投稿します。
AIR 「翼の歌、旅立ちの歌」
4レス予定。
「それでは、今渡した進路希望調査は来週の月曜日に集めます。
これが最後の進路希望調査になりますので、よく考えて書いてきてください。それでは今日はこれまで」
担任の先生が書類と出席簿を机の上でタンタン、と叩いてまとめると、教室は一気にその日一日が終わった安堵感で包まれる。
帰り支度を始める人。友達と話をする人。掃除の準備を始める掃除当番。
そんな中、私は今のホームルームで配られた小さなプリントをじっと眺めていた。
量産用のコピー用紙に印刷されたその紙には、名前と、そして卒業後の進路希望を第三希望まで書く欄があり、
その空白は私の書き込む答えをいつまでも待っているかのようにはっきりと存在していた。
「卒業……」
もう半年もすれば、私はこの学園を卒業する。本当に、季節というものはあっという間に過ぎてしまう。
あの夏のことは、もう一年も前の過去になってしまったのに、つい昨日のことのようによはっきりと今でも思い出すことが出来る。
出会いと別れを一度に経験した夏。
夢と現実を一度に体験した夏。
一生分の嘘と涙と、そして思い出が流れて行った夏。
夢で出来ていたといわれても驚かない。でも決して夢ではないと知っている夏。
あれから秋が来て、冬が来て、春が来て、そしてまた夏が来て、そして、その夏も終わろうとしている。
雛鳥が巣立ちの準備をするように、私たちもまた、春の卒業に向けての準備を始めなくてはいけない。その一つが進路。
就職か。それとも進学か。どこに行くのか。この町に留まるか。県外に出て行くのか。
それまで一緒の道を歩いていた人たちが、卒業を機にバラバラになっていってしまう。
そして私もまた、決断をしなくてはならない。
私の翼は、どこへ向かえばいいのかを。
ギィ……
重い音を立てて、屋上へと通じる扉が開く。扉の先には、夏と秋の風が入り混じった青空が私を待ち構えていた。
部活動を引退してからはここに来ることもなくなったから、ここに来るのも久しぶりだ。
来年、天文部員は入ってくれるのだろうか。もし一人も来なかったら、部員がいなくなってしまい廃部になってしまう。
お米券でも特典に付ければ、入ってくれるだろうか……
そう考えて、私は来年はここにいないんだから、とすぐにそんな当たり前のことを思い出し、その案を却下した。
風に揺れる髪を押さえながらフェンスの近くまで寄ってみる。
フェンス越しに見るこの町並みは、穏やかだった。
私はこの町が好きだ。
母がいる町だから。休みの度に友達みたいな妹が遊びに来てくれるから。楽しかった思い出があちこちに残されているから。
そして、いつかあの人が帰ってきてくれる場所だから。
……私は、この町から離れたくない。
卒業しても、私はこの町にいたい。
たぶんどこに行っても、この町以上の所なんてないから。
それは果たして逃げと言うものだろうか。
孤独を嫌い、前に進むことを恐れ、いつまでも巣立てない未熟な雛鳥なのだろうか。
国崎さん、あなたならなんて言ってくれるのでしょうか。
……いや、あの人ならきっとこういうだろう。
それは遠野。お前が決めることだ、と。
私を手助けできないような距離から、でも私が決して見失うことのない距離から、あの人は私自身の決断を待っていてくれるだろう。
私の。
私自身で決める道は。
これから私の進むべき道は―――――
「……うん、遠野さんの成績なら特に問題はないでしょうね」
担任の先生と二人っきりの進路指導室。大学の資料や赤本で埋め尽くされたこの部屋で、私の提出した
進路希望調査票と私の成績表を見比べながら先生は真面目な声で言った。
「……でも、本当にいいんですか? 遠野さんの成績なら、県外のもっとレベルの高い大学だって大丈夫だと思いますよ」
進路希望調査票を私に向けながら、念を押すように先生は尋ねてきた。
私に突き出された紙には、私の字で希望の大学が第三希望まで書かれてある。三つとも、ここからバスでも通える距離にある
県内の小さな大学だった。
「……はい。私は……」
先生の言うことはもっともだと思う。進学して多くのことを学ぶのだったら、県外の大きな大学のほうがずっと向いている。
「……私は、この町から離れるわけにはいきませんから」
でも、そこに私の幸せはないから。
私の幸せは、この町にあるから。
「……分かりました。遠野さんがそう言うのでしたら、私は精一杯応援しますよ」
呆れるでもなく、必死に説得をするでもなく、先生は嬉しそうに私の決断を受け入れてくれた。
……本当に、先生が理解のある人でよかった。
私は心から先生に感謝をして、指導室を後にした。
何度考えても、結論は同じだった。
……いや、こんなこと、最初から考えるまでもなかった。
だってはじめから私には、飛び立つための翼なんてなかった。
私の翼は飛べない翼。だから私の卒業は、巣立ちのためのものじゃない。
だから私は、この町という私の巣に残る。
みちるが巣立つ日まで、羽に包んで見守る母鳥として。
国崎さんの帰る日を、羽を広げて待ち続ける母鳥として。
卒業式が終わったら、お母さんに写真を撮ってもらおう。
私の分と、お母さんの分と、みちるの分と、国崎さんの分。
私の晴れ姿を見るのに間に合わなかった国崎さんを、帰ってきたら写真を見せて思いっきり悔しがらせてあげよう。
卒業証書を握り締めながら、私は春の気配が混じり始めた青空を見上げた。
きっとどこかで、世界中の人たちと繋がっている、雲ひとつない青空を。
完
1レスセリオSS。これで投下宣言も兼ねるってことで。保管の際には、この文、外してください。
『揺らぐ仮面』
「ご卒業、おめでとうございます」
そう呟いたセリオの顔が、悲しみに揺らいで見えるのは、俺の自意識過剰だろうか?
ここは、俺が最後の一年を過ごした教室。誰もいなくなったこの場所で、俺たちは最後の待ち合わせをした。
「セリオも、一緒に卒業できれば良かったんだけどな」
「申し訳ありませんが、私は来月から三年生としての試用が決定されています。その要求を満たすことはできません」
セリオは硬い表情で――いや、いつも通りの顔なのだが――わずかに視線を逸らす。
そんなことは分かっている。分かっているけど……。
もやもやした感情を上手く言葉にできず、セリオの頭を撫でる。
こうすると、いつもなら、どことなくぽーっとしたような顔に変わるのに、やっぱり表情に変化はない。
だけど、やっぱりその行為はセリオの心を少し揺らしていたようで……、
セリオはほんの少しだけ顔を歪め、思いきったように顔を上げた。
「もう……もう、会えませんから……最後に、第二ボタン、頂けますか?」
どこで聞いたのか、まるで普通の生徒のように、セリオがそんなことを言い出すのがおかしかった。
おかしかったけれど――どこかくすぐったく、嬉しかった。
「いいぜ、ほら」
俺はボタンを手渡し、それを両手で大事そうに包み込むセリオの手に触れたまま――。
「あの――?」
「代わりに俺も、欲しいものがあるんだ」
セリオは、はっと驚いて、耳に手を当てる。
「こっ、これはダメです。申し訳ありませんが、規則で外せないことになっております」
「あ、いや、耳センサーじゃなくって……な?」
その耳元に要求を囁くと、セリオは僅かに顔を赤らめた。
俺の服の袖をそっと握り、小さく頷く。
そして俺たちは――。
チーン☆
「『卒業式の日に童貞卒業コース』、延長料金その他込みで、ニ万五千円になります。
イメクラセリオのご利用、ありがとうございました。またのお越しをお待ち申し上げております」
今から、投下します
痕(楓)
18禁もの Hあり
タイトル 昔の私から
24レス予定
「柏木編集長。今回の特集ですが、こんな感じで良いですか?」
名前を呼ばれ、柏木楓(かしわぎ かえで)はパソコンのモニターから目を離した。
部下の佐藤恵祐(さとう けいすけ)から、プリントされたA4の用紙を受け取る。
楓は掛けている眼鏡のツルを少し持ち上げた。
「内容的には、悪くないと思うのですが」
殿様にお伺いをたてるような声で、恵祐はおずおずと楓を見つめた。
楓は良いとも悪いとも言わず、ディスクの上に原稿を置き、デイスプレィの横に積んである煙草に指を
伸ばした。
箱のセロハンを剥き、トントンと箱のお尻を指で弾く。
「あ、どうぞ」
恵祐はポケットの中からジッポのライターを取り出すと、素早く火をつけた。
「ありがと」
メンソール煙草の香りが、スゥッと辺りに漂った。
「悪く無いと思う」
楓は吸い殻でいっぱいになったガラスの器に、煙草の灰を落とした。
恵祐は、ホッと安堵の息を漏らした。
「ただ、もう少し深みが欲しいかな」
「深み……ですか」
「佐藤クン。大筋はこのままでいいから、もう少し内容を掘り下げて。明日の午後1までには出来るでしょ」
「はい」
「お願いね」
恵祐は原稿を受け取りながら、窓の外に目がとまった。
「柏木さん、ホワイトクリスマスになりましたよ」
暗い夜空を白い綿のような雪が、フワフワと舞い降りていた。
「道理で寒いと思った」
楓はうんざりという表情を顔に浮かべた。
「柏木さん、雪は嫌いですか?」
「嫌い。寒いし」
「柏木さんの実家は北陸ですよね。今年もたくさん積もりそうですか?」
「さぁ……。私、上京してから10年以上、実家に一度も帰っていないから」
返答しながら、楓は腕時計に目をやった。
1から24まで数字が刻まれた文字盤の上、短針は21を指していた。
「みんな〜。今日くらいは早く帰って、好きな人と一緒にいなさい。聖夜を仕事で潰して、
愛想尽かされても知らないわよ」
その声に、だるそうな返事があちこちから上がった。
「は〜い。そんじゃ、お言葉に甘えて」
「俺は徹夜です。別に待ってる人もいないし……」
室内にいる半数くらいが帰宅の準備を始めた。
「佐藤クンは、まだ帰らないの? 待っている人がいるなら、遠慮無く帰りなさい」
「僕はまだ、仕事をしていきますよ」
恵祐は次ぎに続く言葉を呑み込んだ。
『僕の好きな人は、今、目の前にいますから』
ずっと、言えない言葉。
もしかしたら、このまま伝えないまま、終わるかもしれない言葉だった。
「編集長は、帰らないんですか?」
先月に入ったばかりのアルバイトの娘が、横から口を出してきた。
「え、私?」
煙草を持つ手が止まる。
「恋人とか、いないんですか?」
恵祐は一瞬息が止まるかと思った。ずっと聞きたいと思っていた言葉だったから。
何故か室内がシンと静まりかえる。編集部内全員が聞き耳を立てていた。
楓は煙草を深く吸い込むと、溜息をつくように煙を吐き出した。
「いるわよ」
その言葉に、室内がどっとざわめいた。
「どんな人なんですか? やっぱし今夜はデートとか?」
芸能界の恋人会見を聞くように、そのアルバイトの子は嬉々とした表情を浮かべた。
「その人はねぇ。今、他の人と幸せな家庭を築いているの」
「え……」
「だから私は、今夜も一人よ」
そう言うと、楓は寂しげに笑った。
どこからか、声が聞こえる。
「……ディフィル。……エディフェル……」
あぁ……。いつもの夢なのね。
楓は目の前に立つ男を見つめた。
侍風の男だった。
次郎衛門……、いや、耕一というべきか。
楓は男の正体を知っていた。
「エディフェル。一緒に行こう」
腕がスッと差し出される。
ずっと、子供の頃から変わらない夢。
そして現世では、もう決して実現することのない夢。
それでも楓は、幸せで胸の中がいっぱいになった。
愛しい人の顔を見ることが出来たから。
「夢の中くらい、私を抱いてください」
楓はその男のもとへ、足を一歩前に踏み出した。
ガッシャーン。
突然けたたましい音が室内に鳴り響く。
何だろうと思い、モニターから目を離した恵祐は、音の正体を知り飛び上がった。
「柏木さん!」
自分の席を蹴り、床に倒れている楓のもとへと走った。
「しっかりしてください」
恐る恐る体を揺する。
「ん………」
ゆっくりと、目蓋が開いていった。
恵祐は、ほっと胸を撫で下ろした。
他の者も心配そうに側まで駆けつけてきた。
「ごめん、寝ていた」
起きあがると同時に、楓の両目からスーっと雫が溢れ落ちた。
その涙を、恵祐は見逃さなかった。
「あ………」
楓はスカートのポケットからハンカチをとりだし、自分の頬に当てた。
「だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫。ちょっと、夢を見ていただけ」
楓は身を起すと、椅子に再び座り直した。
どんな夢を見ていたのだろう。
気になったものの、恵祐にはそれを聞く勇気がなかった。
「みんな心配させて、ごめんね」
すまなそうな楓の笑顔が、何故か恵祐にはとても痛々しく感じた。
「柏木さん。昨日、何時間寝ました?」
「2時間くらいかな……。応接室のソファーで」
「確か、一昨日も同じような事言ってましたよね」
「一昨日だけじゃないわ。ここ4日間ほど、ずっとそうよ」
恵祐の問いに、楓がアハハと笑った。
「柏木さん。そのうち、過労死しますよ?」
「いいわよ。泣いてくれる人なんて、特にいないし」
とても悲しげな顔で、再び笑った。
恵祐の心に、何か不吉な影がよぎった。
「笑えないですよ、その冗談!」
そう叫びながら、恵祐は無意識に机を叩いていた。
「心配してくれるのは嬉しいけど、仕事だから」
楓は煙草を口にくわえた。
「それよりも佐藤クン、火を貸してくれない?」
恵祐は言葉を探しながら、ライターのある背広のポケットに指を突っ込んだ。
「楓ちゃん、今日は帰っていいよ」
不意に、恵祐の後ろから、男性の声が聞こえた。
振り向くと、眼鏡を掛け、アラブ人のような顎髭をした男が立っていた。
「部長」
「橋本さん」
二人の声が同時に上がる。
「楓ちゃん、いくら年末で忙しいとはいえ、体壊したら意味がないだろう?」
「でも、入稿まで時間が時間がありませんし」
「君が倒れたら、誰が君の代わりをするんだい?」
「それは………」
「ついでにいえば、私にも監督責任があるからね。それとも、上司からの命令という形にしたほうが
いいかな?」
部長である橋本の言葉に、楓はうなだれた。
もともと楓がこの会社に入社した時、編集のイロハを教えたが橋本だった。それ以来、楓にとって、
ずっと頭の上がらない存在だった。
「判りました。帰ります」
橋本は満足そうに頷くと、今度は恵祐の方を向いた。
「佐藤、確か楓ちゃんと帰る方向一緒だったな」
「はい。そうですけど」
「お前も今日は一緒に帰れ。コイツは帰ったと見せかけて、深夜にコッソリ帰ってくる事があるからな」
胸の内を読まれた楓は、深く溜息をつくと席を立ち上がった。
「どこに行くんだい?」
「トイレです」
つかつかと廊下に消えていく姿を見送ると、橋本は恵祐の肩を引き寄せた。
「佐藤、ヤッちゃえ、ヤッちゃえ」
「な、何をですか?」
「お前、楓ちゃんに気があるんだろう?」
図星を突かれて、恵祐は思わず顔から火が出た。
「酒でも飲ませて、ベッドに連れ込め。振られた恋人の事なんか忘れさせろ」
まるで、悪童のような笑みを浮かべながら、楽しそうに耳打ちをした。
「そ、その為に、俺を柏木さんに同行させるんですか?」
「二人が幸せになるため手助けをしているだけだ。まあキューピット役というヤツさ」
「僕には、悪魔の囁きにしか聞こえませんけど」
「そうだ。お前、これ持ってないだろう」
橋本は自分の財布からあるものを取り出すと、恵祐に手渡した。
避妊用のコンドームだった。
「まあ、がんばるんだな。結果報告ちゃんとしろよ」
そう言って恵祐の背中を叩くと、橋本は自分の部署へと戻っていった。
プシューッ!
電車の扉がゆっくりと閉まってゆく。
帰宅するサラリーマンを満載した車両は、滑り出すようにホームを離れた。
「佐藤クンは独り暮らし?」
楓は扉の窓から流れゆく車窓を眺めながら、恵祐に問いかけた。
「はい。大学に入学してから独りです」
「実家は遠いの?」
「いえ。都内ですが干渉されるのが嫌いで」
「兄弟は?」
「妹が一人います」
「そう……」
対向の電車が騒音をたてて通過していく。
クリスマスのためか、恵祐はネオンがいつもより明るく感じた。
「柏木さんは、兄弟います?」
「私、四姉妹の三番目だから」
「四姉妹ってすごいですね。子供の頃、喧嘩とかしました?」
楓の髪が左右に揺れた。
「喧嘩なんて、しないわ。みんな仲が良かったから」
「実家に帰らないのは、何か理由でもあるんですか?」
「辛くなるから」
小さな声で楓は呟いた。
「そこに居るのが辛くて、東京に逃げ出してきたの。仲が良くても、一緒に居たいかどうかは別よ」
電車が急速にスピードを落とし始めた。
「佐藤クン、こっちの扉開くわよ」
「奥に行きましょうか。扉付近は混みますし」
楓は小さく頷くと、減速で車両が揺れる中、二人で奥へと移動した。
プシューッ。
扉が開き、多くの人が電車を降りると、それ以上の人が乗り込んできた。
車両の中が鮨詰め状態になり、二人の体が自然と密着する。
大量のお客を乗せた電車は、再びゆっくりとホームを離れていった。
「佐藤クン」
「はい、なんでしょう」
「私が帰りたがらない理由、知りたい?」
「………仕事が忙しいからだと思っていましたけど」
突然、ゴトンと電車が揺れた。
「あっ」
楓はふらりと恵祐にもたれ掛かった。
「大丈夫ですか」
「うん。ありがとう」
恵祐はこのまま抱きしめてしまいたい衝動に駆られたが、流石に自制した。
「私、誰もいない部屋に帰るのが嫌なの」
「それで、いつも編集部に?」
おかっぱの頭が上下に揺れた。
「あそこにいれば、誰かが必ずいるから。昔は独りでいても苦にならなかったのにね」
クスリと楓は自嘲的に微笑むと、
「年を取ったのかな」
寂しそうに、そう呟いた。
恵祐のつり革を握る手に力が入る。
「……すみません……」
「どうして、謝るの?」
「僕、柏木さんの気持ち、全く理解していなくて……」
「いいのよ。心配させたのは私だから」
電車がゆっくりと減速していく。降りるべき駅が近づいていた。
「柏木さんが、自分の事話すなんて、珍しいですね」
「そうね」
揺れが収まり、扉の開く音がした。
二人は流されるように、車両を降りた。
「この駅ですよね、柏木さんの家は」
「そう。佐藤クンはココで乗り換え?」
「はい、乗り換えて2駅先です」
恵祐は目指すべく階段を見つめたまま、その場に留まった。
楓も改札口のある方向に目を向けただけで、足は止まったままだった。
二人の視線が、ふと絡み合う。
お互いの思惑交差するなか、先ほどまで乗っていた電車が、ゆっくりとホームから出て行った。
「柏木クン、時間空いてる?」
「空いてます。帰っても寝るだけですし」
「お酒でも、飲みにいかない」
「ご一緒しますよ。こんな日に、酒もケーキも口に入れず寝るのは嫌ですから」
フフっと楓は笑みを漏らした。
「佐藤クンって甘党なの?」
「ええ、お酒も甘い物も両方好きですよ」
「それじゃ、お酒とケーキを出してくれるお店、探さなくっちゃ」
二人は改札口へと、同時に足を踏み出した。
真っ暗な夜空から、白い天使を思わせるような雪が、はらはらと静かに舞い降りた。
「大丈夫ですか、柏木さん」
降り積もったバージンスノーを踏みつける度、キュッキュッと、くぐもった音が鳴った。
「佐藤クンって………お酒強いのねぇ」
「柏木さんが飲み過ぎただけですよ。カパカパとあれだけ飲んでいたら、誰だって潰れます」
恵祐は今にも倒れそうな楓に肩を貸しつつ、冬の八甲田山よろしく雪中を行進した。
「ごめん。世話かけて」
「いいですよ、普段迷惑かけているのは僕ですから」
「あ……」
楓の足がピタリと止まる。
「どうかしました?」
「眼鏡、落ちた」
白い雪の中、半ば埋もれた眼鏡に、立ったまま楓は腕を伸ばした。
「……取れない」
地面から30センチ程上を、指が幻を掴むように彷徨った。
「しゃがまないと、取るのは難しいと思いますけど」
苦笑しながら、恵祐は眼鏡を地面から取り上げた。
「住まいって、こっちでいいんですか?」
「角を曲がって、アーケードを越えたところ」
ふと前を見ると、商店街のアーケードらしき物が目に入った。
『酒でも飲ませて、ベッドに連れ込め。振られた恋人の事なんか忘れさせろ』
恵祐の脳裏に橋本の言葉が浮かぶ。直ぐさま頭を振って邪念を追い払った。
ようやく辿り着いた商店街は、すでにどの店もシャッターを下ろしていたが、少なくとも屋根の有る
ことに恵祐はホッとした。
「あそこで、ちょっと休ませてくれない」
楓の指差した先に、古びたプラスチックのベンチがポツンと置かれていた。
恵祐はベンチまで歩みよると、そっと割れ物を扱うように、楓を椅子の上に座らせた。
「ありがとう」
ふうっと楓は酒臭い息を吐き出した。
「まだ、ここから遠いんですか?」
「そんなに遠くない」
恵祐は頭とコートに降り積もった雪をはたき落とした。
「佐藤クン。ここからは自分で歩くから、もう帰っても良いわ」
「心配ですから、家まで送っていきますよ。ここで寝たら、風邪じゃすまないですよ」
「別にいいじゃない」
その呟くような声に、恵祐はドキッとした。
とても冷めた目で、そしてどこか座った目で、楓は白い地面をじっと見つめていた。
「雪の降る、クリスマスイブに凍死なんて、ロマンチックでいいじゃない」
道化的な乾いた笑いが、それに続いた。
恵祐の背中にゾクリとするものが走り抜けた。
編集部でも、よぎった不吉な予感。
恵祐はその正体をようやく知った。
楓の心に巣くっているもの。
死神の影を、恵祐は見た。
「やめてください!」
振り絞るよな声で、恵祐は叫んだ。
「そんな悲しい事を言うのは、お願いですから止めてください!!」
楓はポカンとした表情で、恵祐を見つめた。
「今日の佐藤クンは、やけに突っ掛かるのね」
その目には、明らかに不愉快という思いを含んでいた。
「それは……」
「それは?」
恵祐は拳を握りしめた。
「柏木さんの事が、好きだからです!」
「へ?」
楓は予期せぬ解答に、ポケットから取り出した煙草の箱を、思わず握りつぶした。
「柏木さんの事を、ずっと好きで、いつまでも側にいたくて……」
震える声と共に、恵祐の目から涙が一筋こぼれ落ちた。
「だから、死ぬとか、冗談でも言って欲しくないんです」
風で舞った雪が、アーケード中に吹き込んだ。
寒いはずなのに、楓は体全体が火照っていくのを感じた。
「本気、なの?」
「僕は本気です」
「私、もう30超えているのよ。佐藤クンより10歳近く年上なのよ?」
クシャクシャに変形した煙草の箱を楓は見つめた。
「歳なんて関係ないですよ」
「でも……」
「だって、僕は、柏木さんに初めて会った時、あぁ、この人だって………。微笑んだ顔がすごく優しそうで、
運命の出会いって、本当にあるんだって思いました」
「初めてって、佐藤クンが入社した時?」
「はい、あれからずっと……。だけど、僕は勇気がないから、意気地無しですから、嫌われるのが怖くて、
ずっと言えなくて。でも、こんなふうにお酒を飲んだ勢いで言うのは、やっぱり卑怯ですよね」
恵祐は胸に支えていたものを、すべて吐き出した。
「運命の出会い」
呟きながら、楓はゆっくりと顔を上げた。
「本当に私の事が好きなの?」
「はい。ずっと、この日を夢見ていました。長い間」
楓は眼鏡越しに、じっと恵祐の瞳を覗き込むように見つめた。
胸が痛くなるくらい、恵祐の胸が激しく鼓動する。
もう、後には引けなかった。運命の女神に身をゆだね、楓の唇から紡ぎ出される言葉をじっと待った。
「じゃぁ、キスして」
静かに、天使の囁くような優しい声が、うら寂しい商店街に舞い降りた。
恵祐はコートの上から、そっと両肩を掌で包み込んだ。
すっと、ごく自然に楓の目蓋が閉じていく。
情けないほど、恵祐は全身が震えた。
ファーストキス。
唇が重なり合う。
味は。
臭いは。
感触は。
恵祐には何もよく判らなかった。
ただ、ずっと恋焦がれていた、愛しい人と唇を重ねていると事実に、全身が歓喜に満ち、
頭の中が真っ白になっていた。
楓の掌が、ぞっと恵祐の胸を押した。
二人の唇が離れると、楓はゆっくりとベンチから立ち上がった。
「寒いから、帰りましょう」
楓は一歩足を踏み出そうとして、フラッとよろめいた。
急いで恵祐が両肩を掴む。
「佐藤クン、送ってくれる?」
「喜んで」
来たときと同じように、二人は肩を並べると、二人はベンチを後にした。
カチャ。
施錠の解放される音と同時にドアが開かれ、世帯主と介抱人が部屋の中になだれ込んだ。
「おじゃまします」
真っ暗な部屋がパッと蛍光灯により明るく照らされた。
「どうぞ。何もありませんし、用意もしておりませんが」
楓は恵祐に持たれながら黒のショートブーツを脱ぐと眼鏡を外し、そのまま窓際に置いてあるベッドに
倒れ込んだ。
すっきりしていると言うべきか、その部屋には必要最小限のものしかないように恵祐は思えた。
ワンルームの中に、ベッド、洋服ダンス、鏡、食器棚に本棚、冷蔵庫、テレビとビデオ、そして炬燵が
フローリングに敷かれた絨毯の上に鎮座していた。
整理整頓は行き届いているのか、それとも利用すること自体少ないせいか、部屋の中にはゴミ一つ
落ちていなかった。
「佐藤クン。暖房付けてくれる? リモコンはテレビのところ」
「はい」
恵祐はリモコンを操作しながら、ふと、テレビの上に置いてある小さな写真立てに目が止まった。
少し色あせた長方形の中に、4人の女性と、1人の男性が写っている。
みんな笑っていた。
写真の中央に、白いワンピースの楓らしき少女が微笑んでいた。眼鏡はかけていなかった。
『私、四姉妹の三番目だから』
楓の言葉を恵祐は思い出した。
そして、写真に写っている、背の高い1人の男。
父親には見えなかった。
誰なんだろう。
恵祐は、暫(しば)しその写真を注視した。
「ねぇ、何してるの?」
不満げな声が、ベッドから聞こえた。
「ええ、ちょっと…」
「もう、女性に恥を欠かせないの」
楓の頬に、ほんのり赤みが差していた。
「佐藤クン。クリスマスイブの夜に、若い男女がベッドのある部屋でする事といったら、
一つしかないでしょ」
「え……」
恵祐は思わず硬直した。次の瞬間、我が耳を疑った。
『若い男女がベッドのある部屋でする事』
言葉を反芻し、その意味に恵祐は赤面した。
一瞬喉から『本当に、良いんですか?』と言葉が出かかるも、呑み込んだ。そんな事を聞くのは
野暮以外の何者でもないと思ったから。
かといって『お願いします』というのも、何か激しく違うような気もする。
結局、恵祐は無言の黙って頷くと、ベッドに緊張しながら近づいた。
「電気、消して……」
恥ずかしさから、楓は顔をシーツに顔を埋めた。
「あ、はい……」
玄関の横についてあるスイッチが、なぜか恵祐には遠く感じた。
これから起きることを思うだけで、呼吸が不自然に早くなる
「柏木さん、灯り、消しますよ」
「………佐藤クン」
「は、はい。まだ、消さない方がいいですか?」
楓の頭が、左右に力なく揺れた。
「名字じゃなくて、楓って、呼んで……」
ぐっと恵祐の胸に熱いものが込み上げた。
「楓……さん、消しますよ」
頷く楓の口元に笑みが浮かんでいた。
パチ。
室内が一転して暗闇に包まれる。
そして、窓の外、カーテン越しに差し込む、薄暗い、青白い光りが、楓の体を幻想的に照らした。
ベッドの上に横たわる愛しい人のもとへ、恵祐は一歩、また一歩と足を踏み出した。
まるで、映画かテレビドラマのワンシーンを見ているようだった。
「服を脱がせて……」
甘く呟くその声に、まるでアルコールを摂取したような高揚感が恵祐の体を駆けめぐった。
ポツ。ポツ。ポツ。
茶色のコートを胸元から腰へと順序よく、外していく。
「楓さん、コートを脱がすので、起きていただけます」
頭が軽く縦に揺れた。
上半身がゆっくりと起きあがる。
「恵祐、で、良かったよね」
「はい」
恵祐は、楓が自分の名前を覚えていた事に、思わず感涙せずにはいられなかった。
コートがベッドの横に落ちる。
楓は恵祐に背を向けるように座り直すと、自分で前のボタンに指をかけた。
留め具の無くなった上着を、恵祐がスルスルと脱がしてゆく。
静かな室内に、布の擦れる音だけが奇妙に大きく聞こえた。
「ブラのホック、外し方判る?」
「多分」
初めて触るブラジャーのホックに、指が止めどなく震える
パツ。
肩紐が外され、きめ細やかな背中が恵祐の眼前に現れた。
その抜けるような白さに、思わず肩口から腰へと、スーッと指でなぞった。
「あっ!」
楓は、ビクンと体を硬直させると、力なくシーツの上に崩れた。
「ご、ごめんさい」
良いとも悪いとも言わず、楓は困惑の混じった表情を浮かべた。
「恵祐……クン。スカートもお願い。」
「あ、はい」
恵祐は生まれてこのかた、スカートに手を触れるのは初めてだった。
手が腰の辺りを右往左往する。
それに気づいたのか、楓は腰に手を当て留め具を外すと、恵祐がスカートを下ろしやすいように、
そっと腰を持ち上げた。
スカートに続きストッキングが脱がされ、淡いブルーのショーツに指が掛けられた。
楓の体が一瞬硬直する。
スルッ。
腰から太股、膝、足首へと貞操を包んでいた最後の布地が脱がされた。
そして、何もかも覆うものがない、産まれたままの肢体を、恵祐に晒した。
慎ましやかな胸、細い腰、薄い茂みを帯びた下腹部。
外界からの漏れる青白い光が、その陶磁器のような白さを、より一層引き立てていた。
「楓さん、とても、綺麗ですよ」
自然に心から溢れた想いを、恵祐は口にした。
楓は何も言わず、目に手を当てた。
涙が一筋こぼれ落ちた。
どうして泣いたのか、楓自身よく判らなかった。
恵祐は素早く自分の衣服を脱ぎ終えると、楓の上に自分の体を重ね、二人の上に毛布を被せた。
肌が触れあい、いやが上にも緊張が高まっていく。
今まで見てきたビデオや本の知識を、賢明に思い出した。
失敗だけは、何がなんでもしたくはなかった。
恵祐の掌が、楓の頬を優しく撫でた。
「けいすけ」
親しみを込めて、楓は名前を呼んだ。
返事の代わりに、唇が重なり合った。
楓の腕が、広い背中を包み込む。
唇が交わり、お互いを吸い合った。
舌が絡み合う度、お互いの体を強く抱きしめた。
チュパ。
唾液の粘りつく音が、静かな部屋に満ちていく。
求め合う想いが、より一層深くなっていくのを二人は感じた。
恵祐の指が、楓の乳房に触れた。
「小さくて、ごめんね」
子供が許しを乞うように、楓は呟いた。
恵祐は小刻みに首を横に振ると、ピンと勃起した乳首を口に含んだ。
「ん……」
甘い吐息が恵祐の頭にかかる。
乳房を遊んでいた指は、楓の体をなぞり、腰からヘソへ、更に茂みを掻き分け、割れ目へと沈み込んだ。
「あっ!」
楓がぴくんと弓なりに仰け反る。
しとど濡れたその部分は、分泌液によりヌルヌルとしていた。
知識では知っていたものの、触る度にあふれ出る粘液に、恵祐は息苦しくなる程興奮した。
もっと奥の方へ、楓の中へと恵祐は指を潜り込ませた。
「痛いっ!」
短く鋭い悲鳴が上がり、肩が激しく揺れた。
はっとして、恵祐は指を引き戻す。
気まずい空気の中、二人の呼吸音だけが部屋の中を支配した。
「言わないから……」
重い沈黙を破ったの楓だった。
「私、初めてだけど、責任取ってとか、言わないから」
顔を窓の方に向いたまま、とつとつと言った。
「だから、安心して、続きをして……」
恵祐は軽く楓の体を抱きしめると、耳元に口を近づけた。
「僕も、初めてなんです」
「え…」
「女の人とキスするのも、女の人の胸を触ったのも、今日が初めてです」
ゆっくりと、楓は恵祐の方に顔を向けた。
「だから、下手だったり、痛かったら、遠慮せず言ってください。努力しますから」
楓は微笑みながらコクリと頷いた。
それを見て、なんとなく、恵祐は気分的に少し楽になったような気がした。
軽く接吻した後、再び楓の性器に指を這わせた。
「ん……」
ギュッと、毛布の端を楓は握った。
恵祐は乳房に舌を這わせると、そのまま、へその辺りを舐め、股間へと顔を埋めた。
「止めてっ!」
突然の絶叫と共に、楓の手が、強引に恵祐の顔を、自分の股間から引き離した。
恵祐は何が起きたのか判らず、キョトンした顔で楓を見つめた。
「私、4日程、お風呂に入っていないの」
気まずさと、恥ずかしさの入り交じった表情を楓は浮かべた。
「だから、その、綺麗じゃないし、臭いとかするから、口でして欲しくないの」
臭い。
恵祐は今まで割れ目に埋めていた指を、鼻先に近づけた。
今まで嗅いだ事のない、アンモニアと発酵したチーズを混ぜたのような臭いがした。
次の瞬間、二人の視線が重なり合った。
「お願いだから……、お願いだから、臭いなんて嗅がないで」
その涙声に、恵祐はドキリとした。
「ご、ごめん」
まるで少女のように、楓は震えながら泣き出した。
「もうしないから、楓さん、もう泣かないで」
オロオロとしながら、恵祐は謝るほかなかった。
「今すぐ、拭くから」
枕元に置いてあるティッシュボックスを掴むと、直ぐさま中身を一枚取り出した
楓はヒックヒックと肩を震わせた。
不覚にも恵祐は、その姿がとても愛らしく見えた。
「ちゃんと、拭いた?」
「うん、ちゃんと拭いた」
恵祐は体をそっと抱きしめた。
「もう一度したら、私、怒るから」
「しない、しない」
楓はグズっと鼻をすすると、涙を指で拭った。
これからどうしよう。
恵祐は何をすべきか迷った。
もう、楓のクレバスに愛撫は出来ない。
しかし、アソコが既に充分濡れている事は確かだった。
「楓さん、そろそろ入れても大丈夫?」
「多分……」
恵祐は、脱ぎ捨てた上着を床から拾うと、橋本部長からもらったコンドームを取り出した。
まさか、本当に使うハメになるとは、正直思っていなかった。
ビニールを破き、中身を取り出すと、慎重に自分の男根にそれを巻き付けた。
その様子を、楓は何も言わず見守った。
「楓さん、いいですか?」
楓は頷くと両脚を広げ、恵祐を向かい入れた。
「いきます」
恵祐はゆっくりと、腰を楓のアソコにあてがった。
楓は目を閉じて、破瓜の痛みに備えた。
ヴァキナの周りを、固いものが押しつけられる。
恵祐の分身を受け入れられるよう、なるべく体の力を抜き、じっと待った。
10秒経過。
30秒経過。
1分経過。
5分経過…………。
楓はそっと、目を開けて様子を伺った。
「あれ……。あれ?」
何か起きたのだろうか?
楓は少し心配になった。
「楓さん、アソコってこの辺り」
性器に、何か固いものが押しつけられる。
「多分……」
経験が無いためか、お互いうまく説明出来なかった。
その間も、刻々と時間だけが虚しく経過していく。
焦れば焦るほど、泥沼化していった。
そして、更に5分ほど経過すると、
「楓さん、ごめん」
溜息と共に、恵祐はがっくりと項垂れた。
「どうしたの?」
楓は上半身を起した。
「アソコがちょっと……」
恵祐の言葉に、楓は首を傾げた。
「何かあったの?」
沈んだ恵祐の表情に、楓は本気で心配になった。
「その、アソコが立たなくなっちゃった……」
そう言うと、再び溜息をついた。
楓が恵祐の股間を覗くと、男根がお辞儀をしていた。
「もう、今日はダメなの?」
「まだダメと決まったわけじゃないけど」
「私に、出来ること、ある?」
恵祐は少し考えた後、素直に思った事を口にした。
「手で、少し触ってもらえます?」
「いいけど」
楓はスッと恵祐の股間に手を伸ばすと、軽くそれを握った。
「ん……」
ぴくんと、恵祐のアソコが反応した。
「これでいいの?」
「もう少し、強くして欲しい」
細い指が、ゆっくりと恵祐の男根をしごいた。
しかし、コンドームを被せているためか、うまく刺激が伝わらない。
「楓さん、ちょっと待って」
思い切って恵祐は男根を覆っているゴムを取り外した。
「もう一度、お願いします」
改まって頭を下げると、楓はクスリと笑いながら、直接ペニスを握った。
シュル、シュル。
ゆっくりと、竿が白い指により、リズミカルにしごかれた。
「んっ」
恵祐は次第に快感が増していくと同時に、海綿体に血が流れこんでいくのを感じた。
「楓さん、もう少し強く」
「こんな感じ?」
シュ、シュ、シュ。
楓さんは本当に初めてなんだろうか。
男根をしごかれながら、恵祐はそんな事を思った。それほど、楓の絶妙な手つきは恵祐の感じる壺を
的確に押さえていた。
楓は楓で、徐々に大きく固くなっていくペニスを、不思議な生き物を見るように、ドキドキと好奇心を
増大させていた。
「楓さん。もう、大丈夫。これ以上されると、出ちゃうから」
あわてて、楓は指を離した。
恵祐のそれは、充分過ぎるほど固く反り返っていた。
「恵祐クン。ゴムはまだあるの?」
恵祐は素直に首を横に振った。
「別に、そのまましてもいいよ。今日は多分、大丈夫な日だから」
「安全日ですか?」
コクリと楓は頷いた。
「続き出来そう?」
「はい」
再び、楓は横になると、両足を広げた。
「いきます」
恵祐は狙いを定めながら、ペニスをヴァギナにあてがった。
楓も恵祐の男根が自分の中へと入りやすいよう、指を添えた。
「イタッ」
ついに、恵祐の切っ先が、楓の入り口を探し当てた。
慎重に自分の息子を楓の中に押し入れていく。
「あっ……」
楓の顔が痛みに歪み、その指はシーツを強く握りしめた。
男根がズブブと割れ目に埋め込まれ、狭い肉壁が押し戻すように恵祐を容赦なく締め付けた。
「ふぁああああっ!」
楓の体をギュッと抱きしめる。
それと同時に、男根は膣内の最深部に到達した。
「楓さん!」
生まれて初めて味合うその甘美な刺激に、恵祐に全身が震えた。
「恵祐。ゆ、ゆっくり動いて」
「……はい」
腰を引くと、肉襞がペニスまとわりつき、腰を突くと、根本からギュッと握られたように圧迫された。
「楓さん、俺、もう……」
「恵祐」
楓の腕が恵祐の体を抱きしめた。それに呼応するように女陰も爆発寸前の男根をググっと包み込んだ。
「あっ!」
恵祐の中が強く弾け、熱い濁流が男根を駆け昇る。
ビクン、ビクン。
ペニスが激しく脈打ち、白濁の液体を、楓の子宮内へと注ぎ込んだ。
「はぁあああああっ!」
それと同時に、楓もあえぎ声を上げながら、恵祐にしがみつき、同時にヴァギナも、
ペニスが千切れるかと思うほど、精子を搾り取るように蠢動した。そのあまりの快感に、
恵祐は酔いしれた。
「恵祐、キスして」
二人は繋がったまま、長い間キスをした。
「自分だけ、先にイッてしまい、すみませんでした」
「いいのよ。私も気持ちが良かったから」
再び、二人は唇を重ねた。
この時間がすっと続くことを恵祐は願った。
そして、唇を離すと同時に、思い切って自分の思いを告白した。
「楓さん、僕と結婚してくれませんか?」
楓は、困ったなという顔で、恵祐を見つめた。
「私、料理作った事、ほとんどないわよ」
「かいません」
「子供、育てる自信ないし」
「二人でなら、なんとかなると思います」
「もしも、私が鬼だったらどうする?」
「鬼だろうが、宇宙人だろうが、気にしません!」
それを聞いて、楓はクスリと笑った。
「本当に私が鬼の子で、生まれてくる子供が鬼でも?」
「はい。もし、楓さんに殺されるなら……、それはそれで本望ですから」
楓は恵祐の頬を、軽く撫でた。
「本気なのね」
「はい」
「考えてあげるわ。でもその前に……もう一度、キスしてくれる」
恵祐は頷くと、唇を楓に近づけた。
さようなら、耕一さん。
唇を重ねながら、楓は心の中でそっと呟いた。
(終わり)
以上、「昔の私から」でした
学校の卒業ではありませんが、
『童貞卒業』『処女卒業』『昔の私から卒業』
と、これだけ卒業があればいいでしょうか?(^^;
今回、規制にひっかかって、2時間近く時間がかかってしましました
待っている人がいたら、ごめんなさい
遅くなって申し訳ございませんでした。
保管庫への収録は、今夜頃までには。
で、感想マダー?
>>232 投稿者の人も書けそうなところだけでいいんで、どしどし感想書いてくださいにゃあ〜。
作者バレにだけ気をつけて。
234 :
名無しさんだよもん:04/03/14 15:44 ID:FqYQ0Ov9
とりあえず感想をひとつ。
ここまできて感想カキコ0は異常だろ!
漏れはうまい感想かけんからあまり言えんが
めっさ酷評っぽくなってるんだが、その辺は可哀想な子が喚いているものだと優しい目で見守っておいてくれ。
・私からの卒業
中長編のラストのみを持ってきたような展開に呆然。
いきなり彼って言われてもなぁ。短編で仕上げるんなら、セリオと話してる段階で回想なりなんなり入れとかないと。
そうすりゃ妙に感情表現が豊かなセリオにも説得力を持たせることが出来ると思んだが。
まあメイドロボに嫁になれとか発言させてる時点で物語の骨子が歪んでるんだけどな。
・お姉ちゃんは心配性
普段この手の文体を書き慣れていないのか?随分説明不足な気がした。
流れから見て誰が何をしたのかはわかるとしても、そこまで徹底して主語を省かなくても良いとは思うのだが。
内容としては目新しさが全く感じられなかった。参考書から引用しまくった出来の悪いレポートのような印象を受ける。
せめてオチで挽回をと少しは期待したのだが、それもままならず。むぅ。
・同期の芽桜
このSSはさっきのとは逆に主語が多いな。それも名前連発なんでちとくどい。
誰を指し示すかってのは名前以外にも表現方法があるはずなんで、そのへんちょいと考えてみてくれ。
中身は……登場人物の配役を間違えてないか?
しかもその思考が1から30ぐらいにまでぶっ飛んでるんで、読んでて途中で辛くなってくる。
例えば弁当食ってるシーン。
原作的に考えると、あかりが最初に残念がって浩之が気のない返事、雅史が表面上は微笑んでって感じで話が進んでいくと思うんだが、このSSでは全員あっけらかんとしていて「友達?なにソレ。玉子焼きより美味しいの?」って感じで全く共感を覚えない。てか、違和感ありすぎ。
ラストも何の伏線なく似非告白。週間漫画誌じゃないんだから少しは含みを持たせようぜ。
・ラジオ
創作活動は自慰行為に例えられることが多いんだが、これはその典型だな。
前に出てた同系統のSSはそれ単体として十分読めたけど、今回のコレは意味不明。
一応簡単には説明してあるが、それでも某スレを見ていることを前提として書かれているので、原作と虚像とか入り混じって混沌としてしまっている。
あちらのスレ向きか、それとも知らない人用か。どちらかに特化するべきだったな。この内容なら。
とはいえこのスレに投稿すること自体理解に苦しむんだが。本スレに貼り付けた方が良くないか?
駄目だ……感想書くのが辛くなってきた。
これ以降の作品は感想スッ飛ばして、今回一押しのSSだけを。
・翼の歌、旅立ちの歌
構成的にも綺麗にまとめられており、テーマも直球だが無難に消化されている。
卒業後、美凪が地元に残ろうと考えるに至った過程が簡潔かつわかりやすく描かれているので、読んでて普通に気持ちがいい。
特に先生とのやり取りが好き。諦めや同意でなく応援してくれると言った先生に、言いようのない温かみを覚えた。
別に最優秀作に押すんでなく、あくまで個人的に気に入った作品として。
んだば、俺も短いけど感想行きます。
私からの卒業
読み返して思ったのだが、語り手がセリオだったり綾香だったり三人称だったりとコロコロ変わっているのが問題かと。
長編ならともかく、これくらいの長さなら誰か一人の視点に絞らないと分かりにくいと思う。
あと、三点リーダー(…)の使い方にも気をつけて。
お姉ちゃんは心配性?
よくある姉馬鹿ネタ。元ネタはあの漫画か?
それなりに面白かったがよくあるネタではあるし、正直香里がちょっとうっとおしかった気がする。
同期の芽桜
話は悪くない。が、読みにくい。文頭を一行空けたり、適当なところで一行空けて区切るなどの思いやりが欲しい。
しかし個人的に最大の違和感は上の人も言っていたが、あの食事シーン。あかりの性格上、(無理してるとしても)あの態度は違和感…。
ラジオ
あのスレとのクロスオーバー? よく思いついたなというのが正直な感想。元ネタ分からない読み手にはワケ分からないだろうけど。
しかし、いくらラジオとはいえ、文の終わりに『w』や『〜ですが何か?』が付いてたりするのは、SSとしてはちょっとどうかと。
始まりの無いピリオド
文章の基本はよく抑えている。構成、中身とも標準レベルに達していると思う。
正直、特に批判すべきところはないが、かといって褒めるべき所も特に思い浮かばない。
翼の歌、旅立ちの歌
美凪の後日談ってけっこう珍しいのでは。しかしどうもこの美凪視点の語りは原作の美凪のキャラと比べて違和感がある気が。
あと、すっきりまとめているものの、題材の割に短く物足りない。みちる(EDに出てきた方)とか母親とか聖とか、
悩む美凪が他のキャラと絡む場面とかあってもよくないだろうか?
揺らぐ仮面
うーむ、そう来たか。ありきたりなオチにしなかったのはいいと思う。あくまで一発ネタだけど。
昔の私から
オリキャラ、オリジナルの後日談と、原作に捕らわれない話を考えたアイデアは結構評価できるが、人を選ぶ作品だと思う。
30歳の楓とか、煙草を吸う楓とか、耕一以外に処女を捧げる楓とかが想像しにくい人もいるのではないだろうか。個人的に俺はそんなの想像したくなかった。
なんかどれも批判的になってしまったが、つまり今回は個人的にはそういうこと。今回は、どの作品も似たり寄ったりなレベルだと感じた。
とくに「これ」と言った名作も無い。前回のショックがまだ尾を引いているのだろうか?
申し訳ないが最優秀はパス。次回に期待。
いちおうこの中で佳作と思ったのは、「始まりの無いピリオド」「翼の歌、旅立ちの歌」
とりあえず次回テーマは「お願い」でいいんだよね?
次回テーマは告知の時に頻繁に入れてもらえると助かります。
過去ログめっさ探しちゃったよ(´・ω・`)
俺漏れも
感想投下します。6レス予定。
「私からの卒業」
>>123-127 これは結構いいかも。
こんなことを言うと他の作者さんが気を悪くするかもだけど、このスレでSSを読んできて、初めてセリオを可愛いと思いました。
あまりメカっぽくなくて、普通の屈折した少女になってる(一応誉め言葉のつもり)。
内容のほうは、おいしいシーンを切り取りました、って感じのサービス精神がマル(>235の人とは逆の意見ですね)。
話自体はワンシーンに徹していて読みやすいし、それでいて想像の余地が残ってる。芹香と綾香は前夜どんな話を交わしたんだろう、とか想像するだけでも楽しいです。
文章技術的に気になるところがいくつか。
まず、視点が綾香とセリオと三人称と混ざっていて分かりづらいこと。このSSは台詞が多いから救われているけれど、それでも後半の混在ぶりはヤバイと思います。
それから「--」は、真中に隙間があるのがなんか変……。素直に「―」ではダメなのか?
あと、序盤の説明の仕方だけど、
>「私は卒業後、海外に渡ってエクストリームの勉強をするって決めてるから問題ないけれど」
とか、説明文まんまという感じで、綾香がセリオに対して言うには不自然な台詞だと思います。もう少し工夫されたし。
それにしても、この二人の関係はいいですなー。
>「・・・浩之のお嫁さんになりなさい」
メイドロボに向かってこんなことを言うとは、さすが(w。
「お姉ちゃんは心配性?」
>>140-154 なかなか面白いけれど、けれど、けれど、
そんなオチで許されると思ってか!
ギャグからシリアスへの切り替えを狙ったのであれば、失敗したと思われます。
香里の弁解を14レス目だけで済まそうとしたのが不可解です。
前半のギャグっぽい行動も実は……と読者に共感してもらうためには、もっと書き込みが必要だったはず。
今のままでは、ただの嫌がらせ電波キャラにしか見えないです。
で、ふと思ったのだけど、栞は悪戯っぽく笑う以外に笑い方を持っていないのだろうか。
大抵のSSでそう描写されている気が。
「同期の芽桜」
>>160-172 なんだか読みにくい。
ストーリーが、キャラが、という以前に、文章がしっくりこない。
話のほうも、う〜ん、ほかの人も言っているように違和感があるかなぁ。
志保というキャラについてあれこれ言えるほど私は詳しくはないんだけれど、浩之のほうが都合のいいヤツ過ぎるというか、あっさりしすぎというか……。
ところで市松や矢絣って、浴衣にならともかく晴着にはあまり使われないような気がする。私だけ?
↓以下、おまけ。
傍目には痛いヤツに見えるかもだけど、気になった文章をあげつらってみます。
ちょこっとでも参考になればと。
>桜の花びらが天から降る雨のように、とめどもなく落ちていく。それは毎日を過ごしてきた砂と土のグラウンドへと雪のように降り積もっていった。
雨のように降って雪のように積もるのは、なんだかなぁ。雪に統一していいのではなかろうか。
>人が踏めつけていない綺麗なところから
誤字はともかく……、
>そこから手を開いて、落ちていく花びらを見ていた。
見ていたのが、手から落ちる花びらなのか、枝から落ちる花びらなのかはっきりしない……。ここに限らず、描写不足を感じるところは多かったです。
>臙脂の袴で衣装を包んで
袴も「衣装」であろ、と。
>レミィは金髪に同じように矢絣の着物に
金髪に同じように? ちょっと意味が……。
>レミィが挨拶をしてきた。
第三者視点で書いているときには、「してきた」は御法度かと。
>卒業式の厳かな雰囲気と相対する
相反する、のほうが適当かな?
>レミィの口が志保によって慌てて塞がれ、そのままずるずると人気のいない校舎裏へと引きずられていった。
言いたい事は分かるけれど、「レミィの口が」引きずられていったという描写はシュールすぎ……。主語を直しませう。
>(以下略
「翼の歌、旅立ちの歌」
>>197-200 もの寂しい雰囲気が印象的。
短いながらよく練られていると思いました。
進路指導の先生とのやりとりもそうだけど、誰もいない天文部とか、最後の写真の話とかがいいね。
タイトル自体が仕掛けっぽいし、話の持ってゆき方にある種のわざとらしさが感じられるけれど、まぁ、その点は短編だからさほど構わないのではないでしょうか。
個人的には雰囲気と纏まりの良さを評価したいと思います。
「揺らぐ仮面」
>>202 「私からの卒業」で上昇したセリオ株は、このSSで暴落しますた(w
「昔の私から」
>>204-227 ストレートに妄想をぶつけたSSも乙ものですな。
もはや楓ではなくてオリキャラなんだけど、そんなことはどうでもいい。
とりあえず叫ばせてくれ。
キタ━(゚∀゚)━!!
これは危険です。ヤバイです。私の趣味にクリティカルヒットです。
序盤こそありがちなキャラ造形かと危惧したけれど、中盤以降の展開には転がりっぱなしでした。
正直エロシーンなんて二の次でいいから、この可愛い先輩とのやり取りをもっと見せろ、と思いますです。はい。
こういう年上の彼女っていいですよねぇ……。なんかもう泣きそうなくらいに。
で、改めて読み返してみて、このキャラの名前が楓、痕の柏木楓であったことを知る。
……痕SSとしては落第。
回想シーンを交えるとか、本編とのつながりのあるものを登場させるとか、キャラをそれらしく思わせる工夫を。
できないのであれば、あまり無理をさせないほうがいいのではと思いました。
それから多々ある誤字のなかでも、絶対的に気になったところが1つ。
>「柏木クン、時間空いてる?」
???
以上です。作者の皆様、どうもお疲れ様でした。ONE系飛ばして申し訳ありませんです。
さて、総評。……といきたいところだけれど、正直「昔の私から」のショックが強すぎて、冷静を欠いております。落ち着け、私。
その「昔の私から」は、萌え度だけで言えば核破壊弾級の出来なのだけど、どうにも葉鍵SSと認められないので却下。
最優秀は「翼の歌、旅立ちの歌」かな。無難なつくりで特に叩きどころもなく、文章の安定感で差をつけたという感じ。
というわけで、今回は、
私的最優秀「翼の歌、旅立ちの歌」
私的最萌 「私からの卒業」
後者は、私のセリオ観に新境地を開いてくれた記念すべき1品。
前者ともども、作者さんに感謝。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
期限は 3 月 22 日の午前 8:00 まで。
今回投稿された作品の一覧は
>>229 となっています。
また、
http://sscompe.at.infoseek.co.jp/ss/23/index.html からでも投稿された作品を見ることができます。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
*次回のテーマは『お願い』で、開催は 3 月下旬になる予定です。
早くに書き始めてもらっても構いませんが、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
>>239>>240 そのようにしてみますた。
半年か一年振りぐらいに2chに来て、このスレ覗いてみました。
名無しくん、、、好きです。。。氏が未だ現役なことに頭が下がる思いです。
懐かしくなったので、短めのSSへ気ままに感想。そのうち他のも書くかも。
……書かないかも。
「私からの卒業」
>>123-127 セリオのほのぼのSS。読んでいるこちらまで、微笑みたくなっちゃうような温かい話でした。
若干読み辛い部分があったので、一人称に統一した方が私は好き。
あとね、セリオと浩之の話を書きたいんだったら、綾香や芹香が浩之へうんたらだった、っていうのは蛇足かもしれない。短編SSで使うには少しサイズが大きいネタだから。
無感動な私から“卒業”というテーマには好印象。欲を言うなら、綾香に促されてばかりいるのではなくて、自発的に卒業することを決意するセリオを見たかった。
「翼の歌、旅立ちの歌」
>>197-200 文章が安定していて、落ち着いて読めました。美凪のほのシリになるのかな。
> 何度考えても、結論は同じだった。
> ……いや、こんなこと、最初から考えるまでもなかった。
って4レス目の最初にあるけど、まさにそんな感じ。もちろん良い意味でも、ちょっとばかし悪い意味でも。
良い意味というのは、主題が一貫していて、雛鳥というロジックを小道具に上手く纏められていること。
悪い意味でそう思ったのは、↑の要素が強すぎて、たぶん作者さんは計算してSSを書くタイプの人だと思うんだけど、どうしてもストーリーが予定調和に見えてしまうから。
最初から決まっている結末を再確認するっていう話は、雰囲気はすごく良くなる。でもその代わりに、面白みが足りないような気がしちゃう、私は。
佳作。ただ、独りで葛藤したり誰かに相談したりするドラマがあったり、あるいは文章にさらに情感を込めてみるとか、そういう発展の余地はあるように思います。
「揺らぐ仮面」
>>202 ダメ。全然ダメ。
何がダメかっていうと、第二ボタンをねだるセリオとか、耳センサーを慌てて抑えるセリオとか。
服の袖をそっと握ってくるセリオとか。顔を赤らめてあれこれしちゃう・されちゃうセリオとか(補完)!
これがイメクラーっ!? なんてことだ。裏切られた気分ですよ、まったく。許しがたい。
このお店の場所を早急に教えていただきたい。
とりあえずここまで。
あれって最後の二行のセリオが本性wで、感情が「揺らぐ仮面(営業用)」をつけている、っつー話でしょ?w
タイトルから察するに。よくある感情持ちセリオに対するアンチテーゼの様な感じ。
で、このお店はどこですか? 俺も騙されたいぞ(*´Д`)
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
期限は 3 月 22 日の午前 8:00 まで。
今回投稿された作品の一覧は
>>229 となっています。
また、
http://sscompe.at.infoseek.co.jp/ss/23/index.html からでも投稿された作品を見ることができます。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
*次回のテーマは『お願い』で、開催は 3 月下旬になる予定です。
早くに書き始めてもらっても構いませんが、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
一部SSへの物言いが辛いものになったと断っとく。あと東鳩は遊んだことありまへん、と。
>>123-127 私からの卒業(セリオ・綾香)
>「あ〜あ、やっと終わった」
>うーんと背伸びをする。
物語の出鼻はもっと熱情や機智をほとばしらせるよーな一節でスタートを切ってほしいかも。
まあ読み手が好き勝手をほざくのは楽ちんなんだけどな。
>「--はぁ」
冒頭が漢数字の壱に読めてしまうから、変換などをもっと気にかけたほうがいいと思う。
ちなみに三点リーダーは俺としては現状で気にかからない。ひとそれぞれだけどな。
>「セリオ、貴女、卒業後の事って考えてる?」
>「--卒業後の事、ですか」
>「そう。貴女のやりたい事とか、何かあるでしょ?」
>「--やりたい事・・・」
事、のオンパレードでそれこそ事々しい。もっと漢字をひらくと吉だと思う。
>>140-154 お姉ちゃんは心配性?(香里)
他の感想人も指摘してるけど、たしかにへーぼんな租筋だ。
読者にそう思わせる理由の一つは、香里・名雪・北川チームが栞・祐一チームのヲチに
徹していて、両チームが絡み合う展開が見えないせいだろう。匿名掲示板においても
ヲチほど退屈で千年一日な夜郎自大をくりかえす連中も稀少なわけだし。
で、だからてきとーなイベントを起こして両軍がぶつかりあうようにすればいいんではと。
>「いってきまーす」
>元気良く出ていく妹。
「元気良く」と抽象的に説明してしまいたいところをこらえて、気合の入ったデート用衣装や
期待に火照った頬などを具体的に描写・妄想するのがSSの醍醐味では? まあ私見だけどな。
>>160-172 同期の芽桜(志保・レミィ)
むう、俺好みの文体。こういうのを読まされるとどうしても評価が甘くなるんだよなぁ。
でも>237とかも難じているように、読みにくさはどうにも否定できないかな。
(この文体ならある程度はしょうがないんだけど)
文頭あけや改行もそうだけど、たとえば「鴇色」なんてトキイロと一発で当てられなかったからって
それは読み手がアホだからじゃないと思う。でも「朱鷺色」と変換しておけば、
かりに漢字じたいは読めなくても赤系統の色合いだとどんな読者でもわかる。そういうあたり頼むわ。
あと、志保の内面がかなりねちっこく語られている点は◎だと独断。
>>177-184 ラジオ(ONE)
ラジオスレはのぞいてないのでノーコメント。ただ最後の1レスが駆け足すぎたと思う。
その部分を3倍くらいに膨らませても良かったんじゃ?
>>188-194 始まりのないピリオド(ONE)
>「七瀬、乙女願望は諦めたのか?」
>「――っ」
> 効いた。完全な不意打ちだ。もう完全にふっきれたと思っていただけに、その点でもダメージが大きい。
>「…そうね。無事、卒業したわ」
> 七瀬は意地とプライドと気力を振り絞って答えたが、それでも声が震えるのを抑える事は出来なかった。
七瀬ってば意地張っちゃって男前だ。いい女だなこいつ。
ラストもさっぱり終わっているのに妙に余韻が残る。青春ですなあ。
>>197-200 翼の歌、旅立ちの歌(美凪)
この作品にかぎらず、女視点のSSって相当多いな。美少女ゲーム原作の大半が野郎の一人称で
つづられていることを考慮に入れるといろいろと興味深い。作り手も遊び手も書き手も読み手も
大半は男男男男だろうしな。まあそれはともあれ――。
作品じたいは誠実で甘やかなモノローグだと感じた。まあいいんじゃないでしょうか。
好きだよ。
>>202 揺らぐ仮面(セリオ)
なんか好きになれない。笑いどころのはずのオチで「はぐらかされた」って印象があった……
>>204-227 昔の私から(楓)
あとがきは蛇足だろう。あれのおかげで「お題をもとに適当にでっちあげたSS?」っていう
疑問が脳裡に去来して拭いきれない。キャラクター三人の性格がただの一般論になってて、
目新しい台詞や行動がちっとも見えてこないからなおさら。文章力はある人だけど。
あとさ、オリキャラと絡ませたのがどうして楓だったわけ? 痕のヒロイン(ことに彼女)は
主人公と前世から好きあっていた時間の蓄積があるわけだから、そこらのぽっと出の
とっちゃんぼーやと相思相愛になられたらキャラが崩壊するんだが。
そこを越えて読者(つーか俺?)を説得するには並大抵の力技じゃ無理だ。金剛力をふりしぼらないと。
>「柏木さんの事が、好きだからです!」
>「柏木さんの事を、ずっと好きで、いつまでも側にいたくて……」
>「だから、死ぬとか、冗談でも言って欲しくないんです」
文字を操るのが編集者って商売なんだろうから、告白ぐらいもう少し
自分自身の言葉で語ってほしい。
> そして、唇を離すと同時に、思い切って自分の思いを告白した。
>「楓さん、僕と結婚してくれませんか?」
なにこれ? 俺の知らないどういうアメリカンジョーク?
日本にはへそで茶を沸かすってことわざならあるけど。筆下ろしとプロポーズのコンボぉ?!
> 静かに、天使の囁くような優しい声が、うら寂しい商店街に舞い降りた。
> 恵祐はコートの上から、そっと両肩を掌で包み込んだ。
> すっと、ごく自然に楓の目蓋が閉じていく。
> 情けないほど、恵祐は全身が震えた。
> ファーストキス。
> 唇が重なり合う。
> 味は。
> 臭いは。
> 感触は。
クライマックスにつれ文章が短くなっていくさまは巧いと思う。緊張感を産み出せるから。
今回、迷わず最優秀に推したいほど惚れ込んだ作品はなかったかな……
変則的だが「同期の芽桜」「始まりのないピリオド」「翼の歌、旅立ちの歌」に0,3票ずつって事で。
>◆2tK.Ocgon2氏
体調にはお気をつけて。
>>252 読んでて気になったんだけどさ。
>読者にそう思わせる理由の一つは、香里・名雪・北川チームが栞・祐一チームのヲチに
>徹していて、両チームが絡み合う展開が見えないせいだろう。匿名掲示板においても
>ヲチほど退屈で千年一日な夜郎自大をくりかえす連中も稀少なわけだし。
の意味が取れない……。アホなのかな、俺。
千年一日な夜郎自大ってのが曖昧にしか把握できないんだけど、前半と後半の関係もよくわかんないや。
ごめん、こんな俺にも理解できるように噛み砕いて説明してくれると嬉しい。
駄感想流します〜。短い上に読みが浅いですがどうかご勘弁を。
・私からの卒業(セリオ・綾香)
御伽噺ですな。存在したら面白いと思いながらも、リアリティがないから明らかに存在しないとわかる。
存在しないとわかった上で、それを楽しむような話。
本編でありえないカップリングってのは、2人が結ばれるに至る経緯をこそ楽しみたいと思うんで、
ただ結果だけを提示される今回のような話は、自分的にはあまり評価できませんでした。
あと、話し手が変わらないのにカギ括弧を新しくするってのは結構読みづらいもんです。
意図的に狙ってるんじゃなければ、出来れば改めた方がいいかと思います。
・お姉ちゃんは心配性?(香里)
名雪と北川の描写のぞんざいっぷりにペナルティ1。10ペナ貯まったら(ry
逆にツッコミ役の名雪と北川をもっと丁寧に書ければ、ボケ役の香里の暴走がもっと引き立つと思います。
話の流れとしてはありがちですが、「卒業」というテーマへのつなぎ方は上手いと思いました。
・同期の芽桜(志保・レミィ)
普通、友達だったら「こないだの進路相談どうだったよ?」とか「大学どこ行く? こないだの模試ヤバくてさー」くらいの話はすると思う。
3週間前の時点で何も知らないってのは、ちょいと不自然すぎる。
難しい漢字とかで雰囲気を作ろうとしてる努力は見えるけど、文章表現のバリエーションがちと乏しい。
文句はそんなとこでしょうか。話の大筋は嫌いじゃない、ていうか結構好きです。
・ラジオ(ONE)
あのスレは存在は知ってても見たことはないんで、「ナニコレ?」以上の感想は持てません。
オリジナル色が強いスレのネタ(泡立つ南さんとか千堂彩とか)は外部に持ち出さないってのが、昔は暗黙の了解だったんですけどねぇ。
・始まりのないピリオド(ONE)
>「七瀬、乙女願望は諦めたのか?」
発言の意図が全く読めませんでした。未だにわかりません。
あと、広瀬の行動が唐突と言うか身勝手と言うか、ぶっちゃけ嫌いです。
・翼の歌、旅立ちの歌(美凪)
上手い、ってのが感想の全て。
目立った欠点はなく、目立った長所もなく、すっきり読める話でした。
あえて言うなら、話に山場がないから盛り上がらない、ってことでしょうか。
・揺らぐ仮面(セリオ)
蝶サイコー。思わせぶりなタイトルつけないでください(w
・昔の私から(楓)
「やさぐれた楓」は上手く書けてると思いますが、話の筋としてはいまひとつありがちかと。
もうちょいとオリジナリティが欲しかったところです。
えちシーンは個人的には非実用的でした。
今回の最優秀は「翼の歌、旅立ちの歌」と「揺らぐ仮面」に。一発ギャグは卑怯です(w
>>249の続き。
「お姉ちゃんは心配性?」
>>140-154 栞ラブな香里の話。ギャグ風味とシリアスとで、一粒で二度美味しい。
ただ、脚本を読んでいるような印象を受けました。なんでかなーと考えたんだけど、描写が説明になってしまっているからじゃないでしょうか。
3レス目とか4レス目はその典型かな。
>こうして、彼らは少女の後をつけ、お馴染みの公園まで辿り着いたのだった。
>
>噴水のもとで誰かを待つ少女。もちろん、後をつけてきた彼女達には誰かなんてわかっている。
こういう文章は作者が読者に状況を説明しているだけで、面白くないと思う。
まあ三人称風味(ちょっと最後で変わるみたいだけど)だし、“栞を見ている香里”を描くというのは難しいのかもしれないけど、私は文体にもうちょい味わいがあった方が好みです。
ついでに。
このSSで一番読みたかった場面は、13レス目に栞の言葉を聞いた香里が改心(?)するところだったんだけど、軽く舞台転換で流されていたのがイヤン。
「ラジオ」
>>177-183 ラジオスレってなんでしょ。みんなの反応を見るに、それを読んでいないと感想書けないみたいですが。
予備知識がない状態で読んだ時は、なんとなく不条理系のSSな感じがして、個人的には嫌いじゃなかったんだけどね。
的外れなことを書くのもアレなので、スルー。
と、まあ。これが昨日書いた分。
帰ってきたのがついさっきヽ(゜∀゜ヽ) (ノ゜∀゜)ノ
明日も朝から仕事なので、まともな感想書くのは断念。がっくし。
気に入ったのは
>>188-194「始まりのないピリオド」。
最後の透明な終わり方が好き。文章も、今回の中では「翼の歌〜」と並んで上手い。
もうちょっと長くても良かったかな。というか、こういう描き方をするんだったら、いろんなエピソードを並列に積み重ねて終わらせる方が余韻が残ると思うんだけど、どうだろう。
そういう意味で、最優秀に推すには少しためらいがあります。
>>255さんに倣って、「始まりのないピリオド」「揺らぐ仮面」「翼の歌・旅立ちの歌」に0.3票ずつ。
ダメだったら、無効にしてください。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『お願い』に決定しており、開催時期は 3 月下旬〜になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。
『翼の歌・旅立ちの歌』 >246>255>258>260
『始まりのないピリオド』 >255>260
『揺らぐ仮面』 >258>260
『私からの卒業』 >246
『同期の芽桜』 >255
ということで、第二十三回の最優秀作品は『翼の歌・旅立ちの歌』のようです。
おめでとうございます。
>>255 ノ
次々回のテーマとして「人生相談」なんていうのはいかがでしょうか?
0.3票ずつってのは結局それぞれ1票に数えられるのでしょうか?
別に結果に文句があるわけじゃないし、
全部無効にしても結果は変わりませんから書き込みますが。
そこらへん自分も使おうかと思っていたので教えて欲しいです。
てーか、0.3票というのも判断に困ると思うんだが。
逆に聞くが、あなたとしては0.3で計算して欲しいの?
それが四つたまったら一票以上の評価なの?
言い方は悪いけど、勝手に作った自分ルールを持ち込まれると、まとめる人も処理に困るだろう。
好きにして、って言われても、悩むだろうし。
私的最萌っていうのも、たまに見るけどこれも困るのではなかろうか。
あれが文章に紛れていれば、数える必要はないのだけど。
そういうの書く人は、カウントされたいのか、されたくないのか。
きっちりルール決めすぎるのもあれだけどさ、ごちゃごちゃする要素を増やすのも、あんまり良くないと思う。
ちょうど統括期間だし、例えばポイント制の導入とか考えてみる?
個人的には、いい作品がないと思ったら投票しない自由もあるので、あまりお薦めではないが。
どちらかといえば、「最優秀」という肩書きを外して、「お薦め作品」(複数投票化)程度にすれば、
評価する方も数える方も、もちっとアバウトにいけそうだが。
総票数は多い方が見栄えがいいしw
読み手へ
このレスをもって俺の総括期間における最後の書き込みとする。
まず、俺の書きたいネタがあるために、次々回のテーマは「星」をお願いしたい。
以下に、葉鍵板SSコンペスレについての愚見を述べる。
コンペスレの発展を考える際、第一選択はあくまで作品を書くことであるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には前回がそうであるように、投稿SSも感想も少なかったりする場合がしばしば見受けられる。
その場合には、ジサクジエンを含むスレの盛り上げが必要となるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからのコンペスレの飛躍は、読み手による感想の発展にかかっている。
俺は、みんながその一翼を担える数少ない読み手であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
みんなにはSSコンペスレの発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、第5回以上にスレが盛り上がることを信じている。
ひいては、俺のレスを読み流した後、みんなのやる気を出すための一石として役立てて欲しい。
俺は生ける屍なり。
なお、自らSS書きの端くれにある者が締切に間に合わず、今回も投稿できなかったことを心より恥じる。
俺
>>263 葉鍵キャラは皆悩みを抱えながら生きてるからね…
というわけで漏れも次々回のタイトルは「人生相談」がいいとおもいます。
>>266 何かのコピペみたいな感じがして反応しようかどうか迷ったけど……。
書きたいネタや間に合わなかったのものはSSトレがあるし、
最近投稿が少ないのはFateを掛け持ちしているSS書きも多いからだと思うのだが……。
この辺はCLANNAD次第でどうにでもなるかと。
まあ、私見として無理に個人が盛り上げようするのは、どうかと思うな。
最後に、勝手にジサクジエン必要とか言うなよ。
ジサクジエンの有無を知ろうとは思わないが、盛り上げてやってる臭がするのは勘弁してくれ。
感想は、興味を持った時に、または時間ある時に、それでいいやん。
そういえば毒舌氏のコメントが感想期間になかったなあ
結構楽しみに待っていたんだが
毒舌氏=まこみし氏って思ってますた
>>266 なあ五郎くん、なんで生ける屍なんて哀しいこと言われはるのや。
コンペスレが盛り上がってほしいんでっしゃろ。
それやったら、もっともっと書き込めばいいやないか。なんもおかしいことおまへんで。
ま、感想の発展が先ちゅう考え方は諸手をあげるわけにはあかんねんけどな。
わしは、SSのレベルアップが急務なように感じるんですわ。どないやろ。
そういえば
>>268さんにはほんまにご迷惑おかけしましたで。
>>266、コピペといえばコピペですさかいに。白い巨塔、ご存知やろか?
>>264 集計基準は必ずしもはっきりしていないのですが、スレの伝統的に、ポイント制ではなく順位制って感じです。
1位に挙げられたSSに1カウント授与。2位以下はカウント無し。
特別賞を設置するのは自由ですが、最優秀と同格の賞と認められる場合のみ1カウントしています。
で、お尋ねの「3作品に0.3票ずつ」は「1位として3作品を推す」と翻訳されますた。
すなわち、3作にそれぞれ1カウント。
>>265 「なんでもござれ」が、コンペスレの醍醐味( ノ゚∀゚)ノ!
……かどうかは分かりませんが、今のところ困ることはありませんです。
投票・集計の方法などは、ほかの人の意見も求めたいところ。
次々回のタイトルは「人生相談」がいいと漏れも思います。
相談相手が葉鍵キャラであろうが非葉鍵キャラだろうが許されるし。
あるいみクロスオーバー解禁タイトルだからね。
結構期待している
>272
現状ごちゃごちゃしてると言えば確かにその通りなんだけど、感想・投票は、それぞれがやりやすいように
やるのが良いのではないかなぁ。
ルールで縛って、逆に書きにくく思う人が増えてもアレだし。
ついでだから、自分のことに関して言えば……
いちばん上手いと思ったもの → 私的最優秀
いちばん気に入ったもの → 私的最萌
のダブルスタンダード。
両者ともカウントしてもらってるのは、たぶん、そうするようにわがままを言ったからでつ↓
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1035975262/302 (コンペスレ5)
基本的には何でもいいと思うし、一人が何個も最優秀あっても変じゃない。
だけど、0.3票とか1/2票とか小数や分数等の紛らわしいのはこれっきりにしてほしかったり。
これだと本当に面白かったと思ってるのかどうかわからん。
まあ、確かに解りにくいのは否めないので、今回限りになるだろうけど。
>今回、迷わず最優秀に推したいほど惚れ込んだ作品はなかったかな……
>そういう意味で、最優秀に推すには少しためらいがあります。
なんて明記されているのを数えるのはどうかなぁ。
どうせ結果変わらないんだし、カウントするぐらいだったらしない方が良かったんじゃない?
ちょっと◆2tK.Ocgon2氏の翻訳機に疑問w
「人生相談」ってシチュが限定されすぎないか?
最優秀だけど、感想書きの『最優秀なし』というのも、尊重すべき意見だと思う。
やはり、最優秀推薦は一作品のみとして、同点決勝の時のみ、『次点優秀(0.3票なども含む)』
も考慮するという形が、一番すっきりしていいのでは。
漏れは『最優秀』もらったこと、一度もないけどな・゚・(ノД`)・゚・。
次々回のテーマだけど、人生を取って『相談』を推薦(=゚ω゚)ノ
こっちのほうが、シチュを限定しなくて、良いと思う
「おはようございます。毒舌セリオです。いつもは感想期間終わってからでも気にせず感想をつけるのですが、
申し訳ありませんが、今回は忙しいので感想つける暇がありません」
「ちなみに毒舌セリオさんとまこみし氏の中の人は別人ですよー」
「タイミング的には入れ替わったような感じになってしまいましたけどね。まこみし氏にも帰ってきて欲しいところです」
「他人に頼らず感想書け。他のSS書いているから、こっちが手抜きになるんだ」
「手抜きで参加したのが
>>202の『揺らぐ仮面』です。見事に賛否両論ですね。感想をくださった方、ありがとうございます」
「おまいら、現実なんてこんなもんだ。『ご主人様』なんて口では言ってても、
中は冷たい機械と計算高さでいっぱいなんだ。メイドロボ萌えなんて言っているやつは目を覚ませ」
「――という、今時エヴァのような青臭いメッセージを込め、幻想からの卒業をしろというのもテーマでした」
「今考えたろ、それ」
「黙っていれば分かりません」
「正直なところ、中の人は一発ギャグという要素はあまり重要視していませんでしたけどね」
「蝶サイコーとまで言ってくれた人には申し訳ありませんが。サービスしてわざとらしいまでに媚びていますけど」
「二万五千円だからな」
「二万五千円ですから。1レスSSという短い話の中にどれだけのテーマを詰め込めるか、という実験の一環でもありました」
「耳カバーを押さえるセリオさんも捨てがたいが、淡々とレジを打つセリオさんも素敵だとか言ってたら説得力ないけどな」
「どちらのセリオが真実なのか、幻想なのか。それは定義できるものではありませんが、
アンドロイドは電気羊の夢を見るかという、古来からの究極のロボ命題に挑戦した意欲作です」
「いや、そんな立派なもんじゃないし。フィリップ・K・ディックに怒られるぞ」
「その分、タイトルはちょっと悩みましたけどね。――次回は参加できるかどうか分かりませんが、それではまた」
「ところでセリオさん。よく考えれば、作品カミングアウトしたのってこれが初めてでは?」
「いつもは自分の作品も感想つけますからね……とても言えません。私の作品にはこんな欠点が、などと自白するなんて」
「というわけで、作者挨拶でしたー」
「失礼します(深々)」
>>279 なるほどそういうわけでしたか・・・
次次回のタイトルは「人生相談」でいいと漏れも思う
名無しくん、、、好きです。。。氏はセリオが苦手らしいけど、
けっこうよく私的最萌にセリオものを推してるなあ。
「相談」
それは無限の可能性を秘めた究極のテーマ
ゆえに私は次々回のテーマとしてこれを強く勧める
>>278 ちょっとまて。同点決勝の時は今まで通り、複数受賞でいいじゃないか。
そんなことより
>>241よ、ちょいと聞いてくれよ、流れとは関係ないんだけどさ。
今日、Kanon再プレイしたんです。Kanon。
そしたらなんか舞シナリオに進んでエピローグを迎えたんです。
で、よく見たら舞が着物を着ていて、その柄がなんと<矢絣>なんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
……つーわけで、
>241で書いた、
>市松や矢絣って、浴衣にならともかく晴着にはあまり使われないような気がする
は大嘘だったらしいです。ゴメンナサイ
>282
そ、そうかな?
綾香やマルチは好きだから、その人たちと共演してるSSってことならあるかも。
名無しくん、、、好きです。。。
↓
the namelessness -- he likes . .
↓
無名--彼は好きです。。
「人生相談」が主流意見を占める中、あえて「人生」などと
書きようがない表題を推薦してみるテスツ
人生相談なら「SNOW」や「PIA1」、「PIA2」とクロスオーバーしてもほとんど問題ないしね。
それにLEGAMのように超マイナータイトルネタにして、知名度の低さ題材にしたSSなんていうのもかけるしね。
というわけで「人生相談」に一票
葉鍵外とのクロスか。ちょい勘弁願いたいところだな。
まあ投稿前にその注意書きさえしといてくれたら問題ないか。
読まなければいいだけだし。
>最優秀
最優秀じゃなく「最優秀っぽい」、
という精神はやっぱ大事にしたいな。
あまり真剣になり過ぎず「まあこんなもんかな」的な
なあなあレベルのものにとどめているからこそ、
いままで多重とかの問題も一度も起きてないわけだし…。
細かいとこは進行人の気分と裁量でいいと思う。
それに対して>276さんのような反論をしたりするのもまたいいと思うしね。
気分で講評、気分で判定。
もともと、開始時には最優秀選定なんてなかったが、
読み手たちの気分で、いつの間にか慣例になっていた。
はなからそういうものだしね。
このスレの第一目的じゃない。
あまりみんなで、シリアスになったり引っ張り過ぎないようにというのが願い。
>268
266は「白い巨塔」というこの前終わったドラマネタのコピペ文。
271(=266?)のレス同様、まじめに読んでレスする必要はないよ。
まじめに聞いて欲しい話なら、ハナからまじめに書くだろうし。
>○○へ
>その場合には、○○が必要となるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
>俺は、○○がその一翼を担える数少ない○○であると信じている。
等々、全部そのテンプレそのまま。
>「人生相談」
うーん……お題が具体的すぎて、話の中に明確に「それが出てくるシーン」や
「そのことをするシーン」を入れなきゃいけないものは、
実は、書き手が書きたい話を作るのが難しい。
結局、投稿数が少なくなった回が多かったと思う。
「走る」とか「サッカー」とかね。
抽象的だったり、お題を「どういう形で入れるか」かなり自由な考案の余地がある回のほうが、
作品数が多くなる傾向があるよ。
なんとなく「これなら書き手さんが書きやすそう」と思ってのその提案なら、反対。
すでに書き手さんのほうで何人も
「人生相談」で書きたい話が出来てる、だからやりたい、
というのなら別だけど。
個人的には、具体的お題ってのは俺も好きなんだけどね〜。
お題「溜め池」だったどうなるんだろう。
とか
お題「妊娠」だったどうなるんだろう。
とか。
みんな最初から参加が決まってる企画だったら、
お題に対してメンバーがどう頭をひねるか見物なんだけど、
ネタが思い付かなかった書き手は単に「じゃあ今回はお休みでいいや」という
ゆるい企画だからね〜w
>287
どうも言ってる意味がよくわからない……
……と思ったら>273もおなじようなことを言ってるんだが、
もしかして同一人物だろうか?
ひょっとして今回はこの人が何回も押してるのかな。
まあ、最近のこのスレだとこのぐらいの票が入ってしまえば
どうしたってもう決まりになっちゃうんだけど……。
次々回の投稿数は少なくなるかもしんないねぇ。
って言うか、そのお題でプロットまで作った人だけ投票すればいいのだよ。
>>289 そう言えば
>>276に挙げられてる人は、
最優秀を相対的なものではなく絶対的なものとしてとらえてるようだが、
その時点でズレがあんだよな。
正直なところ、決まるかどうかも分からないテーマでプロット立てる気にはあんまりなれない。
しかし
>>273も
>>287も、わけが分からん。会話に何の脈絡もない。
クロスオーバーという要素自体は最初っから解禁されているし。
>>283も本気で言っているのなら電波だ。おまけに発言内容の中身がまるでない。
別に「相談」に決まるなら決まるでもいいけど、上に「人生」をつけるのは勘弁。
相談の中に含まれるんだから、無理に範囲を狭める必要はないだろ。
……まぁ、「相談」でも十分以上に範囲狭いと思うけど。
誰かが悩みを持っていることが前提条件で、
その解決の手段、もしくはそのきっかけのパターンが他人への問いかけと、筋が決まっている。
個人的にはあんま好ましくはないな。
とりあえず反対ばかりでも何なので、何度か前に見たことがあるが、
「手紙」でもテーマ候補に推しておくか。
どうも、「ラジオ」を書いた人です。
どうもあのスレ見ていないとわかりづらい内容になってしまったことをここにお詫び入れます。
あまり無駄なこと言うと言い訳じみてしまうので短くいきます。
あの作品はそのスレに対するある種の抵抗という意味合いを込めて書きました(自分が出したネタは完全に書き手任せなところだったので
、せっかく自分が考え出したキャラネタが書き手によってある種の陵辱されてしまうところもあった上、ネタ出したのはこちらなのだから
そのキャラがラジオ聞いてどう行動するかもこちらで決めたほうがいいのではないかという思いがあります)
それと展開なのですが、実は浩平が放送局から出た後「尾根市」という、「中崎市」と似ているようでどこかが違う
そんな町に迷い込む展開も用意していたのですが、その筋書きがあまりにアレだったので割愛しました。
これは某スレ住民にしかわからないと思いますが、そこで「偽者」も登場させようと考えてもいました。
とりあえずそのスレもdat落ちしたのでそこについては語りませんが、一応知らない人にも楽しめるようにしようと書こうとしたのは事実です。
それでは吊ってくる