葉鍵的 SS コンペスレ 11

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420 ◆DDP..ywwMk
初めまして、コンペ初投稿を目論む者です。
現在執筆中ですが、もしかしたら間に合わないかもしれません。
今日の24時、つまり今から22時間後まで
締め切りを伸ばしていただく事は可能でしょうか?
御検討をお願いいたします。
それでは失礼致しました。
421名無しさんだよもん:03/10/31 02:07 ID:YudQ+Gvp
二時間三時間ならともかく、いくらなんでもそりゃ駄目だろ。
俺もそれで断念したことあったし。諦めれ。
422名無しさんだよもん:03/10/31 02:10 ID:q3waH99S
>>420
流石にそれは難しいのでは……。
前例としては正午近くまではありますけど……。
本日零時までの前例というのはそれまでに感想が来る来ないに関わらず作るべきではないと思いますよ。

本当に間に合いそうにないなら今回はあきらめてSSトレに出展した方がいいかもしれません。

423禅スレ539:03/10/31 02:16 ID:sRsJL4gR
それにしてもまさかこんなに少ないとは_| ̄|○
なんか責任感じるな…
424名無しさんだよもん:03/10/31 02:18 ID:sRsJL4gR
なんだよ禅って…ついでだし吊ってくる。
425名無しさんだよもん:03/10/31 02:19 ID:k03hJ7Tk
だからテーマ案挙げる時は自分でプロットぐらい作ってからとあれほど(ry
426名無しさんだよもん:03/10/31 02:28 ID:sRsJL4gR
いや色々書いてネタ潰ししちゃ悪いと思ってさ…
427 ◆DDP..ywwMk :03/10/31 02:30 ID:GzlelSqa
>>421-422
了解しました。
流石に少々身勝手だったようです。
過去ログにもここまでのことはなかったようでしたから…少し動転していました。
それでは時間まで頑張ります。
失礼しました。
428名無しさんだよもん:03/10/31 03:23 ID:k03hJ7Tk
>>426
ここに書く必要は無いし。
429 ◆DDP..ywwMk :03/10/31 04:34 ID:UKLzRfUg
完成いたしましたので投下させて頂きます。
タイトルは「Self High Five」。
舞台はWAのはるかED直後、ややシリアスかもしれません?
30レスを予定しています。
430Self High Five! (1):03/10/31 04:35 ID:UKLzRfUg

「寒くない?」
「平気だよ」
「そっか」
 期待通りの返事を耳にしながら、俺はパーカーのポケットに両手を突っ込んだ。
 生地越しにかじかんだ指を擦りあわせてみたが、あまり暖かくならない。
 レジャーシートを敷いているとはいえ、地面は霜が下りているんじゃないかと思うくらい冷たい。
 芝生から伝わってくる冷気が、俺の体温と気力を奪っていく。
 この寒空を飛び回っている鳥たちでさえ、どことなく哀れに思えてしまう。
 そんな状況だから、中途半端なもどかしさが募る。
 だけどこのままもやもやしたままでいると、
「いる?」
「…いや、いい」
 なんて気を使わせてしまう。
 手を出すと寒い、とは何となく言い辛い。
 だが、寒いものは寒い。
 ポケットに手を突っ込んだまま、ちょっと身体を寄せてみた。
 それが何かの符牒であるかのように、はるかは俺の身体にしなだれかかる。
 首元にふれる短い髪はすこしくすぐったくて、暖かかった。
431Self High Five! (2):03/10/31 04:37 ID:UKLzRfUg

「月がきれいだよ」
 エコーズのバイトを終えて、帰宅するなり鳴り出した電話のベル。
 受話器から聞こえてきたのは、いつもののんびりした声だった。
「悪い…よく聞こえなかった。月がなんだって?」
「きれいなんだよ」
「ああ、今日は確か…十六夜の月だったかな」

 彰の話によれば、たしか昨日は満月だったはずだ。
 …満月の光に魂を惹かれた人間は、不条理な犯罪に手を染めるんだ。
 …異常犯罪や歴史的な事件は、満月の夜に起こる事が多いっていうデータもあるんだよ。
 …だからね、太陽のせいで殺人を犯すなんて小説もあるけどさ、本当は満月の夜のほうが…
 ミステリマニアのありがたいご高説をふと思い出す。

「公園ね」
「何が?」
「待ってるよ」
「…誰を?」
「来ないの?」

 …なるほど。
432Self High Five! (3):03/10/31 04:37 ID:UKLzRfUg

 で、こうなってる訳だ。
 はるかの吐息を首筋に感じながら、ついと空を見上げる。
 今、視界にあるものは晧々と輝く十六夜の月と、
 それを一緒に上空から眺めている何羽かの鳥たちだけだ。
「いいの?」
「…やっぱ、くれ」
「うん」
 コポコポコポ…と懐かしい響きが静まり返った公園に響きわたる。
 温められたレモネードが注がれたコップからゆらゆらと立ち上がる湯気は、
 一瞬のうちに冷え切った空気が溶かしていくようだ。
 こくり、と一口含む。
 喉の奥からじわりと広がっていくレモンの香りが心地良い。
「おいしい?」
「ああ」
 会話らしい会話は、いつもこれくらいだ。
 特別に何もしなくてもはるかなら分かってくれるし、俺もそうだという自負がある。
 それはきっと、あの日からも変わっていないないと思う。
 そう思いたい。

 思いたいんだ。

433Self High Five! (4):03/10/31 04:38 ID:UKLzRfUg

 クキャアァァァァッ!ケァッ!キァァァァァッ!

「な、なんだ!?」
「…カラス、かな」
 けたたましい咆哮が俺の思考を遮った。
 上空で、カラスと思しき鳥達が何やらもみくちゃに暴れている。
 しばらくして、輪から転げ落ちた一羽が木の葉のように回転しながら落下してきた。
 十分満足したらしく、5〜6羽の鳥達は勝ち鬨を上げながら南の空に帰っていった。
「…なんだ?縄張り争いでもしてたのか?」
「見てくるね」
「あ、ちょっと…」
 止める間もなく、はるかは落ちてきた鳥の所へと歩き出してしまった。
 せっかく夜中に出てきたのだから、もう少し隣にいてもよさそうなものを…
 追いかけようか、どうしようか?

 その時、少し強めの風が吹いた。
「う……」
 予想以上の寒気に、出していた両手をとっさにポケットの中にしまい込む。
 さっきまではるかのいた左肩がいやに寒く感じられた。
 俺ははるかを追いかけた。
434Self High Five! (5):03/10/31 04:39 ID:UKLzRfUg

 2分も歩いただろうか。
 はるかは外灯の下でじっとしゃがんでいた。
 影にならないように覗き込んでみると、手の中に黒い物体が握られていた。
 はるかの白い手のひらに包まれたくすんだ灰色が印象的だ。
 身体中につけられた痛ましい傷痕が、鳥達の攻撃の激しさを伝えてくる。
 …よく見ると、その物体はかすかに動いていた。
「生きてるか?」
「怪我してるけどね」
「…にしても、つくづくはるかってそういうの抵抗ないよな」
「抵抗?」
「鳥とか苦手な人って結構多いだろ」
「案外かわいいよ、このこうもり」
「コウモリ?」
「うん」
 思わず仰け反る。
「平気だよ、ほら」

 呆気に取られるというのはこういう感じなんだなぁ、なんて思う。
 コウモリ握りしめてにこにこ笑ってる女子大生という図は、
 なかなかお目にかかれるものではないだろう。
435Self High Five! (6):03/10/31 04:41 ID:LEXTiVaQ

「…で、どうするのそれ?」
「うーん…」
 はるかが手のひらをそっと外灯にかざすと、
 オレンジ色の照明のもとに小さくなって震えているコウモリの姿が露わになった。
 だいたい5〜6センチくらいの赤黒いものがもぞもぞと蠢いている。
 コウモリの奴には悪いが、俺にはそうとしか見えない。
 不気味なイメージもあるが、何より見ていてあまり気持ちのいいものではないのだ。
 そもそもこのあたりでコウモリを見たことなんて生まれてこの方一度も無い。
 しかしはるかはひょい、とそれを眼前まで持ち上げてまじまじと眺めている。
「大丈夫」
「え?」
「死にはしない…と思う。けど…」
「けど?」
 はるかの手の上で、コウモリはジタジタと手足を小刻みに震わせていた。
 どうにかして飛び上がろうとしているらしいのだが、血まみれの翼ではどうすることも出来ないだろう。

「翼が破れてるみたいだね」
「そうだな…………」
「このままだと死んじゃうね」
「そうだな…………」
「飼おう」
「そうだな…………え?」

436Self High Five! (7):03/10/31 04:41 ID:LEXTiVaQ

「…というわけでさ」
「あはは、はるからしいね、それは」
 その翌日、午後5時半、エコーズ店内。
 西日が程よく差し込むテーブルの列に、客の影はひとつも無い。
 それでも構うことなくカウンターに頬杖を突いて、彰はにこやかに笑っている。
 そのような事はすでに馴れっこの様だ。
「…で?そのコウモリどうしたの?」
「ああ、はるかが連れて帰ったよ。『飼うから』って」
「コウモリかぁ…はるかだねぇ…」
「はるかだよなぁ…」
「それにしても冬弥も大変だね、いちいちはるかに連れまわされて」
「それはお前だって同じだろ?」
 そりゃそうだね、と彰は笑った。そうだろ、と俺も笑った。
 心の底から笑う事は出来なかったけれど。
 彰はまだ、俺とはるかの本当の関係に気付いていない。
 恐らく、まだ世界中で二人しか抱えていない秘密のはずだ。
 そう、まだ…

 そのとき背後から、来客を告げるドアベルが鳴り響いた。
 俺は来客への挨拶のためにくるりと振り向いた。
「あっ、冬弥くんだ」
437Self High Five! (8):03/10/31 04:42 ID:LEXTiVaQ

「ゆ、由綺…仕事は?」
「うん、今ちょっとごちゃごちゃしてて…
 連絡があるまで休んでていいって、弥生さんが」
「…そっか。ま、座れよ」
「何か飲む?」
「うーん、ホットミルクちょうだい」
「かしこまりました、ちょっと待っててね。すぐ作るから」
 たった十数秒の会話なのに、胸が締め付けられるように痛い。
 心の中で押さえつけようとするほど、痛みは俺のすべてを支配しようと企む。
「……久しぶり、由綺」
「うん、こうやって会うのは…えっと…5日振り、かな?」
「ああ、そうだね」
 ………………………。
「…最近、どう?」
「うん、私は平気だよ。お仕事は大変だけど、これからが大事だからね。
 冬弥くんは?何か変わりない?」
「あぁ…普通だよ」
「良かった。普通なのが一番だよ、やっぱり」
 そう、普通だ。
 由綺を騙し続けるのが、俺の「普通」になってしまったんだ。
438Self High Five! (9):03/10/31 04:43 ID:LEXTiVaQ

 弥生さんに言われたとおり、俺は由綺を支えていかなくちゃいけない。
 この関係を由綺が望むのならば、俺は絶対に厭わない。
 それが由綺に対してできる、たった一つのつぐないだから…

「はい、お待たせしました。熱いから気をつけてね」
「ありがとう。…………ん、おいしい…。冬弥くんもどう?」
「…いや、いいよ。大丈夫」
 由綺の笑顔が輝いている。
 それは、ブラウン管の向こう側で光り輝く、あの微笑みだった。
 俺はそっと、左手を由綺の頬に触れる。
「え?どうしたの?」
「由綺は綺麗だな、ってさ」
「もう、やめてよー」
「本当だよ」
 襟足に手をやり、指先に長く伸ばされた髪をくるくると巻きつける。
 だが、こまめに手入れされているだろう由綺の黒髪は、
 ビル風のようにさらりと指をすり抜けていく。
 差し出したままの指には、なめらかな感触だけが残った。
 それだけで、もう俺は…
「本当に、綺麗なんだ…」
439Self High Five! (9):03/10/31 04:44 ID:LEXTiVaQ

 しばらくして、由綺の携帯が鳴った。
 その瞬間、由綺の表情が仕事用のそれに変わる。
 そして俺たちの間にはまた、決定的な隔たりが出来る。
「ごめんね冬弥くん、お仕事が…」
「ああ、いいよ。いってらっしゃい」
「うん……。それじゃ…」
「由綺!」
「えっ!?」
「……がんばれ」

 嘘じゃない。
 心からそう思ってる。
「頑張れ、由綺。見てるから。応援してるから。だから、頑張れ」
「冬弥くん…」
 心からそう思っているんだと思う。
 由綺の笑顔が見たくて、由綺の幸せを守りたくて、由綺の力になりたくて…
 間違ってたって構わない。
 これしかないんだ。
「うん。ありがとう。私、頑張るね」
「ああ…じゃあな、頑張って来いよ」
「今度こそもっとお話しようね、冬弥くん」
 ドアベルが鳴り、由綺の香りと入れ替わりに乾いた風が吹き込んでくる。
 窓の向こうへ遠ざかっていく由綺の後姿は、やっぱり輝いているような気がした。
440Self High Five! (11):03/10/31 04:45 ID:LEXTiVaQ

 彰との会話もそこそこに、俺はエコーズを後にした。
 家まで帰る道すがら、ついと空を見上げてみる。
 今日も輝く月光が、うっすらと茂った雲の中を照らし出している。
 この同じ空の下で由綺が歌い、はるかが佇んでいる。
 変わり行く毎日の中で、輝くイメージだけを持って生きていけるのか…
 …駄目だ、駄目だ。俺は頭を振った。
 こんな事を意識するなんて、参っている証拠だ。
 とにかく家に帰ってシャワーでも浴びて…はるかに電話でもするか。

「……どっか行ってんのかな…?」
 はるかは捕まらなかった。
 また昨日のようにどこかに行っているのだろうか。
(あいつ、携帯持ってないからなぁ)
 ふと、昨日のコウモリの事を思い出した。
 そういえば、由綺にはあいつの事を教えていなかった。
(ちょっとまずかったかな…)
 とはいえ、別に隠し立てするような事ではないだろうし、
 まあ、特に困った事はないだろう。
 そう思って俺はベッドの上に転がった。
 薄暗がりの空の向こうで、電車が踏み切りを渡っていった。
 ベッドはとても冷たかった。
441Self High Five! (12):03/10/31 04:47 ID:Dq6niyre

 それから一週間程、どうにもやりきれない日々が続いた。
 由綺に会えなかったのは、残念だけれど仕方がない。
 音楽祭以降、目に見えて由綺のメディアへの露出が多くなった。
 テレビで、ラジオで、広告で、毎日のように由綺の情報は流れ続ける。
 それに比例して、以前にも増して二人でいられる時間は少なくなっている。
 こうなるだろう事は、あらかじめ弥生さんから聞いていた。
 でも、だからと言って寂しくなくなるわけではない。
 分かっているのに、割り切ったはずなのに、辛い。
 …ただ、これは言ってしまえば「そろばんずくの寂しさ」だった。

「……そのため、ここで…………レンツ曲線が…………」
 人恋しさに顔を上げてみる。
 冬休みということもあって、教室に座る人影もまばらだ。
 こんな時期に行われる補習なんて概してロクな物ではない。
 あと30分で昼休みだ。一刻も早くこの空間から脱出したい。
 教室中がそんな空気で満たされている。
 そのあたりは教授も分かりきっているらしく、だらけていても大して咎められない。
 ふと周りに目を向けてみると、そこには見知った顔の仲間たちがいる。
 ノートを熱心に取るやつ、教科書に突っ伏して熟睡するやつ、
 隣とこそこそお喋りしてるやつ、はるか、ぼんやり考え事してるやつ…

 あ、はるかがいる。
442Self High Five! (13):03/10/31 04:48 ID:Dq6niyre

 あれ?あいつ、この単位取れてなかったっけ?
 まあいいや。昼休みになったら聞いてみればいいか。
 他に話したいこともあったし、ついでだ、ついで。
 教授の念仏を聞き流しながらそんな事を考える。
 さあ、あと20分で昼飯だ。のんびりしよう。

「…………ん………やくん……弥くん?」
「んぁ…………あ?」
「『あ?』じゃないよ…ほら、起きてよ」
 聞き慣れた声が耳元をくすぐる…

 !?
「由綺!?」
「えへへ…おはよう、冬弥くん」
 俺は慌てて飛び起きた。
 茶色のハイネックセーターに少しくすんだ藍色のジーンズ、
 そのまま風景画の背景に溶け込んでしまいそうな格好をした由綺が、
 まだぼやけている俺の視界に飛び込んできた。
443Self High Five! (14):03/10/31 04:48 ID:Dq6niyre

「由、由綺も補習?」
「うん、本当だったら日数が足りないんだけど、特別にって」
「そっか、良かったな」
「うん」
 喜ぶより先に、まず驚いてしまう。
 …一週間ぶりの再会にしては、あまりにも味気ないと思った。
「どうかしたの?」
「ん…ああ、久しぶりに会うのに、あんまりいつもと変わらないなぁ、って」
「ふふ、そうだね。もうちょっと感動的でもいいのにね」
 気がつけばいつも、俺たちはこんな感じだったような気がする。
 はるかといる時とは違う、自然な二人でいられる。
 そうあるように、努力している。

 ……そうだ、はるかもいたんだ。
「あのさ由綺、はるか見なかった?用があったんだけど…」
「はるか?どこにいるの?」
「どこって、その辺に…………。…………いたんだけどなあ」
 いなかった。
 はるかはいつの間にか忽然と姿を消していた。
 見間違いとかじゃないのかな?
 由綺はそう言いたげな表情で俺を見ているけれど、
 つい数分前に目を合わせた奴を、見間違えたりするもんか。
444Self High Five! (15):03/10/31 04:49 ID:Dq6niyre

 最近、はるかがおかしい。
 電話に出なかったあの日以来、何故だか俺に対する接し方がよそよそしいのだ。
 口に出してここがこう変わったからおかしい、あそこがいつもと違う、
 そんな風にはうまく言えないんだけど、とにかく明らかに今までとは違っていた。
 少しずつ一緒にいることの意味が変わり始めたあの頃でさえ、
 こんな風にすれ違う事はなかったと思う。
 今だからこそ、それをこんなにも感じてしまう。
「ね、冬弥くん?一緒に授業受けてもいい?」
「一緒に?」
「久しぶりだから。…ダメ、かな?」
「いや……ダメってわけじゃないけど…」
「私は構わないよ」
「俺も、構わないけど…」

「「いつの間に!?」」
「『一緒に?』らへんから」
 忍者のように気配を消して、はるかは音もなく忍び寄ってきた。
 最初からそこにいたかのようにその場に入って、その空気に溶け込んでしまう。
 タンポポの花のようなやつだと思う。
445Self High Five! (16):03/10/31 04:50 ID:Dq6niyre

 俺は久しぶりに会ったはるかの顔をちらりと覗き見た。
 無造作に分けられた短い髪、温かみを感じさせる瞳、緩やかに下がった目じり…
 いつもと何も変わらないはるかがそこにいた。
 それなのに、心のどこかがざわついている。
「冬弥は?」
 はるかは突然、そんな事を言い出す。
 表情は変わらない。
 『由綺は大事な人なんでしょ?』
 顔はそう言っていた。
「……ああ、いいよ、由綺」
「うんっ」
 俺の右腕に身体を寄り添えて、子供のように無邪気にはしゃぐ。
 由綺の爽やかな微笑みが、この空気を包む。
「良かったね、由綺」
「あはは…冬弥くんと一緒にいられるからね」
「うん、ほんとにかわいいよ」
 本当に何もなかったみたいに、俺達は過ごしている。
 もし、何もなかったなら…
「そうだ、はるか!さっき言おうと…」
 その時、始業のチャイムが鳴った。
「あ、戻るね。また後で」
「あっ……」
 また、逃げられてしまった。
「どうかしたの?」
「……いいや、また後で会えるだろ」
446Self High Five! (17):03/10/31 04:51 ID:Dq6niyre

 それから俺と由綺は、高校時代のように隣に並んで授業を受けた。
 肘で脇腹を突っついたり、消しカス投げつけたり、頬杖ついて居眠りしてる由綺の腕を払ったり。
 授業そっちのけで楽しんでいた。
 由綺もだんだんその気になって、俺のノートにあの頃流行った歌の歌詞なんか書いたりして、
 まるであの頃の二人に戻ったような、そんな夢みたいな時間だった。
 後ろを見れば、はるかがいる。
 俺が視線を送ると、少し寂しげで、だけど暖かい笑顔を返してくれる。
 俺たちは今、間違いなく輝いている。
 輝いていたあの頃に戻っていた。
 そしてみんな、気付いていた。
 あの頃のようは二度と笑えないって事を。
 だから、あの頃よりも輝いていた。

「お疲れさまー」
「ああ、お疲れ」
 一階のクロークの中にある聞いたことのないメーカーの自販機の前で、
 俺たちはソファーに崩れ落ちるようにくつろいでいた。
 長かった補講もようやく終わり、後は新学期が始まるまでヒマな時間が続く。
「長かったね」
 ぬるめのミルクココアを紙コップの縁でぐるぐる回しながら、
 はるかは外を見てそう言った。
 外はもうすっかり暗くなっていて、空にはいくつかの星が光っていた。
447Self High Five! (18):03/10/31 04:52 ID:IDKZMpec

「はるかは寝てただろ?」
「あんまり寝てなかったよ」
「あはは…それって寝てたっていうんだよ」
 由綺はくすくすと笑いながら、250ml缶のレモンティーを一口すする。
 まだ熱いらしくて、ふーふー吹きながらどうにか飲んでいる。
「それで、これからどうする?」
「うーん……どうしようか?」
「今からエコーズに行っても空いてないしな…」
 どこに行けばいいか考えながら、持ってた缶コーヒーに口をつけてみる。
 すると突然、後ろから襟元をくいっ、と掴まれる。
「わぶっ」
「冬弥」
「危ないだろっ……で、どうした?」
「公園に行きたい」
「公園、ってあの公園か?」
 はるかは何も言わなかったけれど、瞳が「うん」と言っていた。
 ふと、あの公園で起こった事が頭の中に蘇ってくる。
「ねえ冬弥くん、私も…」

 pipipipi……pipipipi……

「もう……ごめん。ちょっと待っててね」
 話に乗りそこねた由綺が、しぶしぶ電話に出る。
448Self High Five! (19):03/10/31 04:53 ID:IDKZMpec

 くいっ、くいっ。
「だから何なんださっきから」
「あのさ」
 俺が問い掛けると、はるかはついと視線を逸らした。
 こういう時のはるかは、概して穏やかではない。
「うん?」
「元気になったから連れてきた」
 はるかはごそごそと側に置いてあったバッグを漁ると、
 その中から何やら黒い物体を手のひらに乗せて持ってきた。
「ほら」
 それは、あの夜のコウモリだった。
 はるかの看護が良かったのか、すこしだけ血色が良くなっているような気がする。
 肌にツヤが出て、前見たときよりも体に丸みが出てきたのだろうか。
 はるかの掌の白さと相まって、その体はちょっとしたコントラストみたいなものを奏でていた。
「はなそうと思ったから」
「へえ…もうそこまで良くなったのか。生命の神秘ってやつかな」
 はるかはちらりと視線を横にずらした。
 するとそこには電話中の由綺の姿があった。話に夢中らしく、こっちには全然気付いていない。
 漏れ聞こえてくる単語から推理するに、弥生さんと打ち合わせの事で話しているらしい。
「だから、公園なんだ」
 …………?
449Self High Five! (20):03/10/31 04:54 ID:IDKZMpec

 時として、はるかの言いたいことは俺に伝わらない。
 それがこいつのキャラクターであり、魅力でもあるんだけれど…
「冬弥は行く?」
「そりゃ、行くよ。由綺も多分行くと思う」
 はるかの瞳がすっ…と焦点を失う。
 何かを想った時の、はるかの無意識のサインだ。
 これはきっと、世界中の誰にも分からないだろうけれど。
 今、はるかは何を想うのだろう。
 その無意識の中に入り込めたら…なんて、SFチックな話だ。

「お待たせ。それじゃ、行こっか」
「由綺、電話は誰から?」
「弥生さんから。あと30分くらいしたら行かなくちゃだけど、それまでだったら平気だよ」
「そっか、それじゃ厳しいかな」
 残念だけど、と言いかけた俺を遮ってはるかが口を開いた。
「由綺、来ないの?」
 そう訊ねるはるかの握りしめられた手の平から、もぞもぞ動くコウモリの頭が見え隠れした。
 それに大きく反応する由綺。
「あっ!?はるか、何これ!?」
「こうもり。この間公園で拾ったからはなそうかなって」
「あ、それで公園に行くの?私も行きたい!」
「由綺、弥生さんは間に合うの?」
「今から行けば大丈夫!ねえ、早く行こうよ、ほら」
 由綺に押し出される形で、俺達は校舎を後にした。
450Self High Five! (21):03/10/31 04:55 ID:IDKZMpec

 程なくして、俺たちは公園にたどり着いた。
 由綺のタイムリミットまでは、まだあと7、8分ある。
 先頭を行くはるかに従う形で、舗装された遊歩道をひた歩く。
 芝生一面に生い茂っているオオバコの緑を横目に見ながら、あの日の事を思い出す。
 あの夜は急いでいたから、こんな所には目が行かなかったのも仕方ない。
 少し荒めのアスファルトが靴に食い込む感触を覚えながら、
 ふと奇妙な想像に俺の頭は自然と吸い込まれていった。

 はるかの足は自然とあの外灯へと向かっている。
 するべきことは一つ。あのコウモリを放すことだ。
 はるかが手を離すと、ばさりばさりと音を立ててコウモリは暗闇の中へと旅立っていく。
 それでめでたしめでたし、一件落着だ。
 それじゃ、もし奴が飛び立てなかったら?
 俺にはなんとなく分かってきたような気がする。
 はるかと最近すれ違っていたのはきっと、あいつがあのコウモリを世話していたからだろう。
 それなら納得がいくし、由綺にこれを見せたがったのも納得できる。
 一つの事にこれだけこだわるはるかというのは、最近ではあまり見た事がなかった。
 もしもその時があったなら、俺はどんな言葉を掛けてやればいいんだ。
 言葉の無力さを俺たちはどれだけ噛みしめてきただろう。
 由綺はなんて言うだろうか。純粋に励ますのだろうか。
 純粋になれたら、それだけで素晴らしいことなんだ。
 それをつくづく思い知らされてきたから、余計にやりきれない。
451Self High Five! (22):03/10/31 04:55 ID:IDKZMpec

「着いたよ」
 はるかの一言で、俺は現実へと舞い戻る。
「ここは…?」
「この子を拾った場所。このへんで」
 はるかはこの前のように外灯の下にしゃがみ込んで、
 そのコウモリを拾ったときの事を由綺に説明してみせた。
「でも、こうもりだよね?最初に見たときとか、怖くなかった?」
「別に平気だったよ」
「本当?やっぱりすごいよ、はるかは」
「な?だから言った通りだろ?」
「んー…」
 当のはるかは何がすごいのか良く分かっていないらしいが、
 とにかくはるかはすごいのだ。そういうことにしておく。
「それで?もう放しちゃうの?」
「そろそろかな、って」
 俺たちは視線をはるかの手のひらに落とした。
 あの傷ついた翼は、外からはすっかり治ったように見える。
 あの夜見た姿とは比べ物にならないくらい、活力に溢れていた。
「それじゃ、いくよ」
 はるかはゆっくりと立ち上がると、そっと手のひらを天に向けて開く。
 そして、勢いをつけてコウモリを暗闇に向けて放り投げた――!
「……えいっ」
452Self High Five! (23):03/10/31 04:56 ID:IDKZMpec



 ぼてっ


「「「……………………」」」
 聞いてるこっちが悲しくなるような音を残して、
 コウモリは頭から芝生の海に落下していった。
「はるか?」
 話が違うよ、とばかりにはるかに向き直る由綺。
「飛べなかったんだけど…」
「飛べたらいいね、って」
 まあ、確かに『絶対飛ぶ』とは言ってなかったわけだけど。
 それにしても今の結果は由綺にとって少なからずショックだったようだ。
「ま、まあ…まだ一回やっただけだし、もう少し頑張ったら飛べそうだったし…」
 由綺のフォローもどこ吹く風、はるかの手の上でヤツは呑気に欠伸をこいていた。
 それから何回かやってみたのだが、どうにもこうにも飛べそうな気配がしない。
 いよいよ由綺の時間も差し迫ってきたので、今日はこれでお開きということになってしまった。
「それでは最後の挑戦」
 ぐっ、と見ている由綺の手に力がこもる。
「…とぅっ」
 無駄な力の…いや、一切の力が抜けた掛け声と共にコウモリは――
453Self High Five! (24):03/10/31 04:58 ID:g1UGmwpj

 地面に向かって真っ逆さま。
「無理だったね、あはは…」
「「あはは…………」」
 ここまで来たらもう笑うしかないだろう。
 十数回のトライで、飛べそうな気配一回もなしでは仕方ない。
「もう時間だから行かなきゃ…みんなは?」
「あ、えーと…はるかはどうする?」
「もう少し」
「それじゃ……由綺、悪い」
 少し由綺の顔がかげるけど、すぐにまたいつもの微笑みに戻る。
「うん、それじゃまたね。冬弥くん、はるか」
「ああ、また会おうな」
「うん」
 手を振って、俺たちは由綺と別れた。
 次に会えるのは、いつになるのだろう。
 しっかりと、目の奥の奥に由綺の本当の微笑みを焼き付けた。

「ところで、はるか」
「なに?」
 はるかは手のひらでコウモリを玩んでいた。
 こういう動物とか赤んぼうとか、そういった物にこいつは強い。
 そんなイメージがある。
454Self High Five! (25):03/10/31 04:59 ID:g1UGmwpj

 俺ははるかの手のひらでうずうずしているコウモリを眺めてみた。
「飛べるのか?こいつ」
「飛べたらいいね、って」
「それはさっきも聞いた」
 ぽこっ
「あいた」
「そういえばさ、こいつの名前は?」
「ナイ」
「へー?変な名前だな。何語?」
「だから、ない」
「ない……って、名前が?」
「うん」
 名前がない、か。確かにはるからしいといえばらしいが…
 でも、名前ぐらい付けたっていいと思う。減るものじゃないし。
「ないって…なんで?」
「だって、いやだよ」
「…情が移るから、とか?」
 はるかもやっぱり女の子なんだなぁ、なんて思った。
 だけどはるかは静かに首を振った。
「……じゃ、なんで?」
455Self High Five! (26):03/10/31 04:59 ID:g1UGmwpj

「めんどくさかった」
 おい。
「別に良かったじゃないか、その程度のこと。適当に付けちゃえば」
「そんなのこの子に悪いよ」
 そういうものなのだろうか。まあ、そういうものなのかもしれない。
「そこまでしちゃかわいそうだし」
「そっか…そうかな」
 だんだんそんな気がしてきた。

「…ところではるか、いつ帰る?」
 そんな話をしているうちに、周りはすっかり暗くなっている。
 茂みの奥の方に入ったら、真っ暗で何も見えないくらいまでになってしまった。
「先に帰っていいよ」
「帰っていいって…まだ何かするのか?」
「この子を」
 そしてまたはるかはコウモリをふわっ、と宙に向かって投げ上げた。
 しかし羽ばたく力が弱いのか、すぐに地面に落下してしまう。
「もう無理じゃないか?力がないぞ」
「もうちょっと待って」
 そう言いながらはるかは芝生に落ちたコウモリをそっと抱き上げた。
「もう少ししたら冬弥のこと決めるから」
456Self High Five! (27):03/10/31 05:00 ID:g1UGmwpj

「俺がどうかしたって?」
「あっ……」
 俺は慌ててはるかの顔を覗き込んだ。
 すると、はるかも同じように慌てて視線をあさっての方に逸らした。
 こんなに動揺するはるかは…
「……はるか、教えてくれよ。聞きたい」
 はるかにそっと近付き、肩に両手を乗せる。
 それでもはるかは視線を合わせてはくれない。
「俺、迷惑か?だったら言ってくれ。もう何もしない」
「このこうもり…」
 耳をそばだてないと聞き取れないほど小さな声で、
 はるかは訥々と話し始めた。
「このこうもりは、冬弥と一緒にいた思い出なんだ」
「思い出?そんな、昔話みたいに……」
「だけど、必ず飛び立たなきゃいけないから」
 はるかの声が、静まり返った公園に広がる。
 そして、俺の頭の中でわんわんと鳴り響く。
「いけないから…?」
「だから、賭け。飛び立ったら、私たちも。飛べなかったら、私たちもって」
 はるかの声が、風に揺れていた。
457Self High Five! (28):03/10/31 05:01 ID:g1UGmwpj

「それって…」
「だから、由綺も呼んだんだけどね」
 俺は機微に満たない自分の心を呪った。
 どうして俺ははるかにばかり辛くさせてしまうのだろう。

「……で、飛び立てなかった」
「うん」
「どうなんだ?」
「…………」
「はるかは、飛び立ちたくないのか?」
「私?」
「はるかは、どうなんだ?」
「冬弥は?」
「はるかは?」
「私は……」
 はるかが身体の力を抜き、俺に体重を預けてきた。
 だらりと垂れ下がった腕が、俺の身体に――

 ぱた…ぱたぱた…

「冬弥、あれ?」
「ん?」
458Self High Five! (29):03/10/31 05:02 ID:g1UGmwpj

 はるかの背中越しに、俺は飛び立とうとする一匹のコウモリの姿を見た。
 それはあのはるかのコウモリだったのかもしれないし、
 全く別のコウモリがまたこっちに紛れ込んできただけだったのかもしれない。
 それでも、小さく黒い身体を左に揺らし右に揺らし、
 失速しそうになりながらもどこか遠くを目指し、コウモリは飛んでいく。
「はるか……」
「うん」
 俺たちは絡みかかった身体を引き離し、じっとコウモリを見つめていた。
 風が吹けばバランスを失い、それでもそいつは倒れることなく前へと進んでいる。
「…がんばれ」
 はるかの声に横を振り向くと、はるかは両手を天にかざしていた。
 両手の親指と人差し指で三角形を作り、後の指は開いて。
「がんばれ」
「それ、何だ?」
「元気になるおまじない。何かで見て」
「そっか」
 はるかの真似をして、俺もそのおまじないをしてみることにした。
 作った三角形の中に、よたよたと空を飛び続けるコウモリを入れて。
「頑張れ、とにかく頑張れ。頑張れ、頑張れ…」
「がんばれ、がんばれ…」
 小さくなるその姿を、二人で見えなくなるまで見送った。
 さようなら、それにいろいろとありがとう。
459Self High Five! (30):03/10/31 05:04 ID:RO+ARw0v

「…さて、これからどうする?」
「なんか疲れちゃった」
「そう言うなよ」
 疲れたのはこっちだって一緒だ、とは敢えて言わない。
「次に会ったとき、由綺と話すよ」
「…ああ、頼む。俺も……話してみる」
「がんばろ」
 はるかがそっと右手の小指を突き出す。
 つられて俺も突き出す。
「ゆびきった」
「指切りげんまん、とか言わないのか?」
「めんどうだから」
 そっか。
「なあ、一つ聞いていいか?」
「ん?」
「あの時コウモリが飛ばなかったら?」
「…………」
「…………」
「どうだろう?」
「そっか」
 …ま、しょうがないか。そういうものだ、きっと。
 はるかといると、こんな考え方でもいいか、なんて思うときがよくあって。
 今がまさにそんな感じだ。まあ、それでもいいか。
 後悔なんてしない。あのコウモリは飛んで行けたから。
460名無しさんだよもん:03/10/31 05:05 ID:RO+ARw0v
以上です。
何かと御迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
そして、ありがとうございました。
461 ◆SQleCY54VU :03/10/31 07:48 ID:cs4XFbQM
今から投稿します。題名は「かのねこ」
長さは2レスです。
462かのねこ (1/2):03/10/31 07:49 ID:cs4XFbQM
 気づいてますか相沢さん、私があなたのことを好きだということ。

 いえ、たとえ気づいていたとしても、あなたは応えることができませんね。
 あなたには、もう大切な人がいるから。
 でも少し、ほんの少しだけ私に振り向いてもらえれば、それだけで幸せなんです。
 そう例えば、今あなたの手の中にいる猫のように。

 びしょ濡れで玄関に立っていたあなたを見て、最初は驚きました。
 でも次の瞬間、あなたの腕の中から聞こえてきた今にも消えそうな声で、分かりました。

 あなたは本当にやさしい人です。
 猫の体をタオルで一所懸命拭くあなたの姿を見ると、あらためてそう思います。
 私があなたに惹かれたのも、そのやさしさです。
 あなたのやさしさで私がどれだけ救われたのか、言い尽くすことはできません。
 だからそれがいつの間にか『好き』に変わったとしても、当然、だと思いたいのです。
 でも、あなたのやさしさはみんなに対してです。それは分かっています。
 それでもなお、あなたのことを好きでいるのは我侭なのでしょうか。
463かのねこ (2/2):03/10/31 07:50 ID:cs4XFbQM
 いとおしそうな目で猫の体をやさしく撫でるあなたを見ていると、少し妬けてしまいます。
 そんないとおしそうな目で私を見たことがありましたか、そんなにやさしく私の体を撫でたことがありましたか、と。
『猫に対して妬くなんて、そんな馬鹿な話があるか』と笑われてしまうかもしれませんが、いいんです、馬鹿ですから。
 あなたのせいですけど。
 
 どうせ馬鹿だったら、と、こんなことを考えてみます。
 もしも私が猫だったら、あなたは私のことを愛してくれるでしょうか。
 いとおしい目で見てくれるでしょうか、やさしく体を撫でてくれるでしょうか。

 もし叶うなら、私も彼の猫のように愛されたい。


「ん、天野、何か言ったか?」

「ですから、私もあの猫のように相沢さんに愛されたい……って!?」

 
 その時、頬を紅く染めたふたりを見て、猫が笑うように鳴いたような気がしました。
464 ◆SQleCY54VU :03/10/31 07:52 ID:cs4XFbQM
>462-463
以上、「かのねこ」でした。
465『さかり』:03/10/31 08:56 ID:KUc4PYCX
今から投下します

題名『さかり』
ジャンル『痕』
7スレ予定
466『さかり』その1:03/10/31 08:58 ID:KUc4PYCX
 逢いたい。
 逢いたい。
 今すぐ、愛しいあの方に逢いたい。
 あぁ。
 私はここにいるのに。
 あの方も生きているというのに。
 どうして逢うことが出来ないのだろう。
 逢いたい。
 逢いたい。
 今すぐ、愛しいあの方に逢いたい。


「うるさい猫だねぇ」
 梓はテレビから目を外し、窓の方を見やった。
「やかましいったら、ありゃしない」
 甲高い、さかりのついた猫の声が、静かな夜のとばりを切り裂いていた。どうも柏木
家の塀の上辺りで鳴いているらしい。
「この時期だからかしら?」
 四姉妹の長女である千鶴が、煎餅をポリポリ囓りながら暢気に言った。
「ウチのタマを呼んでいるのかな?」
 末っ子である初音は、今年採れたばかりの柿を、丁寧に包丁で剥きながら答えた。
「それにしても、もう少し静かにして欲しい」
「それだけ好きな猫の事が恋しいんだよ、きっと」
 剥いたばかりの柿を、姉である二女の梓に手渡した。
「そういえばウチにも、さかりのついたのが一人いたね」
「それって、楓お姉ちゃんの事?」
「まあ、確かに似たようなものかもしれないわね」
 千鶴は深いため息をひとつついた。
467『さかり』その2:03/10/31 08:58 ID:KUc4PYCX


 なぜだろう。私はあの猫の気持ちが良く判る。
 楓は聞こえてくる、猫の求愛の声に親近感を覚えた。
 ようやく結ばれた愛しい人、耕一が都会に帰ってから、一月が経過した。
 楓は赤のマジックペンを手に握ると、今日という日付に、×印を書いた。
 耕一さんが来るまで、後、八十五日。その八十五日がまるで八十五年のように思えた。
「耕一さんに逢いたい………」
 癒えた筈の胸の傷が、再びズキズキと痛みだしているような気がした。
 猫は月夜の下で、楓の気持ちを代弁するかのように、いつまでも鳴き続けた。


 その日の朝食は、パン、コーヒーをはじめ、サラダ、カリカリのベーコン、スクラン
ブルエッグなど、洋食のメニューがテーブルの上に並んだ。
「いただきました」
 一番学校の遠い初音が最初に席を立った。梓は既に食べ終え、千鶴も食後のコーヒー
を楽しんでいた。ただ一人、楓だけがモシャモシャとジャムを塗ったトーストを、口の
中に運んでいた。
 普段なら四姉妹の中で一番早く食べ終えるのだが、今日はまだ半分しか食べていなかっ
た。
 一口食べては手が止まり、一口食べては口が止まっている。何か、ぼーっと考え事を
しながら食べていた。
 梓はいらつきながら時計に目を向けた。学校が家から近いとはいえ、朝食の後かたづ
けには、ある程度時間がかかる。
「楓、いい加減早く食べなよ。時間がもうないんだからさぁ」
 姉の声に、楓の体が一瞬ビクついた。
「時間………」
 そう呟いたかと思うと、楓はパンを口に頬張ったまま、涙で頬を濡らし、いきなりさ
めざめと泣き始めた。
 梓は顔に手をやると、内心で舌打ちをした。
468『さかり』その3:03/10/31 08:59 ID:KUc4PYCX
 楓がよく泣くようになったのは、一週間ほど前からだった。食事の最中、買い物をし
ている時、トイレの中、入浴中、所構わずいきなりシクシクと泣き出すのである。理由
を尋ねても何も答えない。何十分も泣き続けるのはざらだった。これが、梓が楓の事を
『さかりのついた妹』と評するゆえんだった。
 原因が耕一であろうという事は、なんとなく梓にも察しがついていた。
 梓も少なからず耕一に恋心を抱いていた。だが、部活動の最中や、料理をしている時
などに、耕一の事を思い浮かべる事はほとんどない。しかし、楓は違った。本当に二十
四時間、暇さえあれば耕一の事ばかり考えているように見えるのである。梓にしてみれば、
狂気の沙汰だった。
 一方、楓はというと、何かしていると不意に耕一の顔が思い浮かぶのだった。そして
逢えないと思うだけで、胸が杭を打たれたように痛み、心が見えざる手によって引きち
ぎられた。そのあまりの苦しみを、楓は涙を流すことにより癒すのである。当然、自分が
泣くことにより、梓をはじめ、みんなに迷惑をかけている事に気づいてはいた。そして
申し訳ないと思う気持ちが更なる涙を呼ぶのである。まさに悪循環だった。
「千鶴姉〜、なんか楓に言ってやってよ〜」
 妹の悲鳴に、千鶴は両掌を上にあげ、処置なしと言わんばかりに首をすくめた。


 キュッ。
 マジックペンでカレンダーに×印をつけ、その日の終わったことを、楓は確認した。
もっとも、まだ夜の九時であり、正確にその日が終わったわけではないのだが。
 楓は椅子に座ると、便箋を机の上に出した。耕一に手紙を書くために。
 だが、いざペンを握ってみても、書くべき言葉が見つからない。
 心の中は耕一への思いが溢れているというのに、伝えるべき言葉が思い浮かばず、ただ、
いたずらに時間だけが過ぎ去っていく。
 窓の外には昨日と同じように、猫が求愛の詩を、声高らかに歌い上げていた。
 その声は誇り高く、どこまでも悲しく、夜の静寂(しじま)をうめていた。
 コンコン。
 不意に、誰かが楓の部屋のドアをノックした。
「楓お姉ちゃん。今、耕一お兄ちゃんから電話がかかってるよ」
469『さかり』その4:03/10/31 09:00 ID:KUc4PYCX
 初音の声に、楓は素早く椅子から立ち上がった。
「今行く」
 短く答えると、素早く電話の置いてある居間に向かった。
「はい、こっちはみんな元気ですよ」
 部屋に入ると、千鶴が受話器を握っていた。
 順番を待つ間、胸の鼓動がどんどんと速まっていく。
 何を話そう。何を伝えればいいのだろうか。
 楓の握った手の平が、次第に汗ばんでいく。
「あ、ちょっと待ってください。今、楓に替わりますから」
 はい、どうぞと言わんばかりに、千鶴は受話器を妹に譲った。
『楓ちゃん、元気にしてるかい?』
 楓が何か話すよりも早く、耕一の声が受話器から聞こえてきた。
 懐かしい、愛しい人の声。
 楓の頭の中は、一瞬にして真っ白になった。
 その様子を、姉と妹が興味深げに見守っている。
『こっちに帰ってから、ずっと楓ちゃんの事ばかり考えているよ』
 私もです。耕一さんの事ばかり……。
 そう答えようと口を開けるも、声帯は本来の役目を果たさず、唇から言葉は発せられな
かった。
「あ……、そ………」
 心かりが焦り、全身が緊張のあまり震え、ただ、うめき声を発するのがやっとだった。
『どうしたの楓ちゃん、何か話してよ』
 伝えたい思いは声にならず、代わりに大粒の涙となって溢れ出た。
『……もしかして、泣いてるの楓ちゃん』
 楓はたまらず受話器を初音に押しつけ、部屋から逃げ出した。
「あ、う、うん、初音だよ、耕一お兄ちゃん」
 楓に代わり、初音が耕一に応対した。
「う、うん。ほら、楓お姉ちゃん、もともと電話は苦手なほうだし………」
470『さかり』その5:03/10/31 09:00 ID:KUc4PYCX


 廊下を歩きながら、楓の口からため息が漏れた。耕一を心配させてしまったのは明白だった。
 ただ、久しぶりに聞いた耕一の声に、心が幾分楽になったような気がした。
 自分の部屋の扉に手をかけた時だった。
 廊下の暗がりから、猫の鳴き声が聞こえてきた。
 家で飼っている、タマだった。
 タマは楓が気づいた事を知ると、二メートルほど奥に走り、再び振り向くと一声鳴いた。
 ついて来いと言っているように、楓は見えた。
 タマの後を追っかけると、洗濯ものを場所を干す場所に通じる扉の前に辿り着いた。
 カリカリ。
 タマはその扉を開けて欲しいのか、爪で引っ掻いた。
「ここを開けて欲しいの?」
 すると言葉を理解したかのように、タマは一鳴きした。
 その時、扉の向こう側から、タマに呼応するかのように、別の鳴き声が……先ほど部屋
で聞いた求愛の声が聞こえてきた。
 楓はタマをそっと持ち上げた。
「ねぇ、タマ。扉の向こうにいるのは、あなたの大事な方なの?」
 タマはまるで恥ずかしそうに、一鳴きした。
 猫は人の言葉を理解するという話を、楓は思い出した。無論それが本当かどうかは知らないが。
「タマは羨ましいわね、今から好きな人……じゃないわね、好きな猫に逢えるんだから」
 楓はフワフワした毛並みを優しく整えた。
「どうせ逢うなら、ちゃんと、おめかししなきゃだめよ」
 タマは楓の腕の中で、じっと丸まったまま大人しく終わるのを待った。
「ほら、綺麗になった」
 タマをそっと下に降ろし、楓は外界に通じる扉に隙間を空けた。その瞬間、一陣の風の
ようにタマは外へと走り抜けて行った。
「行ってらっしゃい」
 楓は暫く外を見つめた後、そっと静かに扉を閉めた。
471『さかり』その6:03/10/31 09:09 ID:KUc4PYCX


「いただきました」
 朝食を食べ終えた楓が、誰よりも早く席を立った。
 妹の背中を見送ると、梓は初音と目を合わせた。
「楓、急に元気になったけど、何かあったの?」
「多分、昨日、耕一お兄ちゃんの声を聞いたからかな」
「何はともあれ、元気になってくれれば、それでいいわ」
 妹達の言葉を、千鶴が最後に締めくくった。
 当人の楓としては、特に変わった事は何もなかった。耕一の事を思う気持ちはいつもと
変わらない。ただ若干、心持ちが軽くなったような気がした。
 家を出て、しばらく歩いた時だった。
 道端でタマ見つけた。
黒い物のそばで、じっとしたまま動かなかった。
 どうしたのだろうと近づいた時、はじめて黒い物が猫であることに気がついた。体は
割と大きめで、尻尾も長かった。
 時折寄り添うタマが顔を擦り付けるも反応はない。その代わり、口元から赤い液体を
流し、体が不自然に曲がっていた。
 車に轢かれて死んだのだろうか。
 楓は腰をかがめた。
 時折、タマが悲しい声で鳴いた。
「タマ、もしかして、この猫が、あなたの大事な相手なの?」
 返事をするように、小さな声でタマは鳴いた。
 楓は、冷たいアスファルトに横たわる黒猫を、そっと撫でた。
 まだ、かすかに暖かかった。
 タマは、この猫の死に目に会えたのだろうか?
 楓はそんな事を思った。
 いつも家の側で鳴いていた猫。
 もしかしたら、この猫は自分の死期を知っていたのだろうか。
 だから、毎晩あんなにも必死に鳴いて……。
 そこまで考えたとき、楓の目は涙で曇り、何も見えなくなった。
472『さかり』その7:03/10/31 09:09 ID:KUc4PYCX
 しばらくの間、そこにうずくまり、タマと一緒に泣いた。
 そして、汚れるのも構わず、猫の死体を抱き上げると、出払って誰もいなくなった家に
持ち帰り、庭の隅に穴を掘った。
 亡骸を穴の底に安置すると、たまたま庭に咲いていた秋の花を数本千切り、そっと死体
の上に載せた。
「タマ、埋めてもいい?」
 弱々しく、そしてか細くタマは鳴いた。
 ゆっくりと楓は土をかけ、地面を元に戻すと、墓石代わりに石を一つ置いた。
 その日、楓は学校に行かず自分の部屋で一日過ごした。


 今、何時だろう。
 楓は暗くなった部屋で目を覚ました。
 いつのまにか眠ってしまったらしい。
 時計を見ると、夜の八時を指し示していた。
 夕ご飯は終わったのだろうか。
 お腹が空いていた。
 カリカリ、カリカリ。
 部屋の扉を何かが引っ掻いている事に、楓は気づいた。
 ドアを開けると、そこにタマが座っていた。
「なにかご用?」
 話しかけると、昨日と同じように数メートル走って止まり、楓を待っていた。
 楓はタマの後をついていった。
 階段を降り、廊下を歩き、正面玄関へと辿り着いた。
「ここを開けて欲しいの?」
 サンダルを履き、楓が玄関の扉を開けると、今度は外に通じる門を、タマは引っ掻いた。
 頼まれるままに、門の鍵を開き隙間を開けた。
「これでいい?」
 だが、タマは外に行こうとしなかった。その代わりに入り口の近くに座り、楓の顔を
見て一声高く鳴いた。
473『さかり』その8:03/10/31 09:10 ID:KUc4PYCX
 楓は最初、タマの意図が判らなかった。
 どうも、外に行く為に門を開けたのではないらしい。よくよく考えると、タマの場合、
わざわざここを開ける必要はなかった。
 タマは何か訴えるような眼差しで、楓を見つめていた。
 ふと、楓は気づいた。
 タマは昨日、自分が外に行くために、物干場に通じるドアを開けさせた。そしてこの
門は人が外に出るためのもの。
 楓はしゃがみ、目線をタマに合わせた。
「もしかしてタマ、私に耕一さんのところへ逢いに行けと言ってるの?」
 我が意を得たりと、タマは大きな声で鳴いた。
「ダメよ……、私には学校が………」
 楓の頭に、朝の事が頭に浮かんだ。
 タマを残して逝った黒猫。
 一人残されたタマ。
 永遠に生きられる生物など、この世にはいない。
 今、楓も耕一も生きている、しかし、明日も生きているとは限らない。もしかしたら、
あの黒猫の用に突然、事故で死んでしまう可能性もなくはない。
 楓は夢で見た、あの記憶を思い出した。
 突然訪れる死を、避ける事なんて出来やしない。ならばせめて生きている間だけでも……。
 突然、一陣の秋風が門から吹き抜けてきた。
 あの夢のように、夜空にはポッカリと白い月が浮かんでいた。
 楓は開け放たれた門から、外を見やった。
 ここを抜けて行けば、愛しいあの人に逢える。
 夢に中では触れることが出来なかった。でも、この門を飛び出せば、耕一さんに抱いて貰える。
 あの黒猫が教えてくれた。時間は無限に存在しないのだ。
 今なら、はっきりと楓は判る。私は耕一さんと愛し合うために生きているのだと。学校
など、耕一さんと同じ大学に行くためだけの目的で通っているに過ぎない。
「タマ……。私、耕一さんのもとに行くね」
474『さかり』その9:03/10/31 09:14 ID:KUc4PYCX
 楓は自分の部屋に戻ると、急ぎ旅行鞄に必要な物を詰め込んだ。
 家族のいる居間を後目に廊下を抜け、玄関に辿りつき、急いで靴を履くと、タマに
見送られながら家の外へと飛び出した。
 財布の中には二万円入っていた、夜行列車の切符代には充分な額だった。
「耕一さん、今行きます」
 楓は足取りも軽く、駅への道を走り抜けていった。


「楓お姉ちゃん、やっぱりいないよ」
「玄関にも、楓の靴はなかったよ」
「困った子ね……」
 初音と梓の報告に、家長である千鶴は頭を抱えた。
「ねぇ初音、楓の部屋に鞄は有った?」
「そういえば………、壁にかけてあった大きなバックが、無くなっていたような気がする」
「どうせ耕一の所に行ったんじゃないの?」
 梓は呆れたように言った。
「さんざん泣いた後に家出とは、本当に猫みたいね」
「猫ねぇ……」
 初音はふと、猫の習性を思い出した。
「じゃあ、今度帰ってくる時は、子供を身籠もってたりして」
 何気ない初音の言葉に、二人の姉は口元を引きつらせた。
475『さかり』終わり:03/10/31 09:15 ID:KUc4PYCX
以上9スレでした
今日は会社遅刻確定です・゚・(ノД`)・゚・。
476名無しさんだよもん:03/10/31 09:19 ID://VH0IAL
>>475
イ`
477名無しさんだよもん:03/10/31 09:19 ID:IyH59XXV
すみません。
一時間ほど延長をお願いします。
478 ◆HMX73059.I :03/10/31 09:46 ID:ZZu5ZNaR
>>477
承知しました。
他に延長希望の方はおられますでしょうか?
479名無しさんだよもん:03/10/31 10:53 ID:SxEExhhX
477さんではありませんが、477さんがまだ来られなかったら先に投稿させていただきます。
(先に来られたらどうぞ)
480477:03/10/31 10:59 ID:IyH59XXV
あ、どうぞ先にどうぞ。
481 ◆TANG0ZIdn2 :03/10/31 11:18 ID:dgtv2ovt
では。なんかさっきの俺おもしろいIDだったなあ。惜しい。


テーマ 「動物」

痕SS「楓」です。16レスぐらい。
482:03/10/31 11:19 ID:dgtv2ovt
 その者は、俺が我が家の木戸を開けると、土間に、ちょん、と座していた。
「…………」
 家には妻しかいないはずだ。もし家内にしても、ようすがおかしすぎる。
 もとより家内にしては、その影は小さすぎた。
 ふたまわり、いや三まわり下か。それほどに小さい。
 日は落ちきり、暗い土間で黒い影の塊となって見えるそれが何者か、しばし立ち止まったあと、俺はゆっくりと近づいてたしかめようとした。
 そして……。息を呑んだ。
 脳が痺れた。
 胸に、木刀で打たれたような痛みが走った。どくんと心の臓が揺れたのだ。
「…………エディフェル…………?!」
 黒い直毛。
 白い肌。
 切れ長の目。
 長いまつ毛。
 通った小さな鼻。
 それは、死んだはずの。
「エディフェル……っ!」
 そうか?
 果たしてそうか?
 かつて何度も間近に見た。
 かつて何度も口づけた。
 そしていまは夢に見る。
 数えるあたわぬほど。
 俺が……この俺が……見紛うはずがなかった。
「エディ…フェル…」
 南蛮語のような彼女らの音は、俺たちには難しい。俺の発している音は当時もいまもおそらく“えぢへる”に近い。
 だが、何年かぶりに、二度とは呼べぬと思ったその拙い音を、死んだはずの思い人の名を、俺は呼んでいた。
 彼女は、俺のほうを見ず、じっと座したまま前をみつめていた。
483 :03/10/31 11:20 ID:dgtv2ovt

 ただ……。
 俺は、まばたきをした。
 我が目を疑ったからだ。
 目の前の彼女が信じられぬからばかりではない。
 身体が小さすぎる。それに、幼なすぎる。
 成人していた彼女とは比ぶるべくもない、ちんまりした姿。
 さらに、幼形にしても極端に小さいと思われる。
 村の子らと比べても、この見た目の年で、この小ささは、少し、人間離れしている。
 そして彼女には、耳があった。
 あの彼女らの徴(しるし)とも言うべき、先のとがった耳ではない。
 頭からぴんと立った、ふさふさと毛の生えた。
 猫のような、耳──

 夢か現(うつつ)か。
 俺は、惑った。
 起きているつもりで夢を見ているのか。
 或いは気ぶれでも起こしたか。
 物の怪(け)にたばかられてでもいるのか。
 だが目の前のエディフェルはいっこうに消えずにその場に在り続けているし、近寄っているから、かすかに呼吸の音や胸の上下しているのまでわかる。
 とても夢だとは思われない。
 俺はとうとう、震えながら手を差し伸ばした。
 もはや我が手で確かめずにはいられない。
 だがすると、初めて『そのもの』は俺に気付いたかのように振り向いた。
 忘れられるわけもないその懐かしい目線に一瞬ひるんで手が止まると、それは、するりと俺の手を避けて家に上がった。
 まるで猫のよう。
 猫そのもののしなやかな動き。
 障子戸の隙間から室内にその姿を消しそうになったから、俺は慌てて戸を開け放った。
 次の次の間に家内がいて、その家内の俺との間にエディフェルがとと……と歩いているのが見え、俺はほっとした。
484 :03/10/31 11:21 ID:dgtv2ovt
「お帰りなさい」
 繕(つくろ)いものをしていた家内が、目を上げた。
 俺は震える指を上げ、エディフェルを指した。
 それは、おまえの姉だ。
「あ、この子ですか」
 家内はいつもの柔らかな微笑みを浮かべた。
「今日、どこからか上がってきたんです。可愛らしいから、追い返せなくて……すみません」
「……?」
「いま、外に出しますから」
「……!?」
 次に家内が言った言葉は、俺に、目以上に、耳を疑わせた。
「それにしても、きれいな猫ですよね……」



 白く柔らかな昼の日差しが、黒く柔らかな毛を暖めていた。
 ぴんぴんと時折跳ねる、猫の耳の、その毛を。
 エディフェル──エディフェルの姿したものは、開け放たれた障子戸から、興味深そうになにかを目線で追っていた。
 庭を飛ぶ、とんぼだ。
 右に動けば、右を見る。
 左に動けば、左を見る。
 上に飛べば、顎を上げる。
 近くを飛び遊ぶとんぼに、目を奪われている。
 そしてもっとも近づいた瞬間、わふっ、と右手を空に走らせた。
 ──。
 とんぼは、慌てて屋根の上に消えて行った。
 狩りは、失敗したようだ。
 エディフェルはまだ、屋根の上を一心に見上げている。
「また、その子を見てるのですか?」
 すっと奥の襖(ふすま)が開いて、家内が顔を出した。
「ああ──」
 俺たち三人──或いはふたりと一匹は、あれから、いっしょに暮らしていた。
485 :03/10/31 11:22 ID:dgtv2ovt

 『それ』がエディフェルに見えているのは、俺だけらしかった。
 家内には、猫──まったくふつうの猫としか見えていない。
 村の者もみな同じだった。
 きれいでございますねえ。
 京(みやこ)からの下(くだ)りものかねえ。
 気が強そうだね。
 聞けばいろいろと言いはするものの、俺のような特別な反応を見せた者は皆無だった。
(そうか。猫に見えるのか)
 ただ、猫が一匹、この小さな村の小さな屋敷に出入りしているだけ……。
 だが俺にはとうてい納得はできない。
 現にいまでも俺にだけは、こうしてエディフェルに見えたままだ。
 しかし、もの狂いと思われるだけかと、そのことには口をつぐんでいる。
 つぐんだまま、家に置き続けていた。
 だが妻にだけは、あの時口にした言葉を聞かれた。
(姉さんの名前を言ってるのが、聞こえましたけど……?)
 暗がりに真っ黒な影、誰かいるのかと思わせられたから、つい口走ってしまった。
 すまぬ。
 そんなごまかしを口にした。
 納得したのか、しないのか、妻は複雑な顔をした。
 それに、納得してもしなくても、その名は、妻の顔を複雑にするには充分すぎる。

 妻、リネット。
 星々を渡って、姉エディフェルとともに、仲間たちとともに、雨月(うづき)の山に降り立った、外(と)つ星の者。
 俺の恋うた女、エディフェルを、彼女たち同族が裏切り者として殺し、また、彼女、リネットの一族を、その復讐で俺が、彼女の和議への願いに背いて皆殺しにした。
 川のような血と数えるあたわぬ骸(むくろ)の果てに、ただふたり荒野に残され、末(すえ)にはなぜか寄り添っていた俺たち。
 尋常な間柄ではない。
 口をつぐまねば、忘れねば、いつでもその血と骸がぼろぼろと剥げ落ちてくる、そんなつがいだ。
 それでも、誰かと寄り添わねば、その頃の俺たちはもう生きてすらいけなかったのだ。
486 :03/10/31 11:24 ID:dgtv2ovt
 そんな俺がいまだにエディフェルへの思いを断ち難く持っていることは、家内も知っている。
 おそらく家内を一番辛くする事実だろう。
 俺は、俺の目にしているものを、言えなかった──

「おいで。おいで」
 にぁ〜ん。
 声を出すと、エディフェルは喜んで家内のほうに走る。足元にまとわりつく。
 餌をやるせいか、それともそれとは無関係にか、エディフェルはよく家内に懐(なつ)いていた。
 頭を(俺には、黒髪としか見えないが)なぜてやると、尻尾を振って、もっと、もっととせがむ。
 そう。しっぽも生えている。
 どうやって出ているのか、黒染めの単(ひとえ)の尻のところから、ふりふりと長いものが。
 顎の下をなぜてやると、目を閉じてうっとりと微笑む。
 これには、俺も思わず、顔がほころぶ。
 正体知れずのものであれ、エディフェルとおなじ顔が、そんなふうに弾けているのだ。
 抱き上げてやると、両手を伸ばして家内の肩に掴まり、ちょこんとその片手におさまった。
 小さすぎるが、或いは家内に子が授かったらこんな感じだろうか。
「はい」
 家内が近づいて来る。
 俺は苦笑する。
 触らせてくれようというのだ。
 俺が手を伸ばすと、エディフェルはあからさまに顔をそむけて逃れようとした。
 俺は、嫌がられているのだった。
 こうしてもらわないと、いつもするりと逃げられて、触れることも叶わないのだ。
 手を伸ばすと、温かい耳を摘まむ。
 こりこりとした感触は、たしかに本物の猫のそれだった。
 手を下ろすと、柔らかな黒髪の感触が指の間を通る。
 それは、かつて毎夜触れたあの感触。
 妻を前にしては、少し背徳的な行為に思え、俺は気後れした。
「!」
「あっ!」
 びっ、とエディフェルの手が動いて、俺は手の甲に爪痕を付けられていた。
487名無しさんだよもん:03/10/31 11:26 ID:TxEH9Ubc
「嫌われてるな」
「まだ慣れてないだけですよ」
 そうだろうか。
 慣れていないだけか。
 それとも……俺だからなのだろうか。
 じっと傷痕をみつめながら、俺はやくたいもないことを考えていた。



 慣れてくれなくてもいいかもしれない。
 最近は、そんなことを思っている。
 ふたり、もしくはひとりと一匹が、俺の目の前で毎日睦まじくしているその光景は、俺の中のなにかを綻ばせる。
 リネットが膝を折る。
 エディフェルがその上に丸くなって寝ている。
 耳も寝せ、尾も丸めて、まるで無防備な姿だ。
 家内は、その髪や背中を(俺にはそう見える)撫で付けてやっている。
 姉妹がいっしょの姿を、かつて、俺は見ていない。
 リネットが俺の前に現れたのは、エディフェルの死後。
 親子のようなこの姿は、実際の姉妹とはかけ離れているかもしれないが、それでも俺は幸せなものを見ていると思った。
 きっとエディフェルもリネットもこうしたかったであろう、姉妹の触れ合い。
 幻像ではあろうが。
 台所仕事、洗濯、井戸の水汲み。
 家内が何事かするたびに、エディフェルは家内を見上げながらその少し後ろを付いて歩く。
「はい、あぁ〜ん」
 家内が小鯵(あじ)の日干しを指先につまんで振ると、きゅっと見上げて落下を待つ。
 落下中に空中で咥え、ぱくぱくとよく食べる。
 エディフェルと同じ顔したものが残飯を食わされるのを見るのは忍びなかったが、幸い家内は俺が言うまでもなく俺たちの食と同じものを与えていた。
 家内にしてみれば、家猫を溺愛しているだけのことだろうが。
488 :03/10/31 11:27 ID:TxEH9Ubc
 ふわっと指先を下ろして日干しを近づけてやると、エディフェルは目の色を変えてちょうだい、ちょうだいとちいさな右手を必死に伸ばして振る。指の先が日干しをかする。
 素直に手を下ろしてやり、今度は自分の手からまたぱくりとやるのを微笑んで見守る家内。
 そんなつまらない日常の光景を見られることが、俺にはなにより貴重に思えた。
 しかし、このような正体も知れないものが、そう長くは日の当たる俺たちの所に留まらないだろうことも、俺はなんとなくわかっていた。

 物の怪が、俺の記憶を洗って幻を見せているのか。
 俺本人が、とうとうおかしくなって幻を見ているのか。
 本物のエディフェルの魂魄(こんぱく)が迷って、猫に降りたのか。
 俺にはわからない。
 近くの寺の僧に観てもらうという手もあるにはある。
 だが、それをいまだにしないのは、やはり、もしそれで僧に祓われてしまったりしたら……という懸念。
 つまりは、俺は弱いのだ。
 間近のエディフェルの姿を、この儚(はかな)い幸せを、惜しがっている。
 なにか裏で禍事(まがごと)がすすんでいるかもしれないのに。
 心密かに姉の生き姿を楽しんでいることは、妻への裏切りに他ならないのに。
 惜しんでいる。
 俺たちはエディフェルのことを名前で呼んではいない。
 「あれ」とか、「この子」のままだ。
 最初の頃、一度家内が「そういえば、この子の名前はどうしましょう?」と尋ねたこともあった。
 だがそれっきり。
 俺が猫に何を見ているのか、知らずとも、家内はなにか感じているのだろう。
 出会いの最初に俺が発した言葉。飼うことにした俺のこだわり。
 俺は常に、つい“エディフェル”と呼んでしまわないよう、気を配っている。
 穏やかに見えて、聡(さと)い家内のこと、俺の努力など、とっくに勘付かれていそうなものだ。
 そうして、猫のエディフェルは名無しのまま、時を過ごしている。
 ある日、ぎゃぁぎゃぁと騒ぐ声が聞こえた。
「どうした」
 覗きに行ってみると、エディフェルがばんざいの格好で家内に羽交い締めにされている。
 エディフェルの顔には、いくつも真新しい小さな傷が走っていた。
489名無しさんだよもん:03/10/31 11:29 ID:TxEH9Ubc
 見ると、腕にも。足にも。
「寅とやりあったの。あーんな、おっきな……。この村の猫の大将なのにね。コラ、おとなしくなさい! いま、お薬を塗ってあげるから!」
 散歩中、喧嘩に開けて、慌てて屋敷に逃げ戻って来たらしい。
 俺はぷっと吹いた。
 在りし日のエディフェルの戦ぶり──それは総毛立つようなものだ。
 何十年と鍛え上げてきた岩のような身体の侍たちを、あの細い腕が草でも切るように他愛なく絶命させてゆく。その指一本が、業物の銘刀より楽に人を殺してのける死の先遣(や)りだ。何十という命が、彼女の一撫でで失われた。
 それに比べて、このエディフェルの戦ぶりは、なんとも平和なものだ。
 同じかたちをしていながら、甦ったら猫にも負けるというのが、おかしい。俺にとっては、可愛らしくて、たまらない。
「もう! おかしくないですよ」
 暴れるエディフェルと格闘している家内は困り顔だ。
「待て。押さえておけ、俺がいま軟膏を塗ってやる」
 おなじものを挟んでいても、俺と家内は、見ているものが違う。感じることも違う。
 そうだ。妻は、知らないのだ。
 笑いはしだいしだいに引いていった。
 ばんざいに押さえつけられたまま、俺の指が傷口に冷えた薬を塗りつけるのを、エディフェルはもがいて嫌がった。
 刺激が辛いのか、頭の上の耳が、のびたり、倒れたりを繰り返していた。



「おう。ただいま戻った」
 家に入ると、あの最初の日の土間に、エディフェルがしゃがみ込んでいた。
 日中は日が当たるそこはぬくく、彼女の好む昼寝場所のひとつのようだった。
 俺はそっと手を伸ばした。
 無駄だとわかっているのに、いつの日か家内のようにゆるりと触らせてくれるのではないかと、いつも繰り返す仕草だ。
 だが、今日は違った。
 俺の手は、エディフェルの髪の毛に触れていた。
 向こうは、気付いていないわけではない。
 エディフェルは、俺のほうをじっと見上げている。
490 :03/10/31 11:30 ID:TxEH9Ubc
 俺の目を、じっとみつめている。
「今日は、触らせてくれるのか。姫様」
 伸ばした手で、なでる。なでる。
 エディフェルは、怒らなかった。避けなかった。
 さらに、なでる。
 ぬ〜〜…と小さく声。
 それも気分が悪そうではない。
 やがて、エディフェルは身を起こした。
「…………」
 俺の手に、自ら近づくと、額や頭を擦りつけはじめた。
 温かい。
 そして毛の感触が、さらさらと心地よい。
 向こうも気持ち良さそうだった。目を細めて俺の手に自らを擦り付けてくる。
 エディフェルは、みずから俺との接触を求めていた。
「おまえ……」
 俺はいつになくときめいていた。
 調子にのって喉に手を回し、こすってやると、気持ちよさそうに首をゆっくりと振る。
 エディフェルの喉は温かい絹のような触り心地だった。
 俺はそのままこすり続けた。
 幾時も。
 幾時も。
 現れてから後の、これまでを取り戻すために。
 脇の下に手を回し、持ち上げた。脇の下も温かかった。
 軽い重みが俺の胸から肩にかかり、一帯にそのぬくもりが染み込む。
 それが、向こうから俺にひし、と抱き着いている。
 気持ちいいのか、興奮したのか、エディフェルの頬も桃色に染まっていた。
 俺は、静かに感動していた。
「とうとう、慣れてくれましたね」
 家内が玄関まで出て来ていた。
「驚いている」
「ふふ……」
491名無しさんだよもん:03/10/31 11:32 ID:TxEH9Ubc
「ふふ……」
 家内が、エディフェルの鼻先をつついた。
「この子だって、あなたが好きなんですよ」
 俺は、どきりとした。



 エディフェルは俺にも甘えてくれるようになった。
 一時、そういうことはないのだろうとあきらめていただけに、驚きでもあり、また嬉しかった。
 俺の足にじゃれつき、俺の手の動きを追って遊び、寝そべっている俺の背中に乗って、そこで寝付いた。
 俺が背中で感じる感触は、その小さな手も、足も、まるで人間のそれだった。
 そう、俺にとっては猫ではない。
 仰向けになって正面から胸に抱え込んだりすると、少し危うい。
 あの焦がれるほど愛した女を、唇を頬を不思議な目を、間近で正面からみつめることになる。
 体温をまるごと胸に抱きとめることになる。
 妻が繕いものをしている横で、過去の女と抱き合っているのだ。この行い、許されざるや。
 向こうはしかし、知ったことではない。飽きたと見えて、あくびをしてにゃぁ、と鳴く。
 俺のほうも、かつての滾(たぎ)るような貪りへの欲求は、湧いてこないのが幸いだった。
 あまりにも小さすぎ、幼すぎるからだろうか。
 保護欲から生じるもの、それしか覚えない。
 かつてあれほど愛した人、二度とは会えぬ別れにはらわた引き千切られる思いだった人が、同じ姿で目の前で毎日を暮らしている。抱くことも、体温を感じることもできる。
492 :03/10/31 11:33 ID:TxEH9Ubc
 家内は、喜んでいる。素直に喜んでいる。
 俺が家内の傷と痛みを知るように、家内も俺の傷と痛みを常に慮(おもんばか)っている。
 新しい家族ができて、俺が癒されてくれるなら……そう思っているらしい。
 ふたりだけで傷口を癒し合って生きてゆくつもりが、思わぬ珍客の乱入があり……俺たちの喜びは、俺たちの感情は、確実に豊かになっていった。
 夜になると、俺たちは三人で川の字になって寝る。
 俺たちの間に、布団から小さなエディフェルが首をひょこんと出している。
 夜までどこか外に遊びに出掛けていても、そのうち必ずふらりと帰って来て、布団に入り込んで来るのだ。
 ふたりでやすらかな小さな寝顔を見守るのが、楽しかった。
 俺は、彼女はそのうち消えてしまうのだろうと思っていた。うたかたのものなのだろうと。しかし、いまは考え方が変わった。
 このまま何年も何年もいっしょに居、俺たちに子供が出来て、年老いて、その時間を皆でずっと家族として過ごせばいい。
 そういうことができるような気に、変わっていた。
493名無しさんだよもん:03/10/31 11:36 ID:TxEH9Ubc



 その日は、庭の楓が、すべての葉を燃えるような紅に染め、斜めから差す夕日を浴びて、さんざめいていた。

 その日のエディフェルは、縁側にいた。
「ここにいたか」
 声を掛けた。
 いつもなら振りかえってとと……と走り寄ってくる。
 ──が、この日は動かない。
 なぜか、振り向きもしなかった。
 しかたなく、俺のほうから近寄っていった。
 足の間にその小さな身体を挟んで、座った。
 座り込み、細く白い手をついて、エディフェルは、一心に前をみつめていた。
「なにを見ている?」
 にゃあとしか返ってこないのを知っていて聞いてみる。
 答えはなかった。
 なでてやる。
 温かかった。
 温かかったが、それでも、エディフェルは微動だにしなかった。
「…………」
 風が吹く。
 はらはらはらと楓の葉が散る。
 まぶしいほどの秋の西日に包まれながら、エディフェルは沈黙を守った。
 風が吹く。
 ざあ……と音がして、今度は雪のように多くの葉が落ちる。
 燃えるようだった。
 燃えるような紅が、さらに強い西日を受けて、まるで木一本で周囲すべてを紅に染めているような錯覚をおぼえる。
 それほど鮮やかな葉、または葉が。
 俺たちの目の前で、次から次へと散り落ちてゆく。
 エディフェルは、ただじっとその光景をみつめていた。
494名無しさんだよもん:03/10/31 11:37 ID:TxEH9Ubc

 その日は、庭の楓が、すべての葉を燃えるような紅に染め、斜めから差す夕日を浴びて、さんざめいていた。
495名無しさんだよもん:03/10/31 11:38 ID:TxEH9Ubc



「あの子が……!」
 家内のひどく狼狽した声に起こされた。
「あの子がいないの」
 被っていた布団を起こしてみると、たしかに布団の中にはいなかった。
「昨日の明け前にもう、布団から出ていって、そのあとまる一日ご飯も食べに戻って来なくて……」
 そして、昨夜は布団にも戻って来なかった。
 たしかに、そんなことは初めてだった。
「私、探して来ます!」
 泣きださんばかりの必死な顔で、家内は駆け出していた。
 俺も、いっぺんに眠気が覚めた。
 ふたりで手分けして、近所中と家中の、あいつが寄り付きそうなところを探した。
 土間、炊事場、屋根裏、屋根の上、水車小屋、お堂、立ち木の上。
 家も一軒一軒訪ね歩いた。
 昨日のあいつの姿は、誰も見ていなかった。
 なんの前ぶれもなかった。
 もう会えないのか。
 なにか納得するような思いと、とても承服できない思いが、同時に身を貫いた。震えが、来た。
 駆け回り、走り回って気が付くと、いつの間にか家内の姿も見失っていたことに気が付いた。
「リネット! リネット!」
 裏の雨戸を開けると、裏庭に肩を震わせながら家内がうずくまっていた。

 激しく、嘔吐していた。
496名無しさんだよもん:03/10/31 11:39 ID:TxEH9Ubc



 それ以来、エディフェルは二度と俺たちの前に姿を見せなかった。
497名無しさんだよもん:03/10/31 11:40 ID:TxEH9Ubc



 リネットは、俺の子を孕んでいた。
498名無しさんだよもん:03/10/31 11:41 ID:TxEH9Ubc



 それから三つの季節が過ぎる頃には、俺たちの痛みも、多少は癒えた。
 そして、家内は俺たちの一粒種を産んでくれた。
 まるまると太った赤子だった。
 殺しの過去と、人の死の記憶しか手の中に残っていなかった俺たちの間に、新しい命が宿り、生まれ落ちた。
 俺は、泣いた。家内も、泣いた。

 ぷくぷくと脹らんだ頬は血色よく赤く、その肌は汗で湿り、体温は、触ると熱いほどだ。
 指を伸ばすと、小さな手の中に掴み、ぎゅっと強く強く握り緊めて放さない。
 頑丈な、生命力の塊のようだ。
 昼夜なく激しく泣き、よく乳を飲み、よく眠り、くしゃみをして、熱も出した。
 戦場(いくさば)のような毎日。
 追い立てられるような、疲労と、焦りと、動揺と、生命力に満ちた、幸福の日々。
 俺も家内も、新しい活力と感情に満ちていた。
 ふたりの過去の傷に裾を引かれたまま過ごしてはいられなかった。
 俺たちが一刻でも目を離したら生きてゆかれないかもしれない生き物が、家に住んでいるのだ。

 あのうたたかの喜びと記憶を残してくれた猫のエディフェルのことを、いまでも、毎日考えている。
 あれがなんだったのか、結局俺にはわからず終いだった。
 家内にも結局話していない。
 命の塊のような生き物と入れ替わるように姿を消した、死せる姿と思い出の顔を持った幽(かすか)な存在。
 俺たちになにかを与えるために現れたのか。
 なにかを悟って姿を消したのか。
 ただ、最後にふたりでともに縁側で過ごした時間だけが、俺の頭の中に何度も何度も甦るばかりだった……
499名無しさんだよもん:03/10/31 11:42 ID:TxEH9Ubc

 青々とした葉を付け、けして盛りの季節などではないのだが──

 俺は生まれた赤子に、楓と、名を付けた。
500名無しさんだよもん:03/10/31 11:43 ID:TxEH9Ubc
>>482-499
「楓」でした。
レス間、行開けなし(投稿のまんま)で収録お願いします。


気合の入った待たせ方をしてごめんなさい……ううう
501 ◆qcedHSdrio :03/10/31 11:45 ID:IyH59XXV
では投下します。
天使のいない12月でタイトルは「迷走」
10レス予定です。
502迷走 1:03/10/31 11:46 ID:IyH59XXV
 功は強烈な“クリスマスでセックス願望”を断念した。
 今後は真帆ちゃんから飢えて体を開くのを待つ事したらしい。
 奴曰く、兵糧攻めだそうだ。
 この場合は篭城するのが真帆ちゃん。
 周りを取り囲むのが功と言ったところか。
 しかし、奴は自信満々にこの作戦を俺に打ち明けたが、聞いた時点で功軍の全面敗北が
目に浮かんだ。
 だいたい、兵糧が少ないほうが兵糧攻めをしてどうするのだろうか。

 で、こんな話はどうでもいい。
 問題はその作戦を聞かされた後だった。

 「お前と栗原はいいよな。好きな時にセックスし放題だし」
 功はそんなことを言ってきた。
 その言葉に奴なりの嫉妬成分が混入されているのが容易に読み取れたので、少しカウンター
を食らわしてみようという気になってしまう。
 「ああ、羨ましいか? 永久童貞」
 驚きのあまり、功は口をOの字にして体が麻痺したように突っ立った。その表情は良くテレビ
の中のお笑い芸人がやるようなもので、通常時には笑いの種となっただろう。
 「…ずいぶんと余裕ブッコいてるな、木田」
 「悔しかったら、さっさと卒業しろ。兵糧攻めで」
 功の口がまたOになった。
 しかし今度はやや楕円形だ。
 正直、おもしろい。
 「…ま、その余裕もあと少しで終わると思えば腹も立たないさ」
 「どういうことだ?」
 どうせ、やぶれかぶれの反撃だと思っていた。
 「セックスだけの関係なんてどっちかが飽きればオシマイだからさ。賞味期限切れは近いぜ」

――――この一言が原因で、俺は迷走することになった。
503迷走 2:03/10/31 11:46 ID:IyH59XXV
 家のベットで寝ながら俺は考えた。
 栗原との関係はなあなあでここまで来た。
 未だに榊にも気づかれていない。
 (うすうす感づかれている気配はしているが)
 エミ公や真帆ちゃんには口止めを頼んでいる。
 (代わりに栗原の事を彼女だと誤認識されているが)
 そして、お互いの間にあるものがセックスしかない。
 結局、セックスが無くなったらお終い。
 確かに功の言うとおり、賞味期限は刻一刻と近づいているのかもしれない。

―――もしかして、俺は栗原との別れを恐れているのか?

 あまりの下らない結論に顔をしかめて手で覆った。
 ただセックスする相手がいなくなって困るだけだ。
 栗原の“体”は意外と良質。
 いまさら、エロ本片手にオナニー生活に戻るなんて萎える。
 そう、別れることが怖いんじゃない。
 性処理に困ることに悩んでいるだけなのだ。
 だから、別れたくない。
 だから、離れたくな……
 あれ?
504迷走 3:03/10/31 11:47 ID:IyH59XXV
 「アウ!」
 急に声が聞こえてきて、寝ている体勢のまま凍りついた。
 あわてて声のしたほうに振り返る。
 「なんだお前か…」
 それは栗原から預かった犬。通称“ポイ”だった。
 最近はエミ公の寵愛を一身に受け、そにのせいで俺は世話どころか会うことさえ
激減していた。
 久しぶりということもあり、俺は毛むくじゃらの体を抱き上げた。
 これが毎日世話していたら、このような気持ちにはならなかっただろう。
 俺がもし毎日世話をしていたら、
 育児に疲れた母親が子供をうっとおしく思うのと同じ感覚が生まれているだろう。

 そこでふと気がついた。
 こいつは栗原とのセックス以外での唯一の結びつきという事実にだ。
 色々と金を出させたとはいえ、これは大きな貸しの一つだ。
 こいつを上手く利用すれば、栗原の肉体をまだまだ貪れる。
 「ただ飯食わせてやってんだ。働いてもらうぞ」
 「アウ!」
505迷走 4:03/10/31 11:48 ID:IyH59XXV
 「え、え。え?」
 「で、今日来れるか?」
 翌日の昼休みの屋上で、俺は早速本題を切り出した。
 案の定、答えはすぐには返ってこない。
 『言ってることがわからないよぉ』を顔全体で表して、
 何時までたっても進展しない。
 いつものパターンなら俺が怒り出すところだが、
 今日は辛抱強く我慢する。
 何せ栗原を来賓として迎え入れようとしているのだ。
 ここで切れては最初からブチ壊しだ。
 「無理にとは言わないが。せっかくだし来ないか?」
 返答に困る栗原に優しく助け舟を出してあげる。
 「で、でもわるいよ。私なんかがお邪魔したら迷惑かけるだろうし…」
 「馬鹿、そんなこと気にしなくていいんだ」
 最後の一押しとして、自分でも気味が悪いほどの笑顔で、これまた優しく告げる。
 決まった。
 俺の作戦ではこの後は恥ずかしながら“う、うん。じゃあ…”と顔を真っ赤にしながら
頷くはずだ。
 笑顔(もうすぐ限界)を持続させながら栗原の陥落宣言をじっと待つ。
 「き、木田くん…」
 「ん。どうした?」
 もちろん笑顔で返す(ほぼ限界)
 「あ、ありがとう。 ふえぇぇ…」

 は? ありがとう?
506迷走 5:03/10/31 11:49 ID:IyH59XXV
 「つか、何泣いてるんだよ。トン子!」
 栗原は顔を真っ赤にはしていたが、目から涙が滝のように流れ落ちていた。
 「あ、あたししーちゃん以外の人から家に遊びに誘われるの初めてなの…」
 背筋が震えた。
 そこまで酷かったとは完全に予想できなかったから。
 「俺の家にはセックスしに何回か来てるだろ。なんで今になって泣くんだよ」
 すぐさま俺は反論した。
 笑顔はそのままだったが、それは作戦のためではない。
 表情が変えられなかったのだ。
 「だ、だってぇ…木田くんから『セックス抜きで家に遊びにこないか?』って
はっきり言われるのは初めてだったから」
 今度は体全体が震えた。
 やめろ栗原。
 それ以上感謝の言葉を述べるな。
 俺はただお前を維持しておこうと思ったから、こんなこと言ったんだ。
 家に来たお前にポイを抱かせてやって、
 恩を売ると同時に『ポイと会いたいなら俺と付き合う必要性がある』ことを遠まわしに
確認させようと企んでたんだ。
 だからやめ

 「ありがとうぉ…」
507迷走 6:03/10/31 11:53 ID:IyH59XXV
 二人で家に帰ると、待っていたのはエミ公のにやけた面だった。
 この妹は俺が早く消え去ることを心から祈ってるだろうが、栗原に対しては何故か
好意を持っていた。
 「こんな馬鹿兄ぃだけど、見捨てないでくださいね。先輩」
 挙句の果てにはこんなことを言い放ちやがった。
 とてもウザかったので、デコピンを放ち退散させた。
 本音としては、さっきの出来事で頭が落ち着かなくて、
 とてもじゃないがエミ公の相手をしていられなかった。

 栗原をさっさと部屋に連れ込むと、ポイを押し付けるように抱かせた。
 「ほら、トン子。ポイだぞ。だからさっさと抱け!」
 「…わあ」
 嬉しそうに抱きかかえる栗原。
 もはや、当初の計画は大幅に狂っていた。
 あの『ありがとうぉ…』が俺を蝕む。
 あの『ありがとうぉ…』が俺に罪悪感を植えつける。
 いくら振り払っても振り払ってもそれは消えない。
 胃がムカムカする。
 胸が締め付けられる。
 栗原とポイは楽しそうにじゃれあい、『楽しいよ?』と確認する風に俺に微笑む。
 お前らは同レベルか。
 と皮肉を言いたくなっても、先の言葉がそれを押しつぶす。

――――頼むから、そんな信頼しないでくれ。
508迷走 7 :03/10/31 11:54 ID:IyH59XXV
 それからあと、俺は現実から逃げたのか、眠ったのかわからない状態になった。
 うとうと、うとうと、眠ったかと思うと、はっと目が覚めて、また目を閉じることを繰り返した。
 その間、栗原はずっとポイを抱いていたと思う。
 何が楽しいのかわからない。
 その一人と一匹の幸せそうな笑顔を見ていると、
 どうしようもないほど顔が崩れてしまうのであった。
 そして、そんな自分がたまらないほど嫌だった。

 はっとして、今までよりずっと目が覚めた時にも栗原は子犬を抱いていた。
 飽きもせず、体勢はほとんど変わっていない。
 しかし、なにか様子が変わっていることに気づいた。
 何が違うのか。
 判明するのにちょっと時間がかかった。

 表情が変わっていた。
 また、泣いているのだ。
509迷走 8:03/10/31 11:55 ID:IyH59XXV
 眠気も覚めて、すぐさまに栗原の元へと駆け寄った。
 そしてわき目も振らず、顔や手に傷はないか確かめた。
 最初は噛み付かれたり、ひっかかれたりしたのかと思ったからだ。
 それにしては傷を付けられた感じはしない。
 「おい、どうしたんだよ、トン子!」
 肩を掴んで必死に問いかけるが返事は来ない。
 逆にポイのほうが驚いてしまった。
 別に怪我もしていないようだし、大げさに騒ぐことでもないのに、
 俺は焦っていた。
 体を汗が玉となってころがり、すべり落ちているのがわかる。
 「…うぅぅぅ」
 まったく泣き止む気配は見せない。
 「何があったんだ。話せよトン子!」
 そこで一つの可能性に俺は気づいた。
 「そうか服の中に怪我があるんだな!」
 後に思えば、こんな結論を出す時点で俺は相当混乱していた。
 だから、次のような行動をしてしまったのだ。

 俺は栗原の制服を掴むと一気に引き裂いた。
 「おらぁ!」
 それと同時にドアが開いた。
 「お兄ぃ。何があったの!?」
510迷走 9 :03/10/31 11:58 ID:IyH59XXV
 妹は強かった。

 「エミ公。何を誤解しているか知らないが」
 言葉はそこで途切れた。
 勢いよく繰り出されたこぶしが俺ののど仏にあたった。
 呼吸困難になる俺。
 栗原が止めてくれなかったら次のパンチで確実にKOされていただろう。

 それから一時間後。
 まだ怪しむエミ公を部屋に無理やり帰して、俺と栗原は対面していた。
 栗原の姿は制服を引き裂かれたために、毛布を包んでいた。
 ポイがその横に付き添う。
 エミ公が疑うのも無理はなかったかもしれなかった。
 「で、トン子。なんで泣いてたんだ?」
 喉をさすりながら、俺は言った。
 声を出すと少し痛い。
 「俺も悪かったけど、教えてくれてもいいだろ」
 ああ、今日は大失敗だったな。
 どうしようもない気分になり天井を仰ごうとした。
 「ごめんね…」
 その時、やっと返答が来た。
 「謝られても困る。俺は理由は聞いているんだ」
 「だって…木田君が優しすぎるんだもん」
 耳を疑った。
 そもそも理由になっていない。
 「…私セックスしか出来ないのに。相手してくれてるだけも嬉しいのに」
 口を挟もうとする。
 反論しようとする。
 でもその隙を与えてくれない。
511迷走 10 :03/10/31 12:00 ID:IyH59XXV
 「それでポイまで抱かせてくれるんだもん。幸せそうに見てくれてるんだもん」
 違う、俺はお前をセックスの道具にしか見てない。
 ポイもそのための交渉道具の一つだ。
 「心配までしてくれるんだもん…うれしかったよぉ…」
 否定しなければいけない。
 ここで真実を告げなければ。

 真実って?
 本当にお前は栗原透子のことをセックスの道具にしか見てないのか?

 自分の中から声がする。
 でも、口に出せない。
 言葉に出せない。
 自分の本音を自分が邪魔する。

 気が付けばポイが足元に居た。
 顔面蒼白の俺を心配したのだろうか、不安そうな面持ちをしている。
 栗原を慰めたあと、俺を慰める。
 ああ、お前はいいなあ。
 全ての人にまんべんなく愛情を注げて。
 俺にはとても出来ない。
 人一人にさえ、出来ない。
 結局、俺は動物以下なんだ。
 だから、動物以下の謝罪をしよう。
 俺は、泣いている栗原の前にしゃがみこむと、力一杯強く抱いた。
 そして

 「ごめん」

 卑怯だけど、これしかいえない。
512名無しさんだよもん:03/10/31 12:00 ID:IyH59XXV
投下終了しました。
延長ありがとうございました。
513 ◆HMX73059.I :03/10/31 12:01 ID:ZZu5ZNaR
【告知】

ただ今をもって、投稿期間を終了させていただきます。
参加された書き手の皆様、どうもご苦労さまでした。

それでは、これから感想期間に入ります。
投稿された SS について感想、討論などをご自由に行ってください。
期限は 11 月 7 日の午前 10:00 までとさせていただきます。
514 ◆HMX73059.I :03/10/31 12:08 ID:ZZu5ZNaR
以下が、今回投稿された作品一覧です。

>353 毛玉の神秘(AIR)
>355-367 式神の白(AIR)
>371-380 Many happy returns(To Heart)
>385-405 Nine Cats(ONE)
>408-415 ねこねこマーチ猫の街(まじかるアンティークとか)
>416-418 無題(ナイト雀鬼)
>430-459 Self High Five!(WHITE ALBUM)
>462-463 かのねこ(Kanon)
>466-474 さかり(痕)
>482-499 楓(痕)
>502-511 迷走(天使のいない12月)

なお、今回投稿された作品一覧は
http://sscompe.tripod.co.jp/ (転送アドレス)
からでも見ることができる予定です。なるべく早く。
515名無しさんだよもん:03/11/01 00:56 ID:byXEBoim
乙〜。

タイトルを見る限りでは、ネコが多いようで。
あれ……? 琴音ちゃんがイルカと(;´Д`)ハァハァ、は? (´・ω・`)
516名無しさんだよもん:03/11/01 02:02 ID:fw3h9cdg
琴音「ハァハァ」
イルカ「キュー」
517名無しさんだよもん:03/11/01 15:31 ID:V5qKMyMG
正式な投稿作ではないのかもしれんが、正直なところ >>333 が一番面白かった。
次点で Self High Five! はるか&コウモリ萌え。

それにしても猫が多すぎ。食傷。
518名無しさんだよもん:03/11/01 21:16 ID:so66c79V
妖狐(Kanon)とか、ムックル&ガチャタラ(うたわれ)とか、みゅー(ONE)とか、
ハムスター(ToHeart)とか、動物は他にもいろいろあったはずなんだけどな。
まあ、出番多い&ネタにしやすいナンバーワンはやはり猫だったってことだろう。

全体的な感想として、確かに動物は出てきたが、結局話のメインは人間同士の会話(交流)ってのが多かった気がする。
動物でうまく話をまとめるのは確かに難しそうだが、人間と動物の触れ合いがメインのSSをもう少し多く読んでみたかったな。
519名無しさんだよもん:03/11/02 00:05 ID:a2rvQBfp
今回、初音たんと犬の獣姦ものを書く予定だったが、時間切れで書けなかった。
無念。
520名無しさんだよもん:03/11/02 00:18 ID:dFw4+Q+j
貴様ッ、獣姦モノに期待して票を投じたんだぞッ!
責任とってどこかでうぷしる!

…まあ直前の予想を裏切って、(実質)前回以上の投稿があったのは喜ばしい限り。
珍しい原作のSSもあるしね。コンペ的には成功の部類に入るかと。
521名無しさんだよもん:03/11/02 00:35 ID:HUgrAafS
天いなは初登場だな。
522名無しさんだよもん:03/11/03 06:01 ID:WflUXzqr
めんてしておくか
523名無しさんだよもん:03/11/03 07:54 ID:IAAP8sTU
「迷走」いいな。なんか切なくなった。
これしかまだ読んでないけど。
524名無しさんだよもん:03/11/04 19:50 ID:6zWRyrx0
525名無しさんだよもん:03/11/04 22:14 ID:lKafejiA
感想が極端に少ないので個人的感想を少し。

個人的お気に入りは「ねこねこマーチ猫の街」。
とくに内容に起伏の無いほのぼのSSだが、そのほのぼの感と、猫を通しての意外な
クロスオーバー、そして何よりタイトルのつけ方のセンスがいいと思った。

テーマ「動物」を最大限に生かしているという意味では、「楓」もなかなか。
他のSSが、あくまで人間関係が重視されている(柳也と裏葉、浩之とマルチ、冬弥とはるか、木田と透子など)
のに対し、この作品はしっかりと人間と動物の交流を深く書けている。
最後、1レスに一行しか書かないのは演出上のことだろうが、そこはやりすぎのような気がしないでもないが。

アイデアならば「式神の白」か。
ポテト=裏葉の式神という設定は始めて見た。が、これならポテトが
川に流されようが星になろうがすぐに帰ってこれる不可思議さにも納得がいくし、ポテトが往人や佳乃、みちるの前や神尾家の庭に
現れる理由にも納得がいく。(ポテトは原作では美凪の前には出てこなかったはずだし)
とはいえ、タイトルや途中の展開でそのオチは読める。もう一工夫欲しい。

ところで、いつも全体の感想を書いてくれている方々はどうされたんだろう?
感想をつけられないほどのコンペではなかったはずだが…。
526名無しさんだよもん:03/11/04 22:49 ID:/O+LcXk0
最悪の全体感想無しで終わるかも……
527名無しさんだよもん:03/11/04 23:39 ID:y2HOlOj/
うぐぅ。まだ1つも読めてないよ・・・
528名無しさんだよもん:03/11/05 00:30 ID:adYCPgWz
普段はROMですが異常事態につき緊急参戦です。
的外れな感想があったらすみません。

式神の白
安定した文章力です。
式神を作る過程も雰囲気が出ていて○。
ただ作品の起伏が乏しかったのが残念。

Many happy returns
まず、エネルギー切れを疑えよ浩之w
会話のやりとりは上手いのですが、ラストが唐突です。
テーマも「動物」より「死」という感じがしました。

Nine Cats
シリアスとギャグが悪い意味で打ち消しあってます。
みさき先輩や茜のパートでは「これは笑ってはいけないSS?」
と戸惑うこともありました。
ONEキャラ全員を出した手法は評価できるので、
次回はジャンルを一本化したほうが良いかと。

ねこねこマーチ猫の街
まず、タイトルに1ポイント。
葉鍵の猫キャラ大集合ですが物語は破綻してなく、作中の雰囲気もほんわかしてます。
特に批判すべき点はないです。
529名無しさんだよもん:03/11/05 00:32 ID:adYCPgWz
Self High Five!
面白かったです。
はるか&コウモリが良い味を出していましたし、文章や構成も良い。
会話文が多いのが気になりましたが、逆にそれがはるかのキャラにあってる気がしました。
それに会話文のテンポも良かったですし。
残念に思ったところは冬弥の苦悩が伝わりにくかったことです。

かのねこ
甘々ですね〜

さかり
悪くないと思います。
ただ、耕一に恋焦がれる楓と楓&猫は頻出ですので、
その頻出感を打ち消すしかけが一つほしかったところ。


タイトルがちょっとストレートすぎますw
動物というテーマにもっとも取り組んだ作品だと思います。
しかし、一レスに一文という手法もありですが、二回以上使うのは逆効果です。
そのため見せ場が分散されてしまった感じです。

迷走
読み終わった後寂しい気分になり、木田の焦りと最後の二行に共感しました。
共感したら駄目人間なんでしょうけどw
もし、ラストで透子に「好きだ」なりハッピーエンドにしてたら評価は急落したと思います。
ただ、動物をもうちょっと前面に出したほうが良かった気がします。


個人的最優秀は感情移入できた「迷走」
優秀作に「式神の白」、「ねこねこマーチ猫の街」、「Self High Five!」
を推薦して終わります。
>333
 笑ったけれど……。
 これ、キャラが違ってるんじゃない?


>353 「毛玉の神秘」

 最高がどう大変なのか、とんと分からないのはともかくとしても、
 >男の妄想の集合体
 そんなのはいやだぁ(w。本日のトラウマ賞を進呈したくなっちゃう。


>416-418 無題

 雀鬼のキャラは、ほとんど忘却の彼方に去っていたこともあって、懐かしく読めた。
 このオチのまま、前の話(ねこねこマーチ)に繋がりそうだね(w。
 細かいことを言えば、ルミラが千鶴になってるような気がする。するだけかも知れないけれど。


>462-463 「かのねこ」

 非常にありそうな話で(・∀・)イイ!!
 本来なら甘ったるいノロケ話であるところ、美汐のキャラにかかれば、ほどよく渋みが効いて美味。

 ただ、猫、猫と無機質に乱発するのは良くないと思う。
 テーマとの関連を意識した結果かもしれないけれど、愛情のかけらも伝わってこないゾ。
>355-367 「式神の白」
 
 え〜と、
 >子が大きくなって旅をいたす際は心強い友となりましょう
 大嘘でしょ(w。

 私は前向きな話が好きなので、とても気持ちよく読めた。
 キャラ描写もバッチリ。裏葉だけでなく、柳也もポテトも、そのほかみんながみんな、
それらしく書けているのは素晴らしいと思う。

 いっぽう、ネタとしては強引さが目立っちゃうね。生まれ変わりを探す仕事を、動物の鼻に期待するなんて、もう無茶苦茶というか開き直ってるというか。
 柳也もそこくらいは突っ込めよ、と。
 ただ、そんな状況であっても、強引さをなるたけ感じさせないよう、がんばって説明してくれた裏葉さんには拍手を送りたい。

 とはいえ、たった一人の視点に基づく説明が持ちうる説得力に、一定の限界があったのは事実で。
 欲を言うなら、柳也には、聞き役ではなくて、説明の補強役を担って欲しかったと思う。

 あと、地の文だけど、どうも私には読みづらくて仕方がなかった。
 一文に修飾語を詰め込みすぎではないかな?
 いや、私が人のこと言えないのは良く分かっているんだけど。感覚として。
 他の部分が上手いだけに……ね。

 で、最後に、しつもーん。
 この設定でAIR編終わったあと(往人と観鈴がいなくなったあと)、ポテトはどうなるのでしょうか。
 役目を果たしたら、消えちゃったりするのかな?
 気になって、今夜はこれ以上感想が書けないよ。
532 ◆HMX73059.I :03/11/05 23:31 ID:X/RXbXOq
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は >>514 となっています。
また、
http://sscompe.at.infoseek.co.jp/ss/19/index.html
からでも投稿された作品を見ることができます。

目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
533 ◆DIkaNSOFOg :03/11/06 00:22 ID:LT54zlx3
>353 毛玉の神秘

 なんだかよく分かりません。

>355-367 式神の白

 状況の描写が丁寧なので話が掴みやすい。しかし大部分が術の説明と儀式に
費やされていて構成のバランスがあまり良くない。現代のパートについても
それなりのストーリーが要求されるところではないかな。

>371-380 Many happy returns

 浩之の思考がそのまま文章になった感じで若干読みにくい。この手の
話は浩之がメイドロボに関してどこまで知っているのかくどいくらい説明
しないと、「あれ、浩之こんなこと知らないの?」ということになる。
オチの生かし方に再考の余地ありじゃないですかね。
534 ◆DIkaNSOFOg :03/11/06 00:23 ID:LT54zlx3
>385-405 Nine Cats

 ONEのアフターストーリーとしての側面はあるものの、レズだったり
暴走していたりで困惑気味。このスレに出てるONE作品は概ねそうなんだけど、
七瀬弄りは熟練している。展開もスピーディでギャグとしては結構面白い作品。

>408-415 ねこねこマーチ猫の街

 猫好きが集まってくるという、クロスオーバー的着想はお見事。しかしその話
の性質から、どうにも話が纏まらないのが痛いところ。作品全体に流れる雰囲気は
ほのぼのとしていて好きなんだけどねぇ……。

>416-418 無題

 阿鼻叫喚の地獄絵図……。
535 ◆DIkaNSOFOg :03/11/06 00:24 ID:LT54zlx3
>430-459 Self High Five!

>はるかと最近すれ違っていたのはきっと、あいつがあのコウモリを世話していたからだろう。
 もっと早く気がつくだろ冬弥w
>全く別のコウモリがまたこっちに紛れ込んできただけだったのかもしれない。
 この期に及んで別の蝙蝠だったら台無しです。

 はるかエンド後のアフターストーリーなわけだが、登場人物の描写が生き生きとしていて
とても良い。ただ、この作品に限ったことではないが、原作と二次創作とでははるかの性格に
違いがあるような気もしないではないが……(有体にいうと、SSでははるかに変人ブースト
がかかっている事が多いw)。蝙蝠がどっちつかずの冬弥のメタファーでもあると共に、はるか
の今後を占う見立てとしているというプロットに非凡なセンスを感じる。欠点を挙げるとすれば
プロットに比して分量が長すぎ。

>462-463 かのねこ

 はたから見たら叩いてやりたいくらい熱いカップルですね。
536 ◆DIkaNSOFOg :03/11/06 00:28 ID:LT54zlx3
>466-474 さかり

 涙に暮れる楓というのは初めて見る性格設定だなぁ……。読んでるこちら側としては、
どうせ冬になれば会えるという事もあり、あくまで他人事マインドだったので物語に入り
込めなかった。問題設定がもう少し切実だったら……と思う。

>482-499 楓

 エディフェルの幻覚がでてきた段階で、狂気を孕んだ展開を予想していたのだが、
綺麗に終わって一安心。結局幻覚の理由が分からないのはしっくり来ないものの、
文章も構成も手堅く、読み応えのある作品となっている。次郎衛門が何の仕事をしてる
のかは謎だが(戦が無いから暇なのかな?)。

>502-511 迷走

 天いなやってないけど、良いものを読ませて頂きました。こういう言い方は嫌いだけど、
人間の普遍的な心の動きを上手く捉えているというか。ペットの動物に加えて、人間が動物
みたいな描かれ方をしていてテーマ的にグッド。
537 ◆DIkaNSOFOg :03/11/06 00:29 ID:LT54zlx3
 今回は幾つか興味深い構成の作品が集まったように思います。反面、文章があまり緻密
でない印象も受けましたが……。Kanonコンペと重なったのが痛いですね。

第一位 Self High Five!
第二位 楓
第三位 迷走
第三位 ねこねこマーチ猫の街

それではまた次回。
538名無しさんだよもん:03/11/06 01:41 ID:udonnFeg
目に付いたものを少し。

>毛玉の神秘
 わけわからん。率直ですまんが。何となく『マサルさん』のアレに似てる気もするが……。
 七瀬がどうしてポテトを嫌いなのかもわからない。
 ふーむ、まんま毛嫌いか?

>式神の白
 はくか。素直にしろかと思っていたので騙されたかな?
 方術は陰陽の流れだったかもしれないのではくの方がらしいね。でも、しろがいいけど(w
 文章技術は安心して読める。でも、裏葉の一人称の方がオレ的には良かったかな。
 さて、我侭はこれくらいにしまして、話の方は――よく書いてくれました! こういうAir作品、否summer作品が意外と少なくて。
 ポテトはAirの最後よりも謎。謎の存在だ。流石は裏庭の主、観鈴をしっかりあの町で守ってくれていたのか。
 疑問の解消もほどよくて。良質の作品をありがとうございました。

>ねこねこマーチ猫の街
 作品にあるもをよく活用している。クロスオーバーもそう。kanonとoneのクロスよりもある意味しっくり着ます。
 ただ、娯楽性としてはどうでしょうか。娯楽的ssの作りなのに動物の面白さが無いのは残念の一言です。
 物語は継続中のもの。結果報告ではいささか起伏にかけます。
 タイトルの付け方と最後のシメは素敵です。あと文章能力はかなり高いと思います。

>迷走
 ……うーん、難しい。悪くはないんだけど……。
 多分、失礼を承知の上で言いますが、作者さん自身が『天使のいない12月』を把握し切れてない印象を受けました。
 この話は、透子のbadendの話を前提にしていると思いますが……。
 どうにも『天いな』の虚無感が漂って来ないです。

 では、感想は以上です。珍しい作品群を抜粋してみましたが、雀鬼は流石に未プレイでした。
 Kanonコンペの重複でこの時期のkanon-ss-は少ないみたいですね。まあ、それは仕方ないけど感想人もかけもち多そうだ。
 交流板を見るとまこみし感想隊のような書き手さんもあちらに居るような……。
539名無しさんだよもん:03/11/06 16:21 ID:Pze/+lk3
いや、あれどう見てもまこみし乾燥帯……もとい、感想隊。
みなさん、今夜いっぱいですよー。
感想数少ないと、自演もやりにくくて( ´Д⊂ヽ

とりあえず3つ書きます。

>371-380 「Many happy returns」

 読みづらーい!
 改行の基準を揃えるとか、話の切れ目では空行を入れるとか、それ以前に、せめて句読点くらいまともに打ちましょうよ。
 整形しだいで印象も変わってくるはず。
 
 シリアスと見せかけてギャグに落とす展開は、全く読めなかった。ヤラレました……。
 マルチのおトボケネタも、彼女らしくてイイと思う。

 が、肝心の浩之が壊滅的。物語の牽引役でありながら、その言動はいきあたりばったり、テメェには思考力がないのかっ!と問い詰めたいこと小一時間。
 彼の思考回路を、もう少し丁寧に追う必要があったと思われます。
 今のままでは共感のかけらも持ち得ない。


>385-405 「Nine Cats」

 百合キタY⌒Y⌒(゚∀゚)牛乳キタY⌒Y⌒(。A。)寸止エロキタY⌒Y⌒(゚∀゚)━━!!
 ONEは未プレイだけど、そんなことも忘れてしまうくらいに面白かった。
 この作者さんの電波は、波長があうようだ。

 浩平自身もいい味を出してるし、出てくるキャラがそれぞれにかわいいのは、筆力のなせる技かと思う。
 その上で、いたる絵に毒されていない女の子を想像できるのは、未プレイ者の特権(w。
 本編の重いシナリオに縛られず、キャラだけを楽しめるのも、未プレイ者の特権(w。
>408-414 「ねこねこマーチ猫の街」

>あなたも一度、来てみませんか
 それだけは嫌です(w。
 私は猫アレルギーなのよ。

 10人いたら10人が誉めそうなタイトルだね。グッド。
 内容は、葉鍵の猫キャラ総出演? 天使のやつがいないか。

 テーマとタイトルに違わぬ内容で、安心して読めた。
 クロスを重ねた結果、まじアン勢の印象が薄くなってるのが、惜しいと言えば惜しい。
 本編未プレイの私でも引っかかることなく読めたから、いたずらに読者を減らしたということはないと思うけど……。せっかくまじアンを選んだのだから、と思わなくもない。

 スフィーと名雪には笑った。先輩は、一回目読んだときには、存在に気付かなかった。たまはあい変わらず酷いな(w。

 本当のところを言うと、楽しいけれど物足りない……と。
 キャラが作者側に都合のいい道具にされているような印象を、そこかしこから受けてしまう。
 それはたぶん、作者さんが書きたいと思っているものがキャラ以外のところにあって、その考え方自体は、ぜんぜん間違いではないと思うのだけれど、一歩間違えるとキャラ軽視につながってしまうわけで、
軽視だけならまだしも、たま萌えの人が読んだとき、何だかなぁ、と否定的な印象を持たれてしまってはまずい訳で、まぁこれは、ヒロイン格のスフィーにあてはめてもいいんだけれど、
要するに、キャラを出すなら最後のフォローまで面倒見てもらわないとしっくり完結した気分にならないよ、と、そう言いたかったのでした。
542名無しさんだよもん:03/11/06 23:57 ID:hI/dPLjO
軽く感想を。ホントに軽いので軽く読み流してくれ。

>353 毛玉の神秘
よくわからん。じっくり読み込めば意味が通るのかもしれないが、じっくり読み込む気になれない。

>355-367 式神の白
小夜弐式使いですが何か?(w
地の文の頭一文字空白があったりなかったりするのが気になる。
白と名付けるのはちょいと無理があるような。このタイトルを使いたいためにそういう設定にした、って感じで。
「神奈様は芋がお好きでしたゆえ」とか言って芋と名付ける方が「このSSの」裏葉らしいかも。

>371-380 Many happy returns(To Heart)
全体的に不完全。マルチ、あかり、浩之、それぞれのキャラを掴みきれていないっぽい。
地の文も単調。過去形の状況説明だけでなく、現在形やら体言止めやらを時折混ぜるだけでもちょっとは変わって見えるはず。

>385-405 Nine Cats(ONE)
ダブったのか浩平。しかも澪と同級生か(w
とりあえず面白かった。キャラもよく動いてたし、お約束的ネタもビシッと決まってたし。詩子が退場するまでは。
どうも茜の動きがよくわからん。いっそ詩子とくっつけて全員ネコ(orタチ)にしてしまった方が好みだったかも。

>408-415 ねこねこマーチ猫の街(まじかるアンティークとか)
かちゅで読めませんでした。「これより投下します」の次のレスが「以上、『ねこねこマーチ猫の街』でした。」だった日にはどうすりゃいいんだか。
タイトルの最初4文字が悪かったようで。まあそれはともかく。
葉鍵ゲーに出る猫ネタをよくぞまあこれだけ揃えたもんだと感心。猫よせ銅鑼のまンティークを中心においたのも上手い。
話がオムニバスっぽくなって全体の流れが弱いのだけが残念。

>416-418 無題(ナイト雀鬼)
無茶苦茶なオチだな、おい(w
543名無しさんだよもん:03/11/06 23:58 ID:hI/dPLjO
>430-459 Self High Five!(WHITE ALBUM)
ホワルバだなぁ。しみじみ。やったことないから、各キャラクターの内面とかよくわかんないのがちょっと悔しい。
手を出してみようかな。冬だし。ところでタイトルはどういう意味で?

>462-463 かのねこ(Kanon)
らじみしは暴走してるのは好きだけど、シリアスなのはあまり好きじゃない。
暴走はギャグだから気にならないけど、シリアスだったら「祐一を好きになる理由」をはっきりと見せて欲しいな、と。

>466-474 さかり(痕)
「思い詰めたら一直線」を超えて、ちょっぴしサイコさん入ってるような感じが。
あと仮にも姉妹なのに「さかりがついてる」だの「身籠もってたり」だの、遠慮がない家庭ですね(w

>482-499 楓(痕)
ふりがながちょいと鬱陶しく思えた。過ぎたるは及ばざるがごとしって感じで。ルビ打てればいいんだろうけど。
話としては悪くないんだけど、なんか好きになれない。二股系が嫌いだからかも。
文体は綺麗だと思った。

>502-511 迷走(天使のいない12月)
ついに来たか、天12。ポイネタは俺も考えたけど間に合わなかった(w
内容的には物足りない。透子シナリオの簡略版みたいな感じで終わってるのが残念。
もう少し別の側面を見たかった。それがSSの醍醐味だと思うんで。

以上。最優秀には「ねこねこマーチ猫の街」を推しておきます。
544 ◆HMX73059.I :03/11/07 00:52 ID:fkR71u6W
【告知】

現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は >>514 となっています。また、
http://sscompe.at.infoseek.co.jp/ss/19/index.html
からでも投稿された作品を見ることができます。

感想期間は今日の午前 10:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
545名無しくん、、、って呼んでいい?:03/11/07 03:10 ID:7DEqPiQL
>430-459 「Self High Five!」

 まいったな……。タイトルの意味が掴めない。

 さて、WAがあまり好きではない私にとっては、いたずらに長いだけのようにも思えるこのSS、作者さんには申し訳ないけれど、あまり目を引くものを感じなかった。

 冬弥とはるかが何に追い詰められているか、ということがあまり突き詰めて描かれていないのも、展開をぼやけさせる一因になってると思う。
 はるかの、コウモリの行動に自分を賭けるという台詞なんか、事前の下積み次第でいくらでも重みを持って響かせることが出来たと思うのに。どことなく、上辺をなぞっただけという感が否めない。
 ホワルバスキーな人にとっては、あらためて説明描写するのも野暮なのかも知れないけれどね。
>466-761 「さかり」

 内容以前に、楓の性格設定の時点で、賛否が分かれそうなSSだね。
 私としては、明るいより暗いほうがらしいと思うんで、まぁOK。
 それでも、前にあったSSのように性格が壊れるのかと心配しながら読んだのだけれど、そんなことはなくて良かった良かった。

 何よりも、文章が素晴らしいと思った。こればかりは個々人の好みの範疇になるから、私が誉めたところで世の中に通用するとも言えないのだけれど、熱すぎず冷たすぎず、近すぎず遠すぎず、痕の世界観によくマッチしていると思う。
 一見突飛とも思える楓の行動の数々を、決して大げさになったり茶化したりすることなく丁寧に積み重ねているのも評価したい。
 そういえば、雫や痕のころは、文章にギャグ要素なんてほとんどなかったなぁ、と少し懐かしく、作者さんは、そうとう痕を書き慣れた人であろうと推測します。

 が、楓の心情描写に力を入れすぎたのか、周辺世界の理由付けが不十分。
 そのせいで、タマの恋猫はご都合主義的に登場し死んでいったようにしか見えず、タマが扉を開けるようお願いするところでは、タマに作者が乗り移ったようにしか見えず……。
 家を出た後で財布に二万円入っているのが描写されるところでは、こんな作為的な描写入れなくていいのに、とさえ思ってしまった。
 ほんのちょっとしたことだと思うんだけどね。二万円も、入っていた、ではなく、楓の意思で入れた、という風にでも書いてあれば良かったのだろうけれど。

 全体的に見れば、惜しい出来、というのが当てはまるかな。
 ただ、最後のオチはとても良かった。猫という題材を上手く生かしていて。
>482-499 「楓」

 エディフェルがネコ化した!という設定にはおおいに興味を引かれたのだけれど、結局ただの猫(元からそうだったと言われてるけど)。
 話の纏め方も、都合よく終わらせましたって感じで、どうにも納得しきれない。
 
 このSSの牽引力は、疑いもなくエディフェル(に見えるもの)の正体と三角関係の行く末に対する興味であるはずで。それらを解決させないまま終わらされては、肩透かしもいいところ。
 
 文章は読みやすい。エディフェルがネコ化するというネタと、その謎を思わせぶりに提示する導入部の作りの上手さは、高く評価したい。
 猫と付き合う日常の描写も、それぞれ微笑ましいし、1文に1レスを費やす手法も、効果的だと思った。

 結局、このSSを謎かけSSだと思って読み進めた私が間違っていたのか……?
 単純に、猫萌えSSとして読むべきだったろうか?


>502-511 「迷走」

 天使という作品は、私の理解可能な範疇の遥か上空をぶっとんでいる作品なので、このSSに対しても、正直なんとコメントしていいか分からない。

 主人公の語りがクドい気もするけれど、文章自体に勢いがある。
 説得力はともかく、主張したいものがあることが力強く伝わって(・∀・)イイ!

 ……私は(・∀・)イイ!と思うけれど、木田君にしては熱すぎる気もする。
 このSSだけ読むと、天使がものすごくエネルギッシュな話に思えてくるんじゃないだろうか。

>兵糧が少ないほうが兵糧攻めをしてどうするのだろうか
 その気持ちだけは、よく分かる。あとはついていけないyo_| ̄|○
 以上です。抜けてない……よね?
 全体的な印象としては、アイデアと文章がいいものが多かったね。読んでいて幸せな気持ちになることしばし。やっぱりこのスレはいいですわ。作者の皆さんに感謝。
 ただ、最優秀を選ぶとなると、細かな粗が気になるSSが多く、またそれらの粗を見過ごさせてくれるだけの勢いがあるSSが見当たらなかったかな、というところ。差別化がしづらくて、最優秀は迷う。
 他にはないものを持っているSSを選ぶとして、う〜ん、「楓」かな。 後半以降の展開に首を傾げるところはあるけれど、序盤から中盤にかけての雰囲気作りの上手さと、動物とのふれあいを中心に据えているテーマ整合性を評価したい。

 というわけで、
  私的最優秀 「楓」
  私的最萌  「Nine Cats」

上記2作の作者さんには、特別な感謝を。
次回は「友達」ということで。甘甘なのも期待していいのかなぁ?
549 ◆HMX73059.I :03/11/07 10:18 ID:fkR71u6W
【告知】

ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。

引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。

上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。

※次回のテーマは『友達』に決定しており、開催時期は 11 月中〜下旬になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
550 ◆HMX73059.I :03/11/07 10:19 ID:fkR71u6W
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。

『迷走』 >>529
『Self High Five!』 >>537
『ねこねこマーチ猫の街』 >>543
『楓』 >>548
『Nine Cats』 >>548

ということで、今回も引き分けのようです。
551名無しさんだよもん:03/11/07 10:37 ID:UqshnVNv
迷走の木田君はあれでいいような気がします。
ただ恵美梨→透子の呼称はトーコちゃんだったと思います。
ルール違反なので反省してここで口をつぐみます。
552名無しさんだよもん:03/11/07 10:38 ID:BPqjncEo
かのんSSコンペ開催中は中止にしよう。
553名無しさんだよもん:03/11/07 15:25 ID:xbeclmiu
迷走は天いなの二次創作というより、人間の普遍的な心理に重心を置いていたと思った。
ぶっちゃけ、天いなやってない人のほうがしがらみ無い分面白かったんじゃないかな。
554名無しさんだよもん:03/11/07 18:14 ID:DGSrdcBg
>>550
というわけで前の話の続きなんだけど、実際>>517のように>>333に一票入れる人もいるわけで、
何を基準に正式な作品と認めなかったのかという所をちょっと説明してもらいたいんだけど。
555名無しさんだよもん:03/11/07 18:52 ID:9lqDPnWO
一応コンペという形式をとっている以上、なんらかの投稿するという「意思表示」の無い物は
「投稿作」からは除外されても文句は言えないような気がする。タイトルとか、投稿しますという一言とかね。
別に感想をつけることまで禁止されてるわけじゃなし。
除外するべきだ、とは思わんけど、除外されて「なんでだよ!」って言うのは筋違いかと。

単に進行役が忘れてただけかもしれんけどねー
556名無しさんだよもん:03/11/07 19:54 ID:DGSrdcBg
>>555
このスレに投稿期間に投稿してる時点で投稿する意思があるって事なんじゃないの?普通。
むしろ「コンペへの参加ではありません」という意思表示の方が必要だと思うけど。
雑談やスレ違いは基本的に禁止なんだから。
557名無しさんだよもん:03/11/07 20:15 ID:BPqjncEo
「一レス以下の短い作品は題名つけるなり、投下の意思表示をつけないと、
エントリーの意思無しと間違われる可能性があります」
をテンプレに付けとけば解決では?
558名無しさんだよもん:03/11/07 20:37 ID:9lqDPnWO
>>556
>雑談やスレ違いは基本的に禁止なんだから。
スレ違いはともかく、雑談は特に禁止されてなかったと思うけど。
559名無しさんだよもん:03/11/07 20:40 ID:EoO0hCr4
>>3
・投稿作品とそれ以外の書き込みを区別するために、投稿作品の前後には宣言をする。

560名無しさんだよもん:03/11/07 23:02 ID:13RiDER1
                            。
                           /―――--,
                           /  13命  /
                        .  /――――`'
                         /
                        /
                    ∧_∧
                  /( ・∀・ )<おらおらおらぁ!!あと1時間しかねぇから猛ダッシュで逝くぞ!!
      lニニニニニl=====⊂/\__〕 ノ 
                  /丶2    |m;  ブゥーン
                  / //7ゝ〇 ノ\     ブゥーン
            /   (_///⌒γノ/___)
             /  ///  ///ノ//  /
            //  |/  ///◎)   パラリラ
            / / /  //       パラリラ
             // V ノ        \
561名無しさんだよもん:03/11/07 23:21 ID:FIGWGtsC
題名がついていない場合、適当にどこかからコピペした可能性も高い
少なくとも、ちゃんとした評価が欲しいなら、題名つけるべきだろうね
たいした手間でもないし

>>552
>かのんSSコンペ開催中は中止にしよう。
その理屈だと、東鳩のコンペとか、空のコンペの時も中止になるのでしょうかw
562名無しさんだよもん:03/11/07 23:48 ID:tADHrN/z
仕事が忙しくってSS読む暇さえなかった。いまさらだが感想をば。
雀鬼、天使のいない十二月、まじアンは未プレイなんで評価できなかった。

>353 『毛玉の神秘』
にしても電波な小噺だな。ぽてちーと浩平と七瀬って組み合わせなんだから当然かもだが。
こういうお話って、読み手がついていけなくなるケースが多いから、
そこを勢いやアイデアでカバーする要があるのでは。

>355-367 『式神の白』
SUMMERシナリオの後日談プラスアルファか。
それにしては本編とSSとのリンクが上手くいってない感じ。
ポテトを神奈の羽から誕生したって設定にするなら、鶏VSポテトのイベントとか、
お手玉で遊ぶポテトたちとか、そういう情景があってもいいと思う。

>371-380 『Many happy returns』
ひろゆきさん、で西村某を連想してしまうのは2ちゃんに毒されすぎなのか。
ともあれ、ほのぼのしててなんとなく好き。

>385-405 『Nine Cats』
>最近こういう非生産的な関係が流行っているのか?
ヒロイン全員(だったか?)にナマでぶちまけといて子供のひとりも
孕ませられなかった浩平に、それを言う資格はあるのか?
しかしさー、広瀬×七瀬、雪見×先輩、みあ×繭ときて
澪がカップリングからのけものにされてたらさ、やはり読者としては
茜&詩子が澪を押し倒す展開を期待するんではなかろうかね。
そして上記9人のヒロインたちを、猫の飼い主としてキャリアがある長森が
最後に「まとめあげる」と。そういう落ちを期待していた私は悲しい。
563名無しさんだよもん:03/11/07 23:50 ID:tADHrN/z
>430-459 『Self High Five!』
蝙蝠も鳥のうち、はるかも女のうち……読んでいてそんな言葉を思い浮かべた。
面白いんだけど、あと少しだけ何かが足らない……そういう印象もなぜか受けた。
予定調和な終わり方だったからかもしれない。

>462-463 『かのねこ』
可愛らしくていいんじゃないでしょうか。うん。
こういう赤面しそうな情愛を素直に伝えられるのが、
この作品なり作者なりの長所だと思う。

>466-474 『さかり』
梓がかなり鼻持ちならない性格になっていて、しかも初音ちゃんや
血釣り山河フォローをいれない。これはいったいどうゆうこってすか。
楓シナリオで千鶴さんは耕一を誤殺しかけたんだから、
その楓への負い目だけをとっても、また一家の年長者としても、
企業のトップを務めるような立場からしても、
場の空気を取り繕う義務があると思うんですがね。
あとたとえ猫一匹といえど、殺すときはもっと慎重にしてほしい。
そこの処理を間違えると、ストーリーに一気に作り物臭さが匂う。
さらには何、このオチ?

>482-499 『楓』
書き手のSSへの愛情が、俺という読み手にも伝わってきたと思う。
こういう作品にしたり顔で批評や感想をつけたくはない。95点。



感想期間外だが、最優秀をあげるとしたら『楓』に。
564名無しさんだよもん:03/11/07 23:50 ID:tADHrN/z
訂正。
◎千鶴さんが
×血釣り山河
565名無しさんだよもん:03/11/08 00:42 ID:2XarCFdH
その誤字、全然違和感ないなw
566名無しさんだよもん:03/11/08 01:25 ID:9YuGuUBg
>>557-559
あれ?今までも>>192とか宣言無しもカウントしてたんで必須ではないのかと思ってたけど、俺の勘違い?
567名無しさんだよもん:03/11/08 12:01 ID:ja1KgIrc
必須ではない、じゃなく、必須だけど無くてもカウントされることもあった、と言う感じじゃないかな。

実際のとこ>>333はメンテ小ネタと区別しづらいし、投稿として扱って欲しかったなら
一覧から漏れていた時点で何か一言あるかと。
568名無しさんだよもん:03/11/08 17:37 ID:ZSBUejR3
>>567
まとめ人が勝手に特例でカウントしたって事?
そういうルールにしたければ別にいいとは思うけど、はっきりさせてほしいかな。

ただ、「メンテ用小ネタ」と「作品」は区別する意味が無い。
ここでは「小ネタ」でも作品になるので「メンテを兼ねて作品を投稿した」というのと同じ。
569名無しさんだよもん:03/11/08 19:25 ID:xeNjHGBv
>559をしてない時点で文句は言えないんだから、
まとめ人の裁量に任すってことで良いんじゃない?

あと
>ここでは「小ネタ」でも作品になるので「メンテを兼ねて作品を投稿した」というのと同じ。
ならその場ではっきり伝えろw
570名無しさんだよもん:03/11/08 21:25 ID:vu+G1s83
>>569
>ならその場ではっきり伝えろw
そこら辺は既に議論があって↓になったと思ったんだけど。
>他人と腕を競いあうもよし、ネタで盛り上げるのもよし、テーマに沿っていれば何でも(・∀・)イイ!!
571名無しさんだよもん:03/11/08 21:40 ID:xeNjHGBv
これ以上はまとめ人のコメント待ちでしょ。
ラチがあかない。
572名無しさんだよもん:03/11/08 23:20 ID:l9rD1dPs
マターリ次次回のテーマでも決めようぜ。
573名無しさんだよもん:03/11/09 00:59 ID:H4x1BEIl
>>572
あれだ、テーマを提案する時はそのテーマでプロットぐらい考えてから・・・
574名無しさんだよもん:03/11/09 01:14 ID:mltwJwwy
小ネタのことであんまりシリアスに揉めるとかえってそういうの
投下しにくくなるワナ。時々投下してるもんで。
自分の場合、保守期間中「メンテ」「 」だけも侘びしいから
「メンテ」「 」の代わりににネタを入れ込む……ていどのものでもあるし。
あとテーマ関係なしのを投下する場合もあるから
必ず「小ネタ」=「作品」とは限らない。

>テーマ
投稿数の少なさを気にするなら、「みんなが書きたくなるような」
「書き手のやる気・書く気を起こすような」のを考えるのもいいかもしれんね。
575名無しさんだよもん:03/11/09 01:21 ID:bxLvUKjj
むしろ深刻なのは投稿数不足よりも感想不足だと思うが。
576名無しさんだよもん:03/11/09 01:21 ID:ezrXf41c
年末になるだろうし夏ごろに上がった『なんでもあり』をこの辺りで考慮してほしいぞ。
577名無しさんだよもん:03/11/09 01:52 ID:oXBrITqd
>>573
俺のようにテーマが決まってからプロットを考えようと思っている人はどうすればいいんだ。
578名無しさんだよもん:03/11/09 01:55 ID:boPcyDJW
>>573
うん、自分は提案する時はそれなりの腹案は持ってるよ。
採用されれば投稿もしているし。
というか、作品数が5とか6なら少し問題かもしれないけど、コンスタントに10前後投下
されてる現状は、今の方式でも十分成功している証拠だと思う。
579名無しさんだよもん:03/11/09 01:56 ID:H4x1BEIl
>>574
小ネタ云々ははっきりしないのが一番やりにくいわけで。
前に小ネタは作品と認めたくないって言ってた人までいたぐらいだから尚更。

12月にやる気の出るテーマと言えばやはりアレしかねえな。
「クリスマス」

>>577
テーマが決まってからプロット考えればいいんじゃない?
580名無しさんだよもん:03/11/09 01:58 ID:oXBrITqd
つまりお前はテーマに口出しするなと…(´Д⊂
581名無しさんだよもん:03/11/09 02:03 ID:oXBrITqd
ついでに読み専の感想人もテーマになんて意見する権利は無いと…(´Д⊂
582名無しさんだよもん:03/11/09 04:06 ID:UXowjOll
今の流れでは書き手が感想を書きにくいのではないだろうか。
そんな事を思った秋の夜更け。
583名無しさんだよもん:03/11/09 08:58 ID:LCV2uxzE
次々回のテーマに
『お願い』を推薦してみる
584名無しさんだよもん:03/11/09 12:09 ID:Ol0OnVFX
>581
いや、読み専でも、感想さえ書いてくれれば問題なし<テーマ議論意見
585名無しさんだよもん:03/11/09 12:35 ID:nJVrykif
>>583は太田さん萌え ( ・∀・)人(・∀・ )
586名無しさんだよもん:03/11/09 21:59 ID:Z/y5thhH
忘年会

でよろすくおながいしまつ>次次回のテーマ
587名無しさんだよもん:03/11/10 00:09 ID:RvjnGqv2
>むしろ深刻なのは投稿数不足よりも感想不足だと思うが。
感想期間は長い方が嬉しいなぁ……。下記みたいにしては如何でしょう?

感想期間 11日
総括期間 10日

最近、長めのSSが多いからね。
時間がないと、読むのが大変
588名無しさんだよもん:03/11/10 01:12 ID:N3LSqcet
>>587
http://sscompe.tripod.co.jp/ の掲示板に感想スレ立てて、そこに感想書けばいいんじゃないかな。
で、こちらのスレに、感想上がってますと告知する。
必要ならURL込みで。

感想はいつでも書けるとは限らない。
書く機会を失えば、書かずじまいで終わることもある。
だから感想はいつでも書けるようになってると嬉しい。
589 ◆SQleCY54VU :03/11/10 01:41 ID:t5vXHR/W
今回『かのねこ』を投稿した者です。
それでは挨拶を

>517-518
反省しますです……(´・ω・`)
身近なものを題材とすると内容に偏りが出てしまう、というのは言い訳にしか
すぎませんので、今度は他の方と被らないものを題材としたいです。

>529
ありがとうございます。でもそういう感想がもらえるのは少し意外に感じています。

>530
>美汐のキャラにかかれば、ほどよく渋みが効いて美味。
はい。渋みがあったてこその美汐たんですから(w、その辺りが感じていただければ
書き手として幸いです。
>テーマとの関連を意識した結果かもしれないけれど、愛情のかけらも伝わってこないゾ。
これを解説しますと、ここの美汐たん's 脳では
     祐一>>>(大宇宙の神秘)>>>真琴>=猫
という認識なので、猫に対してたいした感情しか抱かなかった、と
……スイマセン、今作りました。もう少し猫を絡めた話にすれば良かったです。

>535
禿同(w

>543
実は初めのプロットでは、猫に対する祐一の対応を見て、それを自分に当てはめて
ハァハァしているカノラジみっしーでした(w
言われるとおり、理由の部分がぽっかり抜けているのはシリアスとしては問題ですね。

拙作を読んでくださった方、感想を下さった方、どうもありがとうございました。
以後、精進いたします。
590名無しさんだよもん:03/11/10 02:13 ID:1iM8Ew8U
>588
これまでも、このスレで感想期間外や
過去のSSに感想書くのもOKだったはず。
向こうにスレ立てするのは賛成だけど、(刺激になるかもしれないし)
こっちでは禁止、向こうが誘導先とかになると辛い。
591名無しさんだよもん:03/11/10 03:48 ID:RvjnGqv2
>>588
感想はいつでも書けるけど、最優秀作品を選ぶにはすべてに目を通さないといけない
その為にも、感想期間を延長して欲しいんだけどね
ちなみに漏れは、ここ2回ほど公私共に多忙で、感想さぼってるけど(´・ω・`)
592名無しさんだよもん:03/11/10 09:54 ID:Z7tHzTM9
全部読んで感想書いて投票するのが大変なわけで、単に投票だけでもいいんじゃね?
593名無しさんだよもん:03/11/10 13:37 ID:1Mdq7MWm
>>590
本スレでは感想禁止という流れにはしたくないというのは同意。


ただ、感想期間に気兼ねせず感想を書ける場所があれば、
感想を書く側としてはやりやすいので。
594名無しさんだよもん:03/11/10 19:12 ID:b03t4ZBu
感想はどっちでも好きな方に落としてつかーさい。
こっちはより多くの人の目に触れる可能性があるし、あっちはスレが落ちてなくなったりしない。
少なくとも、今の進行役がやめるまではね。
両方の性質を考えて使い分けてもらうのが一番かと。
URLさえ貼れば、あっちでもきっと作者さんは目を通してくれるはず。
595591:03/11/11 00:54 ID:aDXdLd+Q
>>591
>全部読んで感想書いて投票するのが大変なわけで、単に投票だけでもいいんじゃね?

漏れの場合、感想書くのはそれほど時間かからない。
やっぱり、読む時間が一番かかるかな
596名無しさんだよもん:03/11/11 01:23 ID:tl5QsvWf
どうも、「Self High Five!」を書いた者です。
トリップコードを忘れてしまいました。
投稿の際、不馴れゆえに皆様に御迷惑をお掛けしました。済みませんでした。

それでは、挨拶など。

>>529
会話のテンポは特に気をつけました。
実際に人間が会話するとしたら…という事を考えた結果、あのような形になりました。
苦手な状況描写を会話で補う形になりました。ただその結果、会話文が増えてしまいました。

>>535
蝙蝠はどっちつかずの冬弥の象徴であると同時に、はるかとの不実の証拠であると考えました。
もう少し蝙蝠に意味を込めてみたかったのですが…。
文章の量は確かに多すぎました。反省の一言です。

>>543
是非一度、やってみてください。価値はあると思います。

>>545
はい、仰る通りです。余分な構図を削れば、10レスは少なくなったと思います。
その辺り、まだまだ経験が足りないのだなぁ、と思います。

597名無しさんだよもん:03/11/11 01:24 ID:tl5QsvWf

>>563
その中に少しでも鳥としてのあり方、女性としてのあり方が見えたらいいな、
なんて考えております。


この度は拙作に予想以上の感想を頂き、感謝しきりです。
どうもありがとうございます。
「タイトルの意味は?」という質問が多かったのですが、
今はもう引退してしまった「DDP」(ダイヤモンド・ダラス・ペイジ)という
プロレスラーがいました。
その人のお決まりの観客へのアピールに、
「両手の親指と人差し指を広げてトライアングルを作り、指を目一杯開いて天高く掲げる」
というのがありました。
それが「Self High Five」です。
はるかが作中していた「元気になるおまじない」の元ネタはこれなのです。
(以上、プロレスオタの長い説明でした)

読んで頂けて、それだけでありがたいです。
次は更にいい物を皆様に御提供できるよう、頑張りたいと思います。
それではしばらく自分は棲み家に帰るべく回線吊って首切ってきます。。

ありがとうございました。

598名無しさんだよもん:03/11/11 02:06 ID:P/jHihku
>DDP
もしかしてと思っていたが、マジだったとはw
599名無しさんだよもん:03/11/11 02:10 ID:bm6wEPPr
ただいま441`。そろそろ次スレ?次回から次スレってことになるかな?
600名無しさんだよもん:03/11/11 02:33 ID:WMDwzmGG
>最優秀作品を選ぶにはすべてに目を通さないといけない

これ、義務じゃないよ?
確かに理想的にはみんながそうできればいいんだけど。
「読みたくなる」「読ませる気になった」ことも評価の対象にはなるし。
それに、原作未プレイゲーSSは評価しない、できないって人たちも
いまでも感想や投票してるし、それはそれで問題ない。
(感想書く人のそれぞれ)
601名無しさんだよもん:03/11/11 02:34 ID:WMDwzmGG
当然、未プレイ者が多い原作を選んだ人はハンディになるが、
厳しい道を選んだ以上その覚悟はあるだろうし。
むしろ「このSSが面白かったから原作をやってみたくなった」ぐらい
言わせてやるぜ、ってほどの気合がある人なら尊敬できる。

それにこのスレって、
最優秀を狙うこと以外、参加目的のないスレじゃないからね。
感想がもらえるから・上みたいに布教や宣伝・ちょっとネタが思い付いたから
受け狙い・最優秀は狙わなくても力比べをしたい・練習・リハビリ
「最優秀を狙えない」ことは、最大の問題でも、唯一の問題でも、なんでもない。
602名無しさんだよもん:03/11/11 02:38 ID:WMDwzmGG
あと、投票だけでもOKってのはいいと思うけど、一行レスで投票は
できれば避けて欲しい。荒らしに利用されやすそうだから。
短くてもいいから、いちおう
ちゃんと読んだことが皆にわかるていどの、生きた文付きでキボン。
「あの時投票した602です」と名乗ってあとから詳しい感想うぷする、
なんてのが最高の理想。(トリップで証明できればもっとベター)


実はこのスレスタート時は最優秀なんてなかったのも忘れずにおこうっす。
感想人や参加者の「な〜んとなく」でな〜んとなく始まったんだよね。
最優秀も。
だから例えば将来最優秀を巡ってスレが荒れに荒れて
機能しなくなるようなことがあったとして、
そうなるぐらいなら別に
無理して最優秀考えなくてもいいし。
参加者ひとりひとりの気分の集合でなんとなく決まって、
ルーズだけどよく言えば融通が利くのもこのスレの良点。
「最優秀っぽい」の「っぽい」が象徴するものも大事にしたいところ。
603名無しさんだよもん:03/11/11 03:45 ID:jZW4RE5I
作者側からって言うか、読者側からも最優秀ってのがあると盛り上がると思うけど。
>>602のやり方は、投票期間と感想期間を分けると上手く行きそうな気がする。
感想期間で全部やると投票なのか感想なのか分かりにくい場合があるから。
604名無しさんだよもん:03/11/12 01:06 ID:sTtD2Aax
mente
605名無しさんだよもん:03/11/12 04:07 ID:FTJNII84
いつまでたっても落ちないし、先ほど保守カキコらしきものがされてしまっていたので、
こちらの方に感想を上げました。首を吊る用意をしてからご覧下さい。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1058785979/665-677
606 ◆1pYGWmfvXs :03/11/12 22:41 ID:/9zCzYGk
では、早速〜 ∧||∧

今回、雀鬼のネタを書きましたです。
まさか感想をつけてもらえるとは思ってなかったので、びっくりするやら嬉しいやら。

『ねこねこマーチ猫の町』を読んでインスピレーションを受け、脊髄反応的に書いたのがこれ。
アイデアの種を下さった作者様には、なんと御礼を言っていいやら。
雀鬼ネタになったのは、当時雀鬼スレの移行作業をしていたからw
こちらに投稿するかどうかは迷ったんですが、雀鬼キャラの宣伝もかねて、という意図でした。

ですから、>>530さん、ネタが似ていることはそのとおりですが、つながりません。
>>534さん、地獄じゃなくて魔界なんですけど、どっちも似たようなもんです。
>>542さん、ごめんなさーい;
前スレのセリオさんも、いつも困らせてごめんなさい; 毎度誰かしらには、オチが弱いって指摘されますね


次々回テーマは、「冬だ!外でHだ」。これならプロットもすぐできる。
……というのは半分冗談で、「時間」とかどうでしょうか? 抽象的過ぎる?
607名無しさんだよもん:03/11/12 23:19 ID:H1qe8iHi
>>605
>首を吊る用意をしてからご覧下さい。
人に吊れという前に、前スレを間違えて保守してしまった、藻前こそまず吊れや。
608名無しさんだよもん:03/11/12 23:29 ID:Bk0IMd0i
>先ほど保守カキコらしきものがされてしまっていたので

日本語の読めない人がいらっしゃいました。
609名無しさんだよもん:03/11/12 23:47 ID:H1qe8iHi
>>608
本来、さっさと前スレは放置して落とすべきである。
誰かが、前スレを保守カキコしたからといって、続けてカキコするべきだろうか?
スレの流れからいっても、こちらに投下するのがスジだろう。
もっとも長文を投下し、スレの容量をMAXにして、そのスレを落とすというなら話は変わってくる。
まあ、多分そんな事考えていないだろうけど。

610名無しさんだよもん:03/11/12 23:53 ID:Bk0IMd0i
こっちの感想期間は終わっていて、むこうは容量が余っていて、
あげく圧縮も終わり、しばらく落ちそうにない。
スレを有効活用しているのに何の問題があるんだか。

だいたい、自分がまず間違ったことを認めずに、なに論理すり替えてるんだよw
611名無しさんだよもん:03/11/13 00:06 ID:dEdBxlNt
煽りに煽りはカコワルイ。
前スレどうのこうのは置いといて。
感想出すのはイイと思う。
問題なのは今まで前スレが残っていたことだと思う。
アンカーだけ見ると初めはこっちに落とすつもりだったと思うし。
612名無しさんだよもん:03/11/13 00:51 ID:zEOpM+QZ
まあ、なんだ。自分が間違った事を言った時は素直に謝った方がイイよ。
悪あがきは見ていてとてもカコワルイから。

んで、次スレは総括期間終了後に立てるん?
613 ◆JwlF5SHIos :03/11/13 02:47 ID:9hiA9mu7
「many happy returns」を書いた者です。
えっと、作者の感想返しが今回少ないですね。
なんだか、これを書くのに気後れするというか。なんというか。
やっぱり、これもSSコンペの影響でしょうか?
まあ、それはそれとして、とりあえず全体的に簡単な解説をしてから、
一つづつ感想を返させていただきます。

ラストが変だーって意見が多かったんですが、
実は、この話を創ろうとした当初は、マルチが御臨終する予定は無く。
浩之とマルチが廊下で、適当に語って終了の予定だったんですが。
あかりと話すところを書いた直後に、なんだかマルチのキャラが死んでるなーと思いまして、
急遽、次いでだからマルチも殺っちゃおう。(゚∀゚)ノ
と設定を変更。
そうしたら、漏れの文章力が全然足り無いためか、マルチが死ぬのを書き終わった時に、
静も根も尽き果ててしまい、ラストがおざなりにしてしまいました。すいません。(;´Д`)
というか話自体が無茶苦茶になってますね。
やっぱり、文章を途中で変更するとろくな事が無い。
614 ◆JwlF5SHIos :03/11/13 02:49 ID:9hiA9mu7
>>528
確かに、もうちょい動物に主眼を置いた方が良かったかも。どうもテーマ生かしきれてないっすね。

>>533
いや、先にマルチの生体構造とか、
長瀬所長のセリフとかも、早めに出すつもりだったんですけど
そうなると、浩之が変な点を突っ込みまくるのではないか?という問題点があるんですよ。
それが気がかりであえて言わなかったんですけど、やっぱり失敗でしたかね。

>>540

すいません。文章力はこれから毎日、日記をつけようと思うので、それであがるはず。というかあがれ。
やっぱり浩之の性格については最初は一貫性あったんですけど、
御臨終時にその前までの浩之の性格を初期化してしまったのはやっぱり駄目でしたか。

>>542 
一瞬、体言止めってなんだっけ・・?
と思う漏れはやっぱやばい。
615 ◆JwlF5SHIos :03/11/13 02:50 ID:9hiA9mu7

>>562 
ふぅ・・・有り難う御座います。

>>
>>学校の、廊下から見える位置で犬が喧嘩していたら、普通、気づくでしょう。
>>はらわたまで引きずり出されたら、大騒ぎになるはずです。弱っていたことにして、数日後に病死でもさせた方が
確かに弱ってたのを病院へとかも考えたんですけど。
そうなると、犬が死ぬまで相当時間が掛かって、ただ無駄なレスが続くだけだなと思ったんですよ。
ちゃっちゃと墓を作るのがインパクト的にもいいかなっと。
なるふそ、話は色々膨らむものなんですね。
心の成長か。。
あ、後
many happy returnsは熟語でパーティーとかで使い、
このめでたい日が何度も続きますようにって意味です。

皆様、こんな愚作を読んでくださって有り難う御座いました。
616名無しさんだよもん:03/11/14 00:39 ID:z18bz9Id
みなさんこんばんは、「式神の白」作者です。
そもそもポテトが裏葉の式神という設定ですが、これは以前考えていた長編のネタの1つでした。しかし、その長編が結局お蔵入りになってしまい、せめてこの設定だけでもいつか短編で使いたいと温めていたネタです。
ちなみに、そのボツになったSSのタイトルは「カードキャプターかのりん」。
翼人が残したカード「翼人符」の暴走を阻止するために、カードキャプターとなった佳乃が裏葉の残した式神・ポテトと、裏葉の子孫・往人と共にカードを封印していくという……。
書けませんこんなの。誰か書いてくださいw

別スレでマルチとセリオさんが言ってましたが、タイトルは半分はゲーム「式神の城」に掛けました。しかし、もう半分として、
ポテトの外見がどうしても「クレヨン○んちゃん」に登場する白い犬「シロ」と被って見えるんです、私。白くてフワフワしてる所が。
だから、ポテト以外の名前にするとした時に挙がった候補がシロ。でも、「ハク」の方が式神っぽいのでこんなタイトルになりました。
「式神のハク」ではなく「式神の白」にしたのは、やはり「式神の城」と掛けた方が面白いかな、とのことでしたが。
では、個別レスに行きます。

>>525さん
ポテトは、確かに原作では佳乃をはじめ、みちるの前や神尾家など、神奈に関わる人物の前によく出ていたような気がしたのであんな形で出しました。少しでも伝わったのなら嬉しいです。オチは、確かにあの内容なら読まれても仕方ないかも…もっと頑張ります。


>>528さん
元々、「ポテトは裏葉の式神だった」という設定を使いたかったがために書いたSSですから…起伏がほとんど無くなってしまったみたいですね。もっとポテトが出てくるエピソードなど入れたら面白くなったでしょうか?
617 ◆2FXSTZgBvQ :03/11/14 00:42 ID:z18bz9Id
>>530さん
 >>子が大きくなって旅をいたす際は心強い友となりましょう
 >大嘘でしょ(w。
ナイスな突っ込みありがとうございますw こういう突っ込み待ってました。
まあ、設定のムチャクチャさに関しては、特に深く考えずに書いてしまいましたからね…甘かったです。
修飾語に関しては、次から気をつけてみます。
ちなみに、ポテトはこの設定では全てが終わったら消えます。といっても、AIR編終了なら消えません。あくまで、「翼人の魂」が完全に開放された時です。
往人の一族が神奈を見つけ出し、その使命を終わらせたとき、ポテトの役目も終わり、消えることになると思います。
…今予定している美凪アフターSSでこのネタも入れてみようかな?


>>533さん
確かに、テーマが動物の割にはポテトの出番は後半少しだけでしたしね。ちょっとバランス悪かったですか。
現代のパート…どんな話がいいでしょうかね? でも、確かにあればバランスもよくなると思います。反省。


>>538さん
読んでいて嬉しくなる感想でした。たいした作品ではなかったつもりでしたが、ありがとうございました。


>>542さん
式神の城プレイヤーさんですかw
字の分の行頭1文字空け…あれは完全に私の見落としです。見直しが足りませんでした。
というか、
>「神奈様は芋がお好きでしたゆえ」とか言って芋と名付ける方が「このSSの」裏葉らしいかも。
これを読んだ瞬間、『それだっ!!』と思わず叫んでしまいました。そのネタいいです!
618名無しさんだよもん:03/11/14 00:44 ID:z18bz9Id
>>562さん
ポテトは神奈ではなく、神奈より昔に生きていた翼人の羽根から作られた、という設定ですので神奈の行動パターンをなぞらせるのは
ちょっと違和感はありそうですが、ポテトのエピソードはみなさん言っているように必要だったかもしれませんね。
往人の人形に興味を示すという伏線があったのですから、人形と絡ませた話とか…やってもよかったかもしれません。


今回は、かのん第三回SSこんぺ短編部門と時期が重なったこともあり、推敲不足がハッキリ出てしまった感じがありました。
さらに、私の弱点である「余計なことでダラダラさせすぎ」というのもあまり治っていないようです。
ネタとしては、まだ誰も書かなかったようなネタを用意していたという自惚れもありましたし、次回は頑張ります。
といっても、私はあまり最優秀にはこだわりません。読み手さんたちの素直な感想が聞ければそれで十分です。
もちろん、頑張った結果として最優秀がついてくれば嬉しいのは否定しませんけれど。
次回は「友達」ですか……なかなかいいプロットが思いつきません。ネタが浮かんだら参加するかもしれません。
あるいは、かのんSSコンペの結果に凹みまくってるかも?

あと、今回は読み手さんたちの感想がだいぶ遅れてきた気がするので、感想期間を長くしてみるのもいいんじゃないかと思います。
10日くらいにしたら、間に合わなかった完走書きさんたちも間に合ってくれるのではないでしょうか?

次々回のネタですが、個人的には「イベント」を提案します。
こみパやクリスマスパーティーのような大イベントから、
友達同士のちょっとしたお遊び、デート、主人公争奪戦などに至るまで、年末に相応しいドタバタSSなども書けそうですが。

今回の作品も、近いうちに私のサイトにアップする予定です。よかったらAIRSSリンクなどから遊びに来てみて下さい。
では、読んでくださった皆さん、そして感想をくださった皆さん、ありがとうございました。
619 ◆qcedHSdrio :03/11/14 18:54 ID:XAdVlkFr
今回「迷走」を書いた者です。
感想を下さった皆様、ありがとうございます。

では、ご挨拶。

>529
ありがとうございます。
ラストは時間をかけて考えたので共感してもらえて嬉しいです。
>もし、ラストで透子に「好きだ」なりハッピーエンドにしてたら評価は急落したと思います。
自分の中では一応これがハッピーエンドのつもりでした(w

>536
キャラの心理を重点的に置いたので、そこを誉めてくれると書いたかいがあります。
今回は「人間も動物」を隠しコンセプトにしました。

>538
虚無感は自分なりに出したつもりですが、原作と比べるとどうにも薄かったみたいです。
他の方もおっしゃってますが、主人公のキャラ設定を前向きにしたのが一番の原因ですね。

>543
てか、ポイネタ読みたかったです(w
620 ◆qcedHSdrio :03/11/14 18:55 ID:XAdVlkFr
>547
>主人公の語りがクドい気もするけれど、文章自体に勢いがある。
>説得力はともかく、主張したいものがあることが力強く伝わって(・∀・)イイ!
なんか、照れます(w。
結果的にクドさと説得力は勢いで押し切ってしましましたが、次の機会はそこら辺を改善したいです

>前スレ675
>時紀様が少々熱血で前向きなのが気になりますね
やはりそこが最大の問題点ですね。
>無茶です。恵美梨さんの強さは面白いのですが、これは無理矢理でしょう。
木田君の焦りを表そうとしたのですが、暴走してしまいました。
>全ての人にまんべんなく愛情を注げて。 ここら辺のくだりは上手かったと思います
そこを面白いと感じてもらえれば、とりあえず成功です。

>551
完全にミスです。指摘申し訳ない。

>553
難しい…

以上です。ありがとうございました。
621 ◆HMX73059.I :03/11/15 01:00 ID:gwwzWmkj
特に問題ないようでしたら、17日(月)の10:00から、『友達』の投稿期間を開始しようと思います。


で、「投稿作の認定基準」ですけど、基本的には>>555-561の流れで考えてます。
つまり「何らかの形で投稿意思の表明があるかどうか」です。
>>566で例外が示唆されてますが、多分ミスってカウントしたんだと思います。多分。

葉鍵的SSコンペは企画段階からずっと見てましたけど、
昔に「テーマと関係ないSSがメンテとして投下されてプチ混乱事件」みたいなのがあったんで、
投稿作認定に多少厳しくなってるんじゃないか、と自分では思ってます。
この辺について、意見等ありましたらお願いします。
あと「次々回のテーマ」についても是非とも。いやホントにお願いします_| ̄|○
622 ◆HMX73059.I :03/11/15 01:01 ID:gwwzWmkj
で、こういうこと書いた後でこういうこと言うのもなんだかなーとは思うのですが。
業務連絡です。

自分の私生活の方がちょいとゴタつきそうでして。
それで、このスレに積極的に関われなくなってしまいそうでして。
つきましては、葉鍵的SSコンペの進行役を務めてくださる方を募集します。
一応、あまりに突然ってのもアレなんで、次回の総括期間までは務めるつもりですので、
それまでにどなたか考えて頂けると有り難いです。
623名無しさんだよもん:03/11/15 02:39 ID:l2saN7kt
早いですが取りあえず、お疲れ様です。
HP関連も関われなくなるのですか?
624 ◆UfvmaInork :03/11/15 08:27 ID:AAAGMzmg
今回、『ねこねこマーチ猫の街』を書かせていただきました。
二度ほどお休みいたしましたが、毎度の感想ありがとうございます。

テーマは動物ということで、どんな動物がいるものかと小考したところ、
とにかく圧倒的な猫の数(次点は犬かハムスターか熊か。以下狐、蛙、ペンギン等)
そんな中でまじアンを選んだ理由は、あんまり書かれてないから。
――題材決めなんてそんなものです。相変わらず原作知らずと言われてますし。
それでも以前に比べれば原作知らなくても読んでもらえているのは嬉しくあります。

今回は特にタイトルに高評価をいただけたようでありがとうございます。
実はタイトルに関しては
『ねこ!ねこ!ねこ!』→『ねこねこマーチ、猫の町』→『ねこねこマーチ猫の街』と、
二度ほど変遷を経て決定したわけですが、二つ目と三つ目の切り替えに関して、
投稿時の宣言の通り、当初は前者であったわけですが、名前欄に入力したときに
一発目で出たのが後者。こっちの方がいいやとばかりにそのまま題名変更。
今回、なんだか行き当たりばったりばかりで申し訳ないですが。

話に起伏がないとかまとまりが無いとかまじアンの印象が薄いとか、
いつも言われてる指摘がどうにも治らないのは反省材料です。
次回こそは、次回こそは、と言い続けていますが本当にもう、次回こそは。
625 ◆UfvmaInork :03/11/15 08:44 ID:AAAGMzmg
で、クロスオーバーに際して割れてないネタもあるようなのでちょっとだけ解説を。
葉鍵ゲームが元ネタのものは以下の通り。他には冒頭に『K』(BoC)とか。
わかるかそんなもん! ってのがあっても御容赦あれ。

>鼻の周囲と耳と手足の先だけが黒っぽい茶毛で、ほのかに暖かい感じのする色の白猫
『Kanon』よりピロシキ。またそれに伴って終盤に沢渡真琴。

>太助とかいう猫を助けるのに、手伝ってあげた話
『To Heart』PSE、来栖川綾香イベントより。

>「ねこーねこー。……っくしゅん! ずず、ううー、ねこー」
『Kanon』より水瀬名雪。それに伴って友人、美坂香里。

>セーラー服を着た、不思議な雰囲気を持った長い黒髪の少女が
『To Heart』より来栖川芹香。+セバスチャン。

>近所の魚屋から鮎塩が消えた
『ナイトライター』よりたま。

>近くに有名なアイス屋さんができたとかって
>近所でまた新しい喫茶店がオープンしたとかで
共に『Routes』より。同作中に五月雨堂と健太郎もきっちり出てきます。

>すれ違う少女の胸にも小さな子猫。
『ONE』より長森瑞佳。……の、つもり。

以上。今回の作品も拙作HPにアップいたしますので、
気が向いた方は検索などしてくださいませ。それでは、また次回。
626名無しさんだよもん:03/11/16 22:53 ID:ZOyVvpWi
念のため保守。
627 ◆TANG0ZIdn2 :03/11/16 23:09 ID:9SGx72aG

>>482-499
「楓」を書きました。
読んでいただいた方、嬉しいです。ありがとうございます。


今回「猫耳少女萌えSS」というものに初挑戦してみたのですが……。イヤ ホント

でもネコミミ萌え〜って反応があまりなかったなあw 
猫すぎたかも。謎具合も過ぎたかも。なんか違ってしまったような……。
というか、自分が書いたらこうなってしまいましたというか。
ネコミミかつロリ体型なエディフェルと過ごす萌え日記。
けれども幻のようなはかない日々。って感じでした。

謎とき話ではありません。すみませんでした。
そう読まれたり、読後の不満を残さない書き方が必要でしたね。修行が足りん…。
ネコミミエディフェル、あれは、文中でも書いた通り
なんだかよくわからないものです。(可能性はいろいろありますが)
この世ならざる者は、たとえどれだけ存在感があったり印象的なものでも、
生命あるものと比べたら、しょせん、はかないもので。
でも、そこがせつない。
そんな話になればと。
この話に出て来るこの世ならざる者は、愛惜に満ちた過去の記憶そのもの。
生命のほうは、現在と明日とを、そしてそれに伴う愛情を象徴する命。
はっきりと謎の生き物の正体とかは出なくても、
そのあたりで読んだ方の胸に読後
なにかが残ってくれれば……(もちろん、いいものが)というのが希望でした。
628 ◆TANG0ZIdn2 :03/11/16 23:10 ID:9SGx72aG
感想いただいた皆さん、ありがとうございました。感謝。
お礼とともにレスさせていただきます。

>>525さん
>テーマ「動物」を最大限に生かしている
今回、こういう声を多めにいただいたのは、評価にはプラスだったんですが、
ネコミミ少女SSとしては失敗だったでしょうかw

>最後、1レスに一行しか書かないのはやりすぎ
これが今回一番多いご評価でしたね。勉強になりました。
本編が、読んでる人のテンションを該当個所でそこまで上げるほどの
内容ではなかったから、ということも言えるように思いました。

>>529さん
>タイトルがちょっとストレートすぎますw
そうでしょうか? あの楓ちんの話ではない話なんです。
「感想枯渇につき緊急参戦」、読み手のひとりとして大感謝ですm(_ _)m
629 ◆TANG0ZIdn2 :03/11/16 23:11 ID:9SGx72aG

>>536 ◆DIkaNSOFOgさん
この話では、次郎衛門は討伐の報奨でほんのちいさな領地と屋敷をもらい、
リネットとふたり暮らしています。
あげた功労からすればもっと重い役も与えられたかもしれませんが、
本人が辞退して静かな生活を望んだみたいです。
いちおうちいさな村の主として毎日を過ごしています。

あと、リネットも次郎衛門から“りね”と和名をもらって、
外出や外で働く時は、人と違う髪や耳を、
おしんみたいな手ぬぐい頭に巻いて隠したりして
村に馴染もうと努力している……という設定なんかもあったんですが、
出すところがなかったので書きませんでした。

>>543さん
自分は、難字や難読がそのままになってるほうが気になるんですよね。すみません。
二股が嫌いだから……というご指摘も、たしかにあると思います。
630 ◆TANG0ZIdn2 :03/11/16 23:12 ID:9SGx72aG

>>547 名無しくん、、、って呼んでいい?さん

そう読まれない書き方ができなければできませんでしたね。すみません。
導入部を誉めていただいたのも、
謎解き話と思って読むとしたら…のことですし。
1文1レスは、こちらでは評価していただいてますね。
最優秀をいただきましたが、主人公と絡むエディフェルが猫らしいところで
テーマ・動物との兼ね合いで評価して選んでいただいたみたいですし、
他のSSと差があってということではないですね。

>>563
他の方がどうということではなく、563さんにそう思っていただいた
ということですよね。とても嬉しいです。

>セリオとマルチの毒舌感想会さん
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1058785979/674

エディフェルが何を着ているのかとは考えました。
生前のエディフェルのそのままの衣服、そのままの姿では、
次郎衛門にとってあまりになまなまし過ぎ、辛いと思い。

薬を塗ったから仲良くなった、と書いたつもりはなかったのですが、
時系列上はたしかにそう読むこともできてしまいますね。
なんらかの配慮が必要ですね。
631 ◆TANG0ZIdn2 :03/11/16 23:13 ID:9SGx72aG
一行レスのご指摘も、やはりまたいただきました。
>どうしたって不純物が入りますから、
その辺も意識して当初は名前投稿欄を消したりしてたんですが、
「連続投稿ですか?」との戦いで力尽きました…w 
投稿順をお待たせもしていましたし。自分の場合、エディタ上の文章が完成品に近いの
ですが、空白行と改レス、どういう形で収録されるかとの兼ね合い、いつも悩みます。


なぜ次郎衛門を嫌っていたのか……という点。作中でリネットも
言っていることですが、テーマが「動物」選んだのが「猫」ということで
最初は警戒されていた相手に慣れられる、甘えられるあの
動物(特に猫)といっしょに暮らす際の大きな喜びを書きたかったので。
動物(?)と暮らす日常を描くなら、ぜひ書いておきたかったところですし。
そして、もう一点あるとすれば…。
正体はわからないままですが、あれが例えばエディフェルの霊が次郎衛門を慕って
帰って来たものだった、としても。
それでも、この世ならぬ身の哀しさ、次郎衛門のことがわからない。
自分のことも覚えていない。ということ……
そっくりの姿で帰って来たにしろ、でも、もう、
以前の彼女とおなじではない。
過ぎ去った過去が返ってくることはない。死んだ人は甦らない。
そして、姿が似ているから余計にそれを感じる……。それを感じてもらうためです。

花言葉は知りませんでした。
でも、自分が書いた意図とそう外れていないようで不思議な感じです。
楓と名を付けた主体は、書き手の意図とは違いますが。
632 ◆TANG0ZIdn2 :03/11/16 23:14 ID:9SGx72aG


以上、ありがとうございました。

今回は猫多数被り気味で食傷ということでしたが、自分が今回思い付いたのは
後にも先にもこれ一本きりだったので、そこは最初から負けてましたね。
ネコミミキャラ萌えSSとしても、失敗だったかなあ。
萌えSSであると同時に、過ぎ去ったもの、この世ならぬものの、儚さ。
次郎衛門が、深い愛惜の対象とともに過ごした
幻のような幸せな日々を経て、どう変わるか。そんな思いで書きました。

赤ん坊は猫(=エディフェル)の生まれ変わりではない、というのが書いた者の考え。
髪の色や瞳の色もあきらかに違うとか、そこまで強調して書くことも考えていました。
(でも、解釈としては「生まれ変わり」もありだと思います)
強い思い出や忘れられない記憶だとしても、過去は過去。死者は、帰って来ない。
次郎衛門に、以前とおなじ態度や言葉を
決してかけてくれないこともその象徴だし、
太陽のような確かな命の前では、かげろうのように消えてゆくもの。
どんなに愛しくても、いっしょに居て欲しくても。そんなせつなさが出て欲しかった。
633 ◆TANG0ZIdn2 :03/11/16 23:16 ID:9SGx72aG
そのさだめを悟ったような、楓の木の前での最後の光景。
同じく彼女のそんなさだめを感じた次郎衛門の中に一番残った思い出が、
だから、その光景になるわけです。
そしてその思い出を、彼女の象徴として子に名付ける。
後ろ向きの行為と見ることもできる行いですが、そうではなく、
上のことを悟り、新たな愛すべき命と生きていくことを誓った上で、
そのいま現在一番愛しいものに名をもらう。
次郎衛門のエディフェルへの思いの変化だし、それも前向きな変化。
そして変化したとしても残り続ける愛惜の思い……ということなんです。

で、その名前が偶然にも四百年後のあの少女の名前だった……
なんてことになったら、いろいろ面白いな、と。

こういうのがうまく読んだ方の心に残れば成功だったんですが、
実際は正体がわからず終いで納得できないというご感想が
大半になってしまう内容だったわけで、力不足。また頑張ります。
それでは、本編+ここまで読んでいただいた方(もしいたら)へ、
ありがとうございました。
634jo:03/11/17 00:03 ID:JArnOLN5
 今回、『さかり』を書いた、JO(如風)です。

 前回は突拍子もない設定だったので、今回はベタな設定にしてみたのですが、
『在り来たりで、面白くない』という感想を数多くいただくという、お約束な
展開になりました。
 こんなことなら初志貫徹で、

 獣 姦 も の 書 い た 方 が 良 か っ た で し ょ う か ?

 話もありがちで先が読めるし、少々猫を都合良く動かし過ぎたと思っています。
 しかし、一番の反省材料は、梓の台詞でしょうか。単語ひとつでキャラクターの
印象が変わってしまうという事を、今回強く感じました。

 感想を書いていただいた方々、最後まで稚拙な文章を呼んでいただき、ありが
とうございます。今回ご指摘いただいた点を反省し、今後の創作活動に活かして
いきたいと思います。
635jo:03/11/17 00:07 ID:JArnOLN5
×稚拙な文章を呼んでいただき
○稚拙な文章を読んでいただき

本当に稚拙だよな、漏れ……_| ̄|○


636名無しさんだよもん:03/11/17 02:16 ID:Um/ZUhHs
次々回テーマは……自分はクリスマスネタを書きたいので、
それもひっくるめて「イベント」に一票入れとこう。

>622
( ´D`)ノ 進行役、来年の夏までで良ければ、引き受けても構いませんが
637名無しさんだよもん:03/11/17 02:29 ID:/H+63n8J
「花」と「桜」ではテーマが全然違うものになったのと同じように、
一般的に言う「イベント」の中には「クリスマス」も含まれるかもしれないけど、
「クリスマス」には「イベント」以外の要素も多い(と言うかそっちの方がテーマ性がある)ので、
「イベント」というテーマの中には「クリスマス」というテーマはあまり含まれてないような気がするなあ。
638名無しさんだよもん:03/11/17 02:43 ID:Um/ZUhHs
ま、そのへんは書く人次第、感想つける人次第ってことで。
639名無しさんだよもん:03/11/17 05:59 ID:EJEpixWS
「何でもあり」に一票。
・投稿締め切りが年末年始に重なること。
・最近「テーマが難しい」という声が多いので、ここらへんで一度。
これらが主な理由です。
640 ◆HMX73059.I :03/11/17 10:01 ID:L1Y1tYM8
次々回テーマですが……えぇと、半日ほどお待ちくださいませ。
今日中には発表したいと思います。

>>623
HP管理だけ続けることもできますけど、編集が遅くなりがちですし、
こちらについても請け負って頂ける方をお待ちしてます。

>>634
(・∀・)つ○ じゅうかーん

>>636
是非お願いしたいと思います。
詳しい話は次の総括期間でよろしいでしょうか?


では……
641 ◆HMX73059.I :03/11/17 10:02 ID:L1Y1tYM8
【告知】

第二十回投稿テーマ:『友達』

投稿期間: 11 月 17 日の午前 10:00 から 12 月 1 日の午前 10:00 まで。

テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)

※投稿される方は >>2-4 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが

・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない

※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。

それでは、投稿開始っ!
642名無しさんだよもん:03/11/17 12:00 ID:9NxyiYxY
>>639
「何でもあり」が一番難しいテーマなような・・・。
ネタで見せるという事ができないので文章力勝負になるし。
643名無しさんだよもん:03/11/17 12:26 ID:TY1ogPh7
まだ次スレには移らないのかな?
感想を書くときにレスアンカーつけられなくなるので、
移行は早めにやってほしいかも。
感想期間終るまで容量がもてばいいんだけど……
644 ◆HMX73059.I :03/11/17 15:16 ID:L1Y1tYM8
>>643
立てられませんですた_| ̄|○
ttp://sscompe.at.infoseek.co.jp/template.html
にテンプレ置いてますので、どなたかよろしくお願いします。
645名無しさんだよもん:03/11/17 19:29 ID:tJN5dbEv
んじゃ、立ててみまつ。
646名無しさんだよもん:03/11/17 19:36 ID:e6Jvuzq6
同じく、立てられませんですた _| ̄|○

どなたか他の人おながいします。
647名無しさんだよもん:03/11/17 19:37 ID:e6Jvuzq6
645=646でつ。
なんでID変わる……?
648名無しさんだよもん:03/11/17 20:23 ID:A4GsojTI
じゃあやってみる。今鯖負荷高そうだが。
649名無しさんだよもん:03/11/17 20:30 ID:A4GsojTI
完了しますた。

葉鍵的 SS コンペスレ 12
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1069068271/

しかしよりにもよってIDがAAかよ…
650名無しさんだよもん:03/11/17 20:41 ID:A4GsojTI
AAじゃなくA4だった。眼科逝ってくる…
651 ◆HMX73059.I :03/11/17 22:44 ID:L1Y1tYM8
>>649
ありがとうございました。

書き手の皆様へ。
第二十回『友達』の作品の投稿は、>>649の新スレの方にお願いします。

さて、前スレも埋め立て企画が動いてるみたいですし、
こちらでもなんか企画を立てましょうか?(w
652名無しくん、、、好きです。。。:03/11/19 01:20 ID:Iq+7imkd
んじゃ、昔の感想を落としてもいいかな?
来られなかった「海」と「結婚」の回。
653名無しさんだよもん:03/11/19 01:24 ID:170DB9Yi
>>652
ぜひとも。
654名無しくん、、、好きです。。。:03/11/20 01:21 ID:1Z+H00s/
テーマ「海」の回、前半。

「観鈴ちんと海の思い出」

 う〜ん。文章がたるいかなぁ。
 目新しくもない話なのだし、演出を工夫して、もう少しメリハリ良く進めてはどうだろうか。
 今のままでは、のんべんだらり、子供の日記のよう。
 ……あ、子供の日記であってるのか。
 でも、予想通りの夢オチはやめて欲しかった。

 キャラはかわいい。口調を良く掴んでいると感心した。萌え萌え。


 「ぴろの溺死」

 ここだけ読んでもつまんないなぁ。続きキボンヌ(w


 「水間の百合」

 短いのはいいんだけど、ゴメン、誰彼やってない私にはネタが……
655名無しくん、、、好きです。。。:03/11/20 01:22 ID:1Z+H00s/
「ありふれたなつやすみ」

 なんだこれは(w。祐一もひどい夢を見る奴だな。
 よっぽど世の中に鬱憤が溜まっていると見た。
 
 序盤から怪しい雰囲気がプンプン漂うブラックユーモアの世界。
 私はギャグ好きなんで多少の贔屓目が入っているけれども、それでもこのSSは面白かった。
 文章のテンポが良くて、ストレスなく読めるし、
 文字どおりありふれているシチュエーションの中に、少しずつ違和感を埋め込んでいく腕には感心するばかり。
 
 文句があるとすれば、種明かしに差し掛かった部分で、アイツも死んだ、コイツも死んだと言われるのが、いちいち煩わしく感じること。
 どうせ夢落ちギャグなんだからまとめて豪快にやっちまえ、とか思った。
 あと、前半で祐一が素直じゃない奴として描かれてるけれど、もっとヒロインべったりな奴であるかのように描いておけば、後半との落差が納得しやすかったかも。

 最後のスイカ割りには爆笑。いいもの読ませてもらいました〜。
656名無しくん、、、好きです。。。:03/11/20 01:26 ID:1Z+H00s/
「月下血踊」

 古めかしい文体が、いい雰囲気を出してる。
 話の内容は、二人がケンカをした、としか読めなかったのだけど(誰彼未プレイでスマソ)、妙にかっこいい雰囲気に酔った。
 もっとも、文章自体は正直そこまで上手くない……というか、何が言いたいのやら良く分からん部分もあったりする。
 というか、1レス目がそうだったのだけど、縦読みと教えてもらうまで、「なんだ、この下手糞な文章は!」と思っていた。

 柳川の登場は、どう考えても唐突かつ不合理。世界観もぶち壊し。
 真面目な戦闘シーンを、作者都合でいいように操りました、って感じで嫌。
 やるんなら、序盤から丁寧に伏線の準備をしておくか、そうでなければ適当なオリキャラを作っても良かったんじゃないかな。
 少なくとも、作者の過剰な恣意が透けて見えない程度には、煙幕を効かせる必要があったと思う。

↓以下、独り言です。
 #いつも思うんだけど、私は基本的にクロスオーバー嫌いなんだなぁ。
設定に無理があることも多いし、そうでなくても世界観が混じったり、自分の好きなゲームのキャラが他のゲームのキャラの出汁にされたり、つられてキャラの性格が変わったりネタ扱いされたり。
この作者さんに最優秀を差し上げる機会がないのも、そこに原因がある気がする。
毎度毎度、ネタとしては新鮮で面白く読んでるんだけど。
でも、世間のいいクロスオーバーは上記の点をきっちり解消できていると思うので……。


残りはまた。
657名無しさんだよもん:03/11/21 21:44 ID:uBwK/DSQ
作品と関係ない自分語り、ウザイ。
658名無しさんだよもん:03/11/21 23:46 ID:J9fieDPV
審査基準ってことで別にいーと思うんだけど。

感想でも
「読む気がしない」「面白くない」
とかより、
「〜〜なので自分とは合わなかった」「○○を××すればもっと良くなったと思う」
って具体的に書いてくれたほうが嬉しいっしょ?
659名無しさんだよもん:03/11/22 01:39 ID:zZ+ZD4tX
>>658
あんまり相手にしないほうがいいと思う。
どうせ前にこのスレ混ぜかえしてた奴か、その同類でしょ。
660名無しさんだよもん:03/11/23 22:14 ID:LT0xzmMh
他の人もどんどん感想書くよろし
661名無しさんだよもん:03/11/24 13:38 ID:OGIV1UAm
過去に貰った感想への返信ってここに書き込んでもいいのかな?
662名無しさんだよもん:03/11/24 14:39 ID:iS4cmWzd
いいんでないの?
663名無しさんだよもん:03/11/25 03:30 ID:IVkxKbpr
是非。ていうか、一度もそんなの書き込まれたことない。
だから過去の感想なんてあげても誰も(作者は)見てないんだと思ってた。
664名無しくん、、、好きです。。。:03/11/25 22:02 ID:siuyBxbf
>656の続き投下。テーマ「海」の回、後半。

「よくあることだよね?」

 香里……。相変わらずいじられ役ですねぇ。
 ほのぼのSSの典型みたいな感じで、安心して読める。
 文章もしっかりしてるし、話の流れも良く整理されているし、栞はかわいいし(寝てるだけだが)、香里は……だし、あまり文句のつけどころがないです。
 「海」と関係ない話である点を除けば。

 携帯用トイレって、匂いとかはしないんでしょうかね? 重要な小道具なんだから、実物を知らない人にも分かるように都合よく説明しる、とか思った。
 あとそれから。いたる絵キャラを「整った顔立ち」とか形容されると、どうにもむず痒いですね(w。


「何も変わらない夏の海」

 隆山は関西圏だったのか。
 柏木のお嬢様がアイス売りってのは、なかなか面白い発想だと思われ。
 ほんわかしました。餓鬼どもがかわいい。これで女の子もかわいく書けるようになれば言うことなしですね。
 そういえば、他の妹たちは何してるのでしょうか?
665名無しくん、、、好きです。。。:03/11/25 22:05 ID:siuyBxbf
「乙女が海に来た理由」

 だから、いたる絵キャラを「美少女」とか形容されると(以下略
 ハッピーエンドは好きです。七瀬って、こんな奴だったのか。


「夏の海」

 これ読んで、瑞希ってたしか大志の隣にいた奴だよな……彩って誰だっけ……と思っている私は、ちゃん様しかクリアしていない従順な下僕です。
 ゴメン、キャラが分からないんで、スルーさせて。


「蒼に溶ける」

 いい話っぽい。文章も読みやすいし、情景描写もきれい。海というテーマにも合っているし、何よりタイトルがカッコ(・∀・)イイ!!。
 ただ、いかんせん短い上に説明不足で、終盤の演出が唐突に見えてしまう……ってのは、私が原作を知らないので仕方ないところですね。
 蝉丸の語りがちょっとクドいか、とは思いました。そのせいで、後半への盛り上がりに欠ける感じ。


さて、総評は……誰彼がいっぱいあったのが印象的。しかし、どれもこれも華やかさがないというか地味だなぁ。原作に従うかぎり仕方ないのかな。
最萌に「よくあることだよね?」を推しまして、作者の皆様への感謝に代えさせていただきます。謝謝。

さて、今回の投稿を書き始めないと。「結婚」の感想はその後ということで……
666よくあることだよね?作者:03/11/26 00:44 ID:Um7bZgDA
>名無しくん、、、好きです。。。 氏
最萌ありがd。
テーマに関しては、この回はちょっと開き直ってました。
携帯トイレは、のりたまの袋のような、チャックのついたビニール袋。
きっちり閉めれば臭いはしません。多分。使ったことないからわからんですがw

でもやっぱりいたる絵は駄目なのねw
いたる絵で「整った顔立ち」に違和感があるなら、他の人の絵を勝手に紹介。
ttp://www1.odn.ne.jp/~aak12910/kaorifc.html
の香里さんに惚れますた。
667名無しくん、、、好きです。。。:03/11/26 01:39 ID:qKwOf6Wh
>666
う〜ん、そういう常識的な説明ではなくて、秋子さんのことだから、極小CCDカメラとか、
小型集音マイクにレコーダーとか……ついていたりしませんか?

それから、「臭い」ではなく「匂い」だYo! 誤変換じゃないYo! 微妙なニュアンスだけど。

……我ながら、何言ってんだか。もう寝まふ。
668666:03/11/27 00:25 ID:Z8EAFDcQ
ついてたりしませんw
というか秋子さんならそんな物つけなくても、すべてお見とおしな気が……(;´Д`)

>それから、「臭い」ではなく「匂い」だYo!
むう。実はなんとなく気付いていたり。
俺自身、尿を堪えるというシチュに萌えても、尿自体は……という感じなので、
「匂い」という文字がしっくりこなくて敢えて避けたのです。
羞恥プレイは、行為自体より恥ずかしがる女の子がいいのじゃよー、とw
669名無しさんだよもん:03/11/27 20:44 ID:mj2hPEhH
670名無しさんだよもん:03/11/29 01:42 ID:BNcm+euQ
旧スレもあれば便利なもんだね。
671名無しさんだよもん:03/11/29 11:35 ID:sBCel7Ed
昨日の今日のでまいったな・・・ やる気、でろー。

旧スレ、2つ前(#10)のは落としていいんでないかい?
672名無しさんだよもん:03/11/29 23:47 ID:4a9CHL+e
落とそうと思ってネタフリに参加してるんだが……
なかなか進まない……

人も来ない……

今日は本スレにSS投稿があるだろうから、投稿中に他のスレ(例:ここ)
になんでも書き込んでいると、投稿者さんが連続投稿規制にひっかかりにくくなる
支援になるよ。
673名無しさんだよもん:03/11/30 00:18 ID:ydPT0scu
今回は投稿少なそうだな。
さすがに仕方ないかな。
674名無しさんだよもん:03/11/30 18:54 ID:6MK/bmIJ
テーマが「海」の回の8作を下回りそうな勢いだな。
これで終わったらコンペもクソもないぞ。
675名無しさんだよもん:03/12/01 01:27 ID:LC1Tb6Jh
旧スレ上げたらあかんやろ
676名無しさんだよもん:03/12/01 02:17 ID:HFe8mEZW
いつものage煽りだからほうっとけ。
677名無しさんだよもん:03/12/02 17:27 ID:JNKBpii0
ネタを展開中のところ申し訳ない。少し使わせてください。
以下、現行スレの話題です。

ではまず問題点と疑問点の列挙を――

1.不満もしくは疑問があるのにも関わらずに、具体的意見を述べていない。
 これでは一般に煽り文との区別が付かない。
2.指摘されてからの意見を述べる。これは今までの流れを見るに構ってちゃん的思考に思えてしまう。
3.本コンペ12の145発言。多分81氏の作品のことだろうが、前後に発言をしていないので、
 この作品は省かれている。
 一レス作品はメンテかどうかの区別を付けるのが特に難しく、発言なしはコンペのルールにある

『投稿作品とそれ以外の書き込みを区別するために、投稿作品の前後には宣言をする』

 が、適用されても仕方ない。作者さんもこの辺注意してほしい。
(名前だけ変えての悪意あるコピペしてくるやつも過去にいたから留意してほしいです)。

 つまり145氏は、130にある作品一欄が『曖昧』ではなく『きちん』と区別されているはずなのに、
 138氏(ID別なので一応別人あつかい)の発言に感化されている。

 これでは『話し会う気もない』のはどちらか分からない。
 現スレは感想期間中であり、あまり138氏の発言は風呂敷を広げられずに、黙視することになる。
 別板のコンペ掲示板や前スレなどで『具体的に』『何を』『どうしたいのか』を発言していたら、
 印象はがらりと変わっていたと思われるのだが……。

総論
 今回引退の◆HMX73059.I氏のためにもマターリ行きましょう。
678名無しさんだよもん:03/12/02 18:39 ID:iQajtO2G
>>677
疑問をただの煽りと受け取ったあんたの思考回路に問題があるんだろう。
話し合いは前スレで十分されており、130がそれに沿ってないのは一目瞭然だ。

>3.本コンペ12の145発言。多分81氏の作品のことだろうが、前後に発言をしていないので、
> この作品は省かれている。
省かれてないよ。
嘘ついてまで擁護する(正当化する)のは何か他に意図があるのか、ただ煽りたいだけなのか。
煽りたいだけなら他でやってくれ。
679名無しさんだよもん:03/12/02 23:48 ID:DIYIhbPd
これは失礼。ごめん。
680現行スレ140:03/12/03 04:16 ID:6/qB+0VJ
>iQajtO2G
あんたが言いたいのは81が題名も宣言も無く作品に入ってたことだろう?
疑問だと言うならあんな言いかたせずに、ただ進行役に「>>81は投稿作ではないのでは?」
と一言いえばよかったんじゃないの?
681名無しさんだよもん:03/12/03 22:16 ID:G52LuBAD
>>680
曖昧にするならするで、進行役にとってやりやすいルールにした方がいいと思ってるから、
ああいう言い方になったんだが。
煽ってくるから態度が硬化しただけで。
682名無しさんだよもん:03/12/04 05:18 ID:arMR1ue0
>曖昧にするならするで、進行役にとってやりやすいルールにした方がいいと思ってるから

>理由も無くころころルールが変わるようではダメだろ。
なのか。よくわからん。
そんなことより、いつまでもこんな些事にこだわってたところが粘着だと言ったんだがな。
前に話題が出た時からうんざりしてた人間としては、「またか」としか思えなかったな。
683名無しさんだよもん:03/12/04 19:30 ID:cFst5xWG
些事ってのも主観だろ。
684名無しさんだよもん:03/12/07 02:09 ID:7s5Lg7g8
同意しとく
685名無しさんだよもん:03/12/09 23:09 ID:J70uGBT9
同意
686 ◆HMX73059.I :03/12/09 23:52 ID:tDZm0DaY
また似たようなネタで混乱招いたようで申し訳ありません。

とりあえず大前提として
・投稿宣言がある作品は全部作品一覧に収録する
で、例外として
・宣言が無くても、明らかに投稿作品と認められる作品は収録する
って感じでやってましたです。
例外の存在理由は単純に「テンプレを読んでない投稿者がいるかもしれない」ってだけです。
もちろん例外なんて認めずにガチガチでやることも可能ですが、
収録しないデメリットより収録するデメリットの方が小さいと判断して、このようにやってました。

言い訳、以上です。
687名無しさんだよもん:03/12/10 00:37 ID:DXsFZ8qn
>>686
今までお疲れ様でした。
またいつか、会える日をー。
688636:03/12/10 00:43 ID:jJJjRDxh
>686
お疲れ様です。
( ´D`)ノ 進行役、HP管理、なんでもばっち来い!

と、大きなことを言うまえにトリップ探してきますね……
689 ◆2tK.Ocgon2 :03/12/10 00:44 ID:jJJjRDxh
とりっぷてす
690636= ◆2tK.Ocgon2 :03/12/10 00:52 ID:jJJjRDxh
あ、使えますね。
>686
これでOKでしょうか? (とりぷはKOだけどw)
691名無しさんだよもん:03/12/10 01:04 ID:iGFvXjpb
待て、IDに「J」が4つもあるぞ。だからなんだと言われると困るが。
692名無しさんだよもん:03/12/10 01:39 ID:PInag/LK
フラッシュピストンマッハ(略でも打てそうだな。
693名無しさんだよもん:03/12/10 14:21 ID:q0gbL75K
>>686
個人的には81が明らかとは思わないけど、そこはまとめ役の裁量ってわけね。
694名無しさんだよもん:03/12/12 00:21 ID:rNnG3bOR
HMX氏乙。
それから次期進行役の方頑張って下さい。
とりあえずこれを機会に、最初に
1、投稿期間中のSSと思われるものは全て投稿作として扱う
2、投稿の意思を明示してあるもののみ投稿作として扱う
3、微妙なものは進行役の裁量にて扱いを決める
のどれで行くかを先に決めてもらいたいかな。
695名無しさんだよもん:03/12/12 00:33 ID:o991fzgr
どうしてそこまでこだわるのかがわからないけど……。
俺は3でいいと思う。
696名無しさんだよもん:03/12/12 01:32 ID:hUsL7Jzu
同ー意。それに加えて、進行役のまとめリストに入っていないやつに
感想付けるのも、感想人の自由だしな、ここ。
いちいち「これを入れる入れない」で揉めて感想期間に入れない、ってわけにも
いかないし。
697名無しさんだよもん:03/12/12 02:46 ID:rNnG3bOR
>どうしてそこまでこだわるのかがわからないけど……。
俺だってこだわりたくはないよ……
ただまあ、進行役も変わることだし、下手げに後で揉めるより先に方針だけでも
決めたほうがいいかなと思ってね。
俺としても3がいいと思う。
698 ◆HMX73059.I :03/12/12 22:50 ID:qcA2Ju2V
>>690
はい、どもです。
では、HPのftpのIDとパスをお送りしたいので、お手数ですが
[email protected]
の方にメールをいただけますでしょうか?

>>694-697
その辺の判断はキングバトラーJr.氏(違う)にお任せしたいと思います。
逃げ〜。逃げ〜。
699 ◆2tK.Ocgon2 :03/12/13 20:17 ID:4Y+ez/XF
この板は、部分的に年齢層が高いなぁ。

>698
送りますた。どうぞよろしゅう。
700 ◆HMX73059.I :03/12/13 23:57 ID:++/fuazB
>>699
お返ししました。あとはよろしゅう。
では現スレにご挨拶してきますですよ。
701名無しさんだよもん:03/12/14 04:16 ID:FOIeGMLm
作者に投稿作品を貼ったつもりがなくても、
反応があれば次もそういうネタを貼る気になるかも知れない。

形式としては3(裁量)で構わないけど、
判断基準は1(なるべく多く)に近い方がスレは活発になると思う。
まぁ、言ってみればスレ環境への政治的判断ですな。
状況を判断して裁量をふるえばいいかと。
702名無しさんだよもん:03/12/14 09:10 ID:BJxu/Fij
ネタかどうかの判断より、荒らしかどうかの判断の方が重要かな。
それ以外は1でいいかもしれない
703名無しさんだよもん:03/12/15 01:03 ID:CmWIgOqK
そうだね、実際、悪意のもとに改変コピペとか虐待コピペとかが
貼られる事も起こってるスレだし。

逆に、前任者さんが言うようにまともな投稿だけど
ルールをよく読んでなかったとかいうこともありえるし、
うっかりしてたとか、中には前説がいやだという人もいる。

誰かひとりにとりあえず決めてもらうっていうことは必要だと思う。
感想や評価自体は、感想人の最良でまとめに入っていようがいまいが
付けられるし。

ルールを優先するより、SSコンペのスレという本来の目的が上位。
704名無しさんだよもん:03/12/16 07:54 ID:7oD4mAtd
結局は進行役・スレ住人の判断を優先ってことかな
705 ◆2tK.Ocgon2 :03/12/17 01:01 ID:bO1Ctp8J
まとめに入ってよろしいでしょうか?

進行役の裁量に、という意見が支持を得ているようですので、それで行きたいと思います。
加えて、感想を書く方々がそれぞれに判断してくだされば結果的にOKなのではないでしょうか。

判断の基準を広く取るか狭く取るかは、実際のSSを見てみないとなんとも言えないと思います。
706名無しさんだよもん:03/12/19 11:53 ID:NM9uwz8J
まとめ
707名無しさんだよもん:03/12/22 20:34 ID:eENMAjIZ
???
708名無しさんだよもん:03/12/22 23:00 ID:XtjaH23y
司会役、交代するまではあまりにノリの軽さに、「ホントにこの人で大丈夫なん?」
とか思ってたけど、その心配が杞憂に終わったようでほっと一安心。
709名無しさんだよもん:03/12/24 23:30 ID:Q3CXzMsf
あー、やべ。ネタはあるのに書き気が起きないわ。
710名無しさんだよもん:03/12/26 18:28 ID:eUNGEkLk
>708
ヽ(;゚∀゚)ノ
711jo:03/12/29 11:42 ID:z4E7IgGi
前回のコンペでは欠席しましたが、SSを投下させて貰っているJo(如風)です。
勢いで、同人ノベルゲームを作っちゃったんで、コソーリと宣伝。
ttp://kimikano.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20031228162432.jpg
明日冬コミで売ります。
12月30日西館 く−27b サークル「此花」
(委託先 東館 U−10a サークル「スコブル」)
今回は体験版なので価格は200円です。
お金が余ってたら、買ってね(^^;
712名無しさんだよもん:03/12/30 03:17 ID:1EgxxcpA
2chでCMとは、なかなか怖いことするんだな…。
713名無しさんだよもん:04/01/01 04:53 ID:ARyQWDgq
あけおめうめ



っつーか、こんな前のスレが年越すなよ・・・。
714名無しさんだよもん:04/01/01 06:23 ID:Ju93LM+l
完全に埋めるつもりもないんなら、わざわざ圧縮起きる直前に書き込まなきゃいいのに。
715名無しさんだよもん:04/01/02 01:25 ID:0RngNQgU
圧縮来たってそうは落ちないよ。っつーか、そう落ちるようなら逆に困る。
716名無しさんだよもん:04/01/02 02:04 ID:jr9z56i4
そうは落ちないというが、落ちる法則ははっきりしているのだから、
これはもう落ちてもいいスレなんだから、わざわざ可能性を低くすることもないだろうと思う。
717名無しさんだよもん:04/01/02 05:01 ID:gs2qU4DZ
反論すればするほど落ちにくくなるジレンマ
718名無しさんだよもん:04/01/05 22:01 ID:qfALSLzj
わかった、じゃあ埋める。
ネタは無いけど勘弁して。
        i::;;;;i::::;;;;;i::;;;i::;;;;;i!:;;;i   _:::..  i:;;;;i ゞ;;;j'_;;i___i;;! ゝ,;;:::i;;;;;;::;i i;;;;l
        し'i;;:::;;;;;i::;;;i::;;;;トi::;;i'''~~ ::.  i.;;i );j.u;;;;;;;;i/''y'i;:::i;;::::;;;;-';;;;;l
          \::;;;;i::;;;;'::;;i ゝ;j,-:::;,,_   リ '' i,ヾ,''' ,_;',,/ /;;;/;::::;;;::;;;;;;;;l
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          /::::;;;;;;;/::;;;;;;::;-'''~/   ,;-'~:;;;;;;;;;;:::::ノ:::::;;;;;;/ ,,;-''''~~  ヽ、;;;;;:::;j
         ノ:::;;;;;;;/:::;j''~  :::::ヽ_,;-''~::;;;/;;;:::::::::::::::::;;;;;/-''~::       ~''-;;,,j
719名無しさんだよもん:04/01/05 22:06 ID:qfALSLzj
                                 o

            ○        ,,、‐ー‐--――-――---―===-,,_
   o                 ,,、-'":::;,、-'' ̄_二ニ-:::::::::::_:::::::::_:::;;`ヽ   `
         。          /::::::::/ , -''":::::::::::::::::::_::::::::`ヽ::::\:;;;;\         。
                 /:::::::/  /:::::::::::::::::::-、`:、:ヽ:::\:::ヽ:::::\;;:ヽ
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                |:::l::;l::::!:iヽ|'::|ハ::|::V/_ノ:::ヘ      ' ハ::::ヾ:、
          l⌒ヽ、  |:::|::;|:::!::l::l´ヽ:::ヽ!:ハヽ、_ノ′   ゚ /l::::|l:::| ヽ:、
              |   \l::::!::;!::;'!::i:ヽ、l::::|;;|::ヘ ''      /;;;!:::l |::l  ヾ、
            ヽ    |::/;/:/:!:::i:;;i;;`,!:::l;;ヾ;;::、ー┬,,‐、‐';/;ノノ |:!   )
           「 \  |:/;//::,!:::;i::;:ノ',ll:::l、;;:ヽ:;`:ΤΤ「 |xヽ、ヽ,,ノ'
       。    |   ヽ.|' !:/l:/|::_|/メxソlヽ| \;:\::\| |レ'、メメl ト、     o
           ヽ   l |'、 | r''メメメメXX,x.`_r.`_-ゝ'ヽ.ヾキト、 ,/〉
            \    >‐''''' ̄ ̄~~^^''''‐-'-',_x\ヽヽ、kl /<:ヽ、
720名無しさんだよもん:04/01/05 22:12 ID:qfALSLzj
          =ニ.ヽ、
              ヽヽ
        _ -―  ̄` ´ ⌒ヽ、
      _ /             ヽ、
    /                 ヽ
  / /  / / ,      、 、  .    !
 / /  / // / / |  |  |  | | ヽ ヽ.  |
 | |  | .|-|=|=| | | =|=|=|-|   |   |
 ヽi  {  | i | ! ! ,! /| /| ! |  |   |
   v`\N/TRヽl V l/ T.R'´V =、 | |  | < 俺の出番か
       | 、Lノ    ⊥._j,  < ||ノ.人_ゝ
       { " ヽ_,  ""   ⊂' ´
       \         /|´
          `  .-__´_ |_
          | ̄       |
        -―,' -――――-´>-、_
          /    ̄´   /
721名無しさんだよもん:04/01/05 22:14 ID:qfALSLzj
            __,. -―‐- 、,
          /´        ` ' 、,.r==--、
        ./         , , ,   '⌒ヽ、
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      /     ., // ////h/1!.、'、 ,  ,.\
      ,'/     //////;イ   |ト;.l l.!. ', '、.',ヽ
      l|..;' .r''Yj .|'ン_,,,_ナ'‐/ |  _ j゛ l l |l, ', '; ゛!
       l |. | (;!.| l<f;':::::j`゛    ,、/ヽ!.| |.|! l l,.リ
       | lヽ!.l .|'┴‐'      /ィ:ハ リ.j.ハl .j| .j.|
        l | :| い| '''    , ヽ/ ゛ィ゛|//.ノ|/j /ノ
      j .| .|. l' 、      。  '''/j| j  / ソ
       l  | j |  \,_     _,ィl,ノj.ノ
      ,'  j ,r'iノ ./ _,、..Yj'T´l,. | l,
     /,.- '´:::::l, |  ,.-‐'.ド、;: l,. l,.';、
    /,ヾ;.、:::::::::::::ヾ!   ´ ノ:::::::「ド、'l l,
   /´ ゛\'、'、:::::::::::l     「:|::::::::l.l| ゛l,l,'、
  |     \ヽヽ、::::|    j::::::|::::/,イ  j.'、ヽ
  l、     ヾ'7-、,.;゛   l、::j;/ト;l,  l,ヾミ、
   ト、     .|  ゛'j   Fj.ヒ;'_ノ l   l,ヾ、ヽ
   !   ,,...、、.ヽ, /   |´  f/  .レ‐―:、ヾ;.\
    l,/:::::::::::;;;;;Y    .f7''ト!     〉-‐-、l,  い,.'、
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722名無しさんだよもん:04/01/05 22:33 ID:glKP4Cu0

       ___r'⌒ヽ_
     /  l、__,/}::\  
     (T´ | ゝ_ィ>};;_.」   
       ! `''ァ、. \__} 
     〈`^`¬ノ . :〔     
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´     rニト,  フ ,ゝ__ 〉   ` 
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723名無しさんだよもん
                            ,
                       、___,ト、Zー_-、、_
                        、_,ゝ--- 、ヽ. ヽ ト、ヽ
                     `,ニ=--、 } } 儿!ノく`ヽ
                        Z孑,7ゞニニィ ハ.l l. ト. ',
     _____           `7l.ムl_k'´ ー‐'ノ ,!レ'ノ l. |
    r‐l──K=ヽ          / イ ハ.「ト `〒幵イ´ /' !
    /`,ニニ┴‐く \.  _ . -‐ Zィ´レl ハ`r  ー'/ , ,イ, /
    匚[lニニニコ_|ニニニ.コ三lユi! ̄ヽゝ.ヽ ーZイZ.イzく
/二l]_(Oコ二二二l__ __ __ ___ __`T7二l/ ヽ. !
.  ├,-、_.─r'¨,ニ-┴ ヽ-‐))゚    l'     |ヽ/ , -- 、「フ>、
   //ノt ゞ-¬三'  `Yヽ、 __」_。_。_l. //  ̄`ヽ!-‐ヘ
   ゝ、' /、>、__,ト= -‐、/ /   `丶、く/// >'´   , / ノー'´ ̄ ̄ヽ
.     `ー'          t_ハ. 、    `卞冖´!    / l /_   ,r',二`ヽ.
                `丶 、ヽ\ l ヽ. `' /`,.'イ ー  ∠-'─‐`‐′