葉鍵で大長編ドラえもんを製作しないか?Vol,5

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592名無しさんだよもん:03/10/23 02:19 ID:UvXlQqKz
>>591
お前の文章力は俺より下!
俺の文章力は俺だけのもの!
593名無しさんだよもん:03/10/23 22:43 ID:zbV2Kfog
>>592
の文章は592にしか通じないらしい
594名無しさんだよもん:03/10/23 23:18 ID:5kpM7UcR
無理があるのは同意だが、ジャイアニズムネタにマジレスかこわるい
595名無しさんだよもん:03/10/24 00:20 ID:EhP7ztGC
>>594
のじゃいあにずむは694にしか通じないらしい
596名無しさんだよもん:03/10/24 01:11 ID:O/t8+yqq
そうか。しかし>>694まであと100近くあるな。
597名無しさんだよもん:03/10/24 13:45 ID:dVV0MUb5
じゃ>>595のために晒しageとく?
598ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/10/25 00:22 ID:pvcyLFyW
「おりゃあ!!」
 北川は空気砲を乱射する。
 先ほどから群れていた猿たちも一匹、また一匹と数が減ってきていた。
「どうだ、いけるか二人とも?」
「……大丈夫」
「あははーっ、佐祐理も平気です」
 陣形は舞と北川が佐祐理を庇うような形である。
 猿の一匹が北川に飛びかかった。
「ドカン!!」
 北川が一声叫ぶと、空気砲が猿を弾き飛ばす。
「…………!!」
 それに便乗し、舞が北川の攻撃を受けた猿を切りつける。
「二人とも、ナイスコンビネーションですよ」
「まあな!! 俺のアシストがあるからこそだ。さっき苦戦した猿たちももう少しで全滅だ!」
 佐祐理の言葉に北川が空気砲でポーズを取る。
 そして、にやりと笑って見せた。
(なんかかっこいいなあ俺……。もしかしたら俺ゲームで主人公だったのかもなー) 
 頭の中ではこんなことを考えていたりするが。
599ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/10/25 00:22 ID:pvcyLFyW
「危ないです!」
 有頂天になっていた北川に対し佐祐理が叫ぶ。
「えっ!?」
 北川に対し一匹の猿が飛びかかってきた。
「う、うわっ!!」
 北川はそれを間一髪でかわす。
 そして猿が北川に対し攻撃を加えようと右手を挙げた瞬間、
 ばさばさばさばさばさばさっ!!
 大量のごみのようなものが北川と猿に降り注いだ。
 そのために猿は攻撃を出しあぐねる。
「星屑でお猿さんを攻撃しようと思ったのに、それじゃ干し屑ですよーっ……!!」
 どうやら佐祐理の仕業らしかった。
 佐祐理が構えたステッキの先の願い星がきらりと光る。
 よくよく見てみると、北川に降り注いだのは気の大鋸屑や干し葡萄の皮の屑などさまざまな干し屑。
「…………だめだこりゃ」
 北川そう呟いてから空気砲を発射した。
600ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/10/25 00:23 ID:pvcyLFyW

「………右!!」
 いきなり舞が叫んだ。
「なにっ!?」
 北川が右を振り向く。
 すると、先ほどまでとは違う、一回り大きい猿がいた。
「ふぇ……大きいです……」
「ボス猿だな! どうやら他の猿たちは粗方倒したみたいだし、あいつで最後だ!」
「でも……あいつ相当に弱くない」
 相手の猿はもう臨戦体勢に入っている。
 そして三人は猿の強さを感じ取っていた。さっきまでの奴とは桁が違う……と。
「じゃあ……どう戦うんだ?」
「……なるべく距離を……とる!」
 ボス猿は三人に飛び掛ってきた。
 どうやら狙いは舞らしい。舞は同時にバックステップし攻撃をかわしていた。
「くそっ!!」
 北川が空気砲を乱射する。
 だが、大きさの割りに素早い猿にはなかなか当たらなかった。
 猿はさらに舞に追撃を加える。
 それに対し舞はは持っている剣で上手く攻撃をいなしていた。
「ドカン!!」
 北川が叫ぶ。舞が攻撃を受けている今猿には隙が出来ている。
 今度は猿のわき腹を捕らえた。
601ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/10/25 00:25 ID:pvcyLFyW
「キキキッッッ!!!!」
 猿は数メートルほど飛ばされたが、ゆっくりと起き上がる。
 まだ生きているようだ。
「畜生……あれでも駄目か!?」
 北川がぼやく。
 いつの間にか舞と佐祐理も北川を中心に陣を取っている。
 その時、急に舞が口を開いた。
「私に……作戦がある」
 作戦と言う言葉に二人が反応する。
「作戦!? 一体どんな?」
「基本的には三人のコンビネーション……。
 佐祐理が相手の隙を作る。北川が下、私が上から攻撃する。ただし、仕掛け方が重要」
 舞が相手の猿を牽制しながら淡々と説明する。
「佐祐理……北川の真後ろに立って」
「はぇ? こうですか?」
 佐祐理が北川の後ろに並ぶ。
 その様は丁度小学生が前ならえをしているかのようだった。
「そう。もう少し間を開かして、その間に私が入る」
 舞が北川と佐祐理の間に入った。
 丁度三人一列に並んだ形である。
 相手の猿もこの行動を奇妙に思っているのか、攻撃はしてきていない。
602ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/10/25 00:26 ID:pvcyLFyW
「後はどうするんだ?」
「後は……三人突進して攻撃するだけ!」
 舞がそう言って北川の背中を押す。
「おわっ! 押すな!!」
 北川は少しあわてながらも敵に向かって突進しだした。
 その後ろに舞、佐祐理と続く。
 敵も攻撃しようとしているのが分かっているようで、迎撃の姿勢をとった。
(そうか!! この陣形はそういう意味だったのか!)
 北川は走っている途中でこの陣形の意味に気付いた。
 今の陣形は縦一列、つまり相手から見たら佐祐理と舞の姿は見えない。
 つまり自分をカーテンにして相手に二人の攻撃を読ませないという利点があるのだ。
 北川が両手を広げる。
「どうだ!! 見えるかぁ!?」
 その姿勢のまま突進し、相手を挑発する。
 敵の猿が北川に攻撃しようとした瞬間、
「火よ出てきてくださいー!!」
 北川の後ろからそんな声が聞こえた。
 そして北川と猿の間にはバスケットボール大の太陽が現れる。
「ふぇ……、その陽じゃないですよーっ!!」
 だがこの願い星の勘違いは効果大だった。
 猿の気を引いて隙を作るには十分すぎるほどの勘違いだった。
 さらにはこの太陽にはめくらまし効果もあった。
 猿が狼狽し、目を伏せる。
603ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/10/25 00:26 ID:pvcyLFyW
 チャンス!! とばかりに北川も攻めようとするが……。
「ま、まぶしくて何も見えねー!!」
 北川もまた目が眩んでいた。
 だがこの攻撃はこれで終わりではない。
 まだ舞が残っている。舞は北川の後ろにいたのでこの太陽の光を目に浴びていないはずだ。
(だが、上からってどうやって攻撃するんだ……?)
 北川がそう疑問に思ったその時、
 ぐしゃっ!!
 北側の背中に鈍い音が炸裂する。
 もちろん舞が北川の背中を踏んだ音だった。
 そして舞はさらに北川の頭をアンテナごと踏みその反動で上に飛び上がる。
「おっ、俺を踏み台にした!?」
 北川は舞のその意外な行動に一瞬びっくりした。
 舞は北川のその言葉を気にせずに猿の頭上から剣を振りかぶり両断した。
 猿は、あっけなく粒となって消えた。
604ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/10/25 00:28 ID:pvcyLFyW
「成功…………」
 舞がそう呟く。
「俺を踏むな!!」
「舞ー、あんな高い位置から落ちて大丈夫なんですか?」
「落ちたときの衝撃というのも考えている」
「おい! 無視するな!!」
 北川たちは言い合うも、表情は明るかった。
 今の戦いで自分たちでも団結すれば戦えるということがはっきりしたからである。
「さあ、気を取り直して引き続き探しましょう」
 佐祐理のその一言で三人は向き直り、また道を歩き出した。
 目指すはワクチンを作れる技術者の下へである。

 道を歩きながら北川は思っていた。
(俺……途中まではかっこよかったのになあ……)

【北川・佐祐理・舞 戦闘終了】
605名無しさんだよもん:03/10/25 00:33 ID:64bA7JtV
リアル感動
606同志:03/10/25 00:36 ID:pvcyLFyW
北川たちの戦闘編終了です。
438氏がギャグ系行ってるからシリアス書こうと思ったけれどやっぱりギャグにして見ましたw
607名無しさんだよもん:03/10/25 22:23 ID:8hDIellp
葉のはなしがぜんぜんでてないじゃん
608名無しさんだよもん:03/10/25 22:25 ID:8hDIellp
とうはと 雫にどうやって結びつけるの?

学校つながりで何とかなるか?KANONの学校の
姉妹校とか。制服が違うから一緒にはなぁ・・・。
進学クラスとかにしときゃいいのか?
でも生徒会長違うか。
609名無しさんだよもん:03/10/26 01:20 ID:n2RfYDFu
>>607-608
感想と考察と邪推は違う罠。
610うたわれ作者:03/10/26 02:54 ID:WIvcCM5M
「葉鍵の国」の挿絵描いてみました。
皆様方リレー頑張ってください。
(200kbあります・・・すみません)
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8589/hakagi.gif
(↓つまらない解説付き)
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8589/hakagi.htm
611名無しさんだよもん:03/10/28 02:44 ID:utzA08qo
>>610
Good Job!!
612名無しさんだよもん:03/10/28 16:00 ID:qeZcfk/A
>>610
…ぱちぱちぱち
613名無しさんだよもん:03/10/28 23:31 ID:y0zXEUuc
したがって、私は愛ができない。自分は、私も生き物である以上嫌い
にはならないが(一時的にそういう気分になることはのぞき)、
好きになるほどの自分を自分でももてないものを、なぜ他人にわかろう
か。好きになる人がいるとすれば、それはあくまで私をみて、
見た者の脳内で変換された私の虚像だ。そうかんたんに私は見えない。
どうよう、他人も見えない。形而下のみかけや人格をすきになり、
相手の虚像を見ることにためらいのない物は幸いである。
それが愛であると信じるなら、信じる物の世界においては真実なのだから。
そのほうが、幸せになれるはずだ。私は、真実などと主張する気はない。
ただ、愛し方がうまくないとつぶやいただけ似すぎない。

わかりますか?
>>1
614名無しさんだよもん:03/10/30 01:24 ID:9qxA2JiV
保守
615名無しさんだよもん:03/10/30 07:58 ID:Z79xpi87
ワクチンを作れる人なんて本当にいるのかしら……」
 静香は一人歩いていた。
 いくら葉鍵のゲームを多少は知っているとはいえ、
 正直自分がプレイしたことのあるゲームは殆どない。
 そんな自分がワクチンを作れるようなキャラを知るはずもなく、こうして途方にくれているわけである。
「でも、考えていても仕方がないわ。とりあえず私が出来ることをやらないと……」
 そういって考える。自分に出来ることとは?
 聞き込み、ウイルスの駆逐。
 さまざまな考えが頭の中をよぎる。
 そのときだった。

 自分に向かって黒い影が襲ってきた。
「えっ!?」
 静香はとっさに後ろに跳躍する。
 見ると地面に何本も「手」が生えている。
 その手のひらにはギョロっと目玉が一つ浮き出ていて、気持ち悪さを増大させていた。
「きゃああっ!!!」
 静香は踵を返した。
 選択した行動はもちろん、「逃げる」
 戦うといっても多勢に無勢だ。
 相手は大勢、自分の装備では相手をしていたらきりがない。
 それに、静香もやはり女の子、気持ち悪いものはなるべく見たくないといったところだった。
616名無しさんだよもん:03/10/30 07:58 ID:Z79xpi87

 一本の手が静香の足を掴んだ。
「きゃ!!」
 静香は思わず声をあげた。
 振り払おうと足を懸命に振るが、「手」の力は意外に強くビクともしなかった。
 ひみつ道具を使おうにも、こうまで近いと下手に使えない。
「でも……やらなきゃ!!」
 静香は自分のコンパクトケースを取り出す。
 そして取り出した道具は……こけおどし手投げ弾。
 これなら近場で使っても自分が傷つくことはない。
「えい!!」
 静香は目を閉じてから自分の足元に力いっぱい手投げ弾を叩きつけた。
 すさまじい閃光が辺りを包む。
 この静香の選択は正しかったようだ。
 この「手」の大群はそのいずれも大きな目が一つ。強い光には弱かったようだ。
 静香は自分を掴んでいる「手」の力が弱まるのを感じた。
「今だわ!!」
 そしてすぐに渾身の力で「手」を振り払うと、「手」の大群とは逆の方向に駆け出した。
 これらの相手をしていると命がいくつあっても足りない。なるべく逃げるのが吉。
 静香はそう判断していた。
 そしてすぐにタケコプターを装着し、空に飛び上がる。
 こいつらは少なくとも空にいれば安全だ。
617名無しさんだよもん:03/10/30 07:59 ID:Z79xpi87

 そして、すぐにこの場から立ち去ろうと思っていたその時、
「きゃああああ!!!」
 悲痛な叫びが下から聞こえてきた。
 見てみると、一人の少女が先ほど自分が襲われたように、「手」に体を掴まれているではないか。
 その「手」は少女を地面の中に引きずり込もうとしているようだった。
 少女は必死に抵抗しているが、どちらの分が悪いかは一目瞭然だった。
 今ここで逃げれば自分は助かる。
 名も知らない少女、さらに言うならばゲームの一キャラクター。
 心無いものならば見捨ててしまうだろうが、静香は違った。
「待って!! 今行くわ!!」
 静香は既に飛び出していた。少女を助けるために。

「目を閉じて!!」
 静香は少女に向かって叫ぶ。
「目、目を!?」
「いいから早く!」
 少女は静香の言われるままに目を閉じる。
 そして静香は少女が目を閉じたのを確認すると、
 もう一発こけおどし手投げ弾を手の大軍の中に投げつけた。
 実際手投げ弾は二発しか残っていなかったが、少女を助けるためには致し方ない。
 辺りに再び爆音が轟く。
 そしてその中で静香はまた叫ぶ。
「はやく!! 今のうちに手を!!」
 そう言って静香は少女の真上から手を差し伸べた。
 少女も手を伸ばし静香の手を握る。
 そして静香は少女を空へと引っ張りあげた。


【静香 こけおどし手投げ弾残り一発】
【少女が誰かは次の書き手に依存】
618同志:03/10/30 08:00 ID:Z79xpi87
保守代わり投下。
まだ書き途中だったんだけれど、ここで切るのもまた面白いかと。
少女が誰かは次の人に任せます。
619名無しさんだよもん:03/10/30 11:44 ID:EGi1ZBpt
少女はジャイコだった
620名無しさんだよもん:03/10/30 22:44 ID:fKgixPVo
>>619
それはそれで見てみたい…って、んなわけあるかっ
621名無しさんだよもん:03/10/31 16:36 ID:WtCfbOIs
まとめる。

【ドラえもん 霧島診療所へ向かう】
【ジャイアン・真琴 水瀬家周辺のウイルス狩り中】
【のび太 麗子に追い詰められるも崖から転落。川に落ちる】
【スネ夫 森の中へ逃げる】
【静香 ウイルスから少女(未定)を助ける】

他にも何人かの葉鍵キャラが細かく行動してるみたいだが
基本的にこの5人中心で話を動かしていったほうが、スレ的にはいいんじゃないかと。
622名無しさんだよもん:03/11/02 02:15 ID:7bzrgr7K
なぁ、リレーやってる途中で悪いんだが、新作シリーズ書いていいか?
623名無しさんだよもん:03/11/02 08:53 ID:Y9MxWjx4
OK!
624名無しさんだよもん:03/11/02 22:16 ID:4OkMFxtE
構わないだろ。どんどん書け。
625名無しさんだよもん:03/11/03 00:32 ID:uS1mGKdy
>>622
スレタイのようにされるのがよろしいと思いますが、何か?

熱烈歓迎新職人
626438:03/11/03 23:12 ID:QcIC0ond
「ふむ。要はコンピュータを専門にしている人間を探しているわけだな?」

ドラえもんは霧島診療所に来ていた。
晴子からもらった地図を辿ったので見つけるのは簡単だった。
診療所の医師、霧島聖には「コンピュータに詳しい人を知らないか。」とだけ話している。
この世界の現状を説明しても、おそらく信じてもらえないだろうし、彼女を混乱させるだけだろうと考えたからだ。

「そうなんです。どなたかご存じないですか?」
「残念ながら、専門家の知り合いはいないな。」
「そうですか・・・・・・。」
「だが、よくコンピュータを使ってる人間なら一人知っている。」
「本当ですか!?」
「うむ。長瀬原三郎という人で、隣町の警察官だ。よく自分のコンピュータをいじっているからそれなりに詳しいはずだ。
得体の知れないゲームもしているようだが。」
「得体の知れないゲーム・・・・・・?」
「う・・・ごっほん。まあ、彼なら君の力になってくれると思うぞ。」
627438:03/11/03 23:12 ID:QcIC0ond
「ありがとうございました。」

聖から長瀬の居場所を教えてもらったドラえもんは診療所のドアを開けようとした。すると、

ドガッ

外から勢いよく開け放たれたドアに顔面をぶつけられた。

「うわっ!?ごめんなさい・・・・・・。まさかお客さんがいるなんて・・・・・。」
「こら、そこの二人。もっと静かにドアを開けろと毎回いってるだろうに。」
「ごめんなさぁい。ってうわうわっ!でっかいタヌキさんだ!」
「僕はタヌキじゃない!」
「タヌキのお客さんかあ・・・・お姉ちゃん、タヌキも治せるんだね。」
「ふふ・・・・・・私にかかればタヌキだろうがキツネだろうがヘのカッパさ。」
(聞いちゃいないよ・・・・・。ん?)

「ぴこぴこっ!」
「うわっ!さっきの化け物!!」
「ぴこ〜。」
「あれ、ポテト、このタヌキさんと知り合いなの?」
「ぴこっ!」
(肯定してるよ・・・・・・。)

サイズはさっきのよりもだいぶ小さくなっているが、間違いなくそれはさっき観鈴達を襲っていた生物だった。
だが、今は襲い掛かってくる様子はない。安全なようだ。
「すいません、先を急ぎますので・・・・・・。」
「え〜?もう帰っちゃうの?もっとお話したいのにっ!」
「こらこら、タヌキさんにも用事があるんだ。諦めなさい。」

佳乃は口を尖らせていたが、ドラえもんを引き止めるのを諦めたようだ。

「でもでもっ、絶対にまた遊びに来てね!」
「うん、わかったよ。それでは失礼します。」
「タヌキ君。」
(だからタヌキじゃないって!)
「君には、不思議な力を感じる。君の目的が何かはわからないが、頑張ってくれ。」
「・・・・・・はい。」
「よければ、君の名前を教えてもらえないかな。」
「僕、ドラえもんです。」
「ドラえもん、か。いい名前だ。なかなか甘美な響きをしているぞ。」
「聖さんや佳乃さんの名前も素敵ですよ。」
「まさかタヌキに口説かれるとは思わなかったな。」
(・・・・・・。)
少しガックリしながらドラえもんは外に出た。
しかし落ち込んでばかりもいられない。一刻も早くこの世界を元に戻さねば。
いざ出発。と思ったら、足元で何かが動いている。ポテトだった。

「僕に何か用?」
「ぴこぴこっ。」

ポテトは口に骨をくわえて差し出していた。

「えっと・・・・・僕にくれるの?」
「ぴこっ。」
「あ、ありがとう。」
「ぴっこぴこ〜。」
(一体何に使えばいいんだ・・・・・・。)

ポテトの声援(?)を背ににして、ドラえもんは飛び立った。
タケコプターの充電は完璧。目指すは長瀬がいる警察署だ。


そんな姿を、聖は診療所の中から眺めていた。
空を飛ぶタヌキ。
彼は、紹介なしに佳乃の名前を知っていた。佳乃が彼を知らなかったのにもかかわらず。

「一体、彼は何者なんだ・・・・・・。」

聖は窓に背を向けると、食事の準備に取り掛かった。

【ドラえもん、長瀬の元へ】
630438:03/11/03 23:21 ID:QcIC0ond
626-629です。最初タイトル付け忘れてました。
また、何だか方向調整だけで、中身がうすっぺらくて申し訳ないです。(´・ω・`)
そろそろ葉側の話を書かないといけませんね。
自分はその前に原作をプレイっと・・・・・。_| ̄|○
631同志:03/11/05 19:41 ID:8+dk4Kqn
聖を先に書かれてしまった……。
書いていた部分少し変えて>>626に繋げてもいいですか?
まだ再利用できそうなんで。
632名無しさんだよもん:03/11/06 04:52 ID:aNTuqsfx
>>631
一つの作品にこだわり次に進めないようでは
おまえの底はみえてるな
633438:03/11/06 16:15 ID:b+8m1vWb
>同志さん
構いませんよ。
もともと内容が薄かったのでもっと良くなるのならそれを望みます。
621さんのまとめからどの続きを書くかあらかじめ名乗りでた方がよかったですね。
634名無しさんだよもん:03/11/09 02:53 ID:ckdz9YD6
保守
635名無しさんだよもん:03/11/09 04:55 ID:jCYbibWf
おい、誰彼ネタ振った奴なんとかしろよ
ネタがわかんねえから手が出せないだろうが
636名無しさんだよもん:03/11/10 09:14 ID:BMpYiosR
颯爽と保守

「はあっ……はあっ……なんなんだよ一体!?」
 スネ夫は走っていた。
 後ろを振り返る。もう石原麗子は追ってきていない。
 スネ夫は肩を撫で下ろし、一息ついた。
「一体なんで石原麗子が……」
 あの時、麗子は間違いなく自分らを殺そうとしていた。
 麗子には自分らを殺す理由はない。だからそんなことしないはずなのに……。
 考えてもスネ夫には分からなかったが、麗子が自分らの敵に回っているというのは明らかだった。
 そしてそれが意味することにスネ夫は気付く。
「……石原麗子になんて勝てるわけない!!」
 麗子はライター竹林明秀(もちろんスネ夫のパパの友達)が作り出した超設定の塊ともいえる存在。
 原作ではいとも簡単に御堂の右腕を切り落としたりしていた。
 そんな相手だ。
 敵に回して万が一にも勝てる相手ではない。
 先ほどのように出会ってしまったら逃げるのが最善策であろう。
 スネ夫は絶対にさっきいた森に戻らないことを誓うのであった。

 スネ夫が再び技術者を探すために動き出したその時、
 スネ夫の目にウイルスと戦う屈強な男が飛び込んできた。
「む!」
 その男は巨大な蜘蛛と戦っていた。
 相手の蜘蛛が吐くねばねばとした糸をひらりとかわし、相手の死角に回り込む。
 その手馴れた動きは、素人のそれではなかった。
「あれは……」
 スネ夫は葉鍵ゲーム全てをコンプリートしているだけあって、その男を知っていた。
 坂神蝉丸。誰彼の主人公だ。
 蝉丸は小刀を構え蜘蛛を切りつける。

 ブシュッッ

 肉を斬る音がこだまし、蜘蛛が光の粒となって霧散する。
「強いなあ……」
 スネ夫はその蝉丸の動きにただただ見とれるばかりであった。
「子供、今外に出ていては危険だ」
 急にスネ夫の後ろから声がかかる。
 スネ夫がびっくりして振り向くと、いつの間にか蝉丸がスネ夫の背後へと回っていた。



「早く家に帰って部屋の中にでも閉じこもっていろ。今は明らかに異常事態だ」
 蝉丸はのっけから吐き捨てるように言った。
 そのあくまで冷たい視線はかつて帝国軍人であったことを思わせる。
 もちろんスネ夫がそれに黙っていられるはずがない。
「なんだ偉そうにしちゃって!! 強化兵だろうがなんだろうが僕がちょっとアンインストールしちゃえばそれまでじゃないか!!」
 スネ夫がむきになって言い返すが、蝉丸がスネ夫の言葉に反応する。
「お前、何故強化兵の存在を!?」
 そして同時にスネ夫の胸倉を掴んでいた。
「く……くるしい……」
「答えろ! 何でお前は強化兵の存在を知っている!?」


「ゲームの中の世界か……」
 数分後、スネ夫により蝉丸は事の一部始終を聞いた。
「そう。それでウイルスを倒さなきゃいけないんだ」
 スネ夫が居住まいを正し蝉丸に話す。
「これから僕は二つ探さなきゃいけないものがあるんだ。
 一つはワクチンを作れるような技術者。
 もう一つはワクチンを作るための研究室」
「…………」
 蝉丸は黙って腕を組んでいる。
 どうやら自分の意見をまとめているようだ。
「蝉丸さんにも、手伝って欲しいんだよ」
 スネ夫がそう言い切ったときに、蝉丸の口がやっと開いた。
「…………俺は別の方向からこの事件について調べていくつもりだ」
「えぇ!?」
「悪いが、おまえのやり方はおまえだけでやってくれ」
「そんなぁ!!」
「…………だが」
 蝉丸がふっと笑みを洩らした。
「ちょうど知り合いに機械に詳しい奴がいる。紹介はするだけしてやろう」
「蝉丸さん……ありがとう!」
「礼はこの事件を解決してからにしてくれ」
 蝉丸はそういって歩き出した。
 どうやらついて来いという合図らしかった。もちろんスネ夫は蝉丸に倣った。

「ところで蝉丸さん、知り合いって誰?」
「……杜若裕司という男だ。あいつなら機械に詳しいからどうにかなるかもしれない」
 そこでスネ夫は思い出した。
 …………ああ、そういえばLeafには主任のほかにもう一人、研究者がいたんだだっけ……。

 目指すは、日本一の弟の下へ。
641同志
【スネ夫・蝉丸 裕司に会いに行く】

先を書けとお叱りを受けたので631で言ったことは俺の脳内に留めておきます。

>>635
100円をケチってはいけないw