112 :
偽:
あー、やっと週末デスな。
今週もなんだか疲れ気味だったので、ツボでも刺激してリフレッシュしたい。広瀬の画鋲で。
指先とかにプスプス画鋲刺されたりして悪い血を抜きたいね。
指の骨に先っぽが当たってもう入らないのに上から強引に
「このっ、このっ!」って広瀬にごりごり押し込まれたりして。キモチイイ。
「ん〜と、ここにぃ…ここでしょ。あと…ここね」
ツボの本とかで逐一確認しながら顔面に容赦なくぶすぶす刺されまくって。
鼻骨や頬骨、おでこなどはごりっと直接骨まで届いて爽快この上なし。
当然耳にも画鋲だ。広瀬はピアス感覚でお洒落に飾ってくれるに違いない。
俺が身じろぎしたせいで画鋲が抜け落ちたりすると、「なにやってんのよ!」と、
ちょっと怒った広瀬に瞼の上からぶっ刺されたりして。突き抜けた針が眼球まで届くだろうな。
まさに釘付け。目、開けらんない。そんで気付いたら顔じゅう画鋲だらけ。嗚呼……。
最後の仕上げは背中をキャンパスに広瀬からの愛のメッセージ。
『ワタシは真希様の卑しい奴隷です 犬のように一生ついていきます』
って書かれちゃう。画鋲でガリガリッて削るように。
広瀬はそんなステキな血文字を愛おしそうにうっとりと指でなぞりながら丹念に練りカラシを塗り込んで、
そのたびにひぃひぃ声を上げる俺を楽しそうにケタケタと小馬鹿にするのだ。ピンコ立ち。