浩平と留美の夫婦の食卓での会話。
「新婚の頃は、アナタは料理の少ない方のお皿を取って多い方を私にくれていたのに、
最近は多い方を自分で取ってる。どうして? 私への愛が冷めたの?」
「馬鹿だな、そんなんじゃないよ」
一呼吸置いて浩平は言った。
「お前の料理が上達したからさ」
耕一と千鶴夫婦の食卓での会話。
「新婚の頃、耕一さんは料理の少ない方のお皿を取って多い方を私にくれていたのに、
最近は多い方を自分で取ってますよね。どうしてです? 私への愛が冷めたんですか?」
耕一はふと千鶴の胸を見た後、視線をお腹の方に下ろしてから言った。
「そんなことはないさ…。俺はいつでも、千鶴さんの体の事を考えてそうしてきたんだよ。」