過ちを犯しているという自覚はあった。
それは汚らわしい行為。
それは赦されない行為。
けれども、理性からの叫びは形にならず、ただどろどろとした感情の囁きだけが、佐祐理を突き動かしていた。
「一弥」
佐祐理の声に、ぼんやりと佇んでいた少年は、ビクリと顔を上げた。
いや……むしろ、“少女”と呼んだ方が正しいか。
まだあどけなく、可愛らしい顔立ちの少年は、確かに女の子と言っても通るだろう。
だが、真実彼を少女たらしめていたのは、身にまとった洋服だった。
淡いピンク色をした、ワンピース。
風に波打つスカートの間から覗く素足は、眩しいほどに白い。
「お……お姉ちゃん、僕……」
「どうしたの、一弥?」
何事も無いかのように、優しく微笑む姉に、一弥は口篭もった。
その一弥の元に、佐祐理はそっと近付き、目を細める。
「どうしたの、一弥? ちゃんと言わないとわかりませんよ」
「………っ!!」
突然、佐祐理の手が股間に押し当てられ、一弥は凍り付いた。
ぴくん、ぴくん、と脈打つ小さな肉の塊。
佐祐理の手が柔らかにそれを揉みしだくと、一弥は途切れ途切れの喘ぎ声を零す。
「あ、ああ……あ…」
「一弥は男の子のくせに、女の子の格好をして……ここをこんなに硬くして……本当に変態さんですね」
耳元で囁かれる甘い声に、一弥はガクガクと身を震わせる。
「あ、あ……あ、あ、あ……っ!」
ヒクヒクと戦慄く一弥の身体から手を離し、佐祐理は正面から動く。
「……っ!」
そこには、驚くほど可愛らしい少女の姿があった。
ぽん、と肩に佐祐理の手が置かれると同時に、目の前の少女の肩にも、姉の手が乗せられる。
「ふふ、可愛いですよ、一弥。本当の女の子みたいに」
「……」
目の前の巨大な鏡の表面に触れ、佐祐理は一弥のうなじに吐息を触れさせた。
「けど、女の子はこんなものは無い筈ですよね」
「っ……そ、それは……」
後ろから覗きこんでくる佐祐理の視線が、自分のその部分に注がれるのを感じ、一弥の頬に赤みがさす。
柔らかいスカートを押し上げる、小さな膨らみ。
それは、女の子には決してありえないものだった。
佐祐理の指が、その膨らみをちょんと突つく。
ただそれだけで、一弥はびくりと身体を震わせた。
「男の子のクセに、女の子の服を着て……ここをこんなに硬くして。恥かしくないんですか?」
姉の嘲るような囁きと、幼いペニスの先端をくすぐる指の動きが、瞬く間に一弥の精神を崩壊させる。
「っあ……あ…ああ…!」
スカートの下の、小さな女の子用のパンツの中で、一弥のペニスがビクビクと暴れ回る。
佐祐理の指が、まだ幼いペニスの性感を、巧みに、そして一方的に高めていく。
「あ…お、お姉ちゃ……僕……ぁ…!」
けれど、幼い一弥が絶頂を迎えるより早く、すっと佐祐理の手が離れた。
「っ………!!」
突然の刺激の喪失に、後少しで射精を迎えられた一弥は、ぱくぱくと口を開閉させる。
「お、お姉ちゃん……僕、僕っ…!」
「一弥ばっかり気持ちいい思いをするのは、ずるいと思わないですか?」
からかうような佐祐理の声に、一弥は口篭もった。
硬くそそり立ったペニスによって持ち上げられたスカートは、内側から滲む先走りで、小さな染みができていた。
それが、時折ピクンっ、ピクンっ、とモノ欲しげに痙攣を繰り返す。
「今度は、佐祐理を気持ちよくして……」
「うん……」
欲望に身を焼かれた少年は、佐祐理の言葉にこくりと頷いた。
そっと佐祐理の腕の中から離れると、その場に跪く。
佐祐理自身も、一弥と同じ白いワンピースにその身を包んでいた。
その姿は、似通った顔立ちも合間って、まるで美しい姉妹のようだ。
けれども、幼い妹の方は、姉に少女の服を着せられ、ペニスをたぎらせた少年で……
姉の方もまた、有り得ない筈の男性器を持って産まれた、異形の少女だった。
佐祐理がそっと己のスカートを捲り上げると、ヒクヒクと上を向くペニスと、その下で蜜を滴らせる秘裂が覗いた。
「どう、一弥……?」
下着すら身に着けず、自分の秘部を晒す佐祐理に、一弥は震えながらこくこくと頷く。
まだ中学にも昇っていない佐祐理のそこは、どちらもまだ過分に幼さを残していた。
けれども、しっかりと閉じた割れ目から溢れる愛液や、皮の中に埋まったペニスの先から零れ落ちる先走りが、大人の快楽を知り尽くしている事を物語っていた。
本来ある筈の茂みは、あるかないかの淡い産毛で覆われいるだけだ。
「さぁ、一弥……どっちをどうしたい?」
甘い悪魔の囁きに、一弥は震えながら口を開いた。
「お姉ちゃんの……お、おちんちんを……しゃぶらせて下さいっ……」
「……よく出来ました」
小さな口を精一杯開き、一弥は佐祐理のペニスを咥えこむ。
ちゅるっ、と一弥の口の中でペニスが転がされ、佐祐理は甘い喘ぎを漏らした。
「そうっ……一弥、ちゃんと皮も……剥いて」
「んんっ……」
小さな鼻声を出しながら、一弥は言われるままに、舌先を佐祐理のペニスの先端に押し当てる。
まだほとんど包皮に覆われたそこの奥に、つるりとした亀頭が舌に触れた。
ペニスと包皮の間に舌を差し込みながら、一弥は懸命にペニスを口の中で転がす。
ちゅくちゅくとペニスの先から溢れる先走りと、自分の唾液を絡ませながら、こくこくとのみ干す。
夢中になって、姉のペニスにしゃぶりつく一弥を見て、佐祐理はうっとりと笑った。
「んっ……一弥は本当に、おちんちんが好きなんですね…っ」
一弥の頭を支えながら、佐祐理は足先でちょんと一弥のペニスを突ついた。
「んうっ!」
「ふふ……」
スカートの下で痙攣するペニスを、佐祐理の足先がちょんっ、ちょんっ、と軽く弄ぶ。
その度に、びくっ、びくっ、と身体を痙攣させ、涙を浮かべながら、一弥は姉のペニスをしゃぶり続けた。
「一弥、見てみなさい」
「……?」
佐祐理に言われ、目を横に向けた一弥は、巨大な鏡に映った自分の姿に息を飲んだ。
「一弥は、男の子なんですよ?」
「……」
「男の子なのに、女の子の格好をして……おちんちんを硬くしてるんですよ?」
鏡に映っていたのは、幼い姉妹の、有り得ない絡み合いだった。
姉の股間にそそり立つペニスにしゃぶりつく、女装させられた幼い少年。
「しかも……お姉ちゃんのおちんちんをおしゃぶりするのが大好きな……すごい変態さんなんですよ?」
「んうぅっ!」
ペニスを咥えながら、大きく目を見開いて姉を見上げる一弥。
上気した顔で一弥を見下ろしながら、佐祐理は嘲った。
「ほら、こんな時でも、おちんちんから離れられない」
「……!!」
とろり、と一弥の唇の端から、透明な唾液が糸を引いて零れ落ちる。
それでも、一弥は佐祐理のペニスに舌を絡め、必死でしゃぶりつく。
「男の子のくせに、おちんちんが大好きな一弥。
男の子のくせに、女の子の格好が大好きな一弥。
男の子のくせに、お姉ちゃんのおちんちんをしゃぶって、自分のおちんちんを固くしてる一弥」
まるで罪状を読み上げるかのように、佐祐理は愉しげに囁く。
「そんなに、お姉ちゃんのえっちなお汁が飲みたいですか?」
「んぅ……」
「いいですよ、出してあげます」
佐祐理はゆるゆると腰を使いながら、一弥の口の中を犯す。
まだ小さいとは言っても、それ以上に幼い一弥にとっては、充分過ぎる大きさのペニスだ。
口の中を突かれ、頬を擦られ、苦しげに涙を零す。
けれども、そこまでされても、一弥は姉のペニスから口を離そうとしなかった。
動き回るペニスに必死で舌を押し付け、先端から出る先走りを舐め取る。
「っ……一弥っ……かずやっ!」
背骨を駆け抜ける甘い疼きが、一気に弾けた。
佐祐理は何度も身体を震わせながら、一弥の口の中に、精液をぶちまける。
一弥は苦しげに息を荒げながら、それでも懸命に溢れる精液を飲み下した。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ……」
佐祐理はしっかりと弟の頭を押さえながら、最後の一滴まで一弥の口の中に精液を流し込む。
射精が終わった後も、一弥はひくひくと戦慄く佐祐理のペニスに舌を絡め、びゅくびゅくと滲む精液を飲み込んでいく。
「はぁ、はぁ……一弥、そんなにお姉ちゃんのお汁、美味しい?」
「……うん」
尿道に残った精液も吸い上げ、一弥はとろりとした瞳で頷く。
そう言った一弥のスカートの染みは、さっきより大分大きくなっていた。
「お姉ちゃん、僕も……」
「ええ……」
立場を入れ替え、今度は佐祐理が跪いて、一弥のスカートを捲り上げる。
「……お姉ちゃんのおちんちんをしゃぶって、こんなに硬くなってる……」
小さな女の子用のパンツからはみ出し、まだ皮に被った先端から透明な液を滲ませているペニスを見て、佐祐理はにっこりと笑った。
指で根元をつまんだまま、皮を下にずらすと、ピンク色の亀頭がつるりと空気に触れる。
「ふぁぁっ……お姉ちゃんっ……!」
佐祐理の舌が亀頭を包み込み、皮の間をくるくると回しながら、一弥のペニスを弄ぶ。
きゅっ、きゅっ、と収縮する小さな睾丸を手の中で揉みしだきながら、佐祐理は愛しげに一弥のペニスを吸い上げた。
まだ幼い一弥には、この刺激は強すぎる。
あまりに強烈過ぎる刺激に、射精する事も出来ずに、一弥は何度も身体を振るわせながら、途切れ途切れの喘ぎ声を出した。
「んぅっ…んちゅっ……一弥……可愛い一弥っ……」
一弥以上にペニスにしゃぶりつきながら、佐祐理はぎゅっと一弥の睾丸を握り締める。
「ひいいぃぃぃっ!!」
甲高い悲鳴と共に、一弥の腰が痙攣する。
びゅく、びゅく、と口の中に暖かい液が吐き出されるのを感じながら、佐祐理もまた、射精していた。
快楽に次ぐ快楽。永遠に続く悦楽の海。
佐祐理は精液を口移しに一弥と絡め合いながら、麻痺した心のどこかで、ぼんやりと考えていた。
もし、自分が今一弥を失ってしまったら……きっと、狂ってしまうだろう、と。