葉鍵ロワイアル II 作品投稿スレ! 3

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444名無しさんだよもん:04/05/27 20:55 ID:pPlZyoDI
じゃ、俺も
The Gate of the Hell 緊迫した状況がすげーよくわかる。文章だけでその状況が簡単に想像できる。よかった。
ひとで いうまでもなく発想が良かった。
恐怖と悲劇〜美坂香里〜  地味に良かった。これもまた発想が。まさか香里が栞殺すとはね。

他にもいいのはいっぱいあったけど、あんま覚えてねーや。
うたわれ再インストールしようかなぁ・・・
445名無しさんだよもん:04/05/27 21:01 ID:Exx5soxQ
松浦亮の様子が、おかしい。
神岸あかりが訝しげな視線を向ける先には、
果たしてその松浦亮自身がいた。
注意深く、窓から視線を泳がせている。
「住宅街に人が集まる可能性は高い」
そういう理由からの警戒だった。
この状況下であればそれは当然の事だろう。
しかし。
『ふざけんじゃねぇ』
あの時――春原芽衣を叱り付けた――彼の言葉。
あれは尋常ではなかった。
これまで接してきた彼とは何かが違う。
いや、そんな曖昧な感触ではない。
決定的な違和感があるのだ。
人間として。
目の前にいる松浦亮は、まるで疑心暗鬼に憑かれたような、
逃亡者のような―とりわけ余裕の無い―そんな雰囲気を持っていた。
446名無しさんだよもん:04/05/27 21:03 ID:Exx5soxQ
松浦亮の様子が、おかしい。
神岸あかりが訝しげな視線を向ける先には、
果たしてその松浦亮自身がいた。
注意深く、窓から視線を泳がせている。
「住宅街に人が集まる可能性は高い」
そういう理由からの警戒だった。
この状況下であればそれは当然の事だろう。
しかし。
『ふざけんじゃねぇ』
あの時――春原芽衣を叱り付けた――彼の言葉。
あれは尋常ではなかった。
これまで接してきた彼とは何かが違う。
いや、そんな曖昧な感触ではない。
決定的な違和感があるのだ。
人間として。
目の前にいる松浦亮は、まるで疑心暗鬼に憑かれたような、
逃亡者のような―とりわけ余裕の無い―そんな雰囲気を持っていた。
寸分の差異も見逃さぬというように、男は目を細めている。
447名無しさんだよもん:04/05/27 21:04 ID:Exx5soxQ
あかりの横には、春原芽衣(自分を刺そうとした少女だ)が座っている。
目覚めたばかりの彼女は、まるで自殺志願者のようなものだったが、
何を思ったのか、食事を終えた今は別人のようである。
「あかりさん、さっきはごめんね。これからは、一緒に頑張ろうね」
「うん。芽衣ちゃんも、元気になって安心した」
そんな会話を交わすまでにはなっていた。
空腹で気が立っていたのだろうか?
彼はお腹が減るとあのように苛立つ性格なのかもしれない。
あかりはそんな事を思っていた。
そんな時の事である。
松浦亮が深刻そうな顔で、こちらを振り向いて、呟いた。
「誰か来た。静かにしていてくれ」
春原芽衣が、ひっと小声で怯えるのが聞こえた。
一つの言葉が、突如あかりの脳裏に再来した。

――このゲームに乗るって事?

目の前にいる男の瞳は、鋭く研ぎ澄まされた刃物のように。
ぎらぎらとした光を湛えて、こちらをじっと見据えているのだった。

【084 松浦亮 修二のエゴのレプリカ 予備食料の缶詰が残り2つ】
【024 神岸あかり 筆記用具 木彫りの熊 きよみの銃の予備弾丸6発】
【047 春原芽衣 所持品なし】
【この直後に第3回定時放送が流れるくらいの時間です】
448帰るべき場所:04/05/27 21:16 ID:RGKp8HnN



 黄昏の、赤に染まるバスルーム。
 響くのは、水音。
 そして、口ずさむのは誰かの歌ったラブソング。



 芳野と澪は、すこしふらつく足取りで惨劇の現場から離れていた。
 二人とも智代から受けたダメージから立ち直っているとは言い難いが、
あの獣の咆哮と銃声は他の参加者の注意を引くのに充分すぎる。
 ましてや、智代を看取るために長居をしたのだ。
 一刻も早く身を隠さなければならなかった。

(……それにしても)

 さきほどの放送で告げられた死者の中に、ひとつ引っかかる名前があった。

 いぶき、ふうこ。

 芳野の想い人、その妹と同じ名前。
 もちろん、偶然の一致だろう。
 ありふれた名前ではないが、別人に決まっている。
 なにしろその名をもつ彼女は、2年前から意識不明のままなのだ。
 芳野自身、見舞いのために何度となくその病室を訪れていた。
 静かに、安らかに、眠り続ける小さな少女の姿を、その目で見ている。

449帰るべき場所:04/05/27 21:22 ID:RGKp8HnN

 ……ふと、撃たれた胸を押さえながら自分の隣を歩く澪に視線を向ける。
 そういえば、年格好は同じくらいか。

(……だから、なのか?)

 あのとき、守りたいと思ったのは。
 自分の安全さえ投げ出して、澪を守るためだけに引き金を引いていた。
 その事実が、自分の中で整理できずにいた。
 あの人のもとへ帰ると決めた。
 そのために、いくつもの命を奪ってきた。
 なのに、あの時あの瞬間だけは、なによりも澪を失うことが怖かった。
 大事な人の妹に似ているから、それが答えなのか?
 それだけのために、命まで捨てられるのか?

(……まあ、いいさ)

 浮かびかけた疑問を打ち消す。
 いずれにせよ、澪はこの島で生き残るために不可欠な相棒なのだ。
 用心深く、油断なくやれば、きっとなにもかもうまくいく。
 あの場所に帰るために、愛のために、今はこの手を汚すと決めたのだから。
 ふたりで首尾良く勝ち残れたなら……澪をあの人やその妹に会わせてもいい。
 眠り姫が目覚めたなら、きっといい友達になれるだろう。
 笑い合う二人の少女と、それを見守るあの人と自分の姿を思う。

(……そいつは、いいなっ)

 芳野はそのしあわせな風景を夢想し、微笑みを浮かべる。
450帰るべき場所:04/05/27 21:27 ID:RGKp8HnN

 だが、彼はまだ知らない。
 少女の容体が急変し、手の施しようもなく息を引き取っていたことを。 
 妹の死に直面し、支えるべき恋人とも連絡がつかないまま、大事なあの人が
絶望に打ちのめされていたことを。

 彼の、帰るべき場所が……、もう、どこにもないということを。


 あかく、赤く、紅く染まるバスルーム。
 響くのは、水音。
 そして、口ずさむのはもう届かないリフレイン。

「……ふぅちゃん……、ゆ……けさん、ごめ……ね……」

 青白い唇から、最後の吐息が漏れたことを。


 くいっくいっ。
「……ん?」
『ひとりでにやにやして、気持ち悪いの』
「……ほっとけ」
 闇の中、小さく笑い合う。

 目の前の少女以外に、まもるべきものがもう残っていないことを。

 ……彼はまだ、知らなかった。

451帰るべき場所:04/05/27 21:29 ID:RGKp8HnN
【036 上月澪 所持品:レミントン・デリンジャー(装弾数2発)、デリンジャーの予備弾12個 、イーグルナイフ、スタンロッド、M18指向性散弾型対人地雷クレイモア(残り1個)、穴あきスケッチブック、防弾/防刃チョッキ、メモ帳、食料2日分】
【098 芳野祐介 所持品:M16A2アサルトライフル残弾26(予備マガジン(30発)1つ)、Vz61スコーピオン残弾16、手製ブラックジャック×2、スパナ、救急箱、煙草(残り4本)とライター、食料2日分】
【Last Messageの直後くらい】
452名無しさんだよもん:04/05/27 23:30 ID:KEq0z22t
>>423-426『EGO』において、キャラクター描写に致命的な欠陥があるとのご指摘を
多数いただきました。
作者としてNG宣言をさせていただきます。
申し訳ありませんでした。
453名無しさんだよもん:04/05/27 23:32 ID:7g0c7Ixq
というわけで>>445-447にある俺のレスも同じくNGという事でヨロシクです。
454名無しさんだよもん:04/05/28 00:27 ID:/jgrMORv
ま、以後は出入り禁止ということで。
455帰るべき場所(修正):04/05/28 00:37 ID:9NaU6uuf

 だが、彼はまだ知らない。
 少女の容体が急変し、手の施しようもなく息を引き取っていたことを。 
 妹の死に直面し、支えるべき恋人とも連絡がつかないまま、想い人が
絶望に打ちのめされていたことを。

 彼の、帰るべき場所が……、もう、どこにもないということを。


 あかく、赤く、紅く染まるバスルーム。
 響くのは、水音。
 そして、口ずさむのはもう届かないリフレイン。

「……ふぅちゃん……、ゆ……くん、ごめ……ね……」

 青白い唇から、最後の吐息が漏れたことを。


 くいっくいっ。
「……ん?」
『ひとりでにやにやして、気持ち悪いの』
「……ほっとけ」
 闇の中、小さく笑い合う。

 目の前の少女以外に、まもるべきものがもう残っていないことを。

 ……彼はまだ、知らなかった。

456名無しさんだよもん:04/05/28 00:40 ID:9NaU6uuf
「帰るべき場所」を書いた者です。
実況スレにて親切な方から誤りをご指摘いただきましたので
>>450>>455 に差し替えてください。よろしくお願いします。
457想いを胸に:04/05/28 02:49 ID:y9ou0Zq2

「また…人が死んじゃったね…」
「ああ…」

 三回目の放送後、俺達は住宅街に向け森を移動していた。
 忌々しいジジイの声。
 糞ジジイのゲームのため、幾人もの罪の無い者がこの島で死んでいった。
 そしてゲームに乗り、殺戮を繰り返す馬鹿共。
 俺は絶対にそいつらを許せない。
 ゲームの主催者を殺す。
 そのゲームに乗った参加者も殺す。
 俺はそう決意した。
 そのためには俺は同行者である観鈴と沙耶と別れなければならない。
 俺の自己満足のために彼女らを危険に曝すわけにはいかないのだ。
 だから、
 ―――別れよう。
 二人にそう言った。

「ねえ、なんでみんな仲良くできないのかなあ…」
「わたしと時紀さんと沙耶さん、三人手を繋いで友だち」
「みんなと友だちになればこんな悲しい思いをしなくてすむのに…」

 ―――ああ、なんてこの娘は純粋なのだろう

「お前みたいな純粋な奴ばかりならこんな事…起きなかっただろうな」
「時紀さんや沙耶さんは純粋じゃないの?」
「俺は…純粋な人間じゃない」
「アタシも、ね…」
458想いを胸に:04/05/28 02:51 ID:y9ou0Zq2
「ううん、そんなことないよ、だって、ふたりともわたしと仲良し。にははっ」
「そう…だな」
「そう…よね」
 返す言葉が見つからない。
 彼女の純粋さ、歴史上聖女と呼ばれた人々はこんな人間だったのだろうか?
 冗談では無く本当に彼女のような人間ばかりなら世界に争いは起きなかったかもしれない。
 柄にもない事を考えながら森を歩いていると、前を歩いていた観鈴が立ち止った。

「向こうに…だれか倒れているよっ」
 そう言って走り出した。
 暗いのに良く見えるな…。ってそれどころじゃない。
「おいっ! 走ったら危ないぞ」
 俺達は観鈴を追いかけて行った。


「………時紀さん…」
 観鈴は立ち止り足元の人影をじっと見つめる。
「もう…この人―――」
 観鈴の足元に広がる赤い染み。
 血溜まりの中に仰向けに横たわる少女がいた。
459想いを胸に:04/05/28 02:52 ID:y9ou0Zq2
「すでに…死んでるわ…」
「もう…いやだよっ…こんなのっ…て」
 観鈴は泣きじゃくる。
 改めて少女の姿を見る、どこかの学校の制服。
 胸を数発撃たれ制服は朱に染まっていた。
 触ってみる、まだ体温が残っていた。
 まだ命を落として間が無いのだろう。

 ―――むごいな。
 俺は少女の亡骸を見て思う。
 彼女の顔、目を見開いている。
 その瞳は自分の運命に最期まで抗おうとした強い意志が感じ取れた。
 無念さと満足さが同居した表情。
 彼女は最期、何を思ったのだろうか。
 俺は顔に手を伸ばす。
「アンタ…何するつもり?」
「いや…目を閉じさせてやるつもりだが」
 そう言って俺は彼女の目を閉じさせてやる。

 せめて安らかに眠れ――。
 柄にも無いことを、俺は思った。

「さて、行くか…彼女を置き去りにするのは気が引けるが……ん? これは…?」
 俺は横たわる少女のポケットからはみ出ているものに気が付いた。
460想いを胸に:04/05/28 02:53 ID:y9ou0Zq2
 写真。
 少女のポケットからはみ出していたものは三枚の写真だった。
 男の顔が移っている。
『岡崎朋也』
『那須宗一』
 裏には名前と簡単な経歴が書かれていた。
 一人目はごく普通の高校生、彼女が好きだった男だろうか。
 二人目は世界中で活躍するエージェント。何者だこいつ?
 そして三人目―――。

『芳野祐介』

 要注意人物、と書かれていた。
 この男…ゲームに乗った者の一人なのか…。
 俺は彼女がしようとしてた事がなんとなく察しがついた。
(そうか…彼女も俺と同じような目的だったんだな…。
 このふざけたゲームに抗おうとして…)

「すまない、この写真貸してくれないか」
 俺は彼女に一言断りを入れる。
「あんたの想い、俺にも背負わせて欲しい。俺がこんなゲームぶっ潰してやる、だから―――ゆっくりと休んでくれ」


 俺は歩みだす、名前も知らない彼女の想いを胸にして。
461想いを胸に:04/05/28 02:54 ID:y9ou0Zq2
【031木田時紀 鎌 朋也・宗一・芳野の写真】
【094宮路沙耶 南部十四年式(残弾9)】
【023神尾観鈴 けろぴーのぬいぐるみ ボウガン(残弾5)】
【時紀は芳野をゲームに乗った者と認識】
【三回目定時放送直後】
【とりあえず住宅街へ行って別れるつもり】
462想いを胸に・修正版:04/05/28 13:52 ID:y9ou0Zq2
忌々しいジジイの声がする、三回目の定時放送。
『34番、栗原透子……』
 その名前に俺は愕然した。

「嘘…だろ…栗原が……死んだ…」
 信じられなかった、信じたくなかった。成り行きとは言え俺と肉体関係を持った彼女、日常の中心。
 打ちひしがれる俺にさらなる非情の言葉が投げかけられる。
『50番、須磨寺雪緒……』
『68番、葉月真帆……』 
「そ…んな……」
 まただ、また俺の何気ない日常が壊されてゆく。
「畜生…畜生畜生畜生畜生畜生畜生ォーーーーっ!!」
「時紀さん……」
「アンタ…ここでヘタれるつもりは無いでしょうね? アンタの決意、忘れたちゃいないわよ。主催者とゲームに乗った参加者を殺す、アタシやアンタみたいな人間をこれ以上増やさない、そう決意したんでしょ」

 沙耶の言葉が胸を打つ
 糞ジジイのゲームのため、幾人もの罪の無い者がこの島で死んでいった。
 そしてゲームに乗り、殺戮を繰り返す馬鹿共。
 俺は絶対にそいつらを許せない、そう決意したんだ。
「ああ…それは忘れてはいない。ただ…少しの間あちらを向いてくれ」
 涙で歪んだ顔を見せたくない。

「わかったわ」
「ありがとう」
 俺は泣いた。
 声を押し殺しながら泣いた。
 泣いた所であの日々は帰ってこないというのに。
 それでも静かに俺は泣いた。
463想いを胸に・修正版:04/05/28 13:53 ID:y9ou0Zq2
三回目の放送後、俺達は住宅街に向け森を移動していた。
 俺の自己満足のために彼女らを危険に曝すわけにはいかない。
 だから、
 ―――別れよう。
 二人にそう言った。
 
「また…人が死んじゃったよ…」
「どうして…みんなそんなことするんだろう……」
 ぽつりぽつりと話す観鈴。
「ねえ、なんでみんな仲良くできないのかなあ…」
「わたしと時紀さんと沙耶さん、三人手を繋いで友だち」
「みんなと友だちになればこんな悲しい思いをしなくてすむのに…」

 この狂気の島でなんでこいつはこんなにも無邪気でいられるんだろう。
 いつ殺されるかわからない状況で無邪気に振舞える。
 俺はそんな彼女が少し羨ましかった。

 無邪気さが羨ましい…か、柄にも無い事を考えながら森を歩いていると、前を歩いていた観鈴が立ち止った。

「向こうに…だれか倒れているよっ」
 そう言って走り出した。
 暗いのに良く見えるな…。ってそれどころじゃない。
「おいっ! 走ったら危ないぞ」
 俺達は観鈴を追いかけて行った。


「………時紀さん…」
 観鈴は立ち止り足元の人影をじっと見つめる。
「もう…この人―――」
 観鈴の足元に広がる赤い染み。
 血溜まりの中に仰向けに横たわる少女がいた。
464名無しさんだよもん:04/05/28 13:55 ID:y9ou0Zq2
「想いを胸に」の修正版です。
>>457>>458と差替えて下さい。お願いします。
465「新しい台本」 ◆U2dbpJmxQs :04/05/28 15:58 ID:xj4GrnI4
 その時の声を、はっきりと憶えている。

 一番最初に会った人に裏切られ、誰も信用できなくなったこの島で、
『一緒に行かないかい?』と、穏やかに呼びかけてくれたときの声を。
 怯えるだけで何もできない自分を、何度も支え、守ってくれた。
 たった一日の出会い。だけど、彼の声も表情も、全部克明に思い出せる。
 疲れている自分を気遣って、階段を抱き上げて運んでくれたこと。
 慰めて、と膝の上に甘えてきたこと。
 僕がついているから、と抱き寄せてきたときのこと。
 必要以上に接触が多かったのは、寂しかったからではないだろうか、と今は思う。
 だけどその触れあいに、自分はずいぶんと助けられた。
 信じると言うことを砕かれたこの島では、誰もがきっと寂しい思いをしているだろう。
 寂しくて恐くて、心が壊れてしまった人も、たくさんいるのだろう。
 自分は二人だった。だから耐えられた。
 でも、もう二人じゃない。彼は死んでしまった。あたしを守るために。
 あたしを一番最初に騙そうとした人、巳間晴香に。
 でも、そのことはどうでもいい。
 あの人は、彼の知り合いだった。知り合いなのに……殺した。
 彼を見ていた目は酷く冷めていて、涙すらこぼそうとしない。
 その後の行動もひたすらに理性的で、揺らいだ様子すらなかった。
 あたしはこんなに苦しいのに。
 苦しくて悲しくて、殺してやりたいって思ったのに。
 殺してやれば良かった。どうしてあそこで止まってしまったのだろう。
 泣いている暇なんてない、悲しんでいる暇なんてなかった。
 ただ、軽く引き金を引けば、それで終わったかもしれないのに。
466「新しい台本」 ◆U2dbpJmxQs :04/05/28 16:00 ID:xj4GrnI4
 終わり。
 何が終わるんだろう。
 彼との時間。彼と一緒の時間。彼との間に育んだ気持ち。
 まだヒビすら入っていなかった、恋心という名の卵。
 いつか孵ったかも知れないそれは、簡単に割られてしまった。
 もう戻らないから、それで終わり。
 じゃあ、戻らないなら、やっぱり殺す必要なんてないのか。
 ――ダメだ。
 許せない。
 後悔と一緒に別の感情が湧いてきている。
 この気持ちは知っている。作ったことがある。台本さえあれば、あたしはどんな役柄も演じるから。
 だけど知った。あの時作っていた気持ちは嘘だ。
 上辺をなぞっていただけで、本当に心の奥底から湧いた感情じゃなかった。
 こんなにどす黒くて、胸の奥がかきむしられるような感情は、今まで生じたことがなかった。
 単純な憎悪とか怒りとか恨みとか悲しみとかそんなものじゃない。もっと混沌としたもの。
 噴き上がる寸前の、渦巻く溶岩のような、熱く濁った気持ち。
 ――分かった。
 これが、嫉妬だ。
 最後にあの人の目に映っていたのは――あたしじゃなかった。
467「新しい台本」 ◆U2dbpJmxQs :04/05/28 16:04 ID:xj4GrnI4

 目を覚ましたとき、若い男の人と、小さな女の子が、掘り終わった穴にあの人を横たえていた。
「なにしてるんですか……」
「死者は弔うものだ」
 耳の長い女の子が静かに答えた。ずいぶんと慣れているような感じ。
 この人も、人の死が身近にあったのかな、と漠然と思った。
 彼のそばに寄って、その頬に触れる。
 嘘みたいに冷たい。髪の手触りすら違っているような感じがした。
 今朝みたいに、くすぐったいって、笑ってくれればいいのに。
 満足そうに笑っているのはどうしてだろう。まだ全然終わってなんかいないのに。
 あたし、こんなの全然嬉しくなんかないですよ? 
 守ってくれるのも、世話してくれるのも、迷惑をかけることさえ嬉しかったのは、
 あなたが生きて、笑っていてくれたからなのに。意味ないじゃないですか。
 あたしがすぐパニックになっちゃって、それでこんなことになっちゃったんだから、あたしが死ねば良かったのに。
 そしたら、あなたの驚いた顔が見られたかもしれない。怒った顔が見られたかもしれない。
 でももう、あたしは記憶の中の、あなたの笑顔しか見られないんですね。残念です。
 あなたの知り合いのあの女の人は、あなたの笑顔以外の顔を見たことがあるんでしょうか?
 ――嫌だな。
 あたしはあなたの一日分しか知らないのに、あの人はもっとたくさんのあなたを知っているんだ。
 たくさん知っているのに、あたしから一日分だけ残して、あなたの全てを奪ってしまった。
468「新しい台本」 ◆U2dbpJmxQs :04/05/28 16:06 ID:xj4GrnI4
 あ。
 やっぱり、許せない。
 最後に名前を呼んでくれていたら、こんな気持ちにならなかったのかもしれませんね。
 その一言だけで生きていけたかもしれない。でも――。
 あたし、あの人を殺しますから。
 さっきは、あんな陳腐な言葉に惑わされちゃったけど、あたしのせいであなたが死んで、
 目の前で殺されて、それで――笑って日常に戻れるわけない。
 だからこれ、貸してください。あなたの形見のこの拳銃。代わりに別のもの、置いていきますから。
 あたしはナイフで、髪の毛を襟元から切った。
 息を呑む声が聞こえたけど、無視してあなたの上に束ねて置いた。
 ドラマとかアニメとかでは良くあるけど、自分がこんなことするとは思わなかったです。
 でもこれで、今、あなたの一番近くにいるのはあたしですから。
 首筋が少し寂しかったけど、胸の奥の空洞に比べたら、大したことはなかった。
 それじゃ、さよならです。
 あたしは彼の上に、土をかけた。
 誰にも手伝わせず、土の中に埋もれていく彼の姿を、目に焼き付けた。
 何度も視界がにじんだけど、声は出さなかった。
469「新しい台本」 ◆U2dbpJmxQs :04/05/28 16:09 ID:xj4GrnI4

「それじゃ、あたし、行きますから」
 あたしは彼の荷物をまとめ、背負った。彼が残したものだ。誰にも渡さない。
「なんや、うちらのことここまで引っ張ってきておいて、お礼も詫びもなしかい」
 関西弁のおばさんが、やたらトゲのついた言葉を投げる。
 なに苛ついているんだろう、この人。役に立たなかったくせに。
 銃なんか持っていても、撃てなかったくせに。あの人が死んだ後に、ノコノコ来ておいて。
「ご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。ありがとうございました」
 面倒なので、事務的に頭を下げたら、憎悪がこもったような険しい目つきであたしを睨んだ。
 昨日までのあたしだったら、萎縮して、意味もなく謝り倒していたかもしれない。
 でも、今のあたしなら、殺意すら素通りさせられるような気がする。
 もう、この人達に興味はなかった。
「ちょっと待ってよ、あさひちゃん。行くったって、あてなんかないんだろう。
 それより、俺たちと一緒にいた方が安全だし……」
「いいです。あなた達とあたしの目的、たぶん違いますから」
 男の人が気遣うけど、今は邪魔。素っ気なく拒絶する。
「はっ、小娘一人がこんな島で何ができるとおもっとるんや。銃持ってたって、あんた、撃てへんやろ」
「さっき止められなければ、撃ってました。今度は止められても撃ちます。
 あの人、やっぱり殺さないと、気が済みません。もう日常になんて、戻れなくていです」
 シンと辺りが静まりかえる。
 おばさんは睨んでいる。女の人は肩をすくめた。男の人は同情するような表情。
 小さい女の子は――、
「それもよかろ」
 変な口調で賛同した。
470「新しい台本」 ◆U2dbpJmxQs :04/05/28 16:13 ID:xj4GrnI4
「だが一つだけ言っておくぞ。自分がどれだけの信念を持って行おうと、人殺しは人殺しだ。
 その信念が揺らぐほど、後味の悪い思いは絶対にする。止めはせぬ。が、覚悟は決めておくがよい。
 人の命を奪うということはな、その分、自分の心も殺していくことになるのだ」
 それぞれが、様々な表情を浮かべて、彼女を見た。
 この人、人を殺したことがあるんだ。
 少し話をしてみたいと思ったけど、でも、優先することがあるから。
「そですね。後で後悔するかもしれません。
 ですけど……今の気持ちが一生続くよりは、ずっとマシだと思いますから」
「――復讐を遂げて、疲れたら、帰ってくるがよい。良いな。死ぬことは許さぬぞ」
 なんでこの娘、こんなにえらそうな口調なんだろう。だけど、あんまり不愉快じゃない。
 あたしのことを理解して、心配して、それでも送り出してくれるからだろうか。
「憶えときます。それじゃ」
 女の子は、もう何も言わなかった。

 歩きながら、自分に暗示をかける。今からあたしの役柄は、『復讐者』。
 愛の行方を失った女が、半ば嫉妬に灼かれながら、彼の仇を討つために復讐を始める。
 台本はない。全部アドリブ。できるだろうか?
 ――うん、できる。
 だって、これはあたしの本当の気持ちだから。
 いくらか脚色はあるけど、そういう設定にしておけば、今までとは全く違う自分を違和感なく受け入れられる。
 ためらいなく、殺せる。彼の銃で。
 あたしは手の中の冷たい銃に、確かに彼の温もりを感じていた。

【042 桜井あさひ キーホルダー 双眼鏡 十徳ナイフ ノートとペン 食料六日分 眼鏡 ハンカチ
   S&W M36(残り弾数4)S&W M36の弾20発 腕時計 カセットウォークマン 二人分の毛布 『短髪』】

【022 神尾晴子 千枚通し 歪んだマイクロUZI(残弾20発)20発入り予備マガジン×1 】
【002 麻生明日菜 ショートソード ナイフ ケーキ】
【018 柏木耕一 ベナウィの槍 (左腕負傷中)】
【033 クーヤ 水筒(紅茶入り) ハクオロの鉄扇 サランラップ25m 短刀】
【時刻は15時すぎ】
471:04/05/28 21:33 ID:WztjpxWQ
 最後に聞いた声。
 いつも聞いていた声。
 私を助けてくれた声。
 その声を聞くことはもう出来ない。
 悲しい事にそれは現実で、もし夢だったらどんなに救われる事か。
(私、もう疲れちゃったよ……お兄ちゃん)
 このまま眠り続ければ、兄の元にいけるのだろうか?
 いつもふざけていたけれど、いざという時には必ず自分を守ってくれた兄の元に。
(もう……いいよね)
 そうして意識を再び閉ざそうとした時──


『お兄ちゃんの死を無駄にするな!!』


「……起きたようだな」
 目を開けて一番に見たのは兄の顔ではなかった。
「…もしかしてさっきの俺の話、聞いていたか?」
 なんの事だかさっぱり分からない。
 そもそも目の前にいる人物とは面識がない。
「松浦くんが怖い顔してるからだよ。そんな顔を起き抜けに見たら誰だって泣いちゃうよ」
 言われてまで気がつかなかった。
(泣いてるんだ……私)
 本来なら目の前にいるべきなのは、この無表情な男の人ではなく春原陽平のはずだった。
 あるべきものがない喪失感。
 なくしてからやっと実感できるその感覚。
 芽衣の現実にも、夢の中にも兄の姿はない。
 しかし芽衣を現実に引き戻したのは兄の最後の言葉だった。
「……俺はそんな顔をしているか」
 名も知らぬ男の人は大真面目に姿見で自分の顔をまじまじと覗いていた。
「大丈夫だよ。松浦くんは見た目はともかく本当はやさしいから」
472:04/05/28 21:35 ID:WztjpxWQ
 全くもってフォローになってない。
 どうやら男の人もそう思ったらしく
「……」
 沈んだ表情をして黙り込んでしまった。
「くすっ……」
 駄目だ。どうしても笑いが込み上げてきて抑えきれない。
「あはははは……」
 もう1人の女の人も釣られて笑い出す。
 お兄ちゃんの声が私を現実に引き戻した理由……分かった気がする。
 それは多分…ここなら私がまた笑えるようになるから。
 男の人の表情がさらに暗くなるがそれでも止まらない。
 しばらくそのまま取りとめもなく笑い続けていた。


「ご迷惑をかけました、もう大丈夫です。あ、それと泣いたのは松浦さんのせいじゃないですから……」
「……そうか、ならいい」
 う…そんな暗い表情で言われても。
 なんだか松浦さんの心に癒せない程の傷を負わせてしまったような気がする。
「……気にするな、元からこういう顔だ。取りあえず……」
 松浦さんは何かを言いかけて、私の顔をまじまじと見る。
「俺の方も謝っておかないといけない」
「……どうしてですか?」
 私の方が謝ったり感謝したりする事はあっても、松浦さんの方に謝られる理由はない。
「俺は君を殺そうとした」

 心臓が飛び出しそうになった。

「理由はなんであれそれは言い訳にしかならない。だから俺は事実だけを君に言う。
 これを知ってどうするか……俺の元を去るか、俺と一緒に来るかは君自身が決めるんだ」
 松浦さんは妙な形の玩具を手でいじりながら私に決断を迫った。

 お兄ちゃんの声が私を引き戻した理由はまだ分かりそうにはなかった。
473:04/05/28 21:37 ID:WztjpxWQ
【024 神岸あかり 木彫りの熊 きよみの銃の予備弾丸6発】
【047 春原芽衣 筆記用具】
【084 松浦亮 修二のエゴのレプリカ 予備食料の缶詰が残り5つ】
474覚醒:04/05/28 21:50 ID:ZsggmRYZ
「……なんだ、夢だったのか…」

あかりは、朝の布団の中で一発、屁を放った。
「なあ。これどうするよ」
「あ?」

第三回定時放送間近のホール。支給品の車──確かミルトと言ったか──の襲撃により損壊した区域の修復にあたっていた俺に、不意に同僚が話しかけてきた。
作業する手を止めて同僚の方を見やると、その手にはバッグが一つ握られていた。そのバッグには見覚えがある。確かめるまでもなく、そのバッグはこのゲームの参加者連中に配布された物だ。
「まさか野ざらしのを回収して来たのか?」
「馬鹿言うなよ。コイツは初めからここにあったぜ」
は?とうっかり間抜けな声を漏らしてしまう。が、正直無理もない。突然同僚の頭のネジが一本飛んでしまったのだから。そりゃ面食らってそんな声も出る。
「スタート前に一人死んだだろ。月島とか言う奴。アイツに支給される予定だったヤツだよ」
あ。と俺はまた間の抜けた声を漏らす。どうも頭のネジが飛んでたのは俺の方だったらしい。いかんな。若年性痴呆症か?
「──で、正直どーするよ。この余り物」
同僚が改めて訊ねてくるので、俺は正直に思うままを言い返す。
「ホールの外に放り出しときゃいんじゃね?誰か参加者が拾って使うだろ」
「そーだな。物資が多い方がゲームも進むだろーし…んじゃ、パッパとそーしてくるわ」
言うが早いか、同僚は破損したホールの外壁から外に出て行く。
「おー。ご苦労さん。早めに戻って来いよ」
「あー」
さて、仕事を再開するかね。あいつが戻って来る前にこの穴を塞いでやらないとな。


「よ、お待たせ」

やっぱ無理だった。

【月島拓也に支給される予定だったバッグ、ホール近くに放置される。中身不明】
【時刻:第三回定時放送直前】
476<誘導>:04/05/29 00:16 ID:98UOZAgj
新スレ: 葉鍵ロワイアルII 作品投稿スレ! 4

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1085756778/
477名無しさんたよもん:04/05/29 00:51 ID:Re3XH9zX
   「歌にあわせて」

 渚たち五人があの家を立ち去ってから、かなりの時間が経った。
 とはいえ、女、それも非力な少女の多い大所帯。休み休み進んでいる為、中々進まない。
(大分疲れてきました……。頭がぼうっとします)
 途中休み休み来ていたとはいえ、それでも体力のない渚の体には大分こたえた。
 体がかなり熱っぽい。
 横を見ると、広瀬真希は額に汗を浮かべながら少女を背負って歩いている。
「大丈夫ですか?」
「平気よ」
 広瀬は気丈に笑って答えた。
 それを見ると、頑張らないといけないと思う。
(でも、油断していると気絶してしまいそうです)
 何か、気の紛れる事を考えよう。そう思い、渚は頭の中でだんご大家族の歌を歌った。
(だんごっ、だんごっ) 
 歩くリズムにあわせて。
(だんごっ、だんごっ)
 そうしていると、不思議と足が軽くなったような気がした。
 右足、左足。
(だんごっ、だんごっ)
 右足、左足。
(だんごっ、だんごっ)
「幸せそうね」
「はい?」
 見ると、広瀬がジト目でこちらを見ている。
 幸せというよりむしろ体はつらいが、人を一人担いでいる広瀬に向かって実はつらいんですなんていうのも気が引ける。
 仕方がないので、渚は笑った。
「あはは……」
478名無しさんたよもん:04/05/29 00:53 ID:Re3XH9zX
 すると、広瀬もふっと微笑んだ。
「なんか、あんたを見てると和むわ」
「そ、そうでしょうか……」

「見てください」
 エルルゥが声をあげて前方を指した。
 顔をあげると、もう、すぐそこに住宅街が見える。
「チョット、待ってろヨ」
 安全そうな家を探してくると、エディがそう言って一人駆け出した。

 残った三人は草陰に腰を降ろす。
「あー、疲れた疲れた」
 広瀬が少女を横たえる。少女が目を覚ます気配は、まだない。
「お疲れ様です」
 エルルゥが優しくねぎらう。
 渚はぼんやりとその光景を見ていた。
(座ったら、余計に頭がぼうっとしてきました)
 くらくらと倒れそうになってしまう。

『生き残りの諸君、聞こえるか? ――』
 
 ぼうっとしていた頭が一瞬で覚醒する。

『――今回も大盛況、3回目の定時放送の時間だ』

 それは定時放送の始まりだった。 
 
 
479名無しさんたよもん:04/05/29 00:54 ID:Re3XH9zX

【072 広瀬真希 所持品:『超』『魁』ライター 便座カバー バッグ 食料と水多めに所持】
【11 エルルゥ 所持品 乳鉢セット 薬草類 バッグ 食料と水多めに所持】
【81 古河渚 所持品 バッグ 食料と水多めに (ワッフルとジャムは海の家に置き去り) 少し熱っぽい】
【10 エディ 所持品:盗聴器 尖った木の枝数本 ワルサーPP/PPK(残弾4発)、出刃包丁、タオルケット×2、ビスケット1箱、ペットボトルのジュース×3、婦人用下着1セット、トートバッグ、果物ナイフ】
【087 美坂香里 所持品:なし 昨晩の満身創痍の疲労と広瀬が突きつけた『現実』に気絶】

【四人は住宅街の側で休憩】
【エディは安全に休める民家を捜索中】
【時間、定時放送がまさに始まった瞬間】
480名無しさんだよもん:04/05/29 01:04 ID:JE85J6Oq
ts
481名無しさんだよもん:04/05/29 01:16 ID:UnON9d+E
岡崎朋也が森の中をさまよっていると、
「……!っ」
10m程離れたところに芳野祐介がいた。朋也のことは気付いていない。
そして、それは数秒間での出来事だった。
「芳野ーーーーっ」
「!?」
武器を片手に勢いよくせまってくる朋也。
芳野祐介はその方向へ振り向いたが、反応が遅すぎた。
芳野の頭部を思いっきり強打する。
ズカッ!!
「……くっ」
「…やったか?」
「……」
「…フッ…さすがゴッグだ。何ともないぜ!!」
芳野は顔を上げ、不敵な笑みで朋也を見据えていた。
http://www.geocities.jp/know_ka/gok.asf
【 芳野祐介 所持品:ゴッグ】
482名無しさんだよもん:04/05/29 01:27 ID:UnON9d+E
\________ ______________________/
             O モワモワ
            o
          ( ⌒ ⌒ )
          (     )
          (、 ,   ,)
            || |‘
        / ̄ ̄ ̄ ̄\
        l ∨∨∨∨∨ l
        |   \()/   |    
        (| ((・) (<) |)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        |    ⊂⊃   |    / ・・・という夢を見たんだが 
       | .| ⌒ \.l/ ⌒ | |  < 俺は気分をこわした。
     / |. l + + + + ノ |\  \  お前に決闘を申しこむ!
    /   \_____/  \  \_____表にでろ______
  /   _              \
 // ̄ ̄(_)               |
 |ししl_l  (            |    |
 |(_⊂、__)            |    |
 \____/              |

483名無しさんだよもん:04/05/29 01:29 ID:UnON9d+E
   ___        _     __            , 亠 、         __     __
  〃´`ヾ,     r'r−‐ニニ−、ヽ   , -- 、  _i,. -−'r__   __,〃−‐‐、ヽ //´ ̄`!i
  ll    ll     〉ヽ、_, - 、_,ノノ   ll´ ̄ヽ ‐'二!、_f_,ノ ̄`i`!j( ̄`ヾ    //__//   〃
  ll  〃 ̄`ヾ'v'r'´ ̄` ー ´ ̄`i.    ll   ll(__     / r−ニー'  ,. −‐、く   //___
  ll  ヾ:、,_,ノ八`'ー‐─‐----〃 ,,,,.ノノ   /  /     く ,.−'=、=′,.ィ '、    }.}    Y´ ̄`ヾ:,
 .jj,.− 、 |「 ̄´ 〃===r'r'´ ̄`'、,r'r'´ ̄`'、 / /   ,.、   {     }}  (_,ノ `ァー ツ ,.ィ  '、___,ノノ
 {{,    ,}}    |i____'、'、   ノ'、'、   ノ/ /  / 'ヾ:、  `'┬'ツ     // ̄ /ィ.|    //´
  `'==' _   ̄ ̄ ̄` '='´  ``'='´´  ヾ='´´   ヾ'='´'~`ヾ'=='´´ヾ'='´´ ヾ'==' '
 ヽ/  ′/  ┼ 、ヾ /|~ヽ −/―  /  /
 (__  / ノ  ノ ノ  〈_ノ  ノ ./、\  \  /ヘ_ノ     〜 腰 を 突 く モ ノ  〜
484名無しさんだよもん:04/05/29 01:30 ID:UnON9d+E
カイオウ  「戦うと元気になるなあ、ケンシロウ。死を意識するから、生きることが実感できる」
ケンシロウ 「その先にあるものが破壊だから、北斗宗家の拳は封印されました」
カイオウ  「違う。救世主伝説を繰り返す為には、戦い続けなければならんから残っていた」
ケンシロウ 「自分勝手な解釈をするな」
カイオウ  「貴様は戦っているぞ」
ケンシロウ 「あなたがいるからでしょ」
カイオウ  「私は新世紀創造主だ。封印されたままというわけにはいかん」
ケンシロウ 「戦いの歴史は、繰り返させません」
カイオウ  「もう一度封じられるか? このカイオウを」
485名無しさんだよもん:04/05/29 01:31 ID:UnON9d+E
               ,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,、
                 /:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ヤi、
               i::::::::::::;:"~ ̄     ::i||li
                |:::::::::j'_,.ィ^' ‐、 _,,. ::iii》
              |:::i´`  `‐-‐"^{" `リ"  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ヾ;Y     ,.,li`~~i   |フハハハハハハハ!!君達はこの 
                  `i、   ・=-_、, .:/  < ラピュタ王の前にひれ伏すのだ!!
                 ヽ    ''  .:/     \_______________
             /`ー、  ハ   ̄ │ ,r'~`ヽ、
          ,.ィ" ri l i ト、 1:|   つ ヽ7、 、 y;  ヽ、_
      ,. -‐''" 、 くゝソノリ~i | - 、 , -‐'7ハ ヾニト-    ~` ー- 、_
   , ィ ´      ,ゝ、_ `r'   l |  、レ // `テ三..ノく _ `       ヽ、
  /       , -' ,、  `、_)   l,i,  i //  (/  ...,,;;;;:` 、        ヽ
 ;'       '" ノ ;;;;::::      i !  : //    .....:::::;;イ、_、_\ _    _ノ
 l ..,, __,ィ"-‐´ ̄`i::::: ゙゙゙= ...,,,,,. l | ,//  - = ""::;; :/       ` '''' '"
            ヾ :;;;,,     ,i l,//     ,,..," /         _,,.....,_
   ,. -- .,_        \ :;,.   ;'  V ;!   `;  /;: ノ      ,.ィ'"XXXXヽ
  /XXX;iXXミ;:-,、     ヾ  '" ''' /./!  ヾ   /    ,. - '"XXXXXXXX;i!
 ,!XXXXi!XXXXX;`iー;,、  i   、. / ;:::゙i   ;: , |  ,. r'"XXXXXXi!XXXXXX:l!
 |XXXXX;|XXXXX;|::::::::|`ヽ、    ,! ,': : :|    ,.レ"::::|XXXXXXX|XXXXXXX;l!
 !XXXXX;|XXXXX:|:::::::::i  `   ;! : :  i!  / !:::::::::|XXXXXXX|!XXXXXXX|
 XXXXXx|XXXXX;!:::::::::::!   `. /::    | '"   l:::::::::::|XXXXXXX|XXXXXXX |
 
486名無しさんだよもん:04/05/29 01:40 ID:bC4AoGQ0
>>477
GJ!!!
487名無しさんだよもん:04/05/29 02:25 ID:RcMQawn4
カイオウ  「戦うと元気になるなあ、ケンシロウ。死を意識するから、生きることが実感できる」
ケンシロウ 「その先にあるものが破壊だから、北斗宗家の拳は封印されました」
カイオウ  「違う。救世主伝説を繰り返す為には、戦い続けなければならんから残っていた」
ケンシロウ 「自分勝手な解釈をするな」
カイオウ  「貴様は戦っているぞ」
ケンシロウ 「あなたがいるからでしょ」
カイオウ  「私は新世紀創造主だ。封印されたままというわけにはいかん」
ケンシロウ 「戦いの歴史は、繰り返させません」
カイオウ  「もう一度封じられるか? このカイオウを」
http://homepage3.nifty.com/kyofkyvo/img-box/img20040528011746.jpg
http://upkey.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/1085682452.jpg
http://homepage2.nifty.com/Mafty/html/ikai.html
488名無しさんだよもん:04/05/29 02:36 ID:RcMQawn4
◎◎◎
    ◎   米 \     ________
    /   ∧ ∧ \  /
   |     ・ ・   | < チューパソ乙おめー
   |     )●(  |  \________
   \     ー   ノ    
     \____/
http://homepage3.nifty.com/kyofkyvo/img-box/img20040528011746.jpg
http://upkey.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/1085682452.jpg
http://mayhem.net/juke/bodiesbeat1.html
http://homepage2.nifty.com/Mafty/html/ikai.html

489名無しさんだよもん:04/05/29 03:03 ID:RcMQawn4
幻想虎徹LVMAXを発動させる栗、その正体は栗の十数倍もの大きさの光の剣だった
それを目にした列車は斬りつけられたら跡形も残らないだろうと一瞬怯むが、
絶対に負けられないと栗に向かって銃を構える。
しかし、列車は度重なる出血とダメージの為、上手く照準が合わせることができない
焦る列車、そこにどこからともなく手が差し出され、ハーディスの銃把に添えられる。
見ると、傍らにはサヤが立っていた。サヤの手を借りハーディスを構える列車。
現れたサヤを見て激昂した栗は渾身の力で列車に斬りつける。
それに対し列車は炸裂電磁銃を放って迎撃するが、発砲の反動でハーディスの銃身が破壊されてしまう。
放たれた銃弾は幻想虎徹と押し合い、辺り一帯を照らすほどの光を放ち爆発する
爆発の後に残ったのは、建物の残骸と、攻撃を押し切られ
「ありえない・・・なぜ・・・不死となり・・・神となった僕の幻想虎徹が・・・」と呆然とする栗
押し切られた幻想虎徹にはヒビが入り始め、同時に瓦礫の中から列車が立ち上がり栗に話し掛ける
「な・・・何も・・・ねぇからだよ・・・てめぇには折れそうな時・・・心を支えてくれるモンが一つもねぇ・・・。
"仲間"も・・・"信念"も・・・。神なんかじゃねえよ、クリード、てめぇは神になろうといきがっているただの人間だ。」

【 071 雛山理緒 所持品:枕大の鉄入りザック、包丁、白うさぎの絵皿、水風船1コ】
490名無しさんだよもん:04/05/29 15:57 ID:DXFGu6Ng
 ,――――-、
  /lVVVVVVVV
  ||  ⌒ ⌒丶
  ||   ・ ・ |   / ̄ ̄
  C     ∧  | < つぎはボボボボボーボボ、みろよナ〜
   ヽ    U  /    \__
    ヽ__o__/
   ,rn
  r「l l h
  | 、. !j
  ゝ .f         _
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、.     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ.   ∠ おまたせ!
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)    \____________
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ
  \    \.     l ; r==i; ,; |
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |
        y'    /o     O  ,l    |


491名無しさんだよもん:04/05/29 16:00 ID:DXFGu6Ng
                     ,..-''"``ヽ、
   ,..-'""``ヽ、 ,...---――‐-..,/  ,.ヘ   ヽ
  /   ,..、   `´            ' ,/´`i   l
  ! ,.....! ヽ                  ノ   !
  l \ `ヽ                     l
  ヽ     -,..-‐-、         ,..:=::ヽ彡  /
   \,  `7:◯::::::ヽ        /::○:::::::l_,,._l゙゙i_
    」゙i_ `''!::. o :::゙i       !:::. o :::! L 」
   ヾ_Z  l:::... ..:::::ノ   ___   ヾ:::.. ..::::ノ  Ll
     ゙l‐- ヾ、;;:: -'"   '、::ソ    ゙''ー'' -‐‐メ      クリック募金しよ♪
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      /ー- `二''――┬┬─_''二ニ-‐‐|
      /     ,. ̄二‐+-+-二__     |
     /    ,.'´ ,..-、、``´´,..-、 `ヽ   |
     /     i  i    ※   !  i    |
http://www.runarudo.flnet.org/newpage21.htm

492名無しさんだよもん:04/05/29 16:07 ID:DXFGu6Ng
        _
              /  \―。
            (    /  \_
             /       /  ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ...―/          _)  < ちんちん シュッ!シュッ!シュッ!
        ノ:::へ_ __    /      \_____
        |/-=o=-     \/_
       /::::::ヽ―ヽ -=o=-_(::::::::.ヽ
      |○/ 。  /:::::::::  (:::::::::::::)
      |::::人__人:::::○    ヽ/
      ヽ   __ \      /
       \  | .::::/.|       /
        \lヽ::::ノ丿      /
          しw/ノ___-イ
           ∪
493名無しさんだよもん