先生! 『Kanon』を純文学的観点から考察すると、製作者側の様々な
『読者サービス』の精神を窺うことができる。
まず、真琴シナリオの「したい……結婚……」という台詞は、『したい』を『肢体』
あるいは『死体』、『結婚』を『血痕』とかけており、これは山田美妙の『胡蝶』や
『武蔵野』の様なグロテスク趣味を暗に匂わせている。
また、イチゴ狂いである主人公の従妹の奇行は、同著者の『いちご姫』の中で
いちご姫が恋情に駆られて狂行に走ることと一致する所がある。彼女の、イチゴと
猫に対する病的なまでの執着は、まさに狂気の沙汰である。
真琴エンドでは、横たわった真琴にピロが寄り添っており、この様は『いちご姫』の
最後の場面を思い出させる。これもまた、興味深いことであると思う。
『Kanon』には『人間性の真実』への凝視と、ある意味過激とも言える『娯楽性』が
存在する。この作品は一次的な『萌え』だけに留まらず、プレイヤーの性的好奇心と
ヒロインへの残酷趣味を満足させるものを兼ね備えている。
これらのことにより、『Kanon』は近代文学史における『肉まん最高!!』の思想を
殊更に具現化していると言えると思います!
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i| lノノリノ)))〉
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