57 :
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>>前スレ954-958
ふたなりという言葉を聞いて、男の顔色が目に見えて変わった。
「今、ふたなりって言ったか」
「う、うん」
「まさか、本当にいたなんて…」
視線が観鈴の股間と顔の間を何度も往復する。
「俺はずっと…おまえを探して―」
「え?」
「いや、何でもない」
首をふって、男は黙りこんだ。
「言いかけたことを途中で止めるの、よくないよ」
「何でもないって言ったろ」
「むー」
「それより、だ。さっきから俺の口が何かどろどろしてるのは、まさか…」
「…にはは」
「にはは、じゃねーっ!」
ぼかっ。
「…イタイ」
「はっ倒さないだけありがたいと思えっ」
「だって、この堤防は…えっと…」
指さして、何か言いたげにパクパクと口を動かす。
58 :
2/10:03/09/05 20:57 ID:aYZFjq1M
「名前なら往人だ。国崎往人」
「往人さん?」
「無意味に呼ぶな」
「観鈴あーんど往人さん」
「勝手につなげるな、マジで気持ち悪いから」
「んー、どうしたらいいのかな」
「自分のちんぽでもしごいておけ」
「……」
「…迷うなよ」
適当に受け答えしながら、往人は思い出していた。
母の言葉を。
…この空の向こうには、おちんちんを持った少女がいる…
…それは、ずっと昔から…
…そして、今、この時も…
…同じ空の下で、おちんちんを勃起させて風を受け続けている…
寝物語として、子守唄がわりに聞かされてきた母の言葉。
(こんな言葉を信じて旅を続ける俺もどうかしていると思うが…。
というか、ふたなり少女に会ってどうするつもりだったんだ、俺)
59 :
3/10:03/09/05 20:58 ID:aYZFjq1M
「え?」
知らぬ間に、二人は互いの顔を見つめ合っていた。
不思議そうな顔をしている観鈴に、はっとして口を押さえる。
呆けて一人言で何事か漏らしてしまったようだった。
「往人さん、ふたなりの女の子を探してるの?」
「…ああ」
「じゃあ、はい」
スカートをまくって腰を突き出す観鈴。
「…何の真似だ」
「探してたんでしょ?」
さらに腰を突き出す。
「はいっ」
「……」
60 :
4/10:03/09/05 20:59 ID:aYZFjq1M
こうやって照れもせず日光の下でさらされると、こちらがおかしいような気分にさせられる。
往人は不思議と抵抗なく、顔を近づけてじっと観察してみることにした。
見ればみるほど、男のサオ。
二十センチ強はあるだろうか。
血管が浮き出して、鼓動に合わせて微かに脈動していた。
「しっかし、ほんと大きいよな」
「往人さんのより大きい?」
「認めたくはないが…」
自分のモノを想像して、比較してみる。
往人も大きさに自信がないわけではなかったが、それでも気後れするほどの迫力満天の怒張。
「大抵の男よりはデカイぞ、それ」
「…にはは」
観鈴は照れ笑いなど浮かべて頭をかく。
(誉めてないっての…)
61 :
5/10:03/09/05 20:59 ID:aYZFjq1M
「誰かと友達になれたら引っ込むのか、それ」
「うーん、どうなんだろ」
首をかしげる。
その仕草は何とも無邪気で、往人は不覚にも可愛いと思ってしまった。
(下半身さえこうじゃなきゃ、いい奴なんだろうけどな…)
「わかんない。誰とも友達になったこと、ないから」
「だろーな」
気味悪がられるなら隠せばいいものを、観鈴は無邪気で、あけっぴろげで。
「おまえ、クラスメイトに対しても、にははーっ!とか言って勃起させたまま迫っているんじゃないのか?」
「してないしてない」
ぱたぱたと手を振る。
「でも、犯す気がないのに、こそっと近づくのもヘンだと思うし」
「どう見ても犯す気満々だろ。少しは隠せ」
「うん、そうだねー」
考えを改める気もないらしく、曖昧な笑みを浮かべる。
62 :
6/10:03/09/05 21:01 ID:aYZFjq1M
「一つ聞いていいか」
「うん」
隣に座る観鈴の股間を指差す。
「今そうなってるってことは、おまえ俺に欲情してるのか」
「…よくわかんない」
「わかんないって、自分のことだろ」
「わたしにわかるのは、友達になれそうになると、こうなっちゃうってことだけ」
「あのなあ」
あきれたように頭をかきまわす。
「じゃあおまえ、俺と友達になれそうって思ってるわけか」
「友達」
何が嬉しいのか、満面の笑顔で二人を交互に指差す。
「観鈴ちんと往人さん、友達」
「違うっ」
「わ…」
力いっぱい否定する。
「どこの世界に、寝てる隙にチンポつっこまれた上に射精されて友達になる奴がいるんだっ」
「でも、友達…」
立ち上がろうとする往人の服をつかんで、しつこく食い下がる。
63 :
7/10:03/09/05 21:02 ID:aYZFjq1M
「あ…」
往人の服を引っ張る度に身体の位置がずれて、スカートの盛り上がりも動く。
生地とペニスがこすれるのだろう、観鈴の頬に赤みが差し、息遣いも荒くなっていた。
「はあ、はあ…」
「欲情してるじゃないか」
「往人さんがそうさせたの」
「おい、ちょっ…」
顔が近づく。
観鈴の目にそら恐ろしいものを感じて、思わずのけぞる往人。
「なんか、往人さんを見てると我慢できなくて…ごめんなさい…」
「な…」
グイと襟首を引っつかむと、往人は観鈴に唇を奪われていた。
「んんっ!んんんんっ」
押しのけようともがく。
だが観鈴の細い腕のどこにこんな力があるのか、どうやっても振りほどくことができない。
それは、少女の力ではなかった。
64 :
8/10:03/09/05 21:04 ID:aYZFjq1M
「ん…む…」
舌が入ってくる。
歯を閉じて抵抗すると、歯茎の根元に尖らせた舌を突き立てられる。
そのまま舌の力だけで強引にこじあけようというのだ。
すぐ前に、観鈴の瞳。
だがその中から既に光は失われていた。
「誰だ、おまえ…」
強引に顔を背けて尋ねる。
「わたし?観鈴ちん」
言葉遣いも声も観鈴なのに、それは別の誰かだった。
観鈴であって観鈴ではない誰かが、往人を犯そうとしていた。
抵抗するのにも疲れて歯の力を緩めると、舌がするりと滑りこんでくる。
すぐに舌を探り当てられ、表面をぞわりとなぞられた。
(うあ…)
熱い肉の塊がねじ込まれる不快感と、粘膜同士がこすれ合う快感。
犯される女の気持ちをわずかながら体験しているのかもしれないと、ふと往人は思う。
自分より幼いはずの少女に、好きなように口の中をかき回され、蹂躙されている。
男の自分が、女の子に押さえつけられ、動けないままに。
それは往人が少なからず抱いていたプライドを粉々に打ち砕いた。
(俺、こんなに弱かったか?)
素手で飛ぶ虫を捕まえられるほどの反射神経、逆立ち腕立てができるほどの腕力とバランス感覚。
これも先祖代々受け継がれてきた能力の一つだった…はずだ。
65 :
9/10:03/09/05 21:04 ID:aYZFjq1M
「ん、ん、む……ぷは……」
苦しくなったのか、舌が疲れたのか。
息を継ぐように観鈴の口が離れる。
「にはは…糸、引いてる」
「もういいだろ、放せよ」
「どうして?」
「友達にでも何でもなってやるから、…頼むから…」
押しのけようと、腕に力を込める。
だがどういうわけか、往人はもう指の一本も動かせなくなっていた。
「往人さん、友達」
「ちょっ…待…」
「エッチなこと、したいな」
往人の返事も待たず、観鈴が腰を押し付けてくる。
その下半身から生えるペニスは男の往人から見ても、巨大でグロテスクだった。
(…違うか)
いつも見慣れている自分のモノと、形は同じ。
だが、それが今回犯そうとする対象は往人自身。
その恐怖が、実際以上に大きく、凶悪な形に見せているのだろう。
(強姦される女も、きっとこんな気持ちなんだろうな…)
今から犯されるというのに、妙に冷静な自分。
これが諦めの境地というものなのだろうか。
ジーンズを脱がされ、足を抱えられる。
66 :
10/10:03/09/05 21:06 ID:aYZFjq1M
「どこかなー」
観鈴の舌が入り口を求めて、往人の下半身を這いずり回る。
「あった」
にゅる…
「うあ…」
尖らせた舌を往人のアナルに押し込まれ、思わずうめく。
「ちょっと待…待ってくれ…」
生まれて初めて感じる、直腸への外部からの異物感。
ぞわりと背中から頭のてっぺんへ震えが走った。
首を必死に振って悪あがきしてみる。
「メッ」
「ぐあっ」
ペシッと玉を叩かれた。
「そこは反則だろっ、そこはぁ!」
「往人さんがおとなしくしないから」
身体が動かないのでは抵抗しようがない。
(こいつ玉がないから、この痛みがわからないんだろうな…くそっ)
遊び半分で急所をいじられたらたまらないので、大人しくしておく。