雅史を外したい派と出したい派の熾烈な対決が続いているなw
哀れなのはそのとばっちりを受けたヌワンギか・・・
「浩平さんを見つければ何とかなるんじゃないでしょうか?」
「うーん…けど、彼がこの世界に留まっているには何かしら理由が有るのかもね。
そこを何とかしないと見つけた所でも、この世界に未練か何かがあったらここから出よう
としないだろうね」
『あのおじいさんの話だとのんびりしてられないの』
そう、折原浩平の精神力は既に限界。いずれこの世界は崩壊するとの事。
もし、この世界の崩壊に巻き込まれれば、私たちは魂すら失ってこの世界から消え去ってしまう
可能性があるのです。そうなると雅史さんのゴキブリのような生命力を持ってしてもこの世に復活
する事が出来なくなってしまいます。
「けど、話ているだけじゃ進まないね。 君が判断してくれよ」
私がですか?それじゃぁ…
A 見つけるのが先
B 理由を探すのが先
Aでおねがい
Bでお願いします
「見つけるのが先です。 見つけたら理由を聞くなりすればいいし澪ちゃんがいれば
この世界への未練も無くなるでしょう」
「うーん、そうだね。 どの道この世界に関しては僕らはあまり情報を持っていない訳だし」
『じゃぁ、レッツゴウなの』
私たちは一輪車を縦列で漕ぎ始め、地獄の二丁目まで向かう事にしました。
「ねえ、澪ちゃん」
『何なの?』
「結局最後まで聞かなかったから理由は分らないけど、私は何故か時間を止めるスタンド
能力を手に入れちゃったみたいなの。澪ちゃんはそう言うの無いの?」
『えっとね──』
A 等価交換。手を合わせるだけで錬金術が使えるの
B 私もスタンド。鳥さんみたいな炎を出せる奴
C 同じく、緑色の紐になる奴
D 特に無し
E 超能力。何故かサイコキシネス
F 波紋なの。山吹色のオーバードライブなの
流行のAで
Dだったらどうなるのかな…
エゴがあれば迷わず選んだのだが…
鋼錬はわからん…
『等価交換なの。錬金術がつかえるようになったの』
と、言うと澪ちゃんは両手を合わせ、地面に手を当てた。すると地面が光だし、せり上がって
何かの形を形作りだした。そして馬の彫像が出来上がった。
「ほ、本当だ…」
「いやー凄いね。 僕なんかここに来てから魔法も使えなくなって大変なのに」
「これなら地獄の鬼が来ようと安心です。 それじゃぁ、浩平さんの所にレッツゴウ!」
私たちは浩平さんの家に向かって進みだしました。
A 無事到着
B んな事言ってたら本当に鬼が出てきた
C 黙って進むのも何なので話しながら進む
Aでサクサク
無事到着です、が…
「本当にこんなところに住んでるんですか?」
「う〜ん、電話帳にはそうあったんだろう?なら違いないさ。」
そう、私たちが目にしている建物は、ちょっと一介の学園生が住むには
あまりふさわしくない建物でした。いくら仮想の世界とはいえ…
それは、
A 寂れたバー
B お菓子の家
C お城(和風)
D 病院
でした。
B
トタンを模したチョコレートの屋根、巨大なビスケットの玄関に
飴細工で丹念に作られた『こうへい』の表札。
童話に出てくるようなお菓子の家です。
「これはお菓子の家だね、でもちょっと大味かな」
雅史さんが速攻齧っています。
『私も齧るの』
「そうね、せっかくだからちょっとくらい……」
「駄目だよ!」
突然強い口調で叫ぶ雅史さん。
「ここは浩平の作り出した世界、いわば夢の中のようなものだろ?
おそらくそこではイメージしたものが実際に存在出来るんだろう。
えいえんもそうだし、このお菓子の家だってそうさ。
普通の物理法則でお菓子の家なんて作れっこないだろ?」
喋りながら、むしりとった窓枠を齧る雅史さんが少しうらやましいです。
「んぐ……あ、このチョコバーは結構おいしいな。
それはともかく、そんなものを食べてしまうのは危険すぎる。
なにせ夢の中では何が起きるか分からないんだ」
「確かに夢の中では理不尽な事って平気で起きるもんね」
『でもお菓子は美味しそうなの』
さて、ここは……
A 食べなくて何か起きる事だってある!皆でおやつタイム。
B 目的はあくまで浩平だ、ザコには目もくれるな!お菓子の家の中に突入。
C 『あのね』『おすしがいいの』『皆で念じて出してみるの』
D ……既に食べている雅史さんに異変が起きてるんですが。
B
「…いえ、目的はあくまで浩平さんの確保と説得です。強行しましょう。
ほら、いつまで食べてるんですか!?」
あたしはそう言って雅史さんの尻をガシガシ蹴った。
「うわっ、でもあの調子だと地獄の係員になりきってた様な印象を受けたけど。
どうするの?」
「…澪ちゃんを見れば大丈夫でしょう。」
「ん〜でも鍵かかってるよ」
え?ホントだ。どうしよう。
とりあえずノックしてみよう。
「もしも〜し、御免くださ〜い」
しかし返ってきたのは無言でした。電気もついてるのに…
「今休憩中だ〜ってプレートが出てますから居るんでしょうけど…居留守でしょうね」
…そうだ、澪ちゃんに!…いや、声でないんだった…
「こうなったら…時を止めて、トビラを破壊して突入と行きましょう。」
「ふむ…でも大丈夫かな?まだ止められる時間は少ないんじゃないの?」
「現状でも、十秒はいけます!」
「…よし、目的はあくまで浩平だ、ザコには目もくれるな!」
「はい!行きます!」
――その瞬間、世界は静止した。
「今だッ!」
ドガッ!
扉を蹴破って…一撃!、二撃!…開いた!
澪ちゃんの首根っこ掴んで中へ侵入!
「って――え?」
その中の光景を見た時の事を、私は一生涯忘れることは出来ないでしょう。
そこには…
A 見た目幼女と猥らな行為に耽る少年
B 頭を抱えて倒れてる。家具や装飾品は滅茶苦茶に壊されてる
C 真っ暗に塗りつぶされた部屋の片隅で体育座りしている少年
D 月島さんとゴウルデンボウルさんの死体が血まみれで転がっていた
A
誰だか分からない少年と少女が猥らに戯れていました。
「・・・失礼しました。」
バタン。
「ふ〜ぅ、ここは違ったみたいね。」
『ちょっと悪い事しちゃったの』
「なかなかに美味しい場面だとは思ったけどね・・・。」
しかしどうしよう。
そう途方にくれてると向こうの方にもう一軒家が見える。
「んじゃ、向こうに見える家に行ってみようか。」
てくてくてくてく・・・。
てくてくてくてくてくてくてくてくてく・・・・・。
「ねぇ、なにかおかしくない?」
『さっきから全然距離が縮まってないような気がするの』
「どうやら、結界かなにかによって空間が隔離されてるみたいだね。」
「ということはその奥にはこの世界の核心に迫る何かが存在するみたいですね。」
「あぁ、おそらくは。しかし、この結界を破らない事にはどうしょうもないよ?」
その辺に丁度いい石があったのでそこに座って皆で思案にふけっていると、澪がスケッチブックにサラサラ〜っとペンを走らせた。
『ダメ元で、結界を錬金術で別のものに変えてみるの』
というと、雅史は怪訝そうな顔を浮かべた。
「錬金術って等価交換なんだろ?ということは、結界に相当する何かに変えなければならない。
それはいったいどうするつもりだい?」
・・・一同、無言。
そんな時に一同を驚かせる何かが起こった。
それは・・・?
A ハクオロからの通信
B 浩平の登場
C 警備の鬼の襲撃
D 謎解きの石版がお尻の下に
B
そのとき、後ろから声をかけられた。
「・・・来てしまったんだな、澪。」
その声を聞き、振り返ってみると浩平がいた。
顔面蒼白で、前より少し細くなっているように見える。
『浩平ー!!!』
澪は浩平に走っていって抱きついた。
そしてそのまま、泣き出してしまった。
「悪かったな、澪。こんな俺のことなんか忘れてしまえば楽だったろうに・・・。」
澪は首をぶんぶんと振った。
『浩平を忘れる事なんて出来ないの』
『私はね、浩平に伝えたい事いっぱいあるの』
その言葉に、浩平は目を潤ませてこう答えた。
「・・・悪い、澪。俺は元いた世界には帰れそうに無い。」
澪の顔が驚きと悲しみにゆがんだ。
「ちょっと浩平さん!なんで・・・」
そう言ったら、浩平は悲しく寂しい目をして
「俺の精神は、えいえんの盟約という鎖によってこの世界に留められている。
そしてその鎖を解くには・・・
A みずかを倒さなくてはならない
B みさおの死を認め、この世界のみさおを殺さなくてはならない
じゃあBで
……みさおの死を認め、この世界のみさおを殺さなくてはならない」
苦渋に満ちた表情で、ゆっくりと告げた。
「みさおは昔死んだ俺の妹……それが心の中に留まったものだ。
この偶像から逃れない限り、たとえ現世に戻れたとしても
またえいえんの盟約が発動し、遅かれ早かれこの世界に引きずり込まれるんだ」
「ふーん、つまり根本治療しないと再発するってところかな?」
チョコバーを齧りながら雅史さんが問い返す。
『でも、妹さんを殺しちゃうのは可哀想なの』
澪ちゃんが複雑な顔でスケッチブックを掲げる。
大切な人を失うか、大切な人に二度目の妹との別れを自分自身の手で選ばせるか……
この選択はどちらを選ぶにしても、重い、重い選択肢。
私がここで言えるのは……
A えいえんの盟約に住まうのも、悪くないかもしれない……
B 辛いかも知れないけど、死人に引きずられちゃいけないよ
C 死を認めることと殺すことは、本当にイコールなの?何か方法があるはず
D (ゴソゴソ)……由依カッター!!(例の音)
B
「確かに大切な人を失うことはとても辛い事よ、でも、それに縛られてしまって生きている人が生きることを放棄することは間違っているしその大切な人への冒涜でもあると思うの」
『………』
「みさおちゃんは死んでしまったの。悲しいけどそれを認めないでこんな世界を作ってもどこかで歪みを生んで破綻をきたしてしまうよ」
「……」
みんな黙ってしまった。お姉ちゃんを見殺しにしたようなあたしが言えた事でないのかも知れないが、このまま澪ちゃんや浩平さんが不幸になってしまうのは絶対に間違っていると思う
『…わかったなの』
「ああ、みさおに会いに行こう」
A 「みさおちゃんがどこにいるかわからない?」
B 「みさおちゃんは素直にいなくなってくれるかな?」
C 『戻ったらまた私の演劇を見て欲しいの』
C
search接続試行数 563
search接続試行エラー数 406
エラーが多いけどこんなモン?
『それでね、それでね』
『戻ったらまた私の演劇を見て欲しいの』
『絶対になの』
ガシッ!
「ああ…ああ!いいとも…」
浩平さん、澪ちゃんを抱きしめながら滂沱の涙です。泣かせるじゃありませんか。
「でも雅史さん…」
「なんだい?」
「『魔王』ともあろうものが何でこんな人情話に顔を突っ込んでるんです?」
「う〜ん、特に理由は無いよ。今、暇だしね。」
「そーですか…」
嘘です、絶対嘘です。何か物凄い邪悪な笑みを浮かべてましたもん。ハグのシーン見ながら。
しかしそれに突っ込む勇気はありませんです。
さて…色々話が交錯してよくわからないんですが…
「浩平さん、『みずか』と『みさお』は別物なんですか?」
「ああ…そうだよ。自分の中にこもってた昔の俺に、えいえんの世界の可能性を示したのが長森…
幼馴染だ。こいつの幼少期の姿を持って俺の精神世界に現れるのが『みずか』。ここの支配者さ。
で、俺の中に自分自身で作り上げた亡き妹の偶像が『みさお』なのさ…どっちも俺が作り出したものなんだがな」
といって浩平さんは自嘲めいた笑いを浮かべました。
A では、支配者のみずかの方に会いに行きますか
B いえ、とっととみさおちゃんを安らかに眠らせて上げましょう
C もう少し人手が欲しいですね。彼らを探して見ますか
D さっきの菓子の家のカップルはどういう人たちだったんでしょう
C
「もう少し人手が欲しいですね。彼らを探して見ますか」
「彼らって、ヌワンギ以外に地獄の住人って登場してたかな?」
意地悪く雅史さんが微笑みます。
思わず読み返そうかと思いましたが、それではまた魔王のペースにはまってしまいます。
「いえ、ここは現実ではないからどうとでもなります!
登場させたい人に『来て欲しい』と念じれば登場する……かも」
『頑張って念じるの』
ビシッ!と指を突きつけられる浩平。
「いや、でもえいえんの盟約があるから……」
「打ち消すのではなくて、並べると考えようよ?」
雅史魔王もなんだか乗り気になったようです。
「そうだな。俺、念じてみるよ。
で、誰が登場すればいいのかな?」
A 物知りおばあさんっぽい美汐とそのオプション
B 澪をこの世界へと導いた立役者、ハクオロ
C やっぱりヌワンギしかあるまい
D 出番を求めさすらうエージェント宗一
A
「じゃあ物知りっぽい美汐さんをお願いします。」
ついでに軽く彼女の容姿について説明しておきました。
実は私、似顔絵の特訓を積んでいたんです!
「わかった…やってみるよ。」
そう言うと浩平さんは目をつぶり眉間に皺寄せて必死に念じ始めました。
「ア・マ・ノ・ア・マ・ノ……ミ・シ・オ・ミ・シ・オ……」
…だいじょぶなんでしょうか。
「来たッ!」
その瞬間、閃光と共にあたしの眼前に、美汐さんとまこぴーが現れました。
「え…え?由依…さん?なぜ私がここに…?」
あたしは簡単に今の状況を彼女たちに伝えました。
「そういうわけ、宜しくね、天野さん」
にこやかに笑って雅史さんが握手しています。まあいいんですが。
「それより…どうやってここまで来たんですか?」
「ええ…実はハクオロさんに突然殴られまして…「天勅だー!」とか錯乱した様子だったのですが…
そこの浩平さんの仕業だったようですね。」
「う…まあ、すまん…」
A さて、行きましょう!みずかの下へ!
B さて、行きましょう!みさおの下へ!
C ああ!まこぴーがお菓子の家へ突撃を!?いけない、あそこは…
D 天野さんが雅史さんを怪訝な目で見てます。
B
「さてと・・・、まずは結界を破らないとな。ちょっと待ってろ。」
浩平さんが結界を解くために呪文を唱えてるようです。
「我の命によりこの扉を開け!」
その言葉と同時に私達の体は光の中に消え、別空間に飛び出ました。
「ここが本拠地ってわけね。」
『ドキドキするの』
「夕焼けに海の見える住宅街ですか。情緒がありますね。」
「頑張ってさっさと帰って肉まん食べたいな。」
「さて、浩平君。道案内は頼むよ?」
・・・浩平は無言だ。
「あのさ、もしかして・・・。」
浩平はゆっくり頷いて、
「どうやら空間が変えられてるみたいで全然わからん。みずかがやったんだろうな。」
・・・マヂですか。
さて、どうしましょう?
A 街中を行き当たりばったりで動き回る
B こういう時は高いところにいるに決まってる!高層ビルを目指す
C いや、こういう時こそ地下に秘密基地があるはずだ!地下への入り口を探す
D とりあえず作戦会議
馬鹿と煙はBを選ぶ
「こういう時は高層ビルに、高いところに目標はいるとされています」
「そうなんか」
一同は納得した者、出来ないものがいたが、根拠があっての発言だった。
高いところにそれはいる。低いでは駄目なのだ。低くては現実的過ぎて
何ら面白みも無い、現実を通り越した過激な世界を見るには高い場所に足を
踏み入れるのが妥当なのである。
自分でも考えて、無茶苦茶になった。高いところにいる悪の標的というのは
せいぜい映画や小説ぐらいしか見たことが無い、聞いたことも無い、でなければ帰れ。
だが、世界を転々としてきた中、敵は高層ビルの頂上にいるということは
何故だか断定出来た。
「さ、ぐだぐだ言わずに悪の本拠地にいきまっしょい」
自分でも何を言っているのか、よく分からなくなってきた。
それだけ、熱くなっているということなのか。
そして、手短な高層ビルに到着した。
A 軽く入れそうだ
B お約束の警備員がいますね
C もっと高いビルなのでは、と馬鹿なことを考えてみる
誰かは知らんがB
お約束の警備員さんです。まあ普通ビルに警備員は付き物だけど、こんな架空世界でまで
わざわざこんなトコ再現することないのになぁ。と思うのはあたしだけなんだろうか。
「どうした?由依?」
「え?ああ、なんでもないです。ちょっと血迷ってただけで。」
「?…そうか。…で、どうする?」
「どうするもこうするも…あの警備員さんは浩平さんが作ったりしたものではないんですよね?」
「ああ…もちろんだが。」
「じゃあ、ここにみずかだかみさおちゃんやらが居るって事なんでしょうよ。ええ。」
でも無きゃこんな大仰な警備員付きのビルなんて建てないでしょうに。
「ハッハッハッ、冴えてるなぁ、さすがマイフレンド。」
「茶化さないで下さい!」
ああもう…さて、こちらに造物主・浩平さんが居る以上、
進入を知らせる警報装置みたいなモンでしょう。この状況の警備員なんて。…多分。
A 時を止めた隙に侵入しましょう
B 浩平さん、この建物の屋上にワープできません?
C 雅史さん、なにか役に立ちそうな変態パワーは無いんですか?
D っていうか警備員さん、ゴウルデンボウルさんじゃないですか!?
んーB
「わーぷ、か。」
うーん……
少し考える浩平。
「いける!えい! 『いのり えいしょう ささやき ねんじろ』」
「「「「「”おおっとテレポーター”じゃないのー?」」」」」
気がつくと、予想通り
い し の な か に い る 。
「何やってるのこのアホ造物主!!」
あたしは頭だけ出ている状態。
「はっはっは、まさかここから念じた座標が建材の中だとは思っても居なかった。」
浩平さんは完全にビル建材の中にいる。
『スケッチブックは使えるの』
澪ちゃんは顔と手が出てるみたい。
「……………」
あそこでひくひくしているのは雅史さんと、あと謎の尻尾。
「私だけ無事……そんな酷な事は無いでしょう。」
美汐さんだけ無事なようです。
どうしましょう。
Aアホ造物主にもう一度ワープをお願いする。
B錬金術師澪の練成で脱出。
C美汐だけ行かせる
D魔王雅史は何か逝けそう?
Eあたしが何とかできないものかしら
Fそう言えばあそこに出ている尻尾は誰?
A、そしてまた何かが起こる?
「ちょっと、もう一回お願いします。今度はちゃんとして下さいよ」
「分かった分かった」
本当に大丈夫なんでしょうか。
ちょっと不安です。
「ラミパスラミパスルルルルル〜」
それは違う呪文なんじゃ……
「ふぅ、今度は上手く行ったみたいですね」
屋上の上に立ってます。
「あぁ、何とかな」
「それじゃあ行きましょうか」
「あの……」
美汐さんが声をかけてきます。
「何です?」
「雅史さんという方がいらっしゃらないようですが」
「……浩平さん?」
「はっはっは。まぁ、細かいことは気にするな」
「細かいことなんですか?」
まぁ、どうせ殺しても死なないような人ですから心配はしないでもいいでしょうけど。
これからどうしましょう。
A突撃あるのみ
B目標がどこに居るか浩平さんに探知してもらう
C取りあえず腹ごしらえ
B
「浩平さんなら居場所が分かるかもしれません。というわけで探知してください」
「分かった、やってみる」
浩平さんはその場で目を閉じ、全ての感覚をこの建物の内部へと集中させているようです。
あたしも澪ちゃんも美汐さんもまこぴーも、黙って彼の邪魔をしないように見守っています。
やがて、5分ほど経った頃でしょうか。浩平さんが目を開け、疲れたように『ふう』と一息つきました。
集中していたせいか、浩平さんの額や首筋には汗が浮かんでいます。
『どうだったの?』
「残念だけど、この建物が広すぎるのと、探知を妨害しようとする気配が邪魔をして詳しい居場所は分からなかった。
……けど、この建物の中で怪しいと感じる場所はちゃんと見つけたぜ。
それは―――」
A やはり一番高いとこ。屋上から降りてすぐの最上階に行くぞ
B 建物の中じゃない。この屋上が怪しい。ここをもう少し調べよう
C 一番広い部屋が1階にあった。面倒だが1階まで降りよう
D なんか地下にも階ががある。地下が怪しい
b
D
―――建物の中じゃない。この屋上が怪しい。ここをもう少し調べよう」
『分かったの』
「それじゃ、美汐さんと真琴ちゃんはあちらを、浩平さんと澪ちゃんはそちらをお願い」
浩平さんの指示に従い、皆で手分けして屋上を調べる事にしました。
「これは、屋上は意外と探しでがありますね」
確かに探し始めてみると、高層ビルの屋上は探すべき場所が結構あります。
非常階段に続く昇降口、飛び降り防止の二重のフェンスの間、
携帯用らしいアンテナを設置する為の台に、何故か知らないけど百葉箱。
「……高層ビルの屋上で携帯とか気温って関係あるの?」
『不自然なの』
A 携帯電話が使えるか確認してみましょう
B 百葉箱の中を覗いてみましょう
C 非常階段の扉を開けてみましょう
D そのとき、いたずらなビル風が女性陣のスカートを翻しました
D
そのとき、いたずらなビル風が女性陣のスカートを翻した。
「「「きゃぁぁッ」」」
いっせいに響く女性陣の甲高い声。
…俺は…もちろん見てしまいましたさ。それはもう、ばっちりと。
「ねぇ…天野さん?」
「…なんでしょう。」
スカート押さえながらジト目でこっちを見ている天野。
ここは…言うべきなのだろう!いや、言わざるを得んのだ!
「女子校生が穿くにはそのおパンツ地味す
ドガッ
『馬鹿!』
バキッ
「変態!」
グシャッ
「そーゆーことを女の子に言っちゃいけないのよー。浩平のバカ!」
その瞬間俺は四方からタコ殴りにあっていた…
なぁに…人生順調に行き過ぎて天狗になってつぶれたヤツ、星の数ほど知ってればこそ、
振り返ってそんなこともあったねと笑い返せる回り道もあっていい。
本人じゅうぶん分かってるさと言われるの承知で、つい出てしまうおせっかいの悪い癖。
リンチの顔に心地よい痛みを感じながらの、セクハラの後であった。
はぁはぁ…あたしたちの足元にはボロ雑巾化した浩平さんが転がってます。
全く、何言い出すんでしょうか。この造物主は。そうそう、こんな事やってる場合じゃないんでした。
あれ…浩平さんが倒れた場所に
A スイッチがありますね。トラテープに囲まれて。
B 取っ手が付いてますね、引いてみましょう。
C 影が重なってます…まさか上ッ!?
D 字が彫ってあります。「このラクガキを見て後ろを振り向いた時お前らは…」
c
「やあ。」
「何やってるんですか雅史さん。」
雅史さん、やっぱり彼は魔王です。だって、
「何だかそこに倒れている造物主の所為でこんなぬりかべみたいになったからそのまま脱出してみたんだ。」
あんな大質量(大体身長3メートルのぬりかべで)浮いてます。
この世界造物主がアレだから何でもありですかそうですか。
と、美汐さんが質問する。
「で、なんでこんなに人が塗り篭められてるのでしょうか?」
「いや、とりあえず試しに近くにあるもの色々と塗り込めてみたんだけど結構使えるよ。」
「あの、何だか痙攣してるのは……」
「問題ないよ。この世界じゃ酸欠とかで死ぬことは無いみたいだし。それにこの壁内は既に体内扱いでボクの力で何とかなるみたいだしね。」
「でもその中に顔を埋め込む……そんな酷な事は無いでしょう。」
「その台詞は先にそれをやった造物主に言いなさい。」
浩平はぶっ倒れてる。
美汐さん以外全員黙ってうなづく。
「………」
美汐さんも黙る。
「みんなが、みんながいじめるよ……」
浩平さん、自業自得です。諦めて下さい。てか何時の間にか復活ですか。
489 :
名無しさんだよもん:04/01/22 10:18 ID:Q8dhcaXV
と、その直後、
『あっ!』
「なにぃ!」
「これは!」
澪ちゃんが書き走り、復活した直後の浩平さんと美汐さんが叫んだ。
塗り篭められた中に……何が?
A「みずか……」
B「みさお………」
C「『秋子さん?』」
D「『あゆちゃん!』」
E「ってさっき俺の家でまぐわっていたバカップル!!」『塗り篭められてもまだヤってるの』
F「なーんだ、ヌワンギか」『驚き損なの』「ただの雑魚でした」
G「「『これは………エージェント宗一!』」」
H「『羽?』」「しかもかなりでかい!」
I「何で俺が塗り篭められるんじゃ!!」『浩平を返すの!』「自業自得ですね。」
J「「『いやっほーう!』」」「「『国崎最高!』」」『なの』
490 :
名無しさんだよもん:04/01/22 10:20 ID:ib5M5tvm
G
どんな形であろうが、宗一出番オメ(w
「出番…………」
壁の中で何か声がしました。
人……ですね。ってこれは……!!
「「『エージェント宗一!』」」
三人の声が重なりました。
そう、この人はエージェントの宗一さんです。
宗一さんはゆっくりと口を開き……
「…………」
ませんね。
一体なんなんでしょうか。
「あのー、宗一さん……ですよね?」
「…………」
「有名なエージェントの」
「…………」
「ちょっとは反応してくださいよー!!」
「えぇーい!! 話しかけるな!!」
「きゃっ!!」
い、いきなり怒鳴られてしまいました……!!
「今俺は雅史が塗り込められた壁の役なんだ!! 俺に話しかけるな!
それともお前は壁に話すのが趣味だとでも言うのか!!」
「や、役って……一体なんなんですか」
「そんなこともわからないのか……?
いいか、選択スレにおいて二作に一回ぐらいは登場しないとスレ住人に忘れさられてしまう!
名倉友里や椎名繭がその良い例だ! だからこうして壁の役でも良いから登場しないといけないんだ!!」
……なんていうか、必死ですね。
『でも、そうまでして出るのは恥ずかしくないの?』
「恥……? そんなものはとっくの昔に捨てた。出番がもらえるなら恥なんていらん!!
ましてや主役のプライドなど笑止!!
俺は出番がもらえるならティッシュペーパーの役でも清水な(ryのキスシーンでも何でも引き受けてやる!!」
どどーん!!
ホントにこの人……情けないと言うか、天晴れというか……。
「と言うわけで今俺は壁の役だから話しかけるのはやめろ」
……まあ、そういうことにしておきましょう。
さて……肝心のみさおちゃんは何処でしょうか。
このビルにいるとは思うんですが……。
A とにかく、手近の部屋に入ってみましょう
B 浩平さんに探索してもらいましょう
C 雅史さんの魔力でどうにかなりませんか?
D その時……後ろから人影が。まさか……みさおちゃん!?
D
その時、後ろから人影が。
まさか…みさおちゃん?
皆がその影に気付き、あたしたちは一斉に振り向いた。
そこにいたのは…
A みさお
B みずか
C ハクオロ
D 月島
E ヌワンギ
A
あれ?……誰もいない、確かに人の影がしたんだけど……
「ねえ、確かに誰かいたよね?」
「ええ人の気配がありました」
『確かにいたの』
かーごーめかごーめー
「今なにか言った?」
「いいえ、何も言いませんよ」
おかしいなあ、今声が……
かーごのなーかのとーりーはー
「雅史さんでしょ! 変な冗談はやめてください!」
「僕はなにもしてないよ」
そんな…じゃあこの歌は……
いーつーいーつでーやーるー
よーあーけーのーばーんにーつーるとかーめがすーべったー
全身が総毛立った。いる、うしろに
『うしろのしょうめんだあれ?』
A 振り返る
B 振り返らない
B 斧とかいろいろあったはず
A
今は振り返らないほうがいいでしょう…
『何が起きてるの?』
澪ちゃんも不安げです。
「浩平さん…この声に聞き覚えは?」
「みさおだよ…たぶんな。」
成程…
思わず逃げ出したい感じの恐怖ですが、ここで退くわけには行きません。
ここは…
「時よ止まれ!」
――その瞬間、世界は運動を止めた。
そして振り向きます。そこには…!
A そこには誰の姿もありませんでした
B にこやかにこちらに笑顔を見せている少女の姿。…動いてます。何故!?
C 静止した少女の姿がありました。さあ、金棒で撲殺です。
D 黄色ジャージに日本刀を持った少女が向かってきます。止まった時の世界に入門(ry
B
少……女?
まさか……この方がみさおちゃん……?
みさおちゃんは先ほどから変わらず笑っていて、私に近寄ってきました。
……近寄る?
おかしいです、私は時間を止めたはず!!
「あなたが……みさおちゃん?」
私はそう問いかけました。
しかし、みさおちゃんと思われる女の子は答えません。
先ほどからの笑みを崩さずに立っているだけです。
数秒……沈黙が流れました。
そして、時は動き出す……。
浩平さん、雅史さんたちが動き始めました。
「みさお!?」
浩平さんの声にも反応しません。
もう浩平さんの精神力に限界が来てみさおちゃんは浩平さんのことを認識できないのでしょうか?
それが真実か否かは分かりませんが……浩平さんにみさおちゃんは殺せるのでしょうか。
いくら自分が作り上げた存在だからといっても、かけがえのない妹に代わりはないはず……。
浩平さんに任せるのは酷というもの、私が代わりにやってあげたいところですが、
こればかりは…………浩平さんが自分の手で行わないと、意味がないんです。
辛い、選択でしょうが。
「みさお……許してくれ」
浩平さんはそれだけ言って目を閉じました。
そして……
A みさおちゃんという存在が崩れていきました
B みさおちゃんは全く変わりません。失敗したのでしょうか?
C ……浩平さんに異変が!? まさか、最後の力が尽きてしまったの!?
Cで
「どうしたんですか、浩平さん!?まさか、力が・・・?」
「いや、違う・・・。体が束縛されてるんだ!」
「この世界を崩壊させようとしたんだろうけどそうはさせないんだよもん!」
後ろにツインテールの少女が立っています。
「やっぱりみずかか・・・。」
「みさおちゃんをやらせはしないんだよもん。」
「それはあなたがえいえんの世界の・・・守護者だからですか?」
「違うんだよもん。」
『じゃあ何故なの!?』
「私はえいえんの世界の住人だから、この世界が崩壊したら私の存在が消えてしまうんだよもん。そうはさせないんだよもん!」
といって、みずかが手をかざしました。
「うっ・・・これは・・・?うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
雅史さんが光に包まれて消えてしまいました。
「死者には、退場してもらうんだよもん。これからは、それぞれの世界の未来を賭けた戦いだからだよもん。」
ぬりかべの中の人も消えてるみたいですね。
まぁ、ちょっと気持ち悪かったから丁度いいですが。
「さて、はじめるんだよもん!」
A 澪が錬金術で攻撃
B 素早くて正確な動きをする由依の幽波紋でオラオラ
C 美汐の能力発動
D 真琴の能力発動
C
「ところで浩平さん、雅史さんは何処に飛ばされたんだと思いますか?」
「んー、多分本来いるべき場所、死後の世界じゃないかな?」
「浩平さんが束縛されたままだとやりにくいですね。では・・・」
ポワッ・・・
美汐さんの体が光に包まれました。
「・・・・・・ハッ!」
そのかけ声と同時に、浩平さんの体が光に包まれました。
「お・・・、体が動くようになったぞ!」
「小癪な真似をだよもん!」
と言って、みずかが浩平さんに突撃してきました。
『やらせないの!』
側壁に手をつけて錬金術発動!
私達の目の前に通路いっぱいに広がる壁を作りまして・・・
ゴン!
・・・うわぁ痛そう。
「痛いんだよもーん!!!」
壁の向こうから悲痛な声が聞こえます。
さて、この状態からどう戦いましょうか・・・?
A その壁に門をつけて正面から攻撃
B この壁の両サイドに回って挟撃
C 真琴の能力が発動する
A
510 :
508:04/01/22 23:53 ID:uWFzL2Yj
うわ、ミスった・・・。ここ屋上だよ。
側壁に手を→床に手をに変更。
目の前に通路いっぱいに広がる壁→目の前に大きくて丈夫そうな壁
に変更すれば丁度いいかな・・・?
「澪ちゃん! 入り口を!! 私たちからうってでます!!」
『分かったの!!』
澪ちゃんはすぐに壁に門を作ります。
門と言っても、穴が開いただけのような簡素なつくりのものですが。
そのぽっかりあいた口からは、みずかが頭を押さえている姿が見られます。
チャンスと言えば……チャンスです!!
私たちは時間稼ぎ、例え勝てなくても……浩平さんが事を済ませるまで持ちこたえればいいんです!!
門を出る際にちらりと浩平さんを見ました。
すると、浩平さんはなにやらみさおちゃんの前で言葉を発しているようです。
多分……この世界の元となるみさおちゃんを消し去るのには少し時間が要るのでしょう。
「よくもやってくれたんだよもん!! もう許さないんだよ! 絶対に一人残らず閉じ込めてやるもん!!」
いつの間にかみずかが起き上がり、手を上にかざします。
「その人……多分さっきの力が最後の力だったんだよ。
多少魔力があったようだけど所詮は人間、限界って言うものがあるもん」
「……悔しいですが、その通りです」
「じゃあ、用なしの邪魔な人から退場してもらうんだよ」
そして、みずかは光を美汐さんに当てます。
「み、みしおー!!」
真琴さんの叫びもむなしく、美汐さんは光に包まれ、
のこったのは美汐さんをかたどったと思われるおもちゃ一つ。
「あの人は抵抗しかねなかったけど私の束縛をといたせいで力を使い切っちゃったんだよ。
これで残るは四人……一人ずつ始末してやるもん」
不味いですね……相手はみずか。
この世界の番人ともいえる存在です、生半可な力は通じないでしょう。
真琴さんはおそらく能力を持っていないでしょうし……浩平さんが早く消し去ることを祈るのみです。
A 一か八か、時を止めて攻撃してみる
B 澪ちゃんが浩平さんを庇うようにみずかのまえに立ちました
C 真琴さんが……みずかに殴りかかっていきました!!
B
『浩平は絶対にやらせないの!!』
……澪ちゃん!?
澪ちゃんが浩平さんを庇うようにみずかの前に立ちふさがりました。
「この世界で私には向かうなんていい度胸だよ。じゃあ、お望みどおりに消してあげるもん」
みずかは容赦なく手をかざします。
そうは……させません!!
「えぇーい!!」
私は全力でみずかにタックルをかましました。
「わっ!!」
小さなみずかの体は簡単に吹き飛ばされ、尻餅をつきます。
「みしおのかたき!!」
真琴さんもまたみずかに飛び掛ります。
「……そんな攻撃が通じるわけ、ないもん!!」
みずかがそう叫びました。みずかの周りに光の円が浮かび上がり、暴発を起こします。
「あ、あうー!!」
そしてそのまま、真琴さんは上空に吹き飛ばされました。
「後……三人。次は誰から死ぬんだよもん?」
そうみずかが呟いたと同時に、上から何か落ちてきました。
それは……寂しそうな表情の真琴さんの人形でした。
「この子……人じゃなかったみたいだけど、全く魔力を感じられなかったんだよ。
いくら人外でも魔力を持たなかったらただのでくの棒だよもん」
魔力……私にはそんなものありません。
雅史さんなら膨大に持っていましたが……その雅史さんは……。
「澪ちゃん……勝てそう?」
『正直言うと……ピンチなの』
私たちは浩平さんをちらりと見ます。まだ終わらないらしく、仕切り何か呪文のような文句をぶつぶつ呟いています。
敵は強大です……どうすれば……。
A 私が、私の周りだけ時を止めて……!!
B どうしようも……助けて、雅史さん!!
C 澪ちゃんが、さらに前に一歩出ました!!
C mionomisebadaganbare
澪ちゃんが、さらに前に一歩出ました!!
なにか能力でどうこうしようという風ではありません。
只両手を広げ、立ちはだかっています。
スケッチブックはその手にはありませんが、浩平さんを護ろうとする意思は十分過ぎるほど伝わってきます。
「そんなに死にたい?じゃあ、今ころしてやるだよもん!」
みずかが右手を振り上げるとそこには光球が浮かび上がります。
「死ねーーーだよもん」
「駄目ーーッ!」
あたしは声のあらん限り叫んでいました。時の静止も、彼女相手では意味を成さないのは既に知っています。
そんな心境などお構いなく容赦することも無しに、みずかは澪ちゃんに向け、光球を投げつけました。
あたしは…またしても…?そんなの、ゼッタイ駄目ですッ!
「もう、これ以上の悲劇は、たくさんだぁぁぁ!!」
気が付くとあたしは自分でも驚くような音量で叫んでました。
あの人たちを…救いたい!そう、心から願った時でした。
A ビッグバン・パンチ!
B クサナギ・ブレード!
C あたしのこの手が輝き叫ぶ!
D 『光球が当たったるはずだった』時を消し飛ばすッ!
D
ひたすらJOJO!
私が……『光球が当たるはずだった』時を消し飛ばして……!!
うまくすれば、どうにか……!!
「さっきも言ったよ。人間風情が私に勝てるわけないよ」
冷たい、そんな一言が返ってきました。
残酷にも、時は消し飛ばせず、止めすら出来ないで……。
その時でした。
周りが突然、止まりました。
私が力を使ったわけでもないのに、どうして……?
『やれやれ、仕方ないな……』
頭に、声が……。
『由依ちゃんは、僕がいないと頼りないな』
もしかして、この声は……。
『僕が全力で助けるよ。僕の魔力を上乗せして、力を出し切るんだ。
そして、光の弾があたるはず「だった」時を消し飛ばせ。それ以外に澪ちゃんは助けられない。
何、心配することはないさ。君は既に僕を憑依させているんだよ?』
やっぱり……雅史さん。
あなたは……ただ消えたわけじゃなかったんですね。
『ああ、悪いとは思ったけど君の中に住まわせてもらってる。
もう出られないだろうけどこのまま消されるよりはましだと思ってさ』
頭に住まわせてもらうって……乙女の秘密を覗くようなことじゃないですか。
『し、仕方がないだろ? そうじゃないと僕はあの世にいく前にみずかに存在を消されるところだったんだから』
それはそれ、これはこれですよ……まったく。
『それよりもチャンスは一回だ。いくら君でも失敗した過去の時を変えることは出来ないだろうからね』
分かってますよ……。
全力でこのまま時を消し飛ばす! ですよね?
『そうさ。さて、そろそろ時は動き出すよ……? 気張って!!』
そして、時は動き出す……。
「永遠に、いっちゃえ〜!!」
みずかの声がはりあがり、光の弾が澪ちゃんを捉えます。
澪ちゃんは、天に全てを任せるかのごとく目を瞑りました。
そこを、私が魔力を上乗せして、この時を……消し飛ばす!!
「行きますっ!!」
雅史さん、私に力を……!!
A 成功、時は消し飛んだ
B 失敗、澪ちゃんはおもちゃに変えられてしまいました
A
『読める』………動きの「軌跡」が読める……『未来への動きの軌跡』が…。『キング・クリムゾン』
の能力の中ではこの世の時間は消し飛び………そして全ての人間はこの時間の中で動いた足跡を
覚えていないッ!『空の雲はちぎれ飛んだ事に気づかず!』………『消えた炎は消えた瞬間を炎自身
さえ認識しない!』。『結果』だけだ!!この世には『結果』だけが残る!!時間の消し飛んだ世界では
「動き」は全て無意味となるのだッ!!そしてわたしだけがこの『動き』に対応できる!!みずかがどう
『動く』か全て見えるッ!これが『キング・クリムゾン』の能力だッ!
この時間の消し飛んだ空間の中を認識し、動けるのはあたしだけ。光の弾は澪ちゃんには当たらず、
ただ前に進んだだけ。そして、この瞬間を逃さずみずかとの間合いを詰める。
ドギャァァァ━━━━━━ン!!
『あれ?なの』
「なんであたってないの?」
澪が、みずかが光弾が澪を通り過ぎて、そのまま空の彼方へ飛んでいった事に驚く。消し飛んだ時間の中
で、あたしはみずかの後ろに回りこんだ。みずかはあたしが後ろに回り込んだ事に気付いていない。
そして──
A 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ──ッ!!!
B ザ・ワールド!時よ止まれ!!
C みずかは幸運にも攻撃を回避
a
みずかは後ろから強烈な殺気を感じた。だが、振り向こうとはしなかった。今ここで振り向けば
──いや、僅かでも身動きをすれば即座に攻撃が来る。それは厳然たる事実だった。
「み、みんなを元に戻してあげるから…ゆ、ゆるして…」
(美汐ちゃんたちは多分現世に戻っていると思うよ。 人形からは魔力や魂の気配が全く感じられない)
魔王からのありがたい助言が。人質ですか…大したガキですね。
「嘘は良くないと思うなぁ…みずかちゃん」
図星を突かれ冷や汗をかくみずか。
「じゃぁ、こうへいも返してあげるから──」
「彼がいなくなるとこの世界は消えてしまうのではないですか?」
みえみえの嘘を吐いてこちらが油断した隙を突こうというのでしょうか?最早彼女に手は──ありません。
「このぉぉぉぉ──っ!!」
振り向いてこちらを攻撃しようとするみずか。ですが…ここでチェック・メイトですっ!
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄── 」
あたしの背後からスタンドが現れ、みずかに向かって猛烈なラッシュを放つ。
「ぶへぇ!きゃぁ!ぐへぇ!」
彼女が女の子らしからぬ悲鳴を上げますが、手加減は無用です。このままミンチにしてしまいます。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ──ッ 」
ラッシュによる強制的な整形手術により、彼女の顔は無残に崩れ落ち全身は
血で染まった。そして──
A みずかが本性を現した
B 浩平が過去との決別を完了した
C 世界の崩壊が始まった
A
本性現したみずかはやはりビチグソ連呼したりするのだろうか
やった!?
手ごたえを確信したあたしは攻撃を停止しました。
みずかは屋上の対面側へと吹っ飛んで行きます。
「ふぅ…ふぅ…」
キツ…キツいです。でも、まだ!倒しきれてはいないのです。
再び拳を構えさせ、みずかの元に向かいます。
そこではみずかは先程までの高慢さも卑屈さも、全て投げ打ってそこで泣きじゃくっていました。
「わたしは…滅びないんだよもん…浩平と…へいえんを…過ごすんだよもん…」
憎むべき敵、倒すべき女。しかし、あたしの戦意はどっかへ行ってしまいました。
これが彼女の本来の姿なのでしょう。ただ、そのまま育つには少々環境がハードすぎた。そういうことだと思います。
「浩平さん…」
どうやら話が付いたようです。彼が、その後ろにみさおちゃんを引き連れてこちらへ来ていました。
A 浩平さんが手にしたナイフでみずかに止めを刺した
B 浩平さんがみずかの手を握るとみずかの体が…
C (今だ!由依ちゃん、彼女を僕らの体に取り込め!)
D みずか、急に立ち上がって浩平の体を取り込んだ!
C
「取り込む!?どういうことです?」
(言うまでもなくここは浩平君の内部世界だ。ここでのみずかは、
彼のマイナスの感情とえいえんへの渇望が積み重なって成立したものだ。
あのみさおちゃんとは対極を成す者と言って間違いではないだろう。
ここで、浩平君とと接触した場合、何が起こるかわからない。好転する可能性もあれば
その逆の可能性も高い!なら、僕らの体内で処理すればいいのさ。)
「それって…あたしはだいじょぶなんですか?」
(…正直、僕を取り込める人間がこの世に存在しているなんて考えても見なかった。
しかし、今君は僕を取り込んでここにいる。なぁに、あれは既に力を失った意識体。
取り込みさえすれば、ただの精神エネルギーの塊にばらして上げられるよ。)
確かに…今の雅史さんは私の中でエミュレータのように色々独自の動作をしているようですし。
なら…やってみますか!
「雅史さん?具体的にどうやればいいんですか?」
(それはね…)
A キス(ライト)
B キス(ディープ)
C 掌を額に乗せて…
D 額と額を合わせて…
B
(キスをすればいいのさ、それもディープなやつをね)
なんか雅史さんがとんでもないことを話しかけてきました、みずかとディープキスをすればいいそうなのですが
「そんなことをしてあたしは大丈夫なんですか?」
(な〜に、魔王だった僕が言うんだから間違いないよ、君には迷惑をかけない・・・・・・多分)
「多分って何ですか多分って!!」
なんだかすごーく不安です、本当に大丈夫なのでしょうか
とにかく覚悟を決めてキスです、あたしは泣いているみずかちゃんに近づきました
「……なにだよもん?」
A あたしはみずかちゃんの唇を奪いました
B そのとき意を決した浩平がみずかに話しかけました
A
「みずかちゃん…んうっ」
「なにするのっ、んっ!んんっ!!」
あたしは目を閉じてみずかちゃんの唇を奪いました、ディープキスなんてしたことないのですがとりあえず舌を入れて動かしてみます
なんだか妙な感触です、女の子同士でしかもこんな小さい子が相手なのにあたしは何を感じているんでしょう
(ごめんね、みずかちゃん、でももう浩平君を開放してやってくれ)
雅史さんもみずかちゃんを説得してくれています、もう一息です
(いやだよ、あたしはもっとこうへいと遊びたいだよもん…)
キスをしていて喋れない筈ですがみずかちゃんの声が頭の中に響いてきます
(こうへいだって、さびしくて、悲しくて、どうしようもないからあたしとえいえんを生み出したのだよもん。いまさら他の人が大切になったなんてあんまりだよもん、それじゃああたしはどうなっちゃうの?必要なくなったら消されちゃのだよもん?……)
(……僕が一緒に遊んであげるよ…)
(えっ?本当だよもん?)
目を開けると誰もいませんでした、頭の中の雅史さんもいません
「………」
とにかくみずかちゃんはいなくなりました、今こそ浩平さんがみさおちゃんとお別れの時です
先ほどからいるみさおちゃんに浩平さんが近づいていきます
「みさお…」
A 浩平はみさおをぎゅっと抱きしめて言った「さよなら、ごめんな…」
B みさおは泣きながら笑顔でつぶやいた「さよなら、おにいちゃん…」
お茶のみつつB
「さよなら、おにいちゃん」
それまで黙っていたみさおちゃんが初めてしゃべりました
「ああ、さよならな、みさお」
『さよならなの』
「あうー、さよなら…」
「……さようなら」
「さようなら、みさおちゃん」
浩平さん、澪ちゃん、真琴ちゃん、美汐さん、そしてあたしもお別れの言葉を言います…
気が付くとどこかの学校の体育館にあたしたちはいました
「ここは…」
『わたしたちの学校なの』
どうやら浩平さんたちの学校のようです
『浩平』
澪ちゃんはぽろぽろと泣きながらスケッチブックに何かを書きました
『お帰りなの』
「ああ、ただいま、澪」
A エピローグ
B まだ続ける?
A
>>534 真琴と美汐はえいえんの世界から消失してるはずじゃなかったっけ?
しまった、人形になって現世に戻っているんだった、どうしよ
A みずかがいなくなったときに戻ってこれた
B もう修正はきかない、このまま終わる
A
それでは修正版を載せておきます(選択肢はAで)
「さよなら、おにいちゃん」
それまで黙っていたみさおちゃんが初めてしゃべりました
「ああ、さよならな、みさお」
『さよならなの』
「あうー、さよなら…」
「……さようなら」
「さようなら、みさおちゃん」
いつの間にか元の世界に戻された真琴ちゃんと美汐さんもいます
どうやらみずかちゃんがいなくなったおかげでまた戻ってこれたみたいです
浩平さん、澪ちゃん、真琴ちゃん、美汐さん、そしてあたしもお別れの言葉を言います…
気が付くとどこかの学校の体育館にあたしたちはいました
「ここは…」
『わたしたちの学校なの』
どうやら浩平さんたちの学校のようです
『浩平』
澪ちゃんはぽろぽろと泣きながらスケッチブックに何かを書きました
『お帰りなの』
「ああ、ただいま、澪」
A エピローグ
B まだ続ける?
A
現在エピローグ製作中です、もう少々お待ちください
>>540 誰かが書くかもしれないから、そういう言い方はどうかと思うぞ
……自分は次回用テンプレでも用意してるが
>540
なんとなく構想考えてたが、まぁお任せしますわ。
雅史にも触れてやってくれるといいな…
―――続きまして、葉鍵高校演劇部が送ります。「ロミオとジュリエット」です―――
あれから数ヶ月。今、天野さんたちと一緒に澪さんの所属する演劇部の舞台を見ている。
『私はキャピレット家の娘…』
舞台上では澪さんはジュリエットを演じている。声はアテレコ、澪さん自体は台詞を発していないが、そのたたずまいから何か来るものがある。
「澪さん、綺麗になりましたね」
天野さんがポツリとこぼす。確かに、浩平さんが帰ってきてから澪さんはぐっと大人っぽく、綺麗になった。
(この人のおかげ、ですかね)
ちらりと、横目で自分の隣で演劇を見ている浩平さんを見た。
あれから、雅史さんの声は聞こえなくなりました。こちらに帰ってきても、彼の消息は不明のままです。
(……僕が一緒に遊んであげるよ…)
(えっ?本当だよもん?)
あの頭の中に響いた言葉が、二人の会話だとしたら……私には想像もつかないぐらい遠い世界に居るんでしょう。
「でも…」
恋愛感情? 違う。
ただ、何も挨拶もなしに会えなくなるのは少しさびしい。
「お礼ぐらい…言わせなさいよ」
うつむきながら、ポツリとこぼした。
彼は魔王と名乗った。友達が居ない魔王。アドレス帳に私の名前をうれしそうに書き込んださびしい魔王。
「帰ってきなさいよ…」
うつむいた、顔を上げた。
「友達なんだから」
にっこりと微笑み、再び視線を舞台に向けた。
〜FIN〜
お疲れ様でした。
その、由依って一人称“私”と“あたし”どっちなの?
支援サイトでは“私と魔王(由衣と雅史)”となっているけど、
話では統一されていないみたいなので。
545 :
540:04/01/24 21:25 ID:PDXNZHvq
ぎゃー、さき越されてしまった
書くのが遅くて申し訳ありませんでした…
>>544 どうだったっけな……MOON覚えてない(;´Д`)
よし、次の話だ。発売されてるのは一応全部入れておいた
一応のメイン作品を決めてくれ。尚内容は劇中選択肢によって
大きく変化する可能性がある事を忘れずに
A フィルスノーン
B 雫
C 痕
D To Heart
E White Album
F こみっくパーティー
G ナイトライター(with 雀鬼's)
H まじかる☆アンティーク
I 誰彼
J うたわれるもの
K Routes
L 天使のいない12月
M MOON.
N ONE
O Kanon
P AIR
J
うたわれか…世界観どうすんだろ?
戦闘ものじゃなくて戦略ものだと面白そうかも。
まず無理だろ…書くのが相当しんどい
まじかる〜や言葉〜とかで戦闘もんはかなりやったからな
思い切って、学園もの?
どんな展開になるかは、選択肢のみが知る所。戦闘があるも無いも、な
まずは味方キャラを列挙……抜けは無いよな
A.ハクオロ
B,エルルゥ
C.アルルゥ
D.テオロ
E.オボロ
F.ドリィ
G.グラァ
H.ベナウィ
I.クロウ
J.トウカ
K.カルラ
L.ウルトリィ
M.カミュ
N.ムックル
O.ガチャタラ
P.次のページへ(各種皇帝へ)
M
カミュってどんな奴だっけ?
キグナスの師匠?
おお、カミュになったか。
>>553 例のヌワンギ萌えの人が見たらショックで寝込みそうだなw
他にユズハ、サクヤとかもか。でもまあ決まったことだし。
>>555 アルルゥの友達な巨乳のちゃん様。姉貴も巨乳。
557 :
553:04/01/24 21:39 ID:ax9XaPQm
>>556 バトル参戦の味方キャラしか載せてなかった、スマソ_| ̄|○
抜けが怖かったからPを入れたんだけどね……
というか、ムックル&ガチャタラ入れたのにユズハ入れ忘れてたよ、というかキャラ大杉
こんにちは!カミュだよ!
いまカミュが何してるかというと…
A ユズっちやアルちゃんと一緒に学校に行ってるんだ
B 姉さまと諸国行脚の旅の途中なの
C 修行の日々を送ってるんだ…
D 世界制覇に乗り出すことになったの
A
>555
奴と勘違いした香具師が一人くらい彼女に突っ込んできたりしてな。
で、また話がややこしくなる、と。
世界観…永遠に続く坂道がある学校だったり
さてと、今日の授業は何かな
A 国語
B 英語
C 体育
C
「うひゃ〜、寝坊寝坊!」(ドタドタドタ……)
「またなのカミュ!?これで5日連続じゃないの」
「ごめんなさい姉様!明日こそちゃんと起きるから!行ってきまーす!!」
あっちゃあ〜、すっかりアルちゃんたち待たせちゃってるよ!
早く待ち合わせ場所まで行かないとみんなまとめて遅刻しちゃう!
今日は一時間目は鬼教官こと柏木梓先生体育の授業なのに!!
というわけでカミュは食パンくわえて今日も猛ダッシュ!
でもこのパターンって
ドシーン!!
痛った〜〜〜っ!!!!
というわけで早速やっぱり誰かと曲がり角で激しく衝突しちゃったわけなんだけど、
その相手が
A カミュみたいに頭に触角生やした金髪の男の子
B やる気のなさそうな垂れ目の高校生
C ツインテールたらした漢らしい女の子
D ロサキネンシス風のロングヘアーお姉さん
B
566 :
名無しさんだよもん:04/01/24 21:55 ID:M0pOoW08
C
タッチの差、しかもsage忘れ…
ちょっと頭を冷やしに某所に逝って来ます……
なんだ、ササンテとかも主役候補に入れてなかったのか(w
入れてたら絶対選んだのに
これはこれで、話は続くんでいいんでねえか?
今日の授業…体育
しかし、寝坊
「あたたたた……」
「いててて……」
目の前に星がちかちかしてるよう…。
カミュと出会い頭に思いっきり頭をぶつけ合ったのは、垂れ目の
なんだか全身に倦怠感が溢れまくってる高校生風の男の人。
制服が違うから、うちの学校の人じゃないみたい。
なんてこと思ったら
「てて……って、おい、あんた」
う……まずいよ。この流れは…
「ばかーっ!!」
気がついたら思わず何処の誰かはわからない初対面の人にビンタ一発
カミュは全力ダッシュでアルちゃんたちが待つところにかけていった。
ああああもう……お嫁にいけないよう!!
さて問題です。カミュはあの人に一体何を言われたでしょうか?
A お約束どおりにパンツが丸見えだったことを指摘された
B それどころかはき忘れていた
C 鼻毛が出ていた
D 人には絶対秘密の801同人誌がカバンから覗いていた
B
A
「他人の服装にとやかくいう気はないが、その……
いくらなんでもパンツくらいは履いたほうがいいと思うぞ」
とっさにスカート押さえつけたけど、指摘されたってことは……
絶対に、その、少なくともお尻くらいは見られちゃったって事よね?
とりあえず思いっ切りビンタしておいたから
上手い具合に脳震盪で記憶飛んでくれてるといいんだけど……
ええい、過ぎたことは仕方ない!忘れる!今は体育に間に合うのが先決よ!
走りながら独白しているカミュの目前に校門が迫る。
ところが、そこでとんでもないことが!
A ヤバッ、門が閉まってるって事は遅刻確定!?
B よ、よりにもよってこんな日に抜き打ち服装検査!?
C な、なんでさっきの制服の学校のクラブと合同で体育なの!?
よしB
>>564で
アルルゥとかをどっかに待たせてるっぽい。
できればフォローを
「……とりあえず思いっ切りビンタしておいたから
上手い具合に脳震盪で記憶飛んでくれてるといいんだけど……」(ブツブツ)
「あの……カミュちー、今日は一体どうしたんですか?」
「カミュちー、ヘン。さっきからなんかぶつぶつ言ってる」
まったく誰がぶつぶつ言ってるんだろ……って
アルちゃん&ユズっちride onムックル(疾走中)!!
いいいいいいったいいつからそこに!!
「ずっとムックルさんに追走してもらいました」
「呼びかけたけど全然こっち向かない。カミュちー、ものすごい勢いで走り抜けてった」
うわああああ!さっきのことがショックなあまり
ずっと二人に気づいてなかったなんて!ごめんね!
「もしかして何か悩み事でもあるんですか?よろしかったら話してください」
「ん。カミュちー、ともだち。困ってたら助ける」
うわーっ!うわーっ!気持ちは嬉しいけどそれはちょっといえない!!
「なんでもないなんでもないったらなんでもないんだよ!!
あー今日はいい天気だね。こんないい天気だとものまねしたくなっちゃうよ!!
こんばんわ高島政伸ですイェーイってそれは親父の忠男やろビシーッ、なんちゃてあははーっ!」
「「??」」
そうこうしているうちに校門!ラッキー!
何でもいいから今は早くこのいかんともしがたい状況から抜け出して隙をみてぱんつを
……って何で高槻先生がいるの!?
「お前らぁぁぁぁ!!今日は抜き打ちで制服検査をやるぞおぉぉぉぉ!!!!
穴の空くほど穴までチェックしてやるからそう思えよぉぉぉぉ!!!!」
せいふくけんさ?
セイフクケンサ!?
性f「^¥ku家:@@:lp:@おlん差ーーーーーー!!??
おぎゃーーーーっ、助けて大神様ーーーーーー!!!!
A かわいいカミュは突如この状況を打開するアイデアがひらめいた
B 梓先生が高槻先生を蹴散らして、カミュたちを叱りに来てくれた
C 現実は非常である。あっさり検査につかまりますた
D 言ってみるもの。本当にウィツアルネミテア(白&黒どちらか指定)が……
A
飛べ
C
飛んだら、中身がw
隠すなり術を使えば何とでもなるだろう
いや、むしろ見せるべきw
そうだ、飛ぼう!
校門周囲は検査を受ける生徒で混雑しているから
それを放ってこちらを追いかける余裕はないはずっ!
とにかくここを凌いでしまえば、あとはパンツさえ履いてしまえば
多少校則に引っ掛かるような装飾品を指摘されても痛くない。
ふふふ、まさに完璧な計画ね!
「こらぁぁぁ!ペットを連れて来るのは校則違反だぁぁぁ!」
「ムックル、ペットじゃない。アルルゥの赤ちゃん」
「なにぃぃぃ!獣が赤ちゃんだとぉぉぉ!なんて背徳的なんだぁぁぁ!」
よし、上手い具合にアルルゥがひきつけてくれている(?)わね。
飛び越えるなら今しかない!それっ!
……で、中身問題はと言うと
A 隠す!
B 術でカバー!
C むしろ見せて意表をつく!
D そこまで気が付きませんでした……
C
みんなエロエロな選択好きですねw
ルナ先生レベルのエロがいい(w
うわ、のろのろ書いてたら追い越されたw
えーと、カミュの口調だけど
〜わよ→よ、だよ、なんだ
〜わね→ね、だね、(もしくは装飾語尾なし)
どちらかというとボーイッシュ系の口調および性格です。よければ参考にしてください
>>587 サンクス。うたわれはクリアしたけど
だいぶ前だから口調とか忘れてるな……
おれもアンインストしてしまったからなあ…セーブも残ってないし。
一人称は常に「カミュ」だっけ?
ずばり見せて意表を!と、言うかその辺考えている暇はない!迷っているうちに
高槻先生は気づくにだろうし。この壁の裏は体育館裏。人はいない!…と思う。
けど、気にせずジャンプ!壁を軽々と越えたその先には──
A 人がいた。そして、ぶつかってステッキーな事に※人物指定
B 無事着地
C 何故か罠が仕掛けてあった
Aさっきの男
>589
YES
この男ってまさか…選択スレに愛されたあの男?
さて、誰だろ…誰でもいいが、気になってしゃーない
ふむ、今回は学園ラブコメになりそうな予感。もちろん選択肢によるがw
しかし高槻今回も登場とは大人気だなぁ。こいつが今まで主役に選ばれなかったのが信じられんくらいだw
カミュ一生の不覚。
その時、作戦が上手くいったと思って油断しまくってました。
乗り越えたところに誰かいるなんて夢にも思わず、そのまま、
どしん。
み、み、み、 ・・
見られちゃった……しかも、また…………
「参ったぁぁぁぁぁ!!!!俺は参ったぁぁぁぁ!!!!
何故なら何処の誰かの赤ちゃんが出てくるところを二回も拝んでしまったからだぁぁぁぁ!!!!
どうすりゃいいんだ俺はっ!!こうやって猿のように自制など効かないぃぃ!!」
ううう、さっきの垂れ目の高校生の人が
興奮のあまり鼻と耳から血を出しながら高槻先生化してる……
けっしてさっきの選択肢で出遅れた文章をそのまま流用しているわけじゃないよ念のため。
うわあわあわあ、どうしようどうしよう恥かしいよう……〇〇にも見せたこと無いのに……
……しかも同じ日に二回も…………「二回」って!思い出される!!!!
「う、う、う…………うわーっ!!!!」
ぐちゃ。
思わず術法全開で大岩落としちゃったけど……ごめんね、どこかの人。
生きていたら今度こそ忘れてね。
でも何でこの学校の中にいたんだろう?
とにかく制服検査の件はうやむやになったんだし、
狂犬にひどいことされたと思ってさっさと忘れよっと。
カミュは人目を忍んで更衣室に忍び込んで、体操着に着替えてそのまま体育の授業へ。
ブルマは直でゴワゴワして気持ち悪いけど、履いてないより全然いいよ。
「カミュちー、どこいってたの?」
「急にいなくなって心配しました……なんか、お肉が潰れるような音も聞こえましたし」
「うー……ごめんね二人とも。この埋め合わせは必ずするから」
さて、体育の授業だけど、内容は
A ソフトボール
B ドッジボール
C カバディ
D 女相撲
※あと、〇〇に入る人を指定してください
D
Aでハクオロ
>>596 >思い出される!!
じゃなくて
>覚えられてる!!
で。強調点のズレは脳内保管してください。失礼しました。
この場合Dでハクオロということかな?
「一時間目は…相撲!? なんで相撲なの〜」
「梓先生が相撲好きなんですって、何でも日本の相撲に飽き足らずわざわざモンゴル相撲まで見に行ったらしいですよ」
梓先生…一体どんな趣味なんだろう。
「そういえばカミュちー、最近学園で流行っている噂知ってますか?」
ユズっちは新聞部に所属していて学園内の噂に関してとっても詳しいんだ。
何でも新聞部の部長が歩く東スポと呼ばれていてその影響なんだって。
「で、どんな噂なの」
「それは…」
A 飴玉おばさんの噂
B 人面カラスの噂
C 呪いのFAXの噂
D 神隠しの噂
E ジョーカー様の噂
c
「呪いのFAX?」
「ええ…職員室にあるファックスが決まった日の深夜遅くに
呪いの文を吐き出すそうなんです。私も詳しくは存じ上げないのですけれど…」
ふ〜ん、そんなこともあったんだ。
「おい!そこ!出番だぞ!」
あ、先生が呼んでる。カミュの出番だ。
さ〜て、相手は誰かな〜?
A 先生御自ら
B さおりん
C みずぴー
D マナちゃん
D!
ところで前エピソードのタイトルはどうするの?
おお、もう決まっていたか。ソウリイ
祝!選択スレ初出番!!と、言う訳であなたの隣に観月マナよ。
鬼教官の梓先生(親戚がいるから名前で呼べとのご達しが)の独断と偏見と趣味で今日の体育の
授業は相撲なのよ。そして、目の前にいるのが…小憎らしいデカチチのカミュとか言う小娘。あの乳を
見ていると…何だか殺意とかど色々とどす黒い感情が湧き上がってくるわ。いよね?ヤっちゃって。
えっと、こんにちは。あなたの隣にカミュだよ。
さっきから目の前の…観月マナちゃんから殺意の篭った視線を浴びせられてクラクラきそう。
何か悪いことしたかな?この子とは特に会話とかある訳じゃないのに…
「それじゃぁー、いくよー。 はっけよーい…」
梓先生の掛け声で両者が地面に手を付け、構える。
「のこった!」
そして、合図と共に試合が始まる。
A マナの八双飛び
B カミュが正面からがぶり寄った
C マナの張り手ラッシュ
D カミュの猫騙し
Cで
D
「ほらほらぁ! あんた生意気なのよ! 生意気なの生意気!」
「わっ、わっ」
目だけでなく、行動までもが気のせいとは言えないくらい殺意が込められている。
何故生意気なのか、なぜ、面識の少ない他人から憎まれなければならなかったのか。
相撲の行い方を知らないせいか、マナという女は傍目見て何も考えていない、と
断定出来るような、派手さとやりやすさを理由にして張り手を幾度と無く繰り返している。
流す為に、前に突き出した手のひら、体、時には顔にまで遠慮なく叩かれる。
何故憎まれなければならないのか。カミュはどうにもならない焦りと対抗心を胸に抱き、
A 横に飛ぶ
B 跳躍し、マナの背後に回る!
C マナ、疲れ、へたる
D 最大の防御は攻撃
C
「つ、つかれた……」
ずるっ。
目の前の闘志マンマンのマナが張り手を突然止めたと思ったら
いきなり肩で息を突き出しハァハァ言い出した。嗚呼あまりにも早いスタミナ切れ。
一瞬ずっこけたカミュだったが、こんなチャンスを逃すの手、なし。
両手を伸ばし、意気込んで押し出しにかかる。
「もーらったぁー!!」
あれ、今のはカミュが言ったんじゃないよね。もぉーらぁったぁー、って。
あたしじゃないとするとマナちゃんはハァハァ言ってて、ええ?
フェイクだった。
マナは一瞬で体制を整え、カミュの体に下から激しくぶち当たっていた。
ぼよん。カミュのごっつい胸に顔面をうずめて怒りの赤オーラを出しながらも
マナは両手で彼女のブルマをがっしりと掴んだ。
「!!!」
カミュは真っ青になった。このままでは、ひょっとすると、また。
大神様、まだ試練が足りないって言うの?一体カミュが何をしましたか、ねえ!?
勝機を確信してニヤリと笑うマナは、そんなこたあ知ったこっちゃないから
さらにブルマを持つ手に力をこめるのだった。
A 根性で上手投げ。大逆転勝利。ピンチも脱しました、よかったよかった。
B ああ無情。みんなの前でずるっと。
C とらせまいと死に物狂ってたら、なんと逆にマナの方をずるっと。
D それよりも、さっきからマナちゃんの顔が当たってる胸の感触が……
C
>615
しまった、カミュの一人称一箇所間違えた…
11行目の「あたし」は「カミュ」です。
ブルマを取られまいとマナの手を掴んで押さえつける!
その意図を察知してかギャラリーの皆も沸きたってるけど
まさかこんなところでご開帳するわけにはいかないっ!!
必死の攻防が続く中、カミュはひとつの光明を発見したの。
それは……必死になって気が付いてないようだけど
マナのブルマもここまでの格闘で少しずり落ちている!
たぶん見栄を張ってサイズを大きく申告したから緩いんだろうけど
それならこのチャンスを逃さすわけにはいかないよ!
「ちょ、ちょっと、マナちゃん、落ち着いて!」
いかにもうろたえたような振りをして下がるカミュにつられて
マナが前に出ようとして、足を大きく踏み出した途端っ!
すとん
一瞬静かになるギャラリー。
「……きゃぁぁぁぁぁ!?」
次の瞬間、純白のパンティが露になった事に気が付いたマナが
その場に膝をついて座り込んでしまう。
……やった、マナが膝をついたからカミュの勝ちだよ!
「馬鹿、投げ合うから体育になるんだ!そんな姑息な手段で勝負するなっ!」
ガツン、という鈍い衝撃、そして激痛が走る。
激痛に頭を押さえつつマナを見ると、カミュと同じように梓先生にグーで頭を殴られてる。
そうか、喧嘩両成敗って事なんだね……
「罰としてふたりともグラウンド10周!あと以後ブルマ降ろし合戦禁止!」
沸き起こる大爆笑の渦……うう、恥ずかしい。
うながれつつグラウンドの周囲を走り始めたんだけど
一難去ってまた一難。それは……
A カミュの胸が揺れるたびに男子から歓声が沸く。
B マナは隙あらばブルマを下げようと背後から狙っている。
C 何故かグラウンドがむやみに広いので一周あたり数q。
A
「おい…藤田?」
「なんだ?え〜と、北川?」
うす、オラ藤田浩之。今日からこの学び舎へ編入してきた学生だ。
今はホームルームも無しにいきなり体育の授業だ。変わった学校だな、全く。
担任の先生はたまたま通りがかった、この同じクラスの金髪の学生に
俺の世話を頼んだままどっか行ってしまったし。
「あっち見てみろよ…凄いぞ」
そう言われてグラウンドの方に視線を向けるとそこには女の子が二人だけでランニングをしている姿だった。
まぁそれだけならなんでもないんだろうが、片方の娘は軽く走るだけでぶるんぶるんとたわわな胸が揺れてるよ。
「うぉぉぉぉぉ!!!」
「すげぇな……」
しかし遠目にも分かるほどのサイズの胸か…って、さっきのノーパン娘じゃねーか!
「なあ、北川。あの娘、なんて名前なんだ?」
「なに…早くもお前もカミュちゃん狙いか?やめとけやめとけ。彼女、物凄いお嬢の上に、年上にベタボレだからな。」
「へぇ…どんな男なんだ?」
「うん…ハクオロさんといってな…
A 彼女の姉さんの上司だとか
B ここの社会科の教員だ
C 地元最大企業の社長だ
D 俺の叔父さんだ
B
「うん…ハクオロさんといってな…ここの社会科の教員でないつも白い仮面付けてる人だよ。」
「仮面?」
「なんでか知らないけどな。あとなんかこっち来る前に記憶喪失なったらしいそうだ。」
んな身元不明の人物雇ってて大丈夫かこの学校などと思ったりもするがまあ突っ込まないでおこう。
グラウンドの方に目を向けてみる。ぷるんぷるんとたわわな胸が体操服に擦れて弾性変形してるのが目に入る
ありゃレミィや委員長にも負けてないな。うほっ!いいオパーイ!
そういや今朝あの娘…ノー……ひょっとして今も…
いかんいかん、きかん棒がマキシマムになりかかっている
さて…
A 北川にハクオロ先生のことをもっと聞く
B カミュについてもっと詳しく聞いてみる
C もう我慢できるか!今朝、眼球に焼き付けた画像と目の前でたわわに揺れる二つの膨らみをオカズにマスをかく。
D 流石にここでマスをかくのは不味い。しかし妄想の世界に浸るぐらいなら…(以下妄想シーン)
D
ホワンホワンホワワーーン
(んああぁっ!あっ!ひゃあん!
ブルマ、ぐしょぐしょだよぉ……そんな、に……強く突いちゃ……
体操服が、すれて……おっぱいがぁ、おっぱいがこすれちゃ……うふぁっ!
き…………気持ち、いいよぉぉっ!気持ちいいいい!!
おっぱいが痛くて、熱くて……すごく、すっごく気持ちいいよおぉ!浩之くぅん!!
……はあっ、やらあっ!カミュ、も、もうっ…おかしく……おかしくなっちぁ、んああっ!!
……もう、ゆるひて、ゆる……やぁっ、ああっ…ああっ…あっ、あ!!
ああああああああああああああっっ!!!!」
いやー、参ったなあ。
誰もいない体育倉庫の中で、最初はあんなに恥かしがってたのに、
途中からむしろ彼女ったらあんなに積極的に。ズンパン音がするほど激しく腰を振って、
半脱ぎの体操服の下のオパーイがもう、汗を飛び散らせながらド迫力でぶるんぶるんとハァハァハァハァ(;´Д`)
おや。ふと気がつくと、さっきまであんなに激しく愛し合った彼女がすぐ目の前に。
恥らって喘いで真っ赤なフェイスなのはそのままだけど、何やら形相は壮絶に修羅めいた按配でブルブル震えながら
そのベリッシモなおムネムネを強調しようとせんばかりに、すらっとした両腕を頭上に掲げていらっしゃる。
あれ?おかしいな。その両掌の上で何やら、真っ黒なエネルギーの塊がすごい勢いでヴぉんヴぉん膨張してますよ?
これって……デジャブーというやつじゃな?
「藤田ー、お前途中から全力で声に出してたぞー。おっぱいが痛くて熱いのあたりからー」
となりにいた北川君が俺から全力で遠ざかりながら叫んで、この不条理な状況を道理に転換してくれた。
いやー、参ったなあ。
「…………ディ、地獄(ディネボクシリ)へおちちゃえーーーーーっっ!!!!」
ずがぉん。
直系10mのクレーターを浩之ごとこさえたカミュは、梓から校庭30周追加を言い渡された。
A その後、なんやかんやあってお昼。
B その後、なんやかんやあって社会化の授業。
C その後、なんやかんやあって部活動。
D その後、なんやかんやあって下校の途中。
A
全く、失礼しちゃうな!ぷんぷん!(あたしが悪かったんだけど)乙女の秘密の所を二度も
見ただけじゃなくってあんな変な…変な妄想を…これだから年下の男は…
「カミュち〜何か怖い。 ムックルもガチャラタも怖がっている」
「ガウゥゥ…」
「キュィィィ…」
ムックルとガチャラタがアルルゥの小さい体の後ろに隠れる。ああ、そんなに怖がらないで。
「何か…あったのですか?」
おっと、いけない、いけない。思わず顔とかに出ちゃったみたいだね。折角の楽しいお昼だって
言うのに不機嫌を振りまいちゃ駄目だよね。
「よろしければ…私たちが相談に乗りましょうか?」
ユズっちが心配そうな顔をして話しかけてくる。
「いや、大した事じゃないよ。 だからいいって」
・・・流石に乙女の秘密を見られたなんて言えないから、ここは適当に誤魔化すが吉。
さて、今日のお昼は──
A 弁当
B 学食
C 購買
D …忘れた
D
>628
むしろ浩之の方が年上かと。
彼奴は高2だが、カミュはアルルゥより数歳年上くらい、とゲームにあった。(確か)
まあアルルゥだけじゃなくて、うたわれキャラは全員年齢不詳なんだがw
面倒だし同級生で良いじゃん。まあ書き手と選択者が決める事だけど。
今日のお昼は何かなー、と思って鞄の中を探すと…あれ?あれ?無い!お弁当が!
あたしの学校生活の楽しみの1/2が無い!鞄をひっくり返して中身を机の上にぶちまけるけど
中から出てくるのは教科書とその他私物だけ。肝心の弁当は影も形も無い。
「カミュっち、どうした?」
「お…お弁当忘れた…」
そうだ、朝遅刻しそうになって焦って持ってくるのを忘れたんだ…
「購買は…もう遅いですね」
そう、ユズっちの言うとおりこの私立『うたわれ学園』の購買は昼休み開始(半ばフライングの人も
いるけど)と同時に混乱の坩堝となっちゃうんだよ。そして、乗り遅れた者は余り物のコッペパンのみ
と言う寂しい食事になると言う結末が待っている。学食も乗り遅れたら最後。酷い場合は授業開始の
五分前まで待たされると言う。最早天命は尽きた…と、思われたその時──
A おじさまがお弁当を持ってきてくれた
B お父様がお弁当を…って仕事は?
C お姉さまが(以下同上)
D ムントがお弁当を持ってきてくれた
E と、友よー!哀れなカミュにお恵みをー!
F あ"ー!さっきの妄想魔!!何の用なの!!!
捨て難いがここはBで
B
ハクオロや浩之を蹴ってもワーベを見たかったのは俺だけじゃなかったようだw
最早これまでか。と、思われたその時──
「カミュよ、忘れ物じゃぞ」
「へ?」
何と、教室の窓の外に見知った人影が。あの髭面は──お父様?って、言うかちゃんと
正門から入ってきて欲しいよ。皆の視線が痛い…突然現れた正体不明の親父に皆が
注目する。もちろん、名前を呼ばれたあたしにも。うう、今日は若しかして厄日?昨日
お祈りをサボったから?大神様、天罰ですか?
「お父様!ちゃんと正門から入って来てよ!恥ずかしいから!」
「うむ、それはすまんかった。 何せ仕事を抜けて…」
「お父様、まさか…また?」
視線を逸らし、あさっての方向を向くお父様。…図星みたいだね。
「…全く、ムントが嘆いていたよ」
「…まぁ、お主の一大事故に、思わず飛び出してきてしまってのう。 ほれ、弁当じゃ」
「…あ、ありがとう、お父様」
そう言ってお父様が取り出した弁当は──
A 仕出し弁当。とっても高級品
B お姉さま手製の弁当
C …コンビニ弁当
ところで気になるお父様の職業は…
a 内閣総理大臣
b 宗教団体『オンカミヤムカイ』の宗主
c 大企業の社長
d 地元の名士
e 実はこの学校の理事
Bのdってところでどうか
毎度お馴染みの父様のお弁当だった…また妙に美味しいんだ、これが。
カミュもお父様が何やってるのか良くわからないんだけど…お歳暮とか物凄い量が届くんだよね。
ガラガラ……
どうも、藤田です。何とか今、奇跡的に保健室から復帰して来ました。
「おぉ…藤田、無事なのか!?」
北川が心底驚いたようにこちらに声をかけてくる。?どういうことだ?
「いやね、カミュちゃんにいらぬセクハラかましたお陰で、再起不能になったヤツは多いからなあ…」
「出来ればもっと早く教えてくれ…」
俺は脱力しながら席に付いた――って!
窓辺の席にはさっきの巨乳…カミュがいる。その周りに居るのは友達だろう。それはいい。
だが――
「北川…あのオヤジは誰なんだ?」
「ああ、カミュちゃんの親父さんだよ。元・地主。ちょっと前は議員もやってたとか。」
「へぇ…」
A では是非ともご挨拶に
B 親父さんがこっちを睨んでるのは気のせいか?
C メシメシ、北川、それ分けてくれ。
D さっきの妄想を反芻する。
間違えたよ…変だとは思ったんだ。
父→姉、妙→絶妙とかに…
>>639 貴様…まさか
>>637の選択肢には『D お父様手製のお弁当』があったの(途中で消した)
を知っているのか?取り合えず次書くつもりだから選択は次の人に任せる。
んじゃD。頑張ってw
しかし、制服姿もいいね。前の学校はセーラーだったけどここはブレザーか。自己主張の強烈なあの二つの胸、
短めのスカートに紺のニーソックス…刺激を受けた俺の灰色の脳細胞に制服姿の彼女が乱れる姿が映し出される。
妄想開始〜
夕日に染まる校舎。二人は誰もいない教室で淫靡に絡み合っていた。カミュは壁にもたれ掛かり
俺は彼女におおいかさぶる形になっていた。
「藤田君…こ、こんな所でやるの? だ、誰か来ちゃうかも…」
彼女は目を背け、顔を真っ赤にして拒絶の言葉を口にするが、行動には現れていない。つまり…
「ふっふっふ…そこがいいんじゃないか」
俺は彼女のスカートの中に手を突っ込み、秘所を弄る。
「あんっ!だ、駄目ぇぇ…」
「カミュちゃん…いつもより興奮しているみたいだね。 ほら、こんなに…」
彼女の眼前に愛液で濡れた指を持ってくる。普段より潤い、液を滴らせた指を見て彼女はさらに
顔を赤らめる。
「そんなこと…ないもん…」
A 俺の想いは止まらなぁぁぁぁい!妄想継続ッ!!
B さっきの反省からここで止める
C あれ?何か親父さんと彼女がこっちを凄い形相で睨んでいるんですけど…
B
待て、浩之…さっきはここらで思わず声が漏れて酷い目にあったのだろう。Coolだ。あくまでも
Coolにだ。ビンタ、巨岩、波動砲ときたんだ。次を喰らったらこの世から消滅してしまうだろう。
そうなればいくら不死身の主人公特権を持ってしても復活は無理。それいに、これ以上続けたら
俺のビック・マグナムも抑えが利かなくなる。そう、あくまでもCoolに…だ。
「まぁ、いいや。メシにしようぜ、北川」
「…転校早々馴染みやがって。 ここまで早い奴は初めてだよ」
「性格ってやつさ。 俺はコンビニで買ったパンだけどお前は?」
「俺か?俺もさ。 暴動の一歩手前の購買やコミケ並の行列を作り出す学食には付いて行けん。
まぁ、旨くて安いのは確かなんだが…」
「しかし、何であんなに多いんだ?」
「ああ、ここ『うたわれ学園』は幼稚園から大学までの一貫校だからな。 結構人も多い上に大学は
総合大学だ。 この街の敷地はこの学園関係の施設で占められた学園都市って言っても過言じゃない」
「そう言えば他にも学校っぽい建物がいっぱいあったな…」
「大学舎にも学食はいくつかあるんだが、高等部に近いやつが一番旨いし安い。 だから貧乏学生とかも流れ
込んで混む。 購買は…高等部と中等部のど真ん中だからな。 育ち盛りのガキの巣窟になっている」
野郎のメシだから食い終わるのは早い。メシを食い終わった俺は──
A 次の授業まで寝る
B カミュちゃんに謝った方がいいかな?
C 北川に学校の案内を頼む
B でフラグを
やっぱ謝っておかね―とまじいだろうなあ。
俺はカミュちゃんのところに行きかけて――足が止まった。
なんつって謝ればいい?いくらなんでも彼女の友達たちやおやじ殿もいる前で
「いやーメンゴメンゴ。君の××××二回も拝見しちゃってそれでついハァハァしちゃいました。許せ!」
はアウト過ぎるだろ。どうしたもんか……
A 彼女が一人の時を狙って待つ
B 出来たばかりの友人北川に、放課後彼女を呼び出してくれるよう頼む
C 「謝りたいから後でちょっと来てくれ」という主旨の手紙を書き、彼女の下駄箱に入れる
D いやー、案外ここでそのまま言っちゃっても何とかなるもんだべ?
E ここはジェスチャーで
F 君に届けテレパシー
Eで
ジェスチャーで。体だけで謝罪を表現するというのは果たして
誠実なことなのか、と迷ったが、ほとんどの人間に気づかれること無く
かつ、口に出して新たな誤解を生み出すよりは賢明な判断とも思えた。
自分でそう思わなければ、やっていられなかったというのも事実だったが。
「うし、やるか」
北川はいない、一人でカミュという女性に、体だけで謝罪を表現しなくてはならない。
男の戦いだった。思春期真っ盛りの男的な理由で謝罪をする羽目になったのは
自分のせいであるが、とにかく男の戦いが始まるのだった。
女性に嫌われ続けるまま、学園生活を送っても面白くも何ともないと思えるからこそ
こうする気になれたのかもしれない。
体が火照ってきた。何とも言えぬ恥ずかしさが体に注入されてくる。
年齢もあるだろうが、やはり異性との付き合い方に慣れていない自分の性分が
大まかな理由なのだろう。
さて、カミュしか気づかなさそうな場所にまで。幸い他の者の視点は
カミュに一点張りである。都合が良い。カミュの目は、見開いた。
A まず、手を合わせて頭を下げる
B 妄想していたことを謝罪するようなジェスチャー
C まず、笑顔
D と思いきや、真っ先に気づかれる
C
>649
慣れてない…のか?
>>652 調べてみれば、浩之は思いっきり異性の幼馴染と異性の友達がいることを
今更知る。
スマン、彼は面識の無い女性とは気軽に付き合えたりするタイプなんだろうか?
……しばらく東鳩関連のスレに目を通される事をオススメします。
もしくはゲームをプレイするか、アンソロを読むかしてください。
そうだな。まずはスマイル。こちらに害意がないことをアピールだな。
という訳で自他共に認める爽やかな笑顔を彼女に向けてみた。
お、視線が合った途端、くるっと窓の方に向き直っちまった。照れてるのかな、可愛いじゃねえか。
「うわっ…」
「?どうしたの、カミュちー。」
「ううん…あの転校生。今、不気味な笑顔でこっち見てた…。」
「なんじゃと!」
父さまが怒りと共に転校生の方を向く。
「ねぇアルちゃん…アイツ今、どんな感じ?」
「北川と一緒。前、更衣室覗いたのも北川。あいつも変態?」
そうだよね…クラス一の変わり者にして覗き常習の北川君と出会って3,4時間で仲良くなれちゃうくらいだもん。
アイツも大変態に違いないんだ、きっと。 ど う す れ ば い い ん だ …
そんな事を考えてしまって、思わずガクンと下を向いた時だった。
「一発ガツンと言ってきてやる!」
ってああ、父さまが転校生の下に行っちゃった。
A 待って待って、カミュが自分で何とかするよ!
B もうああなった父さまは手が付けられない。ごめんね転校生。
C ああ、揉みくちゃの乱闘が始まっちゃった…
D 「ムックルにお仕置きしてもらう」 って、アルちゃん!?
まあ、いかな東鳩だって有翼人種は出てなかったから
慣れてないといえば間違いなく慣れてないだろうなw
D
C
「ムックルにお仕置きしてもらう」
アルちゃんがムックルに飛び乗ると、すかさずガジャタラがその肩に乗る。
相変わらず息がぴったり……って、アルちゃん!?
「い、一応普通の学生っぽいから、ムックルはまずいんじゃ」
「アルちゃん、まほー撃ちこんでた」
「う……確かに校庭にちょっとしたクレーター出来ちゃったけどさ、
あれはあれで一応てかげんしてたんだよ!?」
「ムックルもガジャタラも、頭いいからてかげん出来る」
「それもそうだね。いっちゃえ!」
「ムックル、いくよ」
「ガオォォォォォン!!」
父さまとムックルに挟撃されて、変態転校生はボコボコに。いい気味だよ!
「ところでカミュちゃん、どうして変態さんに追われてるの?」
「よくぞ聞いてくれました!実は……はっ!?」
しまった……今朝パンツ履き忘れちゃって、今直にブルマ履いてるんだ!
なんて告白したら、カミュが立派な変態さんにされちゃう!
「えっと、その、カミュがかわいすぎるからかな……なんて、はははー」
「くすっ……カミュちゃんは、元気いっぱいですから」
なんとかごまかせたけど、残り少ない昼休みでなんとかパンツを調達しないと
午後の授業も丸々サドンデスな状態になっちゃう……
かといって、まさか父さまやアルちゃんユズっちに話すわけにもいかないし
A 校則違反だけどこっそり外のコンビニまでいってみよう
B 大学部の生協にいけば手に入るかもしれない
C 携帯電話でお姉様に連絡をとってみよう
D は、ハクオロ先生になら、知られても…ごにょごにょ
D
それでも、ハクオロ先生になら、知られてもいい。
最初は妙な仮面をつけ、それでいて記憶喪失という、どちらがおまけと
判断していいのか分からなかったが、思えば外れない仮面と、記憶喪失の
美形というのは、思春期の女から見れば、謎めいた近寄りがたい美男子と
見えてくるものだ。
時間が経つにつれ記憶喪失に外れない白い仮面好き!
もしも、履き忘れたことをハクオロに知られた場合は、
A 妄想スタート!
B はっ! み、見られてる?
C 正気に戻る
A
ちょい失礼、
>>601をちゃんと見てなー、「おじさま」だから
……先生、って立場から別の呼び方になるかもしれないけどさ
>660
「文句」でも喧嘩売るわけでもない、「お願い」なんですが…
時代小説っぽく書くこと自体は構わないんです。
でも、もう少し平易というか、分かりやすい文体にしてくれると有難いんですけど…
まぁ自分のも誉められたもんじゃないと分かってますけど…
>>663 じ、時代小説(汗
分かりました、自分以外のカキコの文体を参考に、今後とも参加させていただきます。
ご注意どうもありがとうございました。
>>664 便乗する形ですみません。手前の下手を棚に上げて生意気言います。
文体もそうなんですがあなたの場合、いつも一回の投稿で
ほとんどお話が進んでいなかったりするのが、見ていてすごく気になったりするんで
(キャラの内心を丹念に書いている割には話がそれで終わったり)、
書かれるのでしたらそこも何とか頑張っていただけるといいかな、と。
そうすれば客観的に大分読みやすい作品になると思うんですが……。
あと、キャラクターに関する知識(場合によっては元のゲームの知識)を
ある程度事前に入れることも大切かと思います。
ゲームをやるのが一番なんでしょうが、この板かネットを巡るだけで
結構情報は手に入ります。さっきは嫌な言い方をしてごめんなさい。
>664
ご気分害されたのでなければ幸いです。
いや、このスレでは一回の選択肢でほとんど話が進まなかったり
無意味な方向に話がそれちゃったりするのも、実はすごくアリなんですが。
それを承知の上で。
別にここで意見を言ってはいけないわけじゃない。
的はずれな中傷じゃなければ何を言うのも自由だろう。
ただ、それを聞いてどうするのか、どうもしないのかも自由だ。
おじさまに…おじさまに知られたら…
妄想開始〜
昼休み。二人は内緒の話をする為に誰もいない資料室へと足を運んだ。
「えっと、おじさま…あたしパンツ履くの忘れちゃって…」
あたしは恥ずかしさのあまりに顔を真っ赤にし俯く。おじさまのと目が合わせられないよ〜。
「カミュはエッチだなぁ…」
おじさまがクスリと笑う。ああ、恥ずかしい…
「そ、そんな事…ないよ…ただ…朝遅刻しそうになって…」
「それとも…こう言う展開を期待していたのか?」
おじさまに壁に押し付けられて唇を奪われる。きゃぁ〜
「ああ、おじさま…授業が始まっちゃう…」
嘘、あたしはこれから起こるであろう事に期待し、胸を膨らませる。心臓の鼓動は高鳴り、
おじさまが制服の前のボタンを外すのを無抵抗で見つめる。
「何を言っているんだい?これから二人の個人授業が始まるんだよ…」
「ああん!おじさま、駄目ぇぇぇぇぇ……」
それと同時に鳴り響く授業開始のチャイム。二人はそのまま…
〜妄想終了
はっ!いけない、急がないと昼休みが終わっちゃう。おじさまは多分職員室にいるはずだ
職員室へ急ぐあたし。そして──
A ハクオロがいた。しかも一人だ。チャァァンス!!
B …エルンガーと一緒だよ…ちっ
C 途中で偶然お姉さまが。助かった
D 途中で校長のトゥスクル先生に呼び止められた
671 :
名無しさんだよもん:04/01/26 00:06 ID:iTI0boM0
C
d
職員室へと向かう途中にいたのは、見知ったミルクの流れるような滑らかな長い髪の女性。
そして、同族の証の純白の羽…お姉さまだ!これで助かった…と、思う。
「お姉さま!」
「あら?カミュ?お弁当はちゃんと食べた?」
「うん。…届けてくれたのはお父様だけどね」
「もう、忘れちゃ駄目よ。 それにしてもお父様にも困ったものね…普段は立派なのに私達の
事となると途端に…私達ももう子供ではないのに…」
困ったちゃんのお父様の事を思い溜息を吐くお姉さま。あ、今はそれどころじゃない。
「お姉さま…ちょっといい?」
口を耳元に近づけ囁く。辺りに誰もいないけど念には念を入れなきゃね。
「どうしたの?」
「今日うっかりパンツ履くの忘れちゃって…今はスカートの下にブルマを直に履いているんだ
けど…何だかごわごわするし、一限目が体育だったから蒸れてきちゃって…」
「ふぅ…仕方ない子ね。 はい、私の下着を渡してあげるから早く履いてしまいなさい」
そう言ってお姉さまはバッグの中から新品の代えの下着を取り出す。
「ありがとう、お姉さま。 この借りは必ず返すから」
「そう思うなら朝はもう少し早く起きてきなさい」
「はーい、ごめんなさい」
代えの下着をゲット!これで助かった。あたしは大急ぎでトイレに入り、下着を履いた。
さて、次の授業だけど──
A 待ってました!おじさまの世界史の授業
B げ、宿題魔のベナウィ先生の数学の授業だ…
C …ムントの国語…また小言を聞かされる
D 石原麗子先生の化学
あ、お姉さま。助かった〜
実はお姉さまも、この学園に通ってるんだ。大学の方だけど。
それでお姉さまの研究室のOBがおじさまで、よく相談に乗ってもらってるんだって。
「お姉さま〜」
「あら、どうしたのカミュ。」
「実は〜(中略)〜なんだよ、えへへ…」
「あきれた…そんなことでどうするの?今日はたまたま私に会えたから良かったものの…」
あ、話が長くなりそうな予感。
「だいたいあなたは…」
「ストップ!お姉さま…わかったから…予備の下着とかおいてないかなあ?」
「ちょ…?あぁ、そうね…」
お姉さまもお昼の時間が終わりそうって気付いてくれたみたい。良かった。
「それじゃあ…
A 大学の方の運動系サークル棟に行きます。付いてらっしゃい
B 私が買ってきてあげるから大人しくここで待ってなさい
C 仕方ないわね、ムントに連絡しましょう
D ?カミュ。向こうからじっとあなたを見てるタレ目の男子は誰?
675 :
674:04/01/26 00:26 ID:1ffY1KeG
うがあ。被った…
A
まともに教えて貰えそうにない気がしたので
一番愉快なDで
>>673
次の時間は、考えるまでも無い。カミュの憧れ、ハクオロ先生、もとい
おじさまの授業、世界史である。
いつの間にか、カミュは握り拳を作っている。さっきは相撲でのトラブルだの
妄想変態転校生だので、カミュの持つおとめごころが遠慮なくグチャグチャに
されてしまったからだ。
真っ先に教室に駆け込む。数分もしないうちに、教室に入る前から
カミュはハクオロの気配を感じ取っていた。乙女心の成せる技だね、と
自分に言い聞かせながら。
「こんにちは」
「こんにち、「こんにちは!」
思わず声に力が入ってしまった。もう、挨拶ははきはきと。幾多の視線を
感じるが気にしないことにする。それよりも問題は、
お、おじさまがカミュをじっと見つめてるーっ!
これまでの苦労は全て吹っ飛んだ。カミュの挨拶がちゃんとしていたお陰で
ハクオロはカミュを賞賛の目で見つめているのだ。頭の中にお湯が注がれていく。
A 先生、授業始めましょう。の声
B この時間を維持
C おじさまが口を開いた!
B
C
「・・・…」
「……」
あぁ、見詰め合う二人。
ただ流れる時間。
俗に言うキックオフ状態ってやつですね。
バックに夕日があれば完璧です。
そんな甘美な時間に浸っていたカミュを現実に戻したのは
A 浩之
B ハクオロ
C ムックル
Aだ
そんな至福のひとときを壊したのはまたしてもあの転校生だった。
「あーせんせー。はじめまして。おれ、藤田って言います。山岡先生って知ってますか?
あ、知ってる?やっぱり…北川っているじゃないスか、あそこに。アイツからハクオロ先生の
特徴聞いたときに、どっかで聞いた様なことあるなぁ…と思ってたんですけど…
そうそう。その山岡先生から他校に変わった教師がいるって聞いてましてね…
衣装は変だが腕は確かだ…って言ってました」
「おお…聞いてるよ、転校生。山岡先生からも頼まれてる。トラブルメイカーがそっちに一人行くから…と。」
「あー、ひっどいな〜」
うぅ…すっかり、おじさま、この転校生との雑談モードに入っちゃったよぅ。
なんとか会話の主導権を取り戻さなきゃ!
A と、思ったら本鈴が鳴った。
B 教科書の内容を強引に質問してみる
C アルちゃんに頼む
D と思ったらおじさま自らカミュに話を振ってくれた!
A
うへえ、書いても書いても先を越される…。遅いな俺。みんながんがれ
取り合えず皆、もう妄想は止めような(w
?
キーンコーンカーンコーン……
「お、授業開始だな。全員静かに!日直!」
「起立!礼!」
ううん、授業を始めるためにきびきびと指示を送るおじさま、やっぱりかっこいいよ。
でも藤田とかいった変態転校生のせいで貴重な時間が潰れちゃった……
それに、どうも今日のブルマ降ろし合戦事件とかお弁当忘れた事件のせいで
クラスの皆が「カミュちゃんって実は面白キャラ?」って目で見始めてるみたいだし……
こうなったら授業ではきはきと答える事で少しでも印象を良くしないと!
「さて、今日の授業だが……」
A 「とりあえずこのページを誰に読んでもらおうかな?」
B 「突然だが日頃の復習をしっかりしているか確認するため、小テストを行う!」
C 「第二次世界大戦……当時の旧日本軍について、体験談をこちらの方にしてもらおうと思う」
D 「期末テストが近いので自習とする、各自必要と思われる部分を重点的にやるように!」
D
「期末テストが近いので自習とする、各自必要と思われる部分を重点的にやるように!」
ガツーン!
意気込みをいきなりそがれたせいで
思わず頭を机にぶつけてしまった。
イタタタタ。
「どうした?」
おじさまが声をかけてくる。
「い、いえ……」
ハッ、もしかしてこれはチャンス?
A 真面目に自習して真面目さをアピール
B 分からないところを質問しておじさまに接近
C 仮病でおじさまと保健室にGO!
B
個人授業。
いや、一時的個人授業。
瞬間的個人授業。
名称などどうでも良かった。今のカミュの頭は、憧れのおじさまと
一緒に勉強したい、という欲求のみだ。
どうも見世物よろしく、複数の視線を感じるが、ハクオロの好感を上げる
為には手段を惜しまない。それがカミュだ。誇る。
「あ、あの」
「な、なんだ?」
「三界伏魔大帝神威遠震天尊関聖帝君って、なんでしたっけ?」
完璧だ。難しい質問をすれば、カミュは賢い娘だ、とハクオロは見てくれるに
違い無い。ここで何故だか姉の姿がよぎった、気にしないでおく。
「あ、ああ。関羽の、ことだな」
仮面でよく見えないが、きっとハクオロはカミュを感心したような目で
見つめてくれたに違いない。カミュは握りこぶしを作る。
さて、
A もっと質問する!
B 転校生に声をかけられる
C 欲張らない! 一時撤退!
A
「じゃ、じゃああの!劉備ってどうして……」
「それはだな彼の出身が…」
「……!」
「……」
キーンコーンカーンコーン〜♪
「よし、終わりだ。日直!」
「起立、礼!」
「「「(ありがとうございま)したっ!!」」」
「じゃあ皆、試験頑張るように。」
というわけでおじ様が退出していく。たくさんお話できちゃった。ふふふ…
さて、次だよ。これが今日最後の授業!え〜とユズっち、次なんだっけ?
「ええと次は…英語ですね。」
「よし、教室移動はないね。ねぇ、ところでユズっちさー」
と、話し出したところで誰かがカミュの肩を叩いてる。?
振り向くと、女子の一人が廊下を指差して
「カミュちゃんにお客さんだよ。」
と教えてくれた。誰だろ。
と、廊下に出てみるとそこに居たのは…
A 基礎体力訓練教官のクロウ先生
B 女子野球部部長の皐月先輩
C バレー部顧問の新城先生
D 大学部学長の篁さん
A
基礎体力訓練教官のクロウ先生だ。どうしたんだろう。
「カミュの嬢ちゃん…お前ェさん、懲罰の30周まだこなせてないだろ。
梓の姐さんが、やらせとけってさ。」
あー忘れてた。途中でベルが鳴っちゃったからって切り上げてきたんだ。あと20周…
昼休みにやっとこうかと思ったんだけど、…色々あったから忘れちゃってたよ。
「というわけだ。そこで英語のヴィクセンの姉御に聞いたんだが、どうやらこの時間も
このクラスは自習らしいんでな。今のうちに済ませてやろうって考えたわけさ。」
うう…できればそのまま忘れてたかったよう…
「ん?」
クロウ先生が何かに気付いたみたい。
「おい…そこの一人だけ学ラン。お前が転校生か?」
「はい…そうですけど」
「丁度いい。この嬢ちゃんの大暴れも半分お前のせいって話じゃねぇか。
お前も付き合え。なぁに、まだ部活も入ってないんだろ?…潰れても問題ないじゃねぇか。」
というわけでグラウンド。みんな楽しく自習という名のお喋りや惰眠をむさぼってるのに…
「よーーし!始めるぞ!」
先生が楽しそうに叫ぶ。
「転校生、お前は…嬢ちゃんと同じ20周で勘弁してやる…
だがそれじゃあ男女平等にならねェからな…これをつけな。」
ドサッ
クロウ先生が藤田君(というらしい)の前に投げたのは…
黄色と黒のしましま模様のウェイトギア。ひとつ2キロの懲罰用ウェイト…通称『剛健リスト』だ。
うわぁ…こんなのゼッタイ無理だよ…可哀想に…
「よ〜し、スタート!」
そうして、訓育が始まった…
A 「走れ!走れ!走れ! おーーーーッ!? 走れ!走れ!走れ! あーーーッ!?」
B クロウ先生がストップウォッチを見ながら唖然としている。
C 特に語ることもない。疲れた…藤田君も倒れて荒い息をしてる
D でもなんで走る時こんな変態ソング歌うんだろ。 「「「Mama & Papa were Laing in bed !」」」
リストは×4で両手両足って書こうとしたら忘れてた…
Cで
DかつBと行きたいところですけど……
片方だけならD優先で。
もう疲れた……
特に語ることも無いよ…………
むしろ正確には語る気力もないんですけど……
もう天使とか悪魔とかハクオロ先生の仮面単品とかが
そこに無いはずなのに空飛んでるよー
「「ああ、何だか天使が見える……」」
あの変態さんも天使がみえてるみたい……
そりゃあんなのつけて走ったらそうなるよね……
「ああ、と言うよりもアレはこっちに物凄いスピードでって!」
え?クロウ先生にも天使が見える?
て言うことは幻覚じゃないの?
「「「あああああああああああ!」」」
ゴシャアアアアアアアアア!
で、アレは誰だったの?
A魔法王国の女王
B空の上にいる羽根のヒト
C来栖川の令嬢さん
D倉田さん
E宮内さん
Fその他
で、誰に直撃したの?
1浩之
2カミュ
3クロウ
4外れ
5その他
(突っ込んでくるのは一人以上何人でも可。)
出番の少ないCで1に直撃。
浩之を追ってきたとか(w
ゾウリムシで主役はった以来?>来栖川姉
気が付いたら箒にまたがったその人は、藤田君目掛けて一直線にすぐそこまで飛んできてた!
「わわわわ…危ない」
カミュは慌てて、その場から飛びのく…でも藤田君は一歩も動けないみたい。
「ギャーーーー!!」
ドン!という重い衝撃音と共に土煙が舞い上がった…大丈夫かな?
「おい転校生!無事か!?無事じゃなきゃ俺が責任取らされちまうんだぞ、わかってんのか!?」
クロウ先生が無茶なこと言いながら藤田君がさっきまで居たはずの土煙の中へ歩いていく。
カミュも…なんかもう限界くさいけどのろのろとそっちに歩いていく。
そこにはぶっ倒れて白目むいてる藤田君と、綺麗な黒髪のロングヘアの女の人がいた。
「って、あれ?来栖川…芹香さん?」
誰でも知ってる大企業グループのお姫様。来栖川芹香さんがそこにいた…
カミュも来栖川のパーティに行ったとき、ご挨拶させられたっけ。
なんだか術法に興味があるみたいでやたら姉さまに話をしてた。やたら小声でだけど。
「……」
「……」
「…あの、覚えてますかカミュの事?」
こくん。と頷いたみたい。覚えてはくれているんだ。
「ええと、なんでここに?」
そういうと芹香さんは下の藤田君を見て、ポッと頬を紅くした。
ああ…そゆことなんだ。それを見てカミュは…
A なんだかちょっとムッとした。…あれ、なんで?
B 気分がせいせいした。と思う。
C 疲れのあまり貧血を起こした。
D クロウ先生に藤田君を保健室に運ぶように頼んだ。
Bです
せいせいしたよ。カミュの乙女の秘密を覗いた罰だね、うん。大神様、への祈りが利いたんだと思う。
「ところで彼を追いかけてきたって事は…」
「…………………………」
「『はい、もちろん転校してきました。 書類もきっちりと受理されている筈です』、だって?」
その問いにコクンと頷く芹香さん。とてもそんな大それた行動が出来る感じの子に見えないのに…
恋する乙女の力って奴かな?しかし、このスケベ禍日神(ヌグィソムカミ)の何処が良いんだか…
しばらく呆けいていると上空をセスナ機が低空で飛んできた。そこから人影が飛び出し、パラシュート
を開いて降りてきた。
「……ぉぉぉぉお嬢様ぁぁぁぁぁぁ!!」
人影がだんだん大きくなってきて見てみると、馬面の眼鏡を掛けた老人が校庭のど真ん中に降り立った。
「お嬢様!何故この私めに何も言わずにこのような辺鄙な所に…」
悪かったね、辺鄙な所で。何処に住んでいたか知らないけど一応ここも関東圏に入っているんだけど…
「……………………」
「何と!旦那様がこのような事をお許しになるとは…」
よく分んないけど家に黙って来た訳じゃないみたいだね。しかし、1000m足らずから降下してくるなんて
このオジサン只者じゃないよ…あ、あのオジサンがこちらの存在に気付いたみたい。あの転校生の方は
何かと含むところがあるのか一瞥しただけで助けようとしない。
「失礼しました。 私、セバスチャンと申します」
「あ、どうも」
何だかんだで爆音がしたり、老人がパラシュートで降下したりとかであたしたちに注目が集まった
みたい。騒ぎに気付いたリサ先生や梓先生もやって来た。うーんどうしよう?
A ありのままに話す
B 取り合えず芹香さんに任せたほうが良いか
C 何だか知らないけど大騒ぎに
来栖川さんの足元の、藤田君を見る。
今日一日だけでよくも飽きもせず、生きているのが疑問な位の見事なボロ雑巾です。
………なんか、せいせいしちゃった。
この姦虐千万淫辱一代男もこれだけひどい目にあえば、まあ、罪と罰のバランスはとれたかな。
それに男の子ってのも……つまり、えっと、むにゃむにゃ……そういうもんらしいし。
いいや。今日のところは、許してあげよっと。
とにかく、カミュはどうにかクレーターの分の労役をやっと終えたわけで。
「……それじゃ、クロウ先生。カミュ、戻るねー」
「おう。お嬢もやんちゃは程々にしとけよ?」
先生に悪態返すのもおっくうなくらい、ひたすらへとへと。
足を動かすのもめんどくさいけど、早くみんなのいる教室に戻らないと。よっこい……
「…………」
あの。お嬢様。なんでくいくい体操着を引っ張るの?
「…………」
え?あなたの教室につれってくれませんか?なんで?
「…………」
A ……わたしもこの学校に転校してきましたから……
B ……わたし、こちらの学校のハクオロ先生と……
C ……わたし、黒板消しの匂いをかがないと死ぬ病気なんです……
D ……単なる金持ちの道楽です……
うわ、さっきりロードしたら大丈夫だったから落としたら、タッチの差かよ……
まあしゃあない。Cで
おいおいおい、何だ何だ。
何だあのじいさんは。
うほっ! いいお嬢さん!
藤田? おい大丈夫か藤田!
何か知らないが大騒ぎになってしまった。確かに、普段見慣れていないことが
連続として起こりすぎているのだ。授業時間などへの河童の勢いで
生徒達がグラウンドに集結し始める。
「何故ですか、何故お嬢様がこのようなところに転校なさったのですか!?」
「……」
うつむいてしまう芹香。絵になるくらい、儚げを無差別に振りまくその
姿に、セバスチャンもたじろく。
「う、ううーん」
ついでに復活する藤田。変態だから生命力はあるんだ、とカミュは思った。
「ぬ、う。そんな目をしても駄目ですぞ!」
「何だこのじいさんは。おい、白昼堂々と不法侵入かぁ?」
クロウの声。明らかに責めている。
「よし! あの娘をターゲットにするぜ!」
今の声は北川だ。何と分かりやすい、心にしまっておくことが出来ないのだろうか。
A 芹香が浩之に話しかける
B クロウがセバスチャンと殺伐モードに
C 限界、もう倒れる
D リサ先生か梓先生が現場に歩んでくる
Bで
「おい、爺さん。こりゃ一体何のマネだ?あ?」
「…貴様ごと無礼な若輩に語る口は持たん。礼儀を学んでから出直して来い。」
「手前ェ……」
わ、わ、何だか一触即発って感じだよ。二人の間にオーラって言うか闘気とかそんなヤツが満ち溢れてるし…
「落ち着きなさい!クロウ!」
と思ったら思わぬところから制止の声が。ああ。リサ先生だ。
美人でスタイル抜群、おまけに英語・ロシア語・日本語を操るスゴい人だよ。
「あ、姐さん…でも…」
「貴方らしいといえばらしいけど…貴方の『今の』立場は一介の教官なのよ。弁えなさい。」
「へい……」
途端、借りてきた猫のように小さくなるクロウ先生。ちょっと可哀想かな。
「さて…御挨拶が遅れました。私、この学園で英語を担当しておりますヴィクセンと申します。
芹香さんのお話は伺っております。お二人ともこちらへどうぞ…」
「は、恐縮です。お嬢様?」
「…………」
芹香さんは名残惜しそうに、執事のおじいさんは堂々と先生について校舎のほうに去っちゃった。
さてと…
A 藤田君に声をかけてみる
B クロウ先生を励ます
C さっさと教室に帰る
D 担任の先生が声をかけてきた。そういえば誰だっけ?
Aで
また出遅れちまった……
取り合えず復活したみたいだけど…大丈夫かな?あたしは木の枝で彼をつついてみる
「う、う〜ん」
反応はあるから大丈夫みたいだけど…起こしてあげた方が良いかな?
「ほら、起きて」
肩を揺らすけど先ほどと同じ反応をするだけ。
「ちょっと、起きなさいよ」
今度はビンタ。軽めだけど左右の連打。ちょっぴり恨みも込めて。
「う〜ん…あかり〜」
何やら女性の名前が出てきた。芹香さんと言いこの色情魔は前の学校で何をやっていたんだろう?
中々起きないな…どうしよう?
A 放置。カミュの知ったこっちゃないや
B 金的を蹴っ飛ばせば嫌でも起きるかも
C あ、アルちゃんたちが来た。ムックルに噛ませよう
D 法術で無理矢理
E 水をぶっ掛ける
F いきなり飛び起きてカミュの胸に…
F
Bで(w
「あっ」
まるで水でもかけられたかのように、浩之はカミュの目の前で飛び起きる。
それでカミュの思考は一瞬だけ停止した。
起きた、の一言で片付けようとしたが、胸に慣れない感触。
把握しようとした。
「な、な、な、な、」
カミュの胸の合間に浩之が挟まっていた。
頭の中が過剰効果のある冷蔵庫のように、たちまち凍えてくる。
理性のひとかけらを掴んでみる。
つまり、カミュの胸と、浩之が起きる位置、浩之の頭がカミュの胸の
合間に丁度すっぽりはまる場所に、カミュはいてしまったというわけだ。
「こ、こ、この」
「ん? 何だ? このやわらかい感触は」
ベタだった。まことにもってベタだった。
気づけば、浩之は制御など考えられていない風の術法で勢い良く、真上に
吹き飛ばされていた。起きた次は昇天。カミュの乙女心は再びズタズタにされた。
「どうして、どうしてこうもついてないのよぉ」
A その時、ハクオロ先生が!
B 思わず泣き崩れてしまう
C もうどうでもいいので学校に戻る
B
「もお嫌ぁ…」
カミュなんでこんな目にあってんだろうとか、そんなことで頭が真っ白になって…
気が付けばカミュは泣き出しちゃった…
「カミュちー」
「どうなさったんですか?」
「アルちゃん…ユズっち…うわぁぁぁぁぁん…」
後で聞いたら、二人にもたれかかって嗚咽してたらしい。その時は全然そんな認識無かったのになぁ。
しばらくして、
「うん…もう大丈夫。うん。」
まだ心配そうにこっちを見てるアルちゃんと、不安そうな表情を浮かべてこっちに顔を向けてるユズっちに
そう告げてカミュは立ち上がった。
「あいつ…どうする?」
アルちゃんの視線の先には跳ね飛ばされ重力の井戸に再び舞い戻ってきて気を失っている藤田君が居た。
「いいよ…もう。」
「そうはいかねぇな。」
「うわッ…クロウ先生。」
「こちとらあの爺さんには舐められるわ姉御には叱られるわで腹たってんだ。
鬱憤は…生徒で晴らさないとな…、おーーーーッ藤田!起きろ起きろ!あーーーッ!」
「………」
「帰ろ、カミュちー。」
「うん!帰ろ帰ろ!ねぇ、カミュお腹減っちゃった、BQに寄ってかない?」
「いいですわね…アルちゃんは?」
「行く。」
「よ〜し、れっつご〜!!」
「藤田ぁッ!!いいか?悪い水に限って低きに流れたがるもんだ!!
そして-ッ、よどんで腐っちまうんだ!!あーッ!? 豚娘ッ!!訓育再開ーッ!!」
A 浩之の視点
B カミュの視点
C ハクオロの視点
D 舞台は翌日へ
A
D
「ま、まだ何かやるんすか?」
「当たり前だ! このままじゃお前、いい道に進むことなんてできやしねえぞ!」
「十分に罰は受けたと思いますよー、勘弁してくださいな」
「いや! 俺のストレス、あ、いやお前の将来を思ってだな!」
ああ、そういうことか。本音が分かると、途端に落ち着きが取り戻されていく。
自分の為に、他人に何かをやらせようとしている人間に何かを言うのは逆効果だ、とって
つけたような理由で返され、結局は目的を果たさせてしまうだろうから。
A 家に逃げ帰る
B これ以上付き合っていられるか、何処かに遊びに行くか
C 怒鳴るクロウ先生は放っておいて学校に戻る
C
「オイ!貴様!そこの貴様だ!!返事をしろ!!」
拝啓、皆さん。俺は今クロウ鬼軍そ…じゃなくって鬼教官にみっちりしごかれています。
八つ当たりなのは明白なんだが俺も悪いので色々と言い返せない。
「Sir!わかりましたSir!」
とてつもなく下らない事をしている気がするが反論が許される状況でなさそうなので取り合えず従う。
「いいかブタ野郎!ここはうたわれ学園高等部だ!貴様はついさっきここに転校したばかりの生まれたてのウジ虫だ!
貴様には両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!アカの手先のおフェラ豚め!
クソ虫野郎答えてみろ!世界最高の学校はいったい何だ!貴様のいる学校の名前は何だ!!」
「Sir!うたわれ学園でありますSir!」
「そうだ!その通りだブタ野郎! 俺の愛するうたわれ学園高等部だ!
それじゃ答えろブタ野郎!なぜうたわれ学園はそれほどまでに素晴らしい!? 」
A 適当に答える
B 学園案内のパンフレットにあった事を言う
C Sir!分りません、Sir!
ぎゃぁ今度は俺が遅れた…
「あ、すいません、教室に宿題のプリント忘れてたんで取りにいきます」
「なっ、お、おい……」
俺の見事な言い訳にクロウ先生も無理には引き止められない様子。
そりゃそうだろ、生徒が宿題やるのを邪魔出来る教師なんてそうそういない、
それが真面目なクロウ先生であればなおさらだ。
「いいか藤田、明日でも明後日でも空いてる時間があったらみっちり……」
後ろで怒鳴っているクロウ先生を放置して学校へと戻る俺だった。
……さて、言い訳なので当然プリントなんて影も形もないわけだが。
ほとぼりが冷めるまで(クロウ先生が職員室に戻るまでとも言う)
俺は学校で何をして時間を潰そうか。
A 確か来栖川先輩とセバスチャンが来ていたはず
B ヴィクセン先生だったか?英語の凄く綺麗な先生。なんか気になるな
C 北川にこの学校について話を聞いてみるかな
D と油断したところをクロウ先生が追いかけてきた
リサの登場はもう少し後でいいかな。A
確か来須川先輩とセバスチャンが来ていたはず。このまま教室に戻っても
今更やる気の無い自習をする為に机の上で寝そべるよりは、先輩と会って
ゆっくりと話をしたほうがいいだろう。
セバスチャンもいるだろうが、ここは校舎内だ。パターン化された
雄たけびは使えるはずもない。
転校生といえば職員室で挨拶と相場で決まっている。浩之の判断は
的中し、職員室から出てくる二人を発見した。
A 「よっ、先輩」
B 「久々だったな、セバスチャン」
C にやけながら、二人の前に立つ
C
「よう、先輩…」
そう足を踏み出した瞬間だった。
一瞬にして俺は足を払われ、地面に組み伏せられていた…
「く…」
「何だ、貴様か。ふん。」
俺だとわかるとセバスは身を起こし出口に向かっていった。
「お嬢様、あまり待てませんぞ。下らん用事は短めになさってください。」
そういい残してヤツは角に消えた…
糞、俺だから良かったものの、他の人だったらどうするんだよ、全く。
「……」
「先輩…どうしてこっちまで追いかけてくるんだよ…」
「……」
「あなたに…会いたかったんです。って困ったな…」
そう、いつもこの人はこんな感じで、俺を当惑させて…
俺はそんな先輩のことが
A 大好きだった
B 正直、気持ちを向けることが出来なかった
C 嫌いだった
D それよりあの巨乳ちゃんに心引かれ始めていた。
A
C
芹香のことは大好きだった。断っておくが
権力や金、お嬢様だからといった理由で大好きだ、と思ったことはない。
最初は正直変な娘だとは思っていた。ところが、人に飢えていたらしい
芹香は、初対面の時にぶつかってきたのが浩之であり、正直のところ
下心満載で芹香を介抱ぶったことをしたのだが。
その拍子で黒魔術関連の本を拾い上げ、届け、そこから芹香とは友達のような
関係が築き上げられてきた。
「でも、ありがとうな。嬉しいぜ」
「……」
顔真っ赤。感情を表に出さないわりには、顔に出やすい。そんな
芹香が、浩之はやっぱり大好きだったのだ。
この、好きという方向性は、
A 友達
B 恋
C よく分からない
Cで
正直、自分でもよく分からない。
先輩は美人だし、とても静かで優しい性格をしている。
きっと好きになって恋人同士にするには最高なんだろう。
でも、まだそうやって冷静に考えられると言うことは
まだ俺の思いはその好きに届いていないような気がするんだ。
「……」
「そうか、まだ転校の準備が終わってないのか……時間取らせて悪かったな」
「お嬢様、学生証に添付する写真撮影の為のクルーを待たせておりますので」
セバスチャンに睨まれつつ、下駄箱に向かう先輩に手を振る。
しかしカメラクルーに証明写真取らせるのか、さすがは先輩んちだな。
せっかくだから様子を見にいってみるかな?
A そうだな、どんな写真をとるのか見に行こう
B いや、校内でもう少し人と話でもしてみよう
C (ここでカミュ視点に移る)
c
こんにちは!あなたの隣にカミュだよ。今はアルちゃんとユズっちと一緒にBQで
楽しくお喋りをしながらお食事中。さて、そんなカミュたちの今の話題はと言うと…
A 明日から始まる期末試験の話題
B 最近学校で噂になっている怪事件
C 何と、お姉さまに恋人が?
D おじさまについて色々と
Aで
「ユズっち試験勉強大丈夫?」
「ええ…先生方もこれを許可してくださいましたし…」
そういって、ユズっちは音声レコーダーを取り出す。試験も一人、口頭と点字の組み合わせでやってるらしい。
「それよりカミュちーは?」
「う゛…」
そうだ…人の心配してる時間無かったね…せめておじさまの世界史だけでもカバーしなきゃ。
「世界史は明後日だよね…細かい範囲覚えてる?」
「確か…三国志とナポレオンではなかった?」
「そうそう!ありがとね、ユズっち!」
そんなこと話してると…
「おお、奇遇だな、アルルゥたち。」
って、おじさまだぁ!!ベナウィ先生やクロウ教官と一緒に学校近くのこの店に来たみたい。
「ん。食べる?」
そういってアルちゃんは蜂蜜をたっぷり付けたスコーンをおじさまに差し出す。
「はは、私はいいよ。…ところで、クロウから聞いたんだが、藤田君と何かあったんだって?」
カミュたちの隣のテーブルに座りながらおじ様が尋ねてくる。
うぅ…なんて答えよう…ホントのこというのも気が引けるなぁ…
A 「サイッテーのセクハラ男だよ!」
B 「う〜ん、まだよくわからないよ」
C 彼に関して面白い資料があります。ん?ベナウィ先生書類を取り出した。
D なんか悔しそうな表情のクロウ教官に話しかけて話題を変える
ここはAで
A
そしてまたぶちきれですよ
C
「サイッテーのセクハラ男だよ!」
言ってしまった、制御もへったくれもない本音の中の本音。
肝心のハクオロは、仮面で表情は良く見えないが、正直引いているだろう。
ベナウィやクロウまでもが、カミュの持つ女の迫力というものに
押されて、何も言えなくなってしまっているからだ。
「あ、あ、あ、何でもないよ! うん! ハ、ハクオロ先生! 明日の期末試験
頑張るからね! 特に『おじさま』の世界史!」
フォローだフォロー。ここでハクオロの授業に熱心なカミュ、という
姿を見せておけば、必ずやハクオロはカミュに目をつけがちになるだろう。
完璧すぎる。 カミュは自信たっぷりにそう思い続けた。
「そ、そうか。 ま、いい点とれるように頑張ってくれよ、カミュ」
笑ってくれた。
よっしゃあ! テーブルをどんと叩く。食器が浮く。
時が経つ。今すべきことは、
A 寝る
B 勉強勉強!
C あの転校生は何だったのだろう。と思いふける
C
場面はうって変わって今は自宅のお風呂の中。
「ふぅ…」
いつもだったらここで目を閉じて浮かんでくるのはユズっちやアルちゃん…
それにおじ様のことばかりなのに、今日に限っては違う…
当たり前か。あんなことがあったんだし。
顔の半分まで湯船に付けて考えた。
「なんで、お金持ちでおしとやかな彼女さんが居るのに、転校なんかしてきたんだろうな…」
はっきり言って芹香さんの力があれば、親の事情がなんだろうが転校せずにすむことは出来ただろうし。
もっと話してみようかな…でも何だか話しかけにくいよ…う〜ん…
ざばぁぁ…勢いを付けて湯船から立ち上がる。
「駄目駄目ッ!こんなんじゃ気が滅入っちゃう!
さ〜さっさと寝て、明日夜に世界史頑張ろう!うん。」
そう決意するとカミュはベッドにもぐりこんだ…うん、明日はパンツ忘れないようにしよう…
と思っていると…
A 「カミュ!なんでもないわ、お休みなさい。」
B 「カミュ!明日テストでしょ、勉強はどうしたの!?」
C 「カミュ!お客さんよ、藤田君ですって。」
D 「カミュ!お父様を知らない?帰ってないのよ。」
C
「カミュ!お客さんよ、藤田君ですって。」
「ええーっ!?」
ちょっとちょっと、なんでよりにもよってあの変態が
カミュの家までやってくるの?……もしかしてストーカー!?
「お姉様、もう寝てるって伝えて」
「もう寝てるそうですよ」
「そうか、それだけの返事が出来るなら話せそうですね」
うわ、お姉様ったらなんでそんなお約束の返事しちゃうのよ!
もう、しょうがないから少し相手してやるか。
「何よあなた、こんな遅くに女の子の家に押し掛けるなんて!」
「いや、それなんだが……」
A 今日いろいろあったの、謝ろうと思ってな……
B 先輩が魔法の儀式で大変なことになったんだ!力を貸してくれ!
C その前に忠告するが、いくら自宅だからって裸でうろつくと風邪引くぞ
ABあたりを選べばイイ感じにフラグが立つんだろうから、あえてC(w
Cだな。何か微エロネタが多いなぁ(w
そんな選択になるこのスレが俺は大好きだw
「その前に忠告するが、いくら自宅だからって裸同然でうろつくと風邪引くぞ 」
その言葉を聴いた瞬間、あたしはすかさず間合いを詰め、変態ストーカーの顎に
おじさま直伝の脳を揺らす強烈な一撃をぶち込んだ。
「こんな夜にセクハラしに来たのかこの変態!!」
顎を掠めるようには入った一撃は彼を一撃で昏倒させた。当然の報いだよ、プンプン。
「それにこれはオンカミヤムカイの民族事情! あんたに文句を言われる筋合いはないっ!」
今のあたしの格好は背中の空いたかなり刺激的なタンクトップとパンツ一丁。パンツは…
まぁ、これはもう寝るだけと思ったカミュの油断だけど、服は翼があるから仕方ないの。
「はぁ、はぁ、…全く…何なのよ」
「カミュ、落ち着きなさい。 それに藤田君、女の子相手にそれは失礼よ」
「う…す、すみません」
げ、あっさり復活。手応えあったと思ったのに。
「で、何の用なの?こんな夜に」
A 今日いろいろあったの、謝ろうと思ってな……
B 先輩が魔法の儀式で大変なことになったんだ!力を貸してくれ!
C て、テストが…転校したてなのに…助けてくれ…
D うたわれ学園の寮ってどこか教えてくれ?道に迷っちまった
E しょ、食費が振り込まれてなくて…め、メシが…
E
「今日いろいろあったの、謝ろうと思ってな……すまん、俺が悪かった」
そう言って深々と頭を下げる彼。何だ、礼儀とかは一応弁えている訳だ。ちょっと見直したよ。
「で、マジで頼みたい事がある。 食費が振り込まれてなくて…め、メシが… 」
…前言撤回。やっぱり裏があったよ。
「今時の高校生なら一食分の小遣いくらいあるでしょう?」
「…じゃぁ、訂正する、小遣い兼食費だ。 今の財布事情ではチロルチョコも買えん」
「じゃぁ、カミュの家を訪ねた訳は?」
「住所と名前を知っている人間はカミュちゃんだけだったから…」
「げ、住所まで調べたの?マジでストーカー?」
マジでヤヴァイよ。警察だよ、警察。110番!
「オンカミヤムカイ家と言ったら、この街で知らない人間はいないって北川は言っていたぞ」
…そう言えばそうだね。お父様はアレでもこの辺じゃ結構名の知れた人だから。地元の人に
カミュの家を聞いたら、多分誰でも答えられるだろうし。家も無闇に大きい上に目立つし。
カミュが『あんたなんか犬の餌でも野草でも食べてなさい』、と言おうとしたその時──
「それは大変ね。 じゃぁ、今夜はうちで食べて行きなさい」
お姉さまが変態ストーカーを家に招き入れようとする。
「お姉さま、こんな奴を──」
続きを言おうとした所を、お姉さまが手で口を塞ぐ。
「カミュ、同級生を悪く言うものじゃありませんよ。 それに、困った者に手を差し伸べるのが
我らオンカミヤムカイの者の務め。 そのように感情的になって追い返したりする事を
大神様がお許しになるでも思って?」
う…全くの正論です。反論できません。けど、感情的には何だが釈然としない物が…
A う、何だかカミュもお腹が空いてきた…空腹には勝てません
B ふん!だ。カミュはもう寝る
C お父様が帰ってきた。しかも彼と鉢合わせ
Cしか見えない
そんなおまいらが大好きです。
おやすみ。
そんなこんなで押し問答してると、玄関の方からがちゃっと扉の開く音が。
そのまま足音がこっちに向かってくる。この足音の主は、時間的に……。
「おお娘たちよ。お出迎えもなしとは寂しいではな……」
やっぱり。
藤田君の姿を確認した瞬間、お父様のバックでのんきに鳴り響いていた「娘」が
一転、戦慄溢れる「蠢く闇」に曲変更したのを、確かにカミュは聴きました。
「……つまり?本来君の親御さんから振り込まれるはずの生活資金が、手違いで口座になかった。
気づいた時には友人の北川君とやらも既に下校しており、どうしようもないので
今日知り合ったカミュを頼ってここまで来た……こういうわけだな?」
「ふぁひ、ふひまへん。はひはにはほやほれんらふがふくとほもうほで」
(はい、すみません。明日には親と連絡がつくと思うので)
カメムシを噛み潰したような顔で問うお父様に、不明瞭な発音で藤田君は返答した。
顔面にお父様必殺のオンカミヤムカイ下段踵蹴りを革靴ごと5連発で叩き込まれて
なお口がきけるっていうのは流石だと思う。顔がふくれ上がって誰だか判別つかないけど。
「何と嘆かわしい!普段から節制を心がけておけばそのような事にはならないでしょう!」
「言いすぎですよ、ムント。誰にだって不測の事態というものはあるものです」
珍しく気色ばんで大きな声を出したムントを、お姉様がたしなめる。
正直お姉様が止めてなかったら、踵蹴りも5連発どころか50連発でもすんでいなかったろうな。
止めなきゃよかったのに。
「…………………………。
……ウルトリィに免じて、今日君がここで食事をとるのは特別に許そう。
ただし!今後君がよこしまな気持ちでカミュに近づくような真似は絶対に許さん!いいな!!」
「……ふ、ふぁひ」
という感じでそれから、藤田君はお父様&ムントの殺意あふれる視線を
更にぶ厚くなった顔の皮で受け流しつつ、お姉様の作った夜食をモリモリいただいて
すんませんでした、この御恩は必ずとかお姉様に感謝しまくって帰っていった。
(お父様に塩まかれながら)
なんかムカついたのは、お姉様が汚されたような気がしたからだと思う。たぶん。
まったく、つくづくお姉様ったら優しすぎるとカミュはベッドの上で思う。
変なのにつけこまれて取り返しのつかないことにならなきゃいいんだけど。
それこそ藤田君みたいな。
……うわ、想像していやな気持ちに。鬱打根用……。
その晩、いやーな夢を見ちゃった。
A 藤田君が、カミュと……
B 藤田君が……今日からお義兄様に!?ちょっと、そんな……
C 藤田君の野郎ときたら、カミュとお姉様を両手に花気分でウハウハ……
D 藤田君……お父様とかよ!!
D
「うートイレトイレ」
今トイレを求めて全力疾走している俺は高校に通うごく一般的な男の子。強いて違うところをあげるとすれば男に興味があると言うことかナ。名前は藤田浩之。
そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやってきたのだ。
「?」
ふと見るとベンチに一人の中年男性が座っていた。背中には翼が生えている。ウホッ! いい男…
そう思っていると突然その男は僕の見ている前でツナギのホックをはずしはじめたのだ…!
ジジー
「やらないか?」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
思わず飛び起きた。……ものすごく、ものすごく、とんでもない夢を見てしまったよ。気持ち悪い…。
「今日…寝れるかな?」
そう思いながらも再び布団にもぐりこんだ。 そして次の日…
A ヤバイ! また遅刻しそうだ!
B 今日は普通に起きれた。ゆっくりご飯が食べれそうだ。
C ちょっと早く起きすぎた…散歩でもしようかな。
D …夢のせいで眠れませんでした。
B
「っしゃぁ!」
頬を両手で叩いて気合を入れる。勉強もバッチリ…だと思う、うん。今日は寝坊せずに
普通に起きれた。悪夢を見ると言うのは精神が健全な証拠らしい。本当にやばくなると
寝る事すら出来なくなるんだって。…まぁ、深刻な悩みって言うよりとてつもなく下らない
悩みとも言えるし。着替えも済ませ…もちろん履いてるよ。緑と白の縞々のやつを。
後はご飯を食べてテストに望むだけ。
「じゃぁ、行ってらっしゃい」
お姉さまに見送られあたしは一路学校へと歩みを進める。いつもの場所でアルちゃん
達といつもの時間通りに待ち合わせ。曲がり角ではぶつからない様に用心する。
暫く歩くと見知った顔が揃っている。カミュの気配に気付いてユズっちがこちらを振り向く
「おはようございます、カミュっち」
「ん。 おはよ」
「おはよう、二人ともテストの方はどう?」
カミュも人の事言えないけどね…
「私は…大丈夫だと思います」
そうだよね。ユズっち結構頭いいし。目見えないのに凄いよ…
「ん。 アルルゥも大丈夫」
こらこら。アルちゃんはいつもヤヴァイでしょうが。
「カミュっちは?」
「ん?カミュ?あははは、そりゃもうバッチシ」
赤点取らない程度にはね…と心の中で付け足しておく。
A めんどいので過程を全部すっ飛ばしていきなりテスト終了
B う"…詳細を書かないと駄目?
C おじさまの教科だけ詳細に
C
と、言う訳で昨日のテストは取り立てて特別な事はなかったので(赤点取るほど悪かった
訳じゃないし、普段より出来が良かった訳じゃない)、詳しい詳細は省くよ。どうせ皆も興味
無いよね。ね?さて、今やっているテストはおじさまの世界史なんだけど…ちょっと凄い事
になっています。それは──
A 何だか知らないけど神懸り的に出来が良い。イケル!!
B う”…ヤヴァイ…超絶に出来が悪い
C …若しかして前の人…カンニング?
D 何か勉強した所と範囲が微妙に違うんですけど…
B
う”…ヤヴァイ…超絶に出来が悪い。勉強したのは確か何だけど、巧妙なくらいその場所を
外して飛ばした場所が出てる。大神様、またも試練ですか?
取り合えず残りの問題で挽回しないと…
という訳で問題です。これに正解するとカミュにとって良い結果に。外れると悪い結果になります。
問い:1815年のウィーン会議にフランス全権大使として出席。列国の利害対立を巧みに利用し、
正統主義を唱えて敗戦国フランスの利益を擁護、その戦争責任を回避したフランスの
外相の名前を答えよ。
A メッテルニヒ
B ターレラン
C ピット
D ベルナドット
A
(う〜ん…Aだったかな?ええい、わかんないなら適当に埋めちゃえ)
そして、テスト終了のチャイムが鳴り響いた。
「よし、テスト終了だ。 名前が書いてあるかちゃんと確認しろ。 後ろの人は解答用紙を前に回せ」
よし、これでテスト終了。…何だか嫌な予感がするけど今は手にした自由を満喫しよう。
A アルちゃんたちと遊びに行こう
B 部活に行こう
C ん?校内放送で呼び出し?なんだろ
因みに
>>767の正解はBでした。
「ええ!?そ、そんなぁ〜〜〜」
B……え? 部活?
そうだ、テストも終わったし部活に行こう。ユズっちが新聞部に入ったんで心配になって
様子をちょくちょく見に行っていたらいつの間にか入れられちゃったんだ。アルちゃんもね。
部長さん結構強引だからなぁ…と、いう訳でカミュ達は新聞部へと急いだ。
「ハロー、皆さん。こにゃにゃちわー」
その部長が『学園の歩く東スポ』事、長岡志保さんなんです。3年生は既に引退して
彼女が今は部長なの。今年の春に他校から転校してきたんだけど直にこの学校に
馴染んで、今やこの学校で彼女を知らない人はいないんだ。
「こんにちは、志保さん」
「ん。 こんにちは」
「テストが終わったら取材をやるって言ってたけど…どんなの?」
「ふっふーん、それはねー」
A 突如転校してきた来栖川のお嬢様について
B 学校に広まる謎の噂について
C …もう一人転校生については取材しないんですか?と、カミュが
a
「ずばり、突如転校してきた来栖川のお嬢様について!」
瞬間、カミュは聞き耳を立てた。単に転校生だからという理由で
興味を抱いたのか、あるいは浩之に関わりがあることだったせいなのか。
そんなカミュを置いていくように、志保の口は動き続ける。
「なんで転校してきたと思う? お嬢様のわりには普通の高校に通ってた
んだけど、今回も普通の高校に転校してきたなんて、おっかしいと思わない〜?」
「あ、うん。気になるな」
カミュの言葉は志保にとっての待ってましただったのか、うんうんとうなずき、
「気になるでしょ? うんうん、それでこそ新聞部としての反応よね〜」
志保のことは嫌いではなかったが、時々おかしい、と思うことはある。
単に前向きなだけなのだろう。
「ずばり、来栖川先輩は大切な人を追ってここに転校したらしいの!
なんだかドラマチックよね〜! 凄いと思わない!? 個人のために
お嬢様が転校よ!? きゃー!」
「は、はあ」
翼の生えた自分達が当然のように受け入れられていることの方が
もっと凄いかもしれない、と思ったが、驚く方向性が違うとは思ったので
とりあえずは、驚いたような顔を浮かばせる。
「でね、その大切な人は、誰だと思う?」
「多分、藤田浩之君のことだと思います」
志保が固まった。再起動を行ってください。
すぐにこう言えたことを、カミュ自身、驚いていた。
「ま、まあともかく、その通り! あのバカを追って来栖川先輩はこっちに
やってきたのよね〜。 まあ、前の学校でも、よく来栖川先輩とあいつが
つるんでる姿はよく見かけたし、案外当然のことなのかもしれないわね」
それにしたって、志保の耳にそういった情報が回るのは早すぎると
思った。これぐらいでなければ、新聞部はやっていけないのかもしれない。
A 思えば、どうして志保さんは転校しに来たんですか?
B 思えば、どうして藤田君は転校しに来たんでしょうね?
C 来栖川先輩について何か聞く
B
「……思えば、どうして藤田君は転校しに来たんでしょうね?」
それまで微笑みながら静かに聞いていた、ユズっちの一言。
「ふふーん、そのあたりは既に推理済みよ!
ずばり!このあたしが転校して志保ちゃん情報が聞けなくなって
あのバカはやっとその重要性に気が付いたのよ!
この情報化社会を生き抜くのにあたしの力が不可欠だって!」
「ん。転校生に聞きにいく」
アルちゃんがムックルに飛び乗った。
「えー、あの変態のところに行かなきゃいけないのー!?」
「それなら、カミュちゃんは残って志保さんの話を聞いててください」
「うっ……それならユズっちが聞いてればいいじゃない?」
「私は、夕方のお薬を貰いにこれから保健室にいかなければなりませんから」
「そう、あたしが志保ちゃん情報の重要性に目覚めたのは何を隠そう……」
……うう、なんかややこしい事になったなぁ。
あの変態とこれ以上関わるのも嫌だけど、自己陶酔してる志保さんの一人語りも聞きたくないし……
それよりユズっちに付き添ったほうがいいような気もするんだよね。
A アルちゃんと一緒に藤田浩之の転校の理由を聞こう
B ユズっちと一緒に保健室へ行こう
C 志保さんの演説を諦めて拝聴しよう
a
つーわけで俺は浩之なんだけどさ。
テストも終わってぶらぶらしてたら、カミュちゃんが友達のアルルゥとかいう
でっかい虎にまたがった変な子といっしょにやって来た。
で、そのアルルゥが開口一番
「なんで転校したか、教える」
……いきなりだなおい。そんなこと聞いてどうするんだっつーの。
「別にカミュはどうでもいいんだけどね、そんなこと。
ただ、みんな知りたがってるみたいだからさ。
昨日のことを少しでもありがたいと思ってるなら、 言ってもバチは当たらないと思うけど?」
う、それを言われると弱いんだよなあ。
A 別に。普通にまあ、家庭の事情だけど
B ちょっと厄介ごとから逃げてきた……ってことになんのかな
C いい男には色々秘密があるもんさ
D 裏プレアデス星団の暗黒太陽が俺にそうしろと命令電波を
Bで
「ちょっと厄介ごとから逃げてきた……ってことになんのかな …」
明後日の方向を見ながら藤田君が呟いた。…アホだね。
「だから、それ聞きに来た。簡単に答える!」
「ヴォフ!!」
「うゎっ!…分かったからその虎退かせてくれ!」
その後藤田君が語った話は、カミュたちの想像を絶するものだった…
「も、もう一回お聞きしますけど…、その厄介ごとである、事件というのは…真実ですよね?」
「ああ、俺は誓って嘘は言ってないぞ。」
「…信じられない。」
そう、彼の「厄介ごと」は要約してしまえば3つのキーワードに短縮できるほど簡潔なものだった。それは…
A ナイフ I 「一生野球は出来ないね」 Q 原潜
B 暴行事件 J ちょっとした悪戯 R 金髪娘
C 出場停止 K 森本レオ S 抽象的なラスト
D サッカー部 L MMR T 大リーグ
E 宇宙人 M 篁総帥 U 密輸
F 地底帝国 N 牛丼 V 流血シーン
G 超能力 O 名探偵 W 三角関係
H 薬物 P 変身ヒーロー X 刃傷沙汰
DLWで
ここは重要だな…F、J、Kでw
ユズハいないんだったな…間違えたよ…
ショックのあまりカミュが丁寧語になっちゃったんでしょw
話はこうだ
俺の幼馴染の親友に佐藤雅史って奴がいてな。こいつがD:サッカー部なんだが、こいつが
同じ部の垣本って奴とある女を巡ってW:三角関係になっちまったんだ。最終的には雅史に
垣本って奴は彼女を取られたんだが、そいつがそのショックで怪しい宗教だか世界征服…
まぁ、とにかくL:MMRが嬉々としてでしゃばって来そうな団体に入って、そこでとてつもなく
恐ろしい計画に加担しちまったって話だ。俺はそれをボロボロになった雅史から聞いたんだ。
あいつも垣本がああなったのに責任を感じたのか無茶しちまってな…今じゃ東鳩市の病院で
集中治療室に入ってるんだ。その恐ろしい計画の中にこのうたわれ学園の名前があったんで俺は
ここに手掛かりを求めてやって来たんだ。山岡先生も『ハクオロと言う教師を尋ねて見ろ。 必ず
力になってくれるはずだ』って言っていたしな。それにあかり…ああ、俺の幼馴染な。それと
先輩とかにも迷惑を掛ける訳には行かないしな。
「…以上だ」
「何かハリウッドのB級映画の冒頭みたいだね」
「ん。 とっても陳腐」
「俺もそう思ったよ。 だが、事実は小説よりも奇なりだ。 これを見てみろ、雅史の奴が
命がけでかき集めた情報が書いてある」
彼が取り出したメモ帳の表紙は血で塗りつぶされていた。これはさっきの説明にこれ以上に
無いくらいの説得力を与えていた。そこには──
A 血で染まっていて字が不鮮明だった
B うたわれ学園。ただそれだけが書いてあった
C うたわれ学園旧校舎。と、書いてあった
b
よくまとめましたw
この話の雅史は魔王じゃないみたいで一安心。
そこには垣本と言う男の行動を示した文章が書き連ねてあった。だが、肝心な事は
何も書いていなかった。そして、あるページにその名前が記してあった。『うたわれ学園』、と。
そして、その先のページには何も書いていなかった。
「で、その雅史って人から何も聞けないの?」
「無理だな。 意識不明の重体だ。 命に別状はないが…」
場の雰囲気が重くなる。うーん、まさかこんなに深刻な話だったとは…
「カミュ、これを記事にするの良くない」
「そうだよねぇ…これはまずいよね…」
「そう、だから記事にはしないで欲しいんだ」
「じゃぁ、何でカミュ達に話したの?」
志保ちゃんに知られたらこれに尾鰭が付いた挙句、果てしなく憶測と誇張と主観が入って
相当センセーショナルな記事へと変貌を遂げるだろうね。
「ハクオロ先生はそこのアルルゥちゃんの保護者って話だ。 なら大丈夫だろうと思って」
「おじさまには話したの?」
「ん?ああ、既に話してある。 先生も内密に調べてみるって言っていた」
この学校に何かある…か。確かに何かありそうだもんね、うちの学校。
「アルちゃん、カミュたちも調べた方がいいかな?」
「ん。 おとうさんもやってるなら手伝う」
「手伝ってくれるのか?」
「うん。 けど、勘違いしないでね。 おじさまが手伝ってるからだよ」
けど、まずは何処から調べよう。あ、準備もしたり人手も集めるのもいいかも。
それにこの土地に詳しい人から色々聞くとか。
A 信用できる人手を集める
B 聞き込み
C 学校を調べる
B
この学園の秘密か…まずはこの土地の土着の伝説なり秘密なりに迫れば
何か見つかるかもしれない。そうなると、この土地に詳しい年配の人、若しくは
この辺の民俗学とかに詳しい人って事になるね。もしくはうちの学園の大学部の
総合図書館。あそこの蔵書は半端じゃないしね。あ、家の蔵にもそれっぽいものがあるかも
A トゥスクル校長に聞く
B お父様に聞く
C ムントに聞く
D 大学部の民俗学科に所属するディーに聞く
E 図書館に行く
F 家の蔵を探す
G おじさまに一旦会いに行く
DだけにD
「大学部にこの手の話に詳しい人がいるよ、いってみよ」
〜大学部〜
「ディーさんいるかな……あっ、いたいた」
「あれ、カミュちゃんじゃないか、どうしたの」
「えっと…カミュたちこの町の歴史を調べているんですけど…何かご存知ありませんか?」
「この町の歴史ねえ、そうだなあ、僕が知っているのは『神奈備神社』かな」
「神奈備神社って学校裏の?」
「そう、この町で最も古い建物なんだ、詳しいことはそこの宮司さんに聞いてみたほうがいいよ。ちょっと目つきが悪くて変な人だけどね、本職は宮司なのに自称「人形使い」なんだって」
ディーさんは快く答えてくれた。他に何か聞くことはないかな?
A ディーにもっと話を聞く
B ハクオロに報告
C 別の人にも聞いてみる
ディーだけにA
「後は…これはカミュちゃんのほうが良く知っているかな?この土地に古くから伝わる
大神…ウィツアルネミテア信仰の事。 オンカミヤムカイ家がその辺の祭祀を司っている
からワーベ様に聞けば分るんじゃないかな?」
あ、そう言えばそうだね。正月や盆とかに色々行事があるんだ。カミュやお姉様も色々
と手伝っているんだ。実を言うとカミュの家も、新築した部分と、敷地の奥の方に大神様
を祭った社があるんだ。もっとも、家の者でも行事の時以外は立ち入り禁止だけどね。
「ありがと、参考になったよ」
うーん、神奈備神社に大神様の社…大神様の社はまずいよねー。小さい頃に入ろうと
したらお父様にこっぴどく怒られたし。そう言えば学園の本棟がある所〜つまり、
少、中、高等部に大学舎の本部がある所が学園の最初の頃の敷地だったんだよね。
昔は…何かあったって聞いたことがあった気がしたんだけどなー。
「カミュっち、おばあちゃんに聞いてみる」
考え事をしながら歩いていると、ふと横からアルちゃんが話し掛けてきた。
「トゥスクル様か…確かに知っていそうだよね」
A 学園の歴史について調べる
B トゥスクル様に聞いてみる
C 神奈備神社について調べる
D お父様に聞いてみる
E あ、そう言えばユズっちを忘れていた
B なんかRPGみたいだな。
このたらい回し感が。
「トゥスクル様なら何か知ってるかも、何せ校長だもんね」
そういえば…この学園、校長は当然トゥスクル様なんだけど、経営者…理事長は誰なんだろう…。
「ふむ、この学園の歴史かえ? そうじゃな…」
そんなわけでトゥスクル様に学園の歴史を聞いてみることにした。
「元々この地は、ウィツアルネミテア信仰によって栄えていた――それはカミュも知っているじゃろう、数十年前、神奈備神社である古文書が見つかったんじゃ――ウィツアルネミテアを祀る神殿を記した古文書がな」
「もしかして…この学園はその神殿の上に建てられたとか?」
「その通りじゃ、理事長が神殿の研究用施設として建設したんじゃよ、その後学校として改築されたわけじゃ」
「へえ〜知らなかったなあ。ところでトゥスクル様、この学園の理事長って誰なんですか?」
「なんじゃ、そんな事も知らなかったのかえ? 篁――篁財閥の総帥じゃよ」
マジですか、篁といえば来栖川とならぶ大財閥。エネルギー関連で大きくなった企業と聞いてたけど…そんな大財閥がこの学園の経営者なんて信じられない〜。
「トゥスクル様は理事長に会ったことはあるんですか?」
「実のところ数回しか会ったことがないんじゃよ、普段は本社ビルにいるんでな」
学園について他にも聞いておきたいことは他にないかな…それともおじさまに報告しに行くか…神奈備神社の調査も必要かな。あっそうそうユズっちを部室に置き去りにしたまんまだったよね。
A トゥスクル様にもっと尋ねる
B おじさまに報告
C 神奈備神社を調査
D ユズっちを迎えにいこう
C
「よ〜し、じゃあ神奈備神社を調査してみようよ!」
「うん。」
という訳で学校裏手の神奈備神社に来ました。…裏手といってもかなり広大だから一苦労だったよ…
やっぱり古い神社だけあって、参道にはおっきい杉がいっぱい並んでいる。
その奥に見えるのが…神奈備神社だね。
「ねぇ藤田君…その宗教団体って、ウィツアルネミテア信仰かこの神社に関係があることは分かったよ、
でも、その人たちってどういう主義主張をしてるの?」
「ああ…俺も詳しくは知らないが…逃走中の垣本は、校舎を逃げ出す際、×××と連呼しながら逃げ出したそうだ。」
「え?捕まってないのその人?」
「俺がアイツの部室に入った時、倒れてる雅史と憑かれたような表情の垣本が居て…
動転してる俺の頭を殴って逃げ出したのさ。」
思わずみんなが沈黙する。そんなシリアス設定だなんて夢にも思わなかったよ、特にコイツには。
「で、でもさ。その垣本って人が言ってた事って教義に関係あるんじゃない?」
×××とは、
A 全てのカップルに死を!
B ヽ(`Д´)ノ モウコネエヨ!!
C ♪おばけなんてないさ♪
D 全ては…(聞き取り不能)…の為に…
c
♪おばけなんてないさ♪
「……おばけが教義?訳わかんないぞ、それ」
「誰も教義そのものだなんて言ってないって!
おばけって死んだ人の幽霊なんかも含まれるでしょ?
死者を祭るのが宗教なんだから充分関係があっておかしくないと思うよ」
うん、思いつきにしては我ながら見事な意見だね。
「そうか……じゃ、あのMMRな奴らの意見もあながち嘘じゃなかったんだな」
「……誰よそいつら?」
「ついたよ」
アルちゃんの声に顔を上げる。
そしてそこでは……
A 白髪の宮司がカミュ達の到着を待ち受けていた
B 冴えない青年が人形を手を触れずに動かしていた
C 参道で今夜の祭りに備えて屋台が準備を始めていた
D 白くてぴこぴこと鳴く犬っぽいものが座っていた
B
カミュたちが神社に付くとそこには一人の青年が境内に座っていました
その人の足元では糸もないのに人形が動いています
「………」
アルルゥは無言でそれを見つめちゃっています、この人が宮司さんでしょうか
「あの、あなたが宮司さんですか?」
「ああ、そうだが」
どうやら宮司さんのようです、私たちは自己紹介をしてとりあえず歴史の宿題という名目でこの神社のことを教えてもらいました、宮司さんの名前は国崎往人だそうです
「この神社はその昔ある人間と結ばれる寸前で命を落とした神を奉っていてな、それ以来その神様は自分と同じ目にあうものが生まれないようにと俺たちを見守ってくれているんだ」
「それってつまり『恋愛成就』のご利益があるってことですか?」
「そういうことだ、君たちも参拝しないか?」
A カミュはハクオロと結ばれることを祈願した
B 浩之は先輩と結ばれることを祈願した
C 浩之はハーレムになれることを祈願した
A
恋愛せいじゅ(←何故か変換できない)のご利益がある。
カミュは迷うことなく懐から財布を取り出すと
小銭を全部賽銭箱に流し込んで、祈って祈って祈りまくるっ!
「おじさまと結ばれますように
おじさまと結ばれますように
おじさまと結ばれますように……ぶつぶつ」
「お、おい、なんか鬼気迫るものを感じるんだけど」
「カミュちー、目が本気」
「成就は『せいじゅ』じゃなくて『じょうじゅ』だぞー」
ええい、外野がうるさい!おじさまと結ばれるならそんな細かい事はどうでもいいのっ!
カミュは天に届けとばかりに祈り倒した。
「……いつまで祈るんだ?」
「ん、アルルゥもハチミツ貰えるよう祈る」
「その手があったか。よし、俺もラーメンセットとの出会いを祈るぞ」
外野の雑談に耳を貸さない!最早トランス状態っ!
そんな一行の必死の願いの成果で……
A タイミングよくおじさまがやってきた
B 天からハチミツが降って来た
C 皆でラーメンセットを食べる事になった
D 神社の奥から光り輝く羽根が飛び出してきた
C
C
「今日の俺は非常に気分がいい、なぜなら――」
国崎さんは真剣な表情に変わる。
「俺の人形芸を最後まで見てくれたからだっ! お礼にラーメンセットを馳走しよう。皆の者、俺に続け〜」
「「「おーーーっ!!」」」
「おお〜い、観鈴ぅ〜いるか〜」
国崎さんに連れられてカミュたちは社務所にやってきた。
「はあ〜い」
社務所から出てきたのはカミュと同い年ぐらいの巫女さん。
「わっ お客さんいっぱい。往人さん友達いっぱい にははっ」
「そうだ友達いっぱいだ。観鈴、こいつらにラーメンセットを作ってやってくれ」
「うん、みんな中でまっててね。すぐ作るよ」
かくしてカミュたちはラーメンセットをご馳走になることになりました。
ディーさんが行ってた通り国崎さんってちょっと変な人だけどね。
A 社務所を物色する。
B ラーメンセットが出来るまで大人しく待つ
C 電話をかける
D 誰かと雑談 ※人物指定
Dで観鈴
後ディーはカミュと同族で、カミュはディーの事を呼び捨てにしてる。
カミュは観鈴とおしゃべりをしました
なかなか元気な女の子です
「カミュさんはどんなラーメンが食べたいですか?」
どんなラーメンですか…なんて答えましょう?
A 食べると虹が見えるラーメン
B ギトギトのスープにたっぷりの焦がしネギとポンカンを練りこんだ麺のラーメン
C 二年寝かせて作った醤油を加えグルタミン酸たっぷりの究極のラーメン
Aですな
真ん中がミスター味っ子だというのは分かるが、AとCの元ネタって何だ?
Aは少年チャンピオン連載の虹色ラーメン Cは美味しんぼ
「虹の見えるラーメン!」
精神を集中させ、小銭をはたいてまで憧れのハクオロと結ばれる
関連の願いが叶わず、ただのラーメン食いたいよう欲求が叶うなど、乙女心が
遠慮なく活発中のカミュにとっては、余りにもショックなことだった。
恋愛成就を担当しているのだから、おじさまと出会えてもいいのに。
「うん、わかった。それじゃあ待っててね」
困惑した様子を見せることなく、観鈴は社務所へと走っていく。
無茶な注文をしたのは、もうどうでもいい、という気持ちが先走ってしまったからだ。
観鈴に恨みはないのだけれど。カミュは心の中で謝る。
「はい! お待たせ!」
普通のどんぶりを手渡す。食欲をそそるいい匂い。ラーメンの色は普通。
本当に普通のラーメンそのものだった。
「じゃあ、いただきます」
食べた、虹見た、意識とんだ。
虹を見るという機能性のあまり、味が犠牲になっていたらしい。
自業自得、か。カミュはほろほろ涙を流しつつ、意識を閉ざしていった。
A 目を覚ます。気づけばおじさまが傍に!
B 目を覚ます。気づけば、藤田君が傍に
C 目を覚ます。気づけば困惑顔の観鈴が傍に
Cでいこうや
>>807 指摘サンクス
うたわれは細かい呼称は覚えてなかったよ。
「ごめんね、そんなに美味しくなかった?」
「ああ…まぁなんていうのかな、あはははは」
無茶な注文したカミュが悪いんだからしょうがないよね。
「あれ、観鈴さん、今何時くらい?」
「うん…もう7時過ぎちゃってるよ。そろそろ起こした方がいいかなって…」
「ああ…どうもありがとね。アルちゃんや藤田君は?」
「社務所の方で晩御飯食べてる。カミュちゃんも食べる?」
「いや…お腹減って無いんだ。御免ね。」
「そっか、残念。」
う〜ん、別に観鈴さんの技術を疑うわけじゃないけど、今は食べる気しないな…
「カミュ、気晴らしにちょっとお外散歩してくるね。みんなに言っておいてくれない?」
そう彼女に言い残してカミュは神社の参道を散歩していた。
「うう…まだお腹に違和感が残ってるよ…」
あんな注文するんじゃなかったかなぁ…
と、月明かりに照らされて、前方に人影が見える。
「誰…?」
A 藤田君
B マナちゃん
C クロウ教官
D ベナウィ先生
ここでA
ピッ
「藤田君?」
「!?ああ、カミュちゃんか…」
「どうしたの?ああ、ケイタイ?」
「…ああ、雅史のヤツの容態を聞いてみたんだ…まだ意識が戻らないって…!
俺がもう少し早く部室に着いてれば!もっと早く垣本の異常に気付いてれば!クソ……」
「藤田君……カミュはその事件について何を知ってるでもないよ…
でも、そうやって自分を責めるのはいいことじゃないと思う。」
「………」
「それに本来、藤田君が謎を解き明かすためにわざわざ転校なんてする必要ないよ。
警察のお仕事だよ。きっと。…なのに、自分で友達のためにそこまでするんだもん…
少し、憧れちゃうよ……ちょっとね。」
「ありがとな…」
「えへへへ…照れちゃうな…
あ、で、でもまだカミュはあんたのことはっきり許したわけじゃないからね!」
「はは…わかってるよ…」
うぅ…照れ隠しに言ったのバレてるのかな…まぁ…でも悪くない…かな。
そんな時藤田君のケイタイが再び騒がしい合成音を撒き散らし始めた。
「何だ…メールか。あかりから…!?」
手馴れた様子で操作していく藤田君。
「な、なんだってーーーー!!!」
「ど、どうしたの?そのメールに何か?」
「ああ、わかったんだよ、垣本がはまった宗教団体の目的が……!!」
「な、なんだってーーーー!!!」
って、驚いてる場合じゃないよ。
「な、なんなの?一体。」
「詳しくはまだ分からない…だが、やつらは通常では達成できない望みを、神頼みで叶えようとしていたんだ…!
その望みとは…
A 高校生クイズ優勝
B 甲子園優勝
C 全国模試1位
D うまい棒&ガリガリ君の買占めだ
d
…うまい棒&ガリガリ君の買占めだ!!」
カミュは声が出なかった。いや、出せなかった。
それはあまりにも馬鹿馬鹿しい願いなんだけど
言われてみればコンビニに駄菓子屋に購買に観光地にと、ともかく
日本全国でどれだけのお店でうまい棒とガリガリ君が売られているか……
その総てを一気に買い占めるのはどんな人にも出来やしない。
そう考えると、垣本って人、もしかしたら物凄い人なんじゃ……
「でも馬鹿かあいつ。何の意味があるんだよ……」
「そ、そうだよねっ!馬鹿だよね、あは、あはは」
危ない危ない、危うく騙されるところだった。
あまりにけち臭いお願いなんで深く考えすぎちゃったよ。
「そうだよね、そもそもそんなに買い占めたって食べきれないよね、うん!
きっと垣本くんも半信半疑だったんでからかい半分でそんなお願いしたんだよ!」
「…お前、何焦ってるんだ?」
「えっ?やだなぁ、カミュはちっとも焦ってなんかないよ?
ちゃんと垣本くんが馬鹿なお願いしてるって事に最初から気が付いてたしっ!」
早口でまくし立てて否定しようとするけど、なんか喋れば喋るほど泥沼って感じ……
でもいまさら黙り込んでも、それはそれで変だろうし……ええと……
A 「あいつの事心配してくれてるのか?」藤田君がカミュの頭に何気なく手を置いた
B 「熱でもあるんじゃないのか?」藤田君がカミュの額に何気なく手を置いた
C 「さっき食べたラーメンで具合悪くなったか?」藤田君がカミュのお腹に何気なく手を置いた
D 「興奮し過ぎると心臓に悪いぞ?」藤田君がカミュの左胸に何気なく手を置いた
A
MMR風に話を作ってたら負けた……
同じく・・・
「あいつの事心配してくれてるのか?」
頭の上に慣れない感触。気づけば、浩之が手がカミュの頭に乗っかっている。
おかしい。
特に親しいわけでも、特別な感情を抱いているわけでもないのに、何故だか
体が熱くなっていくのを実感する。
「あ、う、うん。ちょっととんでもなくお間抜けな理由で宗教なんて入って
しまったようだし」
「全然フォローになってないぞ」
浩之の手が離れていく。何故だか、また会えるはずの友達がさようならを言った時の
夕暮れのような寂しさを感じる。
「か、か、か」
「どうしたの? 観鈴?」
「かっこいい! 素朴な野望から、やがては大きな野望に変わっていく。
これって、凄いことだよ! きっと、巨大な悪の組織になっていくんだよ!」
こけた、
「か、かっこいいって」
思えば、虹色ラーメンを作れるぐらい、賢いのだ、この娘は。
それにしても、安物の食べ物のために宗教を立てるとは、オンカミヤムカイの
構造を知れば、血反吐を撒き散らして解散しそうなぐらい安っぽいと、カミュは思った。
「あ、頭痛くなってきた」
A 今日は、帰ろうか?
B 今日はここに泊まる?
C 皆で突っ込み大会が始まってしまう
a
>「か、か、か」
>「どうしたの? 観鈴?」
これが良くわからないっす、観鈴はここには居ないと思うが…
まさか音読みで「かんりん」と読んだのか?
「か、か、か」
「かっこいい!
だろ。
あ……しっかりログ見ておくんだった。このうっかり者の間抜け_| ̄|○
AIRはプレイ済みです。
「今日は、帰ろうか。幻聴も聞こえてきたし」
今のは何だったのか。過ぎたことを考えてもしょうがないので、カミュは
きっぱりと考えるのをやめた。
「そうだな。 まあ、俺たちがどうこうできる問題じゃねえし、別に
ほっといても害は及ぼさないだろうしな」
「そうだね」
どうでもいい衝撃ばかりが、カミュの背中に否応無くずっしりと背負った気がする。
カミュと浩之は神社に戻り、今日はもう帰ろうとだけ言った。驚愕の阿呆臭い事実に
関しては、後日話せばいいだろう。
さて、
A 誰かと一緒に帰る
B 一人で帰る
C 観鈴が駆け寄ってきた
びびびー
Aで浩之
時間差ワロタw
「じゃあね、あしたまた学校で」
「おう、気をつけてな」
「ん、バイバイ」
カミュたちは神社前で別れることにした。
――疲れた、早く帰ろう。
学園前の長い坂道を越えれば我が家にたどり着く。
「長い坂だな〜、まあ帰りは下り坂だからそれほどしんどく無いけどね」
カツン カツン カツン
誰もいない道にカミュの足音だけが響く、後は静寂。
「おっかしいな〜、まだ八時前なのに誰もいないよ。車も全然通らないし…」
…
……
………
「こんなにこの坂長かったっけ? 気のせいだよね…」
――ふと後ろを振り返る、誰もいない。
「誰も後つけて来ないよね、うん、来てない来てない」
A のど渇いたなあ、ジュースでも買おう。
B 誰か前からやって来る…?暗くてよくわからない。
C な〜んかヤナ感じ、走ろう。
A
ジュースでも買おっと。
えーと、何があるかな・・・
A どろり濃厚・ミックス味
B 長森印の特濃牛乳
C キムチラーメンの汁
D 飲む謎じゃむ
C
何だろうか、このレパートリーは。
おかしい、何かが間違っている。どれもこれも喉の渇きを潤せる効力は持っていない
気がしてならない。
人はどうして、とんでもない兵器を真面目に採用することがあるのか。
人はどうして、とんでもない食べ物を真面目に、人様に向かって
出すことがあるのか。
周辺にはこの自販機しかない。どれも同じような感じなので、キムチラーメンの汁を買って
勢い良く飲んでやった。
ぶっ倒れそうになった。体が胸キュン以上に熱くなり、喉が乾いている以上の
問題を抱えたまま、自宅に無事帰還した。
A 寝る
B スクワットでもしてみる
C ラジオでも聞く
D 考え事をする
えいえんに俺たちは登り始める?
C
「はあ〜あ…なんか今日は色々あって疲れた疲れた。って、もう十一時ぃ〜!?
時間過ぎるの速すぎだよお。……明日も学校だしラジオでも聴きながら寝ようっと」
ポチッ ラジオの電源を入れる。
『踏んだら孕んだ!孕んだ振る降る般若だ!』
ガッ ラジオの電源を切る。
「こんなの聴いていたら眠れなくなっちゃうよ…」
さっきからイライラするような事ばっかりだ。すごくムカツク。
A 散歩でもしようかな
B 無理矢理寝る
C カップ麺でも食べようかな
D テレビでも見よう
A
北のニュースかよw
普通にハートトゥハートが流れると思ってた。
「気分転換に散歩でもしよっと」
玄関を出て、深呼吸をする。
「う〜ん、夜風が気持ちいいなあ。……そういえばもうすぐ祭りだったよね
カミュも忙しくなるな〜」
気が付くと学園前の坂を登り学園の正門に立っていた。
「あれ、さっきまで家の前にいたのに…変なの?」
夜の学園はなかなか不気味である。早く帰ろうとカミュは思った。
「やっぱり…帰り道が長く感じる…どうしてだろ? いきはよいよい、かえりはこわい〜
なんちゃって」
誰もいない坂道を下る。――ふと前から足音が聞こえた。一人じゃない複数の足音が。
一・二・三・四・五・六・七人の人影が前からやってくる。もやがかかったように暗く男か女かも判らない。
「誰……? こんな時間に」
カミュは身構える、がそれは杞憂だった。影はカミュに気付かずに通り過ぎていった。
――俺達は
――いつになったら
――長い、長い坂道を
――登り
――終えるんだ
――だれか
――おしえてくれ
そんな声が聞こえたような気がした。
A 帰って寝る
B 散歩を続ける
A
なんか変な集団に遭っちゃったし、やっぱり夜の一人歩きは危ないよね。
夜風で頭が程よく冷えたところで帰って寝ちゃう事にした。
と、布団の中に潜り込んで数十分。
「あーーーーー、寝れないよー!」
眠れない。一向に眠れる気にならない。
むしろ非常に喉が渇いて仕方がない……
やっぱりキムチラーメンの汁じゃ逆効果だったみたい。
どうしよう、ここで起きて水飲みに行ったりしても
余計目が冴えちゃいそうな気もするけど……
A 無理矢理寝るっ!
B 諦めて水を飲みに行くっ!
C 水というかむしろおじさま!おじさまだよ!
Cしか見えないぁぁぁいっ!!
――ハクオロ宅、午前2時
『おじ…さま‥‥』
「‥‥‥‥‥‥」
『おじさま‥‥』
「ん‥‥」
な――!?
「クスッ――、やっと起きた…」
カミュ…?気が付くとベッドで寝ている私の体の上に、カミュがのしかかっているではないか!?
何をし――ッ!?
な…何だ、躰が――躰が動かない!?
「カ‥‥カ――!?」
声も…出せない…一体‥‥何がどうなっている!
「おじさま‥‥」
これは…いつものカミュじゃない…
「ね、おじさま‥‥」
「カミュね、ノドが渇いちゃった‥‥」
そう言いながらカミュは、撫でるような手つきで私の胸元をはだける。
「だから‥‥いいよね?」
な、何がいいというのだーーーッ!?
熱に浮かされたかのようにカミュはそう呟くと…
A 私の袴を下ろし始めた
B 胸元に牙を引っ掛けた。
C 「どうしたんですか?」隣の部屋から声が!?誰?
D 「カ、カミュちゃん!?」 なぜか床で寝ている藤田出現!
迷った時は直球ど真ん中、Aっ!
カミュは私の袴を下ろしてくる。
「ああ…とってもいい香りがする…」
な、何を…するつもりだ…?
「クスクスッ‥‥」
や、止め――カミュ、止めるんだ…!
「わあ‥‥おじさまのって、こんなになってるんだ」
カミュの手がサワサワと動くと、肉棒に血が流れ込むのが判る。
「すごい‥‥どんどん硬くなってくよ」
「それに‥‥」
カミュの瞳が赤く染まる。
「いい香り‥‥美味しそうな匂いがする」
うう…このままでは…異世界ファンタジーでは問題ないが、
現実社会では問題ありそうな行動に移られてしまう…
それにラブコメの基本は寸止めだ…これ以上はマズい!
A 駄目だ…動けない。もう、なすがままに…
B !精神が肉体を凌駕した!咄嗟にカミュを突き飛ばす。
C そのとき、フスマが開く。見られた!?誰だ!?
D …まぁいいか。流されてしまおう。
C
!!
そしてハクレゴですよ。
854 :
名無しさんだよもん:04/01/29 10:34 ID:aDGIDUtU
ハクレゴの格好してた中のヒトは誰でもいいです。
誰かあやしい気配がふすまからした。
「誰だ!」
咄嗟に枕もとにあった鉄扇を投げる。
それを受けとったのは。
「……………」
私の偽者?すると、その偽者は
「おじ様が……ふたり…!」
何時の間にか近づいてカミュの後頭部を鉄扇で斬らないように一発。カミュは昏倒した。
「と、失礼。何だか大変厄介な事が起こっていたので。」
「貴様!誰だ?」
「私は……そう、ハクレゴとでも名乗っておきましょうか、と。」
ハクレゴ?一体その名前なんなんだ?一瞬ネーミングセンスを疑いながら、
「………ハクレゴ、その仮面を取れ。」
取るように命じる。すると男は即答。
「殆ど同じ仮面をしているのであなた同様取れないから困ってるんですよ。」
なるほど、取れない、と
「……そうか。お前もその仮面が……」
「ええ、昨日、もうおとといでしょうか。放課後学校で校庭20週しているカミュと藤田君を窓から眺めてたらいきなり仮面が飛んできてこれですよ。」
校庭……学校関係者?それよりも仮面が飛んで?一体どういうことだ?
「……貴様、うたわれの関係者か。」
「さあ。それよりも彼女を何とかするのが先決でしょう、と。」
ハクレゴって何だ?
検索しても妙なFLASHしか出てこなかったが
857 :
名無しさんだよもん:04/01/29 11:50 ID:aDGIDUtU
「ああ、そうか。そうだったな、然し彼女をどうやって」
「彼女の感じている感情は霊的疾患の一種だ。静める方法は俺が知っている俺に任せろ、と。」
そう言うと男はカミュを手にとり、
「おい、まさかカミュを手篭めにするつもりか?」
「全然そんなことはしないが、と。」
男はもう二度カミュの頭をかしめる
「これでよし。」
「そんなんでいいのか?」
「ええ完璧ですよ。何か仮面を着用で扇型のもので連続二発。それがアレで狂った奴の治し方です。
あと恐らくここ数時間の記憶が消えてるとおもわれる彼女に伝えておいて下さい。」
「……」
「『本当に気をつけるべきは奴等よりも奴等の周りだ。』と。」
「………」
「『下手すると第二第三の私が出る』と」
「それはどういう!」
「ではまた学校で会いましょう。」
すると男は、
「待て!……消えた!?」
消えた。跡形も気配も無い。
さてどうする?
A家の中や皆が無事か確認。
Bあのハクレゴとか名乗った仮面男を捜す。
Cとりあえずカミュを家に
D何だかどっと疲れたので寝る。
C
なんだかわけわからん。「、と」って誰だっけ?
単なる口癖だろ。
「これで良し、っと」
みたいな。
ってこの人、自分で選んで自分で書いてる…
あ、本当だ。それじゃあ・・・・・・・
A 『リコール』発動!
>>852の選択からやり直し。
B 選択は認めよう。
>>853の続きから。
C 面倒だしこのままで。
C
書いて選ぶのはともかく、選んで書くのは別に。
とりあえずカミュを家に帰してやるとするか…
カミュをそのままにして、取りあえず衣服を着なおす。全く…何だというんだ、一体。
「よっと…軽いな。」
カミュを担いで駐車場へ。助手席に座らせベルトをかけ、車を発進させた。
そのまま十数分で何事も無くカミュの家まで来た。深夜だが…仕方ない。
ウルトのケイタイにかけて、ドアを開けてもらう。説明を求められたが…何だかまだ混乱している。
明日話すといって、カミュの家を辞した。この時既に午後3時。明日が辛そうだな…
「まだテストの採点も終わってないというのに…」
翌朝、自分は学校まで車を運転しながら今日の夜明け前のことを思い出していた。
ハクレゴと名乗る謎の男…あの時は誰だか分からなかったが、今ならなんとなく分かる。
やはりアレは…
A 私の勘違いだな、夢だろう。整合性合わない辺りが見事に夢だと証明してる。
B カミュの口元から漂ってた謎のラーメン臭の幻覚成分が作用したんだろう。
C キムチの精霊かな。
D 悪戯好きなカルラが何かやってたに違いない。
C
うむ。キムチの精霊だろう。時折何も無い荒野に茶屋が出来ていて、
そこで一休みしようとした旅人がキムチ汁を飲まされたという伝承がここ一帯に残っている。
悪戯好きな精霊らしいからな。カミュもそれに引っかかったのだろう、うん。
駐車場に車を止め、職員室に向かう。やれやれ、すっかり寝不足だ…
そんなこと考えながら廊下を歩いていると、職員室の前に、難しい顔をして佇んでいる生徒がいる。
…おや、藤田君じゃないか。
「どうしたんだね、藤田君?」
「あ、ハクオロ先生…ちょっとお話があったんですけど…いいですか?」
ふむ…例の用件かな。なら廊下で立ち話というのもまずいだろう。
「わかった。屋上に行こう。」
そう告げて私は歩き出した。
「で、何の用かな?」
「…先生、
A 昨晩、何故カミュちゃんとドライブしてたんですか?
B うまい棒とガリガリ君に執着してる人間を知りませんか?
C 転校してきていきなりテストってちょっと酷くないですか?
D 何故人は争うんですか?
A
そのようだが、何か問題あったか?
そんな時間に浩之が車に乗っていたハクオロとカミュを見ていたのか、ってことでしょ
奴も然程眠れなかったと言うことでFA?
或いはハクレゴ(キムチ)が何かやらかしたか。
・・・・・・いや、最初にボケた俺が言うのもなんだけどさ。
一人ぐらいツッコミ入れようぜ。
「先生、昨晩、何故カミュちゃんとドライブしてたんですか?」
参ったな……まさかここで正直に
『カミュが突然やってきて、私のうまい棒を捕食未遂』
などと答えるわけにもいかないだろう。
かといって、例の件でここに来ている藤田君に対して
おかしな誤魔化し方をしてしまうと変に疑われてしまうかもしれない。
「…先に聞くが、何故あんな遅くまで起きてたのかね?」
「ハートトゥハート……いや、深夜のラジオ番組なんですけど。
それを聴こうと思っていたら、昨日の遠鉄vs篁戦が
歴史的な壮絶な打ち合いになって二転三転
延長フルに使って試合終了が11時くらいだったかな?
お陰で全番組が2時間遅れですよ。いっそ放送中止しろと。
でもそこまで起きちゃったのは仕方ないから意地で聴こうと思って
……で、さすがに眠いんでコーヒー買いにいく途中でみかけたんです」
答えに澱みない。それに延長戦の話は今朝のニュースで見てきた。
どうやら嘘はついていないようだが……
「それで先生、カミュちゃんは何だったんですか?
先生まで疑いたくないんではっきり答えて欲しいんだけど」
A カミュが突然やってきて、私のうまい棒を捕食未遂
B 彼女にはいろいろ複雑な事情があるんだ、今は私に任せてくれないか?
C い、いや、怪しいことは何もないんだ、本当にないんだったら
D ……ちょっとまて。篁財閥ってプロスポーツチームまで所有してたのか?
D
しまった選択とかするときはつけない予定だったのにOTL
FARE-M氏も選択してましたか(w
「……ちょっとまて。篁財閥ってプロスポーツチームまで所有してたのか?」
「ええしてますよ。篁ルーツ。最近出来たばかりのパリーグの球団です。
オーナーがあちこちのチームの強豪選手の顔面札束でひっぱたいて急造した
成金チームだって、野球ファンにはすこぶる評判悪いですが。
そんなことより先生、話そらそうとしてませんか?」
「いや、そんなことはないじょ?」
「嘘が下手な人は嫌いじゃないッスよ」
「………………あー、うーん………………わかった。今度話す」
「絶対ですよ?嘘ついたらバラしますよ、色々」
「何をだよ」
そんなこんなでどうにか藤田をやり過ごし、職員室に来たわけだが……
A どうしたんだカミュ?そんなに顔を赤くし……まさか、昨夜のことを?
B ??教育実習生のトウカが何やら涙ぐんでいる。どうしたんだ一体
C 来栖川か。そういえば、彼女をクラスメートに紹介しなくてはな
D 何い?昨日の今日でまたまた私のクラスに転校生か?
B
トウカキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
Bで!
>>878 OKマイフレンド、ナイス選択だ
_| ̄|○
>>879 ☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノ イエーイ
「…………うぅっ……えぐっ……ひっく…………ぐぅっ!」
「?どうしたトウカ。朝から一体謎の嗚咽をもらして、らしくないな」
「ぜ……先生っ!うっ、うっ、某は…………ぞれがぢぶわぁっ!
ぶおぉぉーん!!」
……さっぱりわけがわからん。
「いいからほら、鼻ふけ、鼻。ほら、ハンカチ」
「ぶぐぅ、がだじけのうござびばず……」
ぶびー。
(……それハンカチじゃなくて私のネクタイなんだが)
「……落ち着いたか?よかったら何故泣いていたわけを話してくれないか」
「いや、恥ずかしいところをお見せしました。実は……」
A 保険医のカルラの奴めにギャフンと言わされまして……
B 不審火で家が全焼してしまい、一文無しになってしまいました……
C 国の両親から見合いを勧められ、あまりのことに頭がテンパってしまい
D …………某、怒ってトチ狂いそうになると泣いて頭をスッキリする癖
教育実習生のトウカが涙ぐんでいる。どうしたのだろう。
「どうしたんだ? トウカ。何故泣いている?」
周囲には誰もいない。それに、私は生徒からの相談を引き受けるのはごく当然の
処置の仕事をしているのだ。
「あ、ハクオロ、先生」
途端に、目つきが変わった気がする。原因は私ということなのだろうか?
しかし、何でまた、
「ハクオロ先生、どうして生徒と一緒にドライブをしていたのですか?
しかも、午前三時に!」
まずい、見られてた。しかも、相手は真面目の中の真面目のトウカだ。
今私は非常に厳しい現実に置かれていることが分かった。周囲に教師が
いなかったのは、幸いなのか不幸なのか。前者だと思わなければやっていられなかった。
「屋上の、聞いていたんだね」
でも、何故泣くのだろう。
「身元不明であっても、キャリアなど関係無く生徒から人望をもたれているあなたが
何故、何故そんな時間に生徒とドライブなどをしたのですか!」
複雑な事情がある、とでも言いたいが、トウカは藤田君とは違って
融通がきかない。さて、どうしたものか。どうするものか!?
A 正直に話す
B 実は、その生徒は行き倒れだったんだ
C チャイムが鳴り響く
一番最後の一文字が抜けていた……
「スッキリする癖が」です
B 先越されたかッ
「はあ……実は、昨夜アパートに帰ってみたらなんと火事で全焼してしまっており、
今宵から寝るところも貯えもないのです。
ああ……某の人形……ニンギョオォ……」
そう言ってまたスイッチが入ってしまったらしく、涙ぐみを再開する。
しかし、それは大変気の毒だ。
多分普段から粗忽な彼女のことだ、
火災保険なんて気の利いたものには加入していないだろう。
とりあえず金のことは後から考えるとして、
泊まる所だけでも何とかしてやりたいが、どうしたものか……
A ヴィクセン先生が自分の家に泊まるよう申し出た
B ウルトリィ先生が申し出た
C 梓先生が申し出た
D ……誰もいないのか。仕方が無い。トウカ、よかったら……
D
行け行け早漏野郎
「誰もいないのか。仕方が無い。トウカ、よかったら」
「はい?」
未だ涙を流しているトウカを見るていると、私は何ともいえぬ気持ちになった。
涙を流す女性は、素敵なものだ。 は、いかんいかん、精神を清らかに、集中させるんだ。
「よかったら、私の家で居候でもしてみないか? 独身だし」
頬をぬらしたまま、トウカはあっけに取られた表情、というものを
B級ばりのヒネりもない表現をしたまま、固まってしまっている。
何という純情ぶりであろう。
「し、しかし、某は特にハクオロ先生とはその、義理も」
「いいじゃないか、別に。トウカなら悪いことはしない、むしろ
恩返しに必死になる気がするし」
ここで苦笑してしまった。そうだ、トウカほどの真面目な女性ならば
悪いことは特にしないだろうし、逆に私の為に何とかしようと躍起になるだろう。
本音をぶちまけよう。たまんねー!
「某は。 分かりました。そうさせてもらいます」
きっ、と表情を固める。トウカが教師になれば、こんな表情を維持し続けながら
ごく普通に授業を進めるのだろう。生徒にいじられなければいいが。
さて、
A チャイムだ
B カミュがそのやりとりを聞いてしまっていた
C 浩之視点に戻る
B
修羅場修羅場〜♪
ふー、今日もはき忘れることも無く無事に学校これたよ。
今日も試験だけど、まあなるようにしかならないでしょ。
ある意味一番のプレッシャーだった社会のテストはもう終わっちゃったし。
それにしても今朝は、なんだか随分寝覚めが良かったような気がしたなあ。
昨夜はなんか色々あって疲れたけど、すっかり疲れも取れていたし。
ん?あれはおじさま!…………と、トウカ先生?
「あー……トウカ。
よければ当座、うちで寝泊りをしたらどうだ」
「…………っ!め、滅相もございません!
そんな、某の問題で先生にご迷惑はかけられません!」
「まあかたいことを言うな。困った時はお互い様だ。
それよりお前のような真面目な実習生を路頭に迷わせておくわけにはいかん。
あまり広くは無いが、自分の家と思ってくれ」
「せ、先生…………
かたじけのうございます!!トウカ、この御恩一生忘れません!!
本日より某、ハクオロ先生のお家にご厄介にならせて頂きます!!」
な、なんだってー!?(AA略)
A トウカ先生!事情はわかりませんが泊まるなら是非うちに!
B アルちゃんに先生の監視を頼もうかな……
C 決めた!カミュもおじさまの家に泊まるよ!
D カミュはショックのあまり第二の人格が発動した!
リロード忘れ……すまん。
しかし考えることは一緒だったというか、セリフの内容変えれば
そのまま使えちゃうような……だめか
Aで
つか期末テストは終わったはずでは?
あ、そうか……じゃ最初の文章のうち、2行目と3行目をスルーか削除で。
期末試験が一日で終わるとはなんという羨ましいw
>>891 時間を見ていなかったから、俺は何の疑いもなく次のやつかと思ったよ…
流れとしては俺は構わんと思うが。
>>893 口調がそちらのほうがトウカらしいw
トウカ好きなだけあって、もっと精進しなくちゃなー。敬語だけじゃ雰囲気出ないか
>>893 初日の時点で世界史のテストが明後日と言われていて、期末試験自体が
その次の日。選択でテスト1日目の詳細をすっ飛ばしたから分りづらいだろうけど。
897 :
890:04/01/30 00:32 ID:pj3Y8imO
使ってくれたようでありがたや。
セリフを888のと合わせるかどうかは、まとめサイト管理人スレの方にお任せします
「トウカ先生!事情はわかりませんが泊まるなら是非うちに! 」
気がついたらおじ様たちの前に飛び出してそう叫んでたよ。
「「カミュ?」」
「えーっと困った人には手を差し伸べるべきなのがオンカミヤムカイでお姉様も
そう言ってましたついこの間も不埒なたかり野郎にお姉様が手料理を振舞った
りしてカミュとしてはそんなの腹立たしい苛立たしい限りなんだけどというか
あんな変態石火垂目ガイのことなんかどうでもよくてまして二回も人の大切な
ゲフゲフフンとにかくうちならいくらでも人泊められますしってごめんなさい
おじさまとアルちゃんたちのお家が小さいとか兎小屋とかそんなんじゃないの
おじさまごめんなさい許してねカミュのこと見捨てないでね(声:望月久代)
そんな妹チックな脱線は本当にどうでも良くてこのままじゃおじさまがなし崩
し的にトウカ先生にとられちゃうんじゃないかという心配はしーてないったら
トウカ先生けっこう美人だしお姉様ほどじゃないけど出るとこ出てるしその癖
スラッと鍛えられてカミュもちょっとうっとりしちゃうような体の線してるし
何でこんなこと知ってるかというといつぞやの水泳の授業で男子が騒いでたの
ってそうじゃなくて泊まってください暮らしてください暮らせいいな」
「…………えー、某は……」
A よろしくお願いします
B 最初に決めたことを曲げるわけには
A
「よろしくお願いします」
親切私情憎しみ脅迫修羅抜刀が確認もされずにミックスされたカミュの言葉に
思わずトウカは頷いてしまった。
少し残念だが、女性がいる家に泊まった方がまだましだ。そう思うと別に
悪い気もしない。
「そ、それにしてもカミュ。暮らせいいなって、脅迫なんじゃ」
「あ、先生! そろそろチャイムが鳴りますよ!」
誤魔化した。
生徒だろうが何だろうが、今のは確実に誤魔化した。何と正直な娘なのだろう。
トウカと衝突でもしているのだろうか? 女性の修羅場ほど、男にとって怖いものは無い。
「と、とりあえず、今日からお世話にさせてもらおう、カミュ」
「いえーっす!」
分からない。
A このままハクオロ視点で
B 浩之視点で
C カミュ視点で
D トウカ視点で
B
奴はどうなってるのだろうか。
ざわつく始業前の教室で、ひときわ騒がしい声が響き渡る。
「だからヒロ、あの時あれだけ言ったでしょん?
きっとあの学園にこそ真実が眠っている、そう私の勘が告げているって。
長年に渡り独自に志保ちゃん情報を集め続けてきた
私の目に狂いはなかったのよ!分かったら負けを認めなさいよ」
今朝から志保のこの自慢話を繰り返し聞かされて、もううんざりだ。
いや、志保がこの学園に情報を求めて転校するって言い出したとき
またガセ情報に踊らされるのか?って散々からかったけどさ。
「わーったわーった、志保が正しかった」
「あら、あれだけ頑固にガセガセ言ってたわりには素直ねー。
でもあれだけ馬鹿にしておいてちょっとその謝り方ってのは
ヒロも心が狭いとゆーか意地っ張りとゆーか大人になれないとゆーか」
ぐっ、図に乗ってやがる。
しかしいち早くこの学校に来たのもまぐれとはいえ成果なんだし
何より新聞部にまで食い込んだ行動力は確かなものだ、
ここは謝って心象を良くしておいたほうがいいな。
「志保、おみそれしましたっ!あんたは偉いっ!」
席を立つと志保の前で土下座する。
いかにもわざとらしくおどけた土下座だが、素直な気持ちもこめてある。
俺と志保の付き合いなら間違いなくその真意を読み取ってくれるはずだ!
A 和解成立。とりあえず志保を情報源に出来そうだ
B む、伝わってない……逆に関係悪化の予感
C 顔をあげると、そこには志保とカミュのダブルパンチラが!
A
そして志保ちゃん情報は暴走する。
「ふふん♪ やあっと私の実力を認めたようね」
和解成立。とりあえず志保を情報源に出来そうだ。
……本当に頼りになるのか?
「で、志保はどんな情報を持ってるんだ」
「そうね〜 教えてあげてもいんだけど、志保ちゃん情報は大事な商売道具なのよね〜。簡単には教えられないわー」
コイツ…。
「うぐ…いくら欲しいんだよ」
「百円コース、三百円コース、五百円コースの三つから選んでちょーだい
貰ったお金は部費にあてるからね」
「それじゃあ……」
A 百円コース
B 三百円コース
C 五百円コース
C
旧500円玉を志保にプレゼント
「じゃあ五百円コースを選ぶぜ」
俺は財布から旧五百円玉を取り出し志保に渡す。
最近の自販機は旧五百円玉が使えないものがあるからな。
「さっすがヒロ、お目が高いわ〜持つべきものは心の友よね〜。
じゃあ、私が持ってる情報の中でも最高機密をプレゼントしちゃうわよん」
五百円で買える最高機密ってなんだよ…ったく
「もうすぐ祭りが始まるのは知ってるかしら?」
「ああ、それが垣本の件と何の関係があるんだ」
「もうっ 話は最後まで聞きなさいよー、それでこの町は古くからウィツアルネミテア信仰によって栄えてきたのよね」
「今度の祭りはその神様を祀るためのもんだろ」
「そうよ、私の調べによるとこのウィツって神様、祟り神的な側面もあるの」
「ふうん、別にそんなの珍しくないだろ。天神様だってそうじゃないか」
「まあね、話は戻るけど、この祭りはウィツアルネミテアを鎮めるための祭りなのよ――神奈備命によってね」
「神奈備…学園裏の神社で祀られてる神様だよな」
「すっご〜いヒロ、なかなか博識ね。毎年、この神様を降ろしてウィツアルネミテアを鎮める――結界を張るらしいのよ。本題はここから、祭りが始まり神奈備命が結界を張り終えるまではウィツの結界は解かれている――」
「まさか…垣本がはまった宗教団体は、その隙にウィツを呼び出しうまい棒を買い占めてもらうのか?」
「ピンポ〜ン 大当たり〜 その通りよん。さらにおまけ、学園の理事長――篁が宗教団体のボスらしいのよ。彼は相当のオカルトヲタクでうさんくさい方法で世界征服を企んでいる……」
「はぁ? バカバカしい。そんなガセネタ誰が信じるんだよ、漫画の見過ぎだっつーの」
「あーーーっ!! 信じてないわねーーー!! サイっテーーー!!」
「わかったわかった、もうすぐ授業始まるぞ、じゃあな」
はあ…志保に期待した俺が馬鹿だった。
A このまま浩之視点へ B カミュ視点へ
C ハクオロ視点へ D 志保視点へ
おもしろそうなのでD
「ふっふーん、ヒロの分際でこのあたしの情報を疑うなんて。 あたしがアイツをあっと言わせる
情報を掴んで今度こそあたしに平伏させてあげるわ」
志保は授業後、情報を求めてある場所へと移動した。
「やっぱり…怪しいって言ったらここよね」
志保が移動したのは理事長室の下の階にある空き部屋。今日は普段は人がいない理事長室に
人がいるという情報を嗅ぎ付けた。
「そして…ジャーン!志保ちゃんの七つ道具の一つ、聴診器!」
彼女は盗み聞きをする為に机を積み上げ、天井に聴診器を当てた。すると、何やら会話が聞こえる。
『…犬飼、どうやらこの学校の秘密を嗅ぎまわっている者がいるようだぞ』
『…醍醐、何者だ?』
聞こえるのは歳のいった初老くらいの男の声と、随分と野太い通った男の声だった。
『ハクオロと言う仮面を付けた高等部の教師だ。 この学校に来る以前の過去が存在しない故に
何者かははっきりしない。 それと生徒の一部でウィツアルネミテアについて嗅ぎ回っている奴等がいる』
(ええ!?ハクオロ先生が?)
『…ガキ共は捨て置け。 だが、その男は何処までたどり着いている?』
『…少なくとも我々が影で動いているのは気付いているようだ。 以前尾行をつけたが、まんまと撒かれた』
『篁様はどうしろとおっしゃっている?』
『主殿は今は静観しろ、との事だ。 どの道”あそこ”は禁止区画の中だ。 一介の教師が入れる所ではない』
『オンカミヤムカイの社はどうなっている?』
『……警備が厳しい上に結界が張ってある。 一度術士を呼ぶ必要がる』
(おお!悪の組織の悪巧みってやつ?これは凄いニュースだわ!!)
A 彼女の後ろから何やら怪しい影が…
B 思わず机の上から転んで大音が
C 志保はその場から立ち去った
Bでスリル溢れる展開に
やっぱルーツは皆書きづらいのか…
っと、あらあらあら…
ガラガラガラ!!
「あいたたた……」
失敗しちゃったわ、この志保ちゃんともあろうものが…
気付けば上の階からはドタバタした足音とドアを開ける音が。気付かれちゃったみたいね…
仕方ない、ここは退散よ!そう決めると、開けておいた窓から身を宙に投げ出す。
ひゃ〜〜っと、ご心配なく、皆さん。ここは体育館に通じる通路の屋根がトタンで造られてるのよ。
さ・す・が、私よね。脱出経路の手配も抜かりはないわ。さあ、着地よ、誰も見てないけど華麗に決めるわ。
ベキ!!
「え!?何で!?」
なぜかこのポンコツ屋根、あたしの着地エネルギーを支えきれず、壊れちゃった!
あたしはそのまま通路に落下する―――
あいたたたた…また落下。一体どうなってんのよ、あだ名をラッカにしろとか言うお告げかしら。
2回連続で尻餅ついたお陰でお尻が痛い…って、今度はそうでもないわね…
「ん?」
目線を下に下げると――そこにはあたしのお尻の下に顔突っ込んで寝ている状態の男が――
あたしは慌てて立ち上がる。
「ち、ちょっとあんた!何してくれるのよ!?」
「ぷはぁっ。何はないだろ!そっちがいきなり落ちてきたんだろう!?」
あたしは改めて目の前の男を確認する。ああ、知ってる。こいつの名前は…
A 北川
B 那須
C クロウ教官
D 垣本
Aで
確か北川。うん、北川だったはず。
確かヒロが転校してきたクラスの生徒で男友達に好かれるタイプ、
転校早々ヒロと新ユニット『変態ーズ』を結成してたとか言う噂がある生徒よ。
「いろいろ事情があったのよ!」
「事情があったら人の上に落ちてきていいってもんじゃないだろ?」
「いいじゃない、このキュートな志保ちゃんのお尻に乗っかられたんだから」
「それもそうだな」
話の分かる生徒で助かった。
……って、和んでいる場合じゃないわよ、今のあたしは逃亡者なんだから。
とりあえずここは体育館倉庫のようだから、裏庭から校外に抜けられるわね。
「とにかくあたしは逃げなきゃいけないから、追っ手が来たら誤魔化しておいてね」
「は?なんだそりゃ。なにか悪さでもして逃げ出して来たのか?」
「違うわよ!この学園の明暗を……いや、世界の運命を変えるかもしれない大事件なの!」
「……なんか滅茶苦茶嘘くさいぞ」
「本当よ!志保ちゃん情報の中でもとびっきり速報で重大ニュースなんだから!」
「分かった、分かったから……とりあえず俺の上から降りてくれ」
ありゃ、これはお約束。
A お約束ついでに、追っ手が迫って来たので狭いところに二人して隠れました。
B お約束ついでに、ボールを取りに来た生徒にいかがわしい場面と勘違いされました。
C お約束ついでに、落ちた衝撃で捻挫していて歩けない事に気が付きました。
D いや、北川相手にフラグ立ててもねー。とっとと逃げよう。
B
「お〜い北川〜、ボール取りに行くのに時間かかりすぎだ――ぞ」
しばしの沈黙、彼が見たものは女子生徒のスカートの中に顔を埋める男子生徒の姿であった。
「げえっ! 相沢ぁっ」
「……どうやらお取り込み中だったようだな。大丈夫、皆には内緒にしておくぞ」
「待ってくれ〜誤解だーーっ」
彼はボールを持って去って行った。
(あっちゃ〜見事に誤解されちゃったわ…)
「こんな事してる暇はないわっ ごめんねーーーっ」
脱兎の如く走り去っていく志保。
「さあ、これからやるべき事は一つ!」
携帯電話をプッシュする。
『もしもし……ユズハです』
「ユズハ特派員っ! 大スクープよっ!! 至急新聞部員を召集してちょーだい!!!」
『えっ…今からですか?』
「そうよっ 世界の命運が懸かっているのよ!」
『でも、もうすぐ次の授…』ツーツー 電話が切れる。
「召集はユズハ特派員に任せといて、あたしは…」
A ハクオロにこれまでの事を報告する
B 一人で部室に向う
C 浩之を連れて行く
A
あたしは続けざまにアドレスを開き、ハクオロ先生の番号をコールする。
「もしもし、志保君?」
「先生、聞いたわよ!理事長室から聞こえてきた言葉を聞き取ったところ…
先生もウィツアルネミテアについて色々調べてるらっしいじゃない?
なんか目を付けられてるみたいよ?どうしたの?」
「何故君がそんな事を…あぁ、そういえば名物新聞部員だったね、君は。」
「そんなことどうでもいいじゃない!で、先生、あたしの話もっと聞きたくない?
他にも色々聞いちゃったんだけど…」
「(む…危険なマネはやめておけ…と言いたい所だが…)
…わかった。じゃあ、昼休みにでもそっちの部室に顔を出そう。いいかな?」
「OKよ〜ん。じゃあ、まったね〜」
先生はこれでよし、と。じゃあ、早速わが部員たちに経過報告と行きますかね〜
そんな感じで志保が廊下を闊歩していた頃…
A ハクオロは志保と電話しているところをカミュに見られていた。
B 醍醐は志保が盗聴していた証拠を掴んでいた。
C 雅史が目を覚ましつつあった。
D 浩之がここまで得た情報を元に一人で神社に向かっていた。
A
カミュは世界史のノートを手に、うきうきと職員室に向かう。
今日の授業で分からなかったところをおじさまに聞きにいくんだ。
もっとも、全部分かった日でも確認のためにおじさまのところに行くし
授業がない日でも理由をつけておじさまのところにいくんだけどね。
「失礼しま……」
……あ、おじさま、誰かと電話してる。
邪魔しちゃいけないから、黙って様子をみていようかな。
こんな細かな気配りが出来るなんて、カミュは本当に私の事を気遣ってくれるんだね……
なんて褒められちゃったりしてっ、きゃっ!
『もしもし、志保君?』
え?……お、女の子相手!?
しかもあの新聞部のおしゃべり部員じゃない。
……さてはカミュの新たなるライバル!?
『何故君がそんな事を…あぁ、そういえば名物新聞部員だったね、君は。』
何?おじさまに何を言ったの?
まさか、おじさまの弱みを握ってるとか!?
『(……………………………………………………………)
…わかった。じゃあ、昼休みにでもそっちの部室に顔を出そう。いいかな?』
よ、よ、呼び出されてる?しかも部室?
女子生徒に弱みを握られて直々に部室に呼び出される……こいつはヤクいぜ!
A 昼休みの新聞部部室を妄想開始
B ユズっちに志保って子について話を聞いてみる
C 「だめー!」と大きな声で叫んでみる
D もちつけカミュ。おじさまに話を聞こう。
A
A!
ヤクいぜってお前は三つ目の下僕か