〜秘密結社AF団〜 第二章菊に咲いたクスコ

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486名無しさんだよもん
今日は彩が泊まりに来た日だ。
最近は母親のガードも少し甘くなったらしくて、頻繁ではないけれど泊まることが出来るようにもなった。
で、俺は風呂上がり。
……まだ、一緒に入ってはくれない。まあ、強引に誘えば絶対イヤとは言わないと思うんだが。
髪を拭きつつ部屋に戻ると、なにかを手に青ざめている彩がいた。 
「か、和樹さ……ごめんなさい……」
その手には、俺がいつも使っているマグカップ。
取っ手がぽっきりと折れてる。洗った拍子に割れたんだろうか。
「あー、割れちゃったか。いいよいいよ。怪我しなかったか?」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさ……」
「彩? いいんだぞ、それくらい」
「でも……和樹さんのお気に入り……」
「そりゃそうだけど、物はいつか壊れるもんだしなぁ」
実際、それほど思い入れがあったわけでもない。なのに、彩はどうも立ち直ってくれない。
必要以上に、俺の大事なものを壊したと思い詰めてしまっているみたいだ。
……まあ、彩はそういう性格だしな。んー、夜だし、してみたいこともあるし。こんなふうに始めてみるか。
「じゃあ、お仕置き一回でどうだ?」
「お仕……置き?」
「ん。今からしばらく、彩は何でも言うこと聞くこと。そのマグカップの代わりにな。
ただ、お仕置きが終わったら全部チャラ。約束できるか?」
「……はい。お仕置き……してください……」
こうやって、こちらからも対価を支払うように要求して、プラスマイナスゼロにする。
こんな感じで、きっと彩は落ち着くんだと思う。それを口実にエッチに持って行っちゃう俺もどうかと思うけれど……。