††† 葉鍵鬼畜伝説2003 †††

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16名無しさんだよもん
「秋子さーん、ご飯まだですかー?」
「は…はい…もうすぐ…げほっ…うぅ…」
秋子は39度の熱を押して、祐一の為に必死に料理を作っていた。
眼がかすみ、まともに頭も働かないが、どうにか食事を作り終えた。
「お…お待たせしました、祐一さん…げほっ、げほ…」
秋子が豚のしょうが焼きをテーブルに置く。
その直後、祐一は秋子の右足を踵で思いっきり踏んだ。
「ぐぅっ…!」
「おっせぇよ、愚図が! こんなしょぼい食事つくんのにいつまで時間かけてんだ、え!?
それにさっきの咳で唾がかかっちまったじゃねえかよ、
風邪が伝染ったらどうすんだよ、それくらい考えろ、タコ!」
秋子は俯いたまま何も言わない。
「謝れ!」
祐一は秋子の腹に蹴りをぶち込んだ。
「うげえぇっ!」
たまらず秋子は腹を押さえ、その場にしゃがみこむ。
「ひぃっ、ひゅうぅ…ごめっ…ごめんなさい、ごめんなさいごめ…ぐへぇ…」
機械的に謝る秋子に、祐一は蝿でも見るような視線を向ける。
「あー、もういいですよ、ひどい事してすいませんね、
なんか秋子さん見てるとむかつくんで…。
そんなふうに謝られると飯がまずくなるし…じゃ、いただきます…」
17名無しさんだよもん:03/11/18 20:54 ID:hxbcEON0
祐一の許しを得て、秋子はよろよろと立ち上がった。
食事を咀嚼する祐一に背を向け、秋子はゆっくりと歩きだす。
突然、椅子から立ち上がる音がした。
反応する間もなく、秋子は背に衝撃を受け、シンクに叩きつけられた。
「がはっっ」
秋子はその衝撃に、しばらく動けなかった。
祐一が秋子の髪を乱暴に掴み、顔を持ち上げる。
「あひぃっ…かひぃ…」
「しょっぺえよ、これ…」
「ひぃ…ごめんなさい、ごめんなさぁい…」
持ち上げられていた頭を、今度は力ずくで押し下げられた。
「ねえ秋子さん、ちょっと風邪ひいてるからって、怠けてんじゃないすかぁ?
俺のこと舐めてんじゃないすかぁ、あ・き・こ・さ・ん?」
頭にどぼどぼと冷たい何かをけられている。蛇口からの水だった。
「ひっ…やぁ…やあぁ…」
ただでさえ熱で弱っている身体に、すさまじい悪寒が走る。
「ちっ、しょうがねえな、ちょっと焼き入れてやるか…」
今度はお下げを引っ張られ、どこかに引きずられていく。
シュボッ!
祐一がガスに点火した。秋子は祐一の意図を察し、血の気が引いた。
しかしもはや抵抗する気力も体力もなく、秋子は顔を火に押し付けられた。
「ぎゃあああああああ! がああああっああっ!!!」
顔の皮膚が焼かれ、眉毛が焼かれ、髪を焼かれている。
逃げようとするが、祐一の腕力の前に、秋子はただ焼かれるだけだった。
「あははは! こいつぁ面白え! もっとわめけ! もっと!」
鼻から炎の熱気が入り、肌と毛が焼かれる音が妙にはっきり聞こえる。
「ギエエエエ…グ…アァア…ア…」
祐一の邪悪な哄笑と、秋子の断末魔のような悲鳴がキッチンに響く。
7年前別れた少年が、このような凶悪な男に成長するとは思いもよらなかった。
これからの苦難に満ちた生活を想像しながら、秋子は意識が遠のくのを感じていた。