みちるとせっくすしたい!!!12

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851長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ
>>845
(場面設定は夏の海の夕暮れ)
(制服を着た二人が浜辺で取っ組み合うところから)

「馬鹿野郎!!」
 俺は845を殴った。何度も何度も拳に力を込め頭を割ってやろうかと本気
で思えるほどに、右手を振り下ろし左手を振り下ろし、845を殴る。
「なんでだよ!なんでそんなこおとを言うんだよ!」
 怒りが爆発し、俺は抑えることが出来なかったその感情の海を全て845に
ぶちまけ、暴力と言う形でそれを昇華させようとしていた。
 俺が隙を見せた瞬間に、845はありったけの力を込めたかのように(少なくとも
彼にそんな力が残っているとは思わなかったからこのように記すわけであるが)
俺を両手と腹筋のバネをしならせて跳ね除けていた。
 845は血を口から滴らせながら俺を憎憎しげに見やりながら、ズボンやブレザーに
はり付いた砂利を叩き落としながらすくりと立ちあがった。
 目は死にかけの狼のようだ。
 腐ってる。                  . . . . .
 俺は唐突にそう思った。こいつの目は腐っている。
「名雪好きがうんこ好きだって!?」
 俺は腹から搾り出すように、その言葉を845に向かって叫び飛ばしていた。
「そんなのはアンチが勝手に作り出した妄想だろう!?…本当の…本当の
名雪ファン達を愚弄するような言葉を言うのはやめろ!
今すぐその言葉は撤回するんだ!」
 845の表情は変わらない。             .. . .. . . .
 馬鹿か、お前は。いいか、そんなことは元からどうでもいいんだ。 
 彼の表情はまるでその言葉を言葉以上に雄弁に俺に強く語り掛けて、
不気味な閃光でぎらぎらと輝く目をくりくりと動かしていた。
くそったれ。
852名無しさんだよもん:03/07/08 18:02 ID:lkQV6BcG
だが、言葉に出してはこう言った。
「知らなかったな、長谷部がそんなに名雪想いだったとは」
ふざけた奴だった。
「話題をそらすな、いいか、おまえの言っていることは…」
「わかってるさ、別に本気で言ったわけじゃない」
「だったら…」
「ただ、その一部にその傾向があるんじゃないか。そう言ったまでさ」
「同じことだ、この野郎ッ!」
「おっと」
殴りかかる手を止められる。
「同じ手は食わないさ」
「クソっ…」
「なあ長谷部。おまえも2ちゃんねらーなら、わかるだろう」
相も変わらず、ねめつけるような視線をふらふらとさまよわせている。
ヤバイ奴だ。そう思わせずにはいられない、正気を失った目。
「そんなことは『どうでもいい』んだよ」
「ああ、だろうな。だが…」
許せない。おまえだけは。
俺は足元の土をつかむと、奴の顔めがけてぶちまけた。
「くっ!」
「真の名雪ファンの苦しみ、腐りきった貴様に思い知らせてやるっ!」
853長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/07/08 18:26 ID:kCg/ZMs+
 一発。二発。三発。四発。
 頬を殴り、腹を殴り、背を叩き、腿を蹴り飛ばした。
「いつだってお前らはそうだった!名雪ファンにそういう傾向があるだと!?
いい加減な思いこみが、あぁいうやつらを生んでのさばらせてしまったんだって
なんでわからないんだよ!!」
 845は腹を抑えながら再び立ちあがってゆらりとした動きで俺の前に立ちあがった。
「…だから何?」
「このっ…!」
 だが、俺の拳は845の体には当たらず宙を切った。
「ハハハ、所詮糞コテの言うことだ。いいか?この世界では元々名無しの
言うことこそが絶対なんだよ。おまえみたいな糞コテの言うことを誰が信用
するって言うんだ?」
 うす汚い奴め。俺は侮蔑の意志を込めて845を睨んだ。
「お前の言いたいことは大体分かるさ…そうさなぁ、多分お前はそんなのは関係
無いって思ってるんだろうがな。だがそれは違うぜ。
名雪がどうだろうが俺には関係無いんだ。
お前が勝手に自爆してくれるわけだからな…見てろよ、すぐに俺への
援護のレスが次々について『所詮糞コテだな』ってお前さんが罵倒されて終わるだけさ」
 奴はそう言って、今度は俺に殴りかかってきていた。
 俺は第一撃目にばかり集中し気取られ、二撃、三撃と重いジャブのような
パンチを食らってしまった。
 吐き気が喉奥からこみ上げ、俺はその場に膝を着いた。
 攻撃を受けた部分の筋肉が締めつくように悲鳴を上げる。
「それでも…それでも真実を見てくれる人間は居るは」
 言い終わる前に、あごを蹴り上げられ、俺は後方に倒れた。