葉鍵の野望……天翔記

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322名無しさんだよもん:04/03/02 00:13 ID:gRuRZvPB
age
323名無しさんだよもん:04/03/04 23:00 ID:AG1qKoW9
保守しておきます。
324名無しさんだよもん:04/03/07 00:20 ID:oDMg16nx
ちゃんと読んでます。
皆さんの続き期待して待ってるんです。
325破竹(3b):04/03/10 23:46 ID:kd8MgGjD
薩摩国加世田(かせだ)

「そぉーれっ! あったれーッ!」
「げふっ」
欧州風の鎧を身に纏った小柄な少女から元気一杯の掛け声と共に放たれた拳は、彼女の
体格からは想像も出来ない重さで、木刀を振り下ろそうとした兵士を一撃の下に沈黙させた。
「それまで! 勝者、アレイ」
「おおー! 八人抜き」
「強い! 素手対木刀なのに」
「……てゆーか俺らが弱いだけなのでわ」
「そ、それは言わない約束」
両者を取り囲む兵士達が騒ぐ中、一人の初老の男が傍らに立つ青年に話し掛けた。
「どうじゃ、あの娘の戦いぶり、お主はどう見る」
「ふむ、面白い。たいした腕力だな。単純だが大事な素質だ。あれならば力押しだけでも
 そこらの兵では相手にならんだろう。だが、技術はまだ進歩の余地があるな。
 一流の戦士の目から見れば、攻略が難しいという程の相手じゃない」
「ほう。では、折角の機会じゃ。その一流の戦士の力、久々に見せてもらうとするかな」
「うむ。異存ない。元よりそのつもりだ」
彼等が話をするその間にも、次の対戦が始まっていた。
「いっきまーす! えぇーいっ!」
「どわああぁぁぁっ」
今度は開始早々体当たりを仕掛けた少女に、相手の兵士は易々と吹き飛ばされた。
「それまで! 勝者、アレイ!」
「あと一人で十人抜きか」
「今度は誰だ?」
「俺が行こう」
「おー、ついに伯斗さんが動いた!」
次に名乗りを上げたのは、先程の青年であった。名を伯斗龍二という。
326破竹(3b):04/03/10 23:50 ID:kd8MgGjD
薩摩半島西部の加世田の町は、万乃瀬川が東シナ海に流れ込む河口の平地に出来た町である。
この地域は、海からの強風に運ばれる砂と塩の害に悩まされながらも、万乃瀬川流域の
広い平地そのものを資本に一つの農業地帯を成している。この地を治めるハーケンの一族は、
かつて勇者ジークとサムスがガディムと戦った折、炎の加護を信ずる民を率いて邪神の軍勢との
決戦に参加し、風の民を率いたシオン家に次ぎ、水のフレイ家や氷のロイハイト家と並ぶ功績を
上げたことで知られる。後年、経済力を背景に台頭したラントール家が幕府への多大な献金で
薩摩守護代の地位を得ると、地理的にその勢力圏内に位置するハーケン氏は、独自の勢力圏を
築いたロイハイト家と異なり、争いを避けて地頭として守護代の治下に組み込まれる形となった。
とはいえ、元々ラントール一族とも対等以上の存在、その後もある程度の独立性は保たれてきた。
そのような経緯から、ハーケンの一族が治める加世田の地はラントール家にとっては自らの権威の
正当性の象徴であると同時に、思う通りにならない目の上の瘤的な存在でもあった。
327破竹(3b):04/03/10 23:51 ID:kd8MgGjD
現当主はさして目立つ人物ではないが、薩摩半島西部の多くの地頭達と同様、現守護代トゥル43世の
やり方には批判的であり、鹿児島とは距離を置く形となっていた。結果、このところ加世田を
中心に薩摩半島西部一帯は鹿児島の直接支配下にある諸地域からの人口流入が起こっており、
そのことをそろそろ認識し始めた鹿児島側と、加世田を中心とする西部一帯との摩擦が表面化
し始めていた。そして、この度の暴動に際して、ラントール家はハーケン一族に対してついに
旗幟を鮮明にするよう求めてきたのである。鹿児島の要求は二つ。すなわち、この度の暴動を
鎮圧するための兵二千名を供出すること、そして、嫡子を鹿児島に人質として寄越す事である。
これは当主をいたく悩ませた。ラントール家に搾取される民の窮状を見ればこれを見殺しに
するのは忍びないし、まだ髪結い前の少女である嫡子をかの暗君の元にやるのも不安が大きい。
かといって、単独で鹿児島に抗するだけの力もない。先方の要求を黙殺すれば、暴動鎮圧後に
兵が向けられるのがどこかは一目瞭然である。対応に困った当主は、とりあえず加世田城に
兵士を集めるだけ集めてから、様子見に転じていた。とはいえ余り時間はない。鹿児島に協力の
意を表明するなら暴動が鎮圧される前でなければならないし、何か他の手を打つにしても
急を要するのは明白である。その加世田城にルミラ率いる二百名の兵士達がが現れたのは、
まさにその折のことであった。
328破竹(3b):04/03/10 23:53 ID:kd8MgGjD
「貴方、迷ってるわね」
城主、すなわちハーケン氏の当主に面会したルミラの第一声を聞き、初老の城主は当惑したが、
それは表情に出さず問いで返した。
「どうしてそう思いなさる」
「この兵力は私たちと戦うために集められたもののはずね。しかし、それにも関わらず貴方は
 ここで私と話し合いをしているわ。なら答えは一つ。それは貴方が迷っているため。違う?」
「まさにおっしゃる通りじゃな」
ルミラの答えに城主は苦笑した。
「なら我らの迷う所以も分かると思う。その我らに何を期待しているのじゃ?」
一転厳しい表情での城主の問いに、ルミラは真っ直ぐ相手の目を見て答えた。
「単刀直入に言わせて貰うわ。貴方たちの協力があれば私たちは確実に勝てる。
 逆に、貴方たちが敵に回れば苦しくなるわ。つまり、貴方は今薩摩の民の命運を
 その手に握っているのよ。さて、どうするおつもり? それを答えて欲しいのよ」
「確実に勝てる……とおっしゃるか。根拠を示して頂きたい」
「指宿城が私たちの手に落ちた今、鹿児島以南で主だった兵力が集まっているのは、私たちの
 本隊とこの城よ。ラントールの本軍は今遠征の最中。すぐに引き返して来ると思うけれど、
 私たちには手があるわ。この手は、もしあなた達が協力してくれれば確実に成功するし、
 動かなくても五分五分。逆にあなた達が敵に回れば苦しくなるけどね」
「そのような手、本当にあるとは思えませぬな。鹿児島の本軍は万を軽く超える。
 あの大軍を何とかするのは至難の技と思いまするが」
「ふふ。なら聞いて頂戴。単純な話よ」
329破竹(3b):04/03/10 23:54 ID:kd8MgGjD
ルミラの説明を聞いて城主は唸った。
「なるほど。確かに単純ですな。だが、それが本当なら何故敵に回るかもしれない
 わしにお話なさる?」
「それも単純ね。貴方はこの状況で迷っていた。普通に考えれば勝ち目のない方に味方する
 ことを考えてね。つまり、貴方の真情がどちらにあるかは明白じゃない?
 少なくともこちらへの誠意は期待できるんじゃないかしら」
「ふむ。そうお考えか。それは買いかぶりだと思うが……。しかし、本当に上手くいくものか、
 わしには判断しかねるな。……そうだな。あ奴を呼ぶか」
城主が呼んだのは、目付きの鋭い、しかし、どこか人を食った雰囲気を持つ青年であった。
こちらでは珍しい西洋風の剣を携えているのが人目を引く。
「こちらは?」
「俺は伯斗龍二。浪々の身だが、今はこの城に世話になっている。一応仕事はあるが、まあ食客だな」
(この紋章は……? それに、この男、この雰囲気、どこかで……)
その青年、そして青年が持つ剣に刻まれた紋章を見て、何かを思い出しかけたルミラだが、
すぐには出て来ず、結果怪訝な表情を表に出すことになってしまった。
「いや、この男、こんな奴じゃが、腕は確かじゃし、これでなかなか信頼出来る。
 それについてはわしが保証しよう」
「あ、いえ、別に……ああ、城主殿のおっしゃることは信用するわ」
珍しく少し言葉を濁したルミラだったが、城主はあまり気に留めた様子もなく、
とりあえず青年に一通りの説明をしてから問いを投げ掛けた。
「伯斗、戦士としての意見を聞きたい。どう思う?」
「そうだな。目算あっての策か、机上の空論か、どちらも有り得る。思うに、彼らが本当に
 戦士なのか、ただの煽動家なのか、そこを見極めればいいんじゃないのか?」
「つまりどういうことじゃ?」
「彼らの腕前を見て判断したらどうかってことだ」
「ふふ。面白そうね」
かくして双方代表を選んでの試合と相成ったのである。
330破竹(3b):04/03/10 23:56 ID:kd8MgGjD
「むむ。この人は出来る人です。わたくしもそれなりの構えを取らなければなりません」
鎧も着ず、自然体で木刀を上段に構えた伯斗を見て、アレイは珍しく一瞬厳しい表情になると、
これまでとは違い、がっちりと腰を落とした構えを取った。
「ふむ。待ちか。それも一策だな。なら、こちらから行かせてもらう」
そう呟くと、伯斗はアレイに向って踏み込んだ。
「! 速いです!」
それはいっそ無造作に思えるような気軽な動作だったが、その一瞬で数歩あったはずの間合いが
木刀の届く距離まで縮まっていた。そして、間髪入れず打ち下ろされた木刀の軌跡をその目で
捕らえ得たのは、その場にいた大勢のうちでもほんの僅かしかいなかった。しかし、アレイが
待っていたのは、その文字通り目にも止まらぬ剣閃が彼女を捉えんとする、まさにその瞬間であった。
「今です! えーいっ、そぉれぇーーーっ!」
並の兵士が視認も出来ないほどの剣勢を鎧の腕で受け流し、青年の懐を捕らえたと思った瞬間−
どーーーーん!
「は、はれ?」
「勝者、伯斗!」
地響きを立てて派手に地面に転がっていたのはアレイの方であった。
「おおーーーっ!」
「な、何だ? 何が起こったんだ?」
「俺もよく分からんかったが、流石伯斗さんだ」
兵達が騒ぐ中、地面に転がったまま目をぱちくりさせる少女に、青年は手を差し伸べた。
「お嬢ちゃん、後の先狙いは正当な技だが、相応の技術が必要だ。あんたの技術がそれほど
 低いわけでもないが、相手が悪かったな。前の試合みたいにその力を活かして体当たりを
 やった方がまだ勝ち目あったろう」
「ううー。あれだけの剣筋が囮で足技が本命だったなんてー。何だかずるっぽい気がしますー」
「フッ。悪いな。俺の本業は間者でね。こういうのが得意なんだよ」
そう言うと、伯斗は人の悪い笑みを浮かべた。
331破竹(3b):04/03/10 23:57 ID:kd8MgGjD
「今度は私の出番かしら」
そう言ってゆっくり進み出てきたのは、それまで黙って試合を眺めていたルミラであった。
「素手でよろしいのか?」
審判役の年配の兵士の問いかけに、ルミラは妖艶な微笑を浮かべて頷いた。
「ええ。構わないわ」
そのまま腕を組んで立ち、微笑を崩さずに伯斗に向かって呼びかけた。
「さあ、いらっしゃい」
その言葉に木刀を構えかけた伯斗であったが、ルミラの目を凝視すると、構えを解いた。
「いや、止めておこう。俺とあんたがまともに戦ったらどちらも無事では済むまい」
「何故そう思うのかしら。素手の女一人に」
「それを俺に言って欲しいのか? 俺は別に構わないが」
「ふふ。珍しい能力ね。魔法の力を感知したのかしら? それとももう一つの方?」
「両方だ。どちらかだけなら俺の技術で対処できる」
構えを解いた両者を見て、先ほど青年と言葉を交わした初老の男、ハーケンの当主が語りかけた。
「さて、どうやら結論が出たようじゃな」
「ああ。彼らは間違いなく戦いに慣れている。それに、特別な力を持つ存在だ」
「ということは……」
「あれは煽動家による机上の空論ではないと見ていいんじゃないか。彼らは信さえ置けるならば
 味方として頼みとするに足ると思う」
「信、か。それについてはもう判断しておる。この状況で民の側に立って戦っているという
 その一点だけを見ても彼らは信用に値するのではないかの」
「その評価は光栄だわね」
「それに、あれだしな」
伯斗が指す先では、アレイを取り囲んだ加世田の兵士達が今度は腕相撲の勝負を挑んでいた。
「今度は負けないぞ!」
「返り討ちにして差し上げます!」
ただしアレイ一人に二人がかりではあったが。

かくして、ルミラ一行はハーケン一族の協力と兵二千人を得たのである。
332破竹(3b-幕間):04/03/11 00:01 ID:yLz4RCPL
二日後 薩摩国加世田近郊

新たに二千名の兵力を加え、翌々日に加世田城を出発したルミラ達は、城を出てしばらくしてから
行軍の足を止め、鹿児島に偵察に出たメイフィア達の報告をアレイと共に待っていた。
しかし、この日のルミラは珍しく何か考え事にふける風情であった。
「あいつ、一体……」
「ルミラ様、どうかなさったのですか?」
「いや、なんでもないわ……あ、そうね、アレイ、あなたはあの伯斗龍二という男、どう思った?」
「う〜ん。お強いですね。正直わたくしでは勝てそうにありません。もちろんルミラ様
 ほどではないにしろ、少なくともイビルさん達とはいい勝負ではないかと」
「その他に気が付いたこととか」
「いえ、特にはありませんが」
「そう」
「どうかなさったのですか?」
「ああ、別になんでもないから」
「?」
(あの紋章、ナイト家の……? それに、あの能力……いや、まさかね)


薩摩国万之瀬川河口

万之瀬川の河口付近は古来海上交通の要地の一つとして発達している。その河口にいくつかある
港の一つに、船を待つ二つの人影があった。一人は青年、もう一人は髪結い前の少女である。
「お嬢さん、船は大丈夫な方か?」
「はい、へいきです」
「ふむ。それは頼もしい」
青年の名を伯斗龍二、少女の名をフロリア・ハーケンという。
333破竹(3b-幕間):04/03/11 00:03 ID:yLz4RCPL
薩摩国鹿児島

「結構な人数にゃ」
「う〜ん。一万人ってとこかしらねぇ」
磯街道から竜ヶ水へ抜ける隘路を背にした、内城に程近い海岸、ラントール家とシオン家が
対立する前は桜島と船が往来するための港であったその地に、ラントール本軍の兵士達が
集合していた。加治木からの厳しい撤退戦で大幅に数を減らし、連戦の疲れを濃厚に滲ませては
いるが、予備隊を加えたこともあり、その人数はなお圧倒的であった。近くの廃屋から様子を窺う
たまとメイフィアにとっても、これだけの大軍を見るのは故国を出て以来となる。
だが、彼らは一向に恐れる様子もなかった。
「じゃ、あたしは報告に行って来るわ。次は例の場所で」
そう言うと、メイフィアの姿は薄れ、文字通り消えてしまった。
「さて、こっちも行くかにゃ」
音も立てることなく、たまも廃屋を立ち去った。
やがて、大軍もゆっくりと南へ動き始めた。

決戦の時が近付いていた。

----------------------------------------------------------------------------------
加世田城は島津家がまだ分裂して相争っていた時代、薩州島津家の本拠地だった城ですが、
1538年、島津日新斎と貴久親子に攻められ、落城します。これが彼らの躍進の始まりを告げる
ことになります。なお、この戦いで日新斎は多くの城兵が帰宅する大晦日から元日にかけての
夜を狙って攻め寄せ、勝利をもぎ取っていますが、戦上手というべきか姑息というべきか……。
そんな加世田城ですが、小学校の用地の一部だった時代に崩され、今では記念碑と小さな公園
しか残っていません。 なお、アレイの掛け声は例によって LF97 に準拠。
334名無しさんだよもん:04/03/11 00:09 ID:yLz4RCPL
う。ミス。
>327の下から二行目、「がが」は「が」です。
>332の四行目、「アレイと共に」を削ってください。
335名無しさんだよもん:04/03/11 22:53 ID:UiRfVH1J
あの人キター!! 南九州編もいよいよ佳境ですな。
336名無しさんだよもん:04/03/12 07:16 ID:3VWplCVf
ラジオスレの次はここに狙いをつけたか
337名無しさんだよもん:04/03/12 19:39 ID:TaTuurdA
>>336
倉田家のガキがなんかしたのか?
338名無しさんだよもん:04/03/12 22:32 ID:xhdAByEu
あんな(元)人気スレの次にこんな過疎スレで、何が「狙い」だよw
339名無しさんだよもん:04/03/15 18:46 ID:LOETqnE7
列島統一もいいけど大陸統一に挑戦してみませんか

http://miraisu.ddo.jp/sn2ch/index.cgi
2ちゃんねるの住民が板ごとに分かれて国取りをしていくゲームが開始されています
自分の所属する国に仕官し統一を目指しましょう

スレはこちら
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1079223708/
340名無しさんだよもん:04/03/16 21:17 ID:+ZF1f9rg
時間が出来次第更新予定
341名無しさんだよもん:04/03/21 00:06 ID:Szsnplbl
保守でござる。
342名無しさんだよもん:04/03/25 21:53 ID:tsAcNmAu
ageておこう
343破竹(4-0):04/03/27 00:26 ID:MZbHqbhe
「東なら速攻にはもってこい、ただし、現有兵力からの積み上げは望めないわね。
 西の場合は一歩ずつ根拠を作りながらの進軍ということね。上手くやれば各地の民を
 味方につけて兵力を増やせるかもしれない。ただ時間はかかる」
「そのことに関係があるのですが、興味深い話を二つ、耳にしました」
「興味深い話?」
「はい。実は……情勢はこちらに味方しているかもしれません」
「というと?」
「まず一つ、ラントールの本軍は、現在他所へ出兵して出払っています。
 距離的には一日で帰って来れる程度の所ですが、交戦相手はかなり手強いようです。
 それも兵数ではなく、軍事的能力で」
「つまり、こちらに回すために帰還を急げば足下をすくわれかねない、か」
「もう一つ、この地方の領主や役人のうち、鹿児島を積極的に支持している者は必ずしも
 多くないようです。特に、西部はかなり批判的なようですね」
「つまり、十分調略可能、と」
「そうですね、特にここ、加世田という町が重要そうです。ここの領主はかなり声望が
 あるのだとか。味方に出来れば西部は少なくとも敵に回らないでしょう」
「なるほど……わかったわ。我が事成れり。ついてるわね。これなら両面作戦が成り立つわ。
 東岸を通っての侵攻と西部の城主達の調略を並行しつつ、本命は……ね」
「いつもの作戦、ですか」
「例によって、よっぽどうまくタイミングを合わせなければならないけれど、
 こっちにはメイフィアという切り札がいるからね」
「恐れ入ります」
「主力部隊はイビルとエビルに預けるわ。指宿城を落としてから東海岸をそのまま北上してもらう。
 ラントール軍と正面から戦うことになるけれど、あの子達なら不安はないしね。
 私は西へ向かうとするわ。ここでどれだけ味方を得られるかが鍵だからね。貴方たちにも
 とりあえず隣の知覧まで来てもらうけど、上手く行ったらアレイとフランには遊軍の指揮、
 たまと貴方にはいつものように情報収集と連絡を頼むことになると思う」
「わかりました」
「じゃ、作戦会議といきましょうか。皆を呼んで来て頂戴」
344破竹(4-0):04/03/27 00:27 ID:MZbHqbhe
薩摩国鹿児島

眼前に展開するラントールの大軍を廃屋の中から見やりつつ、数日前に
枕崎は桜之城の一室で交わされた会話をメイフィアは思い起こしていた。
「結構な人数にゃ」
「う〜ん。一万人ってとこかしらねぇ」
横で敵軍の様子を眺める たまの言葉に相槌を打ちつつ、考えを巡らせる。
(今の所ルミラ様の思惑通りの展開ね。でも、ここからが正念場だわ。
 さてさて、この幸運を続かせるようにしないとね。
 ……ん?……雨?)
折りしも天から落ちてきた水滴に気付き、メイフィアは微かに表情を変えた。
「じゃ、あたしは報告に行って来るわ。次は例の場所で」

「……ん?……雨?」
ラントール兵の一人がそんな呟きをもらしたが、万に達する大軍の中にあって、
その呟きは本人を含めて誰も気に留めることなく風に流されていった。

-----------------------------------------------------------------------------------
年度末につき遅れております。年度明け二週間くらいまで時間取れないかも……。
345名無しさんだよもん:04/03/28 20:58 ID:b18WHqi8
じゃあ、保守っときますね
346名無しさんだよもん:04/04/06 23:34 ID:+Wt9Ff5F

      〃┏━━ 、
      |  ノノソハ)))  / ̄ ̄ ̄ ̄
    Λ_リリ* ´ー`)リ < うぐぅあげ♪
   ( ⊂#~ ∞~~#⊃ \____
   ( つ/_∞__|~
   |(__)_)
   (__)_)

347名無しさんだよもん:04/04/08 22:54 ID:6X56X74C
ふふん、無駄な足掻きだぜ!
348名無しさんだよもん:04/04/09 18:34 ID:+i1i8Khz
俺の部屋に誰かいる…!!
349名無しさんだよもん:04/04/12 23:37 ID:jzCZLyT4
鯖が移転しました
350名無しさんだよもん:04/04/14 23:49 ID:C9g+S5wq
保守
351名無しさんだよもん:04/04/16 00:46 ID:W/j3XWjm
漫画家・横山光輝さん死去。火事でやけどを負い、重体となっていた。
「三国志」など多数の人気作品を描く。69歳。

ソース・引用元
http://www.sankei.co.jp/news/sokuhou/sokuhou.html#23:50

なんてこったい。
352破竹(4-1):04/04/16 21:15 ID:fkH9LlNm
薩摩国谷山

反乱軍に落とされた指宿城を奪還すべく薩摩半島の東岸を南下するラントール軍
一万は、鹿児島から谷山郡に入っても更に南下を続けていた。加治木での惨敗の
直後であり、兵士達の足取りは軽くはなかったが、今度の敵は天下に武名轟く
シオンやフレイの軍などとは異なる、単なる一揆の鎮圧という意識があり、
そのため軍中にさほど緊張感はなかった。しかし、それが根拠のない安心で
あったと彼らが気付かされるまで、一日もかからないこととなる。

昼を過ぎて夕刻近くに至る頃合、ラントール軍は喜入郡との境界近くに差し掛かった。
先刻から本格的に雨が降り始め、霧まで出てきたため、徐々に視界が悪くなってきている。
このあたりは、山が海岸線まで迫り、狭い街道のみが海岸を走る、北の竜ヶ水と同様の
難所である。海岸線に沿って曲がりくねる街道は、仮に敵の勢力下であったならば
最大限の警戒を持ってしかるべき場所だったはずだが、まだ自分たちの勢力圏にいるという
安心感があり、この大軍は無造作に行軍していた。ここ数日間、間者からの報告がなく、
反乱軍に大きな動きはないとラントール軍の上層部は考えていたのである。
だが、これは油断であった。

大きなカーブの一つを先頭の部隊が曲がった途端、霧を裂いて矢の雨が襲ってきた。
「ぐぁあああ!」
「敵襲だ!」
突然の襲撃で先頭の部隊が混乱する間に、敵兵が突っ込んで来た。弓での応戦も
出来ないまま白兵戦に突入する。先手を取られ、混乱した軍が落ち着きを取り戻して
態勢を立て直すまでに要した暫時の間に、ラントール軍の先鋒はかなりの打撃を受けていた。
353破竹(4-1):04/04/16 21:15 ID:fkH9LlNm
しかし、元々が一万の大軍、落ち着いて戦えば優勢は変わらないはずである。
ここまで敵軍が北上していたことは予想外であったが、見たところせいぜい千余、
しかも統一感がなく、いかにも寄せ集めの観を呈していた。かくして、指宿の陥落を
知っているにも関わらず、また、実際相手に先手を取られたにも関わらず、
ラントール軍が敵を甘く見たのは、ある意味仕方がなかったかもしれない。

「敵は寄せ集めの寡兵ぞ! 一気に押しつぶせ!」
号令一下、反撃に転じようとしたラントール軍だったが、生憎そうは問屋が下ろさなかった。
左手は海岸線、右手は海岸間近まで山が迫る地形は、ラントール軍に人数差を生かした
押し潰す戦いを許さなかったのである。この地形で一度に戦えるのはお互いせいぜい数十人、
しかも、敵兵は単なる一揆とは思えない程度には戦慣れしていた。これではそうそう一気に
決着がつくはずもない。だが、ラントール軍はこの時点ではまだ危機感を抱いていなかった。
「指宿の連中が一部寝返ったか。だが奴等如きにこの人数差はどうにもならん。
 ともかく攻め続けろ! 先に音を上げるのは奴等だ」
354破竹(4-1):04/04/16 21:16 ID:fkH9LlNm
反乱軍の先頭に立ってラントール軍と刃を交える部隊は、知覧から来た兵士たちを中心に、
枕崎や頴娃で投降した指宿兵を加えた構成となっている。後方で待機する兵士たちは、
指揮官の指示に応じて前線の兵士と交替し、あるいは前線の薄い部分に加勢し、
負傷者を迅速に後方に収容する。後方には町衆が控え、負傷者の手当てや前線から戻った
兵士の武器食料の補給を担当している。両軍が激突して一刻、戦いは前線でこそ間断なく
剣戟の音が響き続けているものの、全体としては持久戦の様相を呈していた。
前線における正確かつ円滑な部隊運用により、反乱軍の消耗が最小限に押さえられて
いたためである。両軍が激しく刃を交える前線近くで兵士たちに指示を送るその指揮官は、
まだ幼い少女としか見えなかった。
「……敵は大軍ですが、ここなら一度に攻めては来られません。
 ……今は耐えて下さい。真夜中まで粘ればこちらの勝ちです」

--------------------------------------------------------------------------------
横山光輝先生の御冥福をお祈り申し上げます。TV版の赤影は子供の頃大好きでした。
そう言えば、あれってまさにこれくらいの年代のお話でしたよね。三国志は一巻しか
目を通しておりませんが(黄祖が出るあたり)、えらく詳しいので驚いた記憶があります。
今年は世代的に馴染みの深い方々の訃報が相次ぎます……。

谷山郡は今の鹿児島市南部。戦場に想定しているのは、鹿児島市の南端あたりです。
ここも竜ヶ水同様、国道が海岸沿いを走っていて、国道の方はやっぱり渋滞の名所。
ところで、調べてみたら竜ヶ水に街道が通ったのは明治天皇の行幸の時だそうで、
それ以前はあまり通行に使われていなかった模様。orz 
ただ、理由としては島津家の別荘の前だからということらしいので、大名島津家が
存在しないこの世界では街道があっても問題ないということで脳内補完おながいします。
355名無しさんだよもん:04/04/22 21:21 ID:zmtRiYsT
とりあえず保守っておこう。
356佳人西走す(1):04/04/25 02:36 ID:A798E/Ty
 加賀、御山御坊。
 加賀国における一向教団の本山とも言うべき大寺院である。
 だが、周囲に矢竹を隙間なく植えた土塁、その回りに堀割という、国人の城塞に匹敵する守りを施された姿を
見れば、それが単なる「寺院」だと思う者は誰も居ようはずがない。
 周辺の村落を「寺界」と名付けて事実上の所領とし、領主に対して不輸不入を主張することすらある、一個の
独立した勢力の本拠としての姿が、そこにあった。

 その御山御坊の本堂、もっとも寺院としての性質が強い場所。
 そこから朝の光に紫の袈裟を輝かせながら、一人の壮年の僧形の男が歩み出て来る。そして数歩を隔ててその後に続く、十人ほどの僧侶たち。
 一団の歩みは穏やかでその表情も柔らかい。が、その姿を見た者たちは、皆顔をこわばらせて平伏するばかり。
そしてその口から漏れるは、一向宗徒にとって何より価値ある念仏だ。
「南無阿弥陀仏…」「南無阿弥陀仏…」
 衆生救済の仏「阿弥陀如来」への帰依を己の心に刻みこみ、ただただ全てを阿弥陀如来の御手に委ねることで
極楽往生を目指す、簡単に言えばこれが一向宗の教義である。戦乱の世に翻弄される人々の心の救いとして、こ
の加賀でも一向宗は多くの信者を得ているのである。
 念仏の唱和を導く、紫衣の僧侶。 す、と濡れ縁に歩みたち、庭に平伏する人々の前に歩み出る。
「おお、法橋(ほっきょう)様…」「法橋様…」平伏する人々の口から漏れる、その名。
 静かなざわめきが収まるのを待って、その紫衣の僧侶は口を開く。
 現在行方不明の顕如から加賀宗徒の命運を託された者として、このうち続く戦乱の悲しみを背負い生きる人々
を、阿弥陀如来の教えで救えるのは……我しか、居らぬのだ。
357佳人西走す(2):04/04/25 02:37 ID:A798E/Ty
 説法を終え、私室に戻ろうと回廊を歩んでいたところで、
「法橋様!」
 彼を呼び止めたのは、最近本願寺から派遣されてきた若い僧侶だ。
「何事ぞ?」
「早急に御目通りを願いたいと言う者が…」
「…いずこから来た者か?」
「越後、直江津の町より。町衆連の使いであると申して居ります」
「ふむ。 …良かろう、良かろう。どこに待たせてあるか?」
「吾梅の間に」
 うむ、と頷き、彼は歩むさきを変えた。

 壱松、爾竹、参舎利、志紺……来客用の間の並ぶ廊下を歩く。
 吾梅の間の障子に手をかけようとしたとき、法橋の鼻を芳しい香りがくすぐった。いつだったか、どこで嗅い
だか思い出せぬ、されどどこか懐かしく甘い、その香り。
 す、と障子を滑らせる。 後ろについてきていた若僧が、法橋様であらせられる、と目見えの口上をし
た。 その声に沿うように、来客三人が平伏する。
「お待たせしましたな」
 法橋が軽く頭を下げる。その鷹揚な態度は、…顔を上げた瞬間、凍り付くことになるのだが。
 明らかに動揺を隠せぬ法橋は、慌てて若い僧侶に別棟で来客ふたりの接待を命じている。
 そして、この棟には誰も近づけるなという彼の命が解かれるのは、昼も近くなってからのことであった。
358佳人西走す(3):04/04/25 02:37 ID:A798E/Ty
 視点を吾梅の間の中に戻そう。
 部屋の襖絵に描かれる梅、畳敷きの部屋。先ほどから鼻孔をくすぐる芳香は、襖絵の柄に相応しい晩冬の日だ
まりのかすかな温もりをすら思い起こさせてくれる、不思議な香りだ。
 そして、その襖絵の前、部屋の奥に平伏している一人の女。
「……そなた。いや、貴女は」
「お久しぶりです、七里さま」
「ま、まさか、何故、貴女が、ここに……?!」
「祐一さんたちに後はお任せして、ちょっと遠出してみたんです」
 まるで夕食の支度を任せたかのように、あっさりと話す女。
「ば、馬鹿、な……」
 法橋は驚かざるを得ない。 この女が「任せてきた」ことは、とてつもない重大事のはずではないのか? 水
瀬家本拠・春日山城下に、北陸に名だたる「能登の鬼」柳川祐也率いる一万の軍勢を迎え撃つことが、この女、
水瀬秋子にとっては夕食の支度程度のことでしかないというのか。
 ……だが。
「……いや、貴女はそういう女性(にょしょう)でしたな。 立ち居振る舞いに似合わぬ、とんでもなく足軽い
女性、だった。 もうあれから十五年は経ったのか……」
「そうですね…… 思えばあっという間だったような、気もします」

 今を去ること十余年前、水瀬秋子が僅かな手勢と共に上洛した折、道中であるこの御山御坊に一月ほど滞在、
僧や使用人たちに混じって、雑用や家事、説法やら何やらの寺院の日々に触れていったことがある。
 越後の宗徒からの紹介でここを訪れた彼女は、御山御坊にとっては客人だ。
「客人にそのようなことはさせられません」との下男下女たちの言葉にも、是非お手伝いをさせてください、と
の返答で、滞在の間にひととおりの寺の些事に手を染めていったのだったか。 のみならず、暗く風通しの悪か
った庫裏の改修やら何やら、「ああ、いかにも主婦の困りそうなことであることよ」と納得いくような面からの
改善を申し出て行ったりと、客人というより客分に近いようなかたちでの滞在をしていったものだ。
359佳人西走す(4):04/04/25 02:38 ID:A798E/Ty
 それから十年。
 盤石と思われていた守護大名中屈指の名門・柏木家の統治は崩れ、柏木領は能登の七尾を本拠とする柳川祐也
率いる七尾柏木と越前の一ノ谷を本拠とする一ノ谷柏木の両勢力に分断されてしまった。両勢力は柏木家の正統
を争い、勢力の前線であると同時に柏木一族の父祖の地とされる加賀もまた、戦乱と無縁では居られなくなって
しまったのである。
 現当主の嫡子である柏木耕一、先代当主の娘で各地に大きな所領を持つ「柏木四姉妹」が集う一ノ谷柏木。
 現当主の異母弟にして知勇兼備の猛将として名高い柳川祐也、柏木家の宿老・長瀬源三郎が率いる七尾柏木。
 すでに領主としての務めを果たしえぬ状態の現当主・柏木賢治の後を、はたして誰が継ぐかというありふれた
お家騒動であり、加賀の諸土豪たち、そして法橋にとっては、この柏木家の内乱は何ら大義のない無用の戦だ。
出来れば中立を保っていたいというのが正直なところであったが、情勢はそれを許さない。
 高まる両勢力間の緊張に、これら諸勢力は旗幟の決断を迫られた。そしてその大半は柏木家の軍事・政治の両
翼を擁する七尾柏木に加担、かくして畝田にて行われた両軍の決戦は、一向教徒の支援や国人衆の参戦を得た柳
川軍の大勝に終わり、加賀は七尾柏木の領するところとなったのである。
 七尾柏木が勝とうが、一ノ谷柏木が勝とうが、国人衆や法橋をはじめとする一向宗徒にはどうでもいいことだ。
ただこの両者の勢力が加賀国内で拮抗し、戦乱が長く続くことは願い下げである。民の幸せも宗門の発展も、平
和なくして有り得るものではない、と、そう考えたがゆえの決断であった。
360佳人西走す(5):04/04/25 02:38 ID:A798E/Ty
 一方、水瀬秋子の十数年もまた、平穏とは縁遠いものであった。
 家長を失った水瀬家にもはや家領を統治する力は無い、と、かねてから不仲だった近隣の土豪が水瀬家領への
進撃を開始、守護の久瀬家に仲裁を求めるも統治の意欲に乏しかった守護はこれを放置するという事態に陥って
いたのである。
 家中の大人(この場合、老人たち、程度の意味である)に、取り急ぎ家中をまとめる旗頭としての期待のみで
秋子は当主に推されることとなった。だが、薄氷を踏むような勝利が続く間に、家中の者は徐々に気づき始めて
いた。この未だあどけなさすら残す年齢の華奢な未亡人が、なんたる偶然か、類い希なほどの将としての素質を
持っていたということに。
 一年が過ぎたとき、水瀬の代替わりを狙って兵を起こした者はみな攻め滅ぼされていた。
 五年が過ぎたとき、水瀬家は南越後中五指に入る土豪と化していた。
 十年が過ぎたとき、水瀬秋子は事実上南越後最大の国人勢力の主として知られるようになっていた。
 そして彼女についたふたつ名が、「越後の雌狐」。
 その強大化した勢力に対し遅まきながら討伐の兵をあげた久瀬家だが、統治の実績にも乏しい守護の軍勢に加
勢する者は、反水瀬の理由があるものばかりであり、討伐軍の意気はあがらない。
 そして長引く交戦の最中、事態を大きく揺るがす変化が起きる。
 清和源氏の流れを汲む、北越後最大の土豪勢力・倉田家。
 北越後に本拠を置く守護の久瀬家と、南越後最大の国人である水瀬家との抗争に中立を保っていた倉田家だが、
ついに水瀬方に組することを宣言、北越後各地で久瀬家方の勢力を攻撃し始めたのである。
 久瀬家の南越後派遣軍は士気を失い崩壊、かくして南越後は水瀬家の領するところとなった。
361佳人西走す(6):04/04/25 02:40 ID:G7OzNPSO
 久瀬家に対し、柳川祐也は隣国の守護として軍事支援を決定、南越後の戦乱はさらに国境を越えて波及するこ
とになる。
 そうした戦乱を柳川方から支えたのは、豊かな土地とみなされてきた加賀の民であった。
 税は先々代当時の五公五民から六公四民になり、さらに数々の賦役・徴発が重なる。
 暮らしを支えられなくなった者は逃散して一向寺領に逃げ込み、暮らしをなんとか立ちゆかせている者も、憂
き世の救いを一向宗に求めるに至った。
 法橋の考えとは裏腹に、平和ではなく戦乱こそが一向教団を育てつつあったのである。
362水瀬の人の卵:04/04/25 02:45 ID:G7OzNPSO
お久しぶりです。 なんか趣味に走りすぎかもしれんなぁ、僕……

「法橋」、俗名で言えばノブヤボの加賀本願寺領の定番武将・七里頼周。
史実では加賀一揆を牛耳るために本願寺から本尊持たされて送り込まれた寺仕えの武士ですが、
この世界ではまだ加賀一揆は起きてないんで……。
363水瀬の人の卵:04/04/25 02:48 ID:G7OzNPSO
って、しまった、俺。 一ノ谷ってそれじゃあ源平合戦だ…
「一乗谷」に脳内訂正よろしくオネガイシマス
364名無しさんだよもん:04/04/27 01:07 ID:9QvliaQT
お、ひさびさだ。乙
365名無しさんだよもん:04/04/28 12:08 ID:HLFDHx8+
新作乙〜。書き手さん一名生存確認。お話は裏工作の部分で砂。
実在の人物の扱いをどうするかってのは問題ではあるね。
相当人数足りないし、まあ端役ならいいとは思うけど。
366名無しさんだよもん:04/04/29 14:12 ID:wnIdRRKn
保守
367名無しさんだよもん:04/04/29 21:47 ID:XFysEat7
生き残ってたか…
368名無しさんだよもん:04/05/02 23:13 ID:qHlulXfI
保守ってみる
>>365
一向宗などの宗教がらみは実在人物からませないとどうにもならない面もあると思う。

……それを言い始めるとイロイロあるのは承知だが(鉄砲関係とか)
369名無しさんだよもん:04/05/04 23:56 ID:ffjiIdfL
保守
370110:04/05/05 19:12 ID:LBvxGD8t
数ヶ月の間があいてしまいましたが、SRC版葉鍵戦国をアップデートしてみました。
URLは、>>146 を参照してください。
371名無しさんだよもん
>>370
乙です。