「このSSは意図がわからない」という意見多数だったので、
先にこれを取り上げて、自分なりに受け取った意図とともに感想を書いてみます。
>>360-381 名前(浩平・みさき)
ちょっとしたこと、その時は気にも留めなかったこと、
だが実はそれが後に大きな悲劇を呼び、取り返しがつかなくなってしまう……
そういう悲劇を描こうとしたのだと思う。
ほんのちょっとした照れで「名前で呼ぶ」ことを躊躇していたせいで、
後にそれが永遠に叶わなくなってしまうという悲劇。
誰にも罪はないのに、運命の残酷さ、みたいな。
例えば、「明日はお弁当作ってあげて食べさせてよっかな。あいつの夢だった
みたいだし。でも明日じゃ急だから、本人に明日直接リクエスト聞いてからにしよっと。
キキーッガシャン。でもあいつは次の日交通事故で死んでしまった。
あたしのほんの少しの躊躇で、あいつにお弁当食べさせてあげることは
もう永遠にできなくなっちゃったんだ──」みたいな。
ちょっと違うけど痕の千鶴トルゥーENDラスト(耕一の回想)とかも近いかもしれません。