小6くらいのとき、マンコが穴だなんて思いもしなかった。
が、年の離れた妹がいた折原は「ヤッターマンコーヒーライター」
などという言葉を知っているいわば勇者的存在であった。
で、穴があることを知った俺たちだが、どうしてもそれが信じられない。
で、むしろ逆にガキであることを利用して調べようと思った。
ターゲットはみさき先輩である。美人だった。
今にして思えば13歳くらいだったのではないだろうか。中学に入ってすぐだったように思う。
実行はいたって単純。ガキ特有のカンチョーというあれである。
あれを前に突き刺すというのだ。
ガキなら許されるであろうという勝手な発想だが、
たしかにマンコすら知らない奴がほとんどだったからナイスな判断だったろう。
で、実行は折原だった。
折原はなんの躊躇もなくやった。 思い切り。
思い切ってやっちゃいかんだろ、と思った。なぜにおまえはフルパワーなのだ、と。
みさき先輩は泣いた。13歳前後という年齢を考えればギャグでもきつい。
ガキからみても子供っぽい人だったのだが、今思うと年頃の娘だ。
間違いなく処女だったと思われる。すまん先輩。
が、折原も泣いていた。
両手人差し指骨折だった。第2関節より下で折れていた。
もろに刺さったんだと感心した。やはり勇者だ。
しかも、救急隊員に、マンコに指が刺さって折れましたと泣きながら事情を説明していた。
あの姿も相当かっこよかった。