浩之「んじゃ次は主役決めだな。しっかし…こみパは登場人物が多いからなぁ…」
A 千堂和樹
B 九品仏大志
C 高瀬瑞希
D 猪名川由宇
E 大庭詠美
F 長谷部彩
G 牧村南
H 芳賀玲子
I 桜井あさひ
J 塚本千紗
K 立川郁美
L 立川雄蔵
M 御影すばる
M
ドリカス版やってないなぁ( ´ー`)y-~~
前回の失敗がちっとも活きていない悪寒。
「ぱぎゅう」と「ですの☆」つけてりゃ大丈夫だろうといい加減なことを言うDCE未プレイな俺。
「……………………」
暗闇の中、呆然と佇む彼女の名前は御影すばる。
選択肢スレッドにおいてはものっそい久しぶりのご登場である。
夢見る合気道少女。その豪腕はトラックをも吹き飛ばす。
しかし……今の彼女は、一つ。大きな悩みを抱えていた。
そう、それは……
A 原稿が〆切に間に合いそうにない。
B 千堂和樹が失踪してしまった。
C 妊娠してしまった。
D 記憶を失ってしまった。
A
「困りましたの。全然原稿が終わってませんの」
そう。目の前には山のように積まれている真っ白い原稿。
次のこみパの新刊。落とすわけにはいかない。
表紙フルカラー、44ページ。
……いまだに線の一本も引けないでいた。
「ぱぎゅう……弱りました。ええと、確か、〆切は……」
〆切は伸びてくれない。
〆切は待ってくれない。
〆切は目の前に迫っている。
そう、印刷所の〆切は……
A 30分後だ。
B 3時間後だ。
C 12時間後だ。
D 48時間後だ。
そう! 原稿が〆切に間に合いそうにないのだ!
しかもその原因が……
A.仕上げのトーンが切れてしまった
B.腕を折ってしまってマンガが描けない
C.某編集長に「1000部売れる同人誌を作れ」と言われてプレッシャーで何も出来ない
D.大庭詠美が「しゅくだいてつだってよぉ……ふみゅ〜ん」と泣きついてきた
E.そもそもネタが思い付かない
ぱぎゅう。
Aで。
「ああもう! 30分しか時間はありませんの!」
30分。
1800秒。
あまりに絶望的な数字である。
これでは下書きすら出来ない。
すでに道は八方塞がりである。
まともな方法ではどうしようもない。
「落としたら……落としてしまったら皆さんに会わせる顔がありませんの!」
しかしどうしようもないものはどうしようもない。
「……仕方ないですの。こうなったらぁ……っ……!!」
何やら決意を固めた様子のすばるさん。
……彼女の作戦とは。
A 世を捨て人を捨て友を捨て旅に出る。さらば、こみっくパーティー。
B 知り合いに泣きついてみる(※知り合いを指定)
C 肉体言語にものを言わせて他人の原稿を強奪する。
D こみパそのものを運営不可能にしてしまう。
A
B 妥当に千堂和樹
「もう皆さんに合わせる顔が無いのですの……」
そう決意して彼女は旅に出る。取り合えず向かった先は…
A 隆山
B どこかの海辺の町
C とある北国
D 取り合えず関東圏内
cで。
ブルルルルルル……
エンジン音をやかましく鳴らし、バスが駅を離れる。
残されたのはすばるがただ独りだ。いつも通りの胴衣と、小さなバックが一つ。
彼女の道連れはそれだけ。
「うう……寒いですの」
無理もない。
北に真っ直ぐ向かったことも大きいが、何より目の前には純白の粉雪が舞っている。
さすがにこの格好では寒すぎる……
「とりあえず……どうしましょう……」
……すばるの取った行動とは。
A とりあえず寝床を確保するのが先決だ。宿を探しに。
B お腹空いた……商店街へ。
C 一人になりたい気分だ……人気のない山の方へ。
D 先立つものが必要……仕事を探そう。
D。俺も仕事探さないと。
A
「お仕事……探さないといけませんの」
そう。確かに彼女にも多少の蓄えがあったが、お金は節約し、なおかつどうにかして自分で稼がなければならない。
適当にぷらぷらしていたのでは、すぐに底をつくのは目に見えていた。
「けど……」
彼女は家出同然の身。
まともな仕事になどありつけようはずもない。
ここは……
A 同人作家の腕を生かし、公園で似顔絵描きをする。
B トラックをもひっくり返す豪腕を生かし、大道芸をかましてみる。
C 格闘家の体力を生かし、ガテン系。
D ……犯罪行為に手を染めるしかない。
A
「はぁ……っ」
もう何度目であろうか。
白いため息をかじかんだ手に吐きかけ、無理矢理に鉛筆を握りしめる。
彼女は今、駅から少し離れた先……並木道を抜けたところにある公園、そこの噴水脇に腰掛けていた。
すでに彼女の体は凍えきり、体にはうっすらと雪も積もっている。
「……誰も……いませんの」
誰もいない。人っ子一人。
無理もないかもしれない。こんな雪の日に、しかも、夕暮れ間近のこの時間。
誰が好きこのんでこんなところで……しかも、似顔絵など描いてもらう者がいるだろうか。
「弱りました……」
徐々に体の感覚が無くなってくる。
そして……心の感覚も。
ああ……ここで終わりなのか。
昨日までの楽天の日々は、もう戻ってこないのか。
「……いいえ……」
自分が悪いのだ。
楽しさにかまけ、命の次……いや、命以上に大切な原稿を疎かにした……その罰だ。
因果応報とは、このことを言うのだろう。
「……あの」
「え?」
そんな折、突然すばるは頭の上から声をかけられた。
顔を上げてみると、そこには……
A すばると同じようにスケッチブックを握った女の子が。
B 心配そうにこちらを覗き込むおばさんが。
C うさみみを付けた小さな女の子が。
D たい焼きを差し出す女の子が。
B
「……あの……大丈夫?」
顔を上げてみれば、そこにはこちらを心配そうに覗き込むおばさんがいた。
おばさんとはいえ物腰からは年増な感じは受けず、どちらかというと「上品」や「優雅」とでも言うべき雰囲気だ。
……が、今のすばるにそんな細かいところまで観察する気力は残っていない。
「……似顔絵屋さんですの」
「え?」
「あたしは、似顔絵屋さんですの。似顔絵描くのがお仕事ですの。一枚百円ですの」
虚ろな視線で、なんとか口上だけは述べることができた。
「いえ……それより……大丈夫なの? そんな格好で……それに、みたところまだ学生さんみたいだけど……」
「すばるは似顔絵屋さんですの。……似顔絵を描かなきゃいけないんですの。関係ないのなら……どっかに行っててほしいですの」
傍目から見ればずいぶんな物言いだが、それはすばるがそんなことにも気が回らない状態であることを示していた。
女性もそれを見て取り……逆にあまり無理強いすると逆効果と判断。
すばるの目の前の木箱に、ゆっくりと腰掛けた。
「それじゃあ、一枚、お願いしようかしら」
頬に手を当て、にこりと微笑む。
「わかりましたの……ちょっと待っててくださいですの……」
すばるもそれを受け、震える手でスケブを開き、鉛筆を手に取る。
粉雪が舞う中、しばしシュッシュッと鉛筆が走る音が響く。
2人とも何も言わず、いや、すばるは何も言えず、ただ一心不乱に己の全てを線に込める。
描く、描く、描く。
それは今まで当たり前のようにこなしてきた行為。だが、かけがえのなかった行為。今更わかった行為。
これが、どんなに素晴らしいことだったのか。
……いつの間にか、すばるの目からは涙がこぼれ始めていた。
「……出来ましたの」
後半は涙のせいで景色が歪み、線もブレまくりではあったがどうにか完成までこぎつけた。
紙を一枚切り取り、女性に手渡す。
「まあ……」
女性は大仰な歓声を上げると、もう一度にっこりと微笑んだ。
「大変上手ね。プロの方?」
「いいえ……プロだなんて……あたしは、アマチュアにすらなれなかったんですの……あたしは……」
目を伏せ、黙り込む。そして、ややあって、
「一枚……百円ですの。お願い……しますの」
ゆっくりと、右手を差し出した。
「ああそうだったわね。それじゃ……」
女性は自分の財布を覗き込むと……顔を上げ、わざとらしく困った表情で、
「あらあら……私としたことが。うっかり。今買い物帰りでお金がないことを忘れていました」
「え……?」
すばるの顔からさらに血の色が引く。……気にせず、女性は続けた。
「うーん、とはいえ代金を踏み倒すわけにはいかないから……こういうのはどう? これから我が家は夕食なんだけど、すばるさん、
ご一緒にいかがかしら? それで代金の代わりに……というのは。ああ、気にしなくていいのよ。どうせ家には私と、私の娘しかいないから」
もう一度頬に手を当て、にっこりと。
すばるの答えは……
A 「じゃあ、お言葉に甘えて……」女性の家まで着いていく。
B 「もう、いいですの……。次からは、気をつけてくださいですの……」丁重に断り、この場を去る。
A。
秋子さんとすばる…面白い組み合わせだ。
Aだ!
実はひかりさんというどんでん返しがあるやも。
誰かすばるのプロフィールを教えてくれ。
LeafのHP行ってもロクな情報が載ってない。
何歳ぐらいでどういう出身だったりして特技は何なんだ?
漫画の腕はいいのか?
こみパメンバーとの人間関係は?
……DC、買おうかな……
・18歳前後?
・特撮が好き。
・絵は上手いとは言えないが、情熱は人一倍。
・「大影流合気術」という本格的な合気道術を習得している。
奥義の一つに「流牙旋風投げ」がある。原作ではこれでダンプを吹っ飛ばしたらしい。
犬威サソのコミック版こみパしか知らんからこのくらいしかわからんな…俺もDCE買うか…
俺は美汐だと思ってた>おばさん
「じゃあ、お言葉に甘えて……ご馳走になりますの」
「はい。それじゃあ、付いてきてね」
公園の反対側に向けて歩き出した秋子の背中を追い、すばるもその場に立ち上がる、が……
ぐ ら っ
「あ……れ……?」
突然、世界が反転した。反転したというよりも、歪んだ。
平衡感覚が麻痺し、とても真っ直ぐ歩けない。いや、立つことすらできない。
「これ……は……?」
「……すばるさん?」
「あれ……? あた……し……?」
体力の限界であった。
雪の中、薄着で数時間もジッとしていればこうなってしかるべきだったのだろう。
それでも、これまで何とか自分を保っていられたのは、格闘家としての体力……
「すば……ん……!」
女性の慌てた声が、聞こえて……
「…………はっ!?」
どのくらい眠っていたのか。
暖かい布団の中、突然すばるは目を覚ました。
「ここは……?」
頭に置かれたタオルをどかし、上半身を起きあがらせてあたりを調べる。
見慣れない部屋。見慣れない家具。見慣れない景色。
「……カエルさん、ですの」
そして、見慣れぬ(悪趣味な)自分の寝間着。
「あたし……どうしちゃったんですの?」
ゆっくりと深呼吸し、混乱した記憶を整理してみる。
「ええと……あたしは……こみパから逃げ出して……北へ、北へ向かって……お金を稼ごうと、公園に行って……
女の人が来て、お金の代わりにお夕飯を……! そ、そうですの!」
自分の身に何が起きたのかを思い出す。
「あ、あたし……倒れちゃったん、ですの……。ということは、ここは……」
「……あ、起きた? おかーさーん、目が覚めたみたいだよー」
……と、すばるが一人上手しているといつの間にやら部屋の扉が開いており、そこには先ほどの女性……そっくりの女の子が、こちらを見ていた。
「目が覚めたのね。よかった」
すばるの隣に、先ほどの女性と、その娘だという女の子が集まる。
「改めて自己紹介するわね。私は水瀬秋子、この子は私の娘、水瀬名雪。よろしく、すばるさん」
「よろしくね、すばるちゃん。それと……ごめんね、お母さんがご迷惑かけたみたいで」
「そ、そんな……迷惑だなんて。あたしこそ……秋子さんのお手を煩わせちゃいましたの……」
シュン、とうなだれるすばる。
「いいのよ。元はといえば、お金を払えなかった私が悪いんだから。これは、せめてものお礼」
にっこりと微笑む。
「それで、すばるちゃんは?」
明るい名雪の問い。
「あ……」
……そうだ。順当に考えれば、次は自分の自己紹介の番。
けど……事実上今の自分は家出の身。どう説明したものか……
A 「名前以外何も覚えていない」と嘘をつく。
B 「訳あって家を飛び出してきた」と言う。
C 「友達を裏切ってしまったので逃げ出してきた」と言う。
D 「…………………」沈黙。
C
……と、書いといて何ですが実はこみパDCはやってません。
すばるの家族構成ってどんな感じなんです?
一人暮らし? それとも実家が道場だったりしてそこに家族と一緒に住んでたりとか?
実家が道場って訳ではなく通い弟子の模様。
家族構成はいまいち不鮮明だがおそらく両親は健在兄弟はいないっぽい。
都内の一戸建てって言うか結構な邸宅に住んでいる。
御影家は資産家のようで、自室の広さは上等さは葉でもトップクラス。
フィギアコレクションやバイトもせずにオフセ本ほいほい出す辺り金回りは良さそうである。
実は四十台の美汐たん。
秋子さんより年上の美汐たん。
……ありうるから怖いんだよな。
しかし祐一も真琴もいない水瀬家か。まぁ、祐一がいると
どうしてもそっち方向に話が引っ張られるからいいのかもしれないな。
今更だが、秋子さんじゃなくて椎名華穂だと思ってた>おばさん
ONEよりKANONの方が好きなのに、何故だ。
372 :
371:03/06/28 20:42 ID:PnpuMUE7
って言うかそもそも北国と言うフラグすら見落として椎名華穂だと思ってた。
吊って来る…
「私……私っ!」
そこですばるは両手で顔を押さえて押し殺した泣き声をあげる。二人は突然のことに少々驚いた。
「私…みんなを裏切っちゃったんですの。みんな…私に期待してくれてたんですの……でも私…自信がなくて…やり遂げることができなくて………逃げてきちゃったんですの」
多少支離滅裂で要領が得ない。その証拠に、名雪は状況を理解しようとしても掴みあぐねている。
「……そう」
だが、秋子はその説明で大体のことは把握したようだった。人としての年季が違う証拠なのであろう。
「すばるちゃん」
秋子はすばるの肩を抱く。
「…え?」
泣くのをやめてきょとんとするすばる。
「あなたに何があったかはよくわからないわ。でも、とっても辛かったんでしょう? 大変だったのでしょう…?」
肩を、強く抱く。
「事情は聞かないわ。だから…私はずっと貴方の味方でいてあげる」
言葉だけ聴けば、高圧的とも捉えられる。だが、秋子が言った言葉はすばるの心にすっと入り込む。
「だから、ここでゆっくり休んでいきなさい。貴方が立ち上がるその日まで」
そう言って、より一層すばるを強く抱く。
「うっ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
すばるは、子供のように秋子の胸で泣きじゃくった。
A そして、しばらく水瀬家で厄介になることになったすばるは…?
B その頃、すばるが失踪したこみパチームは
Aで。
何故人がいない
レポート
「世話になる以上、食い扶持を探さないと行けないですの」
と、言う訳ですばるは仕事を探す事にした。さて、その仕事は…
A 五月雨堂と言う骨董屋
B この街に新しく出来た鶴来屋の支店
C 誰彼探偵事務所
D たいやき屋
E その有り余る体力を生かして土方
F その大影流の技を生かして用心棒
G Honey Beeと言う喫茶店
いきなり雰囲気が変わったな・・・
Fで。
またバトルものになりそうな悪寒。
「すばるに出来る事と言ったら漫画を描く事以外ではこの大影流の技しかないですの。
この技を生かす事の出来る仕事…とは言ってもそうそう無いですの…」
すばるがうなだれていると、少し先に何やら人だかりが出来ていた。
「む、悪の匂いがするですの!」
すばるは直感的に悪の匂いを感じ取り人だかりの分け入り事の中心に向かった。
そこでは──
A 女の子がいかにも時代遅れの不良に絡まれていた※人物指名。2、3人
B 二人の男が決闘をしていた※人物指定
C あるカップルの痴話喧嘩※人物指定
D 暴れ馬
E 学生同士の抗争
D
Dかな。
「ブヒヒヒーン! ブヒヒーン!」
「うわー! 暴れ馬だー!」
見れば、駅前で一頭の巨大な馬が暴れていた。
「馬さんですの……!」
今はまだ広場の中心でのたうち回っているだけであるが、一度走り出し、周囲のギャラリーにでも突っ込んだら怪我人が出るのは避けられないだろう。
「ブヒヒーン!」
……と、見ている間にもどんどん馬は興奮している。
「よ、よし……ここはすばるの出番ですのっ!」
A 肉体言語で馬を大人しくさせる。
B 愛の心で馬をなだめる。
C とりあえずどこか人の少ない場所までおびき寄せる。
D むしろ飛び乗る。
B
「てぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーいっ!!!」
「おおっ!? なんだあの子は!?」
鬨の声高らかに、すばるは群衆から飛び出した。
高々と飛び上がり、すたっと暴れ馬の正面に降り立つ。
「き、君っ! 危ないぞっ! 下がるんだっ!」
誰かのしごく一般的な忠告が聞こえるが、気にしない。
「ぶひひひひーーーーん!」
すばるの姿に気付いているのかいないのか。変わらず馬は暴れている。
そんな馬をビシィッ! と指さして。
「ラヴアンドピース! 愛と正義の味方御影すばる! ここに参上ですの!
さぁお馬さん、何が起きたのかは知りませんが大人しくなってくださいですの! 大人しくしてくださればすばるがおいしいおいしい角砂糖を……」
愛の心と物欲(主として食欲)を使い、馬をなだめようとするすばる。だが……
がぶりっ。
「…………………」
もろに、頭に齧り付かれた。
「ブヒヒーン! ブヒヒーン!」
「いいいいいい痛い痛い痛いですのー! 放してくださいですのー!」
馬はすばるの叫びも気にせず、ぶひひんぶひひん暴れ続ける。
「はーなーしーてーくーだーさーいーでーすーのー!」
「ぶーひーひーひーひーんー!」
……コントのようなやりとりを繰り広げる一人と一匹。
先に切れたのは、すばるであった。
「いい加減にィ……」
「ぶひ?」
頭を馬の口内におさめたまま、拳に力を込める。
「しなっさーーーーーいですの! 騎乗の不利を知れ! 北斗七死兵斬!」
ドゴドゴッ! ドゴッ! ドゴドゴーーーーーン!
「ぶひひー!?」
本来騎兵に対して使うべき技を、直接馬の体に叩き込んだ。
見事秘孔を付いたすばるの拳は、馬からダウンを奪うことに成功する。
「はぁ、はぁ、はぁ……畜生の分際で。正義の味方に盾突こうとはふてぇ野郎ですの」
唾液まみれの頭を拭きつつ、すばるは一息つく。
「とりあえずこれで……一件落着ですの?」
辺りを見回してみれば、ギャラリーも平静を取り戻しつつあった。
程なく警察や馬の持ち主も現れるだろう。
「さて……これからどうしようですの」
A 馬の後処理に立ち会う。
B とりあえず水瀬家に戻る。
C 用心棒の働き口を探す。
D そのへんをぷらぷらする。
D 何か適当にイベントがあるだろ。
「……そのあたりをぷらぷらしてみましょうですの」
倒れた馬を尻目に、すばるはゆっくりと商店街の方向へと歩き始めた。
群衆は一撃で馬を倒したすばるを奇異の目で見つめ、その道を空けるが、すばるはモーゼのごとく気にしない。
そして歩くこと十数分。すばるは商店の建ち並ぶ路地へとたどり着いた。
「ここは……商店街ですの」
ぐぅ。
その時、すばるのお腹が小さくなった。
「ううん……ちょっと、お腹が空きましたの。何か食べたいですの」
さて、どうする?
A コンビニ行ってアイスでも食べる。
B 吉野屋行って牛丼でも食べる。
C 近くの屋台でたい焼きでも食べる。
D 目の前の喫茶店で軽食でも食べる。
E 商店街の先まで行ってみる。
B!!でお願い。
「お金は無いけどお腹は空いた。それなりにいっぱい……お肉やお米が食べたい」
すばるはブツブツと自分の欲望を言葉にする。
「それなら答えは一つですの」
吉野屋!
どーんと擬音を伴い、すばるの目の前に吉野屋の看板がそびえ立つ。
「やっぱり吉野屋は庶民の味方ですの。こんな雪国にもあるなんて……」
聞きようによっては失礼な言葉を呟きつつ、すばるは扉を開く。
「一人ですの。ねぎだくの玉を一つお願いしますですの……」
……と、中にいたのは、
A 無表情に牛肉を食し続ける黒髪の少女。
B あははーっとか微笑みながら牛鮭定食をつつく女性。
C つゆだくを注文する神経質そうなメガネの男。
D ナイフで刺し合ってる向かいの客。いつもの光景だ。
Cかね。
ふと、目に入ったのは赤い垂れ幕。
牛丼で有名な吉○屋のものだ。安さをアピールする文字がデカデカと書かれている。
「150円引き…これくらいなら手軽に食べられますの!」
ガーッ!
自動ドアが開き、
「いらっしゃーせー!!空いてる席へどーぞー!」
店員の大きな声。なかなか良い応客態度だ。
時間が昼前なせいか、客は数名しかおらず、ガランとしていた。
適当なところに座り、メニューに目を向ける。
(さっきの運動でお腹がすいちゃったし…食べやすく、量も丁度いい大盛りつゆだくを頼んじゃいますの!)
「すみませーん、牛丼大盛りつゆだくお願いしますですのー!」
「しばらくおまちくださーい」
「…大盛りつゆだく?」
ふと、隣から聞こえる声。すばるの横に座っていた少女からの声だ。
「大盛つゆだくで、なんてきょうび流行らない…」
「…?」
「本当に大盛つゆだくでを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい…」
「あ、あの…?」
「最新流行はやっぱりねぎだく…」
何やらブツブツと言っているけれど…私にはさっぱりですの。
とりあえず…
A. おなかが減っているので無視。
B. 何の事なのか少女に問い詰める。
ふと、目に入ったのは赤い垂れ幕。
牛丼で有名な吉○屋のものだ。安さをアピールする文字がデカデカと書かれている。
「150円引き…これくらいなら手軽に食べられますの!」
ガーッ!
自動ドアが開き、
「いらっしゃーせー!!空いてる席へどーぞー!」
店員の大きな声。なかなか良い応客態度だ。
時間が昼前なせいか、客は数名しかおらず、ガランとしていた。
適当なところに座り、メニューに目を向ける。
(さっきの運動でお腹がすいちゃったし…食べやすく、量も丁度いい大盛りつゆだくを頼んじゃいますの!)
「すみませーん、牛丼大盛りつゆだくお願いしますですのー!」
「しばらくおまちくださーい」
「…大盛りつゆだく?」
ふと、隣から聞こえる声。すばるの横に座っていた少女からの声だ。
「大盛つゆだくで、なんてきょうび流行らない…」
「…?」
「本当に大盛つゆだくでを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい…」
「あ、あの…?」
「最新流行はやっぱりねぎだく…」
何やらブツブツと言っているけれど…私にはさっぱりですの。
とりあえず…
A. おなかが減っているので無視。
B. 何の事なのか少女に問い詰める。
20分も出遅れた上にブラウザの調子が悪くて二重投稿…吊ってきます∧‖∧
「へい、お待ちっ。ねぎだく玉ね」
ゴトリと丼が目の前に置かれる。
「こちらはつゆだく……っと」
そして、隣の男の目の前にも。
「ああ……ありがとう」
「それじゃ、いただきますですの」
「はぁ……」
図らずも声が重なった。もっとも、その抑揚は正反対であるのだが。
「…………(はもはも)」
「…………はぁ」
「…………(はもはも)」
「…………はぁ」
「…………(はもはも)」
「…………はぁ」
「………………」
「…………はぁ」
「…………あの」
「ん?」
すばるの食事の音と、男のため息。
いい加減無視を決め込もうかと思ったすばるだが、隣で辛気くさい顔をされては飯も不味いし、良い気分ではない。
とりあえず話だけでも、と声をかけてみることにした。
「………どうしたんですの? 先ほどからため息ばかり……」
「ああ……失礼。ちょっと憂鬱な出来事があってね……悪気はなかったんだ。失礼した。君の食事を邪魔するつもりはないんだ。僕のことは気にせず、続けてくれ」
「はぁ…………」
再度うなだれる男。とりあえず、とすばるは食事を再開する。
「…………(はもはも)」
「…………はぁ」
……変わらない。その上、気になる。
「あの……」
「ん? 今度は何だい?」
「何か悩みがあるのでしたら……あたしに話してみませんか?」
「……君に? なぜだい?」
怪訝な表情をするメガネの男。
「その……悩みって、意外に誰かに話してみるとすっきりするものですの」
「君は赤の他人じゃないか」
「赤の他人だからいいんですの。行きずりの女に話したとしても、状況は悪化しないと思いますですの。話すだけ話してみたらいかがですの?」
「…………………」
メガネの男はしばし丸い目ですばるの顔を見つめた後、
「……………ふぅ」
再度大きなため息を吐くと、クッとメガネの位置をズラした。
「なかなか面白いことを言うね君は……いいだろう。話すだけ話してみようじゃないか」
話の内容は簡単だった。
彼はこの近くの学校の生徒会長を務めている……「久瀬」という少年であり、最近その学校で深夜何者かにガラスを割られる事件が頻発しているらしい。
いや、「何者」かはわかっている。わかってはいるのだが、その少女の友人が彼と浅からぬ因縁を持っており、なおかつ父親が有力議員で学校にも
大きな影響力を持っており、強く咎めることが出来ないのだという。だが、変わらずガラスが割られる事件は続いている。
それで、どうすればいいんだ……という状況らしい。
「はぁ……なるほどですの」
「彼女の処罰に関してはどうにかするとして……問題はガラスだ。ほとんどのガラスは内側から破られている。戸締まりはしっかりしているにも関わらず、だ。
彼女がどこから侵入しているのか。皆目見当がつかない。学校側には警備員を雇うよう何度も陳情しているのだが……なしのつぶて。
一般生徒を見張りに置くわけにもいかないしね。ほとほと弱っていたところなんだ」
「……警備員?」
それを聞いたすばるは
A 自分が警備員をやる、と提案した。
B 適当な助言を与え、この場を去った。
流れは変わるか?Aで!
「あの……あたしが警備員をやりましょうか?」
「君が?」
「はい、こう見えてもあたし、武術の心得があるんですの」
ふむ……と少しの間思考を巡らす彼は……。
「いいでしょう、あなたを雇いましょう」
すばるを雇うことにした。
「ありがとうございます。あっ申し遅れましたですの、あたし御影すばるといいます。よろしくお願いしますですの久瀬さん」
「こちらこそ御影さん」
商談成立、握手を交わす二人。
「警備の内容ですが…ガラスの防衛及び彼女の確保です。それと…」
言い淀む久瀬。
「それと……何ですの?」
「いや…ガラスの件とは関係無いんだが…」
「だから何ですの?」
問い詰めるすばる。
「学校に…幽霊が出るんだ」
「幽霊?」
「生徒達の間で『兎の耳を着けた少女の霊』を見たと言う事で騒ぎになっている。所詮、噂に過ぎないのだろうが生徒達を不安がらせないためにも調査を行っているんだが……」
ふぅ、とため息を吐く久瀬。
「とにかく君は警備の方に専念してほしい」
「さて…夜までどうしましょうですの」
吉野屋を出て久瀬と別れたすばるは……。
A 水瀬家へ
B 学校へ
C 公園へ
D 商店街へ
E 森へ
F ものみの丘へ
Bで
「やっぱり下見は大切ですの」
ということで、早速久瀬さんの学校にやって来た。
中々広いところで、大きいグラウンドだけでなく裏庭まである。グラウンドでは陸上部らしき人影も見える。
(生徒達の間で『兎の耳を着けた少女の霊』を見たと言う事で騒ぎになっている。
所詮、噂に過ぎないのだろうが生徒達を不安がらせないためにも調査を行っているんだが……)
そういえば、彼はそんなことを言っていた。彼はガラスの件との関連は無いと言っていたが、あたしの中には何かつっかかるものがあった。
…ちょっとだけ、あたしも聞きこみをしてみることにした。
とりあえず、何処へ向かおうか?
A. グラウンド
B. 生徒会室
C. 裏庭
D. 屋上
E. 職員室
F. 武道館
G. 適当な教室へ
f
というわけですばるは武道館までやって来た。
中を覗いてみればなかなか設備が整っており、幾人かの生徒が筋トレに組み手にと練習を繰り広げている。
(体育会系の皆さんなら練習が遅くなることもままあると思いますの……まずはここから聞き込みを始めてみますの)
というわけで、近くで休憩していた生徒を呼び止め、話を聞いてみることにしたすばる。
さて、何を訊く?
A ガラス割り事件について。
B 犯人とされている女生徒について。
C うさみみの幽霊について。
D 久瀬生徒会長について。
B
「夜な夜な学校に忍び込んではガラスを破壊して回っているという生徒さんについてお伺いしたいですの」
心付けとしてのスポーツドリンクを手渡しながら、すばるは質問をぶつけてみた。
「なるほどですの……」
相手の生徒はあんまり詳しいことは知らない、と言いながらも、かなりの情報をすばるにもたらしてくれた。
女生徒の名前は川澄舞といい、学校中で有名な問題児であるということ。
彼女は常に剣を携帯しているということ。
倉田佐祐理という親友がいて、彼女が生徒会からの防波堤になっているということ。
何度も停学処分を受けており、佐祐理の存在がなければとっくの昔に退学になっているだろうということ(停学中も学校には忍び込んでいたらしい)
そして、そのあたりの兼ね合いで生徒会……特に生徒会長の久瀬とは強烈に敵対しているということ。
日が暮れ始めた中庭で、すばるは得た情報を反芻する。
(大事な大事な学校の備品を壊すなんて……しかも、何度も何度も。
夜の学校に忍び込んでまで……。しかも、剣を持っているなんて、すっごく危ないですの)
そしてすばるは……
A 「川澄舞! あなたは悪い人ですの! あたしが成敗してくれますの!」打倒川澄舞の決意を固めた。
B 「けど、ひょっとするとご本人にも事情があるのかもしれませんの。まだ判断を下すのは尚早ですの」とりあえずもう少し情報を集めてみることにした。
Bで
何か柳川24時の初期を思い出させるな。
「川澄舞さんっ! 許せませんの!」
正義の味方としての使命感に燃え、打倒川澄舞の決意を固めるすばる。が……
「けど……」
ちょっとそこで考え直してみる。
「……思ってみれば、すばるはまだ久瀬さんとあの生徒さんのお二人からしかお話を聞いていませんの」
今のままではまだまだ偏った情報でしかない。偏向報道に踊らされたのでは、真実は見えてこないものだ。
「……確かに、ガラスを割るのはよくないことですが……ひょっとするとご本人にも事情があるのかもしれませんの」
よしっ、と再度意気込む。
「まだ判断を下すのは尚早ですの。もう少し情報を集めてみた方がよさそうですの」
では、次はどこに行こうか。
A もう少し一般生徒への聞き込みを続ける。
B 細かいことは言いっこなし。「川澄舞」へ直談判する。
C とりあえず本人に近い筋として「倉田佐祐理」から話を聞いてみる。
D 教師陣とも話をした方がいいかもしれない。職員室に行ってみよう。
Cで。
他のはどれも変わり映えがしない。
「初めましてですの。あたし、御影すばるっていいますの」
「こちらこそ初めまして。倉田佐祐理です」
校舎の外れで向かい合う少女2人。とりあえずは穏やかな挨拶を交わす。
最初はそんな簡単に個人を発見できるか不安ではあったが、さすが有名人。道行く人に倉田佐祐理の名を尋ねたら簡単にクラスが返ってきた。
「それで、すばるさんは佐祐理に何のご用ですか?」
「………………」
すばるはやや間を置き、迷ったが単刀直入に訊くことにした。
「あたしは……佐祐理さんの親友の川澄舞さん。彼女が起こしたという事件を今調べてますの」
「!」
一瞬、佐祐理の表情が険しくなる。
「……そう、ですか」
しかしすぐに元の微笑みに戻ると、平静を装って会話を続ける。
「でも、なぜすばるさんの様な外部の方がそんなことを?」
「すばるは警備員として、今夜からこの学校を見回ることになったんですの。生徒会長の……久瀬さんに雇われたんですの」
「!」
再度、佐祐理の表情が険しくなった。しかも今度は『嫌悪』の感情も含みつつ。
「……そう、ですか……。で、今日はなぜ佐祐理のところに?」
あからさまに雰囲気が先ほどと変わっている。かなり、警戒されてしまっているようだ。
「はい、そのことですが……すばるはまだ、川澄さんの評判は久瀬さんと一人の生徒さんからしか聞いていませんの。
一方的な情報からだけで判断すると、真実を見失ってしまいかねませんの。そこで、『擁護派』である佐祐理さんからお話を聞こうと思って伺いましたの」
「……なるほど……」
佐祐理は感心したような様子で。
「……ありがとうございます。助かりました。今までは、お話を聞いてくださる方もいらっしゃらなくて困っていたところなんです……」
深々と、頭を垂れた。
「では、聞かせてもらえますの?」
「はい。……けど、実を言うと、佐祐理にもなぜ舞が毎夜学校へ行ってるのかはわからないんです」
あらら。
思わずバランスを崩すすばる。
「わからないって……お二人は親友じゃないんですの?」
「はい。もちろん親友です」
「じゃあ、なんでですの?」
「舞は……舞は、佐祐理にも……理由を、話してくれないんです。いえ、夜の学校に行ってることも……舞本人は、佐祐理に秘密にしているつもりなんです」
「…………………」
絶句するすばる。
「もちろん、久瀬さん……生徒会の方々から尋問されても、先生から訊かれても一つも答えません。本人は、そんなことは全然気にしていないようなんです……」
「じゃ、じゃあ……」
かろうじて、すばるは言葉を繋げる。
「なぜ……佐祐理さんは、川澄さんを弁護してるんですの?」
「それは……」
「それは?」
佐祐理はにっこりと微笑みながら、
「……佐祐理と舞は、親友だからです」
話し合いの最後は、佐祐理の
『舞をよろしくお願いします』
で締めくくられた。どうやら、彼女の脳内ではすばるは『川澄舞の味方』になりつつあるようだ。
……が
(……弱りましたの)
すばるにしてみればたまったものではない。あくまでもすばるは『両者の言い分を聞いている』だけだ。
そして、直接的な物的証拠は無いとはいえ、状況の全ては川澄舞が事件の張本人だということを指し示している。
しかも、それを弁護する佐祐理は根拠に具体的証拠や理由の一つも挙げず、ただ「親友だから」という理由に留まっている。
これでは基本的に第三者であるすばるのとる行動は決まってしまう、が……
すばるは
A 今の状況ではとても川澄舞を弁護することなど出来ない、と素直に告げた。
B やはり川澄舞が犯人なのだろうと確信した。
C 根拠は無いが佐祐理を信じてみることにした。
D とりあえずこの場は切り上げ、水瀬家へ帰ることにした。
B
「そうですの。まず倉田さんと言う人に話を聞いてみるんですの!」
そうと決まれば活動的な彼女。夕暮れ迫る校庭で早速行動を起こす。
「えーっと、誰か…」
その時、中庭に人影が見えた。木陰に誰かがいるが、逆光なのでよく顔が見えない。
「あの人に倉田さんの教室を聞いてみるですの。早くしないと倉田さんが帰っちゃうかもしれないですの」
その人影とは?
A 吹奏楽部の少年だろうか? クラリネットを持った線の細い少年
B オーケストラ部なんてあるのか? チェロを持った一人の女生徒
C バレー部だろうか? バレーボールを持った一人の女生徒
D サッカー部だろうか? リフティングをしている一人の少年
E 天文部だろうか? 望遠鏡を組み立てている一人の女生徒
>>414 惜しい。
だが、この方が流れを変えるという点ではよかったかも知れん。
うー無念…リロード忘れてたし
「やっぱり川澄さんが犯人ですの。悪は許せないですの。悪を倒すですの!!」
そうと決まれば活動的な彼女。夕暮れ迫る校庭で早速行動を起こす。
「えーっと、誰か…」
その時、中庭に人影が見えた。木陰に誰かがいるが、逆光なのでよく顔が見えない。
「あの人に川澄さんの教室を聞いてみるですの。早くしないと川澄さんが帰っちゃうかもしれないですの」
その人影とは?
A 吹奏楽部の少年だろうか? クラリネットを持った線の細い少年
B オーケストラ部なんてあるのか? チェロを持った一人の女生徒
C バレー部だろうか? バレーボールを持った一人の女生徒
D サッカー部だろうか? リフティングをしている一人の少年
E 天文部だろうか? 望遠鏡を組み立てている一人の女生徒
Dか。
誰がドイツなのかわかんねー(;´Д`)
ということで俺はパス(´・ω・`)
「やっ、はっ、よ……っと」
ポン、ポン、ポン。
すばるの目に映ったのは、木陰で一人リフティングを続ける少年だった。
その動きはなかなか業に入っており、サッカー部かあるいはそれクラスの実力があることを思わせる。
「って、感心してる場合じゃなかったですの!」
慌てて思考を切り替えるとすばるは少年に歩み寄り、川澄舞の教室を訊ねた。
「え? ああ、三年の川澄? だったら……あそこだな」
と、少年は三年棟の一角を指さす。
「ありがとうございますですの。それじゃ、すばるは急ぎますの……っと!」
踵を返し、駆け出したすばる。が、数歩進んだところで脚を止めると、改めて少年に向き直った。
「お兄さん、お名前は何て言いますの?」
「垣本。サッカー部だ」
「垣本さんありがとうございましたの。あたしは御影すばる。いつかきっとお礼に伺いますの! では、さらばっ!」
もう一度駆け出し、今度は立ち止まることなく、校舎の中へと消えていった。
「……御影すばる……か」
後に残された垣本は、ポーンとボールを蹴り上げ、遠くの籠に放り込むと。
「……なかなか可愛かったな」
木の根本に置いておいた鞄を担ぎ、帰路についた。
「ここですの!」
一方三年棟の教室にたどり着いたすばる。教えられたクラスの目の前に立ち、一際大きく気合いを入れ直す。
「ここに諸悪の権化、川澄舞さんがいらっしゃいますの。……行きますのっ! 正義の味方御影すばる、ここに……けんざーーーーんっ!」
バーン! と勢いよく扉を開くすばる。そこには……
A 誰もいなかった。すばる寂しい。
B 今夜に向けて剣を研ぐ川澄舞の姿が。怖いぃ……
C まだホームルームの最中だった。すばる赤っ恥!
D 椅子がすっ飛んできた。
A♪
垣本って雅史の友人だっけ?
確かそうだったはず。
てっきりDは雅史かと思ったが…
確かあの男も雅史と同じでサッカー部だと思ったぞ。
なんてマニアックなところを。w
斉藤や河口と違ってSSもあまりないから最初わかんなかったよ。
ところで、
>A 吹奏楽部の少年だろうか? クラリネットを持った線の細い少年
て誰? まさか、OVA浩平じゃないよね?
線が細いって書いてあるし、シュンだろ。
ちなみに俺はオーケストラ部がわからん。
上からシュン、だよもん、さおりん、雅史、美凪かな。
垣本とは思わなかったが(w
なんか検索したら瑞佳はチェロの腕前は学年トップクラス、
音大に行けるほどとまで言われてた…
このまえONEやり直したばかりなのにすっかり忘れてた…
「川澄舞さん! 神妙に正義の名の元に…」
勢い込んで開けた教室の中には誰も居ない。夕焼けの色がかなり強く、もうすっかり外は茜色だ。
「………川澄さんは?」
無論、その問いに答えるものは居ない。誰かが演奏しているのか、チェロの名曲、サン=サーンスの「白鳥」が遠くから聞こえてくる辺りが物寂しさに拍車をかけてくる。ロマンティックともいえるシチュエーションだが、今の状況じゃ寂しいだけだ。
「夜になる前に家に帰っているのかもしれませんの…」
ガックリと肩を落とす。
「夜になるまで…どうしましょう?」
A 校舎内をぶらぶらして時間を潰そう
B 購買に行って何か買って食べてよう
C いったん水瀬家に帰ろう
D …夕日が暖かい。ちょっと一眠りしよう
Cで
「ぱぎゅぅぅ…仕方がありませんの。一旦、秋子さんの家に帰りますの」
夕方と言っても今の季節は真冬。日は釣瓶の如く落ちて行き既に日は落ちつつあった。
誰もいない教室から出、玄関で靴を履いて外に出ようとしたまさにその時、長身の剣を持った女の子
が今まさに校門から入ってきた。
(考えてみれば、夜にセキュリティーの厳しい学校に入るよりも夕方の学校が閉まる
直前に忍び込こむ方が簡単ですの)
すばるは玄関のすぐ傍に身を隠し、舞が入ってくるのを待ち構えた。
(う〜ん…彼女に直接話すべきか、後をつけるか…)
A 警備員に見つかるといけないので一旦すばるも身を隠す
B 今この場で会ってみる
C 取り敢えず彼女の後をつけてみる
D 一旦水瀬家に帰って準備をする
E 後ろから何者かに話し掛けられた※人物指定
E 垣本。忘れ物を取りに来たってことで…
(取り敢えず何処に向かうかここで様子を見させてもらうですの)
「あの〜」
後ろから何者かに話し掛けられているのだがすばるは舞の動向に集中していて気付かない。
「もしもし〜」
「しっ、黙っていてくださいで…」
そこではじめてすばるは気付き、ぎこちない動作で後ろを振り向くと、そこには先ほど話し掛けた
垣本と言う男がすばるのすぐ後ろにいた。
「え、えと、すばるは決して怪しいものではなくて…あなたはさっきまでグラウンドにいたのに…」
「忘れ物があってね。教室まで取りに帰ったんだけど…すばるちゃんはここで一体何を?」
「え、えと…それは…」
A 正直に話す
B 話さない
C 協力を求める
とりあえずAで
「えっと…実は…」
すばるは生徒会の久瀬から川澄舞の行動について調査するように頼まれた事を正直に話した。
「ふぅん、ま、このガラスが割られる件に関しては川澄舞の仕業だと前々から言われていたけど」
「この事は出来れば秘密にして欲しいですの。内々で処理して欲しいそうですから」
「まぁ、いいけど。この学校には警備員はいるにはいるけど…真面目に仕事していないしセキュリティ装置も
内側には皆無だからな。まぁ、話を付けるにしても、とっ捕まえるにしても直接会ってみないとわかんないよな」
「あ、そう言えば今まさに彼女がここに向かっている所ですの」
気付いたら彼女はあと数十メートルほどで玄関に入ろうとしている所だった。
「っと、一旦隠れた方が良いかもな」
舞は土足のまま玄関から校舎に入り、そのまま3年の教室があるほうへと向かっていった。
「それは止めた方が言い。噂で聞いたんだけど川澄は剣術の達人で30m先に落とした硬貨
の種類を全て聞き分ける事が出来ると言う話だ」
「……とっても眉唾物な気がしますが、彼女が只者で無いのは確かなようですの」
すばるが見る限り舞のその身のこなしは何らかの武道をやっている者の動きであった。
「で、すばるちゃんはどうするつもりなんだい?」
「取り敢えず身を隠して彼女が動き出すのを待つですの」
「だったら教室の掃除道具入れに隠れると良いよ。警備員は一応最初の一回は見回りはするから。」
「ありがとうございますですの」
「じゃぁ、頑張れよ、すばるちゃん」
「はいですの」
そう言うと垣本は玄関から出ていった。
垣本の言う通りすばるは一旦2年生の教室の掃除道具入れに身を隠し夜が更けるのを待った。
(いったい…彼女の目的はなんですの?単なる遊びとは思えないですの)
そうしている内に夜が更け、すばるの傍を警備員が通り過ぎたが気付く様子はなかった。警備員が
通りすぎ、校舎内に懐中電灯の明かりが消え去ったのを見計らってすばるは行動を開始した。
A 単刀直入、いきなり話しかける
B 彼女がここで何をやっているのか調べる
C 突如、殺気を感じた
B−
どうでもいいが秋子さんに連絡入れなくていいのか、すばる。
439 :
436:03/07/01 23:43 ID:CrwtI5/a
間違えた…
11行目と12行目の間に
「彼女のあとをつけてみるですの」
を入れてくれ。
>>440 選択された動作の途中に別フラグを立てるのは書き手の特権。イインデネーノ?
(まずは彼女が何をしているか調べるのが先決ですの)
すばるはまず、彼女を探し出す事にした。暗闇の校舎の中動き回る人間を探し出すのは容易でない。
しかし、すばるは精神を集中させ彼女の気配を探った。
(どこ…どこですの…)
しばらくすると金属同士を叩きつける音が聞こえた。
「あそこですの!」
すばるは健脚を生かし、その音のする方角へ向かった。
そこでは舞が剣を構え何者かと対峙していた。その相手は…
A みずぼらしい格好をした猫背で白髪の男
B すばるの目には彼女以外は映らなかった。しかし、殺気だけは存在した
C 鋭い目に頬に傷を持った白髪の精悍な男
D 全身に外套を纏った男
E それは…鬼と呼ぶのに相応しい化け物だった
B
すばるの目には彼女以外は映らなかった。しかし、殺気だけは存在した。そう、舞の敵は確実に「そこ」にいる。
「シィッ!」
舞がその場から飛び退く。その刹那、彼女がいた場所に亀裂が走った。明らかに人為的な力によって破損したものだ。
「ハァッ!」
舞は突如何もいない空間、いや殺気の塊向かって剣を振るう。一見、何もない空間に剣を振り回しているだけにしか
見えないが、何回かに一回、一瞬だけ切っ先の速度が何かにぶつかる様に鈍った。
すばるは確信した。この川澄舞と言う子は間違いなく「何か」と戦っている。
(どうするですの?助けるべきか…とは言え見えない相手にどうやって…)
すばるが迷っていると、その「何か」がすばるの存在に気付いたのか一直線にこちらに向かってきた。
ここではじめて舞はすばるの存在に気付いた。
「人?危ない!」
その「何か」に対してすばるは───
A 大影流合気術流牙旋風投げ!
B 大影流合気術地竜走破!
C 仙氣発勁衝!
D 回避
E 北斗十字斬!
D
「く……っ……!」
その圧倒的な「存在」を感じたすばる。
現在時分は「違うモノ」と相対していることを瞬間的に察知したすばる。
すばるの格闘家としての勘が命じた行動は、「回避」だった。
床を蹴り、身をよじり、おそらくギリギリの位置で「ソレ」の突進をかわす。
バン!
「ツゥ、ッ!」
勢いよく床にたたきつけられるすばる。が、受け身を完璧に取っており、その体にほとんどダメージはなかった。
改めて自分の後ろ……おそらく「ソレ」がいるであろう空間を見つめる。
だが、何もない。何も見えない。「いる」はずのものが見えない。
……刹那、
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
すばるの存在など気にしないかのように、空間に向かって舞が跳躍、その剣を振り下ろした。
ガキッと鈍い音とともに剣線がブレ、そのまま床に食い込む。
パリンパリンパリン……パリーーーーーーーンッ!
廊下の奥に向かい、まるで「何か」が逃げるのに合わせるかのように、次々と窓ガラスが割れていった。
そして、気配も霧散する。
「……フゥ」
舞は一息つきつつ剣を鞘に収めると、何事もなかったかのように校舎の向こうへと歩いていった。
すばるは……
A 舞を追いかけ、問いつめる。
B 現行犯。取り押さえる。
C 呆然と見送る。
D あたりを調べる。
B
「……はっ!? そうですの!」
しばし呆然としていたすばるだが、はっと自分の仕事を思い出す。
「舞さんを捕まえないといけませんの! 直接彼女がやったかどうかは微妙ですけど……ともかく重要参考人であることに変わりはないですの!」
キュッと腹帯を締め直して気合い入れ直し。
「待つですの!」
校舎の奥に消えた舞の背中を追い、駆け出した。
「舞さん! 待つですの!」
普通に歩いていた舞との距離はそんなに離れていなかった。数十秒も走れば追いつくのは容易い。
「……なに?」
片手に剣を下げたまま、無愛想にふり返る。
「あたしの名前は御影すばる! 今夜からここの警備員をやっていますの! 川澄舞さん、あなたを窓ガラス破壊の現行犯で拘束しますの! 大人しくするですの!」
「………………………」
が、舞は無言のまま踵を返すと、そのまま再度歩き出す。
「待つですの! 逃げようと言ってもそうはいきませんの!」
その背中に向かい、飛びかかる。
「…………………」
舞は……
A 抵抗した。
B 大人しくなった。
C 走って逃げ出した。
A
Bかな。
「神妙にお縄に付くですの!」
こちらに背中を向けたままの舞に飛びかかるすばる。手荒い真似はしたくないが、相手が従ってくれないのなら仕方がない。
だが、舞は
「………………ふっ!」
ふり向きざまに手刀を繰り出す。
すばるを倒そうというわけではないものの、当たればそれなりのダメージを負い、しばらくは動けなくなるほどの威力だ。
しかし……そこは大影流合気術の使い手、御影すばる。
「甘いですの!」
「!?」
事も無げにその一撃を受けると、間接を逆に極め、そのままポーンと華麗に投げ飛ばした。
「……っぐっ!?」
所詮多少の腕はたつとはいえ我流剣術の舞。受け身も満足にとれず、呼吸を整えようと悶絶している間にのし掛かってきたすばるによって完璧に間接を極められる。
「抵抗しないですの!」
さらにすばるはどこから取り出したのかロープを掴むと、舞の両手を後ろ手に縛りあげ、脚も拘束した。
本職顔負けの手際のよさだった。
「………何をするの」
怨みがましい視線ですばるを見上げる舞。
「川澄舞さん、あなたは悪い人ですの。どういうわけだか知りませんけど、ガラスを割るのは悪いことですの。
すばるは悪い人は許しませんの。第一、あなたはなぜこんなことをしているんですの?」
「……………………」
沈黙。沈黙だった。噂通り、舞から返ってくる答えは沈黙のみ。
「……そうやって黙ったままじゃ、もしあなたに何かやむに止まれぬ事情があるとしても、誰からも理解なんてされないですの」
「……………………」
しかし、やはり沈黙。
「………はぁ……仕方がないですの」
さすがに呆れたすばる。彼女は電話を取り出すと
A 久瀬に連絡した。
B 佐祐理に連絡した。
C 警察に通報した。
D 教師に通報した。
Bで。
実は昼間会った時、「何かあったらここに連絡を」と佐祐理の連絡先を聞いていたすばる。
このまま通報してもいいが、さすがにそれもどうかと思った彼女はまず親友である佐祐理を呼んでみることにした。
「……………………」
数回のコール音の後、ガチャッと反応があった。
『もしもし、倉田ですが……』
「あ、佐祐理さんですの? あたしですの。すばるですの」
『ああ……どうもこんばんはすばるさん……。何か、あったんですか?』
ただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、佐祐理の声に不安げな気配が聞いてとれた。
「その通りですの。あなたの親友川澄舞さんが現れ……ガラスを、割りましたの。今彼女はこの場にいますの。
けど、何も話してくれないので、あなたに来てもらいたいですの」
まるで万引きした子供の親に連絡するみたいだな……と思いつつ、すばるは自分の要求を伝えた。
『!? わ、わかりました……今すぐ行きます!』
かなり狼狽した様子で、電話は切られた。
「…………………」
「…………………」
電話も切れ、再度静寂が辺りを包む。
すばるも何も話さず、当然舞も何も話さない。
…………。
A しばらく待ってると何事もなく佐祐理登場。
B 何か話しかけてみる。
C 再度『見えない何か』の襲来。
A
「……舞っ! すばるさんっ!」
「……佐祐理?」
「来ましたですの」
待つことしばし。静寂に包まれていた廊下に、慌てた佐祐理の声が聞こえてきた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「佐祐理……」
よほど慌てていたのか、肩で息を整え、時期にもかかわらず額にはうっすらと汗がにじんでいる。制服もリボンがかなりちぐはぐだ。
「ご、ごめんなさいすばるさん……舞が、舞がご迷惑をお掛けしてしまったみたいで……」
とりあえず、とばかりにすばるに頭を下げる佐祐理。しかし、そんなのはすばるの望むことではない。
「あたしに謝らなくてもいいんですの。それより、迷惑を受けているのは学校の人や一般の生徒さんたちですの」
「あ……」
彼女にしては珍しく、少々キツイ言い方をしてしまう。
やはり、何を訊いても無反応な舞にイラついているのだろうか。
「……本来なら、あたしはここで久瀬さんに連絡するべきなんですが……」
「それはっ…!?」
目を見開く佐祐理。
「……けど、ガラスはどうやら舞さんが『直接』割ったわけじゃないですの。舞さんが戦っていた『見えない何か』によって割られたと思うですの。
あたしも、理由によっては、そして、こんなことがもう二度とないというのなら……あまり舞さんを通報するような真似はしたくないですの」
ひとまず正論を言ってみるすばる。
舞は何を聞いても俯いたままではあるが、佐祐理はその場にしゃがみ込み、舞の肩を抱きながら……
「……ねぇ、舞。話してみようよ。すばるさんは、他の人たちとは違うよ。話せば、わかってくれる人だよ。
舞にどんな事情はあるかわからないけど……けど、このままじゃ舞の立場は悪くなる一方だよ? ねぇ……話してみようよ」
優しく、諭すように伝えた。
……舞は……
A やはり沈黙を守ったままだった。
B ポツリ、ポツリと話し始めた。
C 「……私は魔物を討つ者だから」とだけ答えた。
B
「私は、私は……」
ポツリ、ポツリと。少しずつ。しかし確実に。
佐祐理の説得が功を奏したのか、舞は自分の出生を語り始めた。
(舞シナリオ終盤を思い出してください)
「……マジですの……?」
聞き終えたところですばるは思わず嘆息を漏らした。はっきり言って、常識で計れる話ではない。
「そうだったの……」
が、佐祐理は完璧に舞の方に感情移入してしまっている。まぁ、無理もないと言えば無理もないが。
「……すばるさん……」
そして、何か言いたげな視線をこちらにぶつけてきた。
言いたいことはわかる。『舞を許してやってほしい』、『弁護してやってほしい』とかその辺りだろう。
(けど……)
しかしすばるは悩む。
(……あたしは、どうするべきですの……?)
A 舞の話はあまりに現実離れしすぎている。とても信じられない。
B いやしかし自分は確かに見えない魔物と戦った。信じてみる。
C 嘘か真かはどうでもいい。あとは当人達で話し合うべき。久瀬に連絡を入れ、お仕事終了。
常識的にC
「……はぁ、わかりましたの」
心底疲れたようなため息と共に、すばるは呟いた。
「え? じゃあ……」
受け入れてもらえたのかと思い、笑顔を咲かせる佐祐理。
「……とりあえず、すばるのお仕事はここまでですの。あとは佐祐理さん、あなた方の間で話し合うべき事柄ですの」
「え?」
その顔が、凍り付く。
「あたしが頼まれたのは、『夜の校舎の見回り』、そしてあたしの目の前でガラスは割れ、その場に舞さんはいましたの。
魔物のお話はあたしには判断が付きません。あとは久瀬さんや学校側との間で話し合いをするようお願いしますの」
「け、けど……すばるさん……」
「残念ですけど、あたしはただの雇われ警備員。口を出せる問題じゃないですの」
そしてすばるは久瀬に連絡を入れた。
彼の家は学校から近いのか、ものの数分の内に駆けつけ、縛り上げられた舞を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
「ご苦労様でしたすばるさん。お手柄ですね。これは僕からのほんの心付けです」
その笑顔のまま、上機嫌に久瀬は茶封筒をすばるに手渡す。ずっしりとした手応え。どうやらかなりの額が入っているようだ。
「さて川澄さん、倉田さん。文句はないね。何せ今回は現行犯。御影すばるさんという確実な目撃者がいるんだ。言い逃れも黙秘もできないよ?」
「………………」
「違うんです。違うんですっ! 舞には、理由が……ガラスを割ったのだって、舞が直接やったわけじゃ……!」
「……ということだそうだが、すばるさん、ガラスは川澄さんが割ったんだろう?」
「……それはわかりませんの。ただ、ガラスが割れた『その場に舞さんがいた』のは確かですの」
「……だ、そうだ」
「だから、それはっ……!」
「ああ、わかったわかった。細かい話し合いは明日、生徒会室でお願いしようじゃないか。何か話が聞けるのなら、それも悪くない。
まぁ、最終的な処分が変わるとも思えないがね」
「………………」
勝ち誇る久瀬と、ひっしに食らいつく佐祐理と、一人うつむいたままの舞。
すばるは、もう自分はこれ以上この場にいるべきではないだろうと判断し……校舎を、後にした。
「ただいま戻りましたの」
外に出てみれば日はすっかり暮れていた。うろ覚えの夜道を歩き、どうにか水瀬家までたどり着いたすばるは水瀬家の玄関を開く。
「あらあらお帰りなさいすばるさん。遅かったですね」
「はい。お仕事をしていましたの……これ、お給料です。ただでお世話になるわけにもいかないので、受け取ってくださいですの」
久瀬から手渡されたお給料を、そのまま秋子に手渡す。
「え……?」
秋子は一瞬怪訝な表情を浮かべ。
「………あらあら、これはどうもご丁寧にありがとうございます。こんな気を使って頂かなくてもよかったのに」
「いえ……けど、やっぱりケジメはしっかりしないといけませんの」
最初は拒否しようかと思った秋子。だが、すばるの頑固な一面を知っている彼女は、ここは受け取っておくのが上策だと判断した。
「さて、それじゃすばるさん。ご飯が出来てますよ……そろそろお夕飯にしましょう。今夜は、お鍋です。名雪もお腹を空かせて待っていますので」
「はい……では」
一歩進み、水瀬家の敷居を、またぐ。
「ありがたく、いただきますのっ!」
A Fin.
B いやいや、終わるにゃまだ早いよ。
B
たまには続けてみようぜ。
もちろんB
人には誰でも、後悔したくなる時というものが在る。
例えばそれは、青春の一時。好きな相手を前に、どういう言葉を言うか悩む一瞬。
例えばそれは、運命の分岐点。自分の針路のマークシートに印を刻む時。
例えばそれは、人生の岐路。言葉を過てば伴侶と子供が路頭に迷う決断の場。
今、御影すばるの目の前に、その時が訪れようとしていた。
すなわち、目の前の鍋は、ジャムフォンデュである。
A.喰う
B.喰わない(体調不良を訴える)
C.喰わない(鍋ごとひっくり返す)
D.喰わない(ジャムを食うなと先祖からの言い伝えが)
Aしかあるまい
食った。
「ぱぎゅう!」
すばるは死んでしまった。
A終わり
B前の選択肢からやり直す
Bで
前の選択肢からやり直すってことは、
>>464の選択を再び選ぶのか?
ジャムネタ・・・
初っぱなは普通の優しいお母さんだったように見えたのだが。
さすがにこれはリコールだろ……
>>462の選択が終わったところからのやり直しを提案する。
>>471 リコール同意。
でも軽々しくリコールするのもあれなんで、他の人の意見多数求む。
>>465からだと「意外と美味かった」以外は悪い方向に行きそうなんで
>>462からのリコールに同意
465か、464の選択肢からでいいんじゃね?
Bで
これは危険ですの、なんとか喰わない方向に持っていくですの。
「これは遠慮しておきますの…」
「どうしたんですか?」と切り返されました。
「えっと、体調が悪いんですの」
「まあ、それはいけませんね。それでは…」
素早く支度を始める秋子。ふと気がつくとすばるは
A 某病院の西病棟503号室にかつぎこまれていた。
B 秘密の地下室に監禁されていた。看病体制はばっちり。
C 傭兵の契約書にサインさせられていた。
D 都会の寒空の下に放り出された。のたうち回るしかない。
取りあえずD
書きたい、が…眠い…
無視というか単なるミスに見えるのだが
464と479を矛盾しないようにまとめられないかな
>>478に従い
>>462の選択肢を受けた続きから。
ジリッ……チン!
「………………」
目覚ましが鳴る直前、すばるは目を覚ました。
「……………まだ、五時……」
ゆっくりと上半身を持ち上げ、時間を確認してみれば時間はまだ早朝。
普段の生活で身に付いた早起きの癖はこんな時にも発揮された。
「もう、そんな必要はないのに……」
昨晩、心ゆくまで秋子さんの手料理を堪能したすばる。
束の間の幸せと心地よい空腹感と共に、そのまま床についた。
全てが仮初めであったとしても、それが快いことに変わりはなかった。
「……………けど、起きちゃったことは仕方ありませんの」
などとまぁ、湿っぽい話は無しにして。
とりあえず目覚めた彼女は……
A 早朝マラソン。町内一周の旅へ。
B 朝と言えば乾布摩擦。裸で庭へ。
C かっちり演舞。練習は欠かせない。
D むしろ二度寝。ああ、無上の幸せ。
C
手早く着替えを済ませ、二人を起こさないようにこっそりと庭に出る。
「寒いですの…」
玄関の扉を開けた瞬間にとたんに激しい例気が身を襲う。雪がちらちらと舞っており寒さに拍車をかけている。
「さてと…」
庭に移動する。歩くたびにサク、サク、サクと小気味よい音がする。関東育ちのすばるにとってはこの感覚は新鮮だった。
「ふーーーーっ」
呼吸法、歩法、型など基本的な訓練を流れるような動作でこなす。訓練をしながら内心で自分を見つめなおす。
「ふぅ…こんな所ですの」
毎日こなす訓練を一通りこなし、ひとつ息を吐く。程よく体が温まり、頭もしっかりと活動し始めた。
「おはようございます」
そんなとき、朝の挨拶が投げかけられた。それは…
A 頭に触覚のようなものが生えた黒髪の少女。牛乳配達のようだ。
B 垣本だった。ランニングをしているようだ。
C 目つきの悪い黒いシャツを着た青年。…何をしているのだろうか?
A.
まあ、朝といえば。
489 :
名無しさんだよもん:03/07/06 21:50 ID:HyNaRmYs
誰だって質問ついでに保守
ピカチュウだろ。
492 :
490:03/07/08 09:23 ID:CXk8Gaxk
あ、思い出した。>ピカチュウ
493 :
名無しさんだよもん:03/07/08 15:00 ID:3Ijc/KcY
「おはようございますっ!」
元気よく挨拶をしてきたのは小柄な少女だった。長めの黒髪に二本触覚のようにたった癖毛が特徴的な子だった。肩には牛乳瓶が入った籠が下げられている。どうやら牛乳配達の途中のようだ。
「おはようですの。お疲れ様ですの」
見たところ、自分とさほど年は離れていないようだがこんな大変な仕事をしていることに感心した。
「ありがとうございます」
そう微笑んで少女が通り過ぎ…ようとした時だった。
「あっ…」
少女がそう呟いたときもう遅かった。路面の凍った雪に足を取られて思いっきり転倒する。
ゴンッ! ガシャッ!
牛乳瓶が中を舞い、路面に叩きつけられる。少女はしたたかに頭を打ち付けていた。
「だっ、大丈夫ですの?」
慌てて少女に駆け寄る。しかし、気絶しているようだった。
A 取り合えず、家の中に運び込む。
B どうしていいかわからずおろおろする。
C その時、通りすがりの誰かが救いの手を…(人物指定)
C はるか
そこに滑り込んでくる銀輪の音。
すばるが顔を上げると、自転車はブレーキをかけて停止し、
乗っていたショートカットの女性が不思議そうにこちらを見た。
「えっと……この娘に牛乳瓶で殴りかかって金目のものを奪ってしまおうという展開?」
「ちがいますのーーっ」
激しく誤解されかけたすばるは大慌てで否定する。
その女性――河島はるかは自転車から降り、気絶した理緒の様子を見る。
「頭を打ってるね……ちょっとまずいかも」
「し、し、死んじゃいますの?」
「へたすれば」
がーん、とすばるは目の前が真っ暗になる。そこにはるかは追い打ちで、
「殺人は罪が重いよ」
「だからすばるがやったんじゃないですのっ!」
と、大騒ぎしていると、家の中から秋子が顔を出す。
「どうしたの?」
「実は……」
「この娘が足を滑らせて転んだんですのっ!」
はるかが余計な口を挟む前に、事実を端的に説明する。
「頭打っているみたいだから、そっと寝かせてあげた方がいいと思う」
「そうですか、じゃあうちに運んで、様子を見ましょう。手伝っていただけますか?」
「ん」
「す、すばるも手伝いますのっ」
理緒を客間に運び、壊れたガラスを片付けて、牛乳屋? に連絡する。
直接の原因でないとはいえ、万が一死んだりしたら寝覚めが悪いとすばるは気が気でない。
そんな中はるかはのんきに、
「……おいしい」
ジャム付きトーストを囓っていた。すると、
A 理緒が目覚めた
B 名雪が下りてきた。
C 医者を呼ぼう(医者指定)
D 理緒がご臨終。すばるに殺人容疑が。
A
まさか…アレを食べたのか?
他なジャムもあるし……・。
まあ、はるかなら食えそうだけど。
いい加減邪夢ネタは・・・
理緒がうっすらと瞳を開ける。
「あ、気がつきましたの。大丈夫ですの?」
「ここは……?」
かくかくしかじか。すばるがほっとしつつ事情を説明すると、途端、理緒は青ざめた。
「牛乳が、割れた……?」
「割れましたけど……?」
「半分ばかり」
はるかが冷酷に補足する。理緒は世界が終わったような表情で、
「あああっ、お給料から引かれちゃうっ……ううっ、せめて残った分だけでも配達しないと……」
無理矢理立ち上がろうとするが、へなへなと布団の上に崩れ落ちる。
「まだ無理してはいけませんよ」
秋子が寝かしつけようとするが、理緒は「でも、うちにはお腹を空かせた弟たちが……」と
うわごとのように呟きながら、布団から這い出ようとする。
「可哀想に……」
はるかは二枚目のトーストを囓っていた。
「わっ、分かりましたのっ! すばるに任せるですのっ!」
多少なりとも責任を感じていたすばるは、理緒の変わりに配達を買って出る。
「でっ、でも……」
「大丈夫ですのっ、世のため人のため正義のため、すばるは困った人は見捨ててはおけませんのっ!」
「すばるさん……」
病床の理緒の手をがっちりと握るすばる。美しい光景に思わずはるかは拍手し、秋子は目頭を押さえた。
そして、すばるは理緒の代わりに牛乳を抱え、配達へと旅立った。
秋子とはるかは不安そうに、その後ろ姿を見送る。
「大丈夫かしら……すばるちゃん、土地勘ないのに」
「んー、無事に帰ってこられるといいね」
さて、配達開始したすばるだが……
A やっぱり気になったはるかが、自転車で後ろから追ってきた。
B やっぱり気になった理緒が、息も絶え絶えで追ってきた。
C だよもんと語尾につける少女と遭遇した。
D 貧乏そうな白髪の男に牛乳を狙われた。
E 道に迷った。
Aで。
「ん。」
「な。」
にゃ〜ん
「うぅ…地図を見ただけでは道がわからないですの」
案の定、すばるは道に迷っていた。つい数日前にこの街に来たばかりのすばるが判るはずも無かった。
「おーい、すばるちゃーん」
すばるが途方に暮れていると後ろからはるかが自転車に乗って追い掛けて来た。
「君この街に来たばかりで道がわかんないだろ?あたしが教えてあげるよ」
「え、でも…はるかさんは通りかかっただけで…」
「そんな事言ったら君も似たようなものでしょ?ここまできたら乗りかかった船だって」
「…わかりました、道案内をお願いしますですの」
その朝、垣本はとんでもない物を見た。二つの銀色の弾丸が街を疾走するのを。
後ろを走っていた自転車は積んでいた牛乳瓶のバランスを崩すことなく走っていた。
呆けていた彼が気付いた頃には二つの銀輪は彼方へと去っていった。
「えらい物を見たな…っと、朝部に遅れちまうな。急ぐか」
「すばるちゃん、次の角を右!そこが終わったら後4軒、急ぐよ!」
「わかりましたですの」
そのコーナーを曲がった所にあった家の表札にあった苗字は──
A 藤田 G 長森
B 天野 H 立川
C 御堂 I 月島
D 坂神 J 長瀬
E 森川 K 柏木
F 七瀬 L 那須
E
「…ん。朝?」
目覚ましのアラームではなく、朝日で起きる。
数日前までは忘れていた感覚だ。
「そっか。今週いっぱいはお休みなんだっけ。」
そう、新曲製作、プロモ撮影。歌番組の立て続けの出演をこなし
さらにツアーを控えた彼女――森川由綺は久し振りの休日を迎えていた。
「牛乳、来てるかな」
のろのろと寝床から這い出し、玄関に向かう。デビュー当初の住まいは
落ち着かないんで一軒家にしてもらったのだ。
開錠して、ドアを開ける。そこには、
A 番犬と格闘の末ズタボロになったすばる
B いつもと同じ無表情のはるかが牛乳瓶を差し出している。
C いつもの場所にいつもの本数の牛乳。それだけ。
D 散乱したガラス瓶の破片と泣き崩れる少女with緑髪の友人
B
「あ、由綺だ」
住所を知っているはずのはるかは、さして驚いてない顔でそう言った。
「……えぇと、おはよう」
「ん、おはよ。飲む?」
「う、うん……」
「コーヒーとかフルーツとかもあるけど、どれがいいかな?」
「あ、うちは普通のだから……」
「そう。では乾杯」
チン☆
はるかが勝手に取りだしたコーヒー牛乳と、由綺の手に渡った牛乳を軽く当てて、腰に手を当て一気飲み。
んく、んく、と由綺は喉を鳴らし、ちょっと苦労して一瓶飲み干した。
「ぷはぁっ……ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
はるかはコーヒー色のヒゲを拭いながら、そう言った。
「えーと……朝の突撃リポーターかなんかかと思っちゃった」
「んー、私はまだ芸能デビューしてないし」
まだということはその内する気でもあるのだろうか。
「あはは、それもそうだね」
「じゃあ、仕事があるから」
「頑張ってねー」
不意にはるかは事務的な口調で、
「120円になります」
「あ、はいはい」
由綺は素直に硬貨を差し出し、去りゆくはるかを見送った。ドアを閉めてからようやく、
「……あれ? 私、月々ちゃんと払っている……よね?」
しかも白牛乳なら100円だし。
「はるかさん、遅いですのっ。次の地区に行きますのっ!」
「ん、ごめん。友達に会っちゃって」
二人は自転車をこぎだした。
A 配達完了。ばんざーい。
B 次の家へ。
>>506から選択。森川家のぞく。
C 角から突如暴れ牛が。
D なぜか地面にマキビシが。
A
「というわけで、無事配り終わったですの!」
「ん」
「ほんっっっっとうに、ありがとうございます!!」
理緒が深々と頭を下げる。
「何かお礼をしないと・・・」
「いやいや、気にする事無いですの」
「でも・・・、そうだ、今うちの牛乳屋でキャンペーンやってるんです
新規のお客様とかお得意さんに配ってるんですけど…
よかったら、これでも。是非うけとってください!」
そうして触覚少女の差し出したものは…
A 青春18きっぷ
B 巨○戦のチケット
C バーガーショップ・BQ優待券
D どろり濃厚
A
515 :
名無しさんだよもん:03/07/13 10:51 ID:8D8gtxUe
「それじゃ、私学校がありますから」
「あ、はい。いってらっしゃいですの」
理緒を見送ったあと、すばるは手の中の青春18キップを見て、しばし悩む。
これがあれば電車乗り放題ではあるが、しかしすばるは流浪の旅の末、ここに流れ着いた身。
原稿から逃げ出し、秋子に拾われこの地に居着いたはいいが、あてもなく日々を過ごすのみ。
では、この青春18キップはいかな運命をもたらすために、すばるの前に現れたのか。
「これは、ひょっとして……」
A 懐かしの故郷へと戻り、原稿に立ち向かえと言う啓示ですの。
B もっと遠くへ逃げ出さなければ、いつまでも過去は付いて回るという警告ですの。
C これを売り払って当面の生活費用に充てようと言う皮算用ですの。
D 寒くて風邪ひいた。きっぷで鼻かんだ。ちーん。
C
「そうと決まれば早速売っ払うですの」
これを売れば当分の生活費には困らない。
「けど……」
ただ売るとは言っても色々方法はあるだろうし、値段も変わってくるだろう。
そうだ。なるべく高く売らなければならない。ただし、怪しげな方法は危険が伴う……
「むむむ……義理と人情の板挟みですの」
それは違う。
「そうですの。ここは……」
A 手堅く金券ショップで売却する。
B 秋子さんのツテを頼ってみる。
C インターネットオークションに出品してみる。
D 駅前でダフ屋行為に及んでみる。
C
520 :
名無しさんだよもん:03/07/15 08:59 ID:OKtlM6Cx
「そうですの! インターネットのオークションに…」
ここまで言ってすばるは自分の過失に気が付く。
「…そう言えばパソコンがないですの」
そう、水瀬家にはパソコンがなかったしもちろん自分も、ノートパソコンなんて持っていなかった。
「…仕方ないですの」
A バイトしていた高校のパソコンを借りよう。
B てきとーなパソコン屋のインターネット体験コーナーを利用しよう。
C その辺のパソコンオタクっぽいヤツを締め上げて何とかしよう。
A
そんなことより保守させてくれよ1よ
保ってみる。
捕手保守。
「あの高校のパソコンを借りようですの!」
そうと決まればすばるの行動は早い。早速携帯電話を取り出し、あの一件で知り合いになった久瀬へ連絡を入れる。
トゥルルルル………
数回のコール音の後、反応があった。
『もしもし? 御影さんですか?』
「あ、久瀬さん! お久しぶりですの!」
『ええどうもこちらこそ。今日はどういったご用件で?』
「はい、実は……」
かくかくしかじか、と事情を説明する。
「……というわけですの。ちょっと学校のパソコンをお借りしたいですの」
『学校のパソコンですか? それなら……』
久瀬の返答は……
A 構いませんよ。早速学校まで来てください。
B むしろ僕のPCを使わせてあげます。僕の自宅まで来てください。
C 僕の古いPCでよかったら差し上げます。
D ダメです。
D
『ダメです』
「え!?」
ほとんど即答だった。
「な、なんでですの!?」
『流石にまだ学校がやってる時間に、関係無い人間を私用で入れさせる訳にはいきませんから』
「……むむ」
それもそうだ。
すばるは暫く考え―――
A 放課後なら何ら問題無いはず。 もう少し掛け合ってみる。
B 警備員である事を理由にすれば大丈夫なはず。 もう少し掛け合って見る。
C 違う方法を探そう。 電話を切る。
D そう言えば舞や佐祐理はあの後どうなったのだろう。
C
単語ばっか
どうしたものかな。
「インターネットは諦めたら?」
はるかがそんなことを言ってくる。
「でも…」
「じゃあ、こういうのはどう?」
A 家主親子にお礼として切符をプレゼント
B 買い取る。私が。言い値で。
C 私と一緒に、そうだ、○○行こう。*地名指定
D チョコ一万円分と交換しよっか?
C 海水浴に。
今は冬ではなかったかw
念のため先に言っておくと今作の季節は冬だ。
ま、はるかだしw
ざぱーん。
「ん、絶景かな」
冬の日本海は激しく荒れ狂っていた。
「えーとちょっと待つですの。原稿が上がらなくって、逃避行して、秋子さんに救われて、
久瀬さんを助けて、牛乳を配達して、青春18キップを売り払おうとして……
で、なんでキップ使っちゃってるですのーーーっ!?」
すばるの叫びが波が砕ける音の中に吸い込まれてゆく。
「旅は道連れ世は情け」
はるかは分かるような分からんようなことを言った。
「ううっ、これでまた1からやり直しですの……」
寒風が二人の髪を激しくはためかせる。
「そうでもないかも」
「え?」
「ほら」
はるかが指差した先で、なにか騒動が起こっている。
どうやら子供達がなにかを囲んでいじめているようだ。
「助けてあげれば、なにかお礼してもらえるかも」
「なるほどっ! じゃ、ないですのっ! 悪の存在を正義はけっして許しませんのっ!
そこのお子様達、やめるですのーーっ!」
すばるが駆けてゆくと、子供達は蜘蛛の子を散らすように去っていった。
「まったく、寄ってたかっていじめるなんてひどいですの。大丈夫ですの?」
と、すばるが手を差し伸べた相手は……
A 囲まれ慣れている金髪の少女だった
B ぴこぴこ鳴く変な生物だった
C いかにもとろそうなメイドロボだった
D 玉手箱らしき物体だった
C だな
「はわわ〜、助かりましたぁ」
マルチと名乗ったメイドロボは、泣きながら何度もすばるに頭を下げる。
「気にすることないですの。すばるは悪いことをしている人は見逃せませんのっ!」
「一日一善だね」
はるかがざぱあっと、荒れ狂う波の中から立ち上がりながら、横から口を挟む。
頭にワカメが引っかかっていた。
「……なんで泳いでいるんですの?」
「実は前々回の選択肢は『海水浴』だったのに泳いでないことに気づいて」
「はぁ」
「つっこまれる前に泳いでみた」
「ごくろーさまですの……」
「ごくろーさまですぅ」
さすがにちょっと寒そうだった。
震えているはるかを見ていたマルチは、
「あ、そうですっ。助けてもらったお礼といってはなんですけど……」
A 3つの願いを自分にできる範囲で叶えてさしあげますっ
B 竜宮城ならぬ、来栖川邸にご招待いたしますっ
C 枯れ枝を集めて、焚き火を起こして暖めてさしあげますっ
D 出力全開、人肌で暖めて差し上げますっ
A
律儀だ…
「3つの願いを自分にできる範囲で叶えてさしあげますっ!」
「ほ、ほんとですのっ!」
「できる範囲でですよー」
「えーとそれじゃあですの……」
とすばるが悩んでいる隙に、さっさとはるかが口を挟む。
「なにか暖まるものないかな?」
「えぇとですねぇ……はい、どーぞ。さっきバスの中でお婆さんに席を譲ったらもらったんですぅ」
マルチは缶紅茶とクッキーを差し出した。
「ん、暖かい」
「喜んでもらえてなによりですー。さぁ、あと2つですよー」
「ちょ、ちょ、ちょっとまつですのっ!」
マルチは2秒ほど停止した。
「なんですかー?」
「助けたのは私なのに、はるかさんの願いを叶えちゃうんですのっ!?」
「はぁ、でも困ってましたし」
はるかがじっとすばるを見る。
「すばるちゃんは、凍えそうな私を放っといてでも自分の願いを叶えて欲しかったと」
「う」
「友情なんて儚いものだね。げほごほ」
「だいじょうぶですかー?」
「いつもすまないねぇ」
などとわざとらしくも悲しげにやられては、さすがにそれ以上主張はできない。
「わ、分かりましたのっ。じゃあその一つははるかさんにあげて、あと2つ……」
「あ、後一つですよ」
「はい?」
「さっき、ちょっと待ちましたからー」
すばるが硬直した。
あんな些細な一言を、『願い』と解釈して一個消費。
この野郎本当は人に奉仕する気なんかねえだろと言いたくなる詐欺っぷりである。
「な、なんてことですの……」
「さぁ、最後の願いをどうぞー」
すばるは悩んだ。この脳天気に見せかけて巧妙なメイドロボから
もっとも有効的に願いを叶えてもらうにはどうするべきか。
「では……」
A 願い事を百個に増やせですのっ
B 私のしもべになれですのっ
C 原稿を手伝って欲しいですのっ
D その他、なにか面白そうなのを自由にどうぞ。
Bで
>J1vq+lzv
選び過ぎでは…?
3回、しかも連続じゃないのにそんなこと言われても。
ま、もちついていこう。
まぁそれだけがんがってるってことだ。
選びたいならチミもがんがってこまめにチェックするよろし。
とりあえず俺は三回連続で書いたんで今日は寝ますw
あとこみパDCEやったことないんで、すばるが変なとこあったら指摘よろ。
>536
遅れましたがこちらこそ…
「私のしもべになれですのっ !」
ひときわ高い波が近場の岩を叩く。
飛沫が各人の体を濡らす。
「は、えーーと、もう一度仰っていただけますか?」
「だから「私のしもべになれですのっ 」ですの」
「ううっ!」
マルチは口元に両手を当てて泣きだしてしまった。
だが、涙をぬぐって顔を上げると、二人に向かい直って、
A 「バッテリーがもう切れますので新しいマスター、買ってください。」
B 「前のマスターにご挨拶に行かせてください…」 *指定
C 突然耳から蒸気が噴き出し倒れこんでしまった!
D 逃亡ッ!!
d!!
そういや、マルチって錆びないんだっけ?
554 :
名無しさんだよもん:03/07/21 00:50 ID:PYS/u3Sv
ナンデ? アルミ?
保守
質感が金属なマルチはイヤソ
「逃げさせていただきます〜」
ダッシュ。
マルチはくるりと向きを反転すると一目散に駆けだした。
やっぱりつらかったようで
その目には大粒の涙をためて前にある障害物につまずいて
こけては立ち上がり、よろよろと立ち上がっては
また走り出し、ついには見えなくなった。
「……いっちゃったね」
すばるの返事がない。
「んー、なにしてるの?」
「あのマルチって名乗ったメイドロボ何か落としていったですの」
落ちていたのは
A 来栖川のロゴの入ったハンカチ
B 財布。(中身は少し)
C 家からの買い物先への地図
C de
560 :
名無しさんだよもん:03/07/26 18:55 ID:nrwIfAp5
保守
それは迷わないように地図が描かれた、買い物メモだった。
「買い物メモですの」
「買い物メモだね」
「どうしましょうか……」
「どうしたらいいんだろうね」
「って、はるかさん、鸚鵡返しばっかりですの!」
「とりあえず近いお店に行こうか」
「……っとと、急に素に戻らないで欲しいんですの」
「難しい年頃だね」
「でもアイデア自体はいいと思うんですの」
「待ってればその内やってくるだろうしね」
「そして会えたら、ばっちししもべになってもらうんですのっ☆」
「こだわるね」
「ふふふっ……すばるを謀った罪は重いんですのっ!」
「罪な人だね」
さて、メモに載ってる一番近い店は。
A ハンバーガー屋さん。
B ごく普通のCDショップ。
C エロ本も売ってる本屋さん。
D その他店指定。
Aでいいや。
「ちょうどお昼時ですし、ついでに腹ごしらえもすますですの」
「了承」
「いらっしゃいませー」
某ヤクドナルドに入った二人は、店員さんの眩しい笑顔に迎えられる。
「前から思ってたんだけど」
はるかがぼそりと呟いた。
「ヤクドナルドって、ヤバイ薬とか決めてそうで危険な雰囲気だよね」
「しーっ、しーっ!」
店員さんの笑顔が微妙に引きつった。
「ご注文をどうぞー」
「えぇと……すばるはチーズバーガーセットをオレンジジュースでお願いしますの」
「かしこまりました」
「80円バーガーと水」
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
赤字ぶっちぎりの素っ気ない注文に、店員は嫌がらせの如く追加注文を促す。
「そこまで言うならスマイルもう一つ」
危うく笑顔が壊れかかった。
「ありがとうございましたーっ」
品物を渡す店員さんは、それでもなんとか笑顔を保っていた。
「さすがプロだね」
「あんまり心臓に悪いことはしないで欲しいんですの……」
二人は一階の席に陣取り、マルチがやってくるのを待つ。
すばるが油断なくドアに目を光らせてる隙に、はるかは勝手にすばるのポテトをつまんでいた。
そして、次にドアが開いたとき、そこにいたのは……。
A マルチ。
B マルチによく似た青い髪の格闘少女。
C マルチに似てないツインテールの少女とそれにぶら下がってみゅーみゅー鳴く少女。
D ヤックやない、ヤクドや! という主張を持つ眼鏡の委員長。
D
入ってきた少女はいかにもお固そうな、眼鏡に三つ編み、関西弁バリバリで、
ヤクドナルドをヤックと言おうものなら烈火の如き剣幕で「ヤクドや!」と叫びそうな女性だった。
「ずいぶん分かりやすい外見ですの」
「あれ?」
「どしたんですの?」
「『Dr.トモコ診療所』って、ラジオ番組のパーソナリティーさんだ」
「詳しいんですのね」
「声聞けば分かるよ」
「まだ喋ってませんけど……?」
「それはさておき」
さておいていいのかと思いつつ、どうでもいいので流しておく。
智子はなにかセットを注文すると、トレーを持って2人の方へと歩いてくる。
というのもこちらがわに二階席への階段があるからだが。
そこですばるは……。
A よく考えたら前々回の主役でしたの。スルーしますの。そもそもマルチさんと関係ないですの。
B なんとなく通せんぼしますの。
C にこやかに話しかけ、情報を引き出しますの。
D なんとびっくりはるかさんとマブダチでしたの。って、そんならさっさと言ってほしいですの。
マルチも7歳くらいになってるのかと思いつつC
「ちょっといいですの?」
すばるは脇を通って階段に向かっていたトモコさん
に声をかけていた。
「…何ですか?」
「すばるこの辺りで緑の髪のメイドロボを探しているんですの、
もし何か知ってたら教えて欲しいですの!」
智子はすばるとはるかを一瞥すると、
A 「お嬢ちゃん、メイドロボやったら電気屋に行った方がええよ」
B 突然、すばるの肩をつかんで揺すりながら何か問い詰めてきた。
C 「それはウチのマルチの事?」と仰いました。
D 顔を真っ青にして呆然とはるかを見ている。
まぁA
「お嬢ちゃん、メイドロボやったら電気屋に行った方がええよ」
いきなり話しかけられた智子は、怪訝な顔をしながら、そう答える。
どことなく視線には『なんやいきなり、可哀想な子なんやろか?』という成分が含まれているようにも見えた。
それはそれでむかついたが、言っていることはもっともなので、
「ぱぎゅう……分かりましたの」
と、素直に引き下がるしかなかった。
智子はすばるの奇妙な呻き声に、可哀想な子であるとの確信を深めつつ、階段を登っていった。
「ううっ、なんにも分からなかったですの」
「残念だね」
ポテトはすっかりなくなっていた。
「やっぱり見ず知らずの人にいきなり聞いても埒があかないんですの」
「そりゃそうだね」
「はるかさんはこれからどうしたらいいと思いますの?」
「んー」
はるかはお冷やをストローですすりながら考えた。
A だめだこりゃ、買い物メモの次の店に行こう(店指定)。
B いつか来るはず、このままじっと待ち続けよう。
C こうなったら手がかりを求めて歩き回るしかない。
D 諦めて、とりあえず秋子さんの所に戻ろう。
D de
「諦めて、秋子さんの所に戻ろうか」
「でっ、でもっ、しもべになってもらう約束が……」
「だけど人様の物を、勝手に私物にしたら犯罪だよ」
「ぱぎゅ……」
確かにメイドロボならどこかに所有者がいるはず。
すばるは渋々頷いた。
二人は店を出て、駅までの道を話しながら歩く。
「楽しかったね、海水浴」
「すばるは泳いでませんの」
「願いも叶えてもらったし」
「2秒止まってもらっただけですの」
「ポテトもおいしかったね」
「すばるはろくに食べられませんでしたの」
なにやらすばるは機嫌が悪そうだ。
「すばるちゃん、ちょっとノリ悪い」
「てーか、ここに来ていいこと一つもなかったよーなきがしますのっ」
売ろうと思ってた青春18キップも使っちゃったし。
などと文句を言いながら歩いていると、
A こそこそしているマルチに出会った。
B マルチが持ち主を連れて現れた(持ち主指定)
C すばるを追ってきた○○に出会った(こみパキャラ指定)
D 何事もなく駅に着いた。さぁ、秋子さんの所へ帰ろう。
Bで秋子さん
「ううっ、すみません……買い物の使命を果たせないばかりか、ご足労までかけてしまって……」
「いいのよ。それよりも早くすませましょう、名雪が帰って来ちゃうわ」
「はいっ! マルチ、頑張りますっ!」
と、どこかで聞いたような声が2種類、前方から聞こえてくる。
「今の声……」
「さっきのマルチちゃんだね」
メイドロボの声って全部共通かも知れないと思ったりもするが。
「それに秋子さんですのっ!」
というすばるの叫びは秋子の元にも届いた。
「あら、今の声……」
「はわっ!」
音紋照合したマルチが(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしはじめた。
そして偶然、四人の間を遮っていた、人の流れが途切れる。
「秋子さん……」
「すばるちゃん?」
「マルチちゃん発見」
「はわわわわわわわっ」
すばるとはるか、秋子とマルチ、微妙な緊張感を孕んで対峙する四人。
はるかが呟く。
「――これはもう麻雀で勝負をつけるしかないね」
「なんでそうなるんですのっ」
「えーと、どうしたのかしら?」
秋子が不思議そうに首を傾げる。
その後ろにマルチは隠れて張りつき、片目だけ出して様子を窺っている。
A かくかくしかじか。そーいうわけでその子はすばるの僕なんですの。
B 非常に惜しいけど、秋子さんの専用マルチなら仕方ありませんの。
C ここであったが百年目。大影流合気術の奥義をマルチにくらわせてやりますの。
D 何事もなかったかのようにお買い物の手伝いをしますの。
Aで。
「かくかくしかじか。そーいうわけでその子はすばるの僕なんですの」
「了承(1秒)」
秋子は一も二もなく了承した。
「だめですよ、マルチちゃん。自分で言ったことはちゃんと責任持たないと」
「ふふふふ、これであなたはすばるの僕ですの……・」
「はわわわわわっ。だれかだずけてくださーい!!」
「でも、本当に良いの?」
怯えるマルチを追い回すすばるをしりめにはるかが秋子に尋ねた。
「メイドロボットって結構値段がすると思うんだけど」
「気にしなくて良いですよ。あの子は知人に頂いたものですから。それにマルチちゃんですから」
「納得」
「待つですのー」
「はわわわわわわわわわっ」
こちらではまだ追い駆けっこが続いていた。
そしてついに――
A マルチがすばるに捕まった
B すばるがマルチに捕まった
C 自爆した
C
「地球防衛少女まじかる☆さゆりん」を手直しして一本の長編SSにしたいのだが(このスレとは関係ない場所で)
やっぱり著作権的にマズーだろうか。
>>578 ・ここで一言断っておく(済)
・掲載場所にはその旨を載せておく
・完成した時にはここで報告
3番目は俺の希望だが、上の二つをやっておけば大丈夫だと思う。
>>578 >>1の支援サイトの、支援板に新しいスレッド立てて書く…じゃ駄目か?
>>578 つーか、その理由は?
思い当たるのを箇条書きしてみた。選択肢スレっぽく。
A 良作だから売名に使いたいです。
B 良作だからこそ途中でキャラの口調が変わったのに違和感。そう言うの『だけ』をチョコチョコッと。
C 駄作だと感じたから手直ししてやる。感謝しる。
D その他。
どれよ?
583 :
578:03/07/30 01:16 ID:z223FSYW
>>582 Bを含みつつのDかな。
あの作品はクロスオーバーのしかもアナザーワールド物として結構いい完成度を誇ってると思っている。
だからこそそういうのが多く投稿されているSS投稿系サイトに送ってみたいと考えた。
ただし一個のSSとして見た場合はキャラの人称、地の文、未回収の伏線とか
あまりに唐突すぎる展開、矛盾点が多いからその辺りを手直ししてSSとしての体裁を保ちたいと思っている。
ちなみに売名行為をするつもりはない。
前述の通り投稿系のSSサイトだし、HNは捨てハンを使うつもり。
>>578
正直、面白いと思う。
漏れは
>>580の条件を満たして、さらに
>>583のようなうな意気込みなら賛成。
って言うか、ココじゃなくて支援サイトの掲示板で議論しない?
「総合雑談スレ」とかで。
>578
個人的にはええよ。
FAアヴ・カムゥのくだりとか今読み直すと穴に入りたいが(w
一人が一貫して再構成したものはぶっちゃけどんなものになるか読んでみたいし、
あくまでもネタの延長みたいだし。
ただ、書いたら投稿する前に試し読みさせて貰いたいってのはあるな。
586 :
578:03/07/30 03:12 ID:z223FSYW
>584,584
ありがとうございます。ご期待に添える物がかけるよう努力します。
しかしあまり本スレを潰すわけにはいかないので以後は支援掲示板の雑談スレで議論を進めようかと思います。
細かい話は、そっちの方で。
駄文で本編の進行を阻害して申し訳ありませんでした。
がんばって下さいね。
それでは通常進行に戻りましょう↓
多分テストが終われば更新ができるかもしれません。
>>578 おもしろそうですね〜
投稿したサイトにがリンク可能なら、その際にリンクさせてもらおうかなと。
マルチ「ほしゅしまーす。どっかーーーーん」
590 :
名無しさんだよもん:03/08/01 12:42 ID:Bzun5eZf
591 :
名無しさんだよもん:03/08/01 19:58 ID:AFmXF6tU
592 :
名無しさんだよもん:03/08/01 19:59 ID:CWrWPehF
593 :
名無しさんだよもん:03/08/02 07:28 ID:wrKbrSqw
どっかーん
……マルチは爆発した。
何かが当たる感覚と共に視界が暗転。
「見事な自爆だね」という無責任なはるかの声を聞きつつ
すばるは意識を失った。
気がつくと……そこには……
A なぜか無事なマルチと煤まみれの皆の姿
B 崩壊した水瀬家(皆の姿は見えない)
C お花畑(綺麗な女の人の姿が見える)
D ぐったりしている自分の体とそれを介抱する秋子さんの姿
があった。
D
A
勿論みんなアフロで(ぇ
マルチどうなった?
燃え尽きたな、これは
ほ
し
601 :
名無しさんだよもん:03/08/06 06:48 ID:pF8E7peT
602 :
86882:03/08/06 06:48 ID:5vP3V0OX
603 :
名無しさんだよもん:03/08/06 15:59 ID:jrIuvPz4
ゅ
し
606 :
名無しさんだよもん:03/08/07 09:20 ID:gSsV7zv7
ま
608 :
名無しさんだよもん:03/08/07 17:40 ID:4P78Mrdq
これはあれか?
詩子さんにつづいて……
とりあえず保守
611 :
名無しさんだよもん: