>>441 みさお「というお葉書が届きました…点字で」
一弥 「わあ…スタッフさんたいへんだったろうね。…点字ってこういうものなんだあ、へー」
みさお「おや、ご存知ない? 見たことぐらいあるでしょ?」
一弥 「うん、市立図書館にも少しだけコーナーがあるから。でもまじまじと見たことなかったし…」
みさお「かず君不勉強だね。ほら、ビールのプルトップ近辺なんかにも刻印してあるでしょ?」
一弥 「ぼくお酒のんだことないもの。わかんないよ」
みさお「うーむ。かず君は呑んだことないのかあ」
一弥 「………………ちょっと待って。『かず君は』ってなに? …みさおさんは、お酒のんだことあるの?」
みさお「………それはそうと彼女の悩みも深刻ね。及び腰になる気持ちもわかるなあ」
一弥 「だめだよっ良くないよそんなのっ。お、お酒ははたちになってからじゃないとっ!」
みさお「あーもうっ! 人が無理矢理話を変えようとしてるのにこの子はっ!
はいはいわかりましたー。お酒は二十歳になってから、夜伽は義妹になってから、ね。りょーかいっス」
一弥 「ものすごくなげやりな口調だあぁ…ま、守る気ないでしょ!?」
みさお「えーい、もうこの話止めっ! 文句があるなら弁護士を通してくれたまえっ(見えない眼鏡を直しながら)
…さて、彼女は目が見えないわけだけど…そのことに関してかず君はどう思う?」
一弥 「…ぼくは目が見えるから、わかったようなこと言えない。
どれぐらいたいへんなことなのか、想像もできない。…ただ、強いひとだな、って尊敬するだけだよ」
みさお「うん、よしよし。賢しげに『目がみえないくらいなんだ』とか言ったらひっぱたいてるトコだよ。
あまつさえ『尊敬する』を『リスペクトする』とか言おうものなら石抱かせるよ?」
一弥 「言いませんそんなことっ! なんでわざわざそこだけ英語なのっ!?」
みさお「いや、最近そういう輩が多いから…
ケーシー高○の『グラッチェ、グラッチェ』と同じくらい恥ずかしいこと言ってるって判ってないのかな?」
一弥 「(無視) …『カツカレー好き』さんは、ほんとにその人のことが好きなんだね。
そうだよね…好きなひととの関係がぎくしゃくして、縁遠くなって、会えなくなっちゃったりしたら…」