やはりあなたも長森瑞佳が大好きですか!#17

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819浩平×長森+繭O(1/9)

12月23日(月)23時55分
―小坂家・浩平の部屋―

「うっわあああッ!!!」
 思わず浩平が声をあげる。
 いつからそこにいた!?
「?」
 繭は少し眠そうな目を細めた。
「しっ椎名、これはだな、別に変な事をしてた訳じゃなく、単にその、
愛情表現の一種…でもなくて!その…」
「ぷはっ!ひどいよ浩平ッ」
 負荷が無くなり、枕を顔から離して瑞佳が起き上がる。
「あれ?繭…」
「みゅ〜…遅い」
 言われて慌てたように壁の時計を見る。
「わぁっごめんごめん!忘れてたよ」
 瑞佳は立ち上がると、繭の方に向かう。
「じゃ行こっ」
「うん」
「おっおい、こんな時間にどこか行くのか!?」
「わたしの部屋だよ。あ、浩平は来ちゃだめだから」
「へ?」
「じゃっおやすみなさ〜いっ」
「みゅー」
 繭の背中を押して瑞佳が出ていく。