瞳の輝きがなくなると必然的に表情が虚ろに見えてしまうものだが、
セリオは虚ろな表情のまま次の工程へ進むため椅子から立ち上がった。
たとえセンサーを取られても人間の耳の形をした聴覚&超音波センサーがあれば
障害物くらいは避けることが出来る。
セリオは次の工程に進んでいくメイドロボたちの列のひとつに並ぶと彼らの後に続いて歩き始めた。
彼女が並んでいる列の中ほどまで進んだとき、建物内に昼食休憩を告げるベルが鳴り響いた。
作業が中断したため、セリオたちメイドロボは行列を作ったままその場で待機させられた。
数百体のメイドロボが全裸のままで黙って立っている光景は、ある種の形容しがたい異様さを放っている。
セリオもメイドロボたちに混じって立っていたが、残された聴覚センサーが
かなりの数の男たちがこの行列に近寄って来ていることを知らせた。
「おまえはどいつにするんだ?」
「今日はコイツにする」
セリオはいきなり手を掴まれると列から引き摺り出され、床の上に突き倒された。
「すーぐに済むっからよお、大人しくしてるんだぞ」
そういうと男はズボンのベルトを外し、すでに硬く反り返った肉棒を取り出した。
そして手に唾を吐きかけてそれを己の肉棒に塗りたくるとセリオの上に覆いかぶさってきた。
「…私に暴行を加えると器物損壊罪の問われますが」
「なにバカいってんだおめえ、それは主人がいるメイドロボに対してだろが。
いまのおめえさんはご主人さまの所有物ですらねえ、ただの産業廃棄物、つまりゴミなんだ。
ゴミに対してなにしようが誰にも文句言われる筋合いなんてねえんだよ」
「それでは貴方にお願い致します。現在行おうとしている行為をやめて下さい…」
「やなこった。まあ使っても減るもんじゃなし、アンタもせいぜい愉しみな」
そういうと男はセリオの薄桃色をした秘裂に己の肉棒をあてがうと、一気に膣の中へ突き入れた。
ぷちぷちぷち、とセリオの膣内の肉襞が悲鳴を上げる。
「なんだおめえ、ご主人様に使って貰わなかったのか?
オレとしてもその方が味がよくていいぜ」
そう言いながら男は舌なめずりをして、肉棒を根元までずぶりと挿し入れた。
未使用であったセリオの膣壁は入り口付近はやや強張っていたが、
それでも中の肉襞は本人の意識上での指令とは無関係に男の肉棒をしっかり包み、そして絡みついた。
「うおっ、こいつはすげえ。これまで何百体ものメイドロボとヤって来たが
おめえのが一番最高だ」
男は肉棒を貫く快感に身を任せ、さらにセリオの中に入ろうとしてしきりに腰を振った。
そのたびごとに、セリオの柔らかい陰毛が男の下腹部を撫で
膣壁から肉棒が感じる快感とは違った別の刺激を与える。
「ホントにたまんねえや、安物の材質を使ってる量産型じゃないな。
アンタ、ホントはどっかのマニアにカスタムでもされたんだろ」
「……」
「それとも、どっかの研究所あたりでなんかの研究用に試作でもされた機体なのか?」
ま、どっちでもいいんだがよと言いながら男は、腰の動きを一時止めると、
セリオの胸の下に手を添え、その弾力をじっくり味わうように揉みしだく。
そしてその胸のふくらみの先端にある、薄桃色をしたやや小ぶりの乳首へ口を当て、
舌先でそのコリコリとした感触を存分に味わった。
「ううっ…」
「なんだいアンタ、しっかり感じてるじゃねえか」
この男を今すぐ突き放して叩きのめしたいという感情で
セリオの回路内の容量がいっぱいになっていくが、より深い階層内に入力された
人間に逆らってはならないという指令がセリオの心を縛り付けており、
この汚らしい男のなすがままにされている。
そんなセリオの耳には、周りのあちこちからもメイドロボの懇願する声や悲鳴、
男たちの興奮した声が聞こえてきた。
どうやら、彼女と同じ目に遭っている仲間はたくさんいるらしい…
「じゃあそろそろ中に思いっきり出してやるよ」
腰の動きを一度止めていた男はフィニッシュに向けて腰を再び激しく振り始めた。
その腰が動くたびにセリオの結合部は男の肉棒から分泌された液と、膣の内壁を保護するために
分泌された液体が混じりあいくちゃくちゃと音を立てる。
そして男は一声呻くと、セリオの膣内に大量の精液を放った。
びゅく。びゅく。びゅく。びゅく。びゅく。びゅく。
熱い液体を放つたびに男が小刻みに震える。ひとしきり精液を出し終えると男は
セリオの膣から己の肉棒をずるりと引き出す。
男は立ち上がってセリオの髪を掴むとセリオの顔の前に
生臭い匂いが立ち昇る精液まみれの肉棒を突き出した。
「さあ、アンタ。今度はこっちのお口でご奉仕してくんねえか」
「……」
「なんだい、ここまで来てもまだ言うことを聞かねえのか、
チッ、しょうがねえなあ」
そういうと男は片手でセリオのあごを掴んで口を割らせるともう片方の手で
てらてらとぬめっている萎れた肉棒をその中に押し込んでいく。
セリオは男の肉棒を口腔の奥まで押し込まれ、激しい異物反応が信号として
送られてきているのを必死になってこらえていた。
そんなことにはお構いなしに男はセリオの口腔の最奥まで肉棒を押し入れると
両手でセリオの頭を掴んで初めはゆっくりと腰を動かした。
「この唇の感触がたまらねえ。俺の息子もどんどん元気になってきやがる」
その言葉どおりに、男の肉棒がぬめぬめと光る、すぼめられたセリオの唇を通るごとにむくりむくりと隆起していく。
「さっさと済まして欲しければ、そのまましっかり口を閉じてろよ」
そういうと男は凄まじい勢いで腰を振り始めた。男が腰をセリオの顔に打ち付けるたびに
男の黒々とした陰毛とそれに絡んだ精液の饐えた匂いがセリオの嗅覚センサーに捉えられる。
先ほどから喉に感じる異物信号とこの不快な信号はもはやセリオの処理限界を超えつつあった。
「うお、出すぞお」
男の声と共に再び白濁した液が肉棒の先端から吐き出され、セリオの喉を襲った。
「ふう、おめえさんがあんまり具合いいから2回もやっちまったよ」
男はそう言いながらセリオの口腔からいそいそと肉棒を抜き出すと、
セリオの髪で己の性器についた精液を拭い取った。
「ほら、立ちな」
その男はセリオを立ち上がらせると元いた列に押し込んだ。
「もうこんな時間か。早いとこ飯に行くねえと昼休みが終わっちまうよ」
男はそういい捨ててその場を去っていった。後には全身に陵辱の後を残したセリオと、彼女と同様に
心無い従業員たちの慰み物にされたメイドロボたちが最初と同じように立っていた。