名雪が下半身裸になった真琴の上に、覆い被さっていた。
真琴の股間から直立したそれは紛れもなく男の器官で、唾液と愛液と先走りとにまみれ、
薄明かりの中でてらりと光っている。
反り返ったものを名雪の手が柔らかく包み、上下にしごく。
「や……だっ、名雪、やめてようっ!」
半泣きになった真琴は名雪から離れようとするが、敏感な部分をぬるぬると擦られると、
電気が走ったように全身を波打たせ、硬直する。
その度に頭部に生えた狐と思しき獣の耳がぴくぴくと動き、総毛立ったしっぽが振り回された。
「真琴……変だよ。ほら、耳も、しっぽもあって、おまけに男の人のまで付いているなんて……」
責めるような口調でありながら、名雪の瞳は陶然として、その男のものから離れない。
根元からゆっくりと扱き上げ、カリ首から上を手のひらの腹で撫で回し、また指の輪で撫で下ろす。
それを恐ろしいほど丁寧に、時間をかけて繰り返す。時折カリの裏側を優しくくすぐることも忘れない。
「あ、あう……真琴は変なんかじゃ……ひゃんっ!」
名雪の舌が、真琴の鈴口を軽くえぐった。
その刺激にしっぽが跳ね、名雪の視界を横切った。
「ふふっ……しっぽ、可愛い……ふさふさだよ」
真琴のしっぽを性器と同じように毛並みに沿って撫で下ろし、頬でその毛触りを楽しむ。
軽く唾液と汗で湿らせると、そのしっぽを性器に巻き付けて、握りしめた。
「ふはああああっ!」
今までゆるい刺激を与え続けられてきたのが、急に強く握られ、毛皮による新しい感触を加えられて、
おまけにしっぽ自体から生じる快感までが背筋を駆け上がり、一緒になって真琴を責める。
名雪は憎しみとも愛情とも区別のつかない熱情を瞳に宿らせ、握った手を激しく上下させる。
「やだっ、やだっ、名雪、駄目えっ!」
高まってくる感覚が、真琴の中で荒れ狂う。
パジャマに包まれた胸が大きく揺れ、カーペットに立てた爪が溝を刻む。
眉根をよせて悶える真琴に、名雪は薄笑いを浮かべながら、片手で暴れる足を押さえ、片手で扱き続ける。
今にも暴発しそうなわけのわからない感覚に、真琴はただひたすら混乱した。
だが、高まってくる感覚は確実に真琴の神経を冒し、これが快感だと認識しないまま、絶頂へと誘う。
「やっ、あっ、あ……あ……」
びくびくと真琴の器官が大きく脈動し、
「んっ――」
名雪の唇が真琴の先端を包んで、きつく吸い上げた。
「ひゃあああああっ!」
たまらず白く濁った精液が真琴の性器から迸る。
ドクン、ドクンと強く脈打ちながら、真琴の性器を快感の塊が突き抜けてゆく。
それでもなお足りないと言うように、名雪の口は激しく真琴自身を吸い立てた。
「いやあっ! だめっ、だめええええっ!」
下半身から魂半分が抜かれてゆくような快感に、真琴は打ち震える。
真琴はもっと吸ってと言わんばかりに、弓なりに体を反らして名雪の口に性器を突き立てた。
名雪もその無意識の要求に応え、敏感な先端部を激しく吸いながら、溢れる白濁を喉の奥に流し込む。
恐ろしく長い間放出は続いた。
「はっ……ふひゃあっ……」
全て出し尽くした真琴の体が、力無く床に落ちた。
名雪は中に残っていた精液を全部吸い出してから、ようやく口を離し、唇のまわりを妖しく舌で拭う。
「あははっ、凄い匂いだね……熱くて、いっぱいあふれてきたよ……」
真琴は答えることさえできず、息を荒げて脱力している。
虚ろな瞳が宙を眺めていたが、ふと、名雪の方に視線が動き、戦慄した。
「な、名雪っ……もう、触らない……んんっ!」
名雪が真琴に口づけ、無理矢理に唾液と精液の混じったものを口の中に流し込む。
舌でかき混ぜながら、半ば萎えかかった真琴の性器を逆手に握り、扱き始めた。
たちまち真琴のものは力を取り戻し始める。
名雪は唇を頬から首筋、そして耳元に甘く滑らせ、囁いた。
「ふふっ、真琴……夜はまだまだこれから、だよ」
真琴は恐怖に震えるあまり、体の奥が僅かに熱く疼いたことに、まだ気づいていなかった。
つーか本編からどう話が転んだらこういう展開になるんだろうなw 教えて美汐たん。