折原みさおと倉田一弥のお気楽人生相談室

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84名無しさんだよもん
>>81
みさお「名前を間違えられる、って言ってるけど…それホントに間違えられてるのかな?」
一弥 「どういうこと?」
みさお「この人は沢口さんなの。でも本人はそれを認めたくないの。だから…」
一弥 「…どうしてみさおさんは、無理矢理黒くて怖い方に話をもっていくの?」
みさお「じゃ、かず君に聞くけど…この、PN沢口じゃねーよさんの本名は? 書いてある?」
一弥 「ぁ…か、書いて、ない……うっかり書き忘れただけなんだよきっと! ホントは沢口さんじゃなくて…」
みさお「んー、じゃあ告知してみよう♪ 沢口さん、聴いてたら番組宛にお電話かFAXくださいなっ
    そして、いつ頃から現実感やアイデンティティが希薄になってきたのか、語っちゃってください!」
一弥 「…沢口さんじゃないって言ってるのにっ!」

―3分後

みさお「…だから、焼き鳥には塩だって! かず君のわからずやっ!」
一弥 「タレの方が美味しいよ絶対!」
みさお「あんな、喉に絡みつくような甘いタレなんて……え? 電話? 沢口から? 誰それ?」
一弥 「……あ…えーと…ごっごめんなさい繋いでくださいっ! なんでこんな話になったんだろ…」
みさお「あ、沢口さんね。はいはい思い出した。…もう話せる? こんばんわ沢口さん、折原みさおでーす」
一弥 「こんばんわ、倉田一弥です」
沢口?「…こんばんわ」
みさお「んー? 元気ないぞさわぐちー? ときに沢口さんは塩とタレのどっちが好き?」
沢口?「…塩、かな…」
一弥 「そんなことはどうでもいいからっ! あの、沢口さんじゃないんですよね? 
                    本名が番組上で言いにくかったら、YESかNOでもいいですから…」
85名無しさんだよもん:03/08/09 21:39 ID:3V09JW8A
みさお「いい、いくよ? 『俺は沢口だ』…イエスかハイか!?」
一弥 「選択肢の意味が無いよっ! …あの、イエスかノーかで答えてください」 
沢口 「イエス、だ。俺は沢口さ…ああ、沢口だとも」
一弥 「…あ、あのぅ……あなたは、沢口って呼ばれるのが嫌な、PN沢口じゃねーよさんですよね?」
沢口 「少し前までの俺は、そう呼ばれることを毛嫌いしていた…
    南などという仮名をでっちあげて、空想の世界に遊んでいたんだ。…恥ずべき過去だな」 
みさお「ほらほらあたし大正解っ♪ 事実は小説より奇なりっ」
一弥 「うそだあぁぁ…そんなサイコちっくなことが、そうそうあるわけ…」 
沢口 「君達には感謝している。ようやく真の自分を取り戻せた。ありがとう」
みさお「いえいえどういたしまして♪ じゃ、これからはちゃんと沢口さんとしての人生をまっとうできるよね?」
沢口 「ああ。ではこれで失礼する。忘れないでくれ…俺は南じゃない、沢口だ」
一弥 「うん…じゃあ沢口さん、おやすみなさい」
みさお「おやすみなさい沢口さん。歯ぁ磨けよー」
一弥 「…こんなことって、あるんだね。すごいやみさおさん。名探偵みたいだよっ」
みさお「ふっふーん。綺麗にまとまったトコで、丁度お時間です! では来週のこの時間まで…しーゆーねくすとんっ」
一弥 「しーゆーねくすとん! ばいばーい」

尾根市某所。南家。

南  「くそっ…くそうっ…俺は南だあああああっ! 沢口じゃねえええええええっ!!!」
住井 「諦めろ。もはや全国レベルでお前は『沢口』だ。くくっ…しかし折原…おまえを敵にまわさなくて良かったぜ」
浩平 「住井、沢口の拘束を解いてやってくれ。…しかしラジオに出演っていうのも、存外緊張するもんだな」