ほしゅ
保守。
237 :
前:03/06/07 21:18 ID:XMIidNiV
薄暗い月明かりの下、一人の少女が、もののみの丘に立っている。
「・・・ねぇ?」
その少女―――月宮あゆが、ぼそりとつぶやいた
「ねぇ、天使さん。ボクのお願いって、変えられないかなぁ?」
あゆは、下を向き声を震わせながら、それでも喋ることを止めない
「ボク、どんなことしてもいい、たいやきがもう食べられなくてもいい。」
「祐一君が、ボクのことを忘れちゃってもいい、だから・・・」
いつの間にか、涙が頬を伝っていた
「うぐ・・・だから・・・だから、みんなを、助けてよ・・・!!」
秋子さん、真琴ちゃん、名雪ちゃん、栞ちゃん達、そして、祐一君・・・
色々な人が頭の中をよぎっていく
「うぐ・・・うぐぅ・・・」
とうとうあゆは泣き崩れ、その場に座り込んでしまった
「ねぇ、天使さん!!聞いてるの!?お願いだよ!!みんなを助けてよ、奇跡を起こしてよ!!」
その声は、誰もいない夜の中で悲しく響いた
「だめだ!」
238 :
後:03/06/07 21:18 ID:XMIidNiV
「エッ?」
あゆは、そこにいるはずのない声を聞いた気がして、後ろを振り返った
そしてそこには―――祐一がいた
「祐一、クン・・・?」
祐一は何も言わずあゆを抱き締める
「いなくなるなんて、言うなよ。俺が、お前のこと忘れられるわけ、ないだろ?」
祐一は泣きじゃくりながら話し続ける
「そんなもの、奇跡なんかじゃない。お前がここにいること、それこそが奇跡なんだから。」
「祐一君・・・」
二人は強く抱き合い、見詰め合う
そして、どちらからともなくキスをした
徐々に暗転していく世界。
そのなかで、この二人は何よりも強く輝いていた
fin
駄作でスマソm(_ _)m
いつのまにやらスレの4分の1を越えてしまったがここ何人いるのだろうな
と点呼ネタをふりつつ保守
241 :
240:03/06/08 22:17 ID:rKHno7HH
疲れてるのか俺。
計算間違ってるぞ俺(鬱
(。・_・。)ノ 乙カレです>職人さんズ いつもいつもありがたく楽しんでます
保守しておこう
保守。
世界が終わる日。僕は独りで屋上にいる。学校の屋上。瑠璃子さんとはじめて話した場所。
辛く、苦く、ほんの少しだけ甘い思い出の場所で、僕は世界の終わりを待っている。
瑞穂ちゃんは太田さんと一緒にいる。壊れてしまった太田さんと、彼女を見守る瑞穂ちゃん。
瑞穂ちゃんは僕のことを憶えていない。だから僕を見守ることもない。僕が壊れてしまっても。
沙織ちゃんは家族と疎開した。あの事件の記憶はすべて、僕が消した。僕と沙織ちゃんは単なる
同級生で、最後の日を共に過ごせるはずがない。僕が沙織ちゃんのことを憶えていても。
瑠璃子さんは眠り続けている。月島さんと一緒に眠り続けている。月島さんは瑠璃子さんの
全てを手に入れた。僕は誰も助けられなかった。瑠璃子さんは目覚めない。僕が瑠璃子さんを愛していても。
だから僕は、最後の日に、独りで、学校の屋上にいる。もうすぐ世界は終わる。だから、今−−
僕は電波を放つ。学校を電波で包むために。
あの事件を黙って見つめたこの校舎を幸せな夢で包むために。
僕は電波の出力を上げる。街を電波で包むために。
太田さんと瑞穂ちゃん。そして月島さんと瑠璃子さんを幸せな夢で包むために。
僕は電波の出力を上げる。この国を電波で包むために。
どこかで脅えている沙織ちゃんを幸せな夢で包むために。
僕は電波の出力を上げる。この星を電波で包むために。
逢ったことのない誰か。独りで震えている誰かを幸せな夢で包むために。
耳鳴りがする。
鼻血が出る。視界が赤く染まる。
頭痛がひどい。息が出来ない。吐き気がする。
血が逆流する。立っていられない。身体が震える。脳が灼ける。
なにも感じない(みずほちゃんって誰だっけ?)
何もおもいだせない(沙織ちゃんってだれだっけ?)
なにもわからない(るりこさんってだれだっけ?)
世界は穏やかに終わりを告げた。人類は幸せに終末を迎えた。
少年は血と体液と吐瀉物の中で眠りについた。少年は微笑んでいた。彼の笑みを見るものはいなかった。
>>245 長瀬ちゃん、せつな萌え。
雫はtrueendが一番好きなのだが、trueendの長瀬ちゃんの心境を思うとせつねえ。
祐介ってなにげにこのスレと相性がいいような……
本家終末のキャラにも負けない倦怠感と閉塞感を身に纏っているからだろうか。
ところで祐介&聖の話見たいとか言ってた人はまだいるか?
どうやっても一日には収まりそうにないんだが……
>>249 祐介&聖の話見たいとか言ってた人じゃないけど、お願いします。
>>249 是非とも頼む。自分もそれを書いていたんだが、
技量不足からトンデモしかできない…
砂浜に子供が二人いる。少年は風船を持っている。少女は砂の城を造っている。
崩れても、壊れても、少女は諦めない。少年は少女の傍らで風船をもてあそんでいる。
橘敬介はそんな二人をぼんやりと眺めていた。
敬介は想像する。妻と娘と義妹と自分がこの砂浜で遊んでいる風景を。砂の城を造る観鈴の姿を。
−−歯車の噛み合わせが少しだけ違ったら、それは現実になったのかも知れない。
敬介は想像する。娘がこの砂浜で自分を選んでくれる風景を。
−−どう考えてもあり得ない、ただの夢。
敬介は想像する。義妹と娘がこの砂浜で遊んでいる風景を。本当の母娘になった二人の幸せな笑顔を。
−−そこに自分がいなくても構わない。あの二人の、心からの笑顔が見たかった。
祈りも、願いも、夢も、終末にはすべて消える。愛も、罪悪感も、喪失感も、終末にはすべて消える。
それがたまらなく悔しかった。
−−そしてこの悔しさも、終末には消えてしまう。
空を見上げる。観鈴が好きだった空を見上げる。夕焼け空。夕焼け空を何かが舞っている。
風船。少年が持っていた風船が空を舞っている。子供たちに目を向ける。二人は風船を
まぶしそうに見送っている。足元には砂の城。完成した砂の城。
「お父さんとお母さんが心配してるよ。早く帰った方がいい」
声をかける。二人は顔を見合わせると近付いてくる。
「これ、あげる」
少女が差し出した物はストローと紙コップ。潮風に紛れる石鹸水の匂い。懐かしい、シャボン玉の匂い。
「ありがとう」
敬介はそれを微笑んで受け取る。
「さようなら」
少年が言い、手を振る。
「さようなら」
手を振り返す。二人は手を繋いで歩き出す。敬介は見えなくなるまで手を振り続けた。
「せめて君たちには、明日がありますように」
その言葉は潮風にさらわれ誰にも届かない。
どこかでカラスが鳴いている。風船はどこにも見当たらない。砂の城は崩れて砂山になった。
敬介はストローにそっと息を吹き込む。シャボン玉はゆるやかに昇り、漂い、そして割れた。
スフィ−とリアンはすまなさそうにグエンディ−ナに帰っちゃって
みどりさんはボランティア活動に見を投じて
結花は巨大ホットケ−キの製作を諦めて
なつみはやっぱりグエンディ−ナに行ってその後消息不明・・・と思ってたら
グエンディ−ナで隕石破壊魔法を開発して帰って来ました。
なつみ母「この隕石が地球に衝突することを知った私達は一つの計画を立てました
それはグエンディ−ナの宇宙魔法を生まれつき備えている子供達を地球に残し
地球の元気を吸い続けて隕石を破壊する方法でした。」
・・・何人がネタわかるやらw
そろそろ夏ですね。
>>254 なんかアレとキャラかぶってるよなぁ、確かに。
なんとなくベニ松の「不死王」を思い出したよ・・・
ベットで一人の少年が眠っている。少年の体中に管が通っていて口にはマスクがつけられている。目はうつろながら開いており、ベットの隣においてある心電図計が彼が生きていることを必死で訴える。
「……」
少年はうつろな目で天井を見上げる。すると、唐突に視線が何かにさえぎられた。
「よう氷上、生きてたんだな」
悪戯っぽく笑う少年。その顔を見て今までうつろな表情しか見せていなかったのだが、口元に笑みを浮かべ目に光が戻る。
「…やぁ、お帰り、折原君。遅かったね」
マスクがつけられていたため、くぐもった声だがきちんと耳に届いた。
「1年か…確かに遅くなったかもな」
楽しそうに少年は笑う。
「君の大切な人は…?」
「もう会ってきた。昨日帰ってきて、真っ先にな。心配するな」
そう言って、少年の手を握る。あまりの冷たさに驚いた。
「…君もついてないね。帰ってきたとたんもう世界は終わろうとしているんだから」
少年が自虐的な笑みを浮かべる。
「まぁな。でも、俺は…みんなと一緒に最後を迎えられて幸せだぜ」
「多分君の大切な人もそう思っているよ」
「…だろうな。俺がここに行こうとしたときも必死で止めてた。友達に会いに病院に行ってくるって言ったんだけどな」
そう言って苦笑する。すると、少年はちょっと怪訝そうにした。
「いいのかい? 残り少ない時間を僕なんかに使って」
そう言うと、折原、と呼ばれた少年は少年の手を強く握って、真剣な顔で言った。
「バカヤロウ。氷上、お前だって病気で弱った体で学校に出てきて、その大切な時間を俺に使ってくれただろう?」
さらに強く少年の手を握る。
「今度は俺の番だ。俺の残りの時間、少しだけかもしれないが、お前にくれてやる」
少年は何も言わない。ただ、少し涙がこぼれた気がした。
保守。
最後ぐらいはカコよくしたいさ
俺だって状況が許せば……
どうなっているんだあああああああ!
こんなっ、こんなバカなああっ!
施設が…FARGOがあっ!
だれか、生きてるヤツは居ないのかあっ!?
冗談じゃない…俺は…俺は死にたくないっ!
俺は嫌だああああああああっ!
だれかああああ!
だれか助けてくれええええええええっ!
俺は死にたくないんだあああああああああ!
ああああああ
ああ
ああ
あ
ひとりくらい無様に情けなく、カッコ悪く死んでもいいよね。
それが人間だと思うの。
263 :
名無しさんだよもん:03/06/19 06:19 ID:ShGVWtbW
実際多くの人間はそうなるよな
無様に死に怯え足掻き足を引っ張り合い愚かしく死んでいくのだ
俺は屋上で下で恐慌状態の群集を冷笑しながらアボーン
>>263 そんな状況下で後ろから
そっと抱きしめてくれるような人は君にはいるかい?
265 :
名無しさんだよもん:03/06/19 06:56 ID:D6Fn6tVp
266 :
名無しさんだよもん:03/06/19 07:13 ID:S/Rky+JZ
267 :
彩:03/06/19 10:21 ID:pxoL8VZw
あの……国機連の方が……。いえ、やっぱり何でもありません。
なんかカッコイイ死に台詞を今から考えておくか……
祐介とか普段から考えてそう
往人とかは考えてなくても素でなんかいい台詞言いそう
世界が終わる日(仮題)
深山雪見編
がらんとした部室、いや、元部室の中に人がいる
演劇部部長 深山雪見である
「はぁ、部活もこれでもう終わりか」
柄も無くたそがれていた
がらっ
少々壊れている窓を無理やり開けた
「初めは何もわからないでおとなしく小道具作ってたっけ」
昔の事を思い出す
ただ何も知らなかったあの頃を
世界が永遠に続いていくと信じていた頃を
とんとん
ふとノックが鳴った
がらっ
スケッチブックを持った少女が現れた
『やっと見つけたなの』
「ゴメンゴメン、ちょっと今までの事を懐かしんでて」
『もうすぐ開演の準備が終わるなの』
「うん、今行く」
鞄を背負い体育館へ向かう
「そういえば澪ちゃんは今年入ったばっかりだったよね」
『そうなの』
「初めはすごくおどおどしてたわね」
『あの時は凄く不安だったの』
最初相談してきたときはとても驚いた
なんせ声が出せない子が演劇をしたいと言うのだから
でも私は澪が演劇をしたい理由を聞いて、手伝ってあげようと考えた
一部の部員は反対をした
だがなんとか説得し私が澪にできる人物の話を考える事で収まった
そして、この前の演劇では見事に主役を果たした
声が出せない
だが何かを表現したい
そんな少女の願いが叶ったのは
何よりも雪見がいたからかもしれない
『どうしたの?』
「え、なんでもない」
体育館へついた
舞台にはいろんな道具が並びセットも立てられていた
「おそいよ、雪ちゃん」
「ご苦労、大飯食らいで借金の肩代わりに連れて来られたお手伝いさん」
「う〜雪ちゃん酷いよ〜奢ってくれたっていいのに〜」
「あんな量を奢ったら毎月破産するわ、で、セットは大丈夫?」
「ほとんど壊れてなかったから楽だったよ」
「そう、いつ始まっても大丈夫ね」
『準備万端なの』
「ほんとに最後なんだね」
「まさか地球が滅亡するって言うのにボランティアでこんなことするなんて
思っても見なかったわ」
「終わったら打ち上げでいっぱい食べるんだから」
「自腹ね」
「奢ってよ〜」
「冗談よ、ほんとにこれで最後だからね」
「約束だよ」
『そろそろ人がやってくるの』
「じゃ、舞台裏へ行きましょ」
ブー
「これから、演劇部による舞台を始めます」
「じゃ、頑張ってね」
『がんばるの』
そういって少女を見送った
(これでほんとに最後か…)
ふと涙が出そうになった
だが流さない
最後までしっかり見るのだ
自分が送り出した主役を
「演目
終末の過ごし方」
>「演目
> 終末の過ごし方」
真っ先に澪=歌奈とか思い浮かんだ。ゴメンナサイ
終わり
スレ違い気味かもしれないですけど、
浩平がえいえんのせかいから帰還したら、「浩平の」えいえんのせかいはみずかと共に終末を迎えたのでしょうか?
>>274 乙カレーの意味だったんだけど。みさき先輩がカレー好きなので。
反省代わりに。
「浩之ちゃーん、コーヒーでいいかな」
「いいぜー」
台所からコーヒーの香りとともに、下着に俺のTシャツだけのあかりがリビングに来た。
「はい」
あかりは俺用のカップと自分用のクマのマークのカップをテーブルに置き、俺の横に腰をかけた。
俺は、口をつけた。
「うん、うまい」
俺があかりの頭を撫でてやると、仄かにシャンプーの匂いが鼻をくすぐった。
暫くの間、両手で包み込むようにカップを持ちながら飲んでいるあかりの肩に手をまわして、コーヒーを味わっていた。
「なぁ、家に帰らなくていいのか?」
「うん、お母さんが『浩之ちゃんの処に居てもいいのよ』って、食材と一緒に追い出されちゃった。」
「追い出されたって? また、なんで?」
「お母さんが、『あかりは、ずっと前から浩之ちゃんのお嫁さんだから』だって」
「それから、『私の夢はあかりの子供、つまり孫を30代で抱く事。もう一つは、あかりの弟妹をその子と一緒に学校に行かせて、あかりと一緒に授業参観にいく事だから』って」
「はぁ?」
俺は、あかりの口から出たひかりさんの夢に絶句してしまった。
俺は、頭を掻きながらひかりさんの夢とやらを思い描いてみた。
「ひかりさん。違和感がねぇなぁって、これからあかりの弟妹を産む!?」
「うん、だからお父さんとずーっとイチャイチャしているからって」
「しょうがねーなー」
「おじさんは?」
「お父さんは、何か言ってたみたいだけどお母さんに言われてシュンとしてた」
「ひかりさんには、敵わないな」
あかりは苦笑いしながら、俺の胸に寄りかかった。
俺はあかりを軽く抱きしめた。
「あかり、ちょっとわりぃ」
浩之ちゃんはそう言うと、二階に上がっていった。
私は、浩之ちゃんの鼓動が聞こえない事がとても不安だった。
浩之ちゃんは、小さい箱と大きい箱を持ってきた。
「あかり、これを着ておいてくれないか。俺も着替えてくるから」
浩之ちゃんは、二階に上がっていってしまった。
私が大きな箱を開けると、そこにはウエディングドレスが入っていた。
恐る恐る袖を通すと、そのドレスは私にぴったりだった。
「カチャ」
ドアが開くと、そこにはタキシードを身に付けた浩之ちゃんが立っていた。
浩之ちゃんは顔を赤くして鼻を掻きながら、
「本当はクリスマスに渡すつもりで練習で作っていたんだけど、これで勘弁してくれな」
そういって、小さな箱から銀の少し不格好な指輪を取り出して、左手の薬指に嵌めてくれた。
私は、嬉しくて嬉しくて泣いてしまった。
浩之ちゃんは慌てて、
「指輪に尖ったところがあったのかきつかったのか」
「ううん。すごくうれしかったから」
浩之ちゃんは、頭を掻いて、何度も咳払いしてから、
「あかり、俺と結婚してくれ」
「ひかりさん達に、俺達の結婚姿を見せにいこうぜ」
そう言うと、私をお姫様抱っこして、私の家まで歩き出した。
私が鍵の事を聞くと、
「今更、盗まれて大変なのはお前ぐらいさ」
私は、浩之ちゃんの首をしっかりと抱きしめた。
板違いだが「さよなら」買う香具師はいるか?
アレは『人の世』の終りっぽいが
終末最後の日における葵ちゃんの三択
1:家族と一緒に過ごす
2:浩之と一緒に過ごす
3:悩んだ挙句、綾香に決闘を申し込む
>>280 ちょっと泣けた。
3の場合…綾香も受けるんだろうなあ。気の済むまで。
>>280 3だと思う。
立会人は坂下になると思うが。
>>282 いや、セリオの方がいいなぁ。
で、やっぱ綾香の勝ちで、倒れた葵ちゃんを綾香が膝枕。
>283
確かに坂下だと乱入[したい|させたい]ので審判には向かないかもなぁ。
でも個人的には余人を交えない葵・綾香・坂下の3人の世界で想いを遂げて欲しい。