はぁ? 娘に面倒見られちゃう詠美ちゃん様がサイコーに
きまっとろうがぁ!
「うちのママったらホントだらしないんだからぁ。やっぱりあたちがいないとだめねぇ」
「ふ、ふみゅうううん」(娘相手に強がることもできず、鳴くばかり)
詠美ちゃん様の知育はもちろん漫画のアシ!
自分の仕事を手伝いたいとせがむ娘にほだされて、大事な玉稿を任せてしまう。
「? どうした、詠美」
「……原稿、描き直してるの」
「あ、あいつ、またおまえの原稿にいたずら……!」
「ち、ちがうの! あたしが、任せたの。やりたがってたから、か、かわいそうかなって。
あたし不器用で取り柄無いからこんなことしかしてやれないし。
それに、ほら、二人で一緒に何かすると楽しいから、……かずきと一緒にサークルやってたときも……そうだったもん」
「……。はぁ」
「……?」
「手伝うよ。俺の方は目処付いたから、おまえのアシやる」
「……ふみゅ」
「二人で一緒にやるのが楽しいんだろ? って、泣くなよ。ホント詠美は泣き虫だなぁ」
「……ふんっ! ぽちのくせに、気回りすぎ」
「おいおい、そこでぽちかよ!」
「ぽちのくせに、ちょぉなまいき。……でも大好き」
「わんわん!」
「ふ、ふざけないでよ! ぽちはにんげんごしゃべんなさいっ」
「あははっ、わんわん! うーわんわん!」
「ふみゅう! ぽちのばか、いじわる! 何か言いなさいよっ……あっ」
「……」
「……苦しいよ。離して……かずき」
「好きだ、詠美」
「……ふみゅ」
「これが済んだらさ……二人目、つくらないか」
「……うん」
というのがエエんじゃ、コルァ!
かかってこんかい、コルァ!