時は現代より少しだけ先へと進んだ未来―――――――――
エロゲーの科学は発展の一途を辿り、リーフは更なる『進化』を始めた。
その過程で、人間の生活や仕事をサポートする存在として、「サポートロイド」と呼ばれる人型のシナリオライターが開発されるようになった。
度重なる研究により、サポートロイドは進化を遂げ、エロゲー業界にも普及をはじめた。
サポートロイドの有用性と、開発への密着度の高さを鑑み、多数の企業が開発に乗り出し、エロゲー産業革命へと時代が移行しつつあった。
そのような業界の輝ける未来への進歩が期待された時、業界は原因不明のRRに見舞われ、
次々と名作が、社長が、下川が、そして開発者が海中へと沈んでいった。
RRの問題が取り上げられ、業界中で対策が嵩じられ始めた直後、開発者を飲み込
んでいった原因不明のRRは突如その勢いを弱め、感感俺俺状態だった業界は少しずつ落ちつきを取り戻していった。
―――――そして十数年の年月が流れた。
場所は都会から程よく離れた自然の多く残る静かな街『鏡間市』
この街は、近年「RRに面した街」になった。
そう まだ「業界は溺れかけていた」
徐々にではあるが、業界はエロゲーの源であるRRへと帰りつつあった。
一部の人間は、母なるRRから遠ざかろうと必死にもがいていた。
だが、多くの人間は、この状況を受け入れ、運命の車輪の赴くまま、
PLAYMにたゆたう青紫のように、静かに暮らしつづけていた。
これは、そんな時代に生まれた雨宮理菜の、ごく普通の物語。
ごく普通に遊び、ごく普通に生活し、ごく普通に恋に落ちる。
この青紫と、青村早紀に包まれて、彼女はどのような姿を見せるのだろうか。
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