「理奈・・・まさか。」「おい!どうなっているんだ!カメラを止めろ!」
大混乱となる会場。「フフ・・・まさかライバルの顔を忘れたんじゃ無いでしょうね・・・。」
「ええ覚えていますとも。貴女のおかげで会社に冬弥を引き離されたんですから・・・。」
そんなこと無視でにらみ合う二人。すると、観客席からこんな声が上がってきた・・・。
「浩之最高!」「こんな素晴らしい戦いを用意していたなんて・・・すげえ!」
ワイドショウで散々取り上げられた二人の戦い・・・観客にとってこれほど興味を覚える試合は無かった・・・。
思わぬ事態に混乱する浩之。「先輩・・・」「ひろゆきちゃん・・・」心配そうに見守る選手達。
「よし!こうなったら二人とも戦え!ゴングは鳴っているんだぞ!」
「言われなくても!」「ええ、行くわよ!」浩之は試合続行を決めたのであった・・・。
あの時の様に両者とも互いの顔にビンタを繰り返す!
「あなたの・・・あなたのせいで!」「泥棒猫だったのは貴女でしょ!」両者一歩も譲らない・・・はずなのだが、
「クッ・・・何この痛さ!九尾の狐(SM用鞭の名称)で叩かれている様な・・・。」
「ふふふ・・・貴女がテレビに出て歌っている間に、私はアジア各国で格闘技を習ってきたのよ!」
どうやら理奈は復讐のために訓練を積んできたらしい。「そんなのデタラメよ!」
自棄になってラリアットを放つ由崎。しかし・・・ドガン!ムエタイで鍛えたハイニーキックが由崎の顔面を捕らえる!
「カハッ・・・」そのまま崩れ込みそうになる由崎!そこへ・・・
ザシュ!「い、いやーーーーーーー!」「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
理奈は何と、由崎の喉元に鋭い地獄突きを放ったのである!
ブッシュゥゥゥゥゥゥゥ!飛び散る血液!顔面蒼白で倒れる由崎!
「ふふ・・・ファンサービスよ!」トドメとばかりにハズカシ固めでフォロー!
「は、早く救急車救急車!」会場内は阿鼻狂乱の地獄と化した!
第8試合 43分21秒 ハズカシ固め
由綺× 理奈○