>>522 >セリオは私の苦手キャラ。このスレで彼女の話を随分読んだし自分でも書いてみたけれど、
どの作品ですか? よろしかったら。
まあ何と言うか、とりあえず一言。
耕一、ええ度胸やのーw
いやもう、細々したところ抜きで楽しませてもらいました。コテコテのお約束ですが、やはりいい物はイイということでしょうか。
ペットとか言われて耕一がどう思ったかとか、なんか色々想像して一人でにやけてましたw
最後の二行は既に千鶴さんご到着後として解釈していいのかな? 握りつぶしていたのは携帯電話でしょうか。
難点としては、長すぎる、という声が聞かれますが、俺はそれより梓があまりに早く、千鶴さんが怒り狂っていることを気取ってしまったというのがよくなかったのではないかと思います。
というより必死に誤魔化そうとする彼女をもう少し見ていたかったと言うかw
ああいう状況に立たされると、明らかに相手に悟られているのがわかるという状況でも、本人としてはまだ誤魔化せていると思いこもうとするものです。
千鶴さんにはそれを逆手にとって修羅場に着くまで誤魔化された振りをしていて欲しかったですね。逃げられないように。怒り狂ってそれどころではないのかもしれませんがw
それから犬が耳かきなんて明らかにありえない事を持ち出すところは、梓のうろたえ振りを伝えようとわざと使ったのでしょうが、コンペのテーマに直結していたためさすがに強引な印象がありました。別のテーマの時だったら活きたと思います。
しまった、コピペミス。
>>531の前にこれを入れてください。
そして拾い読み。
>>耳かき(略
タイトルの意味を考えるのが面倒なので、普通のギャグ物として読みました。
自分はひねくれて投稿の逆順にいってみよう(w
批評っていうほどじゃない単なる感想だよん。
あまり相手に気をつかわないで書いた、読んだそのままのナマの印象(反応)でつ。
改稿等する時便利かな、と思って誤植誤変換等も指摘しますが、よけいなお世話かなあ。
>>457-463 犬耳(浩之・綾香・セリオ)
男の部屋に入ったらエロ本を探す。
あの、女子全員が装備してるっぽいアビリティは
なんとか国連で条約で禁止されて欲しいものです。今年度中にでも(´σ`)
>ウレタンのレガースとナックル
詳しくはないけど、さすがに男と女じゃサイズが違ったりしないんですか?
>「敵将セリオ、討ち取ったりぃ!!」
天地を喰らう懐かスィ……(゚Д゚) あの棒読みは、ウチトラだったんだろうなァ…
最後の顔文字も、わかるけど、もうちょっと浩之っぽい方が良かったかな。
三人が同時に喋って“「「「」」」”とか、
そういえばSSではちょくちょく見るね。SSならこういうのもアリ、か。
>「いや、ココ…俺の「問答無用です」家って…そうか…」
なんかは、一字空けした方がわかりやすいかなーと思うんだが、他の人はどう思うんだろう。
テーマは変化球、来ましたねこういうの。
しかもオチにも耳が来て。なかなかグー。文章も読みやすかった。
>>426-450 サツキ・ザ・ワイルドキャット(皐月)
>>433 8レス目
> 血の巡りが早い。
>>437 12レス目
>「このスピードに尾いてみろーー!!」
ちょっとこの二文は違うかな。
>>440 16レス目
>たか、いや、恐らくは。 急いでミルトを起動する。
謎のスペースが。
原作未プレイにつき、わからないところ。
主人公たちの行動や感情の動きがプロにしては……、とか、序盤の怒りと暴力→
一方的ラブラブ→怒り→ラブラブの激変と変わり身の早さが
当たり前のように流されてるとか。でも、この辺は原作準拠かもしれないしなあ。
未プレイ者が多い原作のSSは、できればキャラや設定の説明も多少配慮してくれると
嬉しいかも。あ、でも「未プレイなのに読まれても……」と言われれば
申し訳ないですとしか言いようがないです……。
ここでは意外なジャンル、力作の長めのアクションもの。これはいい。
原作未プレイでもそれなりに楽しめる。
文章もしっかりしてるし。ただ、文章鮮やかってとこまで行ってれば、さらにいい。
あと、もっとさくさく読み進められれば。けっこう頑張って読みました。
SSや二次創作をきっかけにその作品に手を出してみた人の例は多いので、
不利だろうけど、プレイ人口少ないタイトルのSSも、これからも書かれ続けることを期待。
上から順番に、独断と偏見でつけた感想です。
えらく亀レスですが、
>>60さん
>スルーした作品にも、技術だけでもいいんで(できればテーマも)★つけてくれないかなあ、
>とか思うです。
色々と考えてみましたが、やはり元ネタが全く判らないのは感想をつける上で大きな
足枷になるかと思います。それによって星が左右される可能性もありますので、申し訳
ありませんが、原作を知らないSSは全部スルーにさせて下さい。
というかそもそも、そんな大層なものでもないような気がします。
『voice』
>>180-188 全体的にSSを書き慣れておられない印象を受けました。地の文の三点リード多用しかり、
唐突な視点変更しかり。他にも気になった箇所はありましたが、この二点は非常に大きな
マイナスポイントになりました。
いい話であることは判ります。ただ、表現する技術が多少覚束ないために、ストーリーに
感情移入することが出来ませんでした。主人公の独り語りで進めるのではなく、描写に
力を注ぐと読みやすくなるかと思います。
技術:★(三点リードはなるべく控えめに、ここぞという時に使った方がぐっと引き立ちます)
構成:★(7レス目の視点切り替わりで大混乱しました)
設定:★(永遠帰還ネタはお腹一杯。目新しいものがないと……)
テーマ:★★(うぅむ。ありふれていることは否めません。良い話なのですが)
総合:★(みさき先輩の一人称で7レス目から始めて、回想しながらストーリーを進めて
いけば纏まるかもしれません)
『検索結果は耳』
>>205-209 シュール。
他に言い様がないですねえ。雅史が独特の味を出しています。声に出して笑うことは
しませんでしたが、口元が緩んだのも事実です。これを同基準で採点することに意義が
あるのかどうか、真剣に考えたSSでした。
技術:――(評価不能。悪い意味ではなく)
構成:★★★(ステップアップしていくリフレイン。単調と見るかは微妙な線)
設定:★★(雅史がearを度忘れするのはさすがに、とも思いましたが、
>浩之「まあ細かい事は気にするな。ご都合主義って言葉知らんのか?」
機先を制されました。言うことなし)
テーマ:★(ほとんど関係ないですね)
総合:★★★(ある意味、別次元の★三つ)
『柏木家の夜』
>>240-244 本編の愉快なパロディー。発想自体は面白いものがありますが、落ちが尻すぼみに
なってしまった印象です。5レス目の妹達の質問攻め、というのも状況をいまいち把握
しかねますし、そもそも唐突な切られ落ちというのは味気ないものかと。画竜点睛を欠いた、
纏まりきれていないSSでした。
技術:★★(パロ部分はともかく、最後の方に説明不足の気があります)
構成:★★(落ちが残念)
設定:★★★(上手く組み合わせています)
テーマ:★★(小細工なしの直球勝負をどう見るか)
総合:★★(話に今一つ乗り切れませんでした。パロディーには、もっと上手いやり方も
あるかもしれません)
『きみのみみのみかた』
>>247-250 タイトルから想像出来る通り、全体に温かみのあるSSでした。彼女たちの“明日”を
読んでみたくなる終わり方にも好印象。筆が立つ作者さんかと思います。ほのぼのSSと
いうものは、こういうように書くべきなのでしょう。セリオの耳カバーという誰でも思いつく
ネタを別方向から絡めたあたりにも、手馴れておられることが窺えます。無理やり難を
言えば、纏まりすぎている感があることでしょうか。あくまでも、無理やりなのですが。
技術:★★★★(雰囲気が好き)
構成:★★★★(普通はだらだらと描写しがちなのですが、回想を巧く挿入し、それを
避けています)
設定:★★★(サブキャラ、しかもほとんど設定が判らないキャラを主人公に据えるのも
作戦の内ですね)
テーマ:★★★(メイドロボネタ=−1、田沢圭子の耳ネタ=+1)
総合:★★★★(ほのぼのとしては理想的。同系統、第八回の『しあわせになる方法』を
連想しました)
無題
>>258 一息つけました。『みみから出た錆』を真面目に想像したら怖くなりましたが。
『空に響く君の声』
>>289-301 情景描写は秀逸であり、内面を描くことにも優れているSS。しかし、説明過多とでも言うの
でしょうか、反復表現が所々に見受けられました。これは完全に好き嫌いの問題であり、
作者さんに独自のお考えがあるのならこの文体を貫いた方が良いかと思われますが。
それと、三点リードは文章のごまかしに繋がる恐れがありますし、ストーリーの流れが澱んで
しまうので、多用は避けた方が無難でしょう。
耳に関しての瑞希の謎々は心に残るものがありました。これをもっと前面に押し出して
みるのも面白いかもしれません。結局自ら会いにいったのは郁美の方ですし、テーマの
扱い方が些か中途半端なように思いました。
ところで、瑞樹が一回場面から消えて、また戻ってきますが、わざわざそうした意図がよく
判りませんでした。和樹が回想するための時間稼ぎだとしたら、それはちょっと頂けません。
構成を工夫して、登場人物の動きに説得力を持たせることが肝要ではないでしょうか。
技術:★★★(好みではありませんが、言葉は豊富。三点リードはマイナスポイント)
構成:★★(ずっと動きがないのが痛い。ラストの2レスは落ちが見えたので、工夫が欲しい
ところです。瑞樹の行動に関しては作者さんの考えを聞いてみるまでは、点を
引くわけにはいかないですね)
設定:★★(特記すべきことはないでしょうか)
テーマ:★★★(耳の使い方はなかなかですが、SS全体で見ると印象が薄いかと)
総合:★★★(一般的な平均レベルよりは遥かに上ですが、趣味に合いませんでした。
もっと短く収めることが出来たような)
『お約束劇場・耳編』
>>306-307 幕間の“お約束”なお話。梓に何の耳が生えたのか、気になってしょうがありません。
『幸せな空の色』
>>332-341 落ち着いた雰囲気が漂うSS。硬質な文章一辺倒ではなく、くだけた小ネタも挿入して
あったりと確かな技量を元に書かれたものかと思われます。
ただ、何となく好きになれないSSでした。なぜだろう、とずっと考えていたのですが、
多分こちら側に問題があったのでしょう。セリオと綾香のSS、特にセリオがロボットだから
云々と悩み、研究員やらが出てきて含蓄のある言葉を喋り、結局は大団円。そんな話は
たっぷり読んだことがあるために、おそらく結末まで予定調和のように見え、純粋に楽しむ
ことが出来なかったからだと思います。誤解を怖れずに言えば、「二番煎じ」ということに
繋がるのかもしれません。導入部分や締め方にはセンスが感じられるために、なおさら
残念なのですが。
技術:★★★★(終始安定した筆力)
構成:★★★(うーん……山や谷がないというのか、それとも単に自分が予想していた
通りに進んだせいなのか。ラストの一文はなかなかでした)
設定:★★(特筆すべきことはありません)
テーマ:★★★(メイドロボネタ=−1、耳掃除を基盤にした信頼関係確認への回帰は
上手い)
総合:★★★(これまたごめんなさい。ストライクゾーンが狭いのでしょうか……)
『十八の夜』
一つの、量産型セリオシリアス、またはオリキャラの切ない成長話として見るには遜色ない
出来なのですが、出し所を誤った印象を受けました。テーマ:耳にこのネタはあまりにも
ストレート過ぎますし、後半部分がテーマからどんどん離れていってしまったように思います。
SEXの描写ではなく、むしろそれを避けて(出来れば耳をもっと絡めて)主人公の気持ちの
変化を描いてこそ、価値があるのではないでしょうか。プログラムでもいい、主人を大切に
思うだけのことでもいい、僕は彼女の全てを愛するという主人公の想いに今一つ感情移入
出来なかったのにも、その辺りに理由がありそうです。
ところで、本SSの最後の段落、
>ちょうど窓から指しこんだ月の光が、彼女の外した耳カバーを照らして反射していた。
>今まで、ロボットと人間との壁を象徴するように思えたそのカバー。
>しかし今の僕には、その冷たい無機質な光さえもなぜか優しく、愛おしく感じられた。
ここには感心いたしました。『ロボットと人間との壁を象徴する』耳カバーが『優しく、愛おしく
感じられた』のは、彼女の全てを受け入れる覚悟が出来たから。導入部分で、主人公が
耳カバーを取ってくれ、と頼むシーンに見事に答えを与えています。だからこそ、後半部分が
惜しく思えるのも事実ですけれど。心情の変化への動機付けが薄く、さらに中盤以降は
蛇足のようなものになってしまっているかと思います。
技術:★★★★(今回は全体のレベルが非常に高いです)
構成:★(6、7レス目あたりでこのSSの主題は終わっているのでは)
設定:★★★(オリキャラですが、なかなか意欲的な設定)
テーマ:★★★(メイドロボネタ=−1、ラストの三行=+1)
総合:★★★(個人的には好きな部類に属するのですが……。どこか別の場所で、テーマ
とは関係なしに読みたかったです)
『名前』
>>360-381 あいたたたた……。このSSの狙いは何だったのでしょうか。ダーク、それ自体が目的では
ないことは多少前向きな終わり方から判ります。しかし、じゃあ何だ、と訊かれると返答に
困ります。意地の悪い言い方をすれば、これはプロローグに過ぎないのではないでしょうか。
この後、彼ら二人が如何にして生きていくか。それを描き切ってこそ、話の筋に意義が
生まれますし、キャラへの惨い扱いに対して納得する人も出てくるのでは。基本的にBAD
ENDにはHAPPYENDよりも明確な理由付けが必要なために、それが不足していると
思われる現状では拒絶反応を起こす人しか現れない恐れがあります。
それと、些細なことですが、自身の声の振動は頭蓋骨を伝わるために、耳が聞こえなくても
9レス目のみさき先輩のように声が出ないと勘違いすることはないのでは。
技術:★★★★(文章に関しては文句なし)
構成:★(落ちが落ちになっていません)
設定:★(理由が欲しいかな)
テーマ:★★★(……まさかとは思いますが、テーマが耳だから聴力を失わせたわけでは
ないですよね)
総合:★★(ダークSSは難しいですねえ。続きを是非とも長編なりで書いて欲しいところ)
『こんなふたりですけれど』
>>384-398 タイトルは面白いですが、これもペース配分を間違った感じのSS。綾香スレに投下したら
まずマンセー評価を受けるでしょうが、如何せんここは耳がテーマのコンペです。前半は
思いきってカットした方がバランスが良くなるかと思います。その代わりに、もっとねっとりと、
ねちっこく、耳を使ったHを(具体的には抜けるレベルまで)描いてみるのも一計ではない
でしょうか。
技術:★★★(微かに引っ掛かる箇所がありました)
構成:★(展開が読めました。前半はちょっとだれます)
設定:★★(取り立てて書くことはありません)
テーマ:★★(何らかの捻りが欲しいところではあります)
総合:★★(エロを狙ったのか、ほのぼのを狙ったのか、どっちつかずな印象でした)
『めぐりくる春』
>>401-405 空気は未だ冷たいながらも、世界は確実に春へと進んでいく。設定は好みなのですが、
何処となく梗概を読んでいるような感覚を覚えました。無駄を一切省いた構成と言うべきか、
展開を急ぎ過ぎたと言うべきか。回想シーンのどこかにワンテンポ、落ち着かせるところが
欲しかったです。また、描写が説明から脱却しきっていないことも一因かもしれません。
こちらの心に深い情感が届く前にSSが終わってしまったよう。他のSSの長さを分けて
あげたいところです。
技術:★★★(描写と説明は似て非なるものです)
構成:★★(全体的に長くして欲しいか。冗長にしろということではないのですが)
設定:★★★(この面白くなりそうな設定を生かしきれてない印象)
テーマ:★★(どうしても耳でなくてはいけない、ということではないように思います)
総合:★★(料理はやはり、料理人の手を入れてなんぼでしょう。……自戒を込めて)
『壁に耳あり』
>>409-423 最後の暈し方は賛否両論生まれるかと思いますが、どうも読者を納得させるレベルまで
には達していないように見えます。暈すということは、読み手に結末を想像させるということ
なのでしょうが、現時点では明らかに三人ハーレムENDに辿り着くようにしか、SS中に
情報が与えられていないのではないでしょうか。単にトランプをやっていました、という落ちは
誰も考えないのでは。この終わり方を維持するためには、ノーマルENDへの示唆が等量に
SS内に必要だと思います。
技術:★★★(目立った粗はないでしょうか)
構成:★(起承転結の転結、序破急の急を欠いた印象。尻切れとんぼに見えます)
設定:★★(良くも悪くも二次創作の設定)
テーマ:★(耳……というよりも声ですね)
総合:★★(最後まで書き切るか、読者を迷わせる情報を入れて下されば、もっと面白く
なるかもしれません)
『サツキ・ザ・ワイルドキャット』
>>426-450 ご多分に洩れず、私もRoutesは未プレイなのです。よってとんちんかんな感想になるかと
思いますが、スルーしっぱなしってのもあれなので一応。
バランスの良い描写や、戦闘シーンではセンテンスを短く区切り臨場感を出していること
など、地力はある方でしょう。文章に関してはそつがないように思います。テーマという観点から
見ても、多少猫耳である必然性が薄いお話だとは思いますが、ラストで再生機能を活用して
みたり、皐月の気力を奮い立たせる役目を果たしてみたり、上手く絡めています。
キャラクターの描写は、ってやっぱ無理。無理です。原作知らなきゃ感想書けません。
ごめんなさい。全体的に欠点の少ないSSです。気になったところと言えば、戦闘シーンで
視点がぶれている箇所があったり、男達の目的が結局判らないことですね。おざなりな感想で
申し訳ありません。
『犬耳』
>>457-463 ほのぼの話。ただ、それだけだという感覚も無きにしもあらずです。ドッグイヤーというネタを
使うんでしたら、最後の耳写真を本物の犬の物にしてみたりすると浩之の変態度が際立って
いいかもしれません。
全体を通して、後一歩という印象を受けました。導入から落ちまであまり捻らずに、一直線に
書かれたように見えます。どこかに突き抜けるものが欲しかったところです。
技術:★★(三点リードの多用はやっぱりマイナスです)
構成:★★(高いところから低いところに水が流れた印象)
設定:★★(特に言及することなし)
テーマ:★★★(メイドロボネタ=−1、折り目=+1)
総合:★★(ちょっと印象に残りにくい感じです)
以上。
メイドロボネタに関しては、ここまで被るのは明らかにコンペという場においてはマイナス
要素になっているかと考え、あえて全部に−1点をつけました。
今回は長いわりに、読ませる力を持ったSSが多かったように思います。文章好きである
自分には嬉しい限り。ただ、前回も言いましたけど……みんな、もっと早めに投稿しましょう。
是非とも。
最優秀賞は、柔らかな文体である『きみのみみのみかた』を推します。
優秀賞はかなり迷いましたが、欠点の少なさとラストの鮮やかさで『幸せな空の色』に。
特別賞は申し訳なさ一杯の『サツキ・ザ・ワイルドキャット』。
一周年ということにより、年間部門賞の発表です。
これもやっぱり独断と偏見で選んでいます。思い出してみると、結構懐かしかったり。
年間技術賞 :第六回『生贄』 第十回『空と君のあいだに』
年間構成賞 :第十回『柏木家の初夢』 第四回『真夏の夜の 冬の夢』
年間設定賞 :第十一回『パンツ物語』 第三回『発露』
年間テーマ賞:第五回『逃げ水と』
講評。
年間技術賞『生贄』
コンペスレを通じて、随一かと思われるエロ度。しかし、それに飽き足らず「生贄」という
タイトルに示されているような、背景構成のレベルの高さとラストの余韻。お世話になった
ことがある身とすれば、いの一番にこれを挙げるしかないでしょう。当時は自分はあまり
評価していなかったものの、後で読み返して後悔しきりになったSSでした。
同『空と君のあいだに』
文章力が優れている作品は他にも多々あれど、このSSには独特のセンスが感じられます。
やや荒削りな面も目に付く時はありますが、むしろこれにおいてはプラスになっている側面も。
体言止めや尖った比喩の多用等、本作者ならではの文体が目立ちます。突き抜けた
ものを持つSSは、やはり良いものだと実感しました。
年間構成賞『柏木家の初夢』
掲示板という場を上手く利用して、一レスごとに視点を切り替えるという面白い試みをした
SS。キャラに合わせて文体も変化させている辺り、芸が細かいというべきでしょうか。導入や
締め方に文句がないわけではないのですが、この発想とそれを実現する能力の高さに
惹かれました。
同『真夏の夜の 冬の夢』
擬声語を大変上手く配置した印象を受けました。これもまた、新鮮な発想力が光るSS
です。残念なのは、擬声語とは言い切れない言葉も僅かに混ざっていることなのですが、
初読時の驚きが強かったために、選ばせて頂きました。名雪の困惑を想像すると、今でも
口元が緩みます。
年間設定賞『パンツ物語』
「よう。俺はパンツだ。ふざけちゃいないぜ。正真正銘のパンツ様だ。」冒頭の部分ですが、
これだけでも読者を世界に引きずり込む力があるかと思います。こんな主人公、誰も思いつき
ません。単なるギャグかと思いきや、本編とも絡めたストーリーテリングもさることながら、
やっぱり設定の面白さに尽きるのではないでしょうか。
同『発露』
文章力も高く、構成も一級品な「五月雨堂奇譚」と重なってしまったがために、埋もれて
しまった感もあるSSです。切ない試作機の想いと、長瀬たちの研究者魂。読者を深い余韻に
浸らせてくれるのは、この試作機の設定に依るところが大きいかと思われます。哀しくなる
わけでもなく、かといって笑うわけでもなく。これをTRUEENDと呼ぶのかもしれません。
年間テーマ賞『逃げ水と』
第五回は豊作の回でした。発想の「居酒屋にて」、卓越した文章力「決別」、構成が面白い
「嘘の世界」などなど。いずれも最優秀になってもおかしくないSSなのですが、本作品は
圧倒的な力をもって最優秀を掻っ攫ったように思います。段違いの描写力、独自性のある
設定、どれを取っても素晴らしいのですが、特に、テーマである“嘘”を非常に巧く使った
曼珠沙華の暗喩が印象的です。
以上です。
迷うSSは多々ありました。ネタが被っていることに気付いて、一度書いた感想を涙を呑んで
消したり、高いレベルでバランス良く構成されているために逆に名前を挙げ辛かったSSも
あったりします。
過去ログを読んでいる内に、第一回第二回の試行錯誤な辺りも思い返されました。
28qsa氏のキャラが今よりくだけた感じだったことも面白かったですね。今まで一年間、
本当にありがとうございました。そしてHMX氏、これから宜しくお願いいたします。
549 :
:03/03/31 15:09 ID:xH+7YScr
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>482 となっています。
感想期間は明日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
「このSSは意図がわからない」という意見多数だったので、
先にこれを取り上げて、自分なりに受け取った意図とともに感想を書いてみます。
>>360-381 名前(浩平・みさき)
ちょっとしたこと、その時は気にも留めなかったこと、
だが実はそれが後に大きな悲劇を呼び、取り返しがつかなくなってしまう……
そういう悲劇を描こうとしたのだと思う。
ほんのちょっとした照れで「名前で呼ぶ」ことを躊躇していたせいで、
後にそれが永遠に叶わなくなってしまうという悲劇。
誰にも罪はないのに、運命の残酷さ、みたいな。
例えば、「明日はお弁当作ってあげて食べさせてよっかな。あいつの夢だった
みたいだし。でも明日じゃ急だから、本人に明日直接リクエスト聞いてからにしよっと。
キキーッガシャン。でもあいつは次の日交通事故で死んでしまった。
あたしのほんの少しの躊躇で、あいつにお弁当食べさせてあげることは
もう永遠にできなくなっちゃったんだ──」みたいな。
ちょっと違うけど痕の千鶴トルゥーENDラスト(耕一の回想)とかも近いかもしれません。
このネタ、個人的にはいいと思う。
けど、やっぱり最終レス5行で前向きに転換できるような小さいネタじゃないよ、これって(w
それにキャラを理不尽に(天の配剤なんですが)傷つける話だから、
その時点で読み手(キャラが好きなこと人たち)に抵抗感や反感を持たれがちだし。
現実の運命は時に残酷なのは事実だが、
「お話」の中ではやはり、ストーリー構成の中で読者をすとんと納得させて欲しいのも人情。
(「因果応報」なんかも、そういう求めに応じて多用されてるんだよね。「お話」では)
自分がこのネタを思い付いてSS書くとしたら……う〜む、「悲劇」がテーマであることを
際立たせるために、も少し短くして、ラストも「もう名前が聞こえない」その瞬間で
終わらせるか……バスの黒煙と熱風を背中に感じながら、もう届かない名前を
涙とともに大声で呼び続ける祐一、終わり、みたいな。これでも読者受けは辛いかな〜。
このネタはネタとして、それを、読者を納得させられる別のプロットに
組み込む「ネタ」として使用するのがいいのかもしれない……
でも、文章力、構成力と、キャラに対する思い入れも(自分は)感じるし、
力作で、書き手さんに力量を感じるのは間違いないところですよ。
事故シーンも迫力あったしね。
前回の感想には「不幸もの書くならもっと説得力を」「不幸もの書くならまずその不幸を
目の前で凄惨に無惨に描き切ってみればあ?」という意見があった。(個人的に後者は挑発っぽく感じたが)
ひょっとしてそれに対する解答なのかとも思ったが、
より高い評価、より多い読者の感動を得たいなら、
力の入れ所はそこじゃなかったのかも…とも思った。
>>372、13レス目「併発」は病気にしか使わないのでは。
>>368、9レス目の最後の行、
>>381の20レス目4行目はちょっといやな感じが。
>>381 ひょとして、やっちゃってるんだろうか。無理、いや、それは無理。この重症で。
◆HMX73059.I氏いますか? そろそろ次スレを用意したほうがいいと思うのですが。
同意。感想期間中に500KB超えそうなので、そろそろ次スレの準備よろ。
>543
>最後の耳写真を本物の犬の物にしてみたりすると浩之の変態度が際立って
>いいかもしれません。
いくらなんでも、そんな変態は聞いたことがありません(w
感想、続き。
>>409-423 壁に耳あり(梓)
下げ物シートって言葉があるのか……覚えとこうかなあ。
誤植。
>>417 > 考えられ可能性は
>>421 > あたしはハットして、
>>412 > 耕一が手に持っていたホークを
>今から15スレ投下します
どうでもいいけど、このあとどんな大変なことになるんだろうと(w
痕は、耕一があっさり姉妹どんぶりしちゃうSSがほんとに多いね(w
これは痕ファンの人たちにはデフォで、共通認識なのかな。
プロパーの痕ファンじゃない自分は個人的にはひくけど。
事件が起こっていることによって生じた周囲の様々な結の描写がいいね。
楓の部屋で喘ぎ声がした翌朝は、その隣の初音も寝不足、とかそういうところ。
シャーペンとかオナニーとか繰り返しのギャグもいい。毎回折られるシャーペン、
それ自体に小ネタを仕込むと、もう一つ笑いが取れるかも。小技ですが。
エロSSじゃないから、最初の梓のオナニー描写は省いて、その分短くしてもいいかな。
エロも狙うなら、毎晩梓が違ったオナニーをするとか、エスカレートしていくとかいう手も
あるだろうね(w
狙いはいいから、あとはそこへどう運んでいくかっていう技術的な問題だろうなあ。
ラストが不評だけど、個人的にはこういう破綻や崩壊、カタストロフで終わりそうな話は
ここで締めっていうのも、常道のひとつだと思うけどね、俺は。
>>401-405 めぐりくる春(痕)
>>402の最後あたり、会話文と地の文のリズムが気になる。つっかかるような…。
>>403の最後も、説明っぽくて、わかるけど、もう少し他の書き方も考えて欲しかった。
ああ、こちらはでも、失恋したらさっぱりとあきらめて他の相手を探す痕SSだな。
ハーレムもネタとして十分アリだと思うけど、個人的にはこういう前向きなやつが好み。
短いのはいい。その中で描きたいことも描けてると思うし。
文章も達者だし。だが、味のあるところと説明くさいところがそれぞれあり、一長一短。
でも「短いね」で終わっちゃうというか、読後感はやはり食いたりないんだな。
5レスでも人を感動させる作品はあると思うから、
難しいと思うけどさらにその高みまで頑張って欲しい。
>>384-398 こんなふたりですけれど(浩之・綾香)
誤植はないけど、
>>389の回想から現在への文章のつながりが良くない。
文章は、上手いね。一人称だけど、キャラがそれらしいし、読みやすいし。
ラストの締めなんかも小技がきいてる。
ただ、長いとは思ったな。苦痛じゃなかったけど。
起伏がしっかりしてるともっと面白くなると思ったけど、
でも、お昼寝マターリから逆レイプへの流れとかはワロタし。
おお。エロエロSS……と思ったら、違うのかな。後半のいちゃいちゃがメイン?
いや、前半からいちゃいちゃはしてるか。
後半もエロければ素直に「エロいー」って読後感で終わったんだけどね。
>新スレ立ては感想期間終了後を想定してます。
む。このあと自分と、あともう一人ぐらい全感想付けたら
容量的にやばいかな〜と思ったんですが、大丈夫かな。
『シンデレラはもういない』
>>313-329 ……なんというか、文章技法がいささか暴走してるって印象を抱いてしまった。
・構成力の高さ
・マリーゴールドなどの小道具の使い方
・印象的なフレーズの挿入の遣り口(『――そして、シンデレラは妖精の魔法を待つ』みたいな)
・作者の世界把握の確かさ(3レス目みたいなカーテンからの木漏れ日や葉擦れのざわめきを
きちんと感じとり、描写するのは案外簡単じゃない)
その他いくつもの技巧は、たしかに見事としか言えないが……。
優れた技術ゆえに、書き方にある種の初々しさが欠けてしまっている気がする。
そして、このSSが登場人物として選んだのは、熱愛の只中にいる初々しい恋人たち。
その二者の乖離に激しい違和感と反発を覚えてしまった、というのが本音。
あと16レス目は、雫の太田さんの例の台詞から狂気を連想してしまってちょっと、ね。
『僕と、僕らの夏』や『サフィズムの舷窓』ではこの手の萌え長広舌が印象深かったが、
あれらは声優の演技力が群を抜いていたり、途中に適度に合いの手が入ってたりしてたが。
それと同じことを声も句読点もまともな改行も無しでやられると、のろけ話の甘やかさより先に
かつての筒井康隆みたいな狂いっぷりを思いだす。たとえは悪いが『読者罵倒』とかさ。
まあ、俺のような感じ方はたぶん少数派だと思うので、別に気にする必要もないかもだが。
『名前』
>>360-381 路線バスってさ、現実では案外事故起こさないものじゃないかな。
バスの運転手は、車の運転で飯を食っているプロだし、
多人数の乗客の命を預かっている身だから、安全にはことのほか気を使う。
会社側もそのあたり神経質だろうし(事故ったら賠償金の問題とか色々生じる)。
さらにいえば、単なる営利企業ではなく地域社会と密着している商売だから、
行政からのチェックも時に入ったり。まあ重箱の隅だが。
以下本題。
前回・前々回コンペの事故がらみSSと同じ書き手なのかはわからないが、
それらのSSよりも、「逃げ」の印象が相当に薄くなっている。なくなったわけじゃないが。
(書き手が別人だったなら、比較してしまって済まない)
なぜそう感じたのかというと、主な理由はふたつ。
・事故った現場での浩平とみさき先輩の言動を、きちんと書こうとしている。
・以前の諸作品に比べて、ラストをあまりきれいごとにまとめていない。
だが不満点もある。もっとも首をひねったのは、この点。
・先輩の陥った悲劇の重さに比して、浩平の取り乱しっぷりがまだ足りない。
・特に事故シーンにおいて、作品世界に流れる空気が十分に描写できてない
ガソリンが揮発する臭気、運転手の肉や髪が焦げる悪臭、骨折時に覚える麻痺や脂汗など。
「ラストを放りっぱなしにするな」って感想がいくつかあったが、
俺はこのままでも悪くないと思うね。救いや希望や未来へ向かっての努力なんてものを
むりにつけくわえてほしいとも思わない。十代の少年少女にそんなものが持てるのかも判らないし。
ただ、ラストに至るまでの描写に、この展開にふさわしいだけの重みが足りず、
それゆえに感想人に「作者の意図が見えない」と文句をぶつけられている気はする。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『桜』に決定しており、開催時期は4月上旬〜下旬になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
というわけで、新スレを立てて移行しようと思ったのですが、
ウチのホストでは今回はスレ立てできないようです。
申し訳ありませんが、どなたかお願いできませんでしょうか?
テンプレは
ttp://sscompe.tripod.co.jp/temp.txt に用意してあります。
>>561 さらに重箱の隅ですが、自分の地元の路線バス会社、日本最大級の規模なんですけど、
数年前「15日(だっけ?)連続事故記録」かなんか達成してました(w
了解。スレ立てます。
566 :
474:03/04/01 11:47 ID:qOZiNges
おつー、結局期間内に読めなかったよ。
まずは新スレおめ。
今回は内容が濃かったね。これからもこういう感じでいきたいものです。
総括期間だし、無粋を承知で細かいことを指摘。
>>520 一応コテばれに類することなので、次からは総括期間まで我慢された方がよろしいかと。
>>561 作品の書き手を類推して評価するのはスレの主旨に反します。
想像するのは構わないと思いますが口にしない方がよいのでは。
失礼しました。
>567
感想書きのコテバレは関係ないだろ。。。
うむ。関係あるのは作者さんだけです。
>>520の
>あと、>477
という部分は、
「自分は『柏木家の夜』を書きました」
といってるようなものだと思うのですが。
そろそろ移動しましょうや
>570
それは477(の絵)に対しての感想だと思われ
「肝心の耳の部分が切れてるじゃん!」って
なるほど。勘違いしますた。
わ。誤解を招く表現があったことをお詫びします。
私としては、>571さんが指摘されたとおりの意図で書いたつもりでした。フォローありがとうです。
が、確かに>570さんのように解釈されるのも当然の文章でしたね。
次から気をつけます。
>530
書いたものの投稿されませんでした。
あまり上手くない出来でしたし、同じ回に他の(より自信のあった)SSを投稿したこともあって。
……ま、自信どおりの評価がいただけるとは必ずしも限らないんですけどねー。
574 :
名無しさんだよもん:03/04/07 15:23 ID:L9QyKWO7
575 :
名無しさんだよもん:03/04/09 18:07 ID:H9eViZGC
576 :
:03/04/12 02:24 ID:lwL+zQ+Z
めんて
579 :
山崎渉:
(^^)
24.237.68.63 , 63-68-237-24.gci.net , ?