
二人は地上の光を求めて、地下に下りていく。
【冬弥 目的無し】
【彰 待たせている人は不明。その人と合流する事】
俺が書けるのは、これぐらいかな…
53 :
名無しさんだよもん:04/07/17 23:20 ID:RiXhAK5o
一応職人降臨期待ageさせてくれ
地震の原因とかは明らかにしないでも大丈夫カナ?
>>22 …殆ど正解。スゲー。
>>44 マジです。
後半の死に方は既に自然災害じゃ無いし、
女子大生の服が破けます。
いろいろネタがあって面白いと思うんだけど…
>>44を見るとギャグっぽいって…まさか裏の組織とかあるの?((;゚Д゚)
災害サバイバルをやっていた筈なのに、気が付いたら企業の暗部だとかを探ったり
海坊主に狙撃されたりするゲームになっている。
へぇ〜
長瀬一族の陰謀。それを彰が止めると。
>>55 OOOで天井についているOOOをOOOに向かってぶち落としたりする災害ゲーム。
>長瀬一族の陰謀
ハカロワか。ラスボスは神奈?
>>58 感だからな。
銃で天井についてるシャンデリアを敵に向かってびち落としたりする災害ゲーム
_| ̄|○
いや、それはそれで面白くね?(後半のスパイスとして)
ハカロワと違うポイントはいつでも好きな時にぶち殺せるわけだが
情報を集めない限り、それは繋がらないわけだ
('A`)マンドクセ
>>60 オシイナ。
(・∀・)<ネタバレ シテイイナラ スルゾナドト イッテミルアク!!
とりあえず、あのゲームに嵌り全クリしたものとしての感想。
災害ゲームじゃない、以上。
とりあえず、随時作品を落としながら設定を話し合って決めていこうぜ!
基本的に序盤は上の作品みたいなシチュなんだろ?
普通の島と違うとこは、場所によっては地面がプレート状になってて
下手な事をすると地面ごと海面に抜け落ちるとか、水が重要だとか、服が剥けていくとかだろ?
パートナーの女の子に盛大にぶっかけして悲鳴を楽しむゲームだからね
始まった瞬間、出演者一同がバスからずり落ちて、
全員死亡エンド。
いや、マジで。
始まった瞬間死ぬキャラもいて良いんじゃない?
―――ある意味ロワと同じ
仮に岩切が混じるとギャグになっちまうな。落っこちたまま地上に上がる必要ねえし。
例えばだ、岩切なら他に同行者がいても黙って脱出するだろうな。
それでそのキャラの話はおしまい。
別に一緒に脱出する必要は無いんだから。
だけど、カミュとハクオロそれにアルルゥ、エルルゥがいたとしよう。
カミュは羽があるから脱出できるけど、実際にするだろうか?
ネタバレOKにしないか?他板のネタを使うスレでバレ無しってスレあるのかね。
どんなシチュがあるか分かれば知らない人でも興味持つ奴いるかもしれないし
俺はやってないけど、どんとこい。
本気で始めるのなら外部に元ネタバレも含めたスレッドを立てたほうがいいぞ。
後、生存者数とは異なる終わる目安も考えた方がいい。
でないと葉鍵サバの二の舞。
こう書いた所で・・・・無視されるときは徹底的に無視されるけどナーw
TrueEnd 真相の究明、解決。それに伴う政府による全員救出
NormalEnd 単独、あるいは単グループによる脱出
DeadEnd 略
HappyEnd 死亡フラグが立ったカップルが無事脱出する
修学旅行の自由行動時間、浩之は買い物疲れから通路奥の休憩コーナーに腰を下ろした。
「どっこいしょ……あ〜、疲れたぁ〜〜」
「ははは……浩之、なんだかおじいさんみたいだよ」
「うるせ、でだ……雅史、あかりと志保はどうした?」
「ああ、志保はさっき外に某有名音楽プロデュサーを見かけたぁ〜とか言って飛び出してったよ、あかりちゃんは向こうのぬいぐるみコーナーに居るみたい、ここでしか買えない限定品があるんだって」
「どうせ熊のぬいぐるみなんだろ……んで、財布の中身とご相談中か……貧乏性な奴め」
「せめて所帯じみていると言ってあげなよ」
「雅史、それフォローになってねぇぞ……」
「ん?そう?」
「志保のやつは……まぁ、今更か……バラけた時の集合場所はあいつも知ってるんだろ?」
「うん、公園の噴水前、分かりやすい場所だし大丈夫だよ」
「アクセに服にぬいぐるみ、女って生物はどうして買い物好きなのかねぇ……」
「浩之、お・ま・た・せっ!」
「ん?遅せぇぞ、あか……じゃない、綾香か?それにセリオまで……なんでここに?」
「お世話になります。藤田様・佐藤様」
「ん〜、決まってるじゃない、うちの学校もここが旅行先なのよ、んで、姉さんから話を聞いて浩之たちに会いに来たってわけ、でも、あんまり楽しそうじゃないわね??」
「まぁな〜、最新鋭だかなんだか知らないけどよ、要は単に島作っただけじゃん、金はかかったんだろうけどよ、見るものなんて海しかないし、買い物なら他所行ったほうがまだましだろ?施設見学なんて退屈以外の何物でもねぇ〜」
「あはははっ、まぁ〜ね〜、実はあたしも……んで、暇なんで遊びに来たというわけよ、せっかくだし中央塔にでも登ってみる?眺めは一見の価値ありって話しだしね」
「へ〜、どうする浩之?」
「ん〜、悪くないか……それじゃ、あかりを呼びに……ん?」
「どうされましたか、藤田様?」
「ん、今ゆれなかったか?……地震??」
「特に何も感じなかったけど?」
「いくらなんでも海の上で地震はねぇ」
「浩之ちゃぁ〜ん、お待たせぇ〜……あれ?綾香さん??」
「ちゃお〜、これから一緒させてもらうからよろしくね」
「あっ、はい、こちらこそ、よろ……うわわわっ!?」
ゴゴゴゴ……ゴゴゴゴゴゴ……
突然、建物全体を揺るがす揺れに全員よろめく……立って居られず、そのまま床にしゃがみこんだ……
「おっ、おい今の揺れたよな……ってか凄い揺れかただったぞ!」
「嘘でしょ、何の冗談かしら……まったく海の上だってのに……」
商品棚の一部が倒れるほどの揺れに一般の買い物客、店員達も驚き、周囲は徐々に騒然としてくる。見渡せば新築のはずの建物にあちこち亀裂が入っていた……
「ちょっと待って、みんな……まだ揺れが収まっていないっ!!」
「えっ?まだって……きゃぁぁぁぁ!!」
ズズズズ……ゴゴゴゴゴ……ガガガガ……ガラガラ……
雅史が声を上げると同時に更に大きな揺れが建物を揺るがす……頭上から天井の一部が崩れ落ち、埃が舞い上がる。周囲が突然暗くなる……電気が止まったのだろう。
あちこちから悲鳴とも怒号ともつかない叫びが木霊する。やがて、揺れが収まりだすと同時にあちこちから足音が響き渡った……建物に居た人々が一斉に出口に押しかけ始めたのだろうか……
「けほ、けほ……くそ、みんな無事か!?」
「えっ、ええ……こっちはなんとか……」
「よし、俺達も早く外に出るぞ……」
「待って浩之、あかりちゃんが……あかりちゃんが」
「!?どうした雅史、あかりがどうしたって!?」
雅史の叫びを聞いてそちらを見やる……辺りには瓦礫が散乱し、スプリンクラーから水が撒きちらされている。浩之の目に止まったのはぐったりと動かないあかりを抱きかかえる雅史……白い制服が赤くなっているのが見えた。
「っ!?あっ、あかりぃ〜〜!!」
「危険です、藤田様」
浩之があかりの下へ駆け寄ろうとした矢先、突然セリオに突き飛ばされた。何故と考えるまもなく目の前を突然壁が遮る……見れば防火壁が突然閉まり完全に通路が分断されてしまっていた。
「くそっ、なんなんだよ一体!!あかり、あかりぃ〜〜」
ガンガンと防火壁を叩く、焦りと不安だけが心を満たしていく……その時扉の向こうから声が響いた。
「落ち着きなさい浩之、意識はないけど彼女はまだ生きているわ……医者じゃないからよく分からないけど、あまりいい状態でもないと思う、とにかくすぐに手当てをしないと……そちら側から手動で開けられない?」
「っ!すまねぇ……やってみる…??」
ガガガガ……ガガガガガガガガッガガガガ…………
更に大きな鳴動、建物自体が大きく悲鳴を上げ辺りが崩れ始めた。思わず尻餅をつくがすぐに手動のレバーを探し出しまわし始める……
「!?……くそ、固てぇ、扉がさっきの振動で歪んじまったのか??」
「浩之、建物自体が危なくなっているわ……彼女の事も心配だし、こっちはこっちで何とかしてみる。あんたもそっちで何とかして」
「……くっ、わかった。綾香すまん、あかりのこと頼んだ……雅史、お前がみんなを守れよ」
「わかってる……浩之も気を付けてね。落ち合う場所は例の噴水で……」
「浩之もセリオのこと頼んだわよ……手なんか出したら死なすからね。セリオ、浩之のこと頼んだわね」
「了解しました、綾香様」
それぞれがそれぞれ動き始めると同時、更なる地響きが島全体に響き渡った……
書いてみたはいいが、イメージとしてはこんなもん?
絶体絶命都市やってないんで攻略サイトとか見て回って妄想しただけだからなぁ〜
買ってくるか、中古でいくらぐらいだ?誰か相場教せえてくろ
紙風船で中古1980円。
ちなみにPS2ソフト。
>>79 トンクス、今から逝って来るよ、2〜3千円なら安いもんだ
>>77 GJ!
TH組みは修学旅行ですか。
大災害って結構分断もやりやすい状況なのかもしれない。
いろいろあるけど上の他にも思いつくだけでもかなりあるし。
|-`).。oO(俺も買ってみようかな)
作品投下はGOODなんだけど、
何しろ状況が解んないと続きが難しい舞台だから。
これから書く人はちょびっとだけ位置とか配置とか詳しく書くようにしてね〜。
買ってきてプレイしてるんだけど、かなりネタにしやすいな
突然上から瓦礫が降ってくるとか、今まで歩いていた足場が消えていくとか
浸水するとか…(・∀・)イイ!!
今序盤だけど、横倒しになったビルの中を上に上に進んでるとこ
>>83 舞台は
>>10にあるマップを元にすれば良さげだね
地図が用意されてると書きやすそう
ちなみに中古で1280円だった(苦笑
舞台か〜確かにそのまま使わせてもらった方がいいのかな?
自分で書いててなんだが、デパートもあるし丁度いいのか??
ちょっと様子見……工事現場、死んだ〜〜
>>84 後々キャラが増えてきた時に、
配置とか共通のマップとかあるとかなりやりやすいからね。
単純に東とか西とかで表現しようとすると、
具体的な位置を見失ってメチャクチャになってきてしまうし。
どんどん崩壊していくステージなわけだから、
どこの何が壊れたかとか、結構重要だと思うんだよ。
というわけで
>>10のMAPを参考にして位置を考えていくと良いと思いまーす。
二人は出口に向かって駆けて行く。
先程まで綺麗に並んでいた商品は、地面に散らばり
逃げて行く人々に踏まれ、無残な姿を晒していた。
「エレベーターは…あれか!ちっ邪魔だな」
人だかりを避けながら、エレベーターの前に駆けつける。
パチ、パチパチ
ボタンを数回押すが案の定無反応だった。
「藤田様、このような地震の時にエレベーターは危険です。それに」
「あぁ、動かないのは分かっていたが一応な、先ずは外にでないと」
「そうですね。あちらの非常口へ。
このような大きな地震の時は大抵火災も併発するものですから、
建物の中にいる方が危険でしょう」
「よし。下に下りるぞ…うおおっ!」
グラグラと揺れる地面。二人が会話している間にも余震は続く。
断続的に起こる地震が人々の足を止める。
「地震ってこんなに頻発するもんか?そうだ!セリオ。情報!」
非常口の方に移動しながらも、浩之は現在の状況を把握しようとする。
衛星とリンクしているセリオに一先ず今の状況について尋ねる。
「調べてみます――
『この首都島直下において中規模の地震が発生。マグニチュードは6。
念の為に沿岸部にお住まいの方は津波に警戒してください』
…まとめますと、以上が現在入手可能な情報です。
まだ地震が発生して直ぐですので、詳しい情報は分かりかねます」
「はぁ!?んな訳ねぇだろ。これだけの揺れでマグニチュード6かよ!?っ!」
ぐあああああああぁぁぁぁん、がらがらがら……
激しい音。工事現場でもこんな音はしないだろう。
まるで――建物が倒壊し、潰れていくような音だった。
同時に強い揺れが二人を襲い、浩之は地面に手を付き体を支えるのがやっとだった。
セリオはバランスに優れているのか、そこまでの影響を受けていない。
「う、うるせぇ耳が……どう考えても大地震の類だと思うが。今の音はまさか…な」
「判断するには情報が少なすぎますが…何れにせよここを離れない事には、危険なことには変わりがありませんし」
「ちっ、そうだな。あかり達は…大丈夫だろうか」
二人は非常口にたどり着く。扉を開けると外の景色が広がっていた。
浩之の目にそれが飛び込んでくる。
「マジかよ……うそだろ?」
正面のビルは火災なのか、ところどころから煙を上げている。
道路には逃げ惑う人々、そして側には…先程の音の原因なのだろうか
巨大なビルが文字通り横たわっていた。
「下方より煙が近づいています。急いで避難を」
「ん、ああ。って下からかよ!?降りていって大丈夫なのか?」
「どうやら、下方では火災が起こっているようです。
この場合は……確か隣の建物への連絡通路があったはずです。そちらに向かいましょう」
「さっき通ってきた道だな。確か五階だったか?ここが四階だから上か」
そう告げると浩之は非常階段を上り始める。後ろからセリオが確かな足取りで付いて行く。
(俺にはセリオがいるから大丈夫だが、あいつらには……くそ、雅史頼むぜ)
苦い表情をしながらも、二人は上に向かっていく。
【浩之、セリオ 連絡通路を使い、隣のビルを目指す】
とりあえずセリオと浩之を繋いでみた
取り合えず、現在の所登場している人物の現在位置を
>>10を参考にまとめてみた。
【みちる、国崎】 バスは人工島に入ってからあまり時間は経ってないだろうし、倒れたビルが見えると言うところから、橋の近く「静寂の町」と題された辺りかと。
【彰、冬弥】 地下らしいので、「崩落する地下街」に居ると思われる。
【雅史、綾香、志保、あかり】 ショッピングモール内の様。「デパートの最後」と題された辺りかと。
【浩之、セリオ】 上記のデパートから出た所。中心部のビル街に足を踏み入れているかと。
つっこみ歓迎。つーか、ゲームは序盤チョロっとやっただけなので…。3D酔いか知らないけど、やってて気持ち悪くなって途中で放り出してしまった…
乙。
セリオが本領発揮してるな。
面白い役どころになるかも。
サテライトシステムが災害のせいで役立たずになって、
冷静沈着(っぽく見えるだけ)無表情だけど、HM12型よりどじっ娘になるセリオたんハァハァ…
サテライトシステムが、役立たずになるかは別の書き手に任せた
連絡通路の先で、またトラブルかどうかも任せた!
リレーはこういうのが面白いよな
95 :
名無しさんだよもん:04/07/19 00:23 ID:h2IdDvOj
期待hage
この話で、出るキャラって
1.観光客、仕事等で訪れている人(非住民)
2.住んでいる人、職場がある人(住民)
3.この島の構築に関係している関係者
この辺りか
カラン。
火バサミで拾った空き缶を拾い上げて、左手に持ったビニール袋に入れる。他の空き缶とぶつかって、そんな音が聞こえた。
「ふぅ…」
汗をぬぐい、声を漏らす。だが、そんな声は辺りには聞こえない。辺りには、あちこちから笑い声、言い方は変かも知れないが楽しそうな悲鳴、軽快な音楽が周りにはあふれている。
「楽しそうなこって」
自分の横を通り過ぎて行ったカップルを一瞥して、彼…住井護はボヤいた。
ここは、人工島にある遊園地。彼は、この遊園地にアルバイトに来ている。土曜日曜と泊り込みの短期バイトだ。今日はバイト最終日の日曜日。仕事の内容は、園内清掃及び荷物運搬だ。
「何で俺、こんなことしてるんだろう」
フランクフルトの木串を拾い上げ、ビニール袋に放り込む。それと同時に、ため息を吐いた。
「俺はそこまで金が欲しいわけでもないのに…折原め」
ぶつぶつと文句を言いながら、単純作業にいそしむ。遊園地のイメージキャラクターがプリントされたTシャツに汗がにじんだ。
事の起こりはこうである。そう、つい6日前の事だった。
「なぁ、住井」
休み時間、授業で使ったノートを机に仕舞っているところに、悪友である折原浩平に話しかけられた。
「ん、どうした折原?」
「突然なんだけどさ、今週の土日、バイトしねぇか?」
唐突な申し出に言葉がつかえたが、気を取り直す。
「バイト? しかし急だな」
「あぁ。人工島って知ってるか?」
「…そりゃ、知ってるさ。ちょっと前に出来た、人工の島だろ。遊園地とか、ショッピングモールとか観光地もあれば、普通に企業ビルとかも立ち並んでるんだっけ?」
「そ。それでさ、由起子さんの勤めてる会社が、人工島の中にある遊園地のスポンサーなんだよ」
そこで、一泊おいて含み笑いをもらす。
「で、その遊園地。今人手不足なんだってさ。取り合えず、代打要因で派遣会社に依頼したらしいんだけど、手違いで人数が足りないんだってさ。…それで」
「お前にお声がかかったって事か?」
「そういう事。由起子さんにさ、俺のほかに後一人ぐらいつれて来いって言われて、声かけたわけ」
カラカラと、楽しそうに笑いながら言った。
「取り合えず、平日はその足りない人数でやりくりするらしいけど、流石に賑わう土日はきついんだってさ」
98 :
名無しさんだよもん:04/07/19 00:50 ID:NTOxqrZe
「…ちょっと待て。泊り込みか?」
「そうなるな。ちなみにバイト代は1日1万円。2日で2万だ。学生バイトとしては破格だろ?」
確かに割がいい。結構な収入になるのだが…。
「最近金欠でさー。なぁ、一緒にやろうぜ!」
背中をバシバシと叩きながら言ってくる。
「でもなぁ、俺はそこまで金欠ってわけでも…」
「職場には可愛い女の子が一杯らしいぞ」
畳み掛けるように浩平が言った。思わず身を乗り出す。
「何っ!?」
「職場的に、やっぱり女性職員も多いからな。上手くいけばお近づきに…」
「乗ったっ!」
即答だった。住井護、彼女居ない暦17年。男の悲しい性だった。
「騙された」
結論としてはその一言に限る。確かに、女性職員は多い。ただ、彼のように清掃や運搬をやる女性はいない。居ても、おばさんばかりだ。若い女性職員はショップや乗り物の添乗員を担当している。お近づきになるチャンスなどあるわけがない。
「…考えればわかったことなのに」
大きくため息をついた。土曜日の午前中に、その事実を悟り、それから先は開き直った。仕事を頑張ってバイト代を上乗せでもしてもらわないとやってられない。
「よう、頑張ってるか」
ため息をつきながら仕事をする住井に、声がかかった。この状況を作り出した張本人である。
「……騙したな騙したな騙したな」
恨みがましく呟く。浩平は、頭をかきながら、この遊園地のマスコットキャラクターが入ったダンボールにもたれかかった。台車でここまで運んできたものだ。
「そう言うなよ。女性職員は確かに多いだろ?」
そう言われるとグウの音も出ない。
「ったく、お近づきになるチャンスがあるんだよ」
ぶつぶつと不平をもらす。それでも、ごみ拾いの手を休めない。
「そう言うなよ。今夜、仕事が終わったらチーフがメシに連れてってくれるって言うしさ。もしかしたら、女性職員もくるかもよ?」
「…ホントかよ」
これまでの経緯を考えると、用意には信じられない。
「任せとけって。俺がチーフに頼んどいてやるからさ!」
また、バシバシと住井の背中をたたきながら浩平が言う。
「ったく、彼女さんに…」
言いつけるぞ、と言葉を続けようとした瞬間だった。
ぐらり
地面が揺れた。
「…地震?」
浩平が呟いた瞬間だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。
低い唸り声のような音が響いた。地面が激しく揺れる。
「どわっ!」
浩平が、その場にひっくり返る。住井もバランスを崩してしゃがみこんだ。
「折原! 頭を隠して伏せろ!」
そう叫ぶのが精一杯だった。それからは、悲鳴と地響きの音で何も聞こえなかった。
「…生きてるか」
「なんとかな」
どれぐらい時間が経っただろうか? それほど長時間は経ってないはずだったが、二人にとって永遠とも言える時間だった。
「…うわっ」
浩平が声を漏らす。あちこちは、地獄絵図だった。血を流して倒れている人間。体が変な方向にねじれて倒れている人間。立っている人間達も、パニックに陥っている様で右往左往している。辺りは先ほどと違った悲鳴――恐怖におびえる悲鳴だ――にあふれていた。
「…おぇ」
住井が見たくはない物を見てしまったのだろうか。吐き気に耐えている。
「取り合えず、いったん事務所に戻ったほうがよさそうだな」
浩平も、吐き気を押さえながら言った。
「…いや、そんな悠長なこと言ってられないみたいだぞ」
住井が引きつった声を漏らす。浩平が、顔を上げてそちらのほうを見た。
「…マジかよ」
恐怖に、体が震えた。数百メートル先に水が見えた。低い唸り声を響かせながらこちらに向かってきている。
「鉄砲水って奴か」
場にそぐわない、間抜けな声を漏らす浩平。1秒だろうか? 2秒だろうか? 沈黙が流れた後、
「走るぞっ!」
住井が叫んだ瞬間、二人は逆を向いて走り出した。
【住井護 バイトで人工島に。所持品:遊園地のスタッフジャンパー、スタッフTシャツ。火バサミ】
【折原浩平 バイトで人工島に。彼女が居るらしい(誰かは不明)。所持品:遊園地のスタッフジャンパー、スタッフTシャツ】
【現在地:
>>10で言うところの、「沈みゆく遊園地」】
リアルタイム津波キタ━(゚∀゚)━!
乙!
まぁ、最初だしageて人集めた方が良いんじゃない?
気にすんなっと
結構盛り上がってるなぁ
必要なら外部掲示板を用意するけどいる?
ゾリオンのとこを間借りする感じだけど
一応どんなものか知らない人に基本的な説明を
○舞台は海の上にある、最先端の新工法によって建設された人工島(名前未定?、原典では『首都島』)
○そこに突如地震(規模不明)が襲い掛かる。次々と倒壊していくビル郡、
隣にある空港島との間にある連絡橋も所々が抜け落ち、とても利用できるものじゃなくなる
○余震は基本的に常に起こっている(島の構造上の問題だろうか?)それに伴って常に下のような危険がある
○陥没する地面、崩壊して倒れてくる建物(例えば高速道路)炎上する車、降ってくるガラス、瓦礫、etc
○沿岸部から徐々に浸水していくので、活動範囲はどんどん狭まっていく
○島のところどころには、水源があるが、泥水や汚染された水が出ることもある。基本的にサバイバル状態
○一番上の項目に関係して、組織による陰謀がある
安全な地を求め移動し救助を待つか、自力で何とか脱出するか
怪我をしている人、困っている人を見て、進んで人々の救助に向かうか
真相を暴くために情報を集め、協力して組織に立ち向かう
キャラ次第で選択が違うと思われ
…こんなとこか
>>10を参照すれば、一発でどんなのかは分かるはず
このゲームは、ありえないけど、ありえるかも…、というスレスレの部分を綱渡ってるからこそ映える。
簡単に言うと設定とキャラの行動があやうい所で、しかし一貫しているのがいい。
(災害時ね、最後の方はちょと強引に話を進めてる感があった…w)
もし葉鍵キャラでやるなら、ぜひオリ設定みたいなのは入れずに、
(例 いきなりひろゆきちゃんが銃のスペシャリストになったりとか、狂いそうも無い奴が突然狂ったりとか)
そいつそのままの性格をベースに書いていってほしいな。
別に誰かを殺さなきゃならない、というリスクやルールは無いのだし、
原点に立ち返って(w、同一設定上に集まった、別々の作品間のクロスオーバーとしてリレーして欲しい。
>>最先端の新工法によって建設された人工島
メガフロート?
>>103 …いや、それどんな二次創作でも基本だろ
最後の方には同意
>>104 構造的にはえばーじゅうななっぽ?
詳しくは判ってない、つか、情報が色々錯綜していて、結局何が原因で沈んだのか、直接の原因は、
『あやしいなァ…』と感じるくらいではっきりとは明言されてなかったような気がする。
利権とか色んなものが重なって、システムが未完成のまま、
つまり、沈没する事がほとんど決定しているような状態のままに計画を進めて、
結果沈んじゃったよ、というものだったかと。
要するに『新技術という名目で海上に建設物建てると、必ず沈没する馬鹿一』
を忠実に再現したものだよ。
そこに、利権とか人間関係の暗黒面とかを含ませて奥行きを出し、さらに何より死ぬシーンの面白さと死に方の種類の豊富さで、
一部の人には好評だったゲームがこれ。
レールが壊れ、ずり落ちかけたカーテンの隙間から日差しが入り込む。
眩しい朝の光は、大地震の爪痕を容赦なく二人に見せつけた。
棚の上のテレビは元の位置から数メートルの床の上に落ちていた。
天井の照明は奇妙な形に砕け、壁にもひびが入っている。
その上、ユニットバスの水道管が壊れたらしく、そこから水が流れていた。
奇跡的にも無傷だった北川と香里は、ベッドの上で呆然と部屋の中を眺めていた。
「な…なに…?さっきの…」
「地震…だよなぁ…。馬鹿みたいにでかい…。おい、怪我はないか?」
「私は大丈夫よ…かすり傷もないみたい。運がいいわね…」
「ひえ〜、部屋の中滅茶苦茶だな…」
「ね、ねえ…どうするのよこれから…。…きゃ!水よ!見て、北川君!」
「おいおい、やばいじゃねえかこの部屋…。一旦廊下に出ようぜ…」
「そ、そうね…外がどうなってるのか知りたいし…」
「おいおい、服!服!」
「え…? きゃ!私、裸!」
「ちょっと待ってな…今服持って来てやるよ」
北川はベッドから床に降りようとしたが、床は既に1cmほど浸水していて、その中に多数の欠片が転がっていた。
まずスリッパを探さなくてはならなかった。
二人はそそくさと着衣しながら、互いにぼやきあった。
「まさかこんな事になるなんてね…」
「全くだぜ…。本当だったらさ、目覚めの一発とかやってみよーかなー、とか思ってたんだよなぁ。
ほら、まだやったことなかったから」
「北川君がそんな不純な事考えてるから天罰喰らったのよ」
「よく言うぜ。美坂だってノリノリだったくせにさ。昨夜だってあんな大声上げて、おまけに俺の身体に爪食い込ませt」
最後まで言う前に、顔を真っ赤にした香里の平手打ちを喰らう北川だった。
二人でいる安心感のせいか、軽口を叩き合う余裕が出てきた。
「あの二人…大丈夫かしら…」
「大丈夫…だと思いたいよな…」
「名雪…ちゃんと起きてるかしら…」
「いや、さすがに起きてるだろ…いくらなんでもこの状況じゃ…」
「本当にそう思う?」
「…ちょっと自信がなくなってきた…」
最近新しく建設されたこの人工島に遊びに行こうと持ちかけたのは北川だった。
巨大遊園地やコンサート会場、テーマパークなど、遊ぶには事欠かない場所であった。
もの珍しさから、祐一、名雪、香里は即座にその提案に乗った。
だが、野郎二人は、明らかに不純な事を考えていた。
案の定、チェックインを済ますとすぐに、ダブルの部屋を二つとってあるから、
祐一・名雪、北川・香里のペアで泊まる、と宣言してきた。
名雪と香里は思いっきり呆れてみせたが、十分予想はしていたので、特に反論はしなかった。
というか、多少期待してたとこもあったのだが、さすがにそれは口に出来ない。
かくして、なにが本来の目的なのかわからない、エロティックに満ちた観光が始まった。
…筈であった。
廊下に出るドアは、揺れのせいで壁が歪んだ為か、なかなか開かなかったが、
何度も蹴りを食らわせ、ようやくドアを蹴破り、廊下に出た。
状況は二人が予想していた通り、かなり危険な状況だった。
部屋の中と同様、壁にも天井にも、何本かのひびが走っていた。また、破片が何枚か剥がれ落ちている。
左右に眼を向けると、鉢植えと一緒に自動販売機が倒れていた。揺れの勢いで数メートルほど飛ばされたらしい。
倒れてる人の姿は見なかった。少なくともこの階では怪我人はいないらしい。
そして、妙に静かだった。他の部屋の人はどうしてるんだろう?
「ねえ…どうすればいいの…これから…」
「とにかく二人を探さなきゃ…」
「北川!」「香里〜!」
二人はどきりとして、声のほうに勢いよく振り向いた。
声の主は、思ったとおり祐一と名雪だった。ただ、二人とも無傷ではなかった。
名雪は、恐らくかすり傷であったが、手の甲から出血していた。
祐一は額から血を流している。傷口の大きさははっきりしないが、流れてる血の量は決して少なくなかった。
北川と香里は息を呑み、祐一と名雪に詰め寄った。
「お、おい、相沢!大丈夫かよ!何だよその額の傷はよ!」「名雪!大丈夫?どこか怪我とかなかった!?その手の傷は?」
しかし、この二人以上に祐一と名雪は冷静さを失っていた。二人ともうっすらと涙を浮かべながら抱きついてきた。
「北川〜!無事だったのかよ〜!良かった〜!良かったなお前〜!」
「か、香里〜!わ、私…てっきりもう…駄目かと…香里〜!」
その二人の有様に、かえって冷静になってしまった。
「全く…こんな事になるとはな。ついてねーや」
「大怪我しなかっただけ運が良かったがな…俺たちはな」
「このあたりは特に怪我人とかはいないみたいだけど…」
「向こうで一人死んでるよ…」
「天井から瓦礫が落ちたらしくてな、それに頭を潰されてた…」
「それに外もところどころで燃えてて…多分あちこちで火事になってると思うよ…」
北川と香里は全身から勢いよく血の気が引くのを感じた。
「俺たち…本当に運が良かったんだな…」
「とりあえず、これからどうしたらいいのかしら…」
「とにかく外に出ようぜ。ここにいても始まらない」
「そうだね…でも階段…大丈夫かな…」
「誰かラジオとか持ってる人いねーかな…外がどうなってるのかわかるのに…」
「それに、他に怪我してる人とかいたら…助けないとね…」
結局のところ、四人とも、この大災害に直面して、何をどうすればいいのか全くわからなかった。
とにかく外に出る。それからどうするのか?具体的なことは誰にも思いつかなかった。
激しい困惑の中、四人の脱出行が始まろうとしていた。
【相沢祐一・水瀬名雪・北川潤・美坂香里 遊園地に行く為に人工島に。所持品:目立ったものはなし。】
【現在地:
>>10で言うところの、「沈みゆく遊園地」(付近のホテル)】
あ〜、そろそろ書き手もボチボチ来た〜〜!!
今後の参考程度に決めたいんだが最初の地震が起きたのは朝10時ぐらいにしておく?
確か元のゲームじゃ正午過ぎ
12時何分か、確か正確な時間があったような
それでいいんじゃない?
原作で首都島が沈んだ原因は、きちんと判明してるよ。
ネタバレになるので原作プレイしたい人は読まないでね。
首都島の管理者は昔、家族をある災害(というか、故意の事故だった)によって失っている。
その原因となった現議員を激しく憎み、その復讐のために、首都島崩壊を企てる。
2001年に首都島の建設開始、数年の後、首都島は完成し、2005年の6月を迎える。
ここまでは前置き。
崩壊の直接の原因になったのは、下水道を流れる水。
島とはいえ、首都機能を働かせるためには人がいるし、
そのための生活廃水も大量に必要になってくる。
この大量の下水が、崩壊に利用された。
もともと首都島は巨大な多角形が密集する形で形成されており、
構造的に脆い部分が意図的に作られていて、そこに下水の圧力を加える事で、
瞬間的な振動、地震のような現象を起こすに至った、というわけ。
で、島を形成するパーツは、島の沿岸から次第に切り離され、
海に沈み、街には亀裂、浸水が著しくなり、次第に島そのものが海に飲み込まれていく。
そんな大質量が海に沈没すれば、当然それだけの水が押し出され、元に戻ろうとする。
それが津波の正体。これはゲーム後半になるほど酷くなる。(中くらいのビル一個分ほどの高さ)
津波によって残りの都市部は水没し、首都島は晴れて沈没完了。
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(⌒ヽー゙ ....::( ..::....... .__人.....::(Д` )< ぼうや、ここは危ない!
_ノ⌒ヽ Y⌒ヽ;;:::::ウエーンコワイヨママー/ ヽ \さあ早くこっちへ!
___( ゙ ....:::..... Y" ∧_∧ // / |
// ll__ヽ_::::::::::::::::::::::::::::::ヽ....( ´A`)/// /L__つ
「 ヽO≡≡O:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ つ _(_ノ ( V
゙u─―u-――-u 人 Y /\ \
し'(_) _ノ ./ > )
/ / / /
し' ( ヽ
ヽ_)
まぁ、そうだけど、だからなんだ。
暇つぶしに原作準拠の平面図作ってみたんだけど、どっかに上げるとこある?
ここでいいんじゃない?
地図は最初期。
ちなみに、南北に走る道路は、西から順に睦月通り、如月通り…と続いて、
中央を遮るみなづき運河を挟んで文月通り、葉月通り、以下、最東端の
師走通りまで。
東西に走る道路は、南から鏡通り、鶯通り、蓬通り、桜通り、柏通り、安倍川通り。
それ以北は不明、適当に餅の名前をつけるのが吉かと。
デパート島を貫いているのが柏通り。
空港島は南側に。
原作準拠なら、そんなところかな。
>>117 トンクス、参考にさせてもらうよ……地形が変わったりすることは暫く考えん方がいいな(´Д`;)
>>117 GJ!地図が無い人には分かりやすいな
画像は保存しておくんで、必要ならアップするよ
とりあえず俺は112をあぼ〜んして、必死にプレイ中だったり(苦笑
友人にやらせると面白いぜ、このゲーム。
…特に死ぬとき、な。
なんか、難しいこと言われてサッパリなわけだが、…。
そもそもゲーム自体にMAPあるんだし親切に展示しなくてもよくね?
このスレの発展と共にゲームやってく人増えるっぽいしさ。中古安いしさ。面白いしさ。
別にゲームと同じ展開にしなくても良いさ
大地震にあった葉鍵キャラ。それを書けば何でもOK
設定なんて後からついてくる
と思う
>>123 同意。
設定よりもまずキャラ優先だよね。
ところでこのゲーム、面白い?
まだまだ、最初の最初なんでなんとも…
油断すると直ぐ死ぬから、スリルがあるし一周目は面白いかも
>>121の言葉が全てを物語っていたりして
海にダイブしたり、倒れてくる看板に潰されたり、死に方豊富(´・ω・`)
設定が先にないと暴走してとんでもない事になるのが目に見えてるからでしょ。
多少のレールはあってしかるべきだと思うけどね。
展開は書く人の自由なんだし。
正直俺はすげー面白かった。
アナザーエンドとかマジ好き。
買ってから6時間くらいぶっ続けでプレイしたよ…
だけどこんなこと言ってもマジ賛同者いない。
おにゃにょこに水を飲ませまくると何らかの反応があると信じ、
水飲み場の前で地獄の水責めを行った奴は挙手
友人に貸してから帰ってこない。
>>128 (・∀・)ノ
女の子の反応を見るのが好きです。
ぶっちゃけると、水飲ませまくるか、まったく水を飲ませないかでEDが変わってくる。
各バッドエンド>海に落ちて死ぬ、瓦礫に潰されて死ぬ、高所から落ちて死ぬetc
脱出エンド1.2>途中でそのまま逃げるか仲間の場所に戻るかの選択で、逃げるを選択(二箇所あったはず)
ノーマルエンド1.2>ヒロインごとの普通ED、水を飲ませないとクリア後エピソードあっさり目(´・ω・`)
ハッピーエンド1.2>水やジュース飲ませまくれ、脱出中にアイーンが芽生えお殿様。
確か、この大ED六種類に各種デスエンドがこのゲームの各EDだったと思う。
ヒロインに水を飲ませるのができる事に気づいても、それがEDに関わっている事には中々気づけなかったりするw
さらに追記すると、確か一箇所で水飲ませまくるよりも、
各ポイント毎くらいの期間で水を飲ませた方がいいっぽ。
いやさ、ここは攻略スレじゃないんだしさ、このスレで始めたって人もいるし、
これからそういう人が増えるかもしれないのに、あんましネタバレするのはどうかと。
まぁ、このゲームやってて思うことはストーリーよりも
その極限状態を体感することが重要だから
あんまり気にしないよ>>ネタバレ
「賑やかだな…」
辺りの喧騒に目が眩みそうになる。流石に日曜日とあっては人通りが多い。
「ふぅ…」
人の多さに気圧されながら、目つきの鋭いメガネをかけた青年…柳川裕也はため息をついた。
あの事件から、しばらく経った。鬼の血に負け、女を犯し殺人を繰り返す自分。柏木耕一によって貫かれた体…。今でも覚えている。
「…何をやっているんだ俺は」
自嘲気味に、笑った。結局、生きていた自分はあのまま降山から姿をくらまし、当てのない旅を続けている。
「如月通りか…」
そう書かれた通りに足を踏み入れる。数々の商店が立ち並び、笑みにあふれていた。
日雇いのバイトなどで最低限度の路銀を稼ぎながら、旅を続けていた柳川だったが、今回のバイト先がこの人工島だった。三日間だけの道路工事のバイトだったが、それも昨日終わり、ついでに人工島を見て回っている。
「……何をやっているんだ俺は」
道を歩いていたが、唐突に足を止める。辺りの通行人が怪訝そうに見た。
そう、自分は、逃げたのだ。殺人と言う罪、強姦と言う罪、そして、鬼と言うしがらみから逃げたのだ。
「いや違う…」
鬼の血からは、逃げられない。自分が生きている限り付きまとってくる。殺せ、犯せと、自分に迫ってくる。
「俺は…」
自分の手を見つめる柳川。そう、まさにその時だった。
ぐらり
唐突に、世界が揺れた。激しい唸りを響かせて、地面が躍動する。
(地震!?)
地面に伏せて、必死で振動に耐える。辺りからは、悲鳴、建物の崩壊する音。そして懐かしい…人が潰れる音が聞こえた。
顔を上げたとき、そこは先ほどとはかけ離れた光景が広がっていた。
「……酷い」
思わず、口についた。逃げ惑う人々が辺りには溢れている。人の並に流されそうになり、咄嗟に道の端に寄る。ふと、足元を見るとうつ伏せに人が倒れていた。スカートをはいているから少女であろう。背格好から見てまだ子供だ。
「大丈夫か?」
言った瞬間に、口をつぐんだ。建物の瓦礫で頭を強打したのだろうか? 頭の形が変わっている。ピクリともしない。即死だったのだろう、辺りにはおびただしい量の血が流れている。
「…くっ!」
鬼の血が反応する。血を見たせいか、異常な興奮が襲ってくる。柳川は、必死でそれを押さえ込む。
「落ち着け…」
平常心を保つ。心を水面に。波立たせることなく静謐を保つ。イメージとしてはそんな感じだった。
5分ほど経ってからだろうか? ようやく平静が取り戻せたその瞬間に、ある声が耳についた。
「誰か! 誰か来てください!」
まだ若い、ショートカットの少女が必死に叫んでいた。叫びながら、足元の瓦礫を持ち上げようとしている。
「早く! 誰かっ! お姉ちゃんが! お姉ちゃんが…!」
少女は、半分泣いていた。よく、足元を見ると、瓦礫の下に一人の少女が居た。言葉から察するに、少女の姉だろう。よくは見えないが、下半身が大きな瓦礫の下敷きになっている。
そこまで、考えて、一気に駆け出した。理由はない。ただ、あの少女を助ける。それだけだ。
「大丈夫かっ!」
少女の隣に立って、声をかける。こちらを向いた瞬間、泣き腫らした目を柳川に向けて言った。
「お姉ちゃんが…下敷きになっちゃって。お願い、助けてください!」
そこまで聞いて、返事をせずに瓦礫に手をかけた。それを見て、少女も瓦礫に手をかけて必死に持ち上げようとする。
「ぐっ…!」
だが、びくともしない。この巨大な瓦礫はたかだか自分ひとり増えたぐらいでは動かないようだ。
「おいっ! 大丈夫か!?」
瓦礫の下に居る少女に話しかける。幸いにして、他の瓦礫が支えになっているらしく、全重量が少女にかかっているわけではないようだが、それでもかなりの負担だろう。
「…何とか」
うつろな目で返事をする。頭から出血していて、右頬に血が伝っていた。近くで見ると、隣で必死に瓦礫を持ち上げようとしている少女と似ていた。目元と、髪の長さが違うぐらい…もしかしたら双子なのかもしれない。
「くそっ! 誰かっ! 誰か居ないのか!」
柳川も大声で辺りに声をかける。だが、パニックになっているらしく聞き入れる人は一人としていない。その間も、必死で持ち上げようとするかピクリとも動かない。
ガン!
「きゃっ!」
少女が悲鳴を上げる。その時、柳川の真横に瓦礫が降ってくる。どうやら目の前の商店の一部らしい。ギリギリ…間一髪だった。
「椋…」
その時、瓦礫の下の少女がポツリと呟いた。どうやら、柳川の隣で瓦礫を持ち上げようとしている少女の名前らしい。
「…逃げなさい」
「お姉ちゃん!?」
間髪入れず、椋と呼ばれた少女が叫んだ。
「ここは危険よ。さっきの落石見たでしょ? …早くここから離れなさい」
落ち着いた声だった。本当に、諭すようにゆっくりと語りかける。
「嫌っ! お姉ちゃん…そんなこと言わないで!」
涙を流しながら叫ぶ。それを無視して、瓦礫の下の少女は視線を柳川に向けた。
「ねぇ…誰だかわかんないけどさ」
喋るのも辛いのか、呼吸が荒い。
「悪いんだけど…この子、椋をつれて逃げてくれない? この子一人じゃ危ないし」
「お姉ちゃん! お姉ちゃん!」
少女が、必死で叫ぶ。だが、姉は耳を貸さない。
「助けようとしてくれて、ありがとう。まぁ、そのよしみで…この子も助けてちょうだい」
本当に軽く、ちょっと軽い用事を頼むように姉は言う。自分の死が迫っているの言うのにだ。
「しかし…」
「気持ちは嬉しいんだけどさ。やっぱり持ち上がらなかったでしょ。…このままじゃ全員落石でやられるのがオチでしょ」
言葉に詰まる柳川。だが、椋と呼ばれた少女はそれに噛み付く。
「嫌っ! そんなの嫌っ!」
涙を流し、髪を振り回しながら必死で瓦礫を持ち上げようとする。その手からは、血がにじんでいた。不思議と、その血を見ても鬼の血が騒がない。
「椋! 早く逃げなさい!」
始めて、感情をあらわに、厳しく叱咤する。だが、それでも少女は瓦礫を持ち上げようとする。
「嫌っ! 絶対に嫌!」
血が滴って、地面に垂れた。
そのやり取りを聞いて、柳川は内心葛藤している。
(…俺は)
自分の無力さに歯噛みする。自分は、人の命をたくさん奪ってきたくせに、目の前で死に喘ぐ、たった一を人救うことも出来ないのか?
(いや…)
鬼の力を使えば、この程度の瓦礫は余裕で持ち上がる。ただ、柳川は柏木耕一とは違う。自分の鬼の力をコントロールできない。発動した瞬間、欲求に任せて二人の少女を殺すかもしれない。
(だからと言って……俺はこの少女を見捨てるのか?)
違う。それは間違っている。誰にだってわかることだ
(俺は…たくさんの人の命を奪ってきた)
罪滅ぼしと言うにはおこがましい。自分を正当化しようとするための行動なのかもしれない。ただ、これだけは偽りのない自分の気持ちだ。
(この少女を…救いたい)
「どけ」
椋と呼ばれた少女を押しのける。突然の行動にあっけに取られる。そして、そのまま瓦礫に手をかけた。
「…無理よ。散々頑張ったけど動かなかったじゃない」
諦めて、冷め切った声を出す少女。だが、それすら耳に入らない。
血を滾らせる。鬼の力を呼び覚ます。旅の最中、死ぬ気で押さえつけていたその力。その力をほんの少し解放する。そう、この枯れ気を退かすだけの力を。
「…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
大きく、息を吐く。その瞬間、筋肉が躍動した。手のひらに力を込める。
「えっ?」
椋と呼ばれた少女があっけに取られている。二人で持ち上げようとして持ち上がらなかった瓦礫が、ほんの少し持ち上がった。
「えっ?」
それは瓦礫の下に居る少女も同じだった。体の負担が軽くなったことに驚く。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
叫びとともに、力を爆発させる。力を込めて一気に瓦礫を持ち上げてそのまま反対側に押し倒した。ドォン、と途轍もない大きい音が響いた。
「「…」」
二人の少女はあっけに取られている。だが、柳川は自分の力を押し付けるのに必死だった。
(落ち着け、落ち着くんだ)
目の前の二人の少女を犯したくなる。その体を引き裂きたくなる。そんな欲求が柳川の中に渦巻く。
(落ち着くんだ……)
そう言って大きく息を吐き出した。心なしか、落ち着いた気がする。重い、心の中に救った何かを吐き出すように、再び息を吐き出した。
138 :
名無しさんだよもん:04/07/20 00:41 ID:pCg1TOdz
「…ねぇ」
気を取り直すと、瓦礫の下敷きになっていた少女が話しかけている。傍らには、椋と呼ばれた少女が姉の傷を見ている。
「あなた……何者?」
柳川の目をじっと見て、尋ねてくる。その問いに、軽く息を吐き出し、自嘲気味に言った。
「元、刑事だ」
【柳川裕也 現在旅の最中。鬼の克服はしていない。 所持品:着替えや洗面用具等一式】
【藤林杏 瓦礫の下敷きになるが救出される。怪我の度合いは不明。 所持品:不明】
【藤林椋 軽く手を擦りむいている。その他詳細は不明 所持品:不明】
【現在地 3人とも
>>10で言うところの「如月通り」】
ひぃぃぃぃ…最後の最後でsage忘れたorz
柳川キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
鬼の血は未克服か…どっちに転ぶか見ものだな
杏の容態がちょっと心配だが・・・
>>134-
>>138 乙。そしてGJ。
そういやこれって、人死にとかあるの?
個人的にはないほうがいいなあ。
人死には書き手に任せるのがいいだろう。
議論は無しの方向で。
>>138 GJ!!
柳川が克服していないって設定が凄くいいよな。
話に広がりがあるところが(・∀・)イイ!!
>>141 難しい問題だな…書き手次第って手もあるんだろうけど、判断基準はそれぞれだし…
決めておいた方がいいと思う。
一応俺は死亡無しを推しておく。
確かに有りの方が物語としては映えるのかも知れない。
でも、議論無しって言っても今の葉鍵板の状況じゃ間違い無く荒れると思う。
特に中盤以降、キャラが固まってきた時からは致命的。
あくまで死と隣り合わせのギリギリの線を書いていくのを重視した方が良いかと。
そもそも、緊張感という点以外では、死亡させる意味が無いと思う。
死亡無しでも、死による悲壮や怒りは書きようがあると思うし(行方不明とか死亡誤認とか)
ゲームと違って物語のキャラにはコンティニューが無いんだから。
144 :
名無しさんだよもん:04/07/20 03:38 ID:JCI5iYYM
議 論 開 始 ー ッ !
こんなに煽るの下手な奴久しぶりに見た
変なの湧いちゃったよ。
他の書き手のみんな御免な…
日曜日の昼下がり、沢渡真琴と月宮あゆは水瀬家で暇を持て余していた。
今この家にいるのは家主の水瀬秋子と居候2号の真琴、同3号のあゆの三人だけだ。
祐一と名雪は昨日から、最近評判になった人工島にある遊園地に泊まりがけのデートに出かけている。
最初こそ自分たちも連れてけとごね、結局置いて行かれて愚痴と罵倒をこぼした二人も流石に言葉が
尽きたのか、今はすっかり静かなものだ。
あゆはソファーに背をもたれさせて鯛焼きアイスを頬張りながらぼんやりしており、真琴は足を投げ出して
床に寝転がったままぴろいじりに余念がない。
聞こえるのはテレビからのわざとらしい笑いとぴろの鳴き声、それと思い出したように発せられる二人の言葉。
そして秋子は、お昼までの束の間、テレビではなくそんな情景を見て楽しんでいた。
お茶をすすりながら二人を観察して、しばらく。
「美汐のところに遊びいこうかなー」と真琴。
「そう言えば栞ちゃんはどうしてるかなあ」とあゆ。
会話なのかそうでないのか、自分たち同様置いて行かれた友達の名前を出してぼやく二人に秋子が苦笑し、
さてそろそろお昼の用意でもとソファーから立ち上がった、その時。
チャイムのような音と共にテレビの上部に表示された「地震速報」の白いテロップが目に入り。
瞬間、嫌な予感がした。
『11時01分ごろ、××地方で地震がありました』
『念のため津波に警戒してください』
「え、なに地震?」
「津波だって。結構大きかったのかな……」
興味深げな真琴とうぐぅ、と怖そうな声を漏らすあゆに、しかし秋子は言葉を返さなかった。
背筋を貫いた悪寒が消えない。祈るような気持ちで流れる白い文字を見る。
『各地の震度は次の通りです』
『震度5強 ××市 〜〜市 ──』
そして、それは当たってしまった。真っ先に現れた市の名前は、昨日二人が出かけていった人工島のある場所のものだった。
半ば無意識のうちにリモコンを取り、チャンネルを変える。変えた先の放送局では既に番組を中断して特別報道番組を組んでいた。
人工の浮島を襲ったマグニチュード6の直下型地震
真っ先に飛び込んできたのはそんな無機質な言葉の羅列。抑揚のない男の声と、録画と思われる人工島の全景。
──現在救助隊と報道ヘリが島に向かっているところです。また生存者等、島内の詳しいことについてはわかっておらず──
事ここに至り、ようやく事態に気付いて金切り声をあげる真琴とあゆを抱きしめながら、秋子は自身に
言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「大丈夫。きっと大丈夫だから……」
目と耳で発信される情報を受け止め、抱きしめた腕で二人の娘を落ち着かせ、そして心で秋子は祈る。
(お願い、無事でいて名雪……祐一さん……!)
ブラウン管の向こうで、初めて見るアナウンサーが島の施設の耐震性能について説明していた。
それが、ひどく頼りないものに聞こえて仕方がなかった。
【秋子、真琴、あゆ 水瀬家で地震発生を知る】
全員が全員島にいるわけでもないだろうってことで、ちょっと外の様子を書いてみたがどうだろう?
地震発生の時間は
>>110-111の間を取って昼前、場所はわからんのでぼかしてみた。
なんか不都合なところやツッコミがあったらヨロ。場合によっては無かったことにするから。
とりあえず俺はOKだけど
他の人にも聞いた方がいいんじゃないかな
外からの話も有りだと思うし、場面が深まると思うけど
その面子がほぼ出場停止状態になるので厳しい人もいるんじゃないかと
アイデアはいいと思う
漏れは特に異論はない
強化兵出したら駄目かな?
出してどうする?
戦闘なんか多分しないぞ?
それ以外の用途があるのなら話は別だが
というか、ハカロワで言うところの管理側傭兵ではなく、
災害に巻き込まれた一般人として出すって事?
だったら全然問題ないと思う。柳川も出てるし。
なんか勘違いで荒れかねないことを書いてしまった。
正直すまんかった。回線切って首吊ってくる。
簡単に脱出できる能力持ってるやつは禁止でいいんじゃない?
限られてるけど、うたわれ勢が明らかに参加できなさそうなのが今回厳しいな。
同じ現実世界が舞台とはいえ、鬼ごっこと違ってシリアスだしなぁ。
どうせなら舞台再構成で誰でも参加できそうなのにしてほしい。
>>155 >>70を読むと、簡単に脱出するキャラもいるかもしれないけど、それはそれでいいんじゃないか?
原作も仲間を置いて一人脱出するエンドもあるし
グループで脱出という手も一つのエンディングとして有りじゃないかな
別に全員集合して脱出する必要は無いんだし
強化兵の扱いに関しても同意、それにバトルを書こうと思えばかけると思う
大災害によって無法と化した町。そこで出会う宿敵、ライバル…燃え(´Д`)
うたわれに関してはお約束パターンで出そうと思ってるんだがどうだろ?
うたわれ勢出すなら災害よりサバをリスタートした方が早いぞ
死亡については、どっちでもいいけど出さない方向なら人数制限をもうけたほうがいい、有象無象に膨れ上がって収集がつかなくなってサバの二の舞になりかねない
確かに、こういう話はたくさんの人数を出すより、限られた人数のほうがいいと思う。やっぱり人が多いとグダグダになるしね。
それも踏まえて、
>>147-148はいいアイデアだと思う。人数絞れるし。
ってなわけで、現在の所の登場人物をまとめてみた。
痕 柳川裕也
他のキャラがいてもおかしくはない。
ToHeart 藤田浩之、神岸あかり、長岡志保、佐藤雅史、来栖川綾香、セリオ
修学旅行で来ているため、他に同学年の委員長とレミィと理緒が来ている可能性が高い。
ついでに言うなら、吉井たち3人や、矢島、垣本なども居る可能性が高いって言えば高い。
White Album 藤井冬弥、七瀬彰
取り合えず、由綺は来ている可能性が低い。後、
>>75で某有名音楽プロデューサー、と言う文面から緒方英二の可能性有り。
One 折原浩平、住井護
他のキャラがいてもおかしくはない。
Kanon 相沢祐一、水瀬名雪、美坂香里、北川潤
取り合えず、秋子、あゆ、真琴、栞、美汐は島に居ない。他のキャラは不明。
Air 国崎往人、みちる
国崎の乗ったバスが最後の便ならば、美凪、観鈴、晴子は島に居ない。佳乃、聖もくる予定があったのなら島に居ない可能性が高い。
CLANNAD 藤林杏、藤林椋
他のキャラがいてもおかしくはない
栞、美汐も一応不明だな
Air組に関してはバスの出発順にもよると思う
書き手次第だな結局
中盤になって登場するキャラもいるだろ
>>158 少数精鋭が良いと言う意見には同意。
まぁ、それでもどうしてもあぶれるキャラはいると思うから、鬼ごっこの鬼みたいな扱いにすればどうだろう。
書かれてはいないけど、危険を掻い潜っているか、避難所で救助を待っているとか。
基本的に主軸となるキャラとそれ以外に分かれるのは仕方ないと思う。
篁建設
今回は魁だな。
黒幕はスタッフか?
というか、サバから離れろよ
あれとはまったくべつもんだろ
で、結局死亡は作者に任せてもらえるの?
それとも議論して決着付けるの?
大災害に巻き込まれて、開始時点で死んでるキャラがいても
不思議はないと思うんだけど、スレの総意に従いたい。
俺ももし死亡を入れるとしたら開始時だろうなとは思うけど
少し上にある外部板で意見を募集中ぽい
死なせることで緊迫感を出す、
とかならその辺の通行人でいいじゃん。
死亡前提で繋げる話じゃありません。
サバとかロワとかと一緒にしたらダメですよ。
あくまでも、超非常時のギリギリ感を楽しむリレーなんだから。
誰かを殺したり殺されたりが趣旨にあるわけじゃありませんよ。
そのへん踏まえてよろしくです。
スレが廃れるまでの流れ
スレ立て→マターリと作品投下→高評価を得た職人がコテをつける→
大作、連載物が投下される→おかしなのがでてきて名無しに叩かれる→
コテまでそれにレスを付けてしまう(この辺で廃れることほぼ確定?)→
それに便乗する名無しがでてきて更に叩かれる→ルールを定めようとする(仕切り中の発生)→
不毛な議論で数百レス消化→一時沈静化→作品にマンセーレスしかつかなくなる→
ダラダラした流れになり人口低下→職人もいなくなる→ほしゅレスがいくつかついたあとDAT落ち
今のうちに釘刺しときますね
>>172 むしろ、
スレ立て→闇雲なペースで作品投下→ワケが解らないまま展開が進む→
良・可・不可作品が一通り出揃う→遅れて感想投下→高評価を得た名無しがコテを名乗り始める→
評価を得た事で勘違いした書き手が現れ始める→自分の意思が正しいとなぜか主張を始める連中が現れ→
名無しの中から流れに反する作品が投下される→感想スレなどで激しい反発が起こる(個人的意見がなぜか非常に多い)→
以下は172が書いたそれに便乗する名無しが出てきて〜の件に合流
って感じな所もあると思うよ。
まあ、別にどうだってわけじゃないけど。
あ、こういう話はここまでで
そんなのはssスレに限った話じゃないだろう…
どのスレにも起こりうる話だし、こんなとこでいきなり持ち出されても全く無意味だ。
ということで、これからこの手の話は厳禁。
取り合えず、決めることだけ決めてないか?
1.人死に有りor無し
2.登場人物は何人?
初期のロワUのようにあれやこれや言わずスパッとこれだけ決めてスパッと始めないか?
む、1は無し、2は15〜20ぐらいニダ!
サバとかロワだと『残った者が主人公です』的な感があるけど、
こっちの場合は、『出演者皆主人公です』的な考えで執筆すればいいんでないか?
つまり、人が書いたキャラも、キチンと書き手の意思を尊重しあって動かす、ズガン不可、みたいな?w
人を殺さないで燃えを出すなら、やはり主人公格のキャラ同士の掛け合いが一番かと思うし。
人数が少ないのなら、この考えでも結構いいと思うんだけどな。
というわけで、自分は人死には出来るだけ無しに一はらたいら。
どーしても殺したい、とか言う場合は、投下する前に話し合ってみれば?
何日でも何時間でもいいけど期間設けて、問題無しなら、やっと人死に系話を投下できる。
それ以外は、斉藤やら久瀬みたいな奴等に命を失ってもらうとかさw
七誌の通行人が死ぬより、そっちの方がなんぼかよさげ?
登場人物に関しては、上で少ないなら、と書いてはいるけど、
多けりゃ多いで面白そうなので保留。
久瀬殺したらキレるんじゃね?w
久瀬なんて、一部のドジンをプレイしていない人にとっては飾りです。
お偉方はわかっとらんのですよ(@u@ .:;)ノシ
なによその変な(略
人死には、しっかり話あっておかないといけないだろうから仕方無いが
本気で参加しようと思ってる人は裏スレでとことん話し合ってくれ
切れた…こっちで話すとスレの流れが議論中心の変な方向行くから
議論はあっちでやるのが良いかと、人数の話もそっちでやってる
しかし、原作をプレイ中だがこのゲーム、後半はほんと別ゲームだよなぁ(´・ω・`)
>>177 とりあえず、狂おしいほど同意。
それぞれのグループによる、それぞれの話って感じが良いよね。
時々クロスすると。
183 :
名無しさんだよもん:04/07/21 00:07 ID:i2HsRQor
議論よりも話を進めたら?ゾリオンの二の舞?
あーあ、もう>172の流れになってしまってる
185 :
天空の目:04/07/21 00:14 ID:TgjitAQf
「とまぁ、こんな感じでプログラムしてみたんですがどうでしょうね?」
Leafプログラマーの男が言った。
「もうちょっと全体の真水の量を減らしてみよう」
派遣されてきたKeyスクリプターが意見を挟む。
内心(規定ツールに頼って何もできない分際が…)と思うも、なかなか楽しそうな提案にLeafプログラマーの指先が踊る。
ここはLeaf&Key共同開発室。
エロゲー界の萌えキャラMakerである二つのチームが、新作ゲームの開発に心血を注いでいた。
社内からは「自分達の会社のキャラクターを食いつぶす駄作」と非難の声もあったが、
このキャラクター達の必死さ、無様さはプレイヤーに恍惚感をもたらすとの確信があった。
テストは続く。
「津波を起こした時の、この地区のキャラクターの動きをテストしてみましょう」
そして先ほど実践され、そのときのキャラクター反応は望ましいものだった。
「これで真水がまた消えた。奪い合いも近いかな」
「Keyの女性陣にも期待してますよ。潜在欲望値、高めに設定したんでしょ?」
テストは続く。
【??? 物語は続く】
ふざけんな、全てゲームの中の仮想空間の物語かよ。
応ともよ!
SS書き手の目線ってこんな感じだろうけどな
目線はそうかもしれないけど、これは超設定じゃないか?
別に態々VRにしなくてもいいだろ。
自問自答かよ
…確かにそんな風に見えるな。
暇だしちょっと軽く一作書いてみるか
いや、そんな風にとか以前の問題だと思う。
しいがる日本橋店以来の逸材になるかな?
>>185 君って、学校で良く馬鹿にされたり、話を聞いてくれる人がいなかったりするでしょ。
「冬弥、そっちはどうだい?」
ガチャガチャ!ガチャガチャ!
「――ダメだこっちも行き止まりだ…」
非常口は見つかった。しかしそれは役に立たない鉄屑。
あちらこちらが凹み、歪んでいて本来の機能をなさないどころか二人の行く手を阻む。
突如静かな駅の構内にガーンと、重く苛立たしい音が響く。
――俺が蹴っ飛ばしたから。
結局俺たちは、地上に抜け出る道を見つけることが出来ず途方に暮れていた。
周囲にいる人達もみな同じようで、重たい表情を見せている。
そして時々起こる余震が、人々の心を震え上がらせた。
「本当に密室なのか…上への道が無いとなると、ここで救助を待つしかないのか」
横にある給水器からペットボトルに水を汲みながら、やりきれない思いを抱え一人愚痴る。
「あれ、そんなもの冬弥持ってたっけ」
「ん?ああ。――それだ」
俺は給水器の横にある、世間一般ではゴミ箱と呼ばれているものを指差す。
「うわ〜…汚いよそんなもの。…でもそんなこと言ってる場合じゃないかぁ」
彰はそう言うとふぅっと溜息を付く。
「水さえあればとりあえず生きていけるからな、ほら彰の分」
ぼろぼろのビニール袋にいれて500ml入りのペットボトル2つを渡す。
同じ物を自分にも用意して、二人はその場を離れる。
「――でも、何だかほんとに『サバイバル』って感じだよね」
「やりたくは無かったけどなぁ。とりあえず何か使える物を探そう。
確かあっちに駅員室があったはず。何か使えるものがあるといいけど、っておわ」
グラグラと地面が揺れ、天井からぱらぱらと細かい砂粒が落ちる。数秒ほど揺れは続き、俺たちは顔を見合わせる。
「まさか…落ちてこないよね」
天井を見ながら彰は一言そう呟く。
「そんなの俺に聞かれても困るよ。――やっぱりここで待つのは危険だよな。他の道は無いのか…」
二人はこれからの行動を相談しつつ、駅員室に向かう。
【冬弥 現在地 最北西部の駅 所持物 500mlのペットボトル2本】
【彰 同上】
かる〜い話を一つ
196 :
名無しさんだよもん:04/07/21 01:23 ID:31jzeiIy
誰でも書けるあってもなくてもいい適当な話を短時間で仕上げて
何としてでも議論させようとした自演の汚点を隠そうとしている哀れなID:Ip24vgzp。
なんかSO3を思い出した。
SO3ってどの辺が?
ID変えて来たのか…ご苦労様、自演君。
>>185は普通に通しだろ
と、言う輩が絶対出てくるぞ
まんまゾリオンと同じ流れ。
向こうの停滞っぷりからして、明らかに流れてきてるね。
あちらの議論スキーに荒らし屋やクソ書き手なのも含めて。もといそれが多そうだが。
ロワスレやらにここの事宣伝した人がいるしなぁ。
その影響かな、もしかしたら。
でも、同じ事ばっか繰り返されても、
非生産的な人だと思われても、決して好印象は持ってもらえないのに。
どうして気が付かないんだろう、場を荒らす人って。
構ってもらいたいだけのどうしようも無い人だからなのかな?
それが分からないから荒らしって言うんですよ
正論吐くと叩かれるから気をつけた方がいいぞ
あっちに議論スキーが言ったから掃き溜め状態だな
誰か流れを変えてください(´・ω・`)
IDのない所で議論をするのがそもそもの間違いで、
彼らの好きにさせてるだけだと思うのだが?
やっぱIDのあるところでやらないと無理だよ。
IDがあってあの状況だったのも考えたらなくなったら余計酷くなる。
で、真面目に作るのかネタで作るのかどっち?
前者絶対無理だと思うし、ギャグは無理って言っても
話の主軸は、やっぱりそれに近いものメインになると思うが。
>葉鍵のノリで非常事態とくれば、お前、友情と愛とその他の勝利で決まりだろ。
>あとは、あれだ、生き別れの片思いの人との再会とかそういうのだ。
転載だけどこんな感じでしょ(これを真面目orギャグと言われたら終了だけど
ロワ2にいた一部の人みたいに
>真面目に壮大なドラマ
ってより気楽なネタ作品路線でいくのが一番いいと思うなぁ。
って、俺も議論スキーっぽくなってるなorz
すまん、もう黙る。
>>209に激しく同意
真面目に作るのはもうロワ2で嫌になるほど体験しているはず
ぴりぴりせずに行きたいもんだな
参加者全員がロワに触れたことがあるような物言いはやめてもらいたい。
あんなクズ企画、始まった瞬間から見限っているSS書きだって多いんだから。
212 :
名無しさんだよもん:04/07/21 02:31 ID:AP22X9Za
俺が予想してた通りの流れになっててワラタw
んじゃまた今日も叫びますか。
議 論 開 始 ー ッ !
つまり見限った自称賢明なSS書き様も、ここにやってきて同じ行動を取っているというわけですね。
素晴らしい。
そいつはすまんかった(´・ω・`)
変なの湧きすぎ
216 :
名無しさんだよもん:04/07/21 02:35 ID:uqsBvhAm
>>185 これはちょっと勘弁。神視点っぽいのはあっても興を殺がれたりするので……。
どうせなら鍵も葉もスタッフすらも、それぞれが生き延びる道を捜し求めるっ! なんて点を表現して欲しいかなぁと思ったり。
それと生き延びるためのゲームで、主要キャラ殺しちゃうってのもどうかと。ゲームじゃあっさり死んだりするかもしれんけど、やっぱり生き残ることを前提に考えてほしいかな。
でもサブやら名無しなんかは、必要に応じてサックリと逝かせてやってもいいんじゃないかなぁとも思いますw
以上、超個人的意見として一つよろしく
で、このスレにある話はすでに始まってるってことで良いのかな?
何気に冬弥&彰やら折原&住井の展開が気になってたり(男ばっかである意味新鮮w)
それに柳川&藤林姉妹かよ! みたいな点を気にしてる輩は自分だけじゃない筈!
ぶっちゃけ続きが気になったりする昨日今日明日と。
柳川の一作目は凄く良かったと思う
やっぱり弱さを持ったキャラは映えるよな
企画の方向性なんてものは、作品が書かれていくうちに自然と決まってくもんだろ。
なんで今の段階で議論したり仕切ろうとしたりしてるのかわからん。
作品書くよりもそういうことやってたほうが気持ちいいのか?
>>218 実はそのやり方だと場合によっては書き手のワンマンショー化してしまう恐れもあるんだな
これはマイナスにこそなれプラスにはならない
>>218 その意見ももっともだし、正しいと思う
が、死の有り無しの論議は絶対に必要
後半になって、それまで何事も無かったのに、突然死人が出て荒れに荒れるよりよっぽど良い
他の設定に関しては、書き手次第で口出しするべきじゃないと思う
こんな時間まで元気なやつらだ
つまら議論もこの辺にしていただけないか
死人が出ても議論しなければ荒れないよ。
感想やらなきゃいい。
感想あってこその
リレーだ
匿名掲示板で議論するなと言っても、勝手に始まるからなぁ
>>185はいいアイデアだと思う。
まず、実際に影響を与えないので気になる人は読み飛ばすことが可能。
その上で「ぼぼぼ僕の萌えキャラたんになんてひどいことを」とかいう馬鹿に対し、
「これは仮想ゲームの中のできごとなんですよ」と免罪符を用意できた。
葉鍵自体仮想ゲームなんだけどな。うるさい奴いるから・・
俺も忘れてたけど、これからはタイトルをつけた方が良いな
識別が出来ない
「死んだら荒れる」と言ってる奴がいるが……
……つまり「死んだら荒らすよ」と言ってるのか?
頭悪
「どうなってんだこれ・・・」
目の前に広がる瓦礫の山。それはさっきまで買い物をしていたはずのスーパーだった。
「何でこんなことに・・・」
どうして俺はここにいるのか。
そう、今朝、オッサンがパンの材料を買うから付き合えと言ったんだ。
渚は熱を出していたし、早苗さんは渚の看病をしないといけなかったので、余った俺がついて来たのだ。
それでバスでここまで来て、小麦粉とかを買ってそれをオッサンと二人で・・・
そこまで思い出して気付いた。
「・・・オッサン!」
さっきまで隣にいたオッサンの姿が無い。目の前には瓦礫の山。
「おい!オッサン!どこだ!返事しろ!」
ガッ!突如、後頭部に来る衝撃。
「うるせぇっ!怪我人がいるんだ。ちったあ静かにしろ!」
「オッサン!」
オッサンは俺のすぐ後ろにいた。見たところ怪我も無さそうだ。
「よかった・・・」
「ちっ・・・、そんなこと言ってる暇あったらその辺から救急道具探してこい。少し出血が多い」
オッサンの目線の先には一人の少女がいた。足の怪我が酷く、そのせいかはわからないが気を失っている。
「・・・ああ、わかった」
俺は瓦礫の山から救急道具を探す。目的の物は意外と早く見つかった。止血剤と包帯をオッサンに渡す。
「この子は?」
「わからねぇ。さっきそこで倒れてたのを見つけたんだ」
オッサンが手際よく少女の足に包帯を巻いていく。
「・・・よし。これで多分大丈夫だろ」
「多分って・・・酷くなっちまったらどうするんだよ?」
「知るか。そんなことより他の生きてる人を探すぞ」
「面倒くせぇな。ここで救助を待ってればいいんじゃないか?」
「何言ってんだよ。無傷でいられた俺たちが他の人を助けないでどうすんだっつーの。
大体ここで待ってても救助なんて来るかわかんねえぞ」
「それもそうだな・・・」
オッサンが立ち上がり、辺りを見回す。しばらくすると俺たちが来た方向を指差した。
「確かあっちのほうから来たんだったな。とりあえず戻ってみるか」
「人を助けるんじゃないのかよ?デパートの方とかのが人多くねえ?」
「とりあえずだ。状況もわかんねえのに人助けなんて出来るか」
そういうとオッサンは少女の方に目を向けた。
「よし、じゃあこの子はお前が運んでけ」
「あァ!?ふざけんな!」
「声がでけえよ馬鹿。この子が起きちまったらどうするんだ。」
「あ・・・」
少女のほうを見ると静かに寝息を立てていた。少し安心する。
「すまねぇ」
「じゃあ大声出した罰としてお前がこの子運んでけよな」
「ぐっ・・・くそっ、しょうがねえな・・・」
俺は少女をおぶって歩く。その前をオッサンが行く。
「ちっ・・・早苗、渚、無事でいろよ・・・」
オッサンがそう呟いていたのが聞こえた。
【岡崎朋也 秋生と共に買い物の途中だった 所持品は救急セット】
【古川秋生 朋也と共に買い物の途中だった 所持品は不明】
【現在地
>>10で言うところの人影なき住宅街辺り】
SS書いたのなんて五年ぶりぐらいだよ
ヘタクソでごめんね(´・ω・`)
乙!
脱出じゃなくて、救助メインかぁ
こういうグループが有っても良いよね
女の子は誰なんだろう…気になる
>237
で、自分でもヘタクソだと思う作品をなぜわざわざ…?
夏だから。
夏だよなぁ。
>233
「荒らすよ」は言い過ぎかもしれないかもしれないけど、
言いたいことはわかる。
大災害なんだから、死人は出ても当然だ
「絶対誰も死なない大災害」ねぇ……
「絶対誰も死なない大災害」というか、
「葉鍵キャラに限り絶対誰も死なない大災害」でしょ。
言いたい事はわかるけどさ。
そういや前にコンペスレのテーマが「絶体絶命」だったことがあったことを思い出した。
確か、死人はあんまりでなかったような気がする。
後は美咲さんが痴漢されていたことしか憶えていない。
エロ話マダー(・∀・/)/~☆チンチン
「へー、人工島っていうからもっと無機質な物を想像していたんだけど、意外と都心と変わらないぐらいには生活臭が溢れてるね」
祐介は隣にいる女の子に話しかけた。
女の子の名前は月島瑠璃子。
今日は彼女と世間一般でいわれているデートをしている。
もちろん、彼女のお兄さんのは内緒で、だ。
「……そうだね、長瀬ちゃん」
周りの人から見たら羨ましがられるだろう祐介だが、実は大きな問題を抱えていた。
それは、即ち『話題が続かない』だ。
元から彼女には感情の起伏が少ないというのは知っていたが、デートの時にここまで困る物だとは思わなかった。
彼女から話題を引っ張るのはもしかしたら事件の聞き込みをする事より難しいかも知れない。
そう考えるだけで楽しいはずのデートがとても大変な物に感じてくる。
――チリチリチリチリ……
何かが頭の中を走った。
「長瀬ちゃん、伏せてっ!!」
そう言って瑠璃子は祐介の手を引っ張ってしゃがませた。
ゴゴゴゴゴゴゴ……
巨大な地響きと共に大地が――いや、人工島が吼えた。
ズドドドド……
腹に響く巨大な音。
どこかでビルでも倒れたらしい。
その悪魔のような時間は少しの間続いた。
本人達にとっては終わりがないように感じていたかも知れないが。
「――る、瑠璃子さん、大丈夫?」
隣の女の子を見る。
「大丈夫だよ」
よかった、先にしゃがんでいたお陰で転びもせず傷一つもないらしい。
これも彼女のお陰だ……って
「なんで地震が起きる事が起きる前に解ったんだい?」
そうだ、明らかにあれは地震が起きる前に瑠璃子さんに引っ張られていた。
「電波の受信。……あれ?長瀬ちゃんは気がつかなかった?」
まさか……な。
よくテレビなんかで動物が地震の起こる前になんらかの電波をキャッチすることが出来るとか言ってるけどあれなのだろうか?
動物が出来るんだから人間が出来たっておかしくはないんだろうけど……
ははは、なんか自分が人間から離れてみたいで微妙な気分だ。
「ねぇ、長瀬ちゃん。あそこのビルに上ってみない?」
彼女が指さした先には一際高いビルが崩れずにそびえ立っていた。
「さっき、地震が起きるちょっと前にお兄ちゃんの電波を感じたの……ここだと、いろんな電波が混乱してキャッチできないけど高くい場所なら……」
「うん、いいと思うよ」
崩れる危険もないとは言えないけどこの島の状態を確認したくもあった。
ここから見渡しただけでも地面に大きなひびが出来て、殆どの建物が半壊している。
パニックに陥っている場所は避けたかったし本土を結ぶ橋が残っているのかも調べたい。
そういった事も踏まえてビルに行く事を決めた。
「そういえば、月島先輩の電波どの辺から感じたの?」
「……解らない。でもきっとこの島の中にいるよ。どんなときでもお兄ちゃん、見守ってくれてるから……」
って事はなんだ、瑠璃子さんは月島先輩がデートについてきてるって知ってこと……
何だか、頭が痛くなってきた。
【長瀬祐介 所持品不明、デートの為に余分目にお金は持っています】
【月島瑠璃子 所持品不明】
【目的地
>>10で言うところのど真ん中の大きなビル】
【現在地
>>10で言うところの阿部川通り】
投下、死の有無が決定するまでは控えた方が良くないか?
無しの場合、収拾つけるためにも制限枠が多くても50人、すくなけりゃ30人説が濃厚な所で
他が空気を読んでる時に、読めずに投下して人数をバカバカ増やすのはフライングに近いと思う。
>>250 議論の決着なんか待ってたらきりがない。何のためにギロンスキーを隔離したんだ?
つーか荒れる要素は、「キャラ死亡」だけじゃないわけで。
キャラのスーパー化(秋子最強とか天才久瀬とかセリ王とかウリキャラ斉藤とか)を認めるかどうか。
キャラを狂人化させて他キャラを襲う描写(災害でパニックになって気が狂ったとか)を認めるかどうか。
実は事件の黒幕がいた(篁やウィツが実験的に災害を起こしたとか)等の設定を認めるかどうか。
唐突な新キャラの登場(島の外から秘密結社クラナドが救援にきたとか)を認めるかどうか。
わけのわからない超アイテムの登場(先行者とかビームサーベルとか)を認めるかどうか。
雰囲気を損なう特殊能力の存在(不可視の力、鬼化、仙命樹とか)を認めるかどうか。
荒れないために議論が必要だというなら、こういう問題点を全部潰していかなきゃならなくなるが、
不可能だろ?
ネタだと言うのを忘れるなよ?
ってかあの議論スレの決定になんか従う必要ないと思うのは俺だけか?
結局、議論スキーにいいように踊らされるだけだぞ。
ネタ企画で、何であんなに物事を深く考えてるんだか不可解なんだが。
死んでも復活すればいいし、キャラどんどん増やしていいと思うし、
終わらせるというより上手い下手関わらず誰もが気軽に投下して楽しむというのが第一だろ?
自分の持ちキャラが殺されたら嫌だとか言ってる香具師は何を考えてるのか知りたい。
ネタ企画に何を求めてるんだ。
まぁ、キャラを出すよりは繋いだ方が
他の書き手の人のやる気が出ると思うよ
そのグループに愛着があるならいいけど
とりあえず出すってのはあまり…な
>>253 言ってる事はわかるが、
そうやって始めた企画がどんどん立ち消えになった経緯を知ってるか?
>>253 大体言ってる事には同意だけど
>>死んでも復活すればいいし
これだけは勘弁
俺の意見は
>>220
>>255 >終わらせるというより
と言及していますが、終わらせるというより楽しむということが重要じゃないかね?
なんでそんなに終わらせないと楽しくなかった・ダメだったみたいな考えをもってるんだ?
逆に今は、あんたの言いたいだろう懸念をして議論をして潰れていった企画がつい最近二つもあるんだが。
とりあえず、議論板行けば?
平行線だろうし
>>257 腰が抜けるほど同意。
どうも「楽しむ」よりも「小説としての質を上げる」方に
血道を上げてる奴が多い気がしてならない。
まず楽しめなきゃ何の意味もないのに。
>>1の発言
あらゆる災害から生き残れ!
を忠実に守ればいいんでないの?
>>259 少なくとも、「小説としての質を上げる」は違うと思う。
「事前予防」の類じゃないの?
>>251 ふいんきを損なう力と言っても、
確かにドラゴンボール的な力何かはまずいだろうけど、
マジアンの魔法や、鬼の力なんて、作者さんのやり方次第で、どうにでもなると思われ。
殺すためだと作品によって力の上下関係が生まれてよろしくないが、生かす為に力を使うのなら、例えばマジアンの設定、
『主人公、実はゾンビ』
を生かして、災害に巻き込まれて命を失った奴をいきかえす、なんていう事だって出来るだろうし。
勿論その時は、ょぅι゙ょスフィ〜なり、ょぅι゙ょリアンなんかにならないといけないだろうけどさ。
人数制限はどうするか、人死に系話はどうするか。
この辺りを決めたら、すぐに投下開始でもいいんじゃないかと思う。
ちなみに自分は、人数制限>多少大目でもいい、50〜100?
人死には勘弁、という感じ。
楽しめて書けて、楽しめて読める。
それが出来てりゃ、いいんじゃないかと思う。
ただ、他所でやっている同じような企画で、毎回起こるような、
NGっぽいけど通し、という作品に対しては、初めからキチンと対処するという事を決めておいた方がいいとは思うけど。
それとさ、なんかふいんきで変換できないんだけど、何でかね?
雰囲気と書きたいのかい?
ふんいきだからだよ、お兄さん。
終了条件が明確でない時点で、大変だとは思うけどね。
学園と違って日常を描くわけではないし。
ま、救援の伏線をはっておくとか、
気の利いた書き手がなんとかするかもしれないからしばらくぼーっと見てよう。
無理に大風呂敷をまとめようとせず、グループ事の話にしようって感じの意見があったな。
今回は、人数じゃなく、登場作品で決めるとかね。
とうはとなら、脇も含めて全キャラ登場できる、とか。
そうすりゃ、悲しき死亡待ちストックキャラも多く取る事ができるし。
葉鍵ロワ見ていて思ったんだけど、やっぱ同作品で出てこないキャラがいるのは悲しいし寂しい。
『こいつらはでてこない』
と決まっていれば諦められるが、作品間で登場人物を決めておけば、『さゆりさんがいるのに、なんで舞がいねぇんだよ、主役じゃねぇのかよ!?』、と、
そういう事が起こりにくくなっていいんじゃないかと思う。
しかし、それはもう無理だろ
>>235-236 秋生&朋也(゚∀゚ )キター
これは秋生&朋也が買出しで島へ。渚&早苗は本土でお留守番と思っていいのかな?
>>260 禿同。
とりまえず活路を見いだしてみてくれい。
>>262 然るべき手順を踏まない輩には厳しいぜい、そのじゃじゃ馬はw
「ところでキャラ死なんだが……」
Leafプログラマーは、そのセリフを聞きキョトンとした目を向ける。
「やはり自分のキャラ達が死ぬのはしのびないんだがね…」
続くセリフにLeafプログラマーはつい吹き出してしまった。
「ははは、何をおっしゃるんですか。災害で誰も死なないなんてそんな馬鹿な」
しごく当然。何をいまさら。
そんな印象を込めて大笑いが部屋に響く。
Keyスクリプターは沈黙する。
「いいですか? 行動理念や設定がLeaf&Keyキャラクターであるものの、
これは災害シミュレーションなんですよ?
リアリティーってものを考えてくださいよ」
と言ってまだ少し笑いの混じる男。それに対峙しにらむ男。
「いやいや、気持ちは良くわかりますけどね。
でも母親が死んだ後の観鈴ちゃんとか見てみたくありません?」
「む……」
言われて見れば確かに。
そういうシチュエーションだって起こりうるだろうし、起こった時の反応も楽しめるものだろう。
「つまりね」
Leafプログラマーはそこで一旦大きく息を吸った。
そして二人は声を揃える。
『リアルリアリティー!!』
>>268 本土にも病院があるから分からないね
正に書き手次第
<^皿^><お前のかry
ふぅ〜やっとクリアしたよ。
最後の方はあれだったが面白かった。
ポイントを抑えたんで、TrueぽいEndにたどり着いたけど
これ結構いいな。
で、あぼーんしたとこを見たけど
今のとこの話を見る限り、地震も併発したという設定でいいのか?
既に津波があるし。
プレイ中の人は上のレスはあぼ〜んしてください
…すまん。今見たら上のレスは少しネタバレしているな。
今ごろ気付いたorz
274 :
名無しさんだよもん:04/07/22 04:12 ID:OUdfE5nl
スルー推奨
ところでまとめサイトいる?
いるのなら用意するが。
(すでにあったら勘弁)
ぐだぐだ話し合いあいてるより、作品で語れの好例だろう。
>>269 実際論議も消えたし、ネタスレだと強調されてるし。
>>274 ありと思う人はあり。なしと思う人はなし。それでいいじゃん。
そもそも、このスレがリレーSSだなんて誰が決めたんだ?
単発SSの連続でも別に問題ないだろ。(もちろん前の人に繋げる話でも問題なし)
いまだに議論して書き手を縛ろうとしている懲りない連中より、よっぽどマシ。
まとめサイトは助かるなぁ。
是非お願いしたい。
>>279 激しく賛同。
元々言われてたように葉鍵村みたいな感じをイメージしているんだが、
どうしてもまともなリレーにしようとしているやつがいる。
まぁ、そういうやつらは、みんな隔離したんだ。
そいつらの決定に従う必要はない。
いっそのことパート毎に一人の書き手が責任を持って書いたら?
無理にリレーせずに。
クロスしたら両方の書き手が続きをかけると。
>>281 だな。
俺らの金言を無視すればロワ2みたいになっちゃうわけだし。
金言をくださる方々は、コテかしていただかないと、
有象無象どもと区別がつかなくなってしまいますよ!
まぁ、少し餅つけ。そこまでロワUを意識してリレーを憎むのもアレでしょう。リレー形式でやって行きたいって言う人もいるわけだし。
リレーを悪の対象としてそれを野郎としているやつは隔離するとかそれは言いすぎでしょう。上手いこと歩み寄りましょうや。
一応、向こうの議論も「死者無しで行こうや」って言うことで決着がついたんだし。
>>285 避難所があるんだし、リレーをしたい人たちは、リレー版ってスレ立ててそっちでやればいいんじゃない?
べつにどうだって良いジャン
リレーしたけりゃすりゃいいし、自分で続きを書きたければ書けばいい
もちろん、書きたい所がぶつかったら分岐すりゃいいし
話の筋が何個あったも構わない
1つじゃなきゃ嫌って人はそう言う人で集まって書けばいいだけの話
もっと気楽に考えようぜ
いや、リレーを完全に徹底的に排除するのもどうかと思うが。
完全に排除しない代わりに、
【】で括った条件引継ぎみたいなの止めません?
>>287 俺もそうだと思うよ。
でもその理論だと死は禁止だとか狂気は止めてほしいとか
持ちキャラ殺されたくないとか、議論されてる内容とは反発するんだよね。
だって別に引き継がなきゃいいわけで、その通り話の道筋はいくつあったっていいし、
葉鍵村みたいな単発ネタやそれをちょっと繋いだ話でもいいしな。
それをルール付けとかするんなら、一つじゃなきゃ嫌って人たちだってことだから、
そう言う人たちで集まって他所でやったらどうですか?ってあんたと全く同じ意見だ。
292 :
名無しさんだよもん:04/07/22 16:10 ID:aSGESOtZ
何でも議論にしようとしてスレは末期になるわけです
本スレが300行かないうちにスレを乱立させるのはよそうぜ
もう既に議論板と化してる感想スレがあるじゃないか
それに、さっきも言った通り議論なんてどうでも良いよ
やりたい人がやりたいようにやる
まぁそう言っちゃ意味では議論したい奴が議論しててもおかしくないか……
じゃ、議論どっかでやってても別にいいや
それを強制してこなければ
>>293 >やりたい人がやりたいようにやる
>議論どっかでやってても別にいいや
>それを強制してこなければ
はげどう。
正直議論自体が悪いとは言わないけど議論は何も産まない。
少なくとも書き手のモチベーションがプラスには絶対にならないから。
感想で埋まるなら俺も大歓迎だが、このままだと作品が投下されても
議論に流されるだけだし。
2chはあくまでこういう企画はどうだ?
という提案、宣伝の場にして主軸は外部にした方が良さそうだ。
今の状況を見ると心底そう思う。
>>296 たぶんそれだと人はこないだろうけどな。
ん? こっちは向こうの結論を強制されないのか?
だったらキャラ死もあり?
キャラ死無しは、向こうでやってもらえばいいか。
書き手のフリが簡単にできてしまう現状は
なんとかしたほうがいいんじゃないの?
俺もロワUで書き手装って煽ったし。
暗い闇の中に一筋の光が点っている。
その中心で冬弥、彰の二人は興味深げに一冊の古ぼけたノートを読んでいた。
どこから持ってきたのか、彰の左手には懐中電灯がある。
二人の様子はさながら夏の学校の一教室で肝試しをしている。そんな様子だった。
――その表紙には『日誌』という文字が見える。
駅員日誌。
それには、ここ数ヶ月に渉る駅構内での出来事、駅員が書いたのだろうかちょっとした雑感が記録されていた。
彰が何気なくそれを手に取り読み始める。もともと本を読む事に抵抗が無いためか、さらさらと読み飛ばしていく。
「――?彰。それって…あのなぁこんな時に立ち読みなんてするなよな」
奥のほうでゴソゴソと役に立つものを探していた冬弥が、ぼ〜っとそれを読む彰にちょっとだけ苛立った声を掛ける。
「あ……ごめん。もしかしたら出口に関する手掛かりが書いてあるかもと思ってね。
どんなことでも、意外なとこから答えは出てくるものだから」
「――確かに何かあるかもな。それで何か見つかりそうか?」
「うーん、出口に関する事じゃないけど…これ。冬弥はどう思う?」
冬弥は怪訝な表情しつつも、彰の横からその埃に塗れているノートを覗き込む。
2005年2月○×日
今日も特に問題が無く一日が終わる。
一つだけあるとすれば、酔っ払いが構内でよく分からない事を叫びながら暴れていたぐらいだ。
私も時にはあのように何を気にする事無く、酒に浸ってみたいものだ。
「?」
冬弥は首を傾げる。
「これって…駅の日誌と言うより個人的な日記だよな…あんまり読まない方が良いんじゃないか?」
「まぁまぁ、次を見てよ」
ペらっとページを捲る。
301 :
駅員日誌:04/07/22 19:51 ID:ukUeQmIZ
2005年4月○△日
最近、駅のホームで電車を待つ乗客からちょっとした質問が続いている。
というのも妙な音、何かが揺れるような…震えるような音がどこからとも無く聞こえると言うものだ。
原因不明のため、島の管理センターに相談しに行く事にした。
2005年5月○□日
先日の『奇妙な音』についての報告が届く。どうやら線路脇の壁の中から音が響いているらしい。
管理センターの職員によると特に問題が無いらしいので、その件に関しては駅の構内に張り紙をして対処する事にした。
「こういうのを見ると、何だか疼くんだよね」
ちょっと楽しそうな表情で彰が答える。
「音か…地上の工事の音でも間違えて聞いたんじゃないか?この島って未だに新しい工事してるし」
二人は続きを読み進める。
2005年6月□△日
苦情が相次ぐ。先日の『奇妙な音』とともに体感できる揺れを感じる。
私も数回感じたので間違いないだろう。
もう一度管理センターに問い合わせるが調査済みとして、受け付けてもらう事は出来なかった。
これから毎日この件に関して応対すると考えると気が重くなる。
302 :
駅員日誌:04/07/22 19:52 ID:ukUeQmIZ
「これって、今から数日前だよな…この地震には予兆があったって事か?」
「たぶん…関係無いかもしれないけどね。でも今のままじゃ何も分からないや…――あっ!」
彰はポンと手を打つ。そして少しだけ苦笑いを浮かべた。
「ん、何か思いついたか?」
「そういえば、上に上に出ることばっかり考えてたけど、よく考えると――僕達電車でここに着たんだよね」
「何を当たり前の事を?……あっ」
ドサリと、手に持っていたペットボトルの袋を落とす。袋から零れだしたペットボトルがごろごろと足元を転がっていった。
(何でこんな簡単な事を思いつかなかったんだろう。自分の馬鹿さ加減に呆れてくるな…)
彰も同じ思いなのか、どうしようも無いような表情を浮かべている。
「「地下鉄の線路を通って、隣の駅に行こう」」
二人の声が重なって駅員室に響く。
結局この部屋で見つけたものは一冊のノートと筆記用具。それに懐中電灯(予備電池無し)だけだった。
――彼らは知らない。自分達が真相に僅かながらも一歩近づいた事を。
【冬弥 現在地 最北西部の駅 所持物 500mlのペットボトル2本 駅員日誌】
【彰 所持物 500mlのペットボトル2本 懐中電灯(予備電池無し)】
携帯電話もアイテム欄に入れたほうが良いんじゃない?
作中でも照明として使ってるし。ウザかったらすまん。
あ、忘れてた。指摘感謝します。
修正して、保管庫に貼って置きます。
どうせ一番盛り上がるのは被災直後で後になればなるほどダレるだろうから
その瞬間の描写だけを延々と繰り返してればいいんじゃない?
リレーにするのは勝手だけど他の人間にそれを強制するなって感じでさ。
たとえばもう浩之は出てるわけだけど、これを引き継いで別の話を作っていいし
また全くの別の話として浩之の被災の瞬間を書いてもいいし。
ん、この話は常に余震に襲われるからいくらでも続きかけるよ。
外部板での結論を無視して、どうしてもキャラを殺そうとしてる人がいるようだな。
またロワ2の悲劇を繰り返すつもりか?
あっちでは、むやみにキャラを殺したあげく、荒れに荒れた。
そういうのを見てきたリレー経験の豊富な人たちが、「キャラ死亡は無し」という
結論を出したんだから、素直に従うべきだろう。
リレー経験の浅い書き手は反発するかもしれないが、そういう協調性の無い行動は
他の書き手の迷惑にしかならないし、荒れる原因を作るだけ。
議論の結果を無視してキャラが死ぬ話を書く、空気の読めない書き手がいないことを祈る。
経験豊富な人達なのか?
コテでもないしどのリレーのどの作品を書いたかも書いてないが……?
>>307 別にキャラを殺そうとしてるんじゃなくて、
完成を前提とした壮大なドラマを目的とするリレーや「キャラ死亡はなし」を全てに押し付けるなということだ。
「キャラ死亡無し」の「リレー」をやることに対しての文句はないよ。
繰り返すけど、一発ネタや単発ネタ、それを土台とした2〜3話の小リレーがあったっていいし、
それらが主軸に来たっていい。
まるで「死亡無し」の完成を前提とした真面目なリレーが全てだと決め付けないでほしい。
あちらの言葉を借りさせてもらえば、
>SSの集合体でそれが一つの大きなテーマの中に存在する形
これを求めて自由にやればいいと言っているだけ。
しかし、何度言っても
「キャラを殺そうとしている人」に変換されるね。
ロワ2の悲劇とか言っている時点で、ネタ企画というのを理解してない
きっと感動スペクタルな物語を作りたい人なんだろうけど。
だからそんなリレーやる人たちは、きっと死亡無しにしたって、
シリアスな以上、荒れることこの上ないんだから、避難所でやってほしいわけよ。
Ip24vgzpじゃねえの。
つうかそういう話こそ避難所でやってくれと
312 :
逃避行:04/07/22 22:14 ID:FXp5ii1v
遠くから迫り来る水の壁。
その道筋にある全てのものを飲み込んでいくそれは、
遠めに見ても巻き込まれたらただでは済まないのは明白だろう。
良く見ると…ところどころにいろんなものが混ざっている。
(あれは車か?そういえば向こうに駐車場が…それに――何かの屋根?あんなもんに潰されたら…うぇ)
走馬灯。念仏。遺言。
二人の頭の中には縁起でも無いものが次々と駆け巡っていく。
「…お母さん、先立つ不幸をお許しください」
隣で住井が涙目で必死に走りながらも、両手を合わせむにゃむにゃと何かを唱えている。
俺はその様子を見ると、走りながらも幅寄せすると聞き耳を立てる。
(オーソドックスに大空を羽ばたく…鳥か…人間なら絶世の美男子も捨てがたいよな…
この際美女でもいいや……待てよ全知全能の神、時の皇帝の子…ぶつぶつ)
既に観念しているのだろうか、来世について思考思案している真っ最中のようだった。
こんな状況でも住井の妄想の湖は果てしなく広く。
そして――濁りきっていた。
「お前は定番のミジンコで十分だ!って馬鹿かっ!
そんな事をしてる暇があるなら何か考えろ。俺はこんなとこで死ねないっての」
明後日の方向に目が向いている住井にバシッと一発、活を入れる。
313 :
逃避行:04/07/22 22:15 ID:FXp5ii1v
その暗く濁った目がこちらを向き…住井はぼそぼそと呟く。
「嗚呼…おまえは良いよなぁ。ほんと羨ましいぜ…俺も彼女、ほし…かった…よ」
「瀕死かよ!イキロ!っていつもの俺たちと立場が逆転してるような気がしてきたぞ」
とは言うものの、悲観的な思いを呟きながらも必死に足を動かしているのが住井らしかった。
「ああ、こんなことならサーフボードでも、持ってくれば良かったな。
俺の華麗なサーフテクニックを、この遊園地であぶれて暇を持て余しているやつらに披露をしてやれるのに…ちっ」
後ろに迫り来る壁を見つめながら、住井に軽くジャブを入れる。
「――それは豪快そうだな。はっはは…はぁはぁはぁ」
――反応が単調だ…相当必死なんだろうな。
住井がこの様子じゃ俺たち、マジでやばいのか?
何か手は無いのか…辺りを見回す。
俺たちと同じように逃げ惑う人々。どの顔も生を掴むため、必死の形相をしていた。
空しく停止していく乗り物。観覧車。コーヒーカップ。ジェットコースター。
いつもの遊園地の定番が見える。
(あんなもの、乗るのを待っているうちにザバーンだよな…ってやべぇ)
後ろを振り向くと、先程より気持ち高くなった青い壁が迫ってくる。
(あの分だと低い建物じゃダメだよな――四階、五階…やっぱりホテルまで戻らないとダメか)
「おい、しっかりしろよ」
隣で走っている戦友に声をかける。
「(〃´ヮ`)〜。゜」
(ダメだこいつ…大体キャラ違うだろ、それ)
正面を向きただ走るひたすら走る。文字通り命がけで…だがこのままじゃとても間に合わない。
後ろでは逃げ遅れた人々が次々と飲み込まれてるはずなのだが…波の猛烈な音がそれを掻き消しているのだろうか、
まったく悲鳴が聞こえてこない。逆にそれが俺たちの心を冷たく鷲づかみにする。
314 :
逃避行:04/07/22 22:16 ID:FXp5ii1v
――ごめん。俺、先に行くわ。
俺は覚悟を決める。間に合わないものはどうしようも無い。
脳裏には愛する人の姿。
最後の抵抗。限りなく低い可能性を信じながら走りつつ、俺は静かに目を瞑った。
――その時。
隣であっちの世界に行っていた筈の住井が、突如叫びだす。
「あああっ!折原!!あれっ。あれっ!!!」
その視線の先には……どっかの係員が置いて行ったのかちっぽけでぼろぼろの
輸送用の荷車があった。
「住井。お前が乗れ!急げ!」
住井はその言葉に頷くと、すかさずを荷車の方向を正し、よっこらせと爺臭く呟きながらしっかりと体を固定する。。
その目は目的の方向をじっと見つめていた。
ホテル…そこにいたるまでの道はずっと下り坂だ!!
俺は荷車の握り手を掴むと、住井に最後の言葉をかける。
「――生きていたら、食券1か月分だ」
「――折原もセコイ奴だなぁ。仕方無いか……分かったよ」
二人の視線が交差し、覚悟を決める。
二人にはそれだけで十分だった。
「うおおぉぉぉっっっっーーーーーーー!!」
俺は力の限り荷車を押す、長い間使われてきたのか、ぎしぎしと所々が響く。
俺は足が縺れかけるのも構わずに、ただひたすら押し続け、その方向を修正する。
水しぶきが俺の背中を濡らすが、気にする暇はまったく無い。
住井の重さで勢いがついたのか、ぶれていた荷車の動きが安定してくる。
315 :
逃避行:04/07/22 22:18 ID:FXp5ii1v
「折原!!もういい、乗れ!」
住井が必死の形相で、俺にその手を差し出す。
その言葉を合図に、俺は住井の手を取り、取っ手に飛びつく。
住井が引っ張る事によって体を安定させながら俺たちはホテルへの最後の道を下りつづけた。
直ぐ後ろには猛り狂う津波があるはず…
住井にはそれが見えているのだろうか、歯をガタガタと震わせ、真っ青な顔をしていた。
車輪が軋み、いつ脱輪してもおかしくは無いだろう。
ちっぽけな車輪に俺たちは自分たち命を託す。
((頼む…持ってくれ。後少し、後ちょっとだ!!))
少しづつ距離が縮まっていく波を俺たちは見つめている事しか出来なかった。
「どいてくれ〜!!」
ホテルに向かっていく残された人々に警告を発しながら、必死に体を支える。
「「すまん…」」
後ろでは後少しのところで飲み込まれていく人々…
そんな中、俺たちは、間一髪で事を成し遂げた。
――俺たちはホテルにたどり着く。
勢いは止まる事が無く…荷車がホテル入り口の段差に躓き、
俺たちは縺れあいながらまるで弾丸のようにホテルの中に放り出され…
その後ろでは彼らを乗せていた荷車が、文字通りばらばらに吹き飛ぶ。
荷車は――その生涯の幕をとんでもない形で閉じることになった。
全身の打撲に悩まされながらも、俺たちは目の前にある階段を必死に這い上がる。
少しでも高く、少しでも入り口から遠くへ…
その瞬間。
激しい振動とともに津波がホテルを飲み込んでいった。
【住井護 所持品:遊園地のスタッフジャンパー、スタッフTシャツ。火バサミ】
【折原浩平 所持品:遊園地のスタッフジャンパー、スタッフTシャツ】
【現在地:
>>10で言うところの、「沈みゆく遊園地内のホテル」】
316 :
名無しさんだよもん:04/07/22 22:31 ID:4Z4jeLc2
>>311 避難所見てない人もいるからね。ちょっと釘を刺しておこうと思って。
ついでに上げとく。
繰り返すけど、議論スレでの投票の結果、「キャラ死亡は無し」ということに決まった。
もちろん強制力は無いし、守るも守らないも自由。このスレで議論するつもりもない。
ただ、書き手が賢明であることを祈るだけだ。
あのさ、だから【】で括るの止めようよ。
それだと設定引き継げって感じに見えるし。
なんかロワ2とかそんなんと一緒にしてる人がいるみたいだけど、
ここはどっちかっつーと、ちゃん様スレみたいな感じで行くんでしょ?
続き書いても良いし、別の話を上げてみても良いし。
そういう感じで進めてくみたいな話じゃなかった?
俺繋ぎたくて、そして繋いで貰う為に書いてるんだけど…
>逃避行
前半の死の危険を目の前にしてもペースを保つ野郎コンビの馬鹿さ加減と、
後半のいよいよ危なくなってからの緊張感と燃えがナイス。
シリアス一辺倒にならないノリの良さが上手いですな。
書いてて思ったけど、こういう感想も避難所のがいいかな?
別にちゃん様スレの方向で行くとも決まってない
つか、今までの作品ほとんどリレーSS前提で書かれているんだがな……変なの除いて
むしろ他所行けってのは筋違いなんだが
問題無いんじゃないか?
議論と違ってやる気出るだろうし。
>>318 だから、繋いで書きたいって人は、
そういう条件を括りださないでも、
自分で読んで、そして繋ぐでしょ?
スレッドの流れとしては、
「書き手が書きたいものを書く」
な、わけだからさ。
このまま【】で条件を書き足すのがスタンダードになると、
なんていうか、同じキャラを使った違う話を投下出来なくなるというか。
リレーが前提の企画のような感じになっていきゃしないかな、って。
繋ぎを書きたくて、書いてもらいたくて、書くっていうのは、書き手なわけで。
なるべく投下する話の標準を偏らせないように、自由に書くべきだと思う。
そういう意味で【】のくくりは止めた方が良いとおもった。
>>320 解ってない。
書き手が買いたいように書いた物を指して、
「変なの」扱いするようなのは少しおかしい気がする。
何度も言うけど、スレッドの利用法は誰かが決めるわけじゃない。
だけど、雰囲気は決まって行ってしまうもので、
それって逆らいがたいものだから、
皆が自由に書けるように、雰囲気を固定しにくい方法でやるべきだって言ってる。
何度も言うけど、繋いで行きたいと言う人は、
【】で括らなくても、話を読んで、条件を繋ぐべきだし。
フリーの話を書きにくいような雰囲気を作って行ってもらいたくもない。
>>319 感想ありがとう。
前作の人の設定を中々活かせなくて申し訳無いかも。
とにかく、俺は微力ながらもこのスレを盛り上げていきたいので
少しづつでも書いていこうと思ってる。
>>322 ただの繋いでくれる人の為の『善意の配慮』なんだけど、そんなに深く考えないといけないんだろうか。
強制なんてするつもりはまったくないよ。
書き手が書いて良いって、言ってるんだからもう良いだろ?
おー良いね!
災害の謎にさり気なく近づいてるグループや、災害に翻弄されつつも生き残るグループが頑張ってる!
やっぱ職人さんが動いてくれないことには、設定も定まらないということだとよっ! みたいなっ。
これまでのスレを見てきたけども、まだ【】を気にして書いてる人はいないんじゃないかな?
実際騒いでるのは名無しさんばかりですしw
リレー強制ではないにしろ、そのキャラを気軽に書けるって点を考えれば、現状の設定があってないに越したことはないかと。
それに逆らいたいと反発心豊富な人は、災害で起こるべき事象の下で、いくらでも【】の状況を変えられますよー。
虎視眈々と奇をてらって魅せてくださいw
最初から気にイラネーなんて言われたらぐうの音も出ませんが。そこらへんは早いとこ名乗りを上げた職人さん勝ちだったと諦めれ!
まだまだキャラはイパーイ
絶対絶命都市に巻きこまれた葉鍵キャラの喜劇やら人情劇やら謎解きを楽しもうぜい、と。
で、だいぶ動いてきたが、最初の国崎&みちるペアはどうなった我はみちるスキーなんだっとうわなに(ry
「浩之くんはこうなったかー」
Keyスクリプターはぶつぶつとつぶやく。
「ん? どうかしたんですか?」
Leafプログラマーは頭の上に?マークを浮かべて振り向く。
「いやね。浩之くんが期待していたシチュエーションから始まらなかったなぁと思って」
Leafプログラマーは、その言葉に汗マークを浮かべ、
「そりゃそうですよ。最初にランダムで条件付けが行われるわけですからね…って」
いきなりキーボードを叩き始めるKeyプログラマーに対し驚きの声をあげた。
「何してるんですか!」
「いやね、浩之くんのシチュを書き換えた別バージョンでもと」
Leafプログラマーの頭に怒りマークが浮かんだ。
「冗談止めてくださいよ! 別シチュエーションで開始したいなら、別のマシンで走らせてください!」
怒る彼。
謝る相手。
その間にもコンピュータは処理を進めていく。
「まったく…。ほら、次の結果がまとまりましたよ」
【住井護 所持品:遊園地のスタッフジャンパー、スタッフTシャツ。火バサミ】
【折原浩平 所持品:遊園地のスタッフジャンパー、スタッフTシャツ】
【現在地:
>>10で言うところの、「沈みゆく遊園地内のホテル」】
「ふふふ、解りやすくまとまっている。いいアイデアだろう?」
Keyスクリプターが腰に手を当て反り返る。
「いや、無くてもいいと思いますけど…。まーあって邪魔になるわけでも…人しだいですかね……。
受け手が選択できるようにオプション機能にしましょうか」
頬をぽりぽりと掻きながら言うLeafプログラマー。
「いいじゃないか別に。読みたくなければ任意にスキップすればいいだけのことさ」
「それもそうですね」
さてさて次は…。と二人はモニターを覗き込む。
様々な人。様々な事象が更新されていく。
幸福へ向かわせるスクリプト。
不幸へ向かわせるスクリプト。
未知を誘うスクリプト。
一つのスクリプトによる変化は明らかに平凡だ。
複数の切り替わりで波乱万丈が生まれる。
まだスクリプトの種類は少ないものの、その複雑な切り替わりによって劇的な歴史が。
二人はそれを望んで目を輝かせていた。
【??? 物語は続く】
>>324 そうか?
むしろ、【】つけるのはいいと思うね。
死を禁止した人たちのやるリレーってことで区分けされるから、いい手法だと思うよ。
それに従わない派生を行なう人はつけないとか、他の単発ネタとかそれに続くちょっとした小話とかはつけなきゃいーだけ。
後は、葉鍵のこのキャラならこうなるとかそういったネタ会話だって楽しむことの一つだし
色んなのが混ざり合ったネタスレとして楽しめるといいと思うね。
殺すなとか、【 】使うなとか……どっちでもいいだろ。
書き手に任せろよ。
いやだから殺しをしたくない書き手が他の書き手に殺しをさせないように議論してるんでしょ。
どう考えても二つは対等じゃないんだから。それまでいくら丁寧に描いてきても、一発で殺されたらそいつはもうお終いだから。
>>ID:uRS7+ZI/
「【】で括らなくても、話を読んで、条件を繋ぐべきだし」とは面白い事を言うな。
話を引き継ぐために手前の話を全部読むなんて、そんな面倒なこと普通しないよ。
【】は状況を一目で理解するために必須ですよ。
大体【】があると強制されてるようで嫌、なんて程度の甘っちょろい奴が、
「フリーの話」とやらを書けるわけないだろ。
それと、議論はそれ専用のスレがあるんで、そっちに行ってやれ。
ここで一人で何か言っても、誰からも相手にされないし、それどころか荒らし扱いされるよ。
何より他の人が書き辛くなる空気が生まれる。
俺もスレ違いなんでもう消えるけどね。
あと
>>312-315グッジョブです。
微力なんで謙遜しないで頑張れ〜。
どう考えても立て逃げな1からこんな良スレに化けるとは
そういう事もあるさ…
天空シリーズがうまく議論を収束させてるな・・
もはやネタだしね。上手い利用法考えたなぁ
_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
デケデケ | |
ドコドコ < 次回作まだーーーーーーーー!!? >
☆ ドムドム |_ _ _ _ _ _ _ _ _ _|
☆ ダダダダ! ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
ドシャーン! ヽ オラオラッ!! ♪
=≡= ∧_∧ ☆
♪ / 〃(・∀・ #) / シャンシャン
♪ 〆 ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
|| γ ⌒ヽヽコ ノ ||
|| ΣΣ .|:::|∪〓 || ♪
./|\人 _.ノノ _||_. /|\
ドチドチ!
ところでまとめサイトの話はどこにいったんだ?
リレーにするのかしないのかよく分からず、どうまとめるべきか悩んでます。
>>340 どっちも混在可能。
今続いてるリレーはとりあえずそのまま本人なり他の人なりが続ければ良いと思う。
自分で終わりまで書き上げる短編も投下可能。その場合制限無し
という訳でどういうまとめ方でもおk、投下汁
…でいいよね?
それ以前に…書き手いるのかスレ?
リレーどころの話じゃ無いと思うが
というか、題材がマイナーだよな
議論したいやつも、隔離されてしまってはどうしようもないし
人が引いちまったな
なんか発言すれば叩きが出てくるからね、ここも。
良く解らんけど、流れを見る限りでは、無理矢理流れを作りたい奴が居るみたいだし。
リレー前提じゃないっつってんのに、何故かリレー前提だって言う奴も居るし。
かと思えばリレーもOKだっつーのにリレーは嫌だみたいな奴もいるしね。
ワケ解らんといえばそれまでだけど、実際ワケ解らんから、それまでなんだよな。
リレースレも廃れてしまったし
もう、下火なんだろこの手の企画を建てるのは
ゾリオンも議論だけ盛り上がって、話はぽつぽつ
そりゃ〜やる気起きないわな
ゾリオンスレに続き、ここも潰されたか……。
このスレも最初はリレー企画なんかじゃなかったはずだが、
ロワ2スレにリンク貼られた時から、こうなる運命だったのかもな。
んにゃ、違うだろ
企画組み15%
書き手5%
ROM30%
議論スキー45%
荒らし5%
こんぐらいじゃね?
残ってるのは20%、元はこんなもんだろ。
一時的に議論スキーが湧いたから盛り上がってるように見えただけ。
それが隔離されたからな。…と、言っても既に向こうにもいないがな( ´,_ゝ`)
とにかくリレー回すには圧倒的に人が足りない。
他の企画が成功した直後なら、動いただろうが今の板の状況じゃ絶対に無理。
またーりソロ連載でもしたらどうだ?>>書き手
えーっと、一応一番最初の住井&折原話とか書いた人間なんだけど…
なーんかリレーが駄目って言う雰囲気が出て書きづらくなってしまった。普通に、リレーだと思って書いてたから…
気にせずリレーすれば?
周りの意見は参考程度に留めておくのが吉ですよー。基本的にまとまる事が極端に少ない事柄ですし。
根本的に職人さんが頑張ってくれないことには、スレ自体が不毛なものとなりますんで、
議論とはほど良く距離を置いて書いちゃってくださいなw
少なくとも現時点で上がってる話の先が気になる漏れとしては続きを書いてほしぃ
リレーと思って進めてもいいし、単発ネタ出ししてもいい。
キャラを殺してもいいし、それが嫌なら死なない話を書いてもいい。
それでいいじゃん。
不都合あるの?
>>347 いや、リレーです。リレー。
周りの変な声は無視して頑張っていただきたい。
俺も頑張るから。
ちなみに現在の方針では
死者無しのリレーものと、死者が出てもいいような単発IFものを
平行して進めていこう、ということになってるようだが。
どっちでもいいから作品募集しようよ、って気がするんだけど。
なんで外で投票してまで決め付けようとしてるの?
利点があるとは思えないんだが。
>>350 「複数の解釈があり、複数の展開がありえる」という考え方を理解できない人がいるからね。
俺からすれば、「キャラが死なない一本道の展開以外は認めない」という
視野狭窄すぎる考え方の方が、理解不能なんだが。
何で他の書き手にまで、単一の解釈を押しつけようとするのか。
「キャラが死なない一本道の展開を”書きたい”」
これならわかる。好きに書けばいい。
ってかさ、書いてけばその内流れが出来るでしょうよ。
リレーがちゃんと進んでいけば、そのうちスレもリレーの流れに埋められるかもしれないし。
短編が続いていくうちにリレーがいなくなって、シチュスレもどきになるかもしれない。
途中でスレが分化する事なんてままあることだし。聖戦みたいに突然変異起こる可能性もあるし。
書きたい人、書ける人が書いていけばそのうち答えが出るでしょ。
ほら、早く勢いつけないと荒らしと議論の泥流に飲み込まれるよ?台車がそう都合よく見つかるとは限らないし。
それこそ物語はまだまだこれからだ、な訳で、どんな企画にしろ建った以上は打ち切りより少しでも結果を見たいよね。
>>358 リレーに偏った考え方なのは解るが、
フレキシブルな思考を忘れて中立を謳ってはあかんよ。
「ほら、無理だよ。手を離したほうがいい」
「五月蝿い! 黙っとって!」
少女は、少年の手を掴んだまま泳いでいた。右手には、ルイ・ヴィトンのバック。たまたま流れてきた物を利用させてもらっている。左手には、少年の手。少年の命を握っている。
辺りには悲鳴に溢れていた。しかし、それも次々と消えていく。力尽きたように、海の底へと消えていく。
「意地っ張りだなぁ…」
少年は、青い顔をしながらも、笑いながら言った。少女は黙って泳ぎ続ける。
少女…保科智子は、一人で歩いていた。ここには修学旅行できている。一応、班行動なのだが、クラスから浮いている自分は一人でぶらついている。
「何やってんやろ…」
ため息をついた。目の前には運河が流れている。観光案内によると、みなづき運河と言うらしい。この島の東西南北を流れていて、遊覧船も運航されており、水上バス代わりになっている。
「……」
運河から目をそらし、海を見た。穏やかだった。少し離れた遊園地から、歓声が聞こえる。今頃自分の班の人間もあそこで遊んでいるのだろう。かといって、自分も行く気にはならない。
「ねぇ。君、何処から来たんだい?」
そんな智子に後ろから声がかけられる。心の中でため息をついた。憂鬱な上に、変なのに絡まれたらしい。
「別に、何処だっていいでしょ」
振り返らず、ぶっきらぼうに言った。ひたすら海を見る。
「へぇ、関西の人?」
イントネーションからそう悟ったらしい。智子は、無視を決め込む。
「僕、関西の人と喋ったの始めてだよ」
我関せず、といった感じだった。智子は、今日何度目かわからないため息をついた。このまま無視してもいいけど、いい加減に鬱陶しくなってきた。勢いよく振り替えた。
「あのね、ほっといて…」
そこに立っていたのは、予想とは外れた人物だった。びっくりするほど色が白く、線が細い。背はそれほどなく、華奢な印象を受ける。
「ごめんね、ナンパのつもりじゃないんだけど…」
そして、ストライプのパジャマに薄いシャツを羽織っている。
「ほら、僕ね、あそこの病院に入院しているんだよ」
そう言って指をさした先には、白い大きな建物が建っていた。よくは見えないが何とか総合病院と書いてある。
「で、ちょっと抜け出してきたんだけど」
イタズラっぽく少年は笑った。智子は言葉を失っている。
「余りにもヒマだったからね。…悪いんだけどさ、ちょっとおしゃべりに付き合ってくれない?」
少年がにっこりと微笑む。智子は内心考える。少なくとも、悪い人間ではなさそうだ。それに、自分もどうせ暇をしている。向こうもそれを望んでるし、少しお喋りに付き合ってみるのもいいかもしれない。
「…はぁ、まぁ、ええよ。どうせヒマだし」
そういうと、少年は嬉しそうに笑った。
「ありがとう。僕は氷上シュン。君は?」
「…保科、智子」
それから、二人は取り留めのない話をした。海沿いのベンチに腰を掛けて、取り止めのない話をしている。学校のこと、お互いのこと、勉強のこと。
「それで、その藤田君ってのが…」
「へぇ…」
最初は、向こうの言われたことに返事を返す程度だった智子だったが、今ではこちらから話題を持ちかけている。はかない、優しげな印象の少年だったが…その物腰は嫌いじゃなかった。
会話を始めて、10分ほど立ったときだった。
グラ…。
「…今、何か揺れなかった?」
突然、真剣な顔になって言うシュン。智子が、そう? と返そうとした瞬間だった。
世界が揺れた。地面が激しく揺れる。まるで、バーに有るシェイカーの中のようだった。
「氷上君!」
必死で手を握り締めた。シュンはそれを握り返す。次の瞬間、足元が唐突に崩れ、二人は海に投げ出された。
「…僕はね、あまり長くないんだ。ちょっと早くなっただけなんだ。このままじゃ…」
「だから五月蝿い! 死ぬとか言うんやない! 死なせない! 絶対に!」
必死に泳ぐ。運動は嫌いじゃなかったが、衣服を着たままで、一人を運ぶのは想像以上の労力だった。氷上は体が動かないらしい。どうやら、唐突に冷たい海に放り出されたせいで体が硬直しているようだ。
「保科さん…」
呟いた。目の前の少女はいい人だった。死なせたくない。だが、このままでは…。
氷上は決心する。
「…ありがとう」
必死で握り締める左手。そこに、何とか動くようになった右腕を伸ばし、振りほどいた。そして、智子から離れる。
「氷上君!」
その場で立ち泳ぎを始めて、氷上のほうに行こうとした時だった。
「来ちゃ駄目だ」
小さく、はっきりとした声で言った。手で、一生懸命水をかくが、体が沈んでいく。足はまだ動かない。
「…二人じゃ助からない。だけど、智子さん一人なら助かるはずだ」
岸は、まだ遠い。まだ、200メートルは有るだろう。
「もう僕は駄目だ……意識がね、さっきから切れかかっているんだ」
事実だった。病魔が一気に進行したように、自分の意識を刈り取っていく。それを必死に耐えていた。
「氷上君…」
それでも、智子は近寄ろうとする。
「来るな!」
突然の大声に、ビクリと体がすくむ。そして、再び氷上は微笑む。
「…生きてください。あなたなら、きっと泳ぎきれる…生きて」
その刹那、大きな波が二人を襲った。智子は、とっさにルイ・ヴィトンのバックを抱きかかえる。波に飲まれる。まるで、洗濯機に放り込まれたようだった。それに必死で耐える。
「ぷはっ!」
波が通り過ぎた後、智子は海面から顔を出した。
「氷上君!」
辺りを見回す。だが、その姿はない。今の波に、さらわれていったのだろう。
「……」
言葉はない。ただ、涙がこぼれる。止め処もなく流れた。それを止めようともしない。
「生きてください」
その言葉を思い出す。歯を食いしばる。涙をぬぐった。そして、岸のほうを振り向き再び泳ぎ始めた。
【保科智子 所持品:流れてきたルイ・ヴィトンのバック】
【氷上シュン 所持品:無し】
【現在地:
>>10で言うところのみなづき運河から200メートル離れた地点の海。氷上シュンは消息不明】
新作乙!
「消息不明」か。いいアイデアやね。
確かにいいアイディアだね。
誰かが復活させれば生きていたということで、誰も復活させなければ死んでいた、ということになる。
死んだかどうかは完結するまでわからないから、「何でボクの萌キャラ殺すんだよ、荒らしてやる!」
という馬鹿や、「キャラ殺すな、読み手様が決めたルールに従え!」という馬鹿を封じ込められるな。
どうしてそう荒れかねない発言をするかな、お前。
人数を多く見せかけるために、ID変えて自演か。
よほど少数派と言われたことが悔しかったらしいな。
ま、お前がいくら暴れようと、「書き手が投下した作品がルール」なのは変わらないからな。
作品を書きもしないくせにルールだけ押しつけてくる馬鹿はさっさと消えてね。
まったくだね。
今のところ天空シリーズの書いてることがルール。
371 :
コテとトリップ:04/07/25 21:11 ID:vSFUrIab
おれはカミツレは嫌いだ
あーあ、変なの湧いてるよ
もうそっとして置いてやれ
おれのレスどこにいったのかと思ったらこんなところに・・・
誤爆すまんかった
ハ,_,ハ モサモサーー♪
,:'∀` '; モサモサーー♪
ミ,;:. ,ッ
゙"'''''"゙
`Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヽ
下手なSS書きばかりが集まって、排他的に、
一角のリレーを気取ろうとするから人が集まらない。
下手は下手なりに自覚して、もっと気楽に、
子供の遊戯さながらに、楽しみながらやる程が丁度いい。
つまらぬ形式に振り回される半端な大人には、
無垢で世知浅い子供ですら幻滅を覚えるだろうというものだ。
「うわぁぁぁぁぁっ」
国崎は息絶えた
【残り 15人】
腐った板は二度と元には戻らない。
この時期は書き手も忙しいだろ。
夏のアレで…(含む俺)
保守
380 :
名無しさんだよもん:04/07/27 18:23 ID:gWx0MBwq
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再開↓
人が全くいなくなっちまったな。
ネタ自体は悪くないだけに、SS書きたい奴やシチュ妄想語りたい奴とか
いそうではあるんだがなぁ……
リレーは残念なことになったが、のんびりやっていけば復活の目もなくはないかもしれない。
まぁその為には積極的にネタ出してかんといかんのだが。。。
書きたいんだが時間がないんだよ…
今夏コミの原稿やってるから…
他にもそういう人が多いから閑散としてると思いたい
「みゅ…おかあさん、どこ?」
混雑する会場。人工島内に有るドームの中で有名なキャラクターのフェスティバルが行われている。
「ふぇ…」
その会場の中で一人半泣きになっている少女…椎名繭が居た。彼女は両親とこのフェスティバルに来ているのだが、この人ごみではぐれてしまった。
「おかあさん…」
目から大粒の涙がこぼれた。その場に立ち尽くし、小さく泣き出した。
「ふぇぇぇぇぇん…」
辺りの人間は、そんな繭の様子を見て怪訝な顔をするが、通り過ぎていく。だが、そんな彼女に近づくひとつの影があった。
「お譲ちゃん、どうしたの?」
「…え?」
繭が顔を上げるとそこには一人の女性が立っていた。20台半ばぐらいの年恰好で、このフェスティバルのキャラクターTシャツを着ている。恐らく、スタッフだろう。
「お母さんが…」
そう言って、再び繭は泣き出した。それを見て、女性は屈みこんで、繭の顔を覗き込んだ。
「大丈夫」
そう言って、繭の頭を撫でる。
「お姉ちゃんが、お母さんのところに連れてってあげる」
「…ほんと?」
声をしゃくりあげながら、繭は言う。女性はにっこりと微笑んで、繭の手を握った。
「ほんと。じゃあ、お母さんを捜してもらおうか?」
「…うん」
繭はその時始めて小さく微笑んだ。女性も嬉しそうに笑った。
「じゃあ、行こうか? お名前は?」
「…椎名繭」
女性は、繭の手を引いて歩き出す。
「繭ちゃんか。よろしくね」
「うん」
385 :
名無しさんだよもん:04/07/29 14:16 ID:rd+a7krY
辺りは相変わらずの喧騒に包まれている。キャラクターの気ぐるみが辺りを闊歩していて、子供達が嬉しそうに抱きついていた。
「繭ちゃん、あの子好き?」
そう言って指差した先には、最近人気の、猫を模したキャラクターの気ぐるみが歩いていた。
「うん、好き」
少し赤くなった目をこすり、繭は頷いた。
「そうなんだ…。お姉ちゃんも大好きなんだ」
そう言って、嬉しそうに微笑む。遠くから、マイクで増幅された声が聞こえる。これからショーが始まるようだ。
「お姉ちゃんはね、昔からあの子が大好きだったの……」
繭は黙って聞いている。握られた手をしっかりと握り締めながら。
「だから、今こうやってあの子の仕事が出来ることがとっても幸せなんだ」
繭は何も言わない。ただ、目の前の女性が本当に幸せそうにこの仕事をしていることがわかった。
「いきなりごめんね。もうすぐ、迷子センターに着く…」
その瞬間だった。地面が歪んだ。人工芝の地面が躍動する。
「地震…?」
「みゅ?」
二人が首をかしげた瞬間、激しい揺れが二人を襲った。辺りから悲鳴が聞こえる。
「繭ちゃん!」
女性の叫びが聞こえる。次の瞬間、天井が崩れ、瓦礫が降り注いだ。
「……ちっ」
舌打ちした後、ため息をついた。つまらなそうに会場を見回す。家族連れやカップルが楽しそうに笑っていた。
「…たりぃ」
それを一瞥して、木田時紀は愚痴をこぼす。
ここにはアルバイトできている。友人が本来は来るはずだったバイトだが、急遽用事が入ったようで代打を頼まれたのだ。
「何が急用だよ。どうせデートだろ」
ますますつまらなそうに嘯いた。元々、好きでやっているバイトじゃない。その上、キャラクターのTシャツを着せられて会場の警備をやらされている。
「さっさと終わらねーかな…」
気もそぞろに、もう帰ることを考えていた。しかし、次の瞬間にはその思考は断ち切られる。
「地震?」
地面が揺れたような気がする。辺りにも、自分と同じことを思ったのかキョロキョロしている者も見られる。その考えは正解だった。
激しく地面が揺れる。時記はその場に倒れこんだ。
「わっ!」
とっさに頭を庇い、地震が収まるのを待つ。悲鳴が聞こえる。瓦礫が降り注ぐ音が聞こえる。それらから耳を閉じ、必死で恐怖が去るのを待っていた。
「…つぅ」
転んだときに擦りむいた額を撫でて、辺りを見回した。
そこは、地獄だった。
「…ぐっ」
思わずうめき声をもらす。天井が崩れ、人間が何人か下敷きになっている。そして、無事だった人間も、我先にと出口に殺到してパニックになっていた。
天井を見上げる。天頂部分が崩れたドームの天井は、再び崩れる予感を感じさせるように、小さな瓦礫の欠片をこぼしていた。
「やべぇ!」
焦って、自分も出口に殺到しようとする。しかし、その時ある光景が目に付いた。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん…」
少女が、瓦礫の下敷きになった女性の手を引っ張っていた。女性がぐったりとしていて、顔を上げようとしない。
「…」
無視すればよかったのだろう。ここにいつまでも居ては危険だ。さっさと逃げ出すべきだ。…だが、見過ごせなかった。
「…ちっ!」
再び舌打ちする。自分自身に苛々しながらも、二人に向かって近づく。
「おい、大丈夫か?」
そう声をかけて、瓦礫の前に立った。少女、繭は時紀の顔を見上て、言った。
「お姉ちゃんが…」
状況は、見ればわかった。女性は大きな瓦礫の下敷きになっていた。とてもじゃないけど、動かせそうにない。
「おい、あんた…」
女性に声をかける。その時、女性が顔を上げる。
「ま…ゆ…ちゃん」
うつろな目をして、顔を上げた。その時、時紀は襲いくる吐き気を必死に飲み込んでいた。体を起こした瞬間、女性の腹部からこぼれたぐちゃぐちゃとしたもの…恐らく内臓だろう。それが目に入った。
「お姉ちゃん…」
繭が、女性の手を握る。時紀は、ただ呆然と立ち尽くしていた。
「よかった…無事だったのね」
震える手で、繭の頬を撫でる。次に、視線を時紀に向けた。すると、女性は安堵したような顔をする。
「この子を…よろしく」
そう言って、再び女性は倒れこんだ。慌てて、女性の首筋に手を当てた。脈はなかった。女性は、あっけなく息絶えていた。
「お姉ちゃん?」
繭は、理解できていないように必死で女性を引きずり出そうとしていた。時紀は、ただただ混乱していた。
女性は、この子を頼むと言って息絶えた。最後に女性が見せた安堵した顔、恐らくスタッフに会えたから。この少女を託せるからと思ったのであろう。
「…なんだよそれ」
ポツリと呟いた。女性が最後に言った言葉。死を恐れる声でもなく、助けを求める声でもない。ただ少女を助けて欲しいといったのだ。
女性は、自分の死を悟り、死の恐怖に戦いながら、自分の仕事に殉じた。
「…畜生」
自分はアルバイト。自分はいやいやこの仕事をしている。そんな言い訳をする暇もなかった。女性は、自分と同じ仕事をしている仲間を無条件に信じたのだ。それほど、自分の仕事に誇りを持っていたのだろう。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん…」
少女は、必死で女性に呼びかけている。逃げ出したかった。責任なんて知らない、そう無視を決め込みたかった。だが、出来なかった。
死の間際に自分の仕事を時紀に託した。無条件に信頼し、託した。裏切れなかった。名も知らぬ女性の、純粋な信頼。それを裏切ることは出来なかった。
「行くぞ」
次の瞬間、時紀は繭の手を引いていた。
「…お姉ちゃん」
だが、少女は立ち上がろうとしない。女性の体を揺すっていた。
「…そいつは、死んだんだ」
ただ、簡潔にそう言った。だが、繭は聞いていなかった。
「お姉ちゃん…」
ただ、女性の体を揺すっている。時紀は、辛そうにした唇をかみ締めた。
「ほら、行くんだよ! ここは危ないんだ!」
そう言って、無理矢理繭の手を引いて走り出した。強く、ただ強く繭の手を握り締めて。
「お姉ちゃん! お姉ちゃん!」
後ろから聞こえる繭の声は無視した。脱出しようと真っ直ぐ出口に向かって走っていた。
【椎名繭 旅行できているが家族とはぐれる。 所持品:無し】
【木田時紀 バイトできている。所持品:スタッフ用キャラクターTシャツ】
【現在地:
>>10で言うところの崩れゆくドーム】
おお。新作だ。乙です。
今度は繭か。頑張れ〜。
おーつ!
もう投下されないんだろうなぁと思ってたよ(ノД`)
SS書きたいやつらの一部がリレーに拘ってスレ潰したって感じだな。
そして潰した奴は一人で延々とオナニー作品を書きつづけると。
こんな寂しい中乙。
ただ、もうこの状態じゃリレーとか言ってもあれだから、
あなたが投下した組で良いので、一つの組に集中して書いて貰う方が嬉しいかもしれない。
ぶっちゃけると、話の続きが読みたいです。
おつ〜
頑張れ書き手さん。
でもここ、リレーSSスレだよな?
多分方向的には元はリレーを主眼において建てた、と思う。
で、今更リレーも無理だろみたいな話になって、単発で書きたいやつ書いていいだろって話になったんじゃなかったっけか?
別にリレーが悪い訳じゃないだろ。一部という割に半々か過半数だったと思うぞ。まあ、俺はリレー側の人間なんで多少欲目だけど。
まあ、殺しに対しての議論が起きてたぐらいだからリレーメインだろ。多分。単発なら関係ない筈だし。
なんでもありになったんですか?
素材としては面白いし、せっかくだから一本くらい投下してみようかなあ。
このスレと議論板読んで
空気を読んだ作品落としてくれるのなら大歓迎ですよ
相変わらず、人に強制することしか考えてない奴がいるな。
ロワ2今盛況だから、さっさとそっちへ戻ってほしいんだが。
自由にやるには、まだ駄目みたいだな。
もう少し寂れると締め付けも緩くなると思うが、
それまでに落ちませんように(-人-)
「スレの空気を読む」というのは
締め付けとか強制とか以前の
SSを書き込む際の最低限のマナーだと思うんだが。
V多すぎ
悪かったな
議論板まで読めってのは締め付けだと思うけど、どうかな?
だいたい、その「スレの空気」ってやつが上手くいかなかった
一因かもしれないし、そうなると読むだけ無駄かもしれないよ。
>>402 あなた、書き込みするたびに「空気嫁」とか言われてそうですねw
そういう空気読まない書き込みこそがスレの雰囲気を乱し、
住人を遠ざける大きな原因になってることを理解してほしいですね。
「自由」と「自分の好き勝手」を混合してる人が多すぎです。
あと、議論スレが立った理由についてもよく考えてください。
そういう書き込みはそっちでやってほしいです。
(自分のこの書き込みもスレ違いな訳ですが)
好きにやればいいのに>402-403みたいな自治厨がいるからスレは破滅するわけです。
まぁ喧嘩すんなよ…
今大事なのはあんまりギスギスしすぎない事だと思う。
ぬるくなった醤油ラーメンだけを扱う店はここですか?
熱々を頼むと空気読めと言い、餃子を頼むと他でやれと言われるのですね。
これじゃ何時までたっても繁盛しないだろうね……
空気だの雰囲気だの「自分勝手な空気や雰囲気」を押し付けるような態度が気に入らない。
と思って反発する人間は少なくないと思うんだがなぁ。
>>406 何を言ってるのかさっぱりわからないので
脳内言語ではなく一般的な日本語でもう一度言いなおしてくれませんか
保守
現在自治スレッドで議論中。
自治スレ31
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1089563339/l50 545 名前: 削除屋@cyan ★ [sage] 投稿日: 04/08/01 00:55 ID:???
>>533 をみました。残したのはあってもいいかと。
ネタスレは今回の処理では多く保留しました。
1089988774/ 葉鍵的絶体絶命都市
1089990093/ 葉鍵ロワイアルII 作品投稿スレ! 7
1090367454/ アーマード・コア HAKAGI
こういったイベントやクロスオーバ系のスレは外部サイトで行うのが
ふさわしいと思ったのですが、自治の意見などありますでしょうか?
保守る
保守
また保守
もう、ルール無しのなんでもいいから絶体絶命都市SS募集にしないか?
寂れてからそんなこと言っても書き手は帰ってきませんよ。
自業自得なんです。
自業自得?w
寂れさせるのを目的として荒らしてたんだから、確かに自分の業で自分に得になってるねw
本来の自業自得の意味にあっている。
>>416 全くその通りだなw
ルールや議論なんかどうでもいいから好きにやらせろなんてわめいて
スレを徹底的に寂れさせて
救世主ヅラして
>>414の発言だもんな。
頭脳派だよ。
417の曲解ぶりがすげーな・・
むしろ全く逆。
リレーするんだ、殺しは無しなんだ、と議論してルールを押し付けてた連中が
全く書かないから、どうしようもないってのが現状。
たしかに自業自得だな。
■FARGO○○島支部 地下プラントにて
…赤。…赤い、月。
試験体3110号は、脳裏をよぎったイメージから、意識を現実へと引き戻した。
そして周囲を見渡し、いま目に入ってきた赤色が、回旋灯の発するものであることを認識した。
振り返り、今自分が入っていた培養カプセル、および隣やその隣、周囲にある別の試験体用のカプセルの破損程度を確かめた。
自分以外は外も中身も全滅のようだった。
どうも何らかの事故が起きた事だけは間違いなさそうだ。
通路の監視カメラに目を向ける。
電力が来ているのなら、なぜ自分がこうして起きたにも関わらず、管制室にいるだろう連中はここに飛んでやって来ないのか?
どうも試験があるとか、用事があって起こされた訳ではなく、それどころか事態は最悪、いや、いい気味か?
連中にとっては最悪の事態が起きたと考えて良さそうだった。
ともあれまずは管制室へ確認に行こう。
しかし用心せねば。別の場所で同様に目覚めた試験体がいないとは、まだ決まっていないのだ。
自分達はオリジナルではない。戦闘用に特化して品種改良されているのだ。
寝起きで不機嫌かもしれない所へ鉢合わせになったら目も当てられない。
ただでさえ普段から試験と称して殺し合っているのだから、気分に任せていい機会とばかりに葬られない保証などどこにも無いのだ。
しかし、管制室に到着する間にも、そうした危険は無かった。全員死亡していたからだ。
落盤、圧死、銃撃戦、ヒトだけでなく少数ながら試験体の死骸も、不可視の力を行使した痕跡もあった。
やはり別で目覚めていた(ただ試験中で起こされていただけかもしれない)試験体もいたのだ。
でもその場に生きている者は居なかった。
多分地震が引き金でこうなったのだろうと想像できたが、ここまで見事に死屍累々となってしまうものなのだなぁと、半ば関心めいた感を抱いた。
さて、こうしてこの支部がほぼ壊滅状態に陥ってしまった以上、自分はこれからどうすれば良いのか。
落ち着きを取り戻したところで試験体3110号は、自分が突然宙ぶらりんの状態に置かれたことに気が付いた。本当にどうしよう?
本部を訪ねて行って、「すみません支部が潰れたんでこっちに置いてくださいよ、へっへっへ」とでも言うか?
量産体ごときがオリジナルのいる場所に行って?FARGOの連中に頭を下げて?それはかなり情けない話な気がした。
ていうか、それ以前の問題として、かなりの高確立で赤い月の気分を損ねて殺される。
じゃあ、ヒトに紛れて暮らすか?かつてオリジナルがそうしたように?それであっさり裏切られたように。
それもナンセンスに思えた。そもそもヒトガタの皮を被ってるだけで、ヒトでもなんでもないものがヒトになれる訳などない。
それとも、森に還るか。赤い月の望む故郷ではなく、この世の森に。すぐは馴染まなくても数年かかれば根付く事も出来るかもしれない。
それが一番マシな選択肢かもしれない。少なくともヒトと過ごすよりは。
なら、どちらにせよここから離れなければ。地震は連続して起きるものと覚悟しておいた方がいい。
せっかく偶然生き延びたのに、倒壊に飲まれて埋もれてしまうのはあまりに勿体無い。
それに地表に出て存分に陽光を浴びたい。制限時間抜きで!
そうだ、今や自分は自由の身なのだ。素晴らしい!
まぁ、ヒト社会に捕まろうものなら、第2のFARGO、爆誕!なんて未来が簡単に予測できるので、そこまで呑気にもいられないのだが。
階段を昇り、瓦礫を掻き分けて、通廊を抜け、カモフラージュされた入り口からようやく外に出た。
さんさんと降り注ぐ陽光。かぐわしき二酸化炭素。空気中にふんだんに含まれた水分と窒素が美味い。離島バンザイ!
そして眼下には数人の轢死体。お気の毒に!
■FARGO○○島支部 地上入り口付近
滑り降りて死体を覆う瓦礫を除けた。男が3人、女が2人。
血の乾き具合から見て、死亡してから一時間は経っているようだった。
黄色の服と青色の服とを着ている連中に分かれている。ヒト社会で言う学生服というやつだ。
自分の姿を見る。素っ裸かだった。そりゃ施設内じゃ服なんて要らなかったからなぁ。
しかしこれからしばらくヒトから注目されないためには服は着ておいた方がいいのだろう。
幸いというか、せめて不幸中と前につけておこうか、青い服の男の1人が、自分と同じくらいの背格好だった。
貰っておこう。いただきます。
服を剥いで身に付けた。さらに全員分の遺品を調べる。
今剥いた生徒の学生手帳に名前があった。『斎藤』
しばらくはこいつに成りすましながら今後の身の振り方を考えていこうか。
手鏡を注視しながら、自分の顔の皮に力をこめて整形を加えていく。
ソーイングセットにあったハサミで髪を切りそろえ、とりあえず見られるような容姿にはなった。と思う。
ただ眼の色だけはどうしようもなかった。
地震の事故で怪我して充血したとか、そういう言い訳で通るだろうか。
変に詮索されたらどうする…殺すか?
それだって別の奴が居る時に殺すと、今度はそいつも殺していかなくちゃならない。
ヒト社会のそういう所が面倒だ。最初から詮索するなと言いたい。
短絡的に行動できないとなると、次善の策として、ヒトの集団から極力離れて行動していかなければ。お互いの為に。
ふと思い付いて、リュックサックの中身をその場に全て空けると、支部の地下へと取って返した。
そして自分達用の食料を詰めてある栄養ボトルをめい一杯詰め込んだ。
ヒトの食うものでも代用は出来るが、こっちの方が体に合う。
さて、ここにもう用事は無いだろう。行こうか。
■再度FARGO○○島支部地下
最後に管制室の前で足が止まった。
自分が理不尽にも生き延びた偶然。それは何故か。何をするために?
ここにきて運命論が頭をもたげて来るのも我ながら可笑しかったが、中に入ってプラントの制御パネルへ近付いていった。
3000番代はと…あった。自分の番号のある辺りにでかい石が落ちていた。ああ、これがボタンを押したおかげで起きる事ができたんですね。
どういう冗談だ。レベルの低さが逆にツボに入ってかなり笑えた。
さて、生き延びた自分としては他の連中を起こすべきなのか。それは義務か?
同種を見捨てて気持ちいい訳ではないが、連中を解き放った場合の自分の生存率は、低い。
連中に殺されるにせよ、連中がヘマを打ってヒトに捕まるにせよ、自分のような存在が行動するなら少数の方がいい。
では連中を生かすことが出来る余地を全放棄するのか。それも偶然的に助かった立場として何か申し訳なく思えた。
しばらく考えて、別の奴に丸投げすることにした。
ボタンを1つだけ押す。373。
こいつが起きてどうするか、全員助けるか見捨てるか、結果は全部そいつに任せる事にしよう。自分はその選択を全肯定してやればいい。
一人が助けられたのだから、一人を助けた。実にフェアだ。
仮にボタンが壊れてたとかでこいつが起きなければ、その時はやはり全滅する運命だったのだ。何も問題ない。
今度こそもう行こう。その前にもう1つだけ、テーブルクロスを貰ってから外に出た。
血溜まりに指を浸けて筆代わりにして、布地に十字を描いた。
轢死体にかぶせて風で飛ばないよう石で重りを乗せて、簡易だが埋葬の完成だ。
なに、身分と鞄を貰ったお礼さ。こう見えても義理堅いんだ。
と、うっかり重要な事を忘れるところだった。
布を捲って『斎藤』の頭を見分けがつかないよう叩き潰しておく。
これで少しは時間が稼げるだろう。
何にせよいずれこの身分にも足がつくのは間違いない。時間が勝負だ。
この騒動に紛れて、ヒト社会のなるべく隅のほうに紛れ込まなくては。
【試験体3110号=MOON.の少年のクローン KANONの斎藤の容姿を奪う】
斎藤の乗っ取りと同時にこのスレの趣旨まで乗っ取ったなw
どうするんだこれ。
>>421 瓦礫で潰れて死んでるので轢死ではなく圧死でした
一応3回見直しはしたけどまだ記述ミスありそう…
呆れたね。
本編でできもしないことをやらないでほしいな。
何だよ、この厨設定?
納得いかない奴は別の話を書け。
まさかこのスレでNG議論をしようとか思ってないよな?
429 :
コテとトリップ:04/08/05 04:46 ID:5aNPijRd
やったらいけねえみてえないいかただなおい
斉藤とは言え死者も出たし、あとはリレーがどうなるかだな。
「望み通り森へと消えました おしまい」でもいいぞ。
じゃあNGだな。
もしくはアナザー。
NGだと思うなら、読み飛ばせばいいんじゃないか?
じゃあ、漏れも舞の魔物が祐一の体を乗っ取るとかそういうSS書いちゃうよ。
書けるものならどうぞ。口だけ君。
まったくだ。書きたければ書けばいい。
2chでなんでお伺いたててんだ?口だけ池沼。
とりあえずGJ
■元FARGO○○島支部(今は壊滅) 地上入り口付近
第一目標は島からの脱出だとして、その前に栄養面での心配は無いにしても、マトモな水は確保しておきたい。
アバウトにその辺の水を飲んで汚染された物だったりしたら、抗体のあるヒトならいざ知らず、
毒を体外に排出しろなどと自分らに言われてもどうやれというのか。
この付近で水の手に入りそうな場所。そして島からの脱出経路を知る手段。
必要なのは、地図だ。
これだけの規模の都市なら、随所で道案内の地図を手に入れられる手段があっていいはずだ。
広めの通りを見つけて道なりに歩けばそういう代物に当たると踏んだ。
だが同時にそれは人目につく危険を冒さなくてはならない。
埋葬した遺体達を見やる。
この『斎藤』の知り合いに出くわす事もあるかもしれない。それは割と高い確率で起こりそうだ。
グループ行動するほどの交友能力はあった様だし。
そいつらに会ったときどうやって誤魔化すか…。
やれやれ、ヒト社会のルールに合わせるのは大変だ。気兼ねせず殺しまくれればこんな面倒でなくていいのに。
しかし不可視の力は無尽蔵に使える訳ではないし、殺しきる前にこっちが先に枯れてしまう。
それにすでに犬猫鳥、小さき物どもはヒト社会のルールと折り合いをつけて生きている。
畜生にできてる事が自分は出来ないとは言いたくない。出来なくてもせめて最低限の努力ぐらいはしたい。
何を考えてたんだっけ?ああ、こいつの知り合いに会った時か。
うん、記憶喪失のフリというのはどうかな。
あの地下内部での死体の多さ。
この地震は、ヒトにかなりのショックをもたらしたのだろう。
記憶喪失ですと口で言うだけでなく、説得力をもう一増しするために頭部に軽い怪我を負っておくとなお良さそうだ。
こぶし大サイズをしたコンクリート質の破片を手に取る。頭を破損しすぎないようにうまく加減しないと。中身が見えるまで壊したらバカだ。
ガツン!
うむ、血の流れといい中々『らしい』痛々しさなんじゃないだろうか?
まぁ、実際には血もニセモノだし、皮に痛覚なんか通ってる訳が無いから平気なんだが。
遺体に被せていた布の端を少し貰って包帯代わりに頭に巻いた。
次は会話だ。この『斎藤』はどんな話し方をするだろうか?
僕。私。俺。うん、身体つきからも『俺』がしっくり来るような気がする。
口調は…前提条件として俺は記憶喪失である。ここはどこだ?俺は誰だ?どういう人物だ?
そうだ、知り合いに出くわすのはデメリットばかりじゃない。こいつがどういう人物か向こうから教えてもらえば良いのだ。
心理状態は…不安だ。自分の事が解らないし、建物は壊れている。このとき俺の感情は…
怯え!そう、怯えた状態というのがしっくり来る!
自分を怯えた立場に置くのはいい。弱者に見えれば大抵油断を生む。
油断があれば自分の正体への追求も緩むだろうし、万一の時も素早く始末する事が期待できる。
鏡で少し練習してみよう。
自分がかつて施設内で試験体同士の能力を測っていたときの事を思い出す。
あの時FARGOの連中がしていた表情。あれだ。
「ひぃっ!」
ん、何か違う。今のは嫌悪感が少し混ざっていた。
あの時のイメージを丸々模倣するだけではダメだ。状況別に応用しなければ。意外に難しい。
日が強くなってきた。残りの練習は後に回すとして地図を探すとしよう。水もなるべく早く手に入れたい。
まずは大通りへ。
【偽斎藤 地図と水確保のため大通りに向かう】
もう荒らしだな、これ。
無視無視。相手にするな。
しかし、人の体を乗っ取るとかすごい俺様設定だよな。
そこで偽斎藤がウリナラ不可視の力を駆使し、
助けた女の子が「ぽっ」
結構面白くなってきたな。
いけいけ。好きに書いてしまえ。
「
>>1 あらゆる災害から生き残れ!」ばスレに趣旨通りだ。
感想の形として、作品を罵倒するのも当然ありだと思うが、
そういうのはたいてい
>>434みたいな口だけ君なんだよな。
荒らしだと思うなら、スルーすりゃいいのに。
荒らしはスルーという2chのルールも守れない奴が、リレーのルールを押しつけてくるなよ。w
とりあえず書き手さん乙。
駄作で上等。口だけ君よりよっぽどまし。
擁護してるのって全部自演だろw
たとえ「擁護が全部自演」でも、作品をリレーする上では何も関係ないけどな。
その辺が、読み手の自演で作品をNGにできるハカロワルールと、一般的なリレーSSルールとの違いだ。
「討論では声が大きい方が勝つ」というのがよくわかるスレだよね
よし、どんな形であれ盛り上がるのは良いことだ
単作長編として頑張っていただきたい所存
あれ・・・でも斉藤の顔をマネる必要あるの?
オリキャラ出したいけど、まったくのオリキャラだと叩かれるのが目に見えているから
とにかく名前だけでもある脇キャラを使ったんだろ……オリキャラ禁止とかの議論はどこでもあるしな
dendとかデッパとかそのへんだろ?
保守
守
二人合わせて保守!
口だけの連中に比べたらマシだが
漏れもやっぱり偽斉藤になる意味がわからない。
少年ではダメな理由があるのか?
災害パニック以外に人為的なパニックを引き起こそうというのか?
しばし静観に1ピョーウ
静観してたら落ちるぞこのスレ
>>静観
文句はつけるけど、自分はネタを出しません宣言でしょう。
つーか需要ないだろもう。
口だけの議論スキーに粘着されてる現状、書き手が集まるわけがない。
さっさと落とそうや。
災害モンならやっぱり火事場泥棒やどさくさまぎれの強姦魔とかが味なわけです。
シリアス一辺倒だけではなく、そんな単発エロシチュとかを最初はコソーリ期待していたり
したんだがな……(;´Д`)ウウッ…
だいぶ前、東鳩の理緒に火事場泥やらせてしかも死人(事故死)ネタで書いたのならあるんだけどね……その後議論が嵐の如く起こってるんでお蔵逝きさ
大災害もので死人無しってのは考えられんだろ……殺し合いは無しってのなら分かるがな〜〜
また口だけ君が現れたかw
バカはスルーしとけって
帰ってきた463
このスレにいる奴はオリキャラ好きの書き手と口だけのバカな読み手だけ
んん
dat落ちの予感
ほしゅ
もう一度無かったことにしてやりなおすか
リレーSS受難の時代だし、今度は枝分かれリレー形式でどうだろう。
続けたい話を、勝手に続ける。
続けたくなければ関係ない流れを書いても良し。
それにより葉鍵敵絶体絶命という縛りを除けばノールールになるので、
ルール議論もなくなる。
文句があるなら自分で書けばいいので書き手同士の争いもなくなる。
473 :
風子:04/08/24 00:10 ID:RgvfLLL7
ほしゅ
>>472 それ、いいアイデアかもしれんな…。
今までになかったリレー形式だしな。
いままで通りじゃないか?
ハカロワ1にしたって、いろいろ枝があって、その中の一つをらっちーさんが追っていったものが
通称キャラロワ。
そのサイトで別の枝は「アナザー」と表現された。
アナザーもどんどんリレーされてるものもあるし。
>>472 つーかもともとリレーSSってそういうもんなんだが…
ハカロワが特殊なだけで
478 :
名無しさんだよもん:04/09/08 22:37 ID:IQqswGjE
もうだめぽ
絶体絶命都市、なんだか2800円シリーズに登場してますね。
攻略とか見ないでも普通に解けます?
もうすぐ2が出ますが……何か?
会話が成立してないな。
横殴りの潮風に金髪を靡かせたまま、なすすべもなくリサはそこに居た。
斜め前に止まった修学旅行のバスから、何度となく下手な英語による呼びかけが
あったが、猫を被って相手をするのも、そろそろ限界だった。
最初の数時間は慣れない渋滞にいらつくこともなく、長大な橋から見える風景を
楽しんだりもしたが、何事にも限度というものがある。それに彼女は決して気の長い
ほうではなかった。
(……これなら宗一たちと一緒に、館長の仕事を請けたほうが良かったかもしれない)
ぱちん、と爪を噛んで後悔をあらわにする。その爪音に合わせるようにして、巨大な
橋がぎぎぎと唸った。
橋を渡りはじめたころは気にならなかったが、渋滞に巻き込まれたあたりから何度と
なく、風に煽られるたびに大きく揺れている。
車専用だけでも四車線を有する堅牢そうな建造物だったが、その長さのためか明らか
に横揺れしていた。
今度はクラクションが鳴った。後方三台目くらいの位置に白いバンが止まっていて、
渋滞のいらつきを騒音に変えて周囲へ振りまいている。疫病の感染のように周囲の車も
クラクションを鳴らし始めた。
どうせ聞こえる範囲に渋滞の原因などないのだから、何の効果もなく、迷惑でしかない。
(愚かしい)
小さく呟いて、またも爪を噛もうとしたとき、一段と大きく揺れた。風を伴わなかった揺れ
であり、いままでのそれとは大きく異なっていた。
ぎぎぎぎぎぎぎぎ。
橋が、斜めに傾く。ごうん、と大きな音がして、跳ね上げられるような衝撃とともに、渋滞
は隣接する数台を残して分断されていた。
(――橋が!?)
見た目スローモーションのように、だが確実に、橋が崩壊し始めていたのだ。舌打ちする
暇もなく、路面の傾きに耐えられずに彼女の乗っていたオープンカーが流され始めた。
助手席に放り込んだ鞄を肩にかけ、立ち上がる。すでに勾配がきつくなりすぎて、普通に
座席に座っている事などできなかった。
後ろを振り返る。いまならまだ空港島へ戻れるかもしれない。彼女がそう考えた瞬間、轟音
とともにバスが横転した。窓から逃げ出そうとしていた学生のうち半数が、下敷きになった。
(shit!)
当然のように、リサの乗る車も速度を増して滑落していく。彼女は迷うことなく車の扉に足を
かけると、横転したバスの後輪あたりをめがけて飛び移った。
「おっし! 大丈夫か!?」
既にバスの裏側へ逃げ出していた学生が、彼女の手を掴み引き上げてくれた。礼を言う
間もなく、バスは横転したまま被害者を磨り潰し、天井からガードレールに衝突した。
「うお――」
バランスを崩した少年を、今度はリサが助ける。惨劇を脱するべく周囲を見回すと、バスの
中から声がした。
「藤田くん! 神岸さんが――」
おそらく天井に座っているのだろう、窓枠から上半身を乗り出した眼鏡の女生徒が、誰かを
引っ張り出そうともがいている。
「いいんちょ!」
少年が叫んでバスの側面に足をかけようとしたとき、バスは更に横転し始めた。早い話が、
路面の傾斜がほとんど90度になろうとしていたのだ。リサと少年はバスから投げ出され、バス
は路面と別れを告げて転落していく。
「くそっ!」
「ハッ!」
幸運と反射神経が彼女たちを見捨てなかったのだろう。二人は僅かに残された吊り橋の
ワイヤーに掴まる事ができた。
遅れて何かが水没する音がした。その一瞬前に、眼鏡の少女の姿が見えた気がしたが、今
となっては、それを確認する術はなかった。
皮肉な事に、まるでバスを生贄にして満足したかのように、崩壊は収まったのだった。
*謎の衝撃とともに、首都島と本土を結ぶ橋が崩落
*リサ=ヴィクセン、藤田浩之、崩落地点にてなんとか生存
*藤田浩之のクラスメートが乗っていたバスは水没
最初のころ書きかけていた話を改変して投下。
磨り潰したり水没したり、余裕で死者多数なので、当時は投下を諦めました。
なんで最初から何でもありでやらなかったんだ?
書き易そうなネタなのに。
489 :
名無しさんだよもん:04/09/23 19:56:16 ID:MM8trBgU
>>484-486が投下されてから3日たつが、静かなもんだな。
「キャラが死ぬと荒れる」とか議論してたアフォどもの弁解を聞きたいところだ。
gj
>491
おめでとうございます!
あなたはこのスレに残った最後のNG厨です!
我々はあなたの粘り強い厨活動を讃え、表彰させていただきます!
表 彰 状
491殿
あなたは永年にわたりNG認定活動に精励され
当スレッドの非建設的展開に寄与されましたので
ここに表彰いたします
平成十六年九月二十三日
葉鍵的絶体絶命都市 スレッド一同
生きてたんだな、まだ投下されるとは思わなかったが。
重複は
>>472ルールの適用なら関係ない。
NGNG騒ぐ事ほど馬鹿馬鹿しいものはない。
話はよく雰囲気出てると思うよ。
誰が死んだか確定してない所も上手いが、最初は死亡話に敏感だったから
見送ったのは正解だろうね。
地面に踏ん張って保守だ!
保守
カウボーイハットに鼻めがね、背中に風呂敷、常にルーペを持っている。
そんなカッコの浩平がいろんなところにぶら下がってる図が浮かんだ。
ヒロイン達と再開した時になんて言われるか。
感動的な再会を夢想する
鼻眼鏡をつけた自分 おっと吹き出しちゃいけない ぶらさがり
カウボーイハット 投げ縄 早撃ち 無法者
ぶらさがる俺に惚れちゃあ火傷するぜ
風呂敷つけてどこ行くの 崖でも海でもいってらっしゃい
どっこい逝けない ぶらさがり
【執事コンパス】を手に入れた。
取った瞬間「喝ぁぁぁぁぁぁっ!」と一喝された。
【執事コンパス】
来栖川家執事「長瀬源四郎」
愛のニックネームは「セバスチャン」
SS期待保守
どれでもいいから続きマダー?
2が出るまでお休み
504 :
名無しさんだよもん:04/10/14 20:49:04 ID:lkCs+9UA
┌──________________________──┐
│ \.. 2CHバニラ アイスたっぷり、うまさ大満足age!!. / │
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│ \. ( ´∀`)  ̄| | ̄ ̄ | |  ̄| | ̄ ./....│
│ /. ( ) | ̄  ̄ ̄|  ̄ ̄| | ̄ | ̄  ̄| \ │
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│ /. (__)_) |  ̄ ̄| / / | ̄  ̄ | \ │
│ \  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ./. .│
│ /. 希望小売価格<税別>100円 種類別ラクトアイス ..\ ..│
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└── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄──┘
505 :
名無しさんだよもん:04/10/24 09:27:29 ID:od1CMm1t
不謹慎ながらもネタ期待age
死ねよw
507 :
葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :04/10/26 21:58:53 ID:iZCXaCmO
____ ____ __/_ ー | ヽ
_|_ |、 /_l_  ̄ ̄| ̄
人 | ヽ. / | . | 」 ├ |
/ \ | | ⊥!ノ \_/
続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
509 :
名無しさんだよもん:04/11/14 19:37:10 ID:mN7yDEnT
無い
510 :
名無しさんだよもん:04/12/01 22:23:10 ID:ScrWtKvZ
有る
511 :
ポストマン ◆mGZfoq5fBY :04/12/24 17:17:33 ID:X5Q3YZR/
1000スレ突破記念火気庫ヽ( ´∀`)ノ ボッ
リ
513 :
天空の終焉:05/01/14 23:00:53 ID:24LIzPKN
カタカタカタ……
「いやあ、それにしても見事なシュミレーターですよね」
「全くだ。まるで実写を見てるように各地の情報がわかるもんな」
「最近の3Dは進んでますよねえ」
「全くだ」
「僕らが指示してないところから壊れ始めるんですもんね」
「失敬な。俺はミスなんてしてないぞ。それに基幹部分は既に上の人たちが
作ってて、俺が調整してるのは画面のデザイン部分だよ」
「じゃあなんでクリックしたところと違うところから倒壊が始まってるんでしょうか」
「それはほら、アレだ。ファジー機能ってヤツだよ。便利だな」
「凄いですねえ」
「全くだ」
ここは葉鍵新ビルの最高層。
彼らは葉鍵の新時代をになう災害ゲームの開発中である。
「このフロアって広いですよね。なのに僕達しかいないんですよね」
「貸切ってヤツだな。実に豪勢じゃないか」
「すぐに他の人員を回すからって言ってたのに、全然来ないですよね」
「忙しいんだろ」
静かな室内でカタカタとキーボードを打つ音が響く。
「そろそろキーボードも打ちにくくなってきましたね」
「ああ」
「仕事、やめちゃいますか? 部屋がこんなに傾いてるからマウスも落ちそうですよ」
「何をいう。困難と不可能の間には大きな壁があるぞ」
カタカタとキーを打つ音が続く。
514 :
天空の終焉:05/01/14 23:01:40 ID:24LIzPKN
「さっきから揺れてますよね」
「高層ビルだからな。風で揺れるものらしいぞ」
「音も…結構してますね」
「高層ビルだからな。風の音がすごいんだろう」
「なんか、部屋全体が洒落にならないくらい傾いてきてますよね」
「高層ビルだからな。最新機構なんだろう」
カタカタとキーを打つ音が続く。
「僕、ここに来る前に専務と大喧嘩しちゃったんですよね。迂闊に
T橋さんのことを口に出しちゃって以来、気まずくて」
「何を言う。俺なんて偉いさんと殴り合いの喧嘩になったぞ。ひさやんの
話題を口にしちゃったからな」
「左遷になるかとも覚悟してたんですが、最新ソフトの開発で最新ビルに
いけるなんて聞いて、喜んだんですよねえ」
「俺もてっきりクビになるかと思ってたら、えらく好待遇で新配属されたん
だよなあ。きっと日ごろの行いがいいからだろうな」「僕、えらく多額の生命保険かけられたからびっくりしてたんですよ。それも
あらゆる自称に対応した生命保険。
受取人がしぇんむーで」
「ははは、俺も上司からだぞ。お互い会社から大事にされてるよなあ」
「このビルもすごい保険金がかけられてますよね」
「物を大事にすることはいいことだな」
「どちらも災害時も保険金が出るタイプなんですよね」
「至れりつくせりだ」
カタカタ、カタ…パタン
「そろそろキーボードも机からズレ落ちちゃいましたね」
「だな。USBで繋いでる予備のを使うか」
「なんで机に張りつくキーボードまで用意してるんでしょうね。僕ら」
「どうしてだろうなあ」
515 :
天空の終焉:05/01/14 23:04:26 ID:24LIzPKN
「このシュミレーター、まかりまちがって本物の風景がリアルタイムで
映ってる、なんてことないですよね」
「ははは、何を馬鹿なことを言ってるんだよ。3Dだよ3D」
「ほんとリアルですよね。」
「なんか赤くて厭なものまで映ってるしな」
「あとで現場検証でこれが僕らの犯行の証拠、とか思われたらヤですよね」
「なんせ各地をモニターしてるわ、倒壊シュミレーションやってるわ、怪しいもんなあ」
「本当の犯人を隠すために、別の犯人を仕立てる。
そういう考え方もできますね」
「それにうちの偉いさんが便乗、か」
「『証拠』が各部署に用意されてたらもっと最悪ですね」
「たとえば俺たちが楽しそうに殺しを見ている光景の映像が監視カメラに記録されてたりな」
「似た音声まで吹き込んでありますかね」
「俺らに自殺願望があって、都市を巻き込んで自殺劇をしたてた、なんて筋書き
だったら最悪だな」
「なぜかこの地を訪れるだろう観光客の名簿を手に入れて、その苦しむ姿を楽しむ、
とかの映像が記録されてるわけですね」
「遺書にはなぜか保険の証書が入ってるんだよな」
「よりによってあの上司を保険の受取人にして、ですか?」
「狂人の最後の良心がそれだった、なんて手紙が添えられてたらやりきれないよな」
はははは、二人の乾いた笑い声が室内に響く。
516 :
天空の終焉:05/01/14 23:05:12 ID:24LIzPKN
「なんで僕らの椅子ってこうも頑丈に身体を固定するようにでき
てるんでしょうね」
「そりゃお前、ビジネス用のマッサージ機能搭載の新型椅子の
テストを兼ねて、試用をだな」
「ずいぶん頑丈な電子ロックですね」
「まあな。
きっとマッサージの位置がずれないよう最新の工夫をだな――」
「外れませんよね」
Keyスクリプターの声に、Leafプログラマは窓の外の風景に目を向けた。
ふぅ、と呼気を吐く。
「空が、綺麗だなあ」
「ええ、反対の窓に映る濁流に目を背けなければ、こっちからは実に
綺麗な空が見えますね」
「この倒壊シュミレーションさあ。やっぱこのビルを仮に対応させるなら
この辺になるんだよな」
「そうですね。都市ブロックの連結が解けて、津浪が襲ってくる段階になると、
――このエリアの高層ビル群は、真っ先に外側に倒壊しますね」
「一番脱出困難な…不可能な、エリアだよな」
「ですね」
「地面、迫ってるよな」
「ええ」
カタカタカタ…
「ここ数日、何度シュミレーションしてみてもこのブロックにいた人間が生存
できる可能性が見つからないんだよなあ」
「僕は一つだけ見つけましたよ。奇跡が100個くらい重なれば脱出できるルートが」
「俺もこのエリアのセュリティを抜けるマスターコードまでは発見したんだけどな」
517 :
天空の終焉:05/01/14 23:06:46 ID:24LIzPKN
工島に押し寄せた津波の勢いは、揺れていたビルの最後のバランスを崩した。
巨大な建築物の塊が落ちる。
海に向かって。
構造欠陥により、最上階を直接海面に叩きつけるような角度で――。
「最後の書き込み完了。DVDにもMOにもマスターキーを焼いた。あとは俺らの無実
でも書きこんどくか?」
「本来ならここで逃げ出すつもりだったのになあ」
「……俺のほうは間に合わなかったよ」
「僕のほうの解析ツールも失敗です。
さすがにこの短期間でこのシートのセキュリティ突破は間に合いませんでしたね」
「コード用意してたのにな」
「最終日になってこの椅子だけコード変わるなんて反則ですよね」
相対速度の関係上、鉄よりも硬くなった海面にビル最上階が激突する。
「さよなら。貴方と仕事できて幸せでした」
「俺もだ」
【Keyスクリプタ・Leafプログラマ 生死不明】
【DVD、MO、USBメモリ、プリント紙その他、手当たり次第にデータ書き込み済。
彼らの解析した、この地区の最深部セキュリティ突破用キーコードその他が入っている】
乙カレー
× シュミレーション
○ シミュレーション
…
リ
522 :
名無しさんだよもん:05/03/03 21:15:42 ID:8+hbvdNE0
test
待
ほ
………よく生き残ったもんだよな、このスレ。
526 :
名無しさんだよもん:
保守あげ