折原みさおと倉田一弥のお気楽人生相談室

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460名無しさんだよもん
>>441
みさお「というお葉書が届きました…点字で」
一弥 「わあ…スタッフさんたいへんだったろうね。…点字ってこういうものなんだあ、へー」
みさお「おや、ご存知ない? 見たことぐらいあるでしょ?」
一弥 「うん、市立図書館にも少しだけコーナーがあるから。でもまじまじと見たことなかったし…」
みさお「かず君不勉強だね。ほら、ビールのプルトップ近辺なんかにも刻印してあるでしょ?」
一弥 「ぼくお酒のんだことないもの。わかんないよ」
みさお「うーむ。かず君は呑んだことないのかあ」
一弥 「………………ちょっと待って。『かず君は』ってなに? …みさおさんは、お酒のんだことあるの?」
みさお「………それはそうと彼女の悩みも深刻ね。及び腰になる気持ちもわかるなあ」
一弥 「だめだよっ良くないよそんなのっ。お、お酒ははたちになってからじゃないとっ!」
みさお「あーもうっ! 人が無理矢理話を変えようとしてるのにこの子はっ! 
    はいはいわかりましたー。お酒は二十歳になってから、夜伽は義妹になってから、ね。りょーかいっス」
一弥 「ものすごくなげやりな口調だあぁ…ま、守る気ないでしょ!?」
みさお「えーい、もうこの話止めっ! 文句があるなら弁護士を通してくれたまえっ(見えない眼鏡を直しながら)
    …さて、彼女は目が見えないわけだけど…そのことに関してかず君はどう思う?」
一弥 「…ぼくは目が見えるから、わかったようなこと言えない。
    どれぐらいたいへんなことなのか、想像もできない。…ただ、強いひとだな、って尊敬するだけだよ」
みさお「うん、よしよし。賢しげに『目がみえないくらいなんだ』とか言ったらひっぱたいてるトコだよ。
    あまつさえ『尊敬する』を『リスペクトする』とか言おうものなら石抱かせるよ?」
一弥 「言いませんそんなことっ! なんでわざわざそこだけ英語なのっ!?」
みさお「いや、最近そういう輩が多いから…
    ケーシー高○の『グラッチェ、グラッチェ』と同じくらい恥ずかしいこと言ってるって判ってないのかな?」
一弥 「(無視) …『カツカレー好き』さんは、ほんとにその人のことが好きなんだね。
    そうだよね…好きなひととの関係がぎくしゃくして、縁遠くなって、会えなくなっちゃったりしたら…」
461名無しさんだよもん:03/08/31 19:29 ID:Z1ldVs4D
みさお「……例えばかず君がそうなっちゃったら? (笑いを含みつつ、耳元で囁く)」
一弥 「え…ぼくが? …あ、…そ、そんなぼくべつに、困らせるつもりじゃなくて…(俯き加減)」
みさお「もう入り込んじゃったか…の○太くんのお昼寝ばりに早いなあ…」
一弥 「そ、そっかあ…やっぱりお兄さんのことが……ごめんなさい、ぼくの言ったこと忘れてくれていいからっ(涙目)」
みさお「……雲行きがあやしい…というか。だ、誰相手に恋愛シュミレーションしてるのよ…(頬を染めながら)」
一弥 「……う、うえっ……うえええっ…ぐす…な、泣かないぞ…泣いちゃ、だめなんだ……ひ、ぅ……」
みさお「いや、もう泣いてるよかず君。BADルート?」
一弥 「………ぅうっ……嫌だよ…ぼく、あきらめきれない………(決意したように涙で濡れた顔をあげて)」
みさお「…くるか?」
一弥 「みさ…」
みさお「てりゃっ(初弾)」
一弥 「おさっ(ナックダウン)」
みさお「……こうなると知っていながら点火しちゃうのは何故? たまに自分が判らない…」
一弥 「………………あ、あれっみさおさん? えっと、番組は?」
みさお「しかも回復がめっちゃ早くなってるし…快癒でもこうはいかないのでは。まだ番組は終わってないけど…大丈夫?」
一弥 「うん…でも『カツカレー好き』さんにアドバイスしなきゃ…
    仲の良い友達でいたいだけならいいけど…そうじゃないんでしょ? やっぱりちゃんと気持ちを伝えないと…」
みさお「ん。同感。あのね、ぶっちゃけた話『カツカレー好き』さんの相談は、ごく普通な恋する女の子の悩みなの。
    あなたが盲目だ、という要素は副次的なもの。おわかりかな? …かず君説明できる?」
462名無しさんだよもん:03/08/31 19:30 ID:Z1ldVs4D
一弥 「うん。目が見えるとか見えないとか気にするような人なら、
    その人はさいしょから『カツカレー好き』さんと仲良くなることもなかったと思う。…だから、あとは」
みさお「………押し倒しちゃえ♪」
一弥 「そっ、そんなのだめっ! …怖いかもしれないけど、勇気を出して気持ちを伝えてください。それで、ふられても…」
みさお「振られても?」
一弥 「簡単にあきらめちゃ、だめです。……以上です」
みさお「……さっきのは、やはりソレだったか(困ったような微笑み)
    じゃあ、そろそろ番組お開きだね。それでは来週の同じ時間に…」
みさお・一弥「「しーゆーねくすとんっ さよならーっ」」 

―放送後
「雪ちゃん…相談に乗って欲しいんだよ」
「どうしたの? 妙に真剣な顔で。…みさきらしくもない」
「うー…ひどいよ。あのね、『どうしても守ってあげたくなる女の子』を演じたいんだよ。だから…」
「…演技指導? なに企んでるの?」
「なりふりかまわないことに決めたんだ…ふふっ」
「……こわっ!」