Key新作 CLANNAD -クラナド- 総合 Part110
電撃G'sマガジン8月号/『CLANNAD』アナザーストーリー予告(1/2)
Official Another Story
CLANNAD -クラナド-
光見守る坂道で
※ごとP氏のイラスト
カラー:渚
ラフ:風子/杏/智代/ことみ
ゲーム本編企画者
アナザーストーリーメインライター 麻枝准氏コメント
次号の電撃G'sマガジンより、『CLANNAD』のアナザーストーリーの
連載を始めさせていただくことになりました。
なんとこの企画は、自分も敬愛するごとPさんとのコラボレーションです。
こんな機会を与えてくださった、G'sさんに感謝します。
さて内容のほうは、ゲーム本編中では語られていなかった裏話、
本編が始まるまでのビフォアストーリーなど、
ヒロインを中心に書きつづっていきたいと思います。
本編同様、横のつながりも大事に、ヒロインのみにとどまらず、
いろんなキャラクターを巻き込んで書いていきたいです。
執筆は原作同様、麻枝、魁、涼元の3人が担当させていただきます。
がんばっていきましょう。
多分人気があるほど長く続くと思いますので、応援よろしくお願いします。
電撃G'sマガジン8月号/『CLANNAD』アナザーストーリー予告(2/2)
その日の放課後、下校生徒でにぎわう廊下。
「こちら木村さん。新しいクラスで、前の席になった子」
友達の子に、ひとりの女の子を紹介される。
「はじめまして古河渚です……えへへ」
精一杯の笑顔で挨拶する。
「木村さんとわたし、このまま服みにいくけど渚ちゃん
どうする?」
「ええと……」
考える。迷う。
「道草いけないので、帰ります」
結局そう答えた。
「そんなの気にしてる子、今時いないって」
「ほら、いこうよ」
「んー……」
迷う。考える。
「大丈夫だって」
その言葉がわたしの背を後押しする。
「それでは……今日だけつきあわせていただきますっ」
目をつむって、そう答えた。
「あはは、そんな力入れて、古河さんって、おおげさだね」
木村さんという子がわたしを見て笑う。
「おもしろい子なんだよ、渚ちゃん」
わたしのことを話題に歩き出す。すごく照れくさかった。
(第1話より)
written by 麻枝准