葉鍵の野望 ・・・ 武将風雲録

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695長瀬・深山の密会:03/09/14 17:16 ID:8Q5nC57w
「……こちらに」
深夜、深山家の陣に静かに訪れる者がいた。
「……長瀬祐介殿ですね。この度は……」
「いや、挨拶はあとで。まずはアイツに会わせてもらえますか?」
「わかりました。こちらに……」
迎えた深山雪見も静かに祐介と沙織、それに瑞穂を案内する。

案内された場所には、板の上に寝かされている遺体があった。
「……間違いありません」
「……そうですか。わたし達は彼を渡辺に捕われていた
 人質を救った英雄として遺体を扱わせていただきました」
「……ありがとうございます」
祐介は他に連れてきた数人に遺体を運ばせる。
「……少し話をしたいのですが」
「……わたしもそう思ってました」
696長瀬・深山の密会:03/09/14 17:17 ID:8Q5nC57w
外に出ると冷たい空気と夜空が待ち受けていた。
「……あなた方、長瀬は何故この様な事を?」
「……まず、今回の出兵目的は美濃方面からの外圧を排除する事であって、
 美濃や尾張を制圧する事自体は目的じゃない、ということを言っておきます」
「……それとこれとは?」
「あなた方は渡辺家に属しながらも長森とも良い関係を持っている。
 あなた方の負担になっている物を取り除けば、自然に長森の方にうごき
 長森家は戦わずして勢力を広げる事が出来ます。
 また渡辺勢が仮に緒方勢に敗北したならば三河の深山家は
 その者達を受け入れる器になるでしょう」
「……みさきを助けた礼代わりに、あなたの言う通りに長森家に属せと?」
「いや、今回の事であなたが渡辺から離れる気があるのならば
 長森殿はあなたを受け入れることを了承したと言う事です。
 僕達のやった事は、言わばきっかけに過ぎません」
そう言って祐介は瑞穂から受け取った一枚の書状を雪見に見せた。
「これは……」
「既に長森殿の許可は頂いています。後はあなた次第ですが
 すぐに、と言う訳にもいかないだろうし、今日のところは……」
「あれ?雪ちゃん?誰と話してるの?」
話を切り上げようとしたところに、別の声が聞こえてくる。
697長瀬・深山の密会:03/09/14 17:17 ID:8Q5nC57w
「みさき?どうしたのこんな時間に」
雪見は杖を持って歩くみさきに駆け寄ると肩を貸そうとしたが、みさきはそれを拒んだ。
「自分の力で歩かせて。お願い」
そう言って祐介の方に一歩ずつ近付くみさき。雪見は転ばない様にとなりに並んで歩いた。
「初めて、かな?あなたの名前は?」
祐介の前まで近付くと、みさきは言った。祐介は相手が何者かを察すると
出来る限り平静を装った声を出して自分の名前を告げる。
「…長瀬 祐介と言います。初めまして」
「あなたが祐介くん?私の名前は川名みさきです。
 ええと……この度はありがとうございました」
「いえ……」
「それで、……田中君はいますか?」
祐介はそれを聞いて雪見の方を見る。雪見が首を振ると祐介は言った。
「……アイツは、別の仕事に行っています。……しばらく戻れないですね」
「そうですか……。それじゃ伝えといてくれますか?」
「……どのような事を?」
「ここまで連れてきてくれた事と、この杖のお礼を」
「……わかりました。確かに伝えます」
「それと。……顔、触っても良いですか?」
698長瀬・深山の密会:03/09/14 17:18 ID:8Q5nC57w
祐介はみさきの杖を持っていないほうの手を取ると、自分の顔に触れさせる。
みさきはしばらく祐介の顔の輪郭をなぞるように手を動かして言った。
「想像してたのと、ちょっと違ったかな?」
「……どんな所が?」
「想像してたのに比べると、子供っぽくない顔つきかな?
 でも声の方は想像通りの優しい声だったけど」
「……そうかな?」
「うん。祐介くん、いい人だと思うよ」
「……そんな事無いと思うけど。でも、ありがとう」
「うん。それじゃ、田中君によろしくね」
みさきはそう言って寝所の方に戻って行った。雪見は自分の従者を
隣につけさせると、祐介の方を向いた。
「……まだ、知らないんですね」
「ええ。……この戦の後に言おうと思ってます」
「そうして下さい。今すぐはさすがに……」
「……少し休んでいきますか?」
しばし悩んだが、雪見の言葉に祐介たちは甘える事にした。
699長瀬・深山の戦略:03/09/14 17:19 ID:8Q5nC57w
「……先ほどの話ですが、受け入れようと思います」
祐介は雪見の言葉に少し戸惑った。
「……何故すぐに決める事が?前から考えていたんですか?」
「いえ、迷ってはいたんですけど。みさきがあなたの事を『いい人』と言ったから……」
「……そうですか、では」
「ですがその前に問題があります。氷上シュンと清水なつき、
 この二人をどうするかですが……」
「呼んだ?」
気配もなくいきなり出てきた声に思わずのけぞる祐介以外の三人。
その声の先には、何時の間にやら そこにいた氷上シュンだった。
「とりあえず呼んだつもりは無いけど、どういった用件?」
平然と言い放つ祐介。
「……意外と落ち着いてるけど、どうしてかな?長瀬祐介君?」
「世の中には慌てたり叫んだりするに足るのは何一つ存在しないからね」
「……なるほどね」
(……祐くんの場合は人一倍鈍感なだけじゃないかな?)
沙織は思ったが口には出さなかった。
「それよりも深山さん、緒方との内通者がいたんだけど」
「何ですって!一体誰!?」
シュンが手に握っていた縄を引っ張ると、清水なつきが縛られたまま転がってきた。
700長瀬・深山の戦略:03/09/14 17:19 ID:8Q5nC57w
「どうも『尾張一国』というのがよほど欲しかったらしくて、緒方に密書を送ってたんでね。
 帰ってきた密使から話を聞きだして、とりあえず拘束させてもらったんだけども」
「くっ……。緒方に長瀬の謀略の情報を流し、緒方が長森と長瀬を戦わせ、
 その隙に尾張を抑えようと思ったのに……」
「あ、それ無意味ですよ」
瑞穂の言葉に唖然とするなつき。
「既に長森殿は知ってます、その事。だから緒方に知らせても意味無いんです」
「な…………」
「ついでに言えば、その上で私達この書状を書いてもらってるので
 あなたの思う通りにはいきません。残念ですけど」
瑞穂は先の会談で長森瑞佳自身が書いた書状を見せる。
「……そんな」
そこに押されていた花押を見て、なつきは観念したように頭をたれる。
「とりあえずどうする、深山さん?」
「そうね。とりあえず拘束して陣奥に押し込んでおいて」
「了解、それと……」
シュンは祐介の顔を見て、
「澪ちゃんも呼んだ方が良さそうだね」
「そうね、それもお願い」
701長瀬・深山の戦略:03/09/14 17:25 ID:8Q5nC57w
「……その様な訳でわたし達は渡辺から離れ、長森に属そうと思うのだけども」
雪見を上座に澪、シュン、祐介、沙織、瑞穂が集まって軍議が開かれる。
まずは長森に属すかどうかが澪とシュンに問われた。
『異議無し、なの』
「僕も、かまわないよ」
「ならば次ね。この場合わたし達はどのように動くべきかしら?」
雪見は祐介達の方を見る。瑞穂が話し始めた。
「まず長森軍を号して深山殿を総大将とし、その下に長瀬が属すのが良いと思われます」
「なるほど。三河に攻め入るのは飽くまで長森瑞佳の軍勢であると言う事ね?」
「その通りです。その際祐介さんには氷上さんと同じく軍師を勤めさせるのが
 よろしいと思われます」
「わかったわ。では次に、三河をどうやって落とすのが良いのかしら?」
その質問に祐介が答える。
「三河は元々深山さんの領地です。説得の使者を送り、かつ長森瑞佳に属すとの事を話せば
 軍兵を損ねる事無く三河のほぼ全域は落ちるでしょうね。
 渡辺が勝とうが緒方が勝とうがどちらにしてもあまり信用できない相手でしょうしね」」
「なるほど。でも全域に使者を送るとしたら時間がかかりすぎないかしら?
 そんな事している間にも、緒方なり渡辺なりが戻ってくるわよ?」
「そのとおり。だから最優先として岡崎城と長篠城を説得して落とす。
 次に遠江国境付近の城を落とすのが良策ですね」
祐介の言葉に頷く雪見。
702長瀬・深山の戦略:03/09/14 17:26 ID:8Q5nC57w
「なるほど、まずは中心になる城を落とす訳ね。
 それじゃ、どちらにどのように兵を送るの?」
「長篠城にこちらからは兵千と藍原瑞穂を出すつもりです」
「それじゃ私達の方からは上月澪と兵千で良いかしら?」
「十分です。さらに長篠城を落とした後は周辺の説得工作に当たる事にします」
祐介の言葉にシュンが続く。
「残りは一路岡崎城だね?」
「ええ。そこは深山さんの居城ですから、特に問題無いでしょう」
『渡辺の守備兵がいるかも知れないの』
澪の意見に頷く雪見。
「それをどうやって誤魔化すかね……」
「良い策がありますよ」
祐介の言葉に皆の視線が集まる。
「こういった情報を流せばいい。『長森軍の深山雪見、長瀬軍を殲滅の後
 一万の兵力を以って三河に向かった』とね」
そこにいた人間の視線が一斉に祐介に向く。氷上シュンですら一瞬笑顔を引きつらせた。
「な、な、な、何て事考えるんですか、祐介さん?」
「ほぼ全ての兵力を緒方に注ぎ込んでいる上に、意外な所から意外な兵力が出てくる。
 相手にしてみればこれだけ判断力を鈍らせる事は無いと思うけど……」
「だからといって、『長瀬軍を殲滅』って言うのはやり過ぎでは?」
703長瀬・深山の戦略:03/09/14 17:26 ID:8Q5nC57w
雪見の言葉にも祐介は平然と
「それだけ長森に余力が残っていたと判断させれば、こちらの説得にも応じやすくなる。
 さらに緒方渡辺両本隊に対しての牽制にもなりますしね」
「一万の兵力なんて嘘、すぐにばれますよ?」
「そちらが四千、こちらが五千。合わせれば一万といっても差し支えないし、
 こちらが長瀬の旗を放棄すれば、全てが深山勢と思わせる事も可能でしょ?
 さらに緒方が遠江を抑えている以上、三河の先に向かう意味も無いですしね」
「「「「「……………………」」」」」
「……異論が無いなら、時間もあまり無い事だし急いで準備しましょうか?
 急がないと緒方が三河に侵入するかもしれないだろうし。
 作戦期間は今晩明けてから三日も無いでしょうしね」
祐介の言葉に他の誰もが何も言えず軍議の大勢が決した。

氷上シュンは配下の間者達に『長瀬殲滅、深山進攻』の情報を流す様命じた。
「……良いんですか?こんな情報流したら本隊の負けは確定するようなものですよ?」
「うん。でも今のままでもほぼ確実に負ける。そのとき本隊の敗残兵を
 受け入れる入れ物を用意しておかなければならない」
「……それは渡辺様の御指示ですか?」
「……いや。僕自身が生き残るための判断さ。
 それと本陣にいるだろう里村さん達の救出も頼むね」
シュンがそれきり黙ると、間者達は散開し自分の仕事に取り掛かった。
704名無しさんだよもん:03/09/14 20:17 ID:IMG6LkLO
水瀬家担当者がいないようだからこの分だとあっさり潰される可能性も?
水瀬家が滅亡するかどこかに従属すればもう鍵勢力で天下を取れそうなところは
なさそうだ。長森家は長瀬祐介家か緒方家の下風に立つのが目に見えているし、
Air勢は今のままなら簡単に各個撃破されるだろうし。
となれば、幕府を握り、朝廷との交渉も容易な長瀬祐介家の絶対有利か。
対抗千堂、穴馬柳川の展開となってきた。
705名無しさんだよもん:03/09/14 21:15 ID:5ZMnCsOy
懸念されていたように短期間で急速に領土拡大したツケが出てきたな。
柳川の急襲への対処をミスって本丸を落とされれば一気に瓦解しかねない。
とは言っても、切り取った土地を放棄して本領死守、態勢をととのえればそう簡単に滅亡しないと思う。
覇権を握るのは無理でも大大名として残ることは可能じゃないか?
なんだかんだで人材は豊富だし(それでもあれだけの範囲を掌握するのは無理だったわけだが)
706名無しさんだよもん:03/09/14 21:42 ID:zsq+t/HT
なんか、どうせ大庭の方の人がどうにかして
結局大したこと無い結果になるんじゃないかとか
思ってしまうんだが<水瀬家
で、またほとぼりが冷めた頃に動き出すんだろ。
707大庭さんち@思考中:03/09/14 22:24 ID:Kg62TBZ0
        .´   `v^)     _______
       〈(ハ从ノlハミi((.   /
        l人´д`;l从 )) < >>706・・・・・どうにもなりまへん。
         /  y/  ヽ(   \     
        (⊃ ⊂[_ノ       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        (ノノノ | | | l )  サスガニ、 ムリ

柳川の侵攻のやり方が完璧な上に、厄介な地形を抑えられているので、

越中・加賀を押さえる方法が全く無い。(笑)戦ったとしても、越中・越後
国境付近で桁違いの頭脳戦になってしまい、下手すると長期戦になる・・・・・・。
(これは、下手すると、最悪諸葛孔明対司馬仲達並みの睨み合いになる。)

今回は一向一揆まで起こっているので、下手な間者の起用は逆に死を招く
可能性もある。しかも、水瀬の中でもかなりの頭脳派であった天野美汐・
美坂栞があっさりと騙されたとなると、内偵は相当能力の高い人間で無いと
出来ない。それだけの人物が果たして水瀬家内にいるかどうか・・・・

それに、今回の場合、美汐・栞は多分、斬られると見たほうが自然なんで、
残るのは、謎じゃむ・美坂チーム・ケガ人2人・あうー・うぐぅだけ。
斉藤・北川が大活躍のKanonらしからぬシナリオになる事が必定。
(まあ、それでもいいんだが・・・・・)

特に・・・・・・美坂栞の処遇に関しては注目したほうがいいですな。
(戦国の世で、しかも生娘が農民あがりに捕らえられたら普通、どうなるか・・・・
引き渡すといっても、「殺さなければいい」訳だし、別に・・・・・)>>柳川家の中の人

こちらとしては、東北開放の役目を果たす義務があり、ソの為に、ちと肥大化しすぎた
ちゃん様パワーを分散させるべく、今は、国崎を「所定の位置」に戻す作業を進行させ
てます。
708名無しさんだよもん:03/09/14 23:04 ID:QP/cENMV
元々鍵勢力はただでさえ頭数が少ないのに、内政・外交に長けた人材は
さらに少ないから手痛い。
最初の勢いで柳川家を滅亡させてしまっていれば多少文句が出ても既成事実化できた。
しかし二度とその手が使えないようにちゃんと柳川方が釘を差してある。
進んでは水瀬家を併呑し、退いては越中を拠点に持久戦に持ち込む二段構え。
状況次第で水瀬包囲網も頭に入れているようだが、葉鍵戦国では包囲網ほど
当てにならないものはない。下手に他勢力と組んで足を引っ張られるよりも
好意的中立を狙った戦略を採るようだ。

鍵勢力、あとは宗教団体が残っていたな。
709名無しさんだよもん:03/09/14 23:10 ID:1OqmwtVO
>708
つってもTOP代行が自意識過剰で考え無しの高槻だからなぁ…>月教
ただでさえ九州は魔窟なのに、欲出して中国の来栖川の内乱にまでちょっかい出してるし。
実務派の良祐がフォローするにも限度があるわけで。
強国とは言え、郁未たちがクーデターでも起こして実権握らないと風船のようにあっけなく割れそうな予感。
710FARE-M ◆7HKannaArk :03/09/14 23:17 ID:sk60kE2b
さて、今回も更新完了。

東海決戦もなかなか興味深いところですけど、
北の方も面白そうなことになってますね。
人材が豊富といってもやり方しだいでは減りもしますし、
やっぱり水瀬は危ないか?

緒方VS長瀬の対渡辺戦を代理とする東海決戦も気になるところ。
このまま長森と組んで、三河遠江間で防波堤にするのかな?
基本的に長瀬は取り込む方向で動いている気がするので
人材の不足も補える可能性があるかも。


あと
……さっき間違いを見つけたのに、どこだかわからなくなったw
711名無しさんだよもん:03/09/14 23:35 ID:1OqmwtVO
人材豊富と言っても、急激な勢力拡大で分散してしまっているからな>水瀬家
まだ民心も完全に掌握していないだろうから、一度劣勢になると燎原の火の如く叛乱が起こりかねない。
今回の件で少なくとも越中・加賀の豪族たちは水瀬から柳川へと鞍替えするだろうし。
下手すると関東方面の豪族たちからも見放され、完全に包囲されかねないぞ。
連戦で疲弊しているだろうから、関東を放棄して自国へ全兵力を集結しても長期戦だとジリ貧かもな…。
712名無しさんだよもん:03/09/14 23:39 ID:QP/cENMV
>>710
水瀬家は北武蔵も詐取されましたし。
実は千堂家は現時点でも水瀬家を裏切る名分を持たないのだが、そこは朝廷の
使者を抱き込んだということでしょう。上野に封じ込めておけばさほど脅威
ではないし、そもそも水瀬家は関東で動けば越後はいただきとの縛りを
柳川家に掛けられてしまったから動こうにも動けない。
一方千堂家は、大庭家が他家と同盟を組む可能性は0に近いので大庭攻略に
専念できる。イナゴ戦術しか活路のない大庭家は調略戦になればますます以て不利。
この状況を翻すには、よほど優秀な中の人が必要だ。
そういえば因幡・保科家も攻め込まれているはずだがどうなったのだろうか?
713名無しさんだよもん:03/09/14 23:52 ID:QP/cENMV
「不利」どころか、この分だと国人・寺社の総すかんを食って身一つで投げ出されそうだな…
>大庭詠美
714三方ヶ原決戦:03/09/15 01:03 ID:0iejFLa8
「……何で僕はこんな所にいるんだ?」
緒方駿河・遠江合同軍、その最前線で七瀬彰は情けない声を上げた。
……確認するぞ。
僕は七瀬彰、緒方家家臣で文官として主に信濃方面での開発計画に携わっている。
昔から争いは嫌いで無論の事合戦は苦手……てか行った事無いし。
それなのに……何故ここに? 今頃、本当だったら美咲さんと一緒に新しい治水計画について
語り合ってる筈だろ? それにいくら戦時だからって精々内地の守備隊担当だろ、初陣なんだぞ僕。
こういうのは冬弥の方が向いてるのになんで甲斐にいるんだ? 逆だろ。
……甲斐って事は美咲さんと一緒じゃないか! いくらなんでも羨ましすぎる!!
英二さん配置間違ってるだろ!?
「あ、あの、七瀬様?」
一人で物々呟く彰に兵がおずおずと話しかける。
「突撃開始時刻です、フランク殿も動きだしました」
「……わかった」
もう覚悟を決めてやる、美咲さんにいいところを見せるつもりで。
「とっ、突撃ぃ!」

「敵先方、村田隊と交戦に入りました!」
「うむ、状況は、騎馬隊はどうかね?」
「我等が優勢、それに今のところ足軽だけです。やはりあれが効いているのでは?」
『あれ』と言って後方の小高い丘に視線を移す伝令。
そこに布陣しているのは鉄砲隊、その数一千。
髭が各部隊や深山家から掻き集めた精鋭である。
715三方ヶ原決戦:03/09/15 01:05 ID:0iejFLa8
「やっぱりやられてるわね」
「予想通りです」
理奈と弥生は押し潰されそうになっている両隊をどこか他人事の様に見ていた。
「猪名川さん達の後方布陣はまだ?」
「もう暫くかと」
「そう」
渡辺軍鉄砲隊を前に被害を最小限に抑える為には猪名川隊の働きが不可欠であった。
それまではあの二隊になんとしても踏み止まって貰わなければならない。
「ところで理奈さん」
「何?」
「以前の間者狩りですが……今も続けているのですか?」
「当然」
何故そんな事を訊くのかという顔で答える理奈。
「この前の間者が長瀬の者だったら間違い無く大合戦の今、何か仕掛けてくるわ。
 敵でも無い私達に突っ掛かってきたあのえげつなさと老獪さ……必ず来る筈よ」
「確かにそうですね」
「しかも今回は違うわ」
「と、言いますと?」
「例の話が兄さんに届いたらしくかなりの数の忍びが増援で派遣されたわ。
 しかも援軍の兵士つきでね。これで人数は以前の三倍よ」
「それで国境を閉鎖した……と」
716三方ヶ原決戦:03/09/15 01:08 ID:0iejFLa8
「それだけじゃないわ。今度は国境を越える者は全員切れと言っておいたわ。
 この戦時下に歩き回るなんて平和ボケもいいところよ」
「……」
「さらに戦場、陣内にも多数配備。見知らぬ顔は問答無用で地面に転がってるでしょうね。
 合言葉にどもった奴も同じよ」
「……少しやり過ぎでは?」
「まだまだよ。捕虜になっている渡辺の者に尋問して奴らの間者の顔を割ったわ。
 これで渡辺家対策は完璧。その上、兄さんは極秘の拷問部隊まで送って来たのよ。
 物騒だけどこれで長瀬家関与の証拠……掴んでやる」
復讐に燃える理奈。そこへ伝令がやって来る。
「猪名川隊布陣終了しました」
「よし、狼煙を上げなさい。これで髭親父は終りよ」

「殿、後方より騎馬隊接近中! かなりの兵力かと!!」
「落ち着け。南森君に対応させろ、その間に鉄砲隊で薙ぎ払え」
「了解しました!」
去って行く伝令を見送りながら髭は呟く。
「もしや…… この前の奇襲隊か?」
717三方ヶ原決戦:03/09/15 01:10 ID:0iejFLa8
「この程度の銃撃、詠美の奴に比べれば……なんともあらへん!!」
猪名川由宇率いる九頭龍特攻騎兵隊は渡辺軍鉄砲隊の攻撃をものともせず突き進んでいた。
鉄砲戦術後進国である渡辺家の攻撃など関東最強のこの部隊には通用しなかったのである。
「和樹!! ついてきとるか!?」
「あぁ、何とかな……」
一見無茶苦茶な突撃であったが一向に落ちぬその勢いに敵は驚愕していた。
「御大将! 前方に立ちはだかる部隊が現れました!!」
「止める気やな? 面白いやないか! うちらの武名、この東海にも鳴り響かせたる!!」

「南森隊の一部敵に突き崩されましたっ!! 鉄砲隊攻撃を受けてます!」
「何だと…… あの銃撃の中をか?」
青くなって状況を報告する伝令、陣内はかなり動揺している。
「予備兵力を全部南森隊に廻せ!」
髭は即座に決断を下す。
「ここが総てが決まるぞ……」

「猪名川さん、奮戦してますね」
「まったくね」
変わって緒方駿河・遠江合同軍本陣。そこにはさっきと同じ様に理奈と弥生の二人がいた。
「あれだけの数を相手に…… 本当に凄いわね」
「しかしそろそろ押されて来たのでは? 結局、戦いは数なのですから」
「そうね…… よし」
理奈は軍配を取り出し立ち上がる。
「緒方軍揮下全部隊に通達。これより鶴翼陣形を維持しつつ敵に突っ込むわ。
 左右から敵を押さえ込み一気に勝負を尽ける。猪名川隊に負けるんじゃないわよ!!」
718三方ヶ原決戦:03/09/15 01:12 ID:0iejFLa8
「右翼中崎隊敵に囲まれました! 崩壊寸前です!!」
「南森隊壊滅! 鉄砲隊全滅の模様!! 南森様の生死は不明ですっ!!」
「中央村田隊敵に突破されました! 救援を要請しています!!」
渡辺軍本陣……そこは悲鳴と怒号に包まれていた。
猪名川隊に無力化された鉄砲隊、その隙を突いた緒方本隊の攻撃。
もう、どうする事も出来なかった。

「もはやこれまで…… 殿、落ち延びてくだされ。今ならまだ間に合います!」
ゆっくりと首を振る髭。
「何故です! 殿さえ生き延びて下されば……!」
喚く従者を無視し立ち上がると本陣の奥に進んで行く。
「だからお逃げください! このとおり……」
「わしは里村君と話があるのだ! 従者風情が黙っていろ!!」
従者は一度も見た事が無い髭の顔に驚く。こんな事初めてであった。
「わかりました。決意は固いのですね…… ならば御止め致しません。
 何か最後に御命令は?」
「それなら一つ、この奥には誰一人として通さないで欲しい。出来るか?」
「勿論です。敵が幾ら来ようとここで退けてみせます!」
「そうか。今までよく仕えてくれたな、礼を言う」

そう言って何時ものおだやかな表情で奥に去って行く。
それが渡辺家家臣が最後に見た髭の姿だった。
719名無しさんだよもん:03/09/15 06:30 ID:6UfZ22Mm
ここ二日の間に一体何がw職人さん大量の新作お疲れ様にございます。
鬼柳川がカコイイ

思惑が錯綜して何が起こるかわからないのは蒼天録っぽいかもしれませんね。
しかし、おね勢、こみパ勢、ホワルバ勢、華音勢は流石にキャラ多いだけあって
書き分けイイ!長瀬家は秘められた狂気なんて微塵も感じさせませんなw
その辺は先に解決してしまったし・・ヤンかカイトのような祐介はほのぼのしてるなぁ。
720名無しさんだよもん:03/09/15 10:34 ID:e0zIGAjB
一気に水瀬不利になったな
祐介も油断してると足元すくわれかねん。
渡辺つぶれて祐介と英二の化かしあいが激化しそう。
現状じゃ祐介の方が長森・深山を抱きこんでるような印象だが…
721名無しさんだよもん:03/09/15 10:35 ID:e0zIGAjB
容量ヤバイから新スレ近いうちに頼む

            人間五拾年  下天の内を

             比ぶれば  夢まぼろしのの

             如くなり   一たび 生を得て

            滅せぬ者の  あるべきか・・・・・・

 (何かここに簡単な説明がほしい。)


前々スレ:長谷部の野望 同人群雄伝
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1043552334/
 前スレ:葉鍵の野望・・・・・武将風雲録
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1057662641/
  詳細:>>2-10

公式サイト:
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6752/rekisi/index.html

※武将風雲録→戦国群雄伝→覇王伝→天翔記→将星録→烈風伝→
 嵐世記→蒼天録→天下創生→戦国無双→・・・・・・の順。

※謡う大名(入れる名前)は、スレ立て@1の判断にお任せしますです。。
723名無しさんだよもん:03/09/15 16:30 ID:x7x7wNRp
こんな感じでどうでしょう。思いつきなんで、敦盛あってるかどうかはわからんが。
724名無しさんだよもん:03/09/15 17:00 ID:FYp/GcX4
>>722
武将風雲録と戦国群雄伝の順序が逆。
戦国群雄伝→武将風雲録→覇王伝なので、次は覇王伝でお願いします。
725続・都落ち:03/09/15 18:10 ID:QjQBJ6J/
さざ波や 志賀の都は 荒れにしを
むかしながらの 山ざくらかな

「柳也殿、梅もまだというのに、山桜というには季節が合わぬぞ」
 名残惜しそうに都を眺める柳也が詠んだ句を、神奈はあっさり切り捨てた。
「あのなぁ… 神奈、お前はそれでも武家の棟梁か? せめてこれくらいは」
「薩摩守忠度でございますね」
「薩摩守? うぅむ、今の薩摩は確か、ティリアとか申すものが…」
「ダメだ、こりゃ」
 裏葉が助け舟を出したのにも関わらず、まったく頓珍漢な答えが返ってき
たので、柳也は思わず天を仰いだ。
「むぅっ、失礼な」
 ぷぅっと頬を膨らませた神奈は杖を振り回して抗議し、柳也は飛んできた
泥の飛沫を器用に笠で受け止めた。
 ちなみに神奈の旅装は小袖に馬乗袴、その上から紙衣を羽織っている。
いずれも上質なもので、その身なりは上〜中流公家の子弟といったところ
である。それに対し、柳也と裏葉は丈夫一辺倒の質素なもので、神奈の家
に出入りする商人に見えなくも無い。
「神奈様、源平の戦いは知っておられますね?」
「うむ。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、というやつであろ」
「そうでございます。では木曽義仲に追われた平氏のことは?」
「都落ちか、我らと同じよのぅ」
「そのとき薩摩守こと平忠度が詠んだ歌が、さきほど柳也様が口にした歌で
ございます」
「そうか、柳也殿にしては巧過ぎる歌だと思ったが、やはり他人の作か」
 これには裏葉もため息をついた。


#戦記モノとしては不要な描写だな、と書いてから気づいた。
#しかもここらの描写で時間食いすぎてるし…
726続・都落ち:03/09/15 18:12 ID:QjQBJ6J/
 京から越前まで、東海道を下って琵琶湖の東を回り、米原近辺で北国街道
へと分かれて一路北上する。急ぎの旅で十日ほど、普通に歩いても半月程度。
 偽兵の計を使い早々に京を逃げ出した神奈たちは、高野山の追っ手や他国
の間諜からも行方をくらませていた。しかし、柏木なり那須なりどこぞの大名家
に身を寄せてもおかしくない時期になっても、長瀬祐介が月島拓也を討ち将軍
家の帰京をお膳立てしても、彼らの行方はようとして知られぬままであった。
 当然、これに関して風評が乱れ飛ぶ。人知れず野盗に殺されただの、遠路
はるばる陸奥まで落ち延びている最中だの、実は高野山に捕らえられている
だの。実際は、神奈が旅の疲れから熱を出し、余計な時間を食ったためである。
「しかし、栃の木峠を降りてからどこか物々しいな」
 柏木領内を早駆けの伝令が街道を通り過ぎていく。戦の雰囲気を敏感に感じ
取り、神奈たちは先を急ぐことにした。しかし一刻もしないうちに、彼らは数騎の
武者たちに呼び止められる。
「征夷大将軍・神奈備命様にあらせられますか?」
 そう問い掛けたのは、神奈とさほど歳の違わぬ柏木家の三女、柏木楓であった。
「い、いかにも、余は神奈備命である。だが、なぜ分かった?」
「耕一さんから聞いていますから…」
 涼やかに微笑む楓を見て、神奈は緊張感が切れていくのを感じた。
「馬を…いえ、駕籠を用意させます。耕一さんのところへご案内しましょう」
 一も二も無く頷く神奈に軽く視線を走らせて、楓はてきぱきと部下に指示を出す。
(神奈とは格が違うな…)
 柳也はそう思ったが口にしなかった。彼女がこの道中で己の無力さを嘆き、
病床の中で何度も泣いたことを知っているから。そして彼女自身もそう感じただろ
うから。
727続・都落ち:03/09/15 18:13 ID:QjQBJ6J/
 豪農の館を借りた本陣で、柏木耕一と神奈備命は対面していた。
「柏木家はあなた方を客人としてもてなします」
「うむ、世話になる」
 互いにぺこりと頭を下げて、堅苦しい話はそれで終わった。両者とも顔見知り
ということもあるが、形式ばらないのが柏木耕一の人となりである。
 そしてそのまま質素ではあるが歓迎の宴が始まった。宴の中で柏木千鶴も
紹介され、耕一・千鶴・楓と神奈・柳也・裏葉の六人がめいめい語り合った。
「しかし、この時期に若狭へ出兵とはな。京から湖西方面を僧兵どもが追って
来たのか?」
「いや、そうじゃない。俺と楓ちゃんの初陣を飾るためには、水瀬が加賀を
押さえているこの時期しかないんだ」
「奇計で加賀を押さえたとはいえ、水瀬にこれ以上北陸を攻める力はない。
今が背後を気にせず上洛する好機、ということか」
 酒を呑みながら戦略談義を始める耕一と柳也。二人は気の合う呑み友達
という間柄だが、知り合うきっかけは京八流の同門としてである。
「いや、上洛するほどでも無いんだ。畿内は月島(瑠)・長瀬連合が強いし、柳
川も加賀を取られて黙っている奴じゃない。近いうちに奪い返しに動くよ」
「では、何故…?」
「んー、ぶっちゃけた話、医者の見立てでは親父の加減がイマイチでね」
「耕一さん!」
 内緒話をあっさり暴露しようとする耕一に、千鶴が柳眉を逆立てる。
「千鶴さん、いいから、いいから。こんなのちょっと調べれば分かることだよ」
 耕一はあっさりしたもので、手をひらひらと振って千鶴を制する。
「で、京に遊学といえば聞こえはいいが、実質半勘当されていた息子が呼び
戻されたのさ。でも長男というだけじゃ家臣はついてこないから」
「つまり勝ち戦という実績が早急に必要なわけか」
 耕一は深く頷いてから杯をあおった。
728柳也の中の人:03/09/15 18:14 ID:QjQBJ6J/
 悠長に書いてたら、長瀬の人の展開が早ーい(涙
 柏木の若狭出兵は、時期的に長瀬家の東海進出から緒方家の東海進出
の間くらいのつもりなんですが、長瀬・柳川両家に影響あるようでしたら、
早い者勝ちということでこの話は没にしてください。
729名無しさんだよもん:03/09/15 18:27 ID:YwfjKZrK
しかし、領土の大小、兵の多寡、兵器の多少よりも情報の精度と支配こそが最大の武器だとよくわかる展開だよなぁ
730長瀬の人:03/09/15 20:19 ID:e12kMoc9
>>728
はうっ、最近の速いペース作ってたのは自分でしたか……(汗)
ノリに任せて書いていたらいけませんな、反省
……もしかして内容も速すぎですか?

>>若狭出兵
特に問題ないです
731大庭の人:03/09/16 00:50 ID:EQDM4gyG
>>730
内容を早くしたら内容を一部飛ばして対応するから問題ない。

SSに必要な心情描写等は、こちらで書いても良いが、
それでスピードが追いつかない場合は専用掲示板に放りこむなどして
対応しなければなるまい・・・・

正直、ここのSSの最大の特徴:「兵は拙速に如かず。」
732名無しさんだよもん:03/09/16 01:07 ID:4wEyco97
>>731
本スレだけで話が通じるようにするのが前提では(裏設定はあっても)?
そうしないと専用掲示板で勝手に話が進んでしまい、ここは結果表示だけになりかねない。
ま、初期の水瀬家は神速を地で行っていたけど。中の人がいないとこうなるという見本。
どんな強大な勢力にもどこかに隙があるので、潰されたくない勢力があれば
今のうちに確保して置いた方がいい。たとえ異民族や異種族であっても、
気がつけば滅亡していたなんて事は十二分にあり得る。
733名無しさんだよもん:03/09/16 01:12 ID:4wEyco97
まあ東北は存在が三國志9異民族パワーアップキットだし中の人の目が光っているから
当分はいいとして、気がつけば滅亡させられそうな勢力はかなり…。
734名無しさんだよもん:03/09/16 01:13 ID:4wEyco97
そろそろ次スレが立つまで>>1のまとめサイトに避難するのが肝要と思います。
735地図造りだよもん ◆Tizu35vDjo :03/09/16 10:31 ID:tXWkV9j+
ただいま戻りました。
スレチェック行わないと。
そろそろ、画像ファイルのように単層で情報を示すのではなく、
何らかの形で情報を複層で示すようにしたほうが良いのかなと思ったり。

>>494
サンクス。
736名無しさんだよもん:03/09/16 17:32 ID:PHmY7CzJ
テンプルまとめどうする?
737柳川の人:03/09/16 19:31 ID:EBODr74H
>>728
>若狭出兵
全然OKです。

むしろ、こっちが次に出そうかと思っている柏木・柳川の過去話が
いろいろ問題ありそうなので、それが現在〜将来の展開にマズかっ
たら遠慮なく設定改変してください。
738柳也の中の人:03/09/17 00:15 ID:mnslx5wE
>>730
いや、そちらが早すぎるんじゃなくて、こっちが遅すぎるだけでして。
内容も速すぎということはないですが、長瀬祐介の月島拓也討伐から
美濃出兵、渡辺滅亡までの時間経過がちょっと分かりにくいかも。
(新参者が生意気言ってすいません)

>>737
柏木・柳川の因縁話は、こっちはぜんぜん考えてないので楽しみです。
739長瀬の人:03/09/17 01:38 ID:zXb5hSvv
>>738
時間経過をこっちで計算してみたら(軍勢速度一日三十キロ換算)
月島討伐の話が始まって、小谷に戻るまでが三週間程度
その五日後には美濃に出兵
現在は美濃に出陣してから三週間ほど
広瀬との戦の後から二週間ほど経っているかな、と

……やっぱり速い?
740名無しさんだよもん:03/09/17 01:42 ID:UjjmHpRU
まあ、まずは、新スレだ。
741名無しさんだよもん:03/09/17 02:00 ID:HZuz2q1F
東海方面の状況整理
長森軍、南尾張の戦いにおいて渡辺軍に完敗。清洲城包囲される。
里村茜、柚木詩子捕虜に。七瀬留美美濃方面?に逃亡。

南尾張の戦いの翌日、緒方軍突如駿河・遠江侵攻開始。

長瀬家月島拓也を降し勢力拡大、四ヶ国領有。
暫く後、美濃の稲葉山城へ向け長瀬家出陣。

長瀬軍は美濃国内進入。対緒方諜報戦開始、瑞穂長森家との同盟交渉へ向かう。

千堂家猪名川軍、緒方家に味方する形で駿河侵攻開始。

長瀬軍墨俣の戦いで広瀬軍を破る。広瀬真希稲葉山城に送られる。
同日緒方家と長森家の同盟仮締結。翌日渡辺軍撤退開始。
深山軍尾張残留。

長瀬家間者の田中、駿府城の深山家人質川名みさき救出。

猪名川軍が興国寺城攻略。城に爆薬たっぷり。

緒方家駿河侵攻軍ほぼ駿河制圧。家臣団の裏切りで留守居役御堂討死。
駿府城炎上。
遠江侵攻軍は対間者戦を開始。
742名無しさんだよもん:03/09/17 02:04 ID:HZuz2q1F

緒方家と猪名川軍でいざこざ。猪名川軍一気に遠江へ。
それに乗じて田中とみさき三河へ脱出。

駿河侵攻軍主力は遠江侵攻軍、猪名川軍と合流する為遠江へ移動。
長瀬家間者の活動。緒方理奈、長森家を疑う。

長瀬祐介、七瀬留美と対談。七瀬、親長瀬派として清洲城へ。

田中とみさき、深山軍に到着するも田中死亡。
清水なつきは緒方英二に書状を送る。

猪名川軍が渡辺軍に奇襲攻撃。
三千名以上の被害をあたえるの暫く行動不能に。

緒方合流軍、長瀬家の動きに気付き始める。
篠塚弥生は緒方英二に連絡。

藍原瑞穂、長森瑞佳と交渉。いろいろ約束。

長瀬祐介、深山雪見と密会。氷上シュンを含む深山軍と合流、三河へ進攻。
清水なつき捕縛される。

緒方と渡辺の三方ヶ原決戦。
激戦の末に緒方合流軍勝利、髭死亡か?

>>739
ちと速いかも。
三方ヶ原決戦がたぶん長瀬軍と深山軍が合流した頃?
743名無しさんだよもん:03/09/17 04:16 ID:FZ1+lKpV
あー、念のために一つ質問。

>741
>緒方家駿河侵攻軍ほぼ駿河制圧。家臣団の裏切りで留守居役御堂討死。

……この御堂は、誰彼の御堂とはまったく別人、ということでOK?
744緒方の中の人
勿論漢字テストの御堂です。
裏切りの人は小説からだったりする。