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キング
ナイト
ビショップ
………ありません
フラック
マイルフィック
ライカーガス
メジャーダイミョー
グレーターデーモン
保守。ついでにこんなものを貼ってみる。
husianasanの一種かもしれんが。試した香具師もいるがネタにしか見えん。
1 ひろゆき@どうやら管理人 ★ 03/01/16 22:40
ハンマー投げ機能を搭載しました。
名前欄にmurofusianasanといれて書き込むと、
【25m】【40m】などに変換されますです。。。
407 :
最下層民:04/03/30 00:27 ID:vYGwZ21Y
最下層
408 :
名無しさんだよもん:04/03/30 00:28 ID:O6fJg+Sd
Σ(;´Д`)
いっそのこと落とす?まだ書いてくれてる人はいるのかな?
マータリ行こうじゃないか。
自分に対して宣言! 今週の土日に一話書く!
乗った、俺も必ず土日に一つ書く。
咽喉が渇く。焼けるよう。
呼吸が荒い。酸素が足りない。
足が震える。痙攣しかけている。
数時間のチェイスを経て、リサ・ヴィクセンの体力は限界に達しようとしていた。
無論、蝉丸とのチェイスが始まってから、ずっと走りっぱなしだったわけではない。
短時間ならば、蝉丸の隙をつき、その目を逃れて物陰に隠れて休む機会もあった。
だが、その度に蝉丸は辛抱強く探索を続け、必ずリサを見つけ出した。
―――先ほどもそうだ。
リサは歯噛みしながら思い出した。
唐突に現れたMADDOG、醍醐の存在はリサにとってはむしろ幸運だった。
蝉丸と醍醐、二人の鬼は互いに妨害をし、足を引っ張り合って、
その隙をついてリサは集落に逃げ込むことができたのだから。
だが、それも時間稼ぎにすぎなかった。蝉丸と醍醐はやはり慎重に、集落の家を一件、一件調べ、
結局そのプレッシャーに耐え切れず、リサは隠れ家から飛び出してしまった。
そして、依然チェイスは続いている。
強化兵の蝉丸と、途中参加の醍醐はまだまだ体力に余裕があるようだ。
「ここまで来て獲物を横取りされるわけにはいかん!」
「女狐程度に勝負を長引かせているのが、無能の証拠よ!!」
互いにそう罵声を浴びせ、互いに邪魔しあいながら、リサを追跡する余裕があるのだから。
だが、それでも自分を再度見失うほどに、足を引っ張りあうということはもう無いだろう、とリサは思った。
二度も同じ失敗を犯すような男達ではない。
(なんだ……それじゃ、もう私が捕まるのは決定?)
互いに邪魔しあうことで、勝負が長引くだろう。だが、見失うということが無い以上、
遠からず自分は必ずつかまってしまうわけだ。
(それじゃ、こうやって走るのも無駄な努力ね……)
―――そんなふうに考えてしまうほどに、リサは疲れ果てていた。
(心が折れているようだな)
醍醐の足払いをかわしながら、蝉丸は目の前を走る女性を観察した。
後ろにいるのだから、その表情までは分からない。
しかし、それでも分かることはある。
あの走りからは、絶対に逃げ切ってやるという意志や覇気が欠けている。
(そうなると、やはり一番の厄介はこいつか)
蝉丸はチラリと横目で先ほど現れたライバルをにらんだ。
蝉丸とて、ある程度は疲れている。対してこの乱入者はまだまだ体力も十分。
太った体躯に似合わずその動きも俊敏で、追跡に関する知識も豊富なようだ。
油断ならぬ相手である。
だが、冗談ではない、と蝉丸は思う。
ここまで追跡に努力してきたところで獲物を掻っ攫われぬかもしれぬと思うと、
おおむね淡白な彼でさえ腹が立つ。
「ここまで来て獲物を横取りされるわけにはいかん!」
その苛立ちからか、蝉丸にしては珍しく声を荒げる。
「女狐程度に勝負を長引かせているのが、無能の証拠よ!!」
醍醐はそれに、ニヤリと笑って言葉を返す。
(ち……そうかもしれんな)
慎重すぎたかもしれん。蝉丸はそう思った。御堂のような強引さが自分にあれば、勝負は既に決まっていたかもしれない……
(ならば、勝負を決めるか!)
スっと目を細める蝉丸。
だが、まるでその気を外す様にして、甲高く幼い少女の叫び声が、蝉丸の耳に突き刺さった。
昼下がり、駅舎は大人数でひしめいていた。
七瀬、佐祐理、清(略、垣本、矢島、べナウィ、美汐、琴音、葵、瑠璃子、そして真琴のしめて11人。
駅舎の外にいるシシェを入れれば、11人と1匹か。
茜と澪は、シャワーと着替え、それから食事を終えた後、既に暇を告げて立ち去っていた。
なんでも詩子という仲間を探したいらしい。
同行しようか迷うべナウィに二人はどこか謎めいた笑いを見せると、
『いえ、シシェさんもお疲れでしょうし、休ませた方がよいでしょう』
『うんうん、シシェさんに蹴られたくないの』
と告げて(書いて)、今までお世話になりました、と頭を下げていた。
べナウィは困惑していたが、何か思い当たることがあったのか微妙に赤らんで、
『分かりました。あなた方にもよい縁を』
と答えていた。
そのべナウィはというと、今は湯飲みを片手に、美汐と和やかに談笑している。
「粗茶ですいません……」
「いえ、おいしいですよ。すばらしいお手並みです」
そんな会話が聞こえてきて、
(お茶なんてさっきから何杯も飲んでいるじゃないよぅ)
と、真琴はなかば呆れ、なかばすねた感じでつぶやいた。
どうも、この二人。何があったか知らないがなかなか他の人が入りにくい雰囲気を作っている。
武術の事でべナウィと話したいことがあるのか、葵がなんとかその空気に入ろうと頑張っていたが、
基本的に遠慮がちな彼女の事、結局失敗して横目でチラチラ二人の事を見ながらお茶を飲み、
琴音がポンポンとなぐさめるようにその肩を叩いていた。
真琴はため息をついて、駅舎のほかの人達を見回した。
他の連中もおおむねマッタリモードだ。清(略などは、
「ええい! まだ戦いは終わってはおらぬぞ! 出番を! もっと活躍を!!」
などと叫んでいるが、
「いや……いい加減俺は限界なんだが……いてて! 姉さんもっと優しく!
つーか、なんで俺の手当てを姉さんがやってるんですかい?」
と、矢島が答え、彼の手当てをしている七瀬は憮然とした表情で、
「何言ってるのよ! あんたが頼んだんじゃない!」
と文句をいう。
「あー……そうでしたっけぇ?」
とぼける矢島に、どこか優しく佐祐理が微笑んだ。
「あはは〜 矢島さん、昨日、七瀬さんが垣本さんをお手当てしていたのが、うらやましそうでしたね〜」
「え……そうなの? 矢島」
「は!! んなわけねー!! ただ、佐祐理さんの手を煩わせるのも悪いかな、と思っただけっすよ!」
「はいはい。私の手を煩わせるのはOKなわけね。ほら、その汚い顔、そっちに向けて!」
そう言って消毒を続ける七瀬の手つきは、口とは裏腹にどこか優しかった。
……ちなみに、垣本はというと部屋の隅でしゃがんだままエヘラエヘラと笑っていた。
「佐祐理さんの胸が……俺の顔に……」
たまにそう呟く垣本はおおむね幸せそうに見えたので、みんなそのまま放置していた。
(あうーっ……あそこもなんか春みたい……)
春が来てずっと春だとやっぱり困るんだなぁ、と真琴はぼんやり思った。
かくいう真琴も、今から出て行って逃げ手を捕まえるほど気力があるかというと微妙である。
まあ、なんだかんだいって一人は自力で捕まえたのだ。それなりに満足もしている。
ただ、このままのんびりまったりお茶するのには、彼女はちょっと元気すぎた。
(散歩でも行こうかな。美汐なんかほっといて)
そう思い、窓から空をぼーっと眺めている瑠璃子を誘おうと、声をかけようとして、
それよりちょっと早く佐祐理が声をかけた。
「あ、瑠璃子さん。ひょっとしたらって思ってたんですけど、お兄さんいらっしゃいませんか?」
「うん……いるけど……佐祐理ちゃん、お兄ちゃんに会ったの?」
「やっぱりそうだったんですね〜 はい、昨夜お会いしました」
その言葉に、顔をゆがめて瑠璃子が尋ねた。
「佐祐理ちゃん、お兄ちゃんにひどいことされなかった……?」
佐祐理は笑って手を振った。
「あはは〜 そんなことないですよ。よくしてもらいました。実はですね―――」
真琴は瑠璃子を誘うことを諦めて、昨夜の事を話す佐祐理の声を聞き流しながら、駅舎から外に出た。
「ん〜……! いい天気〜!」
青空の下、歩きながら伸びをする。
天候は良好。気温も温暖。お昼寝には持って来いの環境だ。
やっぱり雪が降る季節より、こういう方が好きだと思う。
「今も逃げてる人っているのかなぁ?」
こういうマッタリとした天気の下で、今も必死に逃げてる人たちがいるのだろうか?
ゲームがまだ終わっていないのだからいるはずなのだが、どうもそれが遠い世界の話に思えてしまう。
真琴は今まで会って、別れてきた逃げ手の人達のことを思い出した。
ひかりさん。秋子さんに似たあのおっとりした大人の人は、今も逃げ続けているのだろうか?
おっとしとした外見とは裏腹に、なんとなくしぶとそうなイメージはある。
教会で別れてしまった人たちはどうだろう。琴音が元々いたチームである、詠美に由宇にサクヤ。
彼女達が凸凹コンビをひきつけてくれたからこそ、真琴達は無事に教会から逃げ出すことが出来たのだ。
あの後捕まってしまったのだろうか。それとも、まだ鬼にならずに粘っているかもしれない。
それからリサ。自分達が助けてあげた人。出会って別れたのはすぐだったけど、
真琴から見てもすごく格好いい人で、印象に残った。
あの人の事を思い出すと、なぜか狐の事を連想してしまう。真琴とは違う、もっと鋭くてしなやかなイメージの……
「って……あれって、リサ!?」
真琴は驚きの声を上げた。
見上げた山の、木々の合間に見える道を駆ける三人の姿。
そのうちの一人、逃げている女性の姿は、間違いなく昨日あったリサのものだ。
遠目からだが、分かる。襷はかけていない。まだ逃げ手なのだ。
「あ、あ、あう……!」
ここからは大分遠い。いっしょになって追いかけるなんてできそうもない。
というか、真琴がまごつくうちにも、彼らの姿は山林の中へ消えていきそうだ。
だから、ほとんど何も考えずに、真琴は叫んだ。
彼女の小さな体に許されるだけの、力いっぱい大きな声で。
「リサーーーー!! ガンバレーーーー!! そんなやつらに負けちゃダメだよーーーーっ!!」
だが、その声になんの反応をすることなく、リサの姿は視界から消えた。
「あうー……聞こえなかったみたい……」
がっかりする真琴。だが、背後からの声がそれを否定した。
「そんなことないよ。きっと届いたよ」
「あれ? 瑠璃子?」
ふりむくと、そこには瑠璃子の姿があった。佐祐理の話のせいだろうか。
その顔に浮かぶ微笑には影がなく、本当に嬉しそうだ。
「真琴ちゃんの思い、きっと届いたよ」
青空の下、腕を広げて風を受け、華やいだ声で瑠璃子は言う。
「こんないい天気だから、どんな思いだってきっと届くよ。
―――今、私にも一つの思いが届いたから」
「……うん! そうだよね! きっと届いたよね!」
真琴も笑うと、リサの消えた方へ思いっきり手を振った。
突如聞こえてきた少女の叫び声に気合をそがれ、蝉丸は舌打ちをしながら、
走りながら声のした方をチラリと見た。
目に入ったのは、大分遠いところに見える駅のような施設。
それから、こちらに向かって叫ぶ小柄な少女の声だ。
鬼のようだが、こちらにわってはいるつもりはないらしい。
というより、今にも木に邪魔されて視界から消えそうだった。
「……!?」
視線をリサの方へ戻して、蝉丸は軽く驚く。
思った以上に距離が離されていたのだ。そしてなにより―――
(走りから諦めが消えただと……?)
蝉丸は口の中で再度、舌打ちをした。
ほんのわずかだけど、それでも確かに戻ってきた力に押されて、リサは走る。
姿を見ることは出来なかった。合図を返すことも出来なかった。
それでも、あの声が誰のものかリサには分かった。
子狐を思わせる、あの子だ。
雨に凍え、震えたときに出会ったあの暖かさがよみがえる。
(フフ……私にもそういうの、あったわね)
基本的に単独行動で、そのことに後悔はないけれど、ずっと一人だったリサにもそういう縁があったのだ。
それはほんの束の間で、他愛も無いことかもしれないけれど―――
(OK……やってやるわ)
策はもう思いつかない。そんな余裕は無い。
汗と泥にまみれて、きっと顔はぐちゃぐちゃ。
CoolもBeautyも今は返上だ。
ただ、走る。ただ、足を動かす。
数十分後か、数分後か、数秒後か。
それは分からないけど、つかまってしまうその瞬間までは―――
(精一杯、走ってやるわ。覚悟してね。お二人さん!)
その顔には、彼女らしい不敵な笑みが戻っていた。
【4日目午後 駅舎及び、山道】
【茜、澪は詩子を探して、駅舎から旅立つ】
【登場 リサ・ヴィクセン】
【登場鬼 【醍醐】【坂神蝉丸】【七瀬留美】【清水なつき】【倉田佐祐理】【垣本】【矢島】
【沢渡真琴】【月島瑠璃子】【松原葵】【姫川琴音】【天野美汐】【ベナウィ】【里村茜】【上月澪】『シシェ』】
おつ。久しぶりの新作楽しかった。さんくす
伏線の消化やサルベージが上手いし、これだけの人数を書き分けているのも好印象。
台詞の有無でめりはりをついているし、団欒の雰囲気も良いねぇ。
蝉丸の「ち」って舌打ちは違和感が先に立つけど、あえてらしくない台詞で焦りや苛立ちを表現したとも思える。
サルベージ及び転機の話として楽しく読めました、GJ。
そういや真琴とリサ序盤で会ってたよな
序盤っていうか、劇中では三日目の午前中だな。
いや、序盤かもしれないがw 三日目長かったしなぁ。
月島はいい感じに救われたっぽいな。どうなることかと恐れていた時期が懐かしいといえば懐かしい。
「すばるさんは大丈夫でしょうか?」
夕霧が心配そうに呟いた。
すばるを探し始めてもう5時間はたっただろうか?
その間に、まだ顔を出したばかりだった太陽は中天に差し掛かり、いまだ残っている水たまりをその光で照らしている。
しかしいまだ探し人の姿は見つからなかった。
その事が不安なのかこころもち夕霧の眼鏡も曇っている。
「まあ心配ないであろう。この島にはどうやらそれほど危険な生物は放たれてない様であるしな」
すぐ右側で夕霧の心配を解きほぐす様にやさしく微笑みかけるのが危険な生物トップランカーの一匹、ダリエリ。
その眼光のみで大熊を撃退することすら可能な夕霧LOVE♪ のお茶目な数百歳だ。
「しかし、これだけ探しても見かけるのが鬼ばかりということは、もう終わりは近いということでしょうね。どうしましょうか?」
もう一人の連れである高子。
参加人数と島の広さ、そしてすばると分かれた時間から考えて残り時間の間にすばるを見つけることは不可能に近いと思ったのだろう。
そしてその判断は正しい。
「ふむ、そうだな」
腕を組み、これからについて考える。
このパーティーでは暗黙の内にダリエリがリーダーということになっていた。
やはり唯一の男手であるし、何よりエルクゥの長としての経験も豊富だ。多少自分の趣味を優先しすぎるという難点はあるものの、まあこのメンバー中では一番の適役であろう。
「さて、どうするか……」
「あれ?」
その時夕霧は、ダリエリの肩が小刻みに揺れていることに気がついた。
よく見ると足を微妙にゆすっていて、どこが落ち着きがない。そわそわしている。
「何か気になる事でもあるんですか、ダリエリさん?」
「うん? あ、いや、なんでもない。これからのことを考えていただけだ」
「あ、そうですか」
納得の意を示す。
(……まあ、伝えてどうなるものでもないからな)
実は、ダリエリには物凄く気になっていることがあった。
というよりうずうずしてると言おうか。
できるだけ表面には出さないようにしていたつもりだが、どうやら失敗したようだ。
(できれば、参加したかったが)
先程から感じている、少し離れた場所の二つの巨大な力。
そして始まった力同士の交錯。
片方は紛れもなく……
(次郎衛門……いやいっちゃん、流石だな)
最強のエルクゥであるはずの自分が怖気を覚えるほどの力。
あらためて友の凄まじさを知る。
しかも、どうやらもう一つ感じられる力は、それすら凌いでいるようだ。
まさに極限の闘い。体に歓喜の震えが走る。
かの二人はどれほどの闘いを行っているのであろうか? どれ程の力を見せてくれるのであろうか?
バトルマニアの血が騒ぐ。
(しかし……)
少し目線を横に向ける。
「どうかしましたか?」
そこには今生の天使がいた。
全てを捨てても守ると決めた、眼鏡の妖精。
(夕霧嬢のそばを離れるわけにはいかぬな)
これが普通の状態であれば、少々夕霧に待っていてもらって自分も参戦したかも知れない。
しかし不幸にもダリエリは普通の状態ではなかった。
といっても体の調子が悪いとかいうわけではなく、もっと別のことだ。
……これだけ探しても見かけるのが鬼ばかりということは、もう終わりは近いということでしょうね……
先程の高子の言葉が頭をめぐる。
…そう、終わりは近い。
ダリエリは鬼ごっこ参加前を思い返した。
「ヨークよ。リズエルの奴がイベントを計画しているのは知っているか?」
――ああ、知っている。
「ふむ、それならば言いたいこともわかるな」
――想像はつく。
「なら、今すぐ我に体を与えろ」
――すまないが、不可能だ。
「なに?」
――以前ならともかく今の弱った私にそこまでの力はない。
「ふむ、確かにそうだろうが条件付ならばどうだ」
――条件?
「例のイベントの間だけもてばよい。無論が全力が出せる肉体でだ」
――可能だ。ただし本当にそれだけになるぞ。
「ならば頼む。我が宿敵が待っているのでな」
あの時は次郎衛門と挨拶がてら遊ぶだけのつもりだった。
しかし今はそれより重要なことがある。
適うなら共に生きたい。しかしそれが適わぬ儚い夢であることも解っている。
この鬼ごっこが終われば再びヨークに戻らなくてはならない。
「ダリエリさん。どうしたんですか? やっぱり何か……」
ダリエリは心配そうにこちらを気遣う夕霧を見てかつてを思った。
エディフェルは次郎衛門に出会い、同族を裏切った。その気持ちが今はよくわかる。
あの頃夕霧に出会っていたならひょっとして裏切ったのは自分だったかもしれない。
「いやなんでもない、夕霧嬢。
……そうだな、このまま探していても埒があかないな。ひとまず屋台でも探しながら、開始地点に戻ってみるか。
何か良い情報が得られるかもしれん」
「あ、それもそうですね。何か温かいものも食べたいし。
高子さんは?」
「あ、私もそれで良いですよ」
「なら移動するか」
祭りの終わりは近い。
ならばその時までは、ずっと傍に……
【4日目昼】
【ダリエリ 鬼ごっこの間、夕霧と共にいることを決意】
【登場鬼 【ダリエリ】【夕霧】【高子】】
新作乙。一気に重い展開だな。
そろそろ、色々なキャラがそれぞれに終わりを見つけ始めている感じがあるね。
いや、企画自体が終われるのだろうか……
逃げ手の残りは誰だっけ?
434 :
名無しさんだよもん:04/04/05 23:10 ID:pAedMrkY
楓、リサ、ハクオロ、観鈴、みちるの5人。
と、すまん。
とっとと書けば良いのに。
ま、そうあせるな。一応、ネタはあるしね。
今週の週末にでもまたなんか書くさ。
そろそろ終わらせ方を考えないとね。