>>360-381 名前(浩平・みさき)
第一印象:交通事故に逢った=野良犬に噛まれた
重すぎず軽すぎずで、描写はちょうどいい。
長編でも短編でも苦にならない読みやすい文だと思う。
文章表現のバランスは今回一番いいかも知れない。
しかしストーリーに目を転じると、この展開を選んだ理由がよく分からない。
運命を呪うには「綾」が必要だし、乗り越えるには転換が必要になってくる。
訪れた運命が重ければ重いほど、それを受け切るだけの書き込みが要るはず。
これだと通り魔に刺されたような理不尽な後味の悪さが残ってしまう。
>>384-398 こんなふたりですけれど(浩之・綾香)
第一印象:求道者
狙いがシンプルな分、穴がほとんどないね。
エロいしキャラに違和感はないしエロい。
もう少し短くてもいいと思ったが、中だるみはないし途中が無駄というわけでもない。
なかなか安定的な作品だと思う。
欲を言えば、ラストのテーマ絡みのネタにひとひねりあったら申し分なかった。
長さがあるだけに、オチで目先が変わると読後感がすっきりしそう。
>>401-405 めぐりくる春
第一印象:無難
冬→春、本編→アフター、前世→現在、の重ね合わせは目新しさはないが後味がいい。
「春」にはふさわしいのかも知れないが、多少淡白な印象が残るね。
現在と前世にイメージの連鎖はあるけど、相互の具体的なつながりはあまり強くはない。
このへんはすっきりしすぎでちと物足りない気がするな。
軽いネタを軽やかに仕上げた感じか。
この作品に関してはもう一要素ほしかった。
でも、読み手を抵抗なく引き込む手腕には確かなものがある。