至高の歌声 Lia アメリカ放浪日記Part3

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91「Ana」和訳
『Ana』和訳

その世界は変わっていく 風のように雲のように
気持ちの痕跡のように そこに止まることはない

その世界ははるか遠く 離れたところにある
人々の手は届かないから ただ祈るだけ

その世界はとても高い道 装いをした人と出会うこともない
僕らはそこを失うだろう だからそこは高くなる

何も望まれてないわけじゃない でも僕らは決して悲しくない
まだ まだその世界はそのまま 遠く 遠く


風がそこに吹く 終わることはないのに
さざ波の上に浮かんでいるように 当たり前のように吹く

そこは何も生み出さない 何も現れない
手で砂をつかむように 無駄になる

その世界は深い道 むなしいおぼろげな光を纏う
でも僕らはそこにあると気づくだろう 小屋がまだ建っていると

もし何も関係がないなら 染まらないままだろう
だから小屋はそのまま 孤独に 寂しげに

風に止まることなく それは空へ舞い上がる
朝日を迎える若葉のように 生まれ変わったように育つ
92「Ana」和訳 続き:04/05/04 05:19 ID:r0xaKr/k
新しい小屋が建てられた それはどれとも違っている
子供の砂の城のようだけど 記憶とともに気づく

その人は無駄な人形 無口で静かなままでいる
そして僕らは大きな流れを知るだろう 誰にも止められない流れを

すぐに風は雪雲を纏い 雪の白に染まるだろう
夏草は傾くだろう 光はなく かすかな影

その世界は深い雪に埋もれ 崩れた城のように
影の頭のように 形はなくなるだろう

その小屋は深い雪に埋もれ 洪水に沈む
そして「染まらないもの」は染められ 反対のものを待つ

すべてが癒されるとしても 何も戻らない
世界はそのままで 遠く 遠く

その世界は変わっていく 風のように雲のように
気持ちの痕跡のように そこに止まることはない

その世界はとても高い道 装いをした人と出会うこともない
まだ まだその世界はそのまま 遠く 遠く