デトロイドについた俺はまずモンタナコーポレーションとゆかりのある企業化何かを思い返してみた。
しかしデトロイドにあるのは下請け会社くらいで何の箸にも棒にもならないものばかりだ。
そこで俺は調べ方を変えてみた、それは異様に警備の強いところといった線で調べたのだ。
その結果一つの工場が上がった。
「ネクストン」此処は一見するとただの製鉄工場だが、そこの警備体制は軍事基地並みの警備であった。
俺は此処に当りをつけて探る事にした。
その日の夜俺はペンチで金網を破り警備員の目を盗んで事務棟の屋上に外の梯子から侵入した。
俺は伝説のエージェント「ナスティーボーイ」でもなければ、柏木家の血もひいていない。
正面から相手してもまず負けるだろう。
俺はゴム手袋と高級サングラスを身につけてそこから電線伝いで工場本棟に向った。
510 :
名無しさんだよもん:04/02/10 18:32 ID:lvZ8oMLV
dend あげ
俺は電線から工場の窓に飛び移り工場に侵入した、そこはどうやら武器倉庫らしくサイレンサー付加のPSGIとその銃弾があった。
更にMP5とその銃弾もあった、どちらもただの工場の警備員が使う銃ではない。
銃にはモノによっては「ID登録」というものがある、平たく言うと持ち主以外が使っても使えなくなる機能だ。
しかしこれらの銃は闇流通で流れた品物らしくID登録は外されていた。
俺はまずこの部屋の裸電球を破壊して外に出た、俺が進入する際やる事といえば「誰にも見えない」をコンセプトにする事であった。
先にも述べたように相手は正面から戦っても勝ち目が非常に薄い相手だ、不意打ちで相手を仕留め、仕留めた相手を闇に隠す事であった。
そこから出ると詰め所であった、詰め所にはラジオがあった。
「没葉書供養コーナー!・・・」
これは「みさお・一弥のお気楽人生相談レディオ」で没になった葉書を文字通り「供養」するためのコーナーである、
このコーナーでは時々葉書に対して「絵」で回答するというものがある、ラジオ特有の不透明感が一層際立ったこの方法は正直かなり気に入っている。
俺はこの番組に葉書を出そうかと一瞬思ったがすぐにやめた。
もう答えは出しているからな。
そこから出ると俺の目の前にセムテックス爆弾が目に付いた。
セムテックスに対する対抗策は「起爆装置を破壊する」か「センサーに触れない」の2点だ。
だが起爆装置らしきものは見当たらない、その代わり近くに消火器があった。
これを使って俺はセンサーを「見える」ようにした。
俺はセンサーに触れずにそこを抜けるとそこの電灯を破壊し、そして高級サングラスをかけた。
高級サングラスはちょっとした暗視ゴーグルと同じ効果を持っていてこの潜入にはなくてはならない代物であった。
そこを出ると巡回している警備員がいた、俺はそいつを上手くやり過ごしながら中に入って行った。
廊下をしばらく進むと休憩室で談笑している警備員が二人いた。
「お前は日本で代表されるアニメーターとして誰を上げる?」
「やっぱり宮崎駿だろ、何しろアカデミー賞もらっているくらいだぜ」
「まあ、たいていの奴はそう答えるだろうな、だが俺は別の男を薦めるぜ」
「誰だい?」
「梅津泰臣だ」
「誰だい、それ?」
「お前「KITE」って映画知らないか?あれの原作者だぜ梅津は」
「ああ、あの決行イカした映画だろ」
「梅津は宮崎や手塚の様に「名前」というブランドではなく、真の「実力」でハリウッドに評価されたんだから当然だろ」
「へえ、今度その原作って言うのを見てみたいぜ」
「ああいいとも、それと「MEZO FORTE」って作品も一緒に見ることを薦めるぜ、何しろこれには梅津泰臣本人のインタビューまであるぜ。
そこで「A KITE」と「MEZO FORTE」について熱く語っているから一見の価値があるぜ」
「じゃあ、今度見せてくれよな」
こいつ等の会話の内容は途中から俺には理解できない内容だった。
「さて、巡回に戻るぞ」
警備員達がそういって休憩室から出た。
「ん、どうなっている?」
「明かりが消えてるぞ?」
警備員達はライトが消えているエリアを調査し始めた。
BANG!
「ん?」
BANG!
俺は警備員達を暗闇の中から狙撃すると二人を暗闇の中に隠した、そのとき警備員の一人が持っていた通信機から何かが聞こえた
「デッドアイオペレーションが発動されるという情報が入った、気をつけろ!」
意味不明な単語だ、休憩室にはファイルがあった。
それには不気味な事が書かれていた。
「KEY OF THE LEAFが外部に漏れている、恐らく犯人はノラナ・クイニだ奴がこないだのパーティーで横流ししたに違いない!奴をM-6に隔離した。」
隣には投げ捨てられたこの工場の地図があった、どうやら逆走される羽目になった。
俺は先のラジオのあった部屋から出たところにたどり着いた。
此処を降りたところにあるシャッターを壊せば地下にある秘密研究所にたどり着く事が出来る。
俺は一旦セムテックスがあったところに戻った、今度は起爆装置が目視できた。
BANG!
俺は起爆装置を破壊するとセムテックスを回収し、シャッターにそれを設置した。
BANG! BOOOOOOOM!
シャッターは見事に壊され、目の前にはエレベーターがあった。
俺はエレベーター脇にあった監視カメラを狙撃するとすぐにエレベーターを呼び出した。
すると警報が鳴った!
しばらくするとエレベーターから覆面をした男3人が現れた。
「侵入者を見つけ次第射殺しろ!」
「「「了解!」」」
男達はその声と同時に索敵に入った。
「ん、これは・・・」
「離れろ!!」
BANG! BOOOOOOOOM!
俺は一つだけとっておいたセムテックスを狙撃してその爆風で男達を始末するとそのままエレベーターに乗り込んだのであった。