065 魔族の剣
楓、実は魔法使いだった事に初めて気付きました。変身するイメージしか覚えてませんでしたw
耕一も堂々と猫と話すのはいいのかw 一応、シェイプシフターって隠して生きてたのでは。
柏木一家はそれぞればらばらなのに、ちゃんと繋がってる感じがして、話を追うのが楽しいです。
感想君だけに延々保守書き込みさせとくのもなんだな。
ますます人がいないように感じちまう。
おいおまいら、っつーわけで恒例の点呼をやりたいと思いまつ。
読み手でも書き手でもどっちでもいいから応答しる。
では、番号……1!
読み手2
3
4
読み手より書き手の方が多い気がする、5
6−。
9:1で読み手7−。
自作自演にしてももうちっと上手くやれよ・・・余計萎えた
↑が8なら俺は9。
いちゃもん感想ばかりだがなー。
066 ヴァルキューレの奇行
疾走する馬に揺られて眠れる松本は大物ですね。結局落ちてるわけですがw
帝国の方も、無茶する国ですね。まがりなりにも軍、下手すれば国同士の諍いに発展しかねないのに。
いや、それも考えてたのかな、現状を見る限り。実際に戦争になったらファンタ、どうなるんでしょうね………。
元々サブキャラの癖に妙な個性の付いた彼女達にも数少ない帝国側として、頑張って欲しいです。あんまり目立つのもどうかと思いますけどねw
俺も感想君と同じ様なペースで読み返してるのだが
この辺までは本当に面白かったな・・・・。
067 "大変が変態さんなの"
タイトルが美味しいよな………w
何組も終結してきて、段々関わる人間が増えていくのが楽しみでした。
増えすぎても困るけど、色んな話が絡んでいくのはやっぱりこういう小説の楽しみですよね。
志保、一応歌姫なんだろうにw 真っ先に『取材』に駆け出すあたり、やっぱりいい性格ですよねw
けんたろも不憫だよな。よりによって澪だもんなぁ………w
関係ないけど、馬のジェスチャーってどんなだろw 澪のなら是非映像で見てみたかったw
068 夕闇の中で
呪歌が具体的に使われたのはこの時が最初ですけど、本当に阿呆な使い方ですねw
呪歌の使い方としては正しいんでしょうが、メタ的発言(?はきっと賛否分かれますよね………。
折角の見せ場を軽く潰された志保も割と悲惨ですけど、逆恨みされる方はそれどころじゃないですよねw
ヴァンパイアってやっぱり流水に弱いんでしょうか。ぶっちゃけどうでもいい話だけどねw
(・∀・)チンコちゃんです。
069 潜入作戦
真琴は潜入向けとは言い難そうだけど、その様子を妄想すると微笑ましいなぁ。
ぶつくさ言いながら汚れが落ちるのを見てつい夢中で掃除してそうな真琴萌えw
まだ海上だというのに侵入者をそこまで警戒してる辺り、ジョージはそこまでライフル大事にしてのか………。
それとも、実際は航海中は船倉に立ち入れないものなんだろうか。あ、一般人とかだったら普通駄目かw
次のアルバイトの募集のこととか気にしてるのが普通の会社っぽくていいなぁw
いつの日か
070 自警団の作戦
海賊退治の日に防犯強化週間なんて訓示を普通にしてしまう貴之は真面目だねw
それにしても、柳川は傾向も分からない人間をいきなり攻撃しておいて『使えない』とは容赦ないねぇ。
そっちも仕事放り出してるくせに、などと祐介をかばってみたりw そういえば、この辺結局流されたんだっけ?
ちゃんと作戦考えたり、準備を整えてこれから戦い、って雰囲気がなんか好きです。
詩子さんを捨てて、茜もどうしたかったんだろうね。消えた幼馴染こと司はちょっと前に出てきちゃったんだけれどw
071 敬介の過去
書いた人には悪いけど、正直、何がなんだか分からなかったよ………。
陰陽術だとか、そういうのは嫌いじゃないけど、補足レスで詳しく語られても。
格好よさげに話してるけど意味はあんまり理解できませんでした。すいません。
知識を託す、とか悪く無さそうなんだけど、結局どうしたかったのか分からないまま消えちゃったからなぁ。
他とは違うジャンルの能力なんだから生かせればと楽しみにしてたのだけれど。
二スレ目突入。
072 未熟なる青。
彰にも極悪人と呼ばれてしまうのはみさき先輩の影響か、本人の所為かw
こういうノリ好きだなぁw 地獄の仏。南無阿弥陀仏w
会話の流れが良くて、描写が綺麗だから読みやすくて。医者の癖に妙に意識しがちな彰とかw
住井を脅す手口とか、冒険者のおじさんに対する冷静なツッコミ(wとか、レベル高いな、さいかw
さいかは彰と一緒に寝てるのか………?羨ましい。どちらが、とは言わないw
073 月明かりふんわり落ちてくる夜
夜盗の癖に親切にも質問に答えてしまう辺り悪役じゃないよな、縦横w
きよみも無茶だけど、はったりが効いてしまうのは夜盗としてどうかと。まあ、結構な美人だしなぁ。
実際に押し倒せるチャンスがあれば、自分も乗ってしまいそうだし………w
自分なら少年を井上トロと呼んでやりたいですw 猪木は流石に似合わなそうだけど。
眺めてる位なら助けてやれよといいたいけど、普通はそんなもんなのかな………。義理もない訳で。
結構読み易くて良かったなぁ………。
あけましておめでたうございます。
074 塔の中の懲りない面々
説明の回。割とありがちな話ですけど改めて説明されるとすっきりしますね。
乙女を叫びながら戦斧を振り回す七瀬は明らかに目標を見誤ってますねw それが七瀬ですか?w
大して強くないという割に、頑丈なお陰でけんたろも数相手に勝負になってるし、一つ秀でてると色々便利ですね………。
むしろけんたろをけしかけておいて、自分の身を守れない志保の方が問題かw 相性の問題もあるんだろうけどね。
075 逃がした者と捕らえた者
監禁とか、確かに好きそうだね高槻w 鉄格子を見ても自分が囲まれてることを考えない辺りが素敵w
何でも叫ぶから会話が普通にギャグになるからある意味美味しいキャラですねw
岩切も振り回されてるのが可愛いですw ここまで相手のペースを崩せるんだから高槻も大物ですね………。
一方で弥生さんが逃げた高槻をちゃんと発見してたり、有能そうな所とかをちゃんと描写してあって凄いと思います。
076 天使を拾った男
大志、楽しんで生きてますね………w 何もしてなそうなんだけどw
飴玉を嬉しそうに舐めてる大志は想像できない………。むしろ『お嬢ちゃんに飴をあげよう』とかw
それより、石原麗子の気紛れ?マナが殺されなくて良かった、というか。ある意味『殺された』訳だけれど。
危なげな大志だけど、ああ見えて結構紳士的な大志だから逆に拾われて良かったのかも。
こうやって関係の無さそうなラインで話が繋がるのを見るのは嬉しいです。まあ、普通はそんなもんなんでしょうけど。
出会いとか見てると、不思議と一度読んだはずなのに先が楽しみになるんですよね。
あけましておめでとう。
最期の新作でてからほぼ一ヶ月か。
次が出るのは何時だろな?
期待しながら待ってる。
だが、書いてる香具師がいるなら答えてくれ……そろそろ漏れ的に精神的なリミット来てるわ。
書けるネタはとりあえず二つ確保してるんだけど……時間がね。積みゲ処理で手一杯ですよ。
ゆっくりしてても先に書かれる心配も少ないし。やる気のある書き手はどのくらい残っているんだろうか……
俺は帝国側と共和国の偉い人関係は全然書いてないから、そっち方面の人がいないと厳しい。
077 前門の塔、後門の狼
岡田も松本も肝心な時にいなそうだから、吉井も苦労してるんだろうな………。
結構内心では色々文句もあるみたいだけどw 脇キャラだった筈が割としっかりキャラ立ちしちゃってますよね。
一方で明義も定番とはいえ、阿呆なこと言ってるしw 相手が茜と澪じゃ後が怖いぞw
軍の動向、一方で………という展開が燃えますね。これ位の引きだと後の話も色々違う展開が妄想できますしw
状況の説明でもそれで終わらずに、違和感がなくて羨ましいですよ………。
酒飲んで寝正月してたら、もう三日過ぎてしまった。
今5レス分ぐらい書き終えてるから、もうちょっと待っておくれ。
078 月島拓也
今回(のリレー)はまともな月島兄で少し嬉しいです。でも確かまだ、前回からすると電波使えそうな雰囲気だったんだよなぁ………。
マルチの会話は相手が誰でも和むね。しっかり芋蔓で泥沼してますがw
柳川関係もちゃんと話の中で補完されてるし。よく出来てると思います。
それにしても、輸送の仕事なんて遅らすには一番悪い様な仕事を、それでも放って駆けつける柳川燃えw
そして迷惑掛けられても仕方なしとはいえ、冷静に待っていられる月島兄もいい奴だなぁ。
ω・)ノシ<12月半ばから今月末まで休みがありません。
ω・)ノシ<今日も24時間明けで、引き続き夜勤です。
ω;)ノシ<ログ整理、なんとか今月中には……
079 もう1つのテスト
こういう舞台裏というか、同じ出来事の中の一方で、というのは舞台になった話が生きてる気がして好きです。
鍛え上げられた筋肉とレイピア。格好としてはともかく、似合わない感じだw
しかもあの外見で拳士じゃなくて剣士とは。まあ、あの装備で執事にはどうあがいても見えない訳だしw
実はちゃん様が真面目に仕事してる事とか、秋子さんの店の評判とか、ちゃんと他の部分にも触れられてて良く出来てますよね。
それにしても国崎、長瀬ネットワークに引っかかるような何かやってたのかな………?
080 凶夢
短いながらも中身がしっかり詰められてると思います。
見えない魔物と魔力感知とか、無理すきない強敵っぽくて格好いいですよね。
一般人組との反応の温度差がそれらしくていいですね。個人的には彩まで容赦なくてあうーですがw
戦闘開始っぽい緊張感が素敵です。肝心な台詞が遮られちゃう辺りとかもw
365 :
最下層民:04/01/08 07:07 ID:QvZKFJ95
最下層
081 社長室にて
繋ぎとして一応ネタ振りもあったんだけど、肝心の警備員には誰か触れてたっけ?
記憶が曖昧だけど、確か殆ど気にされてなかったよう、な………?不憫な話です………。
これで自分が間違ってたらいい笑い者ですがw
色々気を回してたけど、結局大騒ぎになったし。まあ、こういう割を食う人達も必ず居るんだよなぁ………。
367 :
名無しさんだよもん:04/01/08 22:15 ID:7nErrr5n
test
082 MEMORY
伝説とまで言われた一座か………。どれだけの素晴らしい演目を見せてくれたんでしょう。
きっと惜しまれただろうなぁ、引退。今の久瀬もどんな演目をしてるのやら。
農村の孤児院を営む由起子さんとか、色々夢が膨らみます………。
絵を眺める久瀬とか、なんか色々優しい雰囲気の話ですね。それだけじゃなかったですけど。
高槻の行動の波紋が色んな所で顔を見せていて、もし、これが全部収束することがあれば、きっとファンタも終わる頃なんでしょうかね………。
083 走り回る出会い
とりあえず、詩子さんはいい根性してますよねw
仕事をしてないとは言い切れないバランスとか、ずけずけ言いたい事を言う辺りとか。それが持ち味なんだろうけど。
結構ちゃんと要点は説明されてる辺り、詩子さんというより作者さんがしっかりやってるんですね。
月島兄が癒されてるのを見ると、本当にマルチは偉大だと思いますw
ところで、この場合出会いが走り回る→色んな所で起こる、みたいな解釈でいいんでしょうか。
084 御堂の憂鬱
面倒事片っ端から押し付けられてそうな御堂が愉快だw
ロワの影響がいつまでも抜けないのはそれだけ印象が強かった所為なのか。
どう考えても子供に懐かれる面じゃないしw 甘くなってる方が確かに自分も好きですけどw
この場合、矢島と謎の女性の方が伏線扱いだったんでしょうかね………?この後どうなったんだっけな………。
085 路傍でふたり
………丸一日、道端でごろごろしてたらどうしようかw 実際にやってそうで怖いノリですねw
天気がよければ全て問題無さそうな二人に万歳w
内容もですが、文章の間もなんか気の抜けるいい雰囲気を出してると思います。
挿絵が例によって見れないのが残念です………。
感想君よ、君の感想にはセンスがない。
まずお前が新作書けよ。感想なんか書くな。正直、邪魔。と言うより最早、不気味。
感想なんか書くな、か。すごい台詞。
とりあずこのスレは
>>372たんの所有物ではないので、
感想君の感想すら許容できない程度の人間なら、普通に窘める程度にしよう。いきなり命令口調で絡んでくるような人よりは理性的に対応してくれるよ、きっと。
俺は「w」が多いのが前から気になってたんだが。人によっては嘲笑にも見える。
まあ、なんだ。保守だけが並び、気付かない内に落ちてるよりは余程有意義だと思うんだけど。
それとも
>>372たんみたいな人が新作書いたり建設的な活動してくれるっていうのか? それならこの状況も払拭されるだろうに。
邪魔だと思う人間を排除する暇があるなら、やることやってくれよ。ただでさえ人少ないのに。
あー、荒れるならまとめて消えてくれ。
あー、ごめん。
ほんとリンクミス多いですな、漏れ……
ギャラリーからは見にいけるので……
吊ってきまつつД`)
OK、なんでもいいけど、新作落とすぜ
∧_∧
∧_∧ (´<_` ) 空気読めて無いとはさすがだな、兄者
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「お帰りなさい」
すでに暮れかけた日の中で、貴之は帰って来た柳川に片手を上げた。
柳川は散らばった瓦礫を避けながら、貴之の前で立ち止まる。
「首尾のほどはどうでしたか?」
「ああ、それなら……」
小さく笑みを浮かべ、言葉を続けようとした柳川を、だみ声が遮った。
「傭兵よ、手ぶらでお帰りとは、随分いい身分ではないかね」
口をつぐみ、ちらり、と柳川はもの問いたげな視線を貴之に向ける。
貴之はちょっと申し訳なさそうに、微苦笑を浮べていた。
「……フィルムーン商船組合の副組合長さんですよ。副組合長さん、こちらが先ほど言った、傭兵の柳川裕也」
「ふん、どれだけ腕がいいのか知らんが、気紛れで海賊を見逃すような輩など、信用できるか」
でっぷりと太った腹に、顎を覆う濃い髭。若い頃は船乗りをしていたのだろうが、今は見る影もなかった。
副組合長は舌打ちせんばかりに顔をしかめ、自警団本部のあった場所を睨む。
大まかな瓦礫は取り除かれてあったが、本格的に整地しようとすれば、かなりの費用がかかるに違いない。
「まったく、貴之、今回の事は大変な失態だぞ」
「申し訳ありません。油断していました」
腰を低くして謝る貴之に、柳川はわずかに眉根を寄せる。
それを見て取って、貴之は苦笑混じりに囁いた。
「商船組合は、自警団の最大のスポンサーなんだよ。今回は派手に壊されたから、修理の費用の事とかで、視察に来てるんだ」
「……ふん」
壊れた建物を見上げ、ぶつぶつと文句を言っていた副組合長は、ぎろりと貴之に目をやった。
「なんにしろ、お前はせっかく捕らえていた海賊一味を逃がし、船まで奪い返された。
かくなる上は、彼奴らのアジトを探し出せねば、貴之、お前の首が飛ぶ事になるぞ」
「それなら、もう心配ありませんよ」
副組合長の意地の悪い言葉にも、貴之は平然と笑って見せる。
「海賊達のアジトなら、もうすでに手掛かりを入手しています……ね?」
「ああ」
無造作に頷く柳川に、副組合長は僅かに目を見開いた。
「捕虜を拷問でもして、場所を聞き出したのか? それとも……」
「副組合長、とにかく場所を移動しましょう。臨時本部で作戦会議をしたいですから」
貴之に言われ、副組合長はむぅ、と一声うなって、頷いた。
本部は壊滅していたが、フィルムーン内部にはいくつも支部が存在している。
近場の急ごしらえの支部に、臨時本部を置き、自警団達は活動していた。
日はとっぷりと暮れていたが、出入りする自警団員たちはおおむね、精力的に働いている。
そんな中、幾人か、自警団の中枢のメンバーを集め、貴之は対策会議を開く。
「……詩子は?」
「怪我をしていたみたいだし、カレもいたんで早めに解散させました」
見知った顔を見つけられず、問う貴之に、年かさの団員がにやりと笑う。
貴之も苦笑して、それじゃあ仕方ないかな、と言いながらテーブルについた。
決して狭くはないものの、本部と比べると手狭な会議室に、普段の倍近い面子が顔を並べる。
とりあえず貴之は上座に座り、その脇に柳川が静かに立つ。
「……それじゃあ、対策会議を始める」
貴之の一言で、場に集まっていた人々の目が、いっせいに貴之に向けられた。
いずれも気心の知れたメンバーで、失態はともかくとして、それを挽回する為の計画を練るのだ。
「しかし、捕虜の一人もいないようだが……どうするつもりかね」
眼光鋭い、白髪の古参の支部長に言われ、貴之は姿勢を正す。
「その為に、僕は柳川さんを呼んだんです。……柳川さん」
貴之の言葉に、誰もが柳川に視線を向けた。
ただの傭兵……しかも、まんまと海賊を逃がした男。
そう、誰もが思っていたのだが。
柳川はにやりと笑うと、突然腰に差していた剣を抜いた。
「っ――――――!?」
「何を……!!」
浮き足立つ一同の動きを止めたのは、貴之の鋭い一声だった。
「静かに!!」
凍り付く彼らの前に、貴之は素早く海図を広げる。
レフキー沖を表した、ごく一般的な海図だ。
その上に、柳川は抜き身の刀身をゆっくりとかざす。
「………一体……!?」
何が始まるのか、誰もが息を飲んで見守る中、刀身がゆっくりと振動を始めた。
鈴のような空気を震わせる音が、会議室の張り詰めた空気をいっそう強張らせる。
永遠とも思える、一瞬の後。
「な……!?」
くぐもった呻き声が、誰かの喉から零れ落ちた。
剣の刀身に、じんわりと赤い血が浮びあがっている。
それは、ゆっくりと金属の肌を伝い、やがて、ある一点で雫となり……落ちた。
「ここだ」
柳川の低い声に、張り詰めていた糸が切れ、誰もが大きな溜息をつく。
海図の上には、一点、眩しいほどの血の雫が垂れていた。
「これは一体、どういう事だね?」
不可思議な表情を浮べる面々に、貴之はちらりと柳川を見てから、口を開いた。
その柳川は、さっさと剣を仕舞い、我関せずといった風に目を伏せている。
「この剣の能力なんです。
一度、仕留めそこなった相手の存在を、この剣はいつまでも感知し続ける。
今回の場合、相手側の副将にかすり傷を負わせたんですが、それをこの剣が覚えているんです」
「すると……この点は」
副組合長が指差す一点を見て、貴之は微笑んだ。
「ええ、今、副将がいる場所……つまり、海賊のアジトの可能性が高い、という事です」
「なんと……」
「それは凄い……」
驚くべき能力に、誰もが興奮したように目を見張った。
「この能力は、この剣が彼女の血を充分に吸うまで続きます。
ですから、後はこの血の場所を頼りに、彼女を追い、海賊一味を一網打尽にできるでしょう」
「なるほど、だから海賊に止めを刺さず、あえて泳がしたというわけか!」
先ほどとは態度を一変させ、副組合長はやたら感心したように頷いた。
「いや、先ほどはすまなかった! まさか、こんな隠し技を持っているとは!」
「……」
調子のいい副組合長には構わず、柳川はコキコキと首を鳴らし、貴之に背を向ける。
「もう寝る。後は任せた」
「ええ、そうしてください。お疲れ様です」
部屋を出て、廊下を静かに歩きながら、柳川はツ、と唇を歪めた。
この血塗られた剣は、斬りそこねた相手の血の匂いを覚え、どこまでも追って殺す為に、作られた。
そう逃がした獲物を追い詰め、存分に血をすする為に。
愛しげに剣の柄を撫でながら、柳川は愉しげに笑う。
「さぁ、狩りの時間だ………お前は俺の剣から逃げられるかな、晴子!」
【貴之 自警団を集めて海賊狩り】
【柳川の剣 切った相手の血の匂いを覚えて、追跡できる】
【柳川 狩る気満々】
OK、誤字脱字見付けたら、指摘よろ、と。
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∧_∧ (´<_` ) 投稿してから探すなんて流石だな、兄者。
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