そして(*´Д`)ハァハァ
288 :
続き4:04/03/23 01:47 ID:voybxxt5
それ以来沈黙が続いた。正直何を話していいのか判らない。
いつの間にか、書類の束はビルの模型のように積み上げられている。
二人とも無言で黙々と作業するから、余計にはかどっているのだろう。
その『ビル』の隙間から委員長を見る。
「っ」
「・・・」
瞬間、ほんの一瞬なのに目が合ってしまった。どうしていいかわからず、とっさに目をそらした。
別に目が合ったからってどうってことは無い。
どうって事無いんだと思っても…そう思えなかった。
委員長も俺の異変を察したのか、微妙に目線を合わせないようにしているようだ。
窓から見えていた夕日は、本物のビルの影に沈み、街にはチラホラと明かりが見え始めていた。壁かけの時計は、テレビがゴールデンタイムに入ったことを教えている。
「はい終わったよ」
「え?」
小さな声で我に返る。
委員長に目を合わせる事すら出来なかった俺は、視線をクラゲのようにフラフラと泳がすのが精一杯で、作業の事はすっかり忘れていた。
確かに堆く積まれた束を見ると、きっちりとまとめられているのが判った。
289 :
続き5:04/03/23 01:49 ID:voybxxt5
「下川くん…」
「え?」
どくん…
さっきの事がオーバーラップして、胸が大きな音を立てた。
鼓動が委員長に聞こえてしまったんじゃないだろうか?と本気で心配してしまう。
「どうかした?下川くん?」
「いや。なんでもない。ごめん、ぼけっとしてた」
「そ、そう?」
「ああ」
「もうこんな時間になっちゃったね。先生に書類提出して帰ろっか」
「そうだな」
二人で手分けして書類を持ち上げる。と言っても一回で運べる訳ではないから、職員室まで何往復もする事を考えるとうんざりしてきた。
「これは、労働基準法違反だよな。いくら不景気だからって、学生にまでサービス残業をさせるのもどうかと思うな」
「ふふっ、そうね。下川くん。本当にサラリーマンみたいな話し方しているよ」
「いや。これはマジで給料もらわないといかんぞ。これだけ働いたんだ。それ相応の報酬は頂かない事には、帰るにも帰れない」
「でも、こうなったのは私たちに原因があるんだし、最後は私が一人で作業していた気が…」
「よしっ、今日は特別に許してやろう」
「あー。なんだか急に話し終わらせようとしてる〜。報酬は、私がもらわなきゃいけないんじゃない?」
教室から廊下に出て、環境が変わったからなのか、仕事を終えた達成感からなのかは判らないが、さっきまでの重苦しい空気は感じなかった。
290 :
続き6:04/03/23 01:52 ID:voybxxt5
「ちわーっす」
声をかけて職員室のドアを開く。
だが、中には誰も居らず、数学教師の机には『ご苦労。雨降りそうなんで帰ります。以後、宿題忘れないように』と
走り書きされたメモが置いてあるだけだった。
「あいつ、マジで帰りやがった」
「本当に帰っちゃたんだ」
隣で書類を抱えたままの委員長が小さく呟いた。
「仕方ない帰るか…」
「でも、まだ教室には書類が残ってるよ」
「ぐあ…そうだった…」
何度目かの往復の途中で、数学教師が使っていた荷押し車に気づいたが、残りが少なかったから、そのまま運んだ。
最後の書類をピサの斜塔のように傾かせて配置し、職員室を抜け出す。
普段の委員長なら注意する事だろうが、今日に限ってはいたずらっ子のように小さく微笑むだけだった。その横顔は、夜なのに輝いて見えた気がした。
「え?」
輝いて見える委員長の顔が本当に輝いた…と思った瞬間、夜空から轟音が響いてきた。
「雷だね」
「そうだな。降り出す前に早く帰ろう」
「うん」
二人で、非常口を示す緑の電灯に照らされた廊下を走り、下駄箱へむかう。
雷は相変わらず、低い音を立てて、夜空のスクリーンにフラッシュを当てていた。
291 :
続き7:04/03/23 01:55 ID:voybxxt5
「だめか〜」
「間に合わなかったね…」
「どうしようか」
「どうしようね…」
「…」
「…かさ、持ってきてる訳ないよね」
「ああ、今朝の天気を見て傘を持ってくるやつは英国紳士だけだ」
「ん?どうして英国紳士なの?」
「英国紳士は、杖代わりに傘を持っていて、雨が降っても差さないんだ」
「ほんと?そうなんだ〜。下川くん物知りなんだね、感心しちゃった」
委員長は眠そうな瞳を輝かせて頷いている。
「驚いた?じゃあさ、この無駄知識は、『何へぇ』くらい?本当に驚いたなら、テレビの声真似で言ってみてよーっ」
俺は委員長の感心ぶりに気を良くして、変な事を言っていた。
「えー。でもなぁ…うーん。ま、いっか。じゃあねー。何回言うか聞いててねっ」
だが、いつになくノリの良い委員長は、あの気の抜けた『へぇ〜』のマネをするようだ。これはこれでドキドキしてくる。
「じゃあ…きゃっ」
「"きゃあ"じゃ判んないぜー」
「どうして下川くんは平気なの?」
「どうしてって、だって驚いた表情しても判んないだろう?」
「そうだけど〜」
一際大きな雷のあと、只でさえ暗い校舎が停電により完全な暗闇に覆われていた。
雨もかなり強く降っている。
「暫く待つしかないか」
「そうだね」
「あっ俺、やってみた事があったんだ」
「ん?なに?」
「こっちこっち」
「どこいくのよ〜」
暗がりの中走り出す俺の後を、委員長は不安げな顔をしながらもついてくる。
292 :
続き8:04/03/23 01:57 ID:voybxxt5
「どう?この感触は?」
「確かに良いけど…」
「だろ?このふわふわ感は中々ないぜ?」
最近校長室のソファーが新調されたと中上から聞いて以来、ずっとその座り心地を確かめてみたかった。
その小さな夢を、雨が止むまでの暇つぶしを利用して実行する。委員長も何だかんだ言いながらもちゃっかり座っていた。
「でも、誰か来たら怒られちゃうよ?」
「へーきだって。夜の校長室に居ても誰も気づかないって」
「でも…」
「宿直の先生なんていないんだろうし」
「でも、警備会社のシール張ってあるよ」
「大丈夫だって、例えば『誰かーっ!居ますか!』って大声立てても返事なんか…」
<誰か居るんですかっ!>
「!?」
駆け足の音とともに、男の声が近づいてきた。
「やばい」
「どうするのよ」
「とりあえず隠れよう」
「うん」
俺たち二人は、気配を消すためにソファーに身を隠した。今日は鼓動が早くなる出来事が多すぎる。
293 :
続き9:04/03/23 02:00 ID:voybxxt5
「まさか、本当に警備員がくるなんてな…」
「しっ聞こえちゃうよ」
「ご、ごめん」
「…」
全身がくっつきそうな距離で息を潜めていると、別の意味で緊張してきた。
委員長の温もりを感じながら、それでも意識をそっちにもっていかないように、自分の鼓動だけを聞いていると、いつのまにか廊下の気配は消えていた。
「ふぅ〜。居なくなったな」
冷静に今のシチュエーションを考えると、とんでもない状態になっている。
その事に気づいた俺は、バネ仕掛けの人形のように跳ね起きた。
「…」
「どうした?委員長…もう大丈夫だよ」
「…」
「…怒ったよな」
「…うん」
「悪い」
「…いっぱい…怒った」
「ごめん。ホントごめん」
「…お礼」
「え?」
「プリントまとめた報酬と、このドキドキのお礼」
「…ど、どらやき…かな?」
俺は覚悟を決めて財布に手を伸ばした。
<ぶんぶん>
だが、予想に反して委員長は大きく首を振る。
294 :
続き10:04/03/23 02:03 ID:voybxxt5
「納豆?」
<ブンッブンッ>
首を振るたび委員長の目に光りが溜まってきていた。
その光の正体は月光だった。何時の間にか雨は止み、雲間から注ぐ月光が室内を照らしている。
委員長は瞳の中の月を揺らしながら、右手を挙げた。
こんな時にまで冗談を言ってしまった自分を悔やみながら、覚悟して目を閉じる。
「っ」
<パン>という乾いた音と頬が熱くなる感覚を予想していたが、触れたのは頬じゃなかった。
「報酬…確かにいただきました」
「…」
俺は、唇の感触を理解するのに、かなりの時間を要した。
「でも報酬は、これだけじゃないからねっ」
「え…」
普段、ぽよーんとしている委員長をからかっているのとは、完全に立場が逆転してしまっている。俺は、次の報酬の事を考えながら生唾を飲み込んだ。
「じゃあ…目…つぶって」
「ああ…」
言われるまま、目をつぶる。心音はもう聞きとれないくらいの速さになっている。
<ぺちっ>
「え?」
今度もまた、予想が外れた。でこピンをされた俺は、ただ額をさすっていた。
「ひっかかった〜。くやしかったらこっちまでおいで〜」
「ぐぅーだまされたっ」
いたずらっ子のような笑顔で走り出した委員長を追いかけながら、俺は胸の中に広がる確かな温かさを感じていた。
も〜だめだ、あきまへん、死ぬ、萌え死ぬ
発売前にこんな、こんな…
ああああぁぁぁーーー!!
どらやきがー納豆がーでこピンがーー!!!
ど う す れ ば い い ん だ
>288-294
貴様・・・何が目的でこんな恐ろしい文章を。
ここでの捏造設定の方に萌えてしまってるだろゴルァ!!
……妄想とのギャップで反って失望しそうだ。
というか、これ本編の没ネタじゃないんですか?
このスレの妄想を取り入れて、しぇんむ〜と思わせないように配慮しつつ…みたいな
なにはともあれ、エンディングは近いですな
エンディングは髪をおろして、エビをお守りにしてと言って関西に帰るに違いない
-─…‐- 、
/ \
. / ヽ ヽ
,' ハ ‐‐ヾ、i i iハ
i iXヽヽヽヽ ‐r‐ 、`ニ=‐ i/〃
i i{Ycヽヽ` ` ir' ;ヽ、ニ=}〃
i i ! i iハヘ' _〉 ヽ ー‐' i 「 Yミ'フ / ̄ ̄ ̄ ̄
i i i i iト 、, ,, ' " i i_/〃 |
i i i i ii ii ゝ、 ゚ イ!r '´ < >300げっとやで〜
i !i i iNW , `T´ !i \ |
ヽN{ / {!_ __/ \ \____
ゝ<_ 「  ̄' >、
/ '´ ニア i / _. -‐ ´ ハ
f7 / > V< i/ / !
/`==く / , マ、 \ i i
. 〈 `--‐´Yヽ / ハ ヽ< !/ i
ヽ. j ノん'∧,〜⌒ 〈 i
ヽ ,' ii i i
髪下ろしたら左右の長さ違うんじゃないですか、コレ?
実物(エビの髪型)見たこと無いけど、どうなんでしょう?
なんど見ても白い靴下は納得いかない
黒だよね
んだ
でもって、黒ぶるまにして欲しいものです
…ハミぱんとかしてけれよ!勿体ねえだよ!
村様とか甘さんの描く太ももやケツは絶品だぁ!
エロ無くてもいいからさあ…せめてよぉ、そんぐらいの…サービスぐらい…ホスィの(つд;)ヒックヒック
どうなんですかねえ?
パンツの線が上から見えてるってのぐらいは
セーフにならないですかね
エロでなくても、お色気が欲しい
じゃあやっぱり、パンパンに張り付いたスパッツということに?
でもなあ、愛佳さんにはスパッツより黒ぶるまが似合うと思うんですよ。
ここはもう、スカートめくりをしたらぶるまを穿いてました、という時代遅れでも
何でもいいからぶるま
だめ。すぱっつがいい。
なんでもいい、耳を舐めたい
今日、同人即売会行ってきたら愛佳のコスしたお姉さんがいた
ちょっと耳を舐めたいと思った
>>308 耳の裏か中かでお前に対する処方箋を決める。
310 :
308:04/03/29 01:46 ID:RDNddMxb
裏にきまってるだろうが
耳たぶがいい
「え、なに?裏とか中とかって…?」
「ほー、そーかそーか、興味あるのか。じゃあ今回は特別サービス、『両方いっぺん』だ」
「な…ちょっ、わけわかんっ――」
「失礼しまーす」
「――きゃっ!」
かぷっ
大きく口を開け、委員長の耳を含んでみる。軟骨と皮の絶妙なハーモニーがたまらん。
「っ――」
委員長のほうは自分の身に何が起こっているのかを理解できないようで、ただ身体を硬直させている。
食感は楽しんだので、いったん耳から口を離す。
じゅぷ…
あ、今いい音がした。委員長の耳には、どんなふうに聞こえてるのだろうか?
ちょっと聞いてみることにした。耳から顔を離さずに、囁くように、そっと。
「いまのが委員長の耳の音だよ。どうだった?」
「――あっ……」
へなへなっ、と脱力しながら、俺の腕から逃れる委員長。
そしてそのまま、眼下で赤くなっていく。さきほど美味しく頂いた耳まで、真っ赤に。
赤くなりながらも、まだうまく入りきらない腰のまま、転がるように逃げていった。
――防衛本能が働いたか。エラいぞ委員長。
そんな感想を抱きつつ俺は、あとで委員長にどんなフォローを入れようか、思案に暮れるのだった。
※注意※
よい子のみんなは、絶対にコスお姉さんでマネしないでください。
泣かれた上に、訴えられます。
ハ━モニ━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!
よしっ
エラいぞ流水塔。
お前の変態性にカンパイ。
316 :
308:04/03/29 15:48 ID:wsujBus1
これが神降臨という物ですかハァハァハァ
耳もですが、あの指も美味しそうだと思うのですよ
318 :
名無しさんだよもん:04/03/30 20:28 ID:cuoM5rnL
'`ァ'`ァ('A`)'`ァ'`ァ
本日発売のG’sより。
・委員長はおっとり系。
・委員長キャラだが、保科イインチョとはまったく性格が違う。
・主人公の名前は河野貴明。
みっつめなんて、わりと悲劇第一弾かもな。
いいえ、このスレで起こった出来事は全てタカくんがタマねえに骨抜きにされてる
本編中の裏側で起こったサイドストーリーなのですよ。下川君はタカくんの親友で
あったりするわけだ。主人公ばっかりイイ思いさせられるかっての。
>委員長はおっとり系
なんでぽよーん系じゃなんでしょうね。俺にとってはむしろこっちが悲劇。
ところで、委員長キャラって何ぞや?
そんな事よりも、関西弁を喋るかどうかが問題だ、、、
心を許した下川くんにだけ喋るんですよきっと。
下川くんにだけじゃなくて、心を許した人一般、のほうが萌えるなぁ。
家族とか、親友とか。学校じゃ標準なんだけど。
そんな隠れ関西人だなんて。
もっと関西弁に誇りを持つべきです。
俺は関西人じゃないけど。
でも、眼鏡っ子は隠れでイイ
ゆうふぉおきゃっちゃあが得意かどうか?
得意だけど、欲しい物は取れない
で、無駄な物ばかり取れる
虫が嫌いに違いない
で、下川君に飛びつくと
もう下川君じゃないんだけどな…つД`)
下川くんは俺たちの心の中に
タカアキなんて知りません
みんなどこいったのー(゚Д゜≡゚Д゚)?
下川君がいなくなったのがそんなにショックだったんですね…
えっ。
マジでタカアキなの?
.......(〃ー〃)
本当は宝田明です。
おーい、誰か下川くんの行方を知らんか?
ああ、彼ならさっき上野公園で見たよ
昨日はIWGPで見たけど……
そりゃまた変なところに。