・鶴来屋主催のイベントです。フィールドは鶴来屋リゾートアイランド予定地まるまる使います。
・見事最後まで逃げ切れた方には……まだ未定ですが、素晴らしい賞品を用意する予定です。
・同時に、最も多く捕まえた方にもすてきな賞品があります。鬼になっても諦めずに頑張りましょう。
ルールです。
・単純な鬼ごっこです。鬼に捕まった人は鬼になります。
・鬼になった人は目印のために、こちらが用意したたすきをつけてください。
・鬼ごっこをする範囲はこの島に限ります。島から出てしまうと失格となるので気を付けましょう。
・特殊な力を持っている人に関しては特に力を制限しません。後ほど詳しく述べます。
・他の参加者が容易に立ち入れない場所――たとえば湖の底などにずっと留まっていることも禁止です。
・病弱者(郁美・シュン・ユズハ・栞・さいかetc)は「ナースコール」所持で参加します。何かあったらすぐに連絡してください。
・食料は、民家や自然の中から手に入れるか、四台出ている屋台から購入してください。
・屋台を中心に半径100メートル以内での交戦を禁じます。
・鬼は、捕まえた人一人あたり一万円を換金することができます。
・屋台で武器を手に入れることもできますが、強力すぎる武器は売ってません。悪しからず。
・キャラの追加はこれ以上受け付けません。
・管理人=水瀬秋子、足立さん及び長瀬一族
能力者に関してです。
・一般人に直接危害を加えてしまう能力→不可。失格です。
・不可視の力・仙命樹など、自分だけに効く能力→可(割とグレーゾーン)。節度を守ってご使用ください。
・飛行・潜水→制限あり。これもあんまり使い過ぎると集中砲火される恐れがあります。
・特例として、同程度の自衛能力を有する相手のみ使用可とします。例えば私が梓を全力で襲っても、これはOKとなります。
| _
| M ヽ
|从 リ)〉
|゚ ヮ゚ノ| < 以上が主なルールです。守らない人は慈悲なく容赦なく万遍なく狩るので気を付けてくださいね♪
⊂)} i !
|_/ヽ|」
全参加者一覧及び直前の行動(第七回スレ最終
>>486まで)
レス番は直前行動、無いキャラは前回(第六回スレ)から変動無しです
【】でくくられたキャラは現在鬼、中の数字は鬼としての戦績、戦績横の()は戦績中換金済みの数
『』でくくられたキャラはショップ屋担当、取材担当、捜索対象担当
()で括られたキャラ同士は一緒にいます(同作品内、逃げ手同士か鬼同士に限る)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
fils:
(【ティリア・フレイ】、【サラ・フリート:1】)、 【エリア・ノース:1】
雫:
【長瀬祐介:1】、 【月島瑠璃子】 >443-453、 【藍原瑞穂:1】>454-461
【新城沙織】>482-486、 【太田香奈子:2】>462-473、 【月島拓也:1】>462-473
痕:
(柏木楓、【柏木初音】)>285-291、 【柳川祐也】>216-222、 【柏木梓】>312-321、
【日吉かおり】、 【ダリエリ:1】>241-245、 【柏木耕一:1】>454-461、 【柏木千鶴:10】
【相田響子】、 【小出由美子】>252-262、 【阿部貴之】
TH:
(【岡田メグミ】、【松本リカ】、【吉井ユカリ】、【藤田浩之】、【長岡志保】)>392-395
【来栖川芹香】>359-371、 【来栖川綾香:1】>389-391、
(【保科智子】、【坂下好恵】、【神岸あかり】)>285-291
(【姫川琴音】、【松原葵:2】、【垣本】、【矢島】)>443-453
【雛山理緒:2】>399-405、 【しんじょうさおり:1】、 【宮内レミィ】>462-473、 【マルチ:1】
【セリオ:2】>462-473、 【神岸ひかり】、 【佐藤雅史】>482-486、 【田沢圭子】>372-374
WA:
【藤井冬弥】>389-391、 【森川由綺:3】>312-321、 (【緒方理奈:6】、【緒方英二】)>359-371
(【澤倉美咲】、【七瀬彰】)、 【河島はるか:2】>312-321
【観月マナ】>372-374、 【篠塚弥生】
こみパ:
(【猪名川由宇】、【大庭詠美】、【立川郁美】)
(【高瀬瑞希:2】、【九品仏大志】)>408-419、 (【牧村南】、【風見鈴香】)
(【千堂和樹】、【長谷部彩】、【桜井あさひ:2】)>392-395
(【縦王子鶴彦:2】、【横蔵院蔕麿:1】)>294-299、 【塚本千紗:2】>71-79
【芳賀玲子】、 【御影すばる】>241-245、 【澤田真紀子】>462-473、 【立川雄蔵】
NW:
【ユンナ】>263-270、 (【城戸芳晴】、【コリン】)>322-329
まじアン:
【江藤結花】、 【宮田健太郎:1】>322-329、 【牧部なつみ】>71-79
【スフィー】>462-473、 【リアン】、 【高倉みどり】
誰彼:
(【岩切花枝】、【御堂:7】)>462-473 (【砧夕霧:1、桑島高子】)>241-245
【坂神蝉丸:5(4)】>252-262、 【三井寺月代:1】>359-371
【杜若きよみ(白)】>392-395、 【杜若きよみ(黒)】>454-461
【石原麗子:1】、 【光岡悟:1】
ABYSS:
【ビル・オークランド】
うたわれ:
ハクオロ>322-329、 (カミュ、【ドリィ:1】、【グラァ】)>454-461
【ベナウィ】>443-453
(【アルルゥ】、【ユズハ】)>71-79、 【ヌワンギ:1】
【ウルトリィ:1】>408-419、 【ハウエンクア】>233-239
【エルルゥ】、 【ニウェ:1】、 【クーヤ】>49-50、 【サクヤ】>341-349
(【オボロ:3】、【ディー:8(6)】、【トウカ】)>462-473、
(【カルラ】、【クロウ】、【ゲンジマル:2】、【デリホウライ:3】)
Routes:
リサ・ヴィクセン>252-262、 (【湯浅皐月】、【梶原夕菜】、【エディ】)>341-349
【那須宗一:1】>389-391、 【伏見ゆかり】>462-473
【立田七海】>312-321、 【醍醐:1】、 【伊藤:1】
同棲:
【山田まさき:1】>247-251、 【皆瀬まなみ:2】>482-486
MOON.:
【名倉友里】>216-222、 (【天沢郁未:7(2)】、【名倉由依】)>462-473
(【鹿沼葉子:2】、【A棟巡回員:1】)>263-270、 【巳間晴香】>392-395
【少年:1】>372-374、 【高槻:1】、 【巳間良祐:1】>247-251
ONE:
(里村茜、上月澪、【七瀬留美:3】、【清水なつき】)>443-453
柚木詩子>117-123、 (【折原浩平:8(7)】、【長森瑞佳】)>462-473
(【川名みさき:2】、【氷上シュン】)>285-291
【深山雪見:2】>71-79、 【広瀬真希:1】>322-329
【椎名繭】、 【住井護】>432-436
Kanon:
(【相沢祐一】、【川澄舞】、【久瀬:6】、【美坂香里:8(7)】)>462-473
(【美坂栞】、【北川潤:1】)>432-436、
(【沢渡真琴】、【天野美汐:2】、【倉田佐祐理:1(1)】)>443-453
【月宮あゆ:4(4)】>49-50、 【水瀬名雪:3】>399-405
AIR:
(遠野美凪、みちる)>482-486、 (柳也、裏葉)>389-391
神尾観鈴>117-123、 【神尾晴子】>30-37、 【しのさいか:1】
(【霧島佳乃】、【霧島聖】)>359-371、 【国崎往人:4】>408-419
【神奈:1】>263-270、 【橘敬介】>341-349、 【しのまいか】>462-473
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その他のキャラ
屋台:
零号屋台:ショップ屋ねーちゃん(NW)>408-419
壱号屋台:ルミラ、アレイ(NW 出張ショップ屋屋台バージョン支店「デュラル軒」一号車)
弐号屋台:メイフィア、たま、フランソワーズ(NW 同二号車)>252-262
参号屋台:イビル、エビル(NW 同三号車)>462-473
管理:
長瀬源一郎(雫)、長瀬源三郎、足立(痕)、長瀬源四郎、長瀬源五郎(TH)、フランク長瀬(WA)、
長瀬源之助(まじアン)、長瀬源次郎(Routes)、水瀬秋子(Kanon)
支援:
アレックス・グロリア、篁(Routes)
その他:
ジョン・オークランド(ABYSS)、チキナロ(うたわれ)
「うぐぅ……ちょっと寝坊しちゃったよ……」
月宮あゆは、既に高くなっている朝日を見つめながら、そうつぶやいた。
口に手を当てて、欠伸を一つ。まだ、ちょっと眠い。
昨日、床についてからも考え事をしていてよく眠れなかったのだ。
考え事は―――香里達の秘密兵器のこと。
「うん、やっぱり悪い事しちゃったよ……」
一晩かけて、自分がやってしまった事と、そして岩切に言われた事を考える。
なんとなく、自分が悪いところも分かったような気がした。
(……ボクお金のこと甘くみてたのかもしれないよ)
だからああいう軽はずみな事をしてしまったのだと思う。
とりあえず、食い逃げはよくないな、ということはわかった。
で、岩切の言いたいことは多分、後悔しているだけじゃダメだってことだろう。
悪い事をしたと思うのなら、落ち込むだけじゃなくてやっぱり何とかするべきだ。
「うん、やっぱりボクがんばろ!!」
あゆは朝日にむかって握りこぶしを固めた。
栞を捕まえて、秘密兵器を取り返す。できれば香里達に返してあげる。
それが出来ないのなら、せめて今から逃げ手を捕まえてお金を稼いで、弁償しよう。
香里達が許してくれるかどうかは分からないし、お金を受け取ってくれるかどうかも分からない。
でも、とにかくやろう。
鯛焼きは本当に残念だけど……本当に本当に後ろ髪が引かれるけど、
それでもこんなふうに子供でいるのは、やっぱり嫌だ。
と、なると問題が一つあるわけだが……
「あゆ! 何をしている! 余は空腹でだぞ!」
名を呼ばれて、あゆは振り返った。
視線の先にはテーブルに膨れっ面をしてふんぞり返るクーヤと、すまなさそうに頭をさげるマルチの姿があった。
あゆたちは今、山間のキャンプ場のコテージにいた。
昨夜、よくわからない縁でいっしょになったあゆ達は、なしくずしに一緒にこのコテージに泊まったのだが……
「ごめんなさい、あゆさん……わたし、うまく料理できないんです〜」
「早よういたせ。 余の家臣の名が泣くぞ!」
(うぐぅ……いつのまにか家来にされちゃってるよ……)
あゆはため息をついた。
マルチから聞くところによると、先日はほとんど人にも会わず心細い思いをしていたらしい。
だからこそいっしょに泊まることになったのだが、
(でも、これからもいっしょに鬼ごっこするのは困るよ……)
彼女達に同行してしまえば、ポイントは分散してしまう事になる。
それでは香里達に対する弁償ができなくなってしまう。
まあ、それはそうとしてとにかく食事のほうは何とかしなくてはならない。
あゆだって結構お腹は減っていた。
「えと、クーヤちゃんはお料理できないの?」
「できぬ。そのような瑣末なことは余の家臣に一任している」
「んで、今の家臣さんはボクとマルチちゃんなんだね……」
「うむ。この大任見事に果たしてみせよ」
「ボクだってお料理得意なわけじゃないんだけど……」
一時期はテレビのCMを見ただけで料理ができると思い込んでいたあゆだが、
数々の失敗と祐一の容赦ない罵声によってそこらへんは矯正されていた。
が、全く料理ができないというとそうでもない。
「うん。でもボクもお腹空いたしね。ちょっと頑張ってみるよ」
んで。
マルチのあまり役に立たない……むしろ邪魔な援助と、クーヤの心温まる声援と、
自分自身の未熟な腕のせいで悪戦苦闘しながらも、
「できたよっ!」
「なんだ? このドロドロしたものは」
「おじやだよ。多分おいしくできていると思うんだけど……」
かつて秋子の看病の時につくったおじやをここでも作る事ができた。
手を合わせていただきます。コテージにあったスプーンを左手にもって自分の作ったおじやを口に運ぶ。
フーフーと息を吹きかけて一口。
「うん! 大丈夫、ちゃんと食べれるよっ!」
「む……そうか」
あゆがおじやを口にするのを見てクーヤもまた恐る恐るおじやを口に運ぶ。
「ほう……あゆ、なかなかやるではないか」
感嘆の声とともに手を動かす。
「うむ。美味だ美味。褒めの言葉をつかわすぞ」
「うん、すごいですよ。あゆさんお料理お上手ですね〜」
お料理お上手ですね〜
お料理お上手ですね〜
お料理お上手ですね〜
嗚呼、あゆの(かなり短い)人生の中でこんなことをいわれたことがあるだろうか?
いや、ない。あるわけがない。
「え、えへへ……そうかな?」
「はい、すごいですよ!」
思わず頬が緩むのを感じる。
(っといけない、いけない。ボクは香里さん達に弁償しなくちゃならないんだから……!)
あゆは頭を振ると、こほんと咳払いをした。
「ねえ、クーヤちゃん、マルチちゃん。ボクについてくるの?」
「う〜 ダメですか?」
「馬鹿を申せ。そなたが余についてくるのだ!」
涙目に訴えてくるマルチと、顔を赤らめてどこか必死に怒鳴るクーヤ。
なんとも断りにくい雰囲気だ。
(うぐぅ……でもちゃんと断らなきゃ)
再度咳払いをして口を開こうとするあゆであったが、そこでマルチがおじやに一口も手をつけていないことに気がついた。
「あれ? マルチちゃん食べないの?」
「あ、わたしは食べないんですよ〜」
「こやつは電気とかいうもの食すらしいぞ」
「はい。あ、でもわたしもそろそろ充電を行わないと」
「む、そうか。ならば電気とやらのあるところに行かねばならないな。それで、その電気とやらはどこにあるのだ」
「このキャンプ場には電気が来てないみたいですし……やっぱり町まで行かなくちゃならないみたいですね〜」
(うぐぅ……電気を食べるって充電の事だよね?)
メイドロボの存在を良く知らないため首をかしげるあゆであったが、良く分からないまま口を挟んだ。
「えと、充電したいのなら町に行くよりホテルに行った方がはやいと思うよ?」
「あ、そうなんですか?」
「うん。確かこの近くにホテルがあって、そこだったら電気も来ていると思う」
「ほう、そうか。あゆは頼りになるな」
あゆは頼りになるな……
あゆは頼りになるな……
あゆは頼りになるな……
嗚呼、あゆの人生の中で以下略。
(だ、だから浮かれてないでちゃんと断らないと……!)
またも頬が緩みかけるが、あゆは頭を振って、きっと視線をあげる。
「あのね、クーヤちゃん、マルチちゃん―――」
あゆにしては厳しい口調で単独行動の旨を告げようとしたときであった。
ガターン
という、音とともにマルチが崩れ落ちた。
「うぐっ!? マルチちゃん!?」
「どうしたというのだ?」
慌てて駆け寄る二人に、マルチが途切れ途切れに告げる。
「ご……ごめんなさい……お料理による電力消費が……思ったより……激しかったみたい……です……」
「よ、良く分からぬがようは空腹で倒れたというのだな!?」
「はい……クーヤさん……マルチのことは……気にしないでください……置いていって……ください」
「ば、馬鹿を言うな! 僕の身を見捨てる皇など皇の資格はない!
待ってろ! すぐそのホテルとやらに連れて行ってやるからな!!」
「く……や……さん」
「しっかりしろーー!!」
あゆはただ天を仰ぎ、うぐぅ、とつぶやいた。
かくして―――
「クーヤさん、あゆさん、ごめんなさいです」
「気にするな。家臣の窮地を救うのも皇の務めだ」
「うん……もうどーでもいーよ……」
クーヤと共に、省電力モードとして身体機能を停止させたマルチを担いで
ホテルへと向かいながら、あゆはうぐぅと心の中で泣いた。
【四日目午前8時ごろ】
【登場鬼 【月宮あゆ】、【クーヤ】、【マルチ】】